説明

血液低下を防ぐ間歇補液法及び血液浄化装置

【課題】 血液低下を防ぐ間歇補液法及び血液浄化装置を提供する。
【解決手段】 血液浄化装置は、血液浄化器1と、血液回路2と、前記血液浄化器1より上流側の血液回路21に設けられた血液ポンプ3と、前記血液浄化器1より下流側の血液回路22に設けられた静脈チャンバ23と、透析液供給回路41と排液回路42を含んでいる。そして、透析液供給回路41と、血液ポンプ3より上流側の血液回路21とを接続する補液ライン5(このようなラインをオンラインという)が設けられており、この補液ライン5および、補液ライン5との接続部分51より上流側の血液回路21にそれぞれ自動開閉弁V2、V1が設けられ、自動開閉弁V1より上流側の血液回路21に圧力測定手段24が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液低下を防ぐ間歇補液法及び血液浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
交感神経失調の患者では、除水を伴う透析治療において、血液量の減少と平行して血圧が低下していくが、このような低血圧は緩徐な血圧低下であり問題にならない。しかしながら、このような緩徐な血液低下はやがて急速な血圧低下へと進展することが知られており、その結果、患者に苦痛を与えることがあり、場合によっては、患者が重篤に陥る虞があり問題であった。
一方、透析濾過治療中に血圧が低下した際に、150ml程度の補液を行うと、血圧が回復することが知られている。このことは、他の分野(ICUなど)では信じられない現象であるが、透析濾過治療中にのみ発生する現象である。
【0003】
毛細血管の動脈と静脈の境目には細静脈と呼ばれる部位がある。この細静脈には細静脈を締める輪と、血液を溜める血管壁の柔らかい部分がある。また、細静脈の細胞の酸素不足により分泌される物質として、分泌後10〜15秒程度で消滅してしまうアデノシンや一酸化窒素(NO)が知られている。アデノシンは血管拡張物質、NOは血管壁を柔らかくする物質で、これらの分泌が多くなると、血管拡張により細静脈内の血液は多くなり、血液が細静脈内に溜まるので、末梢血管抵抗の減少により血圧が低下するという負の連鎖により血圧が急激に低下する。通常、血圧が低下すると、脳から命令が出て細静脈の輪を閉めるような働きをするため血圧が上昇すると考えられている。しかしながら、患者によっては、血圧が著しく低下してしまう。このような場合、補液によって血圧が上昇するということは、アデノシンやNOが分泌されていたということになる。自律神経の関係で血圧が低下するときは、補液を行っても大して血圧は上昇しないが、アデノシンやNOが分泌されたときの血圧低下には補液が有効であるということが推測される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】日本透析医学会雑誌42巻9号 695〜703頁「逆濾過透析液を利用した自動モードによる間歇補液血液透析の考案とその臨床評価」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、如上の事情に鑑みてなされたもので、血液低下を防ぐ間歇補液法及びそれを用いた血液浄化装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の血液低下を防ぐ間歇補液法は、血液浄化治療中に、間歇的に補液を行うとともに、補液の度毎に該補液の前後の血液浄化器より上流側の血液回路(動脈側血液回路)の圧力を測定して、(補液後の圧力−補液前の圧力)/補液前の圧力×100%(以下、血圧上昇率という)を求め、該血圧上昇率の程度に応じて各輸液後の除水量を決定し除水を行うことを特徴とする。
ここで、血圧の急激な低下の発生を回避するために補液間隔は余り長くない方がよく、また、血流を止めて補液する関係で補液間隔は余り短くない方がよい。また、透析濾過治療中に血圧が低下した際に、150ml程度の補液を行うと、血圧が回復することが知られていることから、1回当たりの補液量は150ml程度が適当と思われる。従って、補液間隔は10〜20分が適当であり、血圧を回復させるために補液量は100〜200mlが適当であり、15分おきに45〜60秒間150ml程度の補液が好ましい。
各補液後の除水については、血圧上昇率=(補液後の血圧−補液前の血圧)/補液前の血圧×100%。という指標を導入している。血圧上昇率が30%を超えた場合、アデノシン、NOが発生して血圧低下が起こり、この血液低下をカバーするために血圧上昇率が大きくなったと考えられるので、補液を行った後に除水を行う必要がない。この場合、最初に設定していたドライウエイトよりも多い状態で透析治療が終了することになるが、この治療終了後の体重が血圧低下を引き起こさない後体重であり、適切なドライウエイトになると考えられる。
また、血圧上昇率が20%〜30%の場合には、若干アデノシンとNOが分泌されていたと考えられるので、体重増加分は除水するが補液分は除水せず体液量を増加させることで血圧の安定化を図ることができる。
また血圧上昇率が20%以下の場合には、アデノシン、NOによる血圧低下ではないと考えられるので、通常通り体重増加分と補液した分を除水することができる。
従って、血圧上昇率>30%の場合には、補液を行った後に除水を行わず、20%<血液上昇率≦30%の場合には、体重増加分のみ除水を行い、血液上昇率≦20%の場合には、体重増加分と補液した分の除水を行うのが好ましい。
また、補液手段としては、オンライン、逆濾過、生食ラインのいずれも採用可能である。
【0007】
本発明の血液浄化装置は、血液浄化器と、血液回路と、前記血液浄化器より上流側の血液回路に設けられた血液ポンプと、前記血液浄化器より下流側の血液回路に設けられた静脈チャンバと、透析液供給回路と排液回路を含んでなる血液浄化装置において、前記血液ポンプより上流側の血液回路に補液ラインを設けるとともに、該補液ラインおよび、該補液ラインとの接続部分より上流側の血液回路にそれぞれ開閉手段を設け、該血液回路の開閉手段より上流側の血液回路に圧力測定手段を設けてなることを特徴とする。
ここで、補液ラインは、透析液供給回路と、血液ポンプより上流側の血液回路とを接続するもの(オンラインという)であっても、生食ラインであってもよい。また、開閉手段としては、所定の間隔で開閉するように制御された自動開閉弁を採用してもよく、また、血栓の発生を避けるために、手動で操作できるコッフェルやクレンメを採用してもよい。
また、本発明の血液浄化装置は、血液浄化器と、血液回路と、前記血液浄化器より上流側の血液回路に設けられた血液ポンプと、前記血液浄化器より下流側の血液回路に設けられた静脈チャンバと、透析液供給回路と排液回路を含んでなる血液浄化装置において、
透析液供給回路または排液回路に逆濾過手段を設けるとともに、前記血液ポンプより上流側の血液回路に開閉手段を設け、該開閉手段より上流側の血液回路に圧力測定手段を設けてなることを特徴とする。
ここで、開閉手段としては、所定の間隔で開閉するように制御された自動開閉弁を採用してもよく、また、血栓の発生を避けるために、手動で操作できるコッフェルやクレンメを採用してもよい。
【0008】
以上、一般的に本発明を記述したが、より一層の理解は、いくつかの特定の実施例を参照することによって得ることが出来る。これらの実施例は本明細書に例示の目的のためにのみ提供されるものであり、他の旨が特定されない限り、限定的なものではない。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、以下のような効果が期待できる。すなわち、血液浄化治療中に急激に血圧が低下することがないように、例えば、15分おきに45〜60秒間150ml程度の補液を行うなど、適当な間隔で適当な量の補液を行うようになっているので、無症状透析が可能である。また、補液を行った後の除水について、血圧上昇率を測定して、例えば、血圧上昇率>30%の場合には、除水を行わず、20%<血液上昇率≦30%の場合に体重増加分のみ除水を行い、血液上昇率≦20%の場合に体重増加分と補液した分の除水を行うというように、血液上昇率によって除水量を規制するようになっているので、血圧の安定化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1の概略説明図である。
【図2】実施例2の概略説明図である。
【図3】実施例3の概略説明図である。
【図4】実験例1の説明図である。
【図5】実験例2の説明図である。
【図6】実験例2の説明図である。
【図7】実験例2の説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
15分おきに45〜60秒間150ml程度の補液を行う。補液を行った後の除水については、血圧上昇率>30%の場合には、除水を行わず、20%<血液上昇率≦30%の場合に体重増加分のみ除水を行い、血液上昇率≦20%の場合に体重増加分と補液した分の除水を行う。
【実施例1】
【0012】
先ず、実施例1について、図1を用いて説明する。
図1は実施例1の概略説明図であり、輸液ラインがオンラインの場合の血液浄化装置を示す。
実施例1の 血液浄化装置は、血液浄化器1と、血液回路2と、前記血液浄化器1より上流側の血液回路21に設けられた血液ポンプ3と、前記血液浄化器1より下流側の血液回路22に設けられた静脈チャンバ23と、透析液供給回路41と排液回路42を含んでいる。そして、透析液供給回路41と、血液ポンプ3より上流側の血液回路21とを接続する補液ライン5(このようなラインをオンラインという)が設けられており、この補液ライン5および、補液ライン5との接続部分51より上流側の血液回路21にそれぞれ自動開閉弁V2、V1が設けられ、自動開閉弁V1より上流側の血液回路21に圧力測定手段24が設けられている。
【0013】
血液浄化中は、自動開閉弁V1は開き、自動開閉弁V2は閉じている。この状態では、血液は、血液ポンプ3により患者の体内から血液回路21を通って血液浄化器1に供給され、ここで浄化されて血液回路22を通って患者の体内に戻される。一方、透析液は、透析液供給ポンプ(図示していない)により透析液供給回路41を通って血液浄化器1に供給され、ここで血液中の不要あるいは有害な物質を受け取って排液回路42を通って排出される。
【0014】
間歇補液に際しては、先ず、自動開閉弁V2が開き、次いで自動開閉弁V1が閉じて、透析液供給回路41を通って血液浄化器1に供給される透析液の一部(これが補液になる)は、血液ポンプ3により補液ライン5を通って血液回路21に流入し血液浄化器1に供給される。そして補液量が所定量に達すると自動開閉弁V1が開き、次いで自動開閉弁V2が閉じて血液浄化が再開される。
【0015】
補液後の除水については、血液浄化治療中に急激に血圧が低下することがないように、例えば、圧力計などの圧力測定手段24で測定された血液回路21の補液前の圧力と補液後の圧力から血圧上昇率を算出して、例えば、血圧上昇率>30%の場合には、除水を行わず、20%<血液上昇率≦30%の場合に体重増加分のみ除水を行い、血液上昇率≦20%の場合に体重増加分と補液した分の除水を行うというように、血液上昇率によって除水量を規制する。
【実施例2】
【0016】
図2は実施例2の概略説明図であり、輸液ラインが生食ラインの場合の血液浄化装置を示す。
実施例2の血液浄化装置は、血液浄化器1と、血液回路2と、前記血液浄化器1より上流側の血液回路21に設けられた血液ポンプ3と、前記血液浄化器1より下流側の血液回路22に設けられた静脈チャンバ23と、透析液供給回路41と排液回路42を含んでおり、血液ポンプ3より上流側の血液回路21に生食ライン6が設けられ、この生食ライン6および、生食ライン6との接続部分62より上流側の血液回路21にそれぞれコッフェルK2、K1が設けられ、コッフェルK1より上流側の血液回路21に圧力測定手段2が設けられている。尚、図中61は生食容器であり、透析液側は省略されている。
【0017】
血液浄化中は、コッフェルK1は開けられ、コッフェルK2は閉じている。この状態での血液の流れ及び透析液の流れが実施例1と同様である。
間歇補液に際しては、先ず、コッフェルK2を開き、次いでコッフェルK1を閉じる。この状態では、生食(これが補液になる)は、血液ポンプ3により生食ライン6を通って血液回路21に流入し血液浄化器1に供給される。そして補液量が所定量に達したら、コッフェルK1を開き、次いでコッフェルK2を閉じると血液浄化が再開される。
補液後の除水については実施例1と同様である。
【実施例3】
【0018】
図3は実施例3の概略説明図であり、輸液ラインが逆濾過手段の場合の血液浄化装置を示す。
実施例3の血液浄化装置は、血液浄化器1と、血液回路2と、血液浄化器1より上流側の血液回路21に設けられた血液ポンプ3と、血液浄化器1より下流側の血液回路22に設けられた静脈チャンバ23と、透析液供給回路41と排液回路42を含んでおり、透析液供給回路41に逆濾過手段が設けられるとともに、血液ポンプ3より上流側の血液回路21に自動開閉弁V1が設けられ、この自動開閉弁V1より上流側の血液回路21に圧力測定手段24が設けられている。透析液供給回路41と排液回路42には、血液浄化器1と透析液供給回路41、排液回路42との間に密閉回路を構成するイコライザー43が設けられており、イコライザー43としては、例えば、透析液供給装置(図示されていない)から透析液供給回路412を通って供給された新鮮な透析液を貯留し透析液供給回路411を通して血液浄化器1に供給する室と、血液浄化器1から排液回路421を通って流入する使用済透析液を貯留する室との2室を有するものや、更に除水のための室を有するものが使用されている。貯留された使用済透析液は、イコライザー43から血液浄化器1に供給される新鮮透析液が無くなったときに、新たに新鮮な透析液が新鮮透析液室に供給されることにより、排液回路422を通って排液される。イコライザー43の室は柔軟な膜で仕切られており、新鮮透析液の室が満杯の時に使用済透析液の室が空になるように構成されている。逆濾過手段は、このイコライザー43を跨ぐように透析液供給回路41に設けられており、透析液供給回路411と412を接続する逆濾過回路44と、イコライザー43と血液浄化器1の間が密閉状態の時に、透析液供給回路412の透析液を透析液供給回路411に送液する逆濾過ポンプ45からなる。
【0019】
血液浄化中は、自動開閉弁V1は開き、逆濾過ポンプは駆動停止している。この状態での血液の流れ及び透析液の流れは、透析液の供給と排液にイコライザー43が介在する他は、実施例1と同様である。また、補液後の除水についても実施例1と同様である。
間歇補液に際しては、先ず、逆濾過ポンプ45が駆動し、次いで開閉弁V1が閉じて、逆濾過ポンプ45によって透析液供給回路412から血液浄化器1に供給された透析液(これが補液になる)は、血液浄化器1の膜を通って血液側に流入し、血液回路22を通って患者の体内に注入される。そして補液量が所定量に達すると開閉弁V1が開き、次いで逆濾過ポンプ45が駆動停止して血液浄化が再開される。
<実験例1>
【0020】
透析患者について、実施例2に示す血液浄化装置を用いて 透析濾過治療中に150mlの補液に対する血圧の反応を見たところ、図4のような結果が得られた。
このことから、透析濾過治療中に血圧が低下した際に、150ml程度の補液を行うと、血圧が回復することがわかる。
<実験例2>
【0021】
透析中に血液低下を生じる3人の患者について、実施例2に示す血液浄化装置を用いて、透析濾過治療中に15分毎に150mlの補液を行い、補液を行った後の除水については、血圧上昇率>30%の場合には、除水を行わず、20%<血液上昇率≦30%の場合に体重増加分のみ除水を行い、血液上昇率≦20%の場合に体重増加分と補液した分の除水を行う様にして、血圧の反応を見たところ図5〜図7のような結果が得られた。
図5〜図7から、急激な血圧の低下が、アデノシンやNOの分泌に起因するものであることが予測され、従って、補液後の除水は、血圧上昇率によって調整するのが有効であることがわかった。
【符号の説明】
【0022】
1 血液透析器
2 血液回路
21 血液透析器より上流側の血液回路
22 血液透析器より下流側の血液回路
23 静脈チャンバ
24 圧力測定手段
3 血液ポンプ
41 透析液供給回路
411 イコライザーより下流の透析液供給回路
412 イコライザーより上流の透析液供給回路
42 排液回路
421 イコライザーより下流の排液回路
422 イコライザーより上流の排液回路
5 補液ライン(オンライン)
51 血液ポンプより上流側の血液回路と補液ラインとの接続部分
6 生食ライン
61 生食容器
62 血液ポンプより上流側の血液回路と生食ラインとの接続部分
V1、V2 自動開閉弁
K1、K2 コッフェル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液浄化治療中に、間歇的に補液を行うとともに、補液の度毎に該補液の前後の血液浄化器より上流側の血液回路の圧力を測定して、(補液後の圧力−補液前の圧力)/補液前の圧力×100%(以下、血圧上昇率という)を求め、該血圧上昇率の程度に応じて各輸液後の除水量を決定し除水を行うことを特徴とする血圧低下を防ぐ間歇補液法。
【請求項2】
補液間隔が10〜20分であり、補液量が100〜200mlである請求項1に記載の補液法。
【請求項3】
15分おきに45〜60秒間150ml程度の補液を行う請求項2に記載の間歇補液法。
【請求項4】
各補液後の除水について、血圧上昇率>30%の場合には除水を行わず、20%<血液上昇率≦30%の場合に体重増加分のみ除水を行い、血液上昇率≦20%の場合に体重増加分と補液した分の除水を行う請求項1〜3のいずれかに記載の間歇補液法。
【請求項5】
補液手段がオンライン、逆濾過、生食ラインの群から選ばれる1つである請求項1〜4のいずれかに記載の間歇補液法。
【請求項6】
血液浄化器と、血液回路と、前記血液浄化器より上流側の血液回路に設けられた血液ポンプと、前記血液浄化器より下流側の血液回路に設けられた静脈チャンバと、透析液供給回路と排液回路を含んでなる血液浄化装置において、
前記血液ポンプより上流側の血液回路に補液ラインを設けるとともに、該補液ラインおよび、該補液ラインとの接続部分より上流側の血液回路にそれぞれ開閉手段を設け、該血液回路の開閉手段より上流側の血液回路に圧力測定手段を設けてなる血液浄化装置。
【請求項7】
補液ラインが、透析液供給回路と、血液ポンプより上流側の血液回路とを接続するものである請求項6に記載の血液浄化装置。
【請求項8】
補液ラインが生食ラインである請求項6に記載の血液浄化装置。
【請求項9】
血液浄化器と、血液回路と、前記血液浄化器より上流側の血液回路に設けられた血液ポンプと、前記血液浄化器より下流側の血液回路に設けられた静脈チャンバと、透析液供給回路と排液回路を含んでなる血液浄化装置において、
透析液供給または廃液回路に逆濾過手段を設けるとともに、前記血液ポンプより上流側の血液回路に開閉手段を設け、該開閉手段より上流側の血液回路に圧力測定手段を設けてなる血液浄化装置。
【請求項10】
開閉手段が自動開閉弁であり、所定の間隔で開閉するように制御されてなる請求項7〜9に記載の血液浄化装置。
【請求項11】
開閉手段がコッフェルまたはクレンメである請求項7〜9に記載の血液浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−239860(P2011−239860A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113011(P2010−113011)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(000135036)ニプロ株式会社 (583)
【Fターム(参考)】