説明

自動ゲートシステム

【課題】個人認証装置で本人と認証された利用者のみゲートを通過させ、不正者のゲート通過を確実に防止する。
【解決手段】ゲート通路1の近傍に設置した個人認証装置5で個人認証を行うと共に、その認証を行った人物を人物撮影カメラ9で撮影し、認証された人物が人物撮影カメラ9の撮影画面内に存在することが確認されると、ゲート通路1のゲート扉2を開き、その後前記人物が人物撮影カメラ9の撮影画面内から消えたことが確認されかつゲート通路1の入口に設けられた人物検知センサ3により人物が検知された場合、ゲート扉2を開いたままにしてその人物を通過させ、人物撮影カメラ9の撮影画面内に人物が継続して存在している状態で人物検知センサ3により人物が検知された場合は、ゲート扉2を閉じる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲートを通過する人物の個人認証を行ってゲート扉の開閉を制御する自動ゲートシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
空港等においては不審人物等の出入国に対して高いセキュリティーが求められることから個人単位の認証を行い、その認証により本人確認された人物のみゲートを通過させるようにしている。また、空港の他にも、各種イベント会場等への入出に対して個人単位の認証を行い、その認証により本人確認された人物のみゲートを通過させることも行われている。この場合、本人確認とゲート扉の制御を連動させることが必要となるが、このような技術として、例えば、特許文献1、及び特許文献2に示されるシステムがある。
【0003】
特許文献1のシステムでは、扉付近に設置された個人認証装置によりIDカードや暗証番号による照合、あるいは指紋等の生体情報の照合による認証を行い、その認証により適性と判断された場合は扉を開錠して通過を許可するが、その際、個人認証装置による照合扉開錠直前までの間に、扉付近を撮影するカメラの画面を処理して、それにより扉付近に存在する人物が複数検知された場合は、扉の開錠を行わず、扉開錠後にカメラの画面処理により戸口を通過する人物が複数計測された場合は、通過が許可された人物以外の人物の不正通過(共ずれ)と判断してアラーム警告の発報を行うものとしている。
【0004】
また、特許文献2のシステムは、個人認証装置により入場者の個人認証用媒体から記録情報を読み取ると共に、その入場者がゲート装置に向かう際にカメラで入場者の顔画面を撮影して、その撮影した顔画面と前記記録情報内の顔画面とを審査装置で照合して一致するかを判定し、顔画面が一致してかつ前記記録情報の電子署名が正しい場合、ゲート装置のゲート扉を開くことで通過を許可するものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−122481
【特許文献2】特開2007−249819
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1のシステムでは、個人認証によって扉の開閉を制御しているものの、個人認証を行った本人以外の不正通過者に対してはカメラで監視してアラーム警告の発報により警備員等による処理を行うため、不正者の扉(ゲート)の通過を防止できないという問題がある。
【0007】
また、特許文献2のシステムでは、個人認証で本人と確認された場合、その人物が個人認証装置の前にとどまっていても、ゲート扉が開いてしまうため、個人認証を行った人物が個人認証装置から離れる前に別の人物がゲートを通過することが可能となり、やはり不正者のゲート通過を防止できないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することができる自動ゲートシステムを実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本発明の自動ゲートシステムは、ゲート通路の近傍に設置された個人認証装置で利用者の個人認証を行うと共に、その利用者を撮影手段で撮影し、前記個人認証装置で本人と認証された利用者が撮影手段で継続されて撮影される撮影画面内に存在することが前記個人認証装置の確認手段で確認されると、前記ゲート通路の途中に設けられたゲート扉を開き、その後、前記利用者が前記撮影画面内から消えたことが前記確認手段により確認されかつ前記ゲート通路の入口側に設けられたセンサにより人物が検知された場合、前記ゲート扉を開いたままにして個人認証を行った人物を通過させ、前記ゲート扉を開いた後に前記撮影画面内に人物が継続して存在していることが前記確認手段で確認されている状態で前記センサにより人物が検知された場合は、前記ゲート扉を閉じることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このようにした本発明によれば、個人認証装置で本人と認証された利用者のみゲートを通過させ、不正者のゲート通過を確実に防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施例を示すブロック図
【図2】第1の実施例の外観を示す斜視図
【図3】第1の実施例の作用を示す平面図
【図4】第1の実施例の作用を示すフローチャート
【図5】第2の実施例の作用を示す平面図
【図6】第2の実施例の作用を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明による自動ゲートシステムの実施例を説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は第1の実施例を示すブロック図、図2は第1の実施例の外観を示す斜視図で、図において1は大人が一人通過できる幅を有するゲート通路、2はゲート通路1の途中に設けられたゲート扉で、このゲート通路1とゲート扉2によりゲートが構成されている。3はゲート通路1の入口(入口側)に設けられた人物検知センサ、4は扉開閉制御部であり、この扉開閉制御部4は後述する個人認証装置からの指示に基づいてゲート扉2の開閉を制御するものとなっている。
【0013】
5はゲート通路1の入口近傍に設置された個人認証装置で、この個人認証装置5は、表示操作部6、媒体リーダ部7、指紋読取り部8aと8b、人物撮影カメラ(撮影手段)9、記憶部10、制御部11を備えており、この制御部11に表示操作部6、媒体リーダ部7、指紋読取り部8a及び8b、人物撮影カメラ9及び扉開閉制御部4が接続されている。
【0014】
ここで表示操作部6は、LCD等による表示部上にタッチパネルによる操作部を配置したもので、個人情報記録媒体の読取りや指紋データ取得のための案内等を表示すると共に必要なキー表示を行い、かつ表示されたキーにタッチパネル上から指触することでキーに定義された情報を入力できるものとなっている。
【0015】
媒体リーダ部7は、個人情報記録媒体から個人情報を読取る(取得する)個人情報取得手段として機能する。指紋読取り部8aは、個人認証を受ける利用者の左手の指の指紋を光学的に読み取ってその指紋データを出力する機能を有し、指紋読取り部8bは個人認証を受ける人物の右手の指の指紋を光学的に読み取ってその指紋データを出力する機能を有している。この指紋読取り部8aと8bは、認証データ取得手段であり、指紋データは個人認証のための認証データである。
【0016】
人物撮影カメラ9は、個人認証装置5の前に立つ人物つまり個人認証を受けようとする人物を継続して撮影するためのもので、ビデオカメラ等が用いられ、個人認証装置5に外付けすることが可能である。記憶部10は、表示操作部6に表示する画面データや個人認証装置5全体を制御する制御プログラム等を記憶している。
【0017】
制御部11は記憶部10に格納された制御プログラムに基づいて表示操作部6、媒体リーダ部7、指紋読取り部8a及び8b、人物撮影カメラ9を制御するもので、個人認証装置5全体の制御を司り、個人認証のための判断手段や、人物撮影カメラ9の撮影画面内における利用者の存在を確認する確認手段としての機能を有し、個人認証の結果や人物検知センサ3からの信号に基づいて扉開閉制御部4にゲート扉2の開閉の指示を送るものとなっている。
【0018】
12は管理サーバで、個人認証装置5の上位装置である。この管理サーバ12には個々のシステム利用者つまり、ゲート扉2を通過するために個人認証装置5により個人認証を受ける個々の人物の指紋データがその個人を特定する個人情報と関連付けて登録されており、個人認証装置5の制御部11はこの管理サーバ12に接続されている。
【0019】
ここで、指紋データは利用者が両手の特定の指例えば人差し指を登録するものとする。また、利用者個人を特定する個人情報としては、利用者の氏名や予め利用者に与えられる登録番号等が用いられ、ゲート扉2を通過しようとする利用者の個人情報が個人認証装置5の制御部11から管理サーバ12に送られると、管理サーバ12はその個人情報に該当する指紋データを制御部11に送るものとなっている。
【0020】
上述した構成を有する第1の実施例の作用について説明する。図3は第1の実施例の作用を示す平面図、図4は第1の実施例の作用を示すフローチャートで、以下図4にSで示したステップに従って説明する。尚、以下に説明する各部の動作は記憶部10に格納された制御プログラムに基づいて制御部11により制御されるものとする。
【0021】
ゲートを通過しようとする利用者が個人認証装置5の表示操作部6に表示された案内画面に従って個人情報記録媒体を媒体リーダ部7にセットすると、媒体リーダ部7がその媒体から利用者の個人情報を読取る(S1)。
【0022】
例えばゲート通路1及び個人認証装置5が空港の出国口に設置されている場合、個人情報記録媒体である旅券(パスポート)の所定のページを開いてセットさせ、そのページに記録されている個人情報を読取り、またイベント会場の入場口に設置されている場合は、個人情報記録媒体である入場券をセットさせて、その入場券に記録されている個人情報を読取る。
【0023】
読取られた個人情報は制御部11に送られ、制御部11により正常な情報か否かの確認が行われる。読取りエラー等により、正常な情報と確認できなかった場合は、再度個人情報記録媒体をセットさせて再読取りが行われ、正常な情報か否かの確認が行われる。
個人情報が正常な情報と確認された場合、制御部11の指示により人物撮影カメラ9で撮影が開始される(S2)。
【0024】
続いて、表示操作部6に両手の人差し指を指紋読取り部8a及び8bにかざすように案内するメッセージとイラストを組み合わせた画面が表示され、この画面に従って利用者が両手の人差し指を指紋読取り部8a及び8bにかざすと、両人差し指の指紋が読取られて、その指紋データが制御部11に送られる。
制御部11は前記個人情報を基に該当する登録されている両人差し指の指紋データを管理サーバ12から取得し、取得した両人差し指の指紋データと指紋読取り部8a及び8bが読取った両人差し指の指紋データを照合して指紋認証を行う(S3)。
【0025】
そして、読取りエラー等により指紋データが一致しない場合は、再度指紋の読取りを行い、再度照合を行うが、指紋データが一致した場合、制御部11は認証結果が正しいと判断、つまり個人認証を行った人物が利用者本人であると判断して、制御部11は扉開閉制御部4のゲート扉2を開くよう指示を送り、これにより扉開閉制御部4は図示しない開閉機構を駆動してゲート扉2を開く(S4)。
【0026】
その後、制御部11は人物撮影カメラ9が継続して撮影している画面を監視して認証を行った利用者が存在するか否かを確認し(S5)、認証時点で撮影画面内に存在していた利用者が撮影画面から消えて、ゲート通路1の入口に設けられた人物検知センサ3で人物が検知された場合(S6)、制御部11は個人認証された利用者であると判断してゲート扉2を開いたままの状態にして、利用者を通過させる。
【0027】
そして、ゲートを通過した利用者をゲート通路1に設けられている図示しないセンサが検知すると、制御部11は個人認証された利用者がゲート扉2を通過したものと判断して(S7)、扉開閉制御部4にゲート扉2を閉じるよう指示を送り、これにより扉開閉制御部4は開閉機構を駆動してゲート扉2を閉じる(S8)。
【0028】
一方、認証時点で人物撮影カメラ9の撮影画面内に個人認証を行った利用者が継続して存在していることが制御部11により確認されている状態で人物検知センサ3が人物を検知した場合(S9)、制御部11は個人認証を行った利用者本人とは異なる不正者の進入と判断して、扉開閉制御部4にゲート扉2を閉じるよう指示を送り、これにより扉開閉制御部4は開閉機構を駆動して図3に示したようにゲート扉2を閉じ(S10)、不正者のゲート通過を阻止する。
【0029】
以上説明した第1の実施例では、ゲート通路1の近傍に設置した個人認証装置5で利用者の個人認証を行うと共に、その認証を行った利用者を人物撮影カメラ9で撮影し、個人認証で本人と認証された利用者が人物撮影カメラ9の撮影画面内に存在することが確認されると、ゲート通路1の途中に設けられたゲート扉2を開き、その後、利用者が人物撮影カメラ9の撮影画面内から消えたことが確認されかつゲート通路1の入口に設けられた人物検知センサ3により人物が検知された場合、個人認証を行った利用者と判断して、ゲート扉2を開いたままにして個人認証を行った利用者を通過させ、前記のようにゲート扉2を開いた後、人物撮影カメラ9の撮影画面内に利用者が継続して存在していることが確認されている状態で人物検知センサ3により人物が検知された場合は、不正者の進入と判断して、ゲート扉2を閉じるように制御しているため、個人認証装置5で本人と認証された利用者のみゲートを通過させ、不正者のゲート通過を確実に防止できるという効果が得られる。
【実施例2】
【0030】
次に本発明の第2の実施例について説明する。この第2の実施例のハードウェアー上の構成は図1及び図2に示した第1の実施例と同様であり、記憶部10に記憶されている制御プログラムのみが異なるもので、以下に説明する各部の動作は、記憶部10に記憶された制御プログラムに基づいて制御部11により制御されるものとする。
図5は第2の実施例の作用を示す平面図、図6は第1の実施例の作用を示すフローチャートで、以下図6にSで示したステップに従って説明する。
【0031】
ゲートを通過しようとする利用者が個人認証装置5の表示操作部6に表示された案内画面に従って個人情報記録媒体を媒体リーダ部7にセットすると、媒体リーダ部7がその媒体から利用者の個人情報を読取る(S1)。
例えばゲート通路1及び個人認証装置5が空港の出国口に設置されている場合、個人情報記録媒体である旅券(パスポート)の所定のページを開いてセットさせ、そのページに記録されている個人情報を読取り、またイベント会場等の入場口に設置されている場合は、個人情報記録媒体である入場券をセットさせて、その入場券に記録されている個人情報を読取る。
【0032】
読取られた個人情報は制御部11に送られ、制御部11により正常な情報か否かの確認が行われる。読取りエラー等により、正常な情報と確認できなかった場合は、再度個人情報記録媒体をセットさせて再読取りが行われ、正常な情報か否かの確認が行われる。
個人情報が正常な情報と確認された場合、制御部11の指示により人物撮影カメラ9で撮影が開始される(S2)。
【0033】
続いて、表示操作部6に両手の人差し指を指紋読取り部8a及び8bにかざすように案内するメッセージとイラストを組み合わせた画面が表示され、この画面に従って利用者が両手の人差し指を指紋読取り部8a及び8bにかざすと、両人差し指の指紋が読取られて、その指紋データが制御部11に送られる。
【0034】
制御部11は前記個人情報を基に該当する登録されている両人差し指の指紋データを管理サーバ12から取得し、取得した両人差し指の指紋データと指紋読取り部8a及び8bが読取った両人差し指の指紋データを照合して指紋認証を行う(S3)。
そして、読取りエラー等により指紋データが一致しない場合は、再度指紋の読取りを行い、再度照合を行うが、指紋データが一致した場合、制御部11は認証結果が正しいと判断する。つまり認証を行った人物が利用者本人であると判断する。
【0035】
続いて制御部11は、人物撮影カメラ9が継続して撮影している画面を監視して個人認証を行った利用者が存在するか否かを確認し(S4)、認証時点で撮影画面内に存在していた利用者が撮影画面から消えて、ゲート通路1の入口に設けられた人物検知センサ3で人物が検知された場合(S5)、制御部11は個人認証された利用者であると判断して、扉開閉制御部4のゲート扉2を開くよう指示を送る。
これにより扉開閉制御部4は図示しない開閉機構を駆動して図5に示したようにゲート扉2を開き(S6)、個人認証された利用者を通過させる。
【0036】
そして、ゲートを通過した認証された利用者をゲート通路1に設けられている図示しないセンサが検知すると、制御部11は利用者がゲート扉2を通過したものと判断して(S7)、扉開閉制御部4にゲート扉2を閉じるよう指示を送り、これにより扉開閉制御部4は開閉機構を駆動してゲート扉2を閉じる(S8)。
【0037】
一方、認証時点で人物撮影カメラ9の撮影画面内に認証された利用者が継続して存在していることが制御部11により確認されている状態で人物検知センサ3が人物を検知した場合(S9)、制御部11は個人認証を行った利用者本人とは異なる不正者の進入と判断して、ゲート扉2を閉じたままの状態に保ち(S10)、これにより不正者のゲート通過を阻止する。
【0038】
以上説明した第2の実施例では、ゲート通路1の近傍に設置した個人認証装置5で利用者の個人認証を行うと共に、その認証を行った利用者を人物撮影カメラ9で撮影し、個人認証で本人と認証された利用者が人物撮影カメラ9の撮影画面内に存在することが確認された後、前記利用者が人物撮影カメラ9の撮影画面内から消えたことが確認されかつゲート通路1の入口に設けられた人物検知センサ3により人物が検知された場合、認証を行った利用者と判断して、ゲート扉2を開いて利用者を通過させ、人物撮影カメラ9の撮影画面内に個人認証を行った利用者が継続して存在していることが確認されている状態で人物検知センサ3により人物が検知された場合は、不正者の進入と判断して、ゲート扉2を閉じたままの状態に保つように制御しているため、第1の実施例と同様に個人認証装置5で本人と認証された利用者のみゲートを通過させ、不正者のゲート通過を確実に防止できるという効果が得られる。
【0039】
尚、人物撮影カメラ9の撮影画面内から利用者が消えて、ゲート通路1入口の人物検知センサ3で人物が検知されるまでの時間を計測し、一定時間を超えた場合には、利用者に再度の認証を促すようにしても良い。
上述した第1、第2の実施例では、両手の人差し指の指紋により個人認証を行うものとしたがこれに限られるものではなく、人差し指以外の指の指紋により個人認証を行うことも可能であり、また片方の手の指の指紋により個人認証を行うこともできる。
【0040】
また、個人認証は指紋に限られず、虹彩、顔貌、静脈パターン、声紋等の生体情報を認証データとして個人認証を行うようにしてもよく、その場合は虹彩、顔貌、静脈パターン、声紋等の認証データを利用者から取得する認証データ取得手段を個人認証装置5に設ければよい。この他にも、暗証番号やパスワード等を認証データとして個人認証を行うようにしてもよく、その場合は表示操作部6により利用者に暗証番号やパスワード等を入力させればよい。無論これらの認証データは管理サーバ12に個人情報に関連付け手登録し、個人認証の際、個人認証装置5の制御部11が管理サーバ12から認証データを取得するようにする。
【0041】
また、上述した第1、第2の実施例では、個人情報取得手段として個人情報記録媒体から個人情報を読取る媒体リーダ部7を用いるものとしたが、表示操作部6を個人情報取得手段として利用し、この表示操作部6から利用者に個人情報を入力させることで、個人情報を取得するものとしてもよい。
【0042】
更に、上述した第1、第2の実施例では、ゲート通路1及び個人認証装置5が空港の出国口やイベント会場の入場口に設置されている場合について説明したが、これに限らず、娯楽施設や競技場の入場口、あるいは企業の入館口等に設置することで、不正者の侵入を防止することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 ゲート通路
2 ゲート扉
3 人物検知センサ
4 扉開閉制御部
5 個人認証装置
6 表示操作部
7 媒体リーダ部
8a 指紋読取り部
8b 指紋読取り部
9 人物撮影カメラ
10 記憶部
11 制御部
12 管理サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲート通路の近傍に設置された個人認証装置で利用者の個人認証を行うと共に、その利用者を撮影手段で撮影し、
前記個人認証装置で本人と認証された利用者が撮影手段で継続されて撮影される撮影画面内に存在することが前記個人認証装置の確認手段で確認されると、前記ゲート通路の途中に設けられたゲート扉を開き、
その後、前記利用者が前記撮影画面内から消えたことが前記確認手段により確認されかつ前記ゲート通路の入口側に設けられたセンサにより人物が検知された場合、前記ゲート扉を開いたままにして個人認証を行った人物を通過させ、
前記ゲート扉を開いた後に前記撮影画面内に人物が継続して存在していることが前記確認手段で確認されている状態で前記センサにより人物が検知された場合は、前記ゲート扉を閉じることを特徴とする自動ゲートシステム。
【請求項2】
ゲート通路の近傍に設置された個人認証装置で利用者の個人認証を行うと共に、その利用者を撮影手段で撮影し、
前記個人認証装置で本人と認証された利用者が撮影手段で継続されて撮影される撮影画面内に存在することが前記個人認証装置の確認手段で確認された後、前記利用者が前記撮影画面内から消えたことが前記確認手段により確認されかつ前記ゲート通路の入口側に設けられたセンサにより人物が検知された場合、前記ゲート通路の途中に設けられたゲート扉を開いて個人認証を行った人物を通過させ、
前記撮影画面内に人物が継続して存在していることが前記確認手段で確認されている状態で前記センサにより人物が検知された場合は、前記ゲート扉を閉じたままの状態に保つことを特徴とする自動ゲートシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の自動ゲートシステムにおいて、
利用者個人の認証データを当該利用者を特定する個人情報と関連付けて上位装置に登録しておき、
前記個人認証装置に個人情報取得手段と認証データ取得手段を設け、
利用者が個人認証する際、その利用者の個人情報を前記個人情報取得手段で取得すると共に認証データを認証データ取得手段により取得し、取得した個人情報により前記個人認証装置は前記上位装置から前記利用者の認証データを取得して、その認証データを前記認証データ取得手段により取得し認証データと照合して個人認証することを特徴とする自動ゲートシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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