説明

血中脂肪低減用組成物

【課題】 血中脂肪低減用組成物の提供。
【解決手段】 ラクトフェリン及び3価クロム化合物を包含し、3価クロム化合物は、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)或いはその他の無機3価クロム或いは有機3価クロムグループの少なくとも一種類とされる。本発明はまた血中脂肪低減の方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は血中脂肪低減用組成物及び血中脂肪低減方法に関する。
【背景技術】
【0002】
経済の発展、生活習慣の改変、及び充足した飲食により、肥満症は現代人の子供から青少年、中高年までの各年齢層に出現し、肥満人口は増加し続けている。肥満により派生する高血圧、心臓病、及び高血脂症等も増加し続けており、このため如何に血中脂肪を低減するかが、現代人が健康を維持するための課題となっている。
【0003】
正常人が食品中より摂取する3価クロムは、体内で転化して耐糖因子を形成した後に体内の各組織に運ばれ、組織中の耐糖因子はインシュリンとの協同作用により血液中の脂肪及び炭水化物を各細胞に送り、これにより脂肪及び炭水化物の正常な代謝を助ける。
【0004】
研究によると、血清クロムの濃度は年齢の増加と共に下降する。Daviesが1997年に英国で行った臨床研究によると、血清クロムは幼児期の0.5ng/mlから70歳以上の0.3ng/mlまで続けて下降する。肥満者はクロムの排出が増し、体内のクロムが欠乏し、血中脂肪が細胞に進入して代謝されにくく、これにより高血脂症及びその他の臨床症状を引き起こす。
【0005】
日常の飲食で摂取するミネラル質クロムは無機クロム或いは有機クロムの複合物の形態で存在する。無機クロムの吸収率は非常に低く、僅かに0.4%から3%であり、その原因は、消化器官内で非常に容易にオレーション(olation)作用を形成し、膨大な錯体を生成し腸壁からの吸収を阻害する。
【0006】
適合する有機クロムは、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)、耐糖因子クロム(chromium GTF)、クロミアムイーストイクストラクト(chromium yeast extract)等を包含する。
【0007】
有機クロムの補充はクロム欠乏により引き起こされる高血脂症の治療を幇助し得て、一般の成人に対して、クロムをその他の多種類のビタミン及びミネラルと共に服用するのは個人の栄養素の補充と見なされる。
【0008】
特許文献1に記載のGTFクロム化合物及びその製造方法によると、3価クロム塩とニコチン酸の組合せにより、耐糖因子(glucose tolerance factor;GTF)の新規なクロム含有製品が得られる。またCefalu氏等が2002年にクロミアムピコリネートを使用して肥満ラットの血中脂肪を低減できることを発表している。
【0009】
【特許文献1】米国特許第4、923、855号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は血中脂肪低減用組成物を提供することを目的とし、特に血中脂肪を低減するのに用いられ得る3価クロム含有ラクトフェリン組成物を提供する。本発明はまた血中脂肪低減方法を提供することを目的とし、それは、受体に有効量の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を提供するステップを包含する。
【0011】
本発明の血中脂肪を低減する3価クロム含有ラクトフェリン組成物は、(a)ラクトフェリン、及び、(b)3価クロム化合物を包含する。
【0012】
本発明の組成物中のラクトフェリンに特殊な制限はなく、牛乳ラクトフェリン、羊乳ラクトフェリン、未純化の牛乳、或いは未純化の羊乳由来のものとされうる。ラクトフェリンは主に乳の乳清(whey)部分に存在し、このため本発明の組成物中のラクトフェリンは直接乳清蛋白製品或いは乳製品に代替えできる。
【0013】
本発明の組成物中の3価クロム化合物にも特殊な制限はないが、使用する3価クロム化合物は、好ましくは、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)或いはその他の無機3価クロム或いは有機3価クロムグループの少なくとも一種類とされるのがよい。
【0014】
無機3価クロムは例えば、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)とされる。
【0015】
有機3価クロムは例えば、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)、アミノ酸キレートクロム、クロミアムイーストイクストラクト(chromium yeast extract)、或いはクロム酵母とされる。
【0016】
更に好ましくは、3価クロム化合物は、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)より選択されるのがよい。
【0017】
本発明の組成物は、乳製品中に添加可能であり、該乳製品は、各種の哺乳類の鮮乳、保存乳、濃縮乳、ヨーグルト、或いは乳粉より選択されうる。
【0018】
本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物は人体による吸収、利用に有効であり、定期的に本発明の組成物を含有する乳製品を食用とすることで、有効に体内有機クロムの不足を補充し、有効に高血脂症患者の血中脂肪を抑制できる。
【0019】
本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物は3価クロムとラクトフェリンを混合して形成される組成物であり、脂肪、糖類、及び蛋白質の正常な代謝を促進する。ラクトフェリンは金属イオン結合能力を具えたグリコプロテイン(glycoprotein)であり、各分子のラクトフェリンは二つの3価クロムイオンと結合可能である。
【0020】
本発明の組成物は医薬品とされうる。また、乳製品中に添加して、3価クロム含有ラクトフェリン組成物の乳製品を得ることができ、食品或いは栄養補助食品とすることができる。
【0021】
本発明の組成物は高血脂症患者の服用或いは食用に供され、有効に患者内の3価クロム不足を補充し、並びに脂肪、糖類、及び蛋白質の正常な代謝を促し、血中脂肪を低減して高血脂症患者の各種不適症状を緩和する。
【課題を解決するための手段】
【0022】
請求項1の発明は、血中脂肪低減用組成物において、
ラクトフェリンと3価クロム化合物を含有し、
該3価クロム化合物は、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)或いはその他の無機3価クロム或いは有機3価クロムグループの少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、ラクトフェリンと3価クロム化合物のモル数比は1:200から10:1とされることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、ラクトフェリンと3価クロム化合物のモル数比は1:20から1:1とされることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物としている。
請求項4の発明は、請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、ラクトフェリンが未純化の乳或いは乳清蛋白由来とされることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物としている。
請求項5の発明は、請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、ラクトフェリンは牛乳ラクトフェリン、羊乳ラクトフェリン、未純化の牛乳、或いは未純化の羊乳からなるグループより少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物としている。
請求項6の発明は、請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、3価クロム化合物が、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)からなるグループより少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物としている。
請求項7の発明は、請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、該血中脂肪低減用組成物が、各種の哺乳類の鮮乳、保存乳、濃縮乳、ヨーグルト、或いは乳粉からなるグループより選択された少なくとも一種類のものに添加されることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物としている。
請求項8の発明は、血中脂肪低減方法において、受体に有効量の血中脂肪低減用組成物を与えるステップを包含し、該血中脂肪低減用組成物は、ラクトフェリンと3価クロム化合物を含有し、
該3価クロム化合物は、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)或いはその他の無機3価クロム或いは有機3価クロムグループの少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減方法としている。
請求項9の発明は、請求項8記載の血中脂肪低減方法において、ラクトフェリンと3価クロム化合物のモル数比は1:200から10:1とされることを特徴とする、血中脂肪低減方法としている。
請求項10の発明は、請求項8記載の血中脂肪低減方法において、ラクトフェリンと3価クロム化合物のモル数比は1:20から1:1とされることを特徴とする、血中脂肪低減方法としている。
請求項11の発明は、請求項8記載の血中脂肪低減方法において、ラクトフェリンが未純化の乳或いは乳清蛋白由来とされることを特徴とする、血中脂肪低減方法としている。
請求項12の発明は、請求項8記載の血中脂肪低減方法において、ラクトフェリンは牛乳ラクトフェリン、羊乳ラクトフェリン、未純化の牛乳、或いは未純化の羊乳からなるグループより少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減方法としている。
請求項13の発明は、請求項8記載の血中脂肪低減方法において、3価クロム化合物が、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)からなるグループより少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減方法としている。
請求項14の発明は、請求項8記載の血中脂肪低減方法において、該血中脂肪低減用組成物が、各種の哺乳類の鮮乳、保存乳、濃縮乳、ヨーグルト、或いは乳粉からなるグループより選択された少なくとも一種類のものに添加されることを特徴とする、血中脂肪低減方法としている。
【発明の効果】
【0023】
本発明の組成物は高血脂症患者の服用或いは食用に供され、有効に患者内の3価クロム不足を補充し、並びに脂肪、糖類、及び蛋白質の正常な代謝を促し、血中脂肪を低減して高血脂症患者の各種不適症状を緩和する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の組成物の製造は、ラクトフェリン粉末に3価クロム化合物粉末を添加し、攪拌すれば本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物が得られる。このほか、ラクトフェリン粉末、3価クロム化合物粉末を純水に加え、攪拌混合して混合液を得るか、又は攪拌の過程中に加熱し、十分に混合させる。加熱温度は摂氏37度から95度の範囲、更に好ましくは摂氏50度から80度の範囲とすることで、十分に混合された混合液を得て、それを噴霧乾燥し、本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0025】
本発明の組成物に使用される3価クロム原料は無機クロム或いは有機クロムとされ、例えばクロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)とされる。
【0026】
ラクトフェリンのソースは液状或いは乾燥状のラクトフェリン粉末とされうる。ラクトフェリンは乳の乳清部分に主に存在するため、本発明はまた未純化の乳清蛋白製品或いは乳製品を使用できる。
【0027】
実施例1:
ラクトフェリン粉末(5g)をクロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート粉末(0.5g)に加え、攪拌して本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0028】
実施例2:
ラクトフェリン粉末(5g)をクロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(0.5g)を純水(1L)に加え、攪拌混合して混合液を得て、得られた混合液を噴霧乾燥させて、本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0029】
実施例3:
ラクトフェリン粉末(5g)をクロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(0.5g)を純水(1L)に加え、攪拌混合して混合液を得て、得られた混合液を噴霧乾燥方式により10Kgの乳粉と混合して、本発明の3価クロム含有ラクトフェリンの乳製品を得る。
【0030】
実施例4:
乳清蛋白(100g)、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(0.5g)を純水(3L)に加え、攪拌混合して混合液を得て、得られた混合液を噴霧乾燥させ、本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0031】
実施例5:
実施例4のステップを重複して行うが、但し得られた混合液を噴霧乾燥方式で10Kgの乳粉と混合し、本発明の3価クロム含有ラクトフェリン乳製品を得る。
【0032】
実施例6:
実施例4のステップを重複して行うが、但し得られた混合液を90Kgの鮮乳中に加え、3価クロム含有ラクトフェリンの乳製品を得る。
【0033】
実施例7:
ラクトフェリン粉末(5g)にクロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート粉末(0.3g)を加え、攪拌して本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0034】
実施例8:
ラクトフェリン粉末(6g)にクロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)粉末(0.5g)を添加し、本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0035】
実施例9:
ラクトフェリン粉末(5g)とクロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)粉末(0.35g)を純水(1L)に加え、攪拌混合して混合液を得て、得られた混合液を噴霧乾燥させて、本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0036】
実施例10:
ラクトフェリン粉末(5g)とクロミアムピコリネート(chromium picolinate)(0.8g)を純水(1L)に加え、加熱攪拌混合して混合液を得て、得られた混合液を噴霧乾燥させて、本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0037】
実施例11:
ラクトフェリン粉末(5g)とクロミアムニコチネート(chromium nicotinate)(0.8g)を純水(1L)に加え、加熱攪拌混合して混合液を得て、得られた混合液を噴霧乾燥させて、本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物を得る。
【0038】
試験例1:
実施例5で製造した3価クロム含有ラクトフェリン乳製品をマウス飼料(Modified LabDiet w/35.5% Lard,PMI(登録商標) Richmond,Indiana,USA)に混入し、実験グループには3価クロム含有ラクトフェリン乳製品の3価クロム200ppb、400ppb、及び800ppbを添加し、対照グループには3価クロム含有ラクトフェリン乳製品を添加しない。10週齢の雄のKK/H1Jマウスを飼育し、試験開始前及び飼育4週後に、血液中の三酸化グリセリド(mg/dl)濃度を測定した。結果は表1に示されるとおりであり、800ppb3価クロム含有の乳製品で飼育した実験グループマウスは、その血液中の三酸化グリセリド濃度が3価クロム含有ラクトフェリン乳製品未添加で飼育したマウスより低く(P<0.05)、200ppb及び400ppb3価クロム含有ラクトフェリンの乳製品で飼育した実験グループマウスは、その血液中の三酸化グリセリド濃度が3価クロム含有ラクトフェリン乳製品未添加で飼育したマウスより低い携行にある。
【0039】
【表1】

【0040】
本発明の3価クロム含有ラクトフェリン組成物は、高血脂症患者の食用或いは服用に供され、有効にその血中脂肪を調節する。上記の表1に示されるように、本発明の組成物を含有する乳製品は、確実に有効に血中脂肪を低減できる。
【0041】
以上の実施例は本発明の説明のために提示されたものであって、本発明の請求の範囲は特許請求の範囲の記載に準じ、上述の実施例に限定されるものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
血中脂肪低減用組成物において、
ラクトフェリンと3価クロム化合物を含有し、
該3価クロム化合物は、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)或いはその他の無機3価クロム或いは有機3価クロムグループの少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物。
【請求項2】
請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、ラクトフェリンと3価クロム化合物のモル数比は1:200から10:1とされることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物。
【請求項3】
請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、ラクトフェリンと3価クロム化合物のモル数比は1:20から1:1とされることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物。
【請求項4】
請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、ラクトフェリンが未純化の乳或いは乳清蛋白由来とされることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物。
【請求項5】
請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、ラクトフェリンは牛乳ラクトフェリン、羊乳ラクトフェリン、未純化の牛乳、或いは未純化の羊乳からなるグループより少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物。
【請求項6】
請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、3価クロム化合物が、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)からなるグループより少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物。
【請求項7】
請求項1記載の血中脂肪低減用組成物において、該血中脂肪低減用組成物が、各種の哺乳類の鮮乳、保存乳、濃縮乳、ヨーグルト、或いは乳粉からなるグループより選択された少なくとも一種類のものに添加されることを特徴とする、血中脂肪低減用組成物。
【請求項8】
血中脂肪低減方法において、受体に有効量の血中脂肪低減用組成物を与えるステップを包含し、該血中脂肪低減用組成物は、ラクトフェリンと3価クロム化合物を含有し、
該3価クロム化合物は、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)或いはその他の無機3価クロム或いは有機3価クロムグループの少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減方法。
【請求項9】
請求項8記載の血中脂肪低減方法において、ラクトフェリンと3価クロム化合物のモル数比は1:200から10:1とされることを特徴とする、血中脂肪低減方法。
【請求項10】
請求項8記載の血中脂肪低減方法において、ラクトフェリンと3価クロム化合物のモル数比は1:20から1:1とされることを特徴とする、血中脂肪低減方法。
【請求項11】
請求項8記載の血中脂肪低減方法において、ラクトフェリンが未純化の乳或いは乳清蛋白由来とされることを特徴とする、血中脂肪低減方法。
【請求項12】
請求項8記載の血中脂肪低減方法において、ラクトフェリンは牛乳ラクトフェリン、羊乳ラクトフェリン、未純化の牛乳、或いは未純化の羊乳からなるグループより少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減方法。
【請求項13】
請求項8記載の血中脂肪低減方法において、3価クロム化合物が、クロミアム(III)クロライドヘキサハイドレート(chromium(III)chloride hexahydrate)、クロミアム(III)クロライド(chromium(III)chloride)、クロミアム(III)アセテート(chromium(III)acetate)、クロミアム(III)サルフェート(chromium(III)sulfate)、クロミアムピコリネート(chromium picolinate)、クロミアムニコチネート(chromium nicotinate)からなるグループより少なくとも一種類が選択されることを特徴とする、血中脂肪低減方法。
【請求項14】
請求項8記載の血中脂肪低減方法において、該血中脂肪低減用組成物が、各種の哺乳類の鮮乳、保存乳、濃縮乳、ヨーグルト、或いは乳粉からなるグループより選択された少なくとも一種類のものに添加されることを特徴とする、血中脂肪低減方法。

【公開番号】特開2006−45233(P2006−45233A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226680(P2005−226680)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(505294861)加特福生物科技股▲ふん▼有限公司 (2)
【Fターム(参考)】