説明

繊維状浮遊粒子測定装置

【課題】 複数個の枝管を取り付けたフロー管を使用した従来の石綿粒子実時間検出装置の持つフロー管の製造に手間がかかるという問題を解決し、製造が容易で装置の低廉化が図れる繊維状粒子測定装置の提供をする。
【解決方法】 被測定流体を通すフロー管の全ての壁面又はレーザービームを入射させ、出射させる部分の管壁のみが、照射するレーザービームに対して無反射で透明な素材で形成され、その他の部分には散乱光以外の乱反射光を吸収する乱反射光吸収材をコーティングされてなるフロー管を用いるか、若しくはフロー管のレーザービームを入射させ、出射させる部分の壁面に穿設された二つの穿孔に、枠体によって保持されたレーザービームに対して無反射で透明な素材の平面板からなる光学窓を嵌入するかによる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体内に浮遊する繊維状粒子を光学的に実時間で計測する繊維状浮遊粒子測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年空気中に浮遊するアスベストの吸入と石綿肺、肺癌、悪性中皮腫との関連が免疫学的に明らかとなり、2006年9月からは代替困難な一部の製品を除いてアスベストを含む全ての物の製造、輸入、譲渡、提供、そして使用が禁止され、また、2006年3月27日には「石綿による健康被害の救済に関する法律」が施行され、労災補償の対象とならないアスベスト工場周辺住民や従業員家族のアスベスト健康被害認定患者に対して救済給付金の支払が行われることとなった。
アスベストは不燃性、耐熱性、耐久性、絶縁性に優れていることから、建築の吹きつけ材や保温・断熱材、成形板などの内外装材として広く利用されているが、上述のようにアスベストの健康被害が明らかになったことにより現在これらの撤去作業が進められている状況にある。この撤去作業、特に吹き付け材の剥離作業においては、繊維状のアスベスト粒子が大気中に飛散する確度が高く、大気中に拡散したアスベスト粒子を作業者が吸入するおそれも大きくなることから、安全な作業環境が確保される必要がある。
大気中に浮遊するアスベストなどの繊維状粒子を測定するには、一定量の大気を吸引してフィルタで捕集し、フィルタ上の繊維状粒子を光学顕微鏡、電子顕微鏡で識別し計数する方法がJISに「空気中の繊維状粒子測定方法」(JIS K 3850)として定められているが、測定結果を得るのに時間がかかり実時間計測や連続計測が必要な作業現場での測定には適しない。
【0003】
流体内の微粒子を光学的に実時間で検出し測定する装置として、特許第2881731号公報に、流体を通すフロー管の内壁の断面の大きさよりも小さい断面を有する枝管を複数個設け、該枝管の先端部に無反射光学窓を取り付けて枝管内を密封すると共に、前記無反射光学窓に接して乱反射光吸収用カバーを配設し、該乱反射光吸収カバーには光ビーム入射または出射穴を穿設すると共に散乱光検出器視野用穴を穿設した浮遊粒子測定装置が公示され、その一応用例として繊維状粒子を一定方向に配向させるための一対の電極を前記フロー管に沿って前記枝管と直交する向きに配設した石綿粒子実時間検出装置(図6参照)の記述がある。
【特許文献1】特許第2881731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許第2881731号公報で開示された浮遊粒子測定装置を応用した石綿粒子実時間検出装置は、前述のように、複数個の枝管を取り付けたフロー管を使用しており、その製造に手間がかかり、装置の低廉化が図れない問題がある。また、枝管の断面をフロー管の断面より小さくして枝管付近で流体及び浮遊粒子が乱流によって乱されないよう配慮されてはいるが、枝管の数が増えると乱流発生や、フロー管と枝管との接続部に繊維状粒子が引っ掛かるおそれが高まるといった懸念が残る。
そこで本発明は、上記枝管の配設に係わる問題点や懸念を解決し、製造が容易で装置の低廉化が図れる繊維状粒子測定装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は上記課題を下記の手段によって解決した。
(1)流体内に浮遊する繊維状粒子にレーザービームを照射し、前記繊維状粒子からの散乱光を所定方向に配設した散乱光検出器で検知して測定する繊維状浮遊粒子測定装置において、被測定流体を通すフロー管の全ての管壁又はレーザービームを入射させ、出射させる部分の管壁のみが、照射するレーザービームに対して無反射で透明な素材で形成されてなることを特徴とする繊維状浮遊粒子測定装置。
【0006】
(2)流体内に浮遊する繊維状粒子にレーザービームを照射し、前記繊維状粒子からの散乱光を所定方向に配設した散乱光検出器で検知して測定する繊維状浮遊粒子測定装置において、被測定流体を通すフロー管のレーザービームを入射させ、出射させる部分の壁面に穿設された二つの穿孔に、枠体によって保持されたレーザービームに対して無反射で透明な素材の平面板からなる光学窓を嵌入してなることを特徴とする繊維状浮遊粒子測定装置。
【0007】
(3)前記フロー管が、レーザービームを入射させ、出射させる部分の管壁の内外面にレーザービームの反射を防止する反射防止膜をコーティングされてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の繊維状浮遊粒子測定装置。
【0008】
(4)前記フロー管が、レーザービームを入射させ、出射させる部分、及び散乱光検出器の受光方向に開いた部分、あるいは光学窓を除いて、散乱光以外の乱反射光が散乱光検出器へ入射するのを防止するための乱反射光吸収材をコーティングしてなることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の繊維状浮遊粒子測定装置。
【0009】
(5)前記散乱光検出器が、前記フロー管の散乱光検出器方向に開いた部分から漏洩してくる乱反射光の入射を防止するためのフードを備え、かつ該フードの内外面に乱反射光を吸収する乱反射光吸収材がコーティングされてなることを特徴とする前項(1)〜(4)のいずれか1項に記載の繊維状浮遊粒子測定装置。
【0010】
(6)前記フロー管に沿って、繊維状浮遊粒子をレーザービームと直交する方向に配向させる一対の電極を備えてなることを特徴とする前項(1)〜(5)のいずれか1項に記載の繊維状浮遊粒子測定装置。
【発明の効果】
【0011】
本発明の繊維状浮遊粒子測定器によって下記効果が発揮される。
〈1〉被測定流体を通すフロー管が、前記特許第2881731号の発明になる枝管を備えず、前記フロー管の全部の管壁又はレーザービームを入射させ、出射させる部分の管壁が、照射するレーザービームに対して無反射で透明な素材で形成されるので、製造が容易であり、ひいては繊維状浮遊粒子測定装置の低廉化が図れる。
〈2〉被測定流体を通すフロー管が、前記特許第2881731号の発明になる枝管を備えず、前記フロー管のレーザービームを入射させ、出射させる部分の壁面に穿設された二つの穿孔に、枠体によって保持されたレーザービームに対して無反射で透明な素材の平面板からなる光学窓を嵌入して形成されるので、製造が容易であり、かつ枠体の形状によって円筒形状のフロー管等にも対応でき、繊維状浮遊粒子測定装置の低廉化が図れる。
〈3〉さらに前記フロー管のレーザービームを入射させ、出射させる部分にレーザービームの反射を防止する反射防止膜がコーティングされているので、レーザービームがフロー管に入射し、出射する際に散乱光や反射光の発生がなく、繊維状浮遊粒子からの散乱光が確実に精度よく測定できる。
〈4〉前記フロー管が、レーザービームを入射させ、出射させる部分、及び散乱光検出器3の受光方向に開いた部分、あるいは光学窓を除いた部分に、散乱光以外の乱反射光が散乱光検出器へ入射するのを防止するための乱反射光吸収材がコーティングされ、さらに前記散乱光検出器も、乱反射光の入射を防止するためのフードを備え、かつ該フードの内外面に乱反射光を吸収する吸収材をコーティングされているので、乱反射光の散乱光検出器への入射レベルが低減され、微小なレベルの散乱光も精度よく検出できる。
〈5〉前記フロー管に沿って、繊維状浮遊粒子をレーザービームと直交する方向に配向させる一対の電極を備えているので、繊維状のアスベスト粒子を精度よく検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の繊維状浮遊粒子測定装置を実施するための形態を、実施例の図に基づいて説明する。
図1はフロー管全体を透明な素材で形成した繊維状浮遊粒子測定装置の構成図、図2はフロー管の一部を透明な素材で形成した繊維状浮遊粒子測定装置の構成図、図3は図2に示すフロー管の組立図、図4は管壁に穿設された2つの穿孔に光学窓を嵌入したフロー管を用いた繊維状浮遊粒子測定装置の構成図、図5は図4に示すフロー管の組立図である。
図において、1、1a、1bはフロー管、2はレーザー、3は散乱光検出器、4はフード、5は反射防止膜、6は乱反射光吸収材、7は電極、8はレーザービーム、9は繊維状浮遊粒子、10は接続枠、11は光学窓、12は枠体、13は透明板、14は穿孔、15は流体流入口、16は流体流出口を示す。
【実施例1】
【0013】
本実施例は、図1(a)に示すように、アスベストなどの繊維状粒子9が浮遊する大気などの流体を通すフロー管1と、前記フロー管1内を流れる繊維状浮遊粒子9にレーザービーム8を照射するレーザー2と、前記繊維状浮遊粒子9がレーザービーム8を横切る際に発生される所定方向の散乱光を検出する散乱光検出器3と、前記フロー管1内を流れる繊維状浮遊粒子9をレーザービーム8と直交する方向に配向させるためにフロー管1に沿って配設された1対の電極7、7とで構成された繊維状浮遊粒子測定装置において、前記フロー管1の全てが前記レーザービーム8に対して透明な素材で形成され、かつレーザービーム8を入射させ、出射させる部分の管壁の内外面にレーザービーム8の反射を防止する反射防止膜5が、その他の管壁には散乱光以外の乱反射光が散乱光検出器3へ入射するのを防止するための乱反射光吸収材6がコーティングされている。
そして前記フロー管1は、レーザー光や散乱光の入射、出射時の屈折、拡散のおそれを除くため、図1(b)に示したように、断面が正方形や小判形など、レーザービーム8を入射させ、出射させる部分の管壁が互いに並行な平面をなすものであることが好ましい。
また、前記フロー管1は、レーザービーム8以外の外光のフロー管1内への入射を防止するために、遮光容器(図示せず)に収容するなど遮光対策が施される必要がある。
【実施例2】
【0014】
本実施例は、図2(a)に示すように、アスベストなどの繊維状粒子9が浮遊する大気などの流体を通すフロー管1と、前記フロー管1内を流れる繊維状浮遊粒子9にレーザービーム8を照射するレーザー2と、前記繊維状浮遊粒子9がレーザービーム8を横切る際に発生する所定方向の散乱光を検出する散乱光検出器3と、前記フロー管内を流れる繊維状の浮遊粒子を一定方向に配向させるためにフロー管1に沿って配設された1対の電極7、7とで構成された繊維状浮遊粒子測定装置において、前記フロー管1が、レーザービーム8を入射させ、出射させる部分のフロー管1aと、その両端に接続されて流体を整流させるためのフロー管1b、1bの部分とに分割されてなり、前記レーザービーム8を入射させ、出射させる部分のフロー管1aの管壁が、照射するレーザービーム8に対して無反射で透明な素材で形成され、かつレーザービーム8を入射させ、出射させる部分の管壁の内外面にレーザービーム8の反射を防止する反射防止膜5が、他の部分には散乱光以外の乱反射光が散乱光検出器3へ入射するのを防止するための乱反射光吸収材6がコーティングされている。
そして前記フロー管1は、レーザー光や散乱光の入射、出射時の屈折、拡散のおそれを除くため、図2(b)に示したように、断面が正方形や小判形など、レーザービーム8を入射させ、出射させる部分の管壁が互いに並行な平面をなすものであることが好ましい。
さらに、前記フロー管1aと1bとはその接続部で流体の流れが乱されることがないよう、双方の内側断面が同一形状をなし、前記フロー管1bの内壁面には乱反射光吸収材6がコーティングされている。
前記フロー管1aと1bの接続方法の一例を図3に示した。図3ではフロー管1aをフロー管1bの端部に備えられた接続枠10内に嵌入する方法を示したが、これに限られるものではなく、糊着などフロー管1を通過する流体がフロー管1aと1bとの接続部で漏洩したり乱流を起こしたりしない接続方法であればよい。
また、前記フロー管1は、レーザービーム8以外の外光のフロー管1内への入射を防止するため、遮光容器(図示せず)に収容するなど遮光対策が施される必要がある。
【実施例3】
【0015】
本実施例は、図4(a)に示すように、アスベストなどの繊維状粒子9が浮遊する大気などの流体を通すフロー管1と、前記フロー管1内を流れる繊維状浮遊粒子9にレーザービーム8を照射するレーザー2と、前記繊維状浮遊粒子9がレーザービーム8を横切る際に発生する所定方向の散乱光を検出する散乱光検出器3と、前記フロー管1内を流れる繊維状浮遊粒子9をレーザービーム8と直交する方向に配向させるためにフロー管1に沿って配設された1対の電極7、7とで構成された繊維状浮遊粒子測定装置において、前記フロー管1のレーザービーム8を入射させ、出射させる部分の壁面に穿設された二つの穿孔14(図5参照)に、枠体12によって保持されたレーザービーム8に対して透明で、かつ内外面にレーザービームの反射防止膜5がコーティングされた平面板からなる光学窓11を嵌入して形成されている。
そして光学窓11を嵌入した穿孔14の部分を除いたフロー管1の内壁面には乱反射光吸収材6がコーティングされている。
本実施例の繊維状浮遊粒子測定装置においては、フロー管1に穿設された穿孔14に、あらかじめ製造しておいた光学窓11を嵌入するだけでフロー管1が形成できるので、従来の枝管を有するフロー管1に比べて製造が容易で、量産に適し、繊維状浮遊粒子測定装置の低廉化が図れる利点がある。
さらに本実施例の発明では、レーザービーム8を入射させ、出射させる部分の壁面に穿孔14を穿設するので、前記フロー管1は、図1(b)、図2(b)に示すような小判形や正方形などその断面に並行平面を持つものに限られることなく、図4(b)に示したように、円筒など並行平面を持たないフロー管にも枠体12の構造を変えることによって適用できる利点がある。
また、前記フロー管1は、レーザービーム8以外の外光のフロー管1内への入射を防止するため、遮光容器(図示せず)に収容するなど遮光対策が施される必要があるのは実施例1及び実施例2と同様である。
【0016】
前記実施例1〜3の繊維状浮遊粒子測定装置は、いずれもフロー管1の粒体流入口15から流出部16に向かって流れる流体内に浮遊するアスベストの繊維状浮遊粒子9が、フロー管1に入射されたレーザービーム8を横切る際に発生する散乱光を所定方向に配設された散乱光検出器3で検出し、その出力パルスを分析、計測することによって、アスベスト粒子の数が環境基準を達成しているか否かを実時間で測定するものであり、前述のように散乱光を確実に検出できるようフロー管1には散乱光以外の乱反射光を吸収する乱反射光吸収材6がコーティングされ、また外光の入射を防止するための遮光対策が施されているが、さらに前記散乱光検出装置3にフード4を設けてその視野を狭め、かつフード4内側に乱反射光吸収材6をコーティングして、前記散乱光検出装置3への乱反射光の入射を極めて少ないものにしている。
これによって微弱な散乱光でもクリアに検出でき、装置の検出精度を高めている。
【0017】
アスベストの繊維浮遊状粒子9を確実に検出するためには、繊維状のアスベスト粒子とレーザービーム8とが直交する必要がある。レーザービームと並行になった繊維状粒子では散乱光が得られず、繊維状浮遊粒子測定装置の検出精度は劣化する。
そこで前記フロー管1に沿って繊維状浮遊粒子9をレーザービーム8と直交する方向に配向させる一対の電極7、7を備え、該電極7、7間に直流高電圧を加えることによって繊維状浮遊粒子9を電界方向に配向させ、高い検出精度が得られるようにしている。
【0018】
本発明の繊維状浮遊粒子測定装置は、アスベスト吹きつけ建築物の室内環境や、アスベスト撤去作業現場におけるアスベスト繊維の飛散状況などを実時間で測定する用途に多用されるものである。したがって、繊維状浮遊粒子測定装置は、小型軽量で移動が容易な形状にまとめられることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】フロー管全体を透明な素材で形成した繊維状浮遊粒子測定装置の構成図
【図2】フロー管の一部を透明な素材で形成した繊維状浮遊粒子測定装置の構成図
【図3】図2に示すフロー管の組立図
【図4】管壁に穿設された2つの穿孔に光学窓を嵌入したフロー管を用いた繊維状浮遊粒子測定装置の構成図
【図5】図4に示すフロー管の組立図
【図6】従来の枝管を設けたフロー管使用の石綿粒子実時間測定装置の構成図
【符号の説明】
【0020】
1、1a、1b:フロー管
2:レーザー
3:散乱光検出器
4:フード
5:反射防止膜
6:乱反射光吸収材
7:電極
8:レーザービーム
9:繊維状浮遊粒子
10:接続枠
11:光学窓
12:枠体
13:透明板
14:穿孔
15:流体流入口
16:流体流出口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体内に浮遊する繊維状粒子9にレーザービーム8を照射し、前記繊維状粒子9からの散乱光を所定方向に配設した散乱光検出器3で検知して測定する繊維状浮遊粒子測定装置において、被測定流体を通すフロー管1の全ての壁面又はレーザービーム8を入射させ、出射させる部分の管壁のみが、照射するレーザービーム8に対して無反射で透明な素材で形成されてなることを特徴とする繊維状浮遊粒子測定装置。
【請求項2】
流体内に浮遊する繊維状粒子9にレーザービーム8を照射し、前記繊維状粒子9からの散乱光を所定方向に配設した散乱光検出器3で検知して測定する繊維状浮遊粒子測定装置において、被測定流体を通すフロー管1のレーザービーム8を入射させ、出射させる部分の壁面に穿設された二つの穿孔14に、枠体12によって保持されたレーザービーム8に対して無反射で透明な素材の平面板からなる光学窓11を嵌入してなることを特徴とする繊維状浮遊粒子測定装置。
【請求項3】
前記フロー管1が、レーザービーム8を入射させ、出射させる部分の管壁の内外面にレーザービーム8の反射を防止する反射防止膜5をコーティングされてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の繊維状浮遊粒子測定装置。
【請求項4】
前記フロー管1が、レーザービーム8を入射させ、出射させる部分、及び散乱光検出器3の受光方向に開いた部分、あるいは光学窓11を除いてた管壁の内面に、散乱光以外の乱反射光が散乱光検出器3へ入射するのを防止するための乱反射光吸収材6をコーティングしてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の繊維状浮遊粒子測定装置。
【請求項5】
前記散乱光検出器3が、前記フロー管1の散乱光検出器3方向に開いた部分から漏洩してくる乱反射光の入射を防止するためのフード4を備え、かつ該フード4の内外面に乱反射光を吸収する乱反射光吸収材6がコーティングされてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の繊維状浮遊粒子測定装置。
【請求項6】
前記フロー管1に沿って、繊維状浮遊粒子をレーザービーム8と直交する方向に配向させる一対の電極7、7を備えてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の繊維状浮遊粒子測定装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−185487(P2008−185487A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−20124(P2007−20124)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【出願人】(506303074)株式会社ティーエムエス (2)
【Fターム(参考)】