説明

表示処理装置、プログラムおよび表示処理方法

【課題】多種多様のコンテンツからキーコンテンツに対する関連性のあるコンテンツを簡単に検索することができる仕組みを構築する。
【解決手段】表示処理装置は、キーコンテンツとは異なる種類を含む複数種類の他のコンテンツについて、キーコンテンツに対する関連度であるコンテンツ関連度を算出するとともに、複数種類の他のコンテンツを複数のグループG1〜G12に分ける。そして、表示処理装置は、キーコンテンツの表示情報C1とこのキーコンテンツの表示情報C1の周囲にグループG1〜G12毎に分けて配置した他のコンテンツの表示情報C91,C92とを含む一覧情報であってキーコンテンツの表示情報C1の位置からグループ関連度の高い順にグループG1〜G12が位置する一覧情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示処理装置、プログラムおよび表示処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、AV機器のコンテンツ保存能力の拡大や機器内に留まらない機器間又はネットワーク上に存在するコンテンツとのシームレス性の拡大などにより、ユーザがアクセス可能なコンテンツ数は急速に増加してきている。そして、このようなコンテンツを選択視聴するための受信装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1の受信装置では、ユーザが所望するコンテンツを表示する場合、コンテンツ一覧表示からユーザによりコンテンツの選択操作がなされる。そして、選択されたコンテンツが機器内に蓄積されている場合は、そのコンテンツを読み出してデータ表示部に表示し、一方、選択されたコンテンツが機器の外部に存在する場合は、そのコンテンツを受信してデータ表示部に表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−292383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年においては、AV機器などが備えているHDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体の大容量化が進んでいることにより、記憶媒体に記憶される映像音声データ(コンテンツ)の数も急激に増加している。そのため、視聴を所望する映像音声データ(コンテンツ)を検索する場合には、多くの過程を経なければならない。さらに、ネットワーク上の映像音声データ(コンテンツ)も表示対象に含めると、検索可能なコンテンツの数が膨大となってしまう。
【0006】
従って、多種多様のコンテンツからユーザが視聴を所望する映像音声データ(コンテンツ)を簡単に検索することができる仕組みが望まれている。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多種多様のコンテンツからキーコンテンツに対する関連性のあるコンテンツを簡単に検索することができる仕組みを構築することができる表示処理装置、プログラムおよび表示処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の表示処理装置は、検索のキーとなるコンテンツであるキーコンテンツの選択操作を受け付ける操作受付手段と、前記キーコンテンツとは異なる種類を含む複数種類の他のコンテンツについて、前記キーコンテンツに対する関連度であるコンテンツ関連度を算出する関連度算出手段と、前記コンテンツ関連度の算出にかかる項目の内容に基づいて複数種類の前記他のコンテンツを複数のグループに分けるとともに、前記キーコンテンツに対する前記グループの関連度であるグループ関連度を算出するグループ分け手段と、前記キーコンテンツおよび前記他のコンテンツの内容を表す表示情報を生成する表示情報生成手段と、前記キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲に前記グループ毎に分けて配置した前記他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報であって前記キーコンテンツの表示情報の位置から前記グループ関連度の高い順に前記グループが位置する一覧情報を表示器に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、検索のキーとなるコンテンツであるキーコンテンツの選択操作を受け付ける操作受付手段と、前記キーコンテンツとは異なる種類を含む複数種類の他のコンテンツについて、前記キーコンテンツに対する関連度であるコンテンツ関連度を算出する関連度算出手段と、前記コンテンツ関連度の算出にかかる項目の内容に基づいて複数種類の前記他のコンテンツを複数のグループに分けるとともに、前記キーコンテンツに対する前記グループの関連度であるグループ関連度を算出するグループ分け手段と、前記キーコンテンツおよび前記他のコンテンツの内容を表す表示情報を生成する表示情報生成手段と、前記キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲に前記グループ毎に分けて配置した前記他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報であって前記キーコンテンツの表示情報の位置から前記グループ関連度の高い順に前記グループが位置する一覧情報を表示器に表示する表示制御手段と、として機能させる。
【0010】
また、本発明の表示処理方法は、表示処理装置で実行される表示処理方法であって、前記表示処理装置は、制御部と記憶部とを備え、前記制御部で実行される、操作受付手段が、検索のキーとなるコンテンツであるキーコンテンツの選択操作を受け付けるステップと、関連度算出手段が、前記キーコンテンツとは異なる種類を含む複数種類の他のコンテンツについて、前記キーコンテンツに対する関連度であるコンテンツ関連度を算出するステップと、グループ分け手段が、前記コンテンツ関連度の算出にかかる項目の内容に基づいて複数種類の前記他のコンテンツを複数のグループに分けるとともに、前記キーコンテンツに対する前記グループの関連度であるグループ関連度を算出するステップと、表示情報生成手段が、前記キーコンテンツおよび前記他のコンテンツの内容を表す表示情報を生成するステップと、表示制御手段が、前記キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲に前記グループ毎に分けて配置した前記他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報であって前記キーコンテンツの表示情報の位置から前記グループ関連度の高い順に前記グループが位置する一覧情報を表示器に表示するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、多種多様のコンテンツからキーコンテンツに対する関連性のあるコンテンツを簡単に検索することができる仕組みを構築することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる表示処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、TV番組をコンテンツとした場合におけるメタデータの一例を示す説明図である。
【図3−1】図3−1は、コンテンツの内容を表わす表示情報の一例を示す図である。
【図3−2】図3−2は、コンテンツの内容を表わす表示情報の一例を示す図である。
【図4−1】図4−1は、表示情報の表示動作の詳細に関する説明図である。
【図4−2】図4−2は、表示情報の表示動作の詳細に関する説明図である。
【図5】図5は、表示情報の表示動作の詳細に関する説明図である。
【図6】図6は、表示情報の表示動作の詳細に関する説明図である。
【図7】図7は、表示情報の表示動作の詳細に関する説明図である。
【図8】図8は、表示情報の表示動作の詳細に関する説明図である。
【図9】図9は、第1の表示モードにおけるキーコンテンツの表示情報と他のコンテンツの表示情報を配置した一覧情報の一例を示す図である。
【図10】図10は、表示処理装置による第1の表示モードでの表示情報の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図11は、第2の表示モードにおけるキーコンテンツの表示情報と他のコンテンツの表示情報を配置した一覧情報の一例を示す図である。
【図12】図12は、表示処理装置による第2の表示モードでの表示情報の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】図13は、本発明の第2の実施の形態にかかる一覧情報の一例を示す図である。
【図14】図14は、一部のグループ範囲情報を非表示にした一覧情報の一例を示す図である。
【図15−1】図15−1は、本発明の第3の実施の形態にかかる標準表示情報の一例を示す図である。
【図15−2】図15−2は、詳細表示情報の一例を示す図である。
【図16】図16は、標準一覧情報の一例を示す図である。
【図17】図17は、ズームイン表示の一例を示す図である。
【図18】図18は、ズームアウト表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示処理装置および表示処理方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、本発明にかかる表示処理装置を、テレビジョン(Television:TV)を備えたパーソナルコンピュータ(PC)に適用した例を示すが、これに限定されることなく、表示装置などにおいて映像等を表示できるものであれば、本発明を適用することができる。本実施の形態の表示処理装置は、ユーザが複数のコンテンツから検索のキーとなるキーコンテンツおよびそのキーコンテンツに関連するコンテンツの検索を行う場合、ユーザにより当該キーコンテンツが選択されると、そのキーコンテンツとともにキーコンテンツに関連する複数のコンテンツを表示するものである。
【0014】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図18に基づいて説明する。まず、表示処理装置100の機能構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる表示処理装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、表示処理装置100は、電子番組表記憶部150と、録画番組記憶部160と、グループ分けデータ記憶部165と、表示器である表示部170と、放送受信部108と、IPTV(Internet Protocol TeleVision)接続部180とを備えており、IPTVサーバ200とネットワークを介して接続されている。また、表示処理装置100は、ASICやCPU等の処理装置(制御部)、表示処理装置100の動作を制御する所定のプログラムが格納されたROMや当該処理装置のワーク領域となるRAM等の記憶装置(記憶部)を備えており(何れも不図示)、当該処理装置と記憶装置に格納されたプログラムとの協働により、電子番組表記憶部150と、録画番組記憶部160と、グループ分けデータ記憶部165と、操作受付部101と、メタデータ検索部102と、メタデータ取得部103と、関連度算出部104と、表示情報生成部105と、表示制御部106と、映像再生部107と、グループ分け部110との各機能部を実現する。
【0015】
IPTVサーバ200は、IPを利用してテレビ番組や映画などの映像を配信するサービスを提供するサーバであり、表示処理装置100からの要求により、当該映像等のコンテンツ、該コンテンツのメタデータを配信する。
【0016】
IPTV接続部180は、表示処理装置100とIPTVサーバ200とを接続するインターフェースである。
【0017】
電子番組表記憶部150は、電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)を管理・配信している外部サーバから取得した電子番組表を記憶するHDDやメモリ等の記憶媒体である。具体的には、インターネットなどのネットワーク網に接続されたサービス提供者のサーバ装置から、通信部(不図示)を介してTV、CATV、CS放送、BS放送などの電子番組表を取得し、取得した電子番組表を記憶している。ここで、電子番組表には、現在から未来のある時点(例えば、1週間後)までに放送される番組に関する情報が含まれているものとする。
【0018】
録画番組記憶部160は、映像等のコンテンツを記憶するHDDやメモリ等の記憶媒体である。例えば、表示処理装置100がHDDを備えたTVとして機能する場合は、録画番組記憶部160は、TV番組等を録画した映像のコンテンツを記憶することになる。また、DVD(Digital Versatile Disk)の映像や、ビデオカメラで撮像した映像等をコンテンツとしてもよい。
【0019】
また、録画番組記憶部160は、コンテンツ毎に当該コンテンツに関するメタデータを関連付けて記憶している。ここで「メタデータ」とは、各コンテンツに固有の特性を示した情報群であって、各コンテンツのタイトルや放送日時等が含まれる。例えば、コンテンツがTV番組の場合には、TV番組のタイトル、チャンネルや放送日時、出演者、番組内容、ジャンル等の情報(番組情報)がメタデータとなり、コンテンツとともこのメタデータが提供され、録画番組記憶部160に記憶される。
【0020】
図2は、TV番組をコンテンツとした場合におけるメタデータの一例を示す説明図である。図2に示すメタデータは、TV番組を録画したコンテンツに関する情報であり、TV番組のタイトル「お昼のコメディーショー」、チャンネル「○×放送」、放送日時「2008年8月1日 12:00〜12:40」、出演者「○○△、□□××」、番組内容「今旬の〜世界にいざなう」、ジャンル「お笑い」などの情報が記憶されている。
【0021】
なお、上記では、メタデータが予め設定された状態で提供される態様を説明したが、これに限定されることなく、リモートコントローラ(以下、リモコンという。)90などの入力装置などを介してユーザから入力された情報をメタデータとして、コンテンツと関連付けて録画番組記憶部160に記憶する態様としてもよい。
【0022】
表示部170は、文字や画像を表示する液晶画面(LCD)などであり、受信したTV番組などのコンテンツや記憶されているコンテンツ、電子番組表などを表示するものである。また、表示部170は、ユーザがコンテンツの検索を行うために、後述する表示情報生成部105により生成されたコンテンツの内容を表わす表示情報を表示する(図3−1、3−2参照)。
【0023】
放送受信部108は、TV放送により放送された映像のコンテンツ(TV番組)を、アンテナやケーブル(不図示)を介して受信するものである。
【0024】
映像再生部107は、ユーザが再生を所望する映像のコンテンツ、すなわち放送受信部108により受信したTV番組などのコンテンツ、IPTV接続部180を介してIPTVサーバ200から取得した映像のコンテンツ、または録画番組記憶部160に記憶されている映像のコンテンツを取得して、取得したコンテンツをデコード(再生)して表示制御部106に送出するものである。
【0025】
操作受付部101は、操作受付手段として機能するものであり、操作機器が操作されたことを認識し、その操作を受け付けるものである。操作機器としては、例えば、操作ボタンが設けられたリモコン90や、キーボード(不図示)、マウス等であり、リモコン90での操作は操作ボタンの押下であり、キーボードでの操作はキーの操作であり、マウスでの操作はマウスの移動や操作ボタンの押下等である。そして、例えば、ユーザが複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索し、さらにそのコンテンツと関連するコンテンツを検索する場合、表示部170に表示された電子番組表に表示された複数のコンテンツから検索の中心(キー)となるコンテンツ(キーコンテンツ)を、操作機器でユーザが選択すると、操作受付部101は、このキーコンテンツの選択操作を受け付ける。また、再生中のコンテンツをキーコンテンツとしてもよく、その場合には、コンテンツの再生中に操作機器をユーザが操作した場合、操作受付部101は、その再生中のコンテンツをキーコンテンツとする選択操作、すなわちコンテンツの検索を行う旨の操作を受け付ける。また、詳細は後述するが、操作受付部101は、表示部170に表示された複数のコンテンツの表示情報が表示された一覧情報から、注目するコンテンツ(注目コンテンツ)の表示情報に対する指示操作を受け付ける。
【0026】
メタデータ取得部103は、メタデータ取得手段として機能するものであり、操作受付部101により、キーコンテンツの選択操作を受け付けた場合、全てのコンテンツ(キーコンテンツおよびキーコンテンツ以外の他のコンテンツ)のメタデータを取得するものである。具体的には、例えば、メタデータ取得部103は、コンテンツのメタデータを録画番組記憶部160から取得する。また、メタデータ取得部103は、IPTVサーバ200に対してコンテンツのメタデータを要求して、該メタデータを取得する。さらに、メタデータ取得部103は、電子番組表記憶部150に記憶されている電子番組表からコンテンツのメタデータを取得する。
【0027】
メタデータ検索部102は、操作受付部101により、キーコンテンツの選択操作を受け付けた場合、メタデータ取得部103により取得したコンテンツのメタデータから、キーコンテンツのメタデータを検索し、検索したキーコンテンツのメタデータを関連度算出部104に送出する。さらに、メタデータ検索部102は、メタデータ取得部103により取得したキーコンテンツのコンテンツのメタデータから、関連度算出部104によりメタデータとの関連度を算出する対象となる他のコンテンツのメタデータを検索し、検索した他のコンテンツのメタデータを関連度算出部104に送出する。
【0028】
また、メタデータ検索部102は、操作受付部101により、キーコンテンツの選択操作を受け付けた場合、メタデータ取得部103により取得した全てのコンテンツのメタデータを表示情報生成部105に送出する。
【0029】
関連度算出部104は、関連度算出手段として機能するものであり、メタデータ検索部102から送出された選択されたキーコンテンツのメタデータと他のコンテンツのメタデータとに基づいて、キーコンテンツに対する他のコンテンツ各々の関連度であるコンテンツ関連度を、メタデータに含まれる項目、例えば、タイトル、チャンネルごとに算出するものである。具体的に、コンテンツ関連度RMの算出は、下記式(1)を用いて算出する。
【数1】

【0030】
上記式(1)において、Nはメタデータ取得部103で取得可能なメタデータの総数を意味している。また、キーコンテンツに対応するメタデータM11(n)、いずれかの他のコンテンツに対応するメタデータM21(n)の「(n)」は、メタデータ取得部103で取得されるn番目のメタデータを意味している。また、fan(M11(n)、M21(n))は、メタデータM11(n)とM21(n)との関連度をRMnとして返す関数であり、Wanは重みを示す値(n=1、・・・、N)である。
【0031】
ここでメタデータとして取得される情報は上述の通り多岐に渡るが、以下、説明を簡略化するため、メタデータは{録画日時、コンテンツのタイトル、チャンネル、ジャンル、出演者リスト}の5つの集合である(N=5)とし、これら5つのメタデータを先頭からn=1、2、・・・、5であるとして説明を進める。
【0032】
すると、キーコンテンツに対する他のコンテンツのコンテンツ関連度RMは、下記に示した5つの関連度RM1〜RM5の重み付き線形和で表すことができる。
RM1=fa1(メタデータM11の録画日時、メタデータM21の録画日時)
RM2=fa2(メタデータM11のタイトル、メタデータM21のタイトル)
RM3=fa3(メタデータM11のチャンネル、メタデータM21のチャンネル)
RM4=fa4(メタデータM11のジャンル、メタデータM21のジャンル)
RM5=fa5(メタデータM11の出演者リスト、メタデータM21の出演者リスト)
【0033】
fa1は、例えば、録画日時が近い程大きな値をとり、遠くなる程小さな値を取る関数である。具体的には、例えば、MO1/|rec_data(M11)−rec_data(M21)|等の関係式を用いることができる。ここで、rec_data(x)は、xの録画日時を一意の整数化する関数であり、ある基準日時を0として、そこからの経過秒数などに整数化する関数である。またMO1は任意の定数であり、|X|はXの大きさを示す関数であり、典型的には絶対値である。
【0034】
なお、ここでは、fa1(M11、M21)=g(rec_data(M11)−rec_data(M21))とした場合、g(x)=MO1/|X|という関数であるgを用いた例を示したが、これに限定されるものではない。L2ノルムなどを使用するようなg、例えば、g(x)=MO1/||x||のようなものであってもよい。この場合、||x||は、xを構成するそれぞれの要素の差の自乗合計の平方根をとったものとなる。
【0035】
また、g(x)は、シグモイド関数等を用いてもよいし、ガンマ関数等を用いてもよい。なお、上記ではメタデータM11とM21が近い時に大きな値をとるような例を示したが、これに限定されるものではない。逆に小さな値をとるように構成することとしてもよい。また、特定の条件の時に大きな値をとるような関数gを用いることもできる。
【0036】
fa2は、例えば、メタデータM11とM21とのタイトル文字列に同様の文字列が多く含まれている程大きな値をとるような関数で実現される。例えば、M11のタイトルが“あいうえお”、M21のタイトルが“かきうえこ”ならば、間の“うえ”の2文字が両者に含まれている。一方、“あいうえお”と“かきくけお”の場合は、1文字が両者に含まれているため、前者の方がfa2の値が大きくなる。なお、番組内容に含まれるキーワードにより関連度を判断する場合も、タイトルと同様に算出することが可能である。
【0037】
以上では単純に両者に含まれている文字数の比較による例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、先頭からの共通の文字数が多い方をより大きな値をとるようにする、であるとか、共通の文字が無くても、同様の概念を含むものならば共通と見なすとかといったような条件をさらに加えることとしてもよい。後者の例としては、例えば、“野球”と“ベースボール”を同様とみなし、これらがそれぞれに含まれている場合は、共通文字列が含まれていると見なすなどといったようなものである。
【0038】
また、メインの文字列が同じで、サブの文字列が異なる場合には、これらは共通のシリーズのコンテンツであることが多いため、このような場合には、よりfa2の値を大きくするなどといったこともあり得る。例えば、“あいうえお#2”と、“あいうえお#3”は、同じドラマコンテンツの異なる回であるとみなせるため、このような場合には、fa2の値を2倍するなどといったようなものである。なお、以上での説明はあくまでも一例であり、曖昧検索などの公知の技術を用いたり、正規表現による検索などの公知の技術を用いたりすることで、以上で説明したよりも高度な比較を行うことが可能となる。
【0039】
fa3は、例えば、メタデータM11とM21とのチャンネルが同じ場合は大きな値をとるような関数である。単純には、チャンネルが同じ場合は、値MO2を、そうでない場合には値0をとる関数として実現できる。ここで、MO2は任意の定数である。さらに拡張して、同系列のチャンネルの場合には、別の値をとるようにしてもよい。例えば、同じ系列局の場合には、値MO2/2を返す関数とすることとしてもよい。また、同系列だが放送メディアが異なるような場合には、MO2/4を返す関数とすることとしてもよい。なお、以上で説明した態様はあくまでも一例であり、任意の関数を用いることが可能である。
【0040】
fa4は、例えば、メタデータM11とM21とのジャンルが同じ場合は大きな値をとるような関数である。例えば、M11とM21とが双方とも「スポーツ」というジャンルの場合、値MO3を、そうでない場合には値0を取り、さらに、M21がM11のサブジャンルである場合、例えば、M11のジャンルが「スポーツ」、M21のジャンルが「野球」である場合には、MO3/2を取るような関数とすることとしてもよい。また、M11のジャンルとM21のジャンルが直接同じでなくとも双方の親となるジャンルが同じとなる場合、例えば、M11のジャンルが「野球」、M21のジャンルが「サッカー」の場合には、双方の親ジャンルは「スポーツ」で同じであるため、MO3/4を取るといった関数とすることとしてもよい。なお、以上で説明した態様はあくまでも一例であり、任意の関数を用いることが可能である。
【0041】
fa5は、fa4と同様である。例えば、メタデータM11とM21との登場人物リストが夫々「WW、XX、YY」、「XX、YY、ZZ」の場合には、共通の登場人物は2人となるため、2×MO4を取り(ここでMO4は任意の定数値)、共通の登場人物が居ない場合には0を取るような関数を用いることができる。また、登場人物にはグループも含まれるため、ある登場人物KKがグループXXのメンバであった場合、「VV、WW、XX」、「KK、YY、ZZ」のようなメタデータM11、M21があったときに、M11にはグループXXが出演、すなわち、このメンバのKKも出演、M21にはグループXXは出演していないが、メンバであるKKは出演しているため、このような場合には、MO4/2を返すようにすることとしてもよい。
【0042】
同様に、登場グループや登場人物の関係が定義される場合、例えば、グループXXとグループYYは同じ所属事務所であるなどといったような場合には、MO4/4を返すといったようにも拡張することとしてもよい。この場合、人物とグループ間の関係又は各人物、グループの所属する所属事務所間の関係は、メタデータ内に定義されている態様としてもよいし、外部のサーバ(情報サイト)から取得する態様としてもよい。
【0043】
なお、以上では、登場人物リストに登場する人に対して関連度の区別をしない例を示したが、これに限定されるものではない。登場人物リストに出現する順番によって、さらに重み付けされる態様としてもよい。例えば、メタデータM11の1番目に出てくる人との比較の場合は算出した関連度はそのままとし、2番目ならば関連度を1/2、3番目なら1/3とするといったように出現する順番に応じて重み付けを変化させることとしてもよい。また、メタデータM11での順番とM21での順番を両方とも加味する態様としてもよい。例えば、メタデータM11の2番目の人物と、メタデータM21の3番目の人物とを比較する場合、メタデータM11の2番目ならば1/2、メタデータM21の3番目ならば1/3となるため、トータルの関連度を1/2×1/3=1/6とするようにしてもよい。また、メタデータとして、主演などの情報を用いて、主演者に対する関連度の重み付けを変えるようにしてもよい。例えば、主演の場合には算出した関連度を2倍するといったように重み付けを変化させることができる。
【0044】
表示情報生成部105は、メタデータ検索部102から送出されたキーコンテンツのメタデータおよび他のコンテンツのメタデータから、キーコンテンツおよび他のコンテンツの内容を表わす表示情報を生成するものである。具体的には、例えば、表示情報生成部105は、コンテンツが録画番組記憶部160に記憶された映像データのメタデータに基づいて、当該映像データの代表画像にタイトル等を付随させることで、表示部170に表示可能とした表示情報を生成する。また、例えば、表示情報生成部105は、コンテンツがIPTVサーバ200から取得した映像データのメタデータに基づいて、当該映像データの代表画像にタイトル等を付随させることで、表示部170に表示可能とした表示情報を生成する。また、例えば、表示情報生成部105は、電子番組表記憶部150に記憶された電子番組表に基づいて、TV番組のタイトル、放送日時、チャンネル、番組内容等を、表示部170に表示可能とした表示情報を生成する。
【0045】
ここで、表示情報の詳細について説明する。図3−1、3−2は、コンテンツの内容を表わす表示情報の一例を示す図である。図3−1では、例えば、録画番組記憶部160に記憶された映像データのメタデータに基づいて生成されたキーコンテンツの表示情報C1である。同図に示すように、キーコンテンツの表示情報C1は、C1−1にそのコンテンツの代表画像が表示され、C1−2にそのコンテンツ(映像)のタイトル「L358△*6」が表示されている。また、図3−2では、例えば、電子番組表に基づいて生成されたキーコンテンツの表示情報C1である。同図に示すように、キーコンテンツの表示情報C1は、C1−3にチャンネルが表示され、C1−4にそのコンテンツ(映像)のタイトル「お昼のコメディーショー」、番組内容「今旬の〜世界にいざなう」が表示され、C1−5に放送日時が表示されている。
【0046】
表示制御部106は、表示制御手段として機能するものであり、映像再生部107により送出されたコンテンツを表示部170に再生表示するものである。
【0047】
また、表示制御部106は、上述したように操作受付部101がユーザからコンテンツの検索を行う旨の操作を受け付けた場合、ユーザが検索を行うための、キーコンテンツの表示情報とキーコンテンツに関連性を持つ他のコンテンツの表示情報とを一覧表示した一覧情報を表示する。ここで、表示処理装置100は、一覧情報の表示態様として第1の表示モードおよび第2の表示モードの2つの表示モードを備えている。これらの表示モードの切替は、ユーザによって操作機器が操作されることで行われる。
【0048】
まず、第1の表示モードについて説明する。この第1の表示モードでは、一覧情報は、キーコンテンツの表示情報を所望の位置に配置するとともに、当該キーコンテンツの表示情報の位置を中心に同心形状に形成された複数の多角形上であって、リモコン90に設けられた操作ボタンとしての例えば十字キーや、キーボードの例えば十字キーによる操作方向に沿う形状で、他のコンテンツの表示情報をそれぞれ配置したものである。また、一覧情報では、他のコンテンツ表示情報は、中心から放射方向に向けて項目ごとに分別された所定領域に、中心近傍からコンテンツ関連度の高い順にそれぞれ配置される。また、一覧情報は、キーコンテンツの表示情報の表示サイズを最大とし、中心近傍から離れるに従って他のコンテンツの表示情報の表示サイズを小さくして表示される。この表示情報の表示動作の詳細について、図面を参照して説明する。図4−1〜図8は、表示情報の表示動作の詳細に関する説明図である。
【0049】
まず、図4−1に示すように、表示制御部106は、キーコンテンツの表示情報C1を所望の位置に配置し、キーコンテンツの表示情報C1を中心にx軸正方向、x軸負方向、y軸正方向、y軸負方向の4軸(軸1〜4)を設定し、選択されたキーコンテンツのメタデータに含まれている項目を各軸に割り当てて配置する。図2を参照すると、例えば、メタデータに含まれる項目としては、TV番組(コンテンツ)の「タイトル」、出演者を示す「人物」、番組内容に含まれる検索を行う際の「キーワード」、TV番組の「ジャンル」などを割り当てる。この各軸に割り当てた項目は、ユーザがキーコンテンツに関連する他のコンテンツを検索する際の指標として用いることができる。
【0050】
そして、表示制御部106は、図4−2に示すように、各項目を示す各軸をそれぞれ含む任意の角度、例えば軸を含む90度で、中心にあるキーコンテンツの表示情報C1から放射方向に向けて領域を分別することで、各軸を含む所定の表示領域(領域1〜4)を生成する。
【0051】
次に、表示制御部106は、図5に示すように、キーコンテンツの表示情報C1の位置を中心とした同心形状に形成された複数の8角形F1、F2…上であって、リモコン90の操作ボタンやキーボードキーによる上下左右の操作方向に沿う形状で、他のコンテンツの表示情報を配置していく。つまり、表示制御部106は、8角形F1の頂点には、他のコンテンツの表示情報C11〜18までの8個の表示情報を配置する。また、表示制御部106は、8角形F2の頂点には、他のコンテンツの表示情報C21、23、25、27、29、31、33、35の8つの表示情報を配置し、それぞれの表示情報の間に、操作方向に沿うように他のコンテンツの表示情報C22、24、26、28、30、32、34、36の8個の表示情報を配置する。以下同様に、8角形の頂点に他のコンテンツの表示情報を8つ配置し、それぞれの表示情報の間にさらに他のコンテンツの表示情報を配置していく。このように他のコンテンツの表示情報を配置すると、いずれの表示情報から上下左右の操作がなされても、その操作方向に沿って、その表示情報以外の表示情報が配置されることになる。
【0052】
このとき、表示制御部106は、図6に示すように、他のコンテンツの表示情報を、キーコンテンツの表示情報C1が配置されている中心近傍から外側に向かって、キーコンテンツとのコンテンツ関連度の高い順に配置する。すなわち、表示制御部106は、図5で示すと、8角形F1上に、最もキーコンテンツとのコンテンツ関連度が高い他のコンテンツの表示情報を配置し、さらに、F2、F3…(不図示)上に、コンテンツ関連度の高い順に他のコンテンツの表示情報を配置していく。
【0053】
また、表示制御部106は、先に分別した表示領域の項目ごとに、キーコンテンツとのコンテンツ関連度が高い順に他のコンテンツの表示情報を配置していく、即ち、表示制御部106は、他のコンテンツを各表示領域の項目(各軸の項目)毎に分類する。表示制御部106は、図7に示すように、境界線B1と境界線B4とで囲まれた領域1、境界線B1と境界線B2とで囲まれた領域2、境界線B2と境界線B3とで囲まれた領域3、および境界線B3と境界線B4とで囲まれた領域4に割り当てられた領域の項目ごとに、図7の表示情報上に示した数字の順番で他のコンテンツの表示情報を配置することで、項目ごとにキーコンテンツとのコンテンツ関連度が高い順に中心近傍から他のコンテンツの表示情報を配置できる。
【0054】
なお、表示情報C11、21、41は、領域1または領域2のいずれにも属することができる位置であるが、例えば、キーコンテンツに対するコンテンツ関連度が所定の閾値よりも高い他のコンテンツをより多く有する項目の領域に属するように設定できる。つまり、図7における表示情報C11、21、41は、領域1の項目より、領域2の項目の方が、所定の閾値より高いコンテンツ関連度を有する他のコンテンツをより多く存在するため、領域2に属している。また、表示情報C13、25、47、15、29、53、17、33、59についても同様である。
【0055】
なお、ここでは、各境界線付近に表示される表示情報を、キーコンテンツとのコンテンツ関連度の高さによりいずれの項目の領域に属するかを判断しているが、これに限定されることなく、例えば、キーコンテンツとの関連する他のコンテンツの総数が多い項目の領域に、各境界線付近に表示される表示情報を属するように構成してもよい。
【0056】
また、図8に示すように、表示制御部106は、キーコンテンツの表示情報の表示サイズを最大とし、中心近傍から離れるに従って他のコンテンツの表示情報の表示サイズを小さくして表示する。また、表示制御部106は、他のコンテンツの表示情報が複数の領域に属する場合、いずれか一つの領域に表示する。具体的には、表示制御部106は、他のコンテンツの表示情報が領域1、2の両領域に属する場合、キーコンテンツに対するコンテンツ関連度が最も高い項目の領域に表示する。
【0057】
表示制御部106は、このようにしてキーコンテンツの表示情報C1と他のコンテンツの表示情報C11〜を配置した一覧情報を生成し、生成した一覧情報を表示部170に表示する。なお、表示情報の配置位置および表示サイズは、予め表示制御部106が記憶しており、キーコンテンツに対するコンテンツ関連度を算出した後に、他のコンテンツの表示情報を所定の表示サイズにして順番に配置していく。図9は、第1の表示モードでのキーコンテンツの表示情報C1と他のコンテンツの表示情報C11〜を配置した一覧情報の一例を示す図である。図9の一覧情報では、上側に「タイトル」、右側に「人物」、下側に「キーワード」、左側に「ジャンル」の項目が表示されており、キーコンテンツの表示情報C1を中心位置として、他のコンテンツの表示情報が中心近傍から外側に向けて配置されている。
【0058】
また、本実施の形態では、上下左右の操作方向に沿う形状で他のコンテンツの表示情報を配置したため、例えば、検索中における注目コンテンツが表示情報C30であった場合に、リモコン90の操作ボタンやキーボードキーにより左右の指示操作を受け付けると、矢印Aのように注目コンテンツが変わっていく。また、検索中における注目コンテンツが表示情報C30であった場合に、リモコン90の操作ボタンやキーボードキーにより上下の指示操作を受け付けると、矢印Bのように注目コンテンツが変わっていく。また、例えば、注目コンテンツが表示情報C11であった場合に、指示操作を受け付けて右にカーソル1つ分移動すると、表示情報C36へ注目コンテンツが変わる。同じく、上にカーソル1つ分移動すると表示情報C22へ、左にカーソル1つ分移動すると表示情報C12へ、下にカーソル1つ分移動すると表示情報C18へ注目コンテンツが変わることになる。これより、リモコン90の十字キーなどの操作ボタンやキーボードの十字キーなどのキーからの指示操作が行いやすくなる。
【0059】
次に、以上のように構成された表示処理装置100による第1の表示モードでの表示情報の表示処理について説明する。図10は、表示処理装置100による第1の表示モードでの表示情報の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0060】
まず、操作受付部101は、操作機器から、キーコンテンツの選択操作を受け付けるまで待機する(ステップS10:No)。選択操作を受け付けた場合(ステップS10:Yes)、メタデータ取得部103は、選択されたキーコンテンツのメタデータを取得する(ステップS11)。次に、メタデータ取得部103は、キーコンテンツ以外の他のコンテンツのメタデータを取得する(ステップS12)。
【0061】
そして、関連度算出部104により、キーコンテンツに対する他のコンテンツ各々のコンテンツ関連度を、メタデータに含まれる項目ごとに算出する(ステップS13)。そして、表示制御部106は、キーコンテンツに対する他のコンテンツ各々のコンテンツ関連度に応じて、キーコンテンツおよび他のコンテンツの表示情報を配置した一覧情報を生成し(ステップS14)、生成した一覧情報を表示部170に表示する(ステップS15)。
【0062】
このように、検索のキーとなるキーコンテンツの表示情報の位置を中心に同心形状に形成された複数の多角形上であって、操作ボタンやキーボードキーによる操作方向に沿う形状で、中心近傍からコンテンツ関連度の高い順に、他のコンテンツの表示情報をそれぞれ配置した一覧情報を表示することで、ユーザはリモコン90やキーボードからの操作により、膨大なコンテンツからキーコンテンツに関連するコンテンツを容易に検索できることになる。
【0063】
次に、第2の表示モードについて説明する。第2の表示モードでは、キーコンテンツに対する他のコンテンツ各々のコンテンツ関連度を算出し、他のコンテンツを複数の領域(各項目)に分類する点は、第1の表示モードと同様であるが、他のコンテンツをグループ分けして表示する点が第1の表示モードに対して異なる。この第2の表示モードでは、グループ分け部110およびグループ分けデータ記憶部165が処理に加わる。
【0064】
グループ分けデータ記憶部165は、単語の重要度(以後、単語重要度ともいう)を単語毎に記憶しているものである。単語重要度は、予め設定されたものであり、その重要度は数字で表され、その値が大きいほど重要度が大きい。例えば、「スポーツ」、「野球」という各単語の重要度は、「スポーツ」よりも「野球」の方が大きく設定されている。
【0065】
グループ分け部110は、グループ分け手段として機能するものであり、コンテンツ関連度の算出にかかる項目の内容に基づいて複数種類の他のコンテンツを複数のグループに分けるものである。具体的には、グループ分け部110は、他のコンテンツのメタデータのうちグループ分けの基準となる基準項目(第1関連キーワード)を他のコンテンツ毎に特定し、その基準項目が同じ他のコンテンツ同士を同一のグループとする。基準項目の特定は、他のコンテンツのメタデータであってコンテンツ関連度の算出に用いた単語のうち最も単語重要度が高いものを基準項目とする。この際、グループ分け部110は、グループ分けデータ記憶部165を検索することで各単語の重要度を取得し、各単語の重要度を比較してどの単語が最も重要度が高いかを判断する。
【0066】
ここで、本実施の形態にあっては、グループ分け部110は、グループ分け処理を、先に分別した表示領域の項目(各軸1〜4に割り当てた項目)毎に行う。具体的には、関連度算出部104がキーコンテンツに対する他のコンテンツ各々のコンテンツ関連度を算出した後、グループ分け部110は、他のコンテンツを各表示領域の項目(各軸の項目)毎に分類する。この分類処理は、第1の表示モードでの表示制御部106が行う処理と基本的に同じであり、表示をしない点が異なる。そして、グループ分け部110は、各表示領域の項目に属する単語の中から基準項目を決定する。例えば、項目が「ジャンル」であれば、「スポーツ」、「野球」、「サッカー」等のジャンルに係わる単語を基準項目の候補とし、その候補とした単語の単語重要度を調査して最も重要度の高い単語を基準項目として決定する。そして、グループ分け部110は、基準項目が同じ他のコンテンツ同士を同一のグループに分類する。これにより、例えば、基準項目が「サッカー」のグループ、基準項目が「野球」のグループ等の複数のグループが生成される。
【0067】
また、グループ分け部110は、キーコンテンツに対する各グループの関連度であるグループ関連度を算出する。このグループ関連度は、例えば、各表示領域の項目(つまり、各軸の項目)単位で行う。グループ関連度の算出は、例えば、各グループ毎に、そのグループの中でキーコンテンツとのコンテンツ関連度が最も高い他のキーコンテンツのコンテンツ関連度を取得し、そのコンテンツ関連度の高さ順にグループを順位付けし、この順位をグループ関連度として設定する。この場合、順位が上位なほどグループ関連度が高くなる。また、別例として、グループ関連度の算出は、グループ内の全ての他のコンテンツのキーコンテンツに対するコンテンツ関連度の総和が高い順に各グループを順位付けし、この順位をグループ関連度として設定する。この場合も順位が上位なほどグループ関連度が高くなる。また、グループ関連度の算出は、例えば、グループ内の他のコンテンツ数が多い順にグループを順位付けし、この順位をグループ関連度として設定してもよい。この場合も、順位が上位なほどグループ関連度が高くなる。
【0068】
この第2の表示モードにおける表示情報の表示動作の詳細について、図11を参照して説明する。図11は、第2の表示モードにおけるキーコンテンツの表示情報と他のコンテンツの表示情報を配置した一覧情報の一例を示す図である。
【0069】
この第2の表示モードでは、各軸を含む所定の表示領域(領域1〜4(図7参照))を生成し、それらの表示領域に対して他のコンテンツの表示情報を配置する点等は、第1の表示モードと同じであるので、ここでは、第1の表示モードと異なる点を中心に説明する。
【0070】
第2の表示モードでは、表示制御部106は、図11に示すように、キーコンテンツの表示情報C1とこのキーコンテンツの表示情報C1の周囲にグループG1〜G12毎に分けて配置した他のコンテンツの表示情報(C91,C92等)とを含む一覧情報を表示部170に表示する。このとき、表示制御部106は、キーコンテンツの表示情報C1を中心として放射方向に向かって項目毎に分別された領域1〜4に、項目毎の他のコンテンツの表示情報(C91,C92等)を配置する。図11には、領域1に人物1〜3に関する3つのグループG1〜G3を表示し、領域2にタイトル1〜3に関する3つのグループG4〜G6を表示し、領域3にジャンル1〜3に関する3つのグループG7〜G9を表示し、領域4にキーワード1〜3に関する3つのグループG10〜G12を表示した例を示してある。なお、図11では、説明の便宜上、グループG1〜G12の領域を仮想線で示すとともに、各グループG1〜G12の名称(人物1や、タイトル1等)を記載してあるが、これらは実際には表示しない。
【0071】
また、表示制御部106は、キーコンテンツの表示情報C1の位置からグループ関連度の高い順にグループG1〜G12を配置する。即ち、第2の表示モードの一覧情報は、キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲にグループ毎に分けて配置した他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報であってキーコンテンツの表示情報の位置からグループ関連度の高い順にグループが位置するものである。図11の例では、例えば、領域2では、タイトル3のグループG6、タイトル2のグループG5、タイトル1のグループG4の順にグループ関連度が高くなっており、タイトル1のグループG4、タイトル2のグループG5、タイトル3のグループG6の順でキーコンテンツの表示情報C1の位置に対して近い位置に配置されている。このとき、キーコンテンツの表示情報C1と各グループG1〜G12との距離の大小を決める場合の距離としては、例えば、それらの間の最短距離や、グループG1〜G12内で最もキーコンテンツの表示情報C1に近い他のコンテンツの表示情報の中心位置と、キーコンテンツの表示情報C1の中心位置との間の距離などを用いることができる。
【0072】
また、表示制御部106は、グループG1〜G12内においてコンテンツ関連度の高い順に、他のコンテンツの表示情報をキーコンテンツの表示情報C1の近くに配置する。例えば、図11では、タイトル2のグループG5にあっては、C91のコンテンツの表示情報よりもC92のコンテンツの表示情報C92の方がコンテンツ関連度が高く、コンテンツの表示情報C91よりもコンテンツの表示情報C92がキーコンテンツの表示情報C1の近くに配置されている。
【0073】
次に、以上のように構成された表示処理装置100による第2の表示モードでの表示情報の表示処理について説明する。図12は、表示処理装置100による第2の表示モードでの表示情報の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0074】
表示処理装置100は、まず、第1の表示モードと同じく、ステップS10〜ステップS13までの処理を実行し、ステップS16に進む。ステップS16では、グループ分け部110が、コンテンツ関連度の算出にかかる項目の内容に基づいて複数種類の他のコンテンツを複数のグループに分けするとともに、キーコンテンツに対するグループの関連度であるグループ関連度を算出する。
【0075】
そして、表示制御部106は、キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲にグループ毎に分けて配置した他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報を生成し(ステップS17)、生成した一覧情報を表示部170に表示する(ステップS18)。
【0076】
また、表示制御部106は、さらに、スクロール部(図示せず)を備えており、さらに以下の機能を備えている。操作受付部101により、操作機器が操作されることで、注目するコンテンツ(注目コンテンツ)の表示情報を指示する指示操作を受け付けた場合、スクロール部は、その操作方向に一覧情報を所定の表示範囲で移動することでスクロールするものである。このとき、表示制御部106は、スクロール部のスクロールによる一覧情報の移動量に関わらず、キーコンテンツの表示情報の表示範囲内への表示を維持する。また、表示制御部106は、操作機器からの操作により指示されて注目コンテンツとなった他のコンテンツの表示情報の表示サイズを、指示されていない他のコンテンツの表示情報の表示サイズより大きくして表示する。
【0077】
以上説明したように、本実施の形態では、表示処理装置100が、キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲にグループ毎に分けて配置した他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報を表示部170に表示するので、ユーザは、操作機器からの操作により、膨大なコンテンツからキーコンテンツに関連するコンテンツを容易に検索できる。また、ある一つの基準項目に興味を持ったユーザは、少ない操作でその基準項目を有する全てのコンテンツに辿り着くことができる。
【0078】
また、本実施の形態では、本実施の形態では、表示処理装置100が、キーコンテンツの表示情報の位置からグループ関連度の高い順にグループを配置するので、ユーザは、膨大なコンテンツからキーコンテンツに関連するコンテンツをより容易に検索できる。
【0079】
また、本実施の形態では、表示処理装置100が、グループ内においてコンテンツ関連度の高い順に、他のコンテンツの表示情報を前記キーコンテンツの表示情報の近くに配置するので、ユーザは、膨大なコンテンツからキーコンテンツに関連するコンテンツをより容易に検索できる。
【0080】
本実施の形態の表示処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0081】
また、本実施の形態の表示処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の表示処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0082】
また、本実施の形態の表示処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。本実施の形態の表示処理装置で実行される表示処理プログラムは、上述した各部(操作受付部101、メタデータ検索部102、メタデータ取得部103、関連度算出部104、表示情報生成部105、表示制御部106、映像再生部107、放送受信部108、グループ分け部110)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から表示処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、操作受付部101、メタデータ検索部102、メタデータ取得部103、関連度算出部104、表示情報生成部105、表示制御部106、映像再生部107、放送受信部108、グループ分け部110が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0083】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図13および図14に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態と同じ部分には同一符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0084】
本実施の形態は、基本的には第1の実施の形態と同じであるが、操作受付部101と表示情報生成部105と表示制御部106との処理の内容が第1の実施の形態に対して異なる。なお、以下では、グループを特段に区別することなく説明する場合には、グループに符号Gを付与することとする。
【0085】
表示情報生成部105は、グループの範囲を示すグループ範囲情報を生成する。
【0086】
操作受付部101は、コンテンツのグループを示すグループ範囲情報を非表示にする指示操作を受け付ける。指示操作は、全てのグループ範囲情報を非表示にする操作又は特定のグループ範囲情報を非表示にする操作である。この操作は、操作機器によって行われる。
【0087】
表示制御部106は、図13に示すように、グループ範囲情報Hを表示した一覧情報を、表示部170に表示する。図13の例では、グループ範囲情報Hとして、グループGに属するコンテンツの情報表示(例えばC91,C92)上に重ねて配置されてそれらコンテンツの情報表示(例えばC91,C92)を覆うエリア情報Ha、グループの名称としてそのグループの基準項目を示すグループ名称Hbを含んでいる。エリア情報Haは、他のコンテンツの情報表示に対してオーバレイ表示される。このように、コンテンツの情報表示上にグループ範囲情報Hを重ねて配置することで、コンテンツの情報表示の表示内容をユーザに認識させることができる。また、エリア情報Haは、各領域(軸)毎に色が異なっている。なお、グループ範囲情報Hを表示する場合、他のコンテンツの情報表示を表示しなくても良い。このようにすることにより、表示内容を少なくしてより見やすい表示とすることができる。
【0088】
表示制御部106は、全てのグループ範囲情報Hを非表示にする操作を操作受付部101が受け付けた場合、全てのグループ範囲表示Hを非表示にする(図11の状態)。
【0089】
また、表示制御部106は、特定のグループ範囲情報Hを非表示にする操作を操作受付部101が受け付けた場合、特定のグループ範囲情報Hを非表示にする。例えば、図14では、注目コンテンツとしてコンテンツの表示情報C91が選択されており、複数のグループ範囲情報Hの内、注目コンテンツ(コンテンツの表示情報C91)を含むタイトル2のグループG5のグループ範囲情報H(図13)だけが非表示となっている。このように、本実施の形態では、注目コンテンツの表示情報を含むグループのグループ範囲情報Hを非表示にし、他のグループ範囲情報Hを表示するようにしており、注目コンテンツが変われば、その変更に応じてグループ範囲情報Hの表示・非表示も変更するようにしてある。
【0090】
このような構成の表示処理装置100による表示情報の表示処理は、基本的には図12のフローチャートに沿って実行され、ステップS17において、表示情報生成部105がグループ範囲情報を生成し、ステップS18において、表示制御部106がグループ範囲情報Hを含む一覧情報を表示部170に表示する。
【0091】
以上説明したように、本実施の形態では、表示処理装置100が、グループの範囲を示すグループ範囲情報Hを表示することにより、ユーザがグループGを容易に認識することができ、探索するための情報を絞りやすくなるので、ユーザは操作機器からの操作により、膨大なコンテンツからキーコンテンツに関連するコンテンツを容易に検索できる。
【0092】
また、本実施の形態では、表示処理装置100は、グループGに対応する基準項目をグループ範囲情報Hに含ませて表示するので、グループGが何に関するグループGであるのかをユーザが容易に把握することができる。
【0093】
また、本実施の形態では、表示処理装置100は、グループ範囲情報Hを非表示にする操作を受け付けた場合、グループ範囲表示Hを非表示にするので、ユーザは、興味があるグループG内のコンテンツの内容を容易に把握することができる。この場合、全てのグループ範囲情報Hを非表示にすることで、ユーザに多くのコンテンツの内容を提供することができる。一方、特定のグループ範囲情報Hを非表示にすることにより、ユーザに必要最小限の情報だけを提供することができる。
【0094】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を図15−1ないし図18に基づいて説明する。なお、第1および第2の実施の形態と同じ部分には同一符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0095】
本実施の形態は、基本的には第2の実施の形態と同じであるが、一覧情報を仮想球体上に配置する点と、ズーム操作に応じて表示内容を変更する点とが主に第2の実施の形態に対して異なる。
【0096】
操作受付部101は、ズームイン操作とズームアウト操作とを受け付ける。これら各操作は、操作機器ユーザの操作によってなされる。
【0097】
表示情報生成部105は、表示情報として、標準表示情報とこの標準表示情報よりも情報量が多い詳細表示情報との2種類を生成する。ここで、図15−1は、標準表示情報の一例を示す図、図15−2は、詳細表示情報の一例を示す図である。なお、ここでは、キーコンテンツと他のコンテンツとの表示情報を特段に区別せずに、コンテンツの標準表示情報の符号としてCaを使用し、コンテンツの詳細表示情報の符合としてCbを使用する。図15−1に示すように、コンテンツの標準表示情報Caには、タイトルCa−1、サムネイル形式の代表画像Ca−2、複数のアイコンCa−3が表示されている。アイコンCa−3は、例えば、ジャンルや放送局等に関するアイコンである。これに対して、コンテンツの詳細表示情報Cbには、タイトルCb−1、サムネイル形式の代表画像Cb−2、複数のアイコンCb−3に加えて、詳細情報Cb−4および日時Cb−5が表示されている。詳細情報Cb−4は、当該コンテンツの内容を文字情報で示した詳細情報であり、日時Cb−5は、当該コンテンツの録画日時や放送日時である。このコンテンツの詳細表示情報Cbでは、タイトルCb−1、代表画像Cb−2および複数のアイコンCb−3の表示の大きさを、それぞれ対応する標準表示情報CaのタイトルCa−1、代表画像Ca−2および複数のアイコンCa−3の表示の大きさよりも小さくすることで、詳細情報Cb−4および日時Cb−5の表示領域を確保している。
【0098】
表示制御部106は、操作受付部101がユーザからコンテンツの検索を行う旨の操作を受け付けた場合、ユーザが検索を行うための、キーコンテンツの表示情報とキーコンテンツに関連性を持つ他のコンテンツの表示情報とを一覧表示した一覧情報を、図16に示すように、仮想球体J上に配置して、表示部に170に表示する。これは、ズームイン操作およびズームアウト操作が無い場合の表示である。ところで、第1および第2の実施の形態では、キーコンテンツの表示情報C1の位置を中心として複数形成した同心形状として8角形の例を説明したが、本実施の形態では四角形を採用している。
【0099】
そして、表示制御部106は、ズームイン操作を操作受付部101が受け付けた場合には、図17に示すように、標準一覧情報に対して他のコンテンツ数を減少させるとともにコンテンツの表示情報として詳細表示情報Cbを採用したズームイン表示を行う。ここで、本実施の形態では、一つのコンテンツの詳細表示情報Cbを拡大して表示するようにしている。また、表示制御部106は、ズームアウト操作を操作受付部101が受け付けた場合には、図18に示すように、標準一覧情報に対して他のコンテンツ数を増加させるとともにグループ範囲表示Hを仮想球体J上に表示するズームアウト表示を行う。このズームアウト表示では、キーコンテンツの情報表示および注目コンテンツの情報表示が、仮想球体Jの外側の領域にも別に表示されている。
【0100】
以上説明したように、本実施の形態では、表示処理装置100は、ズームイン操作およびズームアウト操作が無い場合には、表示情報として標準表示情報を用いた標準一覧情報を表示し、ズームイン操作を受け付けた場合には、標準一覧情報に対して他のコンテンツ数を減少させるとともに表示情報として詳細表示情報を採用したズームイン表示を行い、ズームアウト操作を受け付けた場合には、標準一覧情報に対して他のコンテンツ数を増加させるとともにグループ範囲表示Hを表示するズームアウト表示を行う。したがって、ユーザのズームイン操作およびズームアウト操作に応じて、情報量および内容の異なる表示情報を提供することができる。
【0101】
また、本実施の形態では、一覧情報を仮想球体J上に配置したことにより、例えば、ユーザに、一般的になじみのある地球儀上に一覧表示をしたような印象を与えることができ、ユーザは操作を直感的に行い易くなる。
【0102】
なお、本発明は、上記各実施の形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施の形態を各種採用することができる。例えば、上記各実施の形態では、基準項目を、グループ分けデータ記憶部165に記憶されている単語重要度に基づいて求める例を示したが、これに限ることなく、基準項目を、例えば、コンテンツ関連度を算出する上で、そのコンテンツ関連度に最も寄与した単語としても良い。また、注目コンテンツやキーコンテンツの情報を一覧情報とは別の領域に表示しても良い。また、第3の実施の形態で説明したズームイン操作およびズームアウト操作に応じた表示情報の変更を、第1および第2の実施の形態に適用して良い。
【符号の説明】
【0103】
100 表示処理装置
101 操作受付部(操作受付手段)
102 メタデータ検索部(メタデータ検索手段)
103 メタデータ取得部(メタデータ取得手段)
104 関連度算出部(関連度算出手段)
105 表示情報生成部(表示情報生成手段)
106 表示制御部(表示制御手段)
110 グループ分け部(グループ分け手段)
170 表示部(表示器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索のキーとなるコンテンツであるキーコンテンツの選択操作を受け付ける操作受付手段と、
前記キーコンテンツとは異なる種類を含む複数種類の他のコンテンツについて、前記キーコンテンツに対する関連度であるコンテンツ関連度を算出する関連度算出手段と、
前記コンテンツ関連度の算出にかかる項目の内容に基づいて複数種類の前記他のコンテンツを複数のグループに分けるとともに、前記キーコンテンツに対する前記グループの関連度であるグループ関連度を算出するグループ分け手段と、
前記キーコンテンツおよび前記他のコンテンツの内容を表す表示情報を生成する表示情報生成手段と、
前記キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲に前記グループ毎に分けて配置した前記他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報であって前記キーコンテンツの表示情報の位置から前記グループ関連度の高い順に前記グループが位置する一覧情報を表示器に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする表示処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記グループ内において前記コンテンツ関連度の高い順に、前記他のコンテンツの表示情報を前記キーコンテンツの表示情報の近くに配置する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
【請求項3】
前記キーコンテンツのメタデータと前記他のコンテンツのメタデータとを取得するメタデータ取得手段を備え、
前記関連度算出手段は、前記キーコンテンツのメタデータと前記他のコンテンツのメタデータとに基づいて、前記コンテンツ関連度を算出し、
前記グループ分け手段は、前記他のコンテンツのメタデータのうち前記グループ分けの基準となる基準項目を前記他のコンテンツ毎に特定し、前記基準項目が同じ前記他のコンテンツ同士を同一のグループとする、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記キーコンテンツの表示情報を中心として放射方向に向かって前記項目毎に分別された領域に、前記項目毎の前記他のコンテンツの表示情報を配置する、ことを特徴とする請求項3に記載の表示処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記グループの範囲を示すグループ範囲情報を表示する、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記グループに対応する前記基準項目を前記グループ範囲情報に含ませて表示する、ことを特徴とする請求項5に記載の表示処理装置。
【請求項7】
前記操作受付手段は、前記グループ範囲情報を非表示にする操作を受け付け、
前記表示制御手段は、前記グループ範囲情報を非表示にする操作を前記操作受付手段が受け付けた場合、前記グループ範囲表示を非表示にする、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の表示処理装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記グループ範囲情報を非表示にする操作を前記操作受付手段が受け付けた場合、全ての前記グループ範囲情報を非表示にする、ことを特徴とする請求項7に記載の表示処理装置。
【請求項9】
前記操作受付手段は、特定の前記グループ範囲情報を非表示にする操作を受け付け、
前記表示制御手段は、前記特定のグループ範囲情報を非表示にする操作を前記操作受付手段が受け付けた場合、前記特定の前記グループ範囲情報を非表示にする、ことを特徴とする請求項7に記載の表示処理装置。
【請求項10】
前記操作受付手段は、ズームイン操作とズームアウト操作とを受け付け、
前記表示情報生成手段は、前記表示情報として、標準表示情報とこの標準表示情報よりも情報量が多い詳細表示情報との2種類を生成し、
前記表示制御手段は、前記ズームイン操作および前記ズームアウト操作が無い場合には、前記表示情報として前記標準表示情報を用いた前記一覧情報である標準一覧情報を表示し、前記ズームイン操作を前記操作受付手段が受け付けた場合には、前記標準一覧情報に対して前記他のコンテンツ数を減少させるとともに前記表示情報として前記詳細表示情報を採用したズームイン表示を行い、前記ズームアウト操作を前記操作受付手段が受け付けた場合には、前記標準一覧情報に対して前記他のコンテンツ数を増加させるとともに前記グループ範囲表示を表示するズームアウト表示を行う、ことを特徴とする請求項5に記載の表示処理装置。
【請求項11】
前記表示制御手段は、仮想球面上に前記一覧情報を配置することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の表示処理装置。
【請求項12】
コンピュータを、
検索のキーとなるコンテンツであるキーコンテンツの選択操作を受け付ける操作受付手段と、
前記キーコンテンツとは異なる種類を含む複数種類の他のコンテンツについて、前記キーコンテンツに対する関連度であるコンテンツ関連度を算出する関連度算出手段と、
前記コンテンツ関連度の算出にかかる項目の内容に基づいて複数種類の前記他のコンテンツを複数のグループに分けるとともに、前記キーコンテンツに対する前記グループの関連度であるグループ関連度を算出するグループ分け手段と、
前記キーコンテンツおよび前記他のコンテンツの内容を表す表示情報を生成する表示情報生成手段と、
前記キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲に前記グループ毎に分けて配置した前記他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報であって前記キーコンテンツの表示情報の位置から前記グループ関連度の高い順に前記グループが位置する一覧情報を表示器に表示する表示制御手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
表示処理装置で実行される表示処理方法であって、
前記表示処理装置は、制御部と記憶部とを備え、
前記制御部で実行される、
操作受付手段が、検索のキーとなるコンテンツであるキーコンテンツの選択操作を受け付けるステップと、
関連度算出手段が、前記キーコンテンツとは異なる種類を含む複数種類の他のコンテンツについて、前記キーコンテンツに対する関連度であるコンテンツ関連度を算出するステップと、
グループ分け手段が、前記コンテンツ関連度の算出にかかる項目の内容に基づいて複数種類の前記他のコンテンツを複数のグループに分けるとともに、前記キーコンテンツに対する前記グループの関連度であるグループ関連度を算出するステップと、
表示情報生成手段が、前記キーコンテンツおよび前記他のコンテンツの内容を表す表示情報を生成するステップと、
表示制御手段が、前記キーコンテンツの表示情報とこのキーコンテンツの表示情報の周囲に前記グループ毎に分けて配置した前記他のコンテンツの表示情報とを含む一覧情報であって前記キーコンテンツの表示情報の位置から前記グループ関連度の高い順に前記グループが位置する一覧情報を表示器に表示するステップと、
を含むことを特徴とする表示処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−8694(P2011−8694A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−153898(P2009−153898)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【特許番号】特許第4585597号(P4585597)
【特許公報発行日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】