表示装置及び撮像装置
【課題】簡単な操作で、オリジナリティのある楽しく賑やかなアルバムを作ること。
【解決手段】人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、前記各画像データから選択された前記画像データを表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部とを備えた表示装置である。
【解決手段】人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、前記各画像データから選択された前記画像データを表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部とを備えた表示装置である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラ又はカメラ付の携帯電話等の表示部を有する表示装置及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、メモリの大容量化や低価格化が進んでいる。カメラは、メモリを内蔵し、当該メモリに大量の画像を保存することを可能としている。カメラ背面には、液晶ディスプレイ等の表示パネルが設けられている。この表示パネルは、表示画面の大型化が進んでいる。この表示パネルは、カメラ内のメモリに保存されている画像を表示することにより、画像を鑑賞する用途に一般的に用いられる。
【0003】
写真を装飾し、この写真を載せた楽しいアルバムを作りたいという要望がある。かかる要望を実現するために、装飾の付いた画像をカメラの表示パネルに表示する技術の登場が待たれている。
【0004】
カメラにより撮影した画像を用いてアルバムを作成する技術の追求が行われている。例えば特許文献1は、撮影時にテンプレートを表示してアルバム効果を確認しながら撮影するカメラを開示する。特許文献2は、共通性のある複数の画像に対してタイトルを選定し、再生時に同一のタイトルを持つ複数の画像を、そのタイトルによって特定される台紙に貼り付けるという技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−104336号公報
【特許文献2】特開平9−214654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載のカメラでは、撮影時に、テンプレート撮影モードの設定が必要であり、操作方法に改善の余地を有している。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の技術では、台紙が画一的になりがちであるという課題を有している。
【0008】
したがって本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な操作で、オリジナリティのある楽しく賑やかなアルバムを作ることのできるカメラ及び表示装置並びに電子機器を提供することである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、興味ある画像に類似の画像のみを見ていくことができると共に、装飾表示された画像を利用して画像検索のできる表示装置及び撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の主要な局面に係る表示装置は、人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、表示部と、前記各画像データから選択された前記画像データを前記表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部とを具備する。
【0011】
本発明の主要な局面に係る撮像装置は、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部の撮像により取得され、前記被写体として人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、表示部と、前記各画像データから選択された前記画像データを前記表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部とを具備する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、簡単な操作で、オリジナリティのある楽しく賑やかなアルバムを作ることのできる表示装置及び撮像装置を提供することができる。
【0013】
また、本発明によれば、興味ある画像に類似の画像のみを見ていくことができると共に、装飾表示された画像を利用して画像検索のできる表示装置及び撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカメラの概略構成を示すブロック図。
【図2A】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2B】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2C】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2D】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2E】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2F】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図3】同カメラの再生モードによる風景写真の画像の表示例及び人物の写真の表示例を示す図。
【図4A】同カメラに表示される各アルバムの一例を示す図。
【図4B】同カメラに表示される選択された各アルバムの画像の遷移を示す図。
【図4C】同カメラに表示される各アルバムの各ページの表示を示す図。
【図4D】同カメラに表示されるアルバムが開くような画像の遷移を示す図。
【図4E】同カメラにより検索された画像の拡大表示を示す図。
【図5】同カメラの制御動作のフローチャート。
【図6】同カメラの制御動作のフローチャートにおける画像分類の動作を示すフローチャート。
【図7A】同カメラによる画像分類の結果を示す図。
【図7B】同カメラにおける表示画面上の顔の位置を特定するためのエリア及び同エリアに対する顔の大きさの一例を示す図。
【図8】同カメラの制御動作のフローチャートにおけるアルバム再生の動作を示すフローチャート。
【図9】同カメラによるイベント判定による日時に対する画像数の関係を示す図。。
【図10】同カメラのイベント判定の動作を示すフローチャート。
【図11】同カメラの制御動作のフローチャートにおける別イベントの同じ顔の第1の検索の動作を示すフローチャート。
【図12】同カメラの制御動作のフローチャートにおける別イベントの同じ顔の第2の検索の動作を示すフローチャート。
【図13】同カメラにより人物を撮影した日時と画像数との分布を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照説明する。
【0016】
図1はカメラの概略を示すブロック構成図である。カメラ10は、制御部11と、撮像部12と、顔検出部13と、記録部14と、操作判定部16と、衛星航法システム(Global Positioning System:GPS)部17と、時計部18と、表示部20と、タッチパネル21と、通信部22とを含む。
【0017】
制御部11は、カメラ10の全体の制御を行う。制御部11は、撮像部12により取得された画像データのエッジ強調、色補正、圧縮等の画像処理、画像データの選択を行う。制御部11は、画像データと当該画像データに写っている人物、日時とを対応付けて管理する。制御部11は、表示制御部11aと、特徴抽出部11bと、顔位置・大きさ判定部11cと、画像検索部11dと、画像分類部11eとを含む。記録部14には、関連情報記録エリア14aが形成されている。
【0018】
表示制御部11aは、液晶ディスプレイ等から成る表示部20の表示を制御する。
【0019】
特徴抽出部11bは、画像データから被写体の顔の特徴や色を抽出する。顔位置・大きさ判定部11cは、画像データから顔画像の位置や大きさを判定する。画像分類部11eは、画像データから主要被写体の種類別に画像を分類する。画像検索部11dは、画像分類部11eによる画像分類の結果に基づいて各画像データの検索を行う。
【0020】
撮像部12は、撮影レンズ及び撮像素子等を含む。撮像部12は、被写体からの撮影光束を取り込んで画像を取り込む。制御部11は、撮像部12により取り込まれた画像に対してエッジ強調、色補正、画像圧縮等の画像処理を行い、画像処理した画像データを記録部14に記録する。
【0021】
顔検出部13は、撮像部に取り込まれた画像データ中の顔画像を周知の顔画像の認識処理等により検出する。記録部14は、制御部11により画像処理された画像データや日時データ等を記憶する。
【0022】
操作判定部16は、各種スイッチと判定部とを含む。各種スイッチは、カメラ10の各種モードのスイッチ、電源スイッチ、レリーズスイッチ等である。ユーザが何れかのスイッチを操作すると、制御部11は、操作されたスイッチを検出する。操作判定部16は、壁紙等の画像データを選択する。
【0023】
GPS部17は、撮影時の場所(撮影場所)の情報を出力する。時計部18は、撮影時の日時データを出力する。撮影時の日時データ、撮影場所の情報、画像データは、記録部14に一緒に記録される。日時データ、撮影場所の情報は、画像データの整理、画像データの検索に利用される。
【0024】
GPSは、高価であり、全てのカメラへの搭載が困難である。GPSは、複数の衛星からの微弱電波を利用しなければならず、屋内や地下街での利用が困難である。本実施形態では、極力、GPSに頼らない方法で説明するものとする。複数の画像データを各機会(イベント)別に分類等する場合では、GPSを搭載している方が便利である。例えば、旅行先で撮影した複数の画像データを分類する場合、同じ場所で撮ったか否かの判定にGPSを利用することができる。
【0025】
表示部20は、表示制御部11aによって表示制御される。表示部20は、例えば被写体の画像データ、日時データに対応する文字情報や、壁紙を表示する。
【0026】
表示制御部11aは、優先度判定部110を有する。優先度判定部110は、画像分類部11eによる画像データの分類結果に従って表示部20に表示する画像データの優先度を判定する。優先度判定部110は、例えば図7に示すような画像分類部11eによる画像分類の結果に従って図11に示す第1の検索の動作を示すフローチャートと図12に示す第2の検索の動作を示すフローチャートとを実行し、表示部20に表示する画像データの優先度を判定する。
【0027】
表示制御部11aは、記録部14に記録されている各画像データから選択された画像データを表示部20に表示し、かつ優先度判定部110により各画像データに付された優先度に基づいて選択された画像データの日時とは別日時で、かつ人物と同一人物が写っている画像データを記録部20から検索して表示部20に表示する。
【0028】
表示制御部11aは、日時と人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて画像データを検索する。
【0029】
表示制御部11aは、表示部20の表示画面20a内の所定エリア内に選択された画像データを表示し、かつエリア外に別日時の複数の画像データを表示する。
【0030】
表示制御部11aは、別日時の複数の画像データを所定の画像数ずつ遷移して表示する。
【0031】
表示制御部11aは、別日時の複数の画像データに対して選択が行われると、当該選択された画像データをエリア内に表示する。
【0032】
表示制御部11aは、別日時の複数の画像データに関する情報を文字により表示する。
【0033】
優先度判定部110は、画像データを取得したイベントと人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて画像データを検索する。
【0034】
優先度判定部110は、顔部分の位置と大きさとに従って人物の顔部分の優先度を決定する。
【0035】
優先度判定部110は、日時の古い画像データ又は当該古い画像データと表示部20に表示中の画像データとの各日時に基づいてイベントに関する優先度を高くする。
【0036】
優先度判定部110は、記録部14に記録されている各画像データのうち最も古い日時の画像データの優先度を高くし、かつ人物と同一人物の顔が写っている画像データの優先度を高くして画像データを検索する。
【0037】
優先度判定部110は、選択された画像データの日時と最も古い画像データの日時との時間的に中間の日時に対応する画像データを検索し、当該検索された画像データの優先度と、人物と同一人物の顔が写っている画像データの優先度とを高くして画像データを検索する。
【0038】
優先度判定部110は、日時に関する優先度を人物の顔部分に関する優先度よりも高く設定する。
【0039】
タッチパネル21は、表示部20の表示画面上に配置され、複数のタッチスイッチを含む。タッチパネル21は、ユーザによりタッチされると、タッチにより選択された部位のスイッチが作動し、タッチ部位の位置に応じた信号を出力する。
【0040】
通信部22は、本カメラ10と外部機器、例えばパーソナルコンピュータ(PC)又はテレビジョン(TV)等との間で画像データ及び当該画像データに付随する情報等のデータ通信を行う。通信部22は、無線であれば、例えば赤外線を用いた通信、無線によるローカルエリアネットワーク(LAN)等である。通信部22は、有線であれば、例えばUSB等を用いる。
【0041】
カメラ10は、撮影モードにおいて、撮影を行わなくても、電源がオンされていれば、逐次撮像部12から画像データを取得し、当該画像データを表示部20に表示する。ユーザは、表示部20に表示された画像を観察し、フレーミングやシャッタチャンスを確認できる。表示制御部11aは、単に表示部20の表示画面の全面に画像を表示するだけでない。表示制御部11aは、例えば撮影モードにおいて、画像データを装飾する背景画像データを作成し、画像データと背景画像データとを合わせて表示部20に表示可能である。
【0042】
次に、カメラ10の再生モードによる表示について図2を参照して説明する。
【0043】
図2A〜図2Fは例えばユーザが旅行に行ったときにカメラ10の撮影により取得された画像データの一例を示す。旅行に行った時の写真の画像データは、図2A〜図2Fに示すように6枚ある。各画像データは、大きく分けて、人物が主被写体である人物写真の各画像データ25c、25d、25fと、人物が主被写体ではない風景写真の各画像データ25a、25b、25eとに分類できる。人物写真は、一人の人物が写った写真と、複数の人物と写った写真とがある。
【0044】
カメラ10は、画像データを分類する機能を有する。各画像データの分類は、例えば「人物」、「風景」等による分類と、「旅行」、「パーティ」等の各イベントによる分類とがある。「人物」、「風景」等への分類は、各画像データ毎に行われる。「人物」、「風景」毎にそれぞれ複数枚ずつ各画像データが分類され、それぞれ画像データ群を形成する。各イベントによる分類は、「人物」、「風景」毎の各画像データ群をいずれかのイベントに分類する。
【0045】
カメラ10は、分類された各画像データを記録する。カメラ10は、どのイベントの画像データ群にどの人物の画像データが含まれているかを判定できる。表示部20は、図3に示すように表示画面20aを有する。カメラ10は、画像データを検索して表示画面20aに表示する機能(以下、アルバム表示と称する)を有する。すなわち、ユーザは、図2A〜図2Fに示す旅行の各画像データ25a〜25fを見ている。このとき、例えば図2Fに示す特定の人物の画像データ25fが拡大された画像データ25fLとして表示画面20a内の第1の表示枠20b内に表示されたとする。カメラ10は、特定の人物が写っている別の類似の画像データ群、例えば各画像データ26、27を検索し、各画像データ26、27を縮小した各画像データ26as、27asを第2の表示枠20c内に表示する。第2の表示枠20cは、第1の表示枠20bの枠外である。
【0046】
第1の表示枠20bに拡大された画像データ25fLは、鑑賞されるべき画像である。第2の表示枠20cに表示されている他の各画像データ26as、27asは、画像データ25fLを邪魔しないように表示する工夫を必要とする。各画像データ26as、27asは、多くの面積を占めないように互いに重ね合せて表示する。各画像データ26as、27asに顔画像が存在すると、カメラ10は、顔画像が隠れないように各画像データ26as、27asを重ねて表示する。
【0047】
かかるアルバム表示であれば、拡大された画像データ25fLは、類似の各画像データ26as、27asにより装飾できる。これにより、雰囲気を盛り上げて、楽しく鑑賞することができる。自分の興味のある画像が第2の表示枠20cにあることに気付いた場合、それを楽しみにして、画像データを切り替えたり、第2の表示枠20cに表示されている各画像データを選択することができる。第2の表示枠20cに表示されている画像を先に見るようにして、興味ある画像だけを見るような楽しみ方ができる。
【0048】
こうした工夫は、子供の成長を記録したカメラであれば、非常に便利であり、子供が写っている過去のアルバムを自動で検索することが可能となる。カメラでなくても、表示部を有する記録装置であれば良い。子供の成長につれて昔の事は忘れがちになるが、このような工夫で昔のことを思い出すことができる。
【0049】
次に、カメラ10の再生画像の表示例について図4A〜図4Eを参照して説明する。
【0050】
カメラ10は、図3に示すようなアルバム表示を以下のようにして行う。例えば、図4Aに示すように各アルバム31a、31b、31cが背表紙を並べて表示画面20a上に擬似的に表示される。背表紙の1つ、例えばアルバム31eが選択されると、図4Bに示すようにアルバム31eを開くような画像を表示する。アルバム31eを順次開いていく画像は、遷移画像と称する。図4Cはアルバム31eを開いたときの1ページの画像を示す。
【0051】
ある人物の画像が拡大された画像データ25fLとして表示されると、当該人物と同じ人物の別のイベントで撮影された画像データが第1の表示枠20bの枠外の第2の表示枠20cに縮小されて表示される。これにより、さりげなく、表示画面20a上を賑やかに楽しくしながら、アルバムの雰囲気を高めることができる。
【0052】
第1の表示枠20bの枠外の画像データ中で、興味のある画像データが現れたならば、図4Cに示すように例えばユーザの指33等で該当する枠外の画像データをタッチする。タッチパネル21は、タッチにより選択された部位のスイッチが作動し、タッチ部位の位置に応じた信号を出力する。制御部11は、タッチパネル21からの信号に基づいてタッチ部位に対応する画像データを検索し、図4Eに示すように画像データ27aを拡大した画像データ27aLを表示画面20a上に表示する。
【0053】
画像データ27aの検索の間、表示制御部11aは、図4Dに示すように縮小されたアルバム31csを開くような遷移画像を表示制御部11aによって表示画面20a上に表示する。アルバム31csにおいて太い枠で示されているのは、このページ相当の場所に、目的の画像があることを示す。
【0054】
表示制御部11aは、図4Dに示すように検索された画像データ27aの撮影時期やそのときのイベント等を表す文字、例えば「′03夏休み」35を表示してもよい。これによって、昔の事が、より明瞭に思い出されたりする。このイベントの名称等は、ユーザがタッチパネル21を使用して入力したり、選択したりできるようにしている。
【0055】
次に、カメラ10の動作について図5に示す制御動作フローチャートを参照して説明する。
【0056】
制御部11は、ステップS1において、操作判定部16内の電源スイッチの状態を判定する。電源がオンされている場合、制御部11は、ステップS2に移行し、撮影モード、再生モードを判定可能な状態となる。
【0057】
制御部11は、ステップS2において、カメラ10が撮影モードであるか否かを判定する。撮影モードである場合、制御部11は、ステップS3に移行し、撮像部12からの画像信号によって、顔検出部13により画像データ中に人物の顔があるか否かの検出を行う。制御部11は、ステップS4において、特に顔部の画像データを適正に表示するように露出演算を行う。制御部11は、ステップS5において、上記ステップS4で演算した画像データを表示部20にスルー画として表示する。
【0058】
以上の顔画像の検出によって、人物の顔の場所や数、大きさ、更には顔のパーツの変化に従って笑顔であるか否かを判定することが可能となる。
【0059】
制御部11は、ステップS6において、レリーズスイッチによるレリーズ操作の状態であるか否かを判定する。レリーズ操作が行われると、制御部11は、ステップS7に移行して撮像部13による露出動作、記録部14への記録動作を行う。制御部11は、ステップS8において、サブルーチン「画像分類」が実行される。サブルーチン「画像分類」の動作の説明は、後述する。制御部11は、ステップS9において、図7Aに示すような分類結果の記録を関連情報記録部14aに行う。その後、制御部11は、上記ステップS1に移行する。
【0060】
上記ステップS6において、レリーズ操作がされなかった場合、制御部11は、上記ステップS1へ移行する。上記ステップS2において、撮影モードでない場合、制御部11は、ステップS10に移行する。制御部11は、ステップS10において、再生モードであるか否かを判定する。再生モードでない場合、制御部11は、上記ステップS1に移行する。再生モードである場合、制御部11は、ステップS11に移行して、再生用のプログラムを作動する。
【0061】
ステップS11の再生モードにおいて、制御部11は、最後に撮影された画像を表示する。制御部11は、ステップS12において、ユーザによって何らかの操作が行われたか否かを判定する。何も操作が行われない場合、制御部11は、上記ステップS1へ移行する。何らかの操作が行われた場合、制御部11は、ステップS13に移行して、アルバム再生であるか否かを判定する。
【0062】
ステップS13にてアルバム再生が指定されると、制御部11は、ステップS14に移行し、サブルーチン「アルバム再生」を実行した後、上記ステップS12に移行する。サブルーチン「アルバム再生」の詳細な動作は後述する。
【0063】
一方、上記ステップS13において、アルバム再生以外の操作が指定された場合、制御部11は、ステップS15に移行する。制御部11は、ステップS15において、サムネイル表示であるか否かを判定する。サムネイル表示は、縮小画像を並べて一覧表示する。この結果、サムネイル表示が指定された場合、制御部11は、ステップS16に移行し、表示部20にサムネイル画像を表示する。
【0064】
制御部11は、ステップS17において、上記ステップS16によりサムネイル表示された各画像データ中から選択する画像があるか否かをタッチパネル21に対する操作により判定する。選択された画像データがあれば、制御部11は、ステップS18に移行し、当該選択された画像データを拡大して表示部20に表示する。その後、制御部11は、上記ステップS12に移行する。一方、サムネイル表示の状態で選択された画像が無ければ、制御部11は、上記ステップS11に移行する。
【0065】
上記ステップS15の判断の結果、サムネイル表示でない場合、制御部11は、ステップS19に移行し、単純に画像送りを行う。この場合、最後に撮影された画像データが再生表示されているので、制御部11は、1コマ前の画像データを表示部20に表示する。その後、制御部11は、上記ステップS12に移行する。
【0066】
次に、サブルーチン「画像分類」の詳細な動作について図6に示す画像分類フローチャートを参照して説明する。
【0067】
画像検索を行う場合、迅速に対象となる画像を探し出す必要がある。本実施の形態では、画像分類部11eにより画像分類を行う。画像分類は、主に撮影時に得られた画像データの情報を図7Aに示すような各画像データと表形式で関連付け、この結果を記録部14内の関連情報記録部14aに記録する。
【0068】
画像データの情報の検索は、時計部18の計時による時刻情報やGPS部17による撮影場所の情報に限らず、図6に示す画像分類フローチャートに従ってカテゴリ分けすることにより効率化を図ることができる。つまり、ピント合わせの信号、被写体の距離、画像データの色情報、又は顔検出部13による顔検出の結果を利用して画像データ中に顔画像が有るか否か、顔画像の大きさや数の判定が行われる。又、顔画像の特徴等の情報に従ってスナップ、ポートレート、花、小物、ペット、風景等の各カテゴリが判定される。スナップは、人物が全身で背景も多く含む画像データである。ポートレートは、顔の表情などを中心とした画像データである。
【0069】
カテゴリの判定は、画像データから被写体を分析してもよいが、図6に示す画像分類フローチャートの各ステップS24、S25、S31〜S34のように、よく撮影されるシーンを想定して、大雑把に分類してもよい。
【0070】
制御部11は、ステップS21において、画像データ中の被写体に顔画像が存在するか否かを判定する。この結果、各画像データは、人物の写真か否かに大別される。顔が有る場合、制御部11は、ステップS22に移行し、顔の色ではなく、背景の色の特色を判定し、この判定結果を関連情報記録部14aに記録する。
【0071】
顔位置・大きさ判定部11cは、ステップS23において、顔の大きさが大きいか否かを判定する。顔の大きさが所定の値、例えば予め設定された顔の大きさD1よりも小さい場合、顔位置・大きさ判定部11cは、ステップS24に移行してスナップ写真であると判定する。一方、上記所定の値よりも大きい場合、顔位置・大きさ判定部11cは、ステップS25に移行してポートレート写真であると判定する。
【0072】
制御部11は、ステップS26において、顔の数、位置、大きさ、特徴等を関連情報記録部14aに記録する。その後、制御部11は、本サブルーチンを抜けて、図5に示すステップS9に移行する。
【0073】
一方、上記ステップS21にて、撮影した画像に顔が無い、つまり人物が居ないと判定された場合、制御部11は、ステップS27に移行し、表示画面20aの中央部等、表示画面20aの主要な色を判定する。制御部11は、ステップS28〜S30において、画像データの分類を行う。制御部11は、ステップS28において、被写体との距離を判定する。この結果、距離が近い場合、制御部11は、ステップS29において、至近距離であるか否かを判定する。至近距離である場合、制御部11は、ステップS30において色の彩度を判定する。
【0074】
制御部11は、上記ステップS28において、主にピント合わせ時の距離情報から被写体までの距離を判定する。遠距離であると判定された場合、制御部11は、ステップS34に移行して風景画像であると分類する。制御部11は、ステップS28及びS29において、遠距離ではないが至近距離ではない場合、ステップS33に移行してペットなどの画像データであると分類する。制御部11は、ステップS30において、色の彩度が高い場合、ステップS31に移行して花などの画像データであると分類する。制御部11は、ステップS30において、色の彩度が低い場合、ステップS32に移行して小物であると分類する。
【0075】
制御部11は、ステップS35において、文字入力の有無を判定する。文字の入力が有る場合、制御部11は、ステップS36に移行し、無い場合、図5に示すステップS9に移行する。ステップS36では、ユーザによってタッチパネル21等に対する操作により文字が入力される。制御部11は、ステップS37において、入力された文字情報を図7Aに示すように分類表の文字コメント覧に記録し、画像データに関連付ける。これによって、図4Dに示すように「′03夏休み」35等の文字の表示が可能になる。この後、制御部11は、本サブルーチンを抜けて図5に示すステップS9に移行する。図7Aに示す画像データと関連情報との関係は、関連情報記録部14aに記録される。
【0076】
図7Aは各画像データの分類結果を示す。当該分類結果において、各画像データ「1」〜「5」は、それぞれ画像データの種類、顔の数、顔の位置と特徴・大きさ、主要色、日時・場所の各項目について分類される。
【0077】
画像データの種類は、スナップ写真であるか風景写真であるかといった写真の種類である。
【0078】
顔の数は、画像データ中における顔の総数である。
【0079】
顔の位置と特徴・大きさは、次の通りである。顔の位置は、例えば、図7Bに示すように表示画面20aを9分割した場合、各エリアA1〜A9のうちどのエリアに存在しているかを示す。例えば、画像データ「1」は、各エリアA4、A6の顔が存在していることを示す。顔の位置は、顔位置・大きさ判定部11cにより判定される。
【0080】
顔の特徴は、予め関連情報記録部14aに登録されている所定の顔のパターンの何れに該当しているかを示す。この場合、P−Aは、登録されている顔のパターンAである。P−Bは、登録されている顔のパターンBである。P−Xは、判定不能である。P−Xは、登録されているパターン以外の顔のパターンであることを示す。所定の顔のパターンは、例えば家族の画像データを予め登録し、登録された画像データと比較して分類する。顔の特徴は、特徴抽出部11bにより抽出され、比較される。
【0081】
顔の大きさは、図7Bの右側に示すように各エリアA1〜A9に対する顔の大きさを三段階D1、D2、D3により示す。例えば、画像データ「1」は、エリアA4に段階D2の大きさの顔と、エリアA6に段階D3の大きさの顔とがあることを示す。顔の大きさは、顔位置・大きさ判定部11cにより判定される。
【0082】
主要色は、画像データの背景色における主要色を示す。主要色は、制御部11により判定される。
【0083】
日時・場所は、撮影した日付や時間、場所を示す。本実施形態においては、日付のみを示すが、撮影した時間や場所が関連情報記憶部14aに記録されている場合、関連情報記憶部14aに記録されている時間や場所を示す。
【0084】
文字コメントは、文字の有無を示す。文字コメントは、例えば、図4Aに示すようなアルバムの背表紙や遷移画像の表示の際のコメントの候補となる。
【0085】
図7Aに示す各画像データの分類結果によれば、画像データ「1」は、9月15日に撮影したスナップ写真で、エリアA4にパターンAで段階D2の大きさの顔が1つ、エリアA6にパターンXでD3の大きさの顔が1つが存在し、かつ主要色が青色で、文字コメントが無いということがわかる。
【0086】
このような画像関連情報を持つと、画像データの検索を迅速、かつ効率的に行うことができる。
【0087】
図7Aに示す単純な分類結果だけでも、顔画像を探す場合、制御部11は、ステップS31〜S34において分類された画像データを対象から外せるので、検索の効率化を図れる。
【0088】
次に、サブルーチン「アルバム再生」の動作について図8に示すアルバム再生フローチャートを参照して説明する。
【0089】
制御部11は、ステップS41において、サブルーチン「イベント判定」を実行する。制御部11は、イベント判定として時計部18による時計機能を利用し、所定期間中に撮影された画像データを集めてアルバムとして取り扱う。
【0090】
制御部11は、ステップS42にて、図4Aに示すように表示画面20aに擬似的な本棚をアルバム背表紙として表示する。制御部11は、ステップS43において、アルバムの選択操作が行われたか否かを判定する。
【0091】
アルバムの選択操作が行われない場合、制御部11は、ステップS59に移行し、本サブルーチンを終了するか否かを判定する。この結果、終了しない場合、制御部11は、上記ステップS43へ移行する。終了する場合、制御部11は、本サブルーチンを抜けて図5に示すステップS12に移行する。
【0092】
図4Aに示す各アルバム31a〜31eのうち何れかが操作判定部16によって選択された場合、制御部11は、ステップS44に移行し、上記ステップS43で選択されたアルバムの中で撮影時期が一番古い複数の画像データ群を選択して表示画面20aに表示する。制御部11は、図4Bに示すようにアルバムを開いて各ページ毎に画像データを見るような表示を可能とする。図4Bは、同図Aに示す各アルバム31a〜31eのうち何れかが開かれてページを表示している状態を示す。図4Bは太線部のページが選択されて表示される部分として示す。
【0093】
制御部11は、ステップS45において、画像データが顔画像であるか否かを判定する。判定の結果、顔画像でない場合、制御部11は、ステップS50に移行する。顔画像である場合、制御部11は、ステップS46に移行し、図7Aに示す顔特徴を利用して同じ顔特徴を有する画像データを別のイベントから検索する(第1の検索)。この場合、制御部11は、ステップS46において、別イベントの画像データが多数存在するので、優先度の高い画像データを選んで表示する。
【0094】
例えば、鑑賞時、再生モードに入れてから、一度でも表示した画像データがあれば、当該表示済みの画像データに例えばマークを付け、マークの付いた画像データの優先度を下げる。優先度を下げるのは、同じような画像データばかりを第1の表示枠20bに表示すると飽きがくること、第1の表示枠20bの枠外を利用して偶然、昔の写真を見つける楽しみが失われること、という問題の対策としている。
【0095】
具体的に、制御部11は、ステップS47において、表示を行っていない画像データがあるか否かを判定する。表示が行われていない画像データがない場合、制御部11は、ステップS49に移行する。表示が行われていない画像データがある場合、制御部11は、ステップS48に移行し、表示が行われていない画像データを優先して表示できるように検索する。
【0096】
表示が行われていない画像データが多数ある可能性がある。制御部11は、ステップS47において、上記ステップS46と同様に、同じ顔特徴を有する画像データを別のイベントから検索する(第2の検索)。この場合、制御部11は、ステップS47において、別イベントの画像データが多数存在するので、優先度の高い画像データを選んで表示する。
【0097】
検索する画像データは、図3に示すように2、3枚程度でよいが、もっと多くてもよい。ここでは、説明を簡略化するために、1枚表示されるようなフローチャートとしている。
【0098】
制御部11は、ステップS48において、検索された画像データを縮小した画像データとして第1の表示枠20bの枠外の第2の表示枠20cに表示可能とするように準備する。
【0099】
制御部11は、ステップS49において、図4Bに示すように例えばアルバム31eを順次開いていく遷移画像を表示部20に表示し、アルバム31e中からページを選択することにより図3に示すようなアルバム表示を行う。
【0100】
制御部11は、ステップS50において、操作が終了であるか否かを判定する。操作終了の場合、制御部11は、本サブルーチンを抜けて図5に示すステップS12に移行する。操作があった場合、制御部11は、ステップS52において、図4Cに示すような第2の表示枠20cに表示される縮小された画像データに対してタッチがあるか否かを判定する。
【0101】
縮小された画像データに対してタッチがなければ、制御部11は、ステップS53に移行し、アルバムの台紙をめくる動作が行われるか否かを判定する。この動作は、例えば、タッチパネル21がユーザの指33で擦られると、タッチパネル21及び制御部11により検出される。又は、操作判定部16は、先に送るスイッチが操作される等によりアルバムの台紙をめくる動作が行われるか否かを判定する。台紙をめくる動作がなければ、制御部11は、上記ステップS50に移行する。めくる動作が行われた場合、制御部11は、ステップS53に移行する。
【0102】
制御部11は、ステップS53において、次の画像データがあるか否かを判定する。判定の結果、次の画像データがない場合、制御部11は、ステップS54に移行し、警告を行う。警告は、例えば表示画面20a上にその旨の告知を表示する。
【0103】
次の画像データがある場合、制御部11は、ステップS56に移行し、撮影された順でコマ送りを行う。台紙のめくり動作は先に進むのみならず、以前に見た画像データを見直せるようにしてもよい。この場合、操作判定部16内の戻しスイッチの操作検出や、タッチパネル21の擦る方向によって台紙のめくりの進む方向を判定するようにすればよい。台紙のめくり動作の場合も、制御部11は、ステップS45に移行して遷移画像の効果を出すようにする。
【0104】
制御部11が上記ステップS51において、第2の表示枠20cに表示される縮小された画像データに対してタッチされたことを判定すると、表示制御部11aは、画像データに対するタッチを検出し、ステップS56に移行し、縮小された画像データの関連情報を表示部20に表示する。制御部11は、ステップS57において、タッチ画面が選択される。その後、制御部11は、上記ステップS45に移行し、遷移効果を出すようにする。顔画像の場合、その人の生い立ちを示すような各画像データを第2の表示枠20cに表示する。
【0105】
以上の制御であれば、古くから親しまれてきた紙のアルバムと同様の操作感で各画像データの鑑賞を楽しむことが可能である。デジタル画像データのメリットとして、個々の画像データを装飾する縮小された画像データを第2の表示枠20cに表示でき、かつ縮小された画像データを選択可能である。これにより、興味のある画像データのみを見ていくような鑑賞が可能である。
【0106】
ここでは、カメラ10の表示部20に応用しているが、テレビジョン等の他の表示機器に応用が可能である。
【0107】
次に、イベント判定の動作について説明する。
【0108】
カメラ10は、撮影日時や顔の検出結果を記録することができる。同カメラ10により撮影した画像データは、撮影した画像データの数と撮影日時との関係を図9に示すようにグラフ表示できる。グラフ表示は、一日を例えば6分割し、それぞれ分割した各時間帯別に画像の数を累積する。顔検出の結果、顔が検出された画像は、斜線で示す。個々の画像がどのようなイベントで撮影されたかの類推は、各時間帯別の画像数を判定する、又は各画像データに含まれる人物の数によって行う。
【0109】
複数の画像データが時間的に纏まって存在(画像群)する場合、何かイベントがあったということが判定できる。例えば、「9/21(9月21日)」は運動会である。「9/25(9月25日)」はパーティ等である。「9月25日」に撮影された各画像データが再生される場合、前日(9月24日)の各画像データと分類されて表示される。
【0110】
画像群の中に1つでもコメントを入力した画像データがあれば、同じ画像群にある画像データでコメントのないものは、同じコメントを適用する。
【0111】
次に、サブルーチン「イベント判定」の詳細な処理動作について図10に示すイベント判定フローチャートを参照して説明する。
【0112】
本サブルーチンに入ると、制御部11は、ステップS61において、図9のグラフに示すように一日を6分割する画像整理を行う。制御部11は、ステップS62において、個々の画像データがどのグループに所属するかの判定処理を行う。制御部11は、ステップS63において、所定時間に集中して撮影されたか否かを判定する。図9のグラフに示す「9月21日」や「9月25日」のように、所定時間に集中して撮影された場合、制御部11は、ステップS64に移行し、そうでない場合はステップS65に移行する。
【0113】
制御部11は、ステップS64において、撮影された画像データに顔のアップが多いか少ないかを判定する。判定の結果、顔のアップの画像が少ない(風景画像が多い)場合、制御部11は、ステップS66に移行して「学校行事」としてまとめる。顔のアップが多い場合、制御部11は、ステップS67に移行して「パーティ」としてまとめる。
【0114】
制御部11は、上記ステップS65において、連続した日時に複数の画像が撮影されたか否かを判定する。判定の結果、連続した日時に複数の画像が撮影された場合、制御部11は、「旅行」としてまとめる。これは、旅行などでは、一日のうちで画像が分散されることに基づいている。連続した日時に複数の画像が撮影されていない場合、制御部11は、ステップS69に移行し、まとまった画像数にて、日時別のアルバムとして作成される。つまり、制御部11は、各ステップS66、S67、S68以外のイベントを、ステップS69において、例えば10枚以上の画像群となるように月毎又は季節毎にまとめる。
【0115】
撮影された複数の画像データの集中する度合や顔画像の有無に応じてイベントの種類が分類される。各画像データが何れかのアルバムにまとめられると、制御部11は、ステップS70において、イベント判定が終了であるか否かを判定する。判定の結果、終了しない場合、制御部11は、上記ステップS62に移行して、上述した処理動作を繰り返す。終了する場合、制御部11は、本サブルーチンを抜けて図8に示すステップS42に移行する。
【0116】
図12はある人物の映った画像データを日時と同じ日に撮影された画像数をグラフ化した図を示す。同グラフに示すような日時に対する画像数の分布となる画像データ群がカメラ10内に記録されている。カメラ10により鑑賞中の画像データ、例えば撮影日時Dnの画像データに人物が映っている。同人物が映っている過去の画像データを壁紙上に表示して、被写体の成長記録を鑑賞できるようにする場合、どの日時の画像データを優先して表示するかは重要である。
【0117】
図12のグラフに示すように優先して表示する画像データの候補は多数ある。「成長記録」という観点からは、過去に遡って画像データを検索することにする。複数の画像データを表示する場合、なるべく色々な事を想起できるように別のイベントの画像データを表示した方がよい。
【0118】
この結果、人物の画像(顔画像)を鑑賞しているときに、この鑑賞時に表示された顔画像データから同じ人物の顔画像が含まれる別のイベントの画像データを検索する。
【0119】
制御部11は、図11に示す別のイベントの同じ顔の第1の検索のフローチャートを実行する。
【0120】
制御部11は、ステップS81において、同じ人物が写っている一番古いイベントを判定する。制御部11は、ステップS82において、図13に示す一番古いイベントの日時Doを判定する。日時Doの画像データが今回の画像鑑賞で未表示であれば、制御部11は、ステップS83からステップS85に移行し、日時Doのイベントに含まれる画像データの第1の優先度P1を例えば「5」と大きく設定する。第1の優先度P1は、イベントの日時から判定した画像データの優先度である。
【0121】
対象となるイベントに必ずしも最適な画像データが含まれているとは限らないので、制御部11は、ステップS86において、日時Doの後の日時のイベントの第2の優先度P2を「2」として高めにしておく。第2の優先度P2は、被写体の構図に含まれる人物から判定した画像データの優先度である。これによって、鑑賞している画像データに写っている人物が主役になっている他の画像データが検索し易くなる。第2の優先度P2は、人物の顔画像に従った優先度と呼ぶことも出来る。ここでは、顔の大きさや位置に基づく判定を行っているが、姿勢や表情を考慮してもよい。
【0122】
制御部11は、ステップS102において、顔位置が表示画面20aの中央部でかつ所定の大きさである条件を満たせば、この条件を満たす画像データの第2の優先度P2を「3」として高める。
【0123】
制御部11は、ステップS104において、第1の優先度P1と第2の優先度P2とを乗じた値に従って表示する画像データを決定する。つまりイベントが重要で、被写体が重要な画像データが選ばれる。
【0124】
各ステップS101、103は、条件に該当しないイベントや画像データの優先度を低くする。ここで使われた優先度の高いイベントの日時は、一度表示されると各ステップS83、S84で、優先度を下げる。
【0125】
制御部11は、図12に示す別のイベントの同じ顔の第2の検索のフローチャートを実行する。
【0126】
制御部11は、ステップS91において、同じ人物が写っている一番古いイベントを判定する。制御部11は、ステップS92において、図13に示す一番古いイベントの日時Doを判定する。制御部11は、ステップS93において、表示部20に表示中の画像データが写されたイベントの日時Dnを判定する。
【0127】
日時Doの画像データは、日時Dnの時点の画像データからも現時点からも時間的に離れた画像である。ユーザは、日時Doの画像データが表示部20に表示されると、新鮮さを感じることが出来る。1つのイベントの画像データだけでは寂しいので、ここでは2枚の画像データを表示する例を示すが、日時Doからも日時Dnからも離れた時点の画像データを選ぶと、画像の内容に変化があって、やはり新鮮さを感じやすい。
【0128】
制御部11は、ステップS94において、日時Doと日時Dnとの中間の日時に近い日時Dmのイベントを選択する。日時Dmの画像データが今回の画像鑑賞で未表示であれば、制御部11は、ステップS95からステップS97に移行し、日時Dmのイベントに含まれる画像データの優先度P1を「5」と大きくする。上記同様に、対象となるイベントに必ずしも最適な画像データが含まれているとは限らないので、制御部11は、ステップS98において、日時Dmの後の日時のイベントの第2の優先度P2も「2」として高めにしておく。これによって、鑑賞している画像データに出ている人物が主役になっている画像データが選ばれやすくなる。
【0129】
制御部11は、ステップS102において、顔位置が表示画面20aの中央部でかつ所定の大きさの条件を満たせば、この条件を満たす画像データの第2の優先度P2を「3」として高める。制御部11は、ステップS104において、第1の優先度P1と第2の優先度P2とを乗じた値に従って表示する画像データを決定する。この結果、イベントが重要で、しかも被写体が重要な画像データが選ばれる。各ステップS101、103は、条件に該当しないイベントや画像データの優先度を低くする。優先度の高いイベントの日時は、一度表示されると、制御部11は、各ステップS95、96において、優先度を下げる。
【0130】
このように重要なイベントで、かつ顔の大きさの位置が所定の条件を満たす画像データが優先表示できる。笑顔を検出できるようにし、表情の良いものを優先的に選ぶようにしてもよい。顔の大きさの優先度を変えたり、他の人、例えば両親と映っている画像データを優先させるような応用も可能である。
【0131】
2つの画像を表示したが、同様の考え方によって、それ以上の画像を表示させてもよい。
【0132】
制御部11は、撮影日時Dnよりも過去の日時Doのイベントを判定しているが、撮影日時Dnよりも時間経過した未来の日時のイベントを判定してもよい。
【0133】
このように本実施形態によれば、個々の画像データのみならず、画像データ郡も自動的に分類できる。自動分類でなくとも、ユーザがフォルダを作成し、当該フォルダに個々の画像データを保存するような方法でも、画像データ群や、個々の画像データの分類管理が可能なことは言うまでもない。
【0134】
以上のように、本実施形態によれば、写真鑑賞時に、壁紙を自動作成するので、楽しく、賑やかなアルバム鑑賞が可能となる。
【0135】
尚、上述した実施形態ではカメラを例として説明したが、本発明は、カメラ以外の単なる表示装置や携帯電話等にも適用が可能であるのは勿論である。
【0136】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明によれば、簡単な操作で、オリジナリティのある楽しく賑やかなアルバムを作ることができ、興味ある画像に類似の画像のみを見ていくことができると共に、装飾表示された画像を利用して画像検索のできるカメラ及び表示装置並びに電子機器を得ることができる。
【符号の説明】
【0138】
10:カメラ、11:制御部、11a:表示制御部、11b:特徴抽出部、11c:顔位置・大きさ判定部、11d:画像検索部、11e:画像分類部、12:撮像部、13:顔検出部、14:記録部、14a:関連情報記録部、16:操作判定部、17:GPS部、18:時計部、20:表示部、20a:表示画面、21:タッチパネル、22:通信部、25a,25b,25c,25d,25e,25f:画像、31a,31b,31c,31d,31e:アルバム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラ又はカメラ付の携帯電話等の表示部を有する表示装置及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、メモリの大容量化や低価格化が進んでいる。カメラは、メモリを内蔵し、当該メモリに大量の画像を保存することを可能としている。カメラ背面には、液晶ディスプレイ等の表示パネルが設けられている。この表示パネルは、表示画面の大型化が進んでいる。この表示パネルは、カメラ内のメモリに保存されている画像を表示することにより、画像を鑑賞する用途に一般的に用いられる。
【0003】
写真を装飾し、この写真を載せた楽しいアルバムを作りたいという要望がある。かかる要望を実現するために、装飾の付いた画像をカメラの表示パネルに表示する技術の登場が待たれている。
【0004】
カメラにより撮影した画像を用いてアルバムを作成する技術の追求が行われている。例えば特許文献1は、撮影時にテンプレートを表示してアルバム効果を確認しながら撮影するカメラを開示する。特許文献2は、共通性のある複数の画像に対してタイトルを選定し、再生時に同一のタイトルを持つ複数の画像を、そのタイトルによって特定される台紙に貼り付けるという技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−104336号公報
【特許文献2】特開平9−214654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載のカメラでは、撮影時に、テンプレート撮影モードの設定が必要であり、操作方法に改善の余地を有している。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の技術では、台紙が画一的になりがちであるという課題を有している。
【0008】
したがって本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な操作で、オリジナリティのある楽しく賑やかなアルバムを作ることのできるカメラ及び表示装置並びに電子機器を提供することである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、興味ある画像に類似の画像のみを見ていくことができると共に、装飾表示された画像を利用して画像検索のできる表示装置及び撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の主要な局面に係る表示装置は、人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、表示部と、前記各画像データから選択された前記画像データを前記表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部とを具備する。
【0011】
本発明の主要な局面に係る撮像装置は、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部の撮像により取得され、前記被写体として人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、表示部と、前記各画像データから選択された前記画像データを前記表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部とを具備する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、簡単な操作で、オリジナリティのある楽しく賑やかなアルバムを作ることのできる表示装置及び撮像装置を提供することができる。
【0013】
また、本発明によれば、興味ある画像に類似の画像のみを見ていくことができると共に、装飾表示された画像を利用して画像検索のできる表示装置及び撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカメラの概略構成を示すブロック図。
【図2A】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2B】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2C】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2D】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2E】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図2F】同カメラの再生モードによる表示を説明するための図。
【図3】同カメラの再生モードによる風景写真の画像の表示例及び人物の写真の表示例を示す図。
【図4A】同カメラに表示される各アルバムの一例を示す図。
【図4B】同カメラに表示される選択された各アルバムの画像の遷移を示す図。
【図4C】同カメラに表示される各アルバムの各ページの表示を示す図。
【図4D】同カメラに表示されるアルバムが開くような画像の遷移を示す図。
【図4E】同カメラにより検索された画像の拡大表示を示す図。
【図5】同カメラの制御動作のフローチャート。
【図6】同カメラの制御動作のフローチャートにおける画像分類の動作を示すフローチャート。
【図7A】同カメラによる画像分類の結果を示す図。
【図7B】同カメラにおける表示画面上の顔の位置を特定するためのエリア及び同エリアに対する顔の大きさの一例を示す図。
【図8】同カメラの制御動作のフローチャートにおけるアルバム再生の動作を示すフローチャート。
【図9】同カメラによるイベント判定による日時に対する画像数の関係を示す図。。
【図10】同カメラのイベント判定の動作を示すフローチャート。
【図11】同カメラの制御動作のフローチャートにおける別イベントの同じ顔の第1の検索の動作を示すフローチャート。
【図12】同カメラの制御動作のフローチャートにおける別イベントの同じ顔の第2の検索の動作を示すフローチャート。
【図13】同カメラにより人物を撮影した日時と画像数との分布を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照説明する。
【0016】
図1はカメラの概略を示すブロック構成図である。カメラ10は、制御部11と、撮像部12と、顔検出部13と、記録部14と、操作判定部16と、衛星航法システム(Global Positioning System:GPS)部17と、時計部18と、表示部20と、タッチパネル21と、通信部22とを含む。
【0017】
制御部11は、カメラ10の全体の制御を行う。制御部11は、撮像部12により取得された画像データのエッジ強調、色補正、圧縮等の画像処理、画像データの選択を行う。制御部11は、画像データと当該画像データに写っている人物、日時とを対応付けて管理する。制御部11は、表示制御部11aと、特徴抽出部11bと、顔位置・大きさ判定部11cと、画像検索部11dと、画像分類部11eとを含む。記録部14には、関連情報記録エリア14aが形成されている。
【0018】
表示制御部11aは、液晶ディスプレイ等から成る表示部20の表示を制御する。
【0019】
特徴抽出部11bは、画像データから被写体の顔の特徴や色を抽出する。顔位置・大きさ判定部11cは、画像データから顔画像の位置や大きさを判定する。画像分類部11eは、画像データから主要被写体の種類別に画像を分類する。画像検索部11dは、画像分類部11eによる画像分類の結果に基づいて各画像データの検索を行う。
【0020】
撮像部12は、撮影レンズ及び撮像素子等を含む。撮像部12は、被写体からの撮影光束を取り込んで画像を取り込む。制御部11は、撮像部12により取り込まれた画像に対してエッジ強調、色補正、画像圧縮等の画像処理を行い、画像処理した画像データを記録部14に記録する。
【0021】
顔検出部13は、撮像部に取り込まれた画像データ中の顔画像を周知の顔画像の認識処理等により検出する。記録部14は、制御部11により画像処理された画像データや日時データ等を記憶する。
【0022】
操作判定部16は、各種スイッチと判定部とを含む。各種スイッチは、カメラ10の各種モードのスイッチ、電源スイッチ、レリーズスイッチ等である。ユーザが何れかのスイッチを操作すると、制御部11は、操作されたスイッチを検出する。操作判定部16は、壁紙等の画像データを選択する。
【0023】
GPS部17は、撮影時の場所(撮影場所)の情報を出力する。時計部18は、撮影時の日時データを出力する。撮影時の日時データ、撮影場所の情報、画像データは、記録部14に一緒に記録される。日時データ、撮影場所の情報は、画像データの整理、画像データの検索に利用される。
【0024】
GPSは、高価であり、全てのカメラへの搭載が困難である。GPSは、複数の衛星からの微弱電波を利用しなければならず、屋内や地下街での利用が困難である。本実施形態では、極力、GPSに頼らない方法で説明するものとする。複数の画像データを各機会(イベント)別に分類等する場合では、GPSを搭載している方が便利である。例えば、旅行先で撮影した複数の画像データを分類する場合、同じ場所で撮ったか否かの判定にGPSを利用することができる。
【0025】
表示部20は、表示制御部11aによって表示制御される。表示部20は、例えば被写体の画像データ、日時データに対応する文字情報や、壁紙を表示する。
【0026】
表示制御部11aは、優先度判定部110を有する。優先度判定部110は、画像分類部11eによる画像データの分類結果に従って表示部20に表示する画像データの優先度を判定する。優先度判定部110は、例えば図7に示すような画像分類部11eによる画像分類の結果に従って図11に示す第1の検索の動作を示すフローチャートと図12に示す第2の検索の動作を示すフローチャートとを実行し、表示部20に表示する画像データの優先度を判定する。
【0027】
表示制御部11aは、記録部14に記録されている各画像データから選択された画像データを表示部20に表示し、かつ優先度判定部110により各画像データに付された優先度に基づいて選択された画像データの日時とは別日時で、かつ人物と同一人物が写っている画像データを記録部20から検索して表示部20に表示する。
【0028】
表示制御部11aは、日時と人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて画像データを検索する。
【0029】
表示制御部11aは、表示部20の表示画面20a内の所定エリア内に選択された画像データを表示し、かつエリア外に別日時の複数の画像データを表示する。
【0030】
表示制御部11aは、別日時の複数の画像データを所定の画像数ずつ遷移して表示する。
【0031】
表示制御部11aは、別日時の複数の画像データに対して選択が行われると、当該選択された画像データをエリア内に表示する。
【0032】
表示制御部11aは、別日時の複数の画像データに関する情報を文字により表示する。
【0033】
優先度判定部110は、画像データを取得したイベントと人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて画像データを検索する。
【0034】
優先度判定部110は、顔部分の位置と大きさとに従って人物の顔部分の優先度を決定する。
【0035】
優先度判定部110は、日時の古い画像データ又は当該古い画像データと表示部20に表示中の画像データとの各日時に基づいてイベントに関する優先度を高くする。
【0036】
優先度判定部110は、記録部14に記録されている各画像データのうち最も古い日時の画像データの優先度を高くし、かつ人物と同一人物の顔が写っている画像データの優先度を高くして画像データを検索する。
【0037】
優先度判定部110は、選択された画像データの日時と最も古い画像データの日時との時間的に中間の日時に対応する画像データを検索し、当該検索された画像データの優先度と、人物と同一人物の顔が写っている画像データの優先度とを高くして画像データを検索する。
【0038】
優先度判定部110は、日時に関する優先度を人物の顔部分に関する優先度よりも高く設定する。
【0039】
タッチパネル21は、表示部20の表示画面上に配置され、複数のタッチスイッチを含む。タッチパネル21は、ユーザによりタッチされると、タッチにより選択された部位のスイッチが作動し、タッチ部位の位置に応じた信号を出力する。
【0040】
通信部22は、本カメラ10と外部機器、例えばパーソナルコンピュータ(PC)又はテレビジョン(TV)等との間で画像データ及び当該画像データに付随する情報等のデータ通信を行う。通信部22は、無線であれば、例えば赤外線を用いた通信、無線によるローカルエリアネットワーク(LAN)等である。通信部22は、有線であれば、例えばUSB等を用いる。
【0041】
カメラ10は、撮影モードにおいて、撮影を行わなくても、電源がオンされていれば、逐次撮像部12から画像データを取得し、当該画像データを表示部20に表示する。ユーザは、表示部20に表示された画像を観察し、フレーミングやシャッタチャンスを確認できる。表示制御部11aは、単に表示部20の表示画面の全面に画像を表示するだけでない。表示制御部11aは、例えば撮影モードにおいて、画像データを装飾する背景画像データを作成し、画像データと背景画像データとを合わせて表示部20に表示可能である。
【0042】
次に、カメラ10の再生モードによる表示について図2を参照して説明する。
【0043】
図2A〜図2Fは例えばユーザが旅行に行ったときにカメラ10の撮影により取得された画像データの一例を示す。旅行に行った時の写真の画像データは、図2A〜図2Fに示すように6枚ある。各画像データは、大きく分けて、人物が主被写体である人物写真の各画像データ25c、25d、25fと、人物が主被写体ではない風景写真の各画像データ25a、25b、25eとに分類できる。人物写真は、一人の人物が写った写真と、複数の人物と写った写真とがある。
【0044】
カメラ10は、画像データを分類する機能を有する。各画像データの分類は、例えば「人物」、「風景」等による分類と、「旅行」、「パーティ」等の各イベントによる分類とがある。「人物」、「風景」等への分類は、各画像データ毎に行われる。「人物」、「風景」毎にそれぞれ複数枚ずつ各画像データが分類され、それぞれ画像データ群を形成する。各イベントによる分類は、「人物」、「風景」毎の各画像データ群をいずれかのイベントに分類する。
【0045】
カメラ10は、分類された各画像データを記録する。カメラ10は、どのイベントの画像データ群にどの人物の画像データが含まれているかを判定できる。表示部20は、図3に示すように表示画面20aを有する。カメラ10は、画像データを検索して表示画面20aに表示する機能(以下、アルバム表示と称する)を有する。すなわち、ユーザは、図2A〜図2Fに示す旅行の各画像データ25a〜25fを見ている。このとき、例えば図2Fに示す特定の人物の画像データ25fが拡大された画像データ25fLとして表示画面20a内の第1の表示枠20b内に表示されたとする。カメラ10は、特定の人物が写っている別の類似の画像データ群、例えば各画像データ26、27を検索し、各画像データ26、27を縮小した各画像データ26as、27asを第2の表示枠20c内に表示する。第2の表示枠20cは、第1の表示枠20bの枠外である。
【0046】
第1の表示枠20bに拡大された画像データ25fLは、鑑賞されるべき画像である。第2の表示枠20cに表示されている他の各画像データ26as、27asは、画像データ25fLを邪魔しないように表示する工夫を必要とする。各画像データ26as、27asは、多くの面積を占めないように互いに重ね合せて表示する。各画像データ26as、27asに顔画像が存在すると、カメラ10は、顔画像が隠れないように各画像データ26as、27asを重ねて表示する。
【0047】
かかるアルバム表示であれば、拡大された画像データ25fLは、類似の各画像データ26as、27asにより装飾できる。これにより、雰囲気を盛り上げて、楽しく鑑賞することができる。自分の興味のある画像が第2の表示枠20cにあることに気付いた場合、それを楽しみにして、画像データを切り替えたり、第2の表示枠20cに表示されている各画像データを選択することができる。第2の表示枠20cに表示されている画像を先に見るようにして、興味ある画像だけを見るような楽しみ方ができる。
【0048】
こうした工夫は、子供の成長を記録したカメラであれば、非常に便利であり、子供が写っている過去のアルバムを自動で検索することが可能となる。カメラでなくても、表示部を有する記録装置であれば良い。子供の成長につれて昔の事は忘れがちになるが、このような工夫で昔のことを思い出すことができる。
【0049】
次に、カメラ10の再生画像の表示例について図4A〜図4Eを参照して説明する。
【0050】
カメラ10は、図3に示すようなアルバム表示を以下のようにして行う。例えば、図4Aに示すように各アルバム31a、31b、31cが背表紙を並べて表示画面20a上に擬似的に表示される。背表紙の1つ、例えばアルバム31eが選択されると、図4Bに示すようにアルバム31eを開くような画像を表示する。アルバム31eを順次開いていく画像は、遷移画像と称する。図4Cはアルバム31eを開いたときの1ページの画像を示す。
【0051】
ある人物の画像が拡大された画像データ25fLとして表示されると、当該人物と同じ人物の別のイベントで撮影された画像データが第1の表示枠20bの枠外の第2の表示枠20cに縮小されて表示される。これにより、さりげなく、表示画面20a上を賑やかに楽しくしながら、アルバムの雰囲気を高めることができる。
【0052】
第1の表示枠20bの枠外の画像データ中で、興味のある画像データが現れたならば、図4Cに示すように例えばユーザの指33等で該当する枠外の画像データをタッチする。タッチパネル21は、タッチにより選択された部位のスイッチが作動し、タッチ部位の位置に応じた信号を出力する。制御部11は、タッチパネル21からの信号に基づいてタッチ部位に対応する画像データを検索し、図4Eに示すように画像データ27aを拡大した画像データ27aLを表示画面20a上に表示する。
【0053】
画像データ27aの検索の間、表示制御部11aは、図4Dに示すように縮小されたアルバム31csを開くような遷移画像を表示制御部11aによって表示画面20a上に表示する。アルバム31csにおいて太い枠で示されているのは、このページ相当の場所に、目的の画像があることを示す。
【0054】
表示制御部11aは、図4Dに示すように検索された画像データ27aの撮影時期やそのときのイベント等を表す文字、例えば「′03夏休み」35を表示してもよい。これによって、昔の事が、より明瞭に思い出されたりする。このイベントの名称等は、ユーザがタッチパネル21を使用して入力したり、選択したりできるようにしている。
【0055】
次に、カメラ10の動作について図5に示す制御動作フローチャートを参照して説明する。
【0056】
制御部11は、ステップS1において、操作判定部16内の電源スイッチの状態を判定する。電源がオンされている場合、制御部11は、ステップS2に移行し、撮影モード、再生モードを判定可能な状態となる。
【0057】
制御部11は、ステップS2において、カメラ10が撮影モードであるか否かを判定する。撮影モードである場合、制御部11は、ステップS3に移行し、撮像部12からの画像信号によって、顔検出部13により画像データ中に人物の顔があるか否かの検出を行う。制御部11は、ステップS4において、特に顔部の画像データを適正に表示するように露出演算を行う。制御部11は、ステップS5において、上記ステップS4で演算した画像データを表示部20にスルー画として表示する。
【0058】
以上の顔画像の検出によって、人物の顔の場所や数、大きさ、更には顔のパーツの変化に従って笑顔であるか否かを判定することが可能となる。
【0059】
制御部11は、ステップS6において、レリーズスイッチによるレリーズ操作の状態であるか否かを判定する。レリーズ操作が行われると、制御部11は、ステップS7に移行して撮像部13による露出動作、記録部14への記録動作を行う。制御部11は、ステップS8において、サブルーチン「画像分類」が実行される。サブルーチン「画像分類」の動作の説明は、後述する。制御部11は、ステップS9において、図7Aに示すような分類結果の記録を関連情報記録部14aに行う。その後、制御部11は、上記ステップS1に移行する。
【0060】
上記ステップS6において、レリーズ操作がされなかった場合、制御部11は、上記ステップS1へ移行する。上記ステップS2において、撮影モードでない場合、制御部11は、ステップS10に移行する。制御部11は、ステップS10において、再生モードであるか否かを判定する。再生モードでない場合、制御部11は、上記ステップS1に移行する。再生モードである場合、制御部11は、ステップS11に移行して、再生用のプログラムを作動する。
【0061】
ステップS11の再生モードにおいて、制御部11は、最後に撮影された画像を表示する。制御部11は、ステップS12において、ユーザによって何らかの操作が行われたか否かを判定する。何も操作が行われない場合、制御部11は、上記ステップS1へ移行する。何らかの操作が行われた場合、制御部11は、ステップS13に移行して、アルバム再生であるか否かを判定する。
【0062】
ステップS13にてアルバム再生が指定されると、制御部11は、ステップS14に移行し、サブルーチン「アルバム再生」を実行した後、上記ステップS12に移行する。サブルーチン「アルバム再生」の詳細な動作は後述する。
【0063】
一方、上記ステップS13において、アルバム再生以外の操作が指定された場合、制御部11は、ステップS15に移行する。制御部11は、ステップS15において、サムネイル表示であるか否かを判定する。サムネイル表示は、縮小画像を並べて一覧表示する。この結果、サムネイル表示が指定された場合、制御部11は、ステップS16に移行し、表示部20にサムネイル画像を表示する。
【0064】
制御部11は、ステップS17において、上記ステップS16によりサムネイル表示された各画像データ中から選択する画像があるか否かをタッチパネル21に対する操作により判定する。選択された画像データがあれば、制御部11は、ステップS18に移行し、当該選択された画像データを拡大して表示部20に表示する。その後、制御部11は、上記ステップS12に移行する。一方、サムネイル表示の状態で選択された画像が無ければ、制御部11は、上記ステップS11に移行する。
【0065】
上記ステップS15の判断の結果、サムネイル表示でない場合、制御部11は、ステップS19に移行し、単純に画像送りを行う。この場合、最後に撮影された画像データが再生表示されているので、制御部11は、1コマ前の画像データを表示部20に表示する。その後、制御部11は、上記ステップS12に移行する。
【0066】
次に、サブルーチン「画像分類」の詳細な動作について図6に示す画像分類フローチャートを参照して説明する。
【0067】
画像検索を行う場合、迅速に対象となる画像を探し出す必要がある。本実施の形態では、画像分類部11eにより画像分類を行う。画像分類は、主に撮影時に得られた画像データの情報を図7Aに示すような各画像データと表形式で関連付け、この結果を記録部14内の関連情報記録部14aに記録する。
【0068】
画像データの情報の検索は、時計部18の計時による時刻情報やGPS部17による撮影場所の情報に限らず、図6に示す画像分類フローチャートに従ってカテゴリ分けすることにより効率化を図ることができる。つまり、ピント合わせの信号、被写体の距離、画像データの色情報、又は顔検出部13による顔検出の結果を利用して画像データ中に顔画像が有るか否か、顔画像の大きさや数の判定が行われる。又、顔画像の特徴等の情報に従ってスナップ、ポートレート、花、小物、ペット、風景等の各カテゴリが判定される。スナップは、人物が全身で背景も多く含む画像データである。ポートレートは、顔の表情などを中心とした画像データである。
【0069】
カテゴリの判定は、画像データから被写体を分析してもよいが、図6に示す画像分類フローチャートの各ステップS24、S25、S31〜S34のように、よく撮影されるシーンを想定して、大雑把に分類してもよい。
【0070】
制御部11は、ステップS21において、画像データ中の被写体に顔画像が存在するか否かを判定する。この結果、各画像データは、人物の写真か否かに大別される。顔が有る場合、制御部11は、ステップS22に移行し、顔の色ではなく、背景の色の特色を判定し、この判定結果を関連情報記録部14aに記録する。
【0071】
顔位置・大きさ判定部11cは、ステップS23において、顔の大きさが大きいか否かを判定する。顔の大きさが所定の値、例えば予め設定された顔の大きさD1よりも小さい場合、顔位置・大きさ判定部11cは、ステップS24に移行してスナップ写真であると判定する。一方、上記所定の値よりも大きい場合、顔位置・大きさ判定部11cは、ステップS25に移行してポートレート写真であると判定する。
【0072】
制御部11は、ステップS26において、顔の数、位置、大きさ、特徴等を関連情報記録部14aに記録する。その後、制御部11は、本サブルーチンを抜けて、図5に示すステップS9に移行する。
【0073】
一方、上記ステップS21にて、撮影した画像に顔が無い、つまり人物が居ないと判定された場合、制御部11は、ステップS27に移行し、表示画面20aの中央部等、表示画面20aの主要な色を判定する。制御部11は、ステップS28〜S30において、画像データの分類を行う。制御部11は、ステップS28において、被写体との距離を判定する。この結果、距離が近い場合、制御部11は、ステップS29において、至近距離であるか否かを判定する。至近距離である場合、制御部11は、ステップS30において色の彩度を判定する。
【0074】
制御部11は、上記ステップS28において、主にピント合わせ時の距離情報から被写体までの距離を判定する。遠距離であると判定された場合、制御部11は、ステップS34に移行して風景画像であると分類する。制御部11は、ステップS28及びS29において、遠距離ではないが至近距離ではない場合、ステップS33に移行してペットなどの画像データであると分類する。制御部11は、ステップS30において、色の彩度が高い場合、ステップS31に移行して花などの画像データであると分類する。制御部11は、ステップS30において、色の彩度が低い場合、ステップS32に移行して小物であると分類する。
【0075】
制御部11は、ステップS35において、文字入力の有無を判定する。文字の入力が有る場合、制御部11は、ステップS36に移行し、無い場合、図5に示すステップS9に移行する。ステップS36では、ユーザによってタッチパネル21等に対する操作により文字が入力される。制御部11は、ステップS37において、入力された文字情報を図7Aに示すように分類表の文字コメント覧に記録し、画像データに関連付ける。これによって、図4Dに示すように「′03夏休み」35等の文字の表示が可能になる。この後、制御部11は、本サブルーチンを抜けて図5に示すステップS9に移行する。図7Aに示す画像データと関連情報との関係は、関連情報記録部14aに記録される。
【0076】
図7Aは各画像データの分類結果を示す。当該分類結果において、各画像データ「1」〜「5」は、それぞれ画像データの種類、顔の数、顔の位置と特徴・大きさ、主要色、日時・場所の各項目について分類される。
【0077】
画像データの種類は、スナップ写真であるか風景写真であるかといった写真の種類である。
【0078】
顔の数は、画像データ中における顔の総数である。
【0079】
顔の位置と特徴・大きさは、次の通りである。顔の位置は、例えば、図7Bに示すように表示画面20aを9分割した場合、各エリアA1〜A9のうちどのエリアに存在しているかを示す。例えば、画像データ「1」は、各エリアA4、A6の顔が存在していることを示す。顔の位置は、顔位置・大きさ判定部11cにより判定される。
【0080】
顔の特徴は、予め関連情報記録部14aに登録されている所定の顔のパターンの何れに該当しているかを示す。この場合、P−Aは、登録されている顔のパターンAである。P−Bは、登録されている顔のパターンBである。P−Xは、判定不能である。P−Xは、登録されているパターン以外の顔のパターンであることを示す。所定の顔のパターンは、例えば家族の画像データを予め登録し、登録された画像データと比較して分類する。顔の特徴は、特徴抽出部11bにより抽出され、比較される。
【0081】
顔の大きさは、図7Bの右側に示すように各エリアA1〜A9に対する顔の大きさを三段階D1、D2、D3により示す。例えば、画像データ「1」は、エリアA4に段階D2の大きさの顔と、エリアA6に段階D3の大きさの顔とがあることを示す。顔の大きさは、顔位置・大きさ判定部11cにより判定される。
【0082】
主要色は、画像データの背景色における主要色を示す。主要色は、制御部11により判定される。
【0083】
日時・場所は、撮影した日付や時間、場所を示す。本実施形態においては、日付のみを示すが、撮影した時間や場所が関連情報記憶部14aに記録されている場合、関連情報記憶部14aに記録されている時間や場所を示す。
【0084】
文字コメントは、文字の有無を示す。文字コメントは、例えば、図4Aに示すようなアルバムの背表紙や遷移画像の表示の際のコメントの候補となる。
【0085】
図7Aに示す各画像データの分類結果によれば、画像データ「1」は、9月15日に撮影したスナップ写真で、エリアA4にパターンAで段階D2の大きさの顔が1つ、エリアA6にパターンXでD3の大きさの顔が1つが存在し、かつ主要色が青色で、文字コメントが無いということがわかる。
【0086】
このような画像関連情報を持つと、画像データの検索を迅速、かつ効率的に行うことができる。
【0087】
図7Aに示す単純な分類結果だけでも、顔画像を探す場合、制御部11は、ステップS31〜S34において分類された画像データを対象から外せるので、検索の効率化を図れる。
【0088】
次に、サブルーチン「アルバム再生」の動作について図8に示すアルバム再生フローチャートを参照して説明する。
【0089】
制御部11は、ステップS41において、サブルーチン「イベント判定」を実行する。制御部11は、イベント判定として時計部18による時計機能を利用し、所定期間中に撮影された画像データを集めてアルバムとして取り扱う。
【0090】
制御部11は、ステップS42にて、図4Aに示すように表示画面20aに擬似的な本棚をアルバム背表紙として表示する。制御部11は、ステップS43において、アルバムの選択操作が行われたか否かを判定する。
【0091】
アルバムの選択操作が行われない場合、制御部11は、ステップS59に移行し、本サブルーチンを終了するか否かを判定する。この結果、終了しない場合、制御部11は、上記ステップS43へ移行する。終了する場合、制御部11は、本サブルーチンを抜けて図5に示すステップS12に移行する。
【0092】
図4Aに示す各アルバム31a〜31eのうち何れかが操作判定部16によって選択された場合、制御部11は、ステップS44に移行し、上記ステップS43で選択されたアルバムの中で撮影時期が一番古い複数の画像データ群を選択して表示画面20aに表示する。制御部11は、図4Bに示すようにアルバムを開いて各ページ毎に画像データを見るような表示を可能とする。図4Bは、同図Aに示す各アルバム31a〜31eのうち何れかが開かれてページを表示している状態を示す。図4Bは太線部のページが選択されて表示される部分として示す。
【0093】
制御部11は、ステップS45において、画像データが顔画像であるか否かを判定する。判定の結果、顔画像でない場合、制御部11は、ステップS50に移行する。顔画像である場合、制御部11は、ステップS46に移行し、図7Aに示す顔特徴を利用して同じ顔特徴を有する画像データを別のイベントから検索する(第1の検索)。この場合、制御部11は、ステップS46において、別イベントの画像データが多数存在するので、優先度の高い画像データを選んで表示する。
【0094】
例えば、鑑賞時、再生モードに入れてから、一度でも表示した画像データがあれば、当該表示済みの画像データに例えばマークを付け、マークの付いた画像データの優先度を下げる。優先度を下げるのは、同じような画像データばかりを第1の表示枠20bに表示すると飽きがくること、第1の表示枠20bの枠外を利用して偶然、昔の写真を見つける楽しみが失われること、という問題の対策としている。
【0095】
具体的に、制御部11は、ステップS47において、表示を行っていない画像データがあるか否かを判定する。表示が行われていない画像データがない場合、制御部11は、ステップS49に移行する。表示が行われていない画像データがある場合、制御部11は、ステップS48に移行し、表示が行われていない画像データを優先して表示できるように検索する。
【0096】
表示が行われていない画像データが多数ある可能性がある。制御部11は、ステップS47において、上記ステップS46と同様に、同じ顔特徴を有する画像データを別のイベントから検索する(第2の検索)。この場合、制御部11は、ステップS47において、別イベントの画像データが多数存在するので、優先度の高い画像データを選んで表示する。
【0097】
検索する画像データは、図3に示すように2、3枚程度でよいが、もっと多くてもよい。ここでは、説明を簡略化するために、1枚表示されるようなフローチャートとしている。
【0098】
制御部11は、ステップS48において、検索された画像データを縮小した画像データとして第1の表示枠20bの枠外の第2の表示枠20cに表示可能とするように準備する。
【0099】
制御部11は、ステップS49において、図4Bに示すように例えばアルバム31eを順次開いていく遷移画像を表示部20に表示し、アルバム31e中からページを選択することにより図3に示すようなアルバム表示を行う。
【0100】
制御部11は、ステップS50において、操作が終了であるか否かを判定する。操作終了の場合、制御部11は、本サブルーチンを抜けて図5に示すステップS12に移行する。操作があった場合、制御部11は、ステップS52において、図4Cに示すような第2の表示枠20cに表示される縮小された画像データに対してタッチがあるか否かを判定する。
【0101】
縮小された画像データに対してタッチがなければ、制御部11は、ステップS53に移行し、アルバムの台紙をめくる動作が行われるか否かを判定する。この動作は、例えば、タッチパネル21がユーザの指33で擦られると、タッチパネル21及び制御部11により検出される。又は、操作判定部16は、先に送るスイッチが操作される等によりアルバムの台紙をめくる動作が行われるか否かを判定する。台紙をめくる動作がなければ、制御部11は、上記ステップS50に移行する。めくる動作が行われた場合、制御部11は、ステップS53に移行する。
【0102】
制御部11は、ステップS53において、次の画像データがあるか否かを判定する。判定の結果、次の画像データがない場合、制御部11は、ステップS54に移行し、警告を行う。警告は、例えば表示画面20a上にその旨の告知を表示する。
【0103】
次の画像データがある場合、制御部11は、ステップS56に移行し、撮影された順でコマ送りを行う。台紙のめくり動作は先に進むのみならず、以前に見た画像データを見直せるようにしてもよい。この場合、操作判定部16内の戻しスイッチの操作検出や、タッチパネル21の擦る方向によって台紙のめくりの進む方向を判定するようにすればよい。台紙のめくり動作の場合も、制御部11は、ステップS45に移行して遷移画像の効果を出すようにする。
【0104】
制御部11が上記ステップS51において、第2の表示枠20cに表示される縮小された画像データに対してタッチされたことを判定すると、表示制御部11aは、画像データに対するタッチを検出し、ステップS56に移行し、縮小された画像データの関連情報を表示部20に表示する。制御部11は、ステップS57において、タッチ画面が選択される。その後、制御部11は、上記ステップS45に移行し、遷移効果を出すようにする。顔画像の場合、その人の生い立ちを示すような各画像データを第2の表示枠20cに表示する。
【0105】
以上の制御であれば、古くから親しまれてきた紙のアルバムと同様の操作感で各画像データの鑑賞を楽しむことが可能である。デジタル画像データのメリットとして、個々の画像データを装飾する縮小された画像データを第2の表示枠20cに表示でき、かつ縮小された画像データを選択可能である。これにより、興味のある画像データのみを見ていくような鑑賞が可能である。
【0106】
ここでは、カメラ10の表示部20に応用しているが、テレビジョン等の他の表示機器に応用が可能である。
【0107】
次に、イベント判定の動作について説明する。
【0108】
カメラ10は、撮影日時や顔の検出結果を記録することができる。同カメラ10により撮影した画像データは、撮影した画像データの数と撮影日時との関係を図9に示すようにグラフ表示できる。グラフ表示は、一日を例えば6分割し、それぞれ分割した各時間帯別に画像の数を累積する。顔検出の結果、顔が検出された画像は、斜線で示す。個々の画像がどのようなイベントで撮影されたかの類推は、各時間帯別の画像数を判定する、又は各画像データに含まれる人物の数によって行う。
【0109】
複数の画像データが時間的に纏まって存在(画像群)する場合、何かイベントがあったということが判定できる。例えば、「9/21(9月21日)」は運動会である。「9/25(9月25日)」はパーティ等である。「9月25日」に撮影された各画像データが再生される場合、前日(9月24日)の各画像データと分類されて表示される。
【0110】
画像群の中に1つでもコメントを入力した画像データがあれば、同じ画像群にある画像データでコメントのないものは、同じコメントを適用する。
【0111】
次に、サブルーチン「イベント判定」の詳細な処理動作について図10に示すイベント判定フローチャートを参照して説明する。
【0112】
本サブルーチンに入ると、制御部11は、ステップS61において、図9のグラフに示すように一日を6分割する画像整理を行う。制御部11は、ステップS62において、個々の画像データがどのグループに所属するかの判定処理を行う。制御部11は、ステップS63において、所定時間に集中して撮影されたか否かを判定する。図9のグラフに示す「9月21日」や「9月25日」のように、所定時間に集中して撮影された場合、制御部11は、ステップS64に移行し、そうでない場合はステップS65に移行する。
【0113】
制御部11は、ステップS64において、撮影された画像データに顔のアップが多いか少ないかを判定する。判定の結果、顔のアップの画像が少ない(風景画像が多い)場合、制御部11は、ステップS66に移行して「学校行事」としてまとめる。顔のアップが多い場合、制御部11は、ステップS67に移行して「パーティ」としてまとめる。
【0114】
制御部11は、上記ステップS65において、連続した日時に複数の画像が撮影されたか否かを判定する。判定の結果、連続した日時に複数の画像が撮影された場合、制御部11は、「旅行」としてまとめる。これは、旅行などでは、一日のうちで画像が分散されることに基づいている。連続した日時に複数の画像が撮影されていない場合、制御部11は、ステップS69に移行し、まとまった画像数にて、日時別のアルバムとして作成される。つまり、制御部11は、各ステップS66、S67、S68以外のイベントを、ステップS69において、例えば10枚以上の画像群となるように月毎又は季節毎にまとめる。
【0115】
撮影された複数の画像データの集中する度合や顔画像の有無に応じてイベントの種類が分類される。各画像データが何れかのアルバムにまとめられると、制御部11は、ステップS70において、イベント判定が終了であるか否かを判定する。判定の結果、終了しない場合、制御部11は、上記ステップS62に移行して、上述した処理動作を繰り返す。終了する場合、制御部11は、本サブルーチンを抜けて図8に示すステップS42に移行する。
【0116】
図12はある人物の映った画像データを日時と同じ日に撮影された画像数をグラフ化した図を示す。同グラフに示すような日時に対する画像数の分布となる画像データ群がカメラ10内に記録されている。カメラ10により鑑賞中の画像データ、例えば撮影日時Dnの画像データに人物が映っている。同人物が映っている過去の画像データを壁紙上に表示して、被写体の成長記録を鑑賞できるようにする場合、どの日時の画像データを優先して表示するかは重要である。
【0117】
図12のグラフに示すように優先して表示する画像データの候補は多数ある。「成長記録」という観点からは、過去に遡って画像データを検索することにする。複数の画像データを表示する場合、なるべく色々な事を想起できるように別のイベントの画像データを表示した方がよい。
【0118】
この結果、人物の画像(顔画像)を鑑賞しているときに、この鑑賞時に表示された顔画像データから同じ人物の顔画像が含まれる別のイベントの画像データを検索する。
【0119】
制御部11は、図11に示す別のイベントの同じ顔の第1の検索のフローチャートを実行する。
【0120】
制御部11は、ステップS81において、同じ人物が写っている一番古いイベントを判定する。制御部11は、ステップS82において、図13に示す一番古いイベントの日時Doを判定する。日時Doの画像データが今回の画像鑑賞で未表示であれば、制御部11は、ステップS83からステップS85に移行し、日時Doのイベントに含まれる画像データの第1の優先度P1を例えば「5」と大きく設定する。第1の優先度P1は、イベントの日時から判定した画像データの優先度である。
【0121】
対象となるイベントに必ずしも最適な画像データが含まれているとは限らないので、制御部11は、ステップS86において、日時Doの後の日時のイベントの第2の優先度P2を「2」として高めにしておく。第2の優先度P2は、被写体の構図に含まれる人物から判定した画像データの優先度である。これによって、鑑賞している画像データに写っている人物が主役になっている他の画像データが検索し易くなる。第2の優先度P2は、人物の顔画像に従った優先度と呼ぶことも出来る。ここでは、顔の大きさや位置に基づく判定を行っているが、姿勢や表情を考慮してもよい。
【0122】
制御部11は、ステップS102において、顔位置が表示画面20aの中央部でかつ所定の大きさである条件を満たせば、この条件を満たす画像データの第2の優先度P2を「3」として高める。
【0123】
制御部11は、ステップS104において、第1の優先度P1と第2の優先度P2とを乗じた値に従って表示する画像データを決定する。つまりイベントが重要で、被写体が重要な画像データが選ばれる。
【0124】
各ステップS101、103は、条件に該当しないイベントや画像データの優先度を低くする。ここで使われた優先度の高いイベントの日時は、一度表示されると各ステップS83、S84で、優先度を下げる。
【0125】
制御部11は、図12に示す別のイベントの同じ顔の第2の検索のフローチャートを実行する。
【0126】
制御部11は、ステップS91において、同じ人物が写っている一番古いイベントを判定する。制御部11は、ステップS92において、図13に示す一番古いイベントの日時Doを判定する。制御部11は、ステップS93において、表示部20に表示中の画像データが写されたイベントの日時Dnを判定する。
【0127】
日時Doの画像データは、日時Dnの時点の画像データからも現時点からも時間的に離れた画像である。ユーザは、日時Doの画像データが表示部20に表示されると、新鮮さを感じることが出来る。1つのイベントの画像データだけでは寂しいので、ここでは2枚の画像データを表示する例を示すが、日時Doからも日時Dnからも離れた時点の画像データを選ぶと、画像の内容に変化があって、やはり新鮮さを感じやすい。
【0128】
制御部11は、ステップS94において、日時Doと日時Dnとの中間の日時に近い日時Dmのイベントを選択する。日時Dmの画像データが今回の画像鑑賞で未表示であれば、制御部11は、ステップS95からステップS97に移行し、日時Dmのイベントに含まれる画像データの優先度P1を「5」と大きくする。上記同様に、対象となるイベントに必ずしも最適な画像データが含まれているとは限らないので、制御部11は、ステップS98において、日時Dmの後の日時のイベントの第2の優先度P2も「2」として高めにしておく。これによって、鑑賞している画像データに出ている人物が主役になっている画像データが選ばれやすくなる。
【0129】
制御部11は、ステップS102において、顔位置が表示画面20aの中央部でかつ所定の大きさの条件を満たせば、この条件を満たす画像データの第2の優先度P2を「3」として高める。制御部11は、ステップS104において、第1の優先度P1と第2の優先度P2とを乗じた値に従って表示する画像データを決定する。この結果、イベントが重要で、しかも被写体が重要な画像データが選ばれる。各ステップS101、103は、条件に該当しないイベントや画像データの優先度を低くする。優先度の高いイベントの日時は、一度表示されると、制御部11は、各ステップS95、96において、優先度を下げる。
【0130】
このように重要なイベントで、かつ顔の大きさの位置が所定の条件を満たす画像データが優先表示できる。笑顔を検出できるようにし、表情の良いものを優先的に選ぶようにしてもよい。顔の大きさの優先度を変えたり、他の人、例えば両親と映っている画像データを優先させるような応用も可能である。
【0131】
2つの画像を表示したが、同様の考え方によって、それ以上の画像を表示させてもよい。
【0132】
制御部11は、撮影日時Dnよりも過去の日時Doのイベントを判定しているが、撮影日時Dnよりも時間経過した未来の日時のイベントを判定してもよい。
【0133】
このように本実施形態によれば、個々の画像データのみならず、画像データ郡も自動的に分類できる。自動分類でなくとも、ユーザがフォルダを作成し、当該フォルダに個々の画像データを保存するような方法でも、画像データ群や、個々の画像データの分類管理が可能なことは言うまでもない。
【0134】
以上のように、本実施形態によれば、写真鑑賞時に、壁紙を自動作成するので、楽しく、賑やかなアルバム鑑賞が可能となる。
【0135】
尚、上述した実施形態ではカメラを例として説明したが、本発明は、カメラ以外の単なる表示装置や携帯電話等にも適用が可能であるのは勿論である。
【0136】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明によれば、簡単な操作で、オリジナリティのある楽しく賑やかなアルバムを作ることができ、興味ある画像に類似の画像のみを見ていくことができると共に、装飾表示された画像を利用して画像検索のできるカメラ及び表示装置並びに電子機器を得ることができる。
【符号の説明】
【0138】
10:カメラ、11:制御部、11a:表示制御部、11b:特徴抽出部、11c:顔位置・大きさ判定部、11d:画像検索部、11e:画像分類部、12:撮像部、13:顔検出部、14:記録部、14a:関連情報記録部、16:操作判定部、17:GPS部、18:時計部、20:表示部、20a:表示画面、21:タッチパネル、22:通信部、25a,25b,25c,25d,25e,25f:画像、31a,31b,31c,31d,31e:アルバム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、
表示部と、
前記各画像データから選択された前記画像データを前記表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部と、
を具備することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記日時と前記人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて前記画像データを検索することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記画像データを取得したイベントと前記人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて前記画像データを検索することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記顔部分の位置と大きさとに従って前記人物の顔部分の優先度を決定することを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記日時の古い前記画像データ又は当該古い画像データと前記表示部に表示中の前記画像データとの各日時に基づいて前記イベントに関する前記優先度を高くすることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示部は、表示画面を有し、
前記制御部は、前記表示画面内の所定エリア内に前記選択された前記画像データを表示し、かつ前記エリア外に前記別日時の前記複数の画像データを表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データを所定の画像数ずつ遷移して表示することを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データに対して選択が行われると、当該選択された前記画像データを前記エリア内に表示することを特徴とする請求項6記載の表示装置。。
【請求項9】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データに関する情報を文字により表示することを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記各画像データに含まれる前記人物の特徴を検出する特徴検出部と、
前記各画像データの撮影の日時を検出する時間検出部と、
前記画像記録部に記録されている前記各画像データと前記特徴検出部により検出された前記人物の特徴と前記時間検出部により検出された前記日時とを対応付ける画像管理部と、
前記画像記録部に記録されている前記各画像データに対して前記日時と前記人物の顔部分とに関する前記各優先度を付ける優先度判定部と、
を含むことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項11】
被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部の撮像により取得され、前記被写体として人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、
表示部と、
前記各画像データから選択された前記画像データを前記表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記日時と前記人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて前記画像データを検索することを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記画像データを取得したイベントと前記人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて前記画像データを検索することを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記顔部分の位置と大きさとに従って前記人物の顔部分の優先度を決定することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記日時の古い前記画像データ又は当該古い画像データと前記表示部に表示中の前記画像データとの各日時に基づいて前記イベントに関する前記優先度を高くすることを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
【請求項16】
前記表示部は、表示画面を有し、
前記制御部は、前記表示画面内の所定エリア内に前記選択された前記画像データを表示し、かつ前記エリア外に前記別日時の前記複数の画像データを表示する、
ことを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データを所定の画像数ずつ遷移して表示することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データに対して選択が行われると、当該選択された前記画像データを前記エリア内に表示することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データに関する情報を文字により表示することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記各画像データに含まれる前記人物の特徴を検出する特徴検出部と、
前記各画像データの撮影の日時を検出する時間検出部と、
前記画像記録部に記録されている前記各画像データと前記特徴検出部により検出された前記人物の特徴と前記時間検出部により検出された前記日時とを対応付ける画像管理部と、
前記画像記録部に記録されている前記各画像データに対して前記日時と前記人物の顔部分とに関する前記各優先度を付ける優先度判定部と、
を含むことを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【請求項1】
人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、
表示部と、
前記各画像データから選択された前記画像データを前記表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部と、
を具備することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記日時と前記人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて前記画像データを検索することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記画像データを取得したイベントと前記人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて前記画像データを検索することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記顔部分の位置と大きさとに従って前記人物の顔部分の優先度を決定することを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記日時の古い前記画像データ又は当該古い画像データと前記表示部に表示中の前記画像データとの各日時に基づいて前記イベントに関する前記優先度を高くすることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示部は、表示画面を有し、
前記制御部は、前記表示画面内の所定エリア内に前記選択された前記画像データを表示し、かつ前記エリア外に前記別日時の前記複数の画像データを表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データを所定の画像数ずつ遷移して表示することを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データに対して選択が行われると、当該選択された前記画像データを前記エリア内に表示することを特徴とする請求項6記載の表示装置。。
【請求項9】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データに関する情報を文字により表示することを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記各画像データに含まれる前記人物の特徴を検出する特徴検出部と、
前記各画像データの撮影の日時を検出する時間検出部と、
前記画像記録部に記録されている前記各画像データと前記特徴検出部により検出された前記人物の特徴と前記時間検出部により検出された前記日時とを対応付ける画像管理部と、
前記画像記録部に記録されている前記各画像データに対して前記日時と前記人物の顔部分とに関する前記各優先度を付ける優先度判定部と、
を含むことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項11】
被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部の撮像により取得され、前記被写体として人物が写っている画像データを含み、かつそれぞれ別日時に取得された複数の画像データを記録する画像記録部と、
表示部と、
前記各画像データから選択された前記画像データを前記表示部に表示すると共に、前記選択された前記画像データの日時とは別日時で、かつ前記人物と同一人物が写っている前記画像データを前記画像記録部から検索して前記表示部に表示する制御部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記日時と前記人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて前記画像データを検索することを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記画像データを取得したイベントと前記人物の顔部分とに関する各優先度に基づいて前記画像データを検索することを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記顔部分の位置と大きさとに従って前記人物の顔部分の優先度を決定することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記日時の古い前記画像データ又は当該古い画像データと前記表示部に表示中の前記画像データとの各日時に基づいて前記イベントに関する前記優先度を高くすることを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
【請求項16】
前記表示部は、表示画面を有し、
前記制御部は、前記表示画面内の所定エリア内に前記選択された前記画像データを表示し、かつ前記エリア外に前記別日時の前記複数の画像データを表示する、
ことを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データを所定の画像数ずつ遷移して表示することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データに対して選択が行われると、当該選択された前記画像データを前記エリア内に表示することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記別日時の前記複数の画像データに関する情報を文字により表示することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記各画像データに含まれる前記人物の特徴を検出する特徴検出部と、
前記各画像データの撮影の日時を検出する時間検出部と、
前記画像記録部に記録されている前記各画像データと前記特徴検出部により検出された前記人物の特徴と前記時間検出部により検出された前記日時とを対応付ける画像管理部と、
前記画像記録部に記録されている前記各画像データに対して前記日時と前記人物の顔部分とに関する前記各優先度を付ける優先度判定部と、
を含むことを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−259064(P2010−259064A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76090(P2010−76090)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
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