説明

自動バックライト検出

特定の実施形態では、オートホワイトバランスモジュールにおいて画像データを受け取り、オートホワイトバランスデータを発生させることを含む方法を開示する。方法は、オートホワイトバランスデータに基づいて、バックライト状態を検出することをさらに含む。バックライト状態を自動的に検出する装置も開示する。

【発明の詳細な説明】
【開示の分野】
【0001】
本開示は、一般的に、ビデオおよび静止画像処理に向けられており、より詳細には、画像発生に影響を与えるバックライト検出に向けられている。
【0002】
背景
ライティング条件は、スチールカメラおよびビデオカメラによって撮影されたデジタル画像の品質に影響を与える。例えば、バックライティング状態のもと、対象物の画像を前景に取り込むと、結果的に、関心のある対象物が、背景よりも、より暗く見えることになることがある。それゆえ、取り込んだ画像上の対象物の細部が見づらい。
【0003】
バックライティングにより、画像の背景は、関心のある対象物よりもより高いルミナンスを有することになる。バックライト状態は、屋内、屋外、または、混在した屋内および屋外環境で起こり得る。バックライティングから結果的に生じる明るい背景が原因で、関心のある対象物が、所望のものよりも、より暗くなることがある。
【0004】
デジタル写真技術における進歩は、バックライティングの影響を弱める技術を導いた。例えば、フラッシュや、バックライトガンマや、ルミナンス適合や、増加した露光能力の進歩により、関心のある対象物を明るくするように機能することができる。
【0005】
これらの進歩にもかかわらず、一部のユーザが、このようなバックライティング補償技術から利益を得ることができない。従来、ユーザは、バックライティング補償機能を手動でアクティブ化する。切り替えまたは他のアクティブ化シーケンスの手動の性質は、バックライティング補償機能の電源を入れるのはいつが適切であるかを、ユーザは知っている必要がある。このような機能をアクティブ化するのに伴うステップが、一部のユーザにとっては不便であることがある。例えば、写真家が、バックライトスイッチを入れるために、写真の被写体から注意をそらすことを嫌がるかもしれない。それゆえ、一部のユーザは、バックライティング補償技術を利用せず、低減したピクチャ品質で画像を取り込まざるを得なくなっている。
【概要】
【0006】
特定の実施形態は、バックライティングテストを組み合わせたものを使用して、バックライティング状態を自動的に検出する。第1のテストは、画像データから発生されたヒストグラムデータが、高い周波数しきい値および低い周波数しきい値を超えるか否かを評価することによって、バックライト状態の存在を決定する。第2のテストは、収集したオートホワイトバランス統計を使用して、画像データの屋内領域および屋外領域を識別する。屋内データおよび屋外データの比較をさらに使用して、バックライト状態の存在を決定する。第3のテストが、画像中で顔を検出した場合に、実施形態は、顔のバックライト補償を提供することができる。
【0007】
別の特定の実施形態では、オートホワイトバランスモジュールにおいて画像データを受け取り、オートホワイトバランスデータを発生させることを含む方法を開示する。方法は、オートホワイトバランスデータに基づいて、バックライト状態を検出することをさらに含む。
【0008】
別の実施形態では、画像データを受け取るように構成されているオートホワイトバランスモジュールを備えている装置を開示する。装置は、バックライト検出モジュールを備えている。バックライト検出モジュールは、オートホワイトバランスモジュールからのデータを受け取るように結合されており、オートホワイトバランスモジュールからのデータの評価に基づいて、バックライト状態が存在するか否かを決定する論理を備えている。
【0009】
別の実施形態では、画像データを自動的にホワイトバランスし、ホワイトバランスデータを発生させる手段とともに、ホワイトバランスデータに基づいて、バックライト状態を検出する手段を備えている装置を開示する。
【0010】
別の実施形態では、コンピュータ実行可能なコードを記憶するコンピュータ読み取り可能媒体を開示する。コンピュータ読み取り可能媒体は、画像データを自動的にホワイトバランスし、ホワイトバランスデータを発生させるための、コンピュータによって実行可能なコードを含む。コンピュータによって実行可能なコードは、ホワイトバランスデータに基づいて、バックライト状態を検出してもよい。
【0011】
開示した実施形態によって提供される特定の利点は、向上した、ユーザの利便性および画像品質を含んでいてもよい。実施形態は、連続的に実行するインテリジェントな自動バックライト検出アルゴリズムを含んでいてもよい。自動バックライト検出アルゴリズムがバックライト状態を検出したとき、装置は、ユーザの介入なしに、バックライト補償を自動的に適用できる。
【0012】
本開示の他の様態、利点、および特徴は、以下のセクション:図面の簡単な説明、詳細な説明、および特許請求の範囲、を含む明細書全体のレビューの後に明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、自動バックライト検出装置の特定の例示的な実施形態のブロックダイアグラムである。
【図2】図2は、ルミナンスを示す周波数プロットと、図1の装置のヒストグラムモジュールによってバックライティング状態を検出するために使用するしきい値とを含むヒストグラムである。
【図3】図3は、オートホワイトバランスデータを発生させるための、図1の装置のオートホワイトバランスモジュールによる統計収集プロセスを図示しているグラフであり、このグラフは、色空間の、2次元のグレー画素を示している長方形ボックスを図示している。
【図4】図4は、プロットされた基準点および図1のオートホワイトバランスモジュールによって発生されたオートホワイトバランスデータを使用して生成された屋内サンプル点の分布を示しているグラフである。
【図5】図5は、プロットされた基準点および図1のオートホワイトバランスモジュールによって発生されたオートホワイトバランスデータを使用して生成された屋外サンプル点の分布を示しているグラフである。
【図6】図6は、図1のオートホワイトバランスモジュールによって発生されたオートホワイトバランスデータを使用して生成された、屋内サンプル点および屋外のサンプル点の両方とともに、基準点の分布を示しているグラフである。
【図7】図7は、図1の装置によって制御され得るような、バックライト状態を自動的に検出する方法の特定の実施形態を示しているフローチャートである。
【図8】図8は、図1の装置によって制御され得るような、バックライト状態を自動的に検出する方法の、別の特定の実施形態を示しているフローチャートである。
【図9】図9は、図1の装置によって制御され得るような、画像の屋内部分および屋外部分を識別する方法の特定の実施形態を示しているフローチャートである。
【図10】図10は、図1の装置によって制御され得るような、複数のエリアのそれぞれ内のグレー画素の平均値を決定する方法の特定の実施形態を示しているフローチャートである。
【図11】図11は、オートホワイトバランスデータを使用して、バックライティング状態を検出して補償するように構成されている自動バックライト検出デバイスの特定の実施形態のブロックダイアグラムである。
【図12】図12は、オートホワイトバランスデータを使用して、バックライティング状態を検出して補償するように構成されている自動バックライト検出デバイスの別の特定の実施形態のブロックダイアグラムである。
【詳細な説明】
【0014】
図1は、バックライト状態を自動的に検出できる装置100を図示しているブロックダイアグラムである。装置100は、さまざまな実施形態にしたがった、画像データ104上でさまざまな処理技術を記憶および実行するための画像処理ユニット102を備えていてもよい。ここで記述するように、画像処理ユニット102は、オートホワイトバランスデータを発生させて使用し、バックライト状態を検出できる。一般的に、装置100は、バックライティング状態の自動検出と、バックライティング状態の補正または補償とを提供することによって、デジタル画像を向上させることができる。
【0015】
画像処理ユニット102は、チップセットを備えていてもよく、チップセットは、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、オンチップメモリや、ハードウェア論理または回路を含む。さらに詳細には、画像処理ユニット102は、プロセッサや、ハードウェアや、ソフトウェアまたはファームウェアや、そのようなものとして実現し得る、画像処理ユニット102のさまざまなコンポーネントのうちの任意のものを組み合わせたものを備えていてもよい。
【0016】
図1の図示した例では、装置100は、ローカルメモリ106と、メモリ制御装置108も備えている。ローカルメモリ106は、生画像データを記憶できる。ローカルメモリ106は、画像処理ユニット102によって実行された処理に続いて処理された画像データも記憶できる。
【0017】
メモリ制御装置108は、ローカルメモリ106内のメモリ構成を制御できる。メモリ制御装置108は、ローカルメモリ106から画像処理ユニット102へのメモリロードも制御できる。メモリ制御装置108は、画像処理ユニット102からローカルメモリ106への書き戻しも制御できる。画像処理ユニット102によって処理される画像は、画像取り込みに続いて、画像取り込み装置110からローカルメモリ106中に直接的にロードされてもよく、または、画像処理の間にローカルメモリ106中に記憶されてもよい。
【0018】
例示的な実施形態では、装置100は、処理する画像を取り込むための画像取り込み装置110を備えているが、本開示は、この点に限定していない。画像取り込み装置110は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサエレメント、電荷結合素子(CCD)センサエレメント、または、これらに類するもののような固体状態センサエレメントのアレイを含んでいてもよい。代替的に、または、加えて、画像取り込み装置110は、1組の画像センサを備えていてもよく、1組の画像センサは、各センサの表面上で配置されている色フィルタアレイ(CFA)を備えている。いずれにせよ、画像処理の際の待ち時間を避けるために、画像取り込み装置110は、画像処理ユニット102に直接的に結合させてもよい。当業者は、画像データ104を取り込むために他のタイプの画像センサも使用できることを正しく認識すべきである。画像取り込み装置110は、静止画像またはフルモーションビデオシーケンスを取り込むことができる。後のケースでは、ビデオシーケンスの1つ以上の画像フレーム上で、画像処理を実行することができる。
【0019】
装置100は、本開示で記述したような画像処理に続いて画像を表示するディスプレイ114を備えていてもよい。画像処理の後、画像を、ローカルメモリ106に、または、外部メモリ112に書き込んでもよい。ユーザへの提示のために、処理した画像をディスプレイ114に送ってもよい。
【0020】
いくつかのケースでは、装置100は、複数のメモリを備えていてもよい。外部メモリ112は、例えば、比較的大きいメモリ空間を備えていてもよい。外部メモリ112は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)を含んでいてもよい。他の例では、外部メモリ112は、フラッシュメモリ、または他の何らかのタイプのデータ記憶ユニットのような不揮発性メモリを含んでいてもよい。ローカルメモリ106は、比較的より小さくて、より速いメモリ空間を備えていてもよい。例によると、ローカルメモリ106は、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)を含んでいてもよい。
【0021】
ローカルメモリ106および外部メモリ112は、単なる例示であり、同じメモリコンポーネント中に組み合わせてもよく、または、多数の他のコンフィギュレーションで実現してもよい。特定の実施形態では、ローカルメモリ106は、典型的にSDRAMでは、外部メモリ112の一部を形成する。このケースでは、画像処理ユニット102とともにメモリもオンチップで位置付けられていないという意味で、ローカルメモリ106および外部メモリ112の両方とも、外部に存在するかもしれない。代替的に、ローカルメモリ106は、オンチップメモリバッファを備えていてもよく、一方では、外部メモリ112は、チップの外部に存在していてもよい。ローカルメモリ106と、ディスプレイ114と、外部メモリ112(および、必要ならば、他のコンポーネント)は、通信バス116を通して結合されていてもよい。
【0022】
装置100は、処理した画像をまたは画像のコード化されたシーケンスを別のデバイスに送信するための(示していない)送信機も備えていてもよい。本開示の技術は、デジタルカメラ機能性またはデジタルビデオ能力を備える、(セルラフォン向けのような)ハンドヘルドワイヤレス通信デバイスによって使用できる。そのケースでは、変調された情報のワイヤレス通信を促進するために、デバイスは、搬送波形上へのベースバンド信号のワイヤレス変調を促進するための変調復調器(MODEM)も備えていてもよい。
【0023】
図1の画像処理ユニット102は、バックライト検出モジュール118と、オートホワイトバランスモジュール120と、ヒストグラムモジュール122と、顔検出モジュール124と、バックライト補償モジュール126とを備えていてもよい。以下でさらにより詳細に説明するように、バックライト検出モジュール118は、複数の検出プロセスを用いることができる。バックライト検出モジュール118は、オートホワイトバランスモジュール120からデータを受け取るように結合されていてもよい。バックライト検出モジュール118は、オートホワイトバランスモジュール120からのデータの評価に基づいて、バックライト状態を検出するように構成されていてもよい。例えば、バックライト検出モジュール118は、画像の第1の部分を屋内領域として、画像の第2の部分を屋外領域として識別するように構成されていてもよい。バックライト検出モジュール118は、屋内領域のエレメントを第1のしきい値と比較することによって、ブライトネス状態を評価することができる。バックライト検出モジュール118は、屋外領域のエレメントを第2のしきい値とさらに比較してもよい。第1のしきい値および第2のしきい値と比較したような屋内領域および屋外領域の評価したブライトネス状態に応答して、バックライト決定を行うことができる。
【0024】
バックライト検出モジュール118は、バックライト決定論理128と、屋内/屋外比較論理130と、オートホワイトバランスモジュール120とインターフェースするためのインターフェース132とを備えていてもよい。屋内/屋外比較論理130は、オートホワイトバランスモジュール120の出力を処理して、受け取った画像データ104の屋内領域および屋外領域を識別できる。バックライト決定論理128は、屋内/屋外比較論理130に結合されており、バックライト状態を決定するように構成されていてもよい。このように、バックライト決定論理128の出力138は、オートホワイトバランスモジュール120によって発生されたオートホワイトバランスデータに部分的に基づいていてもよい。
【0025】
オートホワイトバランスモジュール120は、画像データ104を受け取るようにと、統計を収集するように構成されていてもよい。オートホワイトバランスモジュール120の実施形態は、統計にしたがって、ホワイトバランス利得をさらに適用してもよい。オートホワイトバランスモジュール120は、バックライティングを評価するためにバックライト検出モジュール118によって使用されるオートホワイトバランスデータを出力してもよい。
【0026】
バックライティングを検出するために使用される別のテストユニットは、ヒストグラムモジュール122を備えている。ヒストグラムモジュール122は、高いしきい値の割合および低いしきい値の割合をヒストグラムデータに適用して、バックライト状態の存在を決定できる。ヒストグラムデータが、高いしきい値および低いしきい値の両方を超えた場合に、バックライト状態が存在することを、ヒストグラムモジュール122は決定できる。例えば、ヒストグラムは、画像におけるルミナンスを示す周波数グラフを含んでいてもよい。高いしきい値の割合および低いしきい値の割合が、ヒストグラム中に含まれていてもよい。ヒストグラムモジュール122は、いくつかの画素が、低いしきい値よりも暗いことを決定できる。ヒストグラムは、高いしきい値よりも明るいいくつかの画素が存在することも示すことができる。両方のしきい値を超える画素が存在するときには、ヒストグラムモジュール122は、バックライト状態を検出したことを示すことができる。
【0027】
ヒストグラムの両方のしきい値を超えていない場合、ヒストグラムモジュール122は、代替的に、バックライト状態を検出していないことを示すことができる。例えば、高いしきい値よりも明るい画素が存在するが、低いしきい値よりも暗い画素が存在しない場合に、ヒストグラムモジュール122は、バックライト状態が存在しないことを決定することができる。高いしきい値も低いしきい値のいずれも超えない場合にも、同じ結果を決定することができる。
【0028】
実施形態は、ヒストグラムモジュール122を使用して、ヒストグラムデータを評価できる。バックライティング状態を検出するために、ヒストグラムデータを処理してもよい。例えば、それぞれの端においてピークを含むヒストグラムは、激しいバックライト状態を示すことができる。ヒストグラムの高い端においてピークを持ち、暗い領域中で増加している別のヒストグラムは、適度なバックライト状態を示すことができる。高い端において1つのピークを持つさらなる別のヒストグラムは、わずかなバックライト状態に対応していてもよい。
【0029】
ヒストグラムモジュール122は、このようなヒストグラムデータを使用して、画像データ104に関する第1のバックライトテストを実行できる。例えば、第1の値よりも低いブライトネス値を持つ画素数が第1のしきい値を超えるか否かを、ヒストグラムモジュール122は決定できる。ヒストグラムモジュール122は、第2の値よりも大きいブライトネス値を持つ画素数が、第2のしきい値を超えるか否かも決定できる。
【0030】
顔検出モジュール124は、バックライト補償を調整して、検出した顔を適切なブライトネスレベルに至らせることができる。顔が画像データ中に存在しない場合には、普通のバックライト補償を適用できる。いくつかの実施形態では、顔検出モジュール124は、補助的なテストプロセスを含んでいてもよい。
【0031】
バックライト補償ユニット126は、バックライト現象の影響を弱めるプロセスを含んでいてもよく、これは、顔優先バックライト補償技術を含む。数ある中でも、フラッシュ技術や、バックライトガンマ技術や、ルミナンス適合技術や、向上した露光技術を使用して、比較的より暗い、関心のある対象物を明るくすることができる。
【0032】
画像データ104が、画像処理ユニット102に到達する。図1の実施形態中に示したような、ヒストグラムモジュール122を使用して、画像データ104から発生されたヒストグラムデータに基づいて、バックライト状態を検出できる。画像データ104は、同時に、オートホワイトバランスモジュール120に到達することがある。オートホワイトバランスモジュール120は、バックライト状態があり得るか否かを決定するために、バックライト検出モジュール118によって評価されるオートホワイトバランスデータを収集する。ヒストグラムモジュール122およびオートホワイトバランスモジュール120の出力を結合的に処理して、バックライト状態が存在するか否かを決定できる。例えば、ヒストグラムモジュール122およびオートホワイトバランスモジュール120の両方の各出力がバックライト状態の可能性を示すことを決定した後に、バックライト検出モジュール118がバックライト状態を検出できる。
【0033】
バックライト状態を検出しなかった場合には、バックライト補償モジュール126のルーチンバックライト補償プロセス134によって、画像データ104を処理してもよい。画像データ104は、顔検出モジュール124によっても処理できる。顔検出モジュール124は、画像データ104中に何らかの顔が含まれているか否かを決定できる。顔検出モジュール124の決定に基づいて、画像データ104を、バックライト補償モジュール126の顔優先バックライト補償プロセス136に渡してもよく、さらに、または、代替実施形態では、ルーチンバックライト補償プログラム134に渡してもよい。
【0034】
装置100は、ビデオシーケンスをコーディングし、ビデオシーケンスを送信および/または受信できる、画像取り込みデバイスまたはデジタルビデオデバイスの一部を形成していてもよい。例として、装置100は、スタンドアローンデジタルカメラまたはビデオカムコーダーや、セルラまたは衛星無線電話機のようなワイヤレス通信デバイスや、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)や、コンピュータや、または、画像処理が望ましい、イメージング能力またはビデオ能力を持つ何らかのデバイスを含んでいてもよい。
【0035】
多数の他のエレメントも、装置100中に備えられていてもよいが、説明を簡単かつ容易にするために、図1中では特に図示していない。図1中に図示したアーキテクチャは、単なる例示的であるが、ここで記述した技術は、さまざまな他のアーキテクチャとともに実現してもよい。
【0036】
図2は、図1のヒストグラムモジュール122によって、発生され処理され得る、例示的なヒストグラム200を示している。バックライティング状態を検出するために、ヒストグラム200のデータは自動的に評価できる。図2の実施形態中で示したように、ヒストグラム200は、ルミナンスを示す周波数プロット202を含んでいる。低いしきい値204を含む線と、高いしきい値206を含む線とを、ヒストグラム200中に含んでいる。図2中に示しているように、例示的なヒストグラム200は、低いしきい値204よりも暗い、いくつかの画素208を含んでいる。ヒストグラム200は、高いしきい値206よりも明るい、いくつかの画素210が存在することも示す。示しているように、両方のしきい値204、206をそれぞれ超える画素208、210が存在する場合に、ヒストグラムモジュール122は、バックライト状態を検出することを、または、バックライト状態があり得ることを決定できる。
【0037】
ヒストグラムの画素データが両方のしきい値204、206を超えていない場合に、ヒストグラムモジュール122は、バックライト状態を検出していないことを出力してもよい。例えば、ヒストグラムは、低いしきい値よりも暗い画素を含むことがあるが、高いしきい値よりも明るい画素を持たないかもしれない。このような例では、ヒストグラムモジュール122は、バックライト状態を検出しないことを決定できる。
【0038】
図2中で図示したヒストグラム検出技術は、多くのバックライトシーンを検出するために有利であるかもしれない。しかしながら、実際に大変暗く、関心のある対象物でないかもしれない、画像データ104中の対象物を、低いしきい値204よりも暗い画素が表すことがある。ヒストグラムモジュール122のバックライト決定を確認または開始するために、付加的なバックライトテストを使用してもよい。
【0039】
図1のオートホワイトバランスモジュール120によって、1つのこのような付加的なバックライトテストを実行してもよい。オートホワイトバランスモジュール120が、受け取った画像データ104を処理し、オートホワイトバランスデータを含む統計を収集してもよい。バックライティング状態を検出するために、オートホワイトバランスデータを使用して、屋内サンプルおよび屋外サンプルを比較してもよい。図3は、統計を収集し、そうでなければ、屋内/屋外比較の際に使用するオートホワイトバランスデータを発生させるために、オートホワイトバランスモジュール120によって使用される方法をグラフで示している。
【0040】
図3は、特に、統計収集方法を図示しているグラフ300を示している。この統計収集方法は、グレー点304を中心とするYCrCb色空間の2次元(CrおよびCb)のグレー画素を含む長方形ボックス302を使用している。図3は、図1のオートホワイトバランスモジュール120が、どのように、受け取った画像データ104をフィルタリングして、オートホワイトバランスデータを発生させるかをグラフで示している。1つのコンフィギュレーションでは、図1のホワイトバランスモジュール120が、取り込んだ画像をフィルタリングして、予め定められたルミナンス範囲内に含まれているグレー領域を選択してもよい。その後、ホワイトバランスモジュール120が、予め定められたCrおよびCb基準を満たす、これらの残りの領域を選択してもよい。オートホワイトバランスモジュール120のフィルタリングプロセスは、ルミナンス値を使用して、暗すぎる領域を、または、明るすぎる領域を取り除くことができる。ノイズおよび飽和問題のために、これらの領域を排除できる。オートホワイトバランスモジュール120は、関係するフィルタ関数を、多数の式として表すことができる。1組の不等式(式)を満たす領域を、可能性あるグレー領域として考えてもよい。
【0041】
オートホワイトバランスモジュール120は、それぞれの領域に対する、Yの合計と、Cbの合計と、Crの合計と、画素数とを提供できる。画像を、N×N領域に分割できる。以下の式:
Y<=Ymax(1)
Y>=Ymin(2)
Cb<=m1*Cr+c1(3)
Cr>=m2*Cb+c2(4)
Cb>=m3*Cr+c3(5)
Cr<=m4*Cb+c4(6)
を使用して、統計収集をセットアップしてもよい。
【0042】
値m1−m4およびc1−c4は、予め定められた定数を表していてもよい。十分に広い範囲のフィルタリングされた対象物と、取り込んだ画像に対して推定されることになるイルミナントとを維持しつつ、フィルタリングされた対象物が正確にグレー領域を表すように、これらの定数を選択することができる。他の実施形態とともに、他の式を使用してもよい。
【0043】
L×M長方形領域を含むように、画像を分割できる。ここで、LおよびMは、正の整数である。この例では、N=L×Mは、画像における領域の総数を表している。1つのコンフィギュレーションでは、オートホワイトバランスモジュール120が、取り込んだ画像を、8×8画素のまたは16×16画素の領域に分割できる。オートホワイトバランスモジュール120が、取り込んだ画像の画素を、例えば、RGB成分からYCrCb成分に変換してもよい。
【0044】
オートホワイトバランスモジュール120は、フィルタリングされた画素を処理して、領域のそれぞれに対する統計を発生させてもよい。例えば、オートホワイトバランスモジュール120は、フィルタリングされた、または、制約されたCbの合計と、フィルタリングされた、または、制約されたCrの合計、フィルタリングされた、または、制約されたYの合計と、Y、Cb、およびCrの合計に対する制約にしたがって選択された画素数とを決定できる。領域統計から、オートホワイトバランスモジュール120が、それぞれの領域の、Cbと、Crと、Yとの合計を、選択された画素数で割ったものを決定し、Cb(平均Cb)と、Cr、(平均Cr)と、Y(平均Y)との平均を生成させることができる。装置100は、RGB成分に戻すように統計を変換し、R、G、およびBの平均を決定してもよい。
【0045】
図1のオートホワイトバランスモジュール120は、領域統計をグリッド座標系に変換し、座標系に対してフォーマット化された基準イルミナントに対する関係を決定できる。1つのコンフィギュレーションでは、オートホワイトバランスモジュール120は、領域統計を(R/G、B/G)座標系中のN×Nグリッドのうちの1つにコンバートして量子化してもよい。グリッド距離を線形的にパーティションする必要はない。例えば、非線形的にパーティションされたR/GおよびB/G軸から座標グリッドを形成してもよい。オートホワイトバランスモジュール120は、予め規定された範囲外である、(平均R/平均G、平均B/平均G)のペアを廃棄してもよい。
【0046】
1つの実施形態では、オートホワイトバランスモジュール120は、効率的に、領域統計を、2次元座標系に変換することができる。しかしながら、2次元の座標系の使用に限定されておらず、装置100は、座標系において任意の次元数を使用するように構成されていてもよい。例えば、別のコンフィギュレーションでは、装置100は、予め定められた定数に対して正規化されたR値と、G値と、B値とに対応する3次元の座標系を使用してもよい。オートホワイトバランスモジュール120は、プロット化されているサンプルとの比較のために、基準イルミナントの位置を提供するように構成されていてもよい。
【0047】
装置100は、1つ以上の基準イルミナントに対する統計を記憶させるように構成されていてもよい。1つ以上の基準イルミナントに対する統計は、較正ルーチンの間に決定できる。例えば、このような較正ルーチンは、カメラのさまざまなパーツの性能を、製造プロセスの間に測定することができる。
【0048】
特徴付けプロセスは、オフィスのライト下のセンサのタイプのR/GおよびB/Gを測定できる。製造プロセスでは、それぞれのセンサを測定し、特徴付けされた値からどのくらいセンサが離れているかを記録してもよい。所定のセンサモジュールに対して、例えば、図1の画像取り込み装置110のレンズまたはセンサのようなものに対して、特徴付けプロセスが、オフラインで行われることがある。屋外ライティング条件に対して、さまざまな時刻に対応している、グレー対象物の一連のピクチャを収集することがある。ピクチャは、異なる時刻の間に直射日光で取り込まれた画像、曇りライティングの間に取り込まれた画像、日陰の屋外で取り込まれた画像等を含んでいてもよい。これらのさまざまなライティング条件のもと、グレー対象物のR/GおよびB/G比が記録され得る。屋内ライティング条件に対して、暖色の蛍光灯や、寒色の蛍光灯や、白熱灯や、これらに類するものや、または、他の何らかのイルミナントを使用して、グレー対象物の画像を取り込むことがある。ライティング条件のそれぞれを、基準点として使用してもよい。屋内ライティング条件に対して、R/GおよびB/G比が記録される。
【0049】
別のコンフィギュレーションでは、基準イルミナントは、D30、D50、およびD70と呼ばれる、A(白熱灯、タングステン等)や、F(蛍光灯)や、複数の昼光イルミナントを含んでいてもよい。センサモジュールのスペクトル応答とイルミナントの出力分布とを積分することによって計算されたイルミナント色によって、基準座標の(R/G、B/G)座標を規定してもよい。
【0050】
R/GおよびB/G比のスケールを決定した後に、グリッド座標上に基準点を位置付けてもよい。グリッド距離を使用して、異なる基準点を適切に区別できるように、スケールを決定してもよい。オートホワイトバランスモジュール120が、グレー領域を特徴付けるために使用するのと同じ座標グリッドを使用して、イルミナント統計を発生させてもよい。
【0051】
装置100は、受け取ったそれぞれのグリッド点から基準点のそれぞれまでの距離を決定するように構成されていてもよい。装置100は、決定された距離を、予め定められたしきい値と比較してもよい。任意の基準点までの最短距離が、予め定められたしきい値を超えた場合、この点は、アウトライアーと考えられ、排除され得る。
【0052】
アウトライアーを取り除き、基準点のそれぞれまでの距離を合計できるように、データ点を処理することができる。装置100は、基準点までの最小距離とともに、基準点に対応しているライティング条件を決定してもよい。
【0053】
ここで説明したように、実施形態は、オートホワイトバランスモジュール120において画像データ104を受け取ることができる。図3においてグラフで図示したフィルタリングプロセスを使用して、オートホワイトバランスデータを自動的に発生させることができる。例えば、オートホワイトバランスモジュール120が、所定のシーンにおける、赤、緑、および青画素のコンテンツまたはバイアスを統計的に解析することによって、オートホワイトバランスデータを発生させてもよい。オートホワイトバランスデータは、画像データ104に関係するブライトネスサンプルと、既知の色温度に対応するプロットされている近い基準点とを含んでいてもよい。図4において、このようなグラフを示しており、このグラフは、屋内サンプルおよび屋外サンプルを比較してバックライティング状態を検出するために使用することができる。
【0054】
図4は、特に、基準点D75、D65、D50、CW、水平線、A、TL84の分布を示しているグラフ400を図示している。グラフ400は、赤/緑(R/G)および青/緑(B/G)空間上でプロットされた収集された画像データサンプルに対応している、より小さいサンプル点402も含む。基準点D75、D65、D50、CW、水平線、A、TL84は、予め較正されたグレー点に対応していてもよい。
【0055】
実施形態は、他の基準点を含んでいてもよいが、図4中で示した(そして、色温度に関係する)例示的なライティング条件は、一般的に、日陰の色空間(D75)、曇りの色空間(D65)、直射日光の色空間(D50)、クールホワイトの色空間(CW)、典型的なオフィス照明の色空間(TL−84)、白熱灯の色空間(A)、水平線の色空間(水平線)に対応していてもよい。
【0056】
図4の例では、オートホワイトバランスモジュール120によって画像データ104から収集されたサンプル点402が、TL84とCWとに最も近くプロットされている。TL84およびCWの基準点は、一般的に、屋内色温度に対応している。結果的に、サンプルが屋内サンプルであることを、装置100は、その近接さから決定できる。
【0057】
図5は、D75とD65との近くでプロットされている、日陰のサンプル502を示しており、オートホワイトバランスモジュール120によって、日当たりのよいサンプル504が、D50の近くでプロットされている。このような分布は、屋外バックライト状態を示唆するかもしれない。(例えば、空と雲である可能性がある)高いルミナンスサンプルおよび(例えば、陰影である可能性がある)低いルミナンスサンプルの両方を、高い色温度ゾーンにおけるサンプルが持つ場合に、バックライトを検出できる。加えて、検出されることになるバックライト状態に対して、高い色温度ゾーンにおける低いルミナンスサンプルの数が、あるしきい値を超えることがある。
【0058】
図6の例は、屋外サンプル602および屋内サンプル604の両方を含むグラフ600を示している。屋外サンプルは、D50に近接している一方で、屋内サンプル604は、CWおよびTL84に近い。このシナリオは、混在した屋内/屋外バックライト状態を示している。屋外サンプル602が、屋内サンプル604よりも、かなり高いルミナンス値を含む場合に、バックライト状態が検出されるかもしれない。バックライト状態が検出されるか否かについての別の決定要因は、屋内サンプル604の数が、あるしきい値を超えたか否かを含んでいてもよい。
【0059】
図7は、図1の装置100によって実行され得るような、バックライト状態を自動的に検出する方法700を示している。特定の実施形態では、702において、画像データ104を受け取る。例えば、ヒストグラムモジュール122が、取り込んだ画像から画像データ104を受け取ってもよい。
【0060】
704において、ヒストグラムを評価する。例えば、ヒストグラムモジュール122によって、画像データ104に関係するヒストグラムデータを評価してもよい。706において、評価からバックライト状態が示されない場合、708において、装置100が、バックライト状態が存在しないことを決定する。
【0061】
706において、潜在的なバックライト状態が決定された場合、710において、オートホワイトバランス統計を評価する。オートホワイトバランスモジュール120が、統計を収集して、画像データから画素サンプルを発生させ、この画素サンプルを、記憶されている基準値と比較してもよい。この比較は、バックライト検出モジュール118によって制御され、画素サンプルが屋内色温度または屋外色温度を含むか否かを決定してもよい。
【0062】
特定の実施形態では、(例えば、およそ5500ケルビンよりも高い)高い色温度ゾーンにおける少なくともいくつかの屋外サンプルが、高いブライトネスサンプルおよび低いブライトネスサンプルの両方を含み、高い色温度ゾーンにおける低いブライトネスサンプル数が、記憶されている値を含む第4のしきい値を超える場合に、バックライト状態を検出できる。別の特定の実施形態では、画像の少なくともいくつかの屋外サンプルが、画像の少なくともいくつかの屋内サンプルよりも、実質的に、より高いブライトネス値を持ち、屋内の低いブライトネスサンプルの数が、記憶されている値を含む第5のしきい値を超える場合に、バックライト状態を検出できる。712において、バックライト状態が示されなかった場合に、708において、バックライト状態が無いことを検出する。760または712において、第1のテストおよび第2のテストのうちの1つがそれぞれ失敗したとき、方法は、バックライト補償を適用しない。
【0063】
712におけるバックライト状態が示されたことに応答して、714において、画像データ104における顔の存在を決定するためのプロセスを開始する。714において、顔を検出した場合、ブロック716において、顔優先バックライト補償プロセス136のような、顔優先バックライト補償プロセスを開始する。特定の実施形態では、屋外領域内で顔を識別する。顔領域のエレメントを第3のしきい値と比較して、ブライトネスを評価する。例示的な第3のしきい値は、記憶されている、顔のルミナンス基準値を含んでいてもよい。ブロック714において、顔を検出しなかった場合、718において、ルーチンバックライト補償プロセス134のようなルーチンバックライト補償プロセスを開始する。
【0064】
図7は、バックライト状態を自動的に検出して補正するための、図1の装置100によって実行可能な方法700を含む。図7を参照して記述した実施形態は、向上した利便性をユーザに対して提供しつつ、画像品質を向上させるために、バックライト状態を自動的に検出して補償できる。
【0065】
図8は、802において、オートホワイトバランスモジュールにおいて画像データ104を受け取り、オートホワイトバランスデータを発生させることを含む方法800を示している。802では、方法は、オートホワイトバランスデータに基づいて、バックライト状態を検出することを含んでいてもよい。画像データ104は、画像取り込みデバイス110によって取り込まれた画像に対応していてもよい。
【0066】
804において、方法は、画像の第1の部分を屋内領域として、画像の第2の部分を屋外領域として識別する。806において、方法は、屋内領域のエレメントを第1のしきい値と比較することと、屋外領域のエレメントを第2のしきい値と比較することとによって、ブライトネス状態を評価する。808において、評価したブライトネス状態に応答して、バックライト状態を決定する。1つの実施形態では、バックライト検出モジュール118によって、部分的に方法を制御してもよい。バックライト検出モジュール118が、オートホワイトバランスデータを受け取ってもよい。
【0067】
特定の実施形態において、810において、方法は、画像の屋内領域内の顔領域を識別する。ブライトネス状態を評価することは、顔領域のエレメントを第3のしきい値と比較することをさらに含んでいてもよい。方法はまた、屋外領域内の顔領域を識別し、顔領域のエレメントを第3のしきい値と比較してもよい。812において、方法は、バックライト状態に基づいて、バックライト補償を適用する。
【0068】
図8は、バックライト状態を自動的に検出して補正するための、図1の装置100によって実行可能な方法を含む。図8を参照して記述した実施形態は、向上した利便性をユーザに対して提供しつつ、画像品質を向上させるために、バックライト状態を自動的に検出して補償できる。
【0069】
図9は、取り込んだ画像の、第1および第2の部分を、例えば、屋内および屋外の部分を識別する方法900を示している。902において、方法の実施形態が、画像を、複数の実質的に等しいエリアに分割し、ここで、エリアのそれぞれは、画素数を含んでいる。904において、複数のエリアのそれぞれ内のグレー画素の平均値を決定する。906において、複数のエリアのそれぞれのエリア内のグレー画素の平均値を、色空間における温度ゾーンに対応している予め較正されたグレー点と比較する。
【0070】
特定の実施形態にしたがうと、908において、高い色温度ゾーンにおける画像の少なくともいくつかの屋外サンプルが、高いブライトネスサンプルおよび低いブライトネスサンプルの両方を含むときに、高い色温度ゾーンにおける低いブライトネスサンプルの数が第4のしきい値を超える場合に、バックライト状態を検出する。910において、方法は、画像の少なくともいくつかの屋外サンプルが、画像の少なくともいくつかの屋内サンプルよりも、実質的に、より高いブライトネス値を持つときに、屋内の低いブライトネスサンプルの数が第5のしきい値を超える場合に、バックライト状態を検出する。
【0071】
図9は、バックライト状態を自動的に検出するための、図1の屋内/屋外比較論理130によって実行可能な方法を含む。図9を参照して記述した実施形態は、ブライトネスサンプルのプロットされた分布に基づいて、バックライト状態を自動的に検出できる。屋内ブライトネスサンプルおよび屋外ブライトネスサンプルを識別して評価することによって、方法は、画像品質およびユーザの利便性を向上させることができる。
【0072】
図10は、画像の複数のエリアのそれぞれ内のグレー画素の平均値を決定する方法1000を示している。1002において、特定の実施形態が、画像データ104をRGB画像データからYCbCr画像データにコンバートする。1004において、複数のエリアのそれぞれにおけるグレー画素を合計して、それぞれの特定のエリアにおけるグレー画素数を提供する。1006において、方法は、YCbCr画像データをRGB画像データにコンバートする。1008において、方法は、それぞれの特定のエリアにおけるグレー画素の、ルミナンス(Y)値の合計と、クロマ青(Cb)値の合計と、クロマ赤(Cr)値の合計とを提供する。1010において、合計されたY値と、合計されたCb値と、合計されたCr値とを加算し、それぞれの特定のエリアにおける合計されたYCbCr値を生成させる。1012において、方法は、それぞれの特定のエリアにおける合計されたYCbCr値を、それぞれの特定のエリアにおけるグレー画素数で割る。1014において、複数のエリアのそれぞれ内のグレー画素の平均値を出力する。
【0073】
図10は、屋内ブライトネスサンプルおよび屋外ブライトネスサンプルを識別する際に使用し得る、例えば、画像のエリア内のグレー画素のような、オートホワイトバランス統計を発生させるための、図1のオートホワイトバランスモジュール120によって実行可能な方法を含む。統計および識別により、バックライト状態の自動検出および補正を促進できる。図10中で記述した方法は、増加した画像品質およびユーザの利便性を促進させることができる。
【0074】
図11を参照すると、オートホワイトバランスデータを使用して、バックライト状態を自動的に検出するように構成されている、特定の例示的な実施形態の装置のブロックダイアグラムを図示しており、概して、1100と指定している。装置1100は、画像センサデバイス1122を備え、画像センサデバイス1122は、レンズ1168に結合されており、ポータブルマルチメディアデバイス1170のアプリケーションプロセッサチップセットにも結合されている。画像センサデバイス1122は、自動バックライト検出モジュール1164を備え、自動バックライト検出モジュール1164は、オートホワイトバランスデータを使用して、バックライティング状態を検出する。
【0075】
自動バックライト検出モジュール1164は、例えば、アナログデジタルコンバータ1126のようなものを通して画像アレイ1166から画像データを受け取るように結合されている。アナログデジタルコンバータ1126は、画像アレイ1166の出力を受け取り、画像データを自動バックライト検出モジュール1164に提供するように結合されている。
【0076】
画像センサデバイス1122は、プロセッサ1110も備えていてもよい。特定の実施形態では、プロセッサ1110は、オートホワイトバランスデータを使用して、バックライティング検出を実現するように構成されている。別の実施形態では、自動バックライト検出モジュール1164は、別個の画像処理回路として実現される。
【0077】
プロセッサ1110は、図1のモジュール120、122、124、132によって実行される動作のうちの1つ以上のような、付加的な画像処理動作を実行するように構成されていてもよい。さらなる処理、送信、記憶、表示、または、これらの任意のものを組み合わせたもののために、プロセッサ1110は、処理した画像データをアプリケーションプロセッサチップセット1170に提供してもよい。
【0078】
図12は、オートホワイトバランスデータを使用して、バックライティングを検出するように構成されている自動バックライティング検出モジュール1264を備えている装置1200の特定の実施形態のブロックダイアグラムである。装置1200は、ポータブル電子デバイス中で実現されてもよく、メモリ1232に結合されている、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)のようなプロセッサ1210を備えている。
【0079】
カメラインターフェース制御装置1270は、プロセッサ1210に結合されており、ビデオカメラのようなカメラ1272にも結合されている。例えば、オートフォーカスおよびオート露光制御のようなもののために、カメラ制御装置1270は、プロセッサ1210に応答できる。ディスプレイ制御装置1226は、プロセッサ1210とディスプレイデバイス1228とに結合されている。コーダ/デコーダ(CODEC)1234は、プロセッサ1210にも結合させることができる。スピーカー1239およびマイクロフォン1238は、CODEC1234に結合させることができる。ワイヤレスインターフェース1240は、プロセッサ1210とワイヤレスアンテナ1242とに結合させることができる。
【0080】
プロセッサ1210は、処理した画像データ1280を発生させるように適合させることができる。ディスプレイ制御装置1226は、処理された画像データ1280を受け取るようにと、処理された画像データ1280をディスプレイデバイス1228に提供するように構成されていてもよい。さらに、メモリ1232は、処理された画像データ1280を受け取り、記憶するように構成されていてもよく、ワイヤレスインターフェース1240は、アンテナ1242を通しての送信のために、処理された画像データ1280を取り出すように構成されていてもよい。
【0081】
特定の実施形態では、自動バックライティング検出モジュール1264は、プロセッサ1210において実行可能なコンピュータコードとして実現する。例えば、この実行可能なコンピュータコードは、例えば、コンピュータ読み取り可能媒体において記憶されているコンピュータ実行可能な命令のようなものがある。例えば、プログラム命令1282は、画像データ1280を自動的にホワイトバランスし、ホワイトバランスデータを発生させ、ホワイトバランスデータに基づいて、バックライト状態を検出するためのコードを含んでいてもよい。
【0082】
特定の実施形態では、プロセッサ1210、ディスプレイ制御装置1226、メモリ1232、CODEC1234、ワイヤレスインターフェース1240、およびカメラ制御装置1270は、システムインパッケージまたはシステムオンチップデバイス1222中に備えられている。特定の実施形態では、入力デバイス1230および電源1244は、システムオンチップデバイス1222に結合されている。さらには、特定の実施形態では、図12中に図示したように、ディスプレイデバイス1228、入力デバイス1230、スピーカー1236、マイクロフォン1238、ワイヤレスアンテナ1242、ビデオカメラ1272、および電源1244は、システムオンチップデバイス1222の外部にある。しかしながら、ディスプレイデバイス1228、入力デバイス1230、スピーカー1236、マイクロフォン1238、ワイヤレスアンテナ1242、カメラ1272、および電源1244のそれぞれは、インターフェースまたは制御装置のような、システムオンチップデバイス1222のコンポーネントに結合させることができる。
【0083】
多数の画像処理技術を記述してきた。ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意のものを組み合わせたもので技術を実現することができる。ソフトウェアで実現する場合に、技術は、プログラムコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体に向けられていてもよく、このプログラムコードは、デバイスで実行するときに、ここで記述した技術のうちの1つ以上のものをデバイスに実行させる。そのケースでは、コンピュータ読み取り可能媒体は、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)のようなランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、またはこれらに類するものを含んでいてもよい)。
【0084】
プログラムコードは、コンピュータ読み取り可能命令の形態でメモリ中に記憶されていてもよい。そのケースでは、DSPのようなプロセッサは、画像処理技術のうちの1つ以上のものを実行するために、メモリ中に記憶している命令を実行してもよい。いくつかのケースでは、画像処理の速度を上げるように、さまざまなハードウェアコンポーネントを呼び出すDSPによって、技術を実行してもよい。他のケースでは、ここで記述したユニットは、マイクロプロセッサ、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他の何らかのハードウェアとソフトウェアとを組み合わせたものとして実現してもよい。
【0085】
ここで開示した実施形態に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、コンフィギュレーション、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいは両方のものを組み合わせたものとして実現してもよいことを、当業者はさらに正しく認識するだろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、コンフィギュレーション、モジュール、回路、およびステップを、一般的に、これらの機能性の観点から上記に記述している。このような機能性が、ハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、システム全体に課せられている、特定のアプリケーションおよび設計制約に依存する。熟練者が、それぞれの特定のアプリケーションの方法を変えて、記述した機能性を実現するかもしれないが、このようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲から逸脱が生じるとして解釈すべきでない。
【0086】
ここに開示した実施形態と関連して記述した方法またはアルゴリズムのステップは、直接、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つのものを組み合わせたもので具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD−ROM)、あるいは技術的に知られている他の何らかの形態の記憶媒体中に存在していてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合されている。代替実施形態では、記憶媒体はプロセッサと一体化されてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向集積回路(ASIC)中に存在していてもよい。ASICは、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末中に存在していてもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピュータデバイスまたはユーザ端末において、ディスクリートコンポーネントとして存在していてもよい。
【0087】
開示した実施形態の前の記述は、当業者が、開示した実施形態を作り、または使用できるように提供されている。これらの実施形態に対するさまざま改良は、当業者に容易に明らかとなり、ここに規定された一般的な原理は、開示の範囲を逸脱することなく、他の実施形態に適用されてもよい。したがって、本開示は、ここに示された実施形態に限定されることを意図しているものではなく、以下の特許請求の範囲によって規定されているような原理および新しい特徴と一致した、可能な限り最も広い範囲に一致させるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法において、
オートホワイトバランス(AWE)モジュールにおいて画像データを受け取り、オートホワイトバランスデータを発生させることと、
前記オートホワイトバランスデータに基づいて、バックライト状態を検出することとを含む方法。
【請求項2】
前記画像データは、取り込んだ画像に対応し、前記オートホワイトバランスデータは、バックライト検出モジュールによって受け取られ、
前記バックライト検出モジュールは、
前記画像の第1の部分を屋内領域として、前記画像の第2の部分を屋外領域として識別することと、
前記屋内領域のエレメントを第1のしきい値と比較することと、前記屋外領域のエレメントを第2のしきい値と比較することとによって、ブライトネス状態を評価することと、
前記評価したブライトネス状態に応答して、前記バックライト状態を検出することとを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記屋内領域内の顔領域を識別することをさらに含み、前記ブライトネス状態を評価することは、前記顔領域のエレメントを第3のしきい値と比較することをさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記屋外領域内の顔領域を識別することをさらに含み、前記ブライトネス状態を評価することは、前記顔領域のエレメントを第3のしきい値と比較することをさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記バックライト状態に基づいて、バックライト補償を適用することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記画像の第1の部分を識別することと、前記画像の第2の部分を識別することは、
前記画像を、複数の実質的に等しいエリアに分割し、前記エリアのそれぞれが、画素数を含んでいることと、
前記複数のエリアのそれぞれ内のグレー画素の平均値を決定することと、
前記複数のエリアのそれぞれのエリア内のグレー画素の前記平均値を、色空間における温度ゾーンに対応している予め較正されたグレー画素点と比較することとを含む請求項2記載の方法。
【請求項7】
高い色温度ゾーンにおける画像の少なくともいくつかの屋外サンプルが、高いブライトネスサンプルおよび低いブライトネスサンプルの両方を含むときに、前記高い色温度ゾーンにおける低いブライトネスサンプルの数が第4のしきい値を超える場合に、前記バックライト状態を検出する請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記画像の少なくともいくつかの屋外サンプルが、前記画像の少なくともいくつかの屋内サンプルよりも、実質的に、より高いブライトネス値を持つときに、屋内の低いブライトネスサンプルの数が第5のしきい値を超える場合に、前記バックライト状態を検出する請求項6記載の方法。
【請求項9】
前記複数のエリアのそれぞれ内のグレー画素の平均値を決定することは、
前記画像データを、赤、緑、および青(RGB)画像データから、ルミナンス、クロマ(YCbCr)画像データにコンバートすることと、
前記複数のエリアのそれぞれにおけるグレー画素を合計して、それぞれの特定のエリアにおけるグレー画素数を提供することと、
前記YCbCr画像データをRGB画像データにコンバートすることと、
それぞれの特定のエリアにおける前記グレー画素の、ルミナンス(Y)値の合計と、クロマ青(Cb)値の合計と、クロマ赤(Cr)値の合計とを提供することと、
前記合計されたY値と、前記合計されたCb値と、前記合計されたCr値とを加算し、それぞれの特定のエリアにおける合計されたYCbCr値を生成させることと、
それぞれの特定のエリアにおける前記合計されたYCbCr値を、それぞれの特定のエリアにおける前記グレー画素数で割ることとを含む請求項6記載の方法。
【請求項10】
装置において、
画像データを受け取るように構成されているオートホワイトバランス(AWB)モジュールと、
バックライト検出モジュールとを具備し、
前記バックライト検出モジュールは、前記AWBモジュールからデータを受け取るように結合され、前記AWBモジュールからの前記データの評価に基づいて、バックライト状態を検出する論理を備える装置。
【請求項11】
前記バックライト検出モジュールは、
前記画像データの第1の部分を屋内領域として、前記画像データの第2の部分を屋外領域として識別するようにと、
前記屋内領域のエレメントを第1のしきい値と比較することと、前記屋外領域のエレメントを第2のしきい値と比較することとによって、ブライトネス状態を評価するようにと、
前記評価したブライトネス状態に応答して、前記バックライト状態を検出するように構成されている請求項10記載の装置。
【請求項12】
前記バックライト検出モジュールは、
前記AWBモジュールから前記データを受け取るように構成されているAWBインターフェースと、
前記AWBインターフェースに結合され、前記屋内領域を識別するようにと、前記屋外領域を識別するように構成されている屋内/屋外比較論理と、
前記屋内/屋外比較論理に結合され、前記バックライト状態を検出するように構成されているバックライト状態決定論理とを具備する請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記バックライト検出モジュールに結合されているヒストグラムモジュールをさらに具備し、
前記ヒストグラムモジュールは、前記画像データに関する第1のテストを実行するように構成され、
前記第1のテストが合格したときに、前記バックライト検出モジュールは、前記AWBモジュールからの前記データに関する第2のテストを実行するように構成され、
前記第2のテストが合格したときに、バックライト補償を適用する請求項10記載の装置。
【請求項14】
前記第1のテストおよび前記第2のテストのうちの1つが不合格であったときに、バックライト補償を適用しない請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記バックライト検出モジュールに結合されている顔検出モジュールをさらに具備し、
前記顔検出モジュールは、前記画像データに関する第3のテストを実行するように構成され、
顔を検出したときに、顔優先バックライト補償を適用する請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記第1のテストは、
第1の値よりも小さいブライトネス値を持つ画素数が第1のしきい値を超えるか否かを決定することと、
第2の値よりも大きいブライトネス値を持つ画素数が第2のしきい値を超えるか否かを決定することとを含む請求項13記載の装置。
【請求項17】
前記装置は、ワイヤレスデバイスと、カメラと、カムコーダとのうちの1つを含む請求項13記載の装置。
【請求項18】
コンピュータ実行可能なコードを記憶するコンピュータ読み取り可能媒体において、
画像データを自動的にホワイトバランスし、ホワイトバランスデータを発生させるための、コンピュータによって実行可能なコードと、
前記ホワイトバランスデータに基づいてバックライト状態を検出するための、前記コンピュータによって実行可能なコードとを含むコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項19】
前記画像データは、取り込んだ画像に対応し、
前記コンピュータ読み取り可能媒体は、
前記画像の第1の部分を屋内領域として、前記画像の第2の部分を屋外領域として識別するための、前記コンピュータによって実行可能なコードと、
前記屋内領域のエレメントを第1のしきい値と比較することと、前記屋外領域のエレメントを第2のしきい値と比較することとによって、ブライトネス状態を評価するための、前記コンピュータによって実行可能なコードと、
前記評価したブライトネス状態に応答して、前記バックライト状態を検出するための、
前記コンピュータによって実行可能なコードとをさらに含む請求項18記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項20】
前記バックライト状態に基づいて、バックライト補償を選択的に適用するための、前記コンピュータによって実行可能なコードをさらに含む請求項18記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項21】
装置において、
画像データを自動的にホワイトバランスし、ホワイトバランスデータを発生させる手段と、
前記ホワイトバランスデータに基づいて、バックライト状態を検出する手段とを具備する装置。
【請求項22】
前記バックライト状態を検出する手段は、前記画像の第1の部分を屋内領域として、前記画像の第2の部分を屋外領域として識別する手段をさらに具備する請求項21記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2012−523799(P2012−523799A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506111(P2012−506111)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【国際出願番号】PCT/US2010/030817
【国際公開番号】WO2010/120721
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】