説明

育苗箱コンベヤ

【課題】複数本の無端コンベヤベルトが育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並んでコンベヤフレームに駆動回動自在に支持されて、複数本の無端コンベヤベルトによって育苗箱を下方から受け止めて搬送する育苗箱コンベヤにおいて、無端コンベヤベルトの垂れ下がりを安価に防止できるとともに優れた耐久性を発揮させる。
【解決手段】無端コンベヤベルト12,24,33の往路側を下方から受け止め支持する支持手段80を、コンベヤフレーム11,21,32に育苗箱搬送方向と直交する方向に沿わせて固定された支軸82と、支軸82に回転自在に外嵌して支軸82に回転自在に支持されながら複数本の無端コンベヤベルト12,24,33に受け止め作用する円筒体83とを備えて構成してある。円筒体83を、この円筒体83の内周面が支軸82の外周面に直接に接触する状態で支軸82に外嵌するよう構成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数本の無端コンベヤベルトが育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並んでコンベヤフレームに駆動回動自在に支持されて、前記複数本の無端コンベヤベルトによって育苗箱を下方から受け止めて搬送する育苗箱コンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
上記した育苗箱コンベヤとして、従来、たとえば特許文献1に記載されたものがあった。特許文献1に記載されたものでは、主フレーム(コンベヤフレームに相当)に支持された駆動軸及び前後回転軸の両端側にプーリを設け、駆動軸と前後駆動軸の両端側のプーリ間にベルト(無端コンベヤベルトに相当)を巻き掛け、モータからの駆動力でベルトを駆動し、ベルトの上に載置される育苗箱を搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−233249号公報(段落〔0011〕、図3,4,5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した育苗箱コンベヤでは、無端コンベヤベルトの往路側が育苗箱の荷重によって垂れ下がることがあると、育苗箱の移送に支障が生じやすくなる。また、育苗箱が傾いて育苗箱内の床土材がずれ動くなどの問題が発生しやすくなる。
【0005】
本発明の目的は、無端コンベヤベルトの垂れ下がりを安価に防止できるとともに優れた耐久性を発揮させ得る育苗箱コンベヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明は、複数本の無端コンベヤベルトが育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並んでコンベヤフレームに駆動回動自在に支持されて、前記複数本の無端コンベヤベルトによって育苗箱を下方から受け止めて搬送する育苗箱コンベヤにおいて、
前記複数本の無端コンベヤベルトの搬送始端側が巻回する始端側支軸と前記複数本の無端コンベヤベルトの搬送終端側が巻回する終端側支軸との間で前記複数本の無端コンベヤベルトの往路側を下方から受け止め支持する支持手段を、前記コンベヤフレームに育苗箱搬送方向と直交する方向に沿わせて固定された支軸と、前記支軸に回転自在に外嵌して前記支軸に回転自在に支持されながら前記複数本の無端コンベヤベルトに受け止め作用する円筒体とを備えて構成し、
前記円筒体を、この円筒体の内周面が前記支軸の外周面に直接に接触する状態で前記支軸に外嵌するよう構成してある。
【0007】
本第1発明の構成によると、円筒体が各無端コンベヤベルトの往路側との接触によって付与される回転力によって回転しながら各無端コンベヤベルトの往路側に受け止め作用し、各無端コンベヤベルトと円筒体の接触による各無端コンベヤベルト及び円筒体の摩滅を発生しにくくしながら各無端コンベヤベルトの往路側を円筒体を介して支軸によって支持させて、各無端コンベヤベルトの往路側における育苗箱の荷重に起因した垂れ下がりを防止することができる。支軸をコンベヤフレームに固定するとともに円筒体を支軸に直接に外嵌させるだけの簡単な構造で済ませることができる。
【0008】
従って、支軸をコンベヤフレームに固定するとともに円筒体を支軸に直接に外嵌させるだけの構造簡単なものに済ませながら、各無端コンベヤベルトの往路側の垂れ下がりを防止して育苗箱を傾斜などの姿勢変化が発生しにくい状態でスムーズに搬送することができるとともに無端コンベヤベルト及び円筒体を摩滅しにくくて長期にわたって使用できるように耐久性に優れた高品質の育苗箱コンベヤを安価に得ることができる。
【0009】
本第2発明は、複数本の無端コンベヤベルトが育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並んでコンベヤフレームに駆動回動自在に支持されて、前記複数本の無端コンベヤベルトによって育苗箱を下方から受け止めて搬送する育苗箱コンベヤにおいて、
前記複数本の無端コンベヤベルトの搬送始端側が巻回する始端側支軸と前記複数本の無端コンベヤベルトの搬送終端側が巻回する終端側支軸との間で前記複数本の無端コンベヤベルトの往路側を下方から受け止め支持する支持手段を、前記コンベヤフレームに育苗箱移送方向と直交する方向に沿わせて固定された支軸と、前記支軸の軸芯に沿う方向に並んで前記支軸に回転自在に外嵌して前記支軸に回転自在に支持されながら前記複数本の無端コンベヤベルトに各別に受け止め作用する複数本の円筒体とを備えて構成し、
前記複数本の円筒体を、この円筒体の内周面が前記支軸の外周面に直接に接触する状態で前記支軸に外嵌するよう構成してある。
【0010】
本第2発明の構成によると、複数本の無端コンベヤベルトのそれぞれにおいて、円筒体が無端コンベヤベルトの往路側との接触によって付与される回転力によって回転しながら無端コンベヤベルトの往路側に受け止め作用し、無端コンベヤベルトと円筒体の接触による無端コンベヤベルト及び円筒体の摩滅を発生しにくくしながら無端コンベヤベルトの往路側を円筒体を介して支軸によって支持させて、無端コンベヤベルトの往路側における育苗箱の荷重に起因した垂れ下がりを防止することができる。円筒体を複数本の無端コンベヤベルトのうちの対応する無端コンベヤベルトにだけ受け止め作用するに足る短尺な円筒体に済ませて円筒体と支軸の接触によって発生する円筒体の回転抵抗を極力小に抑え、円筒体の無端コンベヤベルトとの接触による回転をスムーズに発生させて無端コンベヤベルト及び円筒体の摩滅をより発生しにくくできる。支軸をコンベヤフレームに固定するとともに各円筒体を支軸に直接に外嵌させるだけの簡単な構造で済ませることができる。
【0011】
本第2発明の構成によると、一部の円筒体に無端コンベヤベルトとの接触による摩滅が発生した場合、摩滅していない円筒体を残し、摩滅した円筒体だけの交換を行なうことにより、支持手段を所定の作用状態に復元できる。
【0012】
従って、支軸をコンベヤフレームに固定するとともに各円筒体を支軸に直接に外嵌させるだけの構造簡単なものに済ませながら、各無端コンベヤベルトの往路側の垂れ下がりを防止して育苗箱を傾斜などの姿勢変化が発生しにくい状態でスムーズに搬送することができるとともに無端コンベヤベルト及び円筒体を摩滅しにくくて長期にわたって使用できるように耐久性に優れた高品質の育苗箱コンベヤを安価に得ることができる。
また、一部の円筒体に摩滅が発生しても、摩滅した円筒体だけを交換して安価に支持手段を所定の作用状態に復元することができる。
【0013】
本第3発明では、前記円筒体の前記無端コンベヤベルトの往路側を受け止める箇所を、前記円筒体の軸芯方向での中心箇所に対して前記円筒体の一端側に偏倚させてある。
【0014】
本第3発明の構成によると、円筒体の無端コンベヤベルトを受け止める箇所に無端コンベヤベルトとの接触による摩滅が発生しても、この円筒体を再使用できるようにできる。
つまり、円筒体の無端コンベヤベルトを受け止める箇所が円筒体の軸芯方向での中心に対して偏倚する距離を適切に設定することにより、円筒体の無端コンベヤベルトを受け止める箇所に無端コンベヤベルトとの接触による摩滅が発生した場合、摩滅発生前に無端コンベヤベルトの左側に位置していた円筒体の一端が無端コンベヤベルトの右側に移動して位置するように円筒体の支軸に対する取付け向きを変更すれば、摩滅した箇所が無端コンベヤベルトの往路側から外れ、取付け向き変更前において無端コンベヤベルトの往路側から外れていて未使用状態にあった箇所が無端コンベヤベルトの往路側に対向して無端コンベヤベルトの往路側を受け止める新たな箇所となる。
【0015】
従って、円筒体の無端コンベヤベルトを受け止める箇所に摩滅が発生しても、この円筒体を再使用して無端コンベヤベルトの往路側の受け止めを行なわせることができて新たな円筒体を必要とせず、全体としてより長期にわたって安価に使用できる優れた育苗箱コンベヤを得ることができる。
【0016】
本第4発明では、前記複数本の無端コンベヤベルトのうちの隣り合う一対の無端コンベヤベルトに各別に受け止め作用する一対の前記円筒体の間に位置して前記支軸に外嵌し、かつ前記一対の円筒体を前記無端コンベヤベルトに対する受け止め作用位置に位置決めするように前記一対の円筒体の端面に当接作用する位置決め円筒体を設け、
前記一対の円筒体を前記位置決め円筒体に替わる位置決め手段として前記位置決め円筒体に替えて前記支軸に装着できるように、かつ前記位置決め円筒体を前記円筒体に替わる受け止め手段として前記円筒体に替えて前記支軸に装着できるように前記一対の円筒体の仕様と前記位置決め円筒体の仕様を同じに設定してある。
【0017】
本第4発明の構成によると、円筒体に無端コンベヤベルトとの接触による摩滅が発生した場合、この円筒体に替えて位置決め円筒体によって無端コンベヤベルトの往路側を支持させることができる。
つまり、円筒体に無端コンベヤベルトとの接触による摩滅が発生した場合、この円筒体をそれまで位置決め円筒体が位置していた円筒体どうしの間に位置決め円筒体と入れ替えて位置させて支軸に取付け、位置決め円筒体をそれまで円筒体が位置していた部位に円筒体と入れ替えて位置させて支軸に装着する。すると、位置決め円筒体が無端コンベヤベルトの往路側に対して受け止め作用するよう位置するとともにこの位置に円筒体によって位置決めされる。
【0018】
従って、円筒体に無端コンベヤベルトとの接触による摩滅が発生しても、この円筒体に替えて位置決め円筒体によって無端コンベヤベルトの往路側の受け止めを行なわせることができて新たな円筒体を必要とせず、全体としてより長期にわたって安価に使用できる優れた育苗箱コンベヤを得ることができる。
【0019】
本第5発明では、前記支軸の軸芯に沿う方向視で前記支軸の外周面と前記円筒体の内周面とが点接触する状態で前記円筒体の軸芯が前記支軸の軸芯に対して偏倚している。
【0020】
本第5発明の構成によると、円筒体と支軸の接触によって発生する円筒体の回転抵抗を極力小に抑え、円筒体の無端コンベヤベルトとの接触による回転をスムーズに発生させて無端コンベヤベルト及び円筒体の摩滅をより発生しにくくできる。
【0021】
従って、無端コンベヤベルト及び円筒体の仕様寿命をより長くしてより長期にわたって使用できるように耐久性に優れた育苗箱コンベヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】播種プラントの全体を示す正面図である。
【図2】播種プラントの全体を示す平面図である。
【図3】コンベヤ装置の姿勢決めガイド板及第1供給ガイド板が設けられた部位を示す平面図である。
【図4】(a)は、第1の育苗箱コンベヤの下降使用状態を示す正面図、(b)は、第1の育苗箱コンベヤの上昇折り畳み状態を示す正面図である。
【図5】支持手段を示す縦断側面図である。
【図6】支持手段を示す縦断正面図である。
【図7】支持手段の円筒体と位置決め円筒体を付け替えた状態を示す縦断側面図である。
【図8】床土材供給装置を示す縦断正面図である。
【図9】床土材供給装置を示す縦断側面図である。
【図10】ブラシ高さ調節機構を示す側面図である。
【図11】ブラシ高さ調節機構を示す平面図である。
【図12】調節軸の支持構造を示す正面図である。
【図13】均平ブラシの支持構造を示す正面図である。
【図14】伝動機構の正面視での構造を示す線図である。
【図15】伝動機構を示す平面図である。
【図16】モータが配設された部位を示す側面図である。
【図17】供給駆動機構を示す正面図である。
【図18】連結変更機構を示す斜視図である。
【図19】モータ台連結変更機構を示す斜視図である。
【図20】第1の別実施形態を備えた支持手段を示す縦断側面図である。
【図21】第2の別実施形態を備えた支持手段を示す縦断側面図である。
【図22】第3の別実施形態を備えた支持手段を示す縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施例に係る播種プラントの全体を示す正面図である。図2は、本発明の実施例に係る播種プラントの全体を示す平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係る播種プラントは、搬送始端部が第1の育苗箱コンベヤ10によって構成され、かつ搬送終端側に育苗箱台1が連結されたコンベヤ装置Cと、このコンベヤ装置Cによる育苗箱搬送方向に並べてコンベヤ装置Cに設けられた床土材供給装置40、灌水装置50、播種装置60及び覆土材供給装置70とを備えて構成してある。
【0025】
この播種プラントは、コンベヤ装置Cの搬送始端部に育苗箱2が載置されると、この育苗箱2をコンベヤ装置Cによって床土材供給装置40、灌水装置50、播種装置60及び覆土材供給装置70にその順序で供給し、育苗箱2に床土材としての籾殻くん炭(稲の籾殻がいぶし処理されて炭状になったもの)を供給して床土部を形成し、形成した床土部に灌漑水を供給するとともに灌漑水を供給した後の床土部の上に水稲の種籾をばら撒き状態で供給し、種籾を供給した後の床土部の上に覆土材としての籾殻くん炭を供給して覆土部を形成する播種処理を行ない、播種処理を終えた育苗箱2を育苗箱台1に載置する作業を行うものである。
【0026】
コンベヤ装置Cについて説明する。
【0027】
コンベヤ装置Cは、コンベヤ装置Cの搬送始端部を構成する第1の育苗箱コンベヤ10と、第1の育苗箱コンベヤ10の搬送終端側に連なる第2の育苗箱コンベヤ20と、第2の育苗箱コンベヤ20の搬送終端側に連なる第3の育苗箱コンベヤ30とを備えて構成してある。
【0028】
コンベヤ装置Cによる育苗箱2の搬送距離の長さを次の如く設定してある。
育苗箱2の長辺と短辺のうちの短辺が育苗箱搬送方向に沿う状態にしてコンベヤ装置Cに載置された育苗箱2のコンベヤ装置Cに対する姿勢を、コンベヤ装置Cにおける育苗箱2の搬送姿勢として設定する。床土材供給装置40から灌水装置50に搬送される育苗箱2に床土部のずれや供給不良などの問題があることを発見した場合、床土材供給装置40が備える均平ブラシ41と灌水装置50の機枠51との間隔D1から育苗箱2を取り出すことを可能にする。灌水装置50から播種装置60に搬送される育苗箱2に床土部のずれなどの問題があることを発見した場合、灌水装置50の機枠51と播種装置60の種子タンク61の間隔D2から育苗箱2を取り出すことを可能し、かつ、播種装置60によって種籾が供給される際、灌水装置50によって供給された灌漑水が床土部内に既にしみ込んでいて、床土部の上面に灌漑水が浮いていない状態で供給されるように水浸透時間を掛けて灌水装置50から播種装置60に育苗箱2を搬送されるようにする。播種装置60と覆土材供給装置70の間に薬剤供給装置(図示せず)を要望によって追加して設ける場合があり、播種装置60の種子タンク61と覆土材供給装置70の覆土材タンク71との間隔D3を、薬剤供給装置の設置が可能な大きさの間隔にしておく。
つまり、育苗箱1の短辺側での長さ、育苗箱2の取り出し、床土部における灌漑水の浸透、及び薬剤供給装置の追加設置を考慮した搬送距離を備えさせてコンベヤ装置Cを構成してある。
【0029】
図1,2に示すように、第1の育苗箱コンベヤ10は、第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21の育苗箱搬送方向上手側の端部に育苗箱搬送方向下手側の端部が連結されたコンベヤフレーム11と、このコンベヤフレーム11に育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並べて駆動回動自在に支持された左右一対の無端コンベヤベルト12,12とを備えて構成してある。
【0030】
第1の育苗箱コンベヤ10のコンベヤフレーム11は、第1の育苗箱コンベヤ10の育苗箱搬送方向と直交する方向での左側と右側の端部に振り分けて設けた左右一対のメインフレーム11a,11aを備えて構成してある。第1の育苗箱コンベヤ10の左右一対の無端コンベヤベルト12,12は、左右一対のメインフレーム11a,11aの搬送始端側の端部に回転自在に支持された始端側支軸13に一体回転自在に設けた始端側プーリ14と、第2の育苗コンベヤ20のコンベヤフレーム21の搬送始端側の端部に回転自在に支持された始端側支軸22に一体回転自在に設けた終端側プーリ15とに巻回されている。
【0031】
したがって、第1の育苗箱コンベヤ10は、第2の育苗箱コンベヤ20の始端側支軸22が駆動されることにより、左右一対の無端コンベヤベルト12,12が終端側プーリ15によって駆動され、載置された育苗箱2を左右一対の無端コンベヤベルト12,12の往路側によって下方から受け止めて搬送して第2の育苗箱コンベヤ20に送り込む。
【0032】
図1,2に示すように、第2の育苗箱コンベヤ20は、育苗箱搬送方向に並ぶ前後一対のスタンド23,23が取り付けられたコンベヤフレーム21と、このコンベヤフレーム21に育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並べて駆動回動自在に支持された左右一対の無端コンベヤベルト24,24とを備えて構成してある。
【0033】
第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21は、第2の育苗箱コンベヤ20の育苗箱搬送方向と直交する方向での左側と右側の端部に振り分けて設けた左右一対のメインフレーム21a,21aを備えて構成してある。第2の育苗箱コンベヤ20の左右一対の無端コンベヤベルト24,24は、左右一対のメインフレーム21a,21aの搬送始端側の端部に回転自在に支持された始端側支軸22に一体回転自在に設けた始端側プーリ25と、左右一対のメインフレーム21a,21aの搬送終端側の端部に灌水装置50よりも育苗箱搬送方向下手側に配置して回転自在に支持された駆動軸26に一体回転自在に設けた終端側プーリ27とに巻回されている。
【0034】
したがって、第2の育苗箱コンベヤ20は、駆動軸26が駆動されることにより、左右一対の無端コンベヤベルト24,24が終端側プーリ27によって駆動され、第1の育苗箱コンベヤ10によって送り込まれた育苗箱2を、左右一対の無端コンベヤベルト24,24の往路側によって下方から受け止めて搬送して床土材供給装置40に供給し、床土材供給装置40によって床土としての籾殻くん炭が供給された後の育苗箱2を灌水装置50に供給し、灌水装置50によって灌漑水が供給された後の育苗箱2を第3の育苗箱コンベヤ30に送り込む。
【0035】
図1,2に示すように、第3の育苗箱コンベヤ30は、育苗箱搬送方向に並ぶ前後一対のスタンド31,31が取り付けられたコンベヤフレーム32と、このコンベヤフレーム32に育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並べて駆動回動自在に支持された左右一対の無端コンベヤベルト33,33とを備えて構成してある。
【0036】
第3の育苗箱コンベヤ30のコンベヤフレーム32は、第3の育苗箱コンベヤ30の育苗箱搬送方向と直交する方向での左側と右側の端部に振り分けて設けた左右一対のメインフレーム32a,32aを備えて構成してある。第3の育苗箱コンベヤ30の左右一対の無端コンベヤベルト33,33は、左右一対のメインフレーム32a,32aの搬送始端側の端部に回転自在に支持された始端側支軸34に一体回転自在に設けた始端側プーリ35と、左右一対のメインブレーム32a,32aの搬送終端側の端部に覆土材供給装置70よりも育苗箱搬送方向下手側に配置して回転自在に支持された駆動軸36に一体回転自在に設けた終端側プーリ37,37とに巻回されている。
【0037】
したがって、第3の育苗箱コンベヤ30は、駆動軸36が駆動されることにより、左右一対の無端コンベヤベルト33,33が終端側プーリ37によって駆動され、第2の育苗箱コンベヤ20によって送り込まれた育苗箱2を、左右一対の無端コンベヤベルト33,33の往路側によって下方から受け止めて搬送して播種装置60に供給し、播種装置60によって種籾が供給された後の育苗箱2を覆土材供給装置70に供給し、覆土材供給装置70によって覆土としての籾殻くん炭が供給された後の育苗箱2を育苗箱台1に送り込む。
【0038】
育苗箱台1は、第3の育苗箱コンベヤ30のコンベヤフレーム32の育苗箱搬送方向下手側の端部に一端側が連結された左右一対のメイン台枠1a,1aと、育苗箱搬送方向に所定間隔を隔てて並べて左右一対のメイン台枠1a,1aに連結された横桟1bとを備えて構成してあり、第3の育苗箱コンベヤ30からの播種作業済みの育苗箱2を横桟1bによって受け止めて支持する。
【0039】
コンベヤ装置Cは、第1の育苗箱コンベヤ10の育苗箱搬送方向と直交する方向での一端側に配置して第1の育苗箱コンベヤ10のコンベヤフレーム11に支持させた姿勢決めガイド板3と、床土材供給装置40の入り口の育苗箱搬送方向と直交する方向での両横側に振り分け配置して第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21に支持させた左右一対の第1供給ガイド板4,4と、床土材供給装置10が備える均平ブラシ41よりも育苗箱搬送方向下手側に少し離れた箇所の育苗箱搬送方向と直交する方向での両横側に振り分けて配置して第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21に支持させた左右一対の第2供給ガイド板5,5とを備えている。
【0040】
コンベヤ装置Cは、播種装置60の入り口の育苗箱搬送方向と直交する方向での両横側に振り分け配置して第3の育苗箱コンベヤ30のコンベヤフレーム32に支持させた左右一対の第3供給ガイド板6,6と、覆土材供給装置70の入り口の育苗箱搬送方向と直交する方向での両横側に振り分け配置して第3の育苗箱コンベヤ30のコンベヤフレーム32に支持させた左右一対の第4供給ガイド板7,7とを備えている。
【0041】
図3に示すように、第1の育苗箱コンベヤ10に位置する前記姿勢決めガイド板3は、育苗箱2の短辺側に位置する側壁の外面側を姿勢決めガイド板3のコンベヤ内側に位置する作用面に突き当てた状態で育苗箱2が第1の育苗箱コンベヤ10に載置されることにより、第1の育苗箱コンベヤ10に載置された育苗箱2を作用面によって所定の搬送姿勢に姿勢決めする。
【0042】
第2の育苗箱コンベヤ20に位置する左右一対の第1供給ガイド板4,4は、第1の育苗コンベヤ10から第2の育苗コンベヤ20に送り込まれる育苗箱2に第1の育苗箱コンベヤ10と第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム11,21の連結などに起因した搬送姿勢乱れが発生した場合、床土材供給装置10に送り込まれる育苗箱2の端部が第1供給ガイド板4の作用面に当接及び摺接することにより、床土材供給装置10に送り込まれる育苗箱2を所定の搬送姿勢に姿勢修正する。
【0043】
図2に示すように、第2の育苗箱コンベヤ20に位置する左右一対の第2供給ガイド板5,5は、床土材供給装置40から送り出される育苗箱2に均平ブラシ41の作用に起因した搬送姿勢乱れが発生した場合、灌水装置50に向けて搬送される育苗箱2の端部が第2供給ガイド板5の作用面に当接及び摺接することにより、灌水装置50に向けて搬送される育苗箱2を所定の搬送姿勢に姿勢修正する。
【0044】
第3の育苗箱コンベヤ30に位置する左右一対の第3供給ガイド板6,6は、第2の育苗コンベヤ20から第3の育苗コンベヤ30に送り込まれる育苗箱2に第2の育苗箱コンベヤ20と第3の育苗箱コンベヤ30のコンベヤフレーム21,32の連結などに起因した搬送姿勢乱れが発生した場合、播種装置60に送り込まれる育苗箱2の端部が第3供給ガイド板6の作用面当接及び摺接することにより、播種装置60に送り込まれる育苗箱2を所定の搬送姿勢に姿勢修正する。
【0045】
第3の育苗箱コンベヤ30に位置する左右一対の第4供給ガイド板7,7は、播種装置60から送り出された育苗箱2に無端コンベヤルベルト33の揺れ動きなどに起因した搬送姿勢乱れが発生した場合、この育苗箱2が覆土材供給装置70に送り込まれる際、育苗箱2の端部が第4供給ガイド板7の作用面に当接及び摺接することにより、覆土材供給装置70に送り込まれる育苗箱2を所定の搬送姿勢に姿勢修正する。
【0046】
姿勢決めガイド板3、第1供給ガイド板4、第2供給ガイド板5、第3供給ガイド板6及び第4供給ガイド板7は、取付けボルト孔の長孔形状を利用して、育苗箱搬送方向と直交する方向に位置調節するようになっている。第1供給ガイド板4、第2供給ガイド板5、第3供給ガイド板6及び第4供給ガイド板7は、始端部に育苗箱搬送方向に対して傾斜した状態で設けられた傾斜導入面を備えている。
【0047】
図1に実線で示す第1の育苗箱コンベヤ10は、下降使用状態を示し、図4(a)は、第1の育苗箱コンベヤ10の下降使用状態を示す正面図である。図1に二点鎖線で示す第1の育苗箱コンベヤ10は、上昇折り畳み状態を示し、図4(b)は、第1の育苗箱コンベヤ10の上昇折り畳み状態を示す正面図である。これらの図に示すように、第1の育苗箱コンベヤ10は、第1の育苗箱コンベヤ10のコンベヤフレーム11と第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21が連結具11b、21bによって連結される軸芯Pまわりに第1の育苗箱コンベヤ10のコンベヤフレーム11が上下に揺動操作されることにより、上昇折り畳み状態と下降使用状態とに切り換わる。第1の育苗箱コンベヤ10を上昇折り畳み状態と下降使用状態とに切り換える際、第1の育苗箱コンベヤ10のコンベヤフレーム11が揺動する軸芯Pと第1の育苗箱コンベヤ10の左右一対の無端コンベヤベルト12の搬送終端側が巻回する第2の育苗箱コンベヤ20の始端側支軸22の軸芯とが相違していることにより、図4(b)に示すように、第1の育苗箱コンベヤ10の左右一対の無端コンベヤベルト12,12の搬送始端側が巻回する始端側支軸13を搬送終端側に少し移動調節し、左右一対の無端コンベヤベルト12,12を使用時よりも緩んだ状態に切り換える。始端側支軸13の移動調節は、左右一対のメインフレーム11a,11aに始端側支軸13が貫通するよう設けた軸孔16の長孔形状を利用して行なう。
【0048】
図1に二点鎖線で示す育苗箱台1は、上昇折り畳み状態を示し、図1に実線で示す育苗箱台1は、下降使用状態を示す。この図に示すように、育苗箱台1は、育苗箱台1のメイン台枠1aと第3の育苗箱コンベヤ30のコンベヤフレーム32を連結する軸芯まわりに上下に揺動操作されることにより、上昇折り畳み状態と下降使用状態とに切り換わる。
【0049】
従って、播種プラントは、搬送の際、第1の苗箱コンベヤ10及び育苗箱台1が上昇折り畳み状態に切り換えられることにより、コンベヤ装置Cによる育苗箱搬送方向での大きさが使用時よりも小さくなった状態になり、コンテナに有利に収容できる。
【0050】
第1の育苗箱コンベヤ10は、これの左右一対の無端コンベヤベルト12,12の搬送始端側が巻回する始端側支軸13と左右一対の無端コンベヤベルト12,12の搬送終端側が巻回する第2の育苗箱コンベヤ20の始端側支軸22との間に育苗箱搬送方向に所定間隔を隔てて並べて設けた複数の支持手段80を備えている。
【0051】
第2の育苗箱コンベヤ20は、これの左右一対の無端コンベヤベルト24,24の搬送始端側が巻回する始端側支軸22と左右一対の無端コンベヤベルト24,24の搬送終端側が巻回する終端側支軸としての駆動軸26との間に育苗箱搬送方向に所定間隔を隔てて並べて設けた複数の支持手段80を備えている。
【0052】
第3の育苗箱コンベヤ30は、これの左右一対の無端コンベヤベルト33,33の搬送始端側が巻回する始端側支軸34と左右一対の無端コンベヤベルト33,33の搬送終端側が巻回する終端側支軸としての駆動軸36との間に育苗箱搬送方向に所定間隔を隔てて並べて設けた複数の支持手段80を備えている。
【0053】
図5は、第1の育苗箱コンベヤ10、第2の育苗箱コンベヤ20及び第3の育苗箱コンベヤ30が備える支持手段80を示す縦断側面図である。図6は、第1の育苗箱コンベヤ10、第2の育苗箱コンベヤ20及び第3の育苗箱コンベヤ30が備える支持手段80を示す縦断正面図である。これらの図に示すように、第1の育苗箱コンベヤ10、第2の育苗箱コンベヤ20及び第3の育苗箱コンベヤ30が備える支持手段80は、育苗箱搬送方向と直交する方向に沿わせて配置して第1の育苗箱コンベヤ10又は第2の育苗箱コンベヤ20又は第3の育苗箱コンベヤ30のコンベヤフレーム11又は21又は32の左右一対のメインフレーム11a,11a又は21a,21a又は32a,32aに連結ネジ81によって固定された支軸82と、この支軸82の両端側に振り分けて外嵌された左右一対の円筒体83,83と、この左右一対の円筒体83,83の間に配置して支軸82に外嵌された位置決め円筒体84とを備えて構成してある。
【0054】
支軸82は、縦断面形状が円形の金属棒によって構成してある。左右一対の円筒体83,83及び位置決め円筒体84は、縦断面形状が円形の樹脂管によって構成してある。
【0055】
図5,6に示すように、左右一対の円筒体83,83は、この円筒体83の内周面が支軸82の外周面に直接に接触する状態で、かつ支軸82の軸芯に沿う方向視で支軸82の外周面と円筒体83の内周面とが点接触するように円筒体83の軸芯83aが支軸82の軸芯82aに対して下方に偏倚している。
【0056】
一方の円筒体83が支軸82に沿って位置ずれしようとすると、位置決め筒体84の一方の端面84aが一方の円筒体83の一方の端面83eに当接してストップ作用し、一方のメインフレーム11aが一方の円筒体83の他方の端面83eにストップ作用する。他方の円筒体83が支軸82に沿って位置ずれしようとすると、位置決め筒体84の他方の端面84aが他方の円筒体83の一方の端面83eに当接してストップ作用し、他方のメインフレーム11aが他方の円筒体83の他方の端面83eにストップ作用する。
したがって、左右一対の円筒体83,83は、無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側に対する受け止め作用位置に位置決め筒体84とメインフレーム11a又は21a又は32aとによって位置決めされる。
【0057】
第1の育苗箱コンベヤ10、第2の育苗箱コンベヤ20及び第3の育苗箱コンベヤ30が備える支持手段80における左右一対の円筒体83,83は、左右一対の無端コンベヤベルト12,12又は24,24又は33,33のうちの対応する側の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側に対する受け止め作用位置に位置決め筒体84によって位置決めされ、左側の円筒体83は、左側の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側との接触によって付与される回動力によって支軸82に対して回転する状態で支軸82によって支持されながら左側の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側を受け止め箇所83bで下方から受け止め支持し、右側の円筒体83は、右側の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側との接触によって付与される回動力によって支軸82に対して回転する状態で支軸82によって支持されながら右側の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側を受け止め箇所83bで下方から受け止め支持する。
【0058】
したがって、第1の育苗箱コンベヤ10、第2の育苗箱コンベヤ20及び第3の育苗箱コンベヤ30が備える支持手段80は、左右一対の円筒体83,83を支軸82によって回転自在に支持させ、左右一対の円筒体83.83を無端コンベヤベルト12又は24又は33との接触によって回転させて円筒体83と無端コンベヤベルト12又は24又は33の間に発生する摩擦力を軽減させながら、左右一対の円筒体83によって無端コンベヤベルト12又は24又は33を下方から受け止め支持させて、無端コンベヤベルト12又は24又は33が育苗箱2の荷重によって垂れ下がることを防止する。
【0059】
各支持手段80における左右一対の円筒体83,83と一つの位置決め筒体84とは、一本の管を分割して得た三本の等しい長さの分割管によって構成することにより、各円筒体83を無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側に対して受け止め作用するように支軸82に取り付けるための各円筒体83の仕様と、位置決め筒体84を左右一対の円筒体83,83に対して位置決め作用するように支軸82に取り付けるための仕様とを同じに設定してある。
【0060】
図7は、支持手段80の一方の円筒体83と位置決め筒体84とを入れ替えて支軸82に取り付けた状態を示す縦断側面図である。この図に示すように、円筒体83のコンベヤ12又は24又は33を受け止める箇所83bに摩滅が発生した場合、摩滅した円筒体83が位置決め円筒体84に替わって位置決め円筒体84の取付け位置に位置し、位置決め円筒体84が摩滅した円筒体83に替わって円筒体83の取り付け位置に位置するように摩滅した円筒体83と位置決め筒体84を入れ替えて支軸82に装着する。すると、位置決め筒体84が摩滅した円筒体83に替わる受け止め手段となって無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側に受け止め作用し、摩滅した円筒体83が位置決め筒体84に替わる位置決め手段となって円筒体83及び84に対して位置決め作用し、左右一対の無端コンベヤベルト12,12又は24,24又は33,33の往路側の受け止めを行なわせることができる。
【0061】
床土材供給装置40について説明する。
【0062】
図8は、床土材供給装置40を示す縦断正面図である。図9は、床土材供給装置40を示す縦断側面図である。これらの図及び図1に示すように、床土材供給装置40は、第2の育苗箱コンベヤ20の左右一対のメインフレーム21a,21aに振り分けて連結された前壁板42a及び後壁板42aを有した機体42と、この機体42に下部が連設されたホッパー形の床土材タンク43と、この床土材タンク43の底部に位置する排出口43cの下方近くに第2の育苗箱コンベヤ20の育苗箱搬送経路の上方に配置して設けた繰出しベルト44と、繰出しベルト44の排出側端部の育苗箱搬送方向下手側近くに設けた供給シュート45と、供給シュート45よりも育苗箱搬送方向下手側に設けた均平ブラシ41とを備えて構成してある。
【0063】
床土材タンク43は、床土材タンク43の上端部に上方向きに開口する状態で形成された投入口43dを備え、投入口43dから籾殻くん炭が投入されると、投入された籾殻くん炭を排出口43cで繰出しベルト44の往路側44aによって受け止めさせた状態でタンク内に貯留する。
【0064】
床土材タンク43は、タンク内の排出口43cの上方近くに繰出しベルト44の移動方向f(図8参照)に並べて駆動回転自在に設けられた一対の攪拌回転体46,47を備えている。
【0065】
一対の攪拌回転体46,47は、床土材タンク43の前後の壁板42aに回転自在に支持された攪拌駆動軸46a又は47aと、この攪拌駆動軸46a又は47aの軸芯方向及び周方向に並べて攪拌駆動軸46a又は47aに一体回転自在に取り付けられた複数本の攪拌アーム48とを備えて構成してある。各攪拌アーム48は、攪拌駆動軸46a又は47aから攪拌回転体46又は47の半径方向に延出するアーム本体48aと、アーム本体48aの先端部から攪拌回転体46又は47の回転軸芯方向に沿って延びる攪拌爪48bとを備えて構成してある。
【0066】
したがって、一対の攪拌回転体46,47は、攪拌駆動軸46a又は47aが回転駆動されることにより、回転方向rに回転駆動されて床土材タンク43内の籾殻くん炭を攪拌アーム48によって攪拌処理し、床土材タンク43に貯留された籾殻くん炭が排出口43cの上方にブリッジ状になって詰まることを防止する。
【0067】
繰出しベルト44は、床土材タンク43の排出口43cよりも少し育苗箱搬送方向上手側に配置して壁板42aに回転支軸90aを介して回転自在に支持された従動輪体90と、床土材タンク43の排出口43cよりも少し育苗箱搬送方向下手側に配置して壁板42aに回転自在に支持された駆動輪体91とに巻回されている。駆動輪体91は、壁板42aに駆動回動自在に支持された繰出し駆動軸92に一体回転自在に設けてある。
【0068】
繰出しベルト44は、繰出し駆動軸92が駆動されることにより、繰出しベルト44の排出口43cに対向している往路側44aが移動方向fに移動する状態で駆動輪体91によって回転駆動され、床土材タンク43に貯留されている籾殻くん炭を、繰出しベルト44の外周面側に繰出しベルト44の全長にわたって備えている繰出し作用面44bのうちの往路側44aに位置する部分に積んで搬送し、排出口43cの育苗箱搬送方向下手側に位置するシャッター49による摺り切り作用を受けて積み高さが設定高さになった籾殻くん炭を繰出しベルト44の排出側から供給シュート45に落下させる。
【0069】
シャッター49は、機体42の外側に設けられた繰出し調節レバー93(図1参照)が揺動操作されることにより、上下方向にスライド調節されて繰出しベルト44に対する摺り切り作用位置を上下に変更し、繰出しベルト44による籾殻くん炭の繰出し量を変更する。
【0070】
繰出しベルト44は、繰出し作用面44bに繰出しベルト44の長手方向に所定間隔を隔てて並べて設けられた滑り止め突部44cを備えている。滑り止め突部44cは、繰出しベルト44によって床土材タンク43から繰り出される籾殻くん炭の繰出し作用面44bに対するスリップの発生を防止し、繰出しベルト44による籾殻くん炭の繰り出しミスを防止する。各滑り止め突部44cは、繰出し作用面44bの全幅にわたって連続して、かつ繰出し作用面44bの横幅方向に沿って一直線状に繰出し作用面44bから突出する形状を備えて構成してあり、繰出しベルト44の移動方向fに対して直交する方向の突条になっている。
【0071】
供給シュート45は、供給シュート45の両端部に設けてある連結片部45aが壁板42aに固定されたブラケット42bに連結ボルトによって締め付け連結されている。供給シュート45は、繰出しベルト44からの籾殻くん炭を育苗箱搬送方向下手側に飛散しないように受けて止めてから落下させる。供給シュート45に当った籾殻くん炭は、供給シュート45との当たりによって加えられた移動力によって育苗箱搬送方向に沿う方向及び直交する方向に移動することにより、供給シュート45は、育苗箱2の籾殻くん炭でなる床土部の厚さを育苗箱内の全体にわたって極力均一にする。
【0072】
均平ブラシ41は、前側の壁板42aの外面側において繰出し駆動軸92の端部から育苗箱搬送方向下手側向きに延出された支持アーム94の延出端部と、後側の壁板42aの外面側において繰出し駆動軸92の端部から育苗箱搬送方向下手側向きに延出された支持アーム94の延出端部とに回転自在に支持された均平駆動軸41aと、この均平駆動軸41aの周方向に並べて均平駆動軸41aに一体回転自在に取り付けられた複数の列状ブラシ41bとを備えて構成してある。
【0073】
均平ブラシ41は、均平駆動軸41aが駆動されることにより、回転方向Z(図8参照)に回転駆動され、供給シュート45の下方を通過して来た育苗箱2の内側に各列状ブラシ41bの先端側を入り込ませて育苗箱2の内側の床土部を列状ブラシ41bによって掻き均す。各列状ブラシ41bは、均平ブラシ41の回転軸芯方向での内側に至るほど均平ブラシ41の回転方向下手側に位置するV字状の形状を備えて構成してある。
【0074】
したがって、床土材供給装置10は、床土材タンク43に投入された籾殻くん炭を、繰出しベルト44によって受け止めさせながら、一対の攪拌回転体46,47によって攪拌して籾殻くん炭の詰まりを防止しながら床土タンク43に貯留し、繰出し駆動軸92が駆動されることにより、この繰出し駆動軸92によって駆動輪体91を介して繰出しベルト44を移動方向fに駆動し、床土材タンク43に貯留されている籾殻くん炭を、繰出しベルト44の往路側44aによって床土材タンク43の排出口43aから繰出すとともに供給シュート45を介して落下させることにより、第2の育苗箱コンベヤ20によって搬送される育苗箱2に籾殻くん炭を供給して床土部を形成し、育苗箱2にできた床土部を均平ブラシ41によって均平にする。
【0075】
図8,9に示すように、床土材供給装置40は、前側の壁板42a及び後側の壁板42aの内面側から繰出しベルト44の下方に向けて、かつ第2の育苗箱コンベヤ20の搬送経路に向けて延出した板状のガイド体95を備えている。各ガイド体95は、下端側ほど第2の育苗箱コンベヤ20の育苗箱搬送方向と直交する方向での内側に位置するように傾斜した状態のガイド面95aを繰出しベルト44の排出側端部の下方と均平ブラシ41の外周近くとの間に一連に位置する状態で備えている。
つまり、各ガイド体95は、繰出しベルト44及び供給シュート45から育苗箱搬送方向と直交する方向での外側にこぼれ落ちた籾殻くん炭、及び均平ブラシ41によって跳ね上げられた籾殻くん炭をガイド面95aによって受け止めて育苗箱2の内側に向けて落下するように案内し、育苗箱2の壁板部2a(図9参照)の上端面に籾殻くん炭が落下して堆積することを防止する。
【0076】
図8に示すように、床土材供給装置40は、均平ブラシ41の外周側に設けられたスクレーパ96を備えている。スクレーパ96は、スクレーパ96の両端部に設けた連結片部96aを介して一対の支持アーム94,94に支持されており、均平ブラシ41に付着した籾殻くん炭を均平ブラシ41から掻き落とす。
【0077】
床土材供給装置40は、床土材タンク43の外側近くに設けた調節軸101を有したブラシ高さ調節機構100を備え、このブラシ高さ調節機構100によって均平ブラシ41の高さ調節を行なうようになっている。
【0078】
図10,11に示すように、ブラシ高さ調節機構100は、前記調節軸101を備える他、調節軸101の両端部に振り分けて取り付けられた一対の当付けブロック102,102と、一対の当て付けブロック102,102に各別に受け止め作用する一対のストッパー103,103とを備えて構成してある。
【0079】
調節軸101は、均平ブラシ41を回転自在に支持する一対の支持アーム94,94に振り分けて連結された一対の吊下げアーム104,104の上端部に回転自在に貫通されている。
【0080】
図10,12に示すように、各ストッパー103は、壁板42aの前部に固定されたブラケット105に設けた取付けねじ孔105aに装着された上下向きのねじ軸部103aと、このねじ軸部103aの上端部に固定されたブロック受け部103bとを備えて構成してある。
【0081】
つまり、各ストッパー103は、操作部に兼用のブロック受け部103bが回転調節されると、ねじ軸部103aが回転操作されてブラケット105に対して昇降してブロック受け部103bがねじ軸部103aと共に昇降し、ブロック受け部103bが当付けブロック102を調節前よりも高い配置高さに位置させて受け止め支持するように上昇調節されるか、あるいは当付けブロック102を調節前よりも低い配置高さに位置させて受け止め支持するように下降調節される。
【0082】
図12に示すように、各当付けブロック102は、矩形の外周形状を備えさせて構成してあり、4つの当付け辺102a〜102dを備えている。調節軸101は、調節軸102の一端部に一体回転自在に設けた操作具106が回転調節されることにより、操作具106と共に回転して一対の当付けブロック102,102を回転操作し、一対の当付けブロック102,102の4つの当付け辺102a〜102dから一つの当付け辺を選択してストッパー103のブロック受け部103bに当接させる。図12に示すように、各当付けブロック102の4つの当付け辺102a〜102dの調節軸101の軸芯からの距離の長さを、4種の異なる長さに設定してあり、各当付けブロック102は、ストッパー103のブロック受け部103bに当接する当付け辺が変更されることにより、ストッパー103によって当付けブロック102を介して受け止め支持される調節軸101の配置高さを変更する。
【0083】
したがって、ブラシ高さ調節機構100は、操作具106を回転調節してストッパー103のブロック受け部103bに当接する当て付けブロック102の当て付け辺を変更する調節と、各ストッパー103においてブロック受け部103bを回転調節してストッパー103の取付け高さを変更する調節の一方あるいは両方が行なわれることにより、調節軸101の配置高さを変更して一対の支持アーム94,94を繰出し駆動軸92の回転軸芯まわりに上下揺動させ、均平ブラシ41の機体42に対する取付け高さを変更して均平ブラシ41の育苗箱2に対する作用位置を上下側に変更する。各ストッパー103は、ブラケット105に対する所定の取付け高さに蝶ナット108によって固定する。
【0084】
ブラシ高さ調節機構100は、調節軸101の両端部に連結されたスプリング107を備え、このスプリング107によって一対の当付けブロック102,102をストッパー103のブロック受け部103bに当付け付勢することによって均平ブラシ41の浮き上がりを防止する。
【0085】
灌水装置50、播種装置60及び覆土材供給装置70について説明する。
【0086】
図1,2に示すように、灌水装置50は、第2の育苗箱コンベヤ20の左右一対のメインフレーム21a,21aに取り付けられた機体51と、第2育苗コンベヤ20の育苗箱搬送経路の上方に配置して機体51に連結された灌水パイプ52とを備えて構成してある。
【0087】
灌水装置50は、第2の育苗箱コンベヤ20によって搬送される床土材供給装置40からの育苗箱2の床土部に、灌水パイプ52にこれの軸芯方向に並べて設けてある噴出孔から灌漑水を散布する。
【0088】
図1,2に示すように、播種装置60は、第3育苗箱コンベヤ30の左右一対のメインフレーム32a,32aに取り付けられた機体62と、この機体62に支持された種子タンク61と、種子タンク61の排出口の下方に設けられた拡散板63とを備えて構成してある。
【0089】
種子タンク61は、種子タンク61の排出口に駆動回動自在に設けられた繰出しロール64を備えている。
【0090】
播種装置60は、繰出しロール64が駆動されることにより、種子タンク61に貯留された種籾を繰出しロール64によって種子タンク61から繰出して拡散板63に落下させ、第3の育苗箱コンベヤ30によって搬送される灌水装置50からの育苗箱2に拡散板63から種籾を落下させて、育苗箱2の灌漑水供給済みの床土部に種籾をばら撒き状態で供給する。
【0091】
図1,2に示すように、覆土材供給装置70は、第3の育苗箱コンベヤ30の左右一対のメインフレーム32a,32aに取り付けられた機体72と、この機体72に支持された覆土材タンク71と、覆土材タンク71の排出口の下方に設けられた拡散板73とを備えて構成してある。
【0092】
覆土材タンク71は、覆土材タンク71の排出口に駆動回動自在に設けられた繰出しロール74、及び覆土材タンク71の内部に排出口の上方近くに位置させて駆動回動自在に設けられた攪拌回転体75を備えている。
【0093】
したがって、覆土材供給装置70は、覆土材タンク71に投入された覆土材としての籾殻くん炭を攪拌回転体75によって攪拌させて、籾殻くん炭が排出口の上方でブリッジ状になって詰まることを防止しながら籾殻くん炭を覆土材タンク71に貯留し、繰出しロール74が駆動されることにより、覆土材タンク71に貯留された籾殻くん炭を繰出しロール74によって覆土材タンク71から繰出して拡散板73に落下させ、第3の育苗箱コンベヤ30によって搬送される播種装置60からの育苗箱2に籾殻くん炭を落下させ、育苗箱2の種籾が供給されている床土部の上に籾殻くん炭でなる覆土部を形成する。
【0094】
播種装置60及び覆土材供給装置70において、繰出しロール64又は74から落下した種籾又は籾殻くん炭が拡散板63,73に当ると、この当りによって加えられた移動力によって育苗箱搬送方向、及び育苗箱搬送方向と直交する方向に分散する。これにより、播種装置60及び覆土材供給装置70の拡散板63,73は、種籾や覆土としての籾殻くん炭を育苗箱2の床土部の全面にわたって均一に分散させる。
【0095】
播種装置60及び覆土材供給装置70では、覆土材供給装置40が備えるガイド体95と同じガイド面を備えて構成したガイド体を繰出しロール64又は74の育苗箱搬送方向と直交する方向での両側の下方に設けられており、種籾や籾殻くん炭が育苗箱2の壁板2aの上端面に落下して堆積することをガイド体によって防止する。
【0096】
床土材供給装置40の床土材タンク43、播種装置60の種子タンク61及び覆土材供給装置70の覆土材タンク71は、機体42又は51又は62に連結された下部タンク43a又は61a又は71aと、下部タンク43a又は61a又は71aに脱着自在な上部タンク43b又は61b又は71bを備えて構成してある。上部タンク43b又は61b又は71bは、上部タンク43b又は61b又は71bの下端部が下部タンク43a又は61a又は71aの上端部に挿し込まれることによって下部タンク43a又は61a又は71aに連通状態で連結する。
【0097】
つまり、播種プラントを搬送する場合、床土材供給装置40、播種装置60及び覆土材供給装置70を、上部タンク43b又は61b又は71bが外れて上下高さが使用時よりも低くなったコンパクトな状態にし、かつ覆土材供給装置40、播種装置60及び覆土材供給装置70のうちのコンベヤ装置Cに連結されて残っている下側部分どうしの間に上部タンク43b又は61b又は71bをコンパクトに収容することを可能にしている。
【0098】
コンベヤ装置C、床土材供給装置40、播種装置60及び覆土材供給装置70を駆動する構造について説明する。
【0099】
播種プラントは、第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21の搬送始端側の端部に設けた入力ケース110に支持されたモータ111と、第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21の横側部と第3育苗箱コンベヤ30のコンベヤフレーム32の横側部にわたって設けた伝動機構112とを備え、モータ111が出力する駆動力を伝動機構112によって第2及び第3の育苗箱コンベヤ20,30に伝達して第1、第2及び第3の育苗箱コンベヤ10,20,30の無端コンベヤベルト12,24,33を駆動する。
【0100】
モータ111は、電動モータによって構成してある。図1,2に示すように、モータ111は、床土材供給装置40よりも育苗箱搬送方向上手側に床土材供給装置40と第1の育苗箱コンベヤ10の搬送終端側の端部との間に位置させて配置してある。
したがって、モータ111は、灌水装置50から離れて位置するとともに床土材供給装置40によってカバーされる状態になり、灌水装置50が散布する灌漑水によるモータ111の水濡れを回避できる。また、モータ111は、第1の育苗箱コンベヤ10の横側に位置して第1の育苗箱コンベヤ10に育苗箱2を供給する作業者の近くに位置する状態となり、作業者がモータ111のオン・オフ操作を容易に行なうことができる。
【0101】
図14は、伝動機構112の正面視での構造を示す線図である。図15は、伝動機構112を示す平面図である。図16は、モータ111が配設された部位を示す側面図である。これらの図及び図1,2に示すように、伝動機構112は、第2の育苗箱コンベヤ20のメインフレーム21aから上方向きに延出する状態でメインフレーム21aに設けられた入力ケース110と、第2の育苗箱コンベヤ20のメインフレーム21aの横外側と第3の育苗箱コンベヤ30のメインフレーム32aの横外側にわたって設けられた伝動ケース113と、入力ケース110と伝動ケース113の伝動方向上手側端部の内側とにわたって設けられた入力チェーン114と、伝動ケース113の内側に伝動方向に並べて設けられた複数本の伝動チェーン115とを備えて構成してある。
【0102】
図14,15,16に示すように、入力チェーン114は、モータ111の出力軸111aに一体回転自在に設けた出力スプロケット111bと伝動ケース113の伝動方向上手側端部の内側に位置する入力軸116に一体回転自在に設けた入力スプロケット117とに巻回されて、モータ111の出力軸111aを伝動ケース113の入力軸116に連動させる。入力軸116は、第2の育苗箱コンベヤ20の左右一対のメインフレーム21a,21aにわたって取り付けられており、左右一対のメインフレーム21a,21aを連結する連結軸になっている。
【0103】
図14,15に示すように、複数本の伝動チェーン115のうちの一つの伝動チェーン115は、伝動ケース113の内側に伝動方向に並べた設けた複数本の中継伝動軸のうちの入力軸116の近くに位置する中継伝動軸118に一体回転自在に設けた伝動スプロケットと入力軸116に一体回転自在に設けた伝動スプロケット119に巻回され、入力軸116を中継伝動軸118に連動させる。複数本の伝動チェーン115のうちの一部の伝動チェーン115は、複数本の中継伝動軸のうちの隣り合う一対の中継伝動軸120,120に一体回転自在に設けた伝動スプロケットに巻回され、隣り合う一対の中継伝動軸120,120を連動させる。複数本の伝動チェーン115のうちの一つの伝動チェーン115は、第2の育苗箱コンベヤ20の駆動軸26に一体回転自在に設けたコンベヤ駆動スプロケットと、駆動軸26の近くに位置する中継伝動軸121に一体回転自在に設けた出力スプロケットとに巻回されており、中継伝動軸121を第2の育苗箱コンベヤ20の駆動軸26に連動させる。複数本の伝動チェーン115のうちの一つの無端伝動チェーン115は、第3の育苗箱コンベヤ30の駆動軸36に一体回転自在に設けたコンベヤ駆動スプロケットと、駆動軸36に近い中継伝動軸122に一体回転自在に設けた伝動スプロットとに巻回されており、中継伝動軸122を第3の育苗箱コンベヤ30の駆動軸36に連動させる。
【0104】
図2,15に示すように、第1の育苗箱コンベヤ10の左右一対の無端コンベヤベルト12,12の搬送終端側が巻回する終端側プーリ15と、第2の育苗箱コンベヤ20の左右一対の無端コンベヤベルト24,24の搬送始端側が巻回する始端側プーリ25とが始端側支軸22に一体回転自在に設けられており、第1の育苗箱コンベヤ10の左右一対の無端コンベヤベルト12,12は、第2の育苗箱コンベヤ20の無端コンベヤベルト24から伝動されて駆動される。
【0105】
播種プラントは、モータ111の駆動力を前記伝動機構112から床土材供給装置40に伝達して繰出しベルト44、攪拌回転体46,47及び均平ブラシ41を駆動する供給駆動機構130を備えている。
【0106】
図17は、供給駆動機構130を示す正面図である。この図及び図9,14,15に示すように、供給駆動機構130は、床土材供給装置40の伝動機構112が位置する側の横外側に設けた伝動チェーン131及び均平伝動チェーン132と、床土材供給装置40の伝動機構112が位置する側とは反対側の横外側に設けた攪拌伝動チェーン133及び連動チェーン134とを備えて構成してある。
【0107】
伝動チェーン131は、伝動機構112の複数本の中継伝動軸のうちの灌水装置50よりも育苗箱搬送方向上手側に位置し、かつモータ111よりも育苗箱移送方向下手側に位置した中継伝動軸124に一体回転自在に設けた出力スプロケット135と、繰出し駆動軸92の端部に設けた入力スプロケット136とに巻回されている。入力スプロケット136は、クラッチ145を介して繰出し駆動軸92に連動する。
【0108】
均平伝動チェーン132は、繰出し駆動軸92の端部に一体回転自在に設けた出力スプロケット137と、均平ブラシ41の均平駆動軸41aの伝動機構112が位置する側の端部に一体回転自在に設けた均平駆動スプロケット138とに巻回されている。
【0109】
攪拌伝動チェーン133は、繰出し駆動軸92の伝動機構112が位置する側とは反対側の端部に一体回転自在に設けた出力スプロケット139と、一対の攪拌回転体46,47のうちの繰出し駆動軸92に近い側の攪拌回転体46の攪拌駆動軸46aの伝動機構112が位置する側とは反対側の端部に一体回転自在に設けた攪拌駆動スプロケット140とに巻回されている。連動チェーン134は、一対の攪拌回転体46,47のうちの攪拌伝動チェーン133が連結している側の攪拌回転体46の攪拌駆動軸46aの伝動機構112が位置する側と反対側の端部に一体回転自在に設けた出力スプロケット141と、一対の攪拌回転体46,47のうちの攪拌伝動チェーン133が連結していない従動側の攪拌回転体47の攪拌駆動軸47aの端部に一体回転自在に設けた入力スプロケット142とに巻回されている。
【0110】
したがって、供給駆動機構130は、伝動機構122に伝達されたモータ111の駆動力を、中継伝動軸124から伝動チェーン131によって繰出し駆動軸92に伝達し、この繰出し駆動軸92から攪拌伝動チェーン133によって一方の攪拌回転体46に伝達し、この一方の攪拌回転体46の攪拌駆動軸46から連動チェーン134によって他方の攪拌回転体47に伝達し、繰出し駆動軸92から均平伝動チェーン132によって均平ブラシ41に伝達し、第1、第2、第3の育苗箱コンベヤ10,20,30を駆動するモータ111を駆動源として繰出しベルト44、一対の攪拌回転体46,47及び均平ブラシ41を駆動する。供給駆動機構130は、一対の攪拌回転体46,47を同じ回転方向rに回転するように駆動する。
【0111】
図14,15に示すように、播種装置60は、伝動機構112の複数本の中継伝動軸のうちの播種装置60の下方に位置する中継伝動軸125に一体回転自在に設けた出力スプロケットと繰出しロール64の回転支軸で成る播種駆動軸65に一体回転自在に設けた入力スプロケットとに巻回された播種駆動チェーン66を備えており、伝動機構122に伝達されたモータ111の駆動力を、中継伝動軸125から播種駆動チェーン66によって繰り出し駆動軸65に伝達して、繰出しロール64を駆動する。
【0112】
覆土材供給装置70では、伝動機構112の複数本の中継伝動軸のうちの覆土材供給装置70の下方に位置する中継伝動軸122に一体回転自在に設けた出力スプロケットと繰出しロール74の回転支軸で成る覆土駆動軸76に一体回転自在に設けた入力スプロケットとに巻回された覆土駆動チェーン77と、覆土駆動軸76に一体回転自在に設けた伝動スプロケットと攪拌回転体75の回転支軸で成る攪拌駆動軸78に一体回転自在に設けた入力スプロケットとに攪拌伝動チェーン79を備えている。
【0113】
したがって、覆土材供給装置70では、伝動機構122に伝達されたモータ111の駆動力を、中継伝動軸122から覆土駆動チェーン77によって覆土駆動軸76に伝達し、覆土駆動軸76から攪拌駆動チェーン79によって攪拌駆動軸78に伝達して、繰出しロール74及び攪拌回転体75を駆動する。
【0114】
よって、コンベヤ装置C、床土材供給装置40、播種装置60及び覆土材供給装置70は、単一のモータ111によって駆動される。
【0115】
図9に示すように、床土材供給装置40における繰出し駆動軸92と入力スプロケット136とにわたってクラッチ145を設けてある。このクラッチ145は、床土材供給装置40の横外側に位置するクラッチレバー146(図1参照)によって入り状態と切り状態に切り換え操作され、繰出し駆動軸92に対する伝動を入りと切りに切り換えて繰出しベルト44、攪拌回転体46,47及び均平ブラシ41を駆動あるいは停止操作する。
【0116】
図13に示すように、均平ブラシ41を支持する各支持アーム94は、支持アーム94の先端部に連結ボルト148によって連結された軸支部材149を備え、この軸支部材149を介して均平ブラシ41の均平駆動軸41aを支持している。
【0117】
軸支部材149に設けた長孔形のボルト孔149aの作用によって、軸支部材149の支持アーム94に対する取付け位置を支持アーム94の延出方向に変更調節することにより、均平ブラシ41の均平駆動軸41aが支持アーム94の切り欠き孔でなる軸孔94aに沿って移動して、均平駆動軸41aと共に均平駆動スプロケット138が移動する。
【0118】
つまり、軸支部材149の取付け位置を変更することにより、均平駆動スプロケット138の取付け位置を変更して均平伝動チェーン132の張力調整を行なう。
【0119】
図9に示すように、床土材供給装置40の機体42は、前側の壁板42aの下端部及び後側の壁板42aの下端部の育苗箱搬送方向での両端側に設けられた連結変更機構150を介して第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21に連結されている。
【0120】
図18に示すように、各連結変更機構150は、床土材供給装置40の壁板42aの下端部にコンベヤの横外側に向かう折れ曲がり部を備えさせて構成した機体側の連結板部151と、この連結板部151と第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21におけるメインフレーム21aにわたって装着される連結ボルト152とを備えて構成してある。
【0121】
各連結変更機構150は、連結板部151に設けたボルト孔153が長孔形状を備えさせてガイド孔に構成されていることにより、床土材供給装置40の機体42をメインフレーム21aに沿わせて移動調節することで、機体42の第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21に対する連結位置を育苗箱搬送方向に変更できるようにしている。
【0122】
図9,17に示すように、伝動機構112の中継伝動軸124から繰出し駆動軸92に伝動する伝動チェーン131の伝動方向上手側が巻回する上手側輪体としての出力スプロケット135が、育苗箱搬送方向と直交する方向の軸芯まわりに回転自在にコンベヤフレーム側に支持されており、伝動チェーン131の伝動方向下手側が巻回する下手側輪体としての入力スプロケット136が、育苗箱搬送方向と直交する方向の軸芯まわりに回転自在に床土材供給装置40の機体側に支持されている。
【0123】
したがって、床土材供給装置40における機体42の第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21に対する連結位置を各連結変更機構150の作用によって変更することにより、床土材供給装置40の全体が育苗箱搬送方向に移動して、伝動チェーン131の伝動方向下手側が巻回する入力スプロケット136が伝動チェーン131の伝動方向上手側が巻回する出力スプロケット135に対して各スプロケット135,136の回転軸芯と直交する方向に移動し、伝動チェーン131の張力調整を行なうことができる。
【0124】
図3,16に示すように、モータ111は、入力ケース110と、この入力ケース110の内壁板110aに一端部が連結されたモータ台本体159aとを備えて構成されたモータ台159に支持されている。モータ台159は、入力ケース110の内壁板110a
の育苗箱搬送方向での両端側に設けたモータ台連結変更機構155と、モータ台本体159aの入力ケース110側とは反対側の端部の育苗箱搬送方向での両端側に設けたモータ台連結変更機構155とを介して第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21に連結されている。
【0125】
図19に示すように、各モータ台連結変更機構155は、内壁板110a又はモータ台本体159aの下端部にコンベヤの横外側に向かう折れ曲がり部を備えさせて構成したモータ台側の連結板部156と、この連結板部156と第2の育苗箱コンベヤ20のメインフレーム21aにわたって装着される連結ボルト157とを備えて構成してある。
【0126】
モータ台側の連結板部156に設けたボルト孔158が、長孔形状を備えさせてガイド孔に構成されていることにより、各モータ台連結変更機構155は、モータ台159をメインフレーム21aに沿わせて移動させることにより、モータ台159の第2の育苗箱コンベヤ20のメインフレーム21に対する連結位置を育苗箱搬送方向に変更できるようにしている。
【0127】
図17に示すように、モータ111の出力軸111aから伝動ケース113の入力軸116に伝動する入力チェーン114の伝動方向上手側が巻回する出力スプロケット111bが、育苗箱搬送方向と直交する方向の軸芯まわりに回転自在にモータ台159側に支持されており、入力チェーン114の伝動方向下手側が巻回する入力スプロケット117が、育苗箱搬送方向と直交する方向の軸芯まわりに回転自在に第2の育苗箱コンベヤ20のコンベヤフレーム21側に支持されている。
【0128】
したがって、モータ台159のメインフレーム21に対する連結位置を各モータ台連結変更機構155の作用によって変更することにより、モータ111がモータ台159と共に育苗箱搬送方向に移動して、入力チェーン114の伝動方向上手側が巻回する出力スプロケット111bが入力チェーン114の伝動方向下手側が巻回する入力スプロケット117に対して各スプロケットの回転軸芯と直交する方向に移動し、入力チェーン114の張力調整を行なうことができる。
【0129】
〔別実施形態〕
図20は、第1の別実施形態を備えた支持手段80を示す縦断側面図である。この図に示すように、第1の別実施形態を備えた支持手段80では、コンベヤフレーム11又は21又は32の左右一対のメインフレーム11a,11a又は21a,21a又は32a,32aに固定された金属製の支軸82と、この支軸82に回転自在に外嵌された一本の樹脂製の円筒体83とを備えて構成してある。
【0130】
円筒体83は、一対の受け止め箇所83b,83bを備えており、かつ左右一対のメインフレーム11a,11a又は21a,21a又は32a,32aによって挟まれることによって左右一対の無端コンベヤベルト12,12又は24,24又は33,33に対する受け止め作用位置に位置決めされた状態にあり、左右一対の無端コンベヤベルト12,12又は24,24又は33,33の一方の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側を一方の受け止め箇所83bで下方から受け止め支持し、他方の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側を他方の受け止め箇所83bで下から受け止め支持する。
【0131】
図21は、第2の別実施形態を備えた支持手段80を示す縦断側面図である。この図に示すように、第2の別実施形態を備えた支持手段80では、コンベヤフレーム11又は21又は32の左右一対のメインフレーム11a,11a又は21a,21a又は32a,32aに固定された金属製の支軸82と、この支軸82の両端側に振り分けて支軸82に回転自在に外嵌された左右一対の樹脂製の円筒体83,83とを備えて構成してある。
【0132】
左側及び右側の円筒体83は、支軸82に外嵌された位置決め板85と一方のメインフレーム11a又は21a又は32aとによって挟まれて左側又右側の無端コンベヤベルト12又は24又は33に対する受け止め作用位置に位置決めされた状態にあり、左側又は右側の無端コンベヤベルト12又は24又は3の往路側を受け止め箇所83bで下方から受け止め支持する。位置決め板85は、支軸82に止着されたストッパーピン86によって受け止め支持されている。
【0133】
図22は、第3の別実施形態を備えた支持手段80を示す縦断側面図である。この図に示すように、第3の別実施形態を備えた支持手段80では、コンベヤフレーム11又は21又は32の左右一対のメインフレーム11a,11a又は21a,21a又は32a,32aに固定された金属製の支軸82と、この支軸82の両端側に振り分けて支軸82に回転自在に外嵌された左右一対の樹脂製の円筒体83,83と、左右一対の円筒体83,83の間に配置して支軸82に相対回転自在に外嵌された樹脂製の位置決め円筒体84とを備えて構成してある。
【0134】
左側の円筒体83は、位置決め円筒体84の一方の端面84aと左側のメインフレーム11a又は21a又は32aとによって挟まれて、左側の無端コンベヤベルト12又は24又は33に対する受け止め作用位置に位置決めされた状態となり、左側の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側を受け止め箇所83bで下方から受け止め支持する。
【0135】
右側の円筒体83は、位置決め円筒体84の他方の端面84aと右側のメインフレーム11a又は21a又は32aとによって挟まれることによって、右側の無端コンベヤベルト12又は24又は33に対する受け止め作用位置に位置決めされた状態となり、右側の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側を受け止め箇所83bで下方から受け止め支持する。
【0136】
第2の別実施形態を備えた支持手段80及び第3の別実施形態を備えた支持手段80では、左側及び右側の円筒体83の無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側を受け止める箇所83bを、円筒体83の軸芯方向での中心箇所83cに対して円筒体83の一端側に偏倚して位置するように設定してある。
【0137】
従って、第2の別実施形態を備えた支持手段80及び第3の別実施形態を備えた支持手段80では、円筒体83の無端コンベヤベルト12又は24又は33を受け止める箇所83bに摩滅が発生しても、摩滅した円筒体83の取付け向きを変更することにより、摩滅した円筒体83を再度使用することができる。
【0138】
すなわち、円筒体83の無端コンベヤベルト12又は24又は33を受け止める箇所83b(以下、受け止め箇所83bと称する。)に摩滅が発生した場合、摩滅発生前に無端コンベヤベルト12又は24又は33の左側に位置していた円筒体83の一端が無端コンベヤベルト12又は24又は33の右側に移動して位置するように円筒体83の支軸82に対する取付け向きを変更する。すると、摩滅した受け止め箇所83bが無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側から外れ、取付け向き変更前において無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側から外れていて未使用状態にあった箇所が無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側に対向して無端コンベヤベルト12又は24又は33の往路側を受け止める新たな箇所となる。
【0139】
〔別実施例〕
(1)前述の実施形態では、左右一対の円筒体83,83と、位置決め円筒体84の長さを等しい長さに構成して、位置決め円筒体84を円筒体83として入れ替えて装着できるように構成した例を示したが、左右一対の円筒体83,83と、位置決め円筒体84の長さを異なる長さにして、位置決め円筒体84を円筒体83として入れ替えて装着できるように構成してもよい。位置決め円筒体84を円筒体83として入れ替えて無端コンベヤベルトを支持できるのであれば、前述の実施形態のものと同様の機能を発揮することが可能であるから、左右一対の円筒体83,83と、位置決め円筒体84の長さを異なる長さにしてもよい。この場合、左右一対の円筒体83,83の長さを異なる長さにしてもよい。
(2)2本の無端コンベヤベルトを育苗箱搬送方向と直交する方向に並べて実施する他、3本以上の無端コンベヤベルトを育苗箱搬送方向と直交する方向に並べて実施してもよく、この場合においても、本発明の目的を達成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0140】
本発明は、播種プラントに装備される育苗箱コンベヤの他、倉庫、車両、圃場などにおいて育苗箱の出し入れや積み下ろしを行う育苗箱コンベヤに利用できる。
【符号の説明】
【0141】
2 育苗箱
11,21,32 コンベヤフレーム
12,24,33 無端コンベヤベルト
13,22,34 始端側支軸
26,36 終端側支軸
80 支持手段
82 支軸
82a 支軸の軸芯
83 円筒体
83b 無端コンベヤベルトを受け止める箇所
83c 円筒体の中心箇所
83e 円筒体の端面
83a 円筒体の軸芯
84 位置決め円筒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の無端コンベヤベルトが育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並んでコンベヤフレームに駆動回動自在に支持されて、前記複数本の無端コンベヤベルトによって育苗箱を下方から受け止めて搬送する育苗箱コンベヤであって、
前記複数本の無端コンベヤベルトの搬送始端側が巻回する始端側支軸と前記複数本の無端コンベヤベルトの搬送終端側が巻回する終端側支軸との間で前記複数本の無端コンベヤベルトの往路側を下方から受け止め支持する支持手段を、前記コンベヤフレームに育苗箱搬送方向と直交する方向に沿わせて固定された支軸と、前記支軸に回転自在に外嵌して前記支軸に回転自在に支持されながら前記複数本の無端コンベヤベルトに受け止め作用する円筒体とを備えて構成し、
前記円筒体を、この円筒体の内周面が前記支軸の外周面に直接に接触する状態で前記支軸に外嵌するよう構成してある育苗箱コンベヤ。
【請求項2】
複数本の無端コンベヤベルトが育苗箱搬送方向と直交する方向に所定間隔を隔てて並んでコンベヤフレームに駆動回動自在に支持されて、前記複数本の無端コンベヤベルトによって育苗箱を下方から受け止めて搬送する育苗箱コンベヤであって、
前記複数本の無端コンベヤベルトの搬送始端側が巻回する始端側支軸と前記複数本の無端コンベヤベルトの搬送終端側が巻回する終端側支軸との間で前記複数本の無端コンベヤベルトの往路側を下方から受け止め支持する支持手段を、前記コンベヤフレームに育苗箱移送方向と直交する方向に沿わせて固定された支軸と、前記支軸の軸芯に沿う方向に並んで前記支軸に回転自在に外嵌して前記支軸に回転自在に支持されながら前記複数本の無端コンベヤベルトに各別に受け止め作用する複数本の円筒体とを備えて構成し、
前記複数本の円筒体を、この円筒体の内周面が前記支軸の外周面に直接に接触する状態で前記支軸に外嵌するよう構成してある育苗箱コンベヤ。
【請求項3】
前記円筒体の前記無端コンベヤベルトの往路側を受け止める箇所を、前記円筒体の軸芯方向での中心箇所に対して前記円筒体の一端側に偏倚させてある請求項2記載の育苗箱コンベヤ。
【請求項4】
前記複数本の無端コンベヤベルトのうちの隣り合う一対の無端コンベヤベルトに各別に受け止め作用する一対の前記円筒体の間に位置して前記支軸に外嵌し、かつ前記一対の円筒体を前記無端コンベヤベルトに対する受け止め作用位置に位置決めするように前記一対の円筒体の端面に当接作用する位置決め円筒体を設け、
前記一対の円筒体を前記位置決め円筒体に替わる位置決め手段として前記位置決め円筒体に替えて前記支軸に装着できるように、かつ前記位置決め円筒体を前記円筒体に替わる受け止め手段として前記円筒体に替えて前記支軸に装着できるように前記一対の円筒体の仕様と前記位置決め円筒体の仕様を同じに設定してある請求項2又は3記載の育苗箱コンベヤ。
【請求項5】
前記支軸の軸芯に沿う方向視で前記支軸の外周面と前記円筒体の内周面とが点接触する状態で前記円筒体の軸芯が前記支軸の軸芯に対して偏倚している請求項1〜4のいずれか一項に記載の育苗箱コンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−167139(P2011−167139A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35142(P2010−35142)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【出願人】(000142643)株式会社啓文社製作所 (3)
【Fターム(参考)】