説明

被処理物供給装置およびロータリーシステム

【課題】下流側装置に衝突摩耗が発生しにくい被処理物供給装置およびロータリーシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】被処理物供給装置3は、被処理物Pが流入する流入口と、被処理物Pが流出する流出口31と、流入口と流出口31とを連通する供給通路32と、を持ち、流出口31から被処理物Pを流下させることにより、流出口31の下流側に配置される下流側装置4に、被処理物Pを供給する。被処理物供給装置3は、さらに、単一の流出口31のみから被処理物Pを流下させた場合の下流側装置4の衝突面積Sに対して、衝突面積Sを拡大する衝突面積拡大機構33を持つことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばシュートやスクリューコンベアなどの被処理物供給装置、およびそれを用いたロータリーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ロータリーキルンやロータリークーラーなどのロータリー装置の上流側には、シュートやスクリューコンベアなどの被処理物供給装置が並設されている(例えば特許文献1〜5参照)。一例として、図15に、被処理物供給装置としてシュートを、ロータリー装置としてロータリークーラーを、それぞれ配置した場合のロータリーシステムの軸方向部分断面図を示す。
【0003】
図15に示すように、ロータリーシステム100は、ホッパー101とシュート102とロータリークーラー103とを備えている。ホッパー101には、粉状の被処理物P1が収容されている。被処理物P1は、シュート102を介して、ホッパー101底部からロータリークーラー103に供給される。具体的には、被処理物P1は、シュート102の流出口102bから、ロータリークーラー103の軸方向一端の受容部103aに、流れ落ちる。
【特許文献1】特開2002−168421号公報
【特許文献2】特開平10−2673号公報
【特許文献3】特開平10−311682号公報
【特許文献4】特開平11−11607号公報
【特許文献5】特開平10−54666号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図15に示すように、受容部103aにおける被処理物P1の衝突面積S1は、比較的小さかった。このため、受容部103a単位面積あたりの被処理物P1の衝突粒子数が多かった。したがって、被処理物P1の衝突により、受容部103aに衝突摩耗が発生しやすかった。
【0005】
受容部103aに衝突摩耗が発生しやすいと、受容部103aだけが局所的に薄肉化してしまう。このため、薄肉化した受容部103aに対して、部品交換やあて板などのメンテナンスが必要となる。このように、従来は、たとえロータリークーラー103の他の部位に不具合が無くても、薄肉化した受容部103aのメンテナンスのためだけに、ロータリーシステム100全体の操業を停止せざるを得なかった。したがって、ロータリーシステム100のダウンタイムが長かった。また、ロータリーシステム100の操業コストが高かった。
【0006】
また、従来は、受容部103aの薄肉化を抑制するため、ライニングなどの表面強化処理を、予め受容部103aに施しておく場合もあった。しかしながら、この場合、受容部103a延いてはロータリークーラー103の設備コストが高くならざるを得なかった。
【0007】
本発明の被処理物供給装置およびロータリーシステムは、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、例えばロータリークーラーなどの下流側装置に、衝突摩耗が発生しにくい被処理物供給装置およびロータリーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記課題を解決するため、本発明の被処理物供給装置は、被処理物が流入する流入口と、該被処理物が流出する流出口と、該流入口と該流出口とを連通する供給通路と、を持ち、該流出口から該被処理物を流下させることにより、該流出口の下流側に配置される下流側装置に、該被処理物を供給する被処理物供給装置であって、さらに、単一の前記流出口のみから前記被処理物を流下させた場合の前記下流側装置の衝突面積に対して、該衝突面積を拡大する衝突面積拡大機構を持つことを特徴とする。
【0009】
本発明の被処理物供給装置は、被処理物の衝突面積(例えば前出図15の衝突面積S1参照)を拡大する衝突面積拡大機構を備えている。このため、被処理物が下流側装置に衝突する際の衝突荷重を、比較的広い衝突面積で受けることができる。したがって、本発明の被処理物供給装置によると、下流側装置に衝突摩耗が発生するのを抑制することができる。すなわち、下流側装置のメンテナンス頻度を少なくすることができる。また、下流側装置に予め表面強化処理を施す必要性が小さくなる(ただし、勿論、表面強化処理を施してもよい)。
【0010】
ここで、「単一の流出口」とは、下流側装置から見て、流出口が単一であることをいう。すなわち、例えば、被処理物供給装置が単一の流入口と複数の流出口とを持ち、複数の流出口それぞれに対して一対一になるように、複数の下流側装置を配置することを排除するものではない。
【0011】
(2)好ましくは、前記衝突面積拡大機構は、前記流出口を複数の分割口に分割する分割体を持つ拡散部材である構成とする方がよい。被処理物は、分割口から下流側装置に流れ落ちる。すなわち、被処理物の流れは、拡散部材の複数の分割口により分流されてから、下流側装置に流下する。このため、被処理物の衝突面積が拡大する。
【0012】
本構成によると、既存の被処理物供給装置に対して、大規模な加工を施すことなく、比較的簡単に衝突面積拡大機能を付与することができる。すなわち、本構成の拡散部材は、既存の被処理物供給装置にアドインしやすい。
【0013】
(3)好ましくは、上記(2)の構成に対して、複数の前記分割口は、該流出口の上下方向中央線よりも下に配置される下部開口と、該上下方向中央線よりも上に配置される上部開口と、に区分けされ、前記供給通路における前記被処理物の定常堆積面積を1とする場合、該下部開口面積は1/3以下に、該上部開口面積は1以上に、それぞれ設定されている構成とする方がよい。
【0014】
本構成の供給通路においては、被処理物流動時に、通路方向に沿って、被処理物の堆積量が略一定になる区間(以下、「定常堆積区間」という)が存在する。「定常堆積面積」とは、定常堆積区間における被処理物の上下方向断面積をいう。
【0015】
下部開口面積を定常堆積面積の1/3以下としたのは、1/3超過の場合、下部開口を通過する被処理物の量が多くなり、上部開口に分流される被処理物の量が少なくなるからである。すなわち、衝突面積を拡大しにくくなるからである。一方、上部開口面積を定常堆積面積の1以上としたのは、1未満の場合、上部開口を通過する被処理物の量が少なくなるからである。すなわち、衝突面積を拡大しにくくなるからである。
【0016】
(4)好ましくは、前記衝突面積拡大機構は、前記供給通路を区画する通路壁の下部に配置され、前記被処理物の一部を、前記流出口をバイパスして該供給通路から前記下流側装置に流下させるバイパス通路を有するバイパス部である構成とする方がよい。
【0017】
従来、被処理物は、全量、流入口→供給通路→流出口という流路を辿って、下流側装置に供給されていた。これに対して、本構成は、被処理物の一部を、流入口→供給通路→バイパス通路という流路により、流出口を経由せずに、下流側装置に供給するものである。本構成によると、流出口のみならずバイパス通路から、被処理物を下流側装置に流下させることができる。このため、衝突面積を拡大することができる。
【0018】
(5)好ましくは、上記(4)の構成において、前記バイパス通路は、前記流出口から独立して配置された分岐通路である構成とする方がよい。本構成によると、分岐通路は流出口から隔離されている。このため、被処理物の流れを、完全に分流化することができる。
【0019】
(6)好ましくは、上記(5)の構成において、前記バイパス部は、前記通路壁の下部から下方に延在する分岐管を持ち、前記分岐通路は該分岐管の内部に区画されている構成とする方がよい。本構成によると、分岐管の管径を調整することにより、比較的簡単に、分岐通路の通路断面積を調整することができる。このため、衝突面積の拡大量を調整しやすい。
【0020】
(7)好ましくは、上記(4)の構成において、前記バイパス通路は、前記流出口に連なって配置されたスリットである構成とする方がよい。本構成によると、スリットと流出口とは一体に連なっている。このため、供給通路を流動する被処理物は、スリットおよび流出口から、連続的に下流側装置に流下する。したがって、下流側装置の衝突面全体に亘って、衝突荷重のばらつきを抑制することができる。
【0021】
(8)好ましくは、上記(4)の構成において、前記供給通路における前記被処理物の定常堆積面積を1とする場合、前記バイパス通路の通路断面積は1未満に設定されている構成とする方がよい。
【0022】
ここで、「定常堆積面積」とは、定常堆積区間における被処理物の上下方向断面積をいう。バイパス通路の通路断面積を定常堆積面積の1未満としたのは、1以上の場合、供給通路内の被処理物が、全量バイパス通路に流入してしまい、流出口まで行き渡らないおそれがあるからである。本構成によると、被処理物が流出口まで行き渡るので、確実に衝突面積を拡大することができる。
【0023】
(9)好ましくは、前記下流側装置は、軸回り方向に回転可能にかつ略水平に配置され、軸方向一端に前記流出口から供給される前記被処理物を受容する受容部を持つレトルトを備えるロータリー装置である構成とする方がよい。
【0024】
本構成によると、被処理物の衝突面積を、衝突面積拡大機構およびレトルトの回転により、拡大することができる。このため、受容部に衝突摩耗が発生するのを抑制することができる。したがって、受容部に対する部品交換やあて板などのメンテナンス頻度を、少なくすることができる。また、受容部に、ライニングなどの表面強化処理を予め施す必要性が小さくなる。
【0025】
(10)好ましくは、上記(9)の構成において、前記衝突面積拡大機構の衝突面積拡大方向と前記レトルトの回転方向とは、互いに略垂直に交差している構成とする方がよい。本構成によると、レトルトの回転方向と、回転方向に対して略垂直方向と、いう二つの方向に、被処理物の衝突面積を拡大することができる。このため、より受容部に衝突摩耗が発生するのを抑制することができる。また、レトルトの回転方向と衝突面積拡大方向とが略直交しているので、効率的に衝突面積を拡大することができる。
【0026】
(11)また、上記課題を解決するため、本発明のロータリーシステムは、被処理物が流入する流入口と、該被処理物が流出する流出口と、該流入口と該流出口とを連通する供給通路と、を持つ被処理物供給装置と、軸回りに回転可能にかつ略水平に配置され、軸方向一端に前記流出口から供給される前記被処理物を受容する受容部を持つレトルトを備えるロータリー装置と、を備えてなるロータリーシステムであって、前記被処理物供給装置は、前記流出口のみから前記被処理物を流下させた場合の前記受容部の衝突面積に対して、該衝突面積を拡大する衝突面積拡大機構を持つことを特徴とする。
【0027】
本発明のロータリーシステムによると、受容部に対する被処理物の衝突面積を拡大することができる。このため、受容部に衝突摩耗が発生するのを抑制することができる。したがって、受容部に対する部品交換やあて板などのメンテナンス頻度を、少なくすることができる。また、受容部に、ライニングなどの表面強化処理を予め施す必要性が小さくなる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によると、下流側装置に衝突摩耗が発生しにくい被処理物供給装置、およびロータリー装置の受容部に衝突摩耗が発生しにくいロータリーシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の被処理物供給装置およびロータリーシステムの実施の形態について説明する。
【0030】
<第一実施形態>
まず、本実施形態のロータリーシステムの構成について説明する。図1に、本実施形態のロータリーシステムの斜視図を示す。図1に示すように、本実施形態のロータリーシステム1は、ホッパー2とシュート3とロータリークーラー4とを備えている。このうち、シュート3は、本発明の被処理物供給装置に含まれる。ロータリークーラー4は、本発明のロータリー装置に含まれる。
【0031】
ホッパー2は、鋼製であって、上部が円筒状かつ底部が逆円錐状のカップ状を呈している。ホッパー2の内部には、例えばアルミナやマグネシアなどのセラミックス粉末からなる被処理物が収容されている。被処理物の温度は、1000℃程度である。
【0032】
シュート3は、鋼製であってパイプ状を呈している。シュート3の上端は、ホッパー2の底部に連結されている。シュート3は、ホッパー2の底部から、斜め下方に延出している。ロータリークーラー4は、レトルト40と処理部41(説明の便宜上透過して示す。)とを備えている。レトルト40は、軸長30m、直径3mの円筒状を呈しており、略水平に配置されている。レトルト40の軸方向一端には、シュート3の下端が挿入されている。レトルト40の軸方向とシュート3の軸方向(後述する供給通路の通路方向)とは、上方から見て略一致している。レトルト40の軸方向両端の外周面には、それぞれフランジ部400a、400bが固定されている。フランジ部400aは一対のローラー401a(片方は図略)に、フランジ部400bは一対のローラー401b(片方は図略)に、それぞれ回転可能に支持されている。ローラー401a、401bは、モータ(図略)により駆動される。このため、レトルト40は、自身の軸を中心に、図中白抜き矢印で示すように、回転可能である。被処理物は、レトルト40内を、軸方向一端(シュート3側)から軸方向他端に向かって、搬送される。
【0033】
処理部41は、箱状を呈している。処理部41の内部には、処理室が区画されている。レトルト40の中間部は、処理室を貫通している。処理室により、レトルト40内の被処理物に、冷却処理が施される。
【0034】
次に、本実施形態のシュート3の構成について詳しく説明する。図2に、本実施形態のロータリーシステムのシュート付近の拡大斜視図を示す。なお、説明の便宜上、ホッパー2およびレトルト40を透過して示す。また、シュート3上部を一部切除して示す。
【0035】
図2に示すように、シュート3の上端には流入口30が、下端には流出口31が、それぞれ開設されている。流入口30は、ホッパー2の内部と連通している。流出口31は、レトルト40内部に開放されている。流入口30と流出口31とは、シュート3内に区画された供給通路32により、連通している。
【0036】
図3に、本実施形態のシュートの下端部分の分解斜視図を示す。図3に示すように、シュート3の流出口31には、鋼製の拡散部材33が嵌め込まれている。拡散部材33は、角材状の分割体330a〜330cを備えている、分割体330aは、流出口31の上下直径方向に延在している。分割体330bは、流出口31の左右直径方向に延在している。分割体330cは、分割体330bと平行に配置されている。また、分割体330cは、分割体330bの下方に配置されている。
【0037】
図4に、本実施形態のロータリーシステムの軸方向部分断面図を示す。図4に示すように、供給通路32の中間部には、定常堆積区間Lが設定されている。定常堆積区間Lにおける被処理物Pの堆積量は、通路方向に沿って略一定である。これに対して、定常堆積区間Lの下流側においては、被処理物Pの堆積量が通路方向に沿って徐々に増加している。
【0038】
図5に、図4のV−V方向(上下方向)断面図を示す。図5に示すように、定常堆積区間Lにおいては、供給通路32内の下部分に、被処理物Pが堆積している。被処理物Pの上下方向断面積(図5中、点線ハッチングを施す。)が、定常堆積面積に相当する。
【0039】
図6に、図4の矢印VI方向から見た正面図を示す。図6に示すように、流出口31付近においては被処理物Pが口内全体に行き渡っている。また、流出口31は、分割体330a〜330cにより、合計六つの分割口331u、331dに区画されている。これら六つの分割口331u、331dは、流出口31の上下方向中央線Aよりも下に配置される四つの下部開口331d(図6中、点線左上がりハッチングを施す。)と、上下方向中央線Aよりも上に配置される二つの上部開口331u(図6中、点線右上がりハッチングを施す。)と、に区分けされている。定常堆積面積を1とした場合、四つの下部開口331dの合計面積(下部開口面積)は、1/3以下に設定されている。一方、定常堆積面積を1とした場合、二つの上部開口331uの合計面積(上部開口面積)は、1以上に設定されている。
【0040】
次に、本実施形態のロータリーシステム1における被処理物Pの動きについて簡単に説明する。高温の被処理物Pは、前出図2に示すように、ホッパー2底部からシュート3の流入口30に流れ込む。そして、シュート3内部に区画された供給通路32を流下する。この際、前出図4に示すように、定常堆積区間Lにおいては、被処理物Pの堆積量は略一定になる。シュート3下端の流出口31には、拡散部材33が配置されている。定常堆積区間L下流側における被処理物Pの堆積量は、徐々に増加する。前出図6に示すように、流出口31付近においては、被処理物Pが口内全体に行き渡る。行き渡った被処理物Pの流れは、分割体330a〜330cにより分流され、四つの下部開口331dおよび二つの上部開口331uの各々から、拡散しながら流れ落ちる。流れ落ちた被処理物Pは、前出図4のレトルト40内周面に配置された受容部402に、衝突する。なお、この際、レトルト40は、軸回りに回転している。ところで、レトルト40には、受容部402側の軸方向一端から、軸方向他端に向かって下がるように、若干の傾斜が設定されている。このため、受容部402に落下した被処理物Pは、レトルト40内を軸方向に搬送される。搬送途中、被処理物Pは、前出図1に示すように、処理部41内部の処理室を通過する。この際、被処理物Pに冷却処理が施される。冷却後の被処理物Pは、レトルト40の軸方向他端から、さらに下流側の装置に引き継がれる。
【0041】
次に、本実施形態のシュート3およびロータリーシステム1の作用効果について説明する。本実施形態のシュート3は、前出図15の衝突面積S1と前出図4の衝突面積Sとを比較して判るように、被処理物Pの衝突面積を拡大可能な拡散部材33を備えている。このため、被処理物Pがレトルト40の受容部402に衝突する際、受容部402単位面積あたりの被処理物Pの衝突粒子数を少なくすることができる。すなわち、被処理物Pの衝突荷重を、比較的広い衝突面積Sで受けることができる。このため、本実施形態のシュート3によると、受容部402に衝突摩耗が発生するのを抑制することができる。したがって、受容部402に対する部品交換やあて板などのメンテナンス頻度を、少なくすることができる。また、受容部402に、ライニングなどの表面強化処理を予め施す必要性が小さくなる。
【0042】
また、本実施形態のシュート3によると、既存のシュートの流出口に拡散部材33を嵌め込むという比較的簡単な加工により、衝突面積拡大機能を付与することができる。すなわち、拡散部材33は、既存のシュートにアドインしやすい。
【0043】
また、本実施形態のシュート3によると、供給通路32における被処理物Pの定常堆積面積(前出図5の点線ハッチング部分)を1とする場合、下部開口面積(前出図6の点線左上がりハッチング部分)は1/3以下に、上部開口面積(前出図6の点線右上がりハッチング部分)は1以上に、それぞれ設定されている。このため、四つの下部開口331dのみならず、二つの上部開口331uにまで、充分、被処理物Pを行き渡らせることができる。したがって、充分に衝突面積Sを拡大することができる。
【0044】
また、上部開口331uから放出される被処理物Pは、下部開口331dから放出されるる被処理物Pよりも、遠くまで飛散する。このため、レトルト40の軸方向(つまりレトルト40の回転方向に対して略直交する方向)奥方にまで、衝突面積Sを拡大することができる。
【0045】
また、本実施形態のシュート3から流れ落ちる被処理物Pの温度は、比較的高温(1000℃程度)である。加えて、被処理物Pはセラミックスであり比較的硬度が高い。このため、受容部402における衝突摩耗量は多くなりがちである。この点、本実施形態のシュート3には拡散部材33が配置されている。このため、受容部402の衝突摩耗量が多くなるのを抑制することができる。このように、本実施形態のシュート3およびロータリーシステム1は、高硬度(例えば150〜200Hv以上)、高温(例えば850℃以上)のうち、少なくとも一方に該当する被処理物Pに用いるのに好適である。
【0046】
また、衝突摩耗量は、受容部402に流れ落ちる被処理物Pの量が多いほど、多くなる。このため、本実施形態のシュート3およびロータリーシステム1は、単位時間あたりの供給量が多い(例えば0.5m/h以上または1ton/h以上)被処理物Pに用いるのに好適である。
【0047】
また、本実施形態のレトルト40の寸法は、軸長30m、直径3mであり、比較的大型である。レトルト40が大型であるほど、受容部402のメンテナンスや表面強化処理は一層繁雑になる。このため、本実施形態のシュート3およびロータリーシステム1は、大型のレトルト40(例えば軸長10m以上、直径1m以上)に用いるのに好適である。
【0048】
また、受容部402に衝突する被処理物Pの温度は、比較的高温である。このため、従来は、受容部402が局部的に加熱され、膨張変形するおそれがあった。この点、本実施形態のシュート3によると、被処理物Pが拡散して受容部402に衝突する。このため、受容部402が局部的に加熱され、膨張変形するのを抑制することができる。
【0049】
<第二実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、バイパス部を用いて衝突面積を拡大している点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図7に、本実施形態のロータリーシステムのシュート付近の拡大斜視図を示す。なお、説明の便宜上、ホッパーおよびレトルトを透過して示す。また、シュート上部を一部切除して示す。また、図2と対応する部位については同じ符号で示す。
【0050】
図7に示すように、本実施形態のシュート3には、バイパス部34が配置されている。バイパス部34は、シュート3下部と分岐管340a〜340cとを備えている。シュート3下部には、分岐口342a〜342cが開設されている。分岐口342a〜342cは、供給通路32の通路方向に所定間隔ずつ離間して、一列に配置されている。また、分岐口342a〜342cは、供給通路32の上流側から下流側に向かって、分岐口342a、分岐口342b、分岐口342cの順に並んでいる。
【0051】
分岐管340a〜340cは、各々、鋼製であって、上方にテーパ部(下方に向かって先細る形状)を、下方に直管部を持つパイプ状を呈している。分岐管340a〜340cの管径は、全て同じである。また、最も軸長が長いのは分岐管340aであり、次いで軸長が長いのは分岐管340bであり、最も軸長が短いのは分岐管340cである。分岐管340aは分岐口342aの下方に、分岐管340bは分岐口342bの下方に、分岐管340cは分岐口342cの下方に、それぞれ連結されている。
【0052】
図8に、本実施形態のロータリーシステムの軸方向部分断面図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図8に示すように、分岐管340a内部には分岐通路341aが、分岐管340b内部には分岐通路341bが、分岐管340c内部には分岐通路341cが、それぞれ区画されている。このため、分岐口342aと分岐通路341a、分岐口342bと分岐通路341b、分岐口342cと分岐通路341cは、それぞれ上下方向に連通している。
【0053】
ここで、供給通路32の定常堆積区間Lにおける定常堆積面積Bを1とすると、分岐通路341aの通路断面積(分岐通路の最小断面積をいう。以下同じ。)Caと、分岐通路341bの通路断面積Cbと、分岐通路341cの通路断面積Ccと、の総和(=Ca+Cb+Cc)は、1未満になるように設定されている。なお、図8では、説明の便宜上、通路断面積Ca〜Ccを強調して示している。衝突面積Sは、分岐通路341aから流下した被処理物Pが受容部402に衝突する位置から、流出口31から流下した被処理物Pが受容部402に衝突する位置までの間に、設定されている。すなわち、衝突面積Sは、レトルト40の軸方向に延びて設定されている。
【0054】
被処理物Pが受容部402に流れ落ちる様子について詳しく説明する。図9に、最上流側の分岐通路341aから被処理物Paが流れ落ちる様子を模式図で示す。図10に、流れ方向中央の分岐通路341bから被処理物Pbが流れ落ちる様子を模式図で示す。図11に、最下流側の分岐通路341cから被処理物Pcが流れ落ちる様子を模式図で示す。図12に、流出口31から被処理物Pdが流れ落ちる様子を模式図で示す。
【0055】
図9に示すように、供給通路32を流動する被処理物Pが分岐口342aに差し掛かると、被処理物Pの一部が分岐口342aに流れ込む。流れ込んだ被処理物Pは、分岐管340a内の分岐通路341aを流下し、レトルト40の受容部402に落下、衝突する。落下した被処理物Paは、図9に示すように拡散し、受容部402の一部を覆う。
【0056】
一方、被処理物Pの他部は、分岐口342aに流れ込まずに、引き続き供給通路32を流動する。図10に示すように、供給通路32を流動する被処理物Pが分岐口342bに差し掛かると、被処理物Pの一部が分岐口342bに流れ込む。流れ込んだ被処理物Pは、分岐管340b内の分岐通路341bを流下し、レトルト40内に落下する。ここで、レトルト40の受容部402のうち、分岐通路341bの直下部分は、既に分岐通路341aから落下した被処理物Paにより、覆われている。このため、分岐通路341bから落下した被処理物Pbは、図10に示すように、被処理物Paの上に衝突する。言い換えると、被処理物Pbは、受容部402には衝突しない。落下した被処理物Pbは、図10に示すように拡散し、先に落下した被処理物Paと共に、受容部402の一部を覆う。
【0057】
一方、被処理物Pの他部は、分岐口342bに流れ込まずに、引き続き供給通路32を流動する。図11に示すように、供給通路32を流動する被処理物Pが分岐口342cに差し掛かると、被処理物Pの一部が分岐口342cに流れ込む。流れ込んだ被処理物Pは、分岐管340c内の分岐通路341cを流下し、レトルト40内に落下する。ここで、レトルト40の受容部402のうち、分岐通路341cの直下部分は、既に分岐通路341bから落下した被処理物Pbにより、覆われている。このため、分岐通路341cから落下した被処理物Pcは、図11に示すように、被処理物Pbの上に衝突する。言い換えると、被処理物Pcは、受容部402には衝突しない。落下した被処理物Pcは、図11に示すように拡散し、先に落下した被処理物Pa、Pbと共に、受容部402の一部を覆う。
【0058】
一方、被処理物Pの他部は、分岐口342cに流れ込まずに、流出口31からレトルト40内に落下する。ここで、レトルト40の受容部402のうち、流出口31の下方部分は、既に分岐通路341cから落下した被処理物Pcにより、覆われている。このため、流出口31から落下した被処理物Pdは、図12に示すように、被処理物Pcの上に衝突する。言い換えると、被処理物Pdは、受容部402には衝突しない。
【0059】
本実施形態のシュート3およびロータリーシステム1は、第一実施形態と同様の構成を有する部位については、第一実施形態と同様に作用効果を有する。また、本実施形態によると、前出図9〜図12に示すように、時系列的に前に落下した被処理物が、後に落下する被処理物の衝撃から、レトルト40の受容部402を保護している。このため、受容部402に衝突摩耗が発生しにくい。
【0060】
なお、前出図9に示すように、分岐通路341aから落下した被処理物Paだけは、受容部402に衝突する。しかしながら、被処理物Pの流れは、分岐通路341a〜341c、および流出口31により分流されている。このため、分岐通路341aから落下する被処理物Paの流量は、比較的小さい。したがって、充分に、受容部402に衝突摩耗が発生するのを抑制することができる。
【0061】
また、被処理物Pの流れが分岐通路341a〜341cおよび流出口31により分流されているため、前出図15の衝突面積S1と前出図8の衝突面積Sとを比較して判るように、被処理物Pの衝突面積を充分に拡大することができる。また、分岐通路341a〜341cおよび流出口31は、各々、別個独立している。このため、被処理物Pの流れを、完全に分流化することができる。
【0062】
また、本実施形態によると、分岐管340a〜340cの管径を調整することにより、比較的簡単に、分岐通路341a〜341cの通路断面積Ca〜Ccを調整することができる。このため、衝突面積Sの拡大量を調整しやすい。
【0063】
また、供給通路32における被処理物Pの定常堆積面積Bを1として、分岐通路341a〜341cの総和通路断面積(=Ca+Cb+Cc)は、1未満になるように設定されている。このため、被処理物Pを、確実に流出口31まで行き渡らせることができる。すなわち、確実に衝突面積Sを拡大することができる。
【0064】
また、本実施形態によると、分岐通路341a〜341cの配置方向(レトルト40の軸方向)と、レトルト40の回転方向とが、互いに略垂直に交差している。このため、レトルト40の回転方向と軸方向という二つの方向に、被処理物Pの衝突面積Sを拡大することができる。このため、より受容部402に衝突摩耗が発生するのを抑制することができる。また、レトルト40の回転方向と分岐通路341a〜341cの配置方向(つまりバイパス部34による衝突面積拡大方向)とが略直交しているので、効率的に衝突面積Sを拡大することができる。また、本実施形態によると、流出口31に拡散部材などの部材が配置されていないため、流出口31が詰まる可能性が小さくなる。
【0065】
<第三実施形態>
本実施形態と第二実施形態との相違点は、バイパス通路として、分岐通路ではなくスリットが配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図13に、本実施形態のロータリーシステムのシュート付近の拡大斜視図を示す。なお、説明の便宜上、ホッパーおよびレトルトを透過して示す。また、シュート上部を一部切除して示す。また、図7と対応する部位については同じ符号で示す。
【0066】
図13に示すように、本実施形態のシュート3下部には、バイパス部34が配置されている。バイパス部34には、スリット343が開設されている。詳しく説明すると、スリット343は、流出口31下縁から供給通路32方向に沿って切れ込んでおり、U字状を呈している。流出口31とスリット343とは連通している。
【0067】
図14に、本実施形態のロータリーシステムの軸方向部分断面図を示す。なお、図8と対応する部位については同じ符号で示す。図14に示すように、供給通路32の定常堆積区間Lにおける定常堆積面積Bを1とすると、スリット343の通路断面積(詳しくはスリット343を水平面に投影した場合の投影面積)Cdは、0.5程度になるように設定されている。なお、図14では、説明の便宜上、通路断面積Cdを強調して示している。衝突面積Sは、スリット343の下方に設定されている。すなわち、衝突面積Sは、レトルト40の軸方向に延びて設定されている。
【0068】
本実施形態のシュート3およびロータリーシステム1は、第二実施形態と同様の構成を有する部位については、第二実施形態と同様に作用効果を有する。また、スリット343を配置した場合も、第二実施形態同様に、時系列的に前に落下した被処理物が、後に落下する被処理物の衝撃から、レトルト40の受容部402を保護している(前出図9〜図12参照)。このため、受容部402に衝突摩耗が発生しにくい。
【0069】
また、本実施形態によると、スリット343と流出口31とは一体に連なっている。このため、供給通路32を流動する被処理物Pは、スリット343および流出口31から、軸方向に連続して受容部402に流下する。したがって、受容部402の衝突面全体に亘って、単位面積あたりの被処理物Pの衝突粒子数の偏在を、抑制することができる。つまり、衝突荷重のばらつきを抑制することができる。
【0070】
<その他>
以上、本発明の被処理物供給装置およびロータリーシステムの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
【0071】
上記実施形態においては、本発明のロータリー装置として、ロータリークーラー4を用いたが、勿論、ロータリーキルンなど他のロータリー装置を用いてもよい。すなわち、冷却、加熱、撹拌、混合、雰囲気処理などあらゆる処理を行うロータリー装置を用いてもよい。
【0072】
また、ロータリーシステム1を構成する各部材(例えば、ホッパー2、シュート3、ロータリークーラー4など)の材質、大きさは特に限定しない。また、被処理物Pの材質、粒径、温度、流量なども特に限定しない。また、レトルト40の受容部402に衝突摩耗が発生するのを、より確実に抑制するため、受容部402にライニングなどの表面強化処理を施してもよい。また、シュート3に詰まり防止用のノッカーなどを配置してもよい。また、被処理物供給装置として、シュート3の代わりに、スクリューコンベアなどを配置してもよい。また、衝突面積拡大機構による衝突面積拡大方向と、レトルト40の回転方向とは、略垂直に交差していなくてもよい。また、第一実施形態における拡散部材33における分割口331d、331uの大きさ、配置、数、形状などは特に限定しない。
【0073】
また、第二実施形態における分岐通路341a〜341cの大きさ、形状、長さなども特に限定しない。また、分岐管340a〜340cの配置数、配置方向も特に限定しない。また、分岐管340a〜340cを撤去してもよい。この場合、分岐口342a〜342cが、本発明の分岐通路に該当する。こうすると、被処理物Pは、より高所からレトルト40内に放出されるので、より拡散しやすくなる。また、分岐管なしで分岐口のみを配置する場合、当該分岐口を、シュート3のうちレトルト40内に挿入されている部分の下部に、千鳥状に多数配置してもよい。
【0074】
また、第三実施形態におけるスリット343の大きさ、形状、長さ、配置数も特に限定しない。例えば、スリット343の溝幅は、供給通路32の通路方向に沿って、平行でなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】第一実施形態のロータリーシステムの斜視図である。
【図2】同ロータリーシステムのシュート付近の拡大斜視図である。
【図3】第一実施形態のシュートの下端部分の分解斜視図である。
【図4】第一実施形態のロータリーシステムの軸方向部分断面図である。
【図5】図4のV−V方向断面図である。
【図6】図4の矢印VI方向から見た正面図である。
【図7】第二実施形態のロータリーシステムのシュート付近の拡大斜視図である。
【図8】同ロータリーシステムの軸方向部分断面図である。
【図9】最上流側の分岐通路から被処理物が流れ落ちる様子を示す模式図である。
【図10】流れ方向中央の分岐通路から被処理物が流れ落ちる様子を示す模式図である。
【図11】最下流側の分岐通路から被処理物が流れ落ちる様子を示す模式図である。
【図12】流出口から被処理物が流れ落ちる様子を示す模式図である。
【図13】第三実施形態のロータリーシステムのシュート付近の拡大斜視図である。
【図14】同ロータリーシステムの軸方向部分断面図である。
【図15】従来のロータリーシステムの軸方向部分断面図である。
【符号の説明】
【0076】
1:ロータリーシステム、2:ホッパー、3:シュート(被処理物供給装置)、30:流入口、31:流出口、32:供給通路、33:拡散部材、330a〜330c:分割体、331d:分割口(下部開口)、331u:分割口(上部開口)、34:バイパス部、340a〜340c:分岐管、341a〜341c:分岐通路、342a〜342c:分岐口、343:スリット、4:ロータリークーラー(ロータリー装置)、40:レトルト、400a:フランジ部、400b:フランジ部、401a:ローラー、401b:ローラー、402:受容部、41:処理部。
A:上下方向中央線、B:定常堆積面積、Ca〜Cd:通路断面積、L:定常堆積区間、P:被処理物、Pa〜Pd:被処理物、S:衝突面積。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理物が流入する流入口と、該被処理物が流出する流出口と、該流入口と該流出口とを連通する供給通路と、を持ち、該流出口から該被処理物を流下させることにより、該流出口の下流側に配置される下流側装置に、該被処理物を供給する被処理物供給装置であって、
さらに、単一の前記流出口のみから前記被処理物を流下させた場合の前記下流側装置の衝突面積に対して、該衝突面積を拡大する衝突面積拡大機構を持つことを特徴とする被処理物供給装置。
【請求項2】
前記衝突面積拡大機構は、前記流出口を複数の分割口に分割する分割体を持つ拡散部材である請求項1に記載の被処理物供給装置。
【請求項3】
複数の前記分割口は、該流出口の上下方向中央線よりも下に配置される下部開口と、該上下方向中央線よりも上に配置される上部開口と、に区分けされ、
前記供給通路における前記被処理物の定常堆積面積を1とする場合、該下部開口面積は1/3以下に、該上部開口面積は1以上に、それぞれ設定されている請求項2に記載の被処理物供給装置。
【請求項4】
前記衝突面積拡大機構は、前記供給通路を区画する通路壁の下部に配置され、前記被処理物の一部を、前記流出口をバイパスして該供給通路から前記下流側装置に流下させるバイパス通路を有するバイパス部である請求項1に記載の被処理物供給装置。
【請求項5】
前記バイパス通路は、前記流出口から独立して配置された分岐通路である請求項4に記載の被処理物供給装置。
【請求項6】
前記バイパス部は、前記通路壁の下部から下方に延在する分岐管を持ち、前記分岐通路は該分岐管の内部に区画されている請求項5に記載の被処理物供給装置。
【請求項7】
前記バイパス通路は、前記流出口に連なって配置されたスリットである請求項4に記載の被処理物供給装置。
【請求項8】
前記供給通路における前記被処理物の定常堆積面積を1とする場合、前記バイパス通路の通路断面積は1未満に設定されている請求項4に記載の被処理物供給装置。
【請求項9】
前記下流側装置は、軸回り方向に回転可能にかつ略水平に配置され、軸方向一端に前記流出口から供給される前記被処理物を受容する受容部を持つレトルトを備えるロータリー装置である請求項1に記載の被処理物供給装置。
【請求項10】
前記衝突面積拡大機構の衝突面積拡大方向と前記レトルトの回転方向とは、互いに略垂直に交差している請求項9に記載の被処理物供給装置。
【請求項11】
被処理物が流入する流入口と、該被処理物が流出する流出口と、該流入口と該流出口とを連通する供給通路と、を持つ被処理物供給装置と、
軸回りに回転可能にかつ略水平に配置され、軸方向一端に前記流出口から供給される前記被処理物を受容する受容部を持つレトルトを備えるロータリー装置と、
を備えてなるロータリーシステムであって、
前記被処理物供給装置は、前記流出口のみから前記被処理物を流下させた場合の前記受容部の衝突面積に対して、該衝突面積を拡大する衝突面積拡大機構を持つことを特徴とするロータリーシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−308294(P2007−308294A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−141845(P2006−141845)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(390008431)高砂工業株式会社 (53)
【Fターム(参考)】