説明

船外機

【課題】オイルパン内に冷却水が浸入するのを確実に防ぐことが可能な船外機を提供する。
【解決手段】アッパーケーシング6と、このアッパーケーシング6の上端部に取付けられたガイドエキゾースト9とを備える。ガイドエキゾースト9の上に取付けられたエンジン10と、このエンジン10のオイルを貯留するオイルパン25とを備える。ガイドエキゾースト9には、供給用冷却水通路64、排出用冷却水通路65、排気通路63が形成される。ガイドエキゾースト9におけるエンジン10のオイル出口孔36と対応する部位に、ガイドエキゾースト9を上下方向に貫通する穴61を形成する。オイルパン25を、前記穴61に通してエンジン10に直接取付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンがガイドエキゾーストを介してアッパーケーシングに搭載された船外機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の船外機としては、たとえば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示された船外機は、船体に操舵可能に取付けられるアッパーケーシングと、このアッパーケーシングの上端部に取付けられたガイドエキゾーストと、このガイドエキゾーストの上部に搭載された4サイクルエンジンなどを備えている。
【0003】
前記アッパーケーシングの下端部には、プロペラおよびプロペラ駆動伝達系を備えたロアケーシングが取付けられている。前記ガイドエキゾーストには、前記エンジンの動力を前記プロペラに伝達するドライブシャフトを遊嵌状態で挿通させるための貫通孔と、前記エンジンの排ガスを通すための排気穴と、エンジンを潤滑した後のオイルを通すための戻り用オイル穴と、エンジンに供給するオイルを通すための供給用オイル穴と、エンジンに供給する冷却水を通すための供給用冷却水穴とがそれぞれガイドエキゾーストを上下方向に貫通するように形成されている。
【0004】
前記排気穴は、前記ガイドエキゾーストの下端部に取付けられた排気管とエンジンの排気口とを連通している。
前記戻り用オイル穴は、前記ガイドエキゾーストの下端部に取付けられたオイルパンの上端開口とエンジンのオイル出口とを連通している。
前記供給用オイル穴は、前記オイルパン内に延びるオイルパイプが接続されており、このオイルパイプと、エンジンのオイル供給口とを連通している。
【0005】
前記供給用冷却水穴は、前記オイルパンの外壁内に形成された供給用冷却水通路とエンジンの冷却水入口とを連通している。前記供給用冷却水通路には、オイルパンの下方に位置する冷却水ポンプから冷却水がパイプによって供給される。
なお、この種の船外機に用いられるガイドエキゾーストとしては、エンジンを冷却した後の冷却水をアッパーケーシング内に排出するための排出用冷却水穴が形成されたものがある(たとえば特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平5−246391号公報
【特許文献2】特開平7−125690号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の船外機においては、オイルパンの中に冷却水が混入するおそれがあるという問題があった。これは、ガイドエキゾーストの上面にオイル穴と冷却水穴とが開口していることが原因である。すなわち、これら両穴の開口部が互いに近接した状態で形成されている場合、ガイドエキゾーストとエンジンとの間に介装されたシール部材の相対的に細い帯状部分によってオイル穴内と冷却水穴とが仕切られることになるからである。
【0007】
エンジンは、ボルトによってガイドエキゾーストに固定されており、エンジンをガイドエキゾーストに固定する力(前記シール部材を挟む力)は、固定用ボルトから離間すればするほど小さくなる。この力が相対的に小さくなる部位に前記シール部材の帯状部分が位置していると、長期間にわたる使用によりシール部材が劣化した場合、冷却水穴内から冷却水がオイル穴内に浸入することになり、上述したようにオイルパン内に冷却水が混入することになる。
【0008】
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、オイルパン内に冷却水が浸入するのを確実に防ぐことが可能な船外機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、本発明に係る船外機は、船体に操舵可能に支持されるアッパーケーシングと、このアッパーケーシングの上端部に取付けられたガイドエキゾーストと、このガイドエキゾーストの上に取付けられたエンジンと、このエンジンのオイルを貯留するオイルパンとを備え、前記ガイドエキゾーストに冷却水通路と排気通路とがガイドエキゾーストを上下方向に貫通するように形成された船外機において、前記ガイドエキゾーストにおける前記エンジンのオイル出口と対応する部位に、ガイドエキゾーストを上下方向に貫通する穴を形成し、前記オイルパンを、前記穴に通してエンジンに直接取付けたものである。
【0010】
請求項2に記載した発明に係る船外機は、請求項1に記載した船外機において、前記オイルパンの開口部を、平面視においてL字状に形成し、前記L字を構成する2辺に挟まれた部位に、前記ガイドエキゾーストから下方に延びる排気管を挿入したものである。
【0011】
請求項3に記載した発明に係る船外機は、請求項2に記載した船外機において、オイルパンと排気管とを、前記アッパーケーシング内に設けられた貯水部内に浸漬させたものである。
【0012】
請求項4に記載した発明に係る船外機は、請求項1〜請求項3のうち何れか一つに記載した船外機において、オイルパンを、下方からボルトによってエンジンに取付けたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、オイルパンをガイドエキゾーストから離間させることができるから、ガイドエキゾーストに形成されている冷却水通路とオイルパン内との間に空間を形成することができる。このため、ガイドエキゾーストとエンジンとの間をシールするシール部材が劣化して前記冷却水通路から冷却水が漏洩した場合、この冷却水は、ガイドエキゾーストの外側や、オイルパン挿入用の穴内(前記空間内)を流下することになり、オイルパン内に浸入することはない。したがって、本発明によれば、オイルパン内に冷却水が浸入するのを確実に防ぐことが可能な船外機を提供することができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、排気管との干渉を避けながら、オイルパンの容量を大きくとることができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、オイルパンと排気管とを冷却することができるから、オイルパン内のオイルが排気管の熱で加熱されるのを防ぎながら、オイルパンと排気管とを互いに接近させてこれらをコンパクトに形成することができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、オイルパンをエンジンに容易に取付けることができ、このオイルパンが取付けられたエンジンをガイドエキゾーストの上に載せることによりガイドエキゾーストに簡単に取付けることができる。このため、オイルパンがエンジンに取付けられているにもかかわらず、エンジンをガイドエキゾーストに容易に取付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る船外機の一実施の形態を図1〜図3によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る船外機の側面図、図2は要部を拡大して示す断面図、図3はガイドエキゾーストとオイルパンの平面図である。
【0018】
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による船外機1を示す。この船外機1は、図1に示すように、船体2の船尾板3にクランプブラケット4とスイベルブラケット5とを介して操舵自在かつチルト可能に支持されたアッパーケーシング6と、このアッパーケーシング6の下端部に取付けられたロアケーシング7と、このロアケーシング7に回転自在に設けられたプロペラ8と、前記アッパーケーシング6の上端部に取付けられたガイドエキゾースト9と、このガイドエキゾースト9の上部に搭載されたエンジン10と、このエンジン10を覆うカウリング11などによって構成されている。
【0019】
前記アッパーケーシング6は、図2に示すように、一体成形により一体に形成された外壁12と内壁13とを備えている。前記外壁12は、アッパーケーシング6の外観をなすものであり、前記内壁13は、排ガスと冷却水とを排出する通路を形成するためのものである。前記内壁13の上端部は、上下方向に延びる縦壁13aと、水平方向に延びる底壁13bとによって、上方に向けて開放する箱状に形成されている。以下においては、この箱状に形成された内壁13の上端部を単に内壁13の箱状部14という。前記底壁13bには、後述する排気管15の下端部が挿入される第1の円形孔16と、後述する冷却水供給用パイプ17が挿通される第2の円形孔18とが穿設されている。前記箱状部14によって、本発明でいう貯水部が構成されている。
【0020】
前記エンジン10は、水冷式4サイクル多気筒エンジンで、図1および図2に示すように、クランクケース21、シリンダボディ22、シリンダヘッド23、ヘッドカバー24およびオイルパン25などを備え、クランク軸26(図2参照)の軸線が上下方向を指向する状態でガイドエキゾースト9の上に搭載されている。図2において、符号27はコンロッドを示し、28はピストンを示す。
【0021】
前記クランク軸26の下端部には、ドライブシャフト31が一体に回転するように接続されている。このドライブシャフト31は、図1に示すように、アッパーケーシング6を上下方向に貫通してロアケーシング7内に挿入されており、ロアケーシング7内において前後進切替機構32を介してプロペラ軸33に接続されている。このドライブシャフト31の中間部分には、冷却水をエンジン10に供給するための冷却水ポンプ34が設けられている。
【0022】
前記エンジン10は、クランク室35の底にオイルが流下するように形成されている。前記クランク室35の底の一部を構成するシリンダボディ22の下端部には、オイルをクランク室35内から後述するオイルパン25内に流下させるためのオイル出口孔36が形成されている。このオイル出口孔36によって、本発明でいうオイル出口が構成されている。
また、前記シリンダボディ22の下端部には、図2に示すように、このエンジン10の排ガス出口37、冷却水出口38、オイル入口39および冷却水入口40がそれぞれ下方に向けて開口するように形成されている。
【0023】
前記オイルパン25は、図2に示すように、上方に向けて開放する箱状であって、図3に示すように、平面視においてL字状に形成されている。このオイルパン25における前記L字を構成する2辺に挟まれた部位には、船外機1の左側と後方とに向けて開放する凹部41が形成されている。この凹部41内には、後述する排気管15(図2参照)が挿入されている。
【0024】
また、前記オイルパン25は、図2に示すように、前記シリンダボディ22の下端部に、前記オイル出口孔36を下方から囲む状態で取付用ボルト42によって直接取付けられている。ここでいう直接取付けるとは、この実施の形態で示すように、オイルパン25とシリンダボディ22との間に専用のシール部材43を挟み込ませる場合を含む。このシール部材43は、オイルパン25の上端に形成されている取付合面44(図3参照)と略同じ形状に形成されている。
【0025】
オイルパン25をシリンダボディ22に取付けるための前記取付用ボルト42は、オイルパン25の上端部に穿設された複数の貫通孔45(図3参照)に下方から挿通されている。このオイルパン25内には、図2に示すように、オイルパン25内のオイル(図示せず)を吸い上げるための吸引用パイプ46が上方から挿入されている。このパイプ46は、シリンダボディ22に取付けられてシリンダボディ22から下方に延びている。このパイプ46の下端部には、ストレーナ47が取付けられている。一方、このパイプ46の上端部は、シリンダボディ22内に形成されたオイル入口39に接続されている。このオイル入口39は、シリンダヘッド23に設けられたオイルポンプ48のオイル吸引口48aに接続されている。
【0026】
前記ガイドエキゾースト9は、金属材料によって板状に形成されており、図示していないマウント部材を介してハンドル部材51(図1参照)に支持されている。前記ハンドル部材51は、上下方向に延びるステアリング軸(図示せず)の上端部に設けられており、このステアリング軸を介して前記スイベルブラケット5に回動自在に支持されている。ステアリング軸の下端部には、図1に示すように、連結部材52を介してアッパーケーシング6の下部が取付けられている。
【0027】
また、このガイドエキゾースト9は、前記アッパーケーシング6の外壁12によって囲まれた空間を上方から塞ぐ形状に形成されている。前記アッパーケーシング6の前記箱状部14は、ガイドエキゾースト9をアッパーケーシング6に取付けることによって上方から閉塞される。
【0028】
このガイドエキゾースト9の上端部には、図3に示すように、平坦面からなるエンジン用取付座53が形成されている。この取付座53には、エンジン固定用のボルト(図示せず)を挿通させるための複数の貫通孔54が穿設されている。エンジン固定用のボルトは、ガイドエキゾースト9の下方から前記貫通孔54に挿入され、クランクケース21およびシリンダボディ22の下端部に螺着される。前記取付座53には、平面視において取付座53と略同じ形状のシール部材55(図2参照)が重ねられ、このシール部材55を介してエンジン10が載せられている。
【0029】
このガイドエキゾースト9には、図2および図3に示すように、前記オイルパン25を挿入するための穴61と、前記ドライブシャフト31を挿通するための貫通孔62と、排ガスを通すための排気通路63と、エンジン10に供給する冷却水を通すための供給用冷却水通路64と、エンジン10から排出された冷却水を通すための排出用冷却水通路65とが形成されている。
【0030】
前記オイルパン25を挿入するための穴61は、ガイドエキゾースト9にこれを上下方向に貫通するように形成されている。また、この穴61の開口形状は、図3に示すように、平面視においてオイルパン25の形状に合わせたL字状に形成されている。この穴61の開口面積は、穴61内にオイルパン25を挿入した状態で穴壁面とオイルパン25との間に空間Sが形成される大きさに形成されている。前記オイルパン25は、図2に示すように、ガイドエキゾースト9の前記穴61を通され、前記アッパーケーシング6の箱状部14内に挿入されている。
【0031】
前記排気通路63は、ガイドエキゾースト9の下端部に取付けられた排気管15(図2参照)と前記シリンダボディ22の排ガス出口37とを連通するための通路で、ガイドエキゾースト9の一側部にガイドエキゾースト9を上下方向に貫通するように形成されている。前記一側部とは、ガイドエキゾースト9における前記オイルパン25の凹部41内に臨む部分である。このため、排気管15は、前記オイルパン25の凹部41内に挿入された状態でガイドエキゾースト9から下方に延びている。
【0032】
排気管15の上端部は、図示していない取付用ボルトによってガイドエキゾースト9の下端部に取付けられている。この排気管15の下端部は、図2に示すように、前記箱状部14に形成された第1の円形孔16に嵌合している。この嵌合部分には、排ガスが箱状部14内に漏洩するのを防ぐためにシール部材66が設けられている。排気管15から箱状部14の下方に排出された排ガスは、従来の船外機と同様に、前記アッパーケーシング6の内壁13内の下部から前記プロペラ軸33の周囲の空間を通ってプロペラ8の後方に排出される。
【0033】
前記供給用冷却水通路64は、ガイドエキゾースト9の下端部に取付けられた冷却水供給用パイプ17と、前記シリンダボディ22の冷却水入口40とを連通している。前記冷却水供給用パイプ17は、ガイドエキゾースト9から前記箱状部14の第2の円形孔18を通して下方に延ばされている。この冷却水供給用パイプ17の下端部は、前記冷却水ポンプ34の冷却水吐出口(図示せず)に接続されている。冷却水供給用パイプ17が箱状部14を貫通する部分には、シール部材67が設けられている。
【0034】
前記排出用冷却水通路65は、ガイドエキゾースト9の下方に位置する前記箱状部14内の空間と、前記シリンダボディ22の冷却水出口38とを連通している。この排出用冷却水通路65は、図3に示すように、ガイドエキゾースト9の上面に形成された凹溝65aと、この凹溝65aの底からガイドエキゾースト9を貫通するように下方に延びる貫通穴65bとから構成されている。この貫通穴65bの下端は、平面視において前記箱状部14の内側に位置付けられている。
【0035】
このため、エンジン10を冷却した冷却水は、冷却水出口38から排出用冷却水通路65を通って箱状部14内に流下する。箱状部14は、底壁13bの第1、第2の円形孔16,18が排気管15と冷却水供給用パイプ17とによって閉塞されているために、上方から冷却水が流下することにより内部に冷却水が溜まる。このように箱状部14内に冷却水が溜まることにより、オイルパン25と排気管15とが冷却水中に浸漬されることになって冷却される。
【0036】
箱状部14の上端部には、図示してはいないが、このように箱状部14内に溜められた冷却水を溢出させるための冷却水排出口が形成されている。この冷却水排出口から流出した冷却水は、アッパーケーシング6の外壁12と内壁13との間を流下し、アッパーケーシング6の下部内に形成されている水室(図示せず)に流れ込む。この水室は、船外機1の外の水が出入り自在となるように形成されている。
【0037】
上述したように構成された船外機1においては、オイルパン25をガイドエキゾースト9の穴61に通し、エンジン10に直接取付けてあるから、このオイルパン25をガイドエキゾースト9から離間させることができる。
【0038】
このため、ガイドエキゾースト9に形成されている冷却水通路(供給用冷却水通路64、排出用冷却水通路65)とオイルパン25内との間に空間Sを形成することができる。この結果、ガイドエキゾースト9とエンジン10との間をシールするシール部材55が劣化して冷却水通路から冷却水が漏洩した場合、冷却水は、ガイドエキゾースト9の外側や、オイルパン挿入用の穴61内を流下することになり、オイルパン25内に浸入することはない。
【0039】
この実施の形態によれば、オイルパン25のL字を構成する2辺に挟まれた部位(凹部41)に排気管15が挿入されているから、排気管15との干渉を避けながら、オイルパン25の容量を大きくとることができる。
また、この実施の形態によれば、冷却水が溜められた前記箱状部14にオイルパン25と排気管15とを浸漬させているから、オイルパン25と排気管15とを冷却することができる。このため、オイルパン25内のオイルが排気管15の熱で加熱されるのを防ぎながら、オイルパン25と排気管15とを互いに接近させてこれらをコンパクトに形成することができる。
【0040】
この実施の形態によれば、オイルパン25を下方からボルトによってエンジン10に取付けているから、オイルパン25をエンジン10に容易に取付けることができ、このオイルパン25が取付けられたエンジン10をガイドエキゾースト9の上に載せることによりガイドエキゾースト9に簡単に取付けることができる。このため、オイルパン25がエンジン10に取付けられているにもかかわらず、エンジン10をガイドエキゾースト9に容易に取付けることができる。
【0041】
上述した実施の形態においては、ガイドエキゾースト9を貫通するように排出用冷却水通路65を形成しているが、冷却水を箱状部14内に排出するためには、オイルパン挿入用の穴61内に冷却水を排出する構成を採ることができる。また、ガイドエキゾースト9に形成されている各穴、通路などの位置は、この実施の形態に限定されることはなく、適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る船外機の側面図である。
【図2】要部を拡大して示す断面図である。
【図3】ガイドエキゾーストとオイルパンの平面図である。
【符号の説明】
【0043】
1…船外機、6…アッパーケーシング、9…ガイドエキゾースト、10…エンジン、15…排気管、14…箱状部、25…オイルパン、36…オイル出口孔、41…凹部、61…穴、64…供給用冷却水通路64、65…排出用冷却水通路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
船体に操舵可能に支持されるアッパーケーシングと、
このアッパーケーシングの上端部に取付けられたガイドエキゾーストと、
このガイドエキゾーストの上に取付けられたエンジンと、
このエンジンのオイルを貯留するオイルパンとを備え、
前記ガイドエキゾーストに冷却水通路と排気通路とがガイドエキゾーストを上下方向に貫通するように形成された船外機において、
前記ガイドエキゾーストにおける前記エンジンのオイル出口と対応する部位には、ガイドエキゾーストを上下方向に貫通する穴が形成され、
前記オイルパンは、前記穴を通してエンジンに直接取付けられていることを特徴とする船外機。
【請求項2】
請求項1記載の船外機において、前記オイルパンの開口部は、平面視においてL字状に形成され、
前記L字を構成する2辺に挟まれた部位には、前記ガイドエキゾーストから下方に延びる排気管が挿入されていることを特徴とする船外機。
【請求項3】
請求項2記載の船外機において、オイルパンと排気管とは、前記アッパーケーシング内に設けられた貯水部内に浸漬されていることを特徴とする船外機。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうち何れか一つに記載の船外機において、オイルパンは、下方からボルトによってエンジンに取付けられていることを特徴とする船外機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−265446(P2008−265446A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−109047(P2007−109047)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(000176213)ヤマハマリン株式会社 (256)
【Fターム(参考)】