説明

舗石ブロック

【課題】 地下水の枯渇を防止するとともに、酸性雨が地下に浸透することを抑制することができる舗石ブロックを提供すること。
【解決手段】 成分として少なくとも水酸化カルシウムを含有する鉄鋼スラグに高炉スラグを添加し、水とともに練り混ぜることにより固化されるとともに、透水性を有しており、各下位ブロック部3の側面3a同士を当接するように隙間なく敷設することで、上位ブロック部2の周囲に緑化用の盛土スペースが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路、路肩、駐車場等の舗装に使用する舗石ブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路、路肩、駐車場等の舗装時において舗石ブロックを使用する場合には、敷設材料として、例えばコンクリート材により所定形状に成型したコンクリート製の舗石ブロックや、石材を切断加工することにより成形した舗石ブロック等を使用することが多い(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平5−79004号公報(第2頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年においては、アスファルトの舗装等による地下水の枯渇が問題となっているため、道路、路肩、駐車場等の舗装時において透水性を有する舗石ブロックを敷設することで、雨水を地下に浸透させるようにしているが、一方で、酸性雨が地下に浸透することで、陸水の酸性化、土壌の変質、森林の枯死をもたらし、生態系に悪影響を与えること等が問題になっている。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、地下水の枯渇を防止するとともに、酸性雨が地下に浸透することを抑制することができる舗石ブロックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の舗石ブロックは、
成分として少なくとも水酸化カルシウムを含有する鉄鋼スラグを水とともに練り混ぜることにより固化して所定形状に成型されているとともに、透水性を有する、ことを特徴としている。
この特徴によれば、透水性を有することで、雨水の地中への浸透が妨げられることがないばかりか、特に酸性雨が舗石ブロックを浸透する際には、鉄鋼スラグに含まれる水酸化カルシウムにより中和されるため、陸水の酸性化、土壌の変質、森林の枯死、生態系に悪影響を与えること等を防止することができる。
【0007】
本発明の請求項2に記載の舗石ブロックは、請求項1に記載の舗石ブロックであって、
前記鉄鋼スラグとともに、所定形状に租砕された廃瓦が混入されている、ことを特徴としている。
この特徴によれば、ブロックを構成するリサイクル材として、鉄鋼スラグとともに廃瓦も利用することができる。
【0008】
本発明の請求項3に記載の舗石ブロックは、請求項1または2に記載の舗石ブロックであって、
上位ブロック部と、該上位ブロック部よりも幅広の下位ブロック部とからなり、前記上位ブロック部の側面と前記下位ブロック部の側面との間の少なくとも一部に段部が形成されている、ことを特徴としている。
この特徴によれば、舗石ブロックを隣接するように敷設する際において、隣り合うブロックの下位ブロック部の側面同士を当接させたときに、各ブロックの段部によって、隣り合う舗石ブロック同士の上部ブロックの側面間に空間部が形成されるため、これにより上位ブロック部を手で掴んで敷設する際に、隣り合うブロック間に手指を挟むといったことがないため、安全に隙間なく敷設していくことができる。
【0009】
本発明の請求項4に記載の舗石ブロックは、請求項3に記載の舗石ブロックであって、
前記下位ブロック部の側面に、敷設時において隣接する他の舗石ブロックの側面に形成された被係合部と係合する係合部が形成されている、ことを特徴としている。
この特徴によれば、位置決めを容易に行うことができるばかりか、隣接配置されたブロック同士の連結が強くなるため、左右方向の位置ずれが効果的に防止される。
【0010】
本発明の請求項5に記載の舗石ブロックは、請求項3または4に記載の舗石ブロックであって、
前記上位ブロック部の上面に、人や車を誘導するための誘導手段が施されている、ことを特徴としている。
この特徴によれば、舗装面の一部を構成する上位ブロック部の上面に誘導手段が施されていることで、人や車の誘導サインとして機能させることができるばかりか、敷設時において各舗石ブロックの配置や向き等を適宜変えることで、誘導方向等の誘導内容を状況に応じて容易に変更することができる。
【0011】
本発明の請求項6に記載の舗石ブロックは、請求項3〜5のいずれかに記載の舗石ブロックであって、
複数の舗石ブロックを隣接配置したときに、互いに隣り合う舗石ブロックの上位ブロック部間に、盛土及び該盛土内に所定の給水源に接続される灌水ホースを埋設可能な空間部が形成されるように前記段部を形成した、ことを特徴としている。
この特徴によれば、上位ブロック部間に形成された空間部に盛土し、舗装面を緑化することができるとともに、灌水ホースを埋設することで、植物への給水が容易になるとともに、例えば夏季等において蒸散作用により発生する気化熱によって舗装面上の温度を冷却する効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0013】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は本発明の実施例としての舗石ブロック1が敷設された状態を示す斜視図であり、図2は図1の舗石ブロックを底面側から見た状態を示す斜視図であり、図3は図1のA−A断面図であり、図4は図1の舗石ブロックを示す縦破断斜視図であり、図5は舗石ブロックの敷設状態の一例を示す図である。
【0014】
図1に示されるように、本発明の実施例としての舗石ブロック1は、後述するように主に鉄鋼スラグを水とともに練り混ぜることにより成型される鉄鋼スラグ水和固形体であって、上位ブロック部2と、上位ブロック部2の下方に配置され、上位ブロック部2よりも幅寸法が大きい下位ブロック部3と、から一体的に構成されている。
【0015】
まず形状について具体的に説明すると、図1〜図3に示されるように、上位ブロック部2は、敷設時において舗装面をなす矩形状(本実施例では正方形)の上面2aの一辺が約8cm、高さが約5cmの直方体に形成されており、図3に示されるように、片手で掴むことができる程度の大きさに形成されている。
【0016】
下位ブロック部3は、同じく矩形状(本実施例では正方形)の上面の一辺が約12cm、高さが約5cmの直方体に形成されており、上面2aの一辺の長さよりも広い幅寸法を有している。つまり、上位ブロック部2の四つの側面2bと下位ブロック部3の四つの側面3aとの間には、2cmの幅寸法の段部4が、上位ブロック部2の全周にわたって枠状に形成されている。また、上位ブロック部2及び下位ブロック部3それぞれの側面は、上端から下端に向かうに従い外方に若干傾斜する傾斜面とされている。
【0017】
図2に示されるように、下位ブロック部3における四側面3aのうち、互いに隣接する一方の二側面3aには、係合部としての凸部5が上下方向に向けて凸設されているとともに、他方の二側面3aには、同じく係合部としての凹部6が上下方向に向けて凹設されており、当該舗石ブロック1の敷設時において、当該舗石ブロック1における2つの凸部5は、該舗石ブロック1に隣接配置される舗石ブロック1の下位ブロック部3に形成される凹部6に嵌合し、当該舗石ブロック1における2つの凹部6は、該舗石ブロック1に隣接配置される舗石ブロック1の下位ブロック部3に形成される凸部5が嵌合されるようになっている。
【0018】
これら凸部5と凹部6との嵌合作用により、敷設時における位置決めが容易になるとともに、当該舗石ブロック1に加重が加わったときにおける位置ずれ等も防止される。尚、これら係合部としての凸部5及び凹部6は、側面3aにおける上下幅(高さ)方向にわたって形成されているため、敷設時において隣接配置する舗石ブロック1とで高さを変える場合(傾斜地での敷設など)等に対応して、上下方向の相対位置が規制されないようになっている。
【0019】
また、図2に示されるように、底面7(下位ブロック部3の下面)には、十字状の溝状8が凹設されており、敷設された舗石ブロック1に対して左右方向の負荷が加わった際に、この溝状8内に土が入り込み抵抗となることで、左右方向の位置ずれが防止される。
【0020】
このように構成される本実施例における舗石ブロック1は、鉄鋼生産の製銑過程で生成する鉄鋼スラグに、高炉スラグ(鉄鋼生産の製銑過程で生成するスラグを水により急冷微粒化した後、乾燥・微粉砕して得られた微粉末)を添加して水とともに混ぜ、固化させることにより得られてなる鉄鋼スラグ水和固化体からなる。
【0021】
詳しくは、本実施例では、リサイクル材である鉄鋼スラグに高炉スラグを添加するとともに、さらに約3cm以下の大きさに租砕した廃瓦9(図4参照)を金型に投入して水とともに混ぜ、これを振動・加圧成型することにより上記形状に形成されてなる。尚、固化させる際において、同じくリサイクル材である高炉水砕スラグ(鉄鋼生産の製銑過程で生成するスラグを水により急冷微粒化したもの)やフライアッシュ(微粉炭燃焼ボイラーで発生する微粉炭)や消石灰などのアルカリ刺激材を追加して配合することにより、硬化が促進され、製造時間の短縮が図れるとともに、強度を高めることができる。
【0022】
また、本実施例における舗石ブロック1は、前述したように、上位ブロック部2と、該上位ブロック部2よりも幅寸法が大きい下位ブロック部3とから略山形状をなすため、成型時において、舗石ブロック1が天地逆向きの状態(図2に示される状態)で成型されるようになっている。よって、成型に使用する金型(図示略)の上面に凹設される凹部(鉄鋼スラグを流し込む部分)の間口が底部付近よりも広がっているため、成型の際に廃瓦9を投入しやすくなっている。
【0023】
また、例えば1〜5mm程度の粒状の鉄鋼スラグを用いて成型することにより、固化後において舗石ブロック1内において各粒状体間に多数の小さな気孔が生じ、これにより多孔質材として形成されるため、透水性及び保水性を有することになる。
【0024】
鉄鋼スラグを主材料としてなる鉄鋼スラグ水和固化体である舗石ブロック1は、普通コンクリートとほぼ同じ強度を得ることができるばかりか、コンクリートと比較して、製造時に発生する二酸化炭素量を効果的に削減することができる。また、鉄鋼スラグや上記添加材(高炉スラグ,高炉水砕スラグ,フライアッシュ,消石灰)はリサイクル材であるため、比較的安価に製造することができる。
【0025】
このように鉄鋼スラグを主材料として舗石ブロック1を形成することにより、成分として水酸化カルシウム{(Ca(OH))以下、消石灰と称する}を含有するため、敷設された状態において、舗石ブロック1内に浸透した雨水が鉄鋼スラグの成分にて中和されるため、酸性雨等が地中に浸透することにより、陸水の酸性化、土壌の変質、森林の枯死、生態系に悪影響を与えること等が防止される。
【0026】
また、例えば約3cm以下の大きさに租砕した廃瓦9を鉄鋼スラグとともに混入させることにより、成型後において、例えば舗装面となる上面2aを薄く削るもしくは切断加工(スライス)して1mmほどの厚み分を削除することで、図4に示されるように、上面2aに廃瓦9が露呈することになるため、舗装面となる上面2aに廃瓦9による模様が形成されることになるとともに、特に廃瓦9が着色されている場合にあっては、舗装面に廃瓦9の色が露呈され、外観体裁が向上する。
【0027】
特に図5に示されるように、上面2aは、舗石ブロック1を敷設した状態において舗装面の一部を構成するが、所定間隔おきに点在することになるため、例えば複数配置された舗石ブロック1のうち、例えば所定の舗石ブロック1の上面2aを適宜の色(例えば白や黄色等)に着色することにより、これら点在する複数の上面2aにより、人や車等を誘導する誘導サイン(標識)としても機能することになる。さらに、複数の舗石ブロック1を隣接配置することで舗装面を構成するものであるため、敷設時において各舗石ブロック1の配置や向き等を適宜変えることで、誘導方向等の誘導内容を状況に応じて容易に変更することができる。
【0028】
なお、本実施例においては、人や車を誘導するための誘導手段の一例として、舗石ブロック1の上面2aに着色した着色面が適用されているが、例えば誘導方向を示す矢印、駐車位置を示す番号、文字等、マーク、刻印や、上面2aの形状を円形としたり、半球面状の隆起させることにより形成される標識部を適用してもよい。さらにこのような誘導サインは、適宜誘導手段が施された複数の舗石ブロック1の上面2aにて構成されるものでもよいし、単体の舗石ブロック1の上面2aにて構成されるものであってもよい。
【0029】
廃瓦9は、粉末状に粉砕することが困難であるとともに、近年においては廃材としての処分が問題になっていることもあるので、租砕した廃瓦9を舗石ブロック1の材料の一部として有効利用することができる。
【0030】
次に、舗石ブロック1の敷設例を図1及び図3に基づいて説明する。本実施例の舗石ブロック1は、図1及び図3に示されるように、下位ブロック部3の二側面3aに形成された凸部5を隣接する他の舗石ブロック1の凹部6に嵌合し、他方の二側面3aに形成された凹部6内に隣接する他の舗石ブロック1の凸部5が嵌合されるように配置する。
【0031】
側面3a,3a同士を当接するように隣接配置する際において、隣接する上位ブロック部2,2の側面2a,2a間には、上位ブロック部2の側面2bと下位ブロック部3の側面3aとの間に形成された段部4により所定幅の空間が形成されるため、特に図3に示されるように、上位ブロック部2を片手で掴んだ状態で他の舗石ブロック1の隣に隙間なく敷設する際において、配置する際に他の舗石ブロック1が邪魔になることや、隙間なく敷設する際に舗石ブロック1,1間に手が挟まるといった危険がなく、安全に、かつ簡単に敷設することができる。
【0032】
敷設後においては、図3に示されるように、各上位ブロック部2の周囲に形成された空間部内に土を投入し、土表面と上面2aとがほぼ同レベルとなるまで埋め戻すことにより舗装面が形成される。舗装面は、各上位ブロック部2の周囲の土表面と、該土表面間に露呈する上面2aとにより構成されることになり、人や車等の加重は、主に舗石ブロック1の上面2aにて受けることになる。
【0033】
このように本実施例の舗石ブロック1にあっては、側面3a同士を当接して隙間なく複数配置するだけで、各舗石ブロック1,1間に目地等を形成することなく、容易に敷設することができるとともに、手で並べる際において、他の舗石ブロック1との間に手指を挟んだりすることがないので、熟練者でなくても簡単に施工することができる。
【0034】
また、透水性を有することで、雨水の地中への浸透が完全に妨げられることがないので、地下水の枯渇等を防止できるとともに、特に酸性雨が舗石ブロック1を浸透する際には、鉄鋼スラグに含まれる水酸化カルシウムにより中和されるため、陸水の酸性化、土壌の変質、森林の枯死、生態系に悪影響を与えること等が防止される。
【0035】
また、図5に示されるように、人や車等の加重は主に舗石ブロック1の上面2aにて受けることになるため、各上位ブロック部2の周囲に形成された空間部内に盛土し、これに植栽することで舗装面の緑化が可能となる(図6参照)。この場合、この盛土は、上位ブロック部2の側面2b及び段部4(下位ブロック部3の上面)により覆われていることで、雨水等が急速に地中に浸透されることなく、舗石ブロック1により一時的に保水されるため、頻繁に給水しなくても植物に少しずつ水を供給することができる。さらに、晴天が続いて盛土が乾くことがあっても、舗石ブロック1内に浸透・保水されていた水がゆっくりと植物に供給されることになるため、植栽のメンテナンスが容易になる。
【0036】
また、舗装ブロック1を例えば傾斜地等に敷設した場合においては、各上位ブロック部2の周囲に形成された空間部内に盛土された土や、保水されている雨水が点在する各舗装ブロック1の上位ブロック部2により効果的に滞留される。
【0037】
さらに、図5及び図6に示されるように、各上位ブロック部2の周囲に形成された空間部内に、例えば所定の給水源に接続された多孔質状の給水ホース11等を敷設することにより、盛土に植栽された植物に対する給水を容易に行うことができる。この場合、給水ホース11は、各舗石ブロック1の段部4上に敷設できることから、給水ホース11の表面から滲み出た水が急速に地下に浸透することがないとともに、土表から所定深さ位置に給水ホース11を容易に敷設することができる。また、給水ホース11は各舗石ブロック1の上面2aよりも下方に敷設されるため、人や車等の加重が加わることで目詰まりしたり、破損することがないとともに、各上位ブロック部2の全周縁にわたって段部4が形成されていることにより、このような給水ホース11を縦方向や横方向にわたって敷設することができるとともに、傾斜地においては、給水ホース11を傾斜面に対して横方向に敷設することで、傾斜下位側に配置される上位ブロック部2により給水ホース11の位置ずれが防止される。
【0038】
また、このような給水ホース11から供給された水も、急激に地中に浸透してしまうことなく、舗石ブロック1により地表付近に保水されるとともに、乾燥時には、舗石ブロック1内に浸透・保水されていた水がゆっくりと供給されることになるため、頻繁な給水やメンテナンスが不要となる。
【0039】
さらに、舗石ブロック1内や、各上位ブロック部2の周囲に形成された空間部内に投入される盛土に、給水ホース11等を介して給水することで、例えば夏季において舗石ブロック1や盛土中に保持されている水が蒸発する際に発生する気化熱により、舗装面上の温度を冷却する効果が得られる。
【0040】
また、このような舗石ブロック1とは別個に、雨水を収集して貯留する雨水貯留タンク等を所定箇所に設置し、前記給水ホース11を該雨水貯留タンクに接続し、雨水貯留タンクに貯留された雨水を給水ホース11を介して盛土に供給することで、雨水をより効果的に利用することができる。
【0041】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0042】
例えば、舗石ブロック1の幅寸法は上記実施例に記載のものに限定されるものではなく、種々に変更可能であるが、特に上位ブロック部2にあっては、片手で掴むことが可能な大きさに形成されていることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例としての舗石ブロック1が敷設された状態を示す斜視図である。
【図2】図1の舗石ブロックを底面側から見た状態を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1の舗石ブロックを示す縦破断斜視図である。
【図5】舗石ブロックの敷設状態の一例を示す図である。
【図6】舗石ブロックの敷設により形成した舗装面を緑化した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 舗石ブロック
2 上位ブロック部
2a 上面(誘導手段)
2b 側面
3 下位ブロック部
4 段部
5 凸部
6 凹部
7 底面
8 溝条
9 廃瓦
11 給水ホース(灌水ホース)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分として少なくとも水酸化カルシウムを含有する鉄鋼スラグを水とともに練り混ぜることにより固化して所定形状に成型されるとともに、透水性を有する、ことを特徴とする舗石ブロック。
【請求項2】
前記鉄鋼スラグとともに、所定形状に租砕された廃瓦が混入されている、ことを特徴とする請求項1に記載の舗石ブロック。
【請求項3】
上位ブロック部と、該上位ブロック部よりも幅広の下位ブロック部とからなり、前記上位ブロック部の側面と前記下位ブロック部の側面との間の少なくとも一部に段部が形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の舗石ブロック。
【請求項4】
前記下位ブロック部の側面に、敷設時において隣接する他の舗石ブロックの側面に形成された被係合部と係合する係合部が形成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の舗石ブロック。
【請求項5】
前記上位ブロック部の上面に、人や車を誘導するための誘導手段が施されている、ことを特徴とする請求項3または4に記載の舗石ブロック。
【請求項6】
複数の舗石ブロックを隣接配置したときに、互いに隣り合う舗石ブロックの上位ブロック部間に、盛土及び該盛土内に所定の給水源に接続される灌水ホースを埋設可能な空間部が形成されるように前記段部を形成した、ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の舗石ブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−146438(P2007−146438A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−340755(P2005−340755)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(594176969)株式会社オーシマ・デザイン設計 (7)
【Fターム(参考)】