表示板
【課題】安価に、より立体感のある表示体を表示することができる表示板を提供する。
【解決手段】 透明基板23の背面の表示体の表示領域R1を除いた部分であって、かつ表示体の表示領域R1の周縁部分に透明層24を介してメタル層25が設けられている。また、透明基板23−透明層24間の表示体の表示領域R1とメタル25の表示体の表示領域R1側の縁E1よりも外側であって、かつ縁E1から一定距離L内の領域R2とを除いた部分に遮光層26が設けられている。
【解決手段】 透明基板23の背面の表示体の表示領域R1を除いた部分であって、かつ表示体の表示領域R1の周縁部分に透明層24を介してメタル層25が設けられている。また、透明基板23−透明層24間の表示体の表示領域R1とメタル25の表示体の表示領域R1側の縁E1よりも外側であって、かつ縁E1から一定距離L内の領域R2とを除いた部分に遮光層26が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示板に係り、特に板状の光透過基板に表示体が表示された表示板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述した従来の表示板としては、例えば図1に示すように、車両に搭載されたスピードメータ10やタコメータ11などのメータに用いられる文字板が一般的に知られている。これらメータ10、11は、図2に示すように、表面に目盛、数字、文字又は記号等の表示体が設けられた表示板としての文字板12と、この文字板12の正面に配置される指針13と、文字板12の背面に配置され、例えば車速やエンジン回転数などの計測量に応じて指針13を駆動する内機14と、文字板12の背面に設けられ内機14が搭載される配線板15と、この配線板15上に搭載されるとともに背面から文字板12を照らす光源16と、光源16からの光を文字板12に反射する反射面17とを備えている。
【0003】
さらにメータは、上述した文字板12、指針13、配線板15、反射面17を収容するケース18と、ケース18の背面を覆う裏カバー19と、ケースの18の正面を覆う表ガラス20とを備えている。
【0004】
上述した文字板12は一般的に図11に示すような構成となっている。文字板12は、板状の光透過板121から構成されている。この光透過板121の正面には、上記目盛、数字、文字、記号などの表示体を透光性の顔料で印刷して設けた表示印刷層122が積層されている。また、この光透過板121の正面の前記表示体の表示領域を除いた部分には2度にわたって遮光性の顔料を印刷して設けた2段の遮光印刷層123が積層されている。また、この遮光印刷層123の正面には、文字板12の地色が印刷された装飾印刷層124が積層されている。さらに、光透過板121の背面の表示印刷層122と対向する部分には、調光印刷層125が積層されている。調光印刷層125は、背面から光透過板121、表示印刷層122を通過する光量を調整するための層であり、例えば網点や、白色が印刷されている。
【0005】
以上の構成によれば、昼間は正面からの自然光により文字板12が照らされて表示体を視認することができる。夜は背面からの光源16により文字板12が照らされて表示体が光輝して表示体を視認することができる。
【0006】
しかしながら、図11に示すような構成の文字板12では、装飾効果が不足するという問題点があった。そこで、例えば特許文献1に示される方法にて、文字板12上の表示体を立体的に表示して、装飾効果を向上させたものが考えられている。特許文献1に記載された方法によれば、ベース層(=光透過板)の正面に透明凹凸印刷を施している。透明凹凸印刷は、表示体の陰影部分に一定方向に沿った平行直線状の凹凸が形成され、陰影部分以外は凹凸が形成されず平坦になるように施されている。この透明凹凸印刷層の凹凸部と、この凹凸部以外の平坦な部分との光反射条件が異なる結果、凹凸部分である表示体の陰影部が暗く見え、表示体が浮き上がって見える。
【特許文献1】特開平5−113763号公報
【特許文献2】実開平5−38529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、表示体の陰影部を暗く見せるだけで、立体的表示には不足している。しかも透明凹凸印刷を施す必要があり工法上特殊であり、コスト的に問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、安価に、より立体感のある表示体を表示することができる表示板を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、板状の光透過基板に表示体が表示された表示板であって、前記光透過基板の背面の前記表示体の表示領域を除いた部分であって、かつ前記表示体の表示領域の周縁部分に透明層を介して光反射層が設けられたことを特徴とする表示板に存する。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、正面から光透過基板に入射して光反射層で反射した光の中には、直ぐに視認者視線に到達するものもあれば、その後光透過基板の正面と光反射層との間で1回反射した後、視認者視点に到達するものもある。また、光透過板の正面と光反射層との間で2回反射した後、視認者視点に到達するものもあれば、3回反射した後、視認者視点に到達するものもある。このため、光反射層の実像に加えて、複数の光反射層の虚像が反射経路に応じた距離毎に視認される。また、正面から光透過基板に入射して光反射層で反射した光の中には、光透過基板−透明層の境界と光反射層との間で1回反射した後、視認者視点に到達するものもあれば、2回反射した後、視認者視点に到達するものもある。このため、透明層を設けることにより、より反射経路が増えて、表示体を縁取る光反射層の虚像がより多く視認される。従って、表示体を縁取った光反射層の実像に加えて、複数の光反射層の虚像が視認されるため、透明凹凸印刷など特殊な工法を施さなくても表示体が立体的に視認される。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記光反射層が金属調処理で形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示に存する。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、光反射層が金属調処理で形成されているため、確実に光反射層で光を反射できると共に意匠性向上を図ることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、前記光透過基板−前記透明層間の前記表示体の表示領域と前記光反射層の前記表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ前記縁から一定距離内の領域とを除いた部分に遮光層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示板に存する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、遮光層が、光透過基板−透明層間の表示体の表示領域と光反射層の表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ縁から一定距離内の領域とを除いた部分に設けられている。以上の構成によれば、表示体を縁取る一定距離幅の光反射層の虚像が複数視認される。
【0015】
請求項4記載の発明は、前記光透過基板の正面の前記表示体の表示領域と前記光反射層間の前記表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ前記縁から一定距離内の領域とを除いた部分に遮光層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示板に存する。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、遮光層が、光透過基板の正面の表示体の表示領域と光反射層間の表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ縁から一定距離内の領域とを除いた部分に設けられている。以上の構成によれば、表示体を縁取る一定距離幅の光反射層の虚像が複数視認される。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、表示体を縁取った光反射層の実像に加えて、複数の光反射層の虚像が視認されるため、透明凹凸印刷など特殊な工法を施さなくても表示体が立体的に視認されるので、安価に、より立体感のある表示体を表示することができる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、光反射層が金属調処理で形成されているため、確実に光反射層で光を反射できると共に意匠性向上を図ることができる。
【0019】
請求項3及び4記載の発明によれば、表示体を縁取る一定距離幅の光反射層の虚像が複数視認されるので、より立体感のある表示体を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、例えば図1に示すように車両に搭載されたスピードメータ10やタコメータ11などのメータに用いられる文字板12(=表示板)について説明する。これらメータ10、11は、図2に示すように、文字板12、指針13、内機14、配線板15、光源16、反射面17、ケース18、裏カバー19及び表ガラス20を備えている。詳しい構成については、図2について上述した背景技術ですでに説明したのでここでは詳細な説明は省略する。
【0021】
次に文字板12について説明する。図3は、図1に示す文字板12の正面概略図である。図4(a)は、図3に示す文字板12のIII部分拡大図であり、(b)は図3に示す文字板12のII−II線部分断面図である。図3に示すように、文字板12には、目盛21、数字22といった様々な表示体が表示されている。図4に示すように、文字板12は光透過性を有する合成樹脂若しくはアクリルなどの材料により形成された板状の透明基板23(=光透過基板)を備えている。透明基板23には、透明層24を介してメタル層25(=光反射層)が設けられている。
【0022】
この透明層24及びメタル層25は、透明基板23の背面の目盛21、数字22といった表示体の表示領域R1(図5の一点鎖線で示す領域)が切り欠かれて形成されている。つまり、透明層24及びメタル層25は、表示体の表示領域R1を除いた部分であって、かつ少なくとも表示体の表示領域R1の周縁部分に設けられている。上記透明層24は、例えば透明基板23の背面上に透明樹脂を印刷して形成される。メタル層25は、例えばミクロンオーダの金属片(アルミ片、クロム片など)が含有されたインクを印刷して形成される。
【0023】
また、図4に示すように、透明基板23−透明層24間には、遮光層26が設けられている。遮光層26は、透明基板23−透明層24間の表示体の表示領域R1(図5の一点鎖線で示す領域)と、メタル層25の表示体の表示領域R1側の縁E1よりも外側であって、かつ縁E1から一定距離L内の領域R2(図5の斜線で示す領域)とを除いた部分に設けられている。遮光層26は、文字板の地色としての例えば金属色の光遮光性のインクを印刷して形成される。また、透明基板23の背面には、メタル層25の上から表示体の表示色である例えばスモーク色などの光透過性のインクが印刷された表示層27が積層されている。
【0024】
以上の構成によれば正面から視認すると、図5に示すように、表示体の表示領域R1には、透明基板23を介して表示層27が視認される。また、表示体の表示領域R1の周縁部分である領域R2には、透明基板23及び透明層24を介してメタル層25が視認される。さらに、表示体の表示領域R1及び領域R2以外の部分には、透明基板23を介して遮光層26が視認される。
【0025】
以上の構成の文字板12の正面から入射される光について図6及び図7を参照して以下説明する。正面から透明基板23に入射してメタル層25で反射した光LLの中には、図6に示すように、直ぐに視認者視点eyeに到達する光LL1もあれば、その後透明基板23の正面とメタル層25との間で1回反射した後、視認者視点eyeに到達する光LL2もある。また図示はしないが、透明基板23の正面とメタル層25との間で2回反射した後、視認者視点eyeに到達する光もあれば、3回反射した後、視認者視点eyeに到達する光もある。即ち、正面から透明基板23に入射された光が視認者視点eyeに到達するまでの反射経路は複数ある。このため、メタル層25の実像に加えて、複数のメタル層25の虚像VIが複数の反射経路に応じた距離毎に視認される。
【0026】
次に、虚像VIに見える位置について説明する。まず、図6に示すように、正面から透明基板23に入射してメタル層25の縁E1で反射する光LLについて考えてみる。縁E1で反射して直ぐに視認者視点eyeに到達する光LL1によって視認者はメタル層25の縁E1の実像を視認する。一方、縁E1で反射した後、透明基板23の正面で反射し、メタル層25の点P1で反射してから視認者視点eyeに到達する光LL2によって視認者は視認者視点eyeとメタル層25上の点P1とを結ぶ直線上の点P1から距離L1だけ離れた位置にメタル層25の縁E1の虚像を視認する。距離L1は、光LLがメタル層25の縁E1で反射されてからメタル層25の点P1に到達するまでの光路距離に等しい。
【0027】
また、正面から透明基板23に入射してメタル層25で反射した光LLの中には、図7に示すように、直ぐに視認者視点eyeに到達する光LL1もあれば、その後透明基板23−透明層24の境界とメタル層25との間で1回反射した後、視認者視点eyeに到達する光LL3もあれば、2回反射した後、視認者視点eyeに到達する光LL4もある。同様に、図示しないが3回反射した後、視認者視点eyeに到達するものもあれば、4回、5回…と反射した後、視認者視点eyeに到達する光もある。このため、透明層24を設けることにより、より反射経路が増えて、より多くの表示体を縁取るメタル層25の虚像VIが視認される。
【0028】
次に、虚像VIに見える位置について説明する。まず、図7に示すように、正面から透明基板23に入射してメタル層25の縁E1で反射する光LLについて考えてみる。縁E1で反射して直ぐに視認者視点eyeに到達する光LL1によって視認者は、メタル層25の縁E1の実像を視認する。一方、縁E1で反射した後に透明基板23−透明層24の境界で反射してメタル層25の点P2で反射してから視認者視点eyeに到達する光LL3によって視認者は、視認者視点eyeとメタル層25上の点P2とを結ぶ直線上の点P2から距離L2だけ離れた位置にメタル層25の縁E1の虚像を視認する。距離L2は、光LLがメタル層25の縁E1で反射されてからメタル層25の点P2に到達するまでの光路距離に等しい。
【0029】
また、縁E1で反射した後に透明基板23−透明層24の境界とメタル層25との間で2回反射してメタル層25の点P3で反射してから視認者視点eyeに到達する光LL4によって視認者は視認者視点eyeとメタル層25上の点P3とを結ぶ直線上の点P3から距離L3だけ離れた位置にメタル層25の縁E1の虚像を視認する。距離L3は、光LLがメタル層25の縁E1で反射されてからメタル層25の点P3に到達するまでの光路距離に等しい。
【0030】
従って、図4(a)に示すように、メタル層25の縁E1の実像RIeに加えて、複数のメタル層25の縁E1の虚像VIeが重なって視認される。また、遠く見える虚像VIeほど実像RIeに対して外側に離れて見える。また、反射回数が多く、遠くに見える虚像VIeほど薄く見える。このため、透明凹凸印刷など特殊な工法を施さなくても表示体が立体的に視認され、安価に、より立体感のある表示体を表示することができる。図8(a)は、図4に示す構成の文字板12を実際に作成して、正面から写真を取ったものであり、図8(b)は図8(a)の部分拡大図である。同図からも明らかなように、表示体が立体的に視認されている。
【0031】
上述した文字板12によれば、光反射層であるメタル層25が金属で形成されているため、確実にメタル層25で光を反射できると共に意匠性向上を図ることができる。
【0032】
上述した文字板12によれば、遮光層26が、透明基板23−透明層24間の表示体の表示領域R1とメタル層25の縁E1よりも外側であって、かつ縁E1から一定距離L内の領域R2とを除いた部分に設けられている。従って、表示体を縁取る一定距離L1幅にメタル層25の虚像が複数視認され、表示体の周縁が強調されて、より立体感のある表示体を表示することができる。
【0033】
なお、上述した実施形態によれば、透明基板23−透明層24との間に遮光層26を設けていたが、本発明はこの限りではない。図9に示すように、透明基板23の正面の表示体の表示領域R1とメタル層25の縁E1よりも外側であって、かつ縁E1から一定距離L内の領域R2とを除いた部分に遮光層26を設けても図4に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0034】
また、上述した実施形態によれば、遮光層26を設けていたが、本発明はこの限りではない。例えば、図10に示すように、遮光層26を設けないことも考えられる。この場合も、表示体の表示領域R1を除いた部分に施されたメタル層25の実像に加えて、虚像が複数視認されることにより、立体感のある表示体を表示することができる。
【0035】
また、上述した実施形態によれば、透明基板23の背面には、メタル層25の上から表示層27が設けられていたが、本発明はこの限りではない。例えば、図9及び図10に示すように、表示体に着色する必要がなければ、表示層27を設けなくてもよい。
【0036】
また、上述した実施形態によれば、光反射層としてのメタル層25を金属で形成していたが、本発明はこの限りではない。光反射層とは光を反射する部材であればよく、例えば白色印刷であってもよい。
【0037】
また、上述した実施形態によれば、透明層24及び光反射層であるメタル層25を印刷により設けていたが、本発明はこの限りではない。その他に、蒸着、塗装、転写、シート貼付などにより透明層24及びメタル層25を設けることも考えられる。
【0038】
また、上述した実施形態によれば、メタル層25は、透明基板23の背面の表示体の表示領域R1を除いた部分全体に設けられていたが、本発明はこの限りではない。メタル層25は、透明基板23の背面の表示体の表示領域R1を除いた部分であって、かつ少なくとも表示体の周縁に相当する部分に設けていればよい。
【0039】
また、上述した実施形態によれば、光透過基板を透明基板23で構成していたが、本発明はこの限りではない。つまり、光透過基板は、光透過性の基板であればよく、メタル層25の虚像を視認できる程度の透明度を持っていれば多少着色したものであってもよい。
【0040】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の表示板としての文字板を組み込んだメータの正面図である。
【図2】図1に示すメータのI−I線断面図である。
【図3】図1に示す文字板12の正面概略図である。
【図4】(a)は図3に示す文字板のIII部分拡大図であり、(b)は図3に示す文字板のII−II線部分断面図である。
【図5】図3に示す文字板のV部分拡大図である。
【図6】図4に示す文字板のVI部分拡大図である。
【図7】図4に示す文字板のVI部分拡大図である。
【図8】(a)は図2に示す構成の文字板12を実際に作成して、正面から写真を取ったものであり、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図9】他の実施形態における図3に示す文字板のII−II線部分断面図である。
【図10】他の実施形態における図3に示す文字板のII−II線部分断面図である。
【図11】従来の表示板としての文字板の部分断面図である。
【符号の説明】
【0042】
12 文字板(表示板)
21 目盛(表示体)
22 数字(表示体)
23 透明基板(光透過基板)
24 透明層
25 メタル層
26 遮光層
L 一定距離
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示板に係り、特に板状の光透過基板に表示体が表示された表示板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述した従来の表示板としては、例えば図1に示すように、車両に搭載されたスピードメータ10やタコメータ11などのメータに用いられる文字板が一般的に知られている。これらメータ10、11は、図2に示すように、表面に目盛、数字、文字又は記号等の表示体が設けられた表示板としての文字板12と、この文字板12の正面に配置される指針13と、文字板12の背面に配置され、例えば車速やエンジン回転数などの計測量に応じて指針13を駆動する内機14と、文字板12の背面に設けられ内機14が搭載される配線板15と、この配線板15上に搭載されるとともに背面から文字板12を照らす光源16と、光源16からの光を文字板12に反射する反射面17とを備えている。
【0003】
さらにメータは、上述した文字板12、指針13、配線板15、反射面17を収容するケース18と、ケース18の背面を覆う裏カバー19と、ケースの18の正面を覆う表ガラス20とを備えている。
【0004】
上述した文字板12は一般的に図11に示すような構成となっている。文字板12は、板状の光透過板121から構成されている。この光透過板121の正面には、上記目盛、数字、文字、記号などの表示体を透光性の顔料で印刷して設けた表示印刷層122が積層されている。また、この光透過板121の正面の前記表示体の表示領域を除いた部分には2度にわたって遮光性の顔料を印刷して設けた2段の遮光印刷層123が積層されている。また、この遮光印刷層123の正面には、文字板12の地色が印刷された装飾印刷層124が積層されている。さらに、光透過板121の背面の表示印刷層122と対向する部分には、調光印刷層125が積層されている。調光印刷層125は、背面から光透過板121、表示印刷層122を通過する光量を調整するための層であり、例えば網点や、白色が印刷されている。
【0005】
以上の構成によれば、昼間は正面からの自然光により文字板12が照らされて表示体を視認することができる。夜は背面からの光源16により文字板12が照らされて表示体が光輝して表示体を視認することができる。
【0006】
しかしながら、図11に示すような構成の文字板12では、装飾効果が不足するという問題点があった。そこで、例えば特許文献1に示される方法にて、文字板12上の表示体を立体的に表示して、装飾効果を向上させたものが考えられている。特許文献1に記載された方法によれば、ベース層(=光透過板)の正面に透明凹凸印刷を施している。透明凹凸印刷は、表示体の陰影部分に一定方向に沿った平行直線状の凹凸が形成され、陰影部分以外は凹凸が形成されず平坦になるように施されている。この透明凹凸印刷層の凹凸部と、この凹凸部以外の平坦な部分との光反射条件が異なる結果、凹凸部分である表示体の陰影部が暗く見え、表示体が浮き上がって見える。
【特許文献1】特開平5−113763号公報
【特許文献2】実開平5−38529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、表示体の陰影部を暗く見せるだけで、立体的表示には不足している。しかも透明凹凸印刷を施す必要があり工法上特殊であり、コスト的に問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、安価に、より立体感のある表示体を表示することができる表示板を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、板状の光透過基板に表示体が表示された表示板であって、前記光透過基板の背面の前記表示体の表示領域を除いた部分であって、かつ前記表示体の表示領域の周縁部分に透明層を介して光反射層が設けられたことを特徴とする表示板に存する。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、正面から光透過基板に入射して光反射層で反射した光の中には、直ぐに視認者視線に到達するものもあれば、その後光透過基板の正面と光反射層との間で1回反射した後、視認者視点に到達するものもある。また、光透過板の正面と光反射層との間で2回反射した後、視認者視点に到達するものもあれば、3回反射した後、視認者視点に到達するものもある。このため、光反射層の実像に加えて、複数の光反射層の虚像が反射経路に応じた距離毎に視認される。また、正面から光透過基板に入射して光反射層で反射した光の中には、光透過基板−透明層の境界と光反射層との間で1回反射した後、視認者視点に到達するものもあれば、2回反射した後、視認者視点に到達するものもある。このため、透明層を設けることにより、より反射経路が増えて、表示体を縁取る光反射層の虚像がより多く視認される。従って、表示体を縁取った光反射層の実像に加えて、複数の光反射層の虚像が視認されるため、透明凹凸印刷など特殊な工法を施さなくても表示体が立体的に視認される。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記光反射層が金属調処理で形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示に存する。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、光反射層が金属調処理で形成されているため、確実に光反射層で光を反射できると共に意匠性向上を図ることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、前記光透過基板−前記透明層間の前記表示体の表示領域と前記光反射層の前記表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ前記縁から一定距離内の領域とを除いた部分に遮光層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示板に存する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、遮光層が、光透過基板−透明層間の表示体の表示領域と光反射層の表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ縁から一定距離内の領域とを除いた部分に設けられている。以上の構成によれば、表示体を縁取る一定距離幅の光反射層の虚像が複数視認される。
【0015】
請求項4記載の発明は、前記光透過基板の正面の前記表示体の表示領域と前記光反射層間の前記表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ前記縁から一定距離内の領域とを除いた部分に遮光層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示板に存する。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、遮光層が、光透過基板の正面の表示体の表示領域と光反射層間の表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ縁から一定距離内の領域とを除いた部分に設けられている。以上の構成によれば、表示体を縁取る一定距離幅の光反射層の虚像が複数視認される。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、表示体を縁取った光反射層の実像に加えて、複数の光反射層の虚像が視認されるため、透明凹凸印刷など特殊な工法を施さなくても表示体が立体的に視認されるので、安価に、より立体感のある表示体を表示することができる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、光反射層が金属調処理で形成されているため、確実に光反射層で光を反射できると共に意匠性向上を図ることができる。
【0019】
請求項3及び4記載の発明によれば、表示体を縁取る一定距離幅の光反射層の虚像が複数視認されるので、より立体感のある表示体を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、例えば図1に示すように車両に搭載されたスピードメータ10やタコメータ11などのメータに用いられる文字板12(=表示板)について説明する。これらメータ10、11は、図2に示すように、文字板12、指針13、内機14、配線板15、光源16、反射面17、ケース18、裏カバー19及び表ガラス20を備えている。詳しい構成については、図2について上述した背景技術ですでに説明したのでここでは詳細な説明は省略する。
【0021】
次に文字板12について説明する。図3は、図1に示す文字板12の正面概略図である。図4(a)は、図3に示す文字板12のIII部分拡大図であり、(b)は図3に示す文字板12のII−II線部分断面図である。図3に示すように、文字板12には、目盛21、数字22といった様々な表示体が表示されている。図4に示すように、文字板12は光透過性を有する合成樹脂若しくはアクリルなどの材料により形成された板状の透明基板23(=光透過基板)を備えている。透明基板23には、透明層24を介してメタル層25(=光反射層)が設けられている。
【0022】
この透明層24及びメタル層25は、透明基板23の背面の目盛21、数字22といった表示体の表示領域R1(図5の一点鎖線で示す領域)が切り欠かれて形成されている。つまり、透明層24及びメタル層25は、表示体の表示領域R1を除いた部分であって、かつ少なくとも表示体の表示領域R1の周縁部分に設けられている。上記透明層24は、例えば透明基板23の背面上に透明樹脂を印刷して形成される。メタル層25は、例えばミクロンオーダの金属片(アルミ片、クロム片など)が含有されたインクを印刷して形成される。
【0023】
また、図4に示すように、透明基板23−透明層24間には、遮光層26が設けられている。遮光層26は、透明基板23−透明層24間の表示体の表示領域R1(図5の一点鎖線で示す領域)と、メタル層25の表示体の表示領域R1側の縁E1よりも外側であって、かつ縁E1から一定距離L内の領域R2(図5の斜線で示す領域)とを除いた部分に設けられている。遮光層26は、文字板の地色としての例えば金属色の光遮光性のインクを印刷して形成される。また、透明基板23の背面には、メタル層25の上から表示体の表示色である例えばスモーク色などの光透過性のインクが印刷された表示層27が積層されている。
【0024】
以上の構成によれば正面から視認すると、図5に示すように、表示体の表示領域R1には、透明基板23を介して表示層27が視認される。また、表示体の表示領域R1の周縁部分である領域R2には、透明基板23及び透明層24を介してメタル層25が視認される。さらに、表示体の表示領域R1及び領域R2以外の部分には、透明基板23を介して遮光層26が視認される。
【0025】
以上の構成の文字板12の正面から入射される光について図6及び図7を参照して以下説明する。正面から透明基板23に入射してメタル層25で反射した光LLの中には、図6に示すように、直ぐに視認者視点eyeに到達する光LL1もあれば、その後透明基板23の正面とメタル層25との間で1回反射した後、視認者視点eyeに到達する光LL2もある。また図示はしないが、透明基板23の正面とメタル層25との間で2回反射した後、視認者視点eyeに到達する光もあれば、3回反射した後、視認者視点eyeに到達する光もある。即ち、正面から透明基板23に入射された光が視認者視点eyeに到達するまでの反射経路は複数ある。このため、メタル層25の実像に加えて、複数のメタル層25の虚像VIが複数の反射経路に応じた距離毎に視認される。
【0026】
次に、虚像VIに見える位置について説明する。まず、図6に示すように、正面から透明基板23に入射してメタル層25の縁E1で反射する光LLについて考えてみる。縁E1で反射して直ぐに視認者視点eyeに到達する光LL1によって視認者はメタル層25の縁E1の実像を視認する。一方、縁E1で反射した後、透明基板23の正面で反射し、メタル層25の点P1で反射してから視認者視点eyeに到達する光LL2によって視認者は視認者視点eyeとメタル層25上の点P1とを結ぶ直線上の点P1から距離L1だけ離れた位置にメタル層25の縁E1の虚像を視認する。距離L1は、光LLがメタル層25の縁E1で反射されてからメタル層25の点P1に到達するまでの光路距離に等しい。
【0027】
また、正面から透明基板23に入射してメタル層25で反射した光LLの中には、図7に示すように、直ぐに視認者視点eyeに到達する光LL1もあれば、その後透明基板23−透明層24の境界とメタル層25との間で1回反射した後、視認者視点eyeに到達する光LL3もあれば、2回反射した後、視認者視点eyeに到達する光LL4もある。同様に、図示しないが3回反射した後、視認者視点eyeに到達するものもあれば、4回、5回…と反射した後、視認者視点eyeに到達する光もある。このため、透明層24を設けることにより、より反射経路が増えて、より多くの表示体を縁取るメタル層25の虚像VIが視認される。
【0028】
次に、虚像VIに見える位置について説明する。まず、図7に示すように、正面から透明基板23に入射してメタル層25の縁E1で反射する光LLについて考えてみる。縁E1で反射して直ぐに視認者視点eyeに到達する光LL1によって視認者は、メタル層25の縁E1の実像を視認する。一方、縁E1で反射した後に透明基板23−透明層24の境界で反射してメタル層25の点P2で反射してから視認者視点eyeに到達する光LL3によって視認者は、視認者視点eyeとメタル層25上の点P2とを結ぶ直線上の点P2から距離L2だけ離れた位置にメタル層25の縁E1の虚像を視認する。距離L2は、光LLがメタル層25の縁E1で反射されてからメタル層25の点P2に到達するまでの光路距離に等しい。
【0029】
また、縁E1で反射した後に透明基板23−透明層24の境界とメタル層25との間で2回反射してメタル層25の点P3で反射してから視認者視点eyeに到達する光LL4によって視認者は視認者視点eyeとメタル層25上の点P3とを結ぶ直線上の点P3から距離L3だけ離れた位置にメタル層25の縁E1の虚像を視認する。距離L3は、光LLがメタル層25の縁E1で反射されてからメタル層25の点P3に到達するまでの光路距離に等しい。
【0030】
従って、図4(a)に示すように、メタル層25の縁E1の実像RIeに加えて、複数のメタル層25の縁E1の虚像VIeが重なって視認される。また、遠く見える虚像VIeほど実像RIeに対して外側に離れて見える。また、反射回数が多く、遠くに見える虚像VIeほど薄く見える。このため、透明凹凸印刷など特殊な工法を施さなくても表示体が立体的に視認され、安価に、より立体感のある表示体を表示することができる。図8(a)は、図4に示す構成の文字板12を実際に作成して、正面から写真を取ったものであり、図8(b)は図8(a)の部分拡大図である。同図からも明らかなように、表示体が立体的に視認されている。
【0031】
上述した文字板12によれば、光反射層であるメタル層25が金属で形成されているため、確実にメタル層25で光を反射できると共に意匠性向上を図ることができる。
【0032】
上述した文字板12によれば、遮光層26が、透明基板23−透明層24間の表示体の表示領域R1とメタル層25の縁E1よりも外側であって、かつ縁E1から一定距離L内の領域R2とを除いた部分に設けられている。従って、表示体を縁取る一定距離L1幅にメタル層25の虚像が複数視認され、表示体の周縁が強調されて、より立体感のある表示体を表示することができる。
【0033】
なお、上述した実施形態によれば、透明基板23−透明層24との間に遮光層26を設けていたが、本発明はこの限りではない。図9に示すように、透明基板23の正面の表示体の表示領域R1とメタル層25の縁E1よりも外側であって、かつ縁E1から一定距離L内の領域R2とを除いた部分に遮光層26を設けても図4に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0034】
また、上述した実施形態によれば、遮光層26を設けていたが、本発明はこの限りではない。例えば、図10に示すように、遮光層26を設けないことも考えられる。この場合も、表示体の表示領域R1を除いた部分に施されたメタル層25の実像に加えて、虚像が複数視認されることにより、立体感のある表示体を表示することができる。
【0035】
また、上述した実施形態によれば、透明基板23の背面には、メタル層25の上から表示層27が設けられていたが、本発明はこの限りではない。例えば、図9及び図10に示すように、表示体に着色する必要がなければ、表示層27を設けなくてもよい。
【0036】
また、上述した実施形態によれば、光反射層としてのメタル層25を金属で形成していたが、本発明はこの限りではない。光反射層とは光を反射する部材であればよく、例えば白色印刷であってもよい。
【0037】
また、上述した実施形態によれば、透明層24及び光反射層であるメタル層25を印刷により設けていたが、本発明はこの限りではない。その他に、蒸着、塗装、転写、シート貼付などにより透明層24及びメタル層25を設けることも考えられる。
【0038】
また、上述した実施形態によれば、メタル層25は、透明基板23の背面の表示体の表示領域R1を除いた部分全体に設けられていたが、本発明はこの限りではない。メタル層25は、透明基板23の背面の表示体の表示領域R1を除いた部分であって、かつ少なくとも表示体の周縁に相当する部分に設けていればよい。
【0039】
また、上述した実施形態によれば、光透過基板を透明基板23で構成していたが、本発明はこの限りではない。つまり、光透過基板は、光透過性の基板であればよく、メタル層25の虚像を視認できる程度の透明度を持っていれば多少着色したものであってもよい。
【0040】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の表示板としての文字板を組み込んだメータの正面図である。
【図2】図1に示すメータのI−I線断面図である。
【図3】図1に示す文字板12の正面概略図である。
【図4】(a)は図3に示す文字板のIII部分拡大図であり、(b)は図3に示す文字板のII−II線部分断面図である。
【図5】図3に示す文字板のV部分拡大図である。
【図6】図4に示す文字板のVI部分拡大図である。
【図7】図4に示す文字板のVI部分拡大図である。
【図8】(a)は図2に示す構成の文字板12を実際に作成して、正面から写真を取ったものであり、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図9】他の実施形態における図3に示す文字板のII−II線部分断面図である。
【図10】他の実施形態における図3に示す文字板のII−II線部分断面図である。
【図11】従来の表示板としての文字板の部分断面図である。
【符号の説明】
【0042】
12 文字板(表示板)
21 目盛(表示体)
22 数字(表示体)
23 透明基板(光透過基板)
24 透明層
25 メタル層
26 遮光層
L 一定距離
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の光透過基板に表示体が表示された表示板であって、
前記光透過基板の背面の前記表示体の表示領域を除いた部分であって、かつ前記表示体の表示領域の周縁部分に透明層を介して光反射層が設けられたことを特徴とする表示板。
【請求項2】
前記光反射層が金属調処理で形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示板。
【請求項3】
前記光透過基板−前記透明層間の前記表示体の表示領域と前記光反射層の前記表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ前記縁から一定距離内の領域とを除いた部分に遮光層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示板。
【請求項4】
前記光透過基板の正面の前記表示体の表示領域と前記光反射層間の前記表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ前記縁から一定距離内の領域とを除いた部分に遮光層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示板。
【請求項1】
板状の光透過基板に表示体が表示された表示板であって、
前記光透過基板の背面の前記表示体の表示領域を除いた部分であって、かつ前記表示体の表示領域の周縁部分に透明層を介して光反射層が設けられたことを特徴とする表示板。
【請求項2】
前記光反射層が金属調処理で形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示板。
【請求項3】
前記光透過基板−前記透明層間の前記表示体の表示領域と前記光反射層の前記表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ前記縁から一定距離内の領域とを除いた部分に遮光層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示板。
【請求項4】
前記光透過基板の正面の前記表示体の表示領域と前記光反射層間の前記表示体の表示領域側の縁よりも外側であって、かつ前記縁から一定距離内の領域とを除いた部分に遮光層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示板。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図8】
【公開番号】特開2007−206427(P2007−206427A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−25834(P2006−25834)
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
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