説明

蓋付き箱体

【課題】蓋体の脱落を確実に防止することができ、しかも蓋体の着脱も容易な蓋付き箱体を提供する。
【解決手段】ロータンクカバー本体部100の前面下部の段部102に、該段部102の側面の下端から上面にかけて一連に形成された段部104が設けられており、この出入口104に、該出入口104を段部102の側面側から上面側にかけて一連に覆う蓋体105が装着されている。蓋体105の上縁部から突設された突片106が差込孔115から出入口104の上縁部の裏側に差し込まれ、該突片106の凹部107に凸部116が係合する。蓋体105の下部は、出入口104の下部の左右両側縁部に弾性的に係合した爪片108によって該出入口104に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は蓋付き箱体に関するものであり、特に洋風便器の後部上面にカバーボックスあるいは便座ボックスなどのケーシングを設置し、このケーシング内に脱臭カートリッジ等を設置する場合に好適な蓋付き箱体に関する。
【背景技術】
【0002】
洋風便器の後部上面にカバーボックスを設置し、このカバーボックス内にロータンクや温水洗浄装置などを設置したタイプの洋風便器設備が普及しつつある。
【0003】
第7図はこの種の洋風便器設備の構成を示す透視斜視図である。図示の通り、洋風便器10の後部上面のベースプレート12上に温水タンク14、ロータンク16、温風乾燥装置18、脱臭ファン20等の機器が設置され、これらの機器を覆うようにタンクカバー22がベースプレート12上に設置されている。このタンクカバー22とベースプレート12とによってケーシングとしてのカバーボックスが構成されている。
【0004】
このタンクカバー22は、カバー本体部24とカバーフタ26とからなり、該カバーフタ26には手洗鉢部28及び手洗吐水口34などが設けられている。カバー本体部24の前部に便座30及び便蓋32が起倒方向回動可能に取り付けられている。
【0005】
なお、前記脱臭ファン20の排気は脱臭カートリッジ36を通って脱臭処理された後、カバー本体部24の下部の排気口38を通ってトイレルーム内へ放出される。この従来例にあっては、後述の通りこの排気口38を通して脱臭カートリッジ36を取り替えるようになっており、排気口38が取替口としても機能している。
【0006】
ロータンク16の前面に、各装置を制御する制御回路を搭載した回路基板40が設置されている。
【0007】
ロータンク16内の水は、ハンドル42又はモータ44で開弁操作されるフロート弁装置(図示略)を介して洋風便器10へ供給される。
【0008】
ロータンク16内には、ボールタップ46から流出する清水を貯留するためのサービスタンク48が設置されており、このサービスタンク48内の清水が前記温水タンク14へ供給される。この温水タンク14内の温水は、ポンプ50、メインバルブ52及び切替バルブ54を介して第1洗浄ノズル60又は第2洗浄ノズル62へ供給される。
【0009】
このタンクカバー22内にトイレルーム内の暖房用の温風ファン70が設置されている。この温風ファン70からの温風は洋風便器10の後部側面に沿って吹き出る。
【0010】
第8図の通り、前記排気口38に蓋74が着脱自在に装着されており、この蓋74をあけることにより脱臭カートリッジ36を取り出すことができる。なお、この蓋74に排気用のスリット74aが設けられている。
【0011】
上記従来の脱臭カートリッジの設置構造にあっては、蓋74を出入口(排気口38)に対し上から下に向って取り外すように構成しているため、運搬中や施工現場での組み立て途中で蓋74が下方に脱落することがあった。この脱落を防止するためにテープを貼ることがあるが、手間がかかる。なお、トイレルームの清掃中に蓋に手などが当った場合にも、蓋が脱落するおそれがある。
【0012】
特開2003−147836号には、蓋の装着がしっかりしており、しかも蓋の取り外しも容易な脱臭カートリッジの設置構造として、第9,10図に示す構造が記載されている。
【0013】
第9図は同号公報の脱臭カートリッジの設置構造を備えたタンクカバーの側面の斜視図であり、前記第8図と同様の部分を示している。第10図(a)はこの脱臭カートリッジの設置構造を示す分解斜視図、第10図(b),(c)は同(a)のB−B線及びC−C線に沿う部分の断面図である。
【0014】
前記第7,8図と同様の形状のカバー本体部24Aにカバーフタ26(この実施の形態では図示略)が被さることによりタンクカバー22Aが構成され、カバー本体部24Aに便座30と便蓋32とが起倒方向回動自在に取り付けられている。ベースプレート90は洋風便器10の後部上面に固定されている。タンクカバー22Aとベースプレート90とが連結されることによりケーシングとしてのカバーボックスが構成される。
【0015】
このカバー本体部24Aの側面下部に脱臭カートリッジ36の出入口38Aが設けられており、この出入口38Aに蓋80が装着される。
【0016】
この蓋80は、プレート状の蓋本体81と、この蓋本体81の上縁から上方に突設されたフック片82と、蓋本体81の下部からタンクカバー22Aの内方に向って突設された上片83及び下片84より成る挟持片とを備えている。出入口38Aの上縁部及び側縁部には、該蓋本体81の上縁及び側縁が重なる段部79が設けられている。蓋本体81は、該段部79に重なることにより、出入口38Aの周囲のカバー本体部24Aの外面と面一状となる。前記フック片82は、出入口38Aの上縁部の裏側に差し込まれるように蓋本体81の裏面から上方に突設されている。
【0017】
下片84は上片83よりもベースプレート90の厚み分だけ下位に配置されており、蓋80が出入口38Aに装着されたときに上片83はベースプレート90の上面に重なり、下片84はベースプレート90の下面に重なり、これによって上片83と下片84との間にベースプレート90の縁部が挟持される。
【0018】
上片83は蓋本体81の両サイドに分れて1対設けられている。この上片83の下面には凸部83aが設けられており、ベースプレート90の上面に設けられた凹部91に該凸部83aが係合可能となっている。
【0019】
下片84は蓋本体81の幅方向の中央に1枚だけ設けられている。この下片84は、先端側の薄肉部84aと、基端側の厚肉部84bとからなる。厚肉部84bは薄肉部84aよりも上方に突出している。この下片84は、ベースプレートの90の縁部の切欠部92を通って段部90aに係合する。下片84の厚肉部84bと該切欠部92とは同形状となっている。
【0020】
この蓋80は、フック片82を出入口38Aの上縁裏側に差し込み、上片83と下片84とでベースプレート90の縁部を挟持するように蓋本体81の下部をベースプレート90に突き当てるようにして出入口38Aに装着される。この装着完了時には、凸部83aが凹部91に係合するので、蓋本体81の下部がベースプレート90から離反することがない。そして、上片83と下片84とによってベースプレート90を挟持しているため、蓋80が外れることが確実に防止される。
【0021】
この蓋80を出入口38Aから取り外すには、下片84の下側に指を掛け、少し持ち上げるようにして蓋80の下部を手前に引けばよい。これにより、凸部83aが凹部91から離反し、蓋80の下部が退動して上片83及び下片84がベースプレート90から外れ、蓋80が出入口38Aから取り外される。
【特許文献1】特開2003−147836号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
上記第9,10図に示す特開2003−147836号公報の場合、蓋80の上片83がベースプレート91から離反した蓋装着途中時あるいは蓋取り外し途中時に蓋80から手を離すと、蓋80が脱落してしまう。また、清掃時に蓋80の下部を誤って引っ張ったときにも蓋80が脱落するおそれがある。
【0023】
本発明は、蓋体の脱落を確実に防止することができ、しかも蓋体の着脱も容易な蓋付き箱体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明(請求項1)の蓋付き箱体は、少なくとも側面及び上面を有した箱体と、該側面の下端から該上面に一連に設けられた開口と、該開口を閉鎖する蓋体とを有する蓋付き箱体であって、該蓋体の上部に、該箱体上面の該開口の縁部下面に差し込まれる突片が設けられ、該箱体上面の該開口の縁部に、該突片が挿通される差込孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0025】
請求項2の蓋付き箱体は、請求項1において、該蓋体の下部に、該開口の下部に弾性的に係合した係合部が設けられていることを特徴とするものである。
【0026】
請求項3の蓋付き箱体は、請求項1又は2において、該開口の上縁部には、蓋体上縁が上側から重なる張出部が設けられており、前記差込孔は該張出部に設けられていることを特徴とするものである。
【0027】
請求項4の蓋付き箱体は、請求項3において、前記突片の上面と前記開口上縁部の下面との一方に凸部が設けられ、他方に該凸部に係合した凹部が設けられていることを特徴とするものである。
【0028】
請求項5の蓋付き箱体は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記蓋体の下縁から下方へ、指先を引掛けるための凸部が突設されていることを特徴とするものである。
【0029】
請求項6の蓋付き箱体は、請求項1ないし5のいずれか1項において、該箱体は洋風便器の後部上面に設置される便座ボックス又はロータンクカバーであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0030】
本発明の蓋付き箱体にあっては、蓋体上縁に設けられた突片が箱体の開口縁部の差込孔に挿通されており、蓋体は該突片が開口に対し吊支されている。このため、蓋体の脱落が確実に防止される。また、この蓋体に対し下向きに力が加えられても、蓋体が下方へずれ動いて箱体から外れることがない。
【0031】
さらに、本発明の蓋付き箱体にあっては、蓋体は、箱体自体に対してのみ組付けられるため、該蓋体の箱体への組付性が向上する。
【0032】
請求項2の通り、この蓋体の下部を弾性的に開口縁部に係合させることにより、蓋体が箱体にしっかりと留め付けられる。
【0033】
請求項3の通り、張出部に設けた開口に差込孔を設け、蓋体を該張出部に上側から重ねた場合、蓋体の吊支姿勢が安定したものとなる。
【0034】
請求項4の通り、突片と開口上縁部とを凹凸部により係合させたときには、蓋体下縁を手前に引いたときに、蓋体が該凹凸係合部付近を回動中心として下側がスイングするようになり、蓋体の脱着操作が容易となる。また、この凹凸係合により、蓋体に対し横方向(突片の差込孔からの抜け出し方向)に力が加えられても、蓋体が該横方向にずれ動いて箱体から外れることがない。
【0035】
請求項5の通り、蓋体の下縁に凸部を下方へ突設した場合、この凸部に指先を引っ掛けて蓋体下部を手前に容易に引くことができる。
【0036】
請求項6の通り、本発明は便座ボックスやロータンクカバーに適用するのに好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る蓋付き箱体としての脱臭カートリッジ用蓋付きロータンクカバー本体部の斜視図、第2図はこのロータンクカバー本体部の脱臭カートリッジ出入口付近の斜視図(拡大図)、第3図はこの脱臭カートリッジ出入口付近のロータンクカバー本体部内側からの斜視図、第4図〜第6図は第2図のIV−IV線に沿う部分の断面図であり、それぞれ、蓋体装着前、蓋体装着途中時及び蓋体装着完了時を示している。
【0038】
この実施の形態に係る蓋付き箱体としてのロータンクカバー本体部100は、前述の第7,8図のカバー本体部24と同様、洋風便器の後部上面のベースプレート上に設置されたロータンク、温水タンク、温風乾燥装置及び脱臭ファン等の機器を覆うように該ベースプレート上に取り付けられるロータンクカバーを構成するものである。
【0039】
このロータンクカバー本体部100も、上部にカバーフタ(図示略)が装着され、前面の下部には便座(図示略)及び便蓋(図示略)が起倒方向回動可能に取り付けられる。
【0040】
なお、図示はしないが、該便座及び便蓋の後部の左右両端側からは、それぞれ、このロータンクカバー本体部100への連結用のアームが後方へ向って突設されている(第8図及び第9図参照)。ロータンクカバー本体部100の前面の下部中央付近には、この左右のアーム同士の間に入り込むように前方へ膨出した凸部101が形成されている。この凸部101の左右の側面には、それぞれ、各アームの回動軸が差し込まれる軸孔101aが設けられている。
【0041】
また、この凸部101の左右両側には、この凸部101に連結された便座が倒伏姿勢となっているときに該便座の各アームの下側の空間を埋めるように、該凸部101の上面よりも1段低く前方へ張り出した段部102が形成されている。この段部102の左右の側面はロータンクカバー100の左右の側面と面一に連続しており、上面は前方へ向って低位となる傾斜面となっている。なお、この段部102は、凸部101の前側にまで形成されている。
【0042】
この実施の形態では、該段部102の側部に脱臭カートリッジ103の出入口104が設けられており、この出入口104に蓋体105が装着されている。この出入口104は、段部102の側面の下端から上面にかけて一連に形成された開口よりなる。また、蓋体105は、この出入口104を段部102の側面側から上面側にかけて一連に覆う、L字形に曲成されたプレート状のものである。
【0043】
この蓋体105の上縁部の裏面から、該出入口104の上縁部の裏側(下側)へ差し込まれる突片106が突設されている。この突片106には、後述の凸部116が係合する凹部107が設けられている。該凹部107は、この実施の形態では、突片106をその上面側から下面側へ貫通した貫通孔よりなる。
【0044】
蓋体105の下部の左右両側縁部からは、出入口104内に差し込まれて該出入口104の下部の左右両側縁部に弾性的に係合する係合部としての爪片108,108が突設されている。
【0045】
蓋体105の下縁部からは、この蓋体105の脱着時に指先等を引掛けるための凸部109が下方へ突設されている。
【0046】
ロータンクカバー本体部100の底部のうち、出入口104に臨む部分には、脱臭カートリッジ103を該出入口104から取り出す際に該脱臭カートリッジ103の下面に指先等を当てられるようにするための切欠き部111(第2図)が設けられている。蓋体105の裏面の下端付近からは、蓋体105を出入口104に装着した際にこの切欠き部111を塞ぐ閉鎖片110が突設されている。この閉鎖片110が切欠き部111を塞ぐことにより、該切欠き部111からの臭気の漏れが防止される。
なお、第3図に示すように、この閉鎖片110の上面からは、リブ状の起立片(符号略)が立設されている。この起立片は、蓋体105を出入口104に装着したときに脱臭カートリッジ103に対峙して該脱臭カートリッジ103を固定するものである。
【0047】
出入口104の左右の側縁部には、蓋体105の左右の側縁部が重なる段部112が設けられている。この段部112の途中部には、前記爪片108の通過を許容する切欠部113が形成されている。また、出入口104の上縁部には、蓋体105の上縁部が重なる張出部114が設けられている。この張出部114は段部112と連続して設けられている。この張出部114には、前記突片106が差し込まれる差込孔115が形成されている。この段部112に蓋体105の左右の側縁部が重なると共に、張出部114に該蓋体105の上縁部が重なることにより、蓋体105の外面が凸部102の側面及び上面と面一状となる。
【0048】
出入口104の上縁部の裏面には、この差込孔115から該上縁部の裏側に差し込まれた突片106の凹部107に係合する凸部116が下方へ向って突設されている。
【0049】
この蓋体105を出入口104に装着する場合には、蓋体105の上縁部を張出部114の上側に重ねつつ、突片106を差込孔115に差し込んで出入口104の上縁部の裏側に配置し、凹部107に凸部116を係合させる。次に、この凹部107と凸部116との係合部付近を回動中心として蓋体105の下部を下方へスイングさせるようにして蓋体105を出入口104内に入り込ませる。この際、先に閉鎖片110が切欠き部111に係合することにより、蓋体105が出入口104内に導かれる。そして、該蓋体105の左右の側縁部をそれぞれ段部112に重ね、各爪片108を該出入口104の左右の側縁部に係合させる。これにより、蓋体105が出入口104に固定される。
【0050】
蓋体105を取り外す場合には、蓋体105の下部の凸部109に指先を掛けて該蓋体105の下部を手前に引き上げ、各爪片108と出入口104の左右の側縁部との係合を解除させる。そして、そのまま蓋体105を凹部107と凸部116との係合部付近を回動中心として手前へスイングさせ、蓋体105を出入口104から引き出す。その後、突片106を下方へ引き下げるようにして凹部107から凸部116を離脱させつつ、突片106を差込孔115から引き抜き、蓋体105を取り外す。
【0051】
このロータンクカバー本体部100にあっては、蓋体105の上縁に設けられた突片106が出入口104の差込孔115に挿通されており、蓋体105は該突片106を介して出入口104の上縁部に吊支されている。このため、蓋体105の脱落が確実に防止される。また、この蓋体105に対し下向きに力が加えられても、蓋体105が下方へずれ動いて出入口104から外れることがない。
【0052】
さらに、この蓋体105は、ロータンクカバー本体100自体に対してのみ組付けられる(即ち、蓋体105は、ロータンクカバー本体100と他の部材、例えば洋風便器本体等とにまたがって組み付けられるものではない)ため、該蓋体105のロータンクカバー本体100への組付性が向上する。
【0053】
また、この蓋体105の下部は、爪片108によって弾性的に出入口104の側縁部に係合されているので、蓋体105が出入口104にしっかりと留め付けられる。
【0054】
この実施の形態では、出入口104の上縁部に張出部114を設け、この張出部114に対し、蓋体105を上側から重ねるようにしているので、蓋体105の吊支姿勢が安定したものとなる。
【0055】
この実施の形態では、突片106を、凹部107と凸部116とを係合させることにより出入口104の上縁部に掛止しているので、蓋体105の下縁を手前に引いたときに、蓋体105が該凹部107と凸部116との係合部付近を回動中心として下側がスイングするようになり、蓋体105の脱着操作が容易となる。また、この凹凸係合により、蓋体105に対し横方向(突片106の差込孔115からの抜け出し方向)に力が加えられても、蓋体105が該横方向にずれ動いてロータンクカバー本体部100から外れることがない。
【0056】
この実施の形態では、蓋体105の下縁部に下方へ突出する凸部109が設けられているので、この凸部109に指先を引っ掛けて蓋体105の下部を手前に容易に引くことができる。
【0057】
上記の実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、突片106に凸部を設け、出入口104の上縁部の裏側に、この凸部が係合する凹部を設けてもよい。
本発明は、ロータンクカバー以外の箱体にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施の形態に係る蓋付き箱体としての脱臭カートリッジ用蓋付きロータンクカバー本体部の斜視図である。
【図2】ロータンクカバー本体部の脱臭カートリッジ出入口付近の斜視図である。
【図3】脱臭カートリッジ出入口付近のロータンクカバー本体部内部側からの斜視図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う部分の断面図である。
【図5】図2のIV−IV線に沿う部分の断面図である。
【図6】図2のIV−IV線に沿う部分の断面図である。
【図7】従来例を示す洋風便器設備の透視斜視図である。
【図8】図7の従来例における脱臭カートリッジの取替方法を示す斜視図である。
【図9】別の従来例に係る脱臭カートリッジの設置構造を示すタンクカバー下部の斜視図である。
【図10】図9のタンクカバーから蓋を外した状態の斜視図と断面図である。
【符号の説明】
【0059】
10 洋風便器
12 ベースプレート
14 温水タンク
16 ロータンク
18 温風乾燥装置
20 温風ファン
24,24A カバー本体部
36 脱臭カートリッジ
38A 出入口
74 蓋
100 ロータンクカバー本体部
103 脱臭カートリッジ
104 出入口
105 蓋体
106 突片
107 凹部
108 爪片
109 凸部
114 張出部
115 差込口
116 凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも側面及び上面を有した箱体と、該側面の下端から該上面に一連に設けられた開口と、該開口を閉鎖する蓋体と
を有する蓋付き箱体であって、
該蓋体の上部に、該箱体上面の該開口の縁部下面に差し込まれる突片が設けられ、
該箱体上面の該開口の縁部に、該突片が挿通される差込孔が設けられていることを特徴とする蓋付き箱体。
【請求項2】
請求項1において、該蓋体の下部に、該開口の下部に弾性的に係合した係合部が設けられていることを特徴とする蓋付き箱体。
【請求項3】
請求項1又は2において、該開口の上縁部には、蓋体上縁が上側から重なる張出部が設けられており、
前記差込孔は該張出部に設けられていることを特徴とする蓋付き箱体。
【請求項4】
請求項3において、前記突片の上面と前記開口上縁部の下面との一方に凸部が設けられ、他方に該凸部に係合した凹部が設けられていることを特徴とする蓋付き箱体。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、前記蓋体の下縁から下方へ、指先を引掛けるための凸部が突設されていることを特徴とする蓋付き箱体。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項において、該箱体は洋風便器の後部上面に設置される便座ボックス又はロータンクカバーであることを特徴とする蓋付き箱体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−132270(P2006−132270A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−325324(P2004−325324)
【出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】