説明

肥満防止ダイエットベルト

【課題】 戦後のパン食は米国の占領政策でもあるが、その後のマックやピザなどの外食産業はもとより、米国で一昔前流行したサブリメントも今日のわが国ではブームである。洋食の奨めや飽食は結果として肥満体質をも輸入した。今やわが国は幼児世代でさえ肥満体質を管理しなければならない時代に突入した。
【解決手段】 人間の習性としてわざわざしなければならない事には苦痛が伴うものである。本発明はわざわざ苦痛を伴うような事をしなくても日常生活の行動の中に肥満防止を取り入れたものであり、生存する為の日常の行動、いわゆる二足歩行を維持するだけで肥満を防げる装置を提供するものである。歩く事は全ての基本であり本発明はこの歩くだけの結果としてダイエット効果をもたらす下腹部の肥満防止機器を提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
わが国は戦後の高津成長期から今や安定期を通り過ぎ、平和も時間も贅沢も教育も何もかも余りすぎ、過ぎたるは何とかと言う諺の如く、過保護による事件が多発し始めた。戦後の教育のゆがみは今や事件として顕在化し新聞紙上を賑わし、欲しいものは近くのコンビニ等に行けばなんでも調達可能である今日まさに至れり尽くされた時代に入ったが、戦後の経過を振り返るときわが国はほとんど米国の模倣をしてきた。米国で流行るものはほとんど10年遅れて日本に導入されている。戦後のパン食は米国の占領政策でもあるが、その後のマックやピザなどの外食産業はもとより、米国で一昔前流行したサブリメントも今日のわが国ではブームである。洋食の奨めや飽食は結果として肥満体質をも輸入した。今やわが国は幼児世代さえ肥満体質を管理しなければならない時代に突入した。本発明はこれ等肥満に関する問題解決の一端を提案するものである。
【背景技術】
【0002】
最近の深夜のテレビ番組ではほとんどのテレビ局で取り上げているのが通販若しくはテレビショッピングによる健康機器の宣伝番組である。室内健康機器から室内歩行機器或いは筋力トレーニング機器をはじめ最近ではペットの健康機器まで登場するが、種類として最上段に上げられるのが健康機器であり中でも肥満問題を解決する為の機器或いはサブリメント食品等が先ず筆頭に挙げられる。これ等健康機器は都会型の顧客層をターゲットにしているのであろうがほとんど室内での使用を目的とした機器が多い。しかしこれ等室内型の健康機器は、わざわざその為の運動をしなければその目的を達する事が出来ないのである。メーカーの指導通りに使えば確かに効果は期待できるのであろうが、人は習慣化すれば楽であるが、その習慣化そのものに大変な努力を必要とする。人間の習性としてわざわざしなければならない事には苦痛を伴うものである。本装置はわざわざ苦痛を伴うような事をしなくても日常生活の行動の中に肥満防止を取り入れたものである。又青春世代の女性にとって脚部のスタイルは特に気になる処であるが、本装置を脚部に取り付けることによって特にふくらはぎ部分の余分な脂肪分が取れスマートな脚部に変えることが出来る。先願を見ても例えば特開2000−37464肥満防止と健康増進器具、などはベルト本体に電極を配置し微電流による血流促進と肥満防止を目的とし、特開2001−198170ベルト式マッサージ機、などは電動モーターを動力源としいずれも優れた案ではあるが本発明とは思想を根本的に異とするものである。
【0003】
【特許文献1】特開2000−37464、肥満防止と健康増進器
【特許文献2】特開2001−198170、ベルト式マッサージ機
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
深夜のテレビ番組を見れば誰でも直ぐ分かるが最近の健康機器あるいは肥満防止機器の特徴は、室内用であろうと屋外用であろうと健康維持のため或いは肥満防止のためわざわざ挑戦、或いはその為の運動・練習、訓練等とにかく毎日わざわざしなければならない処に問題がある。人はわざわざしなければならない事には抵抗や苦痛を伴う。本発明はわざわざしなくても或いはその為の行動を起さなくても日常の行動の中に健康の要素を取り入れ肥満防止、特に中年から始まる下腹部の肥満防止を図ろうとするものである。
【0005】
昔から老化は足からという。人間が二足歩行をとり始めて以来、二本の足で人体を支えることが可能となった為その分、両手が自由となり指の運動は頭脳を刺激し発想の元である頭頂部は益々発達し今日の人間社会を形成した。今や米国では今まさに日本食ブームである反面、わが国では食生活でも西洋化し過ぎて、逆に全ては過ぎたるは及ばざるが如しであり同時に悪影響部分も同時輸入した為、わが国では過保護から来る幼児社会の肥満児までをも結果として導入したが、本発明はこれ等肥満問題解決の為にわざわざ運動をしなくても、生存する為の日常の行動いわゆる二足歩行を維持するだけで肥満を防げる装置を提供するものである。歩く事は全ての基本であり都会人は交通の便に恵まれ歩く事が少ないように思われるが、乗換えなどで毎日の歩数は自家用車に頼る田舎人より多く、本発明はこの歩くだけの結果として効果をもたらす下腹部の肥満を防ぐ機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明は上記目的を達成する為にズボンやパンツ等の腰部保持を目的とした人体腹部周辺を周回するベルト前面接続部両端を弾力性物質で接続し、その弾力性物質の最上部中心に回転軸を設け、同回転軸には振り子軸を接続し該振り子軸先端には、可動性重量物を保持する事により、歩行や走行等の余波として派生する上下若しくは左右振動をダイエット目的に応用したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明品を日頃履くパンツやズボンのベルト代わりに使用し、日常の行動いわゆる歩行する事により下腹部の振動を促し下腹部の緊張を呼び込み、歩行或いは走行或いは自転車走行など日常の行動をするだけで下腹部に繰り返し緊張感を与え、刺激を与え、重力の法則により下方に下がろうとする力と、慣性の法則である復元しようとする力が作用する振り子の原理を導入した振動は下腹部に繰り返し刺激を与え、結果として下腹部の筋肉を鍛え脂肪分がそがれ下腹部が脂肪部分の多い厚い皮膚から筋肉質の皮質に変化し胃や腸の運動をも盛んにし結果として人体の健康の元を司る五臓六腑をも元気づけることとなる。
【0008】
パンツやズボンなどを履いた場合、そのパンツやズボンがずり落ちないように人体に巻くベルトに、歩行や走行の都度、モーターや電池などの動力を一切使用せず、人体の日常の行動を駆動源として振動を起こすようにベルトの接続部を人体前面部分に別途に設け、その接続部の両端を張力を持つ弾性体で接続し、その接続部中心の張力を持つ弾性体には歩行や走行により、常に微振動を発生する振り子を設けることにより日常の行動が、常に下腹部を刺激し筋肉の緊張を呼び肥満防止並びに内蔵の活性化を招き健康増進にも役立つ機器を提供する。健康の維持は結果として高齢化社会の医療費の軽減を計り、ひいては国家財政の健全化にも微力ながら役立つ事となる。
【実施例1】
【0009】
本発明を図1で説明すると、洋服上下の下方部分を占めるパンツやズボン等のずり落ち防止の為に使用するベルト等の両端先端部左右双方のベルト留め1−1並びに1−2を弾力性且つ張力感のある複数のゴム製ベルトなどで接続し、人が歩行すれば複数のゴム製ベルト最上部の回転軸4を中心として振り子のように左右に揺れる重石8を、伸縮可能で凹凸を持つ弾性体振り子軸5の先端に取り付ける。ベルトはきつくない程度に人体に巻きつけベルトの長さ具合はバックル7で調節する。尚ベルトの長さ調節は図1の6の箇所で調節すればよい。本装置を人体に装着し歩行或いは走行する事により回転軸4を中心に重石8が左右に適宜振動を起こし、その都度先端に重石を繋ぐ凸凹を持つ弾性体は複数のゴムベルトに触れそれぞれ微振動を発生すると同時に複数のゴムベルト3が常に適宜な張力を維持しているため人体の歩行がその人の下腹部に微振動と張力を常に与える為、下腹部に緊張を呼ぶことになり、脂肪の蓄積を防ぎ下腹部筋肉の肥満防止と共に内蔵の活性化を呼ぶものである。但し妊婦の場合はその妊娠期間に限って本装置の刺激は避けた方が無難である。尚張力体のゴムベルト3は通常のスプリングでも構わないが、突起や発火性などの危険性がなく張力と復元力があれば植物性素材でも合成材でも金属材でも構わない。重石は金属類や大理石を加工した美的天然石、或いは高比重物質で制作したお守り等でも良いが目安として1kg〜2kg体重に応じてそれぞれ重さは変えればよい。要は振り子の振動を肌が感じる程度の重量、若しくは肌に心地よく感じる程度が最適である。弾性体の接続部はアルミ加工品やチタンや美的金属加工品や強度のあるプラスチック製などを見栄えの良い軽量物が、素材としては好ましいが要は使用者の好みで製作すればよい。又ベルト止め図1はマジックテープ式の係止具などでも構わないが軽量且つ簡易な止め具が好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0010】
間もなくわが国は高齢者社会に突入する。高齢化社会を迎えることによって国民並びに政府が最も心配する事は医療費の問題であるが、高齢化社会を迎えても健康ならば全く心配は要らないのである。本装置を取り付け、日常生活を元気に活動するだけで胃腸を刺激し肥満を防ぎ、健康が維持できれば市場は限りなく期待でき本装置を基本に改良型や様々な周辺機器を生み出し市場は活性化し高齢化社会に相応しい産業が派生する可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は本発明の肥満防止ダイエットベルトの正面全体概要図である。
【図2】図2は肥満防止ダイエットベルトの上面全体概要図である。
【符号の説明】
【0012】
1−1、ベルト止め
1−2、ベルト止め
2、 ゴムベルト留め
3、 ゴムベルト
4、 回転軸
5、 振り子軸
6、 ベルト先端。
7、 バックル(ベルトの長さ調節部)
8、 重石(可動性重量物)。
9、 ベルト本体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ズボンやパンツ等の腰部保持を目的とした人体腹部周辺を周回するベルトにおいて、下腹部周回ベルト前面接続部両端を弾力性物質で接続し、その弾力性物質の最上部中心に回転軸を設け、同回転軸には振り子軸を接続し該振り子軸先端には、可動性重量物を保持する事により、歩行や走行等の余波として派生する上下或いは左右振れを元とする可動性重量物振動を利用したダイエット装置
【請求項2】
金属性或いは合成材又はゴム材などを素材としたスプリングの伸縮運動と、可動性重量物の歩行や走行等による振り子原理を振動源とする請求項1に記載のダイエット装置
【請求項3】
脚部や腕部に取り付けた請求項1若しくは請求項2に記載のダイエット装置

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−24966(P2011−24966A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187535(P2009−187535)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(591273672)株式会社テラボンド (42)
【Fターム(参考)】