説明

自動車用サンバイザ

【課題】 乗降時に乗員に干渉する可能性が無く、危険感を与えることのない自動車用サンバイザを提供する。
【解決手段】 板状のサンバイザ本体2と、該サンバイザ本体2の一方の側部2aを一方のウインドパネル3側及び他方のウインドパネル4側に回転自在なるように一方のピラー部5近傍に軸支してなる軸支部6と、常時前記サンバイザ本体2に収納され且つ該サンバイザ本体2の他方の側部2bから他方のピラー部7に向けて突出自在なる第2サンバイザ本体8とより構成されてなる自動車用サンバイザにおいて、前記他方のピラー部7には、前記第2サンバイザ本体8の突出端部9が係合離脱自在なる支持部10が形成されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の室内に配される自動車用サンバイザに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の自動車用サンバイザとして、板状のサンバイザ本体と、該サンバイザ本体の一方の側部を、フロントウインドパネル側及びサイドウインドパネル側に回転自在なるようにファストピラー部近傍に軸支してなる軸支部と、常時前記サンバイザ本体に収納され且つ該サンバイザ本体の他方の側部からセカンドピラー部に向けて突出自在なる第2サンバイザ本体とより構成されてなると共に該第2サンバイザ本体を天井の側縁に設けたフック部材に係合させれば、自動車の側方からの日射を防ぐと共にサンバイザ本体と第2サンバイザ本体とで軸支部より長くなってもしっかりと安定して支持できることになる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7−285336号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、フック部材が乗員が乗降するドア開口の上縁に設けられているので、乗降時にフック部材に頭を干渉させるおそれがあるばかりか、常時室内突起物として目の横の位置にあり、危険感を与えるおそれがある。
【0004】
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、乗降時に乗員に干渉する可能性が無く、危険感を与えることのない自動車用サンバイザを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、板状のサンバイザ本体と、該サンバイザ本体の一方の側部を一方のウインドパネル側及び他方のウインドパネル側に回転自在なるように一方のピラー部近傍に軸支してなる軸支部と、常時前記サンバイザ本体に収納され且つ該サンバイザ本体の他方の側部から他方のピラー部に向けて突出自在なる第2サンバイザ本体とより構成されてなる自動車用サンバイザにおいて、前記他方のピラー部には、前記第2サンバイザ本体の突出端部が係合離脱自在なる支持部が形成されてなることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の自動車用サンバイザであって、前記第2サンバイザ本体の突出端部と支持部とは、相互に強干渉可能なることを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の自動車用サンバイザであって、前記第2サンバイザ本体の突出端部と支持部との双方又は何れか一方には、他方に向けて緩衝材を支持してなることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の自動車用サンバイザであって、前記支持部は、前記第2サンバイザ本体の突出端部を上下方向から挟持可能なることを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の自動車用サンバイザであって、前記支持部は、前記他方のピラー部に一体に形成されてなることを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項4記載の自動車用サンバイザであって、前記支持部は、前記第2サンバイザ本体の突出端部の上端部及び下端部にそれぞれ支持可能なる爪部と、前記他方のピラー部に係合支持されてなる係合部とより一体に形成されてなることを特徴とする。
【0011】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の自動車用サンバイザであって、前記他方のピラー部は、車体構成部材である金属製のピラー部材と、該ピラー部材の室内側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディングとより構成されてなり、前記支持部は、前記ピラーガーニッシュモールディングに配されてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、他方のピラー部には、第2サンバイザ本体の突出端部が係合離脱自在なる支持部が形成されてなるため、サンバイザ本体と第2サンバイザ本体とで軸支部より長くなっても、支持部でしっかりと安定して支持でき且つ乗降時に乗員に干渉する可能性が全く無く、危険感を与えないことになる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、第2サンバイザ本体の突出端部と支持部とは、相互に強干渉可能なるため、自動車の走行時に発生する振動の影響を受けにくくなり、サンバイザのがたつきが確実に防止できる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、第2サンバイザ本体の突出端部と支持部との双方又は何れか一方には、他方に向けて緩衝材を支持してなるため、自動車の走行時に発生する振動によっても干渉音の発生が無く、商品性が著しく向上する。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、支持部は、第2サンバイザ本体の突出端部を上下方向から挟持可能なるため、自動車の走行時に発生する振動の影響を受けにくくなり、サンバイザのがたつきが確実に防止できる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、支持部は、前記他方のピラー部に一体に形成されてなるため、サンバイザを支持する手段の原価の著しい低減を図れる。
【0017】
請求項6記載の発明によれば、支持部は、第2サンバイザ本体の突出端部の上端部及び下端部にそれぞれ支持可能なる爪部と、他方のピラー部に係合支持されてなる係合部とより一体に形成されてなるため、第2サンバイザ本体の上下幅が車種によってさまざまに違っても、その位置に合わせて位置を決められるので、位置合わせを厳密に行わなくてもよく、開発期間の短縮化を図ることができる。これは、製造原価の低減に貢献できる。
【0018】
請求項7記載の発明によれば、他方のピラー部は、車体構成部材である金属製のピラー部材と、該ピラー部材の室内側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディングとより構成されてなり、支持部は、ピラーガーニッシュモールディングに配されてなるため、自動車の走行時に発生する振動の影響をより受けにくくなり、サンバイザのがたつきが確実に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
乗降時に乗員に干渉する可能性が無く、危険感を与えることのない自動車用サンバイザを提供するという目的を、板状のサンバイザ本体と、該サンバイザ本体の一方の側部を一方のウインドパネル側及び他方のウインドパネル側に回転自在なるように一方のピラー部近傍に軸支してなる軸支部と、常時前記サンバイザ本体に収納され且つ該サンバイザ本体の他方の側部から他方のピラー部に向けて突出自在なる第2サンバイザ本体とより構成されてなる自動車用サンバイザにおいて、前記他方のピラー部には、前記第2サンバイザ本体の突出端部が係合離脱自在なる支持部が形成されてなることで、実現した。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0020】
図1〜図3は、本発明の第1実施例を示す図である。符号1は自動車用サンバイザであって、該自動車用サンバイザ1は、横に長い板状のサンバイザ本体2と、該サンバイザ本体2の一方の側部2aを「一方のウインドパネル」であるフロントウインドパネル3側及び「他方のウインドパネル」であるサイドウインドパネル4側に回転自在なるように、「一方のピラー部」であるファストピラー部5近傍に軸支してなる軸支部6と、常時前記サンバイザ本体2に収納され且つ該サンバイザ本体2の他方の側部2bから「他方のピラー部」であるセカンドピラー部7に向けて突出自在なる第2サンバイザ本体8とより構成されてなる。
【0021】
前記セカンドピラー部7には、前記第2サンバイザ本体8の突出端部9が係合離脱自在なる支持部10が形成されてなる。
【0022】
前記セカンドピラー部7は、車体構成部材である金属製のピラー部材11と、該ピラー部材11の室内RM側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディング12とより構成されてなり、前記支持部10は、前記ピラーガーニッシュモールディング12に配されてなる。
【0023】
前記軸支部6が支持してなる位置について、「ファストピラー部5近傍」というのは、ここでは、ファストピラー部5の上端部5aと、フロンルーフレール13の左右方向の端部13aと、サイドルーフレール14の前端部14aとが重なり合う部分を意味する。重なり合う形は様々にあり、相互に適宜の組み合わせで形成されてなる。
【0024】
符号15、16は、それぞれ前記フロンルーフレール13に支持されてなるインサイドミラーとフック部材である。該フック部材16は、前記サンバイザ本体2をフロントウインドパネル3側にした時にサンバイザ本体2を支持する。
【0025】
前記第2サンバイザ本体8は、前記サンバイザ本体2の他方の側部2bに常時沿った位置に配され、回転軸17により回転させると、図1に示すように、セカンドピラー部7に向けて突出する。
【0026】
前記ピラー部材11は、ピラーインナパネル18と、ピラーアウターパネル19とよりなり、双方のフランジ18a、19aが溶接支持されてなる。該フランジ18a、19aには、ウエルト(図示省略)が支持されている。
【0027】
従って、本実施例はかかる構成よりなるから、セカンドピラー部7のピラーガーニッシュモールディング12には、第2サンバイザ本体8の突出端部9が係合離脱自在なる支持部10が形成されてなるため、サンバイザ本体2と第2サンバイザ本体8とで軸支部6よりの寸法が長くなっても、支持部10でしっかりと安定して支持でき且つ乗降時に乗員に干渉する可能性が全く無く、危険感を与えないことになる。また、自動車の走行時に発生する振動の影響をより受けにくくなり、サンバイザ1のがたつきが確実に防止できる。
【実施例2】
【0028】
図4〜図5は、本発明の第2実施例を示す図である。第1実施例との主に異なる点は、セカンドピラー部の形状である。
【0029】
符号25は、第2実施例の「他方のピラー部」であるセカンドピラー部で、該セカンドピラー部25は、車体構成部材である金属製のピラー部材11(図3参照)と、該ピラー部材11の室内RM側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディング26とより構成されてなり、該ピラーガーニッシュモールディング26に形成されてなる支持部27と、前記第2サンバイザ本体8の突出端部9とは、強干渉となるように、支持部27が形成されてなる。
【0030】
第2実施例によれば、第2サンバイザ本体8の突出端部9とピラーガーニッシュモールディング26の支持部27とは、相互に強干渉してなるため、サンバイザ1を自動車のサイドウインドパネル4に沿わせて、支持部27に突出端部9を係合させて走行している場合に、自動車の走行に伴って発生する振動の影響を受けにくくなり、サンバイザ1のがたつきが確実に防止できる。
【実施例3】
【0031】
図6は、本発明の第3実施例を示す図である。第1実施例との主に異なる点は、セカンドピラー部の表面構造である。
【0032】
符号30は、第3実施例の「他方のピラー部」であるセカンドピラー部で、該セカンドピラー部30は、車体構成部材である金属製のピラー部材11(図3参照)と、該ピラー部材11の室内RM側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディング31とより構成されてなり、該ピラーガーニッシュモールディング31の室内RM側の面31aには、植毛或いは軽微な凹凸の形成された合成樹脂フィルム或いは不織布、織物など室内RM側に摩擦音などの生じにくい処理を施された緩衝材32が接着支持されてなる。該緩衝材32は、前記ピラーガーニッシュモールディング31の支持部33にも施されていると共にピラーガーニッシュモールディング31の端部31bに緩衝材32の端部32aが巻き込まれて支持されてなる。
【0033】
第3実施例によれば、第2サンバイザ本体8の突出端部9とピラーガーニッシュモールディング31の支持部33とは、緩衝材32が介在されているため、サンバイザ1を自動車のサイドウインドパネル4に沿わせて、走行している時に発生する振動の影響を受けにくくなり、サンバイザ1のがたつきが確実に防止できる。また、仮に第2サンバイザ本体8の突出端部9が多少振動しても、緩衝材32によってピラーガーニッシュモールディング31の室内RM側の面31aが保護され傷付きや打音の発生が防止される。
【0034】
前記緩衝材32は、前記第3実施例に限定されるものではなく、ピラーガーニッシュモールディング31の室内RM側の面31aと第2サンバイザ本体8の突出端部9との双方又は第2サンバイザ本体8の突出端部9にのみ設けても良い。
【0035】
また、図7に示すように、ピラーガーニッシュモールディング31の室内RM側の面31aに対向する第2サンバイザ本体8の突出端部9の面及び溝部9aに、ラバーなどの緩衝材35を係合支持しても良い。この場合、突出端部9の面及び溝部9aに限定されるものではなく、ピラーガーニッシュモールディング31の室内RM側の面31aと第2サンバイザ本体8の突出端部9との双方又は第2サンバイザ本体8の突出端部9にのみ設けても良い。
【0036】
このような緩衝材35であっても、第2サンバイザ本体8の突出端部9とピラーガーニッシュモールディング31の支持部33とは、緩衝材35が介在されているため、サンバイザ1を自動車のサイドウインドパネル4に沿わせて、走行している時に発生する振動の影響を受けにくくなり、サンバイザ1のがたつきが確実に防止できる。また、仮に第2サンバイザ本体8の突出端部9が多少振動しても、緩衝材35によってピラーガーニッシュモールディング31の室内RM側の面31aが保護され傷付きや打音の発生が防止される。
【実施例4】
【0037】
図8〜図9は、本発明の第4実施例を示す図である。第1実施例との主に異なる点は、セカンドピラー部の表面構造である。
【0038】
符号40は、第4実施例の「他方のピラー部」であるセカンドピラー部で、該セカンドピラー部40は、車体構成部材である金属製のピラー部材11(図3参照)と、該ピラー部材11の室内RM側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディング41とより構成されてなる。符号42は、該ピラーガーニッシュモールディング41の室内RM側の面41aに、前記第2サンバイザ本体8の突出端部9を上下方向から挟持可能なるように一体に形成されてなる支持部である。前記突出端部9は、平板状であることが好ましい。
【0039】
第4実施例によれば、ピラーガーニッシュモールディング41の支持部42、42により、第2サンバイザ本体8の突出端部9を上下方向から挟持してなるため、サンバイザ1を自動車のサイドウインドパネル4に沿わせて、走行している時に発生する振動の影響を支持部42、42によって抑え込まれて受けにくくなり、サンバイザ1のがたつきが確実に防止できる。また、支持部42、42は、前記セカンドピラー部40のピラーガーニッシュモールディング41に一体に形成されてなるため、原価の著しい低減を図れる。
【実施例5】
【0040】
図10は、本発明の第5実施例を示す図である。第1実施例との主に異なる点は、セカンドピラー部の表面構造である。
【0041】
符号45は、第5実施例の「他方のピラー部」であるセカンドピラー部で、該セカンドピラー部45は、車体構成部材である金属製のピラー部材11(図3参照)と、該ピラー部材11の室内RM側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディング46とより構成されてなる。符号47は、該ピラーガーニッシュモールディング46の室内RM側の面46aに、前記第2サンバイザ本体8の突出端部9を上下方向から挟持可能なるように支持部である。
【0042】
前記支持部47は、前記第2サンバイザ本体8の突出端部9の上端部9a及び下端部9bにそれぞれ支持可能なる爪部48と、前記セカンドピラー部45のピラーガーニッシュモールディング46に係合支持されてなる係合部49とより一体に形成されてなる。
【0043】
第4実施例によれば、ピラーガーニッシュモールディング46の支持部47、47は、ピラーガーニッシュモールディング46に係合部49により支持されるため、該支持位置は適宜選択できる。従って、第2サンバイザ本体8の上下幅が車種によってさまざまに違っても、その位置に合わせて上下位置を決められるので、位置合わせを厳密に行わなくてもよく、開発期間の短縮化を図ることができる。これは、製造原価の低減に貢献できる。
【0044】
また、ピラーガーニッシュモールディング46の支持部47、47により、第2サンバイザ本体8の突出端部9を上下方向から挟持してなるため、サンバイザ1を自動車のサイドウインドパネル4に沿わせて、走行している時に発生する振動の影響を支持部47、47によって抑え込まれて受けにくくなり、サンバイザ1のがたつきが確実に防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上の実施例では、サンバイザは、また、サンバイザ1を、サンバイザ本体2の一方の側部2aをフロントウインドパネル3側及びサイドウインドパネル4側に回転自在なるようにファストピラー部5近傍に軸支してなる軸支部6として説明したが、これに限定されるものではなく、リアウインドパネル側及びサイドウインドパネル側に回転自在なるようにリアピラー部近傍に軸支してなる軸支部でも良いことになる。
【0046】
また、セカンドピラー部7は、車体構成部材である金属製のピラー部材11と、該ピラー部材11の室内RM側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディング12とより構成されてなり、前記支持部10は、前記ピラーガーニッシュモールディング12に配されてなるとして説明したが、これに限定されるものではなく、ピラー部材自体に支持部が形成されるものでも良い。
【0047】
更に、前記第2サンバイザ本体8は、前記サンバイザ本体2の他方の側部2bに常時沿った位置に配され、回転軸17により回転させると、セカンドピラー部7に向けて突出するとして説明したが、これに限定されるものではなく、第2サンバイザ本体は、サンバイザ本体の他方の側部からセカンドピラー部に向けてスライド式して出没するものでも、乗員側への回転でなく上下方向の回転でも良い。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施例に係るサンバイザ周りの室内を示す斜視図。
【図2】図1の他方のピラー部を示す正面図。
【図3】図1のSA−SA線に沿う断面図。
【図4】本発明の第2実施例に係る他方のピラー部を示す断面図。
【図5】図4の他方のピラー部の支持部に第2サンバイザ本体の突出端部が係合した図3相当断面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す図3相当断面図。
【図7】本発明の第3実施例の変形例を示す図3相当断面図。
【図8】本発明の第4実施例を示す図1相当斜視図。
【図9】図8のSB−SB線に沿う断面図。
【図10】本発明の第4実施例を示す図9相当断面図。
【符号の説明】
【0049】
1 自動車用サンバイザ
2 サンバイザ本体
2a サンバイザ本体の一方の側部
2b サンバイザ本体の他方の側部
3 「一方のウインドパネル」であるフロントウインドパネル
4 「他方のウインドパネル」であるサイドウインドパネル
5 「一方のピラー部」であるファストピラー部
6 軸支部
7、25、30、40、45 「他方のピラー部」であるセカンドピラー部
8 第2サンバイザ本体
9 第2サンバイザ本体の突出端部
10、27、33、42、47 支持部
32、35 緩衝材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状のサンバイザ本体と、該サンバイザ本体の一方の側部を一方のウインドパネル側及び他方のウインドパネル側に回転自在なるように一方のピラー部近傍に軸支してなる軸支部と、常時前記サンバイザ本体に収納され且つ該サンバイザ本体の他方の側部から他方のピラー部に向けて突出自在なる第2サンバイザ本体とより構成されてなる自動車用サンバイザにおいて、
前記他方のピラー部には、前記第2サンバイザ本体の突出端部が係合離脱自在なる支持部が形成されてなることを特徴とする自動車用サンバイザ。
【請求項2】
請求項1記載の自動車用サンバイザであって、
前記第2サンバイザ本体の突出端部と支持部とは、相互に強干渉可能なることを特徴とする自動車用サンバイザ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の自動車用サンバイザであって、
前記第2サンバイザ本体の突出端部と支持部との双方又は何れか一方には、他方に向けて緩衝材を支持してなることを特徴とする自動車用サンバイザ。
【請求項4】
請求項1記載の自動車用サンバイザであって、
前記支持部は、前記第2サンバイザ本体の突出端部を上下方向から挟持可能なることを特徴とする自動車用サンバイザ。
【請求項5】
請求項4記載の自動車用サンバイザであって、
前記支持部は、前記他方のピラー部に一体に形成されてなることを特徴とする自動車用サンバイザ。
【請求項6】
請求項4記載の自動車用サンバイザであって、
前記支持部は、前記第2サンバイザ本体の突出端部の上端部及び下端部にそれぞれ支持可能なる爪部と、前記他方のピラー部に係合支持されてなる係合部とより一体に形成されてなることを特徴とする自動車用サンバイザ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の自動車用サンバイザであって、
前記他方のピラー部は、車体構成部材である金属製のピラー部材と、該ピラー部材の室内側を覆う合成樹脂製のピラーガーニッシュモールディングとより構成されてなり、
前記支持部は、前記ピラーガーニッシュモールディングに配されてなることを特徴とする自動車用サンバイザ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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