説明

表示制御装置及び表示プログラム

【課題】自動的にしおりが付されるページの数が増大することを防止し、ユーザが所望するページをすばやく見つけて表示させることのできる表示制御装置および表示プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】第一記憶装置に記憶されたコンテンツファイルに基づいて、文字や画像からなるコンテンツをページごとに表示手段に表示可能な表示制御装置であって、所定の条件を満たしたページを第一しおりページとして設定する第一しおり設定手段と、前記第一しおり設定手段により、第一しおりページとして設定されるページ数を所定数以下に制御する第一しおりページ数制御手段と、前記第一しおりページに対するリンクを一覧にして前記表示手段に表示させる一覧表示制御手段と、前記一覧からいずれかのリンクが選択された場合に、その選択されたリンク先のページを前記表示手段に表示させる表示切替手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置及び表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記憶装置に記憶されたコンテンツファイルに基づいて、文字や画像からなる電子文書等のコンテンツをページごとに切換えて表示手段に表示させる電子ブック等の表示制御装置が知られている。尚、ここでいう表示制御装置とは、画像を表示させる表示手段を一体に備えていてもよいし、デスクトップ型のPCのように別体の表示手段に表示させる画像を制御するものでもよい。このような表示制御装置においては、コンテンツのページ数が多くなればなるほど、ユーザが所望するページを探し出すことが困難になる。
【0003】
特許文献1に記載された画像検索装置では、ユーザにとって重要と思われる画像情報に自動的にしおりを付しておき、ユーザが所望する画像情報を探し出す際に、そのしおりの付された画像情報のタイトルを一覧にして表示させることが記載されている。
【0004】
特許文献1に記載された画像検索装置では、画像情報の表示出力の回数が所定回数を超えた場合に自動的にしおりが付される。
【0005】
また、特許文献2にはしおりを自動的に付与する方法として、電子文書のページに対する閲覧時間(表示時間)を計測してその時間が所定の閾値を超えた場合に、そのページに自動的にしおりを付すことが記載されている。
【0006】
【特許文献1】特開平6−131401号公報
【特許文献2】特開2001−109769号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1や特許文献2に記載された技術の画像情報にはコンテンツのページという概念はないが、これらの技術を表示制御装置に適用し、コンテンツのページに対して自動的にしおりを付与し、それをしおりの付されたページ一覧表示させることも考えられる。
【0008】
しかしながら、所定の条件を満たした全てのページにたいして、何の制限もなくしおりを付与していたのでは、しおりの付されたページ数が増大してしまう。このようにしおりの付されたページ数が増大してしまうと、いずれのページが重要であるのかがわからなくなり、結局しおりとしての機能が果たされなくなってしまう。
【0009】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、自動的にしおりが付されるページの数が増大することを防止し、ユーザが所望するページをすばやく見つけて表示させることのできる表示制御装置および表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するために、請求項1記載の表示制御装置は、第一記憶装置に記憶されたコンテンツファイルに基づいて、文字や画像からなるコンテンツをページごとに表示手段に表示可能な表示制御装置であって、所定の条件を満たしたページを第一しおりページとして設定する第一しおり設定手段と、前記第一しおり設定手段により、第一しおりページとして設定されるページ数を所定数以下に制御する第一しおりページ数制御手段と、前記第一しおりページに対するリンクを一覧にして前記表示手段に表示させる一覧表示制御手段と、前記一覧からいずれかのリンクが選択された場合に、その選択されたリンク先のページを前記表示手段に表示させる表示切替手段とを備える。
【0011】
また、請求項2記載の表示制御装置は、請求項1記載の表示制御装置であって、前記第一しおりページ数制御手段は、前記コンテンツファイル毎に前記第一しおりページのページ数を所定数以下に制御することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3記載の表示制御装置は、請求項1または請求項2記載の表示制御装置であって、前記第一記憶装置に記憶されたコンテンツファイルの各ページに対して、評価値を設定する評価値設定手段を備え、前記第一しおり設定手段は、前記評価値が所定の閾値を超えるページを前記第一しおりページとして設定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項4記載の表示制御装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記評価値設定手段は、前記コンテンツファイルの各ページに対して設定した評価値を、各ページに対応付けて第二記憶装置に記憶させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項5記載の表示制御装置は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記第一しおり設定手段は、いずれのページを前記第一しおりページとして設定したかを第三記憶装置に記憶させることを特徴とする。
【0015】
また、請求項6記載の表示制御装置は、請求項3から請求項5のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記リンクの一覧を前記表示手段に表示させるためのユーザの指示が入力される第一指示入力手段を備え、前記第一しおり設定手段は、前記第一指示入力手段によりユーザの指示が入力されると、前記第一しおりページを設定し、前記一覧表示制御手段は、前記第一しおり設定手段によりしおりページが設定された後、前記リンクの一覧を表示させることを特徴とする。
【0016】
また、請求項7記載の表示制御装置は、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記コンテンツファイルの各ページの閲覧時間を計測する閲覧時間計測手段を備え、前記評価値設定手段は、前記閲覧時間計測手段により計測された前記閲覧時間の累積値を、前記評価値として各ページに対して設定することを特徴とする。
【0017】
また、請求項8記載の表示制御装置は、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記表示手段による表示を拡大する拡大手段を備え、前記評価値設定手段は、前記拡大手段により拡大された回数の累積値を、前記評価値として各ページに対して設定することを特徴とする。
【0018】
また、請求項9記載の表示制御装置は、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記コンテンツファイルのいずれかのページである第一ページの表示から、その第一ページの一つ前のページである第二ページの表示に切り替えるページ戻り手段を備え、前記評価値設定手段は、前記第一ページの表示中に前記ページ戻り手段により前記第二ページに切り替えられた回数である戻り回数の累積値を、前記評価値として前記二ページに対して設定することを特徴とする。
【0019】
また、請求項10記載の表示制御装置は、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記コンテンツファイルの各ページの閲覧時間を計測する閲覧時間計測手段と、前記表示手段による表示を拡大する拡大手段と、前記コンテンツファイルのいずれかのページである第一ページの表示から、その第一ページの一つ前のページである第二ページの表示に切り替えるページ戻り手段とを備え、前記評価値設定手段は、前記閲覧時間計測手段により計測された前記閲覧時間の累積値と前記拡大手段により拡大された回数の累積値と前記第一ページの表示中に前記ページ戻り手段により前記第二ページに切り替えられた回数である戻り回数の累積値とに基づいて算出した算出値を前記評価値として、前記第二ページに対して設定することを特徴とする。
【0020】
また、請求項11記載の表示制御装置は、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置であって、各ページに対応して所定の操作が行なわれる度に、その時刻を記憶する時刻記憶手段を備え、前記評価値設定手段は、前記時刻記憶手段に記憶された各時刻に対して、前記時刻記憶手段に記憶された時刻からの経過時間が短いものほど大きくなるように設定した値を算出し、その算出した値すべてを合計した値を前記評価値として設定することを特徴とする。
【0021】
また、請求項12記載の表示制御装置は、請求項1から請求項11のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記コンテンツファイルのページを第二しおりページとして設定するためのユーザの指示が入力される第二指示入力手段と、前記コンテンツファイルのいずれかのページの表示中に前記第二指示入力手段に前記指示が入力されたとき、そのページを第二しおりページとして設定する第二しおりページ設定手段とを備え、前記一覧表示制御手段は、前記第二しおりページに対するリンクと、前記第一しおりページに対するリンクとの両方のリンクを一覧にして表示することを特徴とする。
【0022】
また、請求項13記載の表示制御装置は、請求項12記載の表示制御装置であって、前記一覧表示制御手段は、前記第二しおりページに対するリンクと、前記第一しおりページに対するリンクとを区別して表示することを特徴とする。
【0023】
また、請求項14記載の表示プログラムは、第一記憶装置に記憶されたコンテンツファイルに基づいて、文字や画像からなるコンテンツをページごとに切換えて表示手段に表示させる表示制御装置のコンピュータを、所定の条件を満たしたページを第一しおりページとして設定する第一しおり設定手段と、前記第一しおり設定手段により、第一しおりページとして設定されるページ数を所定数以下に制御する第一しおりページ数制御手段と、前記第一しおりページに対するリンクを一覧にして前記表示手段に表示させる一覧表示制御手段と、前記一覧からいずれかのリンクが選択された場合に、その選択されたリンク先のページを前記表示手段に表示させる表示切替手段として機能させる。
【発明の効果】
【0024】
請求項1記載の表示制御装置によれば、第一しおりページとして設定されるページ数が制限されるので、自動的にしおりが付されるページの数が増大することを防止でき、ユーザが所望するページをすばやく見つけて表示させることのできる。
【0025】
また、請求項2記載の表示制御装置によれば、請求項1記載の表示制御装置が奏する効果に加え、コンテンツファイル毎に、第一しおりページとして設定されるページ数が制限されるので、ユーザが特定のコンテンツファイルだけ頻繁に利用することにより、そのコンテンツファイルに第一しおりページが多数設定されることが防止できる。
【0026】
また、請求項3記載の表示制御装置によれば、請求項1または請求項2記載の表示制御装置が奏する効果に加え、各ページに対して設定される評価値に基づいて第一しおりページを設定することができる。
【0027】
また、請求項4記載の表示制御装置によれば、請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、各ページに対して設定された評価値が各ページに対応付けて第二記憶装置に記憶される。
【0028】
また、請求項5記載の表示制御装置によれば、請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、いずれのページが第一しおりページとして設定されたかが第三記憶装置に記憶される。
【0029】
また、請求項6記載の表示制御装置によれば、請求項3から請求項5のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、リンクの一覧表示のための指示が入力されたときに、評価値にに基づいて第一しおりページを設定するので、不必要なときに第一しおりページが設定されないので、処理の負荷を軽くすることができる。
【0030】
また、請求項7記載の表示制御装置によれば、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、閲覧時間の累積値が大きいページが第一しおりページとして設定されるので、ユーザが時間をかけてじっくり閲覧したページが第一しおりページとして設定される。
【0031】
また、請求項8記載の表示制御装置によれば、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、拡大された回数の累積値が大きいページが第一しおりページとして設定されるので、ユーザが拡大して表示させ詳細に閲覧した回数が多いページが第一しおりページとして設定される。
【0032】
また、請求項9記載の表示制御装置によれば、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、次のページから戻って表示された回数の累積値が大きいページが第一しおりページとして設定されるので、ユーザが再度注目して閲覧した回数が多いページが第一しおりページとして設定される。
【0033】
また、請求項10記載の表示制御装置によれば、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、閲覧時間の累積値と、拡大された回数の累積値と、戻り回数の累積値とに基づいて算出された算出値に基づいて第一しおりページが設定されるので、ユーザが所望するページが第一しおりページとして設定される。
【0034】
また、請求項11記載の表示制御装置によれば、請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、比較的現在の時刻に近い時刻に操作された前記所定の操作が多いページが第一しおりページとして設定され易い。昔にのみ操作されたページが第一しおりページとして設定されることを防止することができる。
【0035】
また、請求項12記載の表示制御装置によれば、請求項1から請求項11のいずれかに記載の表示制御装置が奏する効果に加え、第二指示入力手段によりユーザは所望のページを第二しおりページとして設定することができ、一覧表示制御手段によりそのページのリンクが表示されるので、ユーザは所望のページをすばやく表示することができる。
【0036】
また、請求項13記載の表示制御装置によれば、請求項12記載の表示制御装置が奏する効果に加え、ユーザは自分で設定した第二しおりページへのリンクと、自動的に設定された第一しおりページへのリンクとを確認することができる。
【0037】
また、請求項14記載の表示プログラムによれば、自動的にしおりが付されるページの数が増大することを防止でき、ユーザが所望するページをすばやく見つけて表示させることのできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態である文字や画像からなるコンテンツを表示するための表示制御装置100を正面から見たときの概観図である。
【0039】
図1に示すように、表示制御装置100は、文字又は画像を表示可能な表示パネル20と、枠体30と、操作部40と、読込部90、手動しおりマーク表示部98とを備えている。
【0040】
表示パネル20は、着色した荷電粒子を分散させた表示液が、2枚のガラス基板の間に封止されることにより構成される電気泳動表示媒体である。表示制御装置100において、表示パネル20を構成する2枚のガラス基板の一方の面が、枠体30の上面側に露出し、表示面を構成する。2枚のガラス基板にそれぞれ設けられた電極(図示せず)に、コンテンツファイルに基づいて電圧を印加することにより、表示液中の荷電粒子を泳動させ、表示面側に泳動された荷電粒子に起因する画像を表示させることができる。このような電気泳動表示媒体は特開2004−13119号公報に記載されており、説明を省略する。
【0041】
枠体30は、表示パネル20を取り囲む部材であって、その上面には、操作部40が設けられている。操作部40は表示パネル20の下に配置されている。操作部40は、十字キー41と、決定ボタン42と、目次ボタン43、拡大ボタン44、手動しおり付与ボタン45、しおり一覧ボタン46とで構成されている。右から順番に十字キー41、決定ボタン42、目次ボタン43、拡大ボタン44、手動しおり付与ボタン45、しおり一覧ボタン46とが所定の間隔をあけて並べられている。
【0042】
十字キー41は、後述するキー入力待機処理において、表示させるコンテンツファイルを選択する操作を行なうためのキーである。
【0043】
決定ボタン42は、後述するキー入力待機処理において、表示させるコンテンツファイルを決定する操作を行なうためのキーである。
【0044】
目次ボタン43は、後述するキー入力待機処理において、後述する目次画像を表示させる操作を行なうためのキーである。
【0045】
拡大ボタン44は、後述するキー入力待機処理において、後述する拡大画像を表示させる操作を行うためのキーである。
【0046】
手動しおり付与ボタン45は、後述するキー入力待機処理において、手動しおりフラグを設定するためのキーである。
【0047】
しおり一覧ボタン46は、後述するキー入力待機処理において、後述するしおり一覧画像を表示させる操作を行うためのキーである。
【0048】
読込部90は正面から見たときの枠体30の下面の右側に配置される。読込部90は、後述するコンテンツファイル及びしおり付与テーブル300を記憶した記憶媒体200から、コンテンツファイルを読込む。記憶媒体200は読込部90に着脱可能に装着される。
【0049】
手動しおりマーク表示部98は表示パネル20の左上に配置され、後述の手動しおりマーク99が表示される。
【0050】
図2は表示制御装置100の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、表示制御装置100は、CPU50、ROM51、RAM52、読込部90、操作部40、時計60、及び、表示パネル20を備えている。
【0051】
CPU50は後述するメイン処理等を実行する。ROM51にはCPU50に、メイン処理を実行させるための各種プログラムが記憶されている。
【0052】
RAM52は、CPU50が上述の処理を実行するために利用される作業領域と所定の情報を記憶する記憶領域とを備えている。
【0053】
時計60は、現在の時刻を計測する機能を備える。
【0054】
記憶媒体200は、複数のコンテンツファイルとしおり付与テーブル300を記憶している。
【0055】
ここで、表示制御装置100で使用されるコンテンツファイルの構成について説明する。図3に記憶媒体200に記憶されているコンテンツファイルの一例の構成を示す模式図を示す。本実施形態におけるコンテンツファイルはインデックスとページデータ群とからなる。
【0056】
インデックスは、コンテンツファイルの名称、ページ数等の情報を備える。
【0057】
ページデータ群はページ単位のデータである複数のページデータから構成されている。図3に示す一例のコンテンツファイルのページデータ群は、ページデータ1p〜10pを備える。
【0058】
各々のページデータは、表示パネル20に表示させる1ページ分の文字や画像に対応するデータである。ページデータはビットマップ形式のデータのように、各画素に対応して階調と色との情報を備えたデータであってもよいし、テキスト形式のデータのように文字コードの情報だけを備えたデータであってもよいし、またそれらの組み合わせであってもよい。即ち、ここでは最終的に表示パネル20において1ページ分の文字や画像として出力されるデータのことをページデータと称する。
【0059】
記憶媒体200に記憶されているしおり付与テーブル300の構成について説明する。図4はしおり付与テーブル300の構成を模式的に示す模式図である。
【0060】
図4に示すように、記憶媒体200に記憶されている各コンテンツファイルの各ページに対応して、「総閲覧時間」、「拡大操作回数」、「戻る操作回数」、「評価値」、「自動しおりフラグ」、「手動しおりフラグ」の情報がそれぞれ記憶されている。
【0061】
「総閲覧時間」は、そのページが閲覧された時間の累積値が記憶される領域である。「拡大操作回数」は、拡大操作が行なわれた回数の累積値が記憶される領域である。「戻る操作回数」は、戻る操作が行なわれた回数の累積値が記憶される領域である。「評価値」は、「総閲覧時間」、「拡大操作回数」、「戻る操作回数」の値に基づいて算出される評価値が記憶される領域である。尚、評価値とは、後述する処理において各ページに対して自動しおりフラグが立てられるときの判断に使用される値であり、この値が大きいものから自動しおりフラグが立てられる。「自動しおりフラグ」は、後述の自動しおりフラグが設定される領域である。「手動しおりフラグ」は、後述の手動しおりフラグが設定される領域である。
【0062】
次に、ユーザにより上述の各操作部40が操作された場合における、表示制御装置100の動作について説明する。
【0063】
ユーザによって図示しない電源ボタンが押下さて電源がONされると、表示制御装置100は、先ず目次画像を表示する。図5に表示パネル20に目次画像を表示した表示制御装置100の正面図を示す。
【0064】
図5に示すように目次画像では、記憶媒体200に記憶されているコンテンツファイルの一覧が表示される。
【0065】
電源がONされた直後の目次画像では、一番上のコンテンツファイルが反転表時されており、十字キー41の上方向若しくは下方向のいずれかが押下されることにより、その押下された方向に伴って、反転表時されるコンテンツファイルが変更される。
【0066】
この目次画像の表示中に決定ボタン42が押下されると、反転表示されているコンテンツファイルの内容を表示するコンテンツ画像が表示パネル20に表示される。図6に表示パネル20にコンテンツ画像を表示した表示制御装置100の正面図を示す。
【0067】
決定ボタン42が押下された直後は、選択されたコンテンツファイルの1ページ目が表示される。
【0068】
このコンテンツ画像の表示中に十字キー41の右方向若しくは左方向のいずれかが押下されることにより、その押下された方向に伴って表示パネル20に表示されるページが切り替わる。
【0069】
十字キー41の右方向が押下された場合は次のページが表示され、十字キー41の左方向が押下された場合は一つ前のページが表示される。尚、1ページ目の表示中に十字キー41の左方向が押下された場合は最後のページが表示され、最後のページの表示中に十字キー41の右方向が押下された場合は1ページ目が表示される。
【0070】
また、コンテンツ画像の表示中に拡大ボタン44が押下された場合は、表示中のページを拡大して表示する拡大表示画像が表示される。表示パネル20に拡大表示画像を表示した表示制御装置100の正面図を図7に示す。図7に示したように拡大表示の際に90℃回転した状態で表示させても良い。
【0071】
図7に示すように、拡大表示画像では各ページに対して予め設定されている、そのページの所定の範囲の拡大画像が表示される。この拡大表示画像を表示中に十字キー41の左右方向が操作されることにより、標準の大きさの他のページ(右方向が押下された場合は次のページ、左方向が押下された場合は一つ前のページ)の表示に切り替わる。
【0072】
拡大表示画像の表示中に拡大ボタン44が押下された場合は拡大表示が中止され、標準の大きさでのページの表示に戻る。
【0073】
また、上述したコンテンツ画像の表示中に手動しおり付与ボタン45が押下されるとそのページに対して、しおり付与テーブル300の「手動」の欄に手動しおりフラグがセットされる。この手動しおり付与ボタン45の操作によりしおりが付されたページの表示中には、手動しおりマーク表示部98に手動しおりマーク99が表示される。この手動しおりマーク99が印されたページを表示パネル20に表示した表示制御装置100の正面図を図8に示す。
【0074】
尚、表示中のページに既に手動しおりフラグがセットされている場合に手動しおり付与ボタン45が押下されると、そのページに対しての手動しおりフラグが削除され、手動しおりマーク99もそのページから削除される。
【0075】
また、上述した目次画像、コンテンツ画像、拡大画像のいずれかの画像を表示中に、しおり一覧ボタン46が押下された場合、自動しおりフラグもしくは手動しおりフラグがセットされたページのタイトルを一覧表示したしおり一覧画像が表示される。
【0076】
図9にしおり一覧画像を表示した表示制御装置100の正面図を示す。図9に示すように、しおり一覧画像が表示された直後は一番上に表示されるページのタイトルが反転表示されている。
【0077】
しおり一覧画像の表示中に、十字キー41の上方向若しくは下方向が押下されることにともなって、反転表示されるタイトルが変更される。また、しおり一覧画像の表示中に決定ボタン42が押下されることにより、反転表示されたタイトルに対応するページの表示に切換えられる。
【0078】
次に、表示制御装置100の動作についてフローチャートを用いて詳細に説明する。図10は表示媒体100のCPU50が行なうメイン処理のフローチャートである。
【0079】
ユーザによって図示しない電源ボタンが押下され、表示制御装置100の電源がONされると、CPU50は図10に示すメイン処理を開始する。
【0080】
メイン処理を開始すると、CPU50は先ず読込部90に接続されている記憶媒体200に記憶されている各コンテンツファイルの一覧の画像である上述の目次画像を表示させる(ステップ1、以下ステップを単にSと称す)。
【0081】
次に電源ボタンが再び押下されるか否かを判断する(S2)。電源ボタンが押下されない場合は(S2:NO)、後述のキー入力待機処理を実行する(S3)。
【0082】
キー入力待機処理を終了した後、コンテンツを表示中か否かを判断する(S4)。コンテンツを表示中であると判断した場合は(S4:yes)、しおり付与テーブル300の現在表示中のページに対応する「総閲覧時間」を更新する(S5)。このとき、現在の時刻を時計60から取得して、過去にこのS5で取得し、RAM52に記憶させておいた時刻を読み出し、RAM52に記憶されている時刻から現在の時刻がどれだけ経過したかを算出し、その経過時間を閲覧時間として表示されているページの総閲覧時間に加算する。そしてRAM52に記憶させる時刻を、時計60から取得した時刻に更新してS2へ戻る。
【0083】
コンテンツを表示中でないと判断した場合は、RAM52に記憶されている時刻をnull状態に初期化して(S4:no)、S2へ戻る。
【0084】
S2において、電源ボタンが押下されたと判断した場合は(S2:YES)、メイン処理が終了され、表示制御装置100の電源がOFFされる。
【0085】
次に、メイン処理(図10参照)のキー入力待機処理(S3)について説明する。図11はキー入力待機処理のフローチャートである。
【0086】
図11に示すようにキー入力待機処理を実行すると先ず、十字キーの上下操作が行なわれたか否か、即ち、十字キー41の上方向若しくは十字キー41の下方向が押下されたか否かを判断する(S101)。十字キー41の上下操作が行なわれたと判断した場合(S101:yes)、後述する十字キーの上下操作処理(S102)を実行し、メイン処理に戻る。
【0087】
十字キー41の上下操作が行なわれなかったと判断した場合は(S101:no)、決定ボタン操作が行なわれたか否か、即ち、決定ボタン42が押下されたか否かを判断する(S103)。決定ボタン操作が行なわれたと判断した場合は(S103:yes)、後述する決定ボタン操作処理(S104)を実行し、メイン処理に戻る。
【0088】
決定ボタン操作が行なわれなかったと判断した場合は(S103:no)、十字キーの左右操作が行なわれたか否か、即ち、十字キー41の左方向若しくは十字キー41の右方向が押下されたか否かを判断する(S105)。十字キーの左右操作が行なわれたと判断した場合は(S105:yes)、後述のページめくり実行処理(S106)を実行し、メイン処理に戻る。
【0089】
十字キーの左右操作が行なわれなかったと判断した場合は(S105:no)、目次表示操作が行なわれたか否か、即ち、目次ボタン43が押下されたか否かを判断する(S107)。目次表示操作が行なわれたと判断した場合は(S107:yes)、上述の目次画像を表示させ(S108)、メイン処理に戻る。
【0090】
目次表示操作が行なわれなかったと判断した場合は(S107:no)、拡大表示操作が行なわれたか否か、即ち、拡大ボタン44が押下されたか否かを判断する(S109)。拡大表示操作が行なわれたと判断した場合(S109:yes)、後述の拡大表示操作処理(S110)を実行し、メイン処理に戻る。
【0091】
拡大表示操作が行なわれなかったと判断した場合は(S109:no)、手動しおり付与操作が行なわれたか否か、即ち、手動しおり付与ボタン45が押下されたか否かを判断する(S111)。手動しおり付与操作が行なわれたと判断した場合(S111:yes)、手動しおり付与処理(S112)を実行し、メイン処理に戻る。
【0092】
手動しおり付与操作が行なわれなかったと判断した場合(S111:no)、しおり一覧表示操作が行なわれたか否か、即ち、しおり一覧ボタン46が押下されたか否かを判断する(S113)。しおり一覧表示操作が行なわれたと判断した場合(S113:yes)、しおり一覧表示処理(S114)を実行し、メイン処理に戻る。
【0093】
しおり一覧表示操作が行なわれなかったと判断した場合(S113:no)、そのままメイン処理に戻る。
【0094】
十字キーの上下操作処理について説明する。図12は十字キーの上下操作処理のフローチャートである。
【0095】
十字キーの上下操作処理を開始すると先ず、表示パネル20に目次画像を表示中か否かを判断する(S201)。目次画像を表示中であると判断した場合は(S201:yes)、反転表示され選択されているコンテンツを更新し(S202)、キー入力待機処理に戻る。例えば、図5に示したような、「書籍A」が反転表示されている目次画像表示中に、S101において十字キー41の下方向が押下された場合は、S202において選択中のコンテンツを一つ下に移動して、「書籍B」が反転表示される。
【0096】
目次画像を表示中でない場合は(S201:no)、しおり一覧画像を表示中であるか否かを判断する(S203)。しおり一覧画像を表示中である場合は(S203:yes)、選択され反転表示されているページのタイトルを更新して(S204)、キー入力待機処理に戻る。例えば、図9に示すように「書籍A 3P」が反転表示されているしおり一覧画像を表示中にS101において十字キー41の下方向が押下された場合は、S204において選択中のページのタイトルを一つしたに移動して、「書籍A 4P」が反転表示される。
【0097】
しおり一覧画像を表示中で無い場合は(S203:no)、そのままキー入力待機処理に戻る。
【0098】
決定ボタン操作処理について説明する。図13は決定ボタン処理のフローチャートである。決定ボタン操作処理を開始すると先ず、目次画像を表示中であるか否かを判断する(S401)。目次画像を表示中である場合は(S401:yes)、反転表示されているコンテンツの1ページ目のページデータを表示パネル20に表示させ(S402)、キー入力待機処理に戻る。
【0099】
目次画像を表示中で無い場合は(S401:no)、しおり一覧画像を表示中であるか否かを判断する(S403)。しおり一覧画像を表示中である場合は(S403:yes)、選択中のタイトルに対応するページのページデータを表示させ(S404)キー入力待機処理に戻る。
【0100】
しおり一覧画像を表示中でないと判断した場合は(S403:no)、そのままキー入力待機処理に戻る。
【0101】
ページめくり実行処理について説明する。図14はページめくり実行処理のフローチャートである。ページめくり実行処理を開始すると先ず、コンテンツファイルのいずれかのページを表示中であるか否かを判断する(S601)。
【0102】
コンテンツファイルのいずれかのページを表示中でないと判断した場合は(S601:no)、そのままキー入力処理に戻る。
【0103】
コンテンツファイルのいずれかのページを表示中であると判断した場合は(S601:yes)、S105で押下された十字キー41の方向に応じて、表示させるページデータを変更する(S602)。例えば、2ページ目のページデータを表示しているときに、S105において十字キー41の右方向が押下された場合は、次のページである3ページ目のページデータを表示パネル20に表示させる。また、2ページ目のページデータを表示しているときに、S105において十字キー41の左方向が押下された場合は、前のページである1ページ目のページデータを表示パネル20に表示させる。尚、S601の段階で、表示パネル20には図7に示したように拡大表示画像が表示されている場合がある。この場合は、十字キー41の左右方向の操作にともなって、他のページの標準の大きさの画像が表示される。
【0104】
このように表示させるページデータを更新した後、上述のS105において一つ前のページに戻る操作が行なわれたか否か、即ち、十字キー41の押下された方向が左方向であるか否かを判断する(S603)。S105で戻る操作が行なわれたと判断した場合は(S603:yes)、現在表示中のページに対応するしおり付与テーブル300の「戻る操作回数」を1増加して(S604)、キー入力待機処理に戻る。
【0105】
例えば、4ページ目を表示中にS105において戻る操作が行なわれた場合、S604において現在表示中のページは3ページ目であるので、S604では3ページに対応する「戻る操作回数」が1増加される。
【0106】
S105の段階で戻る操作が行なわれなかったと判断した場合は(S603:no)、そのままキー入力処理へ戻る。
【0107】
拡大表示操作処理について説明する。図15は拡大表示操作処理のフローチャートである。拡大表示操作処理を実行すると先ず、コンテンツファイルのいずれかのページを表示中であるか否かを判断する(S1001)。
【0108】
コンテンツファイルのいずれかのページを表示中でないと判断した場合は(S1001:no)、そのままキー入力待機処理に戻る。
【0109】
コンテンツファイルのいずれかのページを表示中であると判断した場合は(S1001:yes)、そのページが既に拡大表示されているか否かを判断する(S1002)。
【0110】
図7に示したように拡大表示されている場合は(S1002:yes)、そのページの表示させる大きさを標準の大きさに戻して(S1005)、キー入力処理へ戻る。
【0111】
拡大表示されていない場合は(S1005:no)、現在表示中のページを拡大表示させ(S1003)、しおり付与テーブルの現在表示中のページに対応する「拡大操作回数」を1増加させて(S1004)、キー入力待機処理に戻る。
【0112】
手動しおり付与処理について説明する。図16は手動しおり付与処理のフローチャートである。先ず、手動しおり付与処理を開始すると、コンテンツファイルのいずれかのページを表示中であるか否かを判断する(S1201)。
【0113】
コンテンツファイルのいずれかのページを表示中でないと判断した場合は(S1201:no)、キー入力待機処理に戻る。
【0114】
コンテンツファイルのいずれかのページを表示中であると判断した場合は(S1201:yes)、現在表示中のページの手動しおりフラグが立っているか否かを、しおり付与テーブル300を参照して判断する(S1202)。
【0115】
手動しおりフラグが立っていない場合は(S1202:no)、しおり付与テーブル300において、そのページに対する手動しおりフラグを立て(S1203)、そのページに手動しおりマーク99を印し(S1204)、キー入力待機処理に戻る。尚、ここで手動しおりマーク99を印すとは、上述の手動しおりマーク表示部98に手動しおりマーク99を表示することを言う。
【0116】
手動しおりフラグが立っている場合は(S1202:yes)、しおり付与テーブル300において、そのページの手動しおりフラグを削除し(S1205)、そのページの手動しおりマーク99を削除し(S1206)、キー入力待機処理に戻る。
【0117】
このようにして書籍Aの3ページ目を表示中に手動しおり付与ボタンが押下され、「手動しおりフラグ」が立てられたしおり付与テーブル300を図17に示す。図17のしおり付与テーブル300は3ページに対して手動しおりフラグが立てられている。尚、図17中ではフラグが立っている状態を○印で示し、フラグが立っていない状態を×印で示す。
【0118】
しおり一覧表示処理について説明する。図18はしおり一覧表示処理のフローチャートである。先ず、しおり一覧表示処理を実行すると、後述の自動しおり付与処理を実行し、記憶媒体200に記憶されている全てのコンテンツファイルのすべてのページに対して自動しおりフラグの設定を行なう(S1401)。
【0119】
次に、後述のしおりリストの生成処理を実行し、しおりフラグが付されたページのリストであるしおりリストを作成する(S1402)。
【0120】
そして、しおりリストに基づいて、しおり一覧画像を表示パネル20に表示させ(S1403)、キー入力待機処理に戻る。
【0121】
ここで、手動しおり付与処理について説明する。図19は自動しおり付与処理のフローチャートである。自動しおり付与処理を開始すると先ず、変数cに0をセットする(S141)。
【0122】
変数cが、記憶媒体200に記憶されている全コンテンツの数よりも小さいか否かを判断する(S142)。変数cが全コンテンツの数よりも小さくない場合は(S141:no)、しおり一覧表示処理に戻る。
【0123】
変数cが全コンテンツの数よりも小さい場合は(S141:yes)、評価値の計算処理を実行する(S143)。この処理では、一つのコンテンツファイル内の全てのページに対して、しおり付与テーブル300に記憶されている「総閲覧時間」、「拡大操作回数」、「戻る操作回数」に基づいて、「評価値」を算出する。評価値の計算処理の詳細は後述する。
【0124】
次に、その算出された「評価値」に基づいて、そのコンテンツファイルの各ページに対して自動しおりフラグを設定するしおり付与処理を実行する(S144)。しおり付与処理の詳細は後述する。
【0125】
次に変数cを1増加させ(S145)、S142に戻る。このようにS142において変数cが全コンテンツ数よりも小さくないと判断されるまで、S142からS145までの処理が繰り替えされる。即ち、S142からS145までの処理が全てのコンテンツの数だけ繰り返されることにより、全てのコンテンツファイルの各ページに対して自動しおりフラグが設定されることになる。S142からS145までのループの処理では、しおり付与テーブル300の上のコンテンツファイルから順番に処理される。
【0126】
次に、評価値の計算処理について説明する。図20は評価値の計算処理のフローチャートである。評価値の計算処理を開始すると、変数iに0をセットする(S431)。次に変数iが、現在処理中のコンテンツファイルの全ページ数よりも小さいか否かを判断する(S432)。
【0127】
変数iが、全ページ数よりも小さくないと判断した場合は(S432:no)、自動しおり付与処理に戻る。
【0128】
変数iが、全ページ数よりも小さいと判断した場合は(S432:yes)、(i+1)ページ目のページの「評価値」を算出して、しおり付与テーブル300に記憶する(S433)。ここで、「評価値」は、しおり付与テーブル300に記憶されている「総閲覧時間」、「拡大操作回数」、「戻る操作回数」に基づいて算出される。具体的には、「評価値」の値は、「総閲覧時間」の値と、「拡大操作回数」の値を10倍した値と、「戻る操作回数」の値を10倍した値と、を総和した値として算出する。尚、ここでは「総閲覧時間」の重みを1倍、「拡大操作回数」の重みを10倍、「戻る操作回数」の重みを10倍として算出したが、これらの重みは適宜設定を変更しても良い。
【0129】
「評価値」を算出した後、変数iを1増加して(S434)、S432へ戻る。S432において、変数iが、全ページ数よりも小さくなるまで、S432からS434までの処理が繰り替えされることにより、全ページに対する「評価値」が算出されることになる。
【0130】
しおり付与処理について説明する。図21はしおり付与処理のフローチャートである。しおり付与処理を開始すると、先ず、「評価値」が大きい順にページをソートした評価値順リストを作成する。
【0131】
図4のしおり付与テーブル300に示した書籍Aに対して作成した評価値順リストを図22に示す。このように評価値順リストには「評価値」の大きいページから順番に並べられる。
【0132】
次に、しおり付与テーブル300の「自動しおりフラグ」の初期化を行なって、全てのページに対する自動しおりフラグがたっていない状態にする(S442)。次に変数iに0をセットする(S443)。
【0133】
次に変数iが最大しおり数より小さいか否かを判断する(S444)。ここで、最大しおり数とは、予め設定されている自動しおりフラグを立てることのできるページ数のことである。この最大しおり数は、予め設定された定数であってもよいし、例えば、全ページ数の1/3以下の整数のうち最大の整数であっても良い。
【0134】
ここでは、全ページ数の1/3以下の整数のうち最大の整数を最大しおり数として説明する。例えば、書籍Aでは全ページ数が10であるので、最大しおり数は3となる。
【0135】
変数iが最大しおり数よりも小さくないと判断した場合は(S444:no)、自動しおり付与処理に戻る。
【0136】
変数iが最大しおり数よりも小さいと判断した場合は(S444:yes)、評価値順リストの(i+1)番目のページに対する「評価値」が、予め設定されている閾値以上か否かを判断する(S445)。「評価値」が閾値以上でないと判断した場合は(S445:no)、変数iを1増加してS444に戻る。
【0137】
「評価値」が閾値以上であると判断した場合は(S445:yes)、評価値順リストの(i+1)番目のページに対して「自動しおりフラグ」と立てて(S446)、S447へ進む。
【0138】
このように、S444からS447までの処理が最大しおり数だけ繰り返されることにより、評価値の大きいものから、最大しおり数以下の数だけ自動しおりフラグが立てられる。
【0139】
このようにして書籍Aに対して「自動しおりフラグ」が立てられたしおり付与テーブル300を図23に示す。図23に示したしおり付与テーブル300には、評価値順リストの上位3つのページである10ページ、4ページ、7ページに対してしおりフラグが立てられている。尚、図23中ではフラグが立っている状態を○印で示し、フラグが立っていない状態を×印で示す。
【0140】
次にしおりリストの生成処理について説明する。図24はしおりリストの生成処理のフローチャートである。
【0141】
先ず、しおりリストを初期化する(S241)。次に変数iに0をセットして(S242)、変数iが、記憶媒体200に記憶されているコンテンツの全コンテンツ数よりも小さいか否かを判断する(S243)。
【0142】
変数iが全コンテンツ数よりも小さくないと判断した場合は(S243:no)、しおり一覧表示処理に戻る。
【0143】
変数iが全コンテンツ数よりも小さいと判断した場合は(S243:yes)、変数jに0をセットして(S244)、変数jが、しおり付与テーブル300の(i+1)番目のコンテンツファイルの全ページ数よりも小さいか否かを判断する(S245)。
【0144】
変数jが、(i+1)番目のコンテンツファイルの全ページ数よりも小さくない場合は(S245:no)、変数iを1増加して(S251)、S243へ戻る。
【0145】
変数jが、(i+1)番目のコンテンツファイルの全ページ数よりも小さい場合は(S245:yes)、(i+1)番目のコンテンツファイルの(j+1)ページ目に対して手動しおりフラグが立っているか否かを判断する(S246)。
【0146】
手動しおりフラグが立っている場合は(S246:yes)、しおりリストに(i+1)番目のコンテンツファイルの(j+1)ページ目を追加する(S247)。そして変数jを1増加して(S250)、S245へ戻る。
【0147】
手動しおりフラグが立っていない場合は(S246:no)、(i+1)番目のコンテンツファイルの(j+1)ページ目に対して自動しおりフラグが立っているか否かを判断する(S248)。
【0148】
自動しおりフラグが立っている場合は(S248:yes)、しおりリストに(i+1)番目のコンテンツファイルの(j+1)ページ目を追加する(S249)。そして変数jを1増加して(S250)、S245へ戻る。
【0149】
自動しおりフラグが立っていない場合は(S248:no)、変数jを1増加して(S250)、S245へ戻る。
【0150】
S243からS251までの処理が繰り返されることにより、記憶媒体200に記憶された全てのコンテンツファイルに対してS245からS250までの処理が実行されることになる。
【0151】
また、S245からS250までの処理が繰り返されることにより、各コンテンツファイル毎の全てのページに対して、しおりリストに追加する処理が実行されることになる。
【0152】
しおりリストの生成処理により生成されるしおりリストの一例を図25に示す。上述のしおり一覧表示処理(図18参照)のS1403では、このしおりリストに基づいて、図9に示したようなしおり一覧画像が表示される。
【0153】
第一実施形態における記憶媒体200が第一記憶装置、第二記憶装置及び第三記憶装置に相当する。また、表示パネル20が表示手段に相当する。また、自動しおりフラグが立てられたページが第一しおりページに相当する。また、S446において自動しおりフラグをたてるCPU50が第一しおり設定手段に相当する。また、S444において変数iが最大しおり数よりも小さいか否かを判断するCPU50が第一しおりページ数制御手段に相当する。また、S1403においてしおり一覧画像を表示させるCPU50が一覧表示制御手段に相当する。また、しおり一覧画像で表示されるページのタイトルがリンクに相当する。また、S404において選択中のタイトルに対応するページのページデータを表示させるCPU50が表示切替手段に相当する。また、S143において評価値を計算するCPU50が、評価値設定手段に相当する。また、しおり一覧ボタン46が第一指示入力手段に相当する。また、時計60が閲覧時間計測手段に相当する。また、S1003において拡大表示させるCPU50が拡大手段に相当する。また、十字キー41の左方向が押下された場合に、S602において一つ前のページを表示させるCPU50がページ戻り手段に相当する。また、手動しおりフラグが立てられたページが第二しおりページに相当する。また、手動しおり付与ボタン45が第二指示入力手段に相当する。
【0154】
次に第二実施形態について説明する。上述の第一実施形態では図9に示したようにしおり一覧画像の表示の際に、手動しおりフラグが立てられているページと自動しおりフラグが立てられているページとを区別せずに表示させたが、図26に示すように手動しおりフラグが立てられているページと、自動しおりフラグのみがたれられているページとを区別して表示させる。
【0155】
図26に示す例では、ページのタイトルの左に、手動しおりフラグが立てられていることを示す「手」の文字、若しくは、自動しおりフラグのみが立てられていることを示す「自」の文字が表示される。
【0156】
第二実施形態における表示制御装置100の外観及び電気的構成は第一実施形態における表示制御装置100の構成と同様であるので説明を省略する。また、その動作についても第一実施形態と同様のものについては説明を省略する。以下、第一実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0157】
図27は第二実施形態におけるしおり一覧表示処理のフローチャートである。図18に示した第一実施形態におけるしおり一覧表示処理と異なるところは、しおり自動付与処理(S401)を実行した後、後述するしおりリストの生成処理を実行し(S2402)、S2402で生成したしおりリストに基づいて、上述の「手」の文字と「自」の文字とを明示した、しおり一覧画像を表示するところである(S2403)。
【0158】
第二実施形態におけるしおりリストの生成処理について説明する。第二実施形態におけるしおりリストの生成処理のフローチャートを図28に示す。
【0159】
第一実施形態におけるS247とS249(図24参照)が、第二実施形態では異なる。S247の代わりに後述のS2247を実行し、S249の代わりに後述のS2249を実行する。
【0160】
第一実施形態のS247では、単に(j+1)ページ目をしおりリストに追加しただけであるが、第二実施形態のS2247では、(j+1)ページ目をしおりリストに追加すると共に、それに対応させて手動しおりフラグが立てられていることを示す情報をしおりリストに追加する(S2247)。
【0161】
また、第二実施形態のS249では、単に(j+1)ページ目をしおりリストに追加しただけであるが、第二実施形態のS2249では、(j+1)ページ目をしおりリストに追加すると共に、それに対応させて自動しおりフラグのみが立てられていることを示す情報をしおりリストに追加する(S2249)。
【0162】
このように第二実施形態におけるしおりリスト生成処理により生成されるしおりリストを図29に示す。図29に示すように第二実施形態におけるしおりリストには各ページに対応させて、手動しおりフラグが立てられていることを示す情報若しくはそれに対応させて自動しおりフラグのみが立てられていることを示す情報が記憶されている。尚、図29中では、手動しおりフラグが立てられていることを示す情報を「手」の文字で示し、自動しおりフラグのみが立てられていることを示す情報を「自」の文字で示す。
【0163】
このように作成されたしおりリストに基づいて、しおり一覧表示処理のS2403では(図27参照)、自動しおりフラグのみが立てられていることを示す情報あるいは手動しおりフラグが立てられていることを示す情報を取得し、図26に示したようなしおり一覧画面を表示させる。
【0164】
このように、第二実施形態では、しおり一覧画面において、手動でしおり付したページと自動でのみしおりが付されたものを区別して表示することができるので、ユーザは自分で付与したしおりのページがいずれのページであるかを容易に確認することが出来る。
【0165】
次に第三実施形態について説明する。第三実施形態では図30に示すように、上から順番に手動しおりフラグが立てられているページの一覧を表示し、その下に自動しおりフラグのみが立てられているページの一覧を表示する。
【0166】
また、図30に示す例では、ページのタイトルの左に、手動しおりフラグが立てられていることを示す「手」の文字、若しくは、自動しおりフラグのみが立てられていることを示す「自」の文字が表示される。
【0167】
第三実施形態における表示制御装置100の外観及び電気的構成は第一実施形態における表示制御装置100の構成と同様であるので説明を省略する。また、その動作についても第一実施形態と同様のものについては説明を省略する。以下、第一実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0168】
第三実施形態では手動しおりフラグが立てられているページのリストである手動しおりリストと、自動しおりフラグのみが立てられているページのリストである自動しおりリストを作成し、それら2つのしおりリストに基づいてしおり一覧画像を表示する。
【0169】
図31に第三実施形態におけるしおり一覧表示処理のフローチャートを示す。しおり一覧表示処理を開始すると、先ず、しおり自動付与処理を実行する(S1401)。このしおり自動付与処理(S1401)は、第一実施形態におけるしおり自動付与処理と同様であるので説明を省略する。
【0170】
そして、しおりリストの生成処理を実行して、手動しおりリストと自動しおりリストの2つのしおりリストを生成する(S3402)。そして、自動しおりリスト及び手動しおりリストに基づいて、上から順番に手動しおりフラグが立てられているページの一覧を表示し、その下に自動しおりフラグのみが立てられているページの一覧を表示する(S3403)。
【0171】
第三実施形態におけるしおりリストの生成処理について説明する。第三実施形態におけるしおりリストの生成処理のフローチャートを図32に示す。
【0172】
第一実施形態におけるS241、S247とS249(図24参照)が第三実施形態では異なり、S241の代わりに後述のS3241を実行し、S247の代わりに後述のS3247を実行し、S249の代わりに後述のS3249を実行する。
【0173】
また、第一実施形態のS241では、自動も手動も共通のしおりリストの初期化を行なうだけであったが、第三実施形態のS3241では、手動しおりリストと、自動しおりリストの2つのリストがあるので、両方のしおりリストの初期化を行なう(S3241)。
【0174】
また、第一実施形態のS247では、(j+1)ページ目をしおりリストに追加したが、第三実施形態のS3247では、(j+1)ページ目を手動しおりリストに追加する(S3247)。
【0175】
また、第二実施形態のS249では、(j+1)ページ目をしおりリストに追加したが、第二実施形態のS3249では、(j+1)ページ目を自動しおりリストに追加する(S3249)。
【0176】
このように第三実施形態におけるしおりリスト生成処理により生成される手動しおりリストを図33に示し、自動しおりリストを図34に示す。図33に示すように第三実施形態における手動しおりリストには、手動しおりフラグが立てられているページが並べられる。また、図34に示す自動しおりリストには、自動しおりフラグのみが立てられているページが並べられる。
【0177】
このように作成された2つのしおりリストに基づいて、しおり一覧表示処理のS3403では(図27参照)、上から順番に手動しおりフラグが立てられているページの一覧を表示自動し、その下にしおりフラグのみが立てられているページの一覧を表示する。
【0178】
このように、第三実施形態では、しおり一覧画面において、手動でしおりが付されたページが上に表示され、その下に自動でのみしおりが付されたページが表示されるので、ユーザは自分で付与したしおりのページがいずれのページであるかを容易に確認することが出来る。
【0179】
次に第四実施形態について説明する。第四実施形態では図35及び図36に示すように、手動しおりフラグが立てられているページの一覧と、自動しおりフラグのみが立てられているページの一覧とを別々に表示する。
【0180】
図35は手動しおりフラグが立てられているページの一覧の画像である手動しおり一覧画像を表示した表示制御装置100の正面図である。図36は自動しおりフラグが立てられているページの一覧の画像である自動しおり一覧画像を表示した表示制御装置100の正面図である。
【0181】
図35及び図36に示すように第四実施形態における表示制御装置100は、しおり一覧ボタン46の代わりに、手動しおり一覧ボタン46aと自動しおり一覧ボタン46bとが設けられている。
【0182】
第四実施形態における表示制御装置100の電気的構成は第一実施形態から第三実施形態における表示制御装置100の構成と同様であるので説明を省略する。また、その動作についても第一実施形態から第三実施形態と同様のものについては説明を省略する。
【0183】
図37は第四実施形態におけるキー入力待機処理のフローチャートである。S101からS112までの処理は第一実施形態のキー入力待機処理と同様であるので説明を省略する。
【0184】
S112にいて、手動しおり付与操作が行なわれなかったと判断した場合は(S112:no)、手動しおり一覧表示操作が行なわれたか否か、即ち、手動しおり一覧ボタン46aが押下されたか否かを判断する(S4113)。
【0185】
手動しおり一覧表示操作が行なわれたと判断した場合(S4113:yes)、後述する手動しおり一覧表示処理を実行し(S4114)、メイン処理に戻る。
【0186】
手動しおり一覧表示操作が行なわれなかったと判断した場合(S4113:no)、自動しおり一覧表示操作が行なわれたか否か、即ち、自動しおり一覧ボタン46bが押下されたか否かを判断する(S4115)。
【0187】
自動しおり一覧表示操作が行なわれたと判断した場合(S4115:yes)、後述する自動しおり一覧表示操作を実行し(S4116)、メイン処理に戻る。
【0188】
自動しおり一覧表示操作が行なわれなかったと判断した場合は(S4115:no)、そのままメイン処理に戻る。
【0189】
手動しおり一覧表示処理について説明する。図38は手動しおり一覧表示処理のフローチャートである。
【0190】
手動しおり一覧表示処理を開始すると先ず、しおりリストの生成処理を実行する(S3402)。この第四実施形態のしおりリストの生成処理は、第三実施形態で説明したしおりリストの生成処理と同様であるので説明を省略する。
【0191】
S3042では、上述の第三実施形態において説明した手動しおりリストと自動しおりリストとが生成される
次に、S3042で生成された手動しおりリストに基づいて、手動しおり一覧画像を表示して(S4403)、キー入力待機処理に戻る。
【0192】
自動しおり一覧表示処理について説明する。図39は自動しおり一覧表示処理のフローチャートである。
【0193】
自動しおり一覧表示処理を開始すると先ず、しおり自動付与処理を実行し(S1401)、しおりリストの生成処理を実行する(S3401)。この、第四実施形態におけるしおり自動付与処理は、第一実施形態で説明したしおり自動付与処理と同様であるので説明を省略する。また、第四実施形態のしおりリストの生成処理は、第三実施形態で説明したしおりリストの生成処理と同様であるので説明を省略する。
【0194】
S3041では、上述の第三実施形態において説明した手動しおりリストと自動しおりリストとが生成される
次に、S3041で生成された自動しおりリストに基づいて、自動しおり一覧画像を表示して(S4403)、キー入力待機処理に戻る。
【0195】
このように、第四実施形態では、図35及び図36に示すように、手動しおりフラグが立てられているページの一覧と、自動しおりフラグのみが立てられているページの一覧とを別々に表示するので、ユーザは自分で付与したしおりのページがいずれのページであるかを容易に確認することが出来る。
【0196】
次に第五実施形態について説明する。尚、第五実施形態においても、第一実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0197】
第五実施形態では図17に示したしおり決定テーブル300を使用するのではなく、図40に示すしおり決定テーブル305を使用する。
【0198】
しおり決定テーブル305について説明する。各コンテンツのページ毎に「拡大操作回数」、「操作日」、「評価値」、「自動しおりフラグ」、「手動しおりフラグ」を示す情報が対応付けて記憶されている。
【0199】
本実施形態の拡大表示操作処理のフローチャートを図41に示す。第一実施形態における拡大表示操作処理とことなるところは、S1004の後に、次に説明するS5005を実行するところである。
【0200】
S5005において、拡大操作が実行された時刻を時計60から取得し、その履歴をしおり決定テーブル305の「操作日」に記憶する。すなわち、「操作日」には、過去に拡大操作が実行された時刻が全て記憶されることになる。S5005を終了するとキー入力待機処理に戻る(図11参照)。
【0201】
尚、本実施形態においては説明を簡単にするために、拡大操作の回数のみに着目し、評価値を算出するものとして説明する。したがって、第一実施形態のように「総閲覧時間」、「戻る操作回数」については考慮していない。
【0202】
次に、第五実施形態における評価値の計算処理について説明する。図42に第五実施形態における評価値の計算処理のフローチャートを示す。
【0203】
第一実施形態における評価値の計算処理と異なるところは、S433(第一実施形態)を実行する代わりに、次に説明するS51〜S55を実行することである。
【0204】
S432において、上述の変数iが全てのページよりも小さいと判断した場合(S432:yes)、先ず現在の時刻を時計60から取得する(S51)。
【0205】
次に、変数jに1をセットし、(i+1)番目のページの評価値を0にする(S52)。
【0206】
次に、変数jが(i+1)番目のページに対応する拡大操作回数よりも小さいか否かを判断する(53)。変数jが(i+1)番目のページに対応する拡大操作回数よりも小さい場合は(S53:yes)、(i+1)番目のページに対応し、且つ、しおり付与テーブル305の「操作日」のj番目に記憶されている拡大操作の履歴の時刻と、S51で取得した現在の時刻に基づいて、評価値の基になるある値を算出する。ここで、このある値は次のように算出される。
【0207】
先ず履歴の時刻と現在の時刻とに基づいて経過日数を算出する。例えば、履歴の時刻が「2006/02/01 12:03」で、現在の時刻が「2006/02/02 0:22」であったとすると経過日数は1として算出する。
【0208】
そして、上述のある値は1/(経過日数+1)として算出する。即ち、「2006/02/01 12:03」で、現在の時刻が「2006/02/02 0:22」であった場合は経過日数が1であるので、ある値として1/2、即ち0.5が求められる。
【0209】
このように求めたある値を、現在記憶されている(i+1)番目の評価値に加算して、(i+1)番目の評価値を更新する(S54)。
【0210】
次に、変数jの値を1増加させ(S55)、S53に戻る。このようにS53において、変数jが拡大操作回数より大きくなるまで、S53からS55が繰り返されることにより、(i+1)番目の評価値が算出される。
【0211】
S53において、変数jの値が拡大操作回数よりも大きいと判断された場合は(S434)は進み、変数iが1増加されるので、次のページの評価値が算出されることになる。
【0212】
このように第五実施形態によれば、操作日が古い拡大操作については、評価値の値に寄与する割合が小さくなるので、比較的現在の時刻に近い時刻に操作された拡大操作が多いページに自動しおりフラグがたれられ易くなる。
【0213】
上述の第一実施形態では、記憶媒体200がしおり付与テーブル300を記憶するものとして説明したが、表示制御装置100にハードディスク等の補助記憶部を設け、そこにしおり付与テーブル300を記憶するようにしても良い。または、表示制御装置100にサーバと通信を行なう通信部を設け、外部のサーバにしおり付与テーブル300を記憶するようにしても良い。
【0214】
また、上述の第一実施形態では、コンテンツファイル毎に最大しおり数が設定されているものとして説明したが、コンテンツファイル毎に最大しおり数を設定するのではなく、記憶媒体200に記憶されている全てのコンテンツファイルに共通に最大しおり数を設定して、コンテンツファイル毎の自動しおりフラグが立てられるページの数の合計がその最大しおり数を超えないように制御しても良い。
【0215】
また、上述の第一実施形態では、評価値に基づいて自動しおりフラグを立てるものとして説明したが、評価値を算出せずに、拡大操作等の特定の操作が一度でも行なわれたらそのページに自動しおりフラグを立てるようにしても良い。
【0216】
また、上述の第一実施形態では、「総閲覧時間」、「拡大操作回数」、「戻る操作回数」の値に基づいて算出される評価値に基づいて、自動しおりフラグを立てるものとして説明したが、「総閲覧時間」だけに基づいて評価値を算出してもよい。また、「拡大操作回数」だけに基づいて評価値を算出してもよい。また、「戻る操作回数」だけに基づいて評価値を算出してもよい。
【0217】
また、上述の第一実施形態では、しおり一覧の表示順序はコンテンツ毎のページ数が若い順としているが、算出した評価値を用いて評価値順にソートして一覧表示しても良い。その場合には、コンテンツ毎に評価値順としても良いし、全てのしおりの間での評価値順としても良い。
【0218】
また、上述の第一実施形態では、しおり一覧表示操作が行なわれたときに、評価値に基づいて第一しおりページを自動的に設定するものとして説明したが、常に評価値を監視し評価値が更新されるたびに第一しおりページを設定するようにしても良い。しかし、常に評価値を監視し評価値が更新されるたびに第一しおりページを設定する場合は、処理の負荷が余分にかかる。
【0219】
また、上述の第五実施形態では、拡大操作回数に応じて評価値を算出したが他の操作の操作回数に応じて評価値を算出しても良い。例えば戻り操作回数に応じて、その経過日数を考慮して評価値を算出して良い。
【0220】
また、本発明でいう表示制御装置とは、第一実施形態のように、画像を表示させる表示手段を一体に備えていても良いし、デスクトップ型のPCのように別体の表示手段に表示させる画像を制御するものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0221】
【図1】表示制御装置100を正面から見たときの概観図。
【図2】表示制御装置100の電気的構成を示すブロック図。
【図3】コンテンツファイルの一例の構成を示す模式図。
【図4】しおり付与テーブル300の構成を模式的に示す模式図。
【図5】目次画像を表示した表示制御装置100の正面図。
【図6】コンテンツ画像を表示した表示制御装置100の正面図。
【図7】拡大表示画像を表示した表示制御装置100の正面図。
【図8】この手動しおりマーク99が印されたページを表示した表示制御装置100の正面図。
【図9】しおり一覧画像を表示した表示制御装置100の正面図。
【図10】メイン処理のフローチャート。
【図11】キー入力待機処理のフローチャート。
【図12】十字キーの上下操作処理のフローチャート。
【図13】決定ボタン処理のフローチャート。
【図14】ページめくり実行処理のフローチャート。
【図15】拡大表示操作処理のフローチャート。
【図16】手動しおり付与処理のフローチャート。
【図17】書籍Aの3ページ目に「手動しおりフラグ」が立てられたしおり付与テーブル300。
【図18】しおり一覧表示処理のフローチャート。
【図19】自動しおり付与処理のフローチャート。
【図20】評価値の計算処理のフローチャート。
【図21】しおり付与処理のフローチャート。
【図22】書籍Aに対して作成した評価値順リスト。
【図23】書籍Aに対して「自動しおりフラグ」が立てられたしおり付与テーブル300。
【図24】しおりリストの生成処理のフローチャート。
【図25】しおりリストの生成処理により生成されるしおりリストの一例。
【図26】第二実施形態におけるしおり一覧画像を表示した表示制御装置100の正面図。
【図27】第二実施形態におけるしおり一覧表示処理のフローチャート。
【図28】第二実施形態におけるしおりリストの生成処理のフローチャート。
【図29】第二実施形態におけるしおりリスト。
【図30】第三実施形態におけるしおり一覧画像を表示した表示制御装置100の正面図。
【図31】第三実施形態におけるしおり一覧表示処理のフローチャート。
【図32】第三実施形態におけるしおりリストの生成処理のフローチャート。
【図33】第三実施形態におけるしおりリスト生成処理により生成される手動しおりリスト。
【図34】第三実施形態におけるしおりリスト生成処理により生成される自動しおりリスト。
【図35】手動しおり一覧画像を表示した表示制御装置100の正面図。
【図36】自動しおり一覧画像を表示した表示制御装置100の正面図。
【図37】第四実施形態におけるキー入力待機処理のフローチャート。
【図38】手動しおり一覧表示処理のフローチャート。
【図39】自動しおり一覧表示処理のフローチャート。
【図40】第五実施形態におけるしおり付与テーブル305。
【図41】第五実施形態における拡大表示操作処理のフローチャート。
【図42】第五実施形態における評価値の計算処理のフローチャート。
【符号の説明】
【0222】
20 表示パネル
30 枠体
40 操作部
41 十字キー
42 決定ボタン
43 目次ボタン
44 拡大ボタン
45 手動しおり付与ボタン
46 しおり一覧ボタン
46a 手動しおり一覧ボタン
46b 自動しおり一覧ボタン
50 CPU
51 ROM
52 RAM
60 時計
90 読込部
100 表示制御装置
200 記憶媒体
300、305 しおり付与テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一記憶装置に記憶されたコンテンツファイルに基づいて、文字や画像からなるコンテンツをページごとに表示手段に表示可能な表示制御装置において、
所定の条件を満たしたページを第一しおりページとして設定する第一しおり設定手段と、
前記第一しおり設定手段により、第一しおりページとして設定されるページ数を所定数以下に制御する第一しおりページ数制御手段と、
前記第一しおりページに対するリンクを一覧にして前記表示手段に表示させる一覧表示制御手段と、
前記一覧からいずれかのリンクが選択された場合に、その選択されたリンク先のページを前記表示手段に表示させる表示切替手段とを備えた表示制御装置。
【請求項2】
前記第一しおりページ数制御手段は、前記コンテンツファイル毎に前記第一しおりページのページ数を所定数以下に制御することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記第一記憶装置に記憶されたコンテンツファイルの各ページに対して、評価値を設定する評価値設定手段を備え、
前記第一しおり設定手段は、前記評価値が所定の閾値を超えるページを前記第一しおりページとして設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記評価値設定手段は、前記コンテンツファイルの各ページに対して設定した評価値を、各ページに対応付けて第二記憶装置に記憶させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第一しおり設定手段は、いずれのページを前記第一しおりページとして設定したかを第三記憶装置に記憶させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記リンクの一覧を前記表示手段に表示させるためのユーザの指示が入力される第一指示入力手段を備え、
前記第一しおり設定手段は、前記第一指示入力手段によりユーザの指示が入力されると、前記第一しおりページを設定し、
前記一覧表示制御手段は、前記第一しおり設定手段によりしおりページが設定された後、前記リンクの一覧を表示させることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記コンテンツファイルの各ページの閲覧時間を計測する閲覧時間計測手段を備え、
前記評価値設定手段は、前記閲覧時間計測手段により計測された前記閲覧時間の累積値を、前記評価値として各ページに対して設定することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記表示手段による表示を拡大する拡大手段を備え、
前記評価値設定手段は、前記拡大手段により拡大された回数の累積値を、前記評価値として各ページに対して設定することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記コンテンツファイルのいずれかのページである第一ページの表示から、その第一ページの一つ前のページである第二ページの表示に切り替えるページ戻り手段を備え、
前記評価値設定手段は、前記第一ページの表示中に前記ページ戻り手段により前記第二ページに切り替えられた回数である戻り回数の累積値を、前記評価値として前記二ページに対して設定することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記コンテンツファイルの各ページの閲覧時間を計測する閲覧時間計測手段と、
前記表示手段による表示を拡大する拡大手段と、
前記コンテンツファイルのいずれかのページである第一ページの表示から、その第一ページの一つ前のページである第二ページの表示に切り替えるページ戻り手段とを備え、
前記評価値設定手段は、前記閲覧時間計測手段により計測された前記閲覧時間の累積値と前記拡大手段により拡大された回数の累積値と前記第一ページの表示中に前記ページ戻り手段により前記第二ページに切り替えられた回数である戻り回数の累積値とに基づいて算出した算出値を前記評価値として、前記第二ページに対して設定することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項11】
各ページに対応して所定の操作が行なわれる度に、その時刻を記憶する時刻記憶手段を備え、
前記評価値設定手段は、前記時刻記憶手段に記憶された各時刻に対して、前記時刻記憶手段に記憶された時刻からの経過時間が短いものほど大きくなるように設定した値を算出し、その算出した値すべてを合計した値を前記評価値として設定することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項12】
前記コンテンツファイルのページを第二しおりページとして設定するためのユーザの指示が入力される第二指示入力手段と、
前記コンテンツファイルのいずれかのページの表示中に前記第二指示入力手段に前記指示が入力されたとき、そのページを第二しおりページとして設定する第二しおりページ設定手段とを備え、
前記一覧表示制御手段は、前記第二しおりページに対するリンクと、前記第一しおりページに対するリンクとの両方のリンクを一覧にして表示することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項13】
前記一覧表示制御手段は、前記第二しおりページに対するリンクと、前記第一しおりページに対するリンクとを区別して表示することを特徴とする請求項12記載の表示制御装置。
【請求項14】
第一記憶装置に記憶されたコンテンツファイルに基づいて、文字や画像からなるコンテンツをページごとに切換えて表示手段に表示させる表示制御装置のコンピュータを、
所定の条件を満たしたページを第一しおりページとして設定する第一しおり設定手段と、
前記第一しおり設定手段により、第一しおりページとして設定されるページ数を所定数以下に制御する第一しおりページ数制御手段と、
前記第一しおりページに対するリンクを一覧にして前記表示手段に表示させる一覧表示制御手段と、
前記一覧からいずれかのリンクが選択された場合に、その選択されたリンク先のページを前記表示手段に表示させる表示切替手段として機能させる表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公開番号】特開2007−264752(P2007−264752A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−85592(P2006−85592)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】