説明

自動写真作成装置

【課題】利用者によるQ&A形式での落書きを補助する自動写真作成装置を提供する。
【解決手段】本自動写真作成装置では、落書き画面に含まれるパレット領域402Lに表示される10個のフレーム画像441Lに異なる質問形式の文字が含まれており、このフレーム画像441Lの1つが利用者により適宜選択され(通常は前景画像として)撮影画像を含む合成画像に合成され、さらに上記質問に対する回答が利用者によりタッチペン21Lなどで落書きされる。よって、利用者はフレーム画像441Lを選択し合成する操作を行うだけでQ&A形式の落書きのうち質問の落書きを簡単に行うことができるので、利用者によるQ&A形式での落書きが補助される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動写真作成装置に関し、より詳しくは、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像に基づき生成される合成画像を写真等として出力する自動写真作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像を写真として出力する遊戯用写真作成装置が知られている。このような遊戯用写真作成装置は、遊戯性または娯楽性が高いことから、撮影画像と合成すべき画像(以下「付加画像」という)を、利用者の嗜好に応じて、予め用意された多種多様な背景画像および前景画像から選択したり、タッチペンやライトペン等のペン型入力手段を用いて利用者が自由に描いたりできるように構成されているものが多い。利用者によるこのような行為は、撮影画像に対してなされるため、「落書き」と呼ばれる。
【0003】
このような落書きには、一般的に制限時間が設けられており、この制限時間内で予め用意された多種多様な背景画像や前景画像(例えばフレーム画像やスタンプ画像)などから利用者の嗜好に応じた画像が選択可能なように、従来の自動写真作成装置には様々な工夫がなされている。
【0004】
また、利用者が自由に描く場合に、撮影画像に落書きする言葉のヒントとなる質問をディスプレイに表示することにより、利用者に対して落書きのアイデアを提供することができる従来の自動写真作成装置がある(特許文献1を参照)。この装置では、利用者の熟練度が低い場合には編集ツールの使い方などの直接的な案内が行われ、利用者の熟練度が高い場合には編集のヒントとなる間接的なヒント表示が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−124134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上記従来の装置では、(利用者の熟練度が高い場合には)ヒントとなる質問が表示されるにすぎないので、表示されたヒントとなる質問を利用者が読み、その内容に応じて利用者により想起される言葉が落書きされることになる。そのため、実際に落書きされる言葉の内容に上記質問自体が含まれることはない。したがって、実際に落書きされる言葉が質問とその回答という形式(以下では、この形式を「Q&A形式」と呼ぶ)になることはない。
【0007】
しかし、Q&A形式で記載された落書きは、写真シールなどの形で出力された後にもその内容を楽しむことができるため、その記載形式自体に高い遊戯性を有していると言える。この点、上記従来の装置において表示されるヒントとなる質問は、Q&A形式での落書きを想定するものではない。そのため、上記従来の装置における質問の表示は、利用者に対して落書すべき言葉(のアイデア)を想起させる作用を有する場合があるとしても、その利用者によるQ&A形式での落書きを補助する(容易にさせる)作用を有するものではない。
【0008】
そこで、本発明は、利用者によるQ&A形式での落書きを補助することができる自動写真作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明は、被写体である利用者を含む像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力手段とを備える自動写真作成装置であって、
前記利用者による操作を受け付ける入力手段と、
質問文を含む付加画像の表示を所定の表示画面上に行う表示手段と
前記入力手段により受け付けられた操作に応じて、前記付加画像を前記撮影画像に合成することにより前記合成画像を生成する画像合成手段と
を備えることを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、
前記入力手段は、前記付加画像に含まれる前記質問文に対する回答を前記撮影画像上に書き込むための前記利用者による操作を受け付けることを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、第2の発明において、
前記表示手段は、前記付加画像に含まれる前記質問文と、前記質問文に対応する回答例とを含むサンプル画像を表示することを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、第1から第3までのいずれか1つの発明において、
前記表示手段は、前記画像合成手段により合成されるべき前記付加画像の候補となる複数の候補画像を前記表示画面上に表示し、
前記入力手段は、前記表示画面上に表示される前記複数の候補画像のうち1つ以上を前記付加画像として決定するための前記利用者による操作を受け付けることを特徴とする。
【0013】
第5の発明は、被写体である利用者を含む像を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにより得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力ステップとを備える自動写真作成装置の制御方法であって、
前記利用者による操作を受け付ける入力ステップと、
質問文を含む付加画像の表示を所定の表示画面上に行う表示ステップと
前記入力ステップにおいて受け付けられた操作に応じて、前記付加画像を前記撮影画像に合成することにより前記合成画像を生成する画像合成ステップと
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
上記第1の発明によれば、表示画面上に質問文を含む付加画像が表示され、入力手段により受け付けられた操作に応じてその付加画像が撮影画像に合成される。したがって、利用者は、質問文を含む付加画像を合成する操作を行うだけでQ&A形式の落書きのうち(一般的には思い付きにくい)質問の落書きを簡単に行うことができるようになるので、利用者によるQ&A形式での落書きを補助することができる。
【0015】
上記第2の発明によれば、入力手段によって質問文に対する回答を撮影画像上に書き込むための利用者による操作が受け付けられるので、利用者はQ&A形式の落書きを簡単に行うことができるようになり、利用者によるQ&A形式での落書きを補助することができる。
【0016】
上記第3の発明によれば、質問文に対応する回答例を含むサンプル画像が表示されるので、例えば回答例の文章の内容や絵、その配置位置などについて回答例を参照することにより、利用者は質問文に対する回答を容易に行うことができるようになり、利用者によるQ&A形式での落書きを補助することができる。
【0017】
上記第4の発明によれば、複数の候補画像が表示画面上に表示され、入力手段によって複数の候補画像のうち1つ以上を付加画像として決定するための利用者による操作が受け付けられる。したがって、利用者は質問文を含む付加画像を候補画像から選択し合成する操作を行うだけでQ&A形式の落書きのうち(一般的には思い付きにくい)質問の落書きを簡単に行うことができるようになるので、利用者によるQ&A形式での落書きを補助することができる。
【0018】
上記第5の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を当該方法発明において奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の外観を示す図である。
【図2】上記実施形態における撮影ユニットの正面図である。
【図3】上記実施形態における編集ユニットの正面図である。
【図4】上記実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。
【図5】上記実施形態において、撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】上記実施形態において、編集処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】上記実施形態における落書き処理が行われる際のメイン表示・操作部による表示例を示す模式図である。
【図8】上記実施形態における落書き処理が行われる際に、フレームが選択される場合のメイン表示・操作部による部分的な表示例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
<1.全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の外観を示す図である。より詳細には、図1(a)は、この遊戯用写真作成装置を横から見た外観側面図であり、図1(b)は、上から見た外観平面図である。この遊戯用写真作成装置は、利用者が入る撮影室2と、利用者を撮影し背景画像および前景画像の選択を受け付ける撮影ユニット3と、利用者による落書き(描画操作)を含む編集操作を受け付け撮影画像に合成した合成画像を生成する編集ユニット4と、合成画像を出力する出力ユニット5とを備えている。図2は、撮影ユニット3の正面図であり、図3は、編集ユニット4の正面図である。以下、図1から図3を参照しつつ、本実施形態における遊戯用写真作成装置の全体構成について説明する。
【0021】
撮影室2は、略直方体形状であって、撮影ユニット3は、内部に入る利用者から見て前の面である撮影室2の前面に沿って配置されている。なお、撮影室2の左右両側面の一部には、それぞれ利用者が出入りするための開口部と、当該開口部の一部または全部を覆う遮光カーテンとが設けられている。また、撮影室2の内部に入る利用者から見て後ろの面である背面には電動ロールカーテン装置25が配置されている。
【0022】
撮影ユニット3は、利用者を撮影する撮像手段としてのカメラ10と、当該カメラ10の上下左右の位置に配置され閃光を発するストロボ11,12,13L,13R,14と、当該カメラ10の下方に配置され利用者からの操作の受け付けや撮影画像の表示等を行う撮影操作用タッチパネル20とを備えている。
【0023】
カメラ10は、典型的には、CCD(電荷結合素子)を利用してデジタル画像信号を生成するデジタルカメラであって、利用者を撮影し、その撮影画像を表す画像信号を出力する。ストロボ11〜14は、撮影のための充分な光を得るために利用者に向かって閃光を発する。撮影操作用タッチパネル20は、撮影の際に利用者による各種操作を受け付けるための操作画面を提供するとともに、上記画像信号に基づく画像をリアルタイムで表示するように構成されている。
【0024】
撮影操作用タッチパネル20には、リアルタイムで撮影画像を表示するためのリアルタイムプレビュー領域、ポーズの見本を表示するためのポーズ見本表示領域、および撮影によって得られる落書き対象画像を表示するための落書き対象画像表示領域などを含む画面が表示される。
【0025】
また撮影ユニット3は、コンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置、I/O制御装置、および編集ユニット4と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵している。また、撮影ユニット3は、前面下方にコイン投入口26を備えている。
【0026】
編集ユニット4は、撮影ユニット3と同様のコンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置、および撮影ユニット3等と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵している。また、編集ユニット4は、図1(b)に示すように、2組の利用者がプレイ可能なように2つのユニット4a、4bに分かれている。そのうちの一方のユニット4aには、落書き領域や落書きのためのメニュー、ツール等を表示する領域を含む編集操作用タッチパネル400と、当該編集操作用タッチパネル400に対する操作に使用されるタッチペン49L、49Rとが設けられている。なお、他方のユニット4bについても同様の構成となっている。ここで図1(a)において手前に見えるユニット4aを「落書きブースA」と呼び、その反対側(図では裏側)のユニット4bを「落書きブースB」と呼ぶ。
【0027】
本実施形態における編集操作用タッチパネル400は、各ユニット4a、4bにおいてそれぞれ2人の利用者が同時に落書きを行えるような画面構成となっている。なお、本説明においては、左側の利用者が使用する構成要素には「L」を含む参照符号を付し、右側の利用者が使用する構成要素には「R」を含む参照符号を付している。
【0028】
出力ユニット5は、典型的には携帯電話端末に備えられる赤外線ポートを使用して行われるような近距離で接触を要しない通信(以下「非接触通信」という)により、利用者の携帯電話端末に画像を送信する際に利用者によって操作される出力操作用タッチパネル30と、出力操作用タッチパネル30の下方に配置され上記画像送信のための赤外線通信を行う非接触通信ポート31と、上記非接触通信の際に必要な操作方法や効果音などを音声によって利用者に知らせるスピーカ32とを備えている。また、出力ユニット5は、前面下方に、編集ユニット4で編集操作が行われた合成画像を印刷した写真シールや写真カード等を取り出す取出口33を備えている。
【0029】
出力操作用タッチパネル30は、利用者が合成画像を印刷された写真シール等を携帯電話端末でも見たい場合に、上記非接触通信機能を備えた携帯電話端末に送信するのに必要な各種操作を受け付けるための操作画面を提供するように構成されていている。
【0030】
このような出力ユニット5は、撮影ユニット3と同様のコンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置および編集ユニット4等と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵しているほか、合成画像を写真シール等として印刷するネットワークプリンタ35を備えている。
【0031】
以上のような構成において、利用者は、撮影室2において撮影を行った後、編集ユニット4の落書きブースAまたは落書きブースBの編集操作用タッチパネル400を使用することにより、撮影画像に基づいて生成された落書き対象画像に対して落書きを行う。そして、利用者は、落書きによって生成された合成画像をネットワークプリンタによって印刷したり、非接触通信機能を有する携帯電話端末に非接触通信を利用して画像を送信し、携帯電話端末で受信した画像を端末画面に表示させたりする。
【0032】
<2.機能的構成>
図4は、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。図4に示されるようにこの遊戯用写真作成装置は、機能的には、主として利用者を撮影する処理(撮影処理)を行うための撮影処理部7と、主として落書き対象画像に対する利用者の落書き操作に応じて当該落書き対象画像の編集処理を行うための編集処理部8と、編集処理が行われた落書き対象画像を写真シール等として出力したり、非接触通信を利用して携帯電話端末に出力したりする処理(出力処理)を行う出力処理部9とから構成されている。
【0033】
撮影処理部7は、第1の制御部70と、撮像部71と、第1の表示・操作部72と、I/O制御部73と、照明部74と、第1の通信部75とによって構成されている。編集処理部8は、第2の制御部80と、第2の表示・操作部81,82と、第2の通信部83とによって構成されている。出力処理部9は、第3の制御部90と、第3の表示・操作部91と、印刷出力部92と、音声出力部93と、非接触通信部94と、第3の通信部95とによって構成されている。ネットワークアダプタである第1、第2および第3の通信部75,83,95は、LAN(Local Area Network)であるネットワーク6を介してそれぞれ相互に通信可能となっている。
【0034】
撮像部71は、CCD等の撮像素子を用いて構成されるカメラ10に相当し、リアルタイムに画像を取り込んで当該画像(撮影画像)を表す画像信号を出力する。この画像信号は第1の制御部70に入力されて、その内部のメモリに撮影画像データとして一時的に記憶される。また、この撮影画像データは撮影画像信号として第1の制御部70から第1の表示・操作部72に供給され、当該撮影画像信号に基づく撮影画像がリアルタイムに表示される。
【0035】
第1の表示・操作部72は、撮影操作用タッチパネル20に相当し、撮影画像に合成されるべき背景画像および前景画像を選択する操作や、出力されるべき写真のレイアウトを決定するための利用者の操作やシャッター操作等を受け付ける。これらの操作を示す信号は、操作信号として第1の制御部70に入力される。ここで、利用者を撮影するための(選択された撮影メニューに対応する)所定の処理が開始されると、第1の表示・操作部72に利用者のための案内が表示され、その後の第1の制御部70からの指示に基づき、数秒程度の予め決められた時間の経過後にカメラ10の撮影方向にストロボ11〜14から閃光が放たれる。そのとき、利用者の撮影画像を表す信号として撮像部71から出力される画像信号が第1の制御部70に入力され、第1の制御部70内のメモリまたは補助記憶装置としてのハードディスク装置等に撮影画像データとして格納される。
【0036】
照明部74は、カメラ10の上下左右の位置に配置されたストロボ11,12,13L,13R,14に相当し、第1の制御部70からの指示に基づきI/O制御部73によって点灯/消灯および調光が制御される。I/O制御部73は、撮影ユニット3に内蔵されるI/O制御装置に相当し、第1の制御部70からの指示に基づき、照明部74を制御する。また、後述のコイン検出部(不図示)からの検出信号等の入力信号を第1の制御部70へ転送する。第1の通信部75は、撮影ユニット3に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0037】
第1の制御部70は、撮影ユニット3に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、上述のようにして入力される操作信号等に基づき各部を制御するために、上述のように各部に指示を出す。また撮影された画像に基づいて落書き対象画像を生成する。生成された落書き対象画像はフレームバッファに書き込まれることにより、第1の表示・操作部72に表示される。さらに、第1の制御部70は、落書き対象画像に所定の背景画像や前景画像を描画した画像である合成画像を生成する。生成された合成画像はフレームバッファに書き込まれることにより第1の表示・操作部72に表示される。こうして撮影および合成画像の生成が終了すると、生成された合成画像は利用者の入力操作に応じて適宜選択された後、第1の通信部75を介して、編集ユニット4に対応する第2の制御部80へ送られる。
【0038】
上記の構成要素の他、撮影ユニット3におけるコイン投入口26に投入されたコインを検出するためのコイン検出部(不図示)が更に撮影ユニット3に設けられており、第1の制御部70は、コイン検出部での検出結果に基づき、利用者に所定時間だけ撮影や背景画像および前景画像の選択や落書き等、本遊戯用写真作成装置によるプレイを許容するように各部を制御する。このコイン検出部による検出動作やその検出結果に基づく第1の制御部70による制御動作は、従来の遊戯用写真作成装置と同様であって周知であるので、その詳しい説明を省略する。
【0039】
第2の制御部80は、編集ユニット4に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、および補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、編集処理に関する全体の制御を行う。また、第2の制御部80は、第1の制御部70から送られてきた撮影画像に対する落書き処理を行うための操作信号に基づき、落書き対象画像に所定画像を描画した画像である合成画像を生成する。生成された合成画像は利用者の指示に応じて対応する第2の表示・操作部81,82に表示される。上記のような合成画像の生成が終了すると、当該合成画像は出力ユニット5に送られる。なお、印刷出力部92が別の合成画像を出力中である場合には、その旨が表示されるとともに終了を待って送られる。
【0040】
第2の表示・操作部81、82は、落書きのための編集操作用タッチパネル400に相当し、タッチペンを用いた利用者の操作を受け付ける。第2の通信部83は、編集ユニット4に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0041】
第3の制御部90は、出力ユニット5に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、および補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、出力処理に関する全体の制御を行う。第3の制御部90は、第2の制御部80から送られてきた合成画像を合成画像データとしてメモリに格納する。印刷出力部92は出力ユニットに内蔵されるネットワークプリンタ35に相当し、メモリに格納された複数の合成画像データを(適宜にレイアウトした)写真シール(または写真カード)として印刷する。印刷された写真シール等は、出力ユニット5の正面下方に設けられた取出口33から取り出される。
【0042】
また、第3の制御部90は、編集ユニット4から送られてきた合成画像に基づいて写真シール等の印刷処理を開始すると同時に、利用者が作成した合成画像のデータを携帯電話端末にダウンロードできるように、利用者の入力操作を受け付けるための操作画面を第3の表示・操作部91に表示する。この第3の表示・操作部91は出力操作用タッチパネル30に相当し、受け付けた入力操作を操作信号として第3の制御部90に入力する入力手段として機能する。
【0043】
第3の制御部90は、入力された操作信号に基づき、利用者の携帯電話端末に画像データを送信するように非接触通信部94に対して指示を出す。非接触通信部94は非接触通信ポート31に相当する。上記画像データは、非接触通信部94から非接触通信方式の赤外線信号として利用者の携帯電話端末に直接送信される。第3の通信部95は、出力ユニット5に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0044】
ここで、第3の制御部90は、上記入力操作が行われていない間、補助記憶装置に予め記憶されているデモ画像(デモンストレーション用の画像)やミニゲームの画像等をフレームバッファに書き込むことにより第3の表示・操作部91に表示する。また音声出力部93は、スピーカ32に相当する。音声出力部93は、第3の表示・操作部91に表示される操作画面と連動して入力操作方法を利用者に説明し、また第3の表示・操作部91にデモ画像やミニゲームが表示されているときに楽曲や効果音等を流す。
【0045】
ここで、各制御装置において実行される上記所定プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるDVD−ROMによって提供される。すなわち、上記所定プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として制御装置内に内蔵されたDVD−ROM駆動装置に装着され、そのDVD−ROMから所定プログラムが読み出されて補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。また、上記所定プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体(CD−ROM等)や通信回線を介して提供されてもよい。そして、本遊戯用写真作成装置の起動のための操作がなされると、ハードディスク装置にインストールされた所定プログラムは、制御装置内のメモリに転送されてそこに一時的に格納され、制御装置内のCPUによって実行される。これにより、制御装置による上記各部の制御処理が実現される。
【0046】
<3.遊戯用写真作成装置における処理手順>
上述したように、この遊戯用写真作成装置には、撮影ユニット3と編集ユニット4と出力ユニット5とが含まれている。撮影ユニット3では撮影処理が行われ、編集ユニット4では編集処理が行われ、出力ユニット5では出力処理が行われる。なお、或る利用者が撮影ユニット3でプレイしている時に他の利用者は編集ユニット4でプレイし、さらに他の利用者は出力ユニット5で合成画像を出力することができるように構成されている。すなわち、この遊戯用写真作成装置は、撮影処理と編集処理と出力処理とを並行して行うことができる。以下に、撮影処理、編集処理、および出力処理の処理手順の概要について説明する。
【0047】
<3.1 撮影処理>
図5は、本実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。この遊戯用写真作成装置が使用されていない時(プレイが行われていない時)には、撮影操作用タッチパネル20にはデモ画像が表示されている。デモ画像の表示中に利用者がコイン投入口26にコインを投入すると、プレイが開始される(ステップS100)。
【0048】
プレイが開始されると、第1の制御部70は、利用者による撮影モードの選択を受け付ける(ステップS110)。ステップS110では、例えば画質(具体的にはコントラストが高いくっきりとした画質、柔らかなふんわりとした画質、または透明感のあるクールな画質のうちのいずれか)を選択し、明るさを選択し、自動で撮影するか手動で撮影するかを選択し、自動で撮影する場合には撮影用テーマの選択が行われる。この場合、第1の制御部70は、予め用意された複数の撮影用テーマの中から1つ以上の撮影用テーマを利用者に選択させるための画面を撮影操作用タッチパネル20に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1の制御部70は、利用者の選択操作に基づいて選択情報を取得し、選択された撮影用テーマに基づいて、撮影の際に使用するフレームと背景との組み合わせを決定する。また手動で撮影する場合は、上記フレームと背景とを利用者が自由に決定する。その後、ステップS120に進み、撮影が行われる。この撮影により、撮影画像データが第1の制御部70のメモリに格納される。
【0049】
ステップS130では、撮影画像に基づいて生成された落書き対象画像が、撮影操作用タッチパネル20に表示される。詳しくは、ステップS130の処理が行われる都度、図5に示した撮影操作用タッチパネル20の落書き対象画像表示領域203に落書き対象画像が順次追加表示される。その後、ステップS140に進み、第1の制御部70は、予め定められた枚数の撮影が終了したか否かを判定する。判定の結果、当該枚数の撮影が終了していればステップS150に進み、当該枚数の撮影が終了していなければステップS120に戻る。なお、実際には撮影のための制限時間(例えば3分)が設けられる。
【0050】
ステップS150では、複数の落書き対象画像の中から実際の落書き対象となる画像の(利用者による)選択が行われる。具体的には、第1の制御部70は、落書きおよび印刷に使用する画像を利用者に選択させるために、落書き対象画像の一覧を撮影操作用タッチパネル20に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1の制御部70は、利用者によって選択された画像を実際の落書き対象画像として第2の制御部80に送る。ステップS150の終了後、ステップS160に進む。ステップS160では、案内画面の表示が行われる。具体的には、第1の制御部70は、利用者を編集ユニット4のいずれか(4aまたは4b)に導くための画面を撮影操作用タッチパネル20に表示する。これにより、撮影処理が終了する。
【0051】
<3.2 編集処理>
図6は、本実施形態における編集処理の処理手順を示すフローチャートである。上述した撮影処理の終了後、第2の制御部80は、ネットワーク6を介して第1の制御部70から送られる落書き対象画像(図5のステップS150で利用者によって選択された画像)を取得する(ステップS200)。その後、タイマーが所定の時間(利用者に落書きを許可する時間)に設定され、カウントダウンが開始される(ステップS210)。
【0052】
タイマーのカウントダウン開始後、編集ユニット4では、利用者による落書き操作(描画操作)が受け付けられる(ステップS220)。本実施形態では、上記落書き対象画像を含む落書き操作を受け付けるための表示画面(以下「落書き画面」という)に特徴を有しており、詳しくは図7を参照して後述する。
【0053】
その後、利用者に落書きを許可する残り時間が60秒になると、第2の制御部80は、落書き時間を延長するか否かを判定する(ステップS230)。落書き時間を延長するか否かは、次にこのユニット4aまたは4bでプレイすることになる利用者が撮影室2にいるか否か(撮影ユニット3で撮影処理が行われているか否か)によって判定される。その結果、落書き時間を延長する旨の判定がなされると、ステップS240に進む。一方、落書き時間を延長しない旨の判定がなされると、ステップS250に進む。ステップS240では、タイマーが所定の時間(利用者に更に落書きを許可する時間)に設定され、再度カウントダウンが開始される。ステップS240の終了後、ステップS250に進む。
【0054】
ステップS250では、ステップS220と同様、編集ユニット4で利用者による落書き操作が受け付けられる。落書き時間が0になる(終了する)と、出力される写真の分割パターンの選択が行われる(ステップS260)。具体的には、第2の制御部80は、予め用意された複数の分割パターンの中からいずれかの分割パターンを利用者に選択させるための画面を編集操作用タッチパネル400に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第2の制御部80は、利用者の選択操作に基づいて、選択情報を取得する。その後処理はステップS270に進む。
【0055】
ステップS270では、案内画面の表示が行われる。具体的には、第2の制御部80は、利用者を出力ユニット5に導くための画面を編集操作用タッチパネル400に表示する。これにより、編集処理が終了する。次に、図7に落書き画面の例を示して詳しく説明する。
【0056】
<3.3 落書き画面例>
図7はこの落書き処理が行われる際のメイン表示・操作部62による表示例を示す模式図である。図に示す落書き画面400には、撮影画像およびそれに対する落書き画像が合成された合成画像が表示される落書き領域401L,401Rと、落書き画像を構成するペンやスタンプなどの画像例(サンプル)が複数表示されるパレット領域402L,402Rと、落書きの対象となるべき撮影画像を選択するための第1ないし第4のサムネイル画像表示領域431L,431R〜434L,434Rと、落書き可能な残り時間を示すタイマー表示領域450とが含まれている。
【0057】
このパレット領域402L,402Rの近傍には、落書きの種類に応じて、仮想的な落書きペンの種類(典型的にはアニメーションの形態)を選択可能にするためのペンボタン421L,421Rと、利用者の前景となる小さな画像であるスタンプ画像の種類を選択可能にするためのスタンプボタン422L,422Rと、撮影画像の周囲近傍を装飾したり特徴的な所定内容の文章等を挿入するためのフレーム画像の種類を選択可能にするためのフレームボタン423L,423Rと、利用者の背景となる背景画像の種類を選択可能にするための背景ボタン424L,424Rとが表示されている。利用者Uは、2つのタッチペン21L,21Rのいずれかで、これらのボタンの1つを選択する(すなわち表示されたボタン画像上にペン先を接触させる)操作を行うことにより、パレット領域402L,402R内に対応する種類の複数の落書きのためのサンプル画像が表示される。このようにパレット領域402L,402Rは合成されるべき付加画像(落書きペンの軌跡の画像やスタンプ画像、フレーム画像など)の候補となる複数のサンプル画像を利用者の選択操作に応じて選択可能な動画像として表示するサンプル表示手段として機能する。
【0058】
なお、サンプル表示手段として機能する表示手法であれば、上記のようにパレット領域402L,402Rにサンプル画像を表示する手法の他、所定の方向にスクロールすることによりサンプル画像を表示する手法など、周知の表示手法を使用することができる。
【0059】
このパレット領域402L,402R内のサンプル画像のうち、フレーム画像の一種として文字を含むものがある。本実施形態では、その文字の内容として質問形式となっているものが含まれており、その点に特徴を有している。その質問形式の文字の内容については詳しく後述する。
【0060】
また、パレット領域402L,402Rの上辺近傍には選択可能な複数のタブ領域420L,420Rが設けられており、それらのいずれかを選択することにより、選択されるタブ領域に関連づけられた複数のサンプル画像が表示される。例えば、フレームボタン423L,423Rが選択されているとき、利用者Uは、いずれかのタブ領域を選択することにより、6つのタブ領域にそれぞれ10個ずつ対応づけられた合計60個のフレーム画像を選択することができる。
【0061】
さらに、落書き領域401L,401Rの近傍には、落書きのための操作の種類に応じて、落書きを終了させるための終了ボタン411L,411Rと、落書きを全て消去するための全消去ボタン412L,412Rと、落書きの操作を1回分取り消す(元に戻す)ための1つ戻るボタン413L,413Rと、背景画像を除く落書き画像を部分的に消去するための消しゴムボタン414L,414Rと、背景画像を部分的に消去するための背景消しゴムボタン415L,415Rと、後述するダウンロード動作を開始させるためのダウンロードボタン416L,416Rと、仮想的な落書きペンの太さを選択するための太ペンボタン417L,417R、中ペンボタン418L,418R、および細ペンボタン419L,419Rとが表示されている。
【0062】
利用者Uは、2つのタッチペン21L,21Rのいずれかで、これらのボタンの1つを選択する操作を行うことにより、所望の動作を行わせることができる。さらに、利用者Uによりパレット領域402L,402R内の落書きのためのサンプル画像のうちいずれか、例えば1つのスタンプ画像や落書きペンの種類などが選択されている状態において、2つのタッチペン21L,21Rのいずれかで、落書き領域401L,401R内の所望の位置が選択され、または所望の軌跡が描かれることにより、落書き領域401L,401R内の選択された位置にスタンプ画像が表示され、また所望の軌跡に沿った線が描かれる。以上のように利用者により落書きが行われる。
【0063】
なお、以上の落書きは、落書き画面400の左半分に含まれる各領域(例えば落書き領域401Lおよびパレット領域402Lなど)や各ボタン(例えば終了ボタン411Lおよびペンボタン421Lなど)に対しては、タッチペン21Lによってのみ操作可能であり、落書き画面400の右半分に含まれる各領域や各ボタンに対しては、タッチペン21Rによってのみ操作可能である。
【0064】
また、2つのタッチペン21L,21Rはそれぞれ独立に操作を行うことが可能である。すなわち、2人の利用者Uのうちの一方がタッチペン21Lを把持して行う落書き操作と、その他方がタッチペン21Rを把持して行う落書き操作とは互いに無関係に行われる。したがって、一方の利用者が落書きペンを使用して落書きをしているときにも、他方の利用者は別の位置で落書きペンを使用して落書きをしたり、スタンプ画像を使用して落書きをすることなどが可能である。次に、フレームボタン423Lが(例えばタッチペン21Lを接触させることにより)選択された場合におけるパレット領域402Lの画面例(以下「フレーム選択画面例」という)について説明する。
【0065】
<3.4 フレーム選択画面例>
図8は、落書き処理が行われる際に、フレームが選択される場合のメイン表示・操作部62による部分的な表示例を示す模式図である。この図8に示すフレーム選択画面例は、図7に示す落書き画面400に含まれるパレット領域402Lに表示される画面例であって、10個のフレーム画像441Lと、利用者により選択された或る1つのフレーム画像441Lを含む全体例画像442Lと、フレーム画像441Lの色を指定する色指定領域443Lと、落書きペンを使用するモードに変更するためのペン使用ボタン444Lと、使用される落書きペンの太さを指定するペン指定領域445Lとを含む。なお、このような画面例はパレット領域402Rにおいても同様である。
【0066】
図8に示すように、10個のフレーム画像441Lは、それぞれ異なる質問を示す文章と簡単な絵(または絵文字)からなり、(例えば利用者がタッチペン21Lを接触させることにより)選択可能となっている。このように複数の質問のうちQ&A形式で落書きしたい質問を利用者が任意に選択することができることから、Q&A形式で自由に落書きする場合には利用者にとって思い付きにくい質問の作成を補助することができる。
【0067】
なお、図8に示されているフレーム画像441L自体は、これを選択することにより撮影画像に対して合成可能となる画像とは同内容の別の画像であるが、当該選択され合成可能となるフレーム画像441Lに相当する画像も、説明の便宜上単にフレーム画像441Lと呼ぶ。
【0068】
利用者によりこれらフレーム画像441Lのうちの1つが選択されると、選択されたフレーム画像441Lを含んでおりその回答例も記載されている全体例画像442Lが表示される。この全体例画像442Lは、サンプル画像として予め記憶されている(例えばモデルとなる人物を撮影した)撮影画像や落書き画像を含むものであって、ゲーム内で利用者により実際に撮影されまたは作成された画像とは当然異なるものである。この全体例画像442Lは、10個のフレーム画像441Lに一意に対応する10個が記憶されている。
【0069】
図8では、それぞれ異なる質問を含む10個のフレーム画像441Lのうちの「Q.この後のご予定は?」という質問文と絵文字とからなるフレーム画像が選択された場合の全体例画像442Lが示されている。この全体例画像442Lには、さらに上記質問文を含むフレーム画像のほか、その回答例として「オールナイトでカラオケ!」という文章と、マイクや音符などの絵が含まれている。このように全体例画像442Lは、選択されたフレーム画像441Lを含むQ&A形式での落書きを例示するものである。
【0070】
また、選択されたフレーム画像441Lは、落書き領域401Lに表示される(撮影画像を含む現在落書き中の)合成画像に対して付加画像として合成されることになる。具体的には、選択されたフレーム画像441Lは、利用者の操作によるタッチペン21Lの位置に応じて設定される(典型的には撮影画像を含む)合成画像上の所定位置に(通常は前景画像として上書きの形で)合成される。
【0071】
このとき、利用者は、パレット領域402Lに表示される全体例画像442Lを参照することにより、バランスの良い位置にフレーム画像441Lを貼り付けることができる。また、全体例画像442Lに含まれる質問に対する回答の文章例を参照することにより、利用者は、選択されたフレーム画像441Lにより示される質問の文章に対して、その回答の文章や絵をタッチペン21Lにより容易に描くことができる。この点で全体例画像442LはQ&A形式での落書きを補助する作用を有していると言える。
【0072】
さらに、色指定領域443Lに例示されている色を付された図形がタッチペン21Lにより選択されると、選択されたフレーム画像441Lに含まれる文字の色が上記図形の色に変更される。なおここでは文字の色が変更される例で説明したが、色の他に、フォントの種類や模様、グラデーションなどの文字装飾などが変更されてもよいし、それらを適宜に組み合わせて変更できる構成であってもよい。
【0073】
さらにまた、ペン使用ボタン444Lがタッチペン21Lにより選択されると、現在フレーム画像441Lのいずれかが選択されている場合にはその選択が解除され、落書きペンを使用するモードに変更される。またペン指定領域445Lに示されているペンの太さを示す図形(図8では3種類の太さを示す3つの図形)がタッチペン21Lにより選択されると、落書きペンの太さ(仮想的な落書きペンにより生成される線の画像の幅)が変更される。
【0074】
なお、このように落書きペンを使用しその太さを変更することは、ペンボタン421Lを選択したり、太ペンボタン417L、中ペンボタン418L、または細ペンボタン419Lを選択することによっても可能であるが、フレーム画像441Lにより表示されている質問を適宜変更しつつ落書きペンでその質問に対する回答を書き込む(落書きする)場合には上記構成が好適である。
【0075】
<4.効果>
以上のように、本実施形態では、落書き画面400に含まれるパレット領域402Lに表示されるフレーム画像441Lに質問形式の文字が含まれており、このフレーム画像441Lが利用者により適宜選択され(通常は前景画像として)撮影画像を含む合成画像に合成され、さらに上記質問に対する回答が利用者により落書きされる。よって、利用者は、フレーム画像441Lを選択し合成する操作を行うだけでQ&A形式の落書きのうち(一般的には思い付きにくい)質問の落書きを簡単に行うことができるようになるので、利用者によるQ&A形式での落書きを補助することができる。
【0076】
<5.変形例>
上記実施形態では、落書き画面400に含まれるパレット領域402Lに表示されるフレーム画像441Lに質問形式の文字が含まれる構成であるが、予め定められた質問を選択し撮影画像を含む合成画像に合成可能な構成であれば、上記質問はフレーム画像441Lとは異なるスタンプ画像などの付加画像であってもよい。なお、この付加画像は質問文の文字のみからなるものであってもよい。
【0077】
上記実施形態では、フレーム画像441Lをタッチペン21Lで選択し、撮影画像を含む合成画像上の指定位置に貼り付ける構成であるが、タッチペン21Lとは異なる周知の入力装置(例えばトラックボールなど)が使用されることにより、撮影画像に合成されるべき質問が選択される構成であればよい。また、選択された質問が貼り付けられる位置は予め定められていてもよい。
【符号の説明】
【0078】
3…撮影ユニット
4…編集ユニット
5…出力ユニット
6…ネットワーク(LAN)
10…カメラ
20…撮影操作用タッチパネル
30…出力操作用タッチパネル
35…ネットワークプリンタ
31…非接触通信ポート(赤外線ポート)
32…スピーカ
70…第1の制御部
72…第1の表示・操作部(撮影操作用タッチパネル)
75…第1の通信部(ネットワークアダプタ)
80…第2の制御部
81,82…第2の表示・操作部(編集操作用タッチパネル)
90…第3の制御部
91…第3の表示・操作部(出力操作用タッチパネル)
92…印刷出力部(ネットワークプリンタ)
93…音声出力部(スピーカ)
94…非接触通信部(非接触通信ポート)
80…第2の制御部
81,82…第2の表示・操作部(編集操作用タッチパネル)
83…第2の通信部(ネットワークアダプタ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体である利用者を含む像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力手段とを備える自動写真作成装置であって、
前記利用者による操作を受け付ける入力手段と、
質問文を含む付加画像の表示を所定の表示画面上に行う表示手段と
前記入力手段により受け付けられた操作に応じて、前記付加画像を前記撮影画像に合成することにより前記合成画像を生成する画像合成手段と
を備えることを特徴とする、自動写真作成装置。
【請求項2】
前記入力手段は、前記付加画像に含まれる前記質問文に対する回答を前記撮影画像上に書き込むための前記利用者による操作を受け付けることを特徴とする、請求項1に記載の自動写真作成装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記付加画像に含まれる前記質問文と、前記質問文に対応する回答例とを含むサンプル画像を表示することを特徴とする、請求項2に記載の自動写真作成装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記画像合成手段により合成されるべき前記付加画像の候補となる複数の候補画像を前記表示画面上に表示し、
前記入力手段は、前記表示画面上に表示される前記複数の候補画像のうち1つ以上を前記付加画像として決定するための前記利用者による操作を受け付けることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項5】
被写体である利用者を含む像を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにより得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力ステップとを備える自動写真作成装置の制御方法であって、
前記利用者による操作を受け付ける入力ステップと、
質問文を含む付加画像の表示を所定の表示画面上に行う表示ステップと
前記入力ステップにおいて受け付けられた操作に応じて、前記付加画像を前記撮影画像に合成することにより前記合成画像を生成する画像合成ステップと
を備えることを特徴とする、自動写真作成装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−154077(P2011−154077A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−13964(P2010−13964)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【出願人】(597047392)辰巳電子工業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】