説明

脱髄に関連する状態の処置

本発明は、Sp35アンタゴニストの投与による、多発性硬化症をはじめとする脱髄および髄鞘形成不全に関連する疾患、障害または損傷の治療方法を提供する。本発明は、乏突起神経膠細胞の増殖、分化または生存を促進するための方法を提供する。この方法は、前記乏突起神経膠細胞と、(i)可溶性Sp35ポリペプチド;(ii)Sp35抗体またはそのフラグメント;(iii)Sp35アンタゴニストポリヌクレオチド;および(iv)前記Sp35アンタゴニストのうちの2つまたはそれ以上の組み合わせから成る群より選択されるSp35アンタゴニストを含む組成物の有効量とを接触させることを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
乏突起神経膠細胞の増殖、分化または生存を促進するための方法であって、前記乏突起神経膠細胞と、
(i)可溶性Sp35ポリペプチド;
(ii)Sp35抗体またはそのフラグメント;
(iii)Sp35アンタゴニストポリヌクレオチド;および
(iv)前記Sp35アンタゴニストのうちの2つまたはそれ以上の組み合わせ
から成る群より選択されるSp35アンタゴニストを含む組成物の有効量とを接触させることを含む方法。
【請求項2】
乏突起神経膠細胞によって媒介されるニューロンの髄鞘形成を促進するための方法であって、ニューロンと乏突起神経膠細胞の混合物と、
(i)可溶性Sp35ポリペプチド;
(ii)Sp35抗体またはそのフラグメント;
(iii)Sp35アンタゴニストポリヌクレオチド;および
(iv)前記Sp35アンタゴニストのうちの2つまたはそれ以上の組み合わせ
から成る群より選択されるSp35アンタゴニストを含む組成物とを接触させることを含む方法。
【請求項3】
哺乳動物における乏突起神経膠細胞の増殖、分化または生存を促進するための方法であって、
(i)可溶性Sp35ポリペプチド;
(ii)Sp35抗体またはそのフラグメント;
(iii)Sp35アンタゴニストポリヌクレオチド;および
(iv)前記Sp35アンタゴニストのうちの2つまたはそれ以上の組み合わせ
から成る群より選択されるSp35アンタゴニストを含む組成物の有効量をその必要がある哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項4】
哺乳動物におけるニューロンの髄鞘形成を促進するための方法であって、
(i)可溶性Sp35ポリペプチド;
(ii)Sp35抗体またはそのフラグメント;
(iii)Sp35アンタゴニストポリヌクレオチド;および
(iv)前記Sp35アンタゴニストのうちの2つまたはそれ以上の組み合わせ
から成る群より選択されるSp35アンタゴニストを含む組成物の有効量をその必要がある哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項5】
哺乳動物における髄鞘形成不全または脱髄に関連する疾患、障害または損傷を治療するための方法であって、
(i)可溶性Sp35ポリペプチド;
(ii)Sp35抗体またはそのフラグメント;
(iii)Sp35アンタゴニストポリヌクレオチド;および
(iv)前記Sp35アンタゴニストのうちの2つまたはそれ以上の組み合わせ
から成る群より選択されるSp35アンタゴニストを含む組成物の治療有効量をその必要がある哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項6】
哺乳動物における乏突起神経膠細胞死または分化不足に関連する疾患、障害または損傷を治療するための方法であって、
(i)可溶性Sp35ポリペプチド;
(ii)Sp35抗体またはそのフラグメント;
(iii)Sp35アンタゴニストポリヌクレオチド;および
(iv)前記Sp35アンタゴニストのうちの2つまたはそれ以上の組み合わせ
から成る群より選択されるSp35アンタゴニストを含む組成物の治療有効量をその必要がある哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項7】
哺乳動物におけるミエリン破壊に関連する疾患、障害または損傷を治療するための方法であって、
(i)可溶性Sp35ポリペプチド;
(ii)Sp35抗体;
(iii)Sp35アンタゴニストポリヌクレオチド;および
(iv)前記Sp35アンタゴニストのうちの2つまたはそれ以上の組み合わせ
から成る群より選択されるSp35アンタゴニストを含む組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項8】
前記Sp35アンタゴニストが、可溶性Sp35ポリペプチドを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)Sp35 Igドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体;
(ii)Sp35 LRRドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体;
(iii)Sp35細胞質ドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体;
(iv)Sp35膜貫通ドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体;
(v)Sp35塩基性領域C末端からLRRまでのドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体;ならびに
(vi)(i)から(v)の前記Sp35ドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体のうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるSp35領域を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)Sp35 Igドメイン、
(ii)Sp35 LRRドメイン、
(iii)Sp35細胞質ドメイン、
(iv)Sp35膜貫通ドメイン、
(v)Sp35塩基性領域C末端からLRRまでのドメイン、および
(vi)(i)から(v)の前記Sp35ドメインのうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるSp35領域を欠く、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、Sp35膜貫通ドメインおよびSp35細胞質ドメインを欠く、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)Sp35 LRRドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体、
(ii)Sp35塩基性領域C末端からLRRまでのドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体、および
(iii)Sp35免疫グロブリン(Ig)ドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体
を含む、請求項8から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、Sp35 Igドメイン、Sp35塩基性領域、S
p35膜貫通ドメイン、およびSp35細胞質ドメインを欠く、請求項10または請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)配列番号2のアミノ酸1から33;
(ii)配列番号2のアミノ酸1から35;
(iii)配列番号2のアミノ酸34から64;
(iv)配列番号2のアミノ酸36から64;
(v)配列番号2のアミノ酸66から89;
(vi)配列番号2のアミノ酸90から113;
(vii)配列番号2のアミノ酸114から137;
(viii)配列番号2のアミノ酸138から161;
(ix)配列番号2のアミノ酸162から185;
(x)配列番号2のアミノ酸186から209;
(xi)配列番号2のアミノ酸210から233;
(xii)配列番号2のアミノ酸234から257;
(xiii)配列番号2のアミノ酸258から281;
(xiv)配列番号2のアミノ酸282から305;
(xv)配列番号2のアミノ酸306から329;
(xvi)配列番号2のアミノ酸330から353;
(xvii)配列番号2のアミノ酸363から416;
(xviii)配列番号2のアミノ酸417から424;
(xix)配列番号2のアミノ酸419から493;
(xx)配列番号2のアミノ酸494から551;
(xxi)前記いずれかのポリペプチドフラグメントの変異体または誘導体;および
(xxii)前記いずれかのポリペプチドフラグメントまたはその変異体もしくは誘導体のうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるポリペプチドフラグメントを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)配列番号2のアミノ酸1から64;
(ii)配列番号2のアミノ酸1から89;
(iii)配列番号2のアミノ酸1から113;
(iv)配列番号2のアミノ酸1から137;
(v)配列番号2のアミノ酸1から161;
(vi)配列番号2のアミノ酸1から185;
(vii)配列番号2のアミノ酸1から209;
(viii)配列番号2のアミノ酸1から233;
(ix)配列番号2のアミノ酸1から257;
(x)配列番号2のアミノ酸1から281;
(xi)配列番号2のアミノ酸1から305;
(xii)配列番号2のアミノ酸1から329;
(xiii)配列番号2のアミノ酸1から353;
(xiv)配列番号2のアミノ酸1から416;
(xv)配列番号2のアミノ酸1から424;
(xvi)配列番号2のアミノ酸1から493;
(xvii)配列番号2のアミノ酸1から551;
(xviii)配列番号2のアミノ酸1から531;
(ixx)配列番号2のアミノ酸1から532;
(xx)前記いずれかのポリペプチドフラグメントの変異体または誘導体;および
(xxi)前記いずれかのポリペプチドフラグメントまたはその変異体もしくは誘導体のうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるポリペプチドフラグメントを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)配列番号2のアミノ酸34から89;
(ii)配列番号2のアミノ酸34から113;
(iii)配列番号2のアミノ酸34から137;
(iv)配列番号2のアミノ酸34から161;
(v)配列番号2のアミノ酸34から185;
(vi)配列番号2のアミノ酸34から209;
(vii)配列番号2のアミノ酸34から233;
(viii)配列番号2のアミノ酸34から257;
(ix)配列番号2のアミノ酸34から281;
(x)配列番号2のアミノ酸34から305;
(xi)配列番号2のアミノ酸34から329;
(xii)配列番号2のアミノ酸34から353;
(xiii)配列番号2のアミノ酸34から416;
(xiv)配列番号2のアミノ酸34から424;
(xv)配列番号2のアミノ酸34から493;
(xvi)配列番号2のアミノ酸34から551;
(xvii)前記いずれかのポリペプチドフラグメントの変異体または誘導体;および
(xviii)前記いずれかのポリペプチドフラグメントまたはその変異体もしくは誘導体のうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるポリペプチドフラグメントを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)配列番号2のアミノ酸34から530;
(ii)配列番号2のアミノ酸34から531;
(iii)配列番号2のアミノ酸34から532;
(iv)配列番号2のアミノ酸34から533;
(v)配列番号2のアミノ酸34から534;
(vi)配列番号2のアミノ酸34から535;
(vii)配列番号2のアミノ酸34から536;
(viii)配列番号2のアミノ酸34から537;
(ix)配列番号2のアミノ酸34から538;
(x)配列番号2のアミノ酸34から539;
(xi)配列番号2のアミノ酸30から532;
(xii)配列番号2のアミノ酸31から532;
(xiii)配列番号2のアミノ酸32から532;
(xiv)配列番号2のアミノ酸33から532;
(xv)配列番号2のアミノ酸34から532;
(xvi)配列番号2のアミノ酸35から532;
(xvii)配列番号2のアミノ酸36から532;
(xviii)配列番号2のアミノ酸30から531;
(xix)配列番号2のアミノ酸31から531;
(xx)配列番号2のアミノ酸32から531;
(xxi)配列番号2のアミノ酸33から531;
(xxii)配列番号2のアミノ酸34から531;
(xxiii)配列番号2のアミノ酸35から531;
(xxiv)配列番号2のアミノ酸36から531;
(xxv)前記いずれかのポリペプチドフラグメントの変異体または誘導体;および
(xxvi)前記いずれかのポリペプチドフラグメントのうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるポリペプチドフラグメントを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、配列番号2のアミノ酸残基34〜532を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、Sp35 Igドメインまたはそのフラグメント、変異体もしくは誘導体を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項20】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、配列番号2のアミノ酸417〜493を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)ITX(配列番号6);
(ii)ACX(配列番号7);
(iii)VCX(配列番号8);および
(iv)SPX(配列番号9)
から成る群より選択されるペプチド配列を含み、この場合、
は、リシン、アルギニン、ヒスチジン、グルタミンまたはアスパラギンであり、Xは、リシン、アルギニン、ヒスチジン、グルタミンまたはアスパラギンであり、およびXは、リシン、アルギニン、ヒスチジン、グルタミンまたはアスパラギンである、
請求項8から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記ペプチド配列が、ITX(配列番号6)である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ペプチド配列が、ACX(配列番号7)である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記ペプチド配列が、VCX(配列番号8)である、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記ペプチド配列が、SPX(配列番号9)である、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記ペプチド配列が、ITPKRR(配列番号20)である、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記ペプチド配列が、ACHHK(配列番号21)である、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記ペプチド配列が、VCHHK(配列番号22)である、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)SPRKH(配列番号10);
(ii)SPRKK(配列番号11);
(iii)SPRKR(配列番号12);
(iv)SPKKH(配列番号13);
(v)SPHKH(配列番号14);
(vi)SPRRH(配列番号15);
(vii)SPRHH(配列番号16);
(viii)SPRRR(配列番号17);
(ix)SPHHH(配列番号18);
(x)SPKKK(配列番号19);
(xi)LSPRKH(配列番号61);および
(xii)WLSPRKH(配列番号
から成る群より選択されるペプチド配列を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記ペプチド配列が、SPRKH(配列番号10);LSPRKH(配列番号61);およびWLSPRKH(配列番号 )から成る群より選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、GSGCLSPRKH(配列番号58)を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、CLSPRKHC(配列番号78)を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)XRKH(配列番号23);
(ii)XRRR(配列番号24);
(iii)XKKK(配列番号25);
(iv)XHHH(配列番号26);
(v)XRKK(配列番号27);
(vi)XRKR(配列番号28);
(vii)XKKH(配列番号29);
(viii)XHKH(配列番号30);
(ix)XRRH(配列番号31);および
(x)XRHH(配列番号32)
から成る群より選択されるペプチド配列を含み、この場合、
は、任意のアミノ酸であり、Xは、任意のアミノ酸である、
請求項8から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記ペプチド配列が、XRKH(配列番号23)である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)RRARIRDRK(配列番号33);
(ii)KKVKVKEKR(配列番号34);
(iii)RRLRLRDRK(配列番号35);
(iv)RRGRGRDRK(配列番号36);および
(v)RRIRARDRK(配列番号37)
から成る群より選択されるペプチド配列を含む、請求項8から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
ペプチド配列が、RRARIRDRK(配列番号33)である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
ペプチド配列が、KKVKVKEKR(配列番号34)である、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
ペプチド配列が、RRLRLRDRK(配列番号35)である、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
ペプチド配列が、RRGRGRDRK(配列番号36)である、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
ペプチド配列が、RRIRARDRK(配列番号37)である、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、環状ペプチドである、請求項8から40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記環状ペプチドが、前記環上ペプチドのN末端に結合したビオチン分子およびC末端に結合したシステイン残基を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記環状ペプチドが、前記環状ペプチドのNおよびC末端に結合したシステイン残基を含み、ならびに前記N末端システインが、アセチル化されている、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、非Sp35部分をさらに含む、請求項8から43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記非Sp35部分が、前記可溶性Sp35ポリペプチドに融合しているポリペプチドである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記非Sp部分が、抗体Ig部分、血清アルブミン部分、ターゲッティング部分、レポーター部分および精製助長性部分から成る群より選択される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記非Sp35部分が、抗体Ig部分である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記抗体Ig部分が、ヒンジおよびFc部分である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、ポリマーにコンジュゲートしている、請求項44に記載の方法。
【請求項50】
前記ポリマーが、ポリアルキレングリコール、糖ポリマーおよびポリペプチドから成る群より選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記ポリマーが、ポリアルキレングリコールである、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記ポリアルキレングリコールが、ポリエチレングリコール(PEG)である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、1、2、3または4つのポリマーにコンジュゲート
している、請求項49に記載の方法。
【請求項54】
前記ポリマーの全分子量が、5,000Daから100,000Daである、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記Sp35アンタゴニストが、Sp35抗体またはそのフラグメントを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記Sp35抗体またはそのフラグメントが、
(i)配列番号2のアミノ酸66から89;
(ii)配列番号2のアミノ酸66から113;
(iii)配列番号2のアミノ酸66から137;
(iv)配列番号2のアミノ酸90から113;
(v)配列番号2のアミノ酸114から137;
(vi)配列番号2のアミノ酸138から161;
(vii)配列番号2のアミノ酸162から185;
(viii)配列番号2のアミノ酸186から209;
(ix)配列番号2のアミノ酸210から233;
(x)配列番号2のアミノ酸234から257;
(xi)配列番号2のアミノ酸258から281;
(xii)配列番号2のアミノ酸282から305;
(xiii)配列番号2のアミノ酸306から329;
(xiv)配列番号2のアミノ酸330から353;
(xv)配列番号2のアミノ酸34から64;
(xvi)配列番号2のアミノ酸363から416;
(xvii)前記いずれかのポリペプチドフラグメントの変異体または誘導体;および
(xviii)前記いずれかのポリペプチドフラグメントまたはその変異体もしくは誘導体のうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるポリペプチドフラグメントを含むエピトープに特異的に結合する、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記Sp35アンタゴニストが、Sp35アンタゴニストポリヌクレオチドを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記Sp35アンタゴニストポリヌクレオチドが、
(i)アンチセンスポリヌクレオチド;
(ii)リボザイム;
(iii)短鎖干渉RNA(small interfering RNA)(siRNA);および
(iv)短鎖ヘアピンRNA(small−hairpin RNA)(shRNA)から成る群より選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記Sp35アンタゴニストポリヌクレオチドが、Sp35 mRNAのコーディング部分に相補的な塩基を少なくとも10含むアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記Sp35アンタゴニストポリヌクレオチドが、リボザイムである、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記Sp35アンタゴニストポリヌクレオチドが、siRNAである、請求項58に記載
の方法。
【請求項62】
前記Sp35アンタゴニストポリヌクレオチドが、shRNAである、請求項56に記載の方法。
【請求項63】
前記shRNAが、ヌクレオチド配列:
【化1】

(配列番号40)を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記哺乳動物が、脱髄、髄鞘形成不全または神経変性に関連する疾患、障害または損傷を有すると診断されている、請求項3から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記疾患、障害または損傷が、多発性硬化症(MS)、進行性多病巣性白質脳症(PML)、脳脊髄炎(EPL)、橋中央ミエリン分解(CPM)、副腎白質ジストロフィー、アレキサンダー病、ペリツェウス・メルツバッハー病(PMZ)、ウォラー変性、視神経炎、横断脊髄炎、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチングトン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、脊髄損傷、外傷性脳損傷、照射後損傷、化学療法の神経合併症、卒中、急性虚血性視神経症、ビタミンE欠乏症、ビタミンE単独欠乏性症候群、AR、バッセン・コーンツバイク症候群、マルキアファーバ・ビニャーミ症候群、変染色性白質ジストロフィー、三叉神経痛およびベル麻痺から成る群より選択される、請求項5から7または64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記疾患、障害または損傷が、多発性硬化症(MS)である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記Sp35アンタゴニストが、ボーラス注射または慢性注入によって投与される、請求項3から66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記Sp35アンタゴニストが、中枢神経系に直接投与される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記Sp35アンタゴニストが、MSの慢性病変に直接投与される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
(a)発現制御配列への作動可能な連結により前記Sp35アンタゴニストをコードするポリヌクレオチドで前記乏突起神経膠細胞をトランスフェクトすること、および(b)前記Sp35アンタゴニストを発現させることを含む、請求項1または2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
(a)発現制御配列への作動可能な連結により前記Sp35アンタゴニストをコードするポリヌクレオチドを前記哺乳動物に投与すること、および(b)前記Sp35アンタゴニストを発現させることを含む、請求項3から66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記ポリヌクレオチドが、発現ベクターとして投与される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記発現ベクターが、ウイルスベクターである、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記投与が、(a)前記Sp35アンタゴニストを発現する培養宿主細胞である、前記ポリヌクレオチドを含む培養宿主細胞を提供すること;および(b)前記培養宿主細胞を前記哺乳動物に導入して、前記哺乳動物において前記Sp35アンタゴニストを発現させることを含む、請求項3から66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
前記培養宿主細胞が、前記哺乳動物における神経系の疾患、障害または損傷部位またはその付近に導入される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記培養宿主細胞が、(a)請求項71に記載のポリヌクレオチドまたは請求項2もしくは請求項73に記載のベクターで受容宿主細胞を形質転換またはトランスフェクトすることおよび(b)前記形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞を培養することを含む方法によって作られる、請求項74または請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記培養宿主細胞が、治療すべき哺乳動物に由来する、請求項74から76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
前記Sp35アンタゴニストが、神経系の疾患、障害または損傷部位またはその付近における乏突起神経膠細胞の増殖、分化または生存の阻害を低減するために充分な量で発現される、請求項3から77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
前記Sp35アンタゴニストが、神経系の疾患、障害または損傷部位またはその付近におけるニューロン髄鞘形成の阻害を低減するために充分な量で発現される、請求項3から78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アルファウイルスベクター、エンテロウイルスベクター、ペスチウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、パポバウイルスベクターおよびポックスウイルスベクターから成る群より選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
前記ヘルペスウイルスベクターが、単純疱疹ウイルスベクターおよびエプスタイン・バーウイルスベクターから成る群より選択される、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記ポックスウイルスベクターが、ワクシニアウイルスベクターである、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記ベクターが、局所投与、眼内投与、非経口投与、髄腔内投与、硬膜下投与および皮下投与から成る群より選択される経路により投与される、請求項72、73、または80から82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記C末端システインが結合されたNH部分を有する、請求項42または43に記載の方法。
【請求項85】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)配列番号2のアミノ酸36から89;
(ii)配列番号2のアミノ酸36から113;
(iii)配列番号2のアミノ酸36から137;
(iv)配列番号2のアミノ酸36から161;
(v)配列番号2のアミノ酸36から185;
(vi)配列番号2のアミノ酸36から209;
(vii)配列番号2のアミノ酸36から233;
(viii)配列番号2のアミノ酸36から257;
(ix)配列番号2のアミノ酸36から281;
(x)配列番号2のアミノ酸36から305;
(xi)配列番号2のアミノ酸36から329;
(xii)配列番号2のアミノ酸36から353;
(xiii)配列番号2のアミノ酸36から416;
(xiv)配列番号2のアミノ酸36から424;
(xv)配列番号2のアミノ酸36から493;
(xvi)配列番号2のアミノ酸36から551;
(xvii)前記いずれかのポリペプチドフラグメントの変異体または誘導体;および
(xviii)前記いずれかのポリペプチドフラグメントまたはその変異体もしくは誘導体のうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるポリペプチドフラグメントを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
前記可溶性Sp35ポリペプチドが、
(i)配列番号2のアミノ酸36から530;
(ii)配列番号2のアミノ酸36から531;
(iii)配列番号2のアミノ酸36から532;
(iv)配列番号2のアミノ酸36から533;
(v)配列番号2のアミノ酸36から534;
(vi)配列番号2のアミノ酸36から535;
(vii)配列番号2のアミノ酸36から536;
(viii)配列番号2のアミノ酸36から537;
(ix)配列番号2のアミノ酸36から538;
(x)配列番号2のアミノ酸36から539;
(xi)前記いずれかのポリペプチドフラグメントの変異体または誘導体;および
(xii)前記いずれかのポリペプチドフラグメントのうちの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群より選択されるポリペプチドフラグメントを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図10−4】
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【図10−5】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2008−504297(P2008−504297A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518365(P2007−518365)
【出願日】平成17年6月24日(2005.6.24)
【国際出願番号】PCT/US2005/022881
【国際公開番号】WO2006/002437
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】