説明

自動合奏装置

【課題】自動ヴァイオリン族楽器によって、伴奏付のヴァイオリン族楽器音源の優れた音質による再生を可能とする。
【解決手段】媒体のヴァイオリン族楽器専用チャンネルにヴァイオリン族楽器の音声を録音し、伴奏専用チャンネルに伴奏音源の音声を録音し、再生装置が両チャンネルの電気音声信号を同期をとってそれぞれ別個に再生して送り出し、ヴァイオリン族楽器専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動する圧電振動子の振動でヴァイオリン族楽器の駒を励振してヴァイオリン族楽器の音源を自動演奏し、伴奏チャンネルの電気音声信号に応じて振動するボイスコイルの振動でコーン紙を励振してダイナミックスピーカにより伴奏音楽の音源を発音し、両者による自動合奏を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伴奏を伴うヴァイオリン曲音源の電気音声信号によってヴァイオリンを自動演奏し、同時にスピーカが伴奏音楽を発音することによって、自動ヴァイオリンとスピーカの自動合奏を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願人はすでに、ステレオ音声信号に応じて振動する2個の圧電振動板をヴァイオリンの駒上縁部に固定することにより、ステレオ音源による演奏を行う自動ヴァイオリン技術を出願している(特許文献1)。
この技術によって、独奏ヴァイオリン曲の再生がヴァイオリン自体の発音によって行うことができるようになった。しかしながら、多くのヴァイオリン曲の音源は、ピアノやオーケストラなどの伴奏を伴うものであり、これらの音源の再生を自動ヴァイオリンのみで行う場合には、次のような課題があった。
(1)音域の課題:ヴァイオリンの音域は、G線開放絃(ト音)以上に対応しており、自動ヴァイオリンはこれより低音域の伴奏音を適正に発音できない。
(2)音色の課題:自動ヴァイオリンはヴァイオリンを発音体とするので、ピアノなどその他の楽器の音色を発することができない。
(3)音量の課題:ヴァイオリンの音量には限界があり、ピアノやオーケストラの音量に対応することができない。
【特許文献1】特願2006−203998
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、自動ヴァイオリンが伴奏を伴う音源の忠実な再生ができない点である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の自動合奏装置は、ヴァイオリン族楽器の音声と伴奏音源の音声を同期をとってそれぞれヴァイオリン族楽器専用チャンネルと伴奏専用チャンネルに録音した媒体と、録音された両チャンネルの電気音声信号を同期をとってそれぞれ別個に再生して送り出す再生装置と、ヴァイオリン族楽器専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動する圧電振動子の振動でヴァイオリン族楽器の駒を励振することにより演奏する自動ヴァイオリン族楽器と、伴奏専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動するボイスコイルの振動でコーン紙を励振することにより、伴奏音源を再生するダイナミックスピーカとより成る。
また上記課題を解決するために、本発明の請求項2の自動合奏装置は、ヴァイオリンの音声とチェロの音声を同期をとってそれぞれヴァイオリン専用チャンネルとチェロ専用チャンネルに録音した媒体と、録音された両チャンネルの電気音声信号を同期をとってそれぞれ別個に再生して送り出す再生装置と、ヴァイオリン専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動する圧電振動子の振動でヴァイオリンの駒を励振することにより自動演奏する自動ヴァイオリンと、チェロ専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動する圧電振動子の振動でチェロの駒を励振することにより自動演奏する自動チェロとより成る。
また上記課題を解決するために、本発明の請求項3の自動合奏装置は、請求項1あるいは2記載の自動合奏装置において、前記自動ヴァイオリン族楽器あるいは自動ヴァイオリンあるいは自動チェロが、駒に取付けた圧電振動子により駒を励振して楽器を自動演奏する構成であり、圧電振動子と駒は棒状構造体によって連結され、圧電振動子の圧電振動板は辺縁部に音質調整用の質量部材を備え、棒状構造体は、圧電振動板の中心部を串刺しに貫通し、その開放端に反動吸収弾性体を介して圧電振動板を固定し、固定端を駒上縁部に固着した構成であることを特徴としている。
また上記課題を解決するために、本発明の請求項4の自動合奏装置は、請求項1あるいは2記載の自動合奏装置において、前記自動ヴァイオリン族楽器あるいは自動ヴァイオリンあるいは自動チェロが、駒に取付けた2個の圧電振動子により駒を励振して楽器を自動演奏する構成であり、2個の圧電振動子と駒は棒状構造体によって連結され、2個の圧電振動子の圧電振動板はそれぞれの辺縁部に音質調整用の質量部材を備え、棒状構造体は、2個の圧電振動板の中心部を串刺しに貫通し、その開放端に反動吸収弾性体を介して第1の圧電振動板を固定し、第1の圧電振動板との間に反動吸収弾性体を介在させて第2の圧電振動板を固定し、固定端を駒上縁部に固着した構成であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0005】
本発明の自動合奏装置は、伴奏を伴うヴァイオリン曲音源を、自動ヴァイオリンによる再生と、スピーカによる再生とを同時に行うので、数多い伴奏付ヴァイオリン曲を忠実に再生できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
伴奏付ヴァイオリン曲の忠実な再生という目的を、自動ヴァイオリンとスピーカの構成でヴァイオリン音源の忠実な再生と伴奏音源の忠実な再生によって実現した。
【実施例1】
【0007】
図1は、本発明になる自動合奏装置の第1実施例の構成を説明する図である。この図において、1は再生装置であって、1−1はヴァイオリン族楽器専用チャンネルにヴァイオリン族楽器の音声が録音され、又伴奏専用チャンネルに伴奏楽器の音声が録音された媒体である。両チャンネルは同期装置により同期をとって録音したものであるので、再生装置1は、両チャンネルの同期をとって再生する。2は電気音声信号の増幅装置であって、2−1はヴァイオリン族楽器専用チャンネルの増幅装置であり、2−2は伴奏専用チャンネルの増幅装置である。3は自動ヴァイオリン族楽器であって、3−1はヴァイオリン族楽器の駒に取付けられた圧電振動子であり、3−2はヴァイオリン族楽器である。4はダイナミックスピーカである。
【0008】
本実施例においては、録音されたヴァイオリン族楽器専用チャンネルの電気音声信号を専用増幅装置によって増幅し、圧電振動子の振動によってヴァイオリン族楽器の駒を励振してヴァイオリン族楽器を自動演奏する。同時に、録音された伴奏専用チャンネルの電気音声信号を専用増幅装置によって増幅し、ボイスコイルの振動によってコーン紙を励振してダイナミックスピーカが伴奏楽器の音声を発音するので、ピアノやオーケストラの伴奏を再生しながらヴァイオリン族楽器の自動演奏を行うことができる。
【0009】
圧電振動子を駒に取付けることによってヴァイオリン族楽器を自動演奏する構成については、出願人が前記特許文献1において述べている。この構成において、伴奏楽器の音声もヴァイオリン族楽器が再生することは可能であるが、その音質は当然ヴァイオリン族楽器の音質となり、いささか奇異な音質になり、音程、音量の点でも不満足であった。本実施例では、伴奏楽器の音声をヴァイオリン族楽器の音声とは独立の専用チャネルに録音し、ダイナミックスピーカによって再生するので、本来の音質を有する伴奏楽器の伴奏と、ヴァイオリン族楽器の自動演奏を楽しむことができるようになった。
【実施例2】
【0010】
図2は、本発明になる自動合奏装置の第2実施例の構成を説明する図である。この図において、1は再生装置であって、1−1はヴァイオリン専用チャンネルにヴァイオリンの音声が録音され、又チェロ専用チャンネルにチェロの音声が録音された媒体である。両チャンネルは同期装置により同期をとって録音したものであるので、再生装置1は、両チャンネルの同期をとって再生する。2は電気音声信号の増幅器であって、2−1はヴァイオリン専用チャンネルの増幅器であり、2−2はチェロ専用チャンネルの増幅器である。3は自動ヴァイオリンであって、3−1はヴァイオリンの駒に取付けられた圧電振動子であり、3−2はヴァイオリンである。4は自動チェロであって、4−1はチェロの駒に取付けられた圧電振動子であり、4−2はチェロである。
【0011】
本実施例においては、録音されたヴァイオリン専用チャンネルの電気音声信号を専用増幅器によって増幅し、圧電振動子の振動によってヴァイオリンの駒を励振してヴァイオリンを自動演奏する。同時に、録音されたチェロ専用チャンネルの電気音声信号を専用増幅器によって増幅し、圧電振動子の振動によってチェロの駒を励振してチェロを自動演奏するので、ヴァイオリンとチェロの自動合奏を行うことができる。
【0012】
圧電振動子を駒に取付けることによってヴァイオリン族楽器を自動演奏する構成については、出願人が前記特許文献1において述べている。この構成において、チェロの音声もヴァイオリンが再生することは可能であるが、その音程と音量と音質は当然ヴァイオリンの音程と音量と音質に限定され、いささか無理を生じていた。本実施例では、チェロの音声をヴァイオリンの音声とは独立の専用チャネルに録音し、チェロによって自動演奏するので、ヴァイオリンとチェロの合奏音源再生を、それぞれの音程と音量と音質を備えた自動演奏を楽しむことができるようになった。
【0013】
なお、媒体に多チャンネルを用意して録音し、それぞれのチャンネルに対応して自動ヴァイオリン族楽器を以上述べた方法で演奏すれば、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲、弦楽六重奏曲、弦楽八重奏曲などの自動演奏が可能であることは、言うまでもない。
【実施例3】
【0014】
次に、本発明の第3実施例について説明する。第3実施例自動合奏装置の全体構成は第1実施例と同様であって、図1の自動ヴァイオリン族楽器3のみが異なるため、全体構成の説明を省略し、本実施例の自動ヴァイオリン族楽器について図3を参照して説明する。
図3のAは本実施例自動ヴァイオリン族楽器の全体断面図、Bはその振動部と構造体の側面図である。1は振動子、2は取付け部、3は駒部、そして4は楽器胴部である。振動子1は圧電振動子であって、1−1は圧電振動子の振動板、1−2は反動吸収弾性体、1−3は反動吸収弾性体を介して圧電振動子の振動板を貫通固定する棒状構造体2−1(後述する)の開放端に固定するビス、1−4は保護カバー、1−5は振動板の外枠、1−6は振動板の周縁に取付けた音質調整用質量部材、1−7は電気音声信号伝導ケーブルである。
【0015】
取付け部2において、2−1は振動子1を駒に固定し、振動子1の機械振動を駒に伝達する棒状構造体、2−2はクリップ部の押さえ具2−3とクリップ部の台具2−4の間に駒上縁部3−7を挟んで締めつけるビス、2−5は棒状構造体2−1をクリップ部の台具2−4に固定するビスである。又駒部3において、3−1ないし3−4は絃であって、ヴァイオリンの場合であれば順に、E絃、A絃、E絃、G絃である。3−5および3−6はそれぞれ駒の脚部である。更に楽器胴部4において、4−1は表板、4−2は側板、4−3は裏板、4−4はf孔、4−5は魂柱、4−6は力木である。
【0016】
以上の構成により、ヴァイオリン族楽器の電気音声信号に応じて振動子1の圧電振動板1−1が振動し、この振動が棒状構造体2−1を通じて駒を励振し、駒の振動が脚部3−5、3−6を介して楽器の表板と、魂柱を介して裏板に伝達され、楽器が「鳴る」のである。
【0017】
ここで、反動吸収弾性体1−3の効果について説明する。図3から理解されるように、圧電振動子の振動板1−1が振動すると、振動は棒状構造体2−1の上下方向に同時に伝達される。下方向に伝達された振動は、下端に固定した駒を励振し、その振動エネルギーが楽器を鳴らすが、駒は楽器胴部に固定されているので、反作用として振動エネルギーの一部は棒状構造体2−1を上方へ逆行する。又振動板1−1の振動エネルギーは、棒状構造体2−1の上方向にも直接伝達される。これらの逆行エネルギーによって、振動子1は棒状構造体2−1の開放端から飛びだそうとするので、これを押えるために固定ビス1−3で振動板1−1を固定している。この上行振動エネルギーで固定ビス1−3と振動板1−1は激しくぶつかり合うために、棒状構造体2−1はその衝突振動をも駒に伝達し、それによって楽器からは電気音声信号には存在しなかったアーティファクト雑音が発せられる。反動吸収弾性体1−3はこの衝突を緩和して雑音の発生を防ぐ要素として不可欠であり、振動板1−1と固定ビス1−3の間に介在させている。
【0018】
次に、振動板の周縁に取付けた音質調整用質量部材1−6について説明する。上述のように、振動板1−1は自ら振動して棒状構造体2−1を通じて振動を駒に伝達するが、その振動は逆向きとなって返り、振動板1−1自体をも振動させようとする。この逆向きエネルギーは振動板1−1を振動させることによって、空中に飛散する。このとき、下方へのエネルギーと上方へのエネルギーの比率は、振動板1−1の質量に依存して変化する。空中に飛散したエネルギーは、当然楽器を鳴らすことに貢献しない無駄エネルギーであり、これを可能な限り減少させることが、楽器を有効に鳴らすための必要条件である。そこで、本発明においては、振動板1−1周縁に質量部材1−6を取付け、エネルギーの放散を防いでいる。この放散エネルギーは、特に長波長の低音において著しいために、質量部材1−6を低音強化のための音質調整用部材と称しているのである。
【実施例4】
【0019】
次に、本発明の第4実施例について説明する。第4実施例自動合奏装置の全体構成は第1実施例と同様であって、図1の自動ヴァイオリン族楽器3のみが異なるため、全体構成の説明を省略し、本実施例の自動ヴァイオリン族楽器について図4を参照して説明する。
本実施例の自動ヴァイオリン族楽器構成は、特にチェロのように、ヴァイオリンよりも大きな振動エネルギーを必要とする楽器の自動演奏において必要である。本実施例では、複数の振動子を連結することによって、大きな振動エネルギーを実現している。図4は、そのために2個の振動子を連結した実施例を示している。
【0020】
図4において、1は2個の圧電振動子、2は取付け部、3は駒部である。1−1は圧電振動子1の振動板、1−2は圧電振動子2の振動板、1−3は反動吸収弾性体を介して圧電振動子の振動板を貫通固定する棒状構造体2−1の開放端に固定するビス、1−4は圧電振動子1用の反動吸収弾性体、1−5は圧電振動子2用の反動吸収弾性体、1−6は振動板の外枠、1−7は振動板の周縁に取付けた音質調整用質量部材、1−8は圧電振動子1への電気音声信号伝導ケーブル、1−9は圧電振動子2への電気音声信号伝導ケーブル、1−10は保護カバーである。
【0021】
又図4の取付け部2において、2−1は振動子1を駒に固定し、2個の振動子の機械振動を駒に伝達する棒状構造体、2−2はクリップ部の押さえ具2−3とクリップ部の台具2−4の間に駒上縁部3−1を挟んで締めつけるビス、2−5は棒状構造体2−1をクリップ部の台具2−4に固定するビスである。
【0022】
この実施例においては、圧電振動子1と圧電振動子2へそれぞれの電気音声信号伝導ケーブル1−8と1−9を介して2個のモノラル音源あるいはステレオ音源の左右信号を誘導することによって、2個の振動子を振動させ、倍加した振動エネルギーを棒状構造体2−1を介して駒に伝達するので、チェロのような大型の弦楽器において、重低音を自動演奏することができる。この場合、実施例3において説明したように、振動板の周縁に取付けた音質調整用質量部材1−7は、楽器における重低音の発音に大きな効果を発揮するのである。
【産業上の利用可能性】
【0023】
ヴァイオリン族楽器専用チャンネルにヴァイオリン族楽器の音声を録音し、伴奏専用チャンネルに伴奏音源の音声を録音した媒体からの電気音声信号を再生増幅して、ヴァイオリン族楽器専用チャンネルの電気音声信号に応じて圧電振動子の振動でヴァイオリン族楽器の駒を励振してヴァイオリン族楽器の音源を自動演奏し、伴奏専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動するボイスコイルの振動でコーン紙を励振して伴奏音楽の音源をダイナミックスピーカで再生することによって、伴奏付のヴァイオリン族楽器音源の優れた自動合奏に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】自動合奏装置の構成を示した説明図である。(実施例1)
【図2】自動合奏装置の構成を示した説明図である。(実施例2)
【図3】自動ヴァイオリン族楽器の構成及び振動部と構造体の構成を示した説明図である。(実施例3)
【図4】自動ヴァイオリン族楽器の振動部と構造体の構成を示した説明図である。(実施例4)
【符号の説明】
【0025】
1 再生装置
2 増幅装置
3 自動ヴァイオリン族楽器
4 ダイナミックスピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヴァイオリン族楽器の音声と伴奏音源の音声を同期をとってそれぞれヴァイオリン族楽器専用チャンネルと伴奏専用チャンネルに録音した媒体と、
録音された両チャンネルの電気音声信号を同期をとってそれぞれ別個に再生して送り出す再生装置と、
ヴァイオリン族楽器専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動する圧電振動子の振動でヴァイオリン族楽器の駒を励振することにより演奏する自動ヴァイオリン族楽器と、
伴奏専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動するボイスコイルの振動でコーン紙を励振することにより、伴奏音源を再生するダイナミックスピーカと
より成る自動合奏装置。
【請求項2】
ヴァイオリンの音声とチェロの音声を同期をとってそれぞれヴァイオリン専用チャンネルとチェロ専用チャンネルに録音した媒体と、
録音された両チャンネルの電気音声信号を同期をとってそれぞれ別個に再生して送り出す再生装置と、
ヴァイオリン専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動する圧電振動子の振動でヴァイオリンの駒を励振することにより自動演奏する自動ヴァイオリンと、
チェロ専用チャンネルの電気音声信号に応じて振動する圧電振動子の振動でチェロの駒を励振することにより自動演奏する自動チェロと
より成る自動合奏装置。
【請求項3】
前記自動ヴァイオリン族楽器あるいは自動ヴァイオリンあるいは自動チェロは、駒に取付けた圧電振動子により駒を励振して楽器を自動演奏する構成であり、圧電振動子と駒は棒状構造体によって連結され、圧電振動子の圧電振動板は辺縁部に音質調整用の質量部材を備え、棒状構造体は、圧電振動板の中心部を串刺しに貫通し、その開放端に反動吸収弾性体を介して圧電振動板を固定し、固定端を駒上縁部に固着した構成であることを特徴とする請求項1あるいは2記載の自動合奏装置。
【請求項4】
前記自動ヴァイオリン族楽器あるいは自動ヴァイオリンあるいは自動チェロは、駒に取付けた2個の圧電振動子により駒を励振して楽器を自動演奏する構成であり、2個の圧電振動子と駒は棒状構造体によって連結され、2個の圧電振動子の圧電振動板はそれぞれの辺縁部に音質調整用の質量部材を備え、棒状構造体は、2個の圧電振動板の中心部を串刺しに貫通し、その開放端に反動吸収弾性体を介して第1の圧電振動板を固定し、第1の圧電振動板との間に反動吸収弾性体を介在させて第2の圧電振動板を固定し、固定端を駒上縁部に固着した構成であることを特徴とする請求項1あるいは2記載の自動合奏装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−49656(P2009−49656A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−213101(P2007−213101)
【出願日】平成19年8月17日(2007.8.17)
【出願人】(594077024)
【出願人】(307025126)
【Fターム(参考)】