説明

自動車用ワイパ及びワイパの作動方法

本発明は、付属のウィンドウウォッシャを備える自動車用ワイパ(48)に関する。このウィンドウウォッシャは、出口へ通じているウォッシャ液供給ライン(14)を含んでいる。好ましくは、これらの出口がワイパブレード(16、26)に取り付けられており、ワイパ(48)の対応するワイパアームと一緒に動くことができる。ワイパアームが動く際にこのワイパアームと一緒に動く連結部品(52)によって、ワイパブレード(16、26)とそれぞれのワイパアームとが接続されており、この連結部品は切替えバルブを有している。これらの切替えバルブによって、出口から出るウォッシャ液の流出を制御することができる。さらに、本発明は、そのようなワイパ(48)の作動方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付属のウィンドウウォッシャを備える自動車用ワイパに関する。このウィンドウウォッシャは、ウォッシャ液供給ラインを含み、このラインは少なくとも1つの出口に通じており、この少なくとも1つの出口は、ワイパの対応するワイパアームと一緒に動くことができる。さらに、本発明は、そのようなワイパの作動方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、自動車の伸縮式ワイパを説明しており、このワイパの場合、ワイパアームが動くと、ワイパアームに配置されているウォッシャ液用ノズルが一緒に動かされる。ここでは、ワイパアームのドライブシャフトが軸方向の穴を有しており、この穴は、軸方向の分離ウェブによって、互いに無関係な2つのウォッシャ液フィードチャンネルに分離されている。ホースラインを接続するための接続ピース内に配置されている切替え装置によって、それぞれ1つのフィードチャンネルにウォッシャ液を割り当てることができる。これらのフィードチャンネルはノズルにつながっている。切替え装置の回転は、ワイパアームの往復運動を生じるドライブシャフトの旋回運動と一緒に行われる。これにより、ワイパの作動方向に向かってワイパアームの前にそれぞれ配置されているノズルに、ウォッシャ液が確実に供給される。
【0003】
この場合、それぞれ所望の出口から出るウォッシャ液の流出を制御する際に、比較的低い精度でしか制御できないことが、この種のウィンドウウォッシャの課題として認められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第3643476A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、少なくとも1つの出口から出るウォッシャ液の流出をより良く制御することができる、冒頭に述べた種類のワイパと、そのようなワイパの作動方法とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の特徴を備えるワイパによって解決される。さらに、この課題は、請求項10の特徴を備えるワイパの作動方法によっても解決される。本発明の適切な発展形態を備える有利な実施形態は、従属請求項に示されている。
【0007】
本発明に基づく、付属のウィンドウウォッシャを備える自動車用ワイパの場合、ウィンドウウォッシャがウォッシャ液供給ラインを有し、このラインは少なくとも1つの出口に通じている。この少なくとも1つの出口は、ワイパの対応するワイパアームと一緒に動くことができる。ワイパアームが動く際にワイパアームと一緒に動く構成部品は閉鎖装置を有しており、この閉鎖装置によって、少なくとも1つの出口から出るウォッシャ液の流出を制御することができる。従って、少なくとも1つの出口から出るウォッシャ液の流出は、ワイパアームと一緒に動く閉鎖装置によって可能となるか、又は遮断される。ウォッシャ液の使用箇所の極めて近くでウォッシャ液の流出が行われるか、又は遮断されることにより、反応時間を特に短くすることができる。そのため、少なくとも1つの出口から出るウォッシャ液の流出を、特に正確かつ適切に行うことができる。
【0008】
このことにより、ワイパの洗浄作用が向上する。さらに、ウォッシャ液の消費を抑えることができるため、とりわけ小さなウォッシャ液用リザーバを使用することが可能となる。このことは、自動車の中にワイパを配置する場合に、自動車の重量を軽減することにつながり、従って、自動車の有害物質、特に二酸化炭素の排出を軽減することになる。
【0009】
比較的少量のウォッシャ液が極めて適切な場所に正確なタイミングで制御されて、車両のウィンドウに送られる場合、ワイパアームが折り返し地点に到達して、ワイパの作動方向を変えるときに、ワイパのワイパブレードによって再び引き戻されるウォッシャ液の量も非常に少なくなる。従って、引き戻されるウォッシャ液が、好ましくないウィンドウ部分に達することはない。そのため、自動車の運転者の視野への悪影響が最小化される。
【0010】
拭き取るウィンドウに隣接して配置されている自動車のウィンドウ、例えばサイドウィンドウ、及び/又は自動車のルーフに、不正確に、及び/又は望ましくない形で多量のウォッシャ液が加えられることも、特に、ほぼ回避することができる。比較的少量のウォッシャ液が洗浄するウィンドウに送られることにより、ワイパアームによって、及び/又はワイパブレードによって、及び/又はワイパブレードとワイパアームとを連結している連結部品によって運ばれ、好ましくないウィンドウ部分に滴下するウォッシャ液の量を少なくすることにもつながる。
【0011】
本発明のもう1つの有利な実施形態では、この構成部品がワイパブレードとワイパアームとを連結する連結部品として形成されている。つまり、ここには、ワイパアーム又はワイパブレードの他の箇所よりも、閉鎖装置を格納するスペースが多くある。さらに、少なくとも1つの閉鎖装置が、ウォッシャ液を使用したい箇所の近くに配置されているため、閉鎖装置が制御されてから、それぞれの出口を介してウォッシャ液が流出するまでの時間のずれは特に小さい。ワイパブレードの交換時に、この連結部品も一緒に交換することができるため、連結部品の範囲におけるウォッシャ液を通すラインの摩耗は、ウィンドウウォッシャの機能効率に影響しない。
【0012】
少なくとも1つの出口がワイパのワイパブレードに配置されている場合は、さらに有利であることが示された。すなわち、ワイパブレードの部分でウォッシャ液がウィンドウに流出する場合、ウォッシャ液をとりわけ適切に、正確に、節約して使用することが可能になる。
【0013】
さらに、第1の出口が少なくともほぼワイパ作動方向を向き、第2の出口が逆のワイパ作動方向を向いている場合は有利である。これによって、第1の出口を介して、ワイパ作動方向へウォッシャ液をウィンドウに噴射することが可能となる。ワイパアームの作動方向が切り替わると、次に、第2の出口からウォッシャ液を噴射することができる。
【0014】
特に、ウィンドウの汚れが比較的強い場合、少なくとも一時的に両方の出口を同時に利用することは有利であり得る。同様に、ワイパ作動方向に向けられている第1の出口からのウォッシャ液の流出を、ワイパアームの折り返し地点の少し前からすでに遮断しておいて、第2の出口からのウォッシャ液の流出を、閉鎖装置を開けることにより可能にすることも考えられる。これによって、汚れのひどいウィンドウをとりわけ効果的に洗浄することができるようになる。つまり、ウォッシャ液を早期にウィンドウに加えることにより、こびりついた汚れを軟化することができるため、洗浄結果をより良くすることができる。
【0015】
さらに、構成部品内に分岐箇所が設けられており、この箇所で、ウォッシャ液供給ラインが、それぞれの出口に通じる2つの分配ラインに分岐している場合は有利である。それによって、希望するウィンドウ部分にウォッシャ液を適切に噴射することができる。
【0016】
少なくとも1つの閉鎖装置が電磁的に作動可能なスイッチエレメントとして形成されている場合、特に短い切替え時間が達成できる。好ましくは、閉鎖装置がさらに1つのチェックバルブを有していることにより、ウォッシャ液の不適切な逆流が防止される。特に、電磁的に作動可能なスイッチエレメントが設けられていることにより、少なくとも2つの閉鎖装置を互いに無関係に制御することが可能である。好ましくは、全ての閉鎖装置が互いに無関係に制御可能であることよって、ウォッシャ液をウィンドウに噴射する出口を適切な形で正確に開放することができる。
【0017】
出口がノズルとして形成され、長手方向の範囲にわたり分配されて配置されている場合は、特に良い洗浄結果を達成することができ、同時に、とりわけウォッシャ液を節約して効率的に使用することも可能となる。ワイパブレードに出口が配置されている場合、長手方向の範囲は、好ましくはワイパブレードの長手部分と一緒である。
【0018】
ワイパが少なくとも2つのワイパアームを有している場合、有利には、それぞれ1つのワイパアームに、それぞれの出口へ通じる2つの分配ラインが割り当てられている。好ましくは、1つの分配ラインごとに1つの閉鎖装置が設けられている。この場合、特に、運転席側のワイパアーム及び助手席側のワイパアームと一緒に動く出口は、互いに無関係に開放することができる。従って、例えば、運転席側及び助手席側のワイパブレードに取り付けられている、ワイパ作動方向に向けられたそれぞれ1つの出口を介して、それぞれの閉鎖装置が開かれることにより、ウォッシャ液を噴射すことができる。同様に、運転席側のワイパアーム及び/又は助手席側のワイパアームが、ワイパ作動方向とは逆方向にウォッシャ液をウィンドウに噴射することも可能である。
【0019】
第1のワイパアームに通じる第1の供給ラインと第2のワイパアームに通じる第2の供給ラインとが、部分的に共通のライン範囲を介してポンプ装置に連結されている場合は、導管を特に簡単に形成することができる。
【0020】
本発明に基づくワイパの作動方法では、ウォッシャ液がウォッシャ液供給ラインを介して少なくとも1つの出口に送られ、少なくとも1つの出口が、ワイパの対応するワイパアームと一緒に動くことができる。この場合、ウォッシャ液は、ワイパアームと一緒に動く構成部品の中に収納されており、少なくとも1つの出口からのウォッシャ液の流出は、この構成部品内に配置されている閉鎖装置が開くことによって生じる。
【0021】
本発明に基づくワイパに関して説明されている利点及び好ましい実施形態は、本発明に基づくワイパの作動方法にも該当する。
【0022】
ここまでの説明で述べた特徴及び特徴の組合せ、並びに以下の図の説明で述べられている、及び/又は図の中にのみ示されている特徴及び特徴の組合せは、それぞれに示された特徴の組合せだけではなく、本発明の範囲から出ることなく、その他の組合せ又は単独でも適用可能である。
【0023】
請求項と、以下に説明される有利な実施形態とから、及び図に基づいて、本発明のさらなる利点、特徴及び詳細が示される。図の中における、同一エレメント又は機能を同じくするエレメントには同一の番号が付されている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】付属のウィンドウウォッシャ付き自動車用ワイパの構成部品の断片図であり、出口を閉鎖する切替えバルブが連結部品の中に配置されており、この連結部品を介して、ワイパブレードがワイパアームに連結されている。
【図2】ウォッシャ液の通るワイパブレードの断面図である。
【図3】図1によるウィンドウウォッシャの構成部品の拡大詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1では、自動車のワイパ48の前に、ウィンドウウォッシャのポンプ12が示されており、このポンプにより、(図示されていない)リザーバからウォッシャ液が供給される。2つのワイパアーム及びこれらのワイパアームに固定されているワイパブレード16、26を含むワイパ48については、運転席側ワイパブレード16及び助手席側ワイパブレード26のみが示されている。それぞれのワイパブレード16、26に通じる供給ライン14は、共通のライン部分50を介してポンプ12に接続されている。ポンプ12により、共通のライン部分50において、ウォッシャ液の圧力が特定の値まで上昇している場合、それぞれの供給ライン14内にもこの圧力が存在する。
【0026】
それぞれの連結部品52によって、ワイパブレード16、26はそれぞれの(図示されていない)ワイパアームに連結されている。それぞれの供給ライン14は、連結部品52に通じており、そこで分岐箇所36(図3を参照)でそれぞれ2つの分配ライン22、24、38、40に分岐している。これらの助手席側ワイパブレード26の分配ライン22、24は、ワイパブレード26の中間にある長軸の両側をそれぞれ通っている。これらの分配ライン22、24を介して、ウォッシャ液を、拭き取ろうとしている自動車のウィンドウの助手席側部分に送ることができる。
【0027】
運転席側ワイパブレード16は、助手席側ワイパブレード26(図2を参照)と同様に構成されており、連結部品52から抜け出している、運転席側ワイパブレード16の2つの分配ライン38、40は、ウォッシャ液をウィンドウの運転席側に送るために用いられる。分配ライン22、24、38、40は、それぞれのワイパブレード16、26のほぼ全長にわたって伸びている。
【0028】
図2に従って、ワイパアームが上部の折り返し地点の方へ動く場合、多数のノズル28は、ワイパブレード26を通る上部の分配ライン22からほぼワイパブレード26のワイパ作動方向に向いている。すなわち、ワイパアームが上部の折り返し地点に向かって動いている間、これらのノズル28を介して、ワイパブレード26のラバーブレードエレメント30のすぐ前に位置しているウィンドウ部分にウォッシャ液を送ることが可能である。
【0029】
上部の分配ライン22と平行にワイパブレード26を通る下部の分配ライン24から、ワイパ作動方向と逆方向に向けられたノズル32を介して、ワイパ作動方向に向かってラバーブレードエレメント30の後ろに位置しているウィンドウ部分にウォッシャ液を噴射することができる。しかし、ワイパブレード26で洗浄する場合、ラバーブレードエレメント30の前に位置しているウィンドウ部分にウォッシャ液が噴射されるように、ノズル28、32からウォッシャ液がウィンドウ上に送られるのが好ましい。
【0030】
分配ライン22、24を切り替えるため、従って付属のノズル28、32を切り替えるため、連結部品52内に電磁的に作動可能な切替えバルブ34が設けられている(図3を参照)。互いに無関係に切替え可能な切替えバルブ34は、分岐箇所36の下流に、連結部品52の範囲内に配置されている。各切替えバルブ34により、それぞれの分配ライン22、24を閉鎖又は開放することができる。ワイパブレード26からウォッシャ液がノズル28を介して流出するのか、又はノズル32を介して流出するのかに応じて、連結部品52内に配置されている切替えバルブ34により、スプレ噴射の方向を切り替えることが可能である(図2を参照)。さらに、これらの切替えバルブ34の中に、それぞれ1つのチェックバルブが組み込まれているのが好ましい。
【0031】
運転席側ワイパブレード16内に配置されている2つの分配ライン38、40も、連結部品52から出て、運転席側ワイパブレード16の中間にある長軸の両側を通っている。運転席側ワイパブレード16を運転席側ワイパアームに接続する連結部品52は、同様に、分配ライン38、40ごとに切替えバルブ34を有している。
【0032】
これに応じて、分配ライン22、38に割り当てられている切替えバルブ34が同時に開くことにより、ワイパブレード16、26が上部の折り返し地点に向かって動いている場合、それぞれワイパ作動方向を向いてラバーブレードエレメント30の前に配置されているウィンドウ部分にウォッシャ液を噴射することができる。分配ライン22、38を介するウィンドウへの噴射から分配ライン24、40を介する噴射への切替えは、特に、ワイパアーム及びワイパブレード16、26が折り返し地点に到達した場合、又は折り返し地点に到達する少し前に行うことができる。
【0033】
特に、こびりついた汚れ及び/又は虫をウィンドウから除去する必要がある場合は、さらに、ワイパ作動方向に向かってラバーブレードエレメント30の前に位置しているウィンドウ部分に加え、分配ライン24、40を介して、ワイパ作動方向を見てラバーブレードエレメント30の後ろに位置しているウィンドウ部分にも、同時に又は少なくとも一時的に重複してウォッシャ液を噴射することが可能である。
【0034】
上部の分配ライン22の閉鎖によって、ワイパアームとワイパブレード26とが上部の折り返し地点に達する前にすでにノズル28からのウォッシャ液の流出が遮断され、すでにこの時点でウォッシャ液が分配ライン24とノズル32とを介してウィンドウに送られる場合、ウォッシャ液は比較的長く作用することができるため、汚れがよく軟化する。
【0035】
助手席側分配ライン22、24と運転席側分配ライン38、40とからのウォッシャ液の流出は、切替えバルブ34が独立して制御可能であることにより、運転席側と助手席側とで互いに無関係に行うことができる。例えば局所的なウィンドウの汚れに応じて、どちらか一方の側にウォッシャ液をより強く噴射することができる。
【0036】
すなわち、運転席側のワイパブレード16と助手席側のワイパブレード26とは互いに無関係にウォッシャ液を噴射することができ、また、それぞれのワイパブレード16、26の範囲内ではそれぞれの分配ライン22、24又は38、40が互いに無関係にウォッシャ液を噴射することができる。
【0037】
それぞれワイパ作動方向を見てラバーブレードエレメント30の前にあるウィンドウにウォッシャ液を噴射する分配ライン22、38又は24、40へのウォッシャ液の分配は、ワイパ48の場合、それぞれのワイパブレード16、26とワイパアームとの接続部分、すなわち連結部品52の中でまず行われる。従って、それぞれの切替えバルブ34が制御されてから、それぞれのノズル28、32を介してウォッシャ液が流出するまでの反応時間が特に短くなる。
【0038】
連結部品52は、それぞれのワイパブレード16、26の長手方向の範囲に関して、このワイパブレードの中央に配置されていることから、ワイパブレード16、26に取り付けられているそれぞれの端部のノズル28、32までの距離はほぼ同じ長さである。
【符号の説明】
【0039】
12 ポンプ
14 供給ライン
16 運転席側ワイパブレード
22、24 助手席側分配ライン
26 助手席側ワイパブレード
28 ノズル
30 ラバーブレードエレメント
32 ノズル
34 切替えバルブ
36 分岐箇所
38、40 運転席側分配ライン
48 ワイパ
50 ライン部分
52 連結部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの出口(28、32)に通じているウォッシャ液供給ライン(14)を備え、前記少なくとも1つの出口(28、32)は、ワイパ(48)の対応するワイパアームと一緒に動くことができる、付属のウィンドウウォッシャを備える自動車用ワイパであって、
前記ワイパアームが動く際に該ワイパアームと一緒に動く構成部品(52)が閉鎖装置(34)を有しており、該閉鎖装置によって、少なくとも1つの前記出口(28、32)から出るウォッシャ液の流出を制御することができることを特徴とする、ワイパ。
【請求項2】
前記構成部品がワイパブレード(26)と前記ワイパアームとを連結する連結部品(52)として形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のワイパ。
【請求項3】
少なくとも1つの前記出口(28、32)が、前記ワイパ(48)のワイパブレード(26)に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のワイパ。
【請求項4】
第1の出口(28)が少なくともほぼワイパ作動方向を向き、第2の出口(32)が逆のワイパ作動方向を向いていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のワイパ。
【請求項5】
前記構成部品(52)内に分岐箇所(36)が設けられており、該分岐箇所で前記供給ライン(14)が、それぞれの前記出口(28、32)に通じる2つずつの分配ライン(22、24、38、40)に分岐している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のワイパ。
【請求項6】
少なくとも1つの前記閉鎖装置が、電磁的に作動可能な、特にチェックバルブを有しているスイッチエレメント(34)として形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のワイパ。
【請求項7】
前記出口がノズル(28、32)として形成され、長手方向部分にわたり分配されて取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のワイパ。
【請求項9】
前記ワイパ(48)が少なくとも2つのワイパアームを含み、該ワイパアームのそれぞれ1つに、それぞれの前記出口(28、32)に通じる2つずつの前記分配ライン(22、24、38、40)が割り当てられていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のワイパ。
【請求項9】
第1のワイパアームに通じる第1の供給ライン(14)と第2のワイパアームに通じる第2の供給ライン(14)とが、部分的に共通のライン部分(50)を介してポンプ装置(12)に連結されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のワイパ。
【請求項10】
ウォッシャ液が供給ライン(14)を介して少なくとも1つの出口(28、32)に送られ、前記少なくとも1つの出口(28、32)が、ワイパ(48)の対応するワイパアームと一緒に動くことができる、付属のウィンドウウォッシャを備える前記ワイパ(48)の作動方法であって、
前記ウォッシャ液は、前記ワイパアームと一緒に動くことができる構成部品(52)の中に収納されており、少なくとも1つの前記出口(28、32)からの前記ウォッシャ液の流出が、前記構成部品(52)内に配置されている閉鎖装置(34)が開くことによって生じることを特徴とする、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−514920(P2013−514920A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543491(P2012−543491)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006755
【国際公開番号】WO2011/072776
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(598051819)ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【氏名又は名称原語表記】Daimler AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 137,70327 Stuttgart,Deutschland
【Fターム(参考)】