説明

芳香付与固形物

本発明は、特定最小量の特定無機担体材料、香料、及び少なくとも 0.1 重量%の量の非イオン性界面活性剤を含んでなる粒子、その製造方法、該粒子を含む洗剤組成物、及び該洗剤組成物を用いた布地の洗濯方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、30 重量%の最小量の特定無機担体材料、香料、及び少なくとも 0.1 重量%の量の非イオン性界面活性剤を含む粒子、該粒子の製造方法、該粒子を含む洗剤組成物、並びに該洗剤組成物を用いた布地の洗濯方法に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯物の洗濯、トリートメント及び後処理において、洗濯液又は濯ぎ液自体並びに洗濯液又は濯ぎ液で処理した洗濯物に好ましい芳香を与えるため、洗剤及び後処理組成物に少量の香料を添加することが一般に行われている。また、色及び外観に加えて、洗剤及び後処理組成物の芳香は、審美的な製品の印象の重要な一面であり、特定の製品に対する消費者の賛否決定における重要な因子である。芳香付与のために、香料を組成物に直接配合してもよいし、別の工程で洗濯液又は濯ぎ液に添加してもよい。前者の方法は、確定した製品特性を確立するのに対し、後者の方法では、オードトワレ又はアフターシェーブローションの選択と同様に、消費者が個々に、市販の様々な香料から好みのものを選択できる。
【0003】
これに応じて、芳香付与成形物品、並びに洗濯液及び濯ぎ液に芳香付与する方法は、従来技術に広範に記載されている。例えば、DE 41 33 862(Henkel)は、担体材料、香料、並びに任意の他の一般的な洗剤成分及びクレンジング剤成分を含むタブレットを開示している。同明細書では、ソルビトールが担体材料であり、炭酸塩及び酸の発泡性系 20〜70 重量%が使用されている。例えば家庭用洗濯機の後濯ぎサイクル又は布地柔軟化サイクルにおいて添加され得る該タブレットは、約 3〜15 重量%、好ましくは 5〜10 重量%の香料を含む。崩壊剤含有量が高いので、該タブレットは、空気中の湿気に敏感であり、適当な保護方法で保管されなければならない。
【0004】
DE 39 11 363(Baron Freytag von Loringhoven)では、芳香強化洗濯液又は濯ぎ液、並びにこの目的に適した芳香付与組成物の製造方法が記載されている。カプセル又はタブレットとして存在する該付与組成物は、液状で乳化剤と共に香料を含むか(カプセル)、充填材及び担体材料に固定されており(タブレット)、ケイ酸ナトリウムアルミニウム及びシクロデキストリンが担体材料として記載されている。カプセル又はタブレットの香料含有量は、1 cm3 超のカプセル又はタブレット体積あたり少なくとも 1 g である。少なくとも 5 cm3 の体積あたり 2.5 g 超の香料を含むタブレット又はカプセルが好ましい。保管のため、対象のタイプのタブレット又はカプセルは、成分を保護するために気密外層及び水密外層を有さなければならない。同明細書は、適当なタブレットの製造方法又は物理特性の更なる詳細を与えていない。
【0005】
WO 94/25563(Henkel-Ecolab)では、高圧タブレット化を含まないマイクロ波技術による、洗剤及び活性クレンザーの成形品の製造方法を記載している。この方法によって製造された成形品は、崩壊剤を必要としない破壊抵抗に加えて、極めて高い溶解速度又は崩壊速度を特徴とする。同時に、それらは貯蔵安定であり、追加の予防措置なく保管することができる。洗剤及びクレンジング剤に一般的な 1〜3 重量%の香油含有量を有する成形品も、同方法によって製造できる。一般に香油は容易に揮発し、従って、マイクロ波への暴露時に蒸発さえするであろう。故に、比較的高濃度の易揮発性液体物質を使用する場合は、マイクロ波技術によって製造された成分と敏感な液体物質を含む成分からなる2成分系が記載されている。
【0006】
洗濯液に芳香付与し、洗剤及びクレンジング剤に使用される粒状添加剤が、その製造方法と共に、WO 97/29176 及び WO 97/29177(Procter & Gamble)に記載されている。これらの特許公報の教示によれば、香料を多孔性担体材料(例えばスクロースとゼオライトXの混合物)に担持し、次いで被覆材料(炭水化物)を塗布し、所望の粒度分布を確立する。
【0007】
DE 197 35 783 A1(Henkel)は、担体材料、20〜50 重量%の香料、及び任意に洗剤及びクレンジング剤に一般的な他の助剤及び添加剤を含んでなる、高濃縮芳香付与成形品を記載している。香料の量を除いた後、成形品の少なくとも 50 重量%は、脂肪酸及び脂肪酸塩からなる。これらの芳香付与成形品は、洗剤及びクレンジング剤への芳香付与、そして洗濯機中の洗濯物への芳香付与の両方に適している。
【0008】
洗濯機中の洗濯物への芳香付与方法は、DE 195 30 999(Henkel)に記載されている。同方法では、マイクロ波への暴露によって製造された香料含有成形品を、洗濯機の最終濯ぎサイクルで使用する。同明細書の教示によれば、主に水溶性の担体材料、含水物質、任意に界面活性剤及び香料の混合物を適当な型に導入し、マイクロ波に暴露して混合物を焼結することによって、3 mm 超の粒径及び 1100 g/l までの嵩密度を有する好ましくは球状の成形品を製造する。成形品の香料含有量は 8〜40 重量%であり、使用される担体材料は、デンプン、シリカ、ケイ酸塩、二ケイ酸塩、リン酸塩、ゼオライト、ポリカルボン酸のアルカリ塩、ポリグルコサンの酸化物及びポリアスパラギン酸を含む。同明細書に記載されている成形品の製造方法の重要な必須条件は、成形品を形成するために、少なくとも一部の結合水が、マイクロ波によって焼結される混合物中に存在すべきことであり、即ち、出発物質が少なくとも部分的に水和物として存在すべきであることである。
【0009】
従来技術に記載されている提案解決法は、担体材料に香料を固定するために追加保護層もしくは被膜のいずれかを要するか、或いは洗剤及びクレンジング剤への芳香付与、並びに例えば洗濯機の最終濯ぎサイクルにおける単一香料としての直接使用に等しく適当ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この背景から、本発明の目的は、香料の固形状製剤を提供することである。本発明の製剤は、十分な量の香料を含むことができ、気密性被膜層なしに通常の洗剤及びクレンジング剤に配合できる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の主題は、ゼオライト、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、シリカ及び/又はこれらの混合物からなる群から選ばれる無機担体材料を、担体材料に吸着した及び/又は吸収された香料と共に含む粒子であり、該粒子は、粒子全体に基づいて少なくとも 0.1 重量%の非イオン性界面活性剤を含む。
【0012】
担体材料は、好ましくは、非イオン性界面活性剤を含む。即ち、非イオン性界面活性剤は、本質的に担体材料中に分散されており、特に、担体材料表面に著しく豊富というわけではない。
【発明の効果】
【0013】
意外なことに、一連の利点は、本発明の主題から得られた。従って、例えば衣類を本発明の粒子を含む洗剤組成物で洗ったとき、非イオン性界面活性剤を含まない対応粒子と比較すると、本発明の粒子が、消費者に芳香のより強い知覚を与えることが見出された。意外なことに、洗剤に含まれた香料の実質量が等しい場合でさえ、従来の芳香付与洗剤組成物で洗濯された洗濯物と比較して、本発明の粒子を含む洗濯洗剤で洗濯された洗濯物から、消費者がより強い芳香を知覚することが見出された。故に、本発明は、粒子及び対象に直接関係する芳香効果を増加させる。これらの粒子は、例えば、洗剤組成物、及び対象(この場合は洗剤組成物)で処理される布地のような物品に組み込まれる。
【0014】
意外なことに、本発明の粒子の更なる利点は、該粒子に配合された香料成分が、非イオン性界面活性剤を含まない他の比較可能な粒子と比べて安定化されることである。担体材料に配合された香料が、担体材料中で、程度の差はあるがゆっくりと部分的に分解することはしばしば起こる。一方、本発明の粒子では、この分解が少なくとも遅延される。従って、本発明は、香料安定化効果を与える。この効果は、粒子が、その特性、例えばアルカリ性故に香料の安定性にはむしろ不利な、例えば洗剤組成物のような対象に配合される場合に、特に発揮される。本発明において、香料安定化効果は、特に好ましい作用である。
【0015】
更に、意外なことに、本発明の粒子がもたらした芳香の知覚が、直接的かつ間接的により長く持続することが見出された。これに関して、用語「間接的」は、本発明の粒子が、非イオン性界面活性剤を含まないが同量の香料を含む他の比較可能な粒子より、長時間芳香性であることを意味する。これに関して、用語「直接的」は、本発明の粒子を含む対象(例えば洗剤組成物)がより長時間芳香性であり、これらの対象(例えば布地洗濯用洗剤組成物)の使用時でさえ、このように処理された物品(この場合は洗濯された布地)がより長時間芳香性であることを意味する。
【0016】
本発明はまた、遅延作用する芳香(知覚)を与える。この遅延作用する芳香(即ち、芳香知覚の持続)は、粒子、粒子含有対象、及び該対象で処理された物品に関する。
【0017】
意外なことに、本発明の重要な利点は、非イオン性界面活性剤の配合又は存在により、粒子の担体材料がより多量の香料を担持できることである。非イオン性界面活性剤不存在の場合は、比較的少量の香料しか担持されない。担体材料がある量の添加物質を受容しなければならないとき、担体材料に吸収され得る香料の量が減少するであろうと考えられたので、これは特に意外である。本発明は、担体材料の改良、特に担体材料の香料担持能の極大化も提供し、かつて(非イオン性界面活性剤の不存在下で)達成することができなかった担体材料の香料担持水準を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
用語「香料」は、香油、芳香剤及び芳香性物質を含む。適当な香油又は芳香剤は、個々の芳香性化合物、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール及び炭化水素型の合成品を含む。エステル型香料化合物は、例えば、ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート(DMBCA)、フェニルエチルアセテート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネート、ベンジルサリチレート、シクロヘキシルサリチレート、フロラメート(floramate)、メルセート(melusate)及びジャスメシクレート(jasmecyclate)である。エーテルは例えば、ベンジルエチルエーテル及びアンブロキサン(ambroxan)を包含し、アルデヒドは例えば、8〜18個の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、リリアール及びブルゲオナールを包含し、ケトンは例えば、イオノン類、α-イソメチルイオノン及びメチルセドリルケトンを包含し、アルコールは、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールを包含し、炭化水素はとりわけ、テルペン類、例えばリモネン及びピネンを包含する。しかしながら、共同で快い香を発する種々の香料化合物の混合物を使用することが好ましい。
【0019】
このような香油は、植物性原料、例えばマツ、シトラス、ジャスミン、パチョリ、バラ又はイランイラン油から得られる天然香料混合物も含んでもよい。また、ムスカテルセージ油、カモミール油、丁子油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油、レモン花油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、乳香油、ガルバヌム油、アヘンチンキ油、オレンジ花油、ネロリ油、オレンジ皮油及びビャクダン油も適している。
【0020】
香料の揮発性は、香りを知覚するために重要であり、官能基の種類及び化合物の構造に加えて、分子量も関与する。従って、ほとんどの香料は 200 ダルトンまでの分子量を有し、300 ダルトン以上の分子量は極めて例外的である。香料の異なった揮発性により、複数の芳香物質を含む香料又は芳香剤の匂いは蒸発中に変化し、匂いの効果は、「トップノート」、「ミドルノート」又は「ボディ」及び「エンドノート」又は「ドライアウト」に細分される。匂いの知覚は、ほとんどの場合、芳香強度に依存するので、香料又は芳香剤のトップノートは、高揮発性化合物によって専ら決まり、エンドノートは、ほとんどの場合、低揮発性、即ち頑強な芳香物質からなる。
【0021】
本発明で有利に利用される頑強な芳香物質の例は、精油、例えば、アンゼリカ根油、アニス油、アルニカ花油、バジル油、ベイ油、ベルガモット油、チャンパックス花油、ヨーロッパモミ油、ヨーロッパモミコーン油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、パインニードル油、ガルバヌム油、ゼラニウム油、ジンジャーグラス油、ガイアカムウッド油、インディアンウッド油、ムギワラギク油、ホウ油、ジンジャー油、アヤメ油、カユプテ油、ショウブ油、カモミール油、カンフル油、Canoga 油、カルダモン油、カシア油、スコットランドモミ油、コバイババルサム油、コリアンダー油、スペアミント油、キャラウェー油、クミン油、ラベンダー油、レモングラス油、ライム油、マンダリン油、メリッサ油、アンバーシード油、ミルラ油、丁子油、ネロリ油、ニアウリ油、乳香油、オレンジ油、オリガヌム油、パルマローザ油、パチョリ油、ペルーバルサム油、プチグレーン油、コショウ油、ペパーミント油、ピメント油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、ビャクダン油、セロリ種子油、ラベンダースパイク油、シキミ油、テレビン油、ニオイヒバ油、タイム油、バーベナ油、ベチベル油、ジュニパーベリー油、ヨモギ油、ウィンターグリーン油、イランイラン油、ヒソップ油、シナモン油、シナモン葉油、シトロネラ油、シトラス油及びサイプレス油である。
【0022】
しかしながら、本発明では、天然又は合成起源の高沸点又は固形芳香物質を、頑強な芳香物質又はその混合物、即ち香料として使用することができる。
【0023】
これらの化合物は、下記化合物及びそれらの混合物を含む:アンブレットリド、α-アミルシンナムアルデヒド、アネトール、アニスアルデヒド、アニスアルコール、アニソール、メチルアントラニレート、アセトフェノン、ベンジルアセトン、ベンズアルデヒド、エチルベンゾエート、ベンゾフェノン、ベンジルアルコール、ベンジルアセテート、ベンジルベンゾエート、ベンジルホルメート、ベンジルバレリエート、ボルネオール、ボルニルアセテート、α-ブロモスチレン、n-デシルアルデヒド、n-ドデシルアルデヒド、オイゲノール、オイゲノールメチルエーテル、オイカリプトール、ファルネソール、フェンチョン、フェンチルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルホルメート、ヘリオトロピン、メチルヘプチンカルボキシレート、ヘプトアルデヒド、ヒドロキノンジメチルエーテル、ヒドロキシシンナムアルデヒド、ヒドロキシシンナミルアルコール、インドール、イロン、イソオイゲノール、イソオイゲノールメチルエーテル、イソサフロール、ジャスモン、カンファー、カルバクロール、カルボン、p-クレゾールメチルエーテル、クマリン、p-メトキシアセトフェノン、メチル-n-アミルケトン、メチルアントラニル酸メチルエステル、p-メチルアセトフェノン、メチルカビコール、p-メチルキノリン、メチル-β-ナフチルケトン、メチル-n-ノニルアセトアルデヒド、メチル-n-ノニルケトン、ムスコン、β-ナフトールエチルエーテル、β-ナフトールメチルエーテル、ネロール、ニトロベンゼン、n-ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、n-オクチルアルデヒド、p-オキシアセトフェノン、ペンタデカノリド、β-フェニルエチルアルコール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェニル酢酸、プレゴン、サフロール、イソアミルサリチレート、メチルサリチレート、ヘキシルサリチレート、シクロヘキシルサリチレート、サンタロール、スカトール、テルピネオール、チミン、チモール、γ-ウンデカラクトン、バニリン、ベラトラムアルデヒド、シンナムアルデヒド、シンナミルアルコール、桂皮酸、エチルシンナメート、ベンジルシンナメート。
【0024】
本発明において、有利に利用される揮発性芳香物質は、特に、単独又は混合物として使用できる天然又は合成起源の低沸点芳香物質を含む。易揮発性芳香物質の例は、アルキルイソチオシアネート(アルキルからし油)、ブタンジオン、リモネン、リナロール、リナリルアセテート及びリナリルプロピオネート、メントール、メントン、メチル-n-ヘプテノン、フェランドレン、フェニルアセトアルデヒド、テルピニルアセテート、シトラール、シトロネラルである。
【0025】
本発明によれば、上記芳香物質の全てを単独又は混合物として利用でき、先に記載の利点を伴う。
【0026】
無機担体材料は、ゼオライト、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、シリカ及び/又はこれらの混合物からなる群から選ばれる。好まし混合物を以下に示す:ゼオライト−硫酸塩、ゼオライト−硫酸塩−炭酸塩、ゼオライト−硫酸塩−炭酸塩−ケイ酸塩、ゼオライト−硫酸塩−炭酸塩−ケイ酸塩−シリカ、ゼオライト−炭酸塩、ゼオライト−炭酸塩−ケイ酸塩、ゼオライト−炭酸塩−ケイ酸塩−シリカ、ゼオライト−ケイ酸塩、ゼオライト−ケイ酸塩−硫酸塩、ゼオライト−ケイ酸塩−炭酸塩、ゼオライト−ケイ酸塩−シリカ、ゼオライト−シリカ、ゼオライト−シリカ−硫酸塩、ゼオライト−シリカ−炭酸塩、硫酸塩−炭酸塩、硫酸塩−炭酸塩−ケイ酸塩、硫酸塩−炭酸塩−ケイ酸塩−シリカ、硫酸塩−ケイ酸塩、硫酸塩−シリカ、炭酸塩−ケイ酸塩、炭酸塩−シリカ。
【0027】
適当な結合水含有微晶質合成ゼオライトのうち、ゼオライトA及び/又はPが好ましい。例えばゼオライトMAP(登録商標)(Crossfield company の製品)がゼオライトPとして特に好ましい。ゼオライトX、並びにゼオライトA、X及び/又はPの混合物、例えばゼオライトAとゼオライトXの共結晶、Vegobond(登録商標)AX(Condea Augusta S.p.A. の製品)も同様に好ましい。好適には、ゼオライトは、噴霧乾燥粉末として、有利には、未乾燥の、その製造方法からまだ湿っている、安定な懸濁液として使用することができる。Yタイプのゼオライトも好ましい。
【0028】
ケイ酸塩、特に、非晶質ケイ酸塩及び結晶性層状ケイ酸塩も好ましい。
【0029】
本発明の担体材料は、特に、一般式 NaMSixO2x+1・yH2O[式中、M はナトリウム又は水素であり、x は 1.9〜4 の数であり、y は 0〜20 の数であり、好ましい x の値は 2、3 又は 4 である。]に相当する結晶性層状ケイ酸ナトリウムである。これらのタイプの結晶性層状ケイ酸塩は、例えば、EP-A-0 164 514 に記載されている。与えられた式の好ましい結晶性層状ケイ酸塩は、M がナトリウムであり、x が 2 又は 3 の値をとるケイ酸塩である。β-及びδ-二ケイ酸ナトリウム Na2Si2O5・yH2O の両方が好ましい。
【0030】
担体材料として使用できる好ましいビルダーは、1:2〜1:3.3、好ましくは 1:2〜1:2.8、より好ましくは 1:2〜1:2.6 の組成比(Na2O:SiO2 比)を有する非晶質ケイ酸ナトリウムを含み、これは、副次的洗濯サイクル特性を示す。通常の非晶質ケイ酸ナトリウムと比べて遅い溶解は、種々の方法、例えば、表面処理、コンパウンド化、圧縮/成形又は過乾燥によって得られる。本発明では、用語「非晶質」は「X線非晶質」を意味する。つまり、ケイ酸塩は、結晶性物質に典型的な鋭いX線反射を生じず、数度の回折角の幅を有する散乱X線のせいぜい1つ以上の極大を生じる。しかしながら、電子回折試験において、ケイ酸塩粒子が不明確な又は鋭い回折極大を生じる場合に、特に良好なビルダー特性が実現されることもある。これは、生成物が、10〜数百 nm の大きさの微晶質領域を有することを意味すると解釈され得、その値は、最大 50 nm まで、特に最大 20 nm までが好ましい。通常の水ガラスと比較して遅い溶解性を同様に有するこのタイプのX線非晶質ケイ酸塩は、例えば、DE-A-44 00 024 に記載されている。成形/圧縮非晶質ケイ酸塩、コンパウンド化非晶質ケイ酸塩、及び過乾燥X線非晶質ケイ酸塩が、特に好ましい。
【0031】
追加の適当な担体材料は、天然及び合成起源の層状ケイ酸塩である。これらのタイプの層状ケイ酸塩は、例えば、DE-B-23 34 899、EP-A-0 026 529 及び DE-A-35 26 405 から既知である。これらの有用性は、特定の組成又は構造式に限定されない。しかしながら、スメクタイト、特にベントナイトが好ましい。
【0032】
水膨潤性スメクタイトからなる群に属する層状ケイ酸塩、例えば、モンモリロナイト、ヘクトライト又はサポナイトを、担体材料として使用できる。加えて、少量の鉄を、上記式の層状ケイ酸塩の結晶格子に組み込むことができる。更に、それらの鉄交換特性故に、層状ケイ酸塩は、水素イオン、アルカリイオン、アルカリ土類イオン、特に Na+ 及び Ca2+ を含むことができる。水和水の量は、通常 8〜20 重量%であり、膨潤度及び製造方法の種類に依存する。使用可能な層状ケイ酸塩は、例えば、US-A-3 966 629、EP-A-0 026 529 及び EP-A-0 028 432 から既知である。好ましくは、アルカリ処理によってカルシウムイオン及び強く着色する鉄イオンを本質的に含まない、層状ケイ酸塩を使用する。
【0033】
特に好ましい担体材料は、アルカリ金属炭酸塩及びアルカリ金属重炭酸塩であり、好ましい態様は、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウム、特に炭酸ナトリウムを含む。
【0034】
また、特に好ましい担体材料は、硫酸塩、好ましくはアルカリ金属硫酸塩及びアルカリ土類金属硫酸塩であり、硫酸ナトリウム及び硫酸マグネシウム、特に硫酸ナトリウムが極めて好ましい。
【0035】
また、特に好ましい担体材料は、シリカ、好ましくは沈降シリカ、特に、有利には疎水性又は親水性のシリカゲルである。
【0036】
本発明の好ましい態様では、粒子は、0.25 重量%超、有利には 0.5 重量%超、好ましくは 0.75 重量%超、特に 1.0 重量%超の非イオン性界面活性剤を含み、その上限値は、好ましくは 30 重量%、有利には 20 重量%、より有利には 10 重量%、更に有利には 5 重量%、ことさら有利には 4 重量%、特に 3 重量%を上回らない。
【0037】
更に好ましい態様では、粒子は、少なくとも 40 重量%、好ましくは少なくとも 50 重量%、有利には少なくとも 60 重量%、特に少なくとも 70 重量%の合計量で無機担体材料を含む。
【0038】
本発明の更に好ましい態様は、担体材料に吸着した/吸収された香料の量が、粒子全体に基づいて、少なくとも 5 重量%、有利には 10 重量%超、より有利には 15 重量%超、更に有利には 20 重量%超、特に 25 重量%超の場合である。
【0039】
本発明の好ましい態様は、非イオン性界面活性剤が、アルコキシル化アルコール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド、アルキルポリグルコシド、アミンオキシド及び/又は長鎖アルキルスルホキシドからなる群から選ばれる場合である。
【0040】
本発明の更に好ましい態様では、アルコキシル化アルコールが、非イオン性界面活性剤として、粒子中に含まれる非イオン性界面活性剤の合計量に基づいて、好ましくは少なくとも 40 重量%、有利には少なくとも 50 重量%、更に有利には少なくとも 60 重量%、極めて有利には少なくとも 70 重量%、ことさら有利には少なくとも 80 重量%、特に少なくとも 90 重量%、最も有利には 100 重量%の量で、少なくとも一部含まれる。また、この場合、本発明の好ましい態様は、好ましくは8〜18個、特に12〜18個の炭素原子、及びアルコール 1 mol あたり平均 1〜12 mol のアルキレンオキシド、好ましくはエチレンオキシド(EO)を含む、アルコキシル化、有利にはエトキシル化された、特に一級アルコールに関する。
【0041】
アルコキシル化アルコールが、粒子の香料担持能の極大化、粒子中の香料の安定性向上、上記の遅延芳香効果及び芳香増強効果の促進に、非常に有利であることが意外にも見出された。
【0042】
更に好ましい態様では、非イオン性界面活性剤は、少なくとも2種の異なった非イオン性界面活性剤、好ましくは少なくとも2種の異なったアルコキシル化、有利にはエトキシル化された、特に一級アルコールの混合物に関する。アルコキシル化アルコールは、好ましくはそのアルコキシル化度によって区別されている。
【0043】
少なくとも2種の非イオン性界面活性剤の混合物が、7 未満、有利には 6 未満、更に有利には 5 未満、特に 4.5 未満のアルコキシル化度を有するアルコキシル化、好ましくはエトキシル化アルコールと、少なくとも 7 のアルコキシル化度を有する少なくとも1種の追加のアルコキシル化、好ましくはエトキシル化アルコールとを含む場合が、本発明の更に好ましい態様である。
【0044】
本発明の更に好ましい態様では、低級アルコキシル化アルコールの高級アルコキシル化アルコールに対する比が、5:1〜1:5、好ましくは 4:1〜1:4、有利には 3:1〜1:3、特に 2:1〜1:2 の範囲である。
【0045】
本発明では、担体材料は記載した無機担体材料からなり、単一の担体材料からなってもよいし、或いは複数の担体材料からなってもよい。しかしながら、担体材料が、本発明の無機担体材料に加えて、追加の担体材料を一部含むこともできる。このタイプの追加の担体材料は、担体材料全体(即ち、無機担体材料と追加の担体材料との合計)に基づいて、好ましくは 50 重量%未満、有利には 40 重量%未満、更に有利には 30 重量%未満、より有利には 20 重量%未満、ことさら有利には 10 重量%未満、最も有利には 5 重量%未満、特に 1 重量%未満の量で(即ち、追加の担体材料を含まない極値に至るまで)含まれる。このタイプの追加の担体材料は、好ましくは多孔質固体であり、特に、界面活性剤、界面活性化合物、クエン酸塩、アルカリ金属リン酸塩、キチンミクロスフェア、ペクチン、ガム、ゼラチン、樹脂、デンプン、特に多孔質デンプン、変性デンプン及び/又はカルボキシアルキルデンプン、二糖類及び/又は多糖類、シクロデキストリン、マルトデキストリン、(コ)ポリマー、好ましくは合成(コ)ポリマー、特に水溶性(コ)ポリマー及び/又はターポリマー、並びにこれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0046】
従って、担体材料は、担体として、1種以上の(コ)ポリマーを部分的に含んでもよく、それらは、好ましくは、下記群から少なくとも一部選ばれる。
(a)好ましくはポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール及び/又はポリビニルピロリドンのようなポリビニル化合物、好ましくはポリアクリル酸及び/又はポリメタクリル酸のようなポリカルボン酸、好ましくはポリスチレンスルホン酸のようなポリスルホン酸、好ましくはグリコールポリアクリレートのようなポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、好ましくはイオン性基(例えば、カルボン酸基、スルホン酸基又は三級アミン基)含有ポリウレタン、又は好ましくは非イオン性親水基(例えば、エチレンオキシド、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド及びポリアルキレングリコール誘導体)含有ポリウレタンから選ばれるホモポリマー。
(b)好ましくはエトキシル化フェノール、ホルムアルデヒド樹脂、好ましくはスルホン化芳香族ホルムアルデヒド樹脂、尿素又はメラミン、ホルムアルデヒド化合物、ポリアミド、ポリアミン、及びエピクロロヒドリン樹脂のような重縮合物。
【0047】
(c)好ましくは、特にスチレン−アクリル酸ポリマー又はスチレン−エチレンオキシドポリマーのようなスチレンコポリマー、好ましくはスチレン−無水マレイン酸ポリマー又は酢酸ビニル−マレイン酸エステルポリマーのようなポリビニルとマレイン酸化合物とのコポリマー、好ましくは酢酸ビニル−エチレンポリマー、エチレン−アクリル酸−アクリル酸エステルポリマー又はエチレン−アクリル酸−アクリルニトリルポリマーのようなポリビニル−ポリアルキレンコポリマー、好ましくは酢酸ビニルポリマー、アクリル酸−アクリロニトリルポリマー、アクリル酸−アクリルアミドポリマーのようなビニルコポリマーから選ばれるAB−コポリマー(Aが水溶性又は水膨潤性の基を表し、Bが貧水溶性又は貧水膨潤性の基を表す。)。
(d)ABAブロックコポリマー(Aが水溶性又は水膨潤性の基(好ましくは、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン又はポリカプロラクトン)を表し、Bが貧水溶性又は貧水膨潤性の基(好ましくは、ポリプロピレンオキシド、ポリビニルアセテート、ポリビニルブチラル、ポリラウリルメタクリレート、ポリスチレン、ポリヒドロキシステアリン酸、ポリシロキサン)を表す。)。
(e)ABグラフト(コ)ポリマー(Aが水溶性又は水膨潤性の基(好ましくは、ビニルアルコール、酢酸ビニル、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ビニルスルホネート、アクリル酸及びビニルアミン)を表す。)。
(f)天然ポリマー、好ましくはセルロール誘導体、特に、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース及び/又はこれらの誘導体。
【0048】
これに関して、特に、イソブチルメタクリレート、n-ブチルアクリレート、n-ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、n-プロピルアクリレート、イソ-プロピルメタクリレート、メチルメタクリレート、スチレン、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート及び/又はヘキサデシル(メタ)アクリレート及びこれらの混合物から選ばれるモノマーを、好ましくは少なくとも部分的に含むポリマーが列挙される。
【0049】
それにも拘わらず、無機担体材料が特に好ましく、本発明の好ましい態様は、少なくとも 40 重量%、好ましくは少なくとも 50 重量%、有利には少なくとも 60 重量%、更に有利には少なくとも 70 重量%、より有利には少なくとも 80 重量%、ことさら有利には少なくとも 90 重量%、特に 100 重量%のゼオライト、好ましくはゼオライトX、Y、A、P、MAP及び/又はこれらの混合物からなる無機担体材料によって表される。
【0050】
好ましくは、ゼオライトは、15 重量%未満、有利には 8 重量%未満、特に 5 重量%未満の脱離可能な水を含むべきである。このようなゼオライトは、例えば、任意に減圧下(有利には約 0.001〜約 20 torr)、150 ℃〜350 ℃の温度でゼオライトを活性化又は脱水することによって得ることができる。これは、活性化/脱水ゼオライトと称される。
【0051】
本発明に利用可能な非イオン性界面活性剤に加えて、担体材料は、界面活性担体を少なくとも部分的に含んでもよい。40 ℃までの温度で固体である界面活性剤又は界面活性剤化合物のいずれも、界面活性担体として添加できる。本発明において、用語「界面活性剤化合物」は、界面活性剤化合物に基づいて少なくとも 20 重量%の好ましくはアニオン性界面活性剤を含む界面活性剤含有製剤を意味すると理解される。ここで、界面活性剤化合物に含まれる追加の担体は、好ましくは、先に記載した本発明の担体材料と同一である。
【0052】
また、担体材料は、担体として、1種以上のアニオン性界面活性剤化合物又はアニオン性界面活性剤を含んでもよい。この場合、アニオン性界面活性剤化合物の例は、例えば 10、15、20 又は 30 重量%のアルキルベンゼンスルホネート(ABS)含有量を有するケイ酸塩担体上又はゼオライト担体上 ABS 化合物、例えば 50〜70、80 又は 90 重量%の活性物質含有量を有するケイ酸塩担体上、ゼオライト担体上又は硫酸ナトリウム担体上脂肪アルコールスルフェート(FAS)化合物、及び 40 重量%超のアニオン性界面活性剤含有量を有する炭酸ナトリウム/ケイ酸ナトリウムベースのアニオン性界面活性剤含有化合物である。
【0053】
本発明では、アニオン性界面活性剤が固体であり、その使用が起こり得る吸湿の故に禁止されていないならば、担体材料は、担体として純粋なアニオン性界面活性剤を含むこともできる。特に、本発明では、石鹸が純粋なアニオン性界面活性担体として好ましい。なぜなら、第一に石鹸は高温まで固体のままであり、第二に望ましくない水の吸収に関する問題を生じないからである。いずれの脂肪酸塩も石鹸として使用できる。基本的に、例えば、脂肪酸のアルミニウム塩、アルカリ土類塩及びアルカリ金属塩を使用できるが、アルカリ金属塩を含むものが好ましく、なかでも、脂肪酸のナトリウム塩が特に好ましい。植物性又は動物性油及び脂肪から得られた酸のいずれも脂肪酸として使用でき、その塩は、担体材料として担体中に含まれ得る。脂肪酸は、飽和でもよいし、或いは単不飽和又は多不飽和でもよい。もちろん、「純粋な」脂肪酸だけではなく、工業用脂肪酸混合物も使用できる。工業用脂肪酸混合物は、脂肪及び油、例えば、パームナッツ油、ヤシ油、ピーナッツ油、菜種油又はスエットを分解することによって得られ、これらの混合物は、経済的理由から明らかに好ましい。
【0054】
担体材料は、担体として、下記酸の塩を単独又は混合して含み得る:カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12-オール-オクタデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリル酸、セロチン酸、メリッシル酸、10-ウンデセン酸、ペトロセリン酸、ペトロセライジン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノライジン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸。もちろん、奇数の炭素原子を有する脂肪酸の塩も使用でき、その例は、ウンデカン酸、トリデカン酸、ペンタデカン酸、ヘプタデカン酸、ノナデカン酸、ヘンエイコサン酸、トリコサン酸、ペンタコサン酸、ヘプタコサン酸の塩である。
【0055】
担体材料は、担体として、飽和又は不飽和 C8〜24 脂肪酸、好ましくは飽和又は不飽和 C12〜18 脂肪酸、及び特に飽和又は不飽和 C16 脂肪酸のナトリウム塩からなる群から選ばれる、1種以上の物質も含むことができる。
【0056】
担体材料中に含まれる追加の適当な担体は、例えば二糖及び多糖である。スクロース及びマルトース、オリゴ糖、「標準的な」多糖、例えばセルロース及びデンプン並びにこれらの誘導体の範囲のブロードなスペクトルの物質を使用できる。これらの下位群の物質のなかで、デンプンが特に好ましい。
【0057】
担体材料中に含まれる有益かつ好ましい有機担体は、例えば、そのアルカリ塩、特にナトリウム塩として使用可能な、ポリカルボン酸、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、糖酸、アミノカルボン酸、ニトリロ三酢酸(NTA)(その使用が生態学的に危険でないならば)、及びこれらの混合物である。好ましい塩は、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸のようなポリカルボン酸の塩及びこれらの混合物である。
【0058】
酸自体を、担体材料中に担体として含むこともできる。担体物質の性質に加えて、酸は、一般に、酸性化成分の特性を有する。従って、酸は、洗剤及びクレンジング剤中で、比較的低くて穏やかな pH を確立する役割を果たす。クエン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、グルコン酸及びこれらの混合物が、これに関して特に記載される。好ましくは、酸無水物を添加する。
【0059】
重合体ポリカルボン酸塩も、担体として担体材料に含まれ得る。その例は、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸のアルカリ金属塩であり、例えば 500〜70,000 g/mol の相対分子量を有する。本明細書に記載した重合体ポリカルボン酸塩の分子量は、特定の酸状態の重量平均分子量 Mw であり、基本的に、UV検出器を備えたゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定される。測定は、外部ポリアクリル酸標準に対して行われ、測定するポリマーと類似したその構造により、相対分子量値が得られる。この値は、標準としてのポリスチレンスルホン酸に対して測定された分子量と著しく異なる。ポリスチレンスルホン酸に対して測定された分子量は、一般に、本明細書で記載されている分子量より著しく大きい。
【0060】
担体材料が多孔性であり、好ましくは多孔質構造を有するならば、これは、担体材料の香料受容性に有利である。
【0061】
更に好ましい態様では、担体材料の細孔サイズは、基本的に、少なくとも 6 オングストローム、好ましくは基本的に 7〜50 オングストロームであり、担体材料の細孔の少なくとも 40 %、有利には少なくとも 50 %、より有利には少なくとも 60 %、ことさら有利には少なくとも 70 %、好ましくは少なくとも 80 %、特に少なくとも 90 %が、この細孔サイズを満たす。
この細孔サイズ標準への準拠により、香料が担体材料の細孔へ有利に結合されることになる。
【0062】
担体材料の細孔体積が、少なくとも 0.1 ml/g、好ましくは少なくとも 0.2 ml/g であり、特に 2.5 ml/g の値を上回らない場合も、本発明の好ましい態様を説明する。
【0063】
更に好ましい態様では、担体材料は、80 %未満、好ましくは 50 %未満、特に 30 %未満の吸湿値を有する。
【0064】
用語「吸湿値」は、以下の試験方法に従った粒子の重量増加に相当する水分吸収度を意味すると理解される。吸湿値は、2 g の粒子を 50 ml ビーカーに添加し、それを 80 %相対湿度の空気中、32 ℃で保管して測定される。開始重量に基づいた粒子の重量増加率が、パーセントでの吸湿値に相当する。
【0065】
香料及び非イオン性界面活性剤に加えて、担体材料が、好ましくは、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、金属イオン封鎖剤、域値抑制剤、色移り抑制剤、光退色剤、酵素、柔軟剤、pH 調整剤から選ばれる更なる成分を含む場合も、好ましい態様である。
【0066】
更に好ましい態様では、担体材料は、15 重量%未満、好ましくは 8 重量%未満、特に 5 重量%未満の脱離可能な水を含む。
【0067】
各々の粒子の粒度が、基本的に 0.005〜1.0 mm である場合も、本発明の更に好ましい態様である。ここで、用語「基本的に」は、少なくとも 40 重量%、有利には少なくとも 50 重量%、更に有利には少なくとも 60 重量%、ことさら有利には少なくとも 70 重量%、好ましくは少なくとも 80 重量%、特に 90 重量%の粒子が、記載した粒度を満たすことを意味する。
【0068】
本発明の粒子が凝集している場合も(凝集物のサイズは、好ましくは基本的に 100〜2000 μm、特に基本的に 100〜800 μm である。)、本発明の好ましい態様である。ここで、用語「基本的に」は、少なくとも 40 重量%、有利には少なくとも 50 重量%、更に有利には少なくとも 60 重量%、ことさら有利には少なくとも 70 重量%、好ましくは少なくとも 80 重量%、特に 90 重量%の凝集物が、記載した凝集物のサイズを有することを意味する。水との接触時、これらの凝集粒子は、好ましくは、凝集物を構成していた粒子から、より小さい粒子に崩壊する。技術的応用のためにそれが望ましいならば、ある場合では、凝集物のサイズは 0.1〜30 mm の範囲であり得る。
【0069】
担体材料に吸着した/吸収された各香料の沸点がほとんど、300 ℃未満である場合が、本発明の好ましい態様である。含まれる香料の、好ましくは少なくとも 50 %、有利には少なくとも 60 %、更に有利には少なくとも 70 %、ことさら有利には少なくとも 80 %、最も有利には少なくとも 90 %、特に 100 %が、300 ℃未満の沸点を有する。
【0070】
従って、高沸点の香料は低すぎる揮発性を示すであろうから、300 ℃未満の沸点を有するものが有利である。しかしながら、粒子が芳香を部分的に放出及び発生するために、香料の一定の揮発が有利である。
【0071】
特に、担体材料が、多孔性鉱物担体、例えば、クレー、又はゼオライト、特に脱水及び/又は活性化ゼオライトである場合、一部の不安定な香料成分は、時には、担体材料に全く適合せず、担体材料への配合後に少なくとも部分的に分解することが、既に知られている。本発明の範囲では、活性化/脱水ゼオライトXに少なくとも6種の香料を含む香料組成物を配合し、得られた試料を室温で 24 時間保管することによって、不安定な香料を同定する。続いて、安定性測定のため、香料をアセトンで抽出し、ガスクロマトグラフィーで分析する。本発明では、少なくとも 50 重量%、好ましくは少なくとも 65 重量%、有利には少なくとも 80 重量%、特に少なくとも 95 重量%の香料が分解生成物に分解したならば、この香料を不安定であると見なす。
【0072】
本発明の更に好ましい態様では、本発明の配合物は、香料の合計量に基づいて、15 重量%未満、好ましくは 8 重量%未満、有利には 6 重量%未満、ことさら有利には 3 重量%未満の不安定な香料を含む。不安定な香料は、特に、アリルアルコールエステル、二級アルコールエステル、三級アルコールエステル、アリルケトン、アミンとアルデヒドとの縮合物、アセタール、ケタール及びこれらの混合物からなる群を含む。
【0073】
粒子に吸着した/吸収された香料が、少なくとも4種、有利には少なくとも5種、更に有利には少なくとも6種、ことさら有利には少なくとも7種、より有利には少なくとも8種、好ましくは少なくとも9種、特に10種の異なった香料化合物を含む場合は、本発明の好ましい態様である。
【0074】
粒子に吸着した/吸収された香料成分の log P 値が、基本的に、少なくとも 2、好ましくは少なくとも 3 又はそれ以上であり、少なくとも 40 %、有利には少なくとも 50 %、更に有利には少なくとも 60 %、ことさら有利には少なくとも 70 %、好ましくは少なくとも 80 %、特に少なくとも 90 %の香料成分がこの log 値を満たす場合は、本発明の好ましい態様である。
【0075】
log P 値は、香料成分の疎水性の尺度である。それは、n-オクタノールと水の間の分配係数の log10 である。香料成分のオクタノール/水分配係数は、水及びオクタノール中における香料成分の平衡濃度の比である。高い分配係数 P を有する香料成分は、より疎水性である。従って、記載した log P の条件が有利である。なぜなら、それによって、担体材料の細孔に香料が良好に保持され、粒子で処理された対象に香料が良好に沈着され得る(例えば本発明の粒子を含む洗剤組成物での処理によって間接的に)からである。多くの香料成分の log P 値は文献に見られる。例えば、カリフォルニア州アービン在 Daylight Chemical Information Systems, Inc.(Daylog CIS)から入手可能な the Pomona 92 databank は、これらの値の多くを含み、合わせてオリジナル文献として引用する。log P 値は、例えば、同社 Daylog CIS の「CLOGP」プログラムによって計算することもできる。一般に、計算された log P 値は、CLOG P 値と称される。本発明において、用語「log P 値」は CLOG P 値も含む。特定の香料成分に対して利用可能な実験に基づく log P 値が存在しない場合、好ましくは、疎水性評価のために、CLOG P 値を調べるべきである。
【0076】
所望の場合、香料は、香料固定剤と組み合わせることもできる。香料固定剤は、香料の高揮発性画分の蒸発を遅延できるとされている。
【0077】
更に好ましい態様では、担体材料に吸着した/吸収された香料は、香料固定剤を、好ましくはジエチルフタレート、ムスク(誘導体)及びこれらの混合物として、含むことができる。固定剤の量は、香料の合計量の、好ましくは 1〜55 重量%、有利には 2〜50 重量%、より有利には 10〜45 重量%、特に 20〜40 重量%である。
【0078】
更に好ましい態様では、粒子は、液体(特に香料)の粘度を増加させる製剤、好ましくは PEG(ポリエチレングリコール)(有利には 400〜2000 の分子量を有する)を含む。増粘剤は、粒子に基づいて、好ましくは 0.1〜20 重量%、有利には 0.15〜10 重量%、更に有利には 0.2〜5 重量%、特に 0.25〜3 重量%の量で含まれる。
【0079】
非イオン性界面活性剤が同時に存在する場合、液体、特に香料の粘度を増加する製剤が、粒子中の香料の安定性に更に寄与することが見出された。
【0080】
増粘剤は、好ましくはポリエチレングリコール(略称 PEG)であり、一般式(I):
H-(O-CH2-CH2)n-OH (I)
[式中、重合度 n は、200〜5,000,000 g/mol の分子量に対応して、約 5〜100,000 で変化することができる。]
によって表すことができる。25,000 g/mol 未満の分子量を有する生成物は、実際、ポリエチレングリコールと称されるが、それ以上の分子量を有する生成物は、しばしばポリエチレンオキシド(略称 PEOX)として文献に記載されている。好ましく使用されるポリエチレングリコールは、直鎖又は分枝構造を有し(なかでも直鎖ポリエチレングリコールが特に好ましい)、末端ブロックされている。
【0081】
特に好ましいポリエチレングリコールは、400〜2000 の相対分子量を有するポリエチレングリコールである。特に、室温、1 bar 圧力下で液状のポリエチレングリコールを使用することもでき、それらは、主に、200、400 及び 600 の相対分子量を有するポリエチレングリコールである。
【0082】
本発明の更に好ましい態様では、担体材料又は粒子は、好ましくは、ポリオール、炭水化物、デンプン、変性デンプン、デンプン水解物、セルロース及びセルロース誘導体、天然及び合成ガム、ケイ酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、キチン、キトサン、水溶性ポリマー、脂肪成分及びこれらの混合物から選ばれる、少なくとも部分的に水溶性又は少なくとも部分的に水膨潤性の成分を含む、被膜によって少なくとも部分的にカプセル化されている。例えば蝋及び/又は樹脂、例えば、密蝋、ベンゾインガム、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、クマロン−インデン樹脂、コーパル、セラック、ガムマスチック、酸化ポリエチレン蝋又はサンダラック樹脂も考慮される。同様に、パラフィン又はゼラチン、特にセルロースエーテルも適当である。
【0083】
更に好ましい態様では、被膜はポリカルボキシレートを含む。
【0084】
粒子は、従来技術に記載の方法によって被覆され得る。被覆材料は、好ましくは完全に各粒子をカプセル化するが、相互に繋がっていない被膜が望ましい場合もある。洗剤及びクレンジング剤に関して通常使用されている被覆材料のいずれも、被覆材料と見なすことができる。
【0085】
本発明における被覆材料として使用できる材料は、無機及び/又は有機物質及び/又はこれらの混合物、好ましくは、pH、温度及び/又はイオン強度の変化によってその完全性を失う、即ち部分的又は完全に分解するような、pH、温度及び/又はイオン強度に敏感な物質である。
【0086】
フィルム形成特性を有し、有利には水性分散体から塗布することができるポリマー及び/又はコポリマーが、被覆材料として特に好ましい。多くの理由(可燃性、毒性など)から、有機溶媒は、pH に敏感な被覆剤の製造に有害である。水性分散体は、簡単な取扱を特徴とし、全ての毒物学的問題を解決する。フィルム形成特性に重要なパラメーターは、フィルム形成ポリマー及び/又はコポリマーのガラス転移温度である。ガラス転移温度を超えると、ポリマー又はコポリマーは弾性で溶融可能かつ流動可能になる一方で、ガラス転移温度以下では、それらは堅いが脆い。ガラス転移温度より高い温度でのみ、ポリマーを被膜形成に望ましく加工できる。ガラス転移温度は、可塑化特性を有する低分子量物質、いわゆる可塑剤の添加に影響され得る。ポリマーに加えて、可塑剤を水性分散体に添加することもできる。使用される好ましくは pH に敏感なポリマー及び/又はコポリマーのガラス転移温度を低下する物質の全てが、適当な可塑剤である。そして、ポリマーを低温で、任意に室温でさえ、被覆することができるようになる。特に好ましい可塑剤は、クエン酸エステル(好ましくはトリブチルシトレート及び/又はトリエチルシトレート)、フタル酸エステル(好ましくはジメチルフタレート、ジエチルフタレート及び/又はジブチルフタレート)、有機ポリアルコールエステル(好ましくはグリセロールトリアセテート)、多価アルコール(好ましくはグリセロール、プロピレングリコール)、及び/又はポリオキシエチレングリコール(好ましくはポリエチレングリコール)である。可塑剤は、ポリマー鎖の間に存在し、それによって流動度を増加させ、相互作用を低下させ、このようにして、脆性を低下させることによって摩耗及びヒビを防ぐ。
【0087】
担体材料が、ポリアクリレート及び/又はその誘導体及び/又はアクリル酸エステル又はアクリル酸及び他のモノマーに基づく対応するコポリマーを含む場合が、特に有利である。アクリルアミドとアクリル酸とのコポリマー及び/又はその誘導体が、本発明の担体材料に特に有利である。
【0088】
0 重量%〜80 重量%の好ましくは3個以上のヒドロキシル基を有する固体ポリオールを少なくとも1種、及び 20 重量%〜100 重量%の液状ジオール又はポリオールを含んでなる、少なくとも部分的に水溶性又は少なくとも部分的に水膨潤性の成分(香料は基本的に不溶性であり、固体ポリオールは基本的に可溶性である。)を含有する被膜によって、担体材料又は粒子を少なくとも部分的にカプセル化する場合[記載の液状ポリオール又はジオールは、好ましくは、グリセリン、エチレングリコール及びジグリセリン又はこれらの混合物から選ばれ、固体ポリオールは、グルコース、ソルビトール、マルトース、グルカミン、スクロース、ポリビニルアルコール、デンプン、アルキルポリグリコシド、ソルビタン脂肪エステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド(脂肪酸基は1〜18個の炭素原子を含む。)及びこれらの混合物から選ばれる。]、これは本発明の更に好ましい態様である。
【0089】
好ましい態様では、本発明の粒子は、
(a)50〜95 重量%、好ましくは 60〜90 重量%の量の無機担体材料、
(b)0.5〜40 重量%、好ましくは 1〜35 重量%の量の香料、
(c)0.1〜30 重量%、好ましくは 0.5〜10 重量%、特に 1〜5 重量%の量の非イオン性界面活性剤、
(d)0〜15 重量%、好ましくは 0.5〜10 重量%、有利には 0.75〜7.5 重量%、特に 1〜5 重量%の量の助剤
を含む。
【0090】
助剤は、好ましくは、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリレート、ポリカルボキシレート及び本発明の無機担体材料に属さない一般の担体材料のようなポリマー物質に関係する。
【0091】
本発明の更なる主題は、
(a)好ましくは、有利には非イオン性界面活性剤を含む、無機及び有機成分の水性懸濁液に基づいて本発明の担体材料を調製し、次いで、該水性懸濁液を乾燥する工程、
(b)任意に、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を本発明の担体材料に含浸する工程、
(c)香料と(含浸された)担体材料とを混合する、及び/又は香料を(含浸された)担体材料に噴霧することによって、香料を担体材料に担持する工程、並びに
任意に、芳香付与担体材料を被覆する工程
を含んでなる、本発明の粒子の製造方法からなる。
【0092】
本発明の担体材料の調製は、好ましくは、有利には非イオン性界面活性剤を含む、無機及び有機成分の水性懸濁液に基づき、次いで、水性懸濁液を乾燥する、製造工程 a)に従って行われる。このように、その調製において非イオン性界面活性剤を含む担体材料を、好ましくは使用する。
【0093】
水性懸濁液の乾燥中、乾燥される材料内で二酸化炭素が生成される場合が特に好ましい。
【0094】
乾燥とは、水性懸濁液から水及び/又は他の溶媒を有効に除去でき、乾燥終了時に粒子、即ち粒状固体が所望の担体材料を構成する、各々の工業的乾燥可能性を広範に意味する。もちろん、これらの粒子は、完全に溶媒不含有及び/又は無水である必要はない。これらの粒子は、例えば、かなりの量の溶媒及び/又は水をなお含んでもよい。しかしながら好ましくは、これらは、乾燥終了時に得られた固体に各々基づいて、30 重量%未満、有利には 25 重量%未満、特に 20 重量%未満の水を含む。所望により、例えば、乾燥終了時に得られた固体に各々基づいて、15 重量%未満又は 10 重量%未満或いは 5 重量%未満まで、含水量を低下することもできる。
【0095】
乾燥のため、有利には、乾燥する材料に熱を供給する。好ましくは、乾燥を、直流、向流又は横流で行うことができる。接触乾燥、対流乾燥及び輻射乾燥は、熱供給の種類によって分類される。乾燥機内に適用される圧力に依存して、乾燥機を、加圧乾燥機、常圧乾燥機及び減圧乾燥機に細分することができる。対流乾燥機内では、熱は、好ましくは、主に高温ガス(空気又は不活性ガス)によって乾燥される対象に伝導する。対流乾燥には、好適には、トンネル乾燥機、箱形乾燥機、キャビネット乾燥機、カラム乾燥機、流動床乾燥機及び噴霧乾燥機を使用する。接触乾燥では、好ましくは、熱交換器表面で熱伝達が生ずる。接触乾燥機は、ドラム乾燥機、管状乾燥機及びキャビネット乾燥機を包含する。ラック乾燥機、プレート乾燥機、ドラム乾燥機、櫂形乾燥機は、熱供給の両原理に従って作動する。
【0096】
本発明において、非常に好ましい乾燥方法は噴霧乾燥である。同様に好ましい乾燥方法は、流動床法である。
【0097】
本発明の好ましい態様では、本発明に従って乾燥される水性懸濁液は、高温で二酸化炭素を放出し、好ましくは、炭酸水素塩化合物、クエン酸及び/又はアコニット酸から選ばれる物質を含む。炭酸水素ナトリウムが、好ましい炭酸水素塩化合物である。
【0098】
本発明の更に好ましい態様では、本発明に従って乾燥される水性懸濁液は、0〜40 重量%、好ましくは 0.1〜4 重量%、特に 1〜3 重量%のクエン酸、又は 0〜50 重量%、好ましくは 0.1〜5 重量%、好ましくは 1〜4 重量%の炭酸水素塩化合物、或いは 0〜40 重量%、好ましくは 0.1〜10 重量%、特に 1〜5 重量%のアコニット酸を含む。
【0099】
炭酸水素塩化合物、クエン酸及び/又はアコニット酸の混合物を使用することが有利な場合もある。この場合、これらの合計量は、懸濁液の合計量に各々基づいて、50 重量%未満、好ましくは 40 重量%未満、有利には 20 重量%未満、特に 10 重量%未満であるべきだが、最小合計量は 0.1 重量%を下回るべきではない。
【0100】
意外なことに、乾燥中に二酸化炭素が放出される場合、更に改善された香料吸収能を特徴とする粒子が得られることが見出された。
【0101】
調製後、調製した担体材料が非イオン性界面活性剤を未だ含まない場合、本発明の担体材料を、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤で含浸する。一方、調製した担体材料が調製から既に非イオン性界面活性剤を含む場合は、非イオン性界面活性剤の担持量を増加させるかどうかによって、本発明の担体材料を少なくとも1種の非イオン性界面活性剤で含浸するかどうか決める。
【0102】
最後に、非イオン性界面活性剤を含む担体材料は、先に記載したように、混合又は噴霧によって香料を担持される。
【0103】
本発明の更なる対象は、
(A)本発明の粒子、
(B)0.01〜95 重量%、好ましくは 5〜85 重量%、好適には 3〜30 重量%、より好ましくは 5〜22 重量%の追加の界面活性剤
を含む洗剤組成物からなる。
洗剤組成物は、好ましくは、クレンジング剤、(布地の)手入れ剤又は洗剤であり得る。
【0104】
追加の界面活性剤が、好ましくは、追加の界面活性剤の合計量に基づいて少なくとも 50 重量%の割合でアニオン性界面活性剤を含む場合が、好ましい態様であり、追加の界面活性剤が、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の混合物を含む場合が、更に好ましい。
【0105】
アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホネート、アルキルエトキシレート、アルキルフェノールアルコキシレート、アルキルポリグルコシド、アルキルスルフェート、アルキルエトキシスルフェート、二級アルキルスルフェート及び/又はこれらの混合物からなる群から選ばれる、少なくとも1つの界面活性剤、好ましくは少なくとも2つの界面活性剤を含む(これらの追加の界面活性剤が、有利には、洗剤組成物全体に基づいて 1〜75 重量%の量で含まれる)本発明の洗剤組成物が、好ましい態様を表す。
【0106】
記載したように、洗剤組成物は、本発明の粒子内に含まれる界面活性剤以外に、追加の界面活性剤を含む。有利な界面活性剤を以下に示す。
【0107】
適当なアニオン性界面活性剤の例は、スルホネート型及びスルフェート型の界面活性剤である。適当なスルホネート型の界面活性剤は、有利には、C9〜13 アルキルベンゼンスルホネート、オレフィンスルホネート、即ちアルケンスルホネートとヒドロキシアルカンスルホネートとの混合物、並びにジスルホネートであり、これらは、例えば、末端又は内部二重結合を有する C12〜18-モノオレフィンを、三酸化硫黄ガスでスルホン化し、続いてスルホン化生成物をアルカリ又は酸加水分解することによって得られる。C12〜18 アルカンを、例えば、スルホ塩素化又はスルホ酸化し、続いて加水分解又は中和することによって得られるアルカンスルホネートも適している。α-スルホ脂肪酸のエステル(エステルスルホネート)、例えば、水素化ココ酸、パーム核酸又は獣脂酸のα-スルホン化メチルエステルも同様に適している。
【0108】
更に適当なアニオン性界面活性剤は、グリセリンの硫酸化脂肪酸エステルである。それらは、1〜3 モルの脂肪酸によるモノグリセリンのエステル化、又は 0.3〜2 モルのグリセリンによるトリグリセリドのエステル交換によって得られる、モノエステル、ジエステル、トリエステル、及びそれらの混合物を含む。この場合、好ましいグリセロールの硫酸化脂肪酸エステルは、6〜22個の炭素原子を有する飽和脂肪酸、例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸の硫酸化生成物である。
【0109】
好ましいアルキル(アルケニル)スルフェートは、C12〜C18 脂肪アルコール、例えば、ココナッツ脂肪アルコール、獣脂アルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール又はステアリルアルコール、或は C10〜C20 オキソアルコールから誘導された硫酸半エステル、並びにこれらの鎖長の二級アルコールの硫酸半エステルの、アルカリ金属塩、特にナトリウム塩である。また、石油化学に基づいて生成される合成直鎖アルキル基を含有し、脂肪化学原料に基づく適当な化合物に類似した分解挙動を示す、上記鎖長のアルキル(アルケニル)スルフェートも好ましい。洗濯特性から、C12〜C16-アルキルスルフェート、C12〜C15-アルキルスルフェート及び C14〜C15-アルキルスルフェートが好ましい。米国特許第 3,234,258 号又は同第 5,075,041 号に従って製造され、商品名 DAN(登録商標)で Shell Oil Company から得られる 2,3-アルキルスルフェートも、適当なアニオン性界面活性剤である。
【0110】
1〜6 mol のエチレンオキシドでエトキシル化された直鎖又は分枝 C7〜21 アルコール、例えば、平均 3.5 mol のエチレンオキシド(EO)を有する 2-メチル分枝 C9〜11 アルコール、又は 1〜4EO を有する C12〜18 脂肪アルコールから誘導された、硫酸モノエステルも適当である。その高い発泡挙動故に、それらは、クレンジング剤において極めて少量でのみ、例えば 1〜5 重量%の量で使用される。
【0111】
他の適当なアニオン性界面活性剤は、スルホスクシネート又はスルホコハク酸エステルとも称される、アルキルスルホコハク酸塩、及びスルホコハク酸とアルコール(好ましくは脂肪アルコール、特にエトキシル化脂肪アルコール)とのモノエステル及び/又はジエステルである。好ましいスルホスクシネートは、C8〜18 脂肪アルコール基又はその混合物を含有する。特に好ましいスルホスクシネートは、エトキシル化脂肪アルコールから誘導された脂肪アルコール基を含み、非イオン性界面活性剤と見なされ得る(下記参照)。これについて、特に好ましいスルホスクシネートは、その脂肪アルコール基が、狭い同族体分布を有するエトキシル化脂肪アルコールから誘導されたスルホスクシネートである。アルキル(アルケニル)鎖に好ましくは8〜18個の炭素原子を有するアルキル(アルケニル)コハク酸又はその塩を使用することもできる。
【0112】
更なるアニオン性界面活性剤として、特に石鹸が考えられる。適当な石鹸は、飽和脂肪酸石鹸であり、その例は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、水素化エルカ酸及びベヘン酸の塩、並びに、特に天然脂肪酸、例えばココナッツ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸又は獣脂脂肪酸から誘導される石鹸混合物である。
【0113】
石鹸を含むアニオン性界面活性剤は、それらのナトリウム塩、カリウム塩又はアンモニウム塩の状態で、或いは有機塩基、例えば、モノ-、ジ-又はトリエタノールアミンの可溶性塩として、存在することができる。好ましくは、アニオン性界面活性剤は、それらのナトリウム塩又はカリウム塩、特にナトリウム塩の状態で存在する。
【0114】
好ましい非イオン性界面活性剤(追加の界面活性剤)は、好ましくは、アルコキシル化、有利にはエトキシル化された、好ましくは8〜18個の炭素原子、アルコール 1 mol あたり平均 1〜12 mol のエチレンオキシド(EO)を含む一級アルコールである。アルコール基は、直鎖又は好ましくは 2-メチル分枝であってよく、或いはオキソアルコール基に通常存在しているように直鎖基及びメチル分枝基の混合物を含んでもよい。しかしながら、特に好ましいアルコールエトキシレートは、12〜18個の炭素原子を含む天然起源アルコール(例えば、ココアルコール、パームアルコール、獣脂アルコール又はオレイルアルコール)の直鎖基、及びアルコール 1 mol あたり平均2〜8個の EO を有する。好ましいエトキシル化アルコールは、例えば、3 EO 又は 4 EO を有する C12〜14-アルコール、7 EO を有する C9〜11-アルコール、3 EO、5 EO、7 EO 又は 8 EO を有する C13〜15-アルコール、3 EO、5 EO 又は 7 EO を有する C12〜18-アルコール及びそれらの混合物、例えば、3 EO を有する C12〜14-アルコールと 5 EO を有する C12〜18-アルコールとの混合物を含む。上記のエトキシル化度は統計的な平均値であり、特定の生成物において、整数又は分数であり得る。好ましいアルコールエトキシレートは、狭い同族分布を有する(狭範囲エトキシレート、NRE)。これらの非イオン性界面活性剤に加えて、12個を超える EO を含む脂肪アルコールもまた使用できる。このような脂肪アルコールの例は、14 EO、25 EO、30 EO 又は 40 EO を有する獣脂脂肪アルコールである。
【0115】
また、更なる非イオン性界面活性剤(追加の界面活性剤)として、一般式 RO(G)x[式中、R は、8〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する、一級直鎖又はメチル分枝、好ましくは 2-メチル分枝の、脂肪族基を意味し、G は、5又は6個の炭素原子を有するグリコース単位、好ましくはグルコースを表す。]を満たすアルキルグリコシドも添加できる。モノグリコシド及びオリゴグリコシドの分布を示すオリゴマー化度 x は、1.0〜10、好ましくは 1.2〜1.4 の数である。
【0116】
単一の非イオン性界面活性剤として、又は他の非イオン性界面活性剤と組み合わせて使用される好ましい非イオン性界面活性剤(追加の界面活性剤)のその他の種類は、好ましくはアルキル鎖に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシル化、好ましくはエトキシル化、又はエトキシル化及びプロポキシル化脂肪酸アルキルエステルであり、より好ましくは、例えば特開昭 58-217598 号公報に記載されているか又は WO 90/13533 に記載の方法によって好ましくは製造される脂肪酸メチルエステルである。
【0117】
アミンオキシド型の非イオン性界面活性剤、例えば、N-ココアルキル-N,N-ジメチルアミンオキシド及び N-獣脂アルキル-N,N-ジヒドロキシエチルアミンオキシド、並びに脂肪酸アルカノールアミドも、追加の界面活性剤として適当であり得る。これらの非イオン性界面活性剤の使用量は、好ましくは、エトキシル化脂肪アルコールの使用量を上回らず、特に、エトキシル化アルコールの使用量の半分を上回らない。
【0118】
他の適当な界面活性剤は、式(II):
【化1】

[式中、RCO は、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基を表し、R2 は、水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル又はヒドロキシアルキル基を表し、[Z]は、3〜10個の炭素原子及び3〜10個のヒドロキシル基を有する直鎖又は分枝ポリヒドロキシアルキル基を表す。]
に相当するポリヒドロキシ脂肪酸アミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、既知の物質であり、一般に、還元糖をアンモニア、アルキルアミン又はアルカノールアミンで還元アミノ化し、続いて、脂肪酸、脂肪酸アルキルエステル又は脂肪酸塩化物でアシル化することによって得られる。
【0119】
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの群は、式(III):
【化2】

[式中、R は、7〜12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝のアルキル基又はアルケニル基であり、R3 は、2〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝又は環状のアルキル基又はアリール基であり、R4 は、1〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝又は環状のアルキル基又はアリール基又はオキシアルキル基であり、C1〜4 アルキル基又はフェニル基が好ましく、[Z]は、アルキル鎖が少なくとも2個のヒドロキシル基によって置換されている直鎖ポリヒドロキシアルキル基、又はその基のアルコキシル化、好ましくはエトキシル化又はプロポキシル化誘導体である。]
に相当する化合物も含む。
【0120】
[Z]は、好ましくは、還元糖、例えば、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース又はキシロースの還元アミノ化によって得られる。そして、N-アルコキシ-又は N-アリールオキシ-置換化合物を、例えば WO 95/07331 の教示に従って、触媒としてのアルコキシドの存在下で脂肪酸メチルエステルと反応させることによって所望のポリヒドロキシ脂肪酸アミドに変換することができる。
【0121】
クレンジング剤、手入れ剤及び洗剤のような本発明の洗剤組成物は、任意に、カチオン性界面活性剤を含むこともできる。適当なカチオン性界面活性剤は、例えば、特に、アンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウム基、ヨードニウム基又はアルソニウム基を含む、界面活性四級化合物であり、例えば、抗菌剤として、K. H. Wallhaeusser 著、Praxis der Sterilisation, Desinfektion - Konservierung:Keimidentifizierung - Betriebshygiene(第 5 版、シュトゥットガルト/ニューヨーク、Thieme、1995 年)に記載されている。抗菌作用を有する四級界面活性化合物を添加することによって、洗剤組成物に抗菌作用を与えることができるか、又はその抗菌作用を存在し得る他成分により向上することができる。
【0122】
特に好ましいカチオン性界面活性剤は、一般式:
(RI)(RII)(RIII)(RIV)N+X-
[式中、RI〜RIV は、同じ又は異なった C1〜22 アルキル基、C7〜28 アラルキル基、又は複素環式基であり得、窒素原子と結合している2個又は3個(ピリジンのような芳香族化合物の場合)の基は、複素環、例えばピリジニウム化合物又はイミダゾリニウム化合物を形成し、X- は、ハロゲン化物イオン、硫酸イオン、水酸化物イオン又は類似アニオンを表す。]
に相当する、四級の、場合により抗菌活性の、アンモニウム化合物(QUAT;INCI 名 四級アンモニウム物質)である。最適な抗菌活性のために、少なくとも1個の置換基は、好ましくは8〜18個、より好ましくは12〜16個の炭素原子の鎖長を有する。
【0123】
QUAT は、三級アミンとアルキル化剤、例えば塩化メチル、塩化ベンジル、硫酸ジメチル、臭化ドデシル及びエチレンオキシドとの反応によって得ることができる。1つの長いアルキル鎖及び2個のメチル基を有する三級アミンのアルコキシル化が特に容易である。2つの長鎖及び1個のメチル基を有する三級アミンの四級化も、塩化メチルを用いて穏やかな条件下行うことができる。3つの長いアルキル鎖又はヒドロキシ置換アルキル鎖を含むアミンは反応性に欠け、硫酸ジメチルで好ましくは四級化される。
【0124】
適当な QUAT は、例えば、ベンズアルコニウムクロリド(N-アルキル-N,N-ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、CAS No. 8001-54-5)、ベンズアルコン B(m,p-ジクロロベンジルジメチル-C12-アルキルアンモニウムクロリド、CAS No. 58390-78-6)、ベンズオキソニウムクロリド(ベンジルドデシル-ビス-(2-ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド)、セトリモニウムブロミド(N-ヘキサデシル-N,N-トリメチルアンモニウムブロミド、CAS No. 57-09-0)、ベンズエトニウムクロリド(N,N-ジメチル-N-[2-[2-[p-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェノキシ]エトキシ]-エチル]-ベンジルアンモニウムクロリド、CAS No. 121-54-0)、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、例えばジ-n-デシルジメチルアンモニウムクロリド(CAS No. 7173-51-5-5)、ジデシルジメチルアンモニウムブロミド(CAS No. 2390-68-3)、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリド、1-セチルピリジニウムクロリド(CAS No. 123-03-5)及びチアゾリンヨージド(CAS No. 15764-48-1)並びにこれらの混合物である。好ましい QUAT は、C8〜18 アルキル基含有ベンズアルコニウムクロリド、特に C12〜14 アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリドである。特に好ましい QUAT は、ココペンタエトキシメチルアンモニウムメトスルフェート(INCI 名;PEG-5 ココモニウムメトスルフェート;Rewoquat(登録商標)CPEM)である。
【0125】
本発明の洗剤組成物中に含まれるアニオン性界面活性剤と抗菌性カチオン性界面活性剤との起こり得る不適合を回避するため、アニオン性界面活性剤と最も適合であり得るカチオン性界面活性剤を用いるか、及び/又は可能な限り少量のカチオン性界面活性剤を用いるか、或いは本発明の好ましい態様では、抗菌活性カチオン性界面活性剤を全体的に分配する。
【0126】
パラベン、安息香酸及び/又は安息香酸塩、乳酸、サリチル酸及び/又は乳酸塩を、抗菌活性物質として添加できる。安息香酸及び/又は乳酸が特に好ましい。
【0127】
クレンジング剤、手入れ剤及び洗剤のような本発明の洗剤組成物は、1種以上のカチオン性界面活性剤を、組成物全体に基づいて、0〜5 重量%、0 超〜5 重量%、好ましくは 0.01〜3 重量%、特に 0.1〜1 重量%の量で含むことができる。
【0128】
同様に、クレンジング剤、手入れ剤及び洗剤のような本発明の洗剤組成物は、両性界面活性剤を含んでもよい。適当な両性界面活性剤は、例えば、式:
(R1)(R2)(R3)N+CH2CO-
[式中、R1 は、8〜25個、好ましくは10〜21個の炭素原子を有し、任意にヘテロ原子又はヘテロ原子基によって中断されていてよいアルキル基を意味し、R2 及び R3 は、同じ又は異なった、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。]
に相当するベタインであり、特に、C10〜C22 アルキルジメチルカルボキシメチルベタイン及び C11〜C17 アルキルアミドプロピルジメチルカルボキシメチルベタインである。また、クレンジング剤、手入れ剤及び洗剤のような本発明の組成物への、両性界面活性剤としての、アルキルアミドアルキルアミン、アルキル置換アミノ酸、アシル化アミノ酸又はバイオ界面活性剤の添加が考えられる。
【0129】
クレンジング剤、手入れ剤及び洗剤のような本発明の洗剤組成物は、組成物全体に基づいて、0〜5 重量%、0 超〜5 重量%、好ましくは 0.01〜3 重量%、特に 0.1〜1 重量%の量で、1種以上の両性界面活性剤を含むことができる。
【0130】
活性洗浄物質の他に、ビルダーが、洗剤及びクレンジング剤の最も重要な成分である。このため、それらは特に、ゼオライトケイ酸塩、炭酸塩、有機共ビルダー、及びその使用を妨げる生態学的理由がないならばリン酸塩である。従って、洗剤組成物は、本発明の粒子内に既に存在するビルダーの他に更なるビルダーをなお含むこともできる。この結果、洗剤組成物が少なくとも 1 重量%の追加の洗剤ビルダーを含む場合が、本発明の特に好ましい態様であり、洗剤及びクレンジング剤用の追加の一般的な添加剤成分を含む場合も好ましい。
【0131】
例えば、追加のビルダーは、特に、先に記載した、有利に好ましくは結晶性の層状ケイ酸ナトリウム又は無定形ケイ酸塩である。ゼオライト、好ましくはゼオライトA及び/又はPも有利である。ゼオライトPとして、ゼオライトMAP(登録商標)(Crosfield 社の市販品)が特に好ましい。しかしながら、ゼオライトX、並びにゼオライトA、X及び/又はPの混合物も適当である。商業的に入手でき、本発明において好ましいものは、例えば、ゼオライトXとゼオライトAの共結晶(ゼオライトXが約 80 重量%)であり、これは、CONDEA Augusta S.p.A. によって VEGOBOND AX(登録商標)の商品名で市販されており、式:
nNa2O・(1-n)K2O・Al2O3・(2〜2.5)SiO2・(3.5〜5.5)H2O
によって表すことができる。ゼオライトは、追加のビルダーとして、そして粒子を除塵するために使用され得る。適当なゼオライトは、10 μm 未満の平均粒度(Coulter Counter Method により測定した体積分布)を有し、好ましくは 18〜22 重量%、より好ましくは 20〜22 重量%の結合水を含む。
【0132】
もちろん、他の追加の一般的なビルダーも有利には添加でき、その例は、生態学的理由から使用を回避する必要がないならば、洗剤組成物中のビルダーとして良く知られているリン酸塩である。オルトリン酸、ピロリン酸及び特にトリポリリン酸のナトリウム塩が特に適している。
【0133】
有用な有機ビルダーは、例えば、そのナトリウム塩として使用される、ポリカルボン酸、例えばクエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸、アミノカルボン酸、その使用が生態学的に危険でないならばニトリロ三酢酸(NTA)、及びこれらの混合物である。好ましい塩は、ポリカルボン酸、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸及びこれらの混合物の塩である。
【0134】
既に記載した成分の他に、更なる一般的な洗剤及びクレンジング剤成分を、本発明の組成物に配合又は含有することができ、それらは特に、漂白剤、漂白活性剤、酵素、酵素安定剤、蛍光剤、着色料、ヒドロトロープ、抑泡剤、シリコーン油、再沈着防止剤、蛍光増白剤、グレーイング阻害剤、色移り阻害剤及び腐食防止剤からなる群から選ばれる。更に任意に使用しても良い成分は、好ましくは、低重合体及び重合体ポリカルボキシレート、pH 調整剤、蛍光剤、収縮防止剤、湿潤剤、抗菌剤、殺菌剤、殺真菌剤、酸化防止剤、帯電防止剤、アイロン助剤、防水剤及び含浸剤、膨潤剤及びピリング防止剤、金属イオン封止剤、布地柔軟剤及びUV吸収剤からなる群から選ばれる。
【0135】
漂白剤として作用し水中で H2O2 を遊離させる化合物のうち、過ホウ酸ナトリウム四水和物及び過ホウ酸ナトリウム一水和物が特に重要である。使用できる更なる漂白剤の例は、過炭酸ナトリウム、ペルオキシピロリン酸塩、クエン酸塩過水和物、及び H2O2-遊離過酸塩又は過酸、例えば、過安息香酸塩、ペルオキシフタル酸塩、ジペルオキシアゼライン酸、フタロイミノ過酸又はジペルオキシドデカン二酸である。
【0136】
60 ℃以下の洗濯温度で改善された漂白活性を実現するために、漂白活性剤を、単一成分として又は成分 b)の要素として配合することもできる。使用できる漂白活性剤は、過加水分解条件下で、好ましくは1〜10個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子を有する脂肪族ペルオキソカルボン酸、及び/又は任意に置換されていてよい過安息香酸を生じる化合物である。上記の数の炭素原子を有する O-アシル基及び/又は N-アシル基、及び/又は任意に置換されていてよいベンゾイル基を有する物質が適している。ポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に 1,5-ジアセチル-2,4-ジオキソヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N-アシルイミド、特に N-ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特に n-ノナノイルオキシベンゼンスルホネート又はイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n-NOBS 又はイソ-NOBS)、カルボン酸無水物、特にフタル酸無水物、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセテート及び 2,5-ジアセトキシ-2,5-ジヒドロフランが好ましい。
【0137】
従来の漂白活性剤に加えて又は代えて、いわゆる漂白触媒も配合してよい。これらの物質は、漂白促進する遷移金属塩又は遷移金属錯体、例えば、マグネシウム、鉄、コバルト、ルテニウム又はモリブデンの、サレン錯体又はカルボニル錯体である。窒素含有三脚型配位子を有する、マンガン、鉄、コバルト、ルテニウム、モリブデン、チタン、バナジウム及び銅の錯体、並びにコバルト、鉄、銅及びルテニウムのアミン錯体も漂白触媒として使用できる。
【0138】
適当な酵素は、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ又はこれらの混合物の種類の酵素である。Bacillus subtilis、Bacillus licheniformis 及び Streptomyceus griseus のような細菌源又は真菌から得られる酵素活性物質が、特に適当である。サブチリシン型プロテアーゼ、特に Bacillus lentus から得られるプロテアーゼが好ましく使用される。本発明では、下記例のような酵素の混合物が特に重要である:プロテアーゼとアミラーゼの混合物、プロテアーゼとリパーゼの混合物、プロテアーゼとセルラーゼの混合物、セルラーゼとリパーゼの混合物、プロテアーゼとアミラーゼとリパーゼの混合物、プロテアーゼとリパーゼとセルラーゼの混合物、しかしながら、特に、セルラーゼ含有混合物。ある場合には、ペルオキシダーゼ又はオキシダーゼが適当であることもわかった。早すぎる分解から酵素を保護するため、酵素を、担体上に吸着するか及び/又はカプセル内に内蔵することもできる。本発明の組成物中の酵素、酵素混合物又は酵素顆粒の含有量は、例えば、約 0.1〜5 重量%であり得、好ましくは 0.1〜約 2 重量%である。
【0139】
また、本発明の組成物は、洗濯中に布地から油及び脂肪を肯定的に除去する成分(いわゆる汚れ防止剤)も含んでよい。布地が汚れていて、この油又は脂肪除去成分を含む本発明の洗剤を用いて何度も以前に洗濯されたことがある場合、この効果は特に著しい。好ましい油及び脂肪除去成分は、例えば以下のものを含む:非イオン性セルロールエーテル、例えば、非イオン性セルロースエーテルに各々基づいて 15〜30 重量%のメトキシ基及び 1〜15 重量%のヒドロキシプロポキシ基の含有量を有するメチルセルロース及びメチルヒドロキシプロピルセルロース、フタル酸及び/又はテレフタル酸又は従来技術から既知のそれらの誘導体のポリマー、特に、エチレンテレフタレート及び/又はポリエチレングリコールテレフタレート又はそれらのアニオン変性及び/又は非イオン変性誘導体のポリマー。これらの中で、フタル酸ポリマー及びテレフタル酸ポリマーのスルホン化誘導体が特に好ましい。
【0140】
本発明の組成物は、蛍光増白剤として、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体又はそのアルカリ金属塩を含んでよい。適当な蛍光増白剤は、例えば、4,4'-ビス-(2-アニリノ-4-モルホリノ-1,3,5-トリアジニル-6-アミノ)スチルベン-2,2'-ジスルホン酸の塩、或いはこのモルホリノ基に代えてジエタノールアミノ基、メチルアミノ基、アニリノ基又は 2-メトキシエチルアミノ基を含む類似構造化合物の塩である。置換ジフェニルスチリル型の蛍光増白剤も存在してよく、その例は、4,4'-ビス(2-スルホスチリル)ジフェニル、4,4'-ビス(4-クロロ-3-スルホスチリル)ジフェニル又は 4-(4-クロロスチリル)-4'-(2-スルホスチリル)ジフェニルのアルカリ金属塩である。上記蛍光増白剤の混合物も使用できる。
【0141】
本発明の組成物の審美的印象を改良するために、本発明の組成物を、適当な着色料で着色できる。好ましい着色料は、当業者にとってその選択が困難ではなく、高い貯蔵安定性を有し、洗剤の他成分又は光による影響を受けず、布地繊維を着色しないように処理される布地繊維に対して著しい直接性を有していない着色料である。
【0142】
本発明の洗剤組成物が凝集状であり、該洗剤組成物の密度が、少なくとも 300 g/l、有利には 400 g/l、より有利には 500 g/l、好ましくは少なくとも 600 g/l、特に少なくとも 650 g/l である場合も、本発明の好ましい態様である。
【0143】
更に、本発明の洗剤組成物が、第二の香料(含まれる洗剤顆粒表面に噴霧されている)を含む場合もまた、本発明の好ましい態様である。
【0144】
更に好ましい態様は、洗濯洗剤単位、好ましくはタブレットとしての本発明の洗剤組成物である。
【0145】
また、本発明の更なる主題は、先に記載した特徴を有する本発明の洗剤組成物の有効量を含む水性媒体と布地との接触工程を含んでなる、布地の洗濯方法に関する。
【0146】
本発明の別の主題は、担体材料の香料受容性を増加し、好ましくは担体材料内での香料安定性を増加し、先に記載したように、有利には芳香効果を遅延し、改良された芳香効果を実現するための、非イオン性界面活性剤の使用である。
【実施例】
【0147】
4つの異なった粒子を標準的な噴霧乾燥法で製造した。
粒子1の組成:78 重量%のゼオライトA(無水活性物質)、2 重量%のカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、0.5 重量%の水酸化ナトリウム、2 重量%の硫酸ナトリウム、1.45 重量%の 4.5 EO 含有 C12〜C18 脂肪アルコール、0.5 重量%の 7 EO 含有 C12〜C18 脂肪アルコール、及び 15.55 重量%の残留物(水、塩、不純物)。
粒子2の組成:78 重量%のゼオライトA(無水活性物質)、2 重量%のカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、0.5 重量%の水酸化ナトリウム、2 重量%の硫酸ナトリウム、1.95 重量%の 4.5 EO 含有 C12〜C18 脂肪アルコール、及び 15.55 重量%の残留物(水、塩、不純物)。
粒子3の組成:78 重量%のゼオライトA(無水活性物質)、2 重量%のカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、0.5 重量%の水酸化ナトリウム、2 重量%の硫酸ナトリウム、1.95 重量%の 7 EO 含有 C12〜C18 脂肪アルコール、及び 15.55 重量%の残留物(水、塩、不純物)。
粒子4の組成(比較顆粒):79.95 重量%のゼオライトA(無水活性物質)、2 重量%のカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、0.5 重量%の水酸化ナトリウム、2 重量%の硫酸ナトリウム、及び 15.55 重量%の残留物(水、塩、不純物)。
【0148】
各々約 600 g/l の嵩密度、及び適合する粒度分布を有するこれらの粒子に、香料を担持した。実際は、標準的な混合装置で、香料と粒子を混合することによって担持を行った。以下の値は、各顆粒に担持された香料の量である。
顆粒 1:担持された香料の量:約 30 重量%
顆粒 2:担持された香料の量:約 30 重量%
顆粒 3:担持された香料の量:約 30 重量%
顆粒 4:担持された香料の量:約 20 重量%
【0149】
担持された香料の量は、香料を担持する前の粒子に各々基づいている。このため、香料担持の前後に粒子の重さを量り、増加重量を得た。増加重量は、各粒子に担持された香料の最大量を表す。粒子は、良好な流動性を有し、粘着性ではなかった。香料担持量が 30 重量%であることは、具体例として、100 g の粒子が香料担持後に 130 g になったことを意味する。
【0150】
このように、非イオン性界面活性剤を含む粒子が、非イオン性界面活性剤を含まない粒子より、多くの香料を著しく担持することが見出された。その増加は約 50 %であった。香料担持量が増加しても、顆粒は、自由な流動性を有したままであり、粘着性にはならなかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
・粒子全体に基づいて少なくとも 30 重量%の合計量の、ゼオライト、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、シリカ及び/又はこれらの混合物からなる群から選ばれる無機担体材料、
・担体材料に吸着した及び/又は吸収された香料、
並びに粒子全体に基づいて少なくとも 0.1 重量%の非イオン性界面活性剤を含んでなる粒子。
【請求項2】
粒子が、0.25 重量%超、有利には 0.5 重量%超、好ましくは 0.75 重量%超、特に 1.0 重量%超の非イオン性界面活性剤を含み、その上限値が 30 重量%、好ましくは 20 重量%、有利には 10 重量%、より有利には 5 重量%、更に有利には 4 重量%、特に 3 重量%を上回らない、請求項1に記載の配合物。
【請求項3】
粒子が、少なくとも 40 重量%、好ましくは少なくとも 50 重量%、有利には少なくとも 60 重量%、特に少なくとも 70 重量%の合計量で無機担体材料を含む、請求項2又は3に記載の配合物。
【請求項4】
担体材料に吸収された及び/又は吸着した香料の量が、粒子全体に基づいて、少なくとも 1 重量%、好ましくは少なくとも 5 重量%、有利には 10 重量%超、より有利には 15 重量%超、更に有利には 20 重量%超、特に 25 重量%超である、請求項1〜3のいずれかに記載の配合物。
【請求項5】
非イオン性界面活性剤が、アルコキシル化アルコール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド、アルキルポリグルコシド、アミンオキシド及び/又は長鎖アルキルスルホキシドからなる群から選ばれる、請求項1〜4のいずれかに記載の配合物。
【請求項6】
アルコキシル化アルコールが、非イオン性界面活性剤として、粒子中に含まれる非イオン性界面活性剤の合計量に基づいて、好ましくは少なくとも 40 重量%、有利には少なくとも 50 重量%、更に有利には少なくとも 60 重量%、極めて有利には少なくとも 70 重量%、より有利には少なくとも 80 重量%、特に少なくとも 90 重量%、最も有利には 100 重量%の量で、少なくとも部分的に含まれ、前記アルコキシル化アルコールが、有利には、好ましくは8〜18個、特に12〜18個の炭素原子、及び好ましくはアルコール 1 mol あたり平均 1〜12 mol のアルキレンオキシド、好適にはエチレンオキシドを含む、エトキシル化された特に一級のアルコールに関する、請求項1〜5のいずれかに記載の配合物。
【請求項7】
無機担体材料が、少なくとも 40 重量%、好ましくは少なくとも 50 重量%、有利には少なくとも 60 重量%、更に有利には少なくとも 70 重量%、より有利には少なくとも 80 重量%、極めて有利には少なくとも 90 重量%、特に 100 重量%の、ゼオライト、好ましくはゼオライトX、Y、A、P、MAP及び/又はこれらの混合物からなる、請求項1〜6のいずれかに記載の配合物。
【請求項8】
粒子が、
a)50〜95 重量%、好ましくは 60〜90 重量%の量の無機担体材料、
b)0.5〜40 重量%、好ましくは 1〜35 重量%の量の香料、
c)0.1〜30 重量%、好ましくは 0.5〜10 重量%、特に 1〜5 重量%の量の非イオン性界面活性剤、
d)0〜15 重量%、好ましくは 0.5〜10 重量%、有利には 0.75〜7.5 重量%、特に 1〜5 重量%の量の助剤
を含んでなる、請求項1〜7のいずれかに記載の配合物。
【請求項9】
a)好ましくは、有利には非イオン性界面活性剤を含む、無機及び有機成分の水性懸濁液に基づいて担体材料を調製し、次いで、該水性懸濁液を乾燥する工程、
b)任意に、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を担体材料に含浸する工程、
c)香料と(含浸された)担体材料とを混合する、及び/又は香料を(含浸された)担体材料に噴霧することによって、香料を担体材料に担持する工程、並びに
任意に、芳香付与担体材料を被覆する工程
からなる、請求項1〜8のいずれかに記載の粒子の製造方法。
【請求項10】
(A)請求項1〜8のいずれかに記載の粒子、
(B)0.01〜95 重量%、好ましくは 5〜85 重量%、有利には 3〜30 重量%、特に 5〜22 重量%の追加の界面活性剤
を含んでなる洗剤組成物。
【請求項11】
請求項9に記載の洗剤組成物の有効量を含む水性媒体と布地とを接触させる工程を含む、布地の洗濯方法。
【請求項12】
無機担体材料の香料受容性を増加するための、非イオン性界面活性剤の使用。

【公表番号】特表2007−533800(P2007−533800A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508750(P2007−508750)
【出願日】平成17年4月1日(2005.4.1)
【国際出願番号】PCT/EP2005/003418
【国際公開番号】WO2005/105972
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(391008825)ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン (309)
【氏名又は名称原語表記】HENKEL KOMMANDITGESELLSCHAFT AUF AKTIEN
【住所又は居所原語表記】40191 Dusseldorf,Henkelstrasse 67,Germany
【Fターム(参考)】