説明

胃腸障害の療法

ペプチドと、組成物と、上部胃腸障害および状態(例えば、ディスペプシア、胃不全麻痺、術後胃イレウス、機能性食道障害、機能性胃十二指腸障害、胃食道逆流症(GERD)または胃十二指腸潰瘍もしくは胃潰瘍)ならびに本明細書に記述する他の状態および障害を処置するための関連方法とを本明細書に記述する。該組成物は、上部胃腸管でグアニル酸シクラーゼC(GC−C)を活性化するが、下部胃腸管ではGC−Cの活性化がずっと弱いか、または、まったく活性化しないペプチドを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権請求
本出願は、2009年12月7日に提出された米国特許仮出願第61/267316号の優先権を主張する。上述した出願のすべての内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ペプチド、組成物および上部胃腸障害を処置する方法に関する。
配列表
本出願は、2010年11月30日に作成され、本明細書とともに電子的に提出された、標題「IW076_ST25.txt」(29.5キロバイト)の配列表のその全体を参照によって組み入れる。
【背景技術】
【0003】
機能性ディスペプシア(FD)および胃不全麻痺(GP)は、膨満感、心窩部痛(上腹部痛)および/または心窩部灼熱感、嘔気、嘔吐および早期飽食感を含む症状によって、集合的に特徴づけられる上部胃腸(GI)障害である。有効性の欠如および既存療法の安全性プロファイル不足のため、FDおよびGPの患者に対する治療オプションは、非常に限定されている。
【0004】
ディスペプシアは、その症状を説明する可能性があるあらゆる器質性疾患、全身性疾患、または代謝性疾患の非存在下で、胃十二指腸領域から生じると考えられる、1つまたは複数のディスペプシア症状(心窩部痛、灼熱感、辛いと感じる食後のもたれ、および早期飽満感)の存在と定義される(非特許文献1を参照されたい)。FDとは、上部内視鏡検査を含む標準医療検査の後、構造的説明がないディスペプシアを指す。FDに関与している可能性がある病態生理学的機序には、とりわけ、胃排出遅延、胃適応の障害、胃膨張に対する過敏性、脂質または酸に対する十二指腸感受性の変化、および異常な十二指腸空腸運動が含まれる。十二指腸の長期にわたる酸曝露も一部のFDおよびGP患者に見られ、およびこの曝露は、胃内容排出を遅らせ、FDまたはGP様症状を引き起こしうる。ディスペプシアは、一般的な症候群であり、胃腸科医が診察した症例の約30%を占め、FDは、かかるディスペプシア全症例の約60%を示している。
【0005】
GPとは、機械的な障害の非存在下で胃排出遅延によって特徴づけられる異常胃運動性をいう。GPは、特発性の場合もあり、またはI型もしくはII型糖尿病、ウイルス感染症、強皮症、パーキンソン病などの神経系障害、甲状腺機能低下症などの代謝障害、術後イレウスを含む種々の状態と、ならびに麻薬系鎮痛薬、三環系抗うつ薬およびカルシウムチャネル遮断薬を含む特定の薬物とに起因する場合もある。化学療法薬および胸部と腹部への放射線照射を含む治療は、一時的または持続的のいずれかで胃不全麻痺を生じることもありうる。最も一般的な症状は、嘔気、嘔吐、膨満感、心窩部痛、体重減少および初期飽満感である。胃不全麻痺は、頻繁な入院、生活の質の低下、および能力障害の増加、重症例では、死亡率の上昇をもたらすこともある慢性状態である。重症の症候性GPは、糖尿病を患っている個人によく見られ、米国だけでも100万の全患者集団に対して5〜10%の糖尿病患者が発症している。
【0006】
FDおよびGP、ならびに他の上部胃腸障害病に対する従来の治療オプションは、多くの患者にとって有効性が限定されていた。したがって、FD、GPおよび他の胃腸障害を処置する新規の化合物および方法の必要性が依然として存在している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Drossman,D.A.,編,Rome III:The Functional Gastrointestinal Disorders, 3rd Ed.,McLean, VA: Degnon Associates, Inc., 2006
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上部胃腸障害および状態(例えば、ディスペプシア、胃不全麻痺(GP)、術後胃イレウス、機能性食道障害、機能性胃十二指腸障害、胃食道逆流症(GERD)または十二指腸潰瘍もしくは胃潰瘍)ならびに本明細書に記述される他の状態および障害を処置するためのペプチド、組成物、および関連する方法を特徴とする。該組成物は、上部胃腸管でグアニル酸シクラーゼC(GC−C)を活性化するが、下部胃腸管ではGC−Cの活性化がずっと弱いか、または、まったく活性化しないペプチドを特徴とする。いかなる特定の理論にもとらわれず、本発明のペプチドは有用である。なぜならこれらのペプチドは、上部胃腸障害の症状を(上部胃腸管の運動性を増加させることによって、および/または心窩部痛/不快感および膨満感を低下させることによって全体的にまたは一部を)軽減することができ、上部胃腸管症状を低減するのに十分な用量レベルおよび投薬頻度で、下部胃腸管に顕著な影響(例えば、下痢を含む排便習慣での用量を限定する変更)を及ぼすことはない。
【0009】
本発明の一態様は、以下のアミノ酸配列を含むペプチドを提供する:
Xaa Xaa Xaa Xaa Cys Xaa Xaa Xaa Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Xaa14 Gly15 Xaa16 Xaa17(配列番号1)、またはその薬学的に許容される塩;ここで
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、α−アミノスベリン酸(Asu)、α−アミノアジピン酸(Aad)またはα−アミノピメリン酸(Apm)であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがCysまたはD−Cysであり;
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがTyr、Leu、PheまたはIleであり;
XaaがCysまたはD−Cysであり;
Xaa14がThr、AlaまたはPheであり;
Xaa16がCysまたはD−Cysであり;および
Xaa17がTyr、D−Tyrであるか、または非存在であり;
Xaaがメチル、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸またはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されることもあり;および
XaaとXaaが非存在である場合、Xaaはβ−カルボキシル化Aspもしくはγ−カルボキシル化Gluでなければならない、またはXaaはAsp、D−Asp、Glu、D−Glu、Asu、Aad、またはApmでなければならなく、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタンニ酸またはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されなければならない。
【0010】
本発明の第2の態様は、本発明のペプチドを含む医薬組成物を提供する。
【0011】
本発明の第3の態様は、胃腸障害を処置するための方法を提供し、該方法は本発明による医薬組成物を投与することを含む。
【0012】
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細を、以下の発明を実施するための形態に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】pH5およびpH8でのT84細胞cGMPアッセイにおいて、ペプチド1およびペプチド17を含む本発明の代表的なペプチドの用量反応を示す。
【0014】
該図は一例として提供されたものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0015】
グアニル酸シクラーゼC(GC−C)は、胃および腸内の上皮細胞の頂端膜側に位置している膜貫通受容体である。この受容体は、細胞外リガンド結合ドメイン、単一の膜貫通領域およびC末端グアニリルシクラーゼドメインを有する。リガンドがGC−Cの細胞外ドメインに結合するとき、細胞内触媒ドメインはGTPからのcGMPの産生に触媒作用を及ぼす。in vivoで、細胞内cGMPでのこの増加は、塩化物および炭酸水素塩の腸管腔への分泌の増加、管腔pHの上昇、管腔ナトリウム吸収の減少、体液分泌の増加、および腸管通過の加速をもたらす事象のカスケードを起こす。加えて、上皮から粘膜と管腔の双方向に分泌されるcGMPは、求心C線維の発火を弱めることも示され、内臓痛に対するGC−Cアゴニストの観察された鎮痛効果の潜在的機序を示唆している。
【0016】
経口投与されるペプチドGC−Cアゴニストであり、現在、便秘症を伴う過敏性腸症候群(IBS−c)および慢性便秘(CC)の処置のための臨床試験中であるリナクロチドは、下部胃腸管生理機能に対して以下のような多数の効果がある:(1)内臓痛の減少、(2)膨満感の減少、および(3)胃腸管通過の増加。これは排便頻度の増加および便の固さの改善をもたらすことができる。経口投与されたリナクロチドは、管腔表面でGC−Cを活性化させることによって、局所的に作用し;治療量レベルでの経口投与の後に、リナクロチドの検出できるレベルが全身的に見られない。このように、リナクロチドの臨床試験、ならびにリナクロチドおよび関連するペプチドで行われた前臨床試験の結果は、GC−Cペプチドアゴニストが治療的に使用されうることを示唆している。
【0017】
胃腸管の下部においてGC−Cの刺激から生じることもある排便習慣への顕著な効果を促進することなく、上部胃腸障害および症状(例えば、機能性ディスペプシア(FD)および胃不全麻痺(GP))を軽減するために使用されることができるGC−Cアゴニストを有することは有用であろう。かかるGC−Cアゴニストは、排便習慣の変化および下痢を含む下部胃腸管の有害事象の可能性を減少させる。本明細書に記述されるGC−Cペプチドアゴニストは、上部胃腸管(例えば、胃および十二指腸)でより活性であり、かつ下部胃腸管でより活性でない。かかるアゴニストは、上部胃腸障害(例えば、FDおよびGP)を患っている患者に対して、(1)cGMP産生および/または他の機序を介して内臓痛を減少させ、(2)膨満感を軽減し、(3)胃内容排出および/または上部小腸通過(例えば、十二指腸通過)を増加させ、ならびに(4)炭酸水素塩の分泌を促進することで十二指腸内の酸を中和することによって効果があろう。重要なことに、これらのアゴニストは、上部胃腸管においてその標的とされる活性のおかげで、排便習慣への顕著な影響(例えば、下部小腸内でGC−Cの刺激から生じることがありうる)を引き起こすことなく、FDおよびGPの症状を軽減することができることになろう。
【0018】
一態様では、本発明は胃腸障害、特に、FDおよびGPなどの上部胃腸障害の処置に有用な新規のGC−Cペプチドアゴニストを提供する。本明細書に記述されるGC−Cペプチドアゴニストは、pH依存性であるGC−Cアゴニスト活性を有する。胃腸管のpHは、正常で健常な個人において、その胃腸管の長さに沿って変わり、胃では最も低く(pH1.5〜3.5)、上部十二指腸ではほぼpH6に上昇し、小腸の下部ではさらに(pH7〜8)上昇する。大腸pHは、pH6からpH8まで変化する傾向がある。本明細書に記述されるGC−Cアゴニストペプチドは、より低いpHでより活性であり、かつより高いpHでは活性が低くなる。したがって、GC−Cアゴニストペプチドは、食道、胃および上部小腸(上部十二指腸)を含む上部胃腸管でより活性であるが、該アゴニストペプチドが小腸の残りの部分を通過するにつれて活性が低くなる。本明細書に記述される代表的なGC−Cアゴニストペプチドは、GC−Cを結合するおよび/または刺激する能力を測定するin vitroアッセイで測定されると、pH5でのその効力と比較すると、pH8では10倍から1000倍の効力の低下を示す。ペプチド1および2で例示されたような一部のGC−Cペプチドアゴニストは、GC−Cの結合および/または活性化に関して、pH感受性をほとんどもしくはまったく示さない。一般に、本発明に記述されるペプチドは、特異的N末端アミノ酸を付加すると、pH変化に対するGC−Cペプチドアゴニスト活性の感受性が高まることを示している。
【0019】
いくつかの実施形態では、本発明はペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、該ペプチドが以下のアミノ酸配列を含む:
Xaa Xaa Xaa Xaa Cys Xaa Xaa Xaa Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Xaa14 Gly15 Xaa16
Xaa17(配列番号1)、またはその薬学的に許容される塩;ここで
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、α−アミノスベリン酸(Asu)、α−アミノアジピン酸(Aad)、またはα−アミノピメリン酸(Apm)であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
Xaaは、Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがCysまたはD−Cysであり;
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがTyr、Leu、PheまたはIleであり;
XaaがCysまたはD−Cysであり;
Xaa14がThr、AlaまたはPheであり;
Xaa16がCysまたはD−Cysであり;および
Xaa17がTyr、D−Tyrであるか、または非存在であり;
Xaaがメチル、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸またはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されることもあり;および
XaaとXaaの両方が非存在である場合、Xaaはβ−カルボキシル化Aspもしくはγ−カルボキシル化Gluでなければならない、またはXaaはAsp、D−Asp、Glu、D−Glu、Asu、AadまたはApmでなければならず、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸またはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されなければならない。
【0020】
いくつかの実施形態では、Xaaは、いずれかのもしくは両方の水素原子でそのアミノ基上でメチル、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸またはオクタン二酸によって修飾される。
【0021】
いくつかの実施形態では、Xaaは、XaaとXaaのいずれかまたは両方が存在するとき、そのアミノ基上で修飾されない。
【0022】
いくつかの実施形態では、Xaaは、AspまたはGluである。別の実施形態では、XaaはAspである。
【0023】
いくつかの実施形態では、XaaおよびXaaの両方が存在する。いくつかの実施形態では、Xaaが存在し、およびXaaは非存在である。いくつかの実施形態では、XaaとXaaの両方が非存在である。
【0024】
いくつかの実施形態では、Xaaは、AspまたはGluである。別の実施形態では、XaaはAspである。
【0025】
いくつかの実施形態では、XaaとXaaのいずれかもしくは両方とも存在し、およびXaaは、Asn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、AadまたはApmである。さらなる実施形態では、Xaaは、Asn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluである。さらにさらなる実施形態では、Xaaは、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluである。
【0026】
いくつかの実施形態では、Xaaは、Cysである。
【0027】
いくつかの実施形態では、Xaaは、Gluである。
【0028】
いくつかの実施形態では、Xaaは、TyrまたはLeuである。
【0029】
いくつかの実施形態では、Xaaは、Cysである。
【0030】
いくつかの実施形態では、Xaa14は、Thrである。
【0031】
いくつかの実施形態では、Xaa16は、Cysである。
【0032】
いくつかの実施形態では、Xaa17は、Tyrである。
【0033】
いくつかの実施形態では、Xaa17は、非存在である。
【0034】
一部の実施形態では、本発明は、ペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、前述のペプチドがアミノ酸配列Xaa Xaa Xaa Cys Cys Glu Xaa Cys Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Thr14 Gly15 Cys16 Xaa17(配列番号2)を含み;ここで、
Xaaは、Asn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluであり;
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがAsp、Gluであるか、または非存在であり;
XaaがTyrまたはLeuであり;および
Xaa17がTyrであるか、または非存在である。
【0035】
一部の実施形態では、本発明はペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、前述のペプチドが以下を含む:
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号3);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号4);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号5);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号6);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号7);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号8);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号9);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号10);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号11);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号12);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号13);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号14);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号15);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号16);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号17);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号18);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号19);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号20);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号21);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号22);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号23);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号24);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号25);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号26);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号27);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号28);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号29);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号30);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号31);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号32);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号33);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号34);
Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号35);
Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号36);
Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号37);
Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号38);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号39);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号40);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号41);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号42);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号43);
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号44);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号45);または
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号46);
ここで、C末端アミノ酸残基が、L−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありえ、およびN末端アミノ酸残基がAsn、Asp、Ala、Pro、ThrまたはGluである場合、該N末端残基はL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありうる。
【0036】
別の実施形態では、本発明はペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、前述のペプチドが以下を含む:
D−Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号47);
D−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr (配列番号48);
D−Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号49);
D−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr 配列番号50)
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys D−Tyr(配列番号51);
D−Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号52);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号53);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号54);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号55);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号56);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号57);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号58);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号59);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号60);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号61);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号62);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号63);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号64);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号65);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号66);または
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号67)。
【0037】
一部の実施形態では、本発明はペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、該ペプチドは以下のアミノ酸配列を含む:
XaaAsp Xaa Cys Cys Glu Xaa Cys Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Thr14 Gly15 Cys16 Xaa17(配列番号68);ここで
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluであり;
XaaがAspであるか、または非存在であり;
XaaがTyrまたはLeuであり;および
Xaa17がTyrであるか、または非存在である。
【0038】
一部の実施形態では、ペプチドは以下のアミノ酸配列を含む:
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号3);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号4);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号5);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号6);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号7);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号8);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号9);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号10);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号11);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号12);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号13);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号14);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号15);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号16);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号17);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号18);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号19);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号20);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号21);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号22);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys AsnPro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号23);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号24);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号25);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号26);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号27);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号28);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号29);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号30);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号31);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号32);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号33);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号34);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号43);
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号44);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号45)または
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号46);
ここで、C末端アミノ酸残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありえ、およびN末端アミノ酸残基がAsn、Asp、Ala、Pro、ThrまたはGluである場合、該N末端残基はL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありうる。
【0039】
別の実施形態では、ペプチドは50、40、30または20以下のアミノ酸を含む。例えば、ペプチドは19、17、18または16以下のアミノ酸を含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、本発明はペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、該ペプチドが以下のアミノ酸配列からなる:
Xaa Xaa Xaa Xaa Cys Xaa Xaa Xaa Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Xaa14 Gly15 Xaa16 Xaa17(配列番号1)、またはその薬学的に許容される塩;
ここで、XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、α−アミノスベリン酸(Asu)、α−アミノアジピン酸(Aad、またはα−アミノピメリン酸(Apm)であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがCysまたはD−Cysであり;
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがTyr、Leu、PheまたはIleであり;
XaaがCysまたはD−Cysであり;
Xaa14がThr、AlaまたはPheであり;
Xaa16がCysまたはD−Cysであり;および
Xaa17がTyr、D−Tyrであるか、または非存在であり;
ここで、
Xaaがメチル、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸またはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されることもあり;および
XaaとXaaとがどちらも非存在である場合、Xaaは、β−カルボキシル化Aspもしくはγ−カルボキシル化Gluでなければならない、またはXaaは、Asp、D−Asp、Glu、D−Glu、Asu、Aad、Apmでなければならず、エタン二酸、プロパン二酸、またはブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタンニ酸もしくはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されなければならない。
【0041】
いくつかの実施形態では、Xaaは、AspまたはGluである。別の実施形態では、XaaはAspである。
【0042】
いくつかの実施形態では、XaaおよびXaaの両方は存在する。いくつかの実施形態では、Xaaは存在し、およびXaaは非存在である。いくつかの実施形態では、XaaおよびXaaの両方は、非存在である。
【0043】
いくつかの実施形態では、Xaaは、AspまたはGluである。別の実施形態では、XaaはAspである。
【0044】
いくつかの実施形態では、XaaとXaaのいずれかまたは両方とも存在し、およびXaaは、Asn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、AadまたはApmである。さらなる実施形態では、Xaaは、Asn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluである。さらにさらなる実施形態では、Xaa1は、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluである。
【0045】
いくつかの実施形態では、Xaaは、Cysである。
【0046】
いくつかの実施形態では、Xaaは、Gluである。
【0047】
いくつかの実施形態では、Xaaは、TyrまたはLeuである。
【0048】
いくつかの実施形態では、Xaaは、Cysである。
【0049】
いくつかの実施形態では、Xaa14は、Thrである。
【0050】
いくつかの実施形態では、Xaa16は、Cysである。
【0051】
いくつかの実施形態では、Xaa17は、Tyrである。
【0052】
いくつかの実施形態では、Xaa17は、非存在である。
【0053】
一部の実施形態では、本発明はペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、該ペプチドは、アミノ酸配列Xaa Xaa Xaa Cys Cys Glu Xaa Cys Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Thr14 Gly15 Cys16 Xaa17(配列番号2)からなり;
ここで、
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluであり;
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがAsp、Gluであるか、または非存在であり;
XaaがTyrまたはLeuであり;および
Xaa17がTyrであるか、または非存在である。
【0054】
一部の実施形態では、本発明は、ペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、該ペプチドは以下からなる:
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号3);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号4);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号5);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号6);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号7);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号8);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号9);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号10);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号11);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号12);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号13);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号14);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号15);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号16);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号17);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号18);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号19);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号20);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号21);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号22);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号23);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号24);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号25);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号26);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号27);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号28);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号29);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号30);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号31);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号32);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号33);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号34);
Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号35);
Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号36);
Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号37);
Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号38);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号39);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号40);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号41);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号42);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号43);
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号44);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号45)または
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号46);
ここで、C末端アミノ酸残基はL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありえ、およびN末端アミノ酸残基がAsn、Asp、Ala、Pro、ThrまたはGluである場合、該N末端残基はL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありうる。
【0055】
別の実施形態では、本発明はペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、該ペプチドは以下からなる:
D−Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号47);
D−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号48);
D−Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号49);
D−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号50);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys D−Tyr(配列番号51);
D−Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号52);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号53);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号54);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号55);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号56);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号57);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号58);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号59);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号60);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号61);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号62);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号63);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号64);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号65);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号66);または
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号67)。
【0056】
一部の実施形態では、本発明はペプチドまたはその薬学的に許容される塩を提供し、該ペプチドは以下のアミノ酸配列からなる:
Xaa Asp Xaa Cys Cys Glu Xaa Cys Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Thr14 Gly15 Cys16 Xaa17(配列番号68);ここで、
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluであり;
XaaがAspであるか、または非存在であり;
XaaがTyrまたはLeuであり;および
Xaa17がTyrであるか、または非存在である。
【0057】
一部の実施形態では、ペプチドは以下のアミノ酸配列からなる;
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号3);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号4);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号5);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号6);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号7);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号8);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号9);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号10);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号11);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号12);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号13);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号14);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号15);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号16);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号17);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号18);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号19);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号20);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号21);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号22);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号23);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号24);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号25);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号26);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号27);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号28);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号29);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号30);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号31);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号32);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号33);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号34);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号43);
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号44);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号45);または
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号46);
ここで、C末端アミノ酸残基は、L−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありえ、およびN末端アミノ酸残基がAsn、Asp、Ala、Pro、ThrまたはGluである場合、該N末端残基はL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありうる。
【0058】
ある場合では、該ペプチドは単離される。別の場合では、該ペプチドは精製される。
【0059】
一部の実施形態では、ペプチドの薬学的に許容される塩が提供される。ある場合では、該薬学的に許容される塩は、塩化物である。
変異ペプチド
ある場合において、腸のGC−C受容体に結合してそれを活性化するが、該ペプチドの非変異型よりは、活性が低い、またはより活性である変異ペプチドを用いて患者を処置することが望ましいことがある。活性の低下は、該受容体への親和性の減少、または一旦結合した受容体を活性化する能力の減少、または該ペプチドの安定性の減少から起こる場合もある。活性の増加は、該受容体への親和性の増加、または一旦結合した受容体を活性化する能力の増加、または該ペプチドの安定性の増加から起こる場合もある。
【0060】
一部のペプチドでは、通常のジスルフィド結合の部位で別の内部架橋結合を形成するために、通常ジスルフィド結合を形成するCys残基の一方または両方の対の一方または両方のメンバーは、ホモシステイン、ペニシラミン、3−メルカプトプロリン(Kolodziejら、1996 Int J Pept Protein Res 48:274);β、β−ジメチルシステイン(Huntら、1993 Int J Pept Protein Res 42:249)またはジアミノプロピオン酸(Smithら、1978 J Med Chem 21:117)と置換することも可能である。別の実施形態では、ジスルフィド結合は、炭化水素架橋結合によって置換されることもある(Schafmeisterら、 2000 J Am Chem Soc 122:5891, Patgiriら、 2008 Acc Chem Res 41:1289, Hencheyら、2008 Curr Opin Chem Biol 12:692)。
ペプチドの生成
一実施形態では、本発明のペプチドまたは前駆体ペプチドは、任意の既知のタンパク質発現系で、組換えで生成されることができ、それらの発現系には、バクテリア(例えば、大腸菌(E.coli)または枯草菌(Bacillus subtilis))、昆虫細胞系(例えば、ショウジョウバエ(Drosophila)Sf9細胞系)、酵母細胞系(例えば、出芽酵母(S.cerevisiae)、酵母菌類(S.saccharomyces))もしくは糸状真菌発現系、または動物細胞発現系(例えば、哺乳類細胞発現系)が挙げられるがこれらに限定されるものではない。本発明のペプチドまたは前駆体ペプチドは、化学的に合成されることも可能である。
【0061】
該ペプチドまたは変異ペプチドが、組換えで生成される場合、例えば大腸菌、ペプチドをコードする核酸分子は、該細胞からの成熟ペプチドの分泌を可能にするリーダー配列もコードすることが可能である。このように、ペプチドをコードする配列は、例えば、天然の細菌性STペプチドのプレ配列およびプロ配列を含むことができる。分泌された成熟ペプチドは、培地から精製されることができる。
【0062】
本明細書に記述されるペプチドをコードする配列は、細菌細胞内に核酸分子を送達して、維持することができるベクターに挿入されることができる。DNA分子は、自己複製ベクター(適切なベクターとしては、例えば、pGEM3ZとpcDNA3、およびその誘導体が挙げられる)に挿入されることが可能である。ベクター核酸は、細菌DNAまたはバクテリオファージλもしくはM13およびその誘導体などのバクテリオファージDNAであってもよい。本明細書に記述される核酸を含むベクターの構築は、バクテリアなどの宿主細胞の形質転換を伴うこともある。適切な細菌宿主としては、大腸菌、枯草菌、シュードモナス(Pseudomonas)およびサルモネラ菌(Salmonella)が挙げられるがこれらに限定されるものではない。コード核酸分子に加えて、遺伝子構築物も、プロモーター配列および制御配列などの発現を可能にするエレメントを含む。発現ベクターは、プロモーター配列、エンハンサー配列、オペレーター配列、およびリプレッサー配列などの転写開始を制御する転写調節配列を含んでもよい。種々の転写調節配列は、当業者にとって周知である。また、該発現ベクターは、翻訳調節配列(例えば、非翻訳5’配列、非翻訳3’配列、または配列内リボソーム進入部位)を含むこともできる。該発現ベクターは、自己複製の能力があり、または宿主DNAに組み込まれて、安定したペプチド生成を確保することができる。
【0063】
本明細書に記述されるペプチドを含むタンパク質コード配列は、精製を容易にするために、例えば、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)、マルトースE結合タンパク質、プロテインA、FLAGタグ、ヘキサヒスチジン、mycタグまたはインフルエンザHAタグなどのペプチド親和性タグをコードする核酸に融合されることもできる。ペプチド親和性タグまたはレポーター融合は、翻訳融合が生成されるように、関心のペプチドの読み枠を、ペプチド親和性タグをコードする遺伝子の読み枠に連結する。融合遺伝子の発現により、関心のペプチドおよびペプチド親和性タグの両方を含む単一のペプチドの翻訳がもたらされる。親和性タグが使用される一部の例では、プロテアーゼ認識部位をコードするDNA配列は、該親和性タグの読み枠と関心のペプチドの読み枠との間に融合されることになる。
【0064】
本明細書に記述されるペプチドおよび変異体の未成熟型および成熟型を、バクテリア以外で当業者にとって周知のタンパク質発現系において生成するのに適した遺伝子構築物および方法を用いて、生物系でペプチドを生成することもできる。
【0065】
別の実施形態では、通常、翻訳機械で組み込まれていないアミノ酸を含み、および本明細書で上述されたペプチド(例えば、β−カルボキシル化Asp、γ−カルボキシル化Glu、Asu、AadおよびApm)は、tRNA修飾方法によって組み換えで生成されうる。tRNAを修飾するための方法としては、アンチコドン、アミノ酸付着部位、および/またはアクセプターステムを修飾して非天然のアミノ酸および/または任意のアミノ酸への組み込みが可能になることが当技術分野で知られているが、これに限定されるものではない(Biochem. Biophys. Res. Comm.(2008)372:480−485; Chem. Biol.(2009)16:323−36; Nat. Methods(2007)4:239−44; Nat. Rev. Mol. Cell Biol.(2006)7:775−82; Methods(2005)36:227−238; Methods(2005)36:270−278; Annu. Rev. Biochem.(2004)73:147−176; Nuc. Acids Res.(2004)32:6200−6211; Proc. Natl. Acad. Sci. USA(2003)100:6353−6357; Royal Soc. Chem.(2004)33:422−430)。
【0066】
一部の実施形態では、ペプチドは化学的に生成される場合がある。ペプチドは、従来のBOC保護またはFMOC保護を用いる液相合成および固体相合成を含むいくつかの異なる方法によって合成されることができる。例えば、ペプチドは、アミノ酸の連続カップリングを用いて2−クロロトリチルまたはWang樹脂の上で合成されることができる。以下の保護基が使われることができる:フルオレニルメチルオキシカルボニルまたはtert−ブチルオキシカルボニル(α−アミノ基、N末端);トリチルまたはtert−ブチル(Cysのチオール基);tert−ブチル(存在する場合、グルタミン酸のγ−カルボキシルおよびスレオニンのヒドロキシル基);ならびにトリチル(存在する場合、アスパラギン側鎖のβ−アミド官能基およびチロシンのフェノール基)。カップリングは三級アミンの存在下でDICおよびHOBtでもたらされることができ、次いで該ペプチドは、脱保護されて、混合物K(トリフルオロ酢酸81%、フェノール5%、チオアニソール5%、1,2−エタンジチオール2.5%、水3%、硫化ジメチル2%、沃化アンモニウム1.5%(w/w))を用いて、固相支持体から切断されることができる。トリフルオロ酢酸および他の揮発物を除去した後、有機溶媒を用いて該ペプチドを沈殿させることができる。Cys残基間のジスルフィド結合は、ジメチルスルホキシド(Tamら、(1991)J. Am. Chem. Soc.113:6657−62)を用いて、または空気酸化戦略を用いて形成されることができる。結果として生じるペプチドは逆相クロマトグラフィーによって精製されることができ、凍結乾燥されることができる。
【0067】
ペプチドは、塩基またはその薬学的に許容される塩のいずれかの形で作られ、単離され、または使用されることができる。塩類の例としては、該ペプチドの酢酸塩、塩化物、硫酸塩およびリン酸塩類が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
ペプチドおよびGC−C受容体アゴニストの組成物
別の態様では、単独または組み合わせでの該ペプチドが任意の薬学的に許容される担体または媒質と組み合わせられる組成物が提供される。該ペプチドは、患者に投与されるとき、有害な、アレルギー性の、さもなければ不必要な反応をもたらさない物質と組み合わせることができる。使用される担体または媒質は、溶媒、分散剤、コーティング剤、吸収促進剤、徐放剤、および不活性賦形剤(デンプン、多価アルコール、造粒剤、超微粒セルロース、結晶セルロース(例えば、セルフィアー、Celphereビーズ(商標))、希釈剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などを含む)の1つまたは複数、その他を含むことができる。所望の場合、開示された組成物の錠剤用量を、標準的な水溶技術または非水溶技術によって被覆してもよい。
【0068】
薬学的に許容される担体および薬学的に許容される不活性担体として用いられる賦形剤ならびに前述の付加的な成分の例としては、結合剤、充填剤、崩壊剤、潤滑剤、抗菌剤、およびコーティング剤が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0069】
本明細書で使用される場合、用語「結合剤」とは、本発明を実施する際に用いられることが可能な薬学的に許容される任意の結合剤を指す。薬学的に許容される結合剤の例としては、デンプン(例えば、コーンスターチ、ジャガイモデンプンおよびアルファ化デンプン(例えば、Colorco,Ltd.から販売されているSTARCH1500(R)(登録商標)およびSTARCH1500LM(R)(登録商標))および他のデンプン)、マルトデキストリン、ゼラチン、アカシア、トラガント粉末、グアーガムなどの天然および合成のゴム、セルロースとその誘導体(例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロース、粉末セルロース、超微粒セルロース、結晶セルロース(例えば、FMC Corporation,Marcus Hook,PA,USAから販売されているAVICEL−PH−101TM(商標)、−103TM(商標)および−105TM(商標)などのAVICELTM(登録商標))、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン(例えば、ポリビニルピロリドンK30)およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない
特に医薬品組成物で使われてもよい結合剤の例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン(ポビドン)、デンプン、マルトデキストリンまたはセルロースエーテル(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)が挙げられる。
【0070】
本明細書で用いる場合、用語「充填剤」とは、本発明を実施する際に用いられることが可能な任意の薬学的に許容される充填剤を指す。薬学的に許容される充填剤の例としては、タルク、炭酸カルシウム(例えば、顆粒または粉末状のもの)、リン酸水素カルシウム、リン酸三カルシウム、硫酸カルシウム(例えば、顆粒または粉末状のもの)、結晶セルロース(例えば、Avicel PH101またはCelphere CP−305)、超微粒セルロース、粉末セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン(例えば、Starch1500)、アルファ化デンプン、ラクトース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、トレハロース、ショ糖、マルトース、イソマルト、ラフィノース、マルチトール、メレジトース、スタキオース、ラクチトール、パラチナイト、キシリトール、ミオイノシトール、ならびにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0071】
特にペプチドをコーティングするために用いられることができる薬学的に許容される充填剤の例としては、タルク、結晶セルロース(例えば、Avicel PH101またはCelphere CP−305)、粉末セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプン、ラクトース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、トレハロース、ショ糖、マルトース、イソマルト、リン酸水素カルシウム、ラフィノース、マルチトール、メレジトース、スタキオース、ラクチトール、パラチナイト、キシリトール、マンニトール、ミオイノシトールとそれらの混合物が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0072】
本明細書で用いられる場合、用語「添加剤」とは、薬学的に許容される任意の添加物を指す。薬学的に許容される添加剤としては、崩壊剤、添加物分散剤、潤滑剤、滑剤、抗酸化剤、コーティング添加剤、希釈剤、界面活性剤、香味添加物、湿潤剤、吸収促進添加物、徐放添加剤、抗固化添加物、抗菌剤(例えば防腐剤)、着色剤、乾燥剤、可塑剤および染料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本明細書で用いる場合、「賦形剤」とは、薬学的に許容される任意の添加剤、充填剤、結合剤または薬剤である。
【0073】
本発明の組成物は、他の治療成分、抗固化剤、防腐剤、甘味料、着色剤、香味料、乾燥剤、可塑剤、染料、滑剤、抗粘着剤、帯電防止剤、界面活性剤(湿潤剤)、抗酸化剤、フィルムコーティング剤、などを随意に含んでもよい。そのような任意のいかなる成分も、製剤の安定性を確保するために本明細書に記述される化合物と適合しなければならない。該組成物は必要に応じて、例えば、ラクトース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、トレハロース、ショ糖、マルトース、ラフィノース、マルチトール、メレジトース、スタキオース、ラクチトール、パラチナイト、デンプン、キシリトール、マンニトール、ミオイノシトールなどと、それらの水和物と、例えば、アラニン、グリシンおよびベタインなどのアミノ酸と、ペプチドと、例えばアルブミンなどのタンパク質とを含む他の添加物を含むこともある。
【0074】
該組成物は、例えば、種々のさらなる溶媒、分散剤、コーティング剤、吸収促進添加物、徐放添加物、および1つまたは複数の不活性添加物(例えば、デンプン、多価アルコール、造粒添加物、結晶セルロース、希釈液、潤滑剤、結合剤、崩壊添加物などが挙げられる)を含むことができる。所望の場合、開示された組成物の錠剤投薬は、標準的な水溶技術または非水溶技術によって被覆されてもよい。組成物は、例えば、抗固化添加物、防腐剤、甘味添加物、着色剤、香味料、乾燥剤、可塑剤、染料などを含むこともできる。
【0075】
適切な崩壊剤としては、例えば、寒天、炭酸カルシウム、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ジャガイモまたはタピオカのデンプン、他のデンプン、アルファ化デンプン、粘土、他のアルギン、他のセルロース、ガム、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0076】
適切な潤滑剤としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、軽鉱物油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ステアリン酸、硫酸ラウリルナトリウム、タルク、水添植物油(例えば、落花生油、綿実油、ひまわり油、胡麻油、オリーブ油、トウモロコシ油および大豆油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、シロイドシリカゲル(AEROSIL 200, W.R. Grace Co., Baltimore, MD USA)、合成シリカの凝集エアロゾル(Evonik Degussa Co., Piano, TX USA)、発熱性二酸化ケイ素(CAB−O−SIL, Cabot Co., Boston, MA USA)、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0077】
適切な滑剤としては、例えば、ロイシン、コロイド状二酸化ケイ素、三ケイ酸マグネシウム、粉末セルロース、デンプン、タルク、およびリン酸三カルシウムが挙げられる。
【0078】
適切な抗固化添加物としては、例えば、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、二酸化ケイ素、コロイド状二酸化ケイ素、タルク、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0079】
例えば、ペプチド組成物のための防腐剤として用いられることが可能な適切な抗菌性添加物としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブチルパラベン、塩化セチルピリジニウム、クレゾール、クロロブタノール、デヒドロ酢酸、エチルパラベン、メチルパラベン、フェノール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエタノール、酢酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、ソルビン酸カリウム、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸、チメロサール、チモ、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0080】
適切な抗酸化剤としては、例えば、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)、ビタミンE、没食子酸プロピル、アスコルビン酸とその塩類またはそのエステル、トコフェロールとそのエステル、アルファ−リポ酸およびβカロチンが挙げられる。
【0081】
適切なコーティング添加物としては、例えば、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、酢酸フタル酸セルロース、エチルセルロース、ゼラチン、製薬用グレーズ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアセテートフタレート、セラック、ショ糖、二酸化チタン、カルナウバワックス、ミクロクリスタリンワックス、およびそれらの混合物が挙げられる。適切な保護コーティング剤としては、Aquacoat(例えば、Aquacoatエチルセルロース水性分散剤、15%w/w、FMCバイオポリマー、ECD−30)、Eudragit(例えば、Eudragit E PO PE−EL、Roehm Pharma Polymers)およびOpadry(例えば、Opadry AMB分散剤、20%w/w、Colorcn)が挙げられる。
【0082】
特定の実施形態では、ペプチド組成物のための適切な添加物は、ショ糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム、クロスポビドンまたはBHAのうちの1つまたは複数を含む。
【0083】
本発明の組成物は、また、他の賦形剤、薬剤、およびそのカテゴリを含み、L−ヒスチジン、Pluronic(R)(登録商標)、ポロキサマー(Lutrol(R)(登録商標)およびPoloxamer188など)、アスコルビン酸、グルタチオン、透過エンハンサー(例えば、リピド、コール酸ナトリウム、アシルカルニチン、サリチル酸塩、混合胆汁酸塩、脂肪酸ミセル、キレート化剤、脂肪酸、界面活性剤、溶媒鎖グリセリド)、プロテアーゼ阻害剤(例えば、ダイズトリプシン阻害剤、有機酸)、pH低下剤および生物学的利用能を促進するのに有効な吸収エンハンサー(米国特許第6,086,918号および同第5,912,014号に記載されているものを含むがそれらに限定されるものではない)、咀嚼錠用の材料(ブドウ糖、フルクトース、ラクトース一水和物、ラクトースとアスパルテーム、ラクトースとセルロース、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、結晶セルロースおよびグアーガム、結晶ソルビトールなど);非経口剤(マンニトールおよびポビドンなど);可塑剤(セバシン酸ジブチル、コーティング用の可塑剤、ポリビニルアセテートフタラートなど);粉末潤滑剤(ベヘン酸グリセリルなど);ソフトゼラチンカプセル(ソルビトール特別溶液など);コーティング用の球(糖球など);球形化剤(ベヘン酸グリセリルおよび結晶セルロースなど);懸濁/ゲル化剤(カラゲナン、ゲランガム、マンニトール、結晶セルロース、ポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、キサンタンガムなど);甘味料(アスパルテーム、アスパルテームとラクトース、ブドウ糖、フルクトース、ハチミツ、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、糖蜜、結晶ソルビトール、ソルビトールの特別溶液、ショ糖など);湿式造粒剤(炭酸カルシウム、無水ラクトース、ラクトース一水和物、マルトデキストリン、マンニトール、結晶セルロース、ポビドン、デンプンなど)、キャラメル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、チェリークリームフレーバーおよびチェリーフレーバー、無水クエン酸、クエン酸、粉砂糖、D&C赤色No.33、D&C黄色No.10アルミニウムレーキ、エデト酸二ナトリウム、15%エチルアルコール、FD&C黄色No.6アルミニウムレーキ、FD&C青色No.1アルミニウムレーキ、FD&C青色No.1、FD&C青色No.2アルミニウムレーキ、FD&C緑色No.3、FD&C赤色No.40、FD&C黄色No.6アルミニウムレーキ、FD&C黄色No.6、FD&C黄色No.10、パルミトステアリン酸グリセロール、モノステアリン酸グリセリン、インジゴカルミン、レシチン、マンニトール、メチルとプロピルパラベン、グリチルリジン酸モノアンモニウム、天然および人工のオレンジフレーバー、製剤用グレーズ、ポロキサマー188、ポリデキストロース、ポリソルベート20、ポリソルベート80、ポリビドン、アルファ化コーンスターチ、アルファ化デンプン、赤色酸化鉄、サッカリンナトリウム、カルボキシメチルエーテルナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、イチゴフレーバー、合成黒色酸化鉄、合成赤色酸化鉄、二酸化チタン、および白蝋が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0084】
一部の実施形態では、本明細書に記述されるペプチドと、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Mn2+、K、NaもしくはAl3+、それらの組み合わせ、および/または立体障害型一級アミンから選択される1つまたは複数の安定化剤とを含む医薬品組成物が提供される。さらなる実施例では、薬剤は、Mg2+、Ca2+もしくはZn2+またはその組み合わせである。一部の実施形態では、これらに限定されるものではないが、酢酸マグネシウム、塩化マグネシウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸マンガン、塩化マンガン、リン酸マンガン、硫酸マンガン、酢酸カリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、リン酸アルミニウムまたは硫酸アルミニウムとしてカチオンが提供される。さらなる実施形態では、該カチオンは、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸亜鉛、塩化マンガン、塩化カリウム、塩化ナトリウムまたは塩化アルミニウムとして提供される。別の実施形態では、該カチオンは、塩化カルシウム、塩化マグネシウムまたは酢酸亜鉛として提供される。
【0085】
別の実施形態では、安定化剤は、立体障害型一級アミンである。さらなる実施形態では、該立体障害型一級アミンは、アミノ酸である。さらなる実施形態では、該アミノ酸は、天然に存在するアミノ酸である。さらなる実施形態では、該天然に存在するアミノ酸は、以下の群から選択される:ヒスチジン、フェニルアラニン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、グルタミン、ロイシン、メチオニン、アスパラギン、チロシン、スレオニン、イソロイシン、トリプトファン、グリシンおよびバリン;さらに、該天然に存在するアミノ酸は、ロイシン、イソロイシン、アラニンまたはメチオニン。さらなる実施形態では、該天然に存在するアミノ酸は、ロイシンである。別の実施形態では、該立体障害型一級アミンは、非天然に存在するアミノ酸(例えば、1−アミノシクロヘキサンカルボン酸、ランタニン(lanthanine)、またはテアニンである。さらなる実施形態では、該立体障害型一級アミンは、シクロヘキシルアミン、2−メチルブチルアミン、またはキトサンなどのアミン重合体である。別の実施形態では、1つまたは複数の立体障害型一級アミンが、組成物で用いられることもある。
【0086】
ある場合には、該立体障害型一級アミンは、式:
【0087】
【化1】

を有する。式中、R、RよびRは、H、C(O)OH、C−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルチオエーテル、C−Cアルキルカルボン酸、C−Cアルキルカルボキシルアミドおよびアルキルアリールから別々に選択され;R、RおよびRのうちの1つだけがHである場合、いずれの基も単独でまたは複数でハロゲンまたはアミノと置換されることもありうる。別の実施形態では、R、RおよびRのうちの1つだけがHである。
【0088】
別の実施形態では、薬学的に許容される担体と、ペプチドと、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Mn2+、K、NaもしくはAl3+から選択されるカチオン、またはその混合物と、立体障害型一級アミンとを含む薬学的に許容される医薬品組成物が提供される。一実施形態では、該カチオンは、Mg2+、Ca2+もしくはZn2+またはその混合物である。さらなる実施形態では、医薬品組成物は、薬学的に許容される結合剤および/または薬学的に許容される滑剤、潤滑剤、または滑剤と潤滑剤の両方としておよび/または抗酸化剤として作用する添加物をさらに含む。一部の実施形態では、該医薬品組成物は、担体に適用される。一部の実施例では、該担体は充填剤である。
【0089】
ある場合には、該担体に適用される水溶液中のカチオン;立体障害型一級アミン:ペプチドのモル比は、5〜100:5〜50:1である。ある場合には、カチオン:立体障害型一級アミンのモル比は、2:1以上(例えば、5;1と2:1との間)でありうる。このように、ある場合には、該担体に適用されるカチオン:立体障害型一級アミン:ペプチドのモル比は、100:50:1、100:30:1、80:40:1、80:30:1、80:20:1、60:30:1、60:20:1、50:30:1、50:20:1、40:20:1、20:20:1、10:10:1、10:5:1、または5:10:1である。結合剤、例えば、メチルセルロースが、担体に適用されるGC−Cアゴニストペプチド溶液中に存在するとき、それは、0.5重量%〜2.5重量%(例えば、0.7重量%〜1.7重量%もしくは0.7重量%〜1重量%、1.5重量%、または0.7重量%)でありうる。
【0090】
さらなる実施形態では、該医薬品組成物は、薬学的に許容される結合剤もしくは添加物、および/または薬学的に許容される滑剤、潤滑剤、または滑剤と潤滑剤の両方としておよび/または抗酸化剤として作用する添加物をさらに含む。
【0091】
本発明による適切な医薬組成物は、通常、意図された使用に応じて、最終濃度の範囲を与えるために、無菌の水溶液などの薬学的に許容される希釈物または賦形剤とともにある量の活性化合物を含む。調製の技法は、Remington‘s Pharmaceutical Sciences(第18版,Mack Publishing Company, 1995)によって例証されるように、通常、当技術分野では周知である。
【0092】
胃腸障害の処置のために、本明細書に記述されるペプチドは、例えば、錠剤、カプセル剤、所定量の有効成分ペレットを含有する小袋、ゲル剤、ペースト剤、シロップ剤、ボーラス、舐剤、懸濁液剤、散剤、凍結乾燥粉末剤、顆粒剤として、水溶液中または非水溶液中の液剤または懸濁液剤として、水中油型乳液剤または油中水型乳液剤として、リポソーム型製剤を介して(例えば、欧州特許第EP736299号を参照されたい)、または他の形態で、好ましくは経口で投与される。経口投与型組成物は、結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、潤滑物質、界面活性剤または分散剤、香味剤、および湿潤剤を含むことができる。錠剤などの経口投与製剤は、任意に被覆されても、または刻み目を入れることも可能であり、および有効成分の持続、遅延、または調節された放出をもたらすように製剤化されることも可能である。該ペプチドは、胃腸障害を処置するために用いられる本明細書に記述される薬剤を含むがこれらに限定されるものではない他の薬剤と同時に投与されることも可能である。
【0093】
別の態様では、適切な医薬品組成物は、1つまたは複数の他の治療薬を含みうる。かかる治療薬としては、鎮痛薬;プロトンポンプ阻害剤、酸ポンプアンタゴニスト、H受容体アンタゴニストを含む抗分泌薬;PDE5阻害薬;GABA−Bアンタゴニスト;胆汁酸封鎖剤;胃腸管運動改善薬および運動促進薬;抗うつ薬;抗生物質;制吐剤;および粘膜保護剤が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
処置方法
本発明の一部の実施形態では、処置方法は胃腸障害に対して提供される。
【0094】
一部の実施形態では、胃腸障害は、上部胃腸管障害である。さらなる実施形態では、該障害は、GP、術後胃イレウス、機能性食道障害、機能性胃十二指腸障害、胃食道逆流症(GERD)、小児脂肪便病、粘膜炎または十二指腸潰瘍もしくは胃潰瘍である。
【0095】
一部の実施形態では、胃腸障害は、GPである。さらなる実施形態では、GPは、特発性GP、糖尿病性GPまたは術後GPである。
【0096】
一部の実施形態では、胃腸障害は、術後胃イレウスである。
【0097】
一部の実施形態では、胃腸障害は、機能性食道障害である。
【0098】
一部の実施形態では、機能性食道障害は、機能性胸やけ、食道に起因すると推定される機能性胸痛、機能性嚥下障害または咽喉頭障害である。
【0099】
一部の実施形態では、胃腸障害は、機能性胃十二指腸障害である。
【0100】
一部の実施形態では、機能性胃十二指腸障害は、FD、げっぷ障害、嘔気もしくは嘔吐障害または反芻症候群である。さらなる実施形態では、機能性胃十二指腸障害は、FDである。一部の実施形態では、FDは、食後愁訴症候群または心窩部痛症候群である。一部の実施形態では、げっぷ障害は、空気嚥下または特定されない過剰なげっぷである。一部の実施形態では、嘔気もしくは嘔吐障害は、慢性特発性嘔気、機能性嘔吐または周期性嘔吐症候群である。
【0101】
一部の実施形態では、胃腸障害は、胃食道逆流症(GERD)である。
【0102】
一部の実施形態では、胃腸障害は、小児脂肪便病である。
【0103】
一部の実施形態では、胃腸障害は、粘膜炎である。
【0104】
一部の実施形態では、胃腸障害は、十二指腸潰瘍または胃潰瘍である。
【0105】
本明細書に記述されるペプチドおよびアゴニストは、胃腸障害に付随した内臓痛または本明細書に記述される別の障害に付随した疼痛の処置、予防または軽減のために単独で、または併用療法で用いられることができる。
【0106】
本明細書に記述されるGC−C受容体アゴニストは、他の薬剤と併用で投与されることができる。例えば、ペプチドは、鎮痛性のペプチドまたは化合物とともに投与されることができる。鎮痛性のペプチドまたは化合物は、本明細書に記述されるペプチドに共有結合的に付着させることができる。あるいは、併用療法で、本明細書に記述されるペプチドと一緒にまたは逐次的に投与される別個の薬剤でありうる。本明細書に記述されるGC−C受容体アゴニストは、上部胃腸障害を処置するために用いられる、抗うつ薬、運動促進薬もしくは胃腸管運動改善薬、制吐剤、抗生物質、プロトンポンプ阻害剤、酸遮断薬(例えば、ヒスタミンH2受容体アンタゴニスト)、酸ポンプアンタゴニスト、PDE5阻害薬、GABA−Bアゴニスト、胆汁酸封鎖剤、および粘膜保護剤を含む他の薬剤と併用で投与されることも可能である。
【0107】
一部の実施形態では、本明細書に記述されるペプチドとともに用いてもよい有用な鎮痛薬としては、Caチャネル遮断薬(例えばジコノチド)、5HT受容体アンタゴニスト(例えば、5HT3、5HT4および5HT1の受容体アンタゴニスト)、5HT4アゴニスト(例えば、テガセロッド[Zelnorm(登録商標)]、モサプリド、ザコプリド、シサプリド、レンザプリド、プルカロプリド[Resolor(R)(登録商標)]、BIMU1およびBIMU8などのベンズイミダゾロン誘導体、ならびにリレキザプリド)、5HT1アゴニスト(例えば、スマトリプタンおよびブスピロン)、オピオイド受容体アゴニスト(例えば、ロペラミド、フェドトジン、エンケファリンペンタペプチド、モルヒネ、ジフェニルオキシラート、フラケファミド、トリメブチンおよびフェンタニル)、CCK受容体アゴニスト(例えば、ロキシグルミドおよびデクスロキシグルミド)、NK1受容体アンタゴニスト(例えば、アプレピタント、ボホピタント、エズロピタント、R−673(Hoffmann−La Roche Ltd)、SR−48968とSR−14033(Sanofi Synthelabo)、CP−122,721(Pfizer, Inc.)、GW679769(Glaxo Smith Kline)およびTAK−637(Takeda Abbot))、NK2受容体アンタゴニスト(例えば、ネパデュタント、サレデュタント、GW597599(Glaxo Smith Kline)、SR−144190(Sanofi−Synthelabo)およびUK−290795(Pfizer Inc))、NK3受容体アンタゴニスト(例えば、オサネタント(SR−142801;Sanofi−Synthelabo)、SR−241586およびタルネタント)、ノルエピネフリン−セロトニン再取り込み阻害薬(NSRI)(例えばミルナシプラン)、混合型および選択的ドーパミン受容体アンタゴニスト(例えば、メトクロプラミド、イトプリド、ドンペリドン)、バニロイドとカンナビノイド受容体アゴニスト、シアロルフィンとシアロルフィン関連ペプチドが挙げられる。種々のクラスの鎮痛薬が、文献に記述されている。
【0108】
一部の実施形態では、1つまたは複数の他の治療薬が、本明細書に記述されるペプチド類と併用で用いられることもある。かかる薬剤としては、抗うつ剤、運動促進薬もしくは胃腸管運動改善薬、制吐剤、抗生物質、プロトンポンプ阻害剤、酸遮断薬(例えば、ヒスタミンH2受容体アンタゴニスト)、酸ポンプアンタゴニスト、PDE5阻害薬、GABA−Bアゴニスト、胆汁酸封鎖剤、および粘膜保護剤が挙げられる。
【0109】
抗うつ剤の例としては、アミトリプチリン(Elavil(R)(登録商標))、デシプラミン(Norpramin(R)(登録商標))、イミプラミン(Tofranil(R)(登録商標))、アモキサピン(Asendin(R)(登録商標))、ノルトリプチリンなどの三環系抗うつ薬;パロキセチン(Paxil(R)(登録商標))、フルオキセチン(Prozac(R)(登録商標))、セルトラリン(Zoloft(R)(登録商標))、およびシトラロプラム(Celexa(R)(登録商標))などの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI);ならびにドキセピン(Sinequan(R)(登録商標))およびトラゾドン(Desyrel(R)(登録商標))などの他の抗うつ薬が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0110】
運動促進薬および胃腸管運動改善薬の例としては、イトプリド、オクトレオチド、ベタネコール、メトクロプラミド(Reglan(R)(登録商標))、ドンペリドン(Motilium(R)(登録商標))、エリスロマイシン(およびその誘導体)、ならびにシサプリド(Propulsid(R)(登録商標))が挙げられるがこれらに限定されるものではない。制吐剤の例としては、プロクロルペラジンがあるがこれに限定されるものではない。
【0111】
用いられてもよい抗生物質の例としては、アモキシシリン、テトラサイクリン、メトロニダゾール、またはクラリスロマイシンなどのヘリオバクター・ピロリ(Heliobacter pylori)感染症を処置するのに用いられうるものが挙げられる。エリスロマイシンおよびその誘導体などの他の抗生物質も、本明細書に記述されるペプチドと併用で用いられてもよい。
【0112】
プロトンポンプ阻害剤の例としては、オメプラゾール(Prilosec(R)(登録商標))、エソメプラゾール(Nexium(R)(登録商標))、ランソプラゾール(Prevacid(R)(登録商標))、パントプラゾール(Protonix(R)(登録商標))、およびラベプラゾール(Aciphex(R)(登録商標))が挙げられるがこれらに限定されるものではない。H2受容体遮断薬の例としては、シメチジン、ラニチジン、ファモチジンおよびニザチジンが挙げられるがこれらに限定されるものではない。酸ポンプアンタゴニストの例としては、レバプラザン、CS−526(J.Pharmacol Exp. Ther.(2007)323:308−317)、PF−03716556(J. Pharmacol. Exp. Ther.(2009)328(2):671−9)、およびYH1885(Drug Metab. Dispos.(2001)29(l):54−9)が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0113】
PDE5阻害薬の例としては、アバナフィル、ロデナフィル、ミロデナフィル、シルデナフィルクエン酸塩、タダラフィル、バルデナフィルおよびウデナフィルが挙げられるがこれらに限定されるものではない。GABA−Bアゴニストには、バクロフェンおよびXP19986(CAS登録番号847353−30−4)があるがこれらに限定されるものではない。胆汁酸封鎖剤の例としては、GT102−279、コレスチラミン、コレセベラム、コレセベラム塩酸塩、ウルソデオキシコール酸、コレスチポール、コレスチラン、セベラマー、エピクロルヒドリンと架橋結合したポリジアリルアミン、架橋結合デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体、およびN−(シクロアルキル)アルキルアミンが挙げられるがこれらに限定されるものではない。粘膜保護剤の例としては、スクラルフェート(Carafate)、テプレノン、ポラプレジンク、セトラキサートおよび次サルチル酸ビスマスが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0114】
併用療法は、それぞれ、別々に製剤化されて投与される2つ以上の薬剤(例えば、本明細書に記述されるGC−C受容体アゴニストおよび別の治療用ペプチドまたは化合物)を投与することによって、または2つ以上の薬剤を単一の製剤として投与することによってなされることができる。他の組み合わせも、併用療法に包含される。例えば、2つの薬剤は一緒に製剤化されて、第3の薬剤を含有する別の製剤と組み合わせて投与されることができる。併用療法では2つ以上の薬剤が同時に投与されることができるが、同時に投与される必要はない。例えば、第1の薬剤(または複数の薬剤の組み合わせ)の投与は、第2の薬剤(または複数の薬剤の組み合わせ)の投与よりも数分、数時間、数日または数週間、先に行われることができる。このように、2つ以上の薬剤は、それぞれの数分以内に、またはそれぞれの1、2、3、6、9、12、15、18、もしくは24時間以内に、またはそれぞれの1、2、3、4、5、6、7、8、9、、10、12、もしくは14日以内に、またはそれぞれの2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週間以内に投与されることができる。場合によっては、さらに長い間隔もありうる。多くの場合、併用療法で使用される2つ以上の薬剤が患者の体内に同時に存在することが望ましいが、そうである必要はない。
投与量
本明細書に記述されるGC−Cペプチドアゴニストの経口投与は、通常、成人のヒトの用量範囲では5μgから100mg/日であってもよい。別々の単位で提供される錠剤、カプセル剤、または他の剤型は、かかる投与量で有効である量または同投与量の倍量として、例えば、25μgから2mg、またはおよそ100μgから1mgを含有する単位として、本明細書に記述される化合物の量を好都合に含有することが可能である。患者に処方される化合物の的確な量は、担当医師の責任に委ねられる。しかしながら、使用される用量は、患者の年齢および性別、処置される詳細な障害、ならびにその重症度を含むいくつかの要素に依存する。
【0115】
種々の実施形態では、単位投与量は、その日の適宜な時間に食物とともに、その日の適宜な時間に食物を摂らずに、一晩絶食した後に食物とともに(例えば、朝食とともに)、低脂肪軽食の後の就寝時に投与される。特定の一実施形態では、単位投与量は、食物消費(例えば食事)の前または後に投与される。さらなる実施形態では、単位投与量は、食物消費のおよそ15分から1時間前に投与される。種々の実施形態では、単位投与量は、1日1回、1日2回、1日3回、1日4回、1日5回、または1日6回投与される。特定の実施形態では、単位投与量と1日用量は、同じである。
【0116】
本発明の併用療法の実施形態では、単位投与量中の2つ以上の有効成分のそれぞれの的確な量は、各成分の所望の投与量に依存する。そのため、特定の投与計画(例えば、投与のための一定数の単位および特定のタイミングを指定する投与計画)に従って投与されるとき、投与される各成分が、単一成分のみで患者を処置する場合と同じ投与量で送達されるような単位投与量を作成することが有用でありうる。他の状況では、患者が単一成分のみで処置される場合に投与される量よりも少ない投与量で1つまたは複数の成分を送達するような単位投与量を作成することが望ましい場合もありうる。最後に、患者が単一成分でのみ処置されていた場合に投与される投与量を超える投与量で1つまたは複数の成分を送達するような単位投与量を作成することが望ましい場合もありうる。
【0117】
該医薬品組成物は、これに限定されるものではないが、本明細書に記述される有効成分および賦形剤を含む付加的な成分を含みうる。特定の実施形態では、単位投与量の1つまたは複数の治療薬は、持続放出製剤または放出制御製剤で存在することもあり、および付加的な治療薬は、持続放出製剤で存在する可能性はない。例えば、本明細書に記述されるペプチドまたはアゴニストは、放出制御製剤または持続放出製剤のいずれかであるかまたはいずれかでない別の薬剤とともに、同じ単位投与量の放出制御製剤または持続放出製剤で存在することもある。このように、特定の実施形態では、本明細書に記述される1つまたは複数の薬剤の即時放出と、1つまたは複数の別の薬剤の制御放出を提供することが望ましいこともありうる。
【0118】
本発明は、その特定の代表的な実施形態に関して記述されている。しかしながら、上述の代表的なもの以外の特定の形式で本発明を具体化することが可能であることを当業者には容易に理解されるであろう。これは、本発明の精神から逸脱することなくなされうる。代表的な実施形態は、単に例示であって、多少なりとも限定的に解釈されるべきではない。本発明の範囲は、前述の説明によってよりはむしろ添付の特許請求の範囲とその時の同等物によって定義される。
【実施例】
【0119】
本明細書に記述したGC−Cアゴニストペプチドまたはその薬学的に許容される塩を、固相化学合成法と、American Peptide Company(Sunnyvale,CA)による天然の折り畳み(空気酸化)とによって調製した。該ペプチドおよびそれらの配列を以下に示す(ここで、アミノ酸配列は、標準一文字コードであり、および「dD」はD−Aspを、「dY」はD−Tyrを、「dN」はD−Asnを、「βA」はβ−Alaを指す):
【0120】
【数1】

実施例1:GC−C活性の分析のためのT84細胞中のcGMP蓄積
T84細胞中のcGMP蓄積をGC−C活性の目的で分析した。cGMPアッセイのために、4.5×10細胞/mLのT84細胞を24ウェル組織培養プレートで一晩増殖させた。翌日、1mLのDMEM+20mMのMES(pH5)またはDMEM+50mMの炭酸水素ナトリウム(NaBicarb、pH8)で該T84細胞を2回洗浄した。これらの緩衝液には血清は含まれていなかった。2回目の洗浄の後、いずれのホスホジエステラーゼ活性をも阻害するために、pH5またはpH8のいずれかの緩衝液中、450μLの1mMイソブチルメチルキサンチン(IBMX)とともに37℃で該細胞を10分間インキュベートした。次いで、該ペプチドをpH5またはpH8のいずれかの緩衝液で10×濃度まで希釈した。50μLの該ペプチド溶液を、T84細胞を含む500μLの最終量まで希釈し、各ペプチド濃度を1×にした。各ペプチドに対して各アッセイで試験した最終ペプチド濃度で11ポイント曲線分析を行った(単位nM):10000、3000、1000、300、100、30、10、3、1、0.3、0.1。
【0121】
cGMPの内生レベルを決定するためにペプチド対照を用いなかった。ペプチドを37℃で30分間イキュベートした。30分後、上清を除去して、氷上で30分間、細胞を0.1MのHClで溶解させた。
【0122】
30分後、該可溶化液をピペットで取り、96ウェルHPLCプレートに配置し、10,000gで10分間高速回転させて、いずれの細胞片をも除去した。前回の回転からの上清を除去して、新しい96ウェルHPLCプレートに配置した。より良好なクロマトグラフィーのために試料を中和する目的で、等量の1M酢酸アンモニウム(pH7)で試料を希釈した。2×cGMP標準曲線を0.1MのHClで調製し、次いで等量の1M酢酸アンモニウムで希釈し、以下の最終濃度を得た(単位nM):1024、512、256、128、64、32、16、8、4、2、1。
【0123】
LC/MS条件(以下の表1)および算出された標準曲線を用いで、各試料からcGMP濃度を決定した。GraphPad Prism Softwareで作成した濃度反応曲線からEC50値を算出した。
【0124】
【表1】

cGMP産物へのpHの影響
ヒトT84細胞においてpH5およびpH8でcGMP合成を刺激するGC−Cアゴニストペプチドの能力を比較した。図1は、ペプチド1およびペプチド17の場合のT84 cGMP用量反応への効果を示す。表2には、試験した本発明の代表的なペプチドと、pH5およびpH8での各ペプチドのEC50値の概要とを列挙した。各ペプチドに関するpH8およびpH5でのEC50の比も示す。
【0125】
【表2】

pH8でのEC50を定量化することができなかったが、その値は1mMを超えた。
**pH8でのEC50を定量化することができなかったため、EC50 pH8:EC50 pH5の比を算出できなかった。
【0126】
実施例2:T84細胞上での放射性リガンド競合結合
American Type Culture Collection (ATCC;Manassas,VA)からのインタクトなヒトT84細胞を放射性リガンド競合結合の実験のために用いた。T−150プラスチックフラスコ上のダルベッコ改変イーグル培地:Ham F−12の50:50培地(DMEM/F12)+5%ウシ胎児血清(FBS)中、T84細胞を単層で60〜70の培養密度まで増殖させた。該細胞を細胞スクレイパーで静かに削り取って回収し、4℃、2000gで10分間遠心させて収集した。リン酸緩衝食塩水(PBS)中で静かに再懸濁させることによって該細胞を2回洗浄し、上述のように遠心によって細胞を収集した。
【0127】
125I]−STp放射性リガンドは、0.5mLの水に100μgのNTFYCCELCCNPACAGCY(配列番号71)(Enterotoxin STp; Bachem H−6248)を溶解させることで調製した。これを、Marchanolis, J.J.,“An enzymic method for the trace iodination of immunoglobulins and other proteins”, Biochem. J.(1969)113,299−305に詳述されているラクトペルオキシダーゼ法を用いるヨウ素化のためにPerkin−Elmer Life and Analytical Sciences(N. Billerica,MA) に送った。Perkin−Elmerは、10mMの酢酸アンモニウム(pH5.8)で平衡化されているWaters C−18μBondapakカラム(25cm)を用いてHPLCによって、標識トレーサーを精製した。0から25%のアセトニトリルの勾配を、該カラムに60分間適用させ、続いて25%アセトニトリルでさらに20分間無勾配溶離を適用した。この方法によって、2つのモノヨード化形状を互いに分離させ、また非標識前駆体から分離した。64分後に溶出して第4のチロシンのヨウ素化に対応させた、第2のモノヨード化ピーク(ピーク2)をこのアッセイの標識トレーサーとして用いた。標識トレーサーの比活性は、2200Ci/mモルであった。Perkin−Elmerから到着後すぐに、該トレーサーをアリコートで、−20℃で保管した。
【0128】
結合反応物を、以下を含む0.2mLの2連で構築した:2.5×10 T84細胞(0.25mgのタンパク質)、200,000cpm[125I]−STp(41fモル、200pM)、0.1〜3,000nMの競合物質、および0.5%のウシ血清アルブミン(BSA)。pH5.0での結合アッセイをDMEM/20mMの2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)中で行った。pH8.0での結合アッセイは、DMEM/20mMのN−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)/50mMの炭酸水素ナトリウム中で行った。対照反応物には、(全)競合物質が含まれておらず、細胞も含まれていなかった。
【0129】
最初に緩衝液を調製し、次いでプロテアーゼを含まないBSAを0.5%まで加えた。放射性リガンドを0.001μCi/μLの最終濃度に加えた。競合ペプチド保存溶液の調製は、50mMのリン酸ナトリウム(pH6.0)にペプチドを1mg/mLまで溶解させて行った。濃度は、分析証明書に表示されたペプチド分子量から算出した。競合希釈液は、結合反応(20×競合物質)で試験されるべきペプチドの最終濃度の20倍を含んだ50mMのリン酸ナトリウム(pH6.0)中で作成した。
【0130】
該結合反応物は、以下の順序で構築した:
i.緩衝液中の放射性リガンドおよびBSA。
ii.10μLの20×競合物質。
iii.T84細胞。
結合反応物を静かに混合し、次いで37℃で1時間インキュベートした。結合した膜の遊離放射性リガンドからの分離は、減圧濾過を用いて、該結合反応物を2.5cmのWhatman GF/Cグラスファイバーフィルター(PBS中、1%のポリビニルピロリドンで前処理をした)に適用させることによって行った。5mLの氷冷PBS緩衝液で該フィルターを2回すすぎ、捕捉した放射性リガンドの測定をシンチレーションカウンターで行った。特異的結合の決定を、各試料の結合した放射活性からの競合物質(1μM)を過剰に含有する反応物から結合した放射活性を減算して行った。競合的放射性リガンド結合曲線は、GraphPad Prism(GraphPad Software,San Diego)を用いて作成し、データを非線形回帰分析で分析し、50%放射性リガンド結合(IC50)をもたらす競合物質の濃度を算出した。各競合物質に対する見かけの解離平衡定数(κ)をIC50値と、ChengおよびPrusoff(1973) Biochem. Pharmacol. 22(23):3099−3108の方法を用いて得た放射性リガンドに対する解離定数
【0131】
【数2】

の以前の決定推定値とから得た。該アッセイで用いた200pMの放射性リガンド濃度は、解離定数と比較すると極めて低く、その結果、算出したIC50値とκ値(表3)は実際において同じであった。
【0132】
【表3】

実施例3:マウスにおける胃腸管通過
このアッセイの目的は、マウスにおいてin vivo胃腸管通過へのグアニル酸シクラ−ゼCペプチドの効果を試験することであった。経口投与したグアニル酸シクラーゼCアゴニストが、マウスにおいて炭食餌による%移動距離を増加させることが示された。このアッセイは、患者の小腸で上部胃腸管通過を増加させる上記グアニル酸シクラーゼCペプチドの活性の指標になりうる。
【0133】
このアッセイのために、体重25〜30gの雌のCD−1マウス(1群あたりn=10)を一晩絶食させたが、飲み水への接近は自由にさせた。活性炭(20g;100メッシュ;Sigma cat#242276)を、200mLのアラビアゴム(100mg/mL)で懸濁させて、少なくとも1時間撹拌した。試験ペプチドは、20mMのTris(pH6.9)溶媒で調製した。
【0134】
200μL用量の試験ペプチドおよび溶媒を強制経口投与によって投与した。該試験ペプチドの投与から7分後、200μLの炭/アラビアゴム懸濁液を強制経口投与によって投与した。15分後に、マウスをCO過量によって犠牲にした。食道から盲腸の胃腸管を摘出した。幽門接合部から回盲接合部までの小腸の全長を測定した。炭による移動距離は、幽門接合部から炭前面までを測定した。移動距離(%)は、(炭による移動距離/小腸の全長)×100として決定した。データをGraphPad Prismソフトウェアプログラムに入力して、Bonferroni多重比較事後検定を用いる分散分析によって分析した。データとED50値のプロットも、GraphPad Prismsソフトウェアパッケージを使用して決定した。
【0135】
代表的なペプチドの急性用量の胃腸管通過への用量依存的効果を、雌のCDマウスで決定した。7分後の炭前面による移動距離は、小腸の全長のパーセントとして表し、ED50値を算出するために用いた(表4)。
【0136】
【表4】

実施例4:齧歯動物の結紮腸管ループにおけるcGMPレベルおよび分泌への効果
本明細書に記述するGC−Cアゴニストペプチドを野生型ラット内の単離したループに直接注射することによってGC−Cアゴニストペプチドの分泌への効果を調査した。各ラットの小腸内に外科的に3つのル−プを結紮することでこの調査を行った。結紮ループ形成の技法は、Londonら (1997)Am J Physiol, p.G93−105に記述されている技法に類似していた。該ループは、ほぼ中央に位置し、1〜3cmの長さであった。該ループに、200μLのペプチド/GC−Cアゴニスト(0.1〜5μg)または溶媒(20mMのTris(pH7.5)もしくはKrebs Ringer、10mMのグルコース、HEPES緩衝液(KRGH))のいずれかを注射した。最長90分の回復時間の後に、該ループを切除した。各ループに含まれている体液を除去する前後に、ループの重さを記録した。各ループの長さも、記録した。各ループの重さ対長さ(W:L)の比を算出して、本明細書に記述するGC−Cアゴニストペプチドの分泌への効果を測定した。ループ液量も、測定した。ラットにおいて1ループあたり2.5μgのペプチドを注射した後に、結紮十二指腸ループからの体液および重炭酸塩の分泌が増加したことをデータは示している。該データを表5に示す。
【0137】
【表5】

別の実施形態
本開示で参照したすべての刊行物および特許は、あたかも個々の刊行物または特許出願が参照によって組み込まれることが具体的かつ個々に示されているかのように、同じ内容が参照によって本明細書に組み込まれる。参照によって組み込まれる特許または刊行物のいずれかにおいて用語の意味が本開示で使用する用語の意味と矛盾する場合、本開示の用語の意味が支配することを意図する。さらに、前述の考察は、本発明の代表的な実施形態を単に開示し、かつ記述している。当業者は、かかる考察から、および添付の図面と特許請求の範囲から、種々の変更、修正および変形が、以下の特許請求の範囲に定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなくなされうることを容易に認識するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペプチドまたはその薬学的に許容される塩であって、前記ペプチドがアミノ酸配列
Xaa Xaa Xaa Xaa Cys Xaa Xaa Xaa Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Xaa14 Gly15 Xaa16 Xaa17、(配列番号1)またはその薬学的に許容される塩を含み;
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、α−アミノスベリン酸(Asu)、α−アミノアジピン酸(Aad)、またはα−アミノピメリン酸(Apm)であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがCysまたはD−Cysであり;
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがTyr、Leu、PheまたはIleであり;
XaaがCysまたはD−Cysであり;
Xaa14がThr、AlaまたはPheであり;
Xaa16がCysまたはD−Cysであり;および
Xaa17がTyr、D−Tyrであるか、または非存在であり;
Xaaがメチル、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸またはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されていてもよく;および
XaaとXaaとの両方が非存在の場合は、Xaaがβ−カルボキシル化Aspもしくはγ−カルボキシル化Gluでなければならず、またはXaaがAsp、D−Asp、Glu、D−Glu、Asu、Aad、Apmでなければならず、かつエタン二酸、プロパン二酸、もしくはブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸もしくはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されなければならない、ペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
XaaがAspまたはGluである、請求項1に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
XaaがAspである、請求項2に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
XaaおよびXaaの両方が存在する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
XaaがAspまたはGluである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
XaaがAspである、請求項5に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
Xaaが存在し、およびXaaが非存在である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
XaaとXaaとのいずれかまたは両方が存在し、およびXaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、AadまたはApmである、請求項1〜3、および5〜6のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluである、請求項8に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
XaaがAsp、D−Asp、GluまたはD−Gluである、請求項9に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
XaaおよびXaaの両方が非存在である、請求項1に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
XaaがGluである、請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
XaaがTyrまたはLeuである、請求項1〜12のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
XaaがCysであり、および/またはXaaがCysである、請求項1〜13のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
Xaa14がThrである、請求項1〜14のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
Xaa16がCysである、請求項1〜15のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
Xaa17がTyrである、請求項1〜16のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
Xaa17が非存在である、請求項1〜16のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項19】
前記ペプチドがアミノ酸配列Xaa Xaa Xaa Cys Cys Glu Xaa Cys Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Thr14 Gly15 Cys16 Xaa17(配列番号2)を含み;
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluであり;
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがAsp、Gluであるか、または非存在であり;
XaaがTyrまたはLeuであり;および
Xaa17がTyrであるか、または非存在である、請求項1に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項20】
前記ペプチドが、
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号3);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号4);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号5);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号6);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号7);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号8);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号9);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号10);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号11);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号12);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号13);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号14);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号15);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号16);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号17);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号18);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号19);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号20);
Pto Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号21);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号22);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号23);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号24);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号25);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号26);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号27);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号28);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号29);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号30);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号31);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号32);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号33);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号34);
Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号35);
Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号36);
Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号37);
Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号38);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号39);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号40);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号41);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号42);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号43);
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号44);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号45);または
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号46)を含み;
C末端アミノ酸残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありえ、およびN末端アミノ酸残基がAsn、Asp、Ala、Pro、ThrまたはGluである場合、前記N末端残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありうる、請求項19に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項21】
前記ペプチドが、
D−Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号47);
D−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号48);
D−Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号49);
D−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号50);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys D−Tyr(配列番号51);
D−Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号52);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号53);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号54);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号55);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号56);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号57);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号58);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号59);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号60);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号61)
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号62);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号63);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号64);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号65);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号66);または
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号67)を含む、請求項20に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項22】
前記ペプチドがアミノ酸配列Xaa Asp Xaa Cys Cys Glu Xaa Cys Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Thr14 Gly15 Cys16 Xaa17(配列番号68)を含み、
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluであり;
XaaがAspであるか、または非存在であり;
XaaがTyrまたはLeuであり;および
Xaa17がTyrであるか、または非存在である、請求項1に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項23】
前記ペプチドが、
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号3);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号4);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号5);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号6);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号7);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号8);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号9);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号10);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号l1);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号12);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号13);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号14);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号15);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号16);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号17);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号18);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号19);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号20);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号21);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号22);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号23);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号24);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号25);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号26);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号27);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号28);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号29);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号30);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号31);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号32);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号33);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号34);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号43);
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号44);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号45);または
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号46)を含み;
C末端アミノ酸残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありえ、およびN末端アミノ酸残基がAsn、Asp、Ala、Pro、ThrまたはGluである場合、前記N末端残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありうる、請求項22に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項24】
前記ペプチドが50、40、30、25または20以下のアミノ酸を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項25】
前記ペプチドが19、18または17以下のアミノ酸を含む、請求項24に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項26】
ペプチドまたはその薬学的に許容される塩であって、前記ペプチドがアミノ酸配列
Xaa Xaa Xaa Xaa Cys Xaa Xaa Xaa Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Xaa14 Gly15 Xaa16 Xaa17(配列番号1)、またはその薬学的に許容される塩からなり;
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、α−アミノスベリン酸(Asu)、α−アミノアジピン酸(Aad)、またはα−アミノピメリン酸(Apm)であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがAsp、β−カルボキシル化Asp、Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、Aad、Apmであるか、または非存在であり;
XaaがCysまたはD−Cysであり:
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがTyr、Leu、Phe、またはIleであり;
XaaがCysまたはD−Cysであり:
Xaa14がThr、AlaまたはPheであり:
Xaa16がCysまたはD−Cysであり;および
Xaa17がTyr、D−Tyrであるか、または非存在であり;
Xaaがメチル、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸酸またはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されていてもよく;
XaaおよびXaaの両方が非存在である場合は、Xaaがβ−カルボキシル化Aspもしくはγ−カルボキシル化Gluでなければならず、またはXaaがAsp、D−Asp、Glu、D−Glu、Asu、Aad、Apmでなければならず、かつエタン二酸、プロパン二酸、もしくはブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸もしくはオクタン二酸によってそのアミノ基上で修飾されなければならない、ペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項27】
XaaがAspまたはGluである、請求項26に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項28】
XaaがAspである、請求項27に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項29】
XaaおよびXaaの両方が存在する、請求項26〜28のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項30】
XaaがAspまたはGluである、請求項26〜29のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項31】
XaaがAspである、請求項30に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項32】
Xaaが存在し、およびXaaが非存在である、請求項26〜28のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項33】
XaaとXaaとのいずれかまたは両方が存在し、およびXaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、β−カルボキシル化Asp、Glu、D−Glu、γ−カルボキシル化Glu、Asu、AadまたはApmである、請求項26〜28および30〜31のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項34】
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluである、請求項33に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項35】
XaaがAsp、D−Asp、GluまたはD−Gluである、請求項34に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項36】
XaaおよびXaaの両方が非存在である、請求項26に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項37】
XaaがGluである、請求項26〜36のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項38】
XaaがTyrまたはLeuである、請求項26〜37のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項39】
XaaがCysであり、および/またはXaaがCysである、請求項26〜38のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項40】
Xaa14がThrである、請求項26〜39のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項41】
Xaa16がCysである、請求項26〜40のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項42】
Xaa17がTyrである、請求項26〜41のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項43】
Xaa17が非存在である、請求項26〜42のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項44】
前記ペプチドがアミノ酸配列Xaa Xaa Xaa Cys Cys Glu Xaa Cys Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Thr14 Gly15 Cys16 Xaa17(配列番号2)からなり;
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluであり;
XaaがAspまたはGluであり;
XaaがAsp、Gluであるか、または非存在であり;
XaaがTyrまたはLeuであり;および
Xaa17がTyrであるか、または非存在である、請求項26に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項45】
前記ペプチドが、
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号3);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号4);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号5);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号6);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号7);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号8);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号9);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号10);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号l1);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号12);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号13);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号14);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号15);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号16);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号17);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号18);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号19);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号20);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号21);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号22);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号23);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号24);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号25);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号26);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号27);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号28);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号29);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号30);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号31);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号32);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号33);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号34);
Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号35);
Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号36);
Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号37);
Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号38);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号39);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号40);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号41);
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号42);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号43);
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号44);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号45);または
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号46)からなり;
C−末端アミノ酸残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありえ、およびN末端アミノ酸残基がAsn、Asp、Ala、Pro、ThrまたはGluである場合、前記N末端残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありうる、請求項44に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項46】
前記ペプチドが、
D−Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号47);
D−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号48);
D−Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号49);
D−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号50);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys D−Tyr(配列番号51);
D−Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号52);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号53);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号54);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号55);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号56);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号57);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号58);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号59);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号60);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号61);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号62);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号63);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号64);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号65);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号66);または
Glu Glu Glu Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号67)を含む、請求項45に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項47】
前記ペプチドがアミノ酸配列Xaa Asp Xaa Cys Cys Glu Xaa Cys Cys Asn10 Pro11 Ala12 Cys13 Thr14 Gly15 Cys16 Xaa17(配列番号68)からなり;
XaaがAsn、D−Asn、Gln、D−Gln、Pro、D−Pro、Ala、β−Ala、D−Ala、Val、D−Val、Gly、Thr、D−Thr、Asp、D−Asp、GluまたはD−Gluであり;
XaaがAspであるか、または非存在であり;
XaaがTyrまたはLeuであり;および
Xaa17がTyrであるか、または非存在である、請求項26に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項48】
前記ペプチドが、
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号3);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号4);
Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号5);
Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号6);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号7);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号8);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号9);
Asn Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号10);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号11);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号12);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号13);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号14);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号15);
Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号16);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号17);
β−Ala Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号18);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号19);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号20);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号21);
Pro Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号22);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号23);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号24);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号25);
Thr Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号26);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号27);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号28);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号29);
Gly Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号30);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号31);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号32);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号33);
Asp Asp Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号34);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号43);
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys(配列番号44);
Glu Asp Cys Cys Glu Leu Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号45);または
Glu Asp Cys Cys Glu Tyr Cys Cys Asn Pro Ala Cys Thr Gly Cys Tyr(配列番号46)からなり;
C末端アミノ酸残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありえ、およびN末端アミノ酸残基がAsn、Asp、Ala、Pro、ThrまたはGluである場合、前記N末端残基がL−アミノ酸残基またはD−アミノ酸残基でありうる、請求項47に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項49】
前記ペプチドまたはその薬学的に許容される塩が単離される、請求項1〜48のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項50】
前記ペプチドまたはその薬学的に許容される塩が精製される、請求項49に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項51】
請求項1〜50のいずれか1項に記載のペプチドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項52】
薬学的に許容される担体と、請求項1〜50のいずれかの1項に記載のペプチドと、(i)Mg2+、Ca2+、Zn2+、Mn2+、K、NaまたはAl3+から選択されるカチオン、または(ii)立体障害型一級アミンから選択される1つまたは複数の薬剤とを含む医薬組成物。
【請求項53】
前記薬剤がMg2+、Ca2+、Zn2+、Mn2+、K、NaまたはAl3+である請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項54】
前記Mg2+、Ca2+、Zn2+、Mn2+、K、NaまたはAl3+が、酢酸マグネシウム、塩化マグネシウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸マンガン、塩化マンガン、リン酸マンガン、硫酸マンガン、酢酸カリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、リン酸アルミニウムまたは硫酸アルミニウムとして提供される、請求項52または53に記載の医薬組成物。
【請求項55】
前記薬剤が立体障害型一級アミンである請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項56】
前記立体障害型一級アミンがアミノ酸である請求項55に記載の医薬組成物。
【請求項57】
前記アミノ酸が天然に存在するアミノ酸、天然に存在しないアミノ酸またはアミノ酸誘導体である請求項56に記載の医薬組成物。
【請求項58】
前記天然に存在するアミノ酸がヒスチジン、フェニルアラニン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、グルタミン、ロイシン、メチオニン、アスパラギン、チロシン、スレオニン、イソロイシン、トリプトファン、グリシン、もしくはバリンであり、または天然に存在しないアミノ酸が1−アミノシクロヘキサンカルボン酸、ランタニン(lanthanine)もしくはテアニンである請求項57に記載の医薬組成物。
【請求項59】
前記立体障害型一級アミンが式:
【化2】

を有し、式中、R、RおよびRがH、C(O)OH、C−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルチオエーテル、C−Cアルキルカルボン酸、C−Cアルキルカルボキシルアミドおよびアルキルアリールから独立に選択され、いずれの基も単独でまたは複数でハロゲンもしくはアミノで置換されることもありえ、R、RおよびRのうちの1つ以下がHである、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項60】
前記立体障害型一級アミンがシクロヘキシルアミンまたは2−メチルブチルアミンである請求項59に記載の医薬組成物。
【請求項61】
前記立体障害型一級アミンがアミン重合体である請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項62】
前記アミン重合体がキトサンである請求項61に記載の医薬組成物。
【請求項63】
前記医薬組成物がMg2+、Ca2+、Zn2+、Mn2+、K、NaまたはAl3+をさらに含む請求項55〜62のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項64】
前記Mg2+、Ca2+、Zn2+、Mn2+、K、NaまたはAl3+が、酢酸マグネシウム、塩化マグネシウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸マンガン、塩化マンガン、リン酸マンガン、硫酸マンガン、酢酸カリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、リン酸アルミニウムまたは硫酸アルミニウムとして提供される、請求項63に記載の医薬組成物。
【請求項65】
抗酸化剤をさらに含む請求項52〜64のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項66】
前記抗酸化剤がBHA、ビタミンEまたは没食子酸プロピルである請求項65に記載の医薬組成物。
【請求項67】
薬学的に許容される結合剤または添加剤をさらに含む請求項52〜66のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項68】
前記薬学的に許容される結合剤または添加剤がポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン(ポビドン)、デンプン、マルトデキストリンまたはセルロースエーテルから選択される請求項67に記載の医薬組成物。
【請求項69】
前記薬学的に許容される結合剤または添加剤がポリビニルアルコールである請求項68に記載の医薬組成物。
【請求項70】
前記薬学的に許容される結合剤または添加剤がセルロースエーテルである請求項69に記載の医薬組成物。
【請求項71】
前記セルロースエーテルが、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースから選択される請求項70に記載の医薬組成物。
【請求項72】
薬学的に許容される充填剤をさらに含む請求項52〜71のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項73】
前記薬学的に許容される充填剤がセルロース、イソマルト、マンニトールまたはリン酸水素カルシウムである請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項74】
前記セルロースが超微粒セルロースおよび微結晶セルロースから選択される請求項73に記載の医薬組成物。
【請求項75】
付加的な治療薬をさらに含む請求項51〜74のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項76】
前記付加的な治療薬が鎮痛薬、抗うつ薬、運動促進薬もしくは胃腸管運動改善薬、制吐剤、抗生物質、プロトンポンプ阻害剤、酸遮断薬、PDE5阻害薬、酸ポンプアンタゴニスト、GABA−Bアゴニスト、胆汁酸封鎖剤または粘膜保護剤のうちの1つまたは複数から選択される請求項75に記載の医薬組成物。
【請求項77】
請求項51〜76のいずれか1項に記載の医薬組成物を含む単位用量剤。
【請求項78】
前記単位用量剤がカプセル剤または錠剤である請求項77に記載の単位用量剤。
【請求項79】
前記単位用量剤の各々が前記ペプチドを5μg〜1mg含む、請求項78に記載の単位用量剤。
【請求項80】
請求項51〜79のいずれか1項に記載の医薬組成物を投与することを含む胃腸障害を処置する方法。
【請求項81】
前記胃腸障害が胃不全麻痺、術後胃イレウス、機能性食道障害、機能性胃十二指腸障害、胃食道逆流症(GERD)、小児脂肪便病、粘膜炎または十二指腸潰瘍もしくは胃潰瘍である請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記胃腸障害が胃不全麻痺である請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記胃不全麻痺が特発性、糖尿病性、術後の胃不全麻痺である請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記胃腸障害が術後胃イレウスである請求項81に記載の方法。
【請求項85】
前記胃腸障害が機能性食道障害である請求項81に記載の方法。
【請求項86】
前記機能性食道障害が機能性胸やけ、食道に起因すると推定される機能性胸痛、機能性嚥下障害または咽喉頭障害である請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記胃腸障害が機能性胃十二指腸障害である請求項81に記載の方法。
【請求項88】
前記機能性胃十二指腸障害が機能性ディスペプシア、げっぷ障害、嘔気もしくは嘔吐障害、または反芻症候群である請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記機能性ディスペプシアが食後愁訴症候群または心窩部痛症候群である請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記げっぷ障害が空気嚥下または特定されない過剰なげっぷである請求項88に記載の方法。
【請求項91】
前記嘔気もしくは嘔吐障害が慢性特発性嘔気、機能性嘔吐または周期性嘔吐症候群である請求項88に記載の方法。
【請求項92】
前記胃腸障害が胃食道逆流症(GERD)である請求項81に記載の方法。
【請求項93】
前記胃腸障害が胃十二指腸潰瘍または胃潰瘍である請求項81に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2013−512960(P2013−512960A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543205(P2012−543205)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/059294
【国際公開番号】WO2011/071927
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(511039371)アイロンウッド ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】