説明

表示パネル及びこの表示パネルの製造方法

【課題】外側に配置されるプレートとして十分な硬度を有するとともに、文字、図形、記号、模様等が基材シートの表面に浮かび上がらせて鮮明な表示を行うことができる表示パネルを提供する。
【解決手段】透明な合成樹脂製材質の基材シート2と、基材シートの表面に塗布した乾燥硬化剤を硬化処理することによって設けられ、透明な表示窓部、文字、図形、記号、模様5等のいずれか一つ以上を有する透明な転写硬化層3と、基材シートの裏面に設けられた印刷層6とからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に各種電子機器の液晶表示部等の表示プレートとして用いられて好適な表示パネル及びこの表示パネルの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機をはじめとする各種電子機器の液晶表示部に設けられ、表示プレートとして用いられている表示パネルは、商品価値を高めるためにその表面にヘアーライン模様やスピン模様等の模様が見えるようにし美観に優れたものとしている。この模様の形成は、透明な基材シートにヘアーライン機械加工やスピン機械加工を直接施したり、ポリカーボネート、ポリエステルの基材シートの表面の一部にクリアー層を設け、このクリアー層に型フィルムを熱圧着してヘアーライン模様やスピン模様等の模様を転写プレートを用いて転写したりすることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開昭61−52682号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の表示プレートは、ヘアーライン模様やスピン模様等の模様を施しても、鮮明な表示を行うことができなかった。また、従来、前記の表示パネルは、液晶表示窓の透明窓パネルの内部に設けられているために、その硬度は問題にされなかったが、液晶表示部の前面板として用いることが提案されており、この場合従来公知のものは、表示パネル、すなわち、基材シートの硬度が低く、かつ、表面に傷が付きやすいので、製品としての使用に耐えられるものでなかった。さらに、基材シートの表面にハードコート層を設ける場合、転写プレートをハードコート層に当接させてヘアーライン模様等を転写するが、模様と共に透明な表示窓部をハードコート層に設ける場合には、透明な表示窓部が得られないことがあった。すなわち、転写プレートには、表示窓部を形成するために平坦な被転写表示窓部が設けられているが、この被転写表示窓部は、平坦でなく凹凸になっており、この凹凸がハードコート層にそのまま転写されるので、透明で平滑な表示窓部が得られないことがあった。
【0004】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、第1の目的は、表面に設けた文字、図形、記号、模様等が鮮明に表示される表示パネル及びこの表示パネルの製造方法を提供することにある。第2の目的は、使用中に傷つき難く、その表面に設けた文字、図形、記号、模様等が鮮明に表示されるように成した表示パネル及びこの表示パネルの製造方法を提供することにある。第3の目的は、基材シートの液晶表示部の透明な表示窓部となる部分に凹凸やウエーブや傷等がなくクリアーで平滑性に優れており、使用中にも容易に傷ついてしまうことのない十分な硬度を有する表示パネル及びこの表示パネルの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の目的を達成するための本発明に係る表示パネルは、透明な合成樹脂製材質の基材シートと、この基材シートの表面に塗布した乾燥硬化剤を硬化処理することによって設けられ、透明な表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を有する透明な転写硬化層と、前記基材シートの裏面に設けられた印刷層とから成り、この印刷層により前記透明な基材シートを介して前記転写硬化層の文字、図形、記号、模様等を前記基材シートの表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、基材シートの表面に転写硬化層が設けられているために、硬度が高くなると共に表面が傷つき難いので、液晶表示部の前面板として十分に使用することができる。また、転写硬化層に文字、図形、記号、模様等を有する場合には、印刷層により文字、図形、記号、模様等が基材シートの表面に浮かび上がるので、鮮明な表示を行うことができる。
【0007】
また、前記の目的を達成するための本発明に係る表示パネルは、透明な合成樹脂製材質である基材シートと、この基材シートの裏面に塗布した乾燥硬化剤を硬化処理することによって設けられ、透明な表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を有する透明な転写硬化層と、前記基材シートの裏面に前記転写硬化層を介して設けられた印刷層とから成り、この印刷層により前記透明な基材シートを介して前記転写硬化層の文字、図形、記号、模様等を前記基材シートの表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、転写硬化層に文字、図形、記号、模様等を有する場合、印刷層により文字、図形、記号、模様等が基材シートの表面に浮かび上がるので、鮮明な表示を行うことができる。
【0009】
本発明に係る表示パネルにおいて、前記基材シートの表面が、硬化処理されていることが好ましい。この発明によれば、基材シートの表面が硬化処理されているために、硬度が高く表面が傷つき難くいので、液晶表示部の前面板として十分に使用することができる。
【0010】
また、本発明に係る表示パネルにおいて、前記転写プレートは、アクリル樹脂製であり、その表面に反転して設けられている文字、図形、記号、模様等は、ヘアーライン機械加工、スピン機械加工又はレーザー加工等を適宜選択して形成されていることが好ましい。この発明によれば、転写プレートがアクリル樹脂製、すなわち、アクリル板であると、アクリル板は、他との樹脂に比べて凹凸が少ない平滑性に優れているために、表示窓部は凹凸がない平面となるので、透明な質の高い表示窓部が得られる。従って、基材シートの透明な表示窓部となる部分に凹凸やウエーブや傷等がなくクリアーで平滑性に優れており、使用中にも容易に傷ついてしまうことのない十分な硬度を有する表示パネルが得られる。
【0011】
また、本発明に係る表示パネルにおいて、前記基材シートを、ポリカーボネート又はポリエチレンテレフタレートで構成することがこのましい。また、本発明に係る表示パネルにおいて、前記転写硬化層は、転写プレートに反転して又は反転せずに設けられた文字、図形、記号、模様等を転写した透明な乾燥硬化剤を乾燥して硬化させることによって形成されていることがこのましい。また、本発明に係る表示パネルにおいて、前記乾燥硬化剤が、UVインキであることがこのましい。また、本発明に係る表示パネルにおいて、前記印刷層は、スクリーン印刷により形成されていることが好ましい。
【0012】
また、前記の目的を達成するための本発明に係る表示パネルの製造方法は、表面に表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を反転させて設けた平滑な表面を有する転写プレートと、透明な合成樹脂製材質の基材シートとの間に、透明な乾燥硬化剤を介在させて、これら両者を密着加工し、前記乾燥硬化剤を乾燥させて硬化させ、しかる後、前記基材シートを前記転写プレートより剥離させることによって、前記転写プレートに設けられた表示窓部、文字、図形、記号、模様等を前記乾燥硬化剤に転写させた転写硬化層を前記基材シートの裏面となる側に形成させ、次いで、この基材シートの裏面となる側に印刷層を形成し、前記転写硬化層に転写された文字、図形、記号、模様等を前記基材シートの表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、基材シートの表面に転写硬化層が設けられるために、硬度が高くなると共に表面が傷つき難くいので、液晶表示部の前面板として十分に使用することができる。また、転写硬化層に文字、図形、記号、模様等を有する場合には、印刷層により文字、図形、記号、模様等が基材シートの表面に浮かび上がるので、鮮明な表示を行うことができる。
【0014】
また、前記の目的を達成するための本発明に係る表示パネルの製造方法は、表面に表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を反転させて設けた平滑な表面を有する転写プレートと、透明な合成樹脂製材質であると共に表面を硬化処理してなる基材シートとの裏面との間に、透明な乾燥硬化剤を介在させて、これら両者を密着加工し、次いで前記乾燥硬化剤を乾燥させて硬化させ、しかる後、前記基材シートを前記転写プレートより剥離させることによって、前記転写プレートに設けられた表示窓部、文字、図形、記号、模様等を前記乾燥硬化剤に転写させた転写硬化層を前記基材シートの裏面上に形成させ、次いで、この転写硬化層上に印刷層を形成し、前記転写硬化層に転写された文字、図形、記号、模様等を前記基材シートの表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、基材シートの表面が硬化しているために、硬度が高く表面が傷つき難くいので、液晶表示部の前面板として十分に使用することができる。また、転写硬化層に文字、図形、記号、模様等を有する場合には、印刷層により文字、図形、記号、模様等が基材シートの表面に浮かび上がるので、鮮明な表示を行うことができる。
【0016】
本発明に係る表示パネルの製造方法において、前記乾燥硬化剤は、前記基材シート側に塗布されていることが好ましい。また、本発明に係る表示パネルの製造方法において、前記乾燥硬化剤は、前記基材シート側にシルク印刷されていることが好ましい。また、本発明に係る表示パネルの製造方法において、前記基材シート側に設けられる乾燥硬化剤の幅は、前記転写プレートの幅より小とすることが好ましい。
【0017】
また、本発明に係る表示パネルの製造方法において、前記転写プレートは、アクリル樹脂製であり、その表面に反転して又は反転せずに設けられている文字、図形、記号、模様等は、ヘアーライン機械加工、スピン機械加工又はレーザー加工等を適宜選択して形成されていることが好ましい。この発明によれば、転写プレートがアクリル樹脂製、すなわち、アクリル板であると、アクリル板は、他との樹脂に比べて凹凸が少ない平滑性に優れているために、表示窓部は凹凸がない平面となるので、透明な質の高い表示窓部が得られる。従って、基材シートの透明な表示窓部となる部分に凹凸やウエーブや傷等がなくクリアーで平滑性に優れており、使用中にも容易に傷ついてしまうことのない十分な硬度を有する表示パネルが得られる。
【0018】
また、本発明に係る表示パネルの製造方法において、前記乾燥硬化剤が、UVインキであることが好ましい。また、本発明に係る表示パネルの製造方法において、前記UVインキにUVを照射して、UV乾燥を施すことによって前記転写硬化層を形成することが好ましい。また、本発明に係る表示パネルの製造方法において、前記基材シートを、ポリカーボネート又はポリエチレンテレフタレートで構成することが好ましい。また、本発明に係る表示パネルの製造方法において、前記印刷層は、スクリーン印刷により形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明に係る表示パネル及び表示パネルの製造方法によれば、転写硬化層に文字、図形、記号、模様等を有する場合には、印刷層により文字、図形、記号、模様等が基材シートの表面に鮮明に浮かび上がるので、鮮明な表示を行うことができる。また、基材シートの表面の硬度が高く、かつ、表面が傷つき難くいので、液晶表示部の前面板として十分に使用することができる。さらに、転写プレートがアクリル樹脂製であると、透明な質の高い表示窓部が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る表示パネル及びこの表示パネルの製造方法を詳述するが、本発明はこれらのものに限定されず、その他の透明な液晶表示部を設けない表示パネル及びその製造方法にも応用できるものである。
【0021】
図1及び図2は本発明に係る第1の表示パネルの一例を示す図である。図3〜図9は本発明に係る表示パネルの製造方法の一例を説明するための図である。本発明に係る第1の表示パネルは、図1及び図2に示すように、透明な合成樹脂製材質の基材シート2と、この基材シート2の表面に塗布した乾燥硬化剤を硬化処理することによって設けられ、表示窓部4、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を有する透明な転写硬化層3と、基材シート2の裏面に設けられた印刷層6とからなり、この印刷層6により透明な基材シート2を介して転写硬化層3の文字、図形、記号、模様等を基材シート2の表面に浮かび上がらせるように成したことに特徴がある。なお、本発明において、本発明に係る第1の表示パネル1における文字、図形、記号、模様等を単に模様等5ということがある。
【0022】
本発明に係る第1の表示パネル1は、液晶表示用等の表示プレートの他に、各種電子機器(テレビ、ビデオ機器などのAV機器、電子レンジ、冷蔵庫、エアコンなどの家庭用電気機器、携帯電話機器、パーソナルコンピュータ、FAX機器、自動車などの表示部等)に用いられるものである。また、本発明に係る表示パネル1は、例えば、携帯電話機器、リモコン等の液晶表示部以外の表示窓部がない部分に用いられるものであり、また、表示窓部のみに用いられるものでもある。
【0023】
基材シート2は、透明な合成樹脂製材質で形成されていれば特に限定されない。合成樹脂製材質としては、例えば、アクリル樹脂以外の樹脂、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂であることが好ましく、特に好ましくはポリカーボネートである。
【0024】
基材シート2は、フィルム状でもシート状でも特に限定されず、矩形状等に形成されている。基材シート2の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.1mm〜1.5mmであることが好ましく、特に好ましくは0.3mm〜0.5mmであり、最も好ましくは0.3mmである。1.5mmを超えると、転写シートから剥がし難くなるので好ましくない。0.1mm未満であると、ラミネート加工時の加圧時に基材シートに収縮が生じ易いので好ましくない。
この基材シート2の表面には、透明な表示窓部4、模様等5を有する転写硬化層3が設けられていると共に、基材シート2の裏面には印刷層6が設けられている。
【0025】
転写硬化層3は、表示窓部4、模様等5を有するハードコート層である。転写硬化層3は、表示窓部4のみが設けられているものでも、模様等5のみが設けられているものでもよいが、表示窓部4と模様等5との両方が設けられているものが好ましい。転写硬化層3は、例えば、転写プレート7(図3参照。)に設けられた被転写表示窓部71(図3参照。)及び反転して設けられた反転模様等72(図3参照。)を転写した透明な乾燥硬化剤30(図4参照。)を乾燥して硬化させることによって形成されていることが好ましい。
【0026】
乾燥硬化剤30としては、転写プレート7の被転写表示窓部71及び反転模様等72を転写後に乾燥して硬化されるものであれば、特に限定されず、例えば、UVインキ等が好ましい。UVインキは、例えば、印刷により基材シート2の表面に設けられるが、これに限定されるものではない。UVインキの印刷は、特に限定されず、例えば、シルク印刷、クリアー印刷等のスクリーン印刷等が挙げられる。UVインキは、特に限定されないが、基材シート2に密着し易く転写プレート7に密着し難いものが好ましい。乾燥硬化剤30の厚さは、特に限定されないが、例えば、5ミクロン〜20ミクロンであることが好ましく、特に好ましくは8ミクロン〜12ミクロンである。20ミクロンを超えると、剥離時に硬化膜が割れ易くなるので好ましくない。5ミクロン未満であると、硬化膜としての機能が十分果たせなくなるので好ましくない。
【0027】
被転写表示窓部71及び反転模様等72の乾燥硬化剤30への転写は、例えば、乾燥硬化剤30の表面に転写プレート7を貼り合わせて、これら両者を密着加工してUV乾燥した後、基材シート2から転写プレート7を剥離することによって行われることが好ましい。なお、本発明において、基材シート2と転写プレート7との密着加工は、被転写表示窓部71及び反転模様等72が乾燥硬化剤30に転写し得る程度の低い圧力で行われる。
【0028】
転写プレート7としては、特に限定されないが、アクリル樹脂製のプレート、すなわち、アクリル板であることが好ましい。アクリル板としては、平滑性に優れることからキャスト板であることが好ましい。転写プレート7は、例えば、矩形平板状に形成されている。この転写プレート7の厚さは、特に限定されないが、例えば、2.0mm〜5.0mmであることが好ましく、特に好ましくは3.0mmである。5.0mmを超えると、ラミネート加工時にローラへ通しにくくなるので好ましくない。2.0mm未満であると、もろくて手に持ったときに割れてしまい易くなるので好ましくない。また、転写プレート7としてアクリル板を用いた場合、アクリル樹脂以外の他の材料例えば紫外線吸収剤等が添加されていてもよいが、好ましくは、紫外線吸収剤等が添加されていないものがよい。
【0029】
転写プレート7の一方の表面である密着面7aには、被転写表示窓部71及び反転模様等72が設けられている。被転写表示窓部71は、凹凸がない又はほどんどない平面であれば特に限定されず、被転写表示窓部71の平滑性がより向上するように表面加工等してもよい。本発明でいう模様としては、例えば、ヘアーライン模様、スピン模様等の微細な模様である。反転模様等72は、例えば、ヘアーライン機械加工、スピン機械加工又はレーザー加工等を適宜選択して形成される。
【0030】
ヘアーライン機械加工は、例えば、ブラシロールや表面を粗面とした粗面ロール、サンドペーパー等で、転写プレート7の表面を研磨して微細な溝を作ることにより、ヘアーライン模様を形成するものである。ブラシロールのブラシの毛または金属線の太さ、粗面ロールの表面粗さ、サンドペーパーの表面の凹凸の程度を調整することにより、線の太さを調整することができる。また、ロールを回転軸に平行な方向に揺り動かすことによりそれぞれの線を蛇行させたり、複数のブラシを間欠的にフィルムに接触させる等して、線を途中で不連続にしたスクラッチヘアーラインとすることもできる。スピン機械加工は、ブラシ、刃、または研摩砥石等を回転させつつ、転写プレート7の表面上を移動させることより、スピン模様を形成するものである。ヘアーライン模様とスピン模様の各々を形成する手段を併用すれば、それぞれの模様が併存した混合の模様を形成することもできる。
【0031】
基材シート2と転写プレート7との貼り合わせは、例えば、ラミネート機を用いて行われ、基材シート2と転写プレート7との間に空気が入らず、かつ、基材シート2と転写プレート7とに大きな圧力が作用することなく貼り合わせと共に密着加工が行われることが好ましい。
【0032】
UV乾燥は、基材シート2と転写プレート7とを貼り合わせた状態のままこれに紫外線を照射して乾燥硬化剤30を乾燥して硬化させるものである。紫外線の照射は、例えば、紫外線ランプにより行われる。紫外線の照射は、転写プレート7に紫外線吸収剤が添加されていない場合には、基材シート2側及び転写プレート7側のどちら側から行ってもよいが、転写プレート7に紫外線吸収剤が添加されている場合には、基材シート2側から行うようにすることが好ましい。UV乾燥した後、基材シート2から転写プレート7を剥離することによって転写硬化層3に表示窓部4及び模様等5が形成される。模様等5の凹部の深さは、特に限定されず、例えば、0.1ミクロン〜5ミクロンであることが好ましいが、一般的に深すぎるとラミネート加工時に空気が溜まり易いので好ましくない。
【0033】
印刷層6は、模様等5を基材シート2の表面に浮かび上がらせるためのものであり、基材シート2の裏面であって模様等5に対応する箇所に設けられている。印刷層6としては、模様等5を浮かび上がらせることができれば、特に限定されない。印刷層6は、例えば、シルク印刷等のスクリーン印刷で形成されている。
【0034】
次に、本発明に係る表示パネルの製造方法について説明する。本発明に係る表示パネルの製造方法は、表面に表示窓部4、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を反転させて設けた転写プレート7と、透明な合成樹脂製材質の基材シート2との間に、透明な乾燥硬化剤30を介在させて、これら両者を密着加工し、乾燥硬化剤を乾燥させて硬化させ、しかる後、基材シート2を転写プレート7より剥離させることによって、転写プレート7に設けられた表示窓部4、文字、図形、記号、模様等を乾燥硬化剤30に転写させた転写硬化層3を基材シート2の裏面となる側に形成させ、次いで、この基材シート2の裏面となる側に印刷層6を形成し、転写硬化層3に転写された文字、図形、記号、模様等を基材シート2の表面に浮かび上がらせるように成したことに特徴がある。なお、転写プレート7、基材シート2、乾燥硬化剤30、基材シート2と転写プレート7との貼り合わせ及び転写硬化層3は、前記と略同じであるので説明を省略する。
【0035】
この本発明に係る表示パネルの製造方法において、乾燥硬化剤30は、特に限定されず、UVインキ等であることが好ましく。このUVインキは、転写プレート7側に塗布されていてもよいが、基材シート2側に塗布されていることが好ましい。すなわち、基材シート2の表面に、UVインキがシルク印刷されていることが好ましい。
【0036】
本発明に係る表示パネルの製造方法の一例としては、アクリル板である転写プレート7の一表面である密着面7aに、例えば、図3に示すように、ヘアーライン機械加工により反転模様等72を形成すると共に、この反転模様等72が形成されていない矩形状の箇所を被転写表示窓部71として形成する。また、基材シート2の表面となる側に、例えば、図4に示すように、UVインキのクリアー印刷により乾燥硬化剤30を形成する。この乾燥硬化剤30の幅は、作業性に優れ、UVインキがはみ出さず、バラつきが非常に少なくなる等の観点から、基材シート2の幅より小さく、かつ、転写プレート7より少し小さな幅で形成されていることが好ましい。
【0037】
この基材シート2と転写プレート7とを、例えば、図5に示すように、基材シート2の乾燥硬化剤30に転写プレート7の被転写表示窓部71及び反転模様等72を有する密着面7aが密着するようにラミネート機11を用いて貼り合わせつつ密着加工する。図6に示すように、基材シート2と転写プレート7とを貼りあわせた後、これに、図7に示すように、紫外線照射機12を用いて紫外線を照射させて、乾燥硬化剤30を乾燥させて硬化させる。乾燥後、図8に示すように、基材シート2と転写プレート7とを互いに剥離する。これにより、図9に示すように、被転写表示窓部71及び反転模様等72が転写されてなる表示窓部4及び模様等5が形成された転写硬化層3を有する基材シート2が得られる。この基材シート2の裏面となる側であって模様等5に対応する箇所に、例えば、シルク印刷により印刷層6を形成することにより、本発明に係る表示パネル1が得られる。
【0038】
具体的には、板厚3.0mmのアクリル板(キャスト板・50cm×100cm幅)に部分ヘアーライン加工機を用いてヘアーライン加工を行った。板厚0.3mmのポリカーボネートの基材シートの全面に、UVインキ((株)セイコーアドバンス製 UAL RX01(アルプレート オリジナルインキ))をT300Bメッシュ版でシルク印刷してUV転写層を設けた。
【0039】
次に、ラミネート機を用いて転写プレート7(アクリル板)と基材シートとを間に空気が入らないように貼り合わせてローラの間を通して圧着加工する。貼り合わせた後、これに紫外線ランプを用いて紫外線照射を行いUV転写層をUV乾燥した。紫外線照射機としては、UVランプ80w1灯、照射距離150mm、コンベアスピード10m/minを用いた。その後でアクリル板と基材シートとを剥離させ、これにより、基材シートの表面に、膜圧8〜12ミクロンの表示窓部及び凹凸表面模様を有する転写硬化層が得られた。
【0040】
したがって、本発明に係る表示パネル1及びこの表示パネル1の製造方法は、基材シート2の表面に転写硬化層3が設けられているために、この転写硬化層3を外側にして用いると、表面に傷が付き難く、表示パネル1の硬度が高いので、例えば、液晶表示部の前面板として十分に使用することができる。また、転写硬化層3には、文字、図形、記号、模様等が設けられ、この文字、図形、記号、模様等が印刷層により基材シートの表面に浮かび上がるので、鮮明な表示を行うことができる。
【0041】
また、転写プレート7としてアクリル板を用いると、転写硬化層3が、乾燥硬化剤30であるUVインキに転写プレート7を貼り合わせてUV乾燥することにより形成されているために、転写プレート7はUVインキが密着し難いので、転写プレート7の凹凸模様及び被転写表示窓部を転写硬化層3に良好に転写することができる。その結果、文字、図形、記号、模様等を鮮明に表示することができる。また、アクリル板は、表面平滑性に優れているために、表面平滑性をUVインキを介してそのまま転写硬化層3に転用することができる。つまり、転写プレート7の被転写表示窓部71は、他との樹脂に比べて凹凸が少ない平滑性に優れているために、この被転写表示窓部71をそのまま転写された転写硬化層3の表示窓部4は凹凸がない平面となるので、透明な質の高い表示窓部4が得られる。
【0042】
また、アクリル板は、ヘアーライン機械加工等が容易であると共に、他の樹脂基板に比べてキズがつき難いので、取扱性がよいと共に、耐久性に優れ、工業的価値が高いものである。また、乾燥硬化剤30がシルク印刷により形成されていると、乾燥硬化剤30の中心部と端部とで厚さの寸法があまり変わらず、略均一な厚さの乾燥硬化剤30を形成することができると共に、乾燥硬化剤30の厚さを所望の寸法に調節することができる。
【0043】
図10及び図11は、本発明に係る第2の表示パネルの一例を示す図である。本発明に係る第2の表示パネルは、図10及び図11に示すように、透明な合成樹脂製材質である基材シート102と、この基材シート102の裏面に塗布した乾燥硬化剤を硬化処理することによって設けられ、透明な表示窓部104、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を有する透明な転写硬化層103と、基材シート102の裏面に転写硬化層103を介して設けられた印刷層6とから成り、この印刷層6により透明な基材シート102を介して転写硬化層103の文字、図形、記号、模様等を基材シート102の表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする。すなわち、本発明に係る第2の表示パネル100は、透明な合成樹脂製材質であると共に表面が硬化してなる基材シート102の裏面に、転写硬化層103と印刷層6とを設けたことに特徴がある。
【0044】
基材シート102は、透明な合成樹脂製材質で形成されていれば特に限定されないが、表面を硬化処理してなるものであることが好ましい。また、基材シート102は、合成樹脂製材質や形状等は前記の基材シート2と同じであるのでその説明を省略する。転写硬化層103は、基材シートの表面か裏面に設ける点が違うだけであり、基本的構成が前記転写硬化層3と同じものであると共にその形成方法も同じであるので、その説明を省略する。なお、文字、図形、記号、模様等(単に模様等105ということがある。)は、転写硬化層103に反転した状態に設けられている。すなわち、基材シート102の表面から目視したときに、反転せずに模様等105を目視しうるように模様等105が設けられている。印刷層6は、模様等105を基材シート102の表面に浮かび上がらせるためのものであり、転写硬化層103の模様等105上に設けられている。印刷層6としては、模様等105を浮かび上がらせることができれば、特に限定されない。印刷層6は、例えば、シルク印刷等のスクリーン印刷で形成されている。
【0045】
本発明に係る第2の表示パネルの製造方法は、表面に表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を反転させて設けた平滑な表面を有する転写プレートと、透明な合成樹脂製材質であると共に表面を硬化処理してなる基材シート102との裏面との間に、透明な乾燥硬化剤を介在させて、これら両者を密着加工し、次いで乾燥硬化剤を乾燥させて硬化させ、しかる後、基材シート102を転写プレートより剥離させることによって、転写プレートに設けられた表示窓部、文字、図形、記号、模様等を乾燥硬化剤に転写させた転写硬化層103を基材シート102の裏面上に形成させ、次いで、この転写硬化層103上に印刷層6を形成し、転写硬化層103に転写された文字、図形、記号、模様等を基材シート102の表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする。なお、この本発明に係る第2の表示パネルの製造方法は、本発明に係る第1の表示パネルの製造方法と転写硬化層の設ける面が異なるだけで基本的には同じであるので、その具体的な説明を省略する。また、転写硬化層103は、例えば、転写プレートに設けられた被転写表示窓部及び反転せずに設けられた模様等を転写した透明な乾燥硬化剤を乾燥して硬化させることによって形成されている。この転写プレートに、被転写表示窓部と共に、反転しない模様等が設けられている点で前記と異なるだけである。
【0046】
したがって、本発明に係る第2の表示パネル100及びこの第2の表示パネル100の製造方法は、基材シート102の表面が硬化しているために、表面に傷が付き難く、第2の表示パネル100の硬度が高いので、例えば、液晶表示部の前面板として十分に使用することができる。また、転写硬化層103には、文字、図形、記号、模様等が設けられ、この文字、図形、記号、模様等が印刷層により基材シート102の表面に浮かび上がるので、美観が優れたものとなる。
【0047】
また、転写プレートとしてアクリル板を用いると、転写硬化層103が、乾燥硬化剤であるUVインキに転写プレートを貼り合わせてUV乾燥することにより形成されているために、転写プレートはUVインキが密着し難いので、転写プレートの凹凸模様及び被転写表示窓部を転写硬化層103に良好に転写することができる。その結果、文字、図形、記号、模様等を鮮明に表示することができる。また、転写プレートは、表面平滑性に優れているために、表面平滑性をUVインキを介してそのまま転写硬化層103に転用することができる。つまり、転写プレートの被転写表示窓部は、他との樹脂に比べて凹凸が少ない平滑性に優れているために、この被転写表示窓部をそのまま転写された転写硬化層103の表示窓部104は凹凸がない平面となるので、透明な質の高い表示窓部104が得られる。
【0048】
また、アクリル板は、ヘアーライン機械加工等が容易であると共に、他の樹脂基板に比べてキズがつき難いので、取扱性がよいと共に、耐久性に優れ、工業的価値が高いものである。また、乾燥硬化剤がシルク印刷により形成されていると、乾燥硬化剤の中心部と端部とで厚さの寸法があまり変わらず、略均一な厚さの乾燥硬化剤を形成することができると共に、乾燥硬化剤の厚さを所望の寸法に調節することができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上説明したように本発明に係る表示パネルは、転写硬化層に文字、図形、記号、模様等を有する場合には、印刷層により文字、図形、記号、模様等が基材シートの表面に鮮明に浮かび上がるので、鮮明な表示を行うことができ、また、基材シートの表面の硬度が高く、かつ、表面が傷つき難くいので、液晶表示部の前面板として十分に使用することができ、さらに、転写プレートがアクリル樹脂製であると、透明な質の高い表示窓部が得られることから、製品としての価値が高いものであると共に、工業的価値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る第1の表示パネルの一例を示す平面図である。
【図2】本発明に係る第1の表示パネルの一例を示す断面図である。
【図3】本発明に係るアクリル板の一例を示す平面図である。
【図4】本発明に係る基材シートの一例を示す平面図である。
【図5】本発明に係るアクリル板と基材シートとをラミネート機を用いて貼り合わせて圧着加工する一例を示す概略図である。
【図6】本発明に係るアクリル板と基材シートとを貼り合わせた一例を示す平面図である。
【図7】本発明に係るアクリル板と基材シートとを貼り合わせたものに紫外線照射機を用いて紫外線を照射させる一例を示す概略図である。
【図8】本発明に係るアクリル板と基材シートとを互いに剥離する一例を示す側面図である。
【図9】本発明に係る転写硬化層を有する基材シートの一例を示す平面図である。
【図10】本発明に係る第2の表示パネルの一例を示す平面図である。
【図11】本発明に係る第2の表示パネルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 第1の表示パネル
2 基材シート
3 転写硬化層
4 表示窓部
5 模様等
6 印刷層
7 転写プレート(アクリル板)
30 乾燥硬化剤
100 第2の表示パネル
102 基材シート
103 転写硬化層
104 表示窓部
105 模様等

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明な合成樹脂製材質の基材シートと、この基材シートの表面に塗布した乾燥硬化剤を硬化処理することによって設けられ、透明な表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を有する透明な転写硬化層と、前記基材シートの裏面に設けられた印刷層とから成り、この印刷層により前記透明な基材シートを介して前記転写硬化層の文字、図形、記号、模様等を前記基材シートの表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする、表示パネル。
【請求項2】
透明な合成樹脂製材質である基材シートと、この基材シートの裏面に塗布した乾燥硬化剤を硬化処理することによって設けられ、透明な表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を有する透明な転写硬化層と、前記基材シートの裏面に前記転写硬化層を介して設けられた印刷層とから成り、この印刷層により前記透明な基材シートを介して前記転写硬化層の文字、図形、記号、模様等を前記基材シートの表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする、表示パネル。
【請求項3】
前記基材シートの表面が、硬化処理されていることを特徴とする、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記転写硬化層は、表示窓部、文字、図形、記号、模様等を反転させ或は反転せずに設けた転写プレート上に、乾燥硬化剤を塗布させて前記基材シートを圧着させた後、前記乾燥硬化剤を乾燥硬化させた後、前記基材シートを剥離させることによって得られたものであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記基材シートを、ポリカーボネート又はポリエチレンテレフタレートで構成したことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記転写プレートは、アクリル樹脂製であり、その表面に反転して設けられている文字、図形、記号、模様等は、ヘアーライン機械加工、スピン機械加工又はレーザー加工等を適宜選択して形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記乾燥硬化剤が、UVインキであることを特徴とする、請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記印刷層は、スクリーン印刷により形成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項9】
表面に表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を反転させて設けた平滑な表面を有する転写プレートと、透明な合成樹脂製材質の基材シートとの間に、透明な乾燥硬化剤を介在させて、これら両者を密着加工し、前記乾燥硬化剤を乾燥させて硬化させ、しかる後、前記基材シートを前記転写プレートより剥離させることによって、前記転写プレートに設けられた表示窓部、文字、図形、記号、模様等を前記乾燥硬化剤に転写させた転写硬化層を前記基材シートの表面となる側に形成させ、次いで、この基材シートの裏面となる側に印刷層を形成し、前記転写硬化層に転写された文字、図形、記号、模様等を前記基材シートの表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする、表示パネルの製造方法。
【請求項10】
表面に表示窓部、文字、図形、記号、模様等のいずれか一つ以上を反転させて設けた平滑な表面を有する転写プレートと、透明な合成樹脂製材質であると共に表面を硬化処理してなる基材シートとの裏面との間に、透明な乾燥硬化剤を介在させて、これら両者を密着加工し、次いで前記乾燥硬化剤を乾燥させて硬化させ、しかる後、前記基材シートを前記転写プレートより剥離させることによって、前記転写プレートに設けられた表示窓部、文字、図形、記号、模様等を前記乾燥硬化剤に転写させた転写硬化層を前記基材シートの裏面上に形成させ、次いで、この転写硬化層上に印刷層を形成し、前記転写硬化層に転写された文字、図形、記号、模様等を前記基材シートの表面に浮かび上がらせるように成したことを特徴とする、表示パネルの製造方法。
【請求項11】
前記乾燥硬化剤は、前記基材シート側に塗布されていることを特徴とする、請求項9〜10のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
【請求項12】
前記乾燥硬化剤は、前記基材シート側にシルク印刷されていることを特徴とする、請求項9〜10のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
【請求項13】
前記基材シート側に設けられる乾燥硬化剤の幅は、前記転写プレートの幅より小としたことを特徴とする、請求項11又は12に記載の表示パネルの製造方法。
【請求項14】
前記転写プレートは、アクリル樹脂製であり、その表面に反転して又は反転せずに設けられている文字、図形、記号、模様等は、ヘアーライン機械加工、スピン機械加工又はレーザー加工等を適宜選択して形成されていることを特徴とする、請求項9〜13のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
【請求項15】
前記乾燥硬化剤が、UVインキであることを特徴とする、請求項9〜14のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
【請求項16】
前記UVインキにUVを照射して、UV乾燥を施すことによって前記転写硬化層を形成することを特徴とする、請求項15に記載の表示パネルの製造方法。
【請求項17】
前記基材シートを、ポリカーボネート又はポリエチレンテレフタレートで構成したことを特徴とする、請求項9〜16のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
【請求項18】
前記印刷層は、スクリーン印刷により形成されていることを特徴とする、請求項9〜17のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−119998(P2008−119998A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−307852(P2006−307852)
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(393002357)株式会社アルプレート (2)
【Fターム(参考)】