説明

膨化食品の押出成形装置、製造方法、及び膨化食品

【課題】 新しい外観を呈し新しい食感を与える膨化食品の押出成形装置、このような膨化食品の製造方法、及びこのような膨化食品を提供すること。
【解決手段】 導入された原料を加圧する加圧部10と、加圧された原料が導出されるn個のノズル孔のうち任意に選択される第1のノズル孔H1とこれに隣接する第2のノズル孔H2とが、原料が両ノズル孔H1、H2から導出されて膨化した生地になったときに生地同士が接触する間隔で形成され、n個のノズル孔の原料導出側の周囲が先端面20sよりも窪んだノズル20とを備え、n個のノズル孔から導出されて膨化した生地が全体として一体の膨化食品となるように構成されている押出成形装置。この装置を用いて膨化食品を製造すると、流通時には接着しており食したときに口中でバラバラになる、互いに接着した膨化粒状物を複数備えた、新しい外観を呈し新しい食感を有する膨化食品となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は膨化食品の押出成形装置、製造方法及び膨化食品に関し、特に新しい外観を呈し新しい食感を与える膨化食品の押出成形装置、このような膨化食品の製造方法、及びこのような膨化食品に関する。
【背景技術】
【0002】
膨化食品の1つとして、内部に気泡を多く含み、軽くサクサクとした食感になるスナック菓子が知られている。このようなスナック菓子は、押出成形装置を用いてダイレクトパフすることにより得られることが知られている。また、このようなスナック菓子は、押出成形装置のノズルの形状により、比較的自由な形状に成形することが可能である。
【0003】
ところで、十分な量の食品を入手できるようになった近年においては、消費者の嗜好が多様化している。このような時代の要請に応えるかのごとく、新たな外観を呈するスナック菓子として、表面が立体的な波形を呈しているスティック型澱粉性膨化菓子と、このスティック型澱粉性膨化菓子の製法が開示されている(例えば特許文献1参照)。また、複数本の線部と、その線部に交差する複数本の線部と、外周部を有し、各線部及び外周部が一方の側に湾曲した曲線を有してなることを特徴とするスナック食品が開示されている(例えば特許文献2参照)。また、複数本の糸状の膨化スナック生地が一体的に撚糸された膨化スナックが開示されている(例えば特許文献3参照)。
【特許文献1】国際公開第WO99/53774号パンフレット
【特許文献2】特開平11−196770号公報
【特許文献3】国際公開第WO03/077670A1号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のスティック型澱粉性膨化菓子等のようなものが存在しても、さらに異なるタイプの膨化食品を消費者に提供することは、多様化のニーズに応えることにつながる。さらに進んで、外観が新しいだけでなく食感が新しい膨化食品を提供することができれば新たな食文化を創造することにもつながると考えられる。
【0005】
本発明は上述の課題に鑑み、新しい外観を呈し、また膨化粒状物を複数備えて流通時には単位ごとに接着しており、かつ食したときに口中でバラバラになるような新しい食感を与える膨化食品の押出成形装置、このような膨化食品の製造方法、及びこのような膨化食品を提供することを目的とする。なお、付言すれば、上記で示したスティック型澱粉性膨化菓子等は、いずれも膨化スナック生地が接着したものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち第1の発明に係る膨化食品の押出成形装置は、例えば図1に示すように、原料を加圧する加圧部10と;加圧された前記原料が導出されるノズル孔がn個(nは2以上の整数)形成されたノズル20であって、前記n個のノズル孔のうち任意に選択される第1のノズル孔H1と第1のノズル孔H1に隣接する第2のノズル孔H2とが、第1及び第2のノズル孔H1、H2から加圧された前記原料が導出されて膨化した生地になったときに、膨化した生地同士が接触するような間隔をもって形成され、前記n個のノズル孔の原料導出側の周囲が先端面20sよりも窪んだノズル20とを備え;前記n個のノズル孔から導出されて膨化した生地が全体として一体の膨化食品となるように構成されている。
【0007】
このように構成すると、n個のノズル孔のうち任意に選択される第1のノズル孔と第1のノズル孔に隣接する第2のノズル孔とが、第1及び第2のノズル孔から加圧された原料が導出されて膨化した生地になったときに、膨化した生地同士が接触するような間隔をもって形成されているので、両ノズル孔から導出されて膨化した生地同士が接着する。また、前記n個のノズル孔の原料導出側の周囲が先端面よりも窪んでいるので、両ノズル孔から導出されて膨化した生地同士が互いに離れる方向に膨化することを妨げられて接着する。
【0008】
また、本発明に係る膨化食品の押出成形装置は、例えば図2(b)に示すように、上記の膨化食品の押出成形装置1(図1参照)において、第1のノズル孔H1と第2のノズル孔H2とのノズル孔間隔Lbを、先端面20sよりも窪んだ面21s(図1(b)参照)における第1のノズル孔H1の図心と先端面20sよりも窪んだ面21sにおける第2のノズル孔H2の図心との距離をもって規定し;ノズル孔間隔Lbが、第1のノズル孔H1の図心と第2のノズル孔H2の図心とを結ぶ直線P上で直線Pが第1のノズル孔H1の開口部を切る長さL1と直線Pが第2のノズル孔H2の開口部を切る長さL2との平均長さの1.1倍以上、2.5倍以下に形成されていてもよい。
【0009】
このように構成すると、両ノズル孔から導出されて2〜3倍(膨化した生地が粒状物になった場合の粒状物の孔径方向の粒径とノズル孔径との比。念のため体積でいえば8〜27倍、あるいはそれ以上。)程度に膨化した生地同士が接着する。
【0010】
また、本発明に係る膨化食品の押出成形装置は、例えば図1(b)、図2(c)、(d)に示すように、上記の膨化食品の押出成形装置1において、先端面20sよりも窪んだ窪み21の深さが、0.5mm以上、5mm以下に形成されていてもよい。
【0011】
このように構成すると、両ノズル孔から導出されて膨化した生地同士が互いに接触圧を及ぼし合うようになって膨化した生地同士が接着しやすくなり、膨化した生地が製品である膨化食品になったときに、流通時には接着状態を維持し、食したときに口中でバラバラになる。
【0012】
上記目的を達成するために、本発明のうち第2の発明に係る膨化食品の製造方法は、例えば図4に示すように、上記の押出成形装置1(図1参照)を用いて膨化食品を製造する方法において、原料の水分を16重量%以上、22重量%以下に調整する(ST2)ことを特徴とする。
【0013】
このように構成すると、原料の水分を16重量%以上、22重量%以下に調整するので、加圧された原料がノズル孔から押し出されて膨化したときに蒸発する水分が適当となって水分の蒸発により生じる気泡の量が適当となり、堅くなりすぎずに程よく噛み味や切れ方が小気味よいサクサク感を有する膨化食品を製造することができる。
【0014】
また、本発明に係る膨化食品の製造方法は、上記の膨化食品の製造方法において、不溶性原料及び油脂の少なくとも一方を前記原料に添加することを特徴としてもよい。
【0015】
このように構成すると、不溶性原料を添加したときは、木目が細かくサクサクした食感が増大した膨化食品を製造することができる。また、油脂を添加したときは、表面が艶やかな膨化食品を製造することができる。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明のうち第3の発明に係る膨化食品は、例えば図5に示すように、澱粉原料を含有し、水分が0.5重量%以上、5重量%以下に調整された膨化粒状物G1、G2、…を複数備え;膨化粒状物G1、G2、…が、澱粉原料が押出成形装置によって押し出される押出方向Fの長さX1の押出方向と直交する断面の幅X2に対する比が0.6以上、6以下に形成され、複数の膨化粒状物G1、G2、…が押出方向で互いに接着して構成されている。
【0017】
このように構成すると、互いに接着した膨化粒状物を複数備えた、新しい外観を呈する膨化食品となる。なお「粒状物」は、典型的には球状で、複数個を口の中に入れられる程度の大きさであるが、カプセル薬状の、長さを持ち、長さ方向と直交する断面の幅に対する長さ方向の比が0.6〜6程度(1の場合は球状となる)であって、複数個を長さ方向で接着したときに長さ方向と直交する断面の幅方向の大きさが口の中に入る程度の大きさのものも含む。また、「膨化粒状物」は、粒状物の形状を有する膨化食品である。
【0018】
また、本発明に係る膨化食品は、例えば図5(b)に示すように、上記の膨化食品において、接着の長さLgが3mm以上、50mm以下であってもよい。
【0019】
このように構成すると、接着の長さが3mm以上、50mm以下であるので、流通時には接着状態を維持し、食したときに口中でバラバラになる膨化食品となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、n個のノズル孔のうち任意に選択される第1のノズル孔と第1のノズル孔に隣接する第2のノズル孔とが、第1及び第2のノズル孔から加圧された原料が導出されて膨化した生地になったときに、膨化した生地同士が接触するような間隔をもって形成されていて、かつn個のノズル孔の原料導出側の周囲が先端面よりも窪んでいるノズルを備えた押出成形装置を用いるので、両ノズル孔から導出されて膨化した生地同士が接着し、新しい外観を呈する膨化食品を製造することができる。また、複数の膨化粒状物が押出成形装置によって押し出される方向において3mm以上、50mm以下の接着長さを有する膨化食品が製造されるので、流通時には接着状態を維持し、食したときに口中でバラバラになる膨化食品を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する装置あるいは部材等には同一又は類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0022】
図1を参照して、まず本発明の実施の形態に係る押出成形装置の構成について説明する。図1(a)は押出成形装置の構成を示す模式的外観図、(b)は押出成形装置に備えられたノズルの拡大斜視図である。押出成形装置としてのエクストルーダ1は、原料を加圧する加圧部10と、外部から水の供給を受ける水取込部12Eと、投入された原料を取り込む原料取込部12Fと、原料の導入口である原料供給部15と、加圧部10内のスクリュー11を回転駆動する駆動部16と、原料が押し出し成形されるノズル20とを備えている。原料供給部15は、およそ、加圧部10の後端(図中左端)の上方に配置されており、重力を利用して原料取込部12Fへ原料を供給できるように構成されている。駆動部16は、加圧部10の後端に配置され、スクリュー11の後端が接続されている。駆動部16は、スクリュー11を回転させるモータ16aを有している。モータ16aはスクリュー11の回転速度を可変にできるように動力盤(不図示)に設けられたインバータを介して調整された電力を受けることができるように構成されているとよい。モータ16aは、例えば、200〜400rpmでスクリュー11を回転駆動させることができるように構成されている。
【0023】
加圧部10は、回転可能に取り付けられたスクリュー11と、スクリュー11の外周と僅かなクリアランスをもってスクリュー11を覆うケーシング(不図示)とを含んで構成される。僅かなクリアランスは、好ましくは0.5mm程度以下である。加圧部10は、スクリュー11を1本有している。スクリュー11は、回転することによって原料と水とを混ぜ合わせ、スクリュー11の回転軸方向に原料を押し出すことにより加圧することができるように構成されている。なお、本実施の形態ではスクリュー11を1本有する1軸エクストルーダを採用して製造コストを抑制しているが、スクリュー11を2本有する2軸エクストルーダを採用してもよい。2軸エクストルーダとすると、用いる原料の自由度が増すと共に温度制御がしやすくなるという利点がある。
【0024】
加圧部10ヘは、原料供給部15を介して原料取込部12Fから原料が、水取込部12Eから水が導入されるように構成されている。なお、本実施の形態で用いるスクリュー11及び不図示のケーシングは、食品加工専用に設計されたものであり、特に澱粉原料を含んだ膨化食品としての膨化スナック菓子の製造に適した仕様のものである。なお、原料に含まれる水分を均一にするために、加圧部10の先に混合室19を設けて原料をさらに混合するように構成してもよい。また、2軸エクストルーダを採用する場合は、各スクリューによって軸方向に押される原料を集合させる集合部を加圧部10と混合室19との間に設けてもよい。
【0025】
ノズル20にはn個のノズル孔が形成されている。ここで、nは2以上の整数である。すなわち、ノズル20には複数のノズル孔H1、H2、H3、…(以下、特定のノズル孔について説明するとき以外は、総称して「ノズル孔H」と表現する)が形成されている。また、ノズル孔Hは、ノズル20の先端面20sより所定の深さだけ窪んだ部分21に形成されている。以下、ノズル20の構成についてさらに詳しく説明する。
【0026】
図2はノズルの詳細図であり、(a)は平面図、(b)はノズル孔の一部を示す部分平面図、(c)は(a)におけるIIc−IIc断面図である。本実施の形態では、11個のノズル孔H1〜H11によって1つの単位が構成されている。ここで「1つの単位」とは、ノズル20から原料が押し出されて成形され、最終的に製品となる膨化スナック菓子が、複数の粒状物が一体となって1つのまとまりを持つ状態となる範囲である。1つの単位は、2以上の任意の数のノズル孔Hで構成されており、この1つの単位を構成するノズル孔Hの数が「n」の自然数に相当する。そして、1つの単位を構成するノズル孔H1〜H11のうち、任意のノズル孔を第1のノズル孔H1とし、第1のノズル孔H1に隣接するノズル孔を第2のノズル孔H2とする。ここで「第1のノズル孔H1に隣接するノズル孔」とは、第1のノズル孔H1の図心と第1のノズル孔H1の隣に位置するノズル孔の図心とを仮想線Pで結んだときに、両ノズル孔の間に存在する「開口ではない部分の長さLa」が最も短くなるようなノズル孔を指す。ノズル孔の図心は、ノズル20の先端面20sよりも所定の深さだけ窪んだ面21s(図1(b)参照)の面上における開口部の図心である。ここで、図心とは、平面図形の重心をいう。本実施の形態ではノズル孔Hの開口が円形であるので、図心は円の中心である。第1のノズル孔H1に隣接するノズル孔が複数形成されている場合は、そのうちのいずれを第2のノズル孔H2としてもよい。
【0027】
第1のノズル孔H1と第2のノズル孔H2とは、加圧された原料が両ノズル孔H1、H2から導出されて膨らんだ生地になったときに、膨らんだ生地同士が接触するような間隔を持って形成されている。ここで、ノズル孔の間隔であるノズル孔間隔とは、第1のノズル孔H1の図心と第2のノズル孔H2の図心との距離Lbをいうこととする。すなわち、Lb=(L1+L2)/2+Laである。ノズル孔間隔Lbは、第1のノズル孔H1の図心と第2のノズル孔H2の図心とを仮想線Pで結び仮想線Pの両端を延長したときに、仮想線Pが第1のノズル孔H1の開口部を切る長さL1と第2のノズル孔H2の開口部を切る長さL2との平均長さ((L1+L2)/2)の1.1倍以上、2.5倍以下、好ましくは1.15倍以上、2.2倍以下、さらに好ましくは、1.18倍以上、2.0倍以下、最も好ましくは1.2倍以上、1.8倍とするとよい。ノズル孔間隔Lbが接近しすぎると、押し出されたスナック菓子の生地同士の接着力が強すぎて製品としての膨化スナック菓子が口の中でバラけなくなり、逆にノズル孔間隔Lbが離れすぎると押し出されたスナック菓子の生地同士が接着しないか、あるいは接着しても接着力が弱く製造工程や流通時の輸送中にバラけてしまうおそれが生じる。
【0028】
1つの単位を構成するノズル孔Hは、すべて1つの窪み21の中に形成されている。つまり、1つの単位を構成するノズル孔Hの原料導出側の周囲が先端面20sよりも窪んで形成されている。この窪み21があるために、ノズル孔Hから押し出されたスナック菓子の生地が膨化する時に、膨化する方向が押し出し方向Fと垂直に交差する断面におけるノズル20の中心部に対して外側に拡散するのではなく、内側に絞り込まれることになり、押し出されたスナック菓子の生地同士が接着しやすくなる。製造工程及び流通過程の途中で複数の粒状物がバラけることなく、口中でバラける程度の接着力を得るためには、この窪み21の好ましい深さも、ノズル孔間隔Lbと同様に製造条件により適宜選択される。しかしながら、ノズル先端面20sからの窪み21の深さは、0.5mm以上、5mm以下、好ましくは1mm以上、3mm以下とするとよい。窪み21が浅すぎると接着の効果が少なくなり、逆に深すぎると接着力が強固になって口中で複数の粒状物がバラけなくなる。また、窪み21を形成する壁とノズル孔Hの外周縁との距離Lcは、第1のノズル孔H1と第2のノズル孔H2との間に存在する「開口ではない部分の長さLa」以下とするのが好ましい。距離Lcが長すぎると、ノズル孔Hから押し出されたスナック菓子の生地が膨化する時に、膨化する方向が上述の外側に拡散する傾向が強くなり、内側に絞り込まれる傾向が弱くなり、押し出されたスナック菓子の生地同士の接着力が弱くなる。なお、距離Lcはゼロであってもよい。
【0029】
図2(d)に、ノズル20に対して窪みの部分を変形した例であるノズル20’の断面図を示す。ノズル20’は先端面20sからの窪み21が、ノズル孔Hが形成された側だけでなく、隆起部22を挟んだノズルの外側にも形成されている。すなわち、窪みというときは、1つの単位の中のノズル孔Hの原料導出側の周囲に隆起部がある場合も含むこととする。結局、隆起部22の先端から見て1つの単位の中のノズル孔Hの原料導出側の周囲が窪んでいればよい。さて、ノズル20におけるノズル孔Hの配置は、適宜決定することができる。
【0030】
図3はノズルの変形例を示す平面図である。図3(a)に示す第1の変形例に係るノズル20Aは、1つの単位を構成するノズル孔Hのうちの1つがノズル中央に形成されており、この中央に形成されたノズル孔より小さい複数のノズル孔が、中央に形成されたノズル孔を取り囲むように形成されている。このノズル20Aを用いて製造される膨化スナック菓子は、ひまわりやガーベラを想起させる花に類似した外観を呈するものとなることが想定される。この他に、房状や蜂の巣状の膨化スナック菓子が製造され得るようなノズル孔が形成されたノズルにしてもよい。いうまでもなく、ノズル孔Hの形状は、円形以外の、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形としてもよい。
図3(b)に示す第2の変形例に係るノズル20Bは、1つのノズル20Bに3つの単位U1、U2、U3のノズル孔が形成されている。本実施の形態の変形例では、各単位U1、U2、U3に形成されたノズル孔は、それぞれノズル20(図2(a)参照)に形成されていたものと同様である。このノズル20Bを用いて膨化スナック菓子を製造すれば、1回の工程で多数の製品を製造することが可能となり、生産性が向上する。いうまでもなく、各単位に構成されるノズル孔の数並びに形状及び配置は同じでなくてもよい。なお、本明細書中における「n」は、複数の単位を構成するノズル孔の合計の数ではなく、各単位ごとのノズル孔の数を指す。
【0031】
なお、以上までのノズル20の説明においては、例えば図2(a)に示すノズル孔のうち、H1を第1のノズル孔、H2を第2のノズル孔として説明したが、これまで説明したような関係にあればどれを第1及び第2のノズル孔としてもよい。例えば、図2(a)中のH6を第1のノズル孔、H5を第2のノズル孔としたり、あるいはH9を第1のノズル孔、H11を第2のノズル孔としてもよい。すなわち、本発明に係る押出成形装置の構成要素の1つであるノズルは、任意に選んだ第1のノズル孔H1に対して少なくともこれまで本実施の形態で説明したような関係を有する2つのノズル孔が形成されていればよい。また、ノズル20へのノズル孔Hの形成は、第1のノズル孔H1から導出されて膨らんだ生地が、少なくとも第2のノズル孔H2から導出されて膨らんだ生地と接触するような間隔を持って形成されていればよい。すなわち、ノズル20には、第1のノズル孔H1から導出されて膨らんだ生地が、第2のノズル孔H2から導出されて膨らんだ生地に加えて、例えばノズル孔H4及び/又はノズル孔H5及び/又はノズル孔H6等から導出されて膨らんだ生地と接触するような間隔を持って形成されていてもよい。しかしながら、1つの単位を構成するノズル孔全体に着目すれば、1つの単位を構成するn個のノズル孔Hのすべてが、ノズル孔Hから加圧された原料が導出されて膨らんだ生地になったときに隣接するノズル孔Hから導出されて膨らんだ生地と接触するような間隔を持つような関係を有して形成されている。これを本実施の形態についていえば、11個のノズル孔Hのすべてが、ノズル孔Hから加圧された原料が導出されて膨らんだ生地になったときに隣接するノズル孔Hから導出されて膨らんだ生地と接触するような間隔を持つような関係を有して形成されている。このように形成された結果、11個のノズル孔Hから導出されて膨らんだ生地が全体として一体化した膨化スナック菓子となる。
【0032】
次に図4を参照して、本発明の実施の形態に係る膨化食品としての膨化スナック菓子の製造方法について説明する。なお、構成の符号に関しては適宜図1及び図2を参照するものとする。
膨化スナック菓子は、典型的には、上述のエクストルーダ1を用いて製造される。原料をエクストルーダ1に投入するのに先立ち、まず原料を混合する(ST1)。膨化スナック菓子の原料は、少なくとも澱粉原料が含まれている。澱粉原料としては、小麦粉、コーン、ポテト等の穀類、根茎類原料やこれら由来の澱粉原料等を使用でき、あるいは人工的に作られた澱粉を用いてもよい。また、原料として、カルシウム粉末、粉末セルロース等の不溶性原料を添加してもよい。これらの不溶性原料を添加すると、原料がノズル20から押し出されて膨化した生地になる際の圧力の低下に伴って生じる、生地に含まれる水分の突沸を抑制することができ、これによって生地の内部に気泡を生じやすくすることができてスナック菓子生地の形状が安定し、接着した膨化スナック菓子の形状も安定する。これらの不溶性原料の中でも、スクリュー11の摩耗を防ぐ観点から、粉末セルロースを添加することが好ましい。また、原料として、コーン油、パーム油等の油脂を添加してもよい。これらの油脂を添加すると、スナック菓子生地の表面状態が安定し、膨化スナック菓子の表面も艶やかになる。
【0033】
混合された原料は、さらに水が加えられて水分が調整される(ST2)。ここで原料中の水分は、16重量%以上22重量%以下、好ましくは17重量%以上21重量%以下に調整される。水分が少なすぎると、ノズル20から押し出されたスナック菓子の生地同士が接着しにくくなり、流通時には接着状態を維持し、食したときに口中でバラバラになるような膨化スナック菓子を製造することが難しくなる。逆に水分が多すぎると、膨化スナック菓子の生地のふくらみが小さくなって膨化した生地に含まれる気泡が小さくなり、できあがったスナック菓子が堅く締まってくる。
【0034】
混合され、水分が調整された原料は、原料供給部15を介してエクストルーダ1内に投入される(ST3)。投入された原料は原料取込部12Fに導かれ、スクリュー11により水取込部12Eに送られる。原料中の水分が不足しているときは、ここでさらに水の供給を受けて原料中の水分が調整される。あるいは、水分が加えられていない原料が原料供給部15から投入された場合は、この水取込部12Eで水の供給を受けて原料中の水分が調整されるようにしてもよい。水分が調整された原料は、スクリュー11でさらに加圧部10へと送られ、ここで加圧されると共に混ぜ合わせられる(ST4)。加圧部10では、混ぜ合わせられた原料に約2.9MPa〜4.0MPa(ゲージ圧)の圧力が加えられ、加圧によって生じた熱により、原料は約140℃となる。
【0035】
加圧され、加熱されてドロドロに溶けた原料は、ノズル20に形成されたノズル孔Hから連続的に押し出される(ST5)。すると、加圧されていた原料が大気圧下に押し出されるので、押し出された瞬間に体積が膨張してスナック菓子生地となる。このとき同時に、原料中に含まれていた水分が一気に蒸気となる。この蒸気がスナック菓子生地表面に当たると澱粉質を糊化し、その状態でスナック菓子生地同士が接触して、窪み21の作用と相俟って、膨化したスナック菓子生地が互いに接触圧を受けて接着する。なお、原料が膨化した時の蒸気発生量によって接着力は変化し、蒸気発生量は原料中の水分により変わる。製造工程中や流通時にバラバラになることなく、口中でバラバラになる程度の接着力を得るためには、原料中の水分が16重量%以上22重量%以下に調整されていることが好ましい。接着した状態のスナック菓子生地は、カッターにより切断され所定の形状に成形される。このとき、スナック菓子生地同士が直接接着しているため、複数のスナック菓子生地を一体化するために螺旋状に撚り集める等、スナック菓子生地同士を絡ませる必要がなく、接着の長さを短くすることができ、小粒の複数の粒状物が一体化した膨化スナック菓子を製造することができる。本実施の形態では、11個の粒状物がひとかたまりに接着したスナック菓子生地となる。
【0036】
複数の粒状物がひとかたまりに接着したスナック菓子生地は、乾燥機に入れられて水分がおよそ0.5重量%以上5重量%以下程度になるまで乾燥される(ST6)。乾燥した生地は、例えば回転ドラムに入れられ、この中でチーズやカレーなどで味付けされた植物性油脂が吹き付けられて味付けされる(ST7)。味付けされて製品となった膨化スナック菓子は、包装機に送られ、自動的に計量されたのち、防湿性に優れたフィルムの袋に詰められる(ST8)。以上のような方法で製造された膨化スナック菓子は、検査が済むと段ボールケースに詰められて出荷される。
【0037】
次に図5を参照して、本発明の実施の形態に係る膨化食品としての膨化スナック菓子について説明する。
膨化スナック菓子Gtは、複数の膨化粒状物G1、G2、…(以下、特定の膨化粒状物について説明するとき以外は、総称して「膨化粒状物G」と表現する)が互いに接着して構成されている。本実施の形態における「膨化粒状物」は、複数個を口の中に入れられる程度の比較的小さい、丸くて粒の形をしている膨化食品である。しかしながら、膨化粒状物は、カプセル薬状の、長さX1を持った、長さ方向F(押出方向F)と直交する断面の幅X2に対する長さX1の比が0.6〜6程度であって、複数個を長さ方向で接着したときに長さ方向と直交する断面の幅方向の大きさが口の中に入る程度の大きさの膨化食品であってもよい。膨化スナック菓子Gtは、澱粉原料を含有し、水分が0.5重量%以上5重量%以下に調整されている。澱粉原料としては、典型的には、小麦粉、コーン、ポテト等の穀類、根茎類原料やこれら由来の澱粉原料であり、あるいは人工的に作られた澱粉であってもよい。また、水分が0.5重量%以上5重量%以下に調整されている。
【0038】
図5(b)に、(a)におけるVb−Vb断面図を示す。膨化スナック菓子Gtは、各膨化粒状物Gが、押出成形装置としてのエクストルーダによって押し出される方向Fにおける接着の長さLgが3mm以上50mm以下、好ましくは8mm以上30mm以下で接着されている。膨化スナック菓子Gtは、上述のような水分を含有し、また上述のような接着長さを有しているので、流通時にはほとんどの膨化粒状物Gが接着状態を維持し、食したときに口中でバラバラになる。膨化スナック菓子Gtは、本発明の実施の形態に係るノズル20を備えたエクストルーダ1(図1参照)を用いて上述の本発明の実施の形態に係る製造方法(図4参照)によって製造することができるが、これ以外の装置あるいは方法で製造してもよい。エクストルーダ1(図1参照)を用いて製造した場合は、図2(a)に示すノズル20のノズル孔Hを示す符号の数字から導出されたスナック菓子生地が、図5(a)に示す膨化スナック菓子Gtの膨化粒状物Gを示す符号の数字と対応している。
図5(c)に、本実施の形態の変形例に係る膨化スナック菓子GtAの斜視図を示す。膨化スナック菓子GtAは、例えば、ノズル20A(図3(a)参照)を備えたエクストルーダ1(図1(a)参照)を用いて製造された膨化スナック菓子を示している。
図5(d)に、本実施の形態の別の変形例に係る膨化スナック菓子GtCの斜視図を示す。膨化スナック菓子GtCは、例えば、ノズルから押し出されたスナック菓子生地を切断するタイミングを、その間隔を長めに設定することによって、球状よりも長い膨化粒状物Gが複数接着して構成されている。この膨化スナック菓子GtCは、長さX1が短くなるように歯で切断してから口の中でバラバラになるように食することもできる。
【0039】
以上の説明では、膨化食品が膨化スナック菓子であるとして説明したが、この他に、例えば、大豆蛋白膨化食品、朝食シリアルや、穀類及び/又は植物性蛋白質を含む素材を水とともにエクストルーダを用いて、加熱加圧下でノズルから押し出した後、細断し、粗粉砕し、ふるい分けして製造するような膨化食品であってもよい。
【0040】
以上の説明では、押出成形装置はスクリューを有するエクストルーダとして説明したが、この他に、例えば、シリンダーとピストンを有しピストンを往復動させて原料を加圧するものや、ケーシングとその中に収容される2〜3個の回転子を有し回転子同士及び回転子とケーシング内部とが常に接触するように回転子を回転させることにより原料を加圧するもの等であってもよい。
【実施例】
【0041】
以下、図1、図2及び図5を参照して、実施例を説明する。
(実施例1)
原料として、コーングリッツ((株)ヒヨバク製、水分12重量%)75重量部とポテトフレーク(RDO社製、水分8重量%)25重量部に、9.6重量部の水を加えて攪拌し、さらにセルロース(旭化成(株)製)5重量部、パーム油0.2重量部を混合し、水分17.9重量%の混合物を得た。この混合物を、図2(a)に示すノズル20を設置した、図1(a)に示す1軸エクストルーダの原料供給部15に投入し、回転数250rpmでクッキングさせ、スナック菓子生地をノズル20(図2(a)参照)から排出させた。なお、ノズル20の構成は、すべてのノズル孔の直径を4mm、隣接するノズル孔間隔Lbを5.5mm、ノズル先端面20sからノズル孔開口部までの窪み21の深さを2mmとした。
【0042】
ノズル20から排出されたスナック菓子生地をノズル孔開口部にて、スナック菓子生地がノズル孔から排出された直後に切断・成形した。なお、スナック菓子生地の切断は、ノズル先端面20sと平行な面に4枚のカッター刃を有するカッターを350rpmで回転させることにより行った。このようにして得られたスナック菓子生地は、複数個の球状の粒状物のスナック菓子生地が一体化した形状であった。このスナック菓子生地を水分が1〜2重量%程度になるまで乾燥させたのちチーズシーズニングを振りかけて、複数の膨化粒状物が一体化した形状の、膨化スナック菓子Gt(図5(a)参照)を得た。ここで得られた膨化スナック菓子Gtは、1つの膨化粒状物Gの平均粒径が約11mm、接着長さLgが約8mmであった。この膨化スナック菓子は、口中でバラバラになり、従来にない食感であった。
【0043】
(実施例2)
原料として、コーングリッツ((株)ヒヨバク製、水分12重量%)75重量部とポテトフレーク(RDO社製、水分8重量%)25重量部に、13.4重量部の水を加えて攪拌し、さらにセルロース(旭化成(株)製)5重量部、パーム油0.2重量部を混合し、水分20.6重量%の混合物を得た。この混合物を、図2(a)に示すノズル20を設置した、図1(a)に示す1軸エクストルーダの原料供給部15に投入し、回転数250rpmでクッキングさせ、スナック菓子生地をノズル20(図2(a)参照)から排出させた。なお、ノズル20の構成は、すべてのノズル孔の直径を4mm、隣接するノズル孔間隔Lbを5.5mm、ノズル先端面20sからノズル孔開口部までの窪み21の深さを1mmとした。
【0044】
ノズル20から排出されたスナック菓子生地をノズル孔開口部にて、スナック菓子生地がノズル孔から排出された直後に、4枚のカッター刃を有するカッターを350rpmで回転させることにより切断・成形した。このようにして得られたスナック菓子生地は、複数個の球状の粒状物のスナック菓子生地が一体化した形状であった。このスナック菓子生地を水分が1〜2重量%程度になるまで乾燥させたのちチーズシーズニングを振りかけて、複数の膨化粒状物が一体化した形状の、膨化スナック菓子Gt(図5(a)参照)を得た。ここで得られた膨化スナック菓子Gtは、1つの膨化粒状物Gの平均粒径が約11mm、接着長さLgが約8mmであった。この膨化スナック菓子は、口中でバラバラになり、従来にない食感であった。
【0045】
(比較例1)
原料として、実施例1で用いたものと同様の成分を有する混合物を用意した。この混合物を、窪み21がない(ノズル孔Hの開口部とノズル先端面20sとが同一面上に形成されている)以外は実施例1で用いたものと同様の構成を有するノズルを備えたエクストルーダに投入し、実施例1と同様の条件でスナック菓子生地を生成した。このようにして得られた膨化したスナック菓子生地は、粒状のスナック菓子生地がバラバラになってしまい、一体化していなかった。
【0046】
(比較例2)
原料として、実施例1で用いたものと同様の成分を有する混合物を用意した。この混合物を、ノズル孔間隔Lbを11mmとした以外は実施例1で用いたものと同様の構成を有するノズルを備えたエクストルーダに投入し、実施例1と同様の条件でスナック菓子生地を生成した。このようにして得られた膨化したスナック菓子生地は、粒状のスナック菓子生地がバラバラになってしまい、一体化していなかった。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態に係る押出成形装置の構成を示す図であり、(a)は模式的外観図、(b)はノズルの拡大斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る押出成形装置のノズルの詳細図であり、(a)は平面図、(b)はノズル孔の一部を示す部分平面図、(c)は(a)におけるIIc−IIc断面図、(d)は(c)に示す断面図の変形例を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る押出成形装置のノズルの変形例を示す平面図であり、(a)は第1の変形例の平面図、(b)は第2の変形例の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る膨化食品の製造方法を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る膨化食品を示す模式図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)におけるVb−Vb断面図、(c)は(a)に示す膨化食品の変形例を示す斜視図、(d)は膨化食品の別の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1 エクストルーダ(押出成形装置)
10 加圧部
20 ノズル
20s ノズルの先端面
21 窪み
21s 窪んだ面
L1 仮想線上で第1のノズル孔の開口部を切る長さ
L2 仮想線上で第2のノズル孔の開口部を切る長さ
Lb ノズル孔間隔
Lg 膨化粒状物の接着長さ
G1、G2、… 膨化粒状物
Gt 膨化食品
H1 第1のノズル孔
H2 第2のノズル孔
P 仮想線(直線)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料を加圧する加圧部と;
加圧された前記原料が導出されるノズル孔がn個(nは2以上の整数)形成されたノズルであって、
前記n個のノズル孔のうち任意に選択される第1のノズル孔と該第1のノズル孔に隣接する第2のノズル孔とが、該第1及び第2のノズル孔から加圧された前記原料が導出されて膨化した生地になったときに、膨化した生地同士が接触するような間隔をもって形成され、
前記n個のノズル孔の原料導出側の周囲が先端面よりも窪んだノズルとを備え;
前記n個のノズル孔から導出されて膨化した生地が全体として一体の膨化食品となるように構成された;
膨化食品の押出成形装置。
【請求項2】
前記第1のノズル孔と前記第2のノズル孔とのノズル孔間隔を、前記先端面よりも窪んだ面における前記第1のノズル孔の図心と前記先端面よりも窪んだ面における前記第2のノズル孔の図心との距離をもって規定し;
前記ノズル孔間隔が、前記第1のノズル孔の図心と前記第2のノズル孔の図心とを結ぶ直線上で該直線が前記第1のノズル孔の開口部を切る長さと該直線が前記第2のノズル孔の開口部を切る長さとの平均長さの1.1倍以上、2.5倍以下に形成された;
請求項1に記載の膨化食品の押出成形装置。
【請求項3】
前記先端面よりも窪んだ窪みの深さが、0.5mm以上、5mm以下に形成された;
請求項1又は請求項2に記載の膨化食品の押出成形装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の膨化食品の押出成形装置を用いて膨化食品を製造する方法において、前記原料の水分を16重量%以上、22重量%以下に調整することを特徴とする膨化食品の製造方法。
【請求項5】
不溶性原料及び油脂の少なくとも一方を前記原料に添加することを特徴とする請求項4に記載の膨化食品の製造方法。
【請求項6】
澱粉原料を含有し、水分が0.5重量%以上、5重量%以下に調整された膨化粒状物を複数備え;
前記膨化粒状物が、前記澱粉原料が押出成形装置によって押し出される押出方向の長さの前記押出方向と直交する断面の幅に対する比が0.6以上、6以下に形成され、前記複数の膨化粒状物が前記押出方向で互いに接着して構成された;
膨化食品。
【請求項7】
前記接着の長さが、3mm以上、50mm以下である請求項6に記載の膨化食品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−296334(P2006−296334A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−125015(P2005−125015)
【出願日】平成17年4月22日(2005.4.22)
【出願人】(000006091)明治製菓株式会社 (180)
【Fターム(参考)】