説明

薬液注入管及び薬液注入工法

【課題】 吐出孔と地山とが接することによる注入薬液の拡散不良を回避でき、また、土砂の流入や注入薬液の逆流を防止することができる薬液注入管、及び削孔本数の減少等により施工性を向上させることができる薬液注入工法を提供することを課題とする。
【解決手段】 薬液注入管は、周壁部に注入薬液の吐出孔を有する管本体と、
吐出孔を覆うようにして管本体の外周面に設けられて注入薬液を拡散させる拡散層と、を備え、管本体内に圧送された注入薬液を吐出孔から拡散層を介して地山に浸透させることを特徴とする。薬液注入工法は、覆工壁の周方向に適宜間隔を設けて複数の薬液注入管を配設し、複数の薬液注入管をセグメントから地山中に圧入し、薬液供給装置を用いて複数の薬液注入管の吐出孔から拡散層を介して地山に注入薬液を注入し、薬液注入管を埋め殺しにすることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤改良に用いられる薬液注入管及び薬液注入工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シールド工法の地盤沈下は、「先行沈下」、「テールボイド沈下」及び「後続沈下」の3種類に大別される。
【0003】
このうち、先行沈下及びテールボイド沈下は、シールド機先端の切羽圧力の制御方法、同時裏込注入工法等の技術進歩により、シールド掘削時にその対策がなされている。
【0004】
一方、後続沈下は、シールド機通過後に発生する。シールド機通過後の沈下は、土質条件にもよるが、特に軟らかい粘性土の場合には、シールド機の通過後2〜3日で最終沈下の70〜80%に達し、その後、1〜2ヶ月までに最終沈下に至ることが知られている。
【0005】
そこで、シールド機通過後、セグメント内の被圧水環境から地山の削孔及び注入を行って地山を強化する薬液注入工法が実施される。
【0006】
薬液注入工法としては、薬液注入管から削孔水を噴出させると共に薬液注入管に装着されたビットを回転させることによって削孔を行い、削孔完了後は、削孔水から注入薬液に変更して該注入薬液を地山に浸透させ、また、薬液注入管を削孔から引き抜く方向に所定距離だけ移動させて更に注入薬液を浸透させ、この作業を繰り返すことにより地盤改良を行うようにしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、地山の土砂崩壊等によって薬液注入管の吐出孔と地山との間にクリアランスが確保され難く、該クリアランスを通じた注入薬液の拡散が困難になって注入薬液の浸透むらが発生し、注入薬液の浸透領域も狭くなって地盤改良の信頼性が低下するという問題があった。また、薬液注入管の吐出孔から土砂が流入して目詰まりを起こし、薬液が薬液注入管内に逆流するという問題があった。
【0008】
また、かかる薬液注入管を用いた注入工法では、注入むらを補うために薬液注入管の間隔を狭めなければならないので、削孔本数が増加して施工性が低下し、工費が増加するという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、吐出孔と地山とが接することによる注入薬液の拡散不良を回避でき、また、土砂の流入や注入薬液の逆流を防止することができる薬液注入管、及び削孔本数の減少等により施工性を向上させることができる薬液注入工法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねて完成されたものである。
1.周壁部に注入薬液の吐出孔を有する管本体と、
前記吐出孔を覆うようにして前記管本体の外周面に設けられて前記注入薬液を拡散させる拡散層と、を備え、
前記管本体内に圧送された前記注入薬液を前記吐出孔から前記拡散層を介して地山に浸透させることを特徴とする薬液注入管を提供する。
2.前記拡散体は、通液性を有する基板上に芝材が植設された人工芝であることを特徴とする請求項1に記載の薬液注入管を提供する。
3.前記拡散体は、繊維構造体であることを特徴とする請求項1に記載の薬液注入管を提供する。
4.前記拡散層は、マット状の拡散体を前記管本体の外周面に巻設することにより形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の薬液注入管を提供する。
5.前記拡散層を含む前記管本体部分の外径寸法よりも大きな外径寸法を有するビットを、前記管本体の先端に設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の薬液注入管を提供する。
6.シールド機により掘削した地山の覆工壁としてセグメントを組立設置し、薬液注入管を前記セグメントから前記地山中に圧入し、前記薬液注入管から前記地山に注入薬液を注入する薬液注入工法において、請求項1から5のいずれかに記載の薬液注入管を用い、前記覆工壁の周方向に適宜間隔を設けて複数の前記薬液注入管を配設し、複数の前記薬液注入管を前記セグメントから前記地山中に圧入し、薬液供給装置を用いて複数の前記薬液注入管の吐出孔から前記拡散層を介して前記地山に注入薬液を注入し、前記薬液注入管を埋め殺しにすることを特徴とする薬液注入工法を提供する。
7.前記薬液供給装置は、薬液タンクと、前記薬液タンクから前記薬液注入管に前記注入薬液を供給する薬液流路と、前記薬液流路を通じて前記薬液注入管に前記注入薬液を圧送するポンプと、前記薬液注入管に流入する注入薬液の圧力が所定圧力以下になるように制御する圧力制御手段と、備えたことを特徴とする請求項6記載の薬液注入工法を提供する。
8.前記圧力制御手段は、前記薬液注入管に流入する前記注入薬液の圧力を検知する圧力検知部と、前記圧力検知部の検知信号に基づいて前記ポンプを制御するコントローラと、を備えたことを特徴とする請求項7に記載の薬液注入工法を提供する。
9.前記圧力制御手段は、前記薬液注入管に流入する前記注入薬液の圧力を検知する圧力検知部と、比例電磁弁と、前記圧力検知部の検知信号に基づいて前記比例電磁弁を制御するコントローラと、を備えたことを特徴とする請求項7に記載の薬液注入工法を提供する。
10.複数の前記薬液注入管の吐出孔から前記地山に注入薬液を同時に注入することを特徴とする請求項6から9いずれかに記載の薬液注入工法を提供する。
11.複数の前記薬液注入管による薬液の注入量及び注入圧を一括管理することを特徴とする請求項6から10いずれかに記載の薬液注入工法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の薬液注入管によれば、周壁部に注入薬液の吐出孔を有する管本体と、前記吐出孔を覆うようにして前記管本体の外周面に設けらて前記注入薬液を拡散させる拡散層と、を備えたので、薬液注入管を地山に圧入し、注入薬液を薬液注入管に供給して該薬液注入管の吐出孔から注入薬液を流出させたときに、注入薬液が前記拡散層で拡散することによって管本体の外周面に万遍なく行き渡らせることができて地山への柱状浸透注入が可能になり、充分な注入区間を確保でき、地山への浸透むらがなくなり、地盤改良の信頼性を向上させることができ、また、ゲルタイムの長い長結性注入薬液を用いることによって注入浸透域を更に拡げることができる。
【0012】
また、このように注入薬液を効率よく地山に注入することができるので、地山に作用する注入圧力を低く設定できて無理な注入圧を加える必要がないので、注入圧による地山の変位やセグメントの変状を防止することができ、また、注入作業の短縮化が図れる。
【0013】
また、前記拡散層を前記吐出孔を覆うようにして前記管本体の外周面に設けたので、薬液注入管の吐出孔からの土砂の流入や薬液の逆流を防止することができる。
【0014】
また、薬液注入管一本当たりの注入薬液浸透域の増加によって削孔本数を減少させることができて施工性の向上し、テールボイドの継続的沈下に対する抑制効果が大きくなり、しかも、工費の節減が図れる。
【0015】
また、前記拡散層を含む前記管本体部分よりも大きな外径寸法を有するビットを、前記管本体の先端に設ければ、薬液注入管を圧入する際に前記ビットによって前記拡散層を保護することができ、圧入時の前記拡散層の損傷を防ぐことができる。
【0016】
なお、前記拡散層を弾力性材料で形成すれば、前記拡散層のクッション効果によって、薬液注入管の拡散層への圧入時に発生する衝撃が地山に伝わるのを緩和でき、削孔壁の安定が図れる。
【0017】
本発明の薬液注入工法によれば、前記1から7のいずれかに記載の薬液注入管を用いるので、薬液注入管一本当たりの注入浸透域が拡がることによって前記薬液注入管の設置間隔を拡げることが可能になり、その結果、削孔本数を減少させて施工性を向上させることができる。
【0018】
また、複数の前記薬液注入管の吐出孔から前記拡散層を介して前記地山に薬液を同時に注入すれば、短時間で注入工程を完了することができる。
【0019】
また、薬液注入管を引く抜くことなく地山への柱状浸透注入が可能になるので、従来のように薬液注入管を削孔から引き抜きながら注入する作業が不要になり、施工性を向上させることができる。
【0020】
また、複数の前記薬液注入管による薬液の注入量及び注入圧を一括管理すれば、薬液注入管の管理負担を軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係る薬液注入管及び薬液注入工法の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1のように薬液注入管Aは、管本体1を備え、注入薬液が浸透して拡散する弾力性を有する拡散層2が管本体1の外周面に形成され、管本体1の先端にはビット3が設けられている。
【0022】
管本体1は単管ボーリングロッドであり、周壁部11には略均等に分散するようにして多数の注入薬液の吐出孔12が穿設されている。なお、例えば管本体1の直径を33〜40.5mm、長さを1000mmとした場合には、直径6mmの吐出孔12を管本体1全体に38個設けるようにする。
【0023】
拡散層2は、拡散体4を管本体1の外周面に吐出孔12を覆うようにして巻装固定して形成されている。なお、管本体1への拡散体4の固定方法は、例えば図外の鋼製リングや針金を、拡散体4の上から管本体1に吐出孔12を避けた位置で巻設して行われる。
【0024】
拡散体4は、注入薬液が通過できる通液性基材4aの上に合成樹脂製の芝材4bを植設して成る人工芝である。そして、後述する薬液供給装置Cにより薬液注入管Aに圧送された注入薬液は、管本体1の吐出孔12から前記人工芝の基材4aを通って芝材4b間の隙間4cに入り、拡散体4中を拡散する。なお、注入薬液が注入圧力に加えて毛細管現象の助けを受けて拡散体4中を拡散するような材料、例えば拡散空隙率の高いへちま状の立体網目構造を有する繊維構造体により拡散体4を構成しても良い。
【0025】
また、ビット3の最大径d1は、拡散層2を含む管本体1部分の外径寸法d2よりも大きくなるように設定されている。
【0026】
次に、前記薬液注入管Aを用いたシールド掘削の裏込め注入工法(薬液注入工法)について説明する。
(1)図外のシールド機の前方に設けられたカッターヘッドで地山Bを掘削し、シールド機のテール部で覆工壁101としてセグメント102を順次組み立ててトンネルを支持する。また、図外のシールドジャッキにより既設のセグメント102を押圧し、セグメント102の反力でシールド機を推進させる。
(2)次に、覆工壁101の略上半分の領域に、かつ、覆工壁101の周方向に適宜間隔を設けて複数の薬液注入管Aを配設し、これらの薬液注入管Aをセグメント102から地山B中に無水打撃方式により削孔装置201を用いて圧入する。
【0027】
図2(a)のようにセグメント102には薬液注入管Aのフランジ付きの導入口103が設けられ、該導入口103に薬液注入管Aを案内する伸縮自在なガイド管104を取り付ける。ガイド管104の基端側の内周面には、基端管内周面と薬液注入管A外周面との隙間をシールするリング状シール部材105が取り付けられ、ガイド管104の先端側にはピンチバルブ109が着脱自在に連結される。また、セグメント102の導入口103には継ぎ手106を介してピンチバルブ109が取り付けられる。
【0028】
削孔装置201は、覆工壁101と略直交する方向に設置されるレール202と、レール202に沿って移動する打撃機203と、打撃機203をレール202に沿って移動させる押圧シリンダー204とを備えている。そして、削孔の際には、打撃機203をレール202に沿って移動させ、ガイド管104内に挿入された薬液注入管Aの基端を打撃機203によって打撃を加えて該薬液注入管Aを覆工壁101の背面側の地山Bに圧入して削孔する。また、削孔深さに応じて継ぎ足し用の薬液注入管A1を継ぎ足す。なお、薬液注入管A1にはビット3はなく、管本体の外周に上述の拡散体4で形成された拡散層を周設して形成されている。
【0029】
そして、図2(b)のように薬液注入管Aに打撃を加えて削孔を開始し、薬液注入管Aに薬液注入管A1を適宜継ぎ足して行く。継ぎ足す際には、図2(c)のようにピンチバルブ109を閉じ、打撃機203を後退させる。
(3)次に、地山Bに圧入された複数本の薬液注入管Aから地山Bに注入薬液を注入する。注入に際しては、図3(a)のようにガイド管104を取り外し、セグメント102の導入口103の口元を止水処理し、また、図3(b)のようにピンチバルブ109を継ぎ手106から取り外し、薬液注入管A1の基端部にバルブ110を介して薬液供給装置C(図4に示す。)の注入管107を連結する。
【0030】
複数の薬液注入管Aには注入薬液が同時に圧送され、注入薬液の注入量及び注入圧は一括管理され、注入薬液の注入と同時に注入量及び注入圧力が記録されるようになっている。
(4)注入完了後は、薬液注入管Aからバルブ110及び注入ホース107を取り外し、セグメント102の導入口103からセグメント102の内側に突出する薬液注入管A1のうち該突出部分を切断し、ブラインドフランジ108で導入口103を塞ぎ、薬液注入管A及び継ぎ足し用の薬液注入管A1を埋め殺しにする。
【0031】
次の注入区間の地山Bについても上述と同じ要領で注入作業を行う。
【0032】
図5に示す斜線部分は、薬液注入管A一本当たりの地山Bへの注入薬液の注入浸透域を示し、図6に示す従来の薬液注入管300による注入薬液の注入浸透域に較べて浸透域を拡げることができる。
【0033】
かかる工法に用いられる薬液供給装置Cは、薬液タンクC1と、薬液タンクC1から薬液注入管Aに注入薬液を供給する注入管(薬液流路)C2と、一注入区間に設置される複数本の薬液注入管Aに注入管C2を通じて注入薬液を圧送するためのポンプC3及び記録計C4と、セグメント102への偏圧作用を防止するために最大圧力(例えば0.3MPa)を設定したリリーフバルブC5とを備えている。
【0034】
薬液注入管Aに流入する注入薬液の圧力が所定圧力以下になるように制御する圧力制御手段は、薬液注入管Aに流入する注入薬液の圧力を検知する図外の圧力検知部と、前記圧力検知部の検知信号に基づいてポンプC3を制御する図外のコントローラとで構成するようにしても良く、また、前記圧力検知部と、図外の比例電磁弁と、前記圧力検知部の検知信号に基づいて前記比例電磁弁を制御する図外のコントローラとで構成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】(a)は本発明の薬液注入管の実施形態を示す一部破断した正面図、(b)は(a)のX部分の拡大図、(c)は(a)のY部分の拡大図である。
【図2】(a)〜(c)は薬液注入工法の工程を示す断面図である。
【図3】(a)〜(c)は薬液注入工法の工程を示す断面図である。
【図4】本発明の薬液注入工法に用いられる薬液供給装置を示す概略図である。
【図5】薬液注入管一本当たりの地山への注入薬液の注入浸透域を示す断面図である。
【図6】従来の薬液注入管一本当たりの地山への注入薬液の注入浸透域を示す断面図である。
【符号の説明】
【0036】
A 薬液注入管
1 管本体
11 周壁部
12 吐出孔
2 拡散層
3 ビット
4 拡散体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周壁部に注入薬液の吐出孔を有する管本体と、
前記吐出孔を覆うようにして前記管本体の外周面に設けられて前記注入薬液を拡散させる拡散層と、を備え、
前記管本体内に圧送された前記注入薬液を前記吐出孔から前記拡散層を介して地山に浸透させることを特徴とする薬液注入管。
【請求項2】
前記拡散体は、通液性を有する基板上に芝材が植設された人工芝であることを特徴とする請求項1に記載の薬液注入管。
【請求項3】
前記拡散体は、繊維構造体であることを特徴とする請求項1に記載の薬液注入管。
【請求項4】
前記拡散層は、マット状の拡散体を前記管本体の外周面に巻設することにより形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の薬液注入管。
【請求項5】
前記拡散層を含む前記管本体部分の外径寸法よりも大きな外径寸法を有するビットを、前記管本体の先端に設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の薬液注入管。
【請求項6】
シールド機により掘削した地山の覆工壁としてセグメントを組立設置し、薬液注入管を前記セグメントから前記地山中に圧入し、前記薬液注入管から前記地山に注入薬液を注入する薬液注入工法において、
請求項1から5のいずれかに記載の薬液注入管を用い、
前記覆工壁の周方向に適宜間隔を設けて複数の前記薬液注入管を配設し、複数の前記薬液注入管を前記セグメントから前記地山中に圧入し、薬液供給装置を用いて複数の前記薬液注入管の吐出孔から前記拡散層を介して前記地山に注入薬液を注入し、前記薬液注入管を埋め殺しにすることを特徴とする薬液注入工法。
【請求項7】
前記薬液供給装置は、薬液タンクと、前記薬液タンクから前記薬液注入管に前記注入薬液を供給する薬液流路と、前記薬液流路を通じて前記薬液注入管に前記注入薬液を圧送するポンプと、前記薬液注入管に流入する注入薬液の圧力が所定圧力以下になるように制御する圧力制御手段と、備えたことを特徴とする請求項6記載の薬液注入工法。
【請求項8】
前記圧力制御手段は、前記薬液注入管に流入する前記注入薬液の圧力を検知する圧力検知部と、前記圧力検知部の検知信号に基づいて前記ポンプを制御するコントローラと、を備えたことを特徴とする請求項7に記載の薬液注入工法。
【請求項9】
前記圧力制御手段は、前記薬液注入管に流入する前記注入薬液の圧力を検知する圧力検知部と、比例電磁弁と、前記圧力検知部の検知信号に基づいて前記比例電磁弁を制御するコントローラと、を備えたことを特徴とする請求項7に記載の薬液注入工法。
【請求項10】
複数の前記薬液注入管の吐出孔から前記地山に注入薬液を同時に注入することを特徴とする請求項6から9いずれかに記載の薬液注入工法。
【請求項11】
複数の前記薬液注入管による薬液の注入量及び注入圧を一括管理することを特徴とする請求項6から10いずれかに記載の薬液注入工法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−16536(P2007−16536A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−201249(P2005−201249)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【出願人】(000149206)株式会社大阪防水建設社 (44)
【Fターム(参考)】