説明

色移り抵抗性唇用化粧品組成物のための無水のシリコーン変性フッ素化ポリマー

本発明の化粧品組成物は、塗布後に時間経過に伴う劣化に抵抗する耐久性の被膜を提供する。本発明の化粧品組成物は、
(A)無水混合物及び
(B)揮発性キャリアー、
を含み、前記(A)無水混合物が、
(1)シリコーン変性フッ素化ポリマー及び
(2)オルガノシロキサン樹脂、
の混合物であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコーン変性フッ素化ポリマー類、オルガノシロキサン樹脂、限定的なジオルガノポリシロキサンポリマー及び揮発性キャリアを含む、唇に塗布するのに好適な無水の色移り抵抗性唇用化粧品組成物に関する。塗布時に、組成物は、衣類、タオル、カップ、ハンカチ及びティッシュなどの物体と接触した際の色移りに抵抗する、薄いが耐久性のある被膜を形成する。本発明はまた、長時間つけるリップカラー製品にシリコーン変性フッ素化ポリマー類を添加することにより、性能及び/又は外観を向上させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
色移り抵抗性唇用製品はこの10年の間、消費者が日々の活動のストレスを抱えていると感じるにつれて、増大する人気を獲得してきた。これらのタイプの製品では、消費者はその唇用製品を1日に何度も塗らなくてもよいが、なおもつけたばかりのような外観を達成する。しかしながら、数々のこれらの製品の欠点の1つは、こうした製品の使用に伴う、唇上の望ましくない感触及び品質であった。例えば、消費者は、長期装着性をもたらすようにこれらの製品に被膜形成剤を含めることの結果として典型的に生じる、唇上のこわばった感触について苦情を述べている。加えて、消費者は、そのリップカラーをつけたときの品質について苦情を述べており、その色が一日中持続しない、すなわち、その色がつけたばかりの一貫した外見を長時間に渡って保持しないということを指摘している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように、消費者に対し、唇上に塗布及び装着されたときにより心地良い感触を与えるだけでなく、それと同時に、長時間に渡り新鮮に見えるような装着を与える唇用製品が、依然として必要とされている。本発明の組成物は、衣類、タオル、カップ、ハンカチ及びティッシュなどの物体と接触した際の色移りに一日中抵抗する完全な被膜を与えるだけでなく、つけたばかりの、一貫した外見を維持する品質をも提供する。加えて、光沢及び輝きなどの外観の効果が本発明の一段階の塗布で実証される。
【0004】
驚くべきことに、オルガノシロキサン樹脂、ジオルガノポリシロキサンポリマー及び揮発性キャリアと組み合わせたシリコーン変性フッ素化ポリマー含有組成物が、本発明者らは認識していたが、当該技術分野においては今まで認識されていなかった感覚及び装着性における効果をもたらすことが今回見出された。加えて、上記組成物は、衣服、タオル、ハンカチ及びティッシュなどの対象と接触した際の色移りに抵抗性を示す深在性(profound)被膜をもたらす。光沢及び輝きなどの外観の効果が本発明の一段階の塗布で実証される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の化粧品組成物は、塗布後に時間経過に伴う劣化に抵抗する耐久性の被膜を提供する。本発明の化粧品組成物は、
(A)無水混合物及び
(B)揮発性キャリアー、
を含み、前記(A)無水混合物が、
(1)シリコーン変性フッ素化ポリマー及び
(2)オルガノシロキサン樹脂、
の混合物であることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の組成物は、無水の色移り抵抗性唇用化粧品組成物である。本発明の化粧品組成物を含む唇用製品は、室温で、約0.5Pa・s〜約15Pa・s(約500cP〜約15,000cP)、好ましくは約0.5Pa・s〜約8Pa・s(約500cp〜約8,000cP)、より好ましくは約1Pa・s〜約5Pa・s(約1,000cP〜約5,000cP)の粘度を示す。
【0007】
本明細書で使用する場合、「含む」という用語は、他の工程及び成分を追加できることを意味する。この用語は、「から成る」及び「から本質的に成る」という用語を包含する。「から本質的に成る」という表現は、その組成物が追加成分を含み得ることを意味するが、その追加成分が、特許請求する組成物又は方法の基本的及び新規の特徴を実質的に変化させないものに限る。
【0008】
特に指定しない限り、百分率、割合、及び比率はすべて本発明の局所用組成物の全重量に基づいており、測定はすべて25℃で行われる。列挙する成分に関連するこのようなすべての重量は、活性レベルに基づくので、特に指定しない限り、市販の物質に含められている場合があるキャリアや副生成物を含まない。
本明細書で引用する全ての刊行物は、その全体を参考として本明細書に組み込む。
本明細書で使用するとき、「唇用製品」とは、唇に塗布でき、液体、従来の弾丸型、ジェル、クリーム、リップカラーペンなどの形態であってよい化粧品を意味する。
【0009】
本発明の組成物は、以下の成分を必ず含む。
【0010】
シリコーン変性フッ素化ポリマー
シリコーン変性フッ素化ポリマーは、ラジカル重合可能な基を含むフッ素化モノマーと、ラジカル重合可能な基を含むシリコーンマクロモノマーと、任意に第3のモノマーとの重合により形成される。本発明のシリコーンマクロモノマーの非限定的な例は、以下に示す一般構造により表される。
【0011】
【化1】

式中、Rは、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、ヘキシル、ビニル、アリル、シクロヘキシル、フェニル、フルオロアルキル及びこれらの混合物から成る群から選択される、1〜6個の炭素原子を含む1価の炭化水素基であり;R1は水素原子又はメチル基であり;R2は、1〜10個の炭素原子を有する、二価の、直鎖又は分枝鎖、置換又は非置換のアルキレン基である。単位「p」は10〜1000の値である。好ましくは、フッ素化モノマーは、1,1−ジヒドロペルフルオロアルキルアクリレート又はメタクリレート、1,1,2,2−テトラヒドロペルフルオロアルキルアクリレート又はメタクリレート、及びこれらの混合物から成る群から選択される。好ましくは、シリコーンマクロモノマーは、約5000以上の数平均分子量を有するモノメタクリルオキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン、約5000以上の数平均分子量を有するモノアクリルオキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0012】
本発明のシリコーン変性フッ素化ポリマーは、Tg及び溶解度を調整するためにラジカル重合可能な追加のモノマーを更に含んでもよい。そのようなモノマーは当業者には周知である。非限定的な例としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、エチルヘキシルアクリレート、エチルヘキシルメタクリレート等のアルキルアクリレートエステル類又はアルキルメタクリレートエステル類が挙げられる。
【0013】
理論によって制限されることなく、コポリマー中のフルオロ基の存在は、組成物の空気境界面にコポリマーを移動させ、そこで油及び水への抵抗性を付与し、最適な装着及び感覚上の効果をもたらす。フルオロ基は、ポリマーを表面へ移動させるだけでなく、フルオロポリマーを化粧品処方のその他の部分と不適合にし、これは、非シリコーン変性フッ素化ポリマーを用いた場合には問題となりうる。本発明のシリコーン変性フッ素化物質は、シリコーンを組み合わせ、それにより、処方のその他の成分及びフルオロ基との適合性は向上し、性能向上のため表面の変性をもたらす。
【0014】
本発明において有用なシリコーン変性フッ素化ポリマーは以下の一般構造を有する。
【0015】
【化2】

式中、各Rは独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、ヘキシル、ビニル、アリル、シクロヘキシル、フェニル、フルオロアルキル及びこれらの混合物から成る群から選択される。加えて、Rは、1〜6個の炭素原子を含有する一価の炭化水素基である。
【0016】
好ましくは、R1はH又はCH3であり、R2は、1〜10個の炭素原子を有する、二価の、直鎖又は分枝鎖、置換又は非置換のアルキレン基であり、R3は、カルボキシ、カルボキサミド、R2及び置換又は非置換アリーレンから成る群から選択される二価の基である。Rfは、フッ素化直鎖脂肪族、フッ素化分枝状脂肪族、フッ素化シリコーン及びフッ素化ポリエーテルから成る群から選択される一価のフッ素化物質である。好ましくは、Rfは1,1−ジヒドロペルフルオロアルキル又は1,1,2,2−テトラヒドロペルフルオロアルキルである。
【0017】
単位m、n、o及びzは、ポリマーの数平均分子量が10,000を超え、且つ、シリコーンの重量分画が5〜50重量%となるように調整できる。単位「p」は10〜1000の値である。本発明のシリコーン変性フッ素化ポリマーとしては、アクリレート類、メタクリレート類、スチレン類(styrenics)、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、オレフィン類及びその他のラジカル重合可能なポリマーが挙げられる。
【0018】
シリコーン変性フッ素化ポリマー類は本発明において、化粧品組成物の全体量の約0.01%〜約5%、好ましくは約0.1%〜約2.5%、最も好ましくは約0.25%〜約1%の濃度で使用される。好ましくは、シリコーン変性フッ素化ポリマー類は、10,000g/モル〜10,000,000g/モルの数平均分子量を有する。
【0019】
更に、本発明の組成物は、単独で、又は上記に開示したシリコーン変性フッ素化ポリマーと組み合わせて使用される、アミノシリコーン類、エポキシ変性シリコーン類、カルボキシ変性シリコーン類又はアクリレート系感圧性接着剤を含む変性シリコーンポリマーを含んでもよい。
【0020】
オルガノシロキサン樹脂
本発明の組成物はオルガノシロキサン樹脂を含む。この樹脂は、「M」単位R3SiO1/2、「D」単位R2SiO、「T」単位RSiO3/2、「Q」単位SiO2の組み合わせを、互いに対する比率がRnSiO(4-n)/2の関係を満足するように含んでいてもよく、式中、nは1.0〜1.50の値であり、Rはメチル基である。5%までのシラノール又はアルコキシ官能性も、加工の結果として樹脂構造内に存在する場合がある。オルガノシロキサン樹脂は、約1,000g/mol〜約10,000g/molの数分子量平均範囲を有する。樹脂は、トルエン、キシレン、イソパラフィン類及びシクロシロキサン類のような有機溶媒又は揮発性キャリアに可溶性であり、このことは、樹脂が、揮発性キャリア中で不溶性である程十分には架橋していないことを示す。特に好ましいのは、反復する一官能性すなわち「M」単位R3SiO1/2及び四官能性すなわち「Q」単位SiO2を含む樹脂、また別に米国特許第5,330,747号(クルシシク(Krzysik)、1994年7月19日発行)(参考として本明細書に組み込む)に開示されている「MQ」樹脂として知られるものである。本発明においては、「Q」官能性単位に対する「M」官能性単位の比率は約0.6〜約2.0、より好ましくは約0.6〜約0.9、最も好ましくは約0.7である。市販のオルガノシロキサン樹脂の例は、ミシガン州エードリアン(Adrian)のワッカー・シリコーンズ社(Wacker Silicones Corporation)から入手可能なワッカー(Wacker)803及び804、並びにゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)からのG.E.SR1000である。
【0021】
オルガノシロキサン樹脂は本発明において、オルガノシロキサン樹脂、ジオルガノポリシロキサンポリマー類及び変性シリコーン類の全体量の、約10%〜約95%、好ましくは約55%〜約80%、最も好ましくは60%〜約70%の濃度で使用される。
【0022】
ジオルガノポリシロキサンポリマー
本発明は、上記で開示したオルガノシロキサン樹脂と組み合わされるジオルガノポリシロキサンポリマーを利用する。出願人らは、好適なポリマーは25℃で少なくとも約1m2/s(約1,000,000cSt)の粘度を示すことを見出した。
【0023】
本発明のジオルガノポリシロキサンポリマーは、式(R2SiO)に相当する繰り返し単位を含み、式中、Rは1〜6個の炭素原子を含有する一価の炭化水素基であり、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tーブチル、アミル、ヘキシル、ビニル、アリル、シクロヘキシル、フェニル、フルオロアルキル、及びこれらの混合物から成る群から選択される。本発明で利用されるジオルガノポリシロキサン類は、1つ以上の前記炭化水素基をシロキサンポリマー主鎖の置換基として含有してもよい。ジオルガノポリシロキサン類は、式(R’3Si)のトリオルガノシリル基を末端としてもよく、式中、R’は1〜6個の炭素原子を含有する一価の炭化水素、水酸基、アルコキシル基及びこれらの混合物から成る群から選択される基である。ジオルガノポリシロキサンポリマーが存在する場合、それがオルガノシロキサン樹脂材料と揮発性キャリアとの混合物において相溶性であることは必要不可欠である。「相溶性」という用語は、そのジオルガノポリシロキサン、オルガノシロキサン樹脂、及び揮発性キャリアが、特定の配合のために必要な比率で共に混合された場合に、均質なブレンドを形成することをいう。特に好ましいジオルガノポリシロキサンポリマーは、本明細書においてPDMSと称されるポリ(ジメチルシロキサン)である。好適なジオルガノポリシロキサンポリマーは以下の構造式を有し、式中、nは約1500〜約4500に等しい。
【0024】
【化3】

【0025】
揮発性キャリア
本発明では、上記のオルガノシロキサン樹脂とジオルガノシロキサンポリマーとの組み合わせは、パッケージ/アプリケータを用いて容易に唇表面に移動されなければならない。送達を達成するためには、上記のこの組み合わせはキャリア、特に揮発性キャリアに組み入れられる必要があり、この揮発性キャリアは唇の表面から迅速に揮発して上記で説明した薄い耐久性のある被膜を残存させる。揮発性キャリアは前記オルガノシロキサン樹脂及びジオルガノシロキサンポリマーを可溶化しなければならない。
【0026】
揮発性キャリアは、組成物の約10%〜約90%、好ましくは約15%〜約80%、最も好ましくは約20%〜約70%を構成する。本発明の揮発性キャリアは、揮発性炭化水素、揮発性シリコーン類及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0027】
本発明で有用な炭化水素油には、60〜260℃の範囲の沸点を有するもの、より好ましくは約C5〜約C20の鎖長を有する炭化水素油、最も好ましくはC7〜C16のイソパラフィン類が挙げられる。これらのイソパラフィン類の最も好ましいものは、イソドデカン、イソヘキサデカン、イソドデコサン(isododecosane)、2,2,4−トリメチルペンタン、2,3−ジメチルヘキサン及びこれらの混合物から成る群から選択される。2,2,4,6,6−ペンタメチルへプタンとしても知られるイソドデカンが最も好ましい。本発明の組成物に含めるのに好適なイソドデカンは、多くの供給源から、例えば、プレスパース社(Presperse,Inc.)から、パーメチル(Permethyl)99Aとして入手可能である。
【0028】
好ましい揮発性シリコーン流体類としては、次式に相当する4、5及び6員環状構造を有するシクロメチコン類が挙げられる。
【0029】
【化4】

式中、Xは約3〜約6である。前記揮発性シリコーン類としては、すべてダウ・コーニング社(Dow Corning Corporation)からの244流体、344流体及び245流体、並びに345流体が挙げられる。
【0030】
増粘剤/構造ビルダー
本発明の化粧品組成物はまた、増粘剤及び/又は構造ビルダーを含んでもよく、これらは粘度を構築する働きに加えて顔料を分散させる働きを有する。本発明に有用な増粘剤及び/又は構造ビルダーとしては、有機変性粘土類、燻蒸シリカ(fumed silica)、シルゲル類(silgels)又はシリコーンエラストマー類、アルキルシリコーンワックス類、シリコーンポリアミド、トリヒドロキシステアリン、二元ブロック/三元ブロックコポリマー類、及びシルセキオキサン・架橋型ポリマー(crosspolymers)類が挙げられるが、これらに限定されない。本発明で有用な有機変性粘土類としては、ヘクトライト、ベントナイト、スメクタイト、及びモンモリロナイト粘土が挙げられるが、これらに限定されない。
増粘剤及び/又は構造ビルダーが存在する場合、組成物はその約10重量%未満、より好ましくは約5重量%未満、最も好ましくは約1重量%〜約3重量%を含む。
【0031】
顔料
本明細書で使用するのに好適な顔料は、唇用組成組成物(lip composition compositions)に使用するのに好適なすべての無機及び有機着色料/顔料である。これらは通常、アルミニウム、バリウム若しくはカルシウムの塩類又はレーキ類である。レーキは、固形希釈剤で伸ばされる若しくは薄められる顔料、又は、吸着性の表面(通常はアルミニウム水和物である)上にて水溶性染料を沈着させることによって調製される有機顔料のいずれかである。酸性染料又は塩基性染料からの不溶性の塩を沈着させてもレーキが形成される。本明細書ではカルシウムレーキ及びバリウムレーキも使用される。
【0032】
本発明の好ましいレーキは、赤色3号アルミニウムレーキ、赤色21号アルミニウムレーキ、赤色27号アルミニウムレーキ、赤色28号アルミニウムレーキ、赤色33号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、黄色6号アルミニウムレーキ、黄色10号アルミニウムレーキ、橙色5号アルミニウムレーキ及び青色1号アルミニウムレーキ、赤色6号バリウムレーキ、赤色7号カルシウムレーキ、赤色30号タルクレーキ、並びに赤色30号アルミニウムレーキである。
【0033】
染料類及びパール類、酸化チタン類、赤色6号、赤色21号、青色1号、橙色5号及び緑色5号染料、チョーク、タルク、酸化鉄類並びにチタン化雲母類(titanated micas)などのその他の着色料並びに顔料もまた、唇用組成物に含めることができる。
【0034】
本発明の組成物は使用者に求められる外見を提供するのに十分な顔料を含有する。顔料は、上記で開示したジオルガノポリシロキサンポリマー類の濃度に関連した濃度で本明細書で使用される。この濃度は、顔料に対するジオルガノポリシロキサンポリマー及びオルガノシロキサン樹脂の組み合わせの比率として表される。本発明では、この比率は約1:1〜約30:1、好ましくは約1.5:1〜約15:1、最も好ましくは約2:1〜約10:1である。
【0035】
加えて、本発明の化粧品組成物は無水である。本明細書で使用するとき、「無水」とは、組成物がその約5重量%未満の水、より好ましくは約2重量%未満の水、更により好ましくは約1重量%未満の水を含んでいることを意味する。
本発明の化粧品組成物はまた、液体唇用製品の形態でもある。このような場合、組成物はその約2重量%未満のワックス類、より好ましくは約1重量%未満のワックス類、最も好ましくは約0.5重量%未満のワックス類を含む。
【0036】
ワックス
ワックスは、それらが被膜形成プロセスを妨げない濃度で使用されるならば、本発明で使用してもよい。
ワックスは融解性の低い高分子量の有機混合物又は化合物として定義され、室温で固体であり、一般には、それらがグリセリド類を含有していないということを除いては組成において脂肪及び油と類似している。一部のものは炭化水素であり、他のものは脂肪酸類及びアルコール類のエステル類である。本発明で有用なワックスは、動物性ワックス類、植物性ワックス類、鉱物ワックス類、天然ワックス類の種々の留分、合成ワックス類、石油ワックス類、エチレンポリマー類、フィッシャー−トロプシュワックス類などの炭化水素タイプ、シリコーンワックス類及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0037】
本発明で有用な具体的なワックスは、合成ワックス類、オゾケライト、ホホバエステル類、ペトロライト社(Petrolite Corporation)から入手可能な「ユニリン類(Unilins)」、ISP社(ISP Company)から入手可能な「ガネックス(Ganex)」アルキル化ポリビニルピロリジン類、C22〜C50の脂肪族アルコール類及びこれらの混合物から成る群から選択される。合成ワックスとしては、ワース(Warth)著、ワックスの化学技術(Chemistry and Technology of Waxes)、第2部、1956年、レインホールド出版(Reinhold Publishing)に開示されているものが挙げられ、本明細書に参考として組み込まれる。本明細書で最も有用なワックスは、C8〜C50の炭化水素ワックス類から選択される。こうしたワックスには、二価アルコールと組み合わされたエチレンオキシドの長鎖ポリマー類、すなわちポリオキシエチレングリコールが含まれる。こうしたワックスとしては、カーバイド・アンド・カーボン・ケミカルズ社(Carbide and Carbon Chemicals company)から入手可能なカーボワックス(Carbowax)(商標)が挙げられる。その他の合成ワックスには、鎖の端部で集まるOH又は他の末端基(stop length)を有するエチレンの長鎖ポリマーが含まれる。こうしたワックスとしては、上記に開示した文書の465〜469頁に開示されているようなフィッシャー−トロプシュワックス類があり、またロス社(Ross company)から入手可能なロスワックス(Rosswax)、及びアスター・ワックス社(Astor Wax Company)から入手可能なPT−0602が挙げられる。
【0038】
本発明の化粧品組成物はまた、液体唇用製品の形態でもある。このような場合、組成物はその約2重量%未満のワックス類、より好ましくは約1重量%未満のワックス類、最も好ましくは約0.5重量%未満のワックス類を含む。
【0039】
他の成分
本発明の組成物に使用してもよい、化粧品分野で使用されるように認可された数多くの他の成分がある。このような成分は化粧品での使用が認可されたものであり、CTFA化粧品成分ハンドブック(CTFA Cosmetic Ingredient Handbook)、第2版(トイレ化粧品・香料工業協会(The Cosmetic,Toiletries,and Association,Inc.)、1988年、1992年)などの参考文献に列挙されているのを見出すことができる。前記の材料は、組成物が塗布されてそこで被膜が形成された時点で、それらの材料を含むことでその組成物が著しく崩壊されない限り、使用してもよい。前記の成分には、芳香剤、着香油、日焼け止め剤などのスキンケア成分、乳化剤等がある。前記組成物が芳香剤、着香油、ラノリン、日焼け止め剤、特にPABA、又は他の感覚剤及び刺激剤を含有しない場合には、低刺激性の組成物を本発明にすることができる。
【0040】
補完的製品は、組成物を補完し、使用者に対するその審美的な魅力を改善するために、本発明と共に使用してもよい。特に、本発明の化粧品組成物は、唇用化粧品キットにおいてこのような補完的製品と組み合わせてもよいことが意図されている。
【0041】
本発明の化粧品組成物の塗布後に形成された被膜を覆ってこのような製品が塗布される本発明の方法で、この補完的製品が使用されることが具体的に想定されている。例えば唇用組成物の場合、補完的製品は唇の光沢及び輝きを高め、滑らかな感じを与えるために利用されてもよい。こうした製品は、別の場合には「オーバーコート」又は「上塗」として知られており、スティック又は液体の形態であってもよく、そのオーバーコートを含む材料の集合体が本発明の組成物を著しく崩壊させない限り、市販の又は開発中のいかなるものも含むことができる。オーバーコート組成物はクリア若しくは透明であってもよく、又はオーバーコートと一緒に見た場合に所望の色を生ずる染料及び/若しくは着色料を含有していてもよい。
【0042】
補完的製品の配合において非常に有用であると示されてきたこうした材料の1つは、スクロースポリエステル類(本明細書ではSPE類と称される)等のポリオールポリエステル類である。SPE類は糖及び植物油から誘導される合成分子であり、非消化性油類の関連において特許文献に広く開示されてきた。このような組成物は、米国特許第3,600,186号(1971年8月17日発行)、同第4,005,195号(1977年1月25日発行)、同第4,005,196号(1977年1月25日発行)(すべてプロクタ−・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Company)に譲渡)におおむね開示されており、これらはすべて参考として本明細書に組み込まれる。
有意な濃度のSPE類を有するオーバーコート組成物は本組成の唇用組成物と非相溶性であり、それらの塗布の際に、本発明の化粧品組成物が崩壊されない。
【0043】
本発明の好ましい実施形態では、上塗組成物を含む補完性の製品は、安全且つ有効な量の高分子植物油皮膚軟化剤を含む。より好ましくは、この高分子植物油皮膚軟化剤は、アブラナ(Brassica Campestris)及びシナアブラギリ油(Aleurites Fordiioil)のコポリマー(ポリトリグリセリルエルケート/エリオステアレートとしても公知である)であり、このコポリマーは分子量が25,000〜110,000(又は6500〜約7500ダルトン)の範囲である不飽和複合エステルである。この皮膚軟化剤は、トリ−K(Tri-K)から商標名グロサマー(Glossamer)L−6600で市販されており、上塗が本発明の化粧品組成物を覆って保護被膜を形成できるようにする。このような上塗組成物は、塗布されたベースコート及び上塗に、よりクリーミーな感覚を与えるのを助け、また化粧品組成物並びに上塗組成物の水及び擦り落ちに対する抵抗性も高める。より好ましい実施形態では、高分子植物油皮膚軟化剤は、上塗組成物の約0.1重量%〜約50重量%、より好ましくは約2重量%〜約20重量%、最も好ましくは約4重量%〜約15重量%の量で存在する。
【0044】
また、本発明のシリコーン変性フッ素化ポリマーは、本発明の組成物と共に、又は、その他の色移り抵抗性化粧品組成物と共に、上塗として使用することができる。加えて、アミノシリコーン類、エポキシ変性シリコーン類及びカルボキシ変性シリコーン類、又はアクリレート系感圧性接着剤を含む変性シリコーンポリマーは、単独で、又は上塗としての本発明のシリコーン変性フッ素化ポリマーと組み合わせて使用することができる。
【0045】
本発明の使用方法
本発明の方法は簡単である。使用者は本発明の組成物を好適な液体化粧品アプリケータから直接皮膚に塗布する。液体製品に使用されるこのようなアプリケータの1つは、英国特許第21198037号(1990年5月9日発行、日本の三菱鉛筆(Mitsubishi Pencil Co.,Ltd.)に譲渡)に開示されている液体ペンパッケージである。別のパッケージは棒(wand)が貯蔵槽に浸漬されていて、その棒の先端にある組成物が皮膚の表面に塗布されるものである。このようなパッケージは日本実用新案(Japanese Utility Model)第64000822Y2号(資生堂)に開示されている。
【0046】
本発明で有用な別の化粧品ディスペンサーは、米国特許第5851079号(リチャードL.ホーストマン(Richard L. Horstman)ら、1998年12月22日発行)に開示されているように用量が徐々に増加する一方向ツイストアップ分配装置(unidirectional twist-up dispensing device)である。こうしたツイストアップ分配装置は、開放分配端部と、チャンバー内に配置されチャンバー内での並進運動に制限されているピストンとを有するチャンバーを画定している中空のハウジングを含むことができる。ピストンは好ましくは、そのピストンから伸びていて作動装置のねじ付き開孔と係合するねじ付きのロッドを有しており、その作動装置が回転するとそのピストンが分配端部に向かって進行するようになされている。作動装置の回転により製品が分配端部から分配される。好ましくはアプリケータが前記チャンバーと流体連通するようにハウジングの分配端部に取り付けられ、製品がそのアプリケータを通じて分配される。このアプリケータは口金(ferrule)及び適用部を含むことができ、この口金はハウジングの分配端部に取り付けられ、適用部は中に少なくとも1つの開口部を有する。例えば、繊維ブラシ又は上部をフロック加工した適用面を含む、アプリケータの幾つかの変形形態を利用することができる。フロック加工は、実質的に適用面に直角な、薄くて短いプラスチック繊維のマットである。繊維ブラシの毛は好ましくは先細となされ、プラスチック材料で作製される。あるいは、使用者は当該技術分野で公知のより伝統的なアプリケータ又は器具を使用してもよい。
【0047】
上述したように、使用者は組成物を塗布し、その際使用者はその組成物が損傷を受けるよりも前に乾燥させることができる。組成物が乾燥された時点で、上記に開示した上塗製品のような補完的(complimentary)製品が乾燥した製品を覆って塗布されて使用者に審美的に心地良い作用をもたらし得る。上塗組成物は、本発明の組成物の使用に関して記載したものと同じ分配装置を利用してよい。
【0048】
本発明の組成物は、化粧品を取り除くために、ワセリン又はジメチコン系化粧品リムーバーを塗布し、その範囲をティッシュを用いてやさしく擦ることによって除去することができる。
【実施例】
【0049】
(実施例1)
40グラムのアクリル酸t−ブチル、40グラムのヘプタデカフルオロデシルアクリレート、及び20グラムのポリジメチルシロキサンマクロモノマーを、100グラムのトルエン及び和光化学(Wako Chemicals)から入手したV−601反応開始剤0.25グラムと共に丸底フラスコ中で組み合わせる。この混合物を脱気して、窒素を補給し、次いで、65℃に48時間加熱する。形成されるポリマーはメタノールから沈殿させ、乾燥し、次いで、アセトン中で再び溶解させ、メタノールから再び沈殿させ、乾燥させる。
【0050】
(実施例2)
【0051】
【表1】

1 ワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)からDM300000として入手可能な0.3m2/s(300,000cSt)ポリジメチルシロキサン。25℃で0.4m2/s(400,000cSt)、0.5m2/s(500,000cSt)、0.6m2/s(600,000cSt)、0.7m2/s(700,000cSt)、0.8m2/s(800,000cSt)、0.9m2/s(900,000cSt)の粘度を有するポリジメチルシロキサン類を代用してもよい。
2 エレメンティス(Elementis)から入手可能なベントンゲルISD(Bentone Gel ISD)。
3 パーメチル社(Permethyl Corporation)から入手可能なパーメチル(Permethyl)99A。
4 ゼネラル・エレクトリック(General Electric)からSR1000として入手可能なMQ樹脂(M:Qは0.7:1)。
5 エンゲルハード(Engelhard)から入手可能なフラメンコスーパーパール(Flamenco Superpearl)。
【0052】
グループAの成分をビーカー内で組み合わせ、プロペラミキサーを用いて混合物が均質になるまで混合する。グループAの混合物にグループBの成分を加え、乾燥粉末を大雑把に組み込むようにその混合物を乾式混合する。次いで、配合物を、顔料がすべて十分に分散されるまで均質化する。得られた流体を個々のパッケージに移す。
【0053】
(実施例3)
実施例1からのポリマーの溶液は、1グラムのポリマーを7mlのイソドデカン中に溶解させることにより作製される。これを、実施例2の93グラムの化粧品組成物と15分間撹拌することにより混合し、試験のための生成物を形成させる。
【0054】
(実施例4)
実施例1からのポリマーの溶液は、1グラムのポリマーを10mlのエタノール中に溶解させることにより作製される。これを、実施例2からの生成物の予め乾燥させた被膜上の「上塗」として塗る。
【0055】
「発明を実施するための最良の形態」において引用したすべての文書は、関連する部分において、参考として本明細書に組み込まれるが、いかなる文書の引用も、本発明に関する先行技術であることの容認と考えられるべきではない。
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、その他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)無水混合物及び(B)揮発性キャリアーを含む化粧品組成物であって、
前記(A)無水混合物が、
(1)シリコーン変性フッ素化ポリマー及び
(2)オルガノシロキサン樹脂、
の混合物であることを特徴とする化粧品組成物。
【請求項2】
増粘剤及び構造ビルダーから成る群を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項3】
前記増粘剤及び構造ビルダーが、有機変性粘土類、燻蒸シリカ(fumed silica)、シルゲル類(silgels)、アルキルシリコーンワックス類、シリコーンポリアミド、二元ブロック/三元ブロックコポリマー類及びシルセキオキサン・架橋型ポリマー類(crosspolymers)から成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項4】
前記有機変性粘土類が、ヘクトライト、ベントナイト、スメクタイト、モンモリロナイト粘土及びこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の化粧品組成物。
【請求項5】
前記オルガノシロキサン樹脂が、「M」単位R3SiO1/2、「D」単位R2SiO、「T」単位RSiO3/2、「Q」単位SiO2及びこれらの混合物を、RnSiO(4-n)/2の関係を満足するように選択される比率で含み、式中、nは約1.0〜約1.50であり、Rはメチル基であることを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項6】
前記オルガノシロキサン樹脂が、「M」単位R3SiO1/2及び「Q」単位SiO2を含み、式中、SiO2に対するR3SiO1/2の比率は約0.7であり、式中、nは約1.2であることを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項7】
ジオルガノポリシロキサンポリマーを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項8】
前記ジオルガノポリシロキサンポリマーが、式(R2SiO)の繰り返し単位を含み、式中、Rは1〜6個の炭素原子を含有する炭化水素側基(hydrocarbon side group)であることを特徴とする請求項7に記載の化粧品組成物。
【請求項9】
前記炭化水素側基が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、ヘキシル、ビニル、アリル、シクロヘキシル、アミノアルキル、フェニル、フルオロアルキル及びこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項8に記載の化粧品組成物。
【請求項10】
前記ジオルガノポリシロキサンポリマーが、式(R’3Si)のトリオルガノシリル基によって終端されており、式中、R’は、1〜6個の炭素原子、水酸基、アルコキシル基及びこれらの混合物から成る群から選択される一価の炭化水素基であることを特徴とする請求項8に記載の化粧品組成物。
【請求項11】
前記ジオルガノポリシロキサンポリマーが、ポリジメチルシロキサンであることを特徴とする請求項10に記載の化粧品組成物。
【請求項12】
前記シリコーン変性フッ素化ポリマーが、約10,000g/モル〜約10,000,000g/モルの数平均分子量を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項13】
前記ジオルガノポリシロキサンポリマーが、25℃で少なくとも約1,000,000cStの粘度を有することを特徴とする請求項7に記載の化粧品組成物。
【請求項14】
前記揮発性キャリアが、炭化水素油類、シリコーンオイル類及びこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項15】
前記揮発性キャリアが、イソドデカンであることを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項16】
室温で約500cP〜約15,000cPの粘度を有する請求項1に記載の組成物を含むことを特徴とする唇用製品。
【請求項17】
安全且つ有効な量のシリコーン変性フッ素化ポリマーを含む上塗組成物(topcoat composition)を含むことを特徴とする補完的(complimentary)製品。
【請求項18】
a.好適な化粧品アプリケータから組成物を直接、唇に塗布する工程;及び
b.前記唇上で、前記組成物の乾燥被膜を形成する工程であって、前記被膜が損傷を受ける前に前記乾燥被膜を形成できるようにする工程
を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物を、唇に塗布する方法。
【請求項19】
上塗組成物を含む補完的(complimentary)製品を、前記乾燥被膜上に塗布する追加の工程を含み、前記補完的(complementary)製品の塗布時に、前記被膜が崩壊しないことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記上塗組成物が、安全且つ有効な量の高分子植物油皮膚軟化剤を含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記上塗組成物が、シリコーン変性フッ素化ポリマー類、並びに、アミノシリコーン類、カルボキシ変性シリコーン類、エポキシ変性シリコーン類及びこれらの混合物から成る群から選択される変性シリコーン類、から成る群から選択される、安全且つ有効な量のシリコーンを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項22】
(I)(A)無水混合物及び(B)揮発性キャリアーを含む化粧品組成物、並びに
(II)安全且つ有効な量の高分子植物油皮膚軟化剤を含む上塗組成物を含む補完的(complementary)製品、
を含む唇用化粧品キットであって、
前記(A)無水混合物が、
(1)シリコーン変性フッ素化ポリマー、
(2)オルガノシロキサン樹脂及び
(3)ジオルガノポリシロキサンポリマーの混合物であって、
前記組成物が、単相の唇用製品として存在することを特徴とする唇用化粧品キット。
【請求項23】
(I)(A)無水混合物及び(B)揮発性キャリアーを含む化粧品組成物、並びに
(II)アクリレート系感圧性接着剤、シリコーン変性フッ素化ポリマー類;並びに、アミノシリコーン類、カルボキシ変性シリコーン類、エポキシ変性シリコーン類及びこれらの混合物から成る群から選択される変性シリコーン類、から成る群の少なくとも1種を、安全且つ有効な量含む上塗組成物を含む補完的(complementary)製品、
を含む唇用化粧品キットであって、
前記(A)無水混合物が、
(1)シリコーン変性フッ素化ポリマー、
(2)オルガノシロキサン樹脂及び
(3)ジオルガノポリシロキサンポリマーの混合物であって、
前記組成物が、単相の唇用製品として存在することを特徴とする唇用化粧品キット。
【請求項24】
(I)(A)無水混合物及び(B)揮発性キャリアーを含む化粧品組成物、並びに
(II)アクリレート系感圧性接着剤、シリコーン変性フッ素化ポリマー類;並びに、アミノシリコーン類、カルボキシ変性シリコーン類、エポキシ変性シリコーン類及びこれらの混合物から成る群から選択される変性シリコーン類、から成る群の少なくとも1種を、安全且つ有効な量含む上塗組成物を含む補完的(complementary)製品、
を含む唇用化粧品キットであって、
前記(A)無水混合物が、
(1)オルガノシロキサン樹脂及び
(2)ジオルガノポリシロキサンポリマーの混合物であって、
前記組成物が、単相の唇用製品として存在することを特徴とする唇用化粧品キット。

【公表番号】特表2007−525411(P2007−525411A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−501280(P2006−501280)
【出願日】平成16年4月14日(2004.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/011976
【国際公開番号】WO2004/091560
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】