表示システム
【課題】表示装置に表示されたコンテンツに対して、特定のユーザが任意のタイミングでコンテンツを消去できるようにする。
【解決手段】端末装置のユーザは、パスワードを付加したコンテンツを情報表示装置に送信する。情報表示装置は、コンテンツを表示するとともに、パスワードを登録する。表示されているコンテンツを消去するとき、ユーザは、消去したいコンテンツを選択し、パスワードを入力する。端末装置は、コンテンツの消去の指示とともに、パスワードを含むコンテンツ情報を情報表示装置に送信する。情報表示装置は、端末装置から消去の指示を受けると、受信したコンテンツ情報からパスワードを確認し、登録されているパスワードと照合する。パスワードが一致すると、情報表示装置は、表示されているコンテンツを消去する。
【解決手段】端末装置のユーザは、パスワードを付加したコンテンツを情報表示装置に送信する。情報表示装置は、コンテンツを表示するとともに、パスワードを登録する。表示されているコンテンツを消去するとき、ユーザは、消去したいコンテンツを選択し、パスワードを入力する。端末装置は、コンテンツの消去の指示とともに、パスワードを含むコンテンツ情報を情報表示装置に送信する。情報表示装置は、端末装置から消去の指示を受けると、受信したコンテンツ情報からパスワードを確認し、登録されているパスワードと照合する。パスワードが一致すると、情報表示装置は、表示されているコンテンツを消去する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置から送信された画像や文字といったコンテンツを情報表示装置の画面に表示する表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置から送信されたコンテンツを情報表示装置において表示する表示システムは、例えば会議システムに利用される。複数の端末装置と情報表示装置とがネットワークを通じて通信可能に接続され、端末装置は、映像、静止画等の画像や文字といったコンテンツを情報表示装置に送信する。情報表示装置は、入力されたコンテンツを画面に表示する。表示されているコンテンツに対して、各端末装置はアクセス可能とされる。各端末装置は、コンテンツの編集やコピー、消去といった処理を行える。
【0003】
表示されているコンテンツを消去するためには、会議の参加者であるユーザは、所定の消去操作をしなければならない。そこで、消去操作を行わなくても、表示されているコンテンツを消去できるように、特許文献1には、一定時間経過したら、自動的にコンテンツを消去するように制御することが記載されている。
【特許文献1】特開平10−108154号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、一定時間経過後にコンテンツを消去する場合、一時的に書き込んだメモのようなコンテンツであれば、自動的に消去されても差し支えない。しかし、必要なコンテンツが誤って消去されるおそれがある。また、端末装置のユーザは、コンテンツにアクセス可能であるので、他のユーザが誤操作によってコンテンツを消去してしまうことが起こり得る。すなわち、特定のユーザだけがコンテンツを必要なときに消去できるようにすることが望まれる。
【0005】
本発明は、上記に鑑み、特定のユーザが任意のタイミングでコンテンツを消去できる表示システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、情報表示装置と端末装置とが通信可能に接続され、情報表示装置は、入力されたコンテンツを表示する表示システムであって、コンテンツには、当該コンテンツに対する処理のために必要な固有情報が付加され、情報表示装置は、端末装置から固有情報を受け取ったとき、表示しているコンテンツを消去する。
【0007】
情報表示装置は、コンテンツを表示するとき、付加されている固有情報を登録しておく。表示されているコンテンツを消去するとき、端末装置は、固有情報を情報表示装置に送信する。情報表示装置は、入力された固有情報を登録されている固有情報と照合して、一致しているときにコンテンツを消去する。固有情報の入力があるまで、情報表示装置は、コンテンツを消去しない。そのため、ユーザは、好きなときにコンテンツを消去できる。
【0008】
端末装置は、情報表示装置にコンテンツの消去の指示を行うとき、消去したいコンテンツを指定し、入力された固有情報を情報表示装置に送信する。あるいは、端末装置は、固有情報を他の端末装置に送信し、他の端末装置は、受け取った固有情報を利用して、表示装置にコンテンツの消去を指示する。
【0009】
そして、情報表示装置は、端末装置からコンテンツの消去の指示を受けたとき、固有情報の入力の有無を確認し、入力された固有情報が指定されたコンテンツに付加された固有情報であるとき、コンテンツを消去する。固有情報が一致しないとき、コンテンツは消去されない。
【0010】
固有情報は、端末装置あるいは情報表示装置によって付加される。情報表示装置は、コンテンツが入力されたときに、固有情報を付加する。また、端末装置は、コンテンツに固有情報を付加して、このコンテンツを情報表示装置に送信する。ここで、固有情報は、端末装置が有している固有の識別情報とされる。
【0011】
上記の情報表示装置は、入力されたコンテンツを表示する表示装置と、表示装置を制御する制御装置を備える。制御装置は、端末装置から固有情報を受け取ったとき、表示しているコンテンツを消去する。すなわち、制御装置は、端末装置からコンテンツが入力されたとき、コンテンツに付加された固有情報を管理し、端末装置からコンテンツの消去の指示を受けたとき、制御装置は、入力された固有情報を管理している固有情報と照合して、消去の可否を判断する。固有情報が一致すれば、消去を許容し、不一致であれば、消去を行わない。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、固有情報が付加されたコンテンツを表示しているとき、固有情報が入力されたときに限り、コンテンツが消去される。したがって、固有情報を知っている特定のユーザが好きなときに固有情報を入力することにより、任意のタイミングでコンテンツを消去することができる。しかも、固有情報を知らないユーザは、コンテンツを消去させることができず、誤操作によってコンテンツが消去されることを防げる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本実施形態の表示システムは、図1に示すように、情報表示装置1と端末装置2とから構成される。情報表示装置1と複数の端末装置2とは通信可能とされ、また端末装置2同士も通信可能とされる。端末装置2は、コンテンツを情報表示装置1に送信し、情報表示装置1は、受信したコンテンツを表示する。
【0014】
情報表示装置1は、入力された情報を処理する制御装置3と、この情報に基づく画像を表示する表示装置4とを備えている。表示装置4は、多数の人が見えるように大型のディスプレイとされ、制御装置3は、表示装置4を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとされる。すなわち、本表示システムは、会議システムにおいて利用可能な構成とされる。
【0015】
制御装置3は、CPU10、ROM11、RAM12、ハードディスク装置(HDD)13、NIC(Network Interface Card)14、通信モジュール15を備えている。そして、制御装置3に、表示装置4、キーボード16、マウス17がそれぞれ接続されている。
【0016】
端末装置2は、ユーザが所有する携帯電話とされる。なお、端末装置2としては、通信機能を有するものであればよく、ノートパソコン、PDA、カメラであってもよい。通信機能は、例えば赤外線、ブルートゥース(登録商標)、無線LANといった無線通信、あるいは通信ケーブルを用いた有線による通信を行う。制御装置3と端末装置2とが同じ室内にある場合、赤外線等の無線通信が使用され、双方向の通信が行われる。
【0017】
端末装置2は、表示させたい画像や文字といったコンテンツを制御装置3に送信する。制御装置3は、受信したコンテンツを表示するように表示装置4を制御する。表示装置4は、入力されたコンテンツを画面に表示する。
【0018】
このコンテンツに対して、各端末装置2はアクセス可能であり、コンテンツに対する編集、消去といった処理を行える。そこで、本表示システムでは、端末装置2が制御装置3を通じてコンテンツを消去する際、その消去を規制できるように、コンテンツに固有情報が付加される。すなわち、端末装置2がコンテンツを消去するには、固有情報が必要となる。
【0019】
固有情報は端末装置2によって設定される。図2に示すように、端末装置2に搭載された制御部20は、コンテンツの固有情報としてパスワードを設定する設定部21と、コンテンツとパスワード、コンテンツID等のコンテンツ情報とを情報表示装置1に送信する通信部22とを有する。この制御部20は、CPU、ROM、RAMからなり、制御部20が、ユーザの操作に応じて制御プログラムを実行することにより、設定部21および通信部22が動作する。パスワードを付加したコンテンツが情報表示装置1に送信される。
【0020】
設定部21は、ユーザにより入力されたパスワードをコンテンツに関連付けて、パスワードを含むコンテンツ情報をメモリに記憶する。コンテンツ情報に含まれるコンテンツIDは、コンテンツを識別するための情報であり、例えばファイル名とされる。また、コンテンツ情報には、コンテンツの保護の有無に関する保護情報も含まれる。通信部22は、赤外線通信により、コンテンツおよびコンテンツ情報を情報表示装置1に送信する。
【0021】
情報表示装置1の制御装置3は、入力されたコンテンツを表示するために表示装置4を駆動制御する表示部25と、コンテンツ情報を管理する管理部26と、表示されているコンテンツに対する処理を行うコンテンツ制御部27とを有する。
【0022】
表示部25は、端末装置2からコンテンツが入力されると、端末装置2のユーザの指示にしたがって、コンテンツを表示装置4に表示させる。管理部26は、コンテンツとともに入力されたコンテンツ情報を取得し、コンテンツ情報をコンテンツテーブルに登録する。コンテンツテーブルは、HDD13に保存されている。コンテンツテーブルは、図3に示すように、表示されるコンテンツ毎に、コンテンツID、保護情報およびパスワードを格納している。コンテンツ制御部27は、端末装置2からコンテンツの消去の指示を受け、パスワードが入力されると、表示されているコンテンツを消去する。
【0023】
なお、端末装置2から入力されるコンテンツ情報には、保護情報が含まれているが、制御装置3が保護情報を設定してもよい。すなわち、パスワードを含むコンテンツ情報が入力されると、制御装置3は、パスワードの有無に基づいて保護情報のあり、なしを決定し、コンテンツテーブルに格納する。また、コンテンツテーブルに登録されるコンテンツIDは、制御装置3が設定したIDであってもよく、端末装置2から入力されるコンテンツに1対1に対応するように設定される。
【0024】
制御装置3のCPU10は、ROM11やHDD13に格納されているプログラムをRAM12に読み出して実行することにより、バスを介して接続されている通信モジュール15等の各ハードウェアを制御するとともに、表示装置4を制御する。
【0025】
ROM11およびHDD13には、情報表示装置1の動作に必要な種々の制御プログラムが予め格納されている。RAM12は、SRAMあるいはフラッシュメモリ等からなり、CPU10による制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
【0026】
HDD13は、情報表示装置1の動作に必要な種々の制御プログラム、表示装置4に表示させる各種メニュー画像、端末装置2から受信したコンテンツ等を記憶する。また、HDD13には、制御装置3の動作に必要な種々のコンピュータプログラム、文書,図,プレゼンテーションデータ等の電子文書を作成および表示するためのアプリケーションプログラム、端末装置2から受信したコンテンツをHDD13に記憶するための記憶処理プログラム、コンテンツに関するコンテンツ情報を管理するための情報管理プログラム、コンテンツを表示装置4に表示するための表示制御プログラム、コンテンツのパスワードに基づいてコンテンツを画面から消去するといった処理を行う情報制御プログラムなどが格納されている。CPU10が、各制御プログラムを実行することにより、入力されたコンテンツに対する処理が行われる。
【0027】
このように、制御装置3が制御プログラムを実行することにより、表示部25、管理部26およびコンテンツ制御部27が動作して、コンテンツの表示および消去が行われる。
【0028】
上記の表示システムにおいて、端末装置2のユーザは、コンテンツを作成するために自己の端末装置2を操作する。制御部20は、電子データを作成するためのアプリケーションプログラムを実行して、ユーザの入力操作に応じてコンテンツを作成し、コンテンツをメモリに保存する。あるいは、端末装置2にカメラが装備されているので、ユーザがカメラにより写真を撮ると、制御部20は、撮影された画像をメモリに保存する。あるいは、端末装置2がインターネットに接続して、制御部20は、コンテンツを取得し、コンテンツをメモリに保存する。
【0029】
そして、ユーザは情報表示装置1にコンテンツを表示させる場合、図4に示すように、ユーザは、端末装置2の画面を見ながら、コンテンツを選択する(S1)。制御部20は、ユーザにより指定されたコンテンツをメモリから読み出し、コンテンツを画面に表示する。ユーザが、メニュから送信を選択する(S2)と、制御部20は、画面に、図5に示すようなパスワード設定のための確認画面を表示する(S3)。ユーザが「はい」を選択する(S4)と、制御部20は、図6に示すようなパスワード入力画面を表示する(S5)。ユーザがパスワードを入力する(S6)と、制御部20は、コンテンツに対するパスワードを付加し、コンテンツ情報としてパスワードを記憶する。また、制御部20は、保護情報をありに設定する。そして、制御部20は、コンテンツおよびコンテンツ情報を赤外線通信により情報表示装置1に送信する(S7)。
【0030】
S4において、「いいえ」が選択されると、制御部20は、パスワードを付加せず、保護情報をなしに設定する。そして、制御部20は、コンテンツおよびコンテンツ情報を情報表示装置1に送信する(S7)。なお、この送信は、赤外線通信に限らず、他の通信機能を利用してもよい。
【0031】
パスワードに関して、自動的にパスワードを設定するようにしてもよく、ユーザの入力の手間を省くことができる。制御部20は、自動的に設定するパスワードとしては、端末装置2に固有の識別情報とする。この識別情報としては、端末装置2のメールアドレスとする。S56において、ユーザがパスワードを入力するとき、「自動設定」を選択すると、制御部20は、自装置のメールアドレスをパスワードとする。
【0032】
情報表示装置1では、制御装置3が、コンテンツおよびコンテンツ情報を受信すると、コンテンツおよびコンテンツ情報をHDD13に記憶する。制御装置3は、コンテンツ情報を解析して(S8)、コンテンツに対するパスワードや保護情報をコンテンツテーブルに格納する(S9)。そして、制御装置3は、コンテンツを表示させるために表示装置4を制御し、表示装置4は、図7に示すように、画面にコンテンツを表示する(S10)。制御装置3に、他の端末装置2からもコンテンツが入力されると、表示装置4の画面には、複数のコンテンツが表示される。
【0033】
次に、端末装置2のユーザがコンテンツを消去する場合、図8に示すように、ユーザは、端末装置2の画面に表示されるコンテンツの一覧から消去したいコンテンツを選択する(S21)。ユーザがメニュから消去を選択する(S22)と、制御部20は、画面に図9に示すようなパスワード入力画面を表示する(S23)。ユーザがパスワードを入力する(S24)と、制御部20は、コンテンツの消去を指示するコンテンツ情報を赤外線通信により情報表示装置1に送信する(S25)。このコンテンツ情報には、コンテンツID等のコンテンツを識別するための情報と入力されたパスワードが含まれている。
【0034】
情報表示装置1では、端末装置2から消去指示から受けると、制御装置3は、受信したコンテンツ情報を解析し(S26)、パスワードを取得する。制御装置3は、入力されたコンテンツ情報をコンテンツテーブルに登録されているコンテンツ情報と照合して(S27)、消去するか否かを判断する。コンテンツテーブルに、該当するコンテンツが存在し、パスワードが一致すると、制御装置3は、消去の指示を許容し、ユーザにより指示されたコンテンツを消去する(S28)。該当するコンテンツが存在しない、あるいはパスワードが一致しない場合、制御装置は3、消去の指示を拒否し、コンテンツの消去を行わない。
【0035】
ここで、パスワードが付加されていないコンテンツ、すなわち保護情報がなしとなっているコンテンツに対しては、パスワードを入力しなくても消去できる。そのため、端末装置2から消去の指示があると、制御装置3は、該当するコンテンツの存在を確認してから、コンテンツを消去する。あるいは、制御装置3において、ユーザがコンテンツの消去の操作を行うと、コンテンツが消去される。
【0036】
上記では、コンテンツを入力した端末装置2のユーザが消去の指示を行う。しかし、他のユーザが表示装置4に表示されているコンテンツを消去することがある。コンテンツを消去するには、パスワードが必要である。そこで、コンテンツを入力したユーザは、他のユーザにコンテンツのパスワードを連絡する。
【0037】
すなわち、ユーザがコンテンツ情報を送信する操作を行うと、制御部20は、図10に示す送信先の設定画面を表示する。ユーザが送信先に他の端末装置2のメールアドレスを入力すると、制御部20は、コンテンツID等のコンテンツを識別するための情報およびパスワードを含むコンテンツ情報を作成して、電子メールで他の端末装置2に送信する。なお、この送信は、赤外線通信のように端末装置2間で直接通信してもよい。
【0038】
他の端末装置2は、コンテンツ情報を受信すると、コンテンツ情報をメモリに保存する。他の端末装置2は、受け取ったパスワードを含むコンテンツ情報を情報表示装置1に送信して、コンテンツの消去の指示を行う。情報表示装置1は、受信したパスワードを確認して、該当するコンテンツを画面から消去する。
【0039】
このように、コンテンツを入力した端末装置2以外の端末装置2によっても、コンテンツを消去させることができる。したがって、パスワードを知っている特定のユーザは、表示装置4に表示されているコンテンツを好きなときに消去することができる。コンテンツに付加されたパスワードを知らなければ、コンテンツを消去できないので、特定のユーザ以外のユーザによって、コンテンツが誤って消去されることを防止できる。
【0040】
また、コンテンツに付加するパスワードは、制御装置3によって設定してもよい。すなわち、図11に示すように、制御装置3は、コンテンツのパスワードを設定する設定部28を有する。端末装置2からコンテンツが入力されると、制御装置3は、自動的にパスワードを生成して、当該コンテンツのパスワードとしてコンテンツテーブルに登録する。そして、制御装置3は、入力を行った端末装置2にパスワードを通知する。端末装置2は、受け取ったパスワードをメモリに保存する。表示されているコンテンツを消去するとき、このパスワードが使用される。
【0041】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。コンテンツに付加する固有情報として、パスワードの代わりにユーザだけが所有する情報であればよく、端末装置の電話番号やMACアドレス、あるいは端末装置に登録されているユーザIDであってもよい。このようなパスワードは、ユーザの入力により設定される、あるいは制御部により自動的に設定される。
【0042】
コンテンツに対する処理として、消去以外に編集、コピー等がある。制御装置は、表示されているコンテンツに対して、端末装置のアクセスを禁止する。特定のユーザ以外のユーザによって、コンテンツが消去されることはない。特定のユーザがコンテンツに対して処理を行うとき、制御装置は、端末装置からパスワードを含むコンテンツ情報が入力されると、パスワードを確認して、コンテンツへのアクセスを許可する。ユーザは、端末装置を通じて所望の処理を指示する。したがって、パスワードを知っている特定のユーザは、コンテンツに対して、消去を含む所望の処理を行える。
【0043】
情報表示装置は、制御装置と表示装置とが別体の構成とされるが、制御装置と表示装置とが一体化された構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の表示システムの情報表示装置の概略構成を示すブロック図
【図2】端末装置および制御装置の機能ブロック図
【図3】コンテンツテーブルを示す図
【図4】コンテンツを表示するときのフローチャート
【図5】端末装置のパスワード設定の確認画面を示す図
【図6】端末装置のパスワード入力画面を示す図
【図7】表示装置のコンテンツが表示された画面を示す図
【図8】コンテンツを消去するときのフローチャート
【図9】端末装置のパスワード入力画面を示す図
【図10】端末装置の送信先設定画面を示す図
【図11】他の形態の端末装置および制御装置の機能ブロック図
【符号の説明】
【0045】
1 情報表示装置
2 端末装置
3 制御装置
4 表示装置
20 制御部
21 設定部
22 通信部
25 表示部
26 管理部
27 コンテンツ制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置から送信された画像や文字といったコンテンツを情報表示装置の画面に表示する表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置から送信されたコンテンツを情報表示装置において表示する表示システムは、例えば会議システムに利用される。複数の端末装置と情報表示装置とがネットワークを通じて通信可能に接続され、端末装置は、映像、静止画等の画像や文字といったコンテンツを情報表示装置に送信する。情報表示装置は、入力されたコンテンツを画面に表示する。表示されているコンテンツに対して、各端末装置はアクセス可能とされる。各端末装置は、コンテンツの編集やコピー、消去といった処理を行える。
【0003】
表示されているコンテンツを消去するためには、会議の参加者であるユーザは、所定の消去操作をしなければならない。そこで、消去操作を行わなくても、表示されているコンテンツを消去できるように、特許文献1には、一定時間経過したら、自動的にコンテンツを消去するように制御することが記載されている。
【特許文献1】特開平10−108154号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、一定時間経過後にコンテンツを消去する場合、一時的に書き込んだメモのようなコンテンツであれば、自動的に消去されても差し支えない。しかし、必要なコンテンツが誤って消去されるおそれがある。また、端末装置のユーザは、コンテンツにアクセス可能であるので、他のユーザが誤操作によってコンテンツを消去してしまうことが起こり得る。すなわち、特定のユーザだけがコンテンツを必要なときに消去できるようにすることが望まれる。
【0005】
本発明は、上記に鑑み、特定のユーザが任意のタイミングでコンテンツを消去できる表示システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、情報表示装置と端末装置とが通信可能に接続され、情報表示装置は、入力されたコンテンツを表示する表示システムであって、コンテンツには、当該コンテンツに対する処理のために必要な固有情報が付加され、情報表示装置は、端末装置から固有情報を受け取ったとき、表示しているコンテンツを消去する。
【0007】
情報表示装置は、コンテンツを表示するとき、付加されている固有情報を登録しておく。表示されているコンテンツを消去するとき、端末装置は、固有情報を情報表示装置に送信する。情報表示装置は、入力された固有情報を登録されている固有情報と照合して、一致しているときにコンテンツを消去する。固有情報の入力があるまで、情報表示装置は、コンテンツを消去しない。そのため、ユーザは、好きなときにコンテンツを消去できる。
【0008】
端末装置は、情報表示装置にコンテンツの消去の指示を行うとき、消去したいコンテンツを指定し、入力された固有情報を情報表示装置に送信する。あるいは、端末装置は、固有情報を他の端末装置に送信し、他の端末装置は、受け取った固有情報を利用して、表示装置にコンテンツの消去を指示する。
【0009】
そして、情報表示装置は、端末装置からコンテンツの消去の指示を受けたとき、固有情報の入力の有無を確認し、入力された固有情報が指定されたコンテンツに付加された固有情報であるとき、コンテンツを消去する。固有情報が一致しないとき、コンテンツは消去されない。
【0010】
固有情報は、端末装置あるいは情報表示装置によって付加される。情報表示装置は、コンテンツが入力されたときに、固有情報を付加する。また、端末装置は、コンテンツに固有情報を付加して、このコンテンツを情報表示装置に送信する。ここで、固有情報は、端末装置が有している固有の識別情報とされる。
【0011】
上記の情報表示装置は、入力されたコンテンツを表示する表示装置と、表示装置を制御する制御装置を備える。制御装置は、端末装置から固有情報を受け取ったとき、表示しているコンテンツを消去する。すなわち、制御装置は、端末装置からコンテンツが入力されたとき、コンテンツに付加された固有情報を管理し、端末装置からコンテンツの消去の指示を受けたとき、制御装置は、入力された固有情報を管理している固有情報と照合して、消去の可否を判断する。固有情報が一致すれば、消去を許容し、不一致であれば、消去を行わない。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、固有情報が付加されたコンテンツを表示しているとき、固有情報が入力されたときに限り、コンテンツが消去される。したがって、固有情報を知っている特定のユーザが好きなときに固有情報を入力することにより、任意のタイミングでコンテンツを消去することができる。しかも、固有情報を知らないユーザは、コンテンツを消去させることができず、誤操作によってコンテンツが消去されることを防げる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本実施形態の表示システムは、図1に示すように、情報表示装置1と端末装置2とから構成される。情報表示装置1と複数の端末装置2とは通信可能とされ、また端末装置2同士も通信可能とされる。端末装置2は、コンテンツを情報表示装置1に送信し、情報表示装置1は、受信したコンテンツを表示する。
【0014】
情報表示装置1は、入力された情報を処理する制御装置3と、この情報に基づく画像を表示する表示装置4とを備えている。表示装置4は、多数の人が見えるように大型のディスプレイとされ、制御装置3は、表示装置4を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとされる。すなわち、本表示システムは、会議システムにおいて利用可能な構成とされる。
【0015】
制御装置3は、CPU10、ROM11、RAM12、ハードディスク装置(HDD)13、NIC(Network Interface Card)14、通信モジュール15を備えている。そして、制御装置3に、表示装置4、キーボード16、マウス17がそれぞれ接続されている。
【0016】
端末装置2は、ユーザが所有する携帯電話とされる。なお、端末装置2としては、通信機能を有するものであればよく、ノートパソコン、PDA、カメラであってもよい。通信機能は、例えば赤外線、ブルートゥース(登録商標)、無線LANといった無線通信、あるいは通信ケーブルを用いた有線による通信を行う。制御装置3と端末装置2とが同じ室内にある場合、赤外線等の無線通信が使用され、双方向の通信が行われる。
【0017】
端末装置2は、表示させたい画像や文字といったコンテンツを制御装置3に送信する。制御装置3は、受信したコンテンツを表示するように表示装置4を制御する。表示装置4は、入力されたコンテンツを画面に表示する。
【0018】
このコンテンツに対して、各端末装置2はアクセス可能であり、コンテンツに対する編集、消去といった処理を行える。そこで、本表示システムでは、端末装置2が制御装置3を通じてコンテンツを消去する際、その消去を規制できるように、コンテンツに固有情報が付加される。すなわち、端末装置2がコンテンツを消去するには、固有情報が必要となる。
【0019】
固有情報は端末装置2によって設定される。図2に示すように、端末装置2に搭載された制御部20は、コンテンツの固有情報としてパスワードを設定する設定部21と、コンテンツとパスワード、コンテンツID等のコンテンツ情報とを情報表示装置1に送信する通信部22とを有する。この制御部20は、CPU、ROM、RAMからなり、制御部20が、ユーザの操作に応じて制御プログラムを実行することにより、設定部21および通信部22が動作する。パスワードを付加したコンテンツが情報表示装置1に送信される。
【0020】
設定部21は、ユーザにより入力されたパスワードをコンテンツに関連付けて、パスワードを含むコンテンツ情報をメモリに記憶する。コンテンツ情報に含まれるコンテンツIDは、コンテンツを識別するための情報であり、例えばファイル名とされる。また、コンテンツ情報には、コンテンツの保護の有無に関する保護情報も含まれる。通信部22は、赤外線通信により、コンテンツおよびコンテンツ情報を情報表示装置1に送信する。
【0021】
情報表示装置1の制御装置3は、入力されたコンテンツを表示するために表示装置4を駆動制御する表示部25と、コンテンツ情報を管理する管理部26と、表示されているコンテンツに対する処理を行うコンテンツ制御部27とを有する。
【0022】
表示部25は、端末装置2からコンテンツが入力されると、端末装置2のユーザの指示にしたがって、コンテンツを表示装置4に表示させる。管理部26は、コンテンツとともに入力されたコンテンツ情報を取得し、コンテンツ情報をコンテンツテーブルに登録する。コンテンツテーブルは、HDD13に保存されている。コンテンツテーブルは、図3に示すように、表示されるコンテンツ毎に、コンテンツID、保護情報およびパスワードを格納している。コンテンツ制御部27は、端末装置2からコンテンツの消去の指示を受け、パスワードが入力されると、表示されているコンテンツを消去する。
【0023】
なお、端末装置2から入力されるコンテンツ情報には、保護情報が含まれているが、制御装置3が保護情報を設定してもよい。すなわち、パスワードを含むコンテンツ情報が入力されると、制御装置3は、パスワードの有無に基づいて保護情報のあり、なしを決定し、コンテンツテーブルに格納する。また、コンテンツテーブルに登録されるコンテンツIDは、制御装置3が設定したIDであってもよく、端末装置2から入力されるコンテンツに1対1に対応するように設定される。
【0024】
制御装置3のCPU10は、ROM11やHDD13に格納されているプログラムをRAM12に読み出して実行することにより、バスを介して接続されている通信モジュール15等の各ハードウェアを制御するとともに、表示装置4を制御する。
【0025】
ROM11およびHDD13には、情報表示装置1の動作に必要な種々の制御プログラムが予め格納されている。RAM12は、SRAMあるいはフラッシュメモリ等からなり、CPU10による制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
【0026】
HDD13は、情報表示装置1の動作に必要な種々の制御プログラム、表示装置4に表示させる各種メニュー画像、端末装置2から受信したコンテンツ等を記憶する。また、HDD13には、制御装置3の動作に必要な種々のコンピュータプログラム、文書,図,プレゼンテーションデータ等の電子文書を作成および表示するためのアプリケーションプログラム、端末装置2から受信したコンテンツをHDD13に記憶するための記憶処理プログラム、コンテンツに関するコンテンツ情報を管理するための情報管理プログラム、コンテンツを表示装置4に表示するための表示制御プログラム、コンテンツのパスワードに基づいてコンテンツを画面から消去するといった処理を行う情報制御プログラムなどが格納されている。CPU10が、各制御プログラムを実行することにより、入力されたコンテンツに対する処理が行われる。
【0027】
このように、制御装置3が制御プログラムを実行することにより、表示部25、管理部26およびコンテンツ制御部27が動作して、コンテンツの表示および消去が行われる。
【0028】
上記の表示システムにおいて、端末装置2のユーザは、コンテンツを作成するために自己の端末装置2を操作する。制御部20は、電子データを作成するためのアプリケーションプログラムを実行して、ユーザの入力操作に応じてコンテンツを作成し、コンテンツをメモリに保存する。あるいは、端末装置2にカメラが装備されているので、ユーザがカメラにより写真を撮ると、制御部20は、撮影された画像をメモリに保存する。あるいは、端末装置2がインターネットに接続して、制御部20は、コンテンツを取得し、コンテンツをメモリに保存する。
【0029】
そして、ユーザは情報表示装置1にコンテンツを表示させる場合、図4に示すように、ユーザは、端末装置2の画面を見ながら、コンテンツを選択する(S1)。制御部20は、ユーザにより指定されたコンテンツをメモリから読み出し、コンテンツを画面に表示する。ユーザが、メニュから送信を選択する(S2)と、制御部20は、画面に、図5に示すようなパスワード設定のための確認画面を表示する(S3)。ユーザが「はい」を選択する(S4)と、制御部20は、図6に示すようなパスワード入力画面を表示する(S5)。ユーザがパスワードを入力する(S6)と、制御部20は、コンテンツに対するパスワードを付加し、コンテンツ情報としてパスワードを記憶する。また、制御部20は、保護情報をありに設定する。そして、制御部20は、コンテンツおよびコンテンツ情報を赤外線通信により情報表示装置1に送信する(S7)。
【0030】
S4において、「いいえ」が選択されると、制御部20は、パスワードを付加せず、保護情報をなしに設定する。そして、制御部20は、コンテンツおよびコンテンツ情報を情報表示装置1に送信する(S7)。なお、この送信は、赤外線通信に限らず、他の通信機能を利用してもよい。
【0031】
パスワードに関して、自動的にパスワードを設定するようにしてもよく、ユーザの入力の手間を省くことができる。制御部20は、自動的に設定するパスワードとしては、端末装置2に固有の識別情報とする。この識別情報としては、端末装置2のメールアドレスとする。S56において、ユーザがパスワードを入力するとき、「自動設定」を選択すると、制御部20は、自装置のメールアドレスをパスワードとする。
【0032】
情報表示装置1では、制御装置3が、コンテンツおよびコンテンツ情報を受信すると、コンテンツおよびコンテンツ情報をHDD13に記憶する。制御装置3は、コンテンツ情報を解析して(S8)、コンテンツに対するパスワードや保護情報をコンテンツテーブルに格納する(S9)。そして、制御装置3は、コンテンツを表示させるために表示装置4を制御し、表示装置4は、図7に示すように、画面にコンテンツを表示する(S10)。制御装置3に、他の端末装置2からもコンテンツが入力されると、表示装置4の画面には、複数のコンテンツが表示される。
【0033】
次に、端末装置2のユーザがコンテンツを消去する場合、図8に示すように、ユーザは、端末装置2の画面に表示されるコンテンツの一覧から消去したいコンテンツを選択する(S21)。ユーザがメニュから消去を選択する(S22)と、制御部20は、画面に図9に示すようなパスワード入力画面を表示する(S23)。ユーザがパスワードを入力する(S24)と、制御部20は、コンテンツの消去を指示するコンテンツ情報を赤外線通信により情報表示装置1に送信する(S25)。このコンテンツ情報には、コンテンツID等のコンテンツを識別するための情報と入力されたパスワードが含まれている。
【0034】
情報表示装置1では、端末装置2から消去指示から受けると、制御装置3は、受信したコンテンツ情報を解析し(S26)、パスワードを取得する。制御装置3は、入力されたコンテンツ情報をコンテンツテーブルに登録されているコンテンツ情報と照合して(S27)、消去するか否かを判断する。コンテンツテーブルに、該当するコンテンツが存在し、パスワードが一致すると、制御装置3は、消去の指示を許容し、ユーザにより指示されたコンテンツを消去する(S28)。該当するコンテンツが存在しない、あるいはパスワードが一致しない場合、制御装置は3、消去の指示を拒否し、コンテンツの消去を行わない。
【0035】
ここで、パスワードが付加されていないコンテンツ、すなわち保護情報がなしとなっているコンテンツに対しては、パスワードを入力しなくても消去できる。そのため、端末装置2から消去の指示があると、制御装置3は、該当するコンテンツの存在を確認してから、コンテンツを消去する。あるいは、制御装置3において、ユーザがコンテンツの消去の操作を行うと、コンテンツが消去される。
【0036】
上記では、コンテンツを入力した端末装置2のユーザが消去の指示を行う。しかし、他のユーザが表示装置4に表示されているコンテンツを消去することがある。コンテンツを消去するには、パスワードが必要である。そこで、コンテンツを入力したユーザは、他のユーザにコンテンツのパスワードを連絡する。
【0037】
すなわち、ユーザがコンテンツ情報を送信する操作を行うと、制御部20は、図10に示す送信先の設定画面を表示する。ユーザが送信先に他の端末装置2のメールアドレスを入力すると、制御部20は、コンテンツID等のコンテンツを識別するための情報およびパスワードを含むコンテンツ情報を作成して、電子メールで他の端末装置2に送信する。なお、この送信は、赤外線通信のように端末装置2間で直接通信してもよい。
【0038】
他の端末装置2は、コンテンツ情報を受信すると、コンテンツ情報をメモリに保存する。他の端末装置2は、受け取ったパスワードを含むコンテンツ情報を情報表示装置1に送信して、コンテンツの消去の指示を行う。情報表示装置1は、受信したパスワードを確認して、該当するコンテンツを画面から消去する。
【0039】
このように、コンテンツを入力した端末装置2以外の端末装置2によっても、コンテンツを消去させることができる。したがって、パスワードを知っている特定のユーザは、表示装置4に表示されているコンテンツを好きなときに消去することができる。コンテンツに付加されたパスワードを知らなければ、コンテンツを消去できないので、特定のユーザ以外のユーザによって、コンテンツが誤って消去されることを防止できる。
【0040】
また、コンテンツに付加するパスワードは、制御装置3によって設定してもよい。すなわち、図11に示すように、制御装置3は、コンテンツのパスワードを設定する設定部28を有する。端末装置2からコンテンツが入力されると、制御装置3は、自動的にパスワードを生成して、当該コンテンツのパスワードとしてコンテンツテーブルに登録する。そして、制御装置3は、入力を行った端末装置2にパスワードを通知する。端末装置2は、受け取ったパスワードをメモリに保存する。表示されているコンテンツを消去するとき、このパスワードが使用される。
【0041】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。コンテンツに付加する固有情報として、パスワードの代わりにユーザだけが所有する情報であればよく、端末装置の電話番号やMACアドレス、あるいは端末装置に登録されているユーザIDであってもよい。このようなパスワードは、ユーザの入力により設定される、あるいは制御部により自動的に設定される。
【0042】
コンテンツに対する処理として、消去以外に編集、コピー等がある。制御装置は、表示されているコンテンツに対して、端末装置のアクセスを禁止する。特定のユーザ以外のユーザによって、コンテンツが消去されることはない。特定のユーザがコンテンツに対して処理を行うとき、制御装置は、端末装置からパスワードを含むコンテンツ情報が入力されると、パスワードを確認して、コンテンツへのアクセスを許可する。ユーザは、端末装置を通じて所望の処理を指示する。したがって、パスワードを知っている特定のユーザは、コンテンツに対して、消去を含む所望の処理を行える。
【0043】
情報表示装置は、制御装置と表示装置とが別体の構成とされるが、制御装置と表示装置とが一体化された構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の表示システムの情報表示装置の概略構成を示すブロック図
【図2】端末装置および制御装置の機能ブロック図
【図3】コンテンツテーブルを示す図
【図4】コンテンツを表示するときのフローチャート
【図5】端末装置のパスワード設定の確認画面を示す図
【図6】端末装置のパスワード入力画面を示す図
【図7】表示装置のコンテンツが表示された画面を示す図
【図8】コンテンツを消去するときのフローチャート
【図9】端末装置のパスワード入力画面を示す図
【図10】端末装置の送信先設定画面を示す図
【図11】他の形態の端末装置および制御装置の機能ブロック図
【符号の説明】
【0045】
1 情報表示装置
2 端末装置
3 制御装置
4 表示装置
20 制御部
21 設定部
22 通信部
25 表示部
26 管理部
27 コンテンツ制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示装置と端末装置とが通信可能に接続され、情報表示装置は、入力されたコンテンツを表示する表示システムであって、コンテンツには、当該コンテンツに対する処理のために必要な固有情報が付加され、情報表示装置は、端末装置から固有情報を受け取ったとき、表示しているコンテンツを消去することを特徴とする表示システム。
【請求項2】
端末装置は、情報表示装置にコンテンツの消去の指示を行うとき、消去したいコンテンツを指定し、入力された固有情報を情報表示装置に送信することを特徴とする請求項1記載の表示システム。
【請求項3】
端末装置は、固有情報を他の端末装置に送信し、他の端末装置は、受け取った固有情報を利用して、表示装置にコンテンツの消去を指示することを特徴とする請求項2記載の表示システム。
【請求項4】
情報表示装置は、端末装置からコンテンツの消去の指示を受けたとき、固有情報の入力の有無を確認し、入力された固有情報が指定されたコンテンツに付加された固有情報であるとき、コンテンツを消去することを特徴とする請求項2または3記載の表示システム。
【請求項5】
固有情報は、端末装置あるいは情報表示装置によって付加されることを特徴とする請求項2または3記載の表示システム。
【請求項6】
端末装置は、コンテンツに固有情報を付加して、このコンテンツを情報表示装置に送信することを特徴とする請求項5記載の表示システム。
【請求項7】
固有情報は、端末装置が有している固有の識別情報とされたことを特徴とする請求項6記載の表示システム。
【請求項8】
端末装置とが通信可能に接続され、入力されたコンテンツを表示装置に表示する表示システムにおける情報表示装置であって、コンテンツには、当該コンテンツに対する処理のために必要な固有情報が付加され、表示装置を制御する制御装置は、端末装置から固有情報を受け取ったとき、表示しているコンテンツを消去することを特徴とする情報表示装置。
【請求項9】
制御装置は、端末装置からコンテンツが入力されたとき、コンテンツに付加された固有情報を管理し、端末装置からコンテンツの消去の指示を受けたとき、制御装置は、入力された固有情報を管理している固有情報と照合して、消去の可否を判断することを特徴とする請求項8記載の情報表示装置。
【請求項1】
情報表示装置と端末装置とが通信可能に接続され、情報表示装置は、入力されたコンテンツを表示する表示システムであって、コンテンツには、当該コンテンツに対する処理のために必要な固有情報が付加され、情報表示装置は、端末装置から固有情報を受け取ったとき、表示しているコンテンツを消去することを特徴とする表示システム。
【請求項2】
端末装置は、情報表示装置にコンテンツの消去の指示を行うとき、消去したいコンテンツを指定し、入力された固有情報を情報表示装置に送信することを特徴とする請求項1記載の表示システム。
【請求項3】
端末装置は、固有情報を他の端末装置に送信し、他の端末装置は、受け取った固有情報を利用して、表示装置にコンテンツの消去を指示することを特徴とする請求項2記載の表示システム。
【請求項4】
情報表示装置は、端末装置からコンテンツの消去の指示を受けたとき、固有情報の入力の有無を確認し、入力された固有情報が指定されたコンテンツに付加された固有情報であるとき、コンテンツを消去することを特徴とする請求項2または3記載の表示システム。
【請求項5】
固有情報は、端末装置あるいは情報表示装置によって付加されることを特徴とする請求項2または3記載の表示システム。
【請求項6】
端末装置は、コンテンツに固有情報を付加して、このコンテンツを情報表示装置に送信することを特徴とする請求項5記載の表示システム。
【請求項7】
固有情報は、端末装置が有している固有の識別情報とされたことを特徴とする請求項6記載の表示システム。
【請求項8】
端末装置とが通信可能に接続され、入力されたコンテンツを表示装置に表示する表示システムにおける情報表示装置であって、コンテンツには、当該コンテンツに対する処理のために必要な固有情報が付加され、表示装置を制御する制御装置は、端末装置から固有情報を受け取ったとき、表示しているコンテンツを消去することを特徴とする情報表示装置。
【請求項9】
制御装置は、端末装置からコンテンツが入力されたとき、コンテンツに付加された固有情報を管理し、端末装置からコンテンツの消去の指示を受けたとき、制御装置は、入力された固有情報を管理している固有情報と照合して、消去の可否を判断することを特徴とする請求項8記載の情報表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−140318(P2009−140318A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317137(P2007−317137)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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