説明

育毛料

【課題】優れた育毛効果を発揮することのできる育毛料組成物の提供。
【解決手段】下式の化合物


(式中、R1は水素であり、R2は水素、任意的に置換された低級アルキル又は任意的に置換された低級アルケニルであるか、又はR1及びR2はそれらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に置換された不飽和の5〜6員炭素環を形成してよく;R3〜Rは水素又は任意的に置換された低級アルキルである)又はその化粧品学的に許容される塩を含んで成る、育毛料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規育毛料を提供する。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会、ストレス社会といわれる現代社会では、頭部毛髪が様々な原因により、脱毛の危機にさらされる機会がますます多くなってきている。これに対応して、より優れた「育毛料」を提供すべく、様々な試みがなされている。
【0003】
育毛効果を発揮する薬剤としては、毛幹伸長を促進する作用をもつアデノシン等、末梢血管を拡張して血行を促進するビタミンE、塩化カルプロニウム、センブリエキス等、抗炎症効果、抗菌効果により頭皮を改善された状態に保つグリチルリチン誘導体、塩酸ジフェンヒドラミン、ヒノキチオール等、細胞賦活化作用を有するペンタデカン酸グリセリド、ニンジンエキス等、成長期を延長させるt−フラバノン等、男性型脱毛症や女性の壮年性脱毛症に有効なミノキシジル等がこれまでに知られ、その中には効能が優れることで商品化され、多用されているものもある。
【0004】
現在、薄毛の悩みをもつ多くの人の要望にさらに答えるため、より有効な育毛剤の開発が化粧品、医薬品業界をはじめとする各産業界において精力的に進められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、新規育毛料の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、毛周期が休止期にあるマウスを用い、育毛活性を示す薬剤を見出すべく莫大な数の薬剤のスクリーニングを行なったところ、所定の化学構造を有する薬剤について育毛活性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
詳しくは、本願は下記の発明を包含する。
(1)下記式(1)の化合物
【化1】

(式中、R1は水素であり、
2は水素、任意的に置換された低級アルキル又は任意的に置換された低級アルケニルであるか、又は
1及びR2はそれらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に置換された不飽和の5〜6員環を形成してよく;
3は水素又は任意的に置換された低級アルキルであり;
4は任意的に置換された低級アルキルであり;
5は任意的に置換された低級アルキルであり;
Xは水素又はハロゲン原子であり;
Aは任意的に置換又は任意的に置換されたベンゼン環が挿入された炭素数が2〜6の直鎖状アルキレン基である)
又はその化粧品学的に許容される塩を含んで成る、育毛料。
(2)前記化合物が
4−(7−クロロ−2−[(E)−2−(2−クロロフェニル)ビニル]−4−キノリニル)−N1,N1−ジエチル−1,4−ペンタンジアミン(XIB4035)、
4−(7−クロロ−4−キノリニル)−N1,N1−ジエチル−1,4−ペンタンジアミン(クロロキン)、
2−[[4−[(7−クロロ−4−キノリニル)アミノ]ペンチル]エチルアミノ]エタノール(ヒドロキシクロロキン)、
4−(6−クロロ−2−メトキシ−9−アクリジニル)−N1,N1−ジエチル−1,4−ペンタンジアミン(キナクリン)及び
4−[(7−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−[(ジエチルアミノ)メチル]フェノール(アモジアキン)
から成る群から選ばれる1又は複数種の化合物である、(1)の育毛料。
(3)上記式(1)の化合物又はその化粧品学的に許容される塩を配合した育毛量を頭皮に塗布することを含む、育毛方法。
(4)育毛料の製造ための、上記式(1)の化合物又はその化粧品学的に許容される塩の使用。
【発明の効果】
【0008】
本発明は優れた育毛効果を発揮することのできる新規な育毛料組成物を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の内容を理解する上で、下記の用語の定義の参酌が役立つであろう。
【0010】
用語の定義
「低級アルキル」とは、例えば1〜8個、好ましくは1〜5個、一般には1〜4個の炭素原子を直鎖または分岐鎖のアルキルを意味する。具体的には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、s-ブチル、イソブチル、t-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシルなどが挙げられる。
「低級アルケニル」とは、例えば2〜8個、好ましくは2〜5個、一般には2〜4個の炭素原子を直鎖または分岐鎖のアルケニルを意味する。具体的には、エテニル、アリル、2−メチルアリル、プロペニル、ブテニルなどが挙げられる。
式(1)の化合物におけるR1及びR2がそれらが結合している炭素原子と一緒になって形成する不飽和の5〜6員環には、限定することなく、シクロペンチル、シクロヘキシル、アリールであってよい。これらの環は1又は数個の置換基により置換されていてよく、そのような置換基としては例えばヒドロキシ、オキソ、アミド、シアノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニルなどが挙げられる。
低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキレンの任意的な置換基としては、限定することなく、ハロゲン、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルケニル、C1~6アルキニル、C1~6アルコキシ、C1~6アルキルカルボニル、C1~6アルコキシカルボニル、C1~6ハロアルコキシ、C1~6アルキルチオ、トリ(C1~4)アルキルシリル、C1~6アルキルアミノ、C1~6ジアルキルアミノ等が挙げられる。
「ハロゲン」にはフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードが含まれ、一般的にフルオロまたはクロロを意味する。
【0011】
一般式(1)で表される化合物の塩としては、特に限定されないが、例えば、無機塩として塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。有機塩としては、酢酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、アミノ酸塩等が挙げられる。
【0012】
XIB4035及びその構造近縁化合物
本発明により育毛効果を有することを見出されたXIB4035はAISNEX社より市販されている。しかし、XIB4035と育毛との関係を示唆する報告は存在しない。また、XIB4035と同様、育毛効果を有することが見出され、XIB4035と構造が近縁するクロロキン、キナクリン及びアモジアキンは抗マラリア薬として知られる化合物である。これらもXIB4035と同様、育毛との関係を示唆する報告はされていない。
【0013】
以下に上記化合物の構造及び物理化学的特性などを示す。
【化2】

【表1】

【0014】
本発明に係る育毛料は育毛料に対して、式(1)の化合物を好ましくは0.1mM〜500mM、より好ましくは1mM〜100mM、更に好ましくは10mM〜50mMの量で含んで成る。式(1)の化合物の配合量が少なすぎると所期の効果が得られず、またその配合量が多すぎると効果が頭打ちと成り、不経済である。
【0015】
本発明の育毛料が採り得る剤型は、好ましくは外皮に適用可能な外用剤の剤型、例えば、液状、乳液状、クリーム状、エアゾール状等の剤型を選択することができる。また、本発明の育毛料の形態も任意であり、例えば、トニック、ヘアークリーム、ムース、シャンプー、リンス、乳液、化粧水、パック、エアゾール剤等の形態を採ることができる。本発明の育毛料は外皮に塗布して使用するのが特に好ましい。塗布方法は特に限定されるものではないが、例えば頭皮に1日1回以上、例えば1日1回から3回、塗布する皮膚面積に応じて適量、例えば1〜5ml塗布するのが好ましい。
【0016】
本発明の育毛料においては、必須成分である上記式(1)の化合物に加えて、必要に応じて、かつ本発明の所期の効果を損なわない限り、化粧品、医薬部外品、医薬品等において一般的に用いられる、各種の油性又は水性成分、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、色剤、各種の薬剤等を配合することができる。
【0017】
例えば、高級脂肪酸、固形パラフィン、流動パラフィン、シリコーン油、スクワラン、モノオレイン酸グリセリル、オリーブ油、イソプロピルミリステート、高級アルコール等の油分;グリセリン、ヒアルロン酸、プロピレングリコール、マルチトール、アテロコラーゲン、乳酸ナトリウム等の保湿剤;マルメロ粘質物、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等の増粘剤;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、ビタミンEアセテート、センブリ抽出物、塩化カルプロニウム、アセチルコリン誘導体等の血管拡張剤;セリン、メチオニン、アルギニン等のアミノ酸類;ビタミンB6、ビタミンE類、ビオチン、パントテン酸類等のビタミン類;ニコチン酸、ニコチン酸メチル、ニコチン酸トコフェロール等のニコチン酸エステル類;セファランチン等の皮膚機能亢進剤;エストラジオール等の女性ホルモン剤;グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アズレン等の消炎剤;ヒノキチオール等の抗菌剤;メントール等の清涼剤;サリチル酸、亜鉛類、乳酸類等;クエン酸等の有機酸類を配合することができる。
【0018】
また、本発明に係る式(1)の化合物以外の育毛作用が認められている、既知の育毛成分、例えばミノキシジル、サイクロ(登録商標)スポリン、アデノシン等を加えることにより、さらに効果的な育毛効果が本発明の育毛料において期待され得る。本発明の育毛料の具体的処方については、後述する。
【0019】
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、この実施例により、本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきものではない。なお、以下の実施例等で、配合量を表す数値は、特に断わらない限り、配合される対象全体に対する質量%で表される。
【実施例】
【0020】
育毛効果を有する薬剤のスクリーニング
マウス発毛試験
毛周期の休止期にあるC3H/HeSlcマウス(日本エス・エル・シー株式会社)を使用し、小川らの方法「ノーマル・アンド・アブノーマル・エピダーマル・ディファレンシエーション(Normal and Abnormal Epidermal Differentiation)、M. Seiji 及びI.A.Bernstein編集、第159〜170頁、1982年、東大出版)により行なった。
詳しくは、マウスの背部毛を約2×4cmの大きさに剃り、翌日より1日1回、0.1mlずつ連日試験薬剤を塗布し、毛再生が始まった部分の面積の変化を外観評価し、毛再生について調べた。各試験薬剤は70w/w%エタノールを溶媒とし、50mM及び100mMの濃度で試験した。各試料ともマウスを1群4匹とし、毛の再生面積の程度を評価した。30日後の毛再生の結果をそれぞれ4段階で評価した。4段階の基準は以下の表に示す。なお、比較対照として、薬剤未配合のものについても同様に操作・評価した。
【表2】

以下の表に発毛効果を示す薬剤の試験結果を示す。
【表3】

【0021】
処方例1 乳液型養毛料の調製
(A相)
配合成分 配合量(質量%)
アデノシン5’−リン酸2ナトリウム 1.0
硬化ヒマシ油エチレンオキシド(60モル)付加物 2.0
グリセリン 10.0
ジプロピレングリコール 10.0
1, 3−ブチレングリコール 5.0
ポリエチレングリコール1500 5.0
【0022】
(B相)
配合成分 配合量(質量%)
セチルイソオクタネート 10.0
スクワラン 5.0
ワセリン 2.0
プロピルパラベン 2.0
【0023】
(C相)
配合成分 配合量(質量%)
カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0
ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03
イオン交換水 8.35
【0024】
(D相)
配合成分 配合量(質量%)
イオン交換水 4.5
【0025】
(E相)
配合成分 配合量(質量%)
水酸化カリウム 0.12
イオン交換水 5.0
【0026】
<製造方法>
A相、B相をそれぞれ60℃で加熱溶解し、混合してホモミキサー処理してゲルを作った。これにD相を徐々に添加しホモミキサーで分散させた。
次にこれに、溶解したC相を加え、最後に溶解したE相を添加しホモミキサーで乳化してO/W乳液型の養毛料を得た。
【0027】
処方例2 クリーム状養毛料の調製
(A相)
配合成分 配合量(質量%)
流動パラフィン 5.0
セトステアリルアルコール 5.5
グリセリルモノステアレート 3.0
EO(20モル)−2−オクチルドデシルエーテル 3.0
プロピルパラベン 0.3
香料 0.1
【0028】
(B相)
配合成分 配合量(質量%)
アデノシン 5.0
グリセリン 8.0
ジプロピレングリコール 20.0
ポリエチレングリコール4000 5.0
ドデシル硫酸ナトリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005
イオン交換水 残部
【0029】
<製造方法>
A相、B相をそれぞれ加熱溶解して混合し、ホモミキサーで乳化してクリーム状の養毛料を得た。
【0030】
処方例3 液状養毛料の調製(1)
配合成分 配合量(質量%)
アデノシン5’−リン酸カリウム 0.5
ステアリルジメチルアミンオキシド 0.5
硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 1.0
95%エタノール 54.0
イオン交換水 残部
【0031】
<製造方法>
95%エタノールにイオン交換水を加え、これに硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物及びステアリルジメチルアミンオキシドを加えた後、アデノシン5’−リン酸カリウムを加え、撹拌溶解して、液状の養毛料を得た。
【0032】
処方例4 液状養毛料の調製(2)
配合成分 配合量(質量%)
N−ヤシラウリル−β−アミノプロピオン酸ソーダ 0.2
アデノシン5’−リン酸2ナトリウム水和物 1.0
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5
硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 1.0
95%エタノール 54.0
イオン交換水 残部
【0033】
<製造方法>
95%エタノールにイオン交換水を加え、これに硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物,ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びN−ヤシラウリル−β−アミノプロピオン酸ソーダを加えた後、アデノシン5’−リン酸2ナトリウム水和物を加え、撹拌溶解して、液状の養毛料を得た。
【0034】
処方例5 ローションの調製(1)
配合成分 配合量(質量%)
95%エタノール 55.0
アデノシン 0.02
グリチルレチン酸 0.001
オクトピロックス 0.2
1,3-ブチレングリコール 2.0
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 1.0
コハク酸 適量
香料および色素 適量
イオン交換水 残部
【0035】
<製造方法>
95%エタノールに、アデノシンを溶解させ、さらに、グリチルレチン酸、オクトピロックス、1,3-ブチレングリコール、ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油および香料を溶解させた(エタノール部)。次に、精製水に、コハク酸および色素を溶解させ、これを、前記エタノール部に加えた後、攪拌することにより、透明液状のローションを得た。
【0036】
処方例6 ローションの調製(2)
配合成分 配合量(質量%)
95%エタノール 75.0
アデノシン5'−リン酸 0.0001
グリチルリチン酸ジカリウム 5.0
アラントイン 0.2
サリチル酸 0.01
ジプロピレングリコール 1.0
ポリオキシエチレン(24モル)・ポリオキシプロ ピレン(13モル) 0.5
デシルテトラデシルエーテル
乳酸 適量
乳酸ナトリウム 適量
香料および色素 適量
精製水 残量
【0037】
<製造方法>
95%エタノールに、アデノシン5'−リン酸を溶解させ、さらに、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、サリチル酸、ジプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(24モル) ・ポリオキシプロピレン(13モル) デシルテトラデシルエーテルおよび香料を溶解させた(エタノール部)。次に、精製水に、乳酸、乳酸ナトリウムおよび色素を溶解させ、これを、前記エタノール部に加えた後、攪拌することにより、透明液状のローションを得た。
【0038】
処方例7 ローションの調製(3)
配合成分 配合量(質量%)
95%エタノール 60.0
アデノシン5'−リン酸2ナトリウムまたは 1.0
アデノシン5'−リン酸2カリウム
ボタンピエキス 0.2
メントール 0.5
酸化亜鉛 0.1
塩化ベンザルコニウム 0.2
セリン 0.05
ポリエチレングリコール400 1.0
ポリオキシエチレン(20モル)硬化ヒマシ油 1.0
リン酸 適量
香料および色素 適量
精製水 残量
【0039】
<製造方法>
95%エタノールに、アデノシン5'−リン酸2ナトリウムまたはアデノシン5'−リン酸2カリウムを溶解させ、さらに、メントール、ボタンピエキス、セリン、ポリエチレングリコール400、ポリオキシエチレン(20モル)硬化ヒマシ油および香料を溶解させた(エタノール部)。次に、精製水に酸化亜鉛を分散させ、さらに、塩化ベンザルコニウム、リン酸および色素を溶解させ、これを、前記エタノール部に加えた後、攪拌することにより、2層状のローションを得た。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明により優れた育毛効果を有する新規の育毛料が提供される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1)の化合物
【化1】

(式中、R1は水素であり、
2は水素、任意的に置換された低級アルキル又は任意的に置換された低級アルケニルであるか、又は
1及びR2はそれらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に置換された不飽和の5〜6員炭素環を形成してよく;
3は水素又は任意的に置換された低級アルキルであり;
4は任意的に置換された低級アルキルであり;
5は任意的に置換された低級アルキルであり;
Xは水素又はハロゲン原子であり;
Aは任意的に置換又は任意的に置換されたベンゼン環が挿入された炭素数が2〜6の直鎖状アルキレン基である)
又はその化粧品学的に許容される塩を含んで成る、育毛料。
【請求項2】
前記化合物が
4−(7−クロロ−2−[(E)−2−(2−クロロフェニル)ビニル]−4−キノリニル)−N1,N1−ジエチル−1,4−ペンタンジアミン(XIB4035)、
4−(7−クロロ−4−キノリニル)−N1,N1−ジエチル−1,4−ペンタンジアミン(クロロキン)、
2−[[4−[(7−クロロ−4−キノリニル)アミノ]ペンチル]エチルアミノ]エタノール(ヒドロキシクロロキン)、
4−(6−クロロ−2−メトキシ−9−アクリジニル)−N1,N1−ジエチル−1,4−ペンタンジアミン(キナクリン)及び
4−[(7−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−[(ジエチルアミノ)メチル]フェノール(アモジアキン)
から成る群から選ばれる1又は複数種の化合物である、請求項1記載の育毛料。

【公開番号】特開2008−230974(P2008−230974A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−68815(P2007−68815)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】