説明

表面検査方法

【課題】作業者によるバラツキが少なく、確実に照明位置を設定することが可能な表面検査方法を提供する。
【解決手段】落射照明により照明したウェハの正反射像を撮像する撮像部を備えた表面検査装置を用いて、ウェハの端部近傍を検査する表面検査方法であって、LED照明によるウェハの端部近傍における照明位置を設定する設定工程(S101)と、設定工程(S101)で設定した照明位置へLED照明により照明光を照射する照明工程(S102)と、照明位置において生じる散乱光をフォトダイオードにより検出することで、ウェハの端部近傍における異常を検出する検査工程(S103)とを有し、設定工程(S101)において、撮像部によりウェハの端部近傍の正反射像を撮像し、撮像したウェハの端部近傍の正反射画像を利用してLED照明による照明位置を設定するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウェハ等の基板の端部近傍を検査する表面検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェハ(以下、ウェハと称する)は表面に多数の回路素子パターンを形成して構成されており、その表面に欠陥が存在すると回路素子パターンからなるチップもしくはパネルの性能を損なうことになるので、表面欠陥の検査は非常に重要である。このため、ウェハの表面欠陥の検査を行う装置は従来から種々のものが知られている。このような表面検査装置は、ウェハの表面に所定の検査光(正反射光、回折光、散乱光を発生させるのに適した光)を照射し、この表面からの反射光、回折光または散乱光を集光光学系により集光し、集光して得られるウェハの表面の像をカメラにより撮像し、得られた画像に基づいて、ウェハの表面におけるパターン欠陥、膜厚むら、傷の有無、異物の付着等を検査するように構成されている。(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
ウェハの端部近傍における傷の有無、異物の付着等を検査する場合、例えば、ウェハの端部近傍に横方向から浅い入射角で照明光を照射し、この照明光に対する正反射光も回折光も受けない位置に配設したフォトダイオードにより、ウェハの端部近傍からの散乱光の有無を検出するように構成される。ウェハの端部近傍に傷、異物の付着等があると、これらの傷や異物等に当たった光が散乱光として周囲に反射するため、フォトダイオードがこの散乱光を検出することで傷や異物等を検出できるようになっている。またこの場合、ウェハの種類によって、ウェハの端部近傍において照明光を照射する場所、すなわち照明位置を変える必要がある。これは、ウェハの表面に形成されるチップの種類によって、ウェハの端部近傍における検査領域が変動するためである。そのため、従来においては、照明位置を適当に変えながら複数回にわたり予備的な検査を行い、チップ等の影響を受けない適切な位置に照明位置を設定し、検査条件(レシピ)として登録している。
【特許文献1】特開2003−28621号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような検査方法では、同じ検査条件(レシピ)であっても作業者によって照明位置にバラツキが生じ、検査精度が低下したり、検査に膨大な時間がかかっていた。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、作業者によるバラツキが少なく、確実に照明位置を設定することが可能な表面検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的達成のため、本発明に係る表面検査方法は、落射照明により照明した基板の正反射像を撮像する撮像部を備えた表面検査装置を用いて、前記基板の端部近傍を検査する表面検査方法であって、前記表面検査装置は、前記基板の端部近傍に照明光を照射する照明部と、前記照明光が照射された前記基板の端部近傍において生じる散乱光を検出する検出部とを備えており、前記照明部による前記基板の端部近傍における照明位置を設定する設定工程と、前記設定した前記照明位置へ前記照明部により照明光を照射する照明工程と、前記照明光が照射された前記照明位置において生じる散乱光を前記検出部により検出することで、前記基板の端部近傍における異常を検出する検査工程とを有し、前記設定工程において、前記撮像部により前記基板の端部近傍の正反射像を撮像し、前記撮像した前記基板の端部近傍の正反射画像を利用して前記照明位置を設定するようになっている。
【0007】
なお、上述の表面検査方法では、前記設定工程において、前記照明光の照明範囲を示すマークを前記基板の端部近傍の正反射画像に合成した合成画像を生成し、前記合成画像を参照しながら前記マークを移動させるように調整して前記照明位置を設定することが好ましい。
【0008】
また、上述の表面検査方法において、前記表面検査装置は、前記撮像部により撮像された前記基板の正反射画像から、前記基板の表面に形成された膜の端部と前記基板の端部との間の距離を測定する測定部を備えており、前記設定工程において、前記膜の端部と前記基板の端部との間の部分に前記照明位置を設定することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業者によるバラツキが少なく、確実に照明位置を設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1に本実施形態に係る表面検査装置の一例を示しており、この装置は散乱光により半導体ウェハ(以下、ウェハ10と称する)の表面欠陥(傷や異物等)を検出するようになっている。本実施形態の表面検査装置1は、ウェハ10を保持して回転可能なホルダ5と、ウェハ10の表面に第1の照明光L1を照射する照明装置21と、ウェハ10の表面を撮像する第1の撮像装置22と、画像処理装置25と、ディスプレイ装置26とを主体に構成される。
【0011】
ホルダ5の上面には、図示しない搬送装置により搬送されてくるウェハ10が載置され、ホルダ5は、内蔵された真空吸着装置(図示せず)を用いてウェハ10を吸着保持する。また、ホルダ5は、電気モータ(図示せず)等を用いて回転可能に構成されており、ホルダ5とともにウェハ10が回転可能に構成される。
【0012】
照明装置21は、ホルダ5に保持されたウェハ10の表面に浅い(小さい)入射角で第1の照明光L1を照射する。第1の撮像装置22は、CCDやCMOS等の撮像素子を備えたカメラであり、第1の照明光L1が照射されたウェハ10の表面からの正反射光R11および回折光R12がいずれも到達しない位置に配設され、暗視野照明を利用してウェハ10の表面を撮像するとともに、撮像したウェハ10の表面の画像信号を画像処理装置25へ出力する。画像処理装置25は、第1の撮像装置22から出力される画像信号を受けて所定の画像処理を行い、ウェハ10の表面のデジタル画像を生成する。ディスプレイ装置26は、画像処理装置25により生成されたウェハ10の表面の画像を表示する。
【0013】
このように構成される表面検査装置1を用いて、ウェハ10の表面全体を検査するには、まず、搬送装置(図示せず)により検査対象となるウェハ10がホルダ5の上面に搬送載置され、ホルダ5が真空吸着装置(図示せず)を用いてウェハ10を吸着保持する(このとき、ウェハ10の中心はホルダ5の回転中心に一致させる)。次に、照明装置21からウェハ10の表面に第1の照明光L1を照射する。この第1の照明光L1はウェハ10の表面において正反射されて正反射光R11が図1のように出射する。また、ウェハ10の表面に塗布されたレジスト膜11(図4を参照)には回路パターンが周期的に繰り返されて形成されており、この回路パターンを形成する線の繰り返しピッチと第1の照明光L1の波長とに対応した方向に回折光R12が例えば図1のように出射する。よって、正反射光R11を受光する位置にカメラを配置してウェハ10の表面の撮像を行えば、正反射光に基づく表面検査が可能であり、回折光R12を受光する位置にカメラを配置してウェハ10の表面の撮像を行えば、回折光に基づく表面検査が可能である。
【0014】
本実施形態の表面検査装置1では、これら正反射光R11および回折光R12をいずれも受光しない位置に第1の撮像装置22を配設し、暗視野観察によりウェハ10の表面を撮像するように構成している。このようにして第1の撮像装置22によりウェハ10の表面を撮像した場合、第1の撮像装置22には正反射光R11も回折光R12も入射しないため、ウェハ10の表面に傷や異物(ゴミやほこり等)の付着がなく正常なウェハ10であれば、第1の撮像装置22からの画像信号を画像処理装置25により処理してディスプレイ装置26に表示される画像としては、真っ黒な画像が得られるだけである。
【0015】
しかしながら、ウェハ10の表面に例えば傷(もしくは異物)Dが存在した場合には、この傷Dに照射された第1の照明光L1がここで乱反射され、その乱反射光である散乱光R13の一部が第1の撮像装置22にも入射する。このため、第1の撮像装置22からの画像信号を画像処理装置25により処理してディスプレイ装置26に表示される画像には、傷Dの位置を示す輝点(所定輝度よりも明るい輝度を有する部分)が現れ、これによりウェハ10における傷や異物等の存在を検出できる。
【0016】
また、本実施形態の表面検査装置1は、いわゆるエッジビード除去(edge bead removal:以下「エッジビード除去」を「EBR」と称する)工程の実施結果を検査するための第2の撮像装置30を備えている。この第2の撮像装置30は、図2および図3に示すように、CCDやCMOS等の撮像素子(図示せず)や落射照明31等を有して構成され、ホルダ5に吸着保持されたウェハ10の端部の上方に配設される。そして、第2の撮像装置30は、落射照明31により第2の照明光L2が照射されたウェハ10表面からの正反射光を撮像素子(図示せず)の撮像面上に導いて結像させ、当該撮像面上で結像されたウェハ10の正反射像を撮像素子により撮像するとともに、撮像したウェハ10の正反射像の画像信号を画像処理装置25へ出力するようになっている。
【0017】
このような第2の撮像装置30を用いて、ウェハ10に対するEBR工程の実施結果を検査するには、まず、ホルダ5に吸着保持されたウェハ10の端部近傍を第2の撮像装置30により撮像する。このとき、第2の撮像装置30は、落射照明31により第2の照明光L2が照射されたウェハ10表面(端部近傍)からの正反射光を撮像素子(図示せず)の撮像面上に導いて結像させ、当該撮像面上で結像されたウェハ10の端部近傍の正反射像を撮像素子により撮像するとともに、撮像したウェハ10の端部近傍の正反射像の画像信号を画像処理装置25へ出力する。
【0018】
そして、画像処理装置25は、第2の撮像装置30から出力される画像信号を受けてウェハ10の端部近傍(表面)のデジタル画像を生成し、ディスプレイ装置26は、例えば図4に示すように、画像処理装置25により生成されたウェハ10の端部10a近傍の画像を表示する。ところで、EBR工程が実施されたウェハ10においては、図4に示すように、レジスト膜11の端部11aとウェハ10の端部10aとの間に、EBR工程によってレジスト膜が除去された円環状のEBR部12が形成される。そこで、画像処理装置25は、所定の画像処理により、レジスト膜11の端部11aとウェハ10の端部10aとの間の距離Lを算出(測定)し、算出した距離Lに基づいてEBR工程の実施結果を評価し検査する。
【0019】
さらに、本実施形態の表面検査装置1は、レジスト膜11の端部11aとウェハ10の端部10aとの間に形成されたEBR部12における異常(傷や異物等)の有無を検査するために、LED照明35およびフォトダイオード36(図2および図3を参照)を備えている。LED照明35は、図2および図3に示すように、ホルダ5に保持されたウェハ10の表面のEBR部12に浅い(小さい)入射角で第3の照明光L3を照射する。フォトダイオード36は、第3の照明光L3が照射されたウェハ10のEBR部12からの正反射光R31(および回折光)が到達しない位置に配設され、暗視野照明を利用してウェハ10のEBR部12で生じた散乱光R32の一部を検出するとともに、その検出信号を画像処理装置25へ出力する。
【0020】
このようなLED照明35およびフォトダイオード36により、ウェハ10のEBR部12における異常(傷や異物等)の有無を検査する方法について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップS101では、LED照明35からウェハ10のEBR部12に照射される第3の照明光L3の照明位置を設定する。この設定工程において、作業者はまず、LED照明35からウェハ10のEBR部12に第3の照明光L3が照射された状態で、第2の撮像装置30によりウェハ10の端部近傍の正反射像を撮像する。そうすると、例えば図4の二点鎖線で示すように、ディスプレイ装置26に表示されたウェハ10の端部10a近傍の正反射画像に、ウェハ10のEBR部12に照射された第3の照明光L3が映ることになる。
【0021】
そこで、第2の撮像装置30によりウェハ10の端部近傍の正反射像を撮像すると、作業者は、ディスプレイ装置26に表示されたウェハ10の端部10a近傍の正反射画像を参照しながら、例えばLED照明35の取り付け角度を変えること等により、第3の照明光L3を移動させるように調整してその照明位置を設定する。具体的には、例えば図4の二点鎖線で示すように、第3の照明光L3がウェハ10のレジスト膜11まで照射されるような照明位置Aに位置する場合、レジスト膜11に形成された回路パターンの影響により、レジスト膜11の部分で反射した光の多くが散乱光となってしまう。このような場合、ディスプレイ装置26に表示されたウェハ10の端部10a近傍の正反射画像を参照しながら、例えばLED照明35の取り付け角度を変えること等により、第3の照明光L3がウェハ10のレジスト膜11にかからずにEBR部12のみに照射される照明位置Bまで第3の照明光L3を移動させ、当該照明位置Bを第3の照明光L3の照明位置として設定する。なお、このように設定した照明位置は、図示しない入力部を介して内部メモリ(図示せず)にレシピ(検査条件)として登録(記録)される。
【0022】
このように第3の照明光L3の照明位置を設定すると、次のステップS102では、ホルダ5とともにウェハ10を回転させながら、LED照明35により第3の照明光L3をウェハ10のEBR部12に照射する。この照明工程において、LED照明35から射出された第3の照明光L3は、先のステップS101で設定した照明位置Bに照射される。
【0023】
ウェハ10のEBR部12に第3の照明光L3を照射すると、次のステップS103では、第3の照明光L3が照射された照明位置Bにおいて生じる散乱光R32の一部をフォトダイオード36により検出することで、ウェハ10のEBR部12における異常(傷や異物等)の有無を検出する。この検査工程において、ウェハ10のEBR部12に傷や異物(ゴミやほこり等)の付着がなく正常なウェハ10であれば、フォトダイオード36には正反射光R31が入射しないため、ウェハ10(EBR部12)からの光を検出していない状態となる。
【0024】
しかしながら、ウェハ10のEBR部12に傷や異物等が存在した場合には、傷や異物等が存在する部分に照射された第3の照明光L3がここで乱反射され、その乱反射光である散乱光R32の一部がフォトダイオード36にも入射する。このため、フォトダイオード36から散乱光R32の検出信号が画像処理装置25に入力され、これによりウェハ10のEBR部12における異常(傷や異物等)を検出することができる。なお、フォトダイオード36から画像処理装置25に検出信号が入力されると、画像処理装置25は、ウェハ10のEBR部12において異常を検出した旨および、そのときのウェハ10の回転角度(すなわち、EBR部12における異常の存在位置)をディスプレイ装置26に表示させる。
【0025】
このように、本実施形態によれば、設定工程において、第2の撮像装置30により撮像取得したウェハ10の端部10a近傍の正反射画像を利用して、LED照明35による第3の照明光L3の照明位置Bを設定するため、照明位置を明確に認識できることから、作業者によるバラツキが少なく、確実に照明位置を設定することが可能になる。特に、レジスト膜11の端部11aとウェハ10の端部10aとの間に形成される狭いEBR部12に照明位置を設定する検査において、より高い効果を得ることができる。
【0026】
なお、上述の実施形態において、第3の照明光L3が実際に映るウェハ10の端部10a近傍の正反射画像を参照しながら、LED照明35による第3の照明光L3の照明位置を設定しているが、これに限られるものではない。例えば、第3の照明光L3を模した疑似照明光の画像をウェハ10の端部10a近傍の正反射画像に合成した(図4に該当する)合成画像を生成し、当該合成画像を参照しながら疑似照明光を移動させるように調整して照明位置を設定するようにしてもよい。なお、疑似照明光の位置は、例えば、LED照明35の取り付け位置および角度から、幾何学的に求めることができる。また、疑似照明光に限らず、第3の照明光L3の照明範囲を示すマークを用いることが可能である。このようにすれば、第3の照明光L3がウェハ10の端部10a近傍の正反射画像に映りにくい場合でも、合成画像を参照すれば疑似照明光を明確に認識することができ、作業者によるバラツキが少なく、確実に照明位置を設定することが可能になる。
【0027】
またこのとき、ウェハ10の端部10a近傍(EBR部12)の形状がほぼ一様であれば、LED照明35による第3の照明光L3の照明位置が第2の撮像装置30の撮像範囲内に位置する必要はない。すなわち、ウェハ10の端部10a近傍の形状がほぼ一様であれば、ウェハ10を回転させてもウェハ10の端部10a近傍(EBR部12)に対する第3の照明光L3の照明位置がほぼ一定となる。そのため、ウェハ10の端部10a近傍における任意の回転角度位置での正反射画像に疑似照明光の画像を合成し、合成画像を参照しながら疑似照明光を移動させるように調整して照明位置を設定しても、第2の撮像装置30およびLED照明35の取り付け位置に相関があれば、第3の照明光L3の照明位置を設定することが可能である。
【0028】
また、上述の実施形態において、LED照明35の取り付け角度を変えることにより、第3の照明光L3の照明位置を移動調整しているが、これに限られるものではなく、ホルダ5を利用してウェハ10を移動させることにより、照明位置を移動調整するようにしてもよい。
【0029】
また、上述の実施形態において、ウェハ10に対して検査を行っているが、これに限られるものではなく、例えば、液晶ガラス基板等の基板の端部近傍を検査する場合にも、本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】表面検査装置の全体図である。
【図2】表面検査装置の一部を拡大した側面図である。
【図3】表面検査装置の一部を拡大した平面図である。
【図4】ウェハの端部近傍を拡大した平面図である。
【図5】本発明に係る検査方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0031】
1 表面検査装置
10 ウェハ(10a 端部)
11 レジスト膜(11a 端部) 12 EBR部
25 画像処理装置(測定部)
30 第2の撮像装置(撮像部) 31 落射照明
35 LED照明(照明部) 36 フォトダイオード(検出部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
落射照明により照明した基板の正反射像を撮像する撮像部を備えた表面検査装置を用いて、前記基板の端部近傍を検査する表面検査方法であって、
前記表面検査装置は、前記基板の端部近傍に照明光を照射する照明部と、前記照明光が照射された前記基板の端部近傍において生じる散乱光を検出する検出部とを備えており、
前記照明部による前記基板の端部近傍における照明位置を設定する設定工程と、
前記設定した前記照明位置へ前記照明部により照明光を照射する照明工程と、
前記照明光が照射された前記照明位置において生じる散乱光を前記検出部により検出することで、前記基板の端部近傍における異常を検出する検査工程とを有し、
前記設定工程において、前記撮像部により前記基板の端部近傍の正反射像を撮像し、前記撮像した前記基板の端部近傍の正反射画像を利用して前記照明位置を設定することを特徴とする表面検査方法。
【請求項2】
前記設定工程において、前記照明光の照明範囲を示すマークを前記基板の端部近傍の正反射画像に合成した合成画像を生成し、前記合成画像を参照しながら前記マークを移動させるように調整して前記照明位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の表面検査方法。
【請求項3】
前記表面検査装置は、前記撮像部により撮像された前記基板の正反射画像から、前記基板の表面に形成された膜の端部と前記基板の端部との間の距離を測定する測定部を備えており、
前記設定工程において、前記膜の端部と前記基板の端部との間の部分に前記照明位置を設定することを特徴とする請求項1もしくは2に記載の表面検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−293963(P2009−293963A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−145291(P2008−145291)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】