説明

自動芯合わせ式オートカプラ

【課題】大きな許容範囲で芯合わせができ、高さや角度の変化にも対応でき、連結、解放作業をすべて遠隔操作で行うことのできる自動芯合わせ式オートカプラを実現する。
【解決手段】停止した車両に取り付けた車上装置と、これに位置合わせを行い、案内軸14を前進させて車上装置の案内受け23に嵌合させる地上装置と、これらに付設された電気連結器16、24等で構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定位置に停止している鉄道車両等の移動体の電気回路に、地上の電源設備からの電気回線を接続する自動芯合わせ式オートカプラに関する。
【背景技術】
【0002】
電気設備を搭載した鉄道車両等の移動体を所定位置に停止させ、地上の電源設備から電力回線を接続して車上の電気設備を作動させることが行われる。例えば製鉄所におけるトピードカーなどの熔銑台車やスラグ台車などは、線路上の所定位置で停車させ、なべを傾動させて内容物である熔銑やスラグを排出したり精錬を行ったりする。作業場所が一定しているため、機関車に電源を搭載するよりも地上から電源を供給する方が便利であり、機関車も拘束されないので都合がよい。
【0003】
地上からの電源を接続するには、地上側、車両側それぞれのケーブルの端部にコネクタを取り付け、これを連結するのが従来一般的である。特許文献1に記載のコネクタ(電気配線連結器)の一例を図12、13に示す。図12はソケット5、図13はプラグ6を示す斜視図で、51、61はケーシング、52、62は絶縁台、53、63は接触片(コンタクト)、4は接触片53、63に電気的に接続するケーブルである。ソケット5、プラグ6の機械的な連結はケーシング51、61によって行われ、電気回路の接続は内部の接触片53、63によって行われる。コネクタを使用することにより、このようにして数本から数十本の電気回路がワンタッチで接続できる。
【0004】
一方、鉄道車両の電気回路の接続には、機械連結器に併置された電気連結器も使用される。特許文献2に記載の電気連結器を図14、15に示す。
図14は機械連結器に電気連結器を付設した状態を示す正面図、図15は側面図で、7は密着式の機械連結器、8はこれに一体となるように付設された電気連結器、81はその箱体、82は電気連結器の正面要部を覆う蓋、83は相手側の電気連結器を検知する検知棒、84は相手側の検知棒に押し当てられる当て板、85は箱体81内に配置された電気回路の接触片、4はこれに接続されるケーブルである。
【0005】
連結されていない状態では電気連結器前面の開口は蓋82によりふさがれて接触片85の先端部分が水に濡れたり、塵埃が付着したりしないように保護されているが、連結される際は両側の電気連結器の検知棒83が相手の当て板84に押し当てられて後退し、検知棒に連動するラック機構等によって蓋82が回転し、箱体81の上方に退避して両側の接触片85が接触するようになっている。なお、電気連結器が解放される場合は、検知棒83が前進すると同時に図示しない戻しばねによって退避していた蓋82が下降して再び箱体81の前面をふさぐ。
【特許文献1】特許第3838934号公報
【特許文献2】実公平7−30449号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、所定位置に停止している鉄道車両等の移動体の電気回路に、地上の電源設備からの電力回線を接続する場合、このような従来の技術がそのまま適用できないことが多い。
まず電気の回路数が多いと、特許文献1に記載のようなコネクタを使用するには芯数の多い大型のものを使用しなければならないが、プラグやソケットが大きくなると同時に接続されるケーブルも太くなり、全体の重量が大きくなってこれを持ち上げて接続する作業が困難になる。また、高熱でかつ塵埃が多いような劣悪の環境下においてこのような作業を行うことは、労働衛生上も好ましくない。
【0007】
特許文献2に記載されたような機械連結器に固定された電気連結器の場合は、作業員が直接その現場に立ち入らなくとも遠隔操作によって作業が可能であるが、接続しようとする移動体と地上設備との相対位置にばらつきがあるとこの構成では結合が困難であり、さらに電気回路を接続中に移動体側の高さや角度が大きく変化するような場合には、これに全く追随できない。
【0008】
本発明は、大きな許容範囲で芯合わせが可能で、電気回路の接続中に移動体側の高さや角度が変化しても追随でき、かつ連結、解放作業をすべて遠隔操作で行うことのできる自動芯合わせ式オートカプラを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の自動芯合わせ式オートカプラの連結方法は、地上の所定位置の近傍に設置され、所定位置に停止した移動体に対し、この移動体に向けて前進後退可能な案内軸を有する地上装置の位置を合わせ、この案内軸を前記移動体に取り付けられた車上装置に向けて前進させ、車上装置の案内受けに嵌合させて芯合わせを行った後、前記案内軸に前進後退可能に取り付けられている地上装置側の電気連結器を前進させて案内受けに取り付けられている車上装置側の電気連結器と連結させ、これら電気連結器を連結させたまま前記案内軸を後退させて案内受けから解放することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の自動芯合わせ式オートカプラの解放方法は、前記の連結方法により連結されている電気連結器を連結させたまま、前記案内軸を車上装置に向けて前進させて再び案内受けに嵌合させ、地上装置側の電気連結器を車上装置側の電気連結器から解放して後退させ、ついで前記案内軸を後退させて案内受けから解放することを特徴とする。
本発明の自動芯合わせ式オートカプラは、地上の所定位置の近傍に設置される地上装置側の電気連結器と、前記所定位置に停止する移動体に設けられた車上装置側の電気連結器とを連結する自動芯合わせ式オートカプラであって、前記所定位置に停止した移動体を検知する位置センサと、この移動体に接近、離反可能な横行機構と、前記車上装置に向けて前進後退自在に、かつ首振り可能に支持された案内軸と、この案内軸に前進後退自在に取り付けられているスライドブロックを介して着脱可能に取り付けられている電気連結器とを備える地上装置と、前記案内軸と嵌合する案内受けと、この案内受けに付設されている電気連結器とを揺動可能に移動体に取り付けてなる車上装置とからなり、望ましくは前記案内軸が先端に向けてとがった形状であり、前記案内受けが先端の開いたラッパ形であり、また地上装置側の電気連結器に、地上装置側のスライドブロックまたは車上装置側の電気連結器のいずれか一方に選択的に係合するロック機構を設けた前記の自動芯合わせ式オートカプラであり、あるいはまた、地上装置の各摺動部、嵌合部にエアパージ用の空気ノズルを備える前記の自動芯合わせ式オートカプラである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、大きな許容範囲で芯合わせが可能で、電気回路の接続中に移動体側の高さや角度が変化しても追随でき、かつ連結、解放作業をすべて遠隔操作で行うことのできる自動芯合わせ式オートカプラが実現し、労働衛生上の問題点が解消されるという、すぐれた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施例を図面により詳細に説明する。
本発明の自動芯合わせ式オートカプラは、鉄道車両等の移動体の停止する所定位置、例えば特定の作業の行われる線路脇の定められた位置に設けられる地上装置と、この位置に停車する移動体に取り付けられる車上装置とからなる。図1は地上装置1の移動体側から見た正面図、図2は移動体の移動方向から見た側面図で、11はベース、111はベースの本体、112はその上面に設けられた横行レール、113は作動用の圧縮エアのエアタンク、114は電気関係を集めた端子台機器箱、115はエア関係のエア機器箱である。12はベース11の上を移動体の移動方向に移動(以下これを横行という)する横行フレーム、122は横行車輪、124は連結時の転倒を防止する転倒防止板、125は横行フレーム12の端部に取り付けられたセンサアームである。
【0013】
図3は横行フレーム12を背面より見た斜視図、図4は同じく前面より見た部分斜視図で、121は本体、125はセンサアーム、127はセンサアーム回転用シリンダ、13は横行フレーム12の内部に吊り下げ支持されている吊り下げフレーム、14はその内部に収納されている案内軸である。地上装置1は鉄道線路脇に設置されるものであるから通常時は建築限界内に納まっていることが必要であり、センサアーム125は使用するタイミング以外はこの図のように下降した待機位置となっている。
【0014】
131は吊り下げフレーム本体、132はこれを吊り下げている吊り下げブロック、133は案内軸14の前進後退のためのレール、134は吊り下げフレーム13の後部を上下左右から吊っている釣り合いばね、141は案内軸本体、142はその両脇に取り付けられた車輪、143は前進後退用シリンダである。
ベース11は地上に固定されている。横行フレーム12は、図示しない横行シリンダによりベース11上を横行できる。横行フレーム12内には吊り下げフレーム13が首振り可能に吊り下げられ、さらにその内部には案内軸14が前進後退可能に収納されている。吊り下げフレーム13は横行フレーム12に対して前方位置で自在ピンを有する吊り下げブロック132により揺動自在に吊り下げられると同時に、後部は四方から釣り合いばね134で弾性支持されているので首振り可能である。また案内軸14は吊り下げフレーム13に対してレール133、車輪142、前進後退用シリンダ143により前進後退自在となっている。
【0015】
図5は、吊り下げフレーム13の内部に収納される案内軸14およびこれに付帯する部分を示す側面図で、15はスライドブロック、151はスライドブロック本体、152はスライドブロックの前進後退用シリンダ、154は電気連結器の解放用シリンダ、16は電気連結器、161は電気連結器の箱体、162は電気連結器の支持アーム、166はガイドピン、167は追って説明するロックアームである。
【0016】
支持アーム162、前進後退用シリンダ152は案内軸本体141に直結されているが、スライドブロック本体151は前進後退用シリンダ152を介して案内軸本体141とは別個に動くことができ、また電気連結器16はロックアーム167に係止された状態ではスライドブロック本体151と同じ動きをする。
つぎに車上装置2を図6、7により説明する。図6は車上装置2を地上装置側から見た斜視図、図7は反対側から見た背面斜視図で、21は取り付け用のフレーム、22は地上装置側から移動体の位置を検知するための検知板、23は地上装置の案内軸14と嵌合する案内受け、24は車上装置側の電気連結器である。検知板22の大きさは例えば高さ300mm、幅200mmで、車両限界内に納まるように取り付けられている。
【0017】
電気連結器24には蓋242、検知棒243、当て板244があるがこれは従来の技術において説明したものと同様のものである。245はピン孔で、図5の地上装置側の電気連結器16におけるガイドピンに対応し、電気連結器16、24の連結の際の位置合わせを行う機能を有する。246は追って説明するロックアームに係止される係止ピンである。
【0018】
背面に見える233はばね、234は防振ゴムである。防振ゴム234を中心にその四方にばね233を配置し、案内受け23をフレーム21に対して首振り可能に取り付けている。電気連結器24は案内受け23に直接固定されているが、安全のためフレーム21からはチェーンで結んである。
図8は車上装置2を鉄道車両3に取り付けた例を示すレール方向から見た部分側面図で、31は車両の台車、32は車両の台枠である。車上装置2は車両3の側面に、案内受けその他を地上装置に向けて取り付けられている。
【0019】
つづいて本発明の自動芯合わせ式オートカプラの使用方法を説明する。
実施例の移動体は、電気設備を搭載した特殊貨車である。このような特殊貨車としては、例えば製鉄所における熔銑台車やスラグ台車がある。これらは台枠の上に熔銑やスラグを受け入れる鍋を備えており、トピードカーの場合でいえばトピード内に最大600トンもの熔銑を受け入れることができるから、満載のときと空荷のときとでは台車のばねのたわみが大きく異なり、高低差を生じる。またトラニオン軸を中心として鍋を傾動するときには台枠が大きく傾く。さらに周辺には粉塵が発生し、かつ高温である。
【0020】
機関車に牽引された特殊貨車が所定位置に停止する。停止精度を±300mmとする。特殊貨車の側面には本発明の車上装置が取り付けられている。一方、所定位置の線路脇には本発明の地上装置が設置されている。
図9は、地上装置1が車上装置2に接近する状況を示す部分斜視図である。横行フレーム本体121の端部に取り付けられているセンサアーム125が待機状態から矢印のように起き上がり、横行フレーム12が移動する。センサアーム125の先端にある近接センサ126が車上装置2の検知板22に接近すると横行フレーム12は停止する。近接センサ126の感度は30mmである。これで車両のレール方向、すなわち地上装置1の横行レール112方向の位置関係が決まる。この状態で地上装置1の案内軸14と、車上装置2の案内受け23とは、ほぼ向き合っている筈である。
【0021】
ついで案内軸14が前進し、案内受け23に嵌合する。図示したように、案内軸14は先端に向けてとがった形状であり、案内受け23は先端の開いたラッパ形であるから、多少の芯のずれがあっても最終的には正しく嵌合する。実施例のものでは垂直方向の芯ずれは+60〜−122mm、水平方向の芯ずれは±45mmまで許容できる。案内軸14の断面は垂直方向180mm、水平方向150mmであるが、案内受け23の先端部分の寸法は垂直方向、水平方向ともに約2倍ある。なお案内軸14、案内受け23が結合されても、前記したように車上装置2側には高さの変動があり、軸は水平にはならず、俯仰角度が生じることは避けられない。したがって前記したように案内軸14、案内受け23のいずれも俯仰角度に対応できる支持構造となっている。
【0022】
案内軸14、案内受け23が嵌合されると、電気連結器の連結作業が開始される。これを図10の模式図により説明する。
(a)は初期状態、すなわち横行フレームが車上装置を検出して停止した状態である。案内軸14、案内受け23はまだ嵌合されていない。案内軸14の下方には、支持アーム162に支持されてスライドブロック15、電気連結器16が待機している。なおこのとき、ロックアーム167によって電気連結器16はスライドブロック15に結合されている。153はスライドブロック15に設けられた係止ピンである。
【0023】
追って説明するように、ロックアーム167はこの図において反時計回りにばねで付勢されているが、(a)、(b)の段階では解放用シリンダ154(この図の(c)に示す)によってばね力に打ち勝って時計方向に押しているので、上記のように、電気連結器16はスライドブロック15に結合されている。
つぎに(b)は案内軸14が前進して、案内受け23と嵌合した状態である。スライドブロック15、電気連結器16も前進するがまだ相手側との連結はされていない。
【0024】
つづいて(c)に示すように、スライドブロック15、電気連結器16が前進する。これは図5に示したスライドブロックの前進後退用シリンダ152を作動させて行う。電気連結器の芯合わせは、図5に示した電気連結器16のガイドピン166と図6に示した電気連結器24のピン孔245とで行う。許容値は車両の進行方向で±5mm、垂直方向で同じく±5mmである。電気連結器16が車上装置側の電気連結器24と合体したら、スライドブロック15に設けられている解放用シリンダ154を作動させてロックアーム167を切り換え、電気連結器16と電気連結器24との結合を固定する。ロックアーム167は、電気連結器16をスライドブロック15または電気連結器24のいずれか一方に選択的に係合させるロック機構である。
【0025】
つづいて(d)に示すように案内軸14およびスライドブロック15を後退させ、これまでと逆の手順で初期の待機位置まで退避させる。
このときの電気連結器16周辺を図11に拡大して示す。スライドブロック15が離れたことで解放用シリンダ154の影響がなくなり、引張りばね155によって電気連結器16、24の結合が保持される。電気連結器の芯数は、例えば動力回路用交流400V12芯、制御回路用交流100V11芯、インターロック用2芯合計25芯である。以上で地上側のケーブル4aと車上側のケーブル4bが接続され、特殊貨車の電気設備が作動できる状態となる。
【0026】
なお、圧力空気は地上装置1側のみにあり、地上装置1が離れた後、車上装置側ではシリンダは作用しないが、このロックアームはばね力によってロック状態を維持できる。
以上の操作は手動で行うことももちろん可能ではあるが、リミットスイッチやセンサを随所に設けることによってシーケンス制御による自動運転が望ましい。
電気連結器16を残して地上装置1は車上装置2を離れ、特殊車両では電気設備を使用する作業が開始される。この間、特殊車両においては前記したように上下方向の変位や傾動、あるいは熔銑や火花の飛散などが予想されるので、地上装置1は待機位置まで退避するのが安全である。
【0027】
特殊車両における作業が終了したら、再び図9に示した状態で位置検出を行い、図10の(a)〜(c)に準ずる操作を行う。ただし電気連結器16は車上装置側にあるから、スライドブロック15が単独である点のみ、始めのときと相違している。スライドブロック15を前進させると図10(c)の状態となる。ここで解放用シリンダ154を作動させると電気連結器24との連結が外れ、電気連結器16はスライドブロック15と連結されるので、スライドブロック15を後退させることにより元通り地上装置1側に引き取ることができる。案内軸14を後退させ、横行フレーム12を元に戻せば初期状態に復帰する。
【0028】
なお、連結作業が粉塵の多い場所で行われる場合は、電気接点や機械的な摺動面等を保護するため、地上装置の各摺動部、嵌合部、レール、シリンダロッド部等にエアパージ用の空気ノズルを多数設け、作動に先立って周囲の粉塵を除去するようにすることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明実施例の地上装置を示す正面図である。
【図2】本発明実施例の地上装置を示す側面図である。
【図3】本発明実施例の横行フレームを背面より見た斜視図である。
【図4】本発明実施例の横行フレームを前面より見た部分斜視図である。
【図5】本発明実施例の案内軸回りを示す側面図である。
【図6】本発明実施例の車上装置を示す斜視図である。
【図7】本発明実施例の車上装置を示す背面斜視図である。
【図8】本発明実施例の車上装置の取り付け状態を示す部分側面図である。
【図9】本発明実施例において地上装置が車上装置に接近する状態を示す部分斜視図である。
【図10】本発明実施例における連結作業を説明する模式図である。
【図11】本発明実施例における連結状態を示す部分側面図である。
【図12】従来の技術におけるソケットを示す斜視図である。
【図13】従来の技術におけるプラグを示す斜視図である。
【図14】従来の技術において機械連結器に電気連結器を付設した状態を示す正面図である。
【図15】同じく従来の技術において機械連結器に電気連結器を付設した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 地上装置
2 車上装置
3 移動体
4 ケーブル
5 ソケット
6 プラグ
7 機械連結器
8 電気連結器
11 ベース
12 横行フレーム
13 吊り下げフレーム
14 案内軸
15 スライドブロック
16、24 電気連結器
21、232 フレーム
22 検知板
23 案内受け
31 台車
32 台枠
51、61 ケーシング
52、62 絶縁台
53、63、85 接触片
81、161、241 箱体
82、163、242 蓋
83、164、243 検知棒
84、165、244 当て板
111、121、131、141、151、231 本体
112 横行レール
113 エアタンク
114 端子台機器箱
115 エア機器箱
122、142 車輪
124 転倒防止板
125 センサアーム
126 近接センサ
127 センサアーム回転用シリンダ
132 吊り下げブロック
133 (案内軸用)レール
134 釣り合いばね
143、152 前進後退用シリンダ
153、246 係止ピン
154 解放用シリンダ
155 引張りばね
162 支持アーム
166 ガイドピン
167 ロックアーム
233 ばね
234 防振ゴム
245 ピン孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上の所定位置の近傍に設置され、所定位置に停止した移動体に対し、この移動体に向けて前進後退可能な案内軸を有する地上装置の位置を合わせ、この案内軸を前記移動体に取り付けられた車上装置に向けて前進させ、車上装置の案内受けに嵌合させて芯合わせを行った後、前記案内軸に前進後退可能に取り付けられている地上装置側の電気連結器を前進させて案内受けに取り付けられている車上装置側の電気連結器と連結させ、これら電気連結器を連結させたまま前記案内軸を後退させて案内受けから解放することを特徴とする自動芯合わせ式オートカプラの連結方法。
【請求項2】
請求項1に記載の連結方法により連結されている電気連結器を連結させたまま、前記案内軸を車上装置に向けて前進させて再び案内受けに嵌合させ、地上装置側の電気連結器を車上装置側の電気連結器から解放して後退させ、ついで前記案内軸を後退させて案内受けから解放することを特徴とする自動芯合わせ式オートカプラの解放方法。
【請求項3】
地上の所定位置の近傍に設置される地上装置側の電気連結器と、前記所定位置に停止する移動体に設けられた車上装置側の電気連結器とを連結する自動芯合わせ式オートカプラであって、
前記所定位置に停止した移動体を検知する位置センサと、この移動体に接近、離反可能な横行機構と、前記車上装置に向けて前進後退自在に、かつ首振り可能に支持された案内軸と、この案内軸に前進後退自在に取り付けられているスライドブロックを介して着脱可能に取り付けられている電気連結器とを備える地上装置と、
前記案内軸と嵌合する案内受けと、この案内受けに付設されている電気連結器とを揺動可能に移動体に取り付けてなる車上装置と、
からなる自動芯合わせ式オートカプラ。
【請求項4】
前記案内軸が先端に向けてとがった形状であり、前記案内受けが先端の開いたラッパ形である請求項3に記載の自動芯合わせ式オートカプラ。
【請求項5】
地上装置側の電気連結器に、地上装置側のスライドブロックまたは車上装置側の電気連結器のいずれか一方に選択的に係合するロック機構を設けた請求項3に記載の自動芯合わせ式オートカプラ。
【請求項6】
地上装置の各摺動部、嵌合部にエアパージ用の空気ノズルを備える請求項3ないし5に記載の自動芯合わせ式オートカプラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−64627(P2009−64627A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−230242(P2007−230242)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(591150258)株式会社ユタカ製作所 (12)
【Fターム(参考)】