説明

舗装路面切削機

【課題】電動モーターを備えた小型の切削機でありながら、コンクリート等の硬度のある道路、工場フロアー等の表面を所定の深さに切削出来て、また、橋梁等の樹脂塗装を剥離することができるようにすること。
【解決手段】電動モーターによって前記回転ドラムを高速回転させて舗装路面を切削するように構成し、車体を、前記回転ドラムを支持する本体部と、本体支持部とから構成し、前記本体支持部に対して前記本体部を上下に位置変位させて切削深さを調節する切削調節手段を設け、前記回転ドラムの表面に切削刃を嵌合によって着脱自在に固定する嵌合保持部が所定の間隔で設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路、橋梁、各種工場のフロアー等の舗装路面を、均し或いは補修の為に切削するための舗装路面切削機に関する。
【従来技術】
【0002】
一般に道路等の表面切削を行う従来の舗装路面切削機としては、自走走行可能に構成された車体に、走行方向に直交する軸心回りに回転自在に回転ドラムを設け、該回転ドラムの周囲に複数の切削刃を設け、ディーゼル又はガソリンエンジンによって前記回転ドラムを高速回転(直接或いは油圧駆動)させて舗装路面を切削するように構成され、切削深さも10cmから20cmで、その切削反力を抑える為に車体重量も10から30トン近くある大型のものが多い。
【0003】
此れに対し、床面の樹脂塗料の剥離を目的として、電動モーターで回転ドラムを駆動する比較的小型の床面切削機も提案されているが、こうした機種の回転ドラムの切削刃は、回転ドラムに固定されたものではなく、切削刃に対する負荷が所定値を超えると逃げるようにした取り付け構造を採用しているもので、比較的切削抵抗の小さな塗装樹脂被膜を剥離するには問題は無いが、硬いコンクリートの表面を切削することは出来ないものであり、これを行うとしても、路面の部分抵抗が異なると切削刃が逃げて所望の一定深さの切削は出来ないものである。
【0004】
こうした従来技術については、次の公知文献を挙げることが出来る。
【特許文献1】実開弊−48559。研削機。
【特許文献2】実用新案登録3020821号。研削機。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、路面等のコンクリートの表面を切削するには、その大きな切削抵抗に打ち勝つために、車体全体を大型(10トンから30トン)にする必要があり、こうした大型車両は、屋外の道路では問題ないが、工場のフロアーに対して施工しようとしても、工場内の狭い通路に入るものではなく、その適用範囲が限られるものであり、また、その切削深さが10センチ、20センチといった大きな値ので路面切削を行うことが出来ても、1センチ以下の微調整が要求されるコンクリート表面の均し作業や、後述する凹凸形成、或いは樹脂塗膜の剥離には適さないものである。
【0006】
また、上述した小型の研削機は、樹脂塗装を剥離するには向いているが、切削刃が回転ドラムに固定されているものではないので、切削抵抗の大きなコンクリートの切削には適合しないことは勿論のこと、フロアー表面の切削抵抗が変化すると切削刃が逃げてしまって、塗膜面であっても均一な切削深さを確保できるとは限らないのである。
【0007】
また、コンクリートの切削であっても、単なる凹凸の均しを目的として切削する場合だけでなく、表面に凹凸を形成することによって、タイヤに対する接地抵抗を増大させるようにしようとする切削があり、或いは、樹脂塗膜の塗り替えのように薄く剥離しようとする切削もあるが、このような切削には、切削刃を取り替えて使用することが求められるが、これまでは、こうした要求に対応できる切削機はなかった。
【0008】
本発明は、かかる問題点に鑑み、電動モーターを備えた小型の切削機でありながら、コンクリート等の硬度のある道路、工場フロアー等の表面を所定の深さに切削出来て、また、橋梁等の樹脂塗装を剥離することができる舗装路面切削機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかる舗装路面切削機は、上記目的を達成するために、自走又は牽引走行可能に構成された車体1に、走行方向に直交する軸心回りに回転自在に回転ドラム2を設け、該回転ドラム2の周囲に複数の切削刃3を設け、電動モーター15によって前記回転ドラム2を高速回転させて舗装路面を切削するように構成した舗装路面切削機であって、
前記車体1を、前記回転ドラム2を支持する本体部1Aと、前記回転ドラム2を上下に位置変位可能に支持する本体支持部1Bとから構成し、
前記本体支持部1Bに対して前記本体部1Aを上下に位置変位させて切削深さを調節する切削調節手段4を設け、
前記回転ドラム2の表面に切削刃3を嵌合によって着脱自在に固定する嵌合保持部6が所定の間隔で設けられている、
という手段を講じたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる舗装路面切削機によれば、電動モーターを備えた小型の切削機でありながら、コンクリート等の硬度のある道路、工場フロアー等の表面を所定の深さに調節して切削出来て、また、橋梁等の樹脂塗装を剥離することができる顕著な効果を奏する。
即ち、小型に構成した切削機(実施例では1トン前後の車体重)であるが、回転ドラム2を支持する本体部1Aを切削調節手段4によって上下に調節して切削深さを調節し、且つ、回転ドラム2に切削刃3を固定し、この回転ドラム2を高速回転させることによって、対地位置が調節された切込み深さ分だけ確実に切削できるので、硬質のコンクリートの表面切削でも、比較的軟質の樹脂塗装膜の剥離でも正確に行い得る。
そして、切削刃3は、嵌合保持部6に着脱自在に固定されるので、種類の異なる切削刃3を切削目的に応じて取り替えて用いることが出来る。
本発明のその他の具体的な効果は、上述の「課題を解決するための手段」の項及び以下の「発明を実施するための最良の形態」の項の説明から明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明において、前記切削調節手段4が、本体支持部1Bの一端部1bと本体部1Aの一端部1aとの間に設けられた油圧シリンダー4Aを含むことが望ましい。
このように、油圧シリンダー4Aを設けることで、重量のある本体部1Aに設けた回転ドラム2の対地位置調節、即ち、切削深さ調節を、油圧バルブのレバー操作でもって簡単に行い得る。
【0012】
また、前記切削調節手段4が、更に、本体支持部1Bに羅合されたハンドル操作軸5の先端を前記本体部1Aの一端部1aに固定し、前記ハンドル操作軸5を回動させることで本体部1Aの上下位置を手動で微調整変位させるように構成されているのが好ましい。尚、切削深さは、約数ミリから20ミリ程度である。
このようにハンドル操作軸5を設けることで、これを回動操作することで、回転ドラム2の上下位置を微細に調節することが可能であり、また、大きく操作すれば、油圧シリンダー4Aに代わって、マニュアルで回転ドラム2の上下位置を調節することができる。
【0013】
更に、前記切削刃3が、図4に示す平ビット3A又は図5に示すコニカルビット3Bであり、少なくとも前記コニカルビット3Bの本体周面には打ち込み用リブ3bが設けられていることが好ましい。前記平ビット3Aは、刃先が平坦なノミ型(刃先は鋭利でなく、平坦面を備えている)のものであり、本体部は円筒状に構成されており、前記コニカルビット3Bは、刃先が丸みのある略円錐形に構成されているものである。
このように、切削刃3を少なくとも2種取り替えることが出来るので、コンクリートの表面均し、或いは塗装膜の剥離等を目的とする切削には平ビット3Aを用い、表面に意図的に凹凸(溝状)を形成する切削にはコニカルビット3Bを用いるという使い分けが出来る。
【0014】
又、前記切削刃3の嵌合保持部6が前記回転ドラム2の周面に接線方向に向けて固定された保持本体6Aから成り、該保持本体6Aは、その一端に切削刃3を嵌入する嵌合孔6Bと、その反対側端に切削刃3の抜き取るためのジグ挿入孔6Cとを備えていることが望ましい。
このような嵌合保持部6の構造を採用することで、切削刃3を回転ドラム2の周面の接線方向の一方向からカチコミによって嵌合保持させることが出来ると共に反対方向からジグを用いて容易に叩き出すことが出来るので、切削刃3の取り付け、取替え作業が簡単に行い得る。
【0015】
更に、前記回転ドラム2は、5.5KW〜7.5KWの2基の電動モーター15A,15Bにより駆動されるように構成されているのが好ましい。
本発明は、小型(実施例では約1トンの車体重、回転ドラムの直径300ミリ)であるが、切削刃を回転ドラムに固定した状態で高速回転させてコンクリートの表面を、例えば、1センチ、或いは2センチ程度の深さでスピード切削して行くことができるように、5.5KW〜7.5KWの2基の電動モーター15A,15Bが備えられている。
【0016】
更に、前記本体部1Aには、走行用の遊転2輪7,7が設けられ、前記本体支持部1Bには走行用の駆動1輪8が設けられ、該駆動1輪に走行用電動モーター9が連動連結されていることが望ましい。
このような3点支持で機体を支持することで機体をコンパクトに構成できると共に駆動1輪を駆動して走行させる構成によって駆動系もシンプルに構成することができる。
【0017】
また、前記回転ドラム2を覆うカバー体10が、その下部にソリ体10Aを備えると共に前記本体部1Aに対して、長孔によって所定の上下範囲において相対変位自在に吊り下げ状態で保持されていることが望ましい。
このように、カバー体10が本体部1Aに対して吊り下げ状態であるので、切削深さの調節で本体部1Aが本体支持部1Bに対して変位しても、常に接地状態となっていて、切削に伴い発生する粉塵が外部に漏れ出すのを阻止することができる。また、常に接地状態であっても、ソリ対10Aによって接地されていることと、比較的軽量なカバー体10のみが吊り下げ状態であるので、機体走行に際してもそのカバー対10の接地抵抗は非常に小さなもので済む。
【0018】
更に、前記回転ドラム2を覆うカバー体10には、機外の集塵装置に繋がる集塵用ダクト11が連結されており、切削に伴う粉塵を吸引除去できるように構成されているのが好ましい。
このように、機外の集塵機に連結することで、切削に伴う粉塵を、回転ドラムの周辺から直接に吸引して除去し、工事現場に粉塵を飛散させないようにすることができる。
【実施例】
【0019】
以下、本発明の舗装路面切削機の好適実施例について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、この舗装路面切削機は、自走機能を備えた車体1に、走行方向に直交する軸心回りに回転自在に回転ドラム2を設け、該回転ドラム2の周囲に複数の切削刃3を設け、電動モーター電動モーター15によって前記回転ドラム2を高速回転させて舗装路面を切削するように構成した基本構成を備えている。尚、図1では、便宜上切削刃3の本数が少なく描かれている。
【0020】
そして、前記車体1は、前記回転ドラム2を支持する本体部1Aと、前記回転ドラム2を上下に位置変位可能に支持する本体支持部1Bとから構成されている。
これらの本体部1Aと本体支持部1Bとは次のように連結されている。
図2にも示すように、本体支持部1Bの一端部1bと本体部1Aの一端部1aとがアリ溝18の嵌合によって上下に相対移動自在にスライドできるように連結され、該アリ溝18は、走行用の遊転2輪7,7を中心として本体部1Aが円弧状に昇降できるように円弧面を持つ構造のものである。
【0021】
即ち、前記本体支持部1Bに対して前記本体部1Aを上下に位置変位させて切削深さを調節する切削調節手段4によって連結されているのである。
この切削調節手段4は、アリ溝18の本体支持部1Bの一端部1bと、これに嵌合する本体部1Aの一端部1aとに渡って設けられた油圧シリンダー4Aから成るものである。この油圧シリンダー4Aは、本体部1Aの油圧ポンプ装置13によって送られた油圧を操作バルブ13Aの操作によって制御される。従って、油圧シリンダー4Aに注油されると本体部1Aが本体支持部1Bに対して上昇し、油圧を抜くと自重で降下し、以って、所定位置に止めて切削深さを調節できるように構成されている。
【0022】
そして、前記切削調節手段4は、更に、本体支持部1Bに羅合されたハンドル操作軸5の先端を前記本体部1Aの一端部1aに固定し、前記ハンドル操作軸5を回動させることで本体部1Aの上下位置を、アリ溝18に沿って上下に移動させて微調整変位させるように構成されている。従って、ハンドル操作軸5のハンドル5Aを回動させて羅合状態を進行させれば、本体部1Aが降下されることになり、深い切削状態が得られ、巻き戻せば、上昇されて浅い切削深さが得られることになり、この切削深さを微細に調節できる。
【0023】
前記回転ドラム2は、電動モーター15により高速回転駆動されるが、ここでは、7.5KWの2基の電動モーター15A,15Bにより駆動されるように構成されている。この電動モーター15A,15Bとしては、それぞれ、5.5KW程度の出力があれば、充分に目的を達成出来る。
【0024】
この電動モーターの1駆動形態は、図3に示すように、両方の電動モーター15A,15Bから中間軸プーリー16に、それぞれベルト伝達で入力され,この中間軸プーリー16から出力軸プーリー17にベルトで入力され、この出力軸プーリー17から、回転ドラム2のプーリー2Aにベルトで伝達される構成が採られている。
しかし、こうした伝達機構は、ギア伝達方式でも、チェーン伝達方式でも良く、また、中間軸プーリー16を省く構成でもよい。
【0025】
更に、前記本体部1Aには、図1に示すように、走行用の遊転2輪7,7が設けられ、前記本体支持部1Bには走行用の駆動1輪8が設けられ、該駆動1輪に走行用電動モーター9が連動連結されている。この走行用電動モーター9としては、0.75KW程度の出力のものを用いており、その伝達手段はチェーン方式である。
【0026】
また、図1に示すように、前記回転ドラム2を覆うカバー体10が、その下部にソリ体10Aを備えると共に前記本体部1Aに対して、長孔によって所定の上下範囲において、自重によって、路面の凹凸に追従して相対変位自在に吊り下げ状態で保持されている。
このカバー体10は、切削で発生する粉塵の飛散を防止するもので、常時、接地することで、切削深さ調節に関係なく、粉塵が下方から飛散することがないようにされている。
【0027】
更に、図4に示すように、前記回転ドラム2の表面に切削刃3を嵌合によって着脱自在に固定する嵌合保持部6が所定の間隔で設けられている。
この切削刃3としては、図5に示すように、均し切削用に、先端が扁平で、平坦な平ビット3Aが存在し、図6に示す如く、溝切削を行う先端が略円錐形のコニカルビット3Bと呼ばれるものが存在する。
そして、少なくとも前記コニカルビット3Bの本体周面には打ち込み用リブ3bが設けられている。これは、コニカルビット3Bを嵌合保持部6にカチ込む際に先端にジグを当てると刃が傷むのを避けるための手段で、ジグをそのリブ3bに当て、そこを介して打撃力を付与するようにしている。
【0028】
更に、図4に示すように、前記切削刃3の嵌合保持部6は、前記回転ドラム2の周面に突設状態固定された保持本体6Aから成り、該保持本体6Aは、切削刃3を、回転ドラム2の周面の接線方向に嵌入する嵌合孔6Bと、その反対側端に切削刃3の抜き取るためのジグ挿入孔6Cとを備えている。
そして、この嵌合保持部6は、回転ドラム2の周面に、図7のドラム周面の展開図に示すような配置パターンで、即ち、展開図でみると、周方向で山形を形成するように、相互に所定の間隔を隔て、且つ、周方向において前後の配置が位相をずらして設けられている。この配置パターンについては、他に、図8に示す如き、千鳥状に配置(位相をずらせた配置)するようにしたものが好ましい。
尚、図7及び図8では、嵌合保持部6の平面視を四角で表しているが、実際の形状は、切削刃3の本体形状に合わせて、丸型でも、矩形でもよいものである。
【0029】
そして、前記回転ドラム2を覆うカバー体10には、機外の集塵装置に繋がる集塵用ダクト11が連結されており、切削に伴う粉塵を吸引除去できるように構成されている。
こうした道路工事に際しては、一般に、集塵機を備えた車両を帯同させ、粉塵飛散を防止しており、こうした従来の集塵車両を用いることになる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、一般舗装道、工場のフロアー(アスファルト、コンクリート等)、更には、橋梁における樹脂塗装膜舗装に対して、その均し、凹凸形成、剥離等を正確に行い得るので、極めて広い適用範囲を有する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明にかかる舗装路面切削機の概略側面図。
【図2】本発明にかかる舗装路面切削機の要部の平面図。
【図3】本発明にかかる舗装路面切削機の駆動系系統図。
【図4】本発明にかかる舗装路面切削機の要部の一部縦断側面。
【図5】本発明にかかる舗装路面切削機に用いる切削刃の正面図。
【図6】本発明にかかる舗装路面切削機に用いる別の切削刃の正面図。
【図7】本発明にかかる舗装路面切削機の回転ドラムの展開図。
【図8】本発明にかかる舗装路面切削機の別の回転ドラムの展開図。
【符号の説明】
【0032】
1:車体
1A:本体部
1B:本体支持部
1b:本体支持部の一端部1b
1a:本体部の一端部
2:回転ドラム
3:切削刃
4:切削調節手段
4A:油圧シリンダー
5:ハンドル操作軸
6:嵌合保持部
6A:保持部本体
6B:嵌合孔
6C:ジグ挿入孔
15:電動モーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走又は牽引走行可能に構成された車体1に、走行方向に直交する軸心回りに回転自在に回転ドラム2を設け、該回転ドラム2の周囲に複数の切削刃3を設け、電動モーター15によって前記回転ドラムを高速回転させて舗装路面を切削するように構成した舗装路面切削機であって、
前記車体1を、前記回転ドラム2を支持する本体部1Aと、前記回転ドラム2を上下に位置変位可能に支持する本体支持部1Bとから構成し、
前記本体支持部1Bに対して前記本体部1Aを上下に位置変位させて切削深さを調節する切削調節手段4を設け、
前記回転ドラム2の表面に切削刃3を嵌合によって着脱自在に固定する嵌合保持部6が所定の間隔で設けられている、
ことを特徴とする舗装路面切削機。
【請求項2】
前記切削調節手段4が、本体支持部1Bの一端部1bと本体部1Aの一端部1aとの間に設けられた油圧シリンダー4Aを含むことを特徴とする請求項1の舗装路面切削機。
【請求項3】
前記切削調節手段4が、更に、本体支持部1Bに羅合されたハンドル操作軸5の先端を前記本体部1Aの一端部1aに固定し、前記ハンドル操作軸5を回動させることで本体部1Aの上下位置を手動で微調整変位させるように構成されている請求項1又は請求項2の舗装路面切削機。
【請求項4】
前記切削刃3が平ビット3A又はコニカルビット3Bであり、少なくとも前記コニカルビット3Bの本体周面には打ち込み用リブ3bが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の舗装路面切削機。
【請求項5】
前記切削刃3の嵌合保持部6が前記回転ドラム2の周面に接線方向に向けて固定された保持本体6Aから成り、該保持本体6Aは、その一端に切削刃3を嵌入する嵌合孔6Bと、その反対側端に切削刃3の抜き取るためのジグ挿入孔6Cとを備えていることを特徴とする請求項4の舗装路面切削機。
【請求項6】
前記回転ドラム2は、5.5KW〜7.5KWの2基の電動モーター15A,15Bにより駆動されるように構成されている請求項1乃至請求項5の舗装路面切削機。
【請求項7】
前記本体部1Aには、走行用の遊転2輪7,7が設けられ、前記本体支持部1Bには走行用の駆動1輪8が設けられ、該駆動1輪に走行用電動モーター9が連動連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の舗装路面切削機。
【請求項8】
前記回転ドラム2を覆うカバー体10が、その下部にソリ体10Aを備えると共に前記本体部1Aに対して、長孔によって所定の上下範囲において相対変位自在に吊り下げ状態で保持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の舗装路面切削機。
【請求項9】
前記回転ドラム2を覆うカバー体10には、機外の集塵装置に繋がる集塵用ダクト11が連結されており、切削に伴う粉塵を吸引除去できるように構成されている請求項1乃至請求項8の舗装路面切削機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−23755(P2007−23755A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−236976(P2005−236976)
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【出願人】(305006048)
【Fターム(参考)】