自己犠牲リンカー及び薬剤複合体
本発明は、強力なサイトトキシンである薬剤−リガンド複合体を提供する。より詳細には、前記薬剤が、ペプチジル自己犠牲リンカー、ヒドラジン自己犠牲リンカー又はジスルフィド自己犠牲リンカーのいずれかを介してリガンドに連結されている、薬剤−リガンド複合体を提供する。一つの実施態様において、前記サイトトキシンはデュオカルマイシン又はその誘導体である。本発明はまた、前記薬剤−リガンド複合体を含む組成物、及びそれらを用いた治療方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の一般式で示される、化合物。
【化1】
(ここで、Dはその基本骨格に対するペンダント基としての、化学的に反応性の官能基を有する薬剤部分であり、前記官能基は第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル、カルボキシル、アルデヒド及びケトンからなる群から選択され、
L1は自己犠牲リンカーであり、
mは0、1、2、3、4、5又は6の整数であり、
Fは以下に示す構造を有するリンカーであり、
【化2】
ここで、AA1は天然アミノ酸及び合成αアミノ酸からなる群から独立に選択される一つ又は二つ以上の要素であり、
cは1から20までのいずれかの整数であり、
L2は自己犠牲リンカーであり、
L3は第一級若しくは第二級アミン、又はカルボキシル基を有するスペーサー基であり、ここで、L3が存在する場合、mが0であり、L3のアミン基がDのペンダント基のカルボキシル基とアミド結合を形成するか、又はL3のカルボキシル基がDのペンダント基のアミン基とアミド結合を形成し、
oは0又は1であり、
L4はリンカー要素であり、ここで、L4は直接(AA1)cのN末端と結合するカルボキシルアシル基を含まず、
pは0又は1であり、並びに
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素である。)
【請求項2】
以下に示す一般式を有する、請求項1に記載の化合物。
【化3】
【請求項3】
以下に示す一般式を有する、請求項1に記載の化合物。
【化4】
【請求項4】
L3が芳香族の基を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
L3が安息香酸基、アニリン基又はインドール基を有する、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
−L3−NH−が、以下に示す群から選択される構造の基を有する、請求項4に記載の化合物。
【化5】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
R23は水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素である。)
【請求項7】
L4が非環状部分を有する、請求項1から6のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項8】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の可溶性を増大させる、請求項1から7のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項9】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の凝集を減少させる、請求項1から8のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項10】
L4がポリエチレングリコール部分を有する、請求項1から9のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項11】
前記ポリエチレングリコール部分が3から12の繰り返し単位を有する、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
前記ポリエチレングリコール部分が2から6の繰り返し単位を有する、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
前記ポリエチレングリコール部分が4つの繰り返し単位を有する、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
(AA1)cが、腫瘍組織において発現されるプロテアーゼによって切断可能なペプチド配列である、請求項1から13のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項15】
前記プロテアーゼが、リソソーム由来プロテアーゼである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
cが2から6までのいずれかの整数である、請求項1から15のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項17】
cが2、3又は4である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
薬剤部分の最も近くに位置する(AA1)cのアミノ酸が、Ala、Asn、Asp、Cit、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr及びValからなる群から選択される、請求項1から17のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項19】
(AA1)cが、Val−Cit、Val−Lys、Phe−Lys、Lys−Lys、Ala−Lys、Phe−Cit、Leu−Cit、Ile−Cit、Trp、Cit、Phe−Ala、Phe−N9−トシル−Arg、Phe−N9−ニトロ−Arg、Phe−Phe−Lys、D−Phe−Phe−Lys、Gly−Phe−Lys、Leu−Ala−Leu、Ile−Ala−Leu、Val−Ala−Val、Ala−Leu−Ala−Leu(配列番号1)、β−Ala−Leu−Ala−Leu(配列番号2)及びGly−Phe−Leu−Gly(配列番号3)からなる群から選択されるペプチド配列である、請求項1から18のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項20】
(AA1)cが、Val−Cit又はVal−Lysである、請求項1から19のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項21】
Dが細胞障害性薬剤である、請求項1から20のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項22】
Dが、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル及びカルボキシル基からなる群から選択される、化学的に反応性の官能基を有する、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
Dが、
デュオカルマイシン、CC−1065、CBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、MCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、CCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、ドキソルビシン、ドキソルビシン複合体、モルフォリノドキソルビシン、シアノモルフォリノドキソルビシン、ドラスタチン、ドラスタチン−10、コンブレタスタチン、カリチェアミシン、マイタンシン、マイタンシンアナログ、DMI、アウリスタチンE、アウリスタチンEB、アウリスタチンEFP、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、5−ベンゾイルバレリン酸−AEエステル(AEVB)、チューブリシン、ジソラゾール、エポシロン、パクリタキセル、ドセタキセル、SN−38、トポテカン、リゾキシン、エキノマイシン、コルヒチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エストラムスチン、セマドチン、エリューテロビン、メトトレキサート、メトプテリン、ジクロロメトトレキサート、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、シトシンアラビノシド、メルファラン、リューロシン、リューロシダイン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノルビシン複合体、マイトマイシンC、マイトマイシンA、カルミノマイシン、アミノプテリン、タリソマイシン、ポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン誘導体、エトポシド、リン酸エトポシド、ビンクリスチン、タキソール、タキソテールレチノイン酸、酪酸、N8−アセチルスペルミジン及びカンプトセシン、
からなる群から選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
Dが以下に示す構造を有する、請求項1から23のいずれか一つに記載の化合物。
【化6】
(ここで、環状部Aは、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される要素であり、
E及びGは、独立に水素原子、飽和若しくは不飽和アルキル、飽和若しくは不飽和ヘテロアルキル基、ヘテロ原子及び単結合から選択される要素であるか、又はE及びGが結合し、飽和若しくは不飽和アリール、飽和若しくは不飽和ヘテロアリール及び飽和若しくは不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される環状部を形成し、
Xは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり、
R3は、(=O)、SR11、NHR11及びOR11からなる群から選択される要素であり、
ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、
R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリール基から選択され、ここで、R12及びR13が、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成するために任意に結合し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R4、R4’、R5及びR5’は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nN(CH3)2からなる基から独立に選択され、nが1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和へテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアリール及び飽和又は不飽和ペプチジル基から選択され、ここで、R15及びR16が、それらが結合する窒素原子と共に4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成するために任意に結合し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が結合してシクロプロピル環を形成し;並びに、
R7は、CH2−X1又は前記シクロプロピル環においてR6と連結する−CH2−であり、ここでX1が脱離基であり、ここでR11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つが、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はFに結合させる。)
【請求項25】
Dが以下に示す構造を有する、請求項24に記載の化合物。
【化7】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23が水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8が置換アルキル、非置換アルキル、NR9R10、NR9NHR10及びOR9からなる基から選択される要素であり、ここで、R9及びR10が水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキルから独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、置換アルキル又は非置換低級アルキルであり;
R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はFに結合させる。)
【請求項26】
R2が、非置換低級アルキルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
NH2−(L3)−Dが、以下に示す群から選択される構造、すなわち
【化8】
を有し、
Zは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23が水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
ここで、各々の構造式に存在するNH2基が(AA1)cと反応して−(AA1)c−NH−を形成する、請求項3に記載の化合物。
【請求項28】
Dが、以下に示す構造を有する、請求項24に記載の化合物。
【化9】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
ここで、R23は水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8がNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R1’は水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル又はC(O)R8であり、ここで、R8はNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキルであり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つが、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はFに結合させる。)
【請求項29】
Fが、以下に示す構造を有する、請求項2に記載の化合物。
【化10】
(ここで、R24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキルからなる群から選択され;
Kは、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR21R22、NR21COR22、OCONR21R22、OCOR21及びOR21、からなる群から選択される要素であり、
ここで、R21及びR22は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、からなる群から独立に選択され;
aは0,1、2、3又は4のいずれかの整数である。)
【請求項30】
−F−(L1)m−が、以下に示す構造を有する、請求項29に記載の化合物。
【化11】
(ここで、各々のR24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキルからなる群から独立に選択される要素である。)
【請求項31】
以下に示す構造を有する、請求項29に記載の化合物。
【化12】
(ここで、X1はハロゲンであり;
Xは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり;
R23は水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R4、R4’、R5及びR5’は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、OR15及びO(CH2)nN(CH3)2、からなる群から独立に選択される要素であり、
ここで、nは1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和から独立に選択され、ここで、R15及びR16が、それらが結合する窒素原子と共に任意に結合し、4員環から6員環の飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有する。)
【請求項32】
以下に記載の群、すなわち
【化13】
から選択され、
X1がCl又はBrであり、Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項29に記載の化合物。
【請求項33】
以下に記載の構造、すなわち
【化14】
を有し、
ここで、X1が脱離基であり;
Z及びXが、酸素原子、硫黄原子及びNR23から独立に選択される要素であり、ここで、R23が、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシルから選択される要素であり;
R3が、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、OR15及びO(CH2)nN(CH3)2からなる群から選択され、
ここで、nが1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16が、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和から独立に選択され、ここで、R15及びR16が、それらが結合する窒素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項34】
以下に記載のいずれかの構造、すなわち
【化15】
を有し、
ここで、各々のbが独立に0から20のいずれかの整数であり、
Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
以下に記載の群、すなわち
【化16】
から選択され、
ここで、X1がCl又はBrであり、
Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項3に記載の化合物。
【請求項36】
以下に記載の群、すなわち、
【化17】
から選択され、
X1がCl又はBrであり、
Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項3に記載の化合物。
【請求項37】
以下に記載の構造、すなわち、
【化18】
を有し、
ここで、X1がCl又はBrであり、
Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項3に記載の化合物。
【請求項38】
以下の一般式で示される、化合物。
【化19】
(ここで、Dは、その基本骨格に対するペンダント基としての、化学的に反応性の官能基を有する薬剤部分であり、前記官能基は、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル、カルボキシル、アルデヒド及びケトンからなる群から選択され、
L1は自己犠牲リンカーであり、
mは、0、1、2、3、4、5又は6のいずれかの整数であり;
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素であり;
L4はリンカー要素であり;
pは0又は1であり;
Hは、以下に記載の構造、すなわち
【化20】
を有するリンカーであり、
ここで、n1は1から10のいずれかの整数であり;
n2は0、1又は2であり;
各々のR24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキルからなる群から独立に選択される要素であり;
Iは、結合又は以下に記載の化合物、すなわち
【化21】
であり、ここで、n3は0又は1であり、但しn3が0であるときはn2は0でなく;
n4は1、2又は3であり、
ここで、Iが結合、n1が3、n2が1であるとき、Dは以下の化合物、すなわち
【化22】
又は
であり、ここで、RはMe又はCH2−CH2−NMe2である。)
【請求項39】
フェニル環上の置換が、パラ位での置換である、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
n1が、2、3又は4である、請求項38又は39のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項41】
n1が3である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
n2が1である、請求項38から41のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項43】
Iが結合である、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
Hが、開裂により6員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項45】
n3が0であり、n4が2である、請求項42に記載の化合物。
【請求項46】
Hが、開裂により2つの5員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項47】
開裂により、Hが5員環を有する自己犠牲リンカーを形成するか、Hが7員環を有する自己犠牲リンカーを形成するか、又はHが5員環を有する自己犠牲リンカー及び6員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項48】
Hが、以下の構造を有する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【化23】
【請求項49】
n1が2、3又は4である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
n1が3である、請求項48に記載の化合物。
【請求項51】
R24の各々が、CH3及び水素原子から独立に選択される、請求項48から50のいずれか一つの化合物。
【請求項52】
R24の各々が水素原子である、請求項48から51のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項53】
Hが、以下の構造を有する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【化24】
【請求項54】
n1が3である、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
R24の各々が、CH3及び水素原子から独立に選択される、請求項53に記載の化合物。
【請求項56】
Hが、以下の構造を有する、請求項53に記載の化合物。
【化25】
【請求項57】
Hが、ジェミナル構造のジメチル置換を有する、請求項53に記載の化合物。
【請求項58】
各々のR24が、独立に水素原子又は飽和若しくは不飽和アルキル基である、請求項56に記載の化合物。
【請求項59】
Dが、細胞障害性薬剤である、請求項38から58のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項60】
Dが、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル及びカルボキシル基からなる群から選択される、化学反応性の官能基を有する、請求項38から59のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項61】
Dが、
デュオカルマイシン、CC−1065、CBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、MCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、CCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、ドキソルビシン、ドキソルビシン複合体、モルフォリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、ドラスタチン、ドレスタチン−10、コンブレタスタチン、カリケアミシン、マイタンシン、マイタンシンアナログ、DMI、アウリスタチンE、アウリスタチンEB(AEB)、アウリスタチンEFP(AEFP)、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、5−ベンゾイルバレリン酸−AEエステル(AEVB)、チューブリシン、ジソラゾール、エポシロン、パクリタキセル、ドセタキセル、SN−38、トポテカン、リゾキシン、エキノマイシン、コルヒチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エストラムスチン、セマドチン、エリューテロビン、メトトレキサート、メトプテリン、ジクロロメトトレキサート、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、シトシンアラビノシド、メルファラン、リューロシン、リューロシダイン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノルビシン複合体、マイトマイシンC、マイトマイシンA、カルミノマイシン、アミノプテリン、タリソマイシン、ポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン誘導体、エトポシド、エトポシドリン酸塩、ビンクリスチン、タキソール、タキソテールレチノイン酸、酪酸、N8−アセチルスペルミジン及びカンプトセシン、
からなる群から選択される、請求項38から60のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項62】
Dが、以下の構造を有する、請求項38から61のいずれか一つに記載の化合物。
【化26】
(ここで、環状部Aは、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される要素であり;
E及びGは、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、ヘテロ原子、単結合から独立に選択される要素であるか、又は、E及びGが結合して、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される環状部を形成し;
Xは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり;
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R3は、(=O)SR11、NHR11、及びOR11からなる群から選択される要素であり、
ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、
R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリールから独立に選択される要素であり、ここで、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R4、R4’、R5及びR5’は、以下の群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nN(CH3)2
から独立に選択される要素であり、
nは、1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が接続してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又はR6と前記シクロプロピル環において連結する−CH2−であり、ここでX1が脱離基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16の少なくとも一つは、前記薬剤を、もし存在するときはL1と、又はHと結合させる。)
【請求項63】
Dが、以下の構造を有する、請求項62に記載の化合物。
【化27】
(ここで、Zは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、置換アルキル、非置換アルキル、NR9R10、NR9NHR10及びOR9からなる群から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、置換アルキル又は非置換低級アルキル基であり;
R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はHに結合させる。)
【請求項64】
R2が、非置換低級アルキルである、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
Dが以下に記載の構造を有する、請求項62に記載の化合物。
【化28】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8がNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル又はC(O)R8であり、ここで、R8がNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はHに結合させる。)
【請求項66】
L4が、非環状部分を有する、請求項38から65のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項67】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の溶解性を増加させる、請求項38から66のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項68】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の凝集を減少させる、請求項38から67のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項69】
L4が、ポリエチレングリコール部分を有する、請求項38から68のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項70】
前記ポリエチレングリコール部分が、3から12の繰り返し単位を有する、請求項69に記載の化合物。
【請求項71】
前記ポリエチレングリコール部分が、2から6の繰り返し単位を有する、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
前記ポリエチレングリコール部分が、4つの繰り返し単位を有する、請求項71に記載の化合物。
【請求項73】
以下の構造を有する、請求項63の化合物。
【化29】
又は
【請求項74】
以下の構造を有する、請求項63の化合物。
【化30】
【請求項75】
以下の構造を有する、請求項63の化合物。
【化31】
(ここで、PEGがポリエチレングリコール部分であり、X1がCl又はBrである。)
【請求項76】
以下の構造を有する、請求項63に記載の化合物。
【化32】
(ここで、X1がCl又はBrであり、Abが抗体又はそのフラグメントである。)
【請求項77】
以下の群から選択される構造を有する、請求項63に記載の化合物。
【化33】
(ここで、X1がCl又はBrであり、Abが抗体又はそのフラグメントである。)
【請求項78】
以下の一般式で示される、化合物。
【化34】
(ここで、Dは、その基本骨格に対するペンダント基としての、化学的に反応性の官能基を有する薬剤部分であり、その官能基は、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、チオール、カルボキシル、アルデヒド、及びケトンからなる群から選択され;
L1は自己犠牲リンカーであり;
mは0、1、2、3、4、5又は6から選択される整数であり;
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素であり;
L4はリンカーであり;
pは0又は1であり;
Jは、以下の構造、すなわち、
【化35】
を有するリンカーであり、
ここで、各々のR24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキル基からなる群から独立に選択される要素であり;
各々のKは、以下からなる群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン、NO2、NR21R22、NR21COR22、OCONR21R22、OCOR21及びOR21、
から独立に選択される要素であり、
ここで、R21及びR22は、以下からなる群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル及び非置換ヘテロシクロアルキル基、
から独立に選択され;
aは0、1、2、3又は4のいずれかの整数であり;
dは0、1、2、3、4、5又は6のいずれかの整数である。)
【請求項79】
Jが、以下の構造を有する、請求項78に記載の化合物。
【化36】
【請求項80】
Jが、以下の構造を有する、請求項78に記載の化合物。
【化37】
【請求項81】
dが、1又は2である、請求項80に記載の化合物。
【請求項82】
Jが、以下の構造を有する、請求項78に記載の化合物。
【化38】
【請求項83】
Jが、以下の構造を有する、請求項82に記載の化合物。
【化39】
【請求項84】
Dが、細胞障害性薬剤である、請求項78から83のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項85】
Dが、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル及びカルボキシル基からなる群から選択される、化学的に反応性の官能基を有する、請求項78から84のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項86】
Dが、以下の群、すなわち、
デュオカルマイシン、CC−1065、CBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、MCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、CCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、ドキソルビシン、ドキソルビシン複合体、モルフォリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、ドラスタチン、ドレスタチン−10、コンブレタスタチン、カリケアミシン、マイタンシン、マイタンシンアナログ、DMI、アウリスタチンE、アウリスタチンEB(AEB)、アウリスタチンEFP(AEFP)、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、5−ベンゾイルバレリン酸AEエステル(AEVB)、チューブリシン、ジソラゾール、エポシロン、パクリタキセル、ドセタキセル、SN−38、トポテカン、リゾキシン、エキノマイシン、コルヒチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エストラムスチン、セマドチン、エリューテロビン、メトトレキサート、メトプテリン、ジクロロメトトレキサート、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、シトシンアラビノシド、メルファラン、リューロシン、リューロシダイン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノルビシン複合体、マイトマイシンC、マイトマイシンA、カルミノマイシン、アミノプテリン、タリソマイシン、ポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン誘導体、エトポシド、エトポシドリン酸塩、ビンクリスチン、タキソール、タキソテールレチノイン酸、酪酸、N8−アセチルスペルミジン及びカンプトセシン、
から選択される、請求項78から85のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項87】
Dが、以下の構造を有する、請求項78から86のいずれか一つに記載の化合物。
【化40】
(ここで、環状部Aは、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される要素であり;
E及びGは、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、ヘテロ原子、単結合から独立に選択される要素であるか、又は、E及びGが結合して飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキルから選択される環状部を形成し;
Xは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり;
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシルから選択される要素であり;
R3は、(=O)SR11、NHR11、及びOR11からなる群から選択される要素であり、
ここで、R11は水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、
R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリールから独立に選択される要素であり、ここで、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R4、R4’、R5及びR5’は、以下の群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nN(CH3)2、
から独立に選択される要素であり、
nは1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と共に任意に接続して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が接続してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又はR6と前記シクロプロピル環において連結する−CH2−であり、ここで、X1が脱離基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16の少なくとも一つは、前記薬剤を、もし存在するときはL1と、又はJと結合させる。)
【請求項88】
Dが以下の構造を有する、請求項87に記載の化合物。
【化41】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、置換アルキル、非置換アルキル基、NR9R10、NR9NHR10及びOR9からなる群から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、置換アルキル又は非置換低級アルキル基であり;
R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はJに結合させる。)
【請求項89】
R2が、非置換低級アルキル基である、請求項88に記載の化合物。
【請求項90】
Dが、以下の構造を有する、請求項87に記載の化合物。
【化42】
(ここで、Zは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、NR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基又はC(O)R8であり、ここで、R8は、NR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’が水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はJに結合させる。)
【請求項91】
L4が、非環状部分を有する、請求項78から90のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項92】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の溶解性を増加させる、請求項78から91のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項93】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の凝集を減少させる、請求項78から92のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項94】
L4が、ポリエチレングリコール部分を有する、請求項78から93のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項95】
前記ポリエチレングリコール部分が、3から12の繰り返し単位を有する、請求項94に記載の化合物。
【請求項96】
前記ポリエチレングリコール部分が、2から6の繰り返し単位を有する、請求項95に記載の化合物。
【請求項97】
前記ポリエチレングリコール部分が、4つの繰り返し単位を有する、請求項96に記載の化合物。
【請求項98】
以下の構造を有する、請求項88に記載の化合物。
【化43】
又は
【請求項99】
以下の群、すなわち、
【化44】
から選択される構造を有し、
ここで、X1がCl又はBrであり、Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項88の化合物。
【請求項100】
以下の一般式で示される、化合物。
【化45】
(ここで、Dは、その基本骨格に対するペンダント基としての、化学的に反応性の官能基を有する薬剤部分であり、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、チオール、カルボキシル、アルデヒド、及びケトンからなる群から選択され;
L1は自己犠牲リンカーであり;
mは0、1、2、3、4、5又は6から選択される整数であり;
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素であり;
L4はリンカーであり;
pは0又は1であり;
Hは、以下の構造、すなわち、
【化46】
を有するリンカーであり;
ここで、qは0、1,2、3、4、5又は6であり;
ここで、各々のR24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキル基からなる群から独立に選択される要素であり、
このヒドラジン構造はまた、5員環、6員環又は7員環を有する環状構造を形成することができ、付加的な構成要素を付加して多数の環を形成することができる。)
【請求項101】
Hが、開裂により6員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項100に記載の化合物。
【請求項102】
Hが、開裂により二つの5員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項100に記載の化合物。
【請求項103】
Dが、細胞障害性薬剤である、請求項100から102のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項104】
Dが、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル及びカルボキシルからなる群から選択される、化学的に反応性の官能基を有する、請求項100から103のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項105】
Dが、以下の群、すなわち、
デュオカルマイシン、CC−1065、CBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、MCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、CCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、ドキソルビシン、ドキソルビシン複合体、モルフォリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、ドラスタチン、ドレスタチン−10、コンブレタスタチン、カリケアミシン、マイタンシン、マイタンシンアナログ、DMI、アウリスタチンE、アウリスタチンEB(AEB)、アウリスタチンEFP(AEFP)、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、5−ベンゾイルバレリン酸AEエステル(AEVB)、チューブリシン、ジソラゾール、エポシロン、パクリタキセル、ドセタキセル、SN−38、トポテカン、リゾキシン、エキノマイシン、コルヒチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エストラムスチン、セマドチン、エリューテロビン、メトトレキサート、メトプテリン、ジクロロメトトレキサート、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、シトシンアラビノシド、メルファラン、リューロシン、リューロシダイン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノルビシン複合体、マイトマイシンC、マイトマイシンA、カルミノマイシン、アミノプテリン、タリソマイシン、ポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン誘導体、エトポシド、エトポシドリン酸塩、ビンクリスチン、タキソール、タキソテールレチノイン酸、酪酸、N8−アセチルスペルミジン及びカンプトセシン、
から選択される、請求項100から104のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項106】
Dが、以下の構造を有する、請求項100から105のいずれか一つに記載の化合物。
【化47】
(ここで、環状部Aは、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される要素であり;
E及びGは、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル基、ヘテロ原子、単結合から独立に選択される要素であるか、又は、E及びGが結合して飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される環状部を形成し;
Xは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり;
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシルから選択される要素であり;
R3は、(=O)SR11、NHR11、及びOR11からなる群から選択される要素であり、
ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル基、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル基、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、
R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリール基から独立に選択される要素であり、ここで、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R4、R4’、R5及びR5’は、以下の群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nN(CH3)2、
から独立に選択される要素であり、
nは1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が接続してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又はR6と前記シクロプロピル環において連結する−CH2−であり、ここで、X1が脱離基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16の少なくとも一つは、前記薬剤を、もし存在するときはL1と、又はFと結合させる。)
【請求項107】
Dが、以下の構造を有する、請求項106に記載の化合物。
【化48】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、置換アルキル、非置換アルキル基、NR9R10、NR9NHR10及びOR9からなる群から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2が水素原子、置換アルキル又は非置換低級アルキル基であり;
R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はHに結合させる。)
【請求項108】
R2が、非置換低級アルキル基である、請求項107に記載の化合物。
【請求項109】
Dが、以下に記載の構造を有する、請求項106に記載の化合物。
【化49】
(ここで、Zは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、NR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基又はC(O)R8であり、ここで、R8はNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はHに結合させる。)
【請求項110】
L4が、非環状部分を有する、請求項100から109のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項111】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の溶解性を増加させる、請求項100から110のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項112】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の凝集を減少させる、請求項100から111のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項113】
L4が、ポリエチレングリコール部分を有する、請求項100から112のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項114】
前記ポリエチレングリコール部分が、3から12の繰り返し単位を有する、請求項113に記載の化合物。
【請求項115】
前記ポリエチレングリコール部分が、2から6の繰り返し単位を有する、請求項114に記載の化合物。
【請求項116】
前記ポリエチレングリコール部分が、4つの繰り返し単位を有する、請求項115に記載の化合物。
【請求項117】
以下に記載の構造、すなわち、
【化50】
又は
を有し;
ここで、Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項109に記載の化合物。
【請求項118】
以下の一般式で示される、化合物。
【化51】
(ここで、L1は自己犠牲リンカーであり;
mは整数0、1、2、3、4、5又は6であり;
L4はリンカーであり、ここで、L4は直接(AA1)cのN末端に結合するカルボキシルアシル基を含まず;
pは0又は1であり;
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素であり;
Qは開裂可能なリンカーであり;
D1は、以下の一般式、すなわち、
【化52】
を有する薬剤であり、ここで、X及びZは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から独立に選択される要素であり;
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基又はC(O)R8であり、
ここで、R8はNR9R10及びOR9から選択される要素であり、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は、水素原子又は飽和又は不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
R3は、SR11、NHR11及びOR11からなる群から選択される要素であり、ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル基、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリール基から独立に選択される要素であり、ここで、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
ここで、R11、R12及びR13のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はQに結合させ、
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が結合してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又は前記シクロプロピル環でR6と結合した−CH2−であり、ここで、X1が脱離基であり、
R4、R4’、R5及びR5’は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nNR24R25からなる群から独立に選択される要素であり、ここでnは1から20のいずれかの整数であり;
ここで、R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環状を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R24及びR25は、非置換アルキルから独立に選択され、R4、R4’、R5及びR5’のうち少なくとも一つは、O(CH2)nNR24R25である。)
【請求項119】
nが2である、請求項118に記載の化合物。
【請求項120】
R24及びR25が、メチル基である、請求項118又は119に記載の化合物。
【請求項121】
R4’、R5及びR5’が水素原子であり、R4がO(CH2)nNR24R25である、請求項118から120のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項122】
R4がO(CH2)2N(CH3)2である、請求項121に記載の化合物。
【請求項123】
R1、R1’、R2及びR2’が、水素原子である、請求項118から122のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項124】
薬剤D1が、以下から選択される一般式を有する、請求項118から123いずれか一つに記載の化合物。
【化53】
及び
【請求項125】
以下の一般式で表される、化合物。
【化54】
(ここで、X及びZは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から独立に選択され、R23は水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル、C(O)R8又はCO2R8であり、
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル又はC(O)R8であり、
各々のR8は、NR9R10及びOR9から独立に選択される要素であり、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
R3は、SR11、NHR11及びOR11からなる基から選択される要素であり、ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル基、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル基、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14)からなる群から選択される要素であり、ここで、R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリール基から独立に選択されるか、又は、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が結合してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又は前記シクロプロピル環においてR6と結び付いた−CH2−であり、ここで、X1は脱離基であり、
R4、R4’、R5及びR5’は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nNR24R25からなる群から独立に選択される要素であり、ここでnは1から20のいずれかの整数であり;
ここで、R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R24及びR25は、非置換アルキル基から独立に選択され、R4、R4’、R5及びR5’のうち少なくとも一つは、O(CH2)nNR24R25である。)
【請求項126】
R4がO(CH2)nNR24R25である、請求項125に記載の化合物。
【請求項127】
R4がO(CH2)nN(CH3)2である、請求項126に記載の化合物。
【請求項128】
R4’、R5及びR5’が水素原子である、請求項l27に記載の化合物。
【請求項129】
R6が存在せず、R7がCH2−X1であり、ここで、X1がF、Cl又はBrである、請求項125から128のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項130】
R1、R1’、R2及びR2’が水素原子である、請求項125から129のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項131】
Xが酸素原子であり、Zが酸素原子である、請求項125から130のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項132】
以下の一般式を有する、請求項125から131のいずれか一つに記載の化合物。
【化55】
【請求項133】
以下で表される一般式、すなわち、
【化56】
を有し、ここで、X1がF、Cl又はBrである、請求項125から132のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項134】
以下で表される一般式を有する、請求項125から133のいずれか一つに記載の化合物。
【化57】
【請求項135】
以下で表される一般式を有する、請求項125から134のいずれか一つに記載の化合物。
【化58】
【請求項136】
請求項1から135のいずれか一つの化合物、及び医薬的に許容される担体を有する医薬組成物。
【請求項137】
細胞を殺す方法であり、前記方法が、前記細胞を殺すのに十分な量の請求項1から135のいずれか一つに記載の化合物をその細胞に対して投与することを含む、方法。
【請求項138】
前記細胞が腫瘍細胞である、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
哺乳類の患者において腫瘍の成長を遅延又は抑止する方法であり、前記成長を遅延又は停止するのに充分な量の請求項1から135のいずれか一つに記載の化合物を前記患者に投与することを含む、方法。
【請求項1】
以下の一般式で示される、化合物。
【化1】
(ここで、Dはその基本骨格に対するペンダント基としての、化学的に反応性の官能基を有する薬剤部分であり、前記官能基は第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル、カルボキシル、アルデヒド及びケトンからなる群から選択され、
L1は自己犠牲リンカーであり、
mは0、1、2、3、4、5又は6の整数であり、
Fは以下に示す構造を有するリンカーであり、
【化2】
ここで、AA1は天然アミノ酸及び合成αアミノ酸からなる群から独立に選択される一つ又は二つ以上の要素であり、
cは1から20までのいずれかの整数であり、
L2は自己犠牲リンカーであり、
L3は第一級若しくは第二級アミン、又はカルボキシル基を有するスペーサー基であり、ここで、L3が存在する場合、mが0であり、L3のアミン基がDのペンダント基のカルボキシル基とアミド結合を形成するか、又はL3のカルボキシル基がDのペンダント基のアミン基とアミド結合を形成し、
oは0又は1であり、
L4はリンカー要素であり、ここで、L4は直接(AA1)cのN末端と結合するカルボキシルアシル基を含まず、
pは0又は1であり、並びに
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素である。)
【請求項2】
以下に示す一般式を有する、請求項1に記載の化合物。
【化3】
【請求項3】
以下に示す一般式を有する、請求項1に記載の化合物。
【化4】
【請求項4】
L3が芳香族の基を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
L3が安息香酸基、アニリン基又はインドール基を有する、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
−L3−NH−が、以下に示す群から選択される構造の基を有する、請求項4に記載の化合物。
【化5】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
R23は水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素である。)
【請求項7】
L4が非環状部分を有する、請求項1から6のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項8】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の可溶性を増大させる、請求項1から7のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項9】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の凝集を減少させる、請求項1から8のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項10】
L4がポリエチレングリコール部分を有する、請求項1から9のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項11】
前記ポリエチレングリコール部分が3から12の繰り返し単位を有する、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
前記ポリエチレングリコール部分が2から6の繰り返し単位を有する、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
前記ポリエチレングリコール部分が4つの繰り返し単位を有する、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
(AA1)cが、腫瘍組織において発現されるプロテアーゼによって切断可能なペプチド配列である、請求項1から13のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項15】
前記プロテアーゼが、リソソーム由来プロテアーゼである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
cが2から6までのいずれかの整数である、請求項1から15のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項17】
cが2、3又は4である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
薬剤部分の最も近くに位置する(AA1)cのアミノ酸が、Ala、Asn、Asp、Cit、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr及びValからなる群から選択される、請求項1から17のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項19】
(AA1)cが、Val−Cit、Val−Lys、Phe−Lys、Lys−Lys、Ala−Lys、Phe−Cit、Leu−Cit、Ile−Cit、Trp、Cit、Phe−Ala、Phe−N9−トシル−Arg、Phe−N9−ニトロ−Arg、Phe−Phe−Lys、D−Phe−Phe−Lys、Gly−Phe−Lys、Leu−Ala−Leu、Ile−Ala−Leu、Val−Ala−Val、Ala−Leu−Ala−Leu(配列番号1)、β−Ala−Leu−Ala−Leu(配列番号2)及びGly−Phe−Leu−Gly(配列番号3)からなる群から選択されるペプチド配列である、請求項1から18のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項20】
(AA1)cが、Val−Cit又はVal−Lysである、請求項1から19のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項21】
Dが細胞障害性薬剤である、請求項1から20のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項22】
Dが、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル及びカルボキシル基からなる群から選択される、化学的に反応性の官能基を有する、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
Dが、
デュオカルマイシン、CC−1065、CBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、MCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、CCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、ドキソルビシン、ドキソルビシン複合体、モルフォリノドキソルビシン、シアノモルフォリノドキソルビシン、ドラスタチン、ドラスタチン−10、コンブレタスタチン、カリチェアミシン、マイタンシン、マイタンシンアナログ、DMI、アウリスタチンE、アウリスタチンEB、アウリスタチンEFP、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、5−ベンゾイルバレリン酸−AEエステル(AEVB)、チューブリシン、ジソラゾール、エポシロン、パクリタキセル、ドセタキセル、SN−38、トポテカン、リゾキシン、エキノマイシン、コルヒチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エストラムスチン、セマドチン、エリューテロビン、メトトレキサート、メトプテリン、ジクロロメトトレキサート、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、シトシンアラビノシド、メルファラン、リューロシン、リューロシダイン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノルビシン複合体、マイトマイシンC、マイトマイシンA、カルミノマイシン、アミノプテリン、タリソマイシン、ポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン誘導体、エトポシド、リン酸エトポシド、ビンクリスチン、タキソール、タキソテールレチノイン酸、酪酸、N8−アセチルスペルミジン及びカンプトセシン、
からなる群から選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
Dが以下に示す構造を有する、請求項1から23のいずれか一つに記載の化合物。
【化6】
(ここで、環状部Aは、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される要素であり、
E及びGは、独立に水素原子、飽和若しくは不飽和アルキル、飽和若しくは不飽和ヘテロアルキル基、ヘテロ原子及び単結合から選択される要素であるか、又はE及びGが結合し、飽和若しくは不飽和アリール、飽和若しくは不飽和ヘテロアリール及び飽和若しくは不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される環状部を形成し、
Xは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり、
R3は、(=O)、SR11、NHR11及びOR11からなる群から選択される要素であり、
ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、
R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリール基から選択され、ここで、R12及びR13が、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成するために任意に結合し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R4、R4’、R5及びR5’は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nN(CH3)2からなる基から独立に選択され、nが1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和へテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアリール及び飽和又は不飽和ペプチジル基から選択され、ここで、R15及びR16が、それらが結合する窒素原子と共に4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成するために任意に結合し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が結合してシクロプロピル環を形成し;並びに、
R7は、CH2−X1又は前記シクロプロピル環においてR6と連結する−CH2−であり、ここでX1が脱離基であり、ここでR11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つが、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はFに結合させる。)
【請求項25】
Dが以下に示す構造を有する、請求項24に記載の化合物。
【化7】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23が水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8が置換アルキル、非置換アルキル、NR9R10、NR9NHR10及びOR9からなる基から選択される要素であり、ここで、R9及びR10が水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキルから独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、置換アルキル又は非置換低級アルキルであり;
R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はFに結合させる。)
【請求項26】
R2が、非置換低級アルキルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
NH2−(L3)−Dが、以下に示す群から選択される構造、すなわち
【化8】
を有し、
Zは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23が水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
ここで、各々の構造式に存在するNH2基が(AA1)cと反応して−(AA1)c−NH−を形成する、請求項3に記載の化合物。
【請求項28】
Dが、以下に示す構造を有する、請求項24に記載の化合物。
【化9】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
ここで、R23は水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8がNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R1’は水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル又はC(O)R8であり、ここで、R8はNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキルであり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つが、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はFに結合させる。)
【請求項29】
Fが、以下に示す構造を有する、請求項2に記載の化合物。
【化10】
(ここで、R24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキルからなる群から選択され;
Kは、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR21R22、NR21COR22、OCONR21R22、OCOR21及びOR21、からなる群から選択される要素であり、
ここで、R21及びR22は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、からなる群から独立に選択され;
aは0,1、2、3又は4のいずれかの整数である。)
【請求項30】
−F−(L1)m−が、以下に示す構造を有する、請求項29に記載の化合物。
【化11】
(ここで、各々のR24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキルからなる群から独立に選択される要素である。)
【請求項31】
以下に示す構造を有する、請求項29に記載の化合物。
【化12】
(ここで、X1はハロゲンであり;
Xは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり;
R23は水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R4、R4’、R5及びR5’は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、OR15及びO(CH2)nN(CH3)2、からなる群から独立に選択される要素であり、
ここで、nは1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和から独立に選択され、ここで、R15及びR16が、それらが結合する窒素原子と共に任意に結合し、4員環から6員環の飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有する。)
【請求項32】
以下に記載の群、すなわち
【化13】
から選択され、
X1がCl又はBrであり、Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項29に記載の化合物。
【請求項33】
以下に記載の構造、すなわち
【化14】
を有し、
ここで、X1が脱離基であり;
Z及びXが、酸素原子、硫黄原子及びNR23から独立に選択される要素であり、ここで、R23が、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシルから選択される要素であり;
R3が、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、OR15及びO(CH2)nN(CH3)2からなる群から選択され、
ここで、nが1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16が、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和から独立に選択され、ここで、R15及びR16が、それらが結合する窒素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項34】
以下に記載のいずれかの構造、すなわち
【化15】
を有し、
ここで、各々のbが独立に0から20のいずれかの整数であり、
Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
以下に記載の群、すなわち
【化16】
から選択され、
ここで、X1がCl又はBrであり、
Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項3に記載の化合物。
【請求項36】
以下に記載の群、すなわち、
【化17】
から選択され、
X1がCl又はBrであり、
Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項3に記載の化合物。
【請求項37】
以下に記載の構造、すなわち、
【化18】
を有し、
ここで、X1がCl又はBrであり、
Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項3に記載の化合物。
【請求項38】
以下の一般式で示される、化合物。
【化19】
(ここで、Dは、その基本骨格に対するペンダント基としての、化学的に反応性の官能基を有する薬剤部分であり、前記官能基は、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル、カルボキシル、アルデヒド及びケトンからなる群から選択され、
L1は自己犠牲リンカーであり、
mは、0、1、2、3、4、5又は6のいずれかの整数であり;
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素であり;
L4はリンカー要素であり;
pは0又は1であり;
Hは、以下に記載の構造、すなわち
【化20】
を有するリンカーであり、
ここで、n1は1から10のいずれかの整数であり;
n2は0、1又は2であり;
各々のR24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキルからなる群から独立に選択される要素であり;
Iは、結合又は以下に記載の化合物、すなわち
【化21】
であり、ここで、n3は0又は1であり、但しn3が0であるときはn2は0でなく;
n4は1、2又は3であり、
ここで、Iが結合、n1が3、n2が1であるとき、Dは以下の化合物、すなわち
【化22】
又は
であり、ここで、RはMe又はCH2−CH2−NMe2である。)
【請求項39】
フェニル環上の置換が、パラ位での置換である、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
n1が、2、3又は4である、請求項38又は39のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項41】
n1が3である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
n2が1である、請求項38から41のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項43】
Iが結合である、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
Hが、開裂により6員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項45】
n3が0であり、n4が2である、請求項42に記載の化合物。
【請求項46】
Hが、開裂により2つの5員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項47】
開裂により、Hが5員環を有する自己犠牲リンカーを形成するか、Hが7員環を有する自己犠牲リンカーを形成するか、又はHが5員環を有する自己犠牲リンカー及び6員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項48】
Hが、以下の構造を有する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【化23】
【請求項49】
n1が2、3又は4である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
n1が3である、請求項48に記載の化合物。
【請求項51】
R24の各々が、CH3及び水素原子から独立に選択される、請求項48から50のいずれか一つの化合物。
【請求項52】
R24の各々が水素原子である、請求項48から51のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項53】
Hが、以下の構造を有する、請求項38から43のいずれか一つに記載の化合物。
【化24】
【請求項54】
n1が3である、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
R24の各々が、CH3及び水素原子から独立に選択される、請求項53に記載の化合物。
【請求項56】
Hが、以下の構造を有する、請求項53に記載の化合物。
【化25】
【請求項57】
Hが、ジェミナル構造のジメチル置換を有する、請求項53に記載の化合物。
【請求項58】
各々のR24が、独立に水素原子又は飽和若しくは不飽和アルキル基である、請求項56に記載の化合物。
【請求項59】
Dが、細胞障害性薬剤である、請求項38から58のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項60】
Dが、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル及びカルボキシル基からなる群から選択される、化学反応性の官能基を有する、請求項38から59のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項61】
Dが、
デュオカルマイシン、CC−1065、CBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、MCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、CCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、ドキソルビシン、ドキソルビシン複合体、モルフォリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、ドラスタチン、ドレスタチン−10、コンブレタスタチン、カリケアミシン、マイタンシン、マイタンシンアナログ、DMI、アウリスタチンE、アウリスタチンEB(AEB)、アウリスタチンEFP(AEFP)、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、5−ベンゾイルバレリン酸−AEエステル(AEVB)、チューブリシン、ジソラゾール、エポシロン、パクリタキセル、ドセタキセル、SN−38、トポテカン、リゾキシン、エキノマイシン、コルヒチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エストラムスチン、セマドチン、エリューテロビン、メトトレキサート、メトプテリン、ジクロロメトトレキサート、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、シトシンアラビノシド、メルファラン、リューロシン、リューロシダイン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノルビシン複合体、マイトマイシンC、マイトマイシンA、カルミノマイシン、アミノプテリン、タリソマイシン、ポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン誘導体、エトポシド、エトポシドリン酸塩、ビンクリスチン、タキソール、タキソテールレチノイン酸、酪酸、N8−アセチルスペルミジン及びカンプトセシン、
からなる群から選択される、請求項38から60のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項62】
Dが、以下の構造を有する、請求項38から61のいずれか一つに記載の化合物。
【化26】
(ここで、環状部Aは、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される要素であり;
E及びGは、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、ヘテロ原子、単結合から独立に選択される要素であるか、又は、E及びGが結合して、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される環状部を形成し;
Xは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり;
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R3は、(=O)SR11、NHR11、及びOR11からなる群から選択される要素であり、
ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、
R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリールから独立に選択される要素であり、ここで、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R4、R4’、R5及びR5’は、以下の群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nN(CH3)2
から独立に選択される要素であり、
nは、1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が接続してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又はR6と前記シクロプロピル環において連結する−CH2−であり、ここでX1が脱離基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16の少なくとも一つは、前記薬剤を、もし存在するときはL1と、又はHと結合させる。)
【請求項63】
Dが、以下の構造を有する、請求項62に記載の化合物。
【化27】
(ここで、Zは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、置換アルキル、非置換アルキル、NR9R10、NR9NHR10及びOR9からなる群から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、置換アルキル又は非置換低級アルキル基であり;
R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はHに結合させる。)
【請求項64】
R2が、非置換低級アルキルである、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
Dが以下に記載の構造を有する、請求項62に記載の化合物。
【化28】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8がNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル又はC(O)R8であり、ここで、R8がNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はHに結合させる。)
【請求項66】
L4が、非環状部分を有する、請求項38から65のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項67】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の溶解性を増加させる、請求項38から66のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項68】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の凝集を減少させる、請求項38から67のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項69】
L4が、ポリエチレングリコール部分を有する、請求項38から68のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項70】
前記ポリエチレングリコール部分が、3から12の繰り返し単位を有する、請求項69に記載の化合物。
【請求項71】
前記ポリエチレングリコール部分が、2から6の繰り返し単位を有する、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
前記ポリエチレングリコール部分が、4つの繰り返し単位を有する、請求項71に記載の化合物。
【請求項73】
以下の構造を有する、請求項63の化合物。
【化29】
又は
【請求項74】
以下の構造を有する、請求項63の化合物。
【化30】
【請求項75】
以下の構造を有する、請求項63の化合物。
【化31】
(ここで、PEGがポリエチレングリコール部分であり、X1がCl又はBrである。)
【請求項76】
以下の構造を有する、請求項63に記載の化合物。
【化32】
(ここで、X1がCl又はBrであり、Abが抗体又はそのフラグメントである。)
【請求項77】
以下の群から選択される構造を有する、請求項63に記載の化合物。
【化33】
(ここで、X1がCl又はBrであり、Abが抗体又はそのフラグメントである。)
【請求項78】
以下の一般式で示される、化合物。
【化34】
(ここで、Dは、その基本骨格に対するペンダント基としての、化学的に反応性の官能基を有する薬剤部分であり、その官能基は、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、チオール、カルボキシル、アルデヒド、及びケトンからなる群から選択され;
L1は自己犠牲リンカーであり;
mは0、1、2、3、4、5又は6から選択される整数であり;
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素であり;
L4はリンカーであり;
pは0又は1であり;
Jは、以下の構造、すなわち、
【化35】
を有するリンカーであり、
ここで、各々のR24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキル基からなる群から独立に選択される要素であり;
各々のKは、以下からなる群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン、NO2、NR21R22、NR21COR22、OCONR21R22、OCOR21及びOR21、
から独立に選択される要素であり、
ここで、R21及びR22は、以下からなる群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル及び非置換ヘテロシクロアルキル基、
から独立に選択され;
aは0、1、2、3又は4のいずれかの整数であり;
dは0、1、2、3、4、5又は6のいずれかの整数である。)
【請求項79】
Jが、以下の構造を有する、請求項78に記載の化合物。
【化36】
【請求項80】
Jが、以下の構造を有する、請求項78に記載の化合物。
【化37】
【請求項81】
dが、1又は2である、請求項80に記載の化合物。
【請求項82】
Jが、以下の構造を有する、請求項78に記載の化合物。
【化38】
【請求項83】
Jが、以下の構造を有する、請求項82に記載の化合物。
【化39】
【請求項84】
Dが、細胞障害性薬剤である、請求項78から83のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項85】
Dが、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル及びカルボキシル基からなる群から選択される、化学的に反応性の官能基を有する、請求項78から84のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項86】
Dが、以下の群、すなわち、
デュオカルマイシン、CC−1065、CBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、MCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、CCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、ドキソルビシン、ドキソルビシン複合体、モルフォリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、ドラスタチン、ドレスタチン−10、コンブレタスタチン、カリケアミシン、マイタンシン、マイタンシンアナログ、DMI、アウリスタチンE、アウリスタチンEB(AEB)、アウリスタチンEFP(AEFP)、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、5−ベンゾイルバレリン酸AEエステル(AEVB)、チューブリシン、ジソラゾール、エポシロン、パクリタキセル、ドセタキセル、SN−38、トポテカン、リゾキシン、エキノマイシン、コルヒチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エストラムスチン、セマドチン、エリューテロビン、メトトレキサート、メトプテリン、ジクロロメトトレキサート、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、シトシンアラビノシド、メルファラン、リューロシン、リューロシダイン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノルビシン複合体、マイトマイシンC、マイトマイシンA、カルミノマイシン、アミノプテリン、タリソマイシン、ポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン誘導体、エトポシド、エトポシドリン酸塩、ビンクリスチン、タキソール、タキソテールレチノイン酸、酪酸、N8−アセチルスペルミジン及びカンプトセシン、
から選択される、請求項78から85のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項87】
Dが、以下の構造を有する、請求項78から86のいずれか一つに記載の化合物。
【化40】
(ここで、環状部Aは、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される要素であり;
E及びGは、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、ヘテロ原子、単結合から独立に選択される要素であるか、又は、E及びGが結合して飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキルから選択される環状部を形成し;
Xは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり;
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシルから選択される要素であり;
R3は、(=O)SR11、NHR11、及びOR11からなる群から選択される要素であり、
ここで、R11は水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、
R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリールから独立に選択される要素であり、ここで、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R4、R4’、R5及びR5’は、以下の群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nN(CH3)2、
から独立に選択される要素であり、
nは1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と共に任意に接続して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が接続してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又はR6と前記シクロプロピル環において連結する−CH2−であり、ここで、X1が脱離基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16の少なくとも一つは、前記薬剤を、もし存在するときはL1と、又はJと結合させる。)
【請求項88】
Dが以下の構造を有する、請求項87に記載の化合物。
【化41】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、置換アルキル、非置換アルキル基、NR9R10、NR9NHR10及びOR9からなる群から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、置換アルキル又は非置換低級アルキル基であり;
R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はJに結合させる。)
【請求項89】
R2が、非置換低級アルキル基である、請求項88に記載の化合物。
【請求項90】
Dが、以下の構造を有する、請求項87に記載の化合物。
【化42】
(ここで、Zは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、NR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基又はC(O)R8であり、ここで、R8は、NR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’が水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はJに結合させる。)
【請求項91】
L4が、非環状部分を有する、請求項78から90のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項92】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の溶解性を増加させる、請求項78から91のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項93】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の凝集を減少させる、請求項78から92のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項94】
L4が、ポリエチレングリコール部分を有する、請求項78から93のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項95】
前記ポリエチレングリコール部分が、3から12の繰り返し単位を有する、請求項94に記載の化合物。
【請求項96】
前記ポリエチレングリコール部分が、2から6の繰り返し単位を有する、請求項95に記載の化合物。
【請求項97】
前記ポリエチレングリコール部分が、4つの繰り返し単位を有する、請求項96に記載の化合物。
【請求項98】
以下の構造を有する、請求項88に記載の化合物。
【化43】
又は
【請求項99】
以下の群、すなわち、
【化44】
から選択される構造を有し、
ここで、X1がCl又はBrであり、Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項88の化合物。
【請求項100】
以下の一般式で示される、化合物。
【化45】
(ここで、Dは、その基本骨格に対するペンダント基としての、化学的に反応性の官能基を有する薬剤部分であり、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、チオール、カルボキシル、アルデヒド、及びケトンからなる群から選択され;
L1は自己犠牲リンカーであり;
mは0、1、2、3、4、5又は6から選択される整数であり;
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素であり;
L4はリンカーであり;
pは0又は1であり;
Hは、以下の構造、すなわち、
【化46】
を有するリンカーであり;
ここで、qは0、1,2、3、4、5又は6であり;
ここで、各々のR24は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル及び非置換ヘテロアルキル基からなる群から独立に選択される要素であり、
このヒドラジン構造はまた、5員環、6員環又は7員環を有する環状構造を形成することができ、付加的な構成要素を付加して多数の環を形成することができる。)
【請求項101】
Hが、開裂により6員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項100に記載の化合物。
【請求項102】
Hが、開裂により二つの5員環を有する自己犠牲リンカーを形成する、請求項100に記載の化合物。
【請求項103】
Dが、細胞障害性薬剤である、請求項100から102のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項104】
Dが、第一級又は第二級アミン、ヒドロキシル、スルフィドリル及びカルボキシルからなる群から選択される、化学的に反応性の官能基を有する、請求項100から103のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項105】
Dが、以下の群、すなわち、
デュオカルマイシン、CC−1065、CBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、MCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、CCBIを主成分とするデュオカルマイシンアナログ、ドキソルビシン、ドキソルビシン複合体、モルフォリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、ドラスタチン、ドレスタチン−10、コンブレタスタチン、カリケアミシン、マイタンシン、マイタンシンアナログ、DMI、アウリスタチンE、アウリスタチンEB(AEB)、アウリスタチンEFP(AEFP)、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、5−ベンゾイルバレリン酸AEエステル(AEVB)、チューブリシン、ジソラゾール、エポシロン、パクリタキセル、ドセタキセル、SN−38、トポテカン、リゾキシン、エキノマイシン、コルヒチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エストラムスチン、セマドチン、エリューテロビン、メトトレキサート、メトプテリン、ジクロロメトトレキサート、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、シトシンアラビノシド、メルファラン、リューロシン、リューロシダイン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノルビシン複合体、マイトマイシンC、マイトマイシンA、カルミノマイシン、アミノプテリン、タリソマイシン、ポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン誘導体、エトポシド、エトポシドリン酸塩、ビンクリスチン、タキソール、タキソテールレチノイン酸、酪酸、N8−アセチルスペルミジン及びカンプトセシン、
から選択される、請求項100から104のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項106】
Dが、以下の構造を有する、請求項100から105のいずれか一つに記載の化合物。
【化47】
(ここで、環状部Aは、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される要素であり;
E及びGは、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル基、ヘテロ原子、単結合から独立に選択される要素であるか、又は、E及びGが結合して飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール及び飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル基から選択される環状部を形成し;
Xは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり;
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシルから選択される要素であり;
R3は、(=O)SR11、NHR11、及びOR11からなる群から選択される要素であり、
ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル基、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル基、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、
R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリール基から独立に選択される要素であり、ここで、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R4、R4’、R5及びR5’は、以下の群、すなわち、
水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nN(CH3)2、
から独立に選択される要素であり、
nは1から20のいずれかの整数であり;
R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が接続してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又はR6と前記シクロプロピル環において連結する−CH2−であり、ここで、X1が脱離基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16の少なくとも一つは、前記薬剤を、もし存在するときはL1と、又はFと結合させる。)
【請求項107】
Dが、以下の構造を有する、請求項106に記載の化合物。
【化48】
(ここで、Zは酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、置換アルキル、非置換アルキル基、NR9R10、NR9NHR10及びOR9からなる群から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2が水素原子、置換アルキル又は非置換低級アルキル基であり;
R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はHに結合させる。)
【請求項108】
R2が、非置換低級アルキル基である、請求項107に記載の化合物。
【請求項109】
Dが、以下に記載の構造を有する、請求項106に記載の化合物。
【化49】
(ここで、Zは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から選択される要素であり、
ここで、R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、ここで、R8は、NR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基又はC(O)R8であり、ここで、R8はNR9R10及びOR9から選択される要素であり、
ここで、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
ここで、R11、R12、R13、R15又はR16のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はHに結合させる。)
【請求項110】
L4が、非環状部分を有する、請求項100から109のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項111】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の溶解性を増加させる、請求項100から110のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項112】
L4が、L4を欠く化合物と比較して、化合物の凝集を減少させる、請求項100から111のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項113】
L4が、ポリエチレングリコール部分を有する、請求項100から112のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項114】
前記ポリエチレングリコール部分が、3から12の繰り返し単位を有する、請求項113に記載の化合物。
【請求項115】
前記ポリエチレングリコール部分が、2から6の繰り返し単位を有する、請求項114に記載の化合物。
【請求項116】
前記ポリエチレングリコール部分が、4つの繰り返し単位を有する、請求項115に記載の化合物。
【請求項117】
以下に記載の構造、すなわち、
【化50】
又は
を有し;
ここで、Abが抗体又はそのフラグメントである、請求項109に記載の化合物。
【請求項118】
以下の一般式で示される、化合物。
【化51】
(ここで、L1は自己犠牲リンカーであり;
mは整数0、1、2、3、4、5又は6であり;
L4はリンカーであり、ここで、L4は直接(AA1)cのN末端に結合するカルボキシルアシル基を含まず;
pは0又は1であり;
X4は、保護された反応性官能基、保護されない反応性官能基、検出可能なラベル及びターゲティング試薬からなる群から選択される要素であり;
Qは開裂可能なリンカーであり;
D1は、以下の一般式、すなわち、
【化52】
を有する薬剤であり、ここで、X及びZは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から独立に選択される要素であり;
R23は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基、C(O)R8又はCO2R8であり、
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル基又はC(O)R8であり、
ここで、R8はNR9R10及びOR9から選択される要素であり、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は、水素原子又は飽和又は不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
R3は、SR11、NHR11及びOR11からなる群から選択される要素であり、ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル基、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14からなる群から選択される要素であり、R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリール基から独立に選択される要素であり、ここで、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
ここで、R11、R12及びR13のうち少なくとも一つは、前記薬剤を、存在するときはL1に、又はQに結合させ、
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が結合してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又は前記シクロプロピル環でR6と結合した−CH2−であり、ここで、X1が脱離基であり、
R4、R4’、R5及びR5’は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nNR24R25からなる群から独立に選択される要素であり、ここでnは1から20のいずれかの整数であり;
ここで、R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環状を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R24及びR25は、非置換アルキルから独立に選択され、R4、R4’、R5及びR5’のうち少なくとも一つは、O(CH2)nNR24R25である。)
【請求項119】
nが2である、請求項118に記載の化合物。
【請求項120】
R24及びR25が、メチル基である、請求項118又は119に記載の化合物。
【請求項121】
R4’、R5及びR5’が水素原子であり、R4がO(CH2)nNR24R25である、請求項118から120のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項122】
R4がO(CH2)2N(CH3)2である、請求項121に記載の化合物。
【請求項123】
R1、R1’、R2及びR2’が、水素原子である、請求項118から122のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項124】
薬剤D1が、以下から選択される一般式を有する、請求項118から123いずれか一つに記載の化合物。
【化53】
及び
【請求項125】
以下の一般式で表される、化合物。
【化54】
(ここで、X及びZは、酸素原子、硫黄原子及びNR23から独立に選択され、R23は水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及びアシル基から選択される要素であり;
R1は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル、C(O)R8又はCO2R8であり、
R1’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル又はC(O)R8であり、
各々のR8は、NR9R10及びOR9から独立に選択される要素であり、R9及びR10は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル及び飽和又は不飽和ヘテロアルキル基から独立に選択される要素であり;
R2は、水素原子、飽和若しくは不飽和低級アルキル、非置換ヘテロアルキル、シアノ基又はアルコキシル基であり;
R2’は、水素原子、飽和又は不飽和低級アルキル又は非置換ヘテロアルキル基であり、
R3は、SR11、NHR11及びOR11からなる基から選択される要素であり、ここで、R11は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換ヘテロアルキル、非置換ヘテロアルキル基、二リン酸塩、三リン酸塩、アシル基、C(O)R12R13、C(O)OR12、C(O)NR12R13、P(O)(OR12)2、C(O)CHR12R13、SR12及びSiR12R13R14)からなる群から選択される要素であり、ここで、R12、R13及びR14は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル及び飽和又は不飽和アリール基から独立に選択されるか、又は、R12及びR13は、それらが結合する窒素原子又は炭素原子と共に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R6は、存在するか又は存在しない単結合であり、存在するときはR6及びR7が結合してシクロプロピル環を形成し;
R7は、CH2−X1又は前記シクロプロピル環においてR6と結び付いた−CH2−であり、ここで、X1は脱離基であり、
R4、R4’、R5及びR5’は、水素原子、置換アルキル、非置換アルキル、置換アリール、非置換アリール、置換ヘテロアリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン、NO2、NR15R16、NC(O)R15、OC(O)NR15R16、OC(O)OR15、C(O)R15、SR15、OR15、CR15=NR16及びO(CH2)nNR24R25からなる群から独立に選択される要素であり、ここでnは1から20のいずれかの整数であり;
ここで、R15及びR16は、水素原子、飽和又は不飽和アルキル、飽和又は不飽和ヘテロアルキル、飽和又は不飽和アリール、飽和又は不飽和ヘテロアリール、飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル及び飽和又は不飽和ペプチジル基から独立に選択され、ここで、R15及びR16は、それらが結合する窒素原子と任意に結合して4員環から6員環を有する飽和又は不飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、任意に2つ以上のヘテロ原子を有し;
R24及びR25は、非置換アルキル基から独立に選択され、R4、R4’、R5及びR5’のうち少なくとも一つは、O(CH2)nNR24R25である。)
【請求項126】
R4がO(CH2)nNR24R25である、請求項125に記載の化合物。
【請求項127】
R4がO(CH2)nN(CH3)2である、請求項126に記載の化合物。
【請求項128】
R4’、R5及びR5’が水素原子である、請求項l27に記載の化合物。
【請求項129】
R6が存在せず、R7がCH2−X1であり、ここで、X1がF、Cl又はBrである、請求項125から128のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項130】
R1、R1’、R2及びR2’が水素原子である、請求項125から129のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項131】
Xが酸素原子であり、Zが酸素原子である、請求項125から130のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項132】
以下の一般式を有する、請求項125から131のいずれか一つに記載の化合物。
【化55】
【請求項133】
以下で表される一般式、すなわち、
【化56】
を有し、ここで、X1がF、Cl又はBrである、請求項125から132のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項134】
以下で表される一般式を有する、請求項125から133のいずれか一つに記載の化合物。
【化57】
【請求項135】
以下で表される一般式を有する、請求項125から134のいずれか一つに記載の化合物。
【化58】
【請求項136】
請求項1から135のいずれか一つの化合物、及び医薬的に許容される担体を有する医薬組成物。
【請求項137】
細胞を殺す方法であり、前記方法が、前記細胞を殺すのに十分な量の請求項1から135のいずれか一つに記載の化合物をその細胞に対して投与することを含む、方法。
【請求項138】
前記細胞が腫瘍細胞である、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
哺乳類の患者において腫瘍の成長を遅延又は抑止する方法であり、前記成長を遅延又は停止するのに充分な量の請求項1から135のいずれか一つに記載の化合物を前記患者に投与することを含む、方法。
【公表番号】特表2007−538099(P2007−538099A)
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527486(P2007−527486)
【出願日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/017804
【国際公開番号】WO2005/112919
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(504378238)メダレックス インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/017804
【国際公開番号】WO2005/112919
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(504378238)メダレックス インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】
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