説明

蓋材

【課題】 カップ状容器本体の蓋材として金属箔層を含まない積層構成を有する外蓋と内蓋とを積層した積層体からなり、簡便な操作で開封性と再封性が得られる蓋材を提供することを目的とする。
【解決手段】 カップ状容器本体の開口外周縁に熱接着されてカップ状容器本体を密封し、金属箔層を含まない積層構成を有する外蓋と内蓋とが接着樹脂層を介して積層された積層体からなり、外周縁にカップ状容器本体の開口外周縁より外方に突出する開封用摘み部を備えた蓋材であって、外蓋が少なくとも紙層が積層された構成からなり、内蓋が少なくとも最内層に熱接着性樹脂層が積層された構成からなり、外蓋には、開封用摘み部を摘んで蓋材を剥離する方向と直交する方向に外蓋を切り欠いた帯状の切り欠き窓部が設けられていることを特徴とする蓋材である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インスタントラーメン、焼きそば、パスタ等の即席麺等を包装するトレーやカップ形状の容器に熱接着して密封することができる蓋材に関し、詳しくはアルミニウム等の金属箔を含まない構成からなる蓋材を容器から一部剥離して開口し、容器に収容された即席麺等に熱湯を注いだ後、再び剥離した蓋材を元に戻し開口を再封して覆うことができる蓋材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、即席麺などの即席食品の容器には、熱湯を注ぐ際に半分ほど開封し、熱湯を注いだ後で再封する蓋材が用いられている。そして、蓋材は、容器に剥離可能に熱接着できる熱接着性樹脂層と形状保持性に優れたアルミニウム箔と表面に印刷を施した紙層などを積層した多層の積層体で構成されている。
【0003】
容器に収容された即席麺の調理に際しては、まず、蓋材を半分程度剥離して容器を開口する。このとき、蓋材はアルミニウム箔が積層されているので剥離した蓋材が半開き状態の形状で保持されるので開口部より熱湯を注ぐことができる。熱湯を注いだ後は、蓋材を元の状態に戻すと蓋材が反り返ることがないので容器の開口部を覆い再封することができる。このようにアルミニウム箔を積層した構成の蓋材は、蓋材を剥離したままの形状を維持でき、また元の状態に戻すことができるという特性(以下、デッドホールド性という)を有する。
【0004】
しかしながら、アルミニウム箔を積層した積層体からなる蓋材は、内容物が収容された容器本体中に誤って混入する可能性がある金属異物を検査するための金属探知機が使用できないという問題や、使用後の包装容器の焼却処理において、焼却炉の炉壁等にアルミニウム箔がインゴットになって付着するという不具合を生じることがあるという問題があった。そこで、これらを解決するために蓋材にアルミニウム箔を含まない構成の積層体で作製し、該蓋材を容器から開封、および再封するために、摘み片に切り込み線を設けて、開封時および再封時に容器のフランジに切り込み線が係止可能となるようにして開封性と再封性を付与した蓋材が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、アルミニウム層を含まない積層体からなり、紙層を含む表面層と樹脂層とヒートシール性を有するシーラント層とを順に積層し、開封用摘み片を摘んで蓋材を引き剥がす方向と直交する蓋材のセンターラインより後方側に、センターラインと略平行な所定領域に、表面層の一部をスリット状に剥離する剥離部を設け、剥離部の樹脂層と紙層とを、剥離層を介して接着すると共に、剥離部を、表面層に設ける一対の切り込み線で挟む領域から形成し、剥離部の一端にフランジの外縁よりも外側に突出する剥離用タブを設けた蓋材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
しかし、アルミニウム箔が積層されていない積層体からなる蓋材では、デッドホールド性が不十分であり、開封時には蓋材を一方の手で押さえながら他方の手で熱湯を注ぐ操作が必要となり、再封時には再封した蓋材の部分を手で押さえたり、重石をするなりして蓋材がはねかえらないようにする操作が必要となる。特許文献1に記載の蓋材の場合には、蓋材を開封時には、摘み片を持って大きく引き剥がして、容器後方のフランジに係止する作業と、再封時には、摘み片を容器後方のフランジから引き離して、前方のフランジまで移動して再度フランジに係止するという作業が必要であり煩わしいものである。
【0007】
また、特許文献2に記載の蓋材は、蓋材の表面層の一部にセンターラインに略平行なスリット状に剥離する剥離部を設けることにより、剥離後のスリット状の部分が厚みが薄くなって屈曲容易となり、優れたデッドホールド性が得られ、開封時、再封時に特許文献1のような煩わしい操作がなく、簡便なものとなった。しかしながら、特許文献2には、「剥離部3を蓋材1からスリット状に剥離したあと、開封用摘み片2を摘んで図3(a)に示す状態まで蓋材1を容器本体21のフランジ22から引き剥がす。」との記載があるように、開封時に先ず(1)剥離部の剥離、(2)蓋材の開封と2つのアクションが必要となり、使用者にとって面倒なものであり、1アクションで開封可能な蓋材の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−48220号公報
【特許文献2】特開2009−241997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、カップ状容器本体の蓋材として金属箔層を含まない積層構成を有する外蓋と内蓋とを積層した積層体からなり、簡便な操作で開封性と再封性が得られる蓋材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、カップ状容器本体の開口外周縁に熱接着されてカップ状容器本体を密封し、金属箔層を含まない積層構成を有する外蓋と内蓋とが接着樹脂層を介して積層された積層体からなり、外周縁にカップ状容器本体の開口外周縁より外方に突出する開封用摘み部を備えた蓋材であって、前記外蓋が少なくとも紙層が積層された構成からなり、前記内蓋が少なくとも最内層に熱接着性樹脂層が積層された構成からなり、前記外蓋には、前記開封用摘み部を摘んで蓋材を剥離する方向と直交する方向に前記外蓋を切り欠いた帯状の切り欠き窓部が設けられていることを特徴とする蓋材である。
【0011】
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の蓋材において、前記開封用摘み部を挟む一対の切取線が前記内蓋に形成され、前記切取線の一方の端が前記内蓋の外周縁であり、他方の端が前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部近傍に形成され、前記一対の切取線の他方の端が前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部よりも内側とされ、前記一対の切取線の他方の端部同士を結ぶ長さが前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の両端を結ぶ長さよりも小さいことを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の蓋材において、外周縁の対向する位置に前記開封用摘み部と外方に突出する湯切り孔形成用摘み部を備え、前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた易剥離領域が、前記湯切り孔形成用摘み部より前記開封用摘み部に向かう所定領域に形成され、前記易剥離領域内には複数個の湯切り口形状の前記内蓋を貫通する湯切り孔切目が形成され、前記湯切り孔形成用摘み部の内側に前記内蓋を貫通する湯切り孔形成用切目線が形成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、蓋材をアルミニウム等の金属箔層を含まない積層構成とすることにより、金属探知機による金属異物の混入検査が可能となり、使用後の包装容器の焼却処理が可能となる。また、外蓋に開封用摘み部を摘んで蓋材を剥離する方向と直交する方向に外蓋を切り欠いた帯状の切り欠き窓部を設けた構成とすることにより、帯状の切り欠き窓部は接着樹脂層と内蓋のみで厚みが薄く折り曲げ容易となっており、蓋材を剥離するだけで帯状の切り欠き窓部では容易に折り曲げることができ1アクションで開封可能であり、また、剥離した蓋材を元に戻すと容器の開口を覆うことができ、簡便な操作で開封性と再封性が得られるものとなる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明によれば、前記開封用摘み部を挟む一対の切取線が前記内蓋に形成され、前記切取線の一方の端が前記内蓋の外周縁であり、他方の端が前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部近傍に形成され、前記一対の切取線の他方の端が前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部よりも内側とされ、前記一対の切取線の他方の端部同士を結ぶ長さが前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の両端を結ぶ長さよりも小さい構成とすることにより、上記効果に加え、剥離した蓋材が帯状の切り欠き窓部でより確実に折り曲げることができ、優れたデッドホールド性が得られる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明によれば、外周縁の対向する位置に前記開封用摘み部と外方に突出する湯切り孔形成用摘み部を備え、前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた易剥離領域が、前記湯切り孔形成用摘み部より前記開封用摘み部に向かう所定領域に形成され、前記易剥離領域内には複数個の湯切り口形状の前記内蓋を貫通する湯切り孔切目が形成され、前記湯切り孔形成用摘み部の内側に前記内蓋を貫通する湯切り孔形成用切目線が形成されている構成とすることにより、上記の効果に加え、湯切り孔形成用摘み部を摘んで蓋材を剥離すると、剥離剤層を備えた易剥離領域では外蓋が内蓋より容易に剥離できると共に、湯切り孔を内蓋に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明にかかる蓋材の第一実施形態を示す平面図であって、(イ)は本発明にかかる蓋材を容器本体の開口部に熱接着した状態を示す平面図、(ロ)は蓋材の裏面図である。
【図2】図1(イ)におけるX−X線断面図である。
【図3】本発明にかかる蓋材の第一実施形態の開封した状態を説明する説明図である。
【図4】本発明にかかる蓋材の第二実施形態を示す平面図であって、(イ)は本発明にかかる蓋材を容器本体の開口部に熱接着した状態を示す平面図、(ロ)は蓋材の裏面図である。
【図5】図1(イ)におけるY−Y線断面図である。
【図6】本発明にかかる蓋材の第二実施形態の開封した状態を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明にかかる蓋材の第一実施形態を示す平面図であって、(イ)は本発明にかかる蓋材を容器本体の開口部に熱接着した状態を示す平面図、(ロ)は蓋材の裏面図、図2は図1(イ)におけるX−X線断面図、図3は本発明にかかる蓋材の第一実施形態の開封した状態を説明する説明図、図4は本発明にかかる蓋材の第二実施形態を示す平面図であって、(イ)は本発明にかかる蓋材を容器本体の開口部に熱接着した状態を示す平面図、(ロ)は蓋材の裏面図、図5は図1(イ)におけるY−Y線断面図、図6は本発明にかかる蓋材の第二実施形態の開封した状態を説明する説明図であり、図中の符号1、1’は蓋材、1aは開封片、2はカップ状容器本体、3、3’は外蓋、4、4’は内蓋、5は接着樹脂層、6は開封用摘み部、7はノッチ、8はタブ、9は湯切り孔形成用摘み部、10は湯切り孔、20はフランジ、21は注湯口、30は表面層、31は紙層、32は帯状の切り欠き窓部、32a、32bは帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部、33は剥離剤層、40は内蓋基材層、41は熱接着性樹脂層、42、42’は切取線、42a、42’aは切取線の一方の端、42b、42’bは切取線の他方の端、43は湯切り孔切目、44は湯切り孔形成用切目線、Bは易剥離領域と非剥離領域との境界、Sは易剥離領域、l1 は切取線の他方の端部間長さ、l2 は帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部間長さをそれぞれ示す。
【0018】
本発明にかかる蓋材の第一実施形態は図1〜図3に示すとおりである。本発明にかかる蓋材1の第一実施形態は、図1(イ)および図2に示すように、例えば上面に円形の開口部を有するカップ状容器本体2の開口部外周縁にフランジ20が設けられ、該カップ状容器本体2のフランジ20の周縁と略同じ大きさ若しくは少し大きい円形状の蓋材1をカップ状容器本体2の開口部を覆うように載置し、蓋材1とカップ状容器本体2のフランジ20が熱接着されカップ状容器本体2が密封されている。なお、蓋材1とフランジ20との熱接着部を図1(イ)に斜線で示した。円形状の蓋材1は、外周縁にカップ状容器本体2の開口外周縁より外方に突出する開封用摘み部6を備え、該開封用摘み部6と対向する位置に調理後、蓋材1を剥離してカップ状容器本体2から取り除くためのタブ8が外方に突出して設けられている。蓋材1は、金属箔層を含まない積層構成からなる外蓋3と内蓋4とが接着樹脂層5を介して積層された積層体からなっている。なお、金属箔層とは、アルミニウム、鉄、錫等およびそれらの合金等からなるものである。
【0019】
図1(イ)に示すように外蓋3には、開封用摘み部6を摘んでタブ8側へ蓋材1を剥離する方向と直交する方向に外蓋3を切り欠いた帯状の切り欠き窓部32が設けられ、帯状の切り欠き窓部32から接着樹脂層5が直接見えている。
【0020】
図1(ロ)は、蓋材1の裏面図で内蓋4の面から見た平面図である。内蓋4には、蓋材1を開封する方向に開封用摘み部6を挟んで一対の切取線42、42が平行に形成されている。切取線42は一方の端42aが内蓋4の外周縁であり、他方の端42bが帯状の切り欠き窓部32の長さ方向の端部32a、32b近傍に形成されている。切取線42の一方の端42aには切取線42と一辺を共有する例えばV字ノッチ7が蓋材1を切り欠いて形成されている。前記一対の切取線42、42の他方の端42b、42bが帯状の切り欠き窓部32の長さ方向の端部32a、32bよりも内側とされ、一対の切取線42、42の他方の端部42b、42b同士を結ぶ端部間長さl1 が帯状の切り欠き窓部32の長さ方向の端部32a、32bを結ぶ端部間長さl2 よりも小さくすることが好ましい。つまり、l1 <l2 を満足する関係とすることにより、後述するように剥離した蓋材1の開封片1a(図3参照)が帯状の切り欠き窓部32で確実に折り曲げることができ、優れたデッドホールド性が得られる。また、切取線42の他方の端部42bは帯状の切り欠き窓部32と少し隙間をあけて設けることが好ましい。帯状の切り欠き窓部32と他方の端部42bが接すると蓋材1のガスバリア性が損なわれ易くなるので注意が必要である。また、一対の切取線の他方の端部間長さl1 は帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部間長さl2 より大きくならない範囲であれば任意に形成できるが帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部間長さl2 に近い長さにする方がより優れたデッドホールド性が得られ易くなるので好ましい。帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部間長さl2 はカップ状容器本体2の開口部の大きさ、および蓋材1に形成する一対の切取線42、42間の間隔を勘案して決定される。ただし、帯状の切り欠き窓部32はフランジ20との熱接着部に跨らないように形成するほうが蓋材1とカップ状容器本体2との良好な熱接着性得られるので好ましい。
【0021】
図2は図1(イ)におけるX−X線断面図であって、第一実施形態の蓋材1を開口部を有するカップ状容器本体2のフランジ20に熱接着して取り付けた状態の断面図であって、蓋材1の積層構成を示す。図2に示すように外蓋3は、紙層31から構成され、紙層31の外面には図示しないが印刷が施された構成である。また、外蓋3は、紙層31の外面側に表面層を積層した構成としてもよく、この場合、紙層31、または表面層のいずれかに印刷が施される。内蓋4は、内蓋基材層40と熱接着性樹脂層41が積層された構成である。そして蓋材1は接着樹脂層5を介して外蓋3の紙層31と内蓋4の内蓋基材層40とが積層された積層体からなるものである。外蓋3には、開封用摘み部6を摘んで蓋材1を剥離する方向と直交する方向に外蓋3を切り欠いた帯状の切り欠き窓部32が設けられている。
【0022】
カップ状容器本体2に収容される内容物により蓋材1に遮光性が必要な場合には、外蓋3に遮光層を積層した構成にすることができる。遮光層は、酸化チタン等を主成分とするホワイトインキやカーボンブラック等を主成分とするブラックインキ、アルミペーストを主成分とするグレーインキまたはこれらの混合したインキ等を用いて紙層または表面層に設ける。なお、蓋材1の形状は円形状に限定されるものではなく、任意であり角形状、楕円状等にもでき、カップ状容器本体の開口部の形状により適宜選定されるものである。
【0023】
次に、図2、図3を用いて第一実施形態の蓋材1がカップ状容器本体2の開口部に熱接着された包装体の使用方法について説明する。
図2に示す開封用摘み部6を指で摘み引っ張り上げると蓋材1がカップ状容器本体2のフランジ20より剥離し、ノッチ7、7より切取線42に沿って蓋材1が引裂かれながら開封され、帯状の切り欠き窓部32で引裂かれて形成された開封片1aをタブ8側に折り曲げると、図3に示すようにカップ状容器本体2に注湯口21が形成される。帯状の切り欠き窓部32は接着樹脂層5、内蓋4のみで厚みが薄くなっており、容易に折り曲げることができ、開封片1aが元に戻ることがなくそのまま状態が維持され優れたデッドホールド性が得られるので注湯口21より安心して熱湯等をカップ状容器本体2内に注ぐことができる。
【0024】
その後、図示しないが再び折り曲げた蓋材1の開封片1aを元に戻すと、帯状の切り欠き窓部32の有するデッドホールド性により図2に示すような平坦な状態になり容易に閉蓋でき、良好な再封性が得られる。このように帯状の切り欠き窓部32を形成することによりアルミニウム箔等の金属箔層を含まない積層構成であっても優れたデッドホールド性が発揮され簡便な操作で開封性と再封性を備えた蓋材とすることができるものである。
【0025】
閉蓋後、所要時間経過し内容物が調理された後、タブ8を指で摘んで蓋材1をカップ状容器本体2のフランジ20より剥離して取り除くと調理された内容物を食することができる。
【0026】
本発明にかかる蓋材の第二実施形態は図4〜図6に示す通りである。本発明にかかる第二実施形態の蓋材1’は、図4(イ)、図5に示すように、例えば上面に円形の開口部を有するカップ状容器本体2の開口部周縁に設けられたフランジ20に開口部を覆うように円形状の蓋材1’を載置し、カップ状容器本体2のフランジ20で熱接着して密封されているものである。図4(イ)の斜線で示した部分は蓋材1’とフランジ20との熱接着部を示す。円形状の蓋材1’は、外周縁の対向する位置に外方に突出する開封用摘み部6と湯切り孔形成用摘み部9を備えた外蓋3’と内蓋4’とからなり、金属箔層を含まない積層構成からなる外蓋3’と内蓋4’とが接着樹脂層5を介して積層された積層体からなっている。
【0027】
蓋材1’は、外蓋3’と接着樹脂層5との間に剥離剤層33を備えた易剥離領域Sが、湯切り孔形成用摘み部9より開封用摘み部6に向かう所定領域に形成されている。易剥離領域S以外の領域は非剥離領域とされている。易剥離領域S内には複数個の湯切り口形状の内蓋4’と接着樹脂層5を貫通する湯切り孔切目43が形成され、湯切り孔形成用摘み部9の内側に熱接着部にかかるように内蓋4’と接着樹脂層5を貫通する湯切り孔形成用切目線44が形成された構成である。なお、易剥離領域Sと隣接する非剥離領域との境界Bには外蓋3’にミシン目やハーフカットからなる外蓋切取線が設けられている。
【0028】
図4(イ)に示すように外蓋3’には、開封用摘み部6を摘んで湯きり孔形成用摘み部9側に蓋材1’を剥離する方向と直交する方向に外蓋3’を切り欠いた帯状の切り欠き窓部32が設けられ、帯状の切り欠き窓部32から接着樹脂層5が直接見えている。帯状の切り欠き窓部32は蓋材1’の中心線(図4において一点鎖線の直線で示す。)より少し開封用摘み部6側に設けられている。
【0029】
図4(ロ)は、蓋材1’の裏面図で内蓋4’の面から見た平面図である。内蓋4’には、蓋材1’を開封する方向に開封用摘み部6を挟んで一対の切取線42’、42’が形成されている。切取線42’は一方の端42’aが内蓋4’の外周縁とされ、一方の端42’aを起点とし、他方の端42’bを終点とする屈曲線である。切取線42’は一方の端42’aから始まり開封用摘み部6より湯切り孔形成用摘み部9に向かう方向に延び熱接着部に相当する部分を跨ぐと屈曲して開封用摘み部6から遠ざかる方向に熱接着部に相当する部分の内縁に沿って伸び、その後、再び屈曲して開封用摘み部6より湯切り孔形成用摘み部9に向かう方向に他方の端42’bまで伸びている。他方の端42’bは帯状の切り欠き窓部32の長さ方向の端部32a、32bの近傍とされている。切取線42’の一方の端42’aには切取線42’と一辺を共有する例えばV字ノッチ7が蓋材1’を切り欠いて形成されている。前記一対の切取線42’、42’の他方の端42’b、42’bが帯状の切り欠き窓部32の長さ方向の端部32a、32bよりも内側とされ、一対の切取線42’、42’の他方の端部42’b、42’b同士を結ぶ端部間長さが帯状の切り欠き窓部32の長さ方向の端部32a、32bを結ぶ端部間長さよりも小さくすることが第一実施形態と同様に好ましい。
【0030】
図5は図4(イ)におけるY−Y線断面図であって、第二実施形態の蓋材1’を開口部を有するカップ状容器本体2のフランジ20に熱接着して取り付けた状態の断面図を示す。図5に示すように外蓋3’は、外面側から二軸延伸フィルムからなる表面層30と紙層31が接着剤34を介して順に積層され、紙層31の内面には、湯切り孔形成用摘み部9より開封用摘み部6に向かう所定領域に剥離剤層33が積層され易剥離領域Sが形成されている。図示しないが紙層31の外面または表面層30の内面には、通常、印刷が施される。また、外蓋3’は、表面層30を省略した構成としてもよい。内蓋4’は、内蓋基材層40と熱接着性樹脂層41が積層された構成である。蓋材1’は、接着樹脂層5を介して外蓋3’の紙層31および剥離剤層33と内蓋4’の内蓋基材層40とが積層された積層体からなり、易剥離領域Sでは剥離剤層33と接着樹脂層5との間で剥離可能とされている。また、外蓋3’には、開封用摘み部6を摘んで蓋材1’を剥離する方向と直交する方向に外蓋3’を切り欠いた帯状の切り欠き窓部32が設けられている。
【0031】
次に、図5、図6を参照しながら第二実施形態の蓋材1’がカップ状容器本体2の開口部に接着された包装体の使用方法について説明する。
第二実施形態の蓋材1’は図示しないが、第一実施形態と同様に開封用摘み部6を指で摘み引っ張り上げると蓋材1’がカップ状容器本体2のフランジ20より剥離し、ノッチ7、7より切取線42’に沿って蓋材1’が引裂かれながら開封され、帯状の切り欠き窓部32で引裂かれて形成された開封片を湯切り孔形成用摘み部9側に折り曲げるとカップ状容器本体2に注湯口が形成され、注湯口より熱湯等をカップ状容器本体2内に注ぐことができる。帯状の切り欠き窓部32の奏するデッドホールド性による効果は第一実施形態と同様であり説明を省略する。
【0032】
次に、閉蓋し、所要時間経過し内容物が湯戻しされた後、湯切り孔を形成する方法について図5、図6を参照しながら説明する。図5に示す状態から、湯切り孔形成用摘み部9を指で摘んで蓋材を剥離すると、湯切り孔形成用切目線44の部分にて外蓋3’の紙層31の易剥離領域Sに形成された剥離剤層33と接着樹脂層5との間で剥離して外蓋3’のみが剥離する。さらに剥離が進み、内蓋4’と接着樹脂層5を貫通する湯切り孔切目43に達すると、湯切り孔切目43に囲まれた内側の部分が外蓋3’に接着した状態で抜き取られて図6に示すように湯切り孔10が形成され、易剥離領域Sと隣接する剥離剤層を有さない非剥離領域との境界Bに達すると剥離は停止し、境界B上に形成された外蓋切取線(図示しない)に沿って剥離した外蓋を切取る。剥離した外蓋が取り除かれた部分は内蓋4’がカップ状容器本体2の開口部に熱接着された状態となって露出しており、そこには湯切り孔10が形成されているので、湯切り孔10を下方に向けることにより湯切りができる。このように第二実施形態の蓋材1’は、焼きそばやパスタのように湯戻し後、湯切り操作を行う内容物を包装する容器に使用する蓋材に好適である。
【0033】
つぎに、本発明の蓋材1、1’を構成する各層に使用される材料や形成方法について説明する。
【0034】
まず、本発明の蓋材の外蓋を構成する表面層30としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等の二軸延伸、一軸延伸フィルムが挙げられる。厚さとしては、6μm〜40μmである。
【0035】
本発明の蓋材の外蓋を構成する紙層31としては、印刷適性の優れた坪量50〜130g/m2 の片面コート紙や両面コート紙が好ましい。
【0036】
剥離剤層33を形成する剥離剤としては、例えば、硝化綿系、ポリアミド系、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、アルキッド系の樹脂が挙げられ、これらを単独若しくは組合わせて混合して溶液としてグラビア印刷、フレキソ印刷等の加工法でパートコートして易剥離領域Sの剥離剤層33とすることができる。剥離剤にはワックスやシリコンなどを添加剤として混合して易剥離性を調整することもできる。また、剥離剤層33と紙層31との間には例えば硝化綿系、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、アルキッド系等の樹脂を単独若しくは混合した目止め剤を用いてアンダーコート層を設けてもよい。特に、片面コート紙の非コート面に剥離剤層33を設ける場合には好ましい。また、紙層31の接着樹脂層5と積層される面にはイソシアネート系、ポリエチレンイミン系、有機チタネート系、ブタジエン系等のアンカーコート剤をコートしたり、コロナ放電処理等の表面処理を施したりして非剥離領域の紙層31と接着樹脂層5との接着強度を高めることができる。
【0037】
外蓋1、1’は、表面層30と紙層31を公知のドライラミネーション法、エクストルージョン法、ウエットラミネーション法等の積層方法を用いて積層することができる。
【0038】
外蓋と内蓋を接着させる接着樹脂層5としては、ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタアクリル酸共重合体、アイオノマー、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができ、これらを熱溶融押し出しして外蓋と内蓋とをエクストルージョン法により積層される。これ以外にエマルジョン接着剤やドライラミ接着剤を用いてロールコート、グラビアコート、キスコート等により接着樹脂層5としウエットラミネーション、ドライラミネーション法により積層することもできるが生産性の高いエクストルージョン法が好ましい。
【0039】
内蓋4、4’を構成する内蓋基材層40としては、例えば厚さ6〜25μmのポリエステルフィルム、厚さ12〜25μmのナイロンフィルム、厚さ15〜25μmのポリプロピレンフィルム等の延伸または未延伸フィルムが挙げられる。内蓋4、4’は腰のない柔軟な状態がデッドホールド性を発揮するうえで好ましく内蓋基材層40の厚さは、15μm以下がより好ましい。
【0040】
内蓋4、4’の最内層に積層される熱接着性樹脂層41としては、熱溶融して押出しラミネーションすることのできるエチレン/アクリル酸共重合体やエチレン/メタアクリル酸共重合体を主成分とする樹脂が好ましく使用できる。熱接着性樹脂層41は内蓋基材層40面に直接押出ラミネーションにより積層してもよいし、押出ポリエチレン層を介して積層してもよい。また、熱接着性樹脂層41には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、あるいは上記の樹脂にポリスチレンやポリブデン等を混合した樹脂も使用でき、厚さはとしては10〜25μmである。
【0041】
次に、本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
【実施例1】
【0042】
片面コート紙79.1g/m2 のコート面にウレタン系のグラビアインキを用いて所定の絵柄をグラビア印刷して形成した。次に厚さ12μmの片面コロナ処理を施した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を表面層として用いて該コロナ処理面にポリエステル−イソシアネート系接着剤を塗布し、片面コート紙の絵柄印刷面とをドライラミネーション法(DL)により貼合して<PET/DL/絵柄印刷/紙>なる構成の外蓋シートを作製した。次に、外蓋シートの巻取を巻き戻しながら所定の帯状の切り欠き窓部の切刃を有する抜き型を備えたロータリーダイカッターを搭載した打抜き機を使用して絵柄印刷に見当を合せてPET面から打抜き所定位置に帯状の切り欠き窓部を形成して巻き取った。
【0043】
次に内蓋基材層にPET12μm、接着樹脂層に低密度ポリエチレン(PE)を用いて、エクストルージョン法により、PET12μmの一方の面にイソシアネート系アンカー剤(AC)を塗布し、上記帯状の切り欠き窓部を形成した外蓋シートの紙層面との間に厚さ15μmのPEを熱溶融させながらサンドイッチラミネーションした。
次に熱接着性樹脂層にエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)を用いて、PET12μmの他方の面にイソシアネート系アンカー剤(AC)を介して熱溶融させた厚さ15μmのPEを積層し、さらに該PE面に熱溶融させた厚さ15μmのEMAAをラミネーションし、<PET/PE/EMAA>なる構成の内蓋シートを作製すると共に<PET12μm/DL/絵柄印刷/紙79.1g/m2 /PE15μm/AC/PET12μm/AC/PE15μm/EMAA15μm>なる構成の蓋材用シートを作製した。
【0044】
その後、上記蓋材用シートの巻取に所定の一対の切取線の切刃を有する抜き型を備えたロータリーダイカッターを搭載した打抜き機でEMAA面から内蓋と接着樹脂層を貫通するハーフカットを施し所定の一対の切取線を形成した。その後、断裁、抜き加工をして図1に示す蓋材1を作製した。
【実施例2】
【0045】
片面コート紙79.1g/m2 のコート面にウレタン系のグラビアインキを用いて所定の絵柄を印刷し、非コート面に絵柄に見当を合せて硝化綿・ポリアミド系のグラビアインキを用いて易剥離領域に部分的に剥離剤層を印刷して形成した。印刷方法はグラビア印刷機を使用して片面コート紙の両面印刷とした。次に厚さ12μmの片面コロナ処理を施した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を表面層として用いて該コロナ処理面にポリエステル−イソシアネート系接着剤を塗布し、片面コート紙の絵柄印刷面とをドライラミネーション法(DL)により貼合して<PET/DL/絵柄印刷/紙/剥離剤層>なる構成の剥離剤層を有する外蓋シートを作製した。次に、外蓋シートの巻取を巻き戻しながら所定の帯状の切り欠き窓部および外蓋切取線の切刃を有する抜き型を備えたロータリーダイカッターを搭載した打抜き機を使用して絵柄印刷あるいは剥離剤層に見当を合せてPET面から打抜き所定位置に帯状の切り欠き窓部を形成すると共にハーフカットの外蓋切取線を形成して巻き取った。
【0046】
次に内蓋基材層にPET12μm、接着樹脂層に低密度ポリエチレン(PE)を用いて、エクストルージョン法により、PET12μmの一方の面にイソシアネート系アンカー剤(AC)を塗布し、上記帯状の切り欠き窓部および外蓋切取線を形成した外蓋シートの剥離剤層面との間に厚さ15μmのPEを熱溶融させながらサンドイッチラミネーションした。
次に熱接着性樹脂層にエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)を用いて、PET12μmの他方の面にイソシアネート系アンカー剤(AC)を介して熱溶融させた厚さ15μmのPEを積層し、さらに該PE面に熱溶融させた厚さ15μmのEMAAをラミネーションし、<PET/PE/EMAA>なる構成の内蓋シートを作製すると共に<PET12μm/DL/絵柄印刷/紙79.1g/m2 /剥離剤層/PE15μm/AC/PET12μm/AC/PE15μm/EMAA15μm>なる構成の湯切り孔付き蓋材用シートを作製した。
【0047】
その後、湯切り孔付き蓋材用シートの巻取に所定の一対の切取線、湯切り孔切目および湯切り孔形成用切目線を有する抜き型を備えたロータリーダイカッターを搭載した打抜き機でEMAA面から内蓋と接着樹脂層を貫通するハーフカットを施し所定の一対の切取線、湯切り孔切目および湯切り孔形成用切目線を形成した。その後、断裁、抜き加工をして図4に示す湯切り孔付きの蓋材1’を作製した。
【0048】
上記実施例1および実施例2で作製した蓋材を円形の開口部を有する発泡スチロール容器の開口部に熱接着してそれぞれ供試サンプルを作製した。実施例1の蓋材を用いた供試サンプルについて、図3に示すように、開封用摘み部6を引張り上げると、先ず蓋材が発泡スチロール容器から剥離し、切取線42に沿って蓋材が引裂かれ帯状の切り欠き窓部32で折り曲げると剥離した蓋材の開封片1aは帯状の切り欠き窓部のデッドホールド性により元に戻ることがなく折り曲げたままの状態が保持でき良好な開封性が得られ、注湯口21よりカップ状容器本体2に容易に熱湯を注ぐことができた。その後、再び折り曲げた開封片を元に戻すと、平坦な状態になり容易に閉蓋でき、湯戻しして調理する時間中、そのままの状態を維持でき良好な再封性が得られた。実施例2で作製した蓋材についても実施例1で作製した蓋材と同じ結果となり、良好な開封性と再封性が得られた。
【符号の説明】
【0049】
1、1’ 蓋材
1a 開封片
2 カップ状容器本体
3、3’ 外蓋
4、4’ 内蓋
5 接着樹脂層
6 開封用摘み部
7 ノッチ
8 タブ
9 湯切り孔形成用摘み部
10 湯切り孔
20 フランジ
21 注湯口
30 表面層
31 紙層
32 帯状の切り欠き窓部
32a、32b 帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部
33 剥離剤層
40 内蓋基材層
41 熱接着性樹脂層
42、42’ 切取線
42a、42’a 切取線の一方の端
42b、42’b 切取線の他方の端
43 湯切り孔切目
44 湯切り孔形成用切目線
B 易剥離領域と非剥離領域との境界
S 易剥離領域
1 切取線の他方の端部間長さ
2 帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部間長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ状容器本体の開口外周縁に熱接着されてカップ状容器本体を密封し、金属箔層を含まない積層構成を有する外蓋と内蓋とが接着樹脂層を介して積層された積層体からなり、外周縁にカップ状容器本体の開口外周縁より外方に突出する開封用摘み部を備えた蓋材であって、
前記外蓋が少なくとも紙層が積層された構成からなり、前記内蓋が少なくとも最内層に熱接着性樹脂層が積層された構成からなり、
前記外蓋には、前記開封用摘み部を摘んで蓋材を剥離する方向と直交する方向に前記外蓋を切り欠いた帯状の切り欠き窓部が設けられていることを特徴とする蓋材。
【請求項2】
前記開封用摘み部を挟む一対の切取線が前記内蓋に形成され、前記切取線の一方の端が前記内蓋の外周縁であり、他方の端が前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部近傍に形成され、前記一対の切取線の他方の端が前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の端部よりも内側とされ、前記一対の切取線の他方の端部同士を結ぶ長さが前記帯状の切り欠き窓部の長さ方向の両端を結ぶ長さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
【請求項3】
外周縁の対向する位置に前記開封用摘み部と外方に突出する湯切り孔形成用摘み部を備え、前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた易剥離領域が、前記湯切り孔形成用摘み部より前記開封用摘み部に向かう所定領域に形成され、前記易剥離領域内には複数個の湯切り口形状の前記内蓋を貫通する湯切り孔切目が形成され、前記湯切り孔形成用摘み部の内側に前記内蓋を貫通する湯切り孔形成用切目線が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−189949(P2011−189949A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56455(P2010−56455)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】