船舶推進機
【課題】低速時の操船性を高めることができる船舶推進機を提供する。
【解決手段】船舶推進機は、ノズル1018と、デフレクタ1019と、フォワードバケット1025(以下では、「Fバケット」という。)とを含む。Fバケットは、閉位置と開位置との間で上下に回転可能である。Fバケットは、Fバケットが閉位置に配置されており、かつ、デフレクタが直進位置よりも左側に配置されている状態で、デフレクタから左斜め後ろに噴射された水をデフレクタからの水の噴射方向よりも左に傾いた左案内方向に案内する。さらに、Fバケットは、Fバケットが閉位置に配置されており、かつ、デフレクタが直進位置よりも右側に配置されている状態で、デフレクタから右斜め後ろに噴射された水をデフレクタからの水の噴射方向よりも右に傾いた右案内方向に案内する。
【解決手段】船舶推進機は、ノズル1018と、デフレクタ1019と、フォワードバケット1025(以下では、「Fバケット」という。)とを含む。Fバケットは、閉位置と開位置との間で上下に回転可能である。Fバケットは、Fバケットが閉位置に配置されており、かつ、デフレクタが直進位置よりも左側に配置されている状態で、デフレクタから左斜め後ろに噴射された水をデフレクタからの水の噴射方向よりも左に傾いた左案内方向に案内する。さらに、Fバケットは、Fバケットが閉位置に配置されており、かつ、デフレクタが直進位置よりも右側に配置されている状態で、デフレクタから右斜め後ろに噴射された水をデフレクタからの水の噴射方向よりも右に傾いた右案内方向に案内する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を後方に噴射するノズルと、
右最大転舵位置と左最大転舵位置との間で略鉛直なD軸線まわりに左右に回転可能であり、前記ノズルから後方に噴射された水を後ろ方向または後ろ方向に対して左右に傾いた斜め後ろ方向に噴射する噴射口を形成するデフレクタと、
背面視において前記噴射口の少なくとも一部を覆う閉位置と、前記噴射口を覆わない開位置との間で、略水平なF軸線まわりに上下に回転可能なフォワードバケットとを含み、
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記右最大転舵位置と前記左最大転舵位置との間の直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記噴射口から右斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも右に傾いた右斜め後ろ方向および右方向のいずれか一方に延びる右案内方向に案内し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記噴射口から左斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも左に傾いた左斜め後ろ方向および左方向のいずれか一方に延びる左案内方向に案内する、船舶推進機。
【請求項2】
前記F軸線は、前記ノズルに対して固定された軸線である、請求項1に記載の船舶推進機。
【請求項3】
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置に配置されている状態で前記噴射口から後方に噴射された水を等しい流量で左右に分けて、前記右案内方向に流れる右分流と前記左案内方向に流れる左分流とを形成し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記左分流よりも流量が大きい前記右分流を形成し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記右分流よりも流量が大きい前記左分流を形成する、請求項1または2に記載の船舶推進機。
【請求項4】
前記フォワードバケットは、前記直進位置に位置する前記デフレクタの中心軸線上に配置された頂部と、前記頂部から右斜め後ろに延びる右ガイドと、前記頂部から左斜め後ろに延びる左ガイドとを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項5】
前記フォワードバケットとは独立して略水平なR軸線まわりに上下に回転可能であり、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を前方に案内するリバースバケットをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項6】
前記リバースバケットは、前記デフレクタに対して固定された前記R軸線まわりに上下に回転可能であり、前記フォワードバケットの前方に配置されている、請求項5に記載の船舶推進機。
【請求項7】
前記フォワードバケットの上方に配置されており、前記フォワードバケットと共に前記F軸線まわりに上下に回転可能であり、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を前方に案内するリバースバケットをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項8】
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されている状態で前記噴射口の右端部から後方に噴射された水を前記左案内方向に案内する右ガイドと、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されている状態で前記噴射口の左端部から後方に噴射された水を前記右案内方向に案内する左ガイドとを含む、請求項1に記載の船舶推進機。
【請求項9】
前記右ガイドおよび左ガイドと共に前記F軸線まわりに上下に回転可能であり、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を前方に案内するリバースバケットをさらに含む、請求項8に記載の船舶推進機。
【請求項10】
水を後方に噴射するノズルと、右最大転舵位置と左最大転舵位置との間で略鉛直なD軸線まわりに左右に回転可能であり、前記ノズルから後方に噴射された水を後方に噴射する噴射口を形成するデフレクタとを含むジェットポンプと、
前記ジェットポンプを駆動する動力源と、
背面視において前記噴射口の少なくとも一部を覆う閉位置と、前記噴射口を覆わない開位置との間で、略水平なF軸線まわりに上下に回転可能であり、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を案内するフォワードバケットと、
背面視において前記噴射口の少なくとも一部を覆う閉位置と、前記噴射口を覆わない開位置との間で、前記フォワードバケットとは独立して略水平なR軸線まわりに上下に回転可能であり、後進方向の推力が発生するように、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を案内するリバースバケットとを含む、船舶推進機。
【請求項11】
前記リバースバケットは、前記フォワードバケットの前方に配置されており、
前記F軸線は、前記ノズルに対して固定された軸線であり、
前記R軸線は、前記デフレクタに対して固定された軸線である、請求項10に記載の船舶推進機。
【請求項12】
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記右最大転舵位置と前記左最大転舵位置との間の直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記噴射口から右斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも右に傾いた右斜め後ろ方向および右方向のいずれか一方に延びる右案内方向に案内し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記噴射口から左斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも左に傾いた左斜め後ろ方向および左方向のいずれか一方に延びる左案内方向に案内する、請求項10または11に記載の船舶推進機。
【請求項13】
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置に配置されている状態で前記噴射口から後方に噴射された水を等しい流量で左右に分けて、前記右案内方向に流れる右分流と前記左案内方向に流れる左分流とを形成し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記左分流よりも流量が大きい前記右分流を形成し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記右分流よりも流量が大きい前記左分流を形成する、請求項12に記載の船舶推進機。
【請求項14】
前記F軸線まわりに前記フォワードバケットを上下に回転させるアクチュエータと、
前記動力源の運転に関連するパラメータに基づいて前記アクチュエータを制御する制御装置とをさらに含む、請求項10〜13のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項15】
前記動力源の出力を調整するために操船者によって操作される操作部材をさらに含み、
前記制御装置は、前記操作部材の位置を含む前記パラメータに基づいて前記アクチュエータを制御する、請求項14に記載の船舶推進機。
【請求項16】
前記動力源は、吸気の供給流量を変更するスロットルバルブを含む内燃機関であり、
前記制御装置は、前記スロットルバルブの開度を含む前記パラメータに基づいて前記アクチュエータを制御する、請求項14または15に記載の船舶推進機。
【請求項17】
前記制御装置は、前記動力源の回転速度を含む前記パラメータに基づいて前記アクチュエータを制御する、請求項14〜16のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項18】
前記フォワードバケットは、前記噴射口から後方に噴射された水を受けることにより、前記開位置側に回転するように構成されている、請求項10〜13のいずれか一項に船舶推進機。
【請求項19】
前記閉位置からの移動量に応じた復元力を発生して、前記フォワードバケットを前記閉位置に復帰させる付勢部材をさらに含む、請求項18に記載の船舶推進機。
【請求項20】
第1位置と第2位置と第3位置との間で移動可能であり操船者によって操作される操作部材と、
前記操作部材が前記第1位置から前記第2位置に移動すると前記リバースバケットが前記閉位置から前記開位置に移動し、前記操作部材が前記第2位置から前記第3位置に移動すると前記フォワードバケットが前記閉位置から前記開位置に移動するように、前記操作部材の位置に基づいて前記フォワードバケットおよびリバースバケットの少なくとも一方を移動させるバケット移動装置とをさらに含む、請求項10〜13のいずれか一項に船舶推進機。
【請求項21】
前記操作部材が前記第1位置と前記第2位置との間に配置されている状態では、前記操作部材の操作に拘わらず前記動力源の出力を一定に維持し、前記操作部材が前記第2位置と前記第3位置との間に配置されている状態では、前記第2位置からの前記操作部材の移動量に応じて前記動力源の出力を上昇させる制御装置をさらに含む、請求項20に記載の船舶推進機。
【請求項22】
船体の幅方向中央の左右両側に配置されており、水を後方に噴射する一対のノズルと、
前記一対のノズルにそれぞれ連結されており、右最大転舵位置と左最大転舵位置との間で略鉛直なD軸線まわりに左右に回転可能であり、前記ノズルから後方に噴射された水を後ろ方向または後ろ方向に対して左右に傾いた斜め後ろ方向に噴射する噴射口を形成する一対のデフレクタと、
前記船体の幅方向中央の左右両側に配置されており、背面視において前記噴射口の少なくとも一部を覆う閉位置と、前記噴射口を覆わない開位置との間で、略水平なF軸線まわりに上下に回転可能であり、前進方向の推力が発生するように、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を案内する一対のフォワードバケットとを含み、
前記一対のフォワードバケットが閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記右最大転舵位置と前記左最大転舵位置との間の直進位置よりも右側に配置されている状態では、右側の前記フォワードバケットが、右側の前記噴射口から右斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも右に傾いた右斜め後ろ方向および右方向のいずれか一方に延びる右案内方向に案内し、左側の前記フォワードバケットが、左側の前記噴射口から右斜め後ろに噴射された水を、前記直進位置での前記噴射口からの水の噴射方向と右方向との間の方向に案内するように構成されており、
前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態では、左側の前記フォワードバケットが、左側の前記噴射口から左斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも左に傾いた左斜め後ろ方向および左方向のいずれか一方に延びる左案内方向に案内し、右側の前記フォワードバケットが、右側の前記噴射口から左斜め後ろに噴射された水を、前記直進位置での前記噴射口からの水の噴射方向と左方向との間の方向に案内するように構成された、船舶推進機。
【請求項23】
右側の前記フォワードバケットは、右側の前記ノズルに対して固定された前記F軸線まわりに上下に回転可能であり、左側の前記フォワードバケットは、左側の前記ノズルに対して固定された前記F軸線まわりに上下に回転可能である、請求項22に記載の船舶推進機。
【請求項24】
右側の前記フォワードバケットは、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも右側に配置されている状態で、右側の前記噴射口から後方に噴射された水の少なくとも一部を案内して、前記右案内方向に流れる右分流を形成し、
左側の前記フォワードバケットは、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、左側の前記噴射口から後方に噴射された水の少なくとも一部を案内して、前記左案内方向に流れる左分流を形成し、
前記一対のフォワードバケットは、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置に配置されている状態で、互いに流量が等しい前記右分流および左分流を形成し、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記左分流よりも流量が大きい前記右分流を形成し、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記右分流よりも流量が大きい前記左分流を形成する、請求項22または23に記載の船舶推進機。
【請求項25】
前記船体の幅方向中央の左右両側に配置されており、後進方向の推力が発生するように、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を案内する一対のリバースバケットをさらに含み、
前記船体の幅方向中央に対して同じ側に配置された前記フォワードバケットおよびリバースバケットは、前記フォワードバケットが前記リバースバケットよりも下方に位置するように上下に並んでおり、前記F軸線まわりに一体的に回転可能である、請求項22〜24のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項26】
前記一対のフォワードバケットのそれぞれは、左右非対称な形状を有しており、前記一対のフォワードバケットは、前記船体の幅方向中央に関して対称に配置されている、請求項22〜25のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項27】
一対のフォワードバケットが左右に配置されたときに、形状も対称
前記一対のフォワードバケット全体が、左右対称な形状を有している、請求項26に記載の船舶推進機。
【請求項1】
水を後方に噴射するノズルと、
右最大転舵位置と左最大転舵位置との間で略鉛直なD軸線まわりに左右に回転可能であり、前記ノズルから後方に噴射された水を後ろ方向または後ろ方向に対して左右に傾いた斜め後ろ方向に噴射する噴射口を形成するデフレクタと、
背面視において前記噴射口の少なくとも一部を覆う閉位置と、前記噴射口を覆わない開位置との間で、略水平なF軸線まわりに上下に回転可能なフォワードバケットとを含み、
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記右最大転舵位置と前記左最大転舵位置との間の直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記噴射口から右斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも右に傾いた右斜め後ろ方向および右方向のいずれか一方に延びる右案内方向に案内し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記噴射口から左斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも左に傾いた左斜め後ろ方向および左方向のいずれか一方に延びる左案内方向に案内する、船舶推進機。
【請求項2】
前記F軸線は、前記ノズルに対して固定された軸線である、請求項1に記載の船舶推進機。
【請求項3】
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置に配置されている状態で前記噴射口から後方に噴射された水を等しい流量で左右に分けて、前記右案内方向に流れる右分流と前記左案内方向に流れる左分流とを形成し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記左分流よりも流量が大きい前記右分流を形成し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記右分流よりも流量が大きい前記左分流を形成する、請求項1または2に記載の船舶推進機。
【請求項4】
前記フォワードバケットは、前記直進位置に位置する前記デフレクタの中心軸線上に配置された頂部と、前記頂部から右斜め後ろに延びる右ガイドと、前記頂部から左斜め後ろに延びる左ガイドとを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項5】
前記フォワードバケットとは独立して略水平なR軸線まわりに上下に回転可能であり、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を前方に案内するリバースバケットをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項6】
前記リバースバケットは、前記デフレクタに対して固定された前記R軸線まわりに上下に回転可能であり、前記フォワードバケットの前方に配置されている、請求項5に記載の船舶推進機。
【請求項7】
前記フォワードバケットの上方に配置されており、前記フォワードバケットと共に前記F軸線まわりに上下に回転可能であり、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を前方に案内するリバースバケットをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項8】
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されている状態で前記噴射口の右端部から後方に噴射された水を前記左案内方向に案内する右ガイドと、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されている状態で前記噴射口の左端部から後方に噴射された水を前記右案内方向に案内する左ガイドとを含む、請求項1に記載の船舶推進機。
【請求項9】
前記右ガイドおよび左ガイドと共に前記F軸線まわりに上下に回転可能であり、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を前方に案内するリバースバケットをさらに含む、請求項8に記載の船舶推進機。
【請求項10】
水を後方に噴射するノズルと、右最大転舵位置と左最大転舵位置との間で略鉛直なD軸線まわりに左右に回転可能であり、前記ノズルから後方に噴射された水を後方に噴射する噴射口を形成するデフレクタとを含むジェットポンプと、
前記ジェットポンプを駆動する動力源と、
背面視において前記噴射口の少なくとも一部を覆う閉位置と、前記噴射口を覆わない開位置との間で、略水平なF軸線まわりに上下に回転可能であり、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を案内するフォワードバケットと、
背面視において前記噴射口の少なくとも一部を覆う閉位置と、前記噴射口を覆わない開位置との間で、前記フォワードバケットとは独立して略水平なR軸線まわりに上下に回転可能であり、後進方向の推力が発生するように、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を案内するリバースバケットとを含む、船舶推進機。
【請求項11】
前記リバースバケットは、前記フォワードバケットの前方に配置されており、
前記F軸線は、前記ノズルに対して固定された軸線であり、
前記R軸線は、前記デフレクタに対して固定された軸線である、請求項10に記載の船舶推進機。
【請求項12】
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記右最大転舵位置と前記左最大転舵位置との間の直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記噴射口から右斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも右に傾いた右斜め後ろ方向および右方向のいずれか一方に延びる右案内方向に案内し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記噴射口から左斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも左に傾いた左斜め後ろ方向および左方向のいずれか一方に延びる左案内方向に案内する、請求項10または11に記載の船舶推進機。
【請求項13】
前記フォワードバケットは、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置に配置されている状態で前記噴射口から後方に噴射された水を等しい流量で左右に分けて、前記右案内方向に流れる右分流と前記左案内方向に流れる左分流とを形成し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記左分流よりも流量が大きい前記右分流を形成し、前記フォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記デフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記右分流よりも流量が大きい前記左分流を形成する、請求項12に記載の船舶推進機。
【請求項14】
前記F軸線まわりに前記フォワードバケットを上下に回転させるアクチュエータと、
前記動力源の運転に関連するパラメータに基づいて前記アクチュエータを制御する制御装置とをさらに含む、請求項10〜13のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項15】
前記動力源の出力を調整するために操船者によって操作される操作部材をさらに含み、
前記制御装置は、前記操作部材の位置を含む前記パラメータに基づいて前記アクチュエータを制御する、請求項14に記載の船舶推進機。
【請求項16】
前記動力源は、吸気の供給流量を変更するスロットルバルブを含む内燃機関であり、
前記制御装置は、前記スロットルバルブの開度を含む前記パラメータに基づいて前記アクチュエータを制御する、請求項14または15に記載の船舶推進機。
【請求項17】
前記制御装置は、前記動力源の回転速度を含む前記パラメータに基づいて前記アクチュエータを制御する、請求項14〜16のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項18】
前記フォワードバケットは、前記噴射口から後方に噴射された水を受けることにより、前記開位置側に回転するように構成されている、請求項10〜13のいずれか一項に船舶推進機。
【請求項19】
前記閉位置からの移動量に応じた復元力を発生して、前記フォワードバケットを前記閉位置に復帰させる付勢部材をさらに含む、請求項18に記載の船舶推進機。
【請求項20】
第1位置と第2位置と第3位置との間で移動可能であり操船者によって操作される操作部材と、
前記操作部材が前記第1位置から前記第2位置に移動すると前記リバースバケットが前記閉位置から前記開位置に移動し、前記操作部材が前記第2位置から前記第3位置に移動すると前記フォワードバケットが前記閉位置から前記開位置に移動するように、前記操作部材の位置に基づいて前記フォワードバケットおよびリバースバケットの少なくとも一方を移動させるバケット移動装置とをさらに含む、請求項10〜13のいずれか一項に船舶推進機。
【請求項21】
前記操作部材が前記第1位置と前記第2位置との間に配置されている状態では、前記操作部材の操作に拘わらず前記動力源の出力を一定に維持し、前記操作部材が前記第2位置と前記第3位置との間に配置されている状態では、前記第2位置からの前記操作部材の移動量に応じて前記動力源の出力を上昇させる制御装置をさらに含む、請求項20に記載の船舶推進機。
【請求項22】
船体の幅方向中央の左右両側に配置されており、水を後方に噴射する一対のノズルと、
前記一対のノズルにそれぞれ連結されており、右最大転舵位置と左最大転舵位置との間で略鉛直なD軸線まわりに左右に回転可能であり、前記ノズルから後方に噴射された水を後ろ方向または後ろ方向に対して左右に傾いた斜め後ろ方向に噴射する噴射口を形成する一対のデフレクタと、
前記船体の幅方向中央の左右両側に配置されており、背面視において前記噴射口の少なくとも一部を覆う閉位置と、前記噴射口を覆わない開位置との間で、略水平なF軸線まわりに上下に回転可能であり、前進方向の推力が発生するように、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を案内する一対のフォワードバケットとを含み、
前記一対のフォワードバケットが閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記右最大転舵位置と前記左最大転舵位置との間の直進位置よりも右側に配置されている状態では、右側の前記フォワードバケットが、右側の前記噴射口から右斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも右に傾いた右斜め後ろ方向および右方向のいずれか一方に延びる右案内方向に案内し、左側の前記フォワードバケットが、左側の前記噴射口から右斜め後ろに噴射された水を、前記直進位置での前記噴射口からの水の噴射方向と右方向との間の方向に案内するように構成されており、
前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態では、左側の前記フォワードバケットが、左側の前記噴射口から左斜め後ろに噴射された水を、前記噴射口からの水の噴射方向よりも左に傾いた左斜め後ろ方向および左方向のいずれか一方に延びる左案内方向に案内し、右側の前記フォワードバケットが、右側の前記噴射口から左斜め後ろに噴射された水を、前記直進位置での前記噴射口からの水の噴射方向と左方向との間の方向に案内するように構成された、船舶推進機。
【請求項23】
右側の前記フォワードバケットは、右側の前記ノズルに対して固定された前記F軸線まわりに上下に回転可能であり、左側の前記フォワードバケットは、左側の前記ノズルに対して固定された前記F軸線まわりに上下に回転可能である、請求項22に記載の船舶推進機。
【請求項24】
右側の前記フォワードバケットは、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも右側に配置されている状態で、右側の前記噴射口から後方に噴射された水の少なくとも一部を案内して、前記右案内方向に流れる右分流を形成し、
左側の前記フォワードバケットは、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、左側の前記噴射口から後方に噴射された水の少なくとも一部を案内して、前記左案内方向に流れる左分流を形成し、
前記一対のフォワードバケットは、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置に配置されている状態で、互いに流量が等しい前記右分流および左分流を形成し、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも右側に配置されている状態で、前記左分流よりも流量が大きい前記右分流を形成し、前記一対のフォワードバケットが前記閉位置に配置されており、かつ、前記一対のデフレクタが前記直進位置よりも左側に配置されている状態で、前記右分流よりも流量が大きい前記左分流を形成する、請求項22または23に記載の船舶推進機。
【請求項25】
前記船体の幅方向中央の左右両側に配置されており、後進方向の推力が発生するように、前記ノズルから前記デフレクタ内に流入した水を案内する一対のリバースバケットをさらに含み、
前記船体の幅方向中央に対して同じ側に配置された前記フォワードバケットおよびリバースバケットは、前記フォワードバケットが前記リバースバケットよりも下方に位置するように上下に並んでおり、前記F軸線まわりに一体的に回転可能である、請求項22〜24のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項26】
前記一対のフォワードバケットのそれぞれは、左右非対称な形状を有しており、前記一対のフォワードバケットは、前記船体の幅方向中央に関して対称に配置されている、請求項22〜25のいずれか一項に記載の船舶推進機。
【請求項27】
一対のフォワードバケットが左右に配置されたときに、形状も対称
前記一対のフォワードバケット全体が、左右対称な形状を有している、請求項26に記載の船舶推進機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図18E】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図25E】
【図26A】
【図26B】
【図27A】
【図27B】
【図27C】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図29A】
【図29B】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図30E】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図33A】
【図33B】
【図34A】
【図34B】
【図34C】
【図34D】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
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【図12E】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図18E】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図25E】
【図26A】
【図26B】
【図27A】
【図27B】
【図27C】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図29A】
【図29B】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図30E】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図33A】
【図33B】
【図34A】
【図34B】
【図34C】
【図34D】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【公開番号】特開2012−236586(P2012−236586A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−50906(P2012−50906)
【出願日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【出願人】(000010076)ヤマハ発動機株式会社 (3,045)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【出願人】(000010076)ヤマハ発動機株式会社 (3,045)
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