説明

船外機の内燃機関

【課題】クランク軸5の方向に並ぶ複数のシリンダ3を有するシリンダブロック2に、クランク軸5を内蔵するクランクケース4を一体に設け、クランクケース4に、オイルパン12を、周囲を囲うように枠型に構成したラダーフレーム8を介して接合するか又は直接に接合する船外機の内燃機関1において、内燃機関1にて得た動力を、クランク軸5に交差する下向きの動力取出し軸24の回転として取り出せるようにする。
【解決手段】クランクケース4又はラダーフレーム8に回転自在に軸支した動力取出し軸24を、クランク軸5と交差する下向きに延出させる。クランクケース4又はラダーフレーム8の内部であってクランク軸5とオイルパン12との間に、クランク軸5から動力取出し軸24への動力伝達機構41を設ける。オイルパン12と動力取出し軸24とを、クランクケース4の下方で横方向に並べる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横向きにしたクランク軸と交差する下向きの動力取出し軸から動力を取り出すように構成した船外機の内燃機関に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、内燃機関において得た動力は、当該内燃機関におけるクランク軸の一端部より、このクランク軸の回転として取り出すか、或いは、前記クランク軸と平行する向きの動力取出し軸における回転として取り出すように構成していた。
【0003】
従って、この種の内燃機関を小型船舶の船外機等として使用する場合には、例えば特許文献1及び2等に記載されているように、当該内燃機関におけるクランク軸を縦向きにすることにより、この内燃機関にて得た動力を、下方に向かって縦向きに動力取出し軸における回転として取り出すという構成にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−262133号公報
【特許文献2】特開2004−239156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、クランク軸を縦向きに構成した内燃機関においては、気筒に対する噴射燃料の供給、各種の作動部分に対する潤滑油の供給、及び気筒に対する冷却水の供給が、クランク軸を横向きにした内燃機関の場合よりも著しく難しくなるから、これら噴射燃料の供給系統、潤滑油の供給系統及び冷却水の供給系統を特殊な構成にしなければならない等の各種の困難な課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、クランク軸を横向きにした内燃機関を船外機に利用するにおいて、その出力を、前記クランク軸と交差する下向きの動力取出し軸における回転として取り出せるようにすることを技術的課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、横向きにしたクランク軸の方向に並ぶ複数のシリンダを有するシリンダブロックに、前記クランク軸を内蔵するクランクケースを設け、当該クランクケースの下面に、オイルパンを、その間にラダーフレームを挟んで接合するか、又は直接に接合する船外機の内燃機関において、前記クランクケース又は前記ラダーフレームに回転自在に軸支した動力取出し軸を、前記クランク軸と交差する下向きに延出させ、前記クランクケース又は前記ラダーフレームの内部であって前記クランク軸と前記オイルパンとの間に、前記クランク軸から前記動力取出し軸に動力伝達する中間軸を、前記クランク軸と平行に延びるように設けているというものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載した船外機の内燃機関において、前記クランク軸から前記中間軸の一端側に動力伝達する動力入力部は、前記中間軸を前記クランク軸よりも増速して回転させるというものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によると、内燃機関のクランク軸を横向きにした状態で、当該内燃機関からの動力取出し軸を下方に向かって縦向きにできる。これにより、クランク軸を横向きにした内燃機関を、その動力取出し軸を下方に向かって縦向きにすることで船外機に適用できる。また、前記クランクケース又は前記ラダーフレームの内部であって前記クランク軸と前記オイルパンとの間に、前記クランク軸から前記動力取出し軸に動力伝達する中間軸を、前記クランク軸と平行に延びるように設けているから、前記動力取出し軸における前記クランク軸の方向についての設置位置を、前記中間軸における長さを増減することによって、前機動力取出し軸を前記クランク軸の一端側に近づけたり、前記一端側から遠ざけたりするように、前記クランク軸の方向に沿って容易に変更できる。
【0010】
請求項2の発明によると、前記クランク軸から前記中間軸の一端側に動力伝達する動力入力部は、前記中間軸を前記クランク軸よりも増速して回転させるから、前記中間軸より以降における回転数が早くなって動力伝達のトルクを低減できる。このため、前記中間軸の小径化等が可能で、小型化及び軽量化を図れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】内燃機関の要部縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】図1のIII −III 視平断面図である。
【図4】図1の部分的分解図である。
【図5】図4のV−V視断面図である。
【図6】図4のVI−VI視断面図である。
【図7】図1の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図7の図面について説明する。
【0013】
これらの図において、符号1は、多気筒内燃機関1を示し、この多気筒内燃機関1は、複数のシリンダ3を一列状に設けて成るシリンダブロック2を備え、このシリンダブロック2の下部には、クランクケース4が一体に設けられ、このクランクケース4の内部には、図2に矢印Aで示す方向に回転する一本のクランク軸5が、前記各シリンダ3の列方向に延びるように横向きにして配設され、このクランク軸5に、前記各シリンダ3内におけるピストン6が、クランク軸5の回転にて往復動するようにロッド7を介して連結されている。
【0014】
また、前記クランクケース4の下面には、当該下面の周囲を囲うように枠型に構成したラダーフレーム8が、その周囲に配設した複数本のボルト9の締結にて、着脱可能に接合され、このラダーフレーム8の下面には、当該ラダーフレーム8の底を構成する底部材10が、同じくその周囲に配設した複数本のボルト11の締結にて着脱可能に接合されており、更に、この底部材10における下面のうち前記クランク軸5の一端部側の部分には、前記内燃機関1における各種の作動部分に対して供給された潤滑油が開口部10aを通って戻るように構成したオイルパン12が、同じくその周囲に配設した複数本のボルト(図示せず)の締結にて、着脱可能に接合されている。
【0015】
前記クランクケース4内における横向きのクランク軸5は、前記各シリンダ3の列方向の両端の部分と、前記各シリンダ3間の部分との複数箇所において軸支されている。
【0016】
すなわち、このクランク軸5のうち両端の部分は、前記クランクケース4内に一体に設けた上半分の軸受け部13、14と、前記ラダーフレーム8内に一体に設けた下半分の軸受け部15、16とによって軸支され、また、前記クランク軸5のうち前記各シリンダ3間の部分は、前記クランクケース4内のうち各シリンダ3間の部分に一体に設けた上半分の軸受け部17と、前記ラダーフレーム8内に一体に設けた下半分の軸受け部18とによって軸支されている。
【0017】
この場合、前記ラダーフレーム8における下半分の各軸受け部15、16、18は、前記クランクケース4における上半分の各軸受け部13、14、17に対して少なくとも二本のボルト19にて着脱可能に締結されている。
【0018】
また、前記内燃機関1には、従来から良く知られているように、図示していないが、前記クランクケース4又は前記ラダーフレーム8の内部に、前記オイルパン12内における潤滑油を前記各シリンダ3におけるピストン6に対して跳ね掛け給油するための機構が設けてられており、また、前記各ピストン6に対して跳ね掛け給油した潤滑油、及び前記クランク軸5の各軸受け部に対して給油した潤滑油、並びにその他の作動部分に対して給油した潤滑油の全ては、前記底部材10における開口部10aからオイルパン12内に戻るように構成されている。
【0019】
前記ラダーフレーム8において、前記クランク軸5の方向から見て(図2)、前記クランク軸5の方向に延びる左右両側における長手側面板8a、8bの各々には、内部に流体通路20a、21aを備えた中空のパイプ体20、21が、前記クランク軸5の方向にクランク軸5の略全長、つまり、当該クランク軸5と実質的に同じ長さにわたって延びるようにして一体に設けられている。
【0020】
この両パイプ体20、21は、その円周の一部が両側の長手側面板8a、8bの内面より突出するという構成であることに加えて、この両パイプ体20、21にて、前記ラダーフレーム8における下半分の各軸受け部15、16、18の相互間を一体に連結するという構成である。
【0021】
更に、前記両パイプ体20、21の内部における流体通路20a、21aは、図3に示すように、その各々の一端は、前記ラダーフレーム8のうちクランク軸5の方向の一端部における外側面8cに開口20a′、21a′しているが、その各々の他端は、前記各軸受け部15、16、18のうち前記外側面8cから最も遠い箇所に位置する一端軸受け部15に前記クランク軸5と直交するように一体に設けた補強部材22の内部における流体通路22aを介して互いに連通している。
【0022】
前記補強部材22は、前記ラダーフレーム8において、その内面のうち前記クランク軸5の方向に延びる左右両側における長手側面板8a、8bの相互間を一体に連結するという構成でもあり、この補強部材22にて、前記一端軸受け部15の補強と、前記両長手側面板8a、8bの相互間の補強とを図っている。
【0023】
前記両パイプ体20、21のうち一方のパイプ体20内における流体通路20aに、図3に矢印Bで示すように、その一端の開口20a′から流入した冷却水又は空気等の冷却用流体は、当該流体通路20a内を流れたのちその他端から前記補強部材22の内部における流体通路22aを通って他方のパイプ体21内における流体通路21a内の他端に流入し、この流体通路21a内を流れ、そして、図3に矢印Cで示すように、その一端の開口21a′から流出するように構成されている。
【0024】
前記両パイプ体20、21内における流体通路20a、21aは、前記外側面8cからのドリル等による孔あけ加工によって形成される。
【0025】
一方、前記補強部材22内における流体通路22aは、図5に示すように、左右両外側面からの斜め下向き方向へのドリル等による孔あけ加工によって前記流体通路20a、21aに連通するように穿設されたのち、その両外側面への開口部をプラグ23のねじ込み等にて塞ぐことによって形成される。
【0026】
前記クランク軸5が回転すると、前記各ピストン6及びこのクランク軸5に対して強制給油された潤滑油は、前記クランク軸5の回転及びロッド7の揺動運動に伴う遠心力によって前記クランク軸5の周囲に振り飛ばされることにより、前記クランクケース4の左右両側における長手側面板4a、4bの内面及び前記ラダーフレーム8の左右両側における長手側面板8a、8bの内面に対して吹き付けられ、これらの内面を伝って流れ下り、前記ラダーフレーム8の底部材10における上面よりオイルパン12に戻る。
【0027】
このとき、潤滑油は、その伝い流れの途中で前記冷却用パイプ体20、21の表面に接触するとともに、前記補強部材22の表面にも接触するから、確実に冷却される。
【0028】
そして、前記クランク軸5の下方には、当該クランク軸5に交差する向きに構成した動力取出し軸24が、前記ラダーフレーム8における底部材10を貫通して、下方に向かって縦向きにして配設され、この動力取出し軸24は、前記ラダーフレーム8における底部材10に一体に設けた軸受け部25にて回転自在に軸支されている。
【0029】
前記動力取出し軸24に対する前記軸受け部25は、前記オイルパン12における潤滑油の油面よりも高い部位に位置しており、この軸受け部25には、その下端の部分に、オイルシール26が前記動力取出し軸24に密接して被嵌するように設けられているとともに、このオイルシール26より内側の部分に、当該軸受け部25の内部を前記オイルパン12に連通するオイル逃がし通路27が設けられている。
【0030】
これにより、前記軸受け部25に供給された潤滑油は、前記オイル逃がし通路27を通って前記オイルパン12に逐次流出されることになるから、前記オイルシール26からの潤滑油の漏れを確実に低減できる構成になっている。
【0031】
前記軸受け部25内に対する潤滑油の供給は、前記底部材10の上面における潤滑油を導くように構成しても良いが、本発明の実施の形態においては、以下に述べる構成にしている。
【0032】
すなわち、図7に示すように、前記動力取出し軸24における上端部には、その端面24aに漏斗型のオイル溜め室28が凹み形成されているとともに、このオイル溜め室28から半径方向の外向きに延びるオイル通路45を、当該オイル通路45の他端が前記動力取出し軸24の外周面に開口するように穿設して成る構成にしている。
【0033】
これにより、前記クランクケース4及び前記ラダーフレーム8内においてクランク軸5の回転にて飛散している潤滑油の一部は、前記オイル溜め室28に入って溜まり、このオイル溜め室28内の潤滑油は、前記オイル通路45を通るとき、前記動力取出し軸24の回転による遠心力によって半径方向の外向きに振り出されることになるから、前記軸受け部25内に対して強制的に供給される。
【0034】
前記動力取出し軸24には、そのうち前記ラダーフレーム8内への一端部に従動傘歯車29が固着されている一方、その下端の内部に、出力軸30が動力伝達の状態で着脱自在に挿入されるスプライン嵌合による軸継ぎ手孔31が設けられている。
【0035】
なお、前記従動傘歯車29の上面には、前記底部材10に対してボルト32にて締結した押え板33が配設され、この押え板33にて、前記動力取出し軸24に対する下から上向きのスラストを支持するように構成している。
【0036】
前記ラダーフレーム8における下半分の各軸受け部15、16、18のうち一端軸受け部15の下方の部位には、中空の中間軸34が前記クランク軸5と平行にして配設され、この中間軸34は、前記底部材10のうち前記オイルパン12への開口部10aの部分にボルト35の締結にて着脱可能に取り付けた軸受け部36にて回転自在に軸支されている。
【0037】
更に、前記中間軸34の一端には、前記クランク軸5の一端に固着した主動歯車37に中間歯車38を介して連動する従動歯車39が固着される一方、前記中間軸34の他端には、前記動力取出し軸24における従動傘歯車29に噛合する主動傘歯車40が固着されている。
【0038】
これにより、前記主動歯車37、前記中間歯車38、前記従動歯車39、前記中間軸34、前記主動傘歯車40及び前記従動傘歯車29をもって、前記クランク軸5の回転を前記動力取出し軸24に伝達する動力伝達機構41を構成しており、この動力伝達機構41は、前記オイルパン12における潤滑油に浸漬しないように、当該潤滑油の油面よりも高い部位に位置しているとともに、この動力伝達機構41のうち大部分及び前記動力取出し軸24が、前記ラダーフレーム8の底を構成する底部材10に組み付けるという構成になっている。
【0039】
また、前記動力伝達機構41のうち、前記主動歯車37、前記中間歯車38及び前記従動歯車39をもって、前記クランク軸5から前記中間軸34の一端への動力入力部を構成し、前記動力伝達機構41のうち、前記主動傘歯車40及び前記従動傘歯車29をもって、前記中間軸34の他端から前記動力取出し軸24への動力出力部を構成している。
【0040】
この場合、前記中間軸34の一端における従動歯車39は、前記クランク軸5の一端における主動歯車37よりも小径であり、前記クランク軸5の回転を増速して、前記中間軸34に伝達するように構成している。
【0041】
なお、前記中間歯車38は、前記一端軸受け部15の側面にボルト42の締結にて着脱可能に取付けた中間軸43に、回転自在に被嵌している。
【0042】
また、前記中間軸34に対する軸受け部36には、前記ラダーフレーム8からの潤滑油導入孔44が穿設されている。
【0043】
更にまた、前記動力伝達機構41のうち、前記底部材10側における前記従動歯車39と、前記ラダーフレーム8側における中間歯車38とは、前記ラダーフレーム8に対して前記底部材10を接合すると同時に互いに噛合するように構成することで、組み立ての容易性を図っている。
【0044】
前記した構成において、内燃機関1の運転によってそのクランク軸5が回転すると、このクランク軸5の回転が、前記動力伝達機構41における動力入力部にて増速されて前記中間軸34に伝達され、この中間軸34の回転が前記主動傘歯車40及び前記従動傘歯車29から成る動力出力部を介して前記クランク軸5に交差する向きの前記動力取出し軸24に伝達されるから、前記内燃機関1において得た動力を、前記動力取出し軸24の回転として取り出すことができる。
【0045】
なお、前記内燃機関1において得た動力は、前記動力取出し軸24から取り出すと同時に、前記クランク軸5の両端のうちいずれか一方又は両方からも取り出すことができるように構成できる。
【0046】
前記動力伝達機構41における動力入力部が、前記中間軸34を、クランク軸5よりも増速して回転する構成であることにより、前記動力取出し軸24への動力伝達のトルクを、回転数を増速した分だけ低減できるから、前記中間軸34の小径化及び傘歯車29、40の小モデュール化及び小径化が可能になる。
【0047】
また、前記クランク軸5から前記動力取出し軸24への動力伝達機構41は、前記クランク軸5を平行に延びる中間軸34を有する構成であるから、前記動力取出し軸24における前記クランク軸5の方向についての設置位置を、前記中間軸34における長さを増減することによって、クランク軸5の一端に近づけたり、一端から遠ざけたりするように、前記クランク軸5の方向に沿って容易に変更できる。
【0048】
なお、前記図示した実施の形態は、前記クランク軸5に交差する向きの前記動力取出し軸24を、下方に向かって縦向きにして、ラダーフレーム8の底を構成する底体部材10に、これに貫通して軸支するという構成であったが、本発明は、これに限らず、前記動力取出し軸24を横向きにして、前記ラダーフレーム8の左右両側における長手側面板8a、8bのうちいずれか一方の長手側面板に、これに貫通して軸支するという構成にするか、或いは、前記クランクケース4の左右両側における長手側面板4a、4bのうちいずれか一方の長手側面板に、これに貫通して軸支するという構成にすることができる。
【0049】
また、前記図示した実施の形態は、そのシリンダブロック2の下部におけるクランクケース4とオイルパン12との間にラダーフレーム8を設け、このラダーフレーム8に、前記クランク軸5に対する下半分の各軸受け部15、16、18を一体に設けるという構成に適用した場合であった。
【0050】
本発明は、この構成にした場合に限らず、前記ラダーフレーム8に、下半分の各軸受け部15、16、18を一体化しない構成、つまり、前記下半分の各軸受け部15、16、18を、前記ラダーフレーム8とは別体にして、前記クランクケース4側における上半分の各軸受け部13、14、17に対してボルト19にて締結するという構成にするか、或いは、前記ラダーフレーム8を省略して、前記クランクケース4の下面に、その底を構成する底部材10を介してオイルパン12を直接に接合するという構成にすることができる。
【符号の説明】
【0051】
1 多気筒内燃機関
2 シリンダブロック
3 シリンダ
4 クランクケース
4a,4b クランクケースの長手側面板
5 クランク軸
6 ピストン
8 ラダーフレーム
8a,8b ラダーフレームの長手側面板
10 底部材
12 オイルパン
13,14,17 上半分の軸受け部
15,16,18 下半分の軸受け部
20,21 冷却用パイプ体
20a,21a 流体通路
22 補強部材
22a 補強部材の流体通路
24 動力取出し軸
25 動力取出し軸の軸受け部
26 オイルシール
27 オイル逃がし通路
34 中間軸
41 動力伝達機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横向きにしたクランク軸の方向に並ぶ複数のシリンダを有するシリンダブロックに、前記クランク軸を内蔵するクランクケースを設け、当該クランクケースの下面に、オイルパンを、その間にラダーフレームを挟んで接合するか、又は直接に接合する船外機の内燃機関において、
前記クランクケース又は前記ラダーフレームに回転自在に軸支した動力取出し軸を、前記クランク軸と交差する下向きに延出させ、前記クランクケース又は前記ラダーフレームの内部であって前記クランク軸と前記オイルパンとの間に、前記クランク軸から前記動力取出し軸に動力伝達する中間軸を、前記クランク軸と平行に延びるように設けている、
船外機の内燃機関。
【請求項2】
前記クランク軸から前記中間軸の一端側に動力伝達する動力入力部は、前記中間軸を前記クランク軸よりも増速して回転させる、
請求項1に記載の船外機の内燃機関。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−100833(P2013−100833A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−45133(P2013−45133)
【出願日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【分割の表示】特願2011−254802(P2011−254802)の分割
【原出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】