説明

縦型多列自動包装機における連切りカッター装置

【課題】一台のカッター装置でミシン目切れ込みと、切断動作を自由に選択して行使することができる経済的なカッター装置を提供する。
【解決手段】縦型多列自動包装機の連切りカッター装置において、連続包装袋FZの横シール中央付近をカッター刃受け金具26と袋保持金具25で挟み込みながらミシン目カットを施す場合は、鋸刃式ナイフ24の刃先の山部分のみを袋保持金具25から飛び出すように制御し、連続包装袋FZの横シール中央付近をカッター刃受け金具26と袋保持金具25で挟み込みながら直線カットを施す場合は、鋸刃式ナイフ24の刃先の山部分と谷部分全てを袋保持金具25から飛び出すように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装フィルム(包材)を用いて被包装材料(内容物)を自動的に充填包装する自動包装機の技術分野に属するものであって、具体的には、包装フィルムを断面略円筒状にフォーミングしてスティック包装袋を形成する縦型多列自動包装機における連切りカッター装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、一度に複数本のスティックタイプの包装袋を連続的にシール成形できるように構成した縦型多列自動包装機が存在している。これは複数本に切断された包装フィルムの各々を多列式に構成した各フォーマーパイプの周囲に巻装して円筒状にフォーミングした後、縦ヒートシーラによって包装フィルムの合わせ目に対して縦シールを施して筒状形態にし、次いで、筒状になった包装フィルムの規定の位置に対して横ヒートシーラによって横シールを施している。
【0003】
そして、縦型多列自動包装機は、出来上がった袋状の包装フィルム内に充填パイプを用いて被包装材料(内容物)を充填し、その後、被包装材料注入口を横シールして封止し、この封止された横シール部分の中央付近に対してカッター装置を用いて切り離し、最終的に個別包装形態のスティック状包装袋が多列式に、且つ連続的にシール成形される仕組みになっている。このような縦型多列自動包装機の一例が特許文献1に開示されている。
【0004】
上記のような従来の個別包装袋において、複数の包装袋が連なった連袋タイプの包装形式を採用することがある。
【0005】
図9は、連袋タイプ包装袋の正面図であり、図10は、連袋タイプ包装袋の側面図である。図9及び図10に示すように、この連袋タイプ包装袋は三つの個別包装袋が連なった形式の例であり、横シール部分41、42、43、44と、袋部分45、46、47とで構成されている。横シール部分41には、直線カッター装置により施された直線カット部分(切断部分)48があり、同じく横シール部分44には、直線カッター装置により施された直線カット部分(切断部分)51がある。
【0006】
また、横シール部分42には、ミシン目カッター装置により設けられたミシン目カット部分49があり、同じく横シール部分43には、ミシン目カッター装置により設けられたミシン目カット部分50がある。なお、上記の個別包装袋が連なった数は、三つの例で説明したが、本発明においては三つ以外の任意の複数値を採用することができる。
【特許文献1】特開平9−272511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような従来の個別包装袋において、複数の包装袋が連なった連袋タイプの包装形式を採用する場合は、ミシン目を入れるカッター装置と、切断動作を行うカッター装置とを別々に備える必要があり、包装機本体の大型化やコストアップを招いていた。このため、経済的な縦型多列自動包装機が求められていた。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、一台のカッター装置でミシン目切れ込みと、切断動作を自由に選択して行使することができる経済的なカッター装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記の課題を解決するためになされた本発明の縦型多列自動包装機は、幅の広いフィルムを複数条の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、この複数条の包装フィルムを筒状にフォーミングしながら縦シール及び横シールして包装袋にする縦シール装置及び横シール装置と、この包装袋内に被包装材料(内容物)を充填する充填装置と、この被包装材料(内容物)が充填された包装袋の充填口を封止すると共にこの包装袋を下方に連続的に搬送する横シール装置と、この搬送された連続包装袋の横シール部分に対して連切りカットを施して個別包装袋とする連切りカッター装置とを備えた縦型多列自動包装機であって、前記連切りカッター装置は、ミシン目カットを施す手段と直線カットを施す手段を選択的に行使できるようになっている。
【0010】
(2)また本発明の連切りカッター装置は、ミシン目カットを施す手段と直線カットを施す手段とを備え、包装袋間の横シール中央付近を切り離さない場合はミシン目カットを施す手段を選択して行使し、包装袋間の横シール中央付近を切り離す場合は直線カットを施す手段を選択して行使している。
【0011】
(3)また本発明の連切りカッター装置は、包装機本体に固定された連切りカッター枠に取り付けられたカッター刃受け金具と、当該カッター刃受け金具に対して押す若しくは離れるように作動可能に構成された袋保持金具と、当該袋保持金具のカット位置に嵌め込まれた鋸刃式ナイフとを備え、前記連続包装袋の横シール中央付近をカッター刃受け金具と袋保持金具で挟み込みながらミシン目カットを施す場合は、前記鋸刃式ナイフ刃先の山部分のみを袋保持金具から飛び出すように制御し、前記連続包装袋の横シール中央付近をカッター刃受け金具と袋保持金具で挟み込みながら直線カットを施す場合は、前記鋸刃式ナイフ刃先の山部分と谷部分全てを袋保持金具から飛び出すように制御している。
【0012】
上記(1)、(2)、(3)で述べた縦型多列自動包装機の連切りカッター装置によれば、連続包装袋の横シール中央付近をカッター刃受け金具と袋保持金具で挟み込みながらミシン目カットを施す場合は、前記鋸刃式ナイフ刃先の山部分のみを袋保持金具から飛び出すように制御し、連続包装袋の横シール中央付近をカッター刃受け金具と袋保持金具で挟み込みながら直線カットを施す場合は、前記鋸刃式ナイフ刃先の山部分と谷部分全てを袋保持金具から飛び出すように制御しているため、一台のカッター装置でミシン目切れ込み動作と切断動作を自由に選択して行使することが可能になる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明によれば、一台のカッター装置でミシン目切れ込み動作と、切断動作を自由に選択して行使することができる経済的な連切りカッター装置を有する縦型多列自動包装機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に本発明に係る縦型多列自動包装機における連切りカッター装置の実施の形態を図面と共に説明する。図1は本発明を実施した縦型多列自動包装機の正面図であり、図2は本発明を実施した縦型多列自動包装機の側面図である。これらの図面において各々符号1で全体的に示した自動包装機は、一度に複数本のスティック包装袋を連続的にシール成形できるように構成されている。なお、図1における縦型多列自動包装機の列数は6列の例で説明しているが、この列数は原反ロールフィルム幅に応じた任意の値を採用することができる。
【0015】
図1と図2に示すように、1Fは本体フレーム、2は被包装材料(内容物)を収容したホッパー、3はホッパー2から供給される被包装材料を計量した後充填パイプ4に供給する計量供給盤、4はスリットされて幅が狭くなった複数条の包装フィルムF’を略円筒状にフォーミングすると共に被包装材料の投入通路となる充填パイプ、5は縦シール装置、6はその下に設けた横シール装置、7は出来上がった連続包装袋を支える袋ガイド、8は連続包装袋の横シール中央付近に対してミシン目カットを施す手段と直線カットを施す手段を選択的に行使できる連切りカッター装置、9は切り離された個別包装袋を受け取るすべり台、10は操作パネルボックスである。
【0016】
図2において、FHは幅の広い包装フィルム(包材)を巻いた原反ロール、Fはこの原反ロールFHから引き出された幅の広いフィルム、FXはこの幅の広いフィルムFを上記充填パイプ4の列数に合わせて幅の狭い複数条の包装フィルムF’にスリットするスリッター装置である。そして上記横シール装置6の上下運動に従って順次下方に引き出された各包装フィルムF’は各充填パイプ4の周囲を包むように略円筒状にフォーミングされる仕組みになっている。
【0017】
上記縦型多列自動包装機は、縦シール装置5の縦ヒートシーラによって各包装フィルムF’の開放両端同士を挟み込んで縦シールして、各包装フィルムF’を略円筒形状にシール成形する。更に、この略円筒形状の包装フィルムF’に対して横シール装置6で横シールした後、上記充填パイプ4を通して各包装フィルムF’の内部に被包装材料(内容物)を投入し、同時に横シール装置9により挟持したまま1包装袋分下方に移動させて包装フィルムF’の引き出しを行うと共にこの横シール装置9を上方に復帰作動させて再度横シールを行うことによって、スティック包装袋を多列式にシール成形するものである。
【0018】
そして、上記の動作を連続して繰り返し行い、且つ各横シールの中央部分を連切りカッター装置8でミシン目カット若しくは直線カット(切断)することにより、一度に多数本の連袋スティックタイプ個別包装袋を連続的に生産できるように構成されている。なお、図1と同様に、2はホッパー、3は計量供給盤であり、11は計量供給盤3を駆動するモータである。
【0019】
図3は、本発明の縦型多列自動包装機において、カット動作を行う前の連切りカッター装置8の側面図であり、図4は、同じくカット動作を行う前の連切りカッター装置8の上面図である。図3及び図4に示す連切りカッター装置8の構成について、以下に説明する。
【0020】
(1)自動包装機本体に固定された連切りカッター枠27と、この連切りカッター枠27に取り付けられたカッター刃受け金具26が連続包装袋FZの裏側に備えられている。
【0021】
(2)連続包装袋FZの表側には、袋押さえブロック23とこれに取り付けられた袋保持金具25があり、袋押さえブロック23と袋保持金具25内部には鋸刃式ナイフ(カッター刃)24がカッター刃受け金具26に向かって突出可能に設置されている。
【0022】
(3)袋押さえブロック23の前面側には、作動ブロック22が右側スプリング29と左側スプリング39を介して圧縮可能に取り付けられており、この作動ブロック22には、右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31が取り付けられている。なお、右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31の駆動軸には、鋸刃式ナイフ(カッター刃)24が連結されている。
【0023】
(4)作動ブロック22には、右側作動連結棒28と左側作動連結棒38が固定されており、この右側作動連結棒28と左側作動連結棒38は、袋押さえブロック23と連切りカッター枠27を貫通して自動包装機本体側に設けられたエアーシリンダ等の前後駆動手段に連結している。
【0024】
次に、図3及び図4に示す連切りカッター装置8の動作について、以下に説明する。
(1)上記の図はカット動作を行う前の状態であり、カッター刃受け金具26と袋保持金具25の間が充分開いた状態になっている。そして、この間に連続包装袋FZが挿入されており、カッター刃受け金具26と袋保持金具25が対面する所に横シール中央付近が位置するようにセッティングされている。
【0025】
(2)この状態は、自動包装機本体側に設けられたエアーシリンダ等の前後駆動手段によって、連結している右側作動連結棒28と左側作動連結棒38が前方に押されており、この右側作動連結棒28と左側作動連結棒38に取り付けられている作動ブロック22は、自動包装機本体から一番突出した前方位置にある。
【0026】
(3)なお、この状態では、カッター刃受け金具26と袋保持金具25の間が開いた状態になっているため、袋保持金具25が取り付けられている袋押さえブロック23は、右側スプリング29と左側スプリング39が伸びた分だけ、作動ブロック22より離れる方向(図4における上方向)に移動している。
【0027】
(4)さらに、右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31に対してエアー供給が停止しており、右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31の駆動軸は引き込まれている。
【0028】
(5)このため、この駆動軸に連結されている鋸刃式ナイフ(カッター刃)24は、袋押さえブロック23と袋保持金具25の内部に完全に引き込まれており、刃先が袋保持金具25の表面に出ることはない。
【0029】
(6)従って、図3及び図4の状態においては、カット動作を停止しており、このカット動作停止中においては、鋸刃式ナイフ(カッター刃)24の刃先が袋保持金具25の表面に出ていないため、包装袋表面にキズを付けることがなく、また、操作者が包装フィルムを自動包装機にセットする際に指先を切る等の事故発生を防止することができる。
【0030】
図5は、本発明の縦型多列自動包装機において、ミシン目カット動作を行う時の連切りカッター装置8の側面図であり、図6は、同じくミシン目カット動作を行う時の連切りカッター装置8の上面図である。図5及び図6に示す連切りカッター装置8の構成は、図3及び図4における構成と同様であるため、図3及び図4と同じ符号を付して説明は省略する。
【0031】
次に、図5及び図6に示す連切りカッター装置8の動作について、以下に説明する。
(1)上記の図はミシン目カット動作を行う時の状態であり、連続包装袋FZの横シール中央付近をカッター刃受け金具26と袋保持金具25が挟み込んでいる。
【0032】
(2)この状態は、自動包装機本体側に設けられたエアーシリンダ等の前後駆動手段によって、連結している右側作動連結棒28と左側作動連結棒38が後方に引かれており、この右側作動連結棒28と左側作動連結棒38に取り付けられている作動ブロック22は、袋押さえブロック23を押圧している。
【0033】
(3)このため、作動ブロック22と袋押さえブロック23の間の右側スプリング29と左側スプリング39は、圧縮された状態になっている。
【0034】
(4)また、右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31に対してエアー供給が停止しており、右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31の駆動軸は引き込まれている。
【0035】
(5)このため、この右側スプリング29と左側スプリング39の圧縮分だけエアーシリンダの駆動軸に連結されている鋸刃式ナイフ(カッター刃)24の刃先は、袋保持金具25の表面から飛び出ている。そして、この飛び出ている鋸刃式ナイフ(カッター刃)24の刃先は、鋸刃の山部分のみが袋保持金具25の表面から飛び出るように調整されている。
【0036】
(6)従って、図5及び図6の状態においては、連続包装袋FZの横シール中央付近に対してミシン目カットを施すことが可能となる。
【0037】
図7は、本発明の縦型多列自動包装機において、直線カット(切断)動作を行う時の連切りカッター装置8の側面図であり、図8は、同じく直線カット(切断)動作を行う時の連切りカッター装置8の上面図である。図7及び図8に示す連切りカッター装置8の構成は、図3及び図4における構成と同様であるため、図3及び図4と同じ符号を付して説明は省略する。
【0038】
次に、図7及び図8に示す連切りカッター装置8の動作について、以下に説明する。
(1)上記の図は直線カット(切断)カット動作を行う時の状態であり、連続包装袋FZの横シール中央付近をカッター刃受け金具26と袋保持金具25が挟み込んでいる。
【0039】
(2)この状態は、自動包装機本体側に設けられたエアーシリンダ等の前後駆動手段によって、連結している右側作動連結棒28と左側作動連結棒38が後方に引かれており、この右側作動連結棒28と左側作動連結棒38に取り付けられている作動ブロック22は、袋押さえブロック23を押圧している。
【0040】
(3)このため、作動ブロック22と袋押さえブロック23の間の右側スプリング29と左側スプリング39は、圧縮された状態になっている。
【0041】
(4)また、右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31に対してエアー供給が行われており、右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31の駆動軸は押し出されている。
【0042】
(5)このため、この右側スプリング29と左側スプリング39の圧縮分と右側エアーシリンダ21と左側エアーシリンダ31の駆動軸の押し出し分を合計した分だけ、エアーシリンダの駆動軸に連結されている鋸刃式ナイフ(カッター刃)24の刃先は、袋保持金具25の表面から飛び出ている。そして、この飛び出ている鋸刃式ナイフ(カッター刃)24の刃先は、鋸刃の山部分と谷部分全てが袋保持金具25の表面から飛び出るように調整されている。
【0043】
(6)従って、図7及び図8の状態においては、連続包装袋FZの横シール中央付近に対して直線カット(切断)を施すことが可能となる。
【0044】
以上、図1乃至図8によって説明された本発明の連切りカッター装置は、図9及び図10の例における連袋タイプの包装形式を採用した場合、最初は直線カット(切断)を選択し、次の二つのカット部分に対してはミシン目カットを選択し、最後は直線カット(切断)を選択するように制御されている。従って、このように一台のカッター装置でミシン目切れ込み動作と切断動作を自由に選択して行使することができる経済的な連切りカッター装置を提供することができる。
【0045】
なお、本明細書におけるミシン目カットの切れ込み間隔は、鋸刃式ナイフ(カッター刃)24の鋸刃間隔によって変化し、鋸刃式ナイフ(カッター刃)24の鋸刃間隔を広くするとミシン目カットの切れ込み間隔も広くなり、鋸刃式ナイフ(カッター刃)24の鋸刃間隔を狭くするとミシン目カットの切れ込み間隔も狭くなる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明を実施した縦型多列自動包装機の正面図である。
【図2】本発明を実施した縦型多列自動包装機の側面図である。
【図3】本発明の縦型多列自動包装機において、カット動作を行う前の連切りカッター装置8の側面図である。
【図4】本発明の縦型多列自動包装機において、カット動作を行う前の連切りカッター装置8の上面図である。
【図5】本発明の縦型多列自動包装機において、ミシン目カット動作を行う時の連切りカッター装置8の側面図である。
【図6】本発明の縦型多列自動包装機において、ミシン目カット動作を行う時の連切りカッター装置8の上面図である。
【図7】本発明の縦型多列自動包装機において、直線カット(切断)動作を行う時の連切りカッター装置8の側面図である。
【図8】本発明の縦型多列自動包装機において、直線カット(切断)動作を行う時の連切りカッター装置8の上面図である。
【図9】連袋タイプ包装袋の正面図である。
【図10】連袋タイプ包装袋の側面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 自動包装機
1F 本体フレーム
2 ホッパー
3 計量供給盤
4 充填パイプ
5 縦シール装置
6 横シール装置
7 袋ガイド
8 連切りカッター装置
9 すべり台
10 操作パネルボックス
11 モータ
F 包装フィルム
FH 包装フィルムを巻いたロール
FX スリッター装置
21 右側エアーシリンダ
22 作動ブロック
23 袋押さえブロック
24 鋸刃式ナイフ(カッター刃)
25 袋保持金具
26 カッター刃受け金具
27 連切りカッター枠
28 右側作動連結棒
29 右側スプリング
31 左側エアーシリンダ
38 左側作動連結棒
39 左側スプリング
FZ 連続包装袋
40 連袋タイプ包装袋
41、42、43、44 横シール部分
45、46、47 袋部分
48、51 直線カット部分(切断部分)
49、50 ミシン目カット部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅の広いフィルムを複数条の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、
この複数条の包装フィルムを筒状にフォーミングしながら縦シール及び横シールして包装袋にする縦シール装置及び横シール装置と、
この包装袋内に被包装材料(内容物)を充填する充填装置と、
この被包装材料(内容物)が充填された包装袋の充填口を封止すると共にこの包装袋を下方に連続的に搬送する横シール装置と、
この搬送された連続包装袋の横シール部分に対して連切りカットを施して個別包装袋とする連切りカッター装置とを備えた縦型多列自動包装機であって、
前記連切りカッター装置は、ミシン目カットを施す手段と直線カットを施す手段を選択的に行使できることを特徴とする縦型多列自動包装機の連切りカッター装置。
【請求項2】
前記連切りカッター装置は、ミシン目カットを施す手段と直線カットを施す手段とを備え、包装袋間の横シール中央付近を切り離さない場合はミシン目カットを施す手段を選択して行使し、
包装袋間の横シール中央付近を切り離す場合は直線カットを施す手段を選択して行使することを特徴とする請求項1記載の縦型多列自動包装機の連切りカッター装置。
【請求項3】
前記連切りカッター装置は、包装機本体に固定された連切りカッター枠に取り付けられたカッター刃受け金具と、当該カッター刃受け金具に対して押す若しくは離れるように作動可能に構成された袋保持金具と、当該袋保持金具のカット位置に嵌め込まれた鋸刃式ナイフとを備え、
前記連続包装袋の横シール中央付近をカッター刃受け金具と袋保持金具で挟み込みながらミシン目カットを施す場合は、前記鋸刃式ナイフ刃先の山部分のみを袋保持金具から飛び出すように制御し、
前記連続包装袋の横シール中央付近をカッター刃受け金具と袋保持金具で挟み込みながら直線カットを施す場合は、前記鋸刃式ナイフ刃先の山部分と谷部分全てを袋保持金具から飛び出すように制御することを特徴とする請求項2記載の縦型多列自動包装機の連切りカッター装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−232338(P2006−232338A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−50352(P2005−50352)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(596092595)三光機械株式会社 (102)
【Fターム(参考)】