説明

草刈り用作業機械

【課題】本発明の草刈り用作業機械は、フィルタに付着した異物を自動的に除去する。
【解決手段】ハンマーナイフモアの機械室の上方には空間9Aが設けられており、空間9Aと機械室20とを仕切るようにしてフィルタ41が設けられる。フィルタ41は、複数のワイパ42が互いに離間して取り付けられている。各ワイパ42は、それぞれ独立して構成されている。ワイパブレード43は、ワイパモータの回転力により360度連続回転し、フィルタ41の外面に付着した異物はワイパゴム46により除去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ハンマーナイフモア等のような自走式または乗用式の草刈り用作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、堤防等の傾斜地や荒れ地等の不整地に生い茂る雑草や樹木を刈り取るために、ハンマーナイフモアのような草刈り用作業機械が用いられる(特許文献1)。草刈り用作業機械は、内蔵エンジンから生じる力を用いて、草や茎を刈り取り、破砕する。草刈り用作業機械はフィルタを備えており、このフィルタによって、草や茎その他の破片がエンジン等に供給される空気中に混入するのを防止している。
【0003】
草や茎の破片がフィルタに付着して、フィルタが目詰まりすると、エンジンへの吸気が妨げられたり、車体内部の温度が上昇する。そこで、オペレータは、定期的または不定期に、フィルタを手作業で清掃する。
【0004】
なお、刈り取られた草によって、草刈り用作業機械内部の通路が目詰まりするのを防止するようにした技術は知られている(特許文献2,特許文献3)。
【特許文献1】特開平11−225530号公報
【特許文献2】特開平10−248351号公報
【特許文献3】特開平11−275924号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の通り、ハンマーナイフモアのような草刈り用作業機械では、走行しながら多量の雑草等を高速回転で刈り取るため、刈り取った草や茎の破片その他が巻き上げられる。この巻き上げられる草や茎の破片その他によって、フィルタが目詰まりし易い。このため、従来技術では、オペレータは、時々、手作業でフィルタを清掃する必要があり、使い勝手の点で改善の余地がある。また、手作業によるフィルタ清掃作業の頻度が多くなると、草刈り作業の効率が低下する。手作業でフィルタを清掃するためには、草刈り作業を一時中断する必要があるためである。しかし、草刈り作業を行っている間は、雑草等の異物が絶え間なくフィルタに付着するため、草刈り作業を中断させる回数が増大し、この結果、草刈り作業の効率が低下する。
【0006】
なお、前記特許文献2,3には、刈り取った草を集めるための通路が、刈り取られた草によって詰まるのを防止する技術について開示されているが、フィルタの目詰まりに関する言及は全く含まれていない。
【0007】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、フィルタを自動的に清掃できるようにした草刈り用作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に従う、走行しながら草を刈る草刈り用作業機械は、作業車両本体と、作業車両本体の下側に設けられる走行体と、作業車両本体の前側に設けられる草刈り部と、作業車両本体に設けられる機械室と、機械室内に連通して設けられるフィルタ機構とを備え、このフィルタ機構は、機械室内に流入する空気中から異物を除去するためのフィルタと、このフィルタの両面のうち前記機械室とは反対側に位置する一方の表面に近接して回転可能に設けられる少なくとも一つ以上のワイパとを備える。
【0009】
前記ワイパは、フィルタの前記一方の表面側に近接して設けられるワイパブレードと、フィルタの前記一方の表面に摺接するようにしてワイパブレードに設けられる摺接部材と、機械室側に設けられ、回転力を発生させるワイパモータと、フィルタを貫通してワイパモータとワイパブレードの回転中心とを機械的に接続する連結部と、を備えて構成することもできる。
【0010】
前記ワイパは、複数設けることができ、各ワイパは、それぞれ独立したワイパモータにより駆動するように構成することができる。または、複数のワイパを機械的に連結し、単一のモータによって各ワイパをそれぞれ駆動させる構成としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、少なくとも一つ以上のワイパが回転することにより、フィルタの外面(一方の面)に付着した草や茎またはこれらの破片は、自動的に除去される。また、ワイパブレードをワイパモータによって回転させることにより、摺接部材がフィルタの外面に付着した異物を除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、草刈り用作業機械として、ハンマーナイフモアを例に挙げて説明する。以下に詳述するように、本実施形態では、機械室20の上側に、複数のプロペラ型ワイパ42を備えるフィルタ機構40を設けている。本発明の理解及び実施のために、まず最初に、ハンマーナイフモアの全体構造について説明し、次に、フィルタ機構について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、ハンマーナイフモア1の斜視図である。ハンマーナイフモア1は、後述のように、ハンマーのようなカッター16(図2参照)を回転させながら走行することにより、雑草や小型の樹木等を破砕する装置である。ハンマーナイフモア1は、例えば、車両本体2と、クローラ3と、作業機4とを備えて構成される。
【0014】
「作業車両本体」としての車両本体2の下側には、「走行体」としてのクローラ3が設けられている。車両本体2には、後述のように、エンジン22(図6参照)や油圧装置(図示せず)を収容するための機械室20,30(図3参照)が設けられている。車両本体2の外側は、外装5によって覆われている。
【0015】
車両本体2の上側には、カバー6が開閉可能に取り付けられている。カバー6の基端側は、車両本体2の前側に回動可能に取り付けられている。カバー6の先端側は、操縦装置8側に向けて延びるようにして設けられている。これにより、カバー6は、車両本体2の上側を覆うようにして、開閉可能に設けられる。カバー6を開くことにより、オペレータは、機械室20,30の整備等を行うことができる。車両本体2の後側下部には、ステップ7が設けられている。オペレータは、ステップ7に立って、ハンマーナイフモア1を操作する。車両本体2の後側には、後述の操縦装置8が設けられており、操縦装置8を操作するオペレータを取り囲むようにして保護バー8Aが設けられている。
【0016】
車両本体2の前側には、「草刈り部」としての作業機4が上下に揺動可能に設けられている。作業機4は、例えば、カッターケース10と、カッターカバー11と、左右両側のリンク12と、左右両側のバネ13と、左右両側のソリ14と、回転軸15及び複数のカッター16とを備えて構成される。
【0017】
カッターケース10は、回転軸15及びカッター16を収容するものである。カッターケース10の前側の下部には、カッターカバー11がリンク12及びバネ13を介して、開閉可能に取り付けられている。この構成により、刈り取り対象物である雑草等の背丈に応じて、カッターカバー11の開口量が変化する。雑草の背丈が低い場合、カッターカバー11の開く量は小さくなる。これにより、小石等がカッターケース10内から前方に飛散するのを防止する。雑草の背丈が高い場合、カッターカバー11には開方向(上方向)への力が加わり、カッターカバー11の開く量は大きくなる。これにより、背丈の高い雑草を大量にカッターケース10内に取り込んで、破砕することができる。カッターケース10の両側面の下側には、ソリ14が設けられている。
【0018】
図2は、カッターカバー11を開いた状態で示す正面図である。カッターケース10内に設けられた回転軸15は、例えば、油圧モータ等によって回転される。回転軸15には、その軸方向に離間して、ハンマナイフ型のカッター16が複数設けられている。
【0019】
図3は、ハンマーナイフモア1の側面図である。車両本体2は、機械室20,30を備えている。機械室20は車両本体2の後側に位置し、機械室30は車両本体2の前側に位置する。一方の機械室20は、例えば、エンジン22やラジエータ23及び作動油クーラ24(いずれも図4参照)を収容しており、他方の機械室30は、例えば、燃料タンク31及び作動油タンク32を収容している。機械室20と機械室30との間には、開口部を有する隔壁9が設けられている。
【0020】
機械室20の上側には、カバー6及び隔壁9によって、空間9Aが形成される。この空間9A内には、フィルタ機構40が設けられる。空間9Aは、カバー6や外装5によって取り囲まれて形成されており、複数の開口部(流入口)9B,9C(図7参照)が空間9Aに連通するようにして設けられている。
【0021】
フィルタ機構40は、機械室20内に正常な空気を供給するためのものである。フィルタ機構40の詳細は後述するが、先に簡単に説明すると、フィルタ機構40は、例えば、一つのフィルタ41と複数のワイパ42とを備えて構成される。
【0022】
操縦装置8は、車両本体2の後側に設けられている。操縦装置8は、例えば、走行レバー、駐車ブレーキレバー、カッタークラッチレバー、刈り取り高さ調節用ノブ、エンジン回転数調整レバー、エンジン始動スイッチ、モニタパネル等を備えて構成される。なお、図中では、走行レバー等の図示を適宜省略している。
【0023】
図4は、フィルタ機構40とエンジン22等との関係を示す説明図である。図4は、機械室20及び空間9Aの断面を模式的に示している。空間9Aと機械室20との間は、フィルタ41によって仕切られている。
【0024】
フィルタ41は、例えば、略平板状の金属製フィルタとして構成される。但し、フィルタ41の材質や形状は特に問わない。また、フィルタ41を、目の粗密が異なる複数のフィルタから構成してもよい。
【0025】
機械室20の上方には、フィルタ41を挟むようにして、複数のワイパ42が設けられている。以下は、ワイパ42を2個設ける場合を例に挙げて説明するが、これに限らず、例えば、1個または3個以上のワイパ42を設ける構成でもよい。
【0026】
各ワイパ42は、例えば、ワイパブレード43と、連結部44と、ワイパモータ45と、ワイパゴム46等を備えて構成される。ワイパ42の詳細な構成は、図5及び図6と共に後述する。
【0027】
エンジン22は、吸気ダクト21を備えている。吸気ダクト21の先端側は、エンジン22の側部を、ラジエータ23の上方に向けて延設されている。吸気ダクト21の基端側は、エンジン22の上面側に接続されている。つまり、外気を吸い込むための吸気口(吸気ダクト21の先端側の開口部)を、操縦装置8側から遠ざけることにより、吸気音を低減している。なお、吸気構造は上記の例に限定されない。
【0028】
図5,図6は、一つのワイパ42を拡大して示す斜視図である。ワイパブレード43は、例えば、金属材料等から断面L字状の長尺な部材として構成される。ワイパブレード43の垂直な面には、複数のワイパゴム46がネジ47を用いて設けられている。ワイパゴム46は、フィルタ41の外面に接触または近接することにより、草や茎の破片等を掻き取るためのものである。なお、本実施例のワイパゴム46は、合成ゴム材料等から平板状に形成されているが、これに限らず、合成樹脂材料等のゴム以外の材料から平板状以外の形状で形成する構成でもよい。また、取付手段の一例として、ネジ47を例に挙げたが、これに限らず、例えば、接着剤やクリップ等のような他の取付手段を用いても良い。
【0029】
ワイパブレード43の長手方向の中央部は、他のネジ47Aによって、連結部44に取り付けられている。連結部44は、ワイパモータ45から出力される回転力をワイパブレード43に伝達するためのものである。例えば、連結部44のスリットにワイパモータ45の出力軸を係合させることにより、ワイパモータ45の回転力をワイパブレード43に伝達することができる。このような連結構造に限らず、例えば、ワイパモータ45とワイパブレード43とを歯車機構やベルト機構等を介して連結させる構成でもよく、あるいは、ワイパモータ45とワイパブレード43とを直接的に連結させる構成でもよい。即ち、ワイパモータ45の出力軸の先端をワイパブレード43の中央部に取り付ける構成を採用してもよい。
【0030】
ワイパモータ45は、ワイパブレード43をフィルタ41と平行に回転させるための駆動源である。ワイパモータ45は、例えば、油圧モータまたは小型の電気モータとして構成される。但し、直流サーボモータのような電気モータに限らず、例えば、超音波モータやステッピングモータ等のような他の駆動源を用いることもできる。
【0031】
図7は、カバー6等を取り除いた状態で、空間9Aを拡大して示す斜視図である。機械室20の上側に位置する空間9Aは、その上部がカバー6によって覆われる。空間9Aには、複数の開口部9B,9Cが連通している。これら各開口部9B,9Cは、外気を空間9A内に流入させるための空気取入れ口となっている。
【0032】
操縦装置8側には、複数の開口部9Bが設けられる。また、空間9Aの一方の側面には、別の開口部9Cが設けられる。開口部9Cと対向する別の側面9Dと、各開口部9Bに対向する面とは、それぞれ壁部となっており、開口部は設けられていない。なお、開口部9Bを一つだけ設けてもよいし、開口部9Cを複数設けてもよいし、側面9Dに別の開口部を設ける構成でもよい。
【0033】
上述の通り、空間9Aと機械室20とを仕切るようにして設けられたフィルタ41の外面側には、2個のワイパブレード43が互いに離間して回転可能に設けられている。つまり、各ワイパブレード43が回転した場合に、お互いの動作に干渉しない程度の距離をあけて、各ワイパ42が設置される。そして、各ワイパブレード43がそれぞれ360度連続回転することにより、ワイパゴム46はフィルタ41の外面に付着した異物を掻き取って除去する。
【0034】
図8は、フィルタ41及びワイパゴム46等を取り除いた状態で示す斜視図である。各ワイパ42は、取付ステー48によって取り付けられている。取付ステー48の一端側は、フィルタ41の内側(機械室20側)に位置して連結部44に取り付けられており、取付ステー48の他端側は、機械室20内に取り付けられている。
【0035】
図9は、空気の流れを模式的に示す説明図である。オペレータがエンジン22を始動させると、エンジン22は、図4中に矢示A4で示すように、吸気ダクト21を介して、空気を吸い込む。これにより、機械室20内の圧力及び機械室20に連通する空間9A内の圧力が低下する。
【0036】
空間9A内の圧力が大気圧よりも低下すると、操縦装置8側に設けられた各開口部9Bを介して、空気A1が空間9A内にそれぞれ流入する。また、開口部9Cからも空気A2が空間9A内に流入する。空間9A内に流入した空気A1,A2は、フィルタ41を通って、機械室20内に流入する。図4中に示すように、フィルタ41を通過する空気A3に含まれる異物は、フィルタ41により除去される。この空気A3は、異物の少ない清浄な空気となり、吸気ダクト21を介してエンジン22に吸い込まれる。また、空気A3は、ラジエータ23及び作動油クーラ24等を冷却する。
【0037】
空間9A内の空気A1,A2には、ハンマーナイフモア1による草刈り作業によって、草や茎またはこれらの破片等の異物が混入している。上述のように、この異物は、フィルタ41を通過することができず、フィルタ41の外面に付着する。各ワイパ42は、例えば、矢示R方向にそれぞれ360度連続回転することにより、フィルタ41の外面に付着した異物を掻き取って清掃する。
【0038】
なお、本実施例では、各ワイパ42のワイパブレード43を反時計回り(矢示R方向)にそれぞれ回転させる場合を示すが、これに限らず、各ワイパブレード43を時計回りにそれぞれ回転させてもよい。また、例えば、一方のワイパブレード43の回転方向と他方のワイパブレード43の回転方向を逆にしてもよい。あるいは、一つまたは複数のワイパブレード43を、フィルタ41の外面を縦方向または横方向のいずれか一方向に直線的に往復させるように構成してもよい。さらに、ワイパブレード43を、例えば、90度〜180度程度の範囲で扇状に回転させる構成としてもよい。
【0039】
図10は、各ワイパブレード43によってフィルタ41が清掃される範囲Sを模式的に示す説明図である。範囲Sは、ワイパブレード43と略等しい直径寸法を有する円状に形成される。各ワイパ42が作動を続ける限り、少なくとも各範囲Sを合計した面積分だけ空気の流入面積が確保される。なお、万が一、いずれか一方のワイパ42が停止する事態に備えて、一つのワイパ42により形成される範囲Sの面積だけでも、エンジン22やラジエータ23等が必要とする空気量を確保できるように、ワイパブレード43の長さ寸法等を設定するのが好ましい。
【0040】
本実施例は上述のように構成されるため、オペレータは、手作業でフィルタ41を清掃する必要がなく、草刈り作業の効率が向上する。また、各ワイパ42により清掃される範囲Sの合計値ΣS分の流入面積を確保できるため、エンジン温度が上昇するのを抑制し、オーバーヒートの発生を防止することができる。
【0041】
また、各ワイパ42は、それぞれワイパモータ45によって駆動するため、ハンマーナイフモア1の走行姿勢や速度にかかわらず、フィルタ41を一定周期で清掃することができ、信頼性が向上する。
【0042】
さらに、各ワイパ42は、それぞれ別々のワイパとして構成されており、それぞれ独自のワイパモータ45により駆動される。即ち、本実施例のワイパ42は、冗長構成を備えている。従って、いずれか一方のワイパ42が故障した場合でも、他方のワイパ42によって範囲Sの面積を清掃でき、機械室20内のエンジン22等で必要な空気を確保することができ、信頼性が向上する。
【0043】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、草刈り用作業機械として、車両の後方にオペレータが立って操作する形式のハンマーナイフモアを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、乗用車型の草刈り作業機械や手押し式の草刈り作業機械、または各種農業機械にも適用可能である。
【0044】
また、例えば、ワイパブレードの回転開始時期や回転停止時期、回転速度、回転方向を、エンジン22の回転数や気温等によって適宜制御する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】ハンマーナイフモアの斜視図。
【図2】作業機の正面図。
【図3】ハンマーナイフモアの側面図。
【図4】フィルタ及びエンジン等の関係を模式的に示す説明図。
【図5】一つのワイパを拡大して示す斜視図。
【図6】一つのワイパを拡大して別の方向から見た斜視図。
【図7】カバーを除いた状態でワイパ及びフィルタを示す斜視図。
【図8】フィルタ及びワイパゴムを除いた状態でワイパを示す斜視図。
【図9】フィルタに向けて流入する空気の様子を示す説明図。
【図10】ワイパによってフィルタが清掃される範囲を示す説明図。
【符号の説明】
【0046】
1…ハンマーナイフモア、2…車両本体、3…クローラ、4…作業機、5…外装、6…カバー、7…ステップ、8…操縦装置、8A…保護バー、9…隔壁、9A…空間、9B,9C…開口部、9D…側面、10…カッターケース、11…カッターカバー、12…リンク、13…バネ、14…ソリ、15…回転軸、16…カッター、20,30…機械室、21…吸気ダクト、22…エンジン、23…ラジエータ、24…作動油クーラ、31…燃料タンク、32…作動油タンク、40…フィルタ機構、41…フィルタ、42…ワイパ、43…ワイパブレード、44…連結部、45…ワイパモータ、46…ワイパゴム、47,47A…ネジ、48…取付ステー、A1〜A4:空気の流れ、S:ワイパによる清掃範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行しながら草を刈る草刈り用作業機械(1)であって、
作業車両本体(2)と、
前記作業車両本体の下側に設けられる走行体(3)と、
前記作業車両本体の前側に設けられる草刈り部(4)と、
前記作業車両本体に設けられる機械室(20)と、
前記機械室(20)内に連通して設けられるフィルタ機構(40)であって、前記機械室内に流入する空気中から異物を除去するためのフィルタ(41)と、このフィルタの両面のうち前記機械室とは反対側に位置する一方の表面に近接して回転可能に設けられる少なくとも一つ以上のワイパ(42)とを備えたフィルタ機構と、
を含む草刈り用作業機械。
【請求項2】
前記ワイパ(42)は、
前記フィルタ(41)の前記一方の表面側に近接して設けられるワイパブレード(43)と、
前記フィルタの前記一方の表面に摺接するようにして前記ワイパブレードに設けられる摺接部材(46)と、
回転力を発生させるワイパモータ(45)と、
前記フィルタを貫通して前記ワイパモータと前記ワイパブレードの回転中心とを機械的に接続する連結部(44)と、
を備えて構成される請求項1に記載の草刈り用作業機械。
【請求項3】
前記ワイパ(42)は、複数設けられており、各ワイパは、それぞれ独立したワイパモータ(45)により駆動するように構成される請求項2に記載の草刈り用作業機械。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2008−183000(P2008−183000A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−21895(P2007−21895)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(307009883)ハスクバーナ・ゼノア株式会社 (66)
【Fターム(参考)】