説明

繊維含有組成物及びその作製並びに使用方法

組成物の重量の、少なくとも約25%の繊維成分を含む組成物であって、組成物は、安全かつ有効な量の繊維成分をユーザーに供給する。このような組成物を生成する方法が提供される。更に、安全かつ有効な量の繊維成分をユーザーに供給する方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、摂取可能な組成物、特に、繊維を哺乳類に供給する組成物、及びそのような組成物を作製及び使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
繊維が、哺乳類、特に、ヒトの食生活の重要な要素であることは既知である。医学及び栄養の専門家は、一般に、食物繊維がヒトの健康に欠かせないものであると認めている。繊維が過度に少ない食事は、心臓疾患、糖尿病、肥満、及び大腸癌等の疾患に関連する。更に、繊維が過度に少ないと、腸の不調を引き起こす。食事中の適切な量の繊維は、排便を促進し、胃腸の移行及び消化過程を抑制し、脂肪の吸収を変え、胆汁酸の排出を増加する。更に、一部の食物繊維は、血中コレステロールを低下させることが知られており、食後(食べた後)の血糖反応に利益がある。更に、様々な種類の繊維及び/又は繊維成分は、例えば、ユーザーの腸内細菌叢により発酵する、やや発酵性の繊維は、病原菌を殺し、ユーザーの胃腸管内の乳酸菌の成長及び/又は発生を促進し、これにより、ユーザーの胃腸管に利益をもたらすことが示されている。
【0003】
しかしながら、米国の平均的な人は、十分な食物繊維を摂取せず、大抵、1日に推奨されている繊維の量の半分しか摂取していないことも実証されている。繊維の摂取は、グレイン、果物、及び野菜等、繊維が多く含まれた食物を大量に摂取することで増やすことができる。しかしながら、1日に推奨される繊維量を得るためには、ほとんどの消費者がこのような食品を普段のほぼ2倍摂取しなければいけないであろう。消費者の多くは、繊維が多く含まれた食物を大量に摂取することを嫌がり、又は摂取することができず、したがって、追加の必要な繊維を供給するサプリメントを求めることが多い。
【0004】
今日まで、粉末、錠剤、カプセル、ビスケット、朝食用シリアル、便秘薬飲料、及び同等のものを含む、様々な種類及び銘柄の繊維サプリメントが市販されている。しかしながら、これらの組成物の多くには特定の欠点があり、例えば、粉末又は飲料の携帯性の欠如、不快な味と質感及び/又は多くの繊維を含む物質の舌触り、繊維の味覚及び/又は質感を隠すために使用される物質によって生じる高カロリーのサプリメント、並びに多くの繊維含有物質によりユーザーの体内に発生する過剰なガス等、様々な要因に起因して消費者には容易に受け入れられない。更に、繊維サプリメント製品に添加された香味、味覚隠蔽、及び質感強化物質により、それぞれの製品用量に含むことができる繊維量が減少する。したがって、消費者は、望ましい繊維量を得るために、製品を増量して摂取しなければならない。このような不快及び/又は不都合な特性により、ユーザーは、製品の使用を中断してしまうことがある。
【0005】
近年、繊維を、ソフトチュー等、口当たりがよく、簡単に摂取できる菓子タイプの物品に配合する試みがなされている。しかしながら、このようなチューは、通常は、一般消費者が受け入れるには、過度に多くの繊維が存在する傾向があり、調合において過度に硬性及び/又は脆性をもたらすことにより、製造することが困難である。したがって、現在市販されている菓子タイプの製品の多くには、不快な味及び舌触り、高カロリー、及び比較的少量の繊維を含むものも多いといった、多くの顕著な欠点に見舞われるため、ユーザーは、望ましい量の繊維を得るために製品の複数の単位を1日に摂取することが必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、多量の繊維を提供することができる、口当たりのよい、低カロリーの、消費者が受け入れ可能な組成物、並びにそのような組成物の作製及び使用方法の必要性が依然として残っている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの実施形態は、安全かつ有効な量の繊維をユーザーに提供するために、組成物の、少なくとも約25重量%の繊維成分、及び保湿成分を含む、組成物である。
【0008】
本発明の別の実施形態は、組成物の、少なくとも約25重量%の繊維成分、保湿成分、及び界面活性成分を含む、摂取可能な組成物である。
【0009】
本発明の更なる実施形態は、組成物の、少なくとも約25重量%の繊維成分、及び界面活性成分を含む、組成物である。
【0010】
本発明の別の実施形態は、安全かつ有効な量の繊維をユーザーに供給する方法であり、ユーザーは、組成物の、少なくとも約25重量%の繊維成分、及び保湿成分を含む組成物の約1単位用量〜約10単位用量を、1日に摂取する方法を含む。
【0011】
更に、本発明の実施形態は、以下の工程を含む、繊維含有組成物を調製する方法である。
【0012】
a.混合容器に水を添加する工程と、
b.混合容器内の水に繊維成分を添加する工程と、
c.繊維成分が溶解するまで混合する工程と、
d.混合容器に保湿成分を添加する工程と、
e.保湿成分が溶解するまで混合し、それにより、繊維を含有する組成物を生成する工程。
【0013】
本発明の別の実施形態は、以下の工程を含む、繊維含有組成物を調製する方法である。
【0014】
a.混合容器に水を添加する工程と、
b.混合容器内の水に、繊維成分を添加する工程と、
c.水と繊維を混合し、水と繊維の混合物を生成する工程と、
d.第2の混合容器に炭水化物成分を添加する工程と、
e.第2の混合容器を、約54℃〜約77℃まで、加熱しながら混合し、炭水化物混合物を生成する工程と、
f.水と繊維の混合物を、第2の混合容器に添加及び混合して、炭水化物と繊維の混合物を生成する工程と、
g.炭水化物と繊維の混合物内の固体が、炭水化物と繊維の混合物の、約75重量%〜約85重量%を占めるまで、炭水化物と繊維の混合物を加熱し、それにより、加熱された炭水化物と繊維の混合物を生じる工程と、
h.約57℃の温度まで加熱された、ジャケット付き混合容器内に、脂質成分を添加し、脂質成分を溶解する工程と、
i.脂質成分を溶解しながら、ジャケット付き混合容器に、界面活性成分を添加して、脂質混合物を生成する工程と、
j.脂質混合物を、均質になるまで混合する工程と、
k.最終の混合容器に、脂質混合物、保湿成分、繊維材料の追加部分、及び加熱した炭水化物と繊維の混合物を添加し、それにより、最終混合物を生成する工程と、及び、
l.最終混合物を、均質になるまで混合する工程。
【発明を実施するための形態】
【0015】
百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、重量で計算されている。全ての百分率及び比率は、特に指示がない限り、全体の最終組成物を基に計算されている。
【0016】
本発明において利用する様々な成分を包含する構成要素の商標名が本明細書で参照される可能性がある。発明者らは、本明細書において、ある商標名の物質により制限されることを意図していない。商標名により参照されているものと同等の物質(例えば、異なる名称又は参照番号で異なる供給源から得られるもの)は、本明細書の記載において置き換えられて使用されてもよい。
【0017】
本明細書において、「繊維」は、一般に、植物の細胞壁から由来する物質を意味し、それは、可溶性繊維及び不溶性繊維を含む、ヒトの消化酵素により消化することができないものである。繊維成分は、天然に由来、又は合成することができる。繊維成分の一部は、可溶性及び不溶性の繊維を含む、非デンプン性多糖類であってよい。
【0018】
本明細書において、「可溶性繊維」は、水に可溶な、植物ゴム類及びオリゴ糖、又は変性されたゴム、変性されたセルロース、非デンプン多糖類を意味し、中には、粘稠なジェルを形成することができるものもある。
【0019】
本明細書において、「保湿剤」は、水に親和性を有する物質を意味し、それは、物質の含水量に対して安定化作用を提供する。保湿剤は、食品、特に、小麦粉を含んだ菓子類からの水分の損失を防止し、砂糖の結晶化を防止し、冷凍食品の氷晶の成長を防止する。
【0020】
本明細書において、「界面活性剤」は、疎水性及び親水性の両性であり、液体の表面特性を改善するために使用される、界面活性剤の薬剤を意味する。界面活性剤は、水又は水溶液内で溶解する際に表面張力を緩和する、又は2つの液体(水組成物と油組成物等)との間、又は液体と固体との間の界面張力を緩和する、任意の化合物である。
【0021】
本明細書において、「炭水化物」は、単糖類、二糖類、及び多糖類を含む、砂糖及び可消化性デンプンを意味する。
【0022】
本明細書の実施例において、「DE」は、デキストロースとして計算される無水ベースの還元糖の百分率をいう、「デキストロース当量」を意味する。当業者は、「DE」及び「デキストロース当量」の測定及び用語を熟知しているであろう。グルコース(又はコーン)シロップは、デンプンを酸及び/又は酵素に反応させることで形成される。DEは、デンプンの加水分解度の測定値である。基本的なコーンシロップは、一般に、約42DEを有する。DEが高くなるほど組成物は甘くなる。しかしながら、高いDEにより、組成物の、結晶化の傾向、変色の傾向、及びより吸湿性になる傾向が高くなることがあり、低粘度を生じる可能性がある。
【0023】
組成物
本発明の実施形態は、組成物の、少なくとも約25重量%の繊維成分、及び保湿成分を含む、組成物を含む。組成物は、組成物の、少なくとも約0.001重量%の保湿成分を含む。
【0024】
繊維成分
本発明の組成物は、組成物の、少なくとも約25重量%、あるいは、少なくとも約30重量%、あるいは、少なくとも約35重量%、あるいは、少なくとも約40重量%、あるいは、少なくとも約45重量%、あるいは、少なくとも約50重量%、あるいは、少なくとも約60重量%、及びあるいは、少なくとも約75重量%の繊維成分を含む。
【0025】
本発明の繊維成分の非限定的な例としては、天然由来の可溶性繊維、天然由来のイヌリン、イヌリン抽出物、合成イヌリン、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、又はデンプンのオリゴ誘導体として一般に知られる、イヌリンの加水分解生成物、殻、ふすま、オオバコ、多糖類、オリゴ糖、セルロース及びその誘導体、デンプン、化工デンプン、及びデンプンの誘導体、ポリカルボフィル、リグニン、アラビノガラクタン、キトサン、オート麦繊維、可溶性コーン繊維、非消化性コーン又は小麦デキストリン、イナゴマメゴム及びその誘導体、ヒドロキシプロピルメチル(HPMC)、ペクチン、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0026】
本明細書において、用語「誘導体」は、化学的に改質された、化学的又は酵素的に合成された、抽出された、機械的に改質された誘導体、並びにこれらの組み合わせを意味する。
【0027】
本発明の望ましい実施形態において、繊維成分は、脱糖イヌリンである。
【0028】
本発明の特定の実施形態において、繊維成分は、脱糖イヌリンである。
【0029】
イヌリンは、端末α−D−グルコースに結合したβ−D−フルクトースを含む、直鎖オリゴマーである。イヌリンは、Gがα−D−グルコース、Frが、β−D−フルクトースであり、nが2〜60の間の整数である、構造式GFrを有する。イヌリンは、しばしば「フルクタン」、「オリゴフルクタン」、及び「オリゴフルクトース」と称される。
【0030】
本明細書において、「天然由来」は、その天然源から、化学的にプロセスされないことを意味する。例えば、イヌリンは、水の中でチコリの根を加熱し、次いで、得られた水部分をイヌリンが得られるまで乾燥させることにより、自然に得ることができる。
【0031】
本明細書において、「脱糖イヌリン」は、合計で最高約2(重量)%のモノ及び二糖類を有し、最低約95(重量)%の可溶性繊維を有する、非ゲル状のイヌリンを意味する。脱糖イヌリンは、水の中でチコリの根を煮沸後、乾燥前に、水成分をフィルターに通すことにより調製することができる。フィルターは、モノ及び二糖類を除去する。
【0032】
保湿成分
本発明の組成物の実施形態は、組成物の、少なくとも約0.001重量%、あるいは約0.001重量%〜約20重量%、あるいは約0.001重量%〜約10重量%、及びあるいは約0.001重量%〜約5重量%を含む、保湿成分を含んでよい。
【0033】
好適な保湿成分の非限定的な例には、グリセリン、転化糖、多価アルコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリグリセロール、ゼラチン、キサンタンガム、カラゲナン、アルギン酸、シクロメチコン、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、トレースチン、トリエタノールアミン、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0034】
保湿成分は、保湿剤の混合物であってもよく、例えば、保湿成分は、約2:1〜約12:1、あるいは約2:1〜約10:1、及びあるいは約3:1〜約5:1の重量比の保湿成分中に存在するグリセリン及びソルビトールの混合物であってよい。
【0035】
界面活性剤成分
本発明の組成物の実施形態は、組成物の、少なくとも約0.01重量%の界面活性成分を含むことができる。あるいは、界面活性成分を、組成物の約0.01重量%〜約20重量%、あるいは約0.01重量%〜約10重量%、あるいは約0.01重量%〜約5重量%、及びあるいは約0.01重量%〜約3重量%を含むことができる。
【0036】
好適な界面活性成分の非限定的な例には、ポリグリセロールエステル、グリセロリン脂質、モノ−及びジグリセリド、ショ糖モノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシレート化されたグリコール、寒天、アルブミン、カゼイン、グリセリルモノステアレート、ゴム類、石鹸、アイリッシュモス、卵黄、レシチン、並びにこれらの混合物が挙げられる。例えば、界面活性成分は、レシチンであってよい。
【0037】
炭水化物成分
本発明の組成物の実施形態は、組成物の、少なくとも約1%、あるいは少なくとも約50%未満、あるいは少なくとも約5%〜約50%、あるいは約5%〜約45%、及びあるいは約5%〜約40%の炭水化物成分を含むこともできる。
【0038】
好適な炭水化物成分の非限定的な例には、還元糖、非還元糖、コーンシロップ、ショ糖、液体のショ糖、ポリデキストロース、トレハロース、フルクトース、ラクトース、マルトース、ハチミツ、グルコース、ガラクトース、並びにこれらの混合物が挙げられる。還元糖の非限定的な例には、コーンシロップ、フルクトース、及び乳糖(即ち、ラクトース)が挙げられる。非還元糖の非限定的な例は、ショ糖である。
【0039】
例えば、炭水化物成分は、約1:1.1〜約7:1、あるいは約1:1.1〜約1:5、及びあるいは約1:1.1〜約1:3の重量比の炭水化物成分に存在する、ショ糖等の非還元糖とコーンシロップ等の還元糖の混合物であってもよい。
【0040】
脂肪成分
任意に、本発明の組成物の実施形態には、約20%未満、あるいは、約15%未満、及びあるいは約10%未満の重量%の組成物を含む、脂質又は脂肪成分も含むこともできる。
【0041】
本発明の好適な脂肪成分の非限定的な例には、植物油、水素添加された植物油、大豆油等の部分的に水素添加された植物油及び部分的に水素添加されたココナッツ油、動物脂、オレストラ等の人工脂肪、脂肪酸、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0042】
プロバイオティック成分
本発明の組成物の実施形態には、「プロバイオティック」成分を含むこともできる。本明細書において、「プロバイオティック」は、宿主生物に有害である病原微生物に対し、宿主生物に有益である微生物を意味する。プロバイオティック成分の非限定的な例には、乳酸菌及びラクトバシラス・アシドフィルス、ビフィドバクテリウム・インファンティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム等のビフィドバクテリウム種の細菌、並びにこれらの混合物を含む、様々な細菌株が挙げられる。
【0043】
発明の組成物は、組成物の、少なくとも約0.001重量%のプロバイオティック成分を含むことができる。あるいは、本発明の組成物は、組成物の、約0.001重量%〜約10重量%、あるいは、約0.01重量%〜約5重量%、及びあるいは約0.1重量%〜約5重量%のプロバイオティック成分を含むことができる。
【0044】
補足成分
更に、本発明の組成物の実施形態には、ビタミン、ミネラル、ハーブ、植物、植物由来のサプリメント、動物由来のサプリメント、治療用化合物、並びにこれらの混合物のような、しかしそれらに限定されない、サプリメントを含むことができる。
【0045】
その他の成分の非限定的な例には、カルシウム、カリウム、ビタミンB、ビタミンA、C、D、E、及びK、葉酸、当該技術分野において一般的に既知であり、食事の補助のために使用される、他のビタミン及びミネラル、フェルラ酸(りんごからの)、朝鮮人参、銀杏、ベータカロチン、カプシカノイド(capsicanoid)、アントシアニジン、ビオフラビノイド、d−リモネン、イソチオシアネート、ニンニクからのシステイン、生姜、ブドウ、茶からのカテキン及びポリフェノール、たまねぎ、フィトステロール、イソフラボン、リコピン、クルクミン、カフェインを含む、抽出物及び活性植物化学物質、グルコサミン、コンドロイチン、msm、メラトニン、セラトニン、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0046】
本発明の組成物は、組成物の、少なくとも約0.001重量%の補足成分を含むことができる。あるいは、本発明の組成物は、組成物の、少なくとも約0.001重量%〜約25重量%、あるいは、約0.01重量%〜約10%、及びあるいは0.1重量%〜約5重量%の補足成分を含むこともできる。
【0047】
香味、甘味、着色及び防腐成分
天然及び人工的な香味、天然及び人工的な甘味、並びに天然及び人工的な着色及び/又は食品用染料を含む、様々な追加成分を、本発明の組成物に含むことができる。更に、当業者に理解されるであろう、様々な防腐剤を追加することもできる。
【0048】
香味料の非限定的な例には、天然又は人工的な香味が挙げられ、チョコレート、バニラ、キャラメル、コーヒー、レモン、ライム、オレンジ、クロイチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、桃、アプリコット、サクランボ、ブドウを含む、果実フレーバ、並びにこれらの混合物が挙げられる。このような香味は、購入、及び/又は既知の香味技術を用いて、調製並びに添加することができる。
【0049】
天然甘味料の非限定的な例には、ショ糖、グルコース、フルクトース、ラクトース、マルトース、コーンスターチ、並びにこれらの混合物等の砂糖及びデンプンが挙げられる。人工的甘味料の非限定的な例には、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、ラクチトール、ステビア、ネオヘスペリジンDC、ポリデキストロース、チクロ、糖アルコール、イソマルト、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0050】
好適な防腐剤の非限定的な例には、安息香酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、メチルパラベン、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0051】
本発明の組成物は、組成物の、少なくとも約0.001重量%の香味、甘味、着色及び/又は防腐成分、並びにこれらの混合物を含むことができる。あるいは、本発明の組成物は、組成物の、約0.001重量%〜約10重量%、あるいは約0.001重量%〜約5重量%、及びあるいは約0.001重量%〜約2重量%の香味、甘味、着色成分及び/又はこれらの混合物を含むことができる。
【0052】
組成物の形態
本発明の組成物は、いかなる摂取可能に好適な形態に形成することができる。組成物の形態の非限定的な例には、ソフトチュー、ハードチュー、咀しゃく錠、栄養バー、トローチ剤、粉末、顆粒、塊状、ソフトジェル、半固形のタフィーのようなチュー、チューイングガム、飲み込める錠剤、飲みこめるカプセル、飲みこめるカプレット、単独の単位用量、ユーザーが服用できる形態、並びにこれらの混合物が挙げられる。例えば、単位用量は、単一のソフトチュー、又はユーザーが切る又は割って単位用量にする、バー等の分割できる形態であってもよい。
【0053】
製造方法
本発明の組成物を調製する方法の例には、以下の工程から選択される工程を含むことができる。
【0054】
約25℃の温度で、混合容器に水を添加する工程と、及び
繊維成分が溶解し、塊が見えなくなるまで、混合容器内の水に繊維成分を添加し、高い又は低い剪断力で混合して、繊維と水の混合物を生成する工程。この工程は、約25℃で又は約55℃〜約60℃に加熱して行うことができる。
【0055】
得られた繊維と水の混合物は、非常に粘稠である。
【0056】
保湿成分は、繊維と水を混合しながら、保湿成分を混合容器に添加し、混合物が均質になるまで混合して、添加することができ、それにより、繊維と保湿成分の混合物が生成される。追加の繊維成分は、この工程で、任意に、繊維と保湿成分の混合物に添加することができる。香味、甘味、着色、及び/又は防腐成分もまた、この工程で添加することができる。
【0057】
次いで、このような混合物は、当業者が理解するであろう成形プロセスを介し、成形型でプロセス、又は押し出すことができ、ポリラインされたホイルの包装紙(カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging)から入手可能なインナーラップス(Inner Wraps)32700X等)に、個別に詰めることができ、ソフトチュー等の単位用量形態に形成することができる。次いで、ホイルに包まれたチューは、二次包装することができ、その非限定的な例には、ガラス瓶、プラスチック瓶、ホイルラインの袋、カートン、又はスリーブ、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0058】
本発明の実施形態は、繊維成分と水の混合後、かつ最終組成物の調製前に、炭水化物成分、及び/又は脂肪成分、及び/又は香味、甘味、着色、並びに防腐成分を添加する等の追加の工程を含んでもよい。このような成分は、一般に、以下のように、個別の「プレミックス」として調製されてもよい。
【0059】
炭水化物成分プレミックス
炭水化物成分を調製するための工程には以下が挙げられる。
【0060】
混合容器内に、非還元糖及び還元糖を混合して、炭水化物成分を生成する工程と、及び、
炭水化物成分を約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)の温度、あるいは、約74℃(約165°F)の温度まで加熱する工程。
【0061】
炭水化物混合物が生成されたら、繊維と水の混合物を、炭水化物混合物に添加し、均質な炭水化物と繊維のスラリーが製造されるまで、約74℃(約165°F)の温度で、約15分間加熱することにより、繊維と水の混合物、又は繊維と保湿成分の混合物と混合することができる。炭水化物と繊維の混合物は、固体成分が、得られる加熱された炭水化物と繊維の混合物の、約75重量%〜85重量%、あるいは、約80重量%〜82重量%になるまで加熱される。次いで、加熱された炭水化物と繊維の混合物は、以下に記載するとおり、脂肪混合物と混合することができる。炭水化物と繊維の混合物は、必要になるまで、ジャケット付き保持容器に、暫定的に貯蔵することができる。当業者に理解されるとおり、ジャケット付き容器は、容易に加熱又は冷却することができる。
【0062】
脂肪プレミックス
脂肪成分を調製するための工程には、以下が挙げられる。
【0063】
ジャケット付き容器を、約52℃(約125°F)〜約77℃(約170°F)、あるいは約63℃(約145°F)〜約74℃(約165°F)、あるいは約66℃(約150°F)までの温度に加熱する工程。
【0064】
ジャケット付き容器に脂肪成分を添加し、撹拌しながら、脂肪成分を溶解する工程と、
撹拌しながら、界面活性成分と、任意に、乳化合物及び/又はココア等の香味成分を添加する工程と、
約15分間、混合物が均質になるまで混合する工程。
【0065】
脂肪混合物は、必要になるまで、ジャケット付き保持容器に、暫定的に貯蔵することができる。
【0066】
脂肪混合物は、以下に記載するとおり、加熱された炭水化物と繊維の成分と混合して、最終混合物を生成することができる。
【0067】
最終混合物
最終混合物を調製するための工程には、以下を挙げることができる。
【0068】
別の混合容器内に、約25℃で、脂肪混合物を添加し、脂肪混合物を混合する工程と、
繊維と水の混合物に、まだ添加されていない場合、任意に、保湿成分を添加し、混合する工程と、
乾燥繊維成分の一部を添加し、混合する工程と、
任意に、甘味、着色、及び/又は防腐成分を添加し、混合する工程と、
加熱した炭水化物と繊維の混合物を、加熱した炭水化物と繊維の混合物が入った容器から接続されたパイプを介し、最終混合物が入った容器に添加する工程であって、パイプは、加熱した炭水化物と繊維の混合物を、約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)の温度に保つために、約82℃(約180°F)の温度に加熱しておき、混合する工程と、
任意に、香味成分を添加し、混合する工程と、及び
最終混合物を、1つ以上の輸送トート(最終混合物を、混合容器からプレニーダーに輸送するために使用される容器)に降ろす工程と、及び
最終混合物を、単軸又は2軸スクリュー押出成形機、あるいは2軸スクリュー押出成形機による押出成形を介してプロセスし、ソフトチューを個別の単位に形成することができる押出品を製造する工程。
【0069】
輸送トートの内面を、食品用輸送補助剤で覆うことが有利な場合があり、その非限定的な例には、大豆油及びコーンスターチが挙げられる。
【0070】
押出成形は、例えば約38℃(約100°F)〜約49℃(約120°F)の温度に調節された最終混合物を、プレニーダーに添加し、次いで、最終ロープ押出成形機に添加し、冷却トンネル(約5℃(約40°F)〜約27℃(約80°F)に冷却されている)を介して冷却し、ソフトチューを形成するために個別にナイフで切ることにより行うことができる。
【0071】
プレニーダーに送達する前の最終混合物の温度は、様々な方法で調節することができ、それらの非限定的な例には、ジャケット付き容器内で最終混合物を生成する方法、最終混合容器に添加する前に、保持容器(1つ又は複数)内の加熱した炭水化物と繊維の混合物及び/又は脂肪混合物のいずれか1つ又は両方の温度を調節する方法、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0072】
ソフトチューは、ポリラインされたホイルの包装紙(カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging)から入手可能なインナーラップス32700X等)又は他の保護バリヤーで包装することができる。次いで、ホイルで包装されたチューは、二次包装に入れられ、それらの非限定的な例には、ガラス瓶、プラスチック瓶、ホイルラインの袋、カートン、又はスリーブ、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0073】
使用方法
本発明の実施形態には、安全かつ有効な量の繊維成分を、ユーザーに供給する方法も含まれる。本明細書において、「安全かつ有効な量」は、以下の効果の1つ以上を提供するために効果的な繊維成分の量を意味する:便通、増加した便容量及び水分量、整腸、ゆっくりとした胃腸遷移及び消化プロセス、改善された脂肪吸収、体重管理の補助、胆汁酸の排出量の増加、血中コレステロールを低下する補助、食後の血糖反応への効果、有益な胃腸の微生物の成長及び/又は発現の補助、並びに心臓疾患、糖尿病、肥満、及び大腸癌のリスクの低減の補助。
【0074】
安全かつ有効な量の繊維成分をユーザーに供給する方法は、組成物の、少なくとも約25重量%の繊維成分、及び保湿成分を含む組成物の約1単位用量〜約20単位用量を、1日に摂取する方法を含む。
【0075】
1日の望ましい量の繊維成分を供給するために、ユーザーは、1日当たり、約1〜約20、あるいは約1〜約10、及びあるいは約1〜約5単位用量の組成物、即ち、例えば、1日当たり、約1〜約20のソフトチューを摂取することができる。各単位用量は、約1〜約3グラムの繊維成分、及びあるいは約2〜約2.5グラムの繊維成分を含んでよい。したがって、例えば、ユーザーが1日当たり10グラムの繊維を摂取したい場合、ユーザーは1日当たり、約4〜約5単位用量を摂取することになる。ユーザーが20グラムの繊維を摂取したい場合、ユーザーは1日当たり、約10単位用量を摂取することになる。
【実施例】
【0076】
以下の実施例は例証目的で含まれるものであり、いかなる形でも本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0077】
表I及びIIは、本発明の様々な実施例の組成物を示す。実施例1〜5のプロセスにより生成することができる組成物の実施例を、表Iに示す。
【0078】
(実施例1)−繊維成分プラス保湿成分
イヌリン/ソルビトール組成物
約25℃の室温で、38.89グラムの精製水を混合容器に添加し、高せん断混合器シルバーソンL4RT−A(Silverson L4RT-A)で混合する。50グラムの脱糖イヌリン(オリゴ−繊維脱糖イヌリンとして、米国ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)、カーギル社(Cargill)から入手可能)を、中速で混合しながら添加し、イヌリンが溶解し、塊が見えなくなるまで混合する。10グラムの70%ソルビトール溶液(米国イリノイ州、ディケータ(Decatur)、アーチャー・ダニエル・ミッドランド社(Archer Daniels Midland Company(ADM))から入手可能)を、混合物にゆっくりと添加し、均質の混合物が生成されるまで、一定の速度で混合する。1.11グラムの香味/甘味/着色混合物を、望ましい香味、甘味及び色が得られるまで、イヌリン−ソルビトールの混合物に添加する。塊又は溶解していない香味又は着色成分が見えなくなるまで、組成物を混合する。最終混合物を、ホッパーに添加し、成形型に注ぎ、製品が「硬化」(その最終状態まで固まる)したら、成形型から取り出す。個々の固まりは、ポリラインされたホイル包装紙(カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging)からから入手可能なインナーラップス32700X等)で包装されることができ、二次包装のために、瓶(米国カルフォルニア州、アナハイム(Anaheim)、セトコ社(Setco)から入手可能)に詰められることができる。
【0079】
(実施例2)−繊維成分プラス保湿成分
イヌリン/グリセリン組成物
約25℃の室温で、38.89グラムの精製水を混合容器に添加し、高せん断混合器シルバーソンL4RT−A(Silverson L4RT-A)で混合する。50グラムの脱糖イヌリン(オリゴ−繊維脱糖イヌリンとして、米国ミネソタ州、ミネアポリス(Minneapolis)、カーギル社(Cargill)から入手可能)を中速で混合しながら添加し、イヌリンが溶解し、塊が見えなくなるまで混合する。10グラムのグリセリン(グリセリン99%USPコーシャー(glycerin 99% USP Kosher)として米国ニュージャージー州、フェアフィールド(Fairfield)、ペンタ・マニュファクチャリング・カンパニー(Penta Manufacturing Company)から入手可能)を、混合物にゆっくりと添加し、グリセリンが完全に混合されるまで、一定速度で混合する。1.11グラムの香味/甘味/着色混合物を、望ましい香味、甘味及び色が得られるまで、イヌリンとグリセリンの混合物に添加する。塊又は溶解していない香味又は着色成分が見えなくなるまで、組成物を混合する。最終混合物を、ホッパーに添加し、成形型に注ぎ、製品が「硬化」(その最終状態まで固まる)したら、成形型から取り出す。個々の固まりは、ポリラインされたホイル包装紙(カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging)から入手可能なインナーラップス32700X等で包装されることができ、二次包装のために、瓶(米国カルフォルニア州、アナハイム(Anaheim)、セトコ社(Setco)から入手可能)に詰められることができる。
【0080】
(実施例3)−繊維成分プラス2つの保湿剤
約25℃で、120グラムの精製水を混合容器に添加し、高せん断混合器シルバーソンL4RT−A(Silverson L4RT-A)で混合する。水を撹拌しながら、280グラムの結晶性ソルビトール(結晶性ソルビトール834として、米国デラウェア州、ニューキャッスル(New Castle)、SPIファーマ(SPI Pharma)から入手可能)を、混合物に添加し、ソルビトールが完全に溶解するまで一定の速度で混合する。水とソルビトールの溶液を混合しながら、1200グラムのグリセリン(グリセリン99%USPコーシャー(99% USP Kosher)として、米国ニュージャージー州、フェアフィールド(Fairfield)、ペンタ・マニュファクチャリング・カンパニー(Penta Manufacturing Company)から入手可能)、及び2400グラムの高フルクトースコーンシロップ(55%濃度として、イリノイ州、ディケータ(Decatur)、テート&ライル・イングレディエント・アメリカス(Tate & Lyle Ingredients Americas)から入手可能)を混合する。上記の溶液を混合しながら、6000グラムの脱糖イヌリン(オリゴ−繊維脱糖インスタント(Oliggo-Fiber De-Sugared Instant)として、カーギル社(Cargill)から入手可能)を添加し、塊が見えなくなるまで混合する。望ましい香味、甘味及び色が得られるまで、200グラムの香味/甘味/着色混合物を添加する。塊又は溶解されていない香味又は着色成分が見えなくなるまで、組成物を混合する。最終混合物を、ホッパーに添加し、成形型に注ぎ、製品が「硬化」(その最終状態まで固まる)したら、成形型から取り出す。個々の固まりは、ポリラインされたホイル包装紙(カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging)から入手可能なインナーラップス32700X等で包装されることができ、二次包装のために、瓶(米国カルフォルニア州、アナハイム(Anaheim)、セトコ社(Setco)から入手可能)に詰められることができる。
【0081】
(実施例4)−繊維成分及び界面活性成分
イヌリン/レシチン組成物
約25℃で、30キログラムの精製水を混合容器に添加する。30キログラムの脱糖イヌリン(オリゴ−繊維脱糖インスタント(Oliggo-Fiber De-Sugared Instant)として、カーギル社(Cargill)から入手可能)を、水に添加し、イヌリンが溶解し、塊が見えなくなるまで、アルデ・バリンコピストンホモジナイザー(米国ニュージャージー州、ノーウッド(Norwood)、アルデ・バリンコ社(Arde Barinco)から入手可能)を使用して混合する。3キログラムのレシチン(レシチンとNFとして、セントラル・ソヤ・カンパニー(Central Soya Company)から入手可能)を、混合物に添加し、レシチンが完全に混合されるまでピストンホモジナイザーで混合する。追加の30キログラムの脱糖イヌリンを、ホモジナイザー内の混合物にゆっくりと添加し、塊が見えなくなるまで混合する。追加のイヌリンが溶解し、塊が見えなくなったら、望ましい香味、甘味及び着色特性を得るために、5キログラムの香味/甘味/着色混合物を添加する。塊又は溶解していない香味又は着色成分が見えなくなるまで、組成物を混合する。最終混合物を、ホッパーに添加し、成形型に注ぎ、製品が「硬化」(その最終状態まで固まる)したら、成形型から取り出す。個々の固まりは、ポリラインされたホイル包装紙(カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging)から入手可能なインナーラップス32700X等で包装されることができ、二次包装のために、瓶(米国カルフォルニア州、アナハイム(Anaheim)、セトコ社(Setco)から入手可能)に詰められることができる。
【0082】
(実施例5)−繊維成分プラス保湿剤プラスプロバイオティック
約25℃の室温で、140グラムの脱糖イヌリン、10グラムの結晶性ソルビトール(結晶性ソルビトール834、NFとして、SPIファーマ(SPI Pharma)から入手可能)、20グラムのバイファンティス(Bifantis)(商標)35624(ビフィドバクテリウム、クリスチャン・ハンセン、デンマーク(Chr. Hansen))、及び30グラムの微結晶セルロース(アヴィセル(Avicel)として、FMC、米国ペンシルバニア州、フィラデルフィア(Philadelphia)から入手可能)を、V−ブレンダーに添加する。混合物を、塊が見えなくなるまで、15rpmで、少なくとも約5分間混転する。
【0083】
望ましい香味、甘味及び/又は色が得られるまで、3グラムの香味/甘味/着色混合物を添加する。塊又は溶解されていない香味又は着色成分が見えなくなるまで、組成物を混合する。最終混合物を、錠剤ホッパーに添加し、錠剤に圧縮し、タプレット錠剤プレスから取り出す。錠剤は、瓶(米国カルフォルニア州、アナハイム(Anaheim)、セトコ社(Setco)から入手可能)に詰めることができる。
【0084】
実施例6〜9のプロセスにより生成することができる組成物の実施例を、表IIに示す。
【0085】
(実施例6)−繊維成分プラス保湿、界面活性、炭水化物及び脂肪成分
繊維と水のプレミックス
約25℃の室温で、200キログラムの精製水を、船舶用プロペラブレード付きのユーロスター(Eurostar)低剪断力の混合器を有する混合容器に添加する。水を撹拌しながら、200キログラムの脱糖イヌリン(オリゴ−繊維脱糖インスタント(Oliggo-Fiber De-Sugared Instant)として、カーギル社(Cargill)から入手可能)をゆっくりと添加する。溶液を、全てのイヌリンが水中に溶解され塊が見えなくなるまで、少なくとも約15分間混合し、それにより繊維と水のプレミックスが生成される。
【0086】
炭水化物成分プレミックス
別の容器に、174キログラムの液体のショ糖(インペリアル・シュガー(Imperial Sugar)から入手可能)及び261キログラムのコーンシロップ43DE(カルギル・フーズ(Cargill Foods)、クリアスイート43コーンシロップ(Clearsweet43Corn Syrup))を添加し、炭水化物プレミックスを生成するために、約74℃(約165°F)の温度まで加熱する。炭水化物プレミックスが、約74℃(約165°F)の温度になったら、315キログラムの繊維−水のプレミックスを添加し、均質の炭水化物と繊維のスラリーが製造されるまで、約15分間混合する。組成物内の固体が、組成物の、約80.3重量%〜約81.0重量%になるまで、炭水化物と繊維の混合物を加熱する。加熱後、およそ80.6%の固体が残る場合、得られる加熱された炭水化物と繊維の混合物の重量は、約492キログラムである。加熱に続き、加熱された炭水化物と繊維の混合物を、ジャケット付き保持容器で貯蔵し、加熱された炭水化物と繊維の混合物が最終混合物に混合されるまで、約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)の温度を維持する。
【0087】
脂肪プレミックス
ジャケット付き容器を約57℃(約135°F)まで加熱し、111キログラムの部分的に水素添加されたココナッツ油(Neutresca 55−43コーシャーとして、スウェーデン、マルモ(Malmo)、Aarhuskarlshammから入手可能)を、船舶用プロペラブレートを用いたユーロスター(Eurostar)混合器で撹拌しながら、融解する。撹拌しながら、5.6キログラムの大豆レシチン(レシチンNFとして、米国インディアナ州、フォートウェイン(Ft. Wayne)、セントラル・ソヤ・カンパニー(Central Soya Company)から入手可能)、34.9キログラムの乳粉末又は固体(NFDMハイヒート(NFDM High Heat)として、米国イリノイ州、ノースフィールド(Northfield)、クラフト社(Kraft)から入手可能)、及び81.4キログラムのココア粉末(ココア粉末22/24NPとして、スイス、チューリッヒ(Zurich)、カレボー社(Callebaut)から入手可能)を、混合器に添加する。得られる脂肪混合物を、加熱し続けながら、脂肪混合物が均質になるまで、少なくとも約15分間混合する。脂肪混合物を、ジャケット付き保持容器で貯蔵し、脂肪混合物が、最終混合物に混合されるまで、約52℃(約125°F)〜約77℃(約170°F)の温度を維持する。
【0088】
最終混合物
約25℃で、Z−アーム混合器を有する、別の混合容器に、232.6キログラムの脂肪混合物を添加し、前転モードの混合器で約30秒、並びに反転モードの混合器で約30秒混合する。次に、57キログラムのグリセリン(グリセリン99%USPコーシャーとして、ペンタ・マニュファクチャリング、カンパニー(Penta Manufacturing Company)から入手可能)、390キログラムの乾燥した脱糖イヌリン(イヌリンの二次添加)、5.06キログラムの塩化ナトリウム、0.18キログラムのスクラロース(スプレンダ(Splenda)(登録商標)スクラロース粉末として、米国ペンシルバニア州、フォート・ワシントン(Ft.Washington)、マックネイル・スペシャリティー・プロダクツ(McNeil Specialty Products)から入手可能)、及び、0.04キログラムのアセスルファムカリウム(Sunnettとして、米国テキサス州、ダラス(Dallas)、ニュートリノヴァ社(Nutrinova)から入手可能)を添加し、約1分間混合する。次に、298.35キログラムの加熱された炭水化物と繊維の混合物を、加熱された炭水化物と繊維の混合物の温度を維持するために、約82℃(約180°F)の温度まで蒸気で加熱したパイプを介して添加し、約1分間混合する。1.9キログラムのチョコレート香味料(N&Aチョコレートフレーバー#057677Bとして、フィルメニッヒ社(Firmenich)から入手可能)、0.64キログラムのキャラメル香味料(Nat.キャラメル#598611Tとして、フィルメニッヒ社(Firmenich)から入手可能)、及び0.32キログラムのバニラクリーム香味料(Art.クリーム#059200Aとして、フィルメニッヒ社(Firmenich)から入手可能)を、Z−アーム混合器に添加し、最終混合物を生成するために、約4分間混合する。室温で、最終混合物を含んだ容器を1〜2つの輸送トート(混合容器から、プレニーダーに物質を輸送するために使用する容器)に降ろす。約38℃(約100°F)〜約49℃(約120°F)の温度に調節された最終混合物を、プレニーダーに添加し、次いで、最終ロープ押出成形機に添加し、ロープ状に押し出し、冷却トンネル(約5℃(約40°F)〜約27℃(約80°F))を介して冷却し、ソフトチューを形成するために個別にナイフで切る。個別のチューは、ポリラインされたホイルの一級包装紙(インナーラップス32700Xとして、カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging))から入手可能)で、包装されることができる。
【0089】
(実施例7)−バニラチューの実施例
繊維と水のプレミックス
約25℃の室温で、140グラムの精製水を、船舶用プロペラブレード付きのユーロスター(Eurostar)低剪断力の混合器を有する容器に添加する。約55℃〜約60℃の温度まで、水を加熱する。水を撹拌しながら、140キログラムの脱糖イヌリン(オリゴ−繊維脱糖インスタント(Oliggo-Fiber De-Sugared Instant)として、カーギル社(Cargill)から入手可能)を添加する。溶液を、全てのイヌリンが水中に溶解され、塊が見えなくなるまで、少なくとも約15分間混合し、それにより繊維と水のプレミックスが生成される。
【0090】
炭水化物成分プレミックス
別の容器に、124キログラムの液体のショ糖(インペリアル・シュガー(Imperial Sugar)から入手可能)及び154キログラムのコーンシロップ43DE(カルギル・フーズ(Cargill Foods)、クリアスイート43コーンシロップ(Clearsweet43Corn Syrup))を添加し、炭水化物プレミックスを生成するために、約74℃(約165°F)まで加熱する。炭水化物プレミックスが約74℃(約165°F)になったら、炭水化物プレミックスを、約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)の温度に維持し、201キログラムの繊維と水のプレミックスを添加し、均質な炭水化物と繊維のスラリーが製造されるまで、約15分間混合する。組成物内の固体が、組成物の、約80.3重量%〜約81.0重量%になるまで、炭水化物と繊維の混合物を加熱する。加熱後、およそ80.6%の固体が残る場合、得られる加熱された炭水化物と繊維の混合物の重量は、約317キログラムである。加熱に続き、加熱された炭水化物と繊維の混合物を、ジャケット付き保持容器で貯蔵し、加熱された炭水化物と繊維の混合物が、最終混合物に混合されるまで、約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)の温度を維持する。
【0091】
脂肪プレミックス
ジャケット付き容器を約57℃(約135°F)まで加熱し、114キログラムの部分的に水素添加されたココナッツ油(Neutresca 55−43コーシャーとして、Aarhuskarlshammから入手可能)を、船舶用プロペラブレートを用いたユーロスター(Eurostar)混合器で撹拌しながら、融解する。撹拌しながら、13キログラムの大豆レシチン(レシチン、NFとして、セントラル・ソヤ・カンパニー(Central Soya Company)から入手可能)、及び91キログラムの乳粉末又は固体(NFDMハイヒートとして、米国イリノイ州、ノースフィールド(Northfield)、クラフト社(Kraft)から入手可能)を添加する。得られる脂肪混合物を、加熱し続けながら、脂肪混合物が均質になるまで、少なくとも約15分間混合する。脂肪混合物を、ジャケット付き保持容器で貯蔵し、脂肪混合物が、最終混合物に混合されるまで、約52℃(約125°F)〜約77℃(約170°F)の温度を維持する。
【0092】
最終混合物
およそ25℃で、Z−アーム混合器を有する別の混合容器に、90.7キログラムの脂肪混合物及び12.7キログラムのグリセリン(グリセリン99%USPコーシャーとして、ペンタ・マニュファクチャリング、カンパニー(Penta Manufacturing Company)から入手可能)を添加し、前転モードの混合器で約30秒間、反転モードの混合器で約30秒間混合する。次に、98.1キログラムの乾燥脱糖イヌリンを添加し、1分間混合する。150.05キログラムの加熱された炭水化物と繊維の混合物を、加熱された炭水化物と繊維の混合物の温度を維持するために、約82℃(約180°F)の温度まで加熱したパイプを介して添加し、約1分間混合する。12.7キログラムのグリセリン、及び98.1キログラムの乾燥イヌリンを添加し、少なくとも1分間又は均質な混合物が生成されるまで、混合する。18キログラムの砂糖(米国テキサス州、シュガーランド(Sugarland)、インペリアル・シュガー(Imperial Sugar)から入手可能)、0.08キログラムのスクラロース(スプレンダ(登録商標)スクラロース粉末として、マックネイル・スペシャリティー・プロダクツ(McNeil Specialty Products)から入手可能)、及び0.01キログラムのアセスルファムカリウム(Sunnettとして、ニュートリノヴァ社(Nutrinova)から入手可能)を混合し、約1分間混合する。次に、150.06キログラムの加熱された炭水化物と繊維の混合物を、加熱された炭水化物と繊維の混合物の温度を維持するために、約82℃(約180°F)の温度まで蒸気で加熱したパイプを介して添加し、約1分間混合する。混合器が作動中、4.5キログラムのバニラ香料(フィルメニッヒN&Aフレンチバニラ5686847として入手可能)を、Z−アーム混合器に添加し、最終混合物を生成するために、約5分間混合する。室温で、最終混合物を含んだ容器を1〜2つの輸送トート(混合容器から、プレニーダーに物質を輸送するために使用する容器)に降ろす。約38℃(約100°F)〜約49℃(約120°F)の温度に調節された最終混合物を、プレニーダーに添加し、次いで、最終ロープ押出成形機に添加し、ロープ状に押し出し、冷却トンネル(約5℃(約40°F)〜約27℃(約80°F))を介して冷却し、ソフトチューを形成するために個別にナイフで切る。個別のチューは、ポリラインされたホイルの一級包装紙(インナーラップス32700Xとして、カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging))から入手可能)で、包装することができる。
【0093】
(実施例8)−チョコレートチューの実施例
繊維と水のプレミックス
約25℃の室温で、140グラムの精製水を、船舶用プロペラブレード付きのユーロスター(Eurostar)低剪断力の混合器を有する容器に添加する。約55℃〜約60℃の温度まで、水を加熱する。水を撹拌しながら、140キログラムの脱糖イヌリン(オリゴ−繊維脱糖インスタント(Oliggo-Fiber De-Sugared Instant)として、カーギル社(Cargill)から入手可能)を添加する。溶液を、全てのイヌリンが水中に溶解され、塊が見えなくなるまで、少なくとも約15分間混合し、それにより繊維と水のプレミックスが生成される。
【0094】
炭水化物成分プレミックス
別の容器に、124キログラムの液体のショ糖(インペリアル・シュガー(Imperial Sugar)から入手可能)及び154キログラムのコーンシロップ43DE(カルギル・フーズ(Cargill Foods)、クリアスイート43コーンシロップ(Clearsweet43Corn Syrup))を添加し、炭水化物プレミックスを生成するために、約74℃(約165°F)の温度まで加熱する。炭水化物プレミックスが約74℃(約165°F)になったら、炭水化物プレミックスを、約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)の間の温度に維持し、201キログラムの繊維と水のプレミックスを添加し、均質な炭水化物と繊維のスラリーが製造されるまで、約5分間混合する。組成物内の固体が、組成物の、約80.3重量%〜約81.0重量%になるまで、炭水化物と繊維の混合物を加熱する。加熱後、およそ80.6%の固体が残る場合、得られる加熱された炭水化物と繊維の混合物の重量は、約317キログラムである。加熱に続き、加熱された炭水化物と繊維の混合物を、ジャケット付き保持容器で貯蔵し、加熱された炭水化物と繊維の混合物が、最終混合物に混合されるまで、約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)の温度を維持する。
【0095】
脂肪プレミックス
ジャケット付き容器を約57℃(約135°F)の温度まで加熱し、114キログラムの部分的に水素添加されたココナッツ油(Neutresca 55−43コーシャーとして、Aarhuskarlshammから入手可能)を、船舶用プロペラブレートを用いたユーロスター(Eurostar)混合器で撹拌しながら、融解する。撹拌しながら、13キログラムの大豆レシチン(レシチンNFとして、セントラル・ソヤ・カンパニー(Central Soya Company)から入手可能)を混合器に添加する。91キログラムの乳固形物(NFDMハイヒートとして、クラフト社(Kraft)から入手可能)も添加する。得られる脂肪混合物を、加熱しながら、脂肪混合物が均質になるまで、少なくとも約10分間混合する。脂肪混合物を、ジャケット付き保持容器で貯蔵し、脂肪混合物が、最終混合物に混合されるまで、約52℃(約125°F)〜約77℃(約170°F)の温度を維持する。
【0096】
最終混合物
約25℃で、Z−アーム混合器を有する、別の混合容器に、114.7キログラムの脂肪混合物、及び14キログラムのグリセリン(グリセリン99%USPコーシャーとして、ペンタ・マニュファクチャリング・カンパニー(Penta Manufacturing Company)から入手可能)を添加し、前転モードの混合器で約30秒間、反転モードの混合器で約30秒間混合する。次に、96.2キログラムの乾燥脱糖イヌリン、2.5キログラムの塩化ナトリウム、0.09キログラムのスクラロース(スプレンダ(登録商標)スクラロース粉末として、マックネイル・スペシャリティー・プロダクツ(McNeil Specialty Products)から入手可能)、及び0.02キログラムのアセスルファムカリウム(Sunnettとして、ニュートリノヴァ(Ntrinova)から入手可能)を添加し、約2分間混合する。147.1キログラムの加熱された炭水化物と繊維の混合物を、加熱された炭水化物と繊維の混合物の温度を維持するために、約82℃(約180°F)の温度まで蒸気で加熱したパイプを介して添加し、約1分間混合する。14キログラムのグリセリン、及び96.2キログラムの乾燥イヌリンを添加し、約2分間混合する。次に、147.1キログラムの加熱した炭水化物と繊維の混合物を添加し、約1分間混合する。混合器が作動中に、2.7キログラムのバニラ香料及び0.3キログラムのキャラメル香料(ジボダンバニラ10824−73及びジボダンキャラメルタフィー11889−33として入手可能)を添加し、最終混合物が生成されるまで、約5分間混合する。室温で、最終混合物を含んだ容器を1〜2つの輸送トート(混合容器から、プレニーダーに物質を輸送するために使用する容器)に降ろす。約38℃(約100°F)〜約49℃(約120°F)の温度に調節された最終混合物を、プレニーダーに添加し、次いで、最終ロープ押出成形機に添加し、ロープ状に押し出し、冷却トンネル(約5℃(約40°F)〜約27℃(約80°F))を介して冷却し、ソフトチューを形成するために個別にナイフで切る。個別のチューは、ポリラインされたホイルの一級包装紙(インナーラップス32700Xとして、カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging))から入手可能)で、包装されることができる。
【0097】
(実施例9)−チョコレートチューの実施例
繊維と水のプレミックス
約25℃の室温で、140グラムの精製水を、船舶用プロペラブレード付きのユーロスター(Eurostar)低剪断力の混合器を有する容器に添加する。約55℃〜約60℃の温度まで、水を加熱する。水を撹拌しながら、140キログラムの脱糖イヌリン(オリゴ−繊維脱糖インスタント(Oliggo-Fiber De-Sugared Instant)として、カーギル社(Cargill)から入手可能)を添加する。溶液を、全てのイヌリンが水中に溶解され、塊が見えなくなるまで、少なくとも約15分間混合し、それにより繊維と水のプレミックスが生成される。
【0098】
炭水化物成分プレミックス
別の容器に、124キログラムの液体のショ糖(インペリアル・シュガー(Imperial Sugar)から入手可能)及び154キログラムのコーンシロップ43DE(カルギル・フーズ(Cargill Foods)、クリアスイート43コーンシロップ(Clearsweet43Corn Syrup))を添加し、炭水化物プレミックスを生成するために、約74℃(約165°F)まで加熱する。炭水化物プレミックスが約74℃(約165°F)の温度になったら、炭水化物プレミックスを、約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)に維持し、201キログラムの繊維と水のプレミックスを添加し、均質な炭水化物と繊維のスラリーが製造されるまで、約5分間混合する。組成物内の固体が、組成物の、約80.3重量%〜約81.0重量%になるまで、炭水化物と繊維の混合物を加熱する。加熱後、およそ80.6%の固体が残る場合、得られる加熱された炭水化物と繊維の混合物の重量は、約317キログラムである。加熱に続き、加熱された炭水化物と繊維の混合物を、ジャケット付き保持容器で貯蔵し、加熱された炭水化物と繊維の混合物が、最終混合物に混合されるまで、約54℃(約130°F)〜約77℃(約170°F)の温度を維持する。
【0099】
脂肪プレミックス
ジャケット付き容器を約57℃(約135°F)の温度まで加熱し、114キログラムの部分的に水素添加されたココナッツ油(Neutresca 55−43コーシャーとして、Aarhuskarlshammから入手可能)を、船舶用プロペラブレートを用いたユーロスター(Eurostar)混合器で撹拌しながら、融解する。撹拌しながら、13キログラムの大豆レシチン(レシチンNFとして、セントラル・ソヤ・カンパニー(Central Soya Company)から入手可能)を混合器に添加する。91キログラムの乳固形物(NFDMハイヒートとして、クラフト社(Kraft)から入手可能)を、混合器に添加する。得られる脂肪混合物を、加熱し続けながら、脂肪混合物が均質になるまで、少なくとも約10分間混合する。脂肪混合物を、ジャケット付き保持容器で貯蔵し、脂肪混合物が、最終混合物に混合されるまで、約52℃(約125°F)〜約77℃(約170°F)の温度を維持する。
【0100】
最終混合物
約25℃で、Z−アーム混合器を有する別の混合容器に、114.7キログラムの脂肪混合物及び28キログラムのグリセリン(グリセリン99%USPコーシャーとして、ペンタ・マニュファクチャリング・カンパニー(Penta Manufacturing Company)から入手可能)を添加し、前転モードの混合器で約30秒間、反転モードの混合器で約30秒間混合する。次に、192.4キログラムの乾燥脱糖イヌリン、2.5キログラムの塩化ナトリウム、0.09キログラムのスクラロース(スプレンダ(登録商標)スクラロース粉末として、マックネイル・スペシャリティー・プロダクツ(McNeil Specialty Products)から入手可能)、及び0.02キログラムのアセスルファムカリウム(Sunnettとして、ニュートリノヴァ(Nutrinova)から入手可能)を添加し、約2分間混合する。次に、294.3キログラムの加熱された炭水化物と繊維の混合物を、加熱された炭水化物と繊維の混合物の温度を維持するために、約82℃(約180°F)の温度まで蒸気で加熱したパイプを介して添加し、約2分間混合する。混合器が作動中に、2.7キログラムのバニラ香料及び0.3キログラムのキャラメル香料(ジボダンバニラ10824−73及びジボダンキャラメルタフィー11889−33として入手可能)を添加し、最終混合物を生成するため、約5分間混合する。室温で、最終混合物を含んだ容器を1〜2つの輸送トート(混合容器から、プレニーダーに物質を輸送するために使用する容器)に降ろす。約38℃(約100°F)〜約49℃(約120°F)の温度に調節された最終混合物を、プレニーダーに添加し、次いで、最終ロープ押出成形機に添加し、ロープ状に押し出し、冷却トンネル(約5℃(約40°F)〜約27℃(約80°F))を介して冷却し、ソフトチューを形成するために個別にナイフで切る。個別のチューは、ポリラインされたホイルの一級包装紙(インナーラップス32700Xとして、カナダ、オンタリオ州、トロント(Toronto)、フレキシブルパッケージング(Flexible Packaging))から入手可能)で、包装されることができる。
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【0101】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく限定されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙した値と、その値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図したものである。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0102】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義を適用するものとする。
【0103】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるかようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲でカバーするものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.組成物の、少なくとも25重量%の繊維成分と、
b.組成物の、少なくとも0.001重量%の保湿剤成分と、を含む組成物。
【請求項2】
前記繊維成分が、天然由来の可溶性繊維、天然由来のイヌリン、イヌリン抽出物、合成イヌリン、一般的にフラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖として知られるイヌリンの加水分解生成物、デンプンのオリゴ誘導体、殻、ふすま、オオバコ、多糖類、オリゴ糖、セルロース及びセルロースの誘導体、デンプン、化工デンプン、及びデンプンの誘導体、ポリカルボフィル、リグニン、アラビノガラクタン、キトサン、オート麦繊維、可溶性コーン繊維、非消化性コーンデキストリン、非消化性小麦デキストリン、イナゴマメゴム及びイナゴマメゴムの誘導体、ヒドロキシプロピルメチル(HPMC)、ペクチン、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記繊維成分が、脱糖イヌリンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物の、少なくとも30重量%、望ましくは少なくとも35重量%、望ましくは少なくとも40重量%、望ましくは少なくとも45重量%、望ましくは少なくとも50重量%、望ましくは少なくとも60重量%、望ましくは少なくとも75重量%の前記繊維成分を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物の、0.001重量%〜20重量%、望ましくは0.001重量%〜10重量%、及び望ましくは0.001重量%〜5重量%の前記保湿成分を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記保湿成分が、グリセリン、ソルビトール、転化糖、多価アルコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリグリセロール、ゼラチン、キサンタンガム、カラゲナン、アルギン酸、シクロメチコン、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、トレースチン、トリエタノールアミン、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記保湿成分が、2:1〜12:1、望ましくは2:1〜10:1、及び望ましくは3:1〜5:1の重量比のグリセリンとソルビトールの混合物を含む、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物の、少なくとも0.01重量%、望ましくは0.01重量%〜20重量%、望ましくは0.01重量%〜10重量%、望ましくは0.01重量%〜5重量%、及び望ましくは0.01重量%〜3重量%の界面活性成分を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記界面活性成分が、ポリグリセロールエステル、グリセロリン脂質、モノ−及びジ−グリセリド、ショ糖モノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシレート化されたグリコール、寒天、アルブミン、カゼイン、グリセロールモノステアレート、ゴム類、卵黄、レシチン、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物の、50重量%未満、望ましくは5重量%〜50重量%、望ましくは5重量%〜45重量%、及び、望ましくは5重量%〜40重量%の炭水化物成分を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記炭水化物成分が、コーンシロップ、ショ糖、液体のショ糖、ポリデキストロース、トレハロース、フルクトース、ラクトース、マルトース、ハチミツ、グルコース、ガラクトース、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記炭水化物成分が、1:1.1〜7:1、望ましくは、1:1.1〜1:5、及び望ましくは、1:1.1〜1:3の重量比の、ショ糖とコーンシロップの混合物を含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記組成物の、20重量%未満、望ましくは15重量%未満、及び望ましくは10重量%未満の脂肪成分を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物の、ビタミン、ミネラル、ハーブ、植物、植物由来のサプリメント、動物由来のサプリメント、治療化合物、プロバイオティックス、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも0.001%のサプリメントを更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
前記組成物の、少なくとも0.001重量%、望ましくは0.001重量%〜10重量%、望ましくは0.01重量%〜5重量%、及び望ましくは0.1重量%〜5重量%のプロバイオティック成分を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
a.組成物の、少なくとも25重量%の繊維成分と、
b.組成物の、少なくとも0.001重量%の保湿成分と、
c.組成物の、少なくとも0.01重量%の界面活性成分と、を含む組成物。
【請求項17】
a.組成物の、少なくとも25重量%の繊維成分と、
b.組成物の、少なくとも0.01重量%の界面活性成分と、を含む組成物。
【請求項18】
安全かつ有効な量の繊維成分を、ユーザーに供給する方法であって、
a.組成物の、少なくとも25重量%繊維成分と、
b.組成物の、少なくとも0.001重量%の保湿成分と、を含む組成物を、1日当たり、約1単位用量〜20単位用量、望ましくは1日当たり、1〜10単位用量、及び望ましくは1日当たり、1〜5単位用量を、ユーザーが摂取することを含む、方法。
【請求項19】
前記単位用量が、1〜3グラムの前記繊維成分、及び望ましくは2〜2.5グラムの前記繊維成分を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
繊維含有組成物を調製する方法であって、
a.混合容器に水を添加する工程と、
b.前記混合容器内の前記水に繊維成分を添加する工程と、
c.前記繊維成分が溶解するまで混合する工程と、
d.前記混合容器に保湿成分を添加する工程と、
e.前記保湿成分が溶解するまで混合し、それにより、前記繊維含有組成物を生成する工程と、を含む方法。
【請求項21】
前記繊維成分が、前記繊維含有組成物の、少なくとも25重量%を占め、前記保湿成分は、前記繊維含有組成物の、少なくとも0.001重量%を占める、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
繊維含有組成物を調製する方法であって、
a.混合容器に水を添加する工程と、
b.前記混合容器内の前記水に、繊維成分を添加する工程と、
c.前記水と前記繊維を混合して、水と繊維の混合物を生成する工程と、
d.第2の混合容器に炭水化物成分を添加する工程と、
e.前記第2の混合容器を、54℃〜77℃、望ましくは74℃の温度まで加熱しながら混合して、炭水化物混合物を生成する工程と、
f.前記水と繊維の混合物を、前記第2の混合容器に添加し、混合して、炭水化物と繊維の混合物を生成する工程と、
g.前記炭水化物と繊維の混合物内の固体が、前記炭水化物と繊維の混合物の、75重量%〜85重量%、及び望ましくは80重量%〜82重量%を占めるまで、前記炭水化物と繊維の混合物を加熱し、それにより、加熱された炭水化物と繊維の混合物を生じる工程と、
h.52℃〜77℃の温度まで加熱されたジャケット付き混合容器内に、脂肪成分を添加し、前記脂肪成分を溶解する工程と、
i.前記脂肪成分を溶解しながら、前記ジャケット付き混合容器に、界面活性成分を添加して、脂肪混合物を生成する工程と、
j.前記脂肪混合物を、均質になるまで混合する工程と、
k.最終の混合容器に、前記脂肪混合物、保湿成分、繊維材料の追加部分、及び前記加熱した炭水化物と繊維の混合物を添加し、それにより、最終混合物を生成する工程と、
l.前記最終混合物を、均質になるまで混合する工程と、を含む方法。
【請求項23】
前記最終混合物を押出成形プロセスにより加工し、押出品を形成し、前記押出品を単位用量剤型に切り分ける工程を更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
香味成分、甘味成分、着色成分、防腐成分、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、追加成分を添加する工程を更に含む、請求項22に記載の方法。

【公表番号】特表2010−509332(P2010−509332A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536290(P2009−536290)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/023481
【国際公開番号】WO2008/057571
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】