説明

表示装置、情報提供プログラム、情報提供装置、および情報提供方法

【課題】昔ながらの動作によりコミュニケーションを相互にとることにより、利用者間の情報格差の低減化を実現すること。
【解決手段】いわゆるホワイトボードなどの金属製のボード100に磁石を有したメモデバイス101と呼ばれる表示装置を付箋紙のように貼り付け、各メモデバイス101の表示画面に、画像データや文字列データなど固有の情報を表示させる。たとえば、天気予報や個人の画像データ、文字列データ、アイコンなどを表示させる。メモデバイス101は、ボード100に備えられた通信デバイス102との間で、非接触通信が可能な構成とする。メモデバイス101と通信デバイス102との非接触通信は、メモデバイス101がボード100に貼着されているときにだけおこなう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報提供や情報表示をおこなう表示装置、情報提供プログラム、情報提供装置、および情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やWi‐Fi(Wireless Fidelity)の発達により、情報通信や情報検索といった情報提供が格段に進歩している。たとえば、2つの表示装置を接続して表示画面を拡大する技術がある(たとえば、下記特許文献1を参照。)。また、表示ポスターと携帯電話との双方向コミュニケーションをおこなう技術がある(たとえば、下記特許文献2を参照。)。さらに、可撓性ディスプレイの可撓性をロボットのケーシング表皮に応用し、可動本体またはロボットに様々な表情や図案を表示させる技術がある(たとえば、下記特許文献3を参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−205933号公報
【特許文献2】特開2004−138765号公報
【特許文献3】特開2008−149442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、共働き世帯の増加や携帯電話やパーソナル・コンピュータの家庭への普及率増加にともない、家族間のコミュニケーションの低下が問題視されている。また、携帯電話やパーソナル・コンピュータ、インストールされているアプリケーションの発達により、多くの情報が入手できるようになったが、操作が複雑化するという問題がある。したがって、技術の進化・発達についていけなくなった者は取り残されてしまい、ついていける者とのコミュニケーションが図れないという問題が生じている。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、利用者が扱い易い簡易な操作によりコミュニケーションを相互にとることにより、利用者間の情報格差の低減化を実現することができる表示装置、情報提供プログラム、情報提供装置、および情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本開示技術の表示装置は、通信デバイスを有するボードの表面に貼着な表示装置であって、カード形状の本体と、前記本体の裏面に設けられ、前記ボードの表面に貼着する貼着手段と、前記貼着手段によって貼着された場合、前記通信デバイスと非接触通信をおこなう通信手段と、前記本体の表面に設けられ、前記通信手段との非接触通信により受信された情報を表示する表示手段と、を備えることを要件とする。
【0007】
また、本開示技術の情報提供プログラム、情報提供装置、および情報提供方法は、上記表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーが、前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報を前記通信デバイスを介して受信し、受信された識別情報に割り当てられている属性を特定し、特定された属性に応じた情報をデータベースから抽出し、前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、抽出された前記属性に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信することを要件とする。
【発明の効果】
【0008】
この表示装置、情報提供プログラム、情報提供装置、および情報提供方法によれば、利用者が扱い易い簡易な操作によりコミュニケーションを相互にとることにより、いわゆるディジタルディバイドといった情報格差の低減化を実現することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この表示装置、情報提供プログラム、情報提供装置、および情報提供方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(情報提供の概要)
図1は、本実施の形態にかかる情報提供の概要を示す説明図である。本実施の形態にかかる情報提供では、いわゆるホワイトボードなどの金属製のボード100に磁石を有したメモデバイス101と呼ばれる表示装置を付箋紙のように貼り付け、各メモデバイス101の表示画面に、画像データや文字列データなど固有の情報を表示させる。たとえば、天気予報や個人の画像データ、文字列データ、アイコンなどを表示させる。
【0011】
メモデバイス101は、ボード100に備えられた通信デバイス102との間で、ブルートゥース(登録商標)やRFID(Radio Frequency IDentification)などの非接触通信が可能な構成とする。ボード100は、既存のホワイトボードのようにマーカーにより書込みすることもできる。このボード100は、たとえば、家庭内で家族全員がいつも見る場所、たとえば、玄関や食卓、リビングなどにかけておくのが好ましい。
【0012】
メモデバイス101と通信デバイス102との非接触通信は、メモデバイス101がボード100に貼着されているときにだけおこなうように構成してもよい。具体的には、たとえば、メモデバイス101の裏面にプッシュ型スイッチを設けておきキーボードに貼着することでそのスイッチが押下されると、通信デバイス102との通信を許可することとする。
【0013】
(メモデバイス101の外観)
図2−1および図2−2は、本実施の形態にかかるメモデバイス101の外観を示す斜視図である。表面は電子ペーパーなどの表示デバイスにより表示画面200が設けられている。また、上端面および左端面には雄型コネクタ201が設けられ、下端面および右端面には雌型コネクタ202が設けられている。一方のメモデバイス101の左端面の雄型コネクタ201を他方のメモデバイス101の右端面の雌型コネクタ202に接続することで、画面領域が横長の拡大画面となる。
【0014】
同様に、一方のメモデバイス101の上端面の雄型コネクタ201を他方のメモデバイス101の下端面の雌型コネクタ202に接続することで、画面領域が縦長の拡大画面となる。また、2つのメモデバイス101を接続することで、相互に通信が可能となる。このとき、雄型コネクタ201と雌型コネクタ202は、図2−2に示したように、符号203のような凸形状が互いに接続する形状をとってもよい。
【0015】
(情報提供システムのシステム構成)
つぎに、上述したメモデバイス101およびボード100を用いた情報提供システムのシステム構成について説明する。この情報提供システムは、家庭やオフィスなどで用いられる。
【0016】
図3は、本実施の形態にかかる情報提供システムのシステム構成図である。図3において、情報提供システム300は、ホームサーバー301と通信デバイス102と家電303とがLAN(Local Area Network)310により交信可能に接続されている。また、上述したように、通信デバイス102とメモデバイス101は非接触通信をおこなう。また、ホームサーバー301は、LAN310を介してインターネットなどの外部ネットワーク320と交信可能に接続されている。
【0017】
また、ホームサーバー301にはブラウザ、メーラ、スケジューラといった各種アプリケーションがインストールされており、本実施の形態にかかるソフトウェアと連携するものとする。また、利用者の携帯端末間で送受信される電子メールは、ホームサーバー301に転送するように設定されている。
【0018】
また、ホームサーバー301はデータベース302を有し、各種データを保存する。家電303は、家庭内にある電化製品であり、たとえば、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機などである。このほか、本実施の形態では据え置き型の電話機やパーソナル・コンピュータも含まれる。
【0019】
(ホームサーバー301のハードウェア構成)
図4は、本実施の形態にかかるホームサーバー301のハードウェア構成を示すブロック図である。図4において、ホームサーバー301は、CPU(Central Processing Unit)401と、ROM(Read‐Only Memory)402と、RAM(Random Access Memory)403と、磁気ディスクドライブ404と、磁気ディスク405と、光ディスクドライブ406と、光ディスク407と、ディスプレイ408と、通信I/F(Interface)409と、キーボード410と、マウス411と、スキャナ412と、プリンタ413と、を備えている。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続されている。
【0020】
ここで、CPU401は、ホームサーバー301の全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ404は、CPU401の制御にしたがって磁気ディスク405に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク405は、磁気ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0021】
光ディスクドライブ406は、CPU401の制御にしたがって光ディスク407に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク407は、光ディスクドライブ406の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク407に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
【0022】
ディスプレイ408は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ408は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0023】
通信I/F409は、通信回線を通じてLAN310、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク414に接続される。そして、通信I/F409は、ネットワーク414と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。通信I/F409には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0024】
キーボード410は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス411は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
【0025】
スキャナ412は、画像を光学的に読み取り、ホームサーバー301内に画像データを取り込む。なお、スキャナ412は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ413は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ413には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。なお、後述する実施例で示したホームサーバー301の各処理ステップは、記憶装置に記憶されたプログラムをCPUに実行させることにより、また通信I/F409によりおこなわれる。
【0026】
(メモデバイス101のハードウェア構成)
図5は、本実施の形態にかかるメモデバイス101のハードウェア構成を示すブロック図である。メモデバイス101は、CPU501とメモリ502と電子ペーパー503とスピーカ504とタッチセンサ505と通信I/F506(インターフェース)とコネクタ507とがバス510により接続されて構成されている。CPU501は、メモデバイス101の全体の制御を司る。メモリ502は各種データやCPU501に実行させるプログラムを記憶する。メモリ502には、各メモデバイス101に固有のID(Identification)が記憶されている。電子ペーパー503はメモリ502に記憶された情報を表示する。電子ペーパー503のほか、液晶や有機EL(Electro−Luminescence)でもよい。
【0027】
スピーカ504は、メモリ502に記憶された音声情報(たとえば、録音データや効果音)を音声出力する。タッチセンサ505は、メモデバイス101の表面の接触を検出する。通信I/F506は、ボード100の通信デバイス102との非接触通信をおこなう。コネクタ507(201,202)は、図2に示したように、他のメモデバイス101との接続をおこない、メモデバイス101間で通信可能にする。なお、後述する実施例で示すメモデバイス101の各処理ステップは、メモリ502に記憶されたプログラムをCPU501に実行させることにより、また通信I/F506によりおこなわれる。
【0028】
(通信デバイス102のハードウェア構成)
図6は、本実施の形態にかかる通信デバイス102のハードウェア構成を示すブロック図である。通信デバイス102は、CPU601とメモリ602と通信I/F603と位置検出センサとがバス610により接続されて構成されている。CPU601は、通信デバイス102の全体の制御を司る。メモリ602は各種データやCPU601に実行させるプログラムを記憶する。通信I/F603は、メモデバイス101の通信I/F506との非接触通信をおこなう。なお、後述する実施例で示した通信デバイス102の各処理ステップは、メモリ602に記憶されたプログラムをCPU601に実行させることにより、また通信I/F603によりおこなわれる。
【0029】
(データ構造)
図7は、本実施の形態にかかるホームサーバー301のデータベース302に記憶される属性情報テーブルのデータ構造を示す説明図である。属性情報とは、メモデバイス101の特徴を示す情報である。属性情報テーブル700は、IDと属性と関連情報とを有する。IDとは、メモデバイス101に固有の識別情報である。属性とは、メモデバイス101を特徴付ける情報である。たとえば、メモデバイス101を使用するユーザの種別(たとえば、父、母、子供など)や、メモデバイス101に提供される情報の種別(たとえば、天気、スポーツ、ニュースなど)などの情報である。
【0030】
関連情報とは、属性に関連する情報である。たとえば、属性がユーザの種別である場合、そのユーザの電子メールアドレスや携帯電話番号を関連情報とする。また、属性がメモデバイス101に提供される情報の種別である場合、当該情報を記憶する領域の所在情報を関連情報とする。たとえば、メモデバイス101に提供される情報がホームサーバー301内に取り込まれている場合には、当該情報が保存されているディレクトリを関連情報とする。また、メモデバイス101に提供される情報がWebサイトにアップロードされる場合には、当該WebサイトのURL(Uniform Resource Locator)を関連情報とする。
【0031】
図8は、本実施の形態にかかる出力対象情報テーブルのデータ構造を示す説明図である。出力対象情報とは、メモデバイス101に出力させる出力対象データを特定する情報である。出力対象情報テーブル800は、属性と出力対象データへのポインタとを有する。属性とは、図7に示した属性と同様、メモデバイス101を特徴付ける情報である。出力対象データへのポインタとは、出力対象データが格納されているアドレスを示している。出力対象データへのポインタをポイントすることで、出力対象データを読み出すことができる。出力対象データは、たとえば、画像データ、アイコン、動画像データ、文字列データ、音声データなどがある。以下、図1〜図8に示した構成を用いた実施例について説明する。
【実施例1】
【0032】
実施例1は、メモデバイス101をボード100に貼着させてメモデバイス101に情報を表示させる例である。
【0033】
図9は、実施例1にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。まず、メモデバイス101がボード100に貼着されると、メモデバイス101とボード100との間で非接触通信をおこない、メモデバイス101のメモリ602に記憶されているIDを通信デバイス102に送信する(ステップS901)。通信デバイス102は、送信されてきたIDをLAN310を介してホームサーバー301に送信する(ステップS902)。
【0034】
ホームサーバー301は、IDを受信すると、図7に示した属性情報テーブル700に記憶されているIDを手がかりとして、そのIDと同一レコードの属性を特定する(ステップS903)。そして、属性が特定されると、図8に示した出力対象情報テーブル800を手がかりとして出力対象データへのポインタを参照して、出力対象データを取得する(ステップS904)。そして、ステップS902で送信されてきたIDとステップS904で取得された出力対象データを通信デバイス102に送信する(ステップS905)。
【0035】
通信デバイス102は、送信されてきたIDおよび出力対象データを同一IDのメモデバイス101に送信する(ステップS906)。メモデバイス101は、通信デバイス102から出力対象データを受信するとメモリ502に保存する(ステップS907)。そして、メモリ602に保存された出力対象データを出力する(ステップS908)。出力対象データが、画像データ、動画像データ、アイコン、文字列データなど視認可能なデータである場合は、電子ペーパー503に表示する。
【0036】
また、音声データである場合は、ユーザがメモデバイス101をタッチすることで、タッチセンサ505が接触を検知するとメモリ502に保存された音声データを再生する(ステップS908)。動画像データについても、タッチセンサ505が接触を検知した場合にメモリ502から読み出して再生することとしてもよい。
【0037】
たとえば、図1に示したように、属性が「子供」であるメモデバイス101をボード100に貼着すると、そのメモデバイス101に子供の画像データが表示されることとなる。このように、実施例1では、個人個人のメモデバイス101をあたかも付箋紙であるかのようにボード100に貼着することができるため、どのメモデバイス101が誰を表現しているか容易に特定することができる。
【0038】
したがって、メモデバイス101が貼着されていないボード100の余白に自由に書き込むことで、カレンダーや連絡事項など、メモデバイス101を利用者と関連付けた様々な情報伝達や情報提供をすることができる。このように、実施例1では、複雑なコンピュータ操作が不要であり、あたかも伝言板に紙を貼付したり、ホワイトボードや黒板に磁石により紙を貼付したりするような感覚で情報提供を受けることができる。
【実施例2】
【0039】
実施例2は、外部から受信されたデータをメモデバイス101に反映させる例である。
【0040】
図10は、実施例2にかかるメモデバイス101の表示例を示す説明図である。(A)は、ユーザの一人である「母」用、すなわち、属性が「母」であるメモデバイス101を示している。このメモデバイス101には、母の画像データが表示されている。
【0041】
たとえば、母が外出先から携帯電話によりホームサーバー301に割り当てられたメールアドレスに『お肉、解凍しておいて。』というメールを送信した場合、(B)に示したように、この『お肉、解凍しておいて。』という文字列データがホームサーバー301から「母」用のメモデバイス101に転送されて表示される。文字列データではなく音声データである場合は、メモデバイス101をタッチすることでその音声データが再生される。
【0042】
図11は、実施例2にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。まず、ホームサーバー301は、外部から電子メールを受信すると(ステップS1101)、出力対象となるデータを電子メールから抽出する(ステップS1102)。ここでは、電子メールのメール本文である『お肉、解凍しておいて。』という文字列データを抽出する。
【0043】
そして、電子メールの送信元アドレスを手がかりとして、そのアドレスを関連情報とするIDを属性情報テーブル700から特定する(ステップS1103)。ホームサーバー301はステップS1103で特定されたIDおよびステップS1102で抽出されたデータを通信デバイス102に送信し(ステップS1104)、通信デバイス102は受信したIDを宛先として、受信したデータをメモデバイス101に送信する(ステップS1105)。
【0044】
メモデバイス101は、通信デバイス102から受信したデータ(『お肉、解凍しておいて。』という文字列データ)をメモリ502に保存して(ステップS1106)、そして、メモリ502に保存された出力対象データを出力する(ステップS1107)。ここでは、図10の(A)に示したように、メモデバイス101には母の画像データが表示されているため、母の画像データを表示させつつ、受信された文字列データを表示する。文字列データの表示可能領域は、人物画像以外の領域など、あらかじめ設定しておけばよい。「母」用のメモデバイス101に文字列データが表示されるため、誰からの伝言であるか直感的に理解することができる。
【0045】
このように、実施例2では、伝えたい情報を外出先からメモデバイス101に送って出力させることができる。したがって、情報を伝えたい相手に伝わらない状況(携帯電話を持っていない、持っていても圏外または電池切れ、携帯電話をチェックしていない)であっても、メモデバイス101に伝言を送ることで、外出先から帰ってきた子供にも伝えることができる。このように、外出中でありながら、家庭内にいるかのように伝言板として利用することができる。同じような処理は、電子メールだけではなく、気象情報の更新にも応用できる。
【0046】
図12は、属性が天気であるメモデバイス101を示す説明図である。(A)は、2008年12月20日の天気を、晴れマークで示している。ホームサーバー301が翌日の気象情報(ここでは、雨)を受信すると、この気象情報の送信先URLを関連情報とするIDを属性情報テーブル700から特定して、通信デバイス102を介して、その特定されたIDのメモデバイス101に気象情報を転送する。
【0047】
メモデバイス101には、翌日の天気を、傘マークで表示する。このように、メモデバイス101をボード100に貼着させておくだけで、ボード100上で天気予報が自動更新されるため、自ら気象情報を調べることなく、普段どおり家庭内で生活しているだけで目に入ってくることとなる。
【実施例3】
【0048】
実施例3は、メモデバイス101にカメラデバイスを装着して情報提供する例である。
【0049】
図13は、実施例3にかかるメモデバイス101の使用例を示す説明図である。実施例3では、カメラデバイス1300で撮像した画像データをメモデバイス101から送信先端末に送信する。図13では、「子供」に割り当てられたメモデバイス101からその「子供」の携帯端末に「母」の画像データを送信する例である。
【0050】
まず、(A)において、「子供」のメモデバイス101のコネクタ507とカメラデバイス1300のコネクタ507を接続することで、カメラデバイス1300を装着する。この装着時では、メモデバイス101はボード100から離脱していてもよい。(B)カメラデバイス1300を装着すると、メモデバイス101の表示画面200が(A)で示した子供の画像データからカメラデバイス1300からの被写体の映像データに切り替わる。
【0051】
ここでは、被写体である「母」の映像データが映し出されている。そして、カメラデバイス1300のリモコン操作やメモデバイス101をタッチするなどしてメモデバイス101にトリガを与えると、カメラデバイス1300のシャッターが切られて画像データが取り込まれる。取り込まれた画像データは、メモデバイス101がボード100に貼着されることで、通信デバイス102と非接触通信し、「子供」の携帯電話の電子メールアドレス宛に送信される。(C)このあと、カメラデバイス1300をメモデバイス101から抜脱すると、メモデバイス101の表示画面200が元の「子供」の画像データに戻る。
【0052】
図14は、実施例3にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。まず、図13の(A)のようにメモデバイス101においてカメラデバイス1300の装着を検出すると(ステップS1401)、図13の(B)のようにカメラデバイス1300からの映像データをメモデバイス101の表示画面200に表示し(ステップS1402)、トリガが与えられることにより画像データを取得し(ステップS1403)、メモリ502に保持されているIDとともに画像データを通信デバイス102に送信する(ステップS1404)。
【0053】
その後、メモデバイス101からカメラデバイス1300の抜脱が検出されると(ステップS1405)、カメラデバイス1300の装着前の元データをメモデバイス101の表示画面200に表示する(ステップS1406)。また、通信デバイス102は、メモデバイス101からIDおよび画像データを受信すると、そのままホームサーバー301に転送する(ステップS1407)。
【0054】
ホームサーバー301は、転送されてきたIDおよび画像データを受信し、受信したIDを手がかりとして、そのIDと同一レコードの電子メールアドレスを属性情報テーブル700の関連情報の項目から特定する(ステップS1408)。この電子メールアドレスは、受信されたIDと同一レコードの属性である「子供」の電子メールアドレス(送信先)となる。そして、ホームサーバー301は、ステップS1407で受信された画像データを、ステップS1408で特定された電子メールアドレス宛に送信する(ステップS1409)。
【0055】
このように、実施例3では、カメラデバイス1300をメモデバイス101に装着して写真を撮り、その後、メモデバイス101をボード100に貼着するだけで、メモデバイス101の利用者の電子メールアドレス宛にカメラデバイス1300で撮影した画像データを送ることができる。これにより、送信先の設定など面倒な操作手続が不要となり、直感的な操作により情報提供をおこなうことができる。
【実施例4】
【0056】
実施例4は、2つのメモデバイス101を接続して表示領域を拡大する例である。
【0057】
図15は、実施例4にかかる表示領域の拡大例を示す説明図である。ここでは、「母」用のメモデバイス101(向って左側)と「子供」用のメモデバイス101(向って右側)を横方向に接続する例を示す。(A)において、「母」用のメモデバイス101の左端面の雌型コネクタ202と「子供」用のメモデバイス101の右端面の雄型コネクタ201とを対向させる。
【0058】
つぎに、(B)「母」用のメモデバイス101の左端面の雌型コネクタ202と「子供」用のメモデバイス101の右端面の雄型コネクタ201とを接続する。この接続により、(C)において、「母」用のメモデバイス101の表示画面200と「子供」用のメモデバイス101の表示画面200とを合わせた2枚分の表示領域に、「母」と「子供」の両方が写っている画像データを表示する。
【0059】
(データ構造)
図16は、実施例4にかかる属性情報テーブル700のデータ構造を示す説明図である。実施例4では、図7に示したID、属性および関連情報のほか、接続情報を有する。接続情報とは、他のメモデバイス101との接続状態を特定する情報であり、接続された場合に書き込まれる。接続情報は接続フラグ、接続先ID、接続位置を含む。
【0060】
接続フラグとは、他のメモデバイス101と接続されたか否かを特定するフラグである。接続先IDとは、接続された他のメモデバイス101のIDである。接続位置とは、接続された他のデバイスとの相対的な位置である。図15の「母」用のメモデバイス101を例に挙げると、「子供」用のメモデバイス101が他のメモデバイス101に該当する。この場合、「子供」用のメモデバイス101から見て「母」用のメモデバイス101は、右に位置するため、接続位置は「右」となる。
【0061】
図17は、共通画像情報テーブルのデータ構造を示す説明図である。共通画像情報テーブル1700は、ホームサーバー301のデータベース302に記憶されている。共通画像情報とは、二人の利用者が映っている画像データ(共通画像データ)を特徴付ける情報である。共通画像情報テーブル1700は、属性ペアと接続位置ペアと共通画像データへのポインタを有する。属性ペアとは、二人の利用者の属性の組み合わせである。一方の属性を第1属性、他方の属性を第2属性としている。図15に示した例では、第1属性が「母」、第2属性が「子供」となる。
【0062】
接続位置ペアとは、第1属性の接続位置と第2属性の接続位置との組み合わせである。各接続位置は、図16に示した属性情報テーブル700の接続位置とリンクしている。図15に示した例では、第1属性の接続位置は、属性情報テーブル700において、属性が「母」であるレコードの接続位置となる。同様に、第2属性の接続位置は、属性情報テーブル700において、属性が「子供」であるレコードの接続位置となる。
【0063】
共通画像データへのポインタとは、第1属性の分割画像データへのポインタと第2属性の分割画像データへのポインタの組み合わせである。分割画像データとは、共通画像データを2つに分割した各画像データである。
【0064】
図15に示した例では、図15の(C)において、「母」用のメモデバイス101に表示されている画像データが第1属性の分割画像データであり、「子供」用のメモデバイス101に表示されている画像データが第2属性の分割画像データである。
【0065】
図18は、実施例4にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図(その1)である。まず、接続しあう第1属性(母)のメモデバイス101と第2属性(子供)のメモデバイス101のおのおので接続検出をおこなう(ステップS1801)。この接続検出では、接続しあうコネクタ507により接続位置が特定される。
【0066】
つぎに、互いにIDを送信しあうことで接続先IDを受信する(ステップS1802)。そして、接続されたメモデバイス101は、ボード100に貼着されることで通信デバイス102と非接触通信をおこない、ID,接続先IDおよび接続位置を通信デバイス102に送信する(ステップS1803)。通信デバイス102は、送信されてきたID,接続先IDおよび接続位置をホームサーバー301に転送する(ステップS1804)。
【0067】
ホームサーバー301は、通信デバイス102から送信されてきたID,接続先IDおよび接続位置を受信する。そして、受信されたIDを手がかりとして、図16に示した属性情報テーブル700から当該受信されたIDと同一レコードの属性を特定する(ステップS1805)。そして、当該レコードの接続情報の接続フラグをONにし、接続先IDおよび接続位置を書き込むことで、接続情報を更新する(ステップS1806)。
【0068】
この時点で、属性情報テーブル700の第1属性(母)を有するレコードでは、接続フラグがONになっており、接続先IDが第2属性のメモデバイス101のIDとなっており、接続位置が「右」となっている。同様に、属性情報テーブル700の第2属性(子供)を有するレコードでは、接続フラグがONになっており、接続先IDが第1属性のメモデバイス101のIDとなっており、接続位置が「左」となっている。
【0069】
つぎに、ホームサーバー301は、属性情報テーブル700において今回接続フラグがONとなった1組の属性ペアおよび接続位置ペアを特定して、共通画像情報テーブル1700から共通画像データへのポインタ(第1属性の分割画像データへのポインタと第2属性の分割画像データへのポインタ)を特定する。上述した例では、属性ペアが[母、子供]、接続位置ペアが[右、左]であるレコードから、第1属性(母)の分割画像データへのポインタと第2属性(子供)の分割画像データへのポインタを特定する。この2つのポインタによりデータベース302内の第1属性の分割画像データおよび第2属性の分割画像データを抽出する(ステップS1807)。
【0070】
分割画像データが抽出されると、ホームサーバー301は、それぞれ属性の特定元となったIDとともに分割画像データを通信デバイス102に送信する(ステップS1808)。具体的には、たとえば、第1属性のメモデバイス101のIDと第1属性の分割画像データをセットにして通信デバイス102に送信するとともに、第2属性のメモデバイス101のIDと第2属性の分割画像データをセットにして通信デバイス102に送信する。
【0071】
通信デバイス102は、各分割画像データとセットになっているIDを宛先として、当該IDのメモデバイス101に分割画像データを転送する(ステップS1809)。具体的には、たとえば、第1属性のメモデバイス101に第1属性の分割画像データを送信し、第2属性のメモデバイス101に第2属性の分割画像データを送信する。
【0072】
そして、分割画像データを受信したメモデバイス101は、受信した分割画像データを表示画面200に表示する(ステップS1810)。具体的には、たとえば、図15の(C)に示したように、第1属性のメモデバイス101では、第1属性の分割画像データを表示し、第2属性のメモデバイス101では、第2属性の分割画像データを表示する。これにより、図15の(C)に示したように、接続しあうメモデバイス101の利用者の組み合わせに応じた2画面分の画像データ(共通画像データ)を表示することができる。
【0073】
また、このように共通画像データが表示されている状態で、実施例2に示したように、外部からの受信データを重畳表示させることとしてもよい。たとえば、第1属性である「母」からの電子メールをホームサーバー301が受信し、そのメール本文を第1属性のメモデバイス101の表示画面200に表示させる。
【0074】
図19は、実施例4にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図(その2)である。なお、第1属性のメモデバイス101には第1属性の分割画像データが表示されており、第2属性のメモデバイス101には第2属性の分割画像データが表示されているものとする。
【0075】
ホームサーバー301が電子メールを受信すると(ステップS1901)、その電子メールの送信元の電子メールアドレスを関連情報とする属性を属性情報テーブル700から特定する。同様に、その電子メールの宛先の電子メールアドレスを関連情報とする属性を属性情報テーブル700から特定する(ステップS1902)。
【0076】
具体的には、たとえば、送信元が「母」の携帯端末である場合、「母」の携帯端末の電子メールアドレスを関連情報とする属性「母」が特定される。同様に、宛先である「子供」の携帯端末の電子メールアドレスを関連情報とする属性「子供」が特定される。
【0077】
そして、特定された属性ペアが共通画像情報テーブル1700に登録されているか否かを判断し、登録されている場合は、送信元の属性に対応するIDを、属性情報テーブル700から特定する(ステップS1903)。具体的には、たとえば、共通画像情報テーブル1700に、属性ペア[母、子供]が登録されている場合、属性「母」が利用するメモデバイス101のIDを、属性情報テーブル700から特定する。
【0078】
このあと、ステップS1903で特定されたIDと受信データを(ここでは、メール本文のみ)を通信デバイス102に送信し(ステップS1904)、通信デバイス102は、第1属性のメモデバイス101に受信データを転送する(ステップS1905)。第1属性のメモデバイス101は、その表示画面200に受信データであるメール本文の文字列データを表示する(ステップS1906)。
【0079】
文字列データの表示可能領域は、人物画像以外の領域など、あらかじめ設定しておけばよい。第1属性である「母」用のメモデバイス101にのみ文字列データが表示されるため、どちらの利用者からどちらの利用者への伝言であるかを直感的に理解することができる。
【実施例5】
【0080】
実施例5は、ボード100をカレンダーとして利用する例である。
【0081】
図20は、実施例5にかかるボード100を示す正面図である。ボード100の表面は日付ごとにマトリクス状に分割されている。
【0082】
図21は、実施例5にかかるボード100の斜視図である。図21に示したように、マトリクス状に分割された各マス目の内部には、複数の磁石がマトリクス状(図21では3×3個)に埋め込まれている(図21中、点線で表記。)。
【0083】
図22は、メモデバイス101を裏面からみた外観を示す斜視図である。メモデバイス101の裏面2200には、特定の磁石パターン2201が設けられている。この特定の磁石パターン2201をボード100が認識することで、そのメモデバイス101の位置を特定することができる。
【0084】
具体的には、メモデバイス101が図21に示した任意のマス目に貼着された場合、特定パターンおよび特定の磁石パターン2201と対向する磁石との間に磁界が発生する。ボード100内部には磁気センサが埋め込まれており、磁界の検出パターンにより、どのメモデバイス101がどのマス目に貼着されたかが判断できるようになる。
【0085】
図23は、実施例5にかかる通信デバイス102のハードウェア構成を示すブロック図である。図6と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。図23では、あらたに位置検出センサ2300がボード100内に埋め込まれ、バス610に接続されている。位置検出センサ2300は、ボード100に貼着されたメモデバイス101の位置を検出するセンサであり、上述したように、たとえば、磁気センサを用いることができる。この位置検出センサ2300は、検出位置情報となる座標値(たとえば、磁界が発生した磁石のうち中心の磁石の位置座標)を通信デバイス102のメモリ602に保存する。
【0086】
図24は、実施例5にかかる属性が天気であるメモデバイス101の貼着例を示す説明図である。図24では、25日に属性が天気であるメモデバイス101が貼着されている。メモデバイス101の表示画面200には、実施例1の図9に示したシーケンスにより、2008年12月25日の天気予報(雪だるまのマーク)が表示されている。
【0087】
図25は、座標テーブルを示す説明図である。座標テーブル2500は、ホームサーバー301のデータベース302に格納されている。座標テーブル2500は、日付と座標値を関連付けている。日付は、ボード100のマス目に対応しており、座標値はマス目の特定位置座標(マス目の中心座標でもよく、4つのうちいずれか一つの頂点座標でもよい)の値となる。マス目の縦および横の長さは一定であるため、特定位置座標によりマス目の領域を特定することができる。
【0088】
図26は、実施例5にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。メモデバイス101がボード100に貼着されると、通信デバイス102は位置検出をおこなう(ステップS2601)。具体的には、位置検出センサ2300によりメモデバイス101が貼着された位置座標を検出位置情報としてメモリ602に保存する。また、メモデバイス101の貼着によりメモデバイス101と通信デバイス102は非接触通信をおこない、メモデバイス101のIDが通信デバイス102に送られる(ステップS2602)。
【0089】
通信デバイス102は、IDを受信すると、受信したIDと検出位置情報をホームサーバー301に送信する(ステップS2603)。ホームサーバー301は、IDおよび検出位置情報を受信すると、属性情報テーブル700を参照して、受信したIDの属性を特定する(ステップS2604)。そして、座標テーブル2500を参照して、受信した検出位置情報が含まれる日付を特定する(ステップS2605)。具体的には、検出位置情報の座標値を包含する日付の領域を特定する。
【0090】
また、ホームサーバー301は、ステップS2605で特定された日付に応じたデータを取得する(ステップS2606)。具体的には、たとえば、ホームサーバー301に気象情報を取得するアプリケーションがインストールされていたり、気象情報がアップロードされているWebサイトを監視している場合、ステップS2605で特定された日付に応じた気象情報を取得する。この場合は、2008年12月25日の気象情報を取得する。
【0091】
そして、ホームサーバー301は、ステップS2603で受信したIDおよびステップS2606で受信されたデータを通信デバイス102に送信する(ステップS2607)。通信デバイス102は、受信されたIDのメモデバイス101を宛先として、ステップS2607で受信されたデータ(気象情報)をメモデバイス101に転送する(ステップS2608)。メモデバイス101は、通信デバイス102から送信されてくるデータをメモリ502に保存し(ステップS2609)、データ出力(気象情報の表示)をする(ステップS2610)。
【0092】
これにより、図24に示したように、2008年12月25日の天気予報が、25日のマス目に貼着されたメモデバイス101に表示されることとなる。このように、メモデバイス101の貼着された位置を特定して、その貼着位置に固有の情報をメモデバイス101に提供することができる。
【0093】
すなわち、利用者からすれば、特定の属性種別(たとえば、天気、スポーツ、ニュースなど)のメモデバイス101を選択して、ボード100中、情報を受けたい日付のマス目に選択したメモデバイス101を貼着するだけで、その属性種別に応じたその日付の情報が得られることとなる。これにより、貼着位置に特化した情報を利用者はメモデバイス101を貼着するというコンピュータ操作とは思えないような行為により自動で取得することができる。したがって、家族の中でコンピュータが扱えない者がいても、全員で活用することができる。
【実施例6】
【0094】
実施例6は、オフィスでの利用例を示す。ここでは利用者は会社の社員とし、メモデバイス101は、社員ごとに用意されているものとする。この場合、メモデバイス101には、メモデバイス101のIDのほか、属性として社員に固有な社員番号が記憶されているものとする。
【0095】
図27は、生体センサを示す説明図である。生体センサ2700は、脈拍や体温などの生体情報を検出するセンサであり、ここでは、リストバンド型の生体センサ2700を示している。生体センサ2700は、検出された生体情報を利用者の属性(社員番号)とともに、定期的にホームサーバー301にアップロードする。
【0096】
ホームサーバー301には、生体情報により健康状態を解析する既存のアプリケーションがインストールされているものとする。そして、当該アプリケーションによる健康状態の解析結果が、実施例2で示したシーケンスと同様のシーケンスにより、解析された社員のメモデバイス101に送信される。送信された解析結果は、メモデバイス101の表示画面200に表示される。
【0097】
図28は、メモデバイス101における健康状態の解析結果を示す説明図である。図28の(A)〜(E)では、顔画像の表情により、健康状態をあらわしている。なお、ホームサーバー301にインストールされているスケジューラやメーラは、本実施例6のアプリケーションと連携しており、会議などの予定や電子メールや電話の着信がテキストまたはアイコンにより表示される。このような情報提供も実施例2に示したシーケンスと同様のシーケンスにより実現される。
【0098】
図29は、オフィス内での利用シーン(その1)を示す説明図である。医務室の壁面にはボード100が掲げられており、ボード100には、社員のメモデバイス101が貼着されている。メモデバイス101には、図28に示したように、社員の健康状態が表示されている。産業医2900は各社員の健康状態の解析結果を参考にして、社員の健康管理をおこなう。このように、リアルタイムで社員の健康状態を把握しておくことで、病気や体調不良となった社員に対し、症状が重くなる前に手当てをすることができる。
【0099】
図30は、オフィス内での利用シーン(その2)を示す説明図である。図30では、オフィス内の壁面にボード100が掲げられており、部署を特定する島ごとに領域3000が分かれているものとする。メモデバイス101は、各部署に所属する社員のメモデバイス101が当該社員が所属する部署の領域3000内に貼着されており、メモデバイス101には、そのメモデバイス101を利用する社員の顔画像が表示されているものとする。
【0100】
すなわち、メモデバイス101が貼着されている社員は出勤していることを示し、貼着されていない社員はまだ出勤していないことを示している。また、メモデバイス101の表示画面200に出勤時刻を表示しておくことにより、タイムレコーダとしても利用することができる。このような情報提供も実施例2と同様のシーケンスにより情報提供することで実現することができる。
【0101】
図31は、オフィス内での利用シーン(その3)を示す説明図である。図31の利用シーンは、社員の座席の壁にボード100が設けられており、ボード100には他の社員のメモデバイス101が貼着されている。他の社員からの文字列データは、実施例2で示したシーケンスと同様のシーケンスで送られて、メモデバイス101の表示画面200に表示される。また、文字列データではなく音声データである場合は、メモデバイス101のメモリ502に保存され、メモデバイス101をタッチするとメモリ502内の音声データが読み出されて再生する。
【0102】
このように、メモデバイス101の表示画面200を見るだけで、その社員が何を伝えてきたかを、他の社員からのメッセージをメッセンジャーソフトやメーラを起動したり、送信元を探したりする操作をすることなく、把握することができる。また、他の社員のメモデバイス101にタッチすることで、他の社員の音声データが再生されるため、レコーダを用意することなく、他の社員の伝言を何度も聞きなおすことができる。
【0103】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ホワイトボードや黒板にメモを貼付するような行為により、コンピュータ処理やコンピュータ操作を利用者に意識させることなく、昔ながらのコミュニケーションを実現することができる。したがって、家族や会社の組織内でコンピュータに疎い者がいても、全員が相互に直感的に利用できるインターフェースを提供することができ、コミュニケーションの活性化を図ることができる。
【0104】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0105】
(付記1)通信デバイスを有するボードと通信可能な表示装置であって、
カード形状の本体と、
前記本体の裏面に設けられ、前記ボードの表面に貼着する貼着手段と、
前記貼着手段によって貼着された場合、前記通信デバイスと非接触通信をおこなう通信手段と、
前記本体の表面に設けられ、前記通信手段との非接触通信により受信された情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【0106】
(付記2)固有の識別情報を記憶する記憶手段を備え、
前記通信手段は、
前記通信デバイスとの非接触通信により、前記記憶手段によって記憶された識別情報を前記通信デバイスと通信可能なサーバーに送信するとともに、前記通信デバイスとの非接触通信により、前記サーバーから送信されてくる前記識別情報に応じた情報を受信し、
前記表示手段は、
前記通信手段によって受信された前記識別情報に応じた情報を表示することを特徴とする付記1に記載の表示装置。
【0107】
(付記3)前記表示装置どうしを前記表面が面一となるように接続する接続手段を備え、
前記通信手段は、
前記通信デバイスとの非接触通信により、前記識別情報と接続相手の表示装置に記憶されている識別情報とを前記サーバーに送信するとともに、前記通信デバイスとの非接触通信により、画像データを分割した一対の分割画像データのうち前記識別情報に対応する分割画像データを受信し、
前記表示手段は、
前記通信手段によって受信された分割画像データを表示することを特徴とする付記1または2に記載の表示装置。
【0108】
(付記4)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーを、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報を前記通信デバイスを介して受信する受信手段、
前記受信手段によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された属性に応じた情報をデータベースから抽出する抽出手段、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出手段によって抽出された前記属性に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0109】
(付記5)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーを、
データを受信する受信手段、
前記受信手段によって受信されたデータの属性を特定する属性特定手段、
前記属性特定手段によって特定された属性に割り当てられた前記表示装置の識別情報を特定する識別情報特定手段、
前記識別情報特定手段によって特定された識別情報に対応する表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記通信デバイスを介して前記識別情報に対応する表示装置に前記データを送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0110】
(付記6)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーを、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報と前記表示装置に装着されたカメラによって取得された画像データとを前記通信デバイスを介して受信する受信手段、
前記受信手段によって受信された識別情報に割り当てられている利用者のアドレスを特定する特定手段、
前記特定手段によって特定されたアドレス宛に前記受信手段によって受信された画像データを送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0111】
(付記7)表が表示画面で裏が貼着面である2枚の表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記2枚の表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーを、
前記2枚の表示装置が接続され、かつ、前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記2枚の表示装置に記憶されているそれぞれの識別情報と前記2枚の表示装置の相対的な位置を示す位置情報とを前記通信デバイスを介して受信する受信手段、
前記受信手段によって受信された識別情報の組み合わせに応じた利用者属性の組み合わせを特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された利用者属性の組み合わせに応じた画像データをデータベースから抽出する抽出手段、
前記接続しあう2枚の表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出手段によって抽出された画像データを分割した一方の分割画像データを前記位置情報に応じた一方の表示装置に送信するとともに、前記画像データを分割した他方の分割画像データを前記位置情報に応じた他方の表示装置に送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0112】
(付記8)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーを、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報と前記ボード上における前記表示装置の貼着位置を前記通信デバイスを介して受信する受信手段、
前記受信手段によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された属性および前記貼着位置に応じた情報をデータベースから抽出する抽出手段、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出手段によって抽出された前記属性および前記貼着位置に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0113】
(付記9)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能な情報提供装置であって、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報を前記通信デバイスを介して受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された属性に応じた情報をデータベースから抽出する抽出手段と、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出手段によって抽出された前記属性に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【0114】
(付記10)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能な情報提供装置であって、
データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたデータの属性を特定する属性特定手段と、
前記属性特定手段によって特定された属性に割り当てられた前記表示装置の識別情報を特定する識別情報特定手段と、
前記識別情報特定手段によって特定された識別情報に対応する表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記通信デバイスを介して前記識別情報に対応する表示装置に前記データを送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【0115】
(付記11)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能な情報提供装置であって、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報と前記表示装置に装着されたカメラによって取得された画像データとを前記通信デバイスを介して受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された識別情報に割り当てられている利用者のアドレスを特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定されたアドレス宛に前記受信手段によって受信された画像データを送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【0116】
(付記12)表が表示画面で裏が貼着面である2枚の表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記2枚の表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能な情報提供装置であって、
前記2枚の表示装置が接続され、かつ、前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記2枚の表示装置に記憶されているそれぞれの識別情報と前記2枚の表示装置の相対的な位置を示す位置情報とを前記通信デバイスを介して受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された識別情報の組み合わせに応じた利用者属性の組み合わせを特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された利用者属性の組み合わせに応じた画像データをデータベースから抽出する抽出手段と、
前記接続しあう2枚の表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出手段によって抽出された画像データを分割した一方の分割画像データを前記位置情報に応じた一方の表示装置に送信するとともに、前記画像データを分割した他方の分割画像データを前記位置情報に応じた他方の表示装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【0117】
(付記13)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能な情報提供装置であって、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報と前記ボード上における前記表示装置の貼着位置を前記通信デバイスを介して受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された属性および前記貼着位置に応じた情報をデータベースから抽出する抽出手段と、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出手段によって抽出された前記属性および前記貼着位置に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【0118】
(付記14)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーが、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報を前記通信デバイスを介して受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された属性に応じた情報をデータベースから抽出する抽出工程と、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出工程によって抽出された前記属性に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信工程と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。
【0119】
(付記15)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーが、
データを受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信されたデータの属性を特定する属性特定工程と、
前記属性特定工程によって特定された属性に割り当てられた前記表示装置の識別情報を特定する識別情報特定工程と、
前記識別情報特定工程によって特定された識別情報に対応する表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記通信デバイスを介して前記識別情報に対応する表示装置に前記データを送信する送信工程と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。
【0120】
(付記16)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーが、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報と前記表示装置に装着されたカメラによって取得された画像データとを前記通信デバイスを介して受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された識別情報に割り当てられている利用者のアドレスを特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定されたアドレス宛に前記受信工程によって受信された画像データを送信する送信工程と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。
【0121】
(付記17)表が表示画面で裏が貼着面である2枚の表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記2枚の表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーが、
前記2枚の表示装置が接続され、かつ、前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記2枚の表示装置に記憶されているそれぞれの識別情報と前記2枚の表示装置の相対的な位置を示す位置情報とを前記通信デバイスを介して受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された識別情報の組み合わせに応じた利用者属性の組み合わせを特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された利用者属性の組み合わせに応じた画像データをデータベースから抽出する抽出工程と、
前記接続しあう2枚の表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出工程によって抽出された画像データを分割した一方の分割画像データを前記位置情報に応じた一方の表示装置に送信するとともに、前記画像データを分割した他方の分割画像データを前記位置情報に応じた他方の表示装置に送信する送信工程と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。
【0122】
(付記18)表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーが、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報と前記ボード上における前記表示装置の貼着位置を前記通信デバイスを介して受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された属性および前記貼着位置に応じた情報をデータベースから抽出する抽出工程と、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出工程によって抽出された前記属性および前記貼着位置に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信工程と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本実施の形態にかかる情報提供の概要を示す説明図である。
【図2−1】本実施の形態にかかるメモデバイスの外観を示す斜視図(その1)である。
【図2−2】本実施の形態にかかるメモデバイスの外観を示す斜視図(その2)である。
【図3】本実施の形態にかかる情報提供システムのシステム構成図である。
【図4】本実施の形態にかかるホームサーバーのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態にかかるメモデバイスのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態にかかる通信デバイスのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態にかかる属性情報テーブルのデータ構造を示す説明図である。
【図8】本実施の形態にかかる出力対象情報テーブルのデータ構造を示す説明図である。
【図9】実施例1にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。
【図10】実施例2にかかるメモデバイスの表示例を示す説明図である。
【図11】実施例2にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。
【図12】属性が天気であるメモデバイスを示す説明図である。
【図13】実施例3にかかるメモデバイスの使用例を示す説明図である。
【図14】実施例3にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。
【図15】実施例4にかかる表示領域の拡大例を示す説明図である。
【図16】実施例4にかかる属性情報テーブルのデータ構造を示す説明図である。
【図17】共通画像情報テーブルのデータ構造を示す説明図である。
【図18】実施例4にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図(その1)である。
【図19】実施例4にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図(その2)である。
【図20】実施例5にかかるボードを示す正面図である。
【図21】実施例5にかかるボードの斜視図である。
【図22】メモデバイスを裏面からみた外観を示す斜視図である。
【図23】実施例5にかかる通信デバイスのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図24】実施例5にかかる属性が天気であるメモデバイスの貼着例を示す説明図である。
【図25】座標テーブルを示す説明図である。
【図26】実施例5にかかる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。
【図27】生体センサを示す説明図である。
【図28】メモデバイスにおける健康状態の解析結果を示す説明図である。
【図29】オフィス内での利用シーン(その1)を示す説明図である。
【図30】オフィス内での利用シーン(その2)を示す説明図である。
【図31】オフィス内での利用シーン(その3)を示す説明図である。
【符号の説明】
【0124】
100 ボード
101 メモデバイス
102 通信デバイス
200 表示画面
201 雄型コネクタ
202 雌型コネクタ
300 情報提供システム
301 ホームサーバー
302 データベース
700 属性情報テーブル
800 出力対象情報テーブル
1300 カメラデバイス
1700 共通画像情報テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスを有するボードと通信可能な表示装置であって、
カード形状の本体と、
前記本体の裏面に設けられ、前記ボードの表面に貼着する貼着手段と、
前記貼着手段によって貼着された場合、前記通信デバイスと非接触通信をおこなう通信手段と、
前記本体の表面に設けられ、前記通信手段との非接触通信により受信された情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
固有の識別情報を記憶する記憶手段を備え、
前記通信手段は、
前記通信デバイスとの非接触通信により、前記記憶手段によって記憶された識別情報を前記通信デバイスと通信可能なサーバーに送信するとともに、前記通信デバイスとの非接触通信により、前記サーバーから送信されてくる前記識別情報に応じた情報を受信し、
前記表示手段は、
前記通信手段によって受信された前記識別情報に応じた情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示装置どうしを前記表面が面一となるように接続する接続手段を備え、
前記通信手段は、
前記通信デバイスとの非接触通信により、前記識別情報と接続相手の表示装置に記憶されている識別情報とを前記サーバーに送信するとともに、前記通信デバイスとの非接触通信により、画像データを分割した一対の分割画像データのうち前記識別情報に対応する分割画像データを受信し、
前記表示手段は、
前記通信手段によって受信された分割画像データを表示することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーを、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報を前記通信デバイスを介して受信する受信手段、
前記受信手段によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された属性に応じた情報をデータベースから抽出する抽出手段、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出手段によって抽出された前記属性に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項5】
表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーを、
データを受信する受信手段、
前記受信手段によって受信されたデータの属性を特定する属性特定手段、
前記属性特定手段によって特定された属性に割り当てられた前記表示装置の識別情報を特定する識別情報特定手段、
前記識別情報特定手段によって特定された識別情報に対応する表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記通信デバイスを介して前記識別情報に対応する表示装置に前記データを送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項6】
表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能な情報提供装置であって、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報を前記通信デバイスを介して受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された属性に応じた情報をデータベースから抽出する抽出手段と、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出手段によって抽出された前記属性に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項7】
表が表示画面で裏が貼着面である表示装置を貼着可能なボードに設けられ前記表示装置と非接触通信する通信デバイスと通信可能なサーバーが、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記表示装置に記憶されている前記表示装置に固有の識別情報を前記通信デバイスを介して受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された識別情報に割り当てられている属性を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された属性に応じた情報をデータベースから抽出する抽出工程と、
前記表示装置が前記ボードに貼着されて前記通信デバイスと非接触通信をおこなうことにより、前記抽出工程によって抽出された前記属性に応じた情報を前記通信デバイスを介して前記表示装置に送信する送信工程と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2010−156796(P2010−156796A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−334417(P2008−334417)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】