説明

表裏反転装置

【課題】ワークWの搬送・反転過程で衝突や跳ね返りを発生させることなく、ワークWを円滑に搬送・反転させることが可能な表裏反転装置1を提供する。
【解決手段】ワークWを搬送する過程でこのワークWを表裏反転させるように案内する螺旋状の通路13が貫通したボディ10を有し、このボディ10をワーク搬送方向に対して直交する方向に切断したときの前記通路13の断面形状が、その搬入口14から搬出口15へ向けて前記ボディ10の断面内の一点を中心に回転するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品や部品等の表裏を反転させる表裏反転装置に関する。
【背景技術】
【0002】
部品や製品等の選別をするための選別機,用紙等のシートに文字や絵を印刷するための印刷機,ワークの加工を行う加工機、ワークの欠陥の有無を検査する検査機などにおいて、ワークの表裏を反転させる必要がある場合には、自動的にワークの表裏を反転させるための表裏反転装置が用いられている。図11は、このような表裏反転装置の典型的な従来技術を概略的に示す説明図である。
【0003】
すなわち、図11に示される従来の表裏反転装置100は、ワークWが、その表裏の関係を白黒に塗り分けて示されるように、複数のエア供給部105からの気流によって、登りスロープ状の第1搬送路101内を搬送され、反転用溝102に突き当たって、その下側の第2搬送路103からコンベア104上へ落下する過程で、前後が入れ替わると共に反転して搬送されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−212335号公報
【0004】
しかしながら、上記従来技術によれば、ワークWを反転させるために反転用溝102に衝突させてから落下させており、ワークWに衝突や落下による衝撃負荷が加わる。したがって、ワークWの材質によっては不向きである。
【0005】
また、ワークWを反転用溝102に衝突させているため、衝突による方向切換時に、ワークWの動きが瞬間的に止まることになる。したがって、表裏反転装置100内の搬送過程で無駄な時間が発生していた。しかも、ワークWの動きが止まっている間に、更にその後から次のワークWが反転用溝102へ移動して来ると、ワークWが反転用溝102に詰まってしまい、装置が停止してしまうといった不具合を生じる。
【0006】
また、反転用溝102に衝突した時の跳ね返りによるワークWの挙動が、このワークWの形状や材質によって変化するので、安定しない。
【0007】
更に、ワークWの寸法によって、反転用溝102の寸法や位置を変更する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、ワークの搬送・反転過程で衝突や跳ね返りを発生させることなく、ワークを円滑に搬送・反転させることが可能な表裏反転装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る表裏反転装置は、ワークを搬送する過程でこのワークを表裏反転させるように案内する通路が貫通したボディを有し、このボディをワーク搬送方向に対して直交する方向に切断したときの前記通路の断面形状が、その搬入口から搬出口へ向けて前記ボディの断面内の一点を中心に回転するものである。
【0010】
したがって、ワークは、ボディの通路内を通過する過程で、この通路の断面形状がボディの断面内の一点を中心として回転するのに倣って回転され、通路の搬入口での状態から表裏反転されて搬出口に到達する。
【0011】
請求項2の発明に係る表裏反転装置は、ワークの搬送が、前記通路への気流の供給により行われるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1及び2の発明に係る表裏反転装置によれば、ワークに衝撃による負荷や跳ね返りを発生させることなく、ワークを、その搬送過程で、螺旋状に捩れた通路によって円滑に反転させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る表裏反転装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、第一の形態による表裏反転装置の概略構成を示す斜視図、図2は、図1におけるII方向から見た平面図、図3は断面図で、(A)は図2におけるA−A’断面図、(B)は図2におけるB−B’断面図、(C)は図2におけるC−C’断面図、(D)は図2におけるD−D’断面図である。
【0014】
以下の説明において、表裏反転装置1は、例えばワークWの表裏に損傷等の欠陥があるか否かを検査するために、搬送過程で反転させる手段として用いられるものであり、ワークWは、例えばOリングである。
【0015】
図1及び図2に示されるように、第一の形態の表裏反転装置1は、一対の回転テーブル・コンベア2,3による搬送経路の間に設置されたボディ10を備える。このボディ10は、円柱の一部をその軸心と平行な平面で切断した形状のコア11と、その外周面を包囲するように設けられた断面略C字形の、すなわち円筒の一部をその軸心と平行な平面で切断した形状のハウジング12とからなる。
【0016】
ボディ10には、ワークWを上流側の回転テーブル・コンベア2から下流側の回転テーブル・コンベア3へ搬送する通路13が貫通形成されている。この通路13は、ワークWの搬送過程でこのワークWを表裏反転させるように案内するものであって、螺旋状に延びており、その一端が搬入口14、他端が搬出口15となっている。
【0017】
通路13は、コア11の外周面から半径方向にえぐった螺旋状の溝を、その外周の開放端をハウジング12で覆うことによって形成されたものであって、ワークWとしてのOリングを、その軸心と直交する方向に挿入可能な大きさを有する。詳しくは、図3に示されるように、ボディ10(コア11)をワーク搬送方向に対して直交する方向に切断したときの通路13の断面形状が、この断面上でコア11の外周面を延長した仮想円の中心点Pへ向けて細長い略U字形をなし、搬入口14から搬出口15へ向けて、前記点Pの周りに180度回転するものである。なお、仮想円の中心点Pは、請求項1に記載された「ボディの断面内の一点」に相当する。
【0018】
すなわち通路13の断面形状は、上流側から見て、搬入口14では図3(A)に示されるように、中心点Pの左側を略水平方向に細長く延びており、それより下流側へ移動するにつれて図3(B),(C)に示されるように、断面形状が中心点Pを中心にして時計回りに回転して行き、搬出口15では、図3(D)に示されるように、中心点Pの右側を略水平方向に細長く延びている。
【0019】
図1における参照符号20は、ワークWを上流側の回転テーブル・コンベア2から搬入口14内へ飛ばし入れるためのエアを噴射するエアノズルである。また、ボディ10におけるハウジング12にも、通路13内に搬入口14側から搬出口15側へ向かう気流を形成して、ワークWを搬送するための所要数のエアノズル30が、通路13に沿って開設される。
【0020】
以上の構成を備える第一の形態の表裏反転装置1によれば、上流側の回転テーブル・コンベア2によって搬入口14の直前位置まで送られたワークWは、まず図1に示されるように、エアノズル20から噴射されるエアによって、搬入口14からボディ10内の通路13へ飛ばし入れられる。
【0021】
通路13内では、ワークWは、この通路13内にエアノズル30から噴射されるエアによって搬出口15側へ搬送される。そして通路13は、その断面形状が、図3に示されるように、搬入口14から搬出口15へ向けて、ボディ10の断面内の、中心点Pの周りに180度回転する回転軌跡を描く螺旋状に延びているため、ワークWは、その表裏の関係を図3に白黒で色分けして示すように、通路13を通過する過程で、その断面形状の回転に従って反転され、搬出口15から下流側の回転テーブル・コンベア3上へ搬出される。
【0022】
上記第一の形態の表裏反転装置1によれば、ワークWが通路13内を螺旋状の軌跡を描きながら移動することによって反転されるため、搬送方向に対するワークWの前後関係は変化せず、また、ワークWに衝突や落下による衝撃負荷が加わらないので、ワークWの材質が制限されない。しかも移動速度が衝突等によって変化することはないので、通路13内を円滑に搬送され、短時間で反転させることができる。
【0023】
また、図3に示されるワークWの外径寸法aが、通路13の回転方向の幅寸法bより小さいものでない限り、基本的に反転エラーは起こり得ない。このため、ある程度ワークWのサイズが異なる場合でも、その都度、通路13の断面のサイズを変更する必要がない。したがって、適用可能なワークWの寸法範囲が広く、すなわちワークWが通路13に遊挿可能なサイズであれば適用可能である。
【0024】
搬入口14側と搬出口15は同一高さとすることができるため、回転テーブル・コンベア2,3は、互いに連続したコンベアからなるものとしても良い。また、ハウジング12を、透明な材料からなるものとすれば、通路13内でのワークWの動きを、外部から目視により確認することができる。
【0025】
なお、この第一の形態による表裏反転装置1は、搬入口14側と搬出口15ではワークWの位置が、回転テーブル・コンベア2,3による搬送方向に対して直交する水平方向(図3における左右方向)へ変位するため、上流側と同一のラインに戻す必要がある場合は、不図示のガイド板等による矯正手段を設ける。この矯正手段は、下流側あるいは上流側のいずれに設けても良い。
【0026】
次に、図4は、本発明の第二の形態による表裏反転装置の概略構成を示す平面図、図5は、第二の形態におけるコアの半体を示す斜視図、図6は、第二の形態における通路の断面の変化を示すもので、(A)は図4におけるA−A’断面図、(B)は図4におけるB−B’断面図、(C)は図4におけるC−C’断面図、(D)は図4におけるD−D’断面図である。
【0027】
図4に示されるように、第二の形態による表裏反転装置1は、一対の回転テーブル・コンベア2,3による搬送経路の間に設置されたボディ10を備える。このボディ10は、一対のコア半体11A,11Bを円柱状に組み合わせたコア11と、その外周面を包囲するように設けられ固定された円筒状のハウジング12とからなる。
【0028】
ボディ10には、ワークWを上流側の回転テーブル・コンベア2から下流側の回転テーブル・コンベア3へ搬送する通路13が貫通形成されている。この通路13は、ワークWの搬送過程でこのワークWを表裏反転させるように案内するものであって、コア11を構成する一対のコア半体11A,11B間を螺旋状に延びており、その一端が搬入口14、他端が搬出口15となっている。
【0029】
コア半体11A,11Bは、図5に示されるように、半円周よりもやや短い円弧の両端間を直線で結んだ略弓形を、前記円弧の軸心Oと平行な方向に移動させながら前記軸心Oの周りに180度回転させた時の軌跡に相当する形状を呈する。このコア半体11A,11B間に形成された通路13は、ワークWとしてのOリングを、その軸心と直交する方向に挿入可能な大きさを有し、図6に示されるように、ボディ10(コア11)をワーク搬送方向に対して直交する方向に切断したときの通路13の断面は、コア11の直径に沿って細長く延びる形状をなし、搬入口14から搬出口15へ向けて、コア11の断面における軸心との交点(以下、単に「点」という)P’の周りに180度回転するものである。なお、点P’は、請求項1に記載された「ボディの断面内の一点」に相当する。
【0030】
すなわち通路13の断面の長手方向は、上流側から見て、搬入口14では図6(A)に示されるように略水平であり、それより下流側へ移動するにつれて、図6(B),(C)に示されるように、通路13の断面は、コア11の軸心(点P’)を中心にして時計回りに回転して行き、搬出口15では、図6(D)に示されるように、通路13の断面の長手方向が再び略水平となっている。
【0031】
図示されていないが、この形態においても、ワークWを上流側の回転テーブル・コンベア2から搬入口14内へ飛ばし入れるためのエアを噴射するエアノズルや、通路13内に搬入口14側から搬出口15側へ向かう気流を形成して、ワークWを搬送するための所要数のエアノズルが、通路13に沿って開設される。
【0032】
以上の構成を備える第二の形態の表裏反転装置1によれば、上流側の回転テーブル・コンベア2によって搬入口14の直前位置まで送られたワークWは、第一の形態と同様、まず不図示のエアノズルから噴射されるエアによって、搬入口14からボディ10内の通路13へ飛ばし入れられ、ワークWは、その表裏の関係を図6に白黒で色分けして示すように、通路13を通過する過程で、その断面形状の回転に従って反転され、搬出口15から下流側の回転テーブル・コンベア3上へ搬出される。
【0033】
したがって、基本的には、第一の形態と同様の効果を奏するものであるが、加えて、この第二の形態による表裏反転装置1は、通路13の断面形状が、コア11の直径に沿って延びているため、搬入口14側と搬出口15とで、ワークWの位置が回転テーブル・コンベア2,3による搬送方向に対して直交する水平方向(図4における左右方向)へずれるのを防止することができる。
【0034】
すなわち、搬入口14では、図6(A)に示されるように、ワークWを通路13の断面における左寄りに入れれば、図6(B)に示される反転初期にいったん通路13の断面における右寄りに移動した後、更なる回転によって、搬出口15では、図6(B)に示されるように、ワークWは通路13の断面における左寄りの位置から搬出される。このため、搬入口14側と搬出口15とでワークWの位置が左右へずれることがない。
【0035】
次に、図7は、本発明の第三の形態による表裏反転装置の概略構成を示す斜視図、図8は、図7におけるVIII方向から見た平面図、第三の形態における通路の断面の変化を示すもので、(A)は図8におけるA−A’断面図、(B)は図8におけるB−B’断面図、(C)は図8におけるC−C’断面図、(D)は図8におけるD−D’断面図である。
【0036】
図7及び図8に示されるように、第三の形態による表裏反転装置1は、一対の回転テーブル・コンベア2,3による搬送経路の間に設置されたボディ10を備える。このボディ10は、円柱状のコア11と、その外周面を包囲するように設けられた円筒状のハウジング12とからなる。
【0037】
ボディ10には、ワークWを上流側の回転テーブル・コンベア2から下流側の回転テーブル・コンベア3へ搬送する通路13が貫通形成されている。この通路13は、ワークWの搬送過程でこのワークWを表裏反転させるように案内するものであって、螺旋状に延びており、その一端が搬入口14、他端が搬出口15となっている。
【0038】
通路13は、コア11の外周面に沿って螺旋状に形成した浅い溝を、その外周からハウジング12で覆うことによって形成されたものであって、ワークWとしてのOリングを、その軸心と直交する方向に挿入可能な大きさを有する。詳しくは、図9に示されるように、ボディ10(コア11)をワーク搬送方向に対して直交する方向に切断したときの通路13の断面形状が、コア11の外周面に沿った円弧状をなし、搬入口14から搬出口15へ向けて、コア11の断面における軸心との交点(以下、単に「点」という)P’の周りに180度回転するものである。なお、点P’は、請求項1に記載された「ボディの断面内の一点」に相当する。
【0039】
すなわち通路13の断面は、上流側から見て、搬入口14では図9(A)に示されるように、コア11の断面における点P’の下側に位置しており、それより下流側へ移動するにつれて図9(B),(C)に示されるように、通路13の断面は、前記軸心(点P’)を中心にして時計回りに回転して行き、搬出口15では、図9(D)に示されるように、軸心(点P’)の上側に位置している。したがって、図7に示されるように、回転テーブル・コンベア2における搬入口14側の端部と、回転テーブル・コンベア3における搬出口15側の端部との間には、高低差が設定される。
【0040】
図7における参照符号20は、ワークWを上流側の回転テーブル・コンベア2から搬入口14内へ飛ばし入れるためのエアを噴射するエアノズルである。また、ボディ10におけるハウジング12にも、通路13内に搬入口14側から搬出口15側へ向かう気流を形成して、ワークWを搬送するための所要数のエアノズル30が、通路13に沿って開設される。
【0041】
以上の構成を備える第三の形態の表裏反転装置1によれば、上流側の回転テーブル・コンベア2によって搬入口14の直前位置まで送られたワークWは、まず図7に示されるように、エアノズル20から噴射されるエアによって、搬入口14からボディ10内の通路13へ飛ばし入れられる。
【0042】
通路13内では、ワークWは、この通路13内にエアノズル30から噴射されるエアによって搬出口15側へ搬送される。そして通路13は、その断面形状が、図9に示されるように、搬入口14から搬出口15へ向けて、ボディ10の軸心(点P’)を中心に180度回転する回転軌跡を描く螺旋状に延びているため、ワークWは、その表裏の関係を図9に白黒で色分けして示すように、通路13を通過する過程で、その断面形状の回転に従って反転され、搬出口15から下流側の回転テーブル・コンベア3上へ搬出される。
【0043】
上記第三の形態の表裏反転装置1も、先に説明した第一又は第二の形態と同様、ワークWが通路13内を螺旋状の軌跡を描きながら移動することによって反転されるため、搬送方向に対するワークWの前後関係は変化せず、また、ワークWに衝突や落下による衝撃負荷が加わらないので、ワークWの材質が制限されない。しかも移動速度が衝突等によって変化することはないので、通路13内を円滑に搬送され、短時間で反転させることができる。
【0044】
また、図9に示されるワークWの外径寸法aが、通路13の径方向の幅寸法cより小さいものでない限り、基本的に反転エラーは起こり得ない。このため、ある程度ワークWのサイズが異なる場合でも、その都度、通路13の断面のサイズを変更する必要がない。したがって、適用可能なワークWの寸法範囲が広く、すなわちワークWが通路13に遊挿可能なサイズであれば適用可能である。
【0045】
なお、この第三の形態による表裏反転装置1は、搬入口14側と搬出口15ではワークWの位置が鉛直方向へ変化するため、上流側と同一高さに戻す必要がある場合は、不図示のスロープ等による矯正手段を設ける。この矯正手段は、下流側あるいは上流側のいずれに設けても良い。また、ハウジング12を、透明な材料からなるものとすれば、通路13内でのワークWの動きを、外部から目視により確認することができる。
【0046】
更に、図10は、本発明の第四の形態による表裏反転装置の概略構成を示す斜視図で、上述した第三の形態と、搬入口14側と搬出口15の高さの関係が逆になっているものである。
【0047】
すなわち通路13の断面は、上流側から見て、搬入口14では先に説明した図9(D)に示されるように、軸心(点P’)の上側に位置しており、それより下流側へ移動するにつれて、通路13の断面は、前記軸心(点P’)を中心にして回転して行き、搬出口15では、図9(A)に示されるように、軸心(点P’)の下側に位置している。したがって、図10に示されるように、回転テーブル・コンベア2における搬入口14側の端部と、回転テーブル・コンベア3における搬出口15側の端部との高さの関係も、図7とは逆になっている。
【0048】
この第四の形態によれば、通路13内を搬入口14から搬出口15へワークWが移動していく過程で、重力が、ワークWの移動を助けるように作用するので、円滑に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第一の形態による表裏反転装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるII方向から見た平面図である。
【図3】第一の形態における通路の断面の変化を示すもので、(A)は図2におけるA−A’断面図、(B)は図2におけるB−B’断面図、(C)は図2におけるC−C’断面図、(D)は図2におけるD−D’断面図である。
【図4】本発明の第二の形態による表裏反転装置の概略構成を示す平面図である。
【図5】第二の形態におけるコアの半体を示す斜視図である。
【図6】第二の形態における通路の断面の変化を示すもので、(A)は図4におけるA−A’断面図、(B)は図4におけるB−B’断面図、(C)は図4におけるC−C’断面図、(D)は図4におけるD−D’断面図である。
【図7】本発明の第三の形態による表裏反転装置の概略構成を示す斜視図である。
【図8】図7におけるVIII方向から見た平面図である。
【図9】第三の形態における通路の断面の変化を示すもので、(A)は図8におけるA−A’断面図、(B)は図8におけるB−B’断面図、(C)は図8におけるC−C’断面図、(D)は図8におけるD−D’断面図である。
【図10】本発明の第四の形態による表裏反転装置の概略構成を示す斜視図である。
【図11】表裏反転装置の典型的な従来技術を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1 表裏反転装置
10 ボディ
11 コア
11A,11B コア半体
12 ハウジング
13 通路
14 搬入口
15 搬出口
20,30 エアノズル
2,3 回転テーブル・コンベア
P 中心点(ボディの断面内の一点)
P’ 軸心との交点(ボディの断面内の一点)
W ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワーク(W)を搬送する過程でこのワーク(W)を表裏反転させるように案内する通路(13)が貫通したボディ(10)を有し、このボディ(10)をワーク搬送方向に対して直交する方向に切断したときの前記通路(13)の断面形状が、その搬入口(14)から搬出口(15)へ向けて前記ボディ(10)の断面内の一点(P,P’)を中心に回転することを特徴とする表裏反転装置。
【請求項2】
ワーク(W)の搬送が、気流の供給により行われることを特徴とする請求項1に記載の表裏反転装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−206214(P2006−206214A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−17801(P2005−17801)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000004385)NOK株式会社 (1,527)
【Fターム(参考)】