説明

脈管疾患に関連する遺伝的多型、その検出方法および使用

本発明は、脈管疾患そして特に冠状動脈疾患および狭窄に関連する遺伝子多型の発見に基づく。特に、本発明は、多型を含む核酸分子、このような核酸分子によってコードされる改変体タンパク質、多型核酸分子およびタンパク質を検出するための試薬、ならびに核酸分子およびタンパク質を用いる方法、ならびにこれらの検出のための試薬の使用方法に関する。本発明はまた、冠状動脈狭窄を発症する危険性の変化を有する個体を同定するための方法であって、その個体の核酸における配列番号1〜169および配列番号339〜21112のヌクレオチド配列のいずれか一つにおいて一塩基多型(SNP)を検出する工程を包含し、ここで、該SNPの存在が、該個体における冠状動脈狭窄の危険性の変化と関連する方法、を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冠状動脈狭窄を発症する危険性の変化を有する個体を同定するための方法であって、該方法が、該個体の核酸における配列番号1〜169および配列番号339〜21112のヌクレオチド配列のいずれか一つにおいて一塩基多型(SNP)を検出する工程を包含し、ここで、該SNPの存在が、該個体における冠状動脈狭窄の危険性の変化と関連する、方法。
【請求項2】
前記危険性の変化が、危険性の上昇である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記危険性の変化が、危険性の減少である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SNPが、表6〜表8に記載のSNPからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって:対立遺伝子特異的プローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的プライマー伸長、対立遺伝子特異的増幅、配列決定、5’ヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖立体配座多型からなる群より選択されるプロセスにより検出が実施される、方法。
【請求項6】
少なくとも8個の連続したヌクレオチドを含む単離された核酸分子であって、ここで、該ヌクレオチドの一つが、配列番号1〜169および配列番号339〜21112のヌクレオチド配列、またはその相補体のいずれか一つより選択される一塩基多型(SNP)である、核酸分子。
【請求項7】
前記SNPが、表3および4に記載のSNPからなる群より選択される、請求項6に記載の単離された核酸分子。
【請求項8】
配列番号170〜338のアミノ酸会列のいずれか一つをコードする、単離された核酸分子。
【請求項9】
配列番号170〜338からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項10】
請求項9に記載のポリペプチド、もしくはその抗原結合フラグメントに特異的に結合する、抗体。
【請求項11】
増幅されたポリヌクレオチドであって、該増幅されたポリヌクレオチドが、配列番号1〜169および配列番号339〜21112のヌクレオチド配列またはその相補体のいずれか一つより選択される一塩基多型(SNP)を含み、ここで、該増幅されたポリヌクレオチドが、約16ヌクレオチドと約1,000ヌクレオチドとの間の長さである、ポリヌクレオチド。
【請求項12】
配列番号1〜169および配列番号339〜21112のヌクレオチド配列のいずれか一つの一塩基多型(SNP)を含む核酸分子に、特異的にハイブリダイズする、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項13】
対立遺伝子特異的プローブである、請求項12に記載のポリヌクレオチド。
【請求項14】
対立遺伝子特異的プライマーである、請求項12に記載のポリヌクレオチド。
【請求項15】
請求項12に記載のポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが、表5に記載のプライマー配列からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、ポリヌクレオチド。
【請求項16】
核酸中の一塩基多型(SNP)を検出するためのキットであって、該キットが、請求項14に記載のポリヌクレオチド、緩衝剤、および酵素を備える、キット。
【請求項17】
冠状動脈狭窄を治療的もしくは予防的に処置するのに有用な薬剤を同定するための方法であって、該方法が、候補薬剤に請求項9に記載のポリペプチドを、該ポリペプチドと該候補薬剤との間に結合複合体を形成させるために適切な条件下で接触させる工程、ならびに該結合複合体の形成を検出する工程を包含し、ここで、該複合体の存在が、該薬剤を同定する、方法。
【請求項18】
心筋梗塞のような冠性心疾患(CHD)を発症する危険性の変化を有する個体を同定するための方法であって、該方法が、該個体の核酸における配列番号1〜169および配列番号339〜21112のヌクレオチド配列のいずれか一つにおいて一塩基多型(SNP)を検出する工程を包含し、ここで、該SNPの存在が、該個体におけるMIのようなCHDの危険性の変化と関連する、方法。
【請求項19】
冠状動脈狭窄の処置のために患者集団を階層化するための方法であって、該集団が、該集団由来の個体の核酸における、配列番号1〜169および配列番号339〜21112のヌクレオチド配列のいずれか一つにおける一塩基多型(SNP)の存在に起因して、冠状動脈狭窄を発症する危険性の変化を有し、該方法が、該SNPを検出する工程を包含し、ここで、該SNPの存在が、該個体における冠状動脈狭窄の危険性の変化と関連し、それにより該個体が冠状動脈狭窄のための処置を受容すべきことを示す、方法。
【請求項20】
前記処置が、スタチン処置である、請求項19に記載の方法。

【図1】
image rotate


【公表番号】特表2009−523006(P2009−523006A)
【公表日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511679(P2007−511679)
【出願日】平成17年5月9日(2005.5.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/016076
【国際公開番号】WO2005/110039
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(505287542)アプレラ コーポレイション (8)
【Fターム(参考)】