説明

装置、頭部装着型表示装置、装置の制御方法および頭部装着型表示装置の制御方法

【課題】使用者が手を使わなくても操作が可能な装置を提供する。
【解決手段】装置は、使用者のまぶたの状態を検出する検出部と検出部が検出した使用者のまぶたの状態に応じた動作を行う制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、頭部装着型表示装置、装置の制御方法および頭部装着型表示装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
頭部に装着する表示装置である頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display))が知られている。頭部装着型表示装置は、例えば、液晶ディスプレイおよび光源を利用して画像を表す画像光を生成し、生成された画像光を投写光学系や導光板を利用して使用者の眼に導くことにより、使用者に虚像を視認させる。
【0003】
頭部装着型表示装置において、使用者は生成された虚像を視認する以外にもマウスやキーボード等の入力装置を視認できるほうが好ましいため、使用者の手の位置を感知できるセンサー(例えば、赤外線センサー等)を設け、使用者の手の位置に応じて視認させる虚像の位置を変更する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、頭部装着型表示装置においては、消費電力を小さくすることが求められる。特に、携帯性を高めるためにバッテリーで駆動される頭部装着型表示装置では、使用可能時間を長くするために、消費電力を小さくすることがより求められる。この点に関して、消費電力を小さくするために、発光光源を必要としない頭部装着型表示装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−314331号公報
【特許文献2】特開平7−209600号公報
【特許文献3】特開2009−192583号公報
【特許文献4】特開2006−105889号公報
【特許文献5】特開2000−353046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の頭部装着型表示装置では、使用者は操作の度に手を使う必要があり、また、表示が不要の際には予めボタン操作が必要となるため、利便性の点で向上の余地があった。なお、このような問題は、頭部装着型表示装置に限らず、装置全般に共通する問題であった。
【0007】
また、上記従来の頭部装着型表示装置では、発光光源がないため、外来光が十分にない環境では、きれいな映像を見ることができないという問題があった。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、使用者が手を使うことなく装置を操作できる技術を提供することを第1の課題とする。また、頭部装着型表示装置の表示画像の質を落とすことなく消費電力を抑える技術を提供することを第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0010】
[適用例1]装置であって、
使用者のまぶたの状態を検出する検出部と、
前記検出部が検出した使用者のまぶたの状態に応じた指示を行う制御部と、を備える、装置。
【0011】
この装置では、検出部は使用者のまぶたの状態を検出して、制御部がまぶたの状態に応じた指示を行うので、使用者は手を使うことなく操作が可能となり、操作性を向上させることができる。
【0012】
[適用例2]頭部装着型表示装置であって、
画像データーに基づいて画像光を生成し射出する画像光生成部と、前記画像光を使用者の眼に導く導光部と、を有し、使用者に虚像を視認させる画像表示部と、
前記画像表示部と接続された適用例1に記載の装置と、備え、
前記制御部は、前記画像表示部に前記画像データーを送信すると共に、前記画像表示部による画像表示を制御し、前記検出部が検出した使用者のまぶたの状態に応じて、消費電力の異なる複数の動作モードを切り替える、頭部装着型表示装置。
【0013】
この頭部装着型表示装置では、検出部は、使用者のまぶたの状態を検出する。制御部は、検出したまぶたの状態により、消費電力の異なる複数の動作モードへと切り替える。そのため、この頭部装着型表示装置は、使用者のまぶたの状態に応じた適切な動作モードで動作することにより、消費電力を小さくすることができる。
【0014】
[適用例3]適用例2に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、前記検出部が使用者のまぶたが所定の時間閉じ続けているのを検出したとき、より消費電力の小さい動作モードへの移行である省電力移行を行う、頭部装着型表示装置。
【0015】
使用者のまぶたが所定の時間閉じている場合には、使用者は画像を見ていない可能性が高いと考えられる。この頭部装着型表示装置では、制御部は、検出部が使用者のまぶたが所定の時間閉じ続けているのを検出したときに、より消費電力の小さい動作モードへの移行である省電力移行を行うため、使用者の利便性の低下を抑制しつつ、従来よりも消費電力を小さくすることができる。
【0016】
[適用例4]適用例3に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、前記省電力移行の後、前記検出部が使用者のまぶたが所定の時間開いたのを検出したとき、より消費電力の大きい動作モードへの移行である復帰移行を行う、頭部装着型表示装置。
【0017】
使用者のまぶたが所定の時間開いている場合には、使用者は画像を見ている可能性が高いと考えられる。この頭部装着型表示装置では、制御部は、省電力移行の後、検出部が使用者のまぶたが所定の時間開いたのを検出したとき、より消費電力の大きい動作モードへの移行である復帰移行を行うため、復帰移行を速やかに行うことができる。
【0018】
[適用例5]適用例3または適用例4に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記画像光生成部は、光を射出する光源と、画像データーに基づいて前記光源から射出された前記光を画像を表す画像光にする画像生成部と、を含み、
前記制御部は、前記省電力移行時に、前記光源から射出される光を低減する、頭部装着型表示装置。
【0019】
この頭部装着型表示装置では、制御部は、省電力移行時に、光源から射出される光を低減するため、消費電力を小さくすることができる。
【0020】
[適用例6]適用例5に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記光源は、右眼用光源と左眼用光源とを含み、
前記制御部は、前記省電力移行時に、前記右眼用光源と前記左眼用光源との一方から射出される前記光を低減する、頭部装着型表示装置。
【0021】
この頭部装着型表示装置では、制御部は、省電力移行時に、右眼用光源と左眼用光源との一方から射出される光を低減するため、柔軟な消費電力の低減を実現することができる。
【0022】
[適用例7]適用例3または適用例4に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記画像光生成部は、光を射出する光源と、画像データーに基づいて前記光源から射出された前記光を画像を表す画像光に変換する画像生成部と、を含み、
前記制御部は、前記省電力移行時に、前記画像生成部の動作を停止する、頭部装着型表示装置。
【0023】
この頭部装着型表示装置では、制御部は、省電力移行時に、画像生成部の動作を停止するため、消費電力を小さくすることができる。
【0024】
[適用例8]適用例4に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記画像光生成部は、光を射出する光源と、画像データーに基づいて前記光源から射出された前記光を画像を表す画像光に変換する画像生成部と、を含み、
前記制御部は、前記省電力移行時に、前記画像生成部の動作を停止し、前記復帰移行時に、前記画像生成部の動作を再び開始する、頭部装着型表示装置。
【0025】
この頭部装着型表示装置では、制御部は、復帰移行時に、画像生成部の動作を再び開始するため、復帰移行を速やかに行うことができる。
【0026】
[適用例9]適用例3または適用例4に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、複数の機能を実現する機能部を含むと共に、前記省電力移行時に、前記複数の機能を実現する機能部の一部の動作を停止する、頭部装着型表示装置。
【0027】
この頭部装着型表示装置では、制御部は、省電力移行時に、制御部の複数の機能を実現する機能部の一部の動作を停止するため、消費電力を小さくすることができる。
【0028】
[適用例10]適用例9に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、さらに操作部を有すると共に、前記省電力移行後に、前記操作部が特定の操作を受け付けたとき、停止している前記機能部の動作を再び開始する、頭部装着型表示装置。
【0029】
この頭部装着型表示装置では、制御部は、省電力移行後に、操作部が特定の操作を受け付けたとき、停止している機能部の動作を再び開始するため、検出部が使用者のまぶたの状態を検出しなくても、の復帰移行を速やかに行うことができる。
【0030】
[適用例11]適用例10に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、前記省電力移行時に、前記画像表示部により表示されていた画像の情報を記憶し、前記復帰移行時に、前記省電力移行時に表示されていた画像から表示を再開する、頭部装着型表示装置。
【0031】
この頭部装着型表示装置では、復帰移行時に、省電力移行時に表示されていた画像から表示を再開するため、復帰移行時に効率的に目的の画像を見ることができ、利便性を向上させることができる。
【0032】
[適用例12]適用例3に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、前記省電力移行の後、前記検出部が使用者のまぶたが所定の時間閉じ続けているのを検出したとき、さらに消費電力の小さい動作モードへの前記省電力移行を行う、頭部装着型表示装置。
【0033】
この頭部装着型表示装置では、制御部は、検出部が使用者のまぶたの状態に応じて、段階的に消費電力の小さい動作モードへの省電力移行を行う。そのため、この頭部装着型表示装置は、消費電力を小さくしつつ、速やかに復帰移行を行うことができる。
【0034】
[適用例13]適用例1に記載の装置であって、
前記制御部は、前記検出部が検出したまぶたの状態の各パターンを所定の規則に従って入力情報に変換する、装置。
【0035】
この装置では、検出部がまぶたの状態のパターンを検出して、制御部がパターンに割り当てられた指示を所定の規則に従って入力情報に変換するので、パターンに割り当てられた複数の指示を実行することができ、利便性を向上させることができる。
【0036】
[適用例14]適用例13に記載の装置であって、
前記制御部は、前記入力情報に応じた所定の動作を行う、装置。
【0037】
この装置では、制御部は各パターンに従って変換した入力情報に応じて割り当てられた動作を行うので、パターンに割り当てられた複数の機能を実行することができ、利便性を向上させることができる。
【0038】
[適用例15]適用例13または適用例14に記載の装置であって、
前記検出部は、所定のタイミングにおけるまぶたの開閉状態を検出する、装置。
【0039】
この装置では、検出部はまぶたの状態を所定のタイミングにおける開いた状態と閉じた状態との2種類で検出して判定しているので、まぶたの状態の誤検出が少なくて精度の高い操作性を実現することができる。
【0040】
[適用例16]適用例15に記載の装置であって、
前記各パターンは、複数の前記タイミングのそれぞれにおけるまぶたの開閉状態の組み合わせにより規定されるパターンを含む、装置。
【0041】
この装置では、まぶたの開閉状態のパターンが、複数の所定のタイミングにおけるまぶたの開閉状態の組み合わせにより規定されるパターンなので、複数のパターンに応じた指示を行うことができ、利便性を向上させることができる。
【0042】
[適用例17]適用例15または適用例16に記載の装置であって、
前記検出部は、右まぶたの状態と左まぶたの状態とを検出し、
前記各パターンは、前記右まぶたの状態と前記左まぶたの状態との組み合わせにより規定されるパターンを含む、装置。
【0043】
この装置では、検出部が右まぶたと左まぶたとの開閉状態を検出して、まぶたの開閉状態のパターンが右まぶたと左まぶたとの開閉状態の組み合わせにより規定されるパターンなので、複数のパターンに応じた動作を行うことができ、利便性を向上させることができる。
【0044】
[適用例18]適用例13ないし適用例17のいずれかに記載の装置であって、
前記制御部は、前記各パターンのうちの一部のパターンを除いた各パターンを前記所定の規則に従って前記入力情報に変換し、前記一部のパターンは変換しない、装置。
【0045】
この装置では、制御部は、まぶたの状態のパターンのうちの一部のパターンを除いた各パターンに割り当てられた指示を所定の規則に従って入力情報に変換し、一部のパターンに割り当てられた指示は入力情報に変換しない。そのため、この装置では、各パターンに割り当てられた指示を行う場合に、使用者が意図しない指示を行うことを回避することができる。
【0046】
[適用例19]適用例13に記載の装置であって、
前記制御部は、前記入力情報に応じた入力データーを入力する、装置。
【0047】
この装置では、制御部は検出部が検出したまぶたの状態を変換した入力情報に応じた入力データーを入力するので、使用者は手を使うことなく入力データーの入力が可能となり、操作性を向上させることができる。
【0048】
[適用例20]適用例13ないし適用例19のいずれかに記載の装置であって、さらに、
使用者の操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記各パターンと前記操作との組み合わせを前記所定の規則に従って前記入力情報に変換する、装置。
【0049】
この装置では、制御部は、まぶたの状態のパターンに加えて操作部が受け付けた操作との組み合わせに従って入力情報に変換するので、まぶたの状態の誤検出を防ぐことができ、使用者はより多くのパターンによる指示を行うことができる。
【0050】
[適用例21]適用例13ないし適用例20のいずれかに記載の装置であって、
前記検出部は、所定の時間におけるまぶたの開閉の回数を検出し、
前記各パターンは、前記所定の時間におけるまぶたの開閉回数により規定されるパターンを含む、装置。
【0051】
この装置では、検出部が所定の時間におけるまぶたの開閉の回数を検出して、まぶたのパターンはその開閉回数により規定されるので、使用者は簡単なまぶたの状態変化によって指示を行うことができ、利便性を向上させることができる。
【0052】
[適用例22]適用例13ないし適用例21のいずれかに記載の装置であって、
前記検出部は、前記まぶたの状態の内、まぶたを閉じている時間が所定の値よりも短い場合には、まぶたが開いている状態と解釈する、装置。
【0053】
この装置では、検出部がまぶたの状態の内、まぶたを閉じている時間が所定の値よりも短い場合にはまぶたが開いている状態と解釈するので、眼の瞬きを検出しないで、まぶたの状態の誤検出を回避することができる。
【0054】
[適用例23]適用例13ないし適用例22のいずれかに記載の装置であって、さらに、
使用者の頭部の動きを感知する感知部を備え、
前記制御部は、前記各パターンと前記頭部の動きとの組み合わせを前記所定の規則に従って前記入力情報に変換する、装置。
【0055】
この装置では、さらに使用者の頭部の動きを感知する感知部を備え、制御部はまぶたの状態の各パターンと感知した使用者の頭部の動きとの組み合わせに従って入力情報に変換する。そのため、この装置では、使用者は手を使うことなく操作が可能となり、まぶたの状態の誤検出を防ぐことができ、頭部の動きとの組み合わせによるより多くのパターンの指示を行うことができる。
【0056】
[適用例24]頭部装着型表示装置であって、
画像データーに基づいて画像光を生成し射出する画像光生成部と、前記画像光を使用者の眼に導く導光部と、を有し、使用者に虚像を視認させる画像表示部と、
前記画像表示部と接続され、前記画像表示部に前記画像データーを送信すると共に、前記画像表示部による画像表示を制御する適用例13ないし適用例23のいずれかに記載の装置と、を備える、頭部装着型表示装置。
【0057】
この頭部装着型表示装置は、制御部と画像表示部とを備えているので、携帯性の高い画像表示装置を実現することができる。
【0058】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、装置および装置の制御方法、頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法、検出指示装置、状態検出制御装置、まぶた検知制御装置、情報処理システム、頭部装着型表示システム、これらの方法、装置またはシステムの機能を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータープログラムを含み搬送波内に具現化されたデーター信号、等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の第1実施例における頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。
【図2】画像表示部20の詳細構成を示す説明図である。
【図3】頭部装着型表示装置100の構成を機能的に示す説明図である。
【図4】使用者に認識される虚像の一例を示す説明図である。
【図5】第1実施例における頭部装着型表示装置100の制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2実施例における頭部装着型表示装置100の制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第2実施例における時間とまぶたの開閉状態との関係を示す説明図である。
【図8】第2実施例における頭部装着型表示装置100の使用者のまぶたの各パターンに応じた機能の一例を示す説明図である。
【図9】変形例における頭部装着型表示装置100の使用者のまぶたの各パターンに応じた機能の一例を示す説明図である。
【図10】変形例における頭部装着型表示装置100の使用者のまぶたの状態に応じた入力データーの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
A−2.制御処理:
B.第2実施例:
C.変形例:
【0061】
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
図1は、本発明の第1実施例における頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。頭部装着型表示装置100は、頭部に装着する表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)とも呼ばれる。本実施例の頭部装着型表示装置100は、使用者が、虚像を視認すると同時に外景も直接視認可能な光学透過型の頭部装着型表示装置である。
【0062】
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる画像表示部20と、画像表示部20を制御する制御部(コントローラー)10と、を備えている。
【0063】
画像表示部20は、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施例では眼鏡のような形状である。画像表示部20は、テンプル(つる)として機能する耳掛部21と、使用者が画像表示部20を装着した状態においてそれぞれ使用者の右および左の眼の前に位置する右光学パネル26および左光学パネル28と、を有している。また、右耳用の耳掛部21と右光学パネル26との接続箇所には、右表示駆動部22が配置され、左耳用の耳掛部21と左光学パネル28との接続箇所には、左表示駆動部24が配置されている。以降の説明では、右光学パネル26および左光学パネル28をまとめて単に「光学パネル26、28」とも呼ぶ。
【0064】
画像表示部20は、また、右耳用の右イヤホン32および左耳用の左イヤホン34を有する。右イヤホン32および左イヤホン34は、使用者が画像表示部20を装着した際に、それぞれ右および左の耳に装着される。
【0065】
画像表示部20は、さらに、画像表示部20を制御部10に接続するための接続部40を有している。接続部40は、制御部10に接続される本ケーブル48と、本ケーブル48が2本に分岐した右ケーブル42および左ケーブル44と、分岐点に設けられた連結部46と、を含んでいる。右ケーブル42は、右表示駆動部22に接続されており、左ケーブル44は、左表示駆動部24に接続されている。画像表示部20と制御部10とは、接続部40を介して各種信号の伝送を行う。本ケーブル48における連結部46とは反対側の端部と制御部10とのそれぞれには、互いに嵌合するコネクター(不図示)が設けられており、本ケーブル48のコネクターと制御部10のコネクターとの嵌合/嵌合解除により、制御部10と画像表示部20とが接続されたり切り離されたりする。
【0066】
制御部10は、画像表示部20による画像表示を制御する装置である。制御部10は、電源のON/OFFを切り換える電源スイッチ18と、頭部装着型表示装置100の動作状態(例えば、電源のON/OFF状態)を発光状態によって通知する点灯部12と、使用者の指操作を検出して指操作に応じた信号を出力するタッチパッド14と、上下左右方向に対応するキーの押下操作を検出して操作に応じた信号を出力する十字キー16と、を有している。点灯部12としては、例えば、1つまたは複数のLEDランプを用いることができる。タッチパッド14としては、静電式や圧力検出式、光学式といった種々のタッチパッドを採用することができる。
【0067】
図2は、画像表示部20の詳細構成を示す説明図である。画像表示部20は、使用者のまぶたの状態を検出する赤外線センサー50を有している。赤外線センサー50は、使用者の両眼に向けて赤外線を射出する赤外線発光部51と使用者の両眼で反射した赤外線を受光する赤外線受光部56とを有している。赤外線発光部51は、使用者の右眼に向けて赤外線を射出する右赤外線発光部52と使用者の左眼に向けて赤外線を射出する左赤外線発光部54とを有している。右赤外線発光部52は右表示駆動部22に設けられており、左赤外線発光部54は左表示駆動部24に設けられている。赤外線受光部56は、右光学パネル26と左光学パネル28の中間である境界部分に設けられている。
【0068】
右赤外線発光部52から射出された赤外線は、後述する画像表示部20に含まれる右導光板261に反射されて、使用者の右眼62に入射する。その入射光に対する右眼62からの赤外線の反射光は、赤外線受光部56に達し、赤外線センサー50により検出される。左赤外線発光部54から射出された赤外線は、右赤外線発光部52から射出された赤外線と同様であるため、ここでは説明を省略する。使用者の眼が開いている状態と眼が閉じている状態とでは、赤外線の反射率が異なるため、赤外線受光部56での出力値が異なる。そのため、赤外線センサー50は、使用者の眼が開いている状態と眼が閉じている状態とを判定することができる。
【0069】
図3は、頭部装着型表示装置100の構成を機能的に示す説明図である。図3に示すように、制御部10は、CPU140と、ROMやRAM等により構成された記憶部120と、頭部装着型表示装置100の各部に電力を供給する電源130と、使用者により操作される操作部110(本実施例では、タッチパッド14、十字キー16、電源スイッチ18)と、画像(静止画像、動画像)や音声等のコンテンツデーターの供給元となる種々の外部機器OA(例えば、パーソナルコンピューターPCや携帯電話端末、ゲーム端末)を接続するためのインターフェイス180と、を有している。電源130としては、例えば二次電池を用いることができ、インターフェイス180としては、例えばUSBインターフェイスやメモリーカード用インターフェイス、無線LANインターフェイス等を採用することができる。
【0070】
記憶部120には、種々のコンピュータープログラムが格納されており、CPU140は、記憶部120からコンピュータープログラムを読み出して実行することにより、オペレーティングシステム(OS)150や、画像処理部160、表示制御部190、検出制御部183、音声処理部170として機能する。
【0071】
画像処理部160は、インターフェイス180を介して入力されるコンテンツデーターに基づき、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSync、画像データーDataを生成し、接続部40を介してこれらの信号を画像表示部20に供給する。具体的には、画像処理部160は、コンテンツデーターに含まれる画像信号(例えば、1秒あたり30枚のフレーム画像から構成されるアナログ信号)を取得し、取得した画像信号から垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSync等の同期信号を分離し、同期信号が分離されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換して画像データーDataを生成する。なお、画像処理部160は、必要に応じて、画像データーに対する解像度変換処理や色調補正処理等を実行してもよい。
【0072】
検出制御部183は、赤外線センサー50と接続しており、赤外線受光部56で受光した赤外線の出力値を検出する。また、検出制御部183は、赤外線発光部51の赤外線の発光を制御する。検出制御部183は、赤外線受光部56での出力値に基づき、使用者の眼が開いている状態と眼が閉じている状態とを判定する。その判定に基づき、検出制御部183は、制御信号を生成し、表示制御部190に制御信号を供給する。なお、検出制御部183と赤外線センサー50とは、本発明の検出部185に相当する。
【0073】
表示制御部190は、検出部185等からの制御信号を受信し、右表示駆動部22および左表示駆動部24を制御する制御信号を生成し、接続部40を介して画像表示部20に供給することにより、画像表示部20における画像表示状態を制御する。具体的には、表示制御部190は、生成した制御信号により、右LCD制御部211による右LCD241の駆動ON/OFFや右光源制御部201による右光源221の駆動ON/OFFや、左LCD制御部212による左LCD242の駆動ON/OFFや左光源制御部202による左光源222の駆動ON/OFFを個別に制御することにより、右表示駆動部22および左表示駆動部24のそれぞれによる画像光の生成の有無を制御する。例えば、表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24の両方に画像光を生成させたり、一方のみに画像光を生成させたり、両方共に画像光を生成させなかったりする。
【0074】
音声処理部170は、コンテンツデーターに含まれる音声信号を取得し、取得した音声信号を増幅して、画像表示部20の右イヤホン32および左イヤホン34に接続部40を介して供給する。
【0075】
画像表示部20の右表示駆動部22は、例えばLEDランプにより構成された右光源221と、制御部10から供給される制御信号に基づいて右光源221を駆動する右光源制御部201と、右光源221から射出される光を画像を表す画像光へと変換する右液晶ディスプレイ(LCD)241と、制御部10から供給される垂直同期信号VSync、水平同期信号HSync、画像データーDataに基づいて右LCD241を駆動制御する右LCD制御部211と、を有している。右LCD241は、例えば透過型液晶パネルを用いて構成される。右LCD241と右LCD制御部211とで、右眼用画像生成部244が構成される。右表示駆動部22は、生成された画像光を投写する右投写光学系251を有している。右投写光学系251は、例えばコリメートレンズを用いて構成される。
【0076】
画像表示部20の右光学パネル26(図1)は、右導光板261を有しており、右導光板261は、右投写光学系251から出力された画像光を、所定の光路に沿って反射させつつ使用者の右眼62(図2)に導く。なお、右投写光学系251と右導光板261とは、本発明における導光部に相当する。
【0077】
左表示駆動部24は、右表示駆動部22と同様に、左光源222と、左光源制御部202と、左LCD242と、左LCD制御部212と、左投写光学系252と、を含んでいる。左表示駆動部24に含まれる各要素の構成や機能は、右表示駆動部22に含まれる各要素と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、画像表示部20の左光学パネル28は、左導光板262を有しており、左導光板262は、左投写光学系252から出力された画像光を、所定の光路に沿って反射させつつ使用者の左眼64(図2)に導く。左LCD242と左LCD制御部212とで、左眼用画像生成部246が構成される。左投写光学系252と左導光板262とは、本発明における導光部に相当する。以下では、右光源制御部201および左光源制御部202をまとめて単に「光源制御部201、202」とも呼び、右光源221および左光源222をまとめて単に「光源221、222」とも呼び、右眼用画像生成部244および左眼用画像生成部246とをまとめて単に「画像生成部244、246」とも呼ぶ。なお、光源221、222と画像生成部244、246とは、本発明における画像光生成部に相当する。
【0078】
このようにして、頭部装着型表示装置100の使用者の両眼に導かれた画像光が網膜に結像することにより、使用者は虚像を視認する。図4は、使用者に認識される虚像の一例を示す説明図である。図4に示すように、頭部装着型表示装置100の使用者の視野VR内には虚像VIが視認される。また、使用者の視野VRの内、虚像VIが視認された部分以外については、使用者は、右光学パネル26および左光学パネル28を透過して、外景SCを見ることができる。なお、本実施例の頭部装着型表示装置100では、使用者の視野VRの内の虚像VIが視認された部分についても、虚像VIの背後に外景SCが透けて見えるようになっている。
【0079】
なお、右光学パネル26および左光学パネル28は、右導光板261および左導光板262の前面側(使用者の眼の側とは反対の側)に設けられ、光透過率を調整可能な調光板を有しているとしてもよい。調光板を設けると、調光板の光透過率を調整することにより、使用者の眼に入る外光量を調整し、虚像の視認のしやすさを調整することができる。
【0080】
A−2.制御処理
図5は、第1実施例における頭部装着型表示装置100の制御処理の流れを示すフローチャートである。本実施例の頭部装着型表示装置100が使用されている状態では、インターフェイス180を介して接続された外部機器OAから、動画や画像等のコンテンツデーターがCPU140に供給される。表示制御部190は、供給されたコンテンツデーターに基づいて、制御信号を生成する。その制御信号は、光源制御部201、202と画像生成部244、246とに供給される。光源制御部201、202は、供給された制御信号に基づいて、光源221、222の輝度を増減する。画像生成部244、246は、供給された制御信号に基づいて、光源221、222から射出された光を画像光に変換する。左投写光学系252と左導光板262とが、画像光を使用者の眼に導く。画像光は、使用者に虚像として視認され、CPU140に含まれる音声処理部170は、外部機器OAから供給されたコンテンツの音声を再生する(ステップ310)。なお、本実施例では、頭部装着型表示装置100は、透過型頭部装着型表示装置であるため、使用者は虚像VIの背後に外景SCが透けて見えるようになっている。
【0081】
頭部装着型表示装置100の動作時には、検出部185は、使用者のまぶたの状態(まぶたの開閉状態)を検出する(ステップS320)。使用者が外部機器OAから供給されたコンテンツを鑑賞しているときに、検出部185は、使用者のまぶたが閉じ続けているのを検出するときがある。このとき、使用者は眠った可能性があると考えられる。そのため、本実施例において、制御部10と表示制御部190とは、検出部185が検出した使用者のまぶたの開閉状態に応じて、動作モードを切り替える。
【0082】
検出部185が、使用者のまぶたが10秒以上は閉じ続けたことを検出しない間は(ステップS330:NO)、使用者が眠っていないと判定し、頭部装着型表示装置100の通常動作は続く(ステップS331)。
【0083】
頭部装着型表示装置100が通常動作のときに、検出部185は、使用者のまぶたが10秒以上閉じ続けていたのを検出したとき(ステップS330:YES)、使用者が眠っていると判定する。このとき、表示制御部190は、光源221、222の輝度を低減する(ステップS340)。光源221、222から射出される光を低減することにより、の輝度を低減することにより、頭部装着型表示装置100は、より消費電力の小さい動作モードへと移行する。この移行を省電力移行と呼ぶ。
【0084】
本実施例では、表示制御部190は、右光源制御部201と左光源制御部202とに、別々の制御を行っている。右光源制御部201は右光源221を制御し、左光源制御部202は左光源222を制御する。そのため、表示制御部190は、右光源221と左光源222とのどちらか一方だけの輝度を低減することもできる。また、表示制御部190は、右光源221と左光源222とで輝度を別々に低減することもできる。
【0085】
検出部185は、光源221、222の輝度が低減された後、30秒の間に使用者のまぶたが開いたことを検出したときは(ステップS350:NO)、使用者が眠りから覚めたと判定する。このとき、表示制御部190は、光源221、222の輝度を最大にする(ステップS351)。光源221、222の輝度を最大にすることにより、頭部装着型表示装置100は、より消費電力の大きい動作モードへと移行する。この移行を復帰移行と呼ぶ。その後、表示制御部190は通常動作へと移行する(ステップS331)。なお、光源221、222の輝度の増加分は、ステップS340の処理における光源221、222の輝度の減少分と等しくなくてもよい。また、表示制御部190は、時間の経過と共に、光源221、222の輝度を徐々に増加してもよい。
【0086】
検出部185は、光源221、222の輝度が低減された後、引き続き、使用者のまぶたが30秒以上閉じ続けていたのを検出したときは(ステップS350:YES)、使用者が眠り続けていると判定する。このとき、表示制御部190は、光源221、222を消灯する(ステップS360)。これにより、頭部装着型表示装置100は、さらに消費電力の小さい動作モードへの省電力移行を行う。
【0087】
検出部185は、光源221、222が消灯された後、1分の間に使用者のまぶたが開いたことを検出したときは(ステップS370:NO)、使用者が眠りから覚めたと判定する。このとき、表示制御部190は、保養映像(例えば、輝度の低い映像)を画像表示部20に表示させる(ステップS371)。その後、表示制御部190は、光源221、222の輝度を最大にし(ステップS351)、通常動作へと移行する(ステップS331)。これにより、頭部装着型表示装置100は、より消費電力の大きい動作モードへと復帰移行を行う。なお、本実施例では、光源221、222が、消灯状態から短時間で輝度が増加してしまうと、使用者の眼への負担は大きいため、表示制御部190が、保養映像を画像表示部20に表示させる。なお、表示制御部190は、保養映像を表示せず、短時間で光源221、222の輝度を増加してもよいし、時間の経過と共に、光源221、222の輝度を徐々に増加してもよい。
【0088】
光源221、222が消灯しているときに、検出部185は、引き続き、使用者のまぶたが1分以上閉じ続けているのを検出したときは(ステップS370:YES)、使用者が眠り続けていると判定する。このとき、表示制御部190は、画像生成部244、246の動作を停止する(ステップS380)。これにより、頭部装着型表示装置100は、さらに消費電力の小さい動作モードへの省電力移行を行う。
【0089】
本実施例では、表示制御部190は、右眼用画像生成部244と左眼用画像生成部246とに、別々の制御を行っている。そのため、表示制御部190は、右眼用画像生成部244と左眼用画像生成部246とのどちらか一方だけの動作を停止することも可能である。
【0090】
検出部185は、画像生成部244、246の動作が停止された後、5分の間に使用者のまぶたが開いたことを検出したときは(ステップS390:NO)、使用者が眠りから覚めたと判定する。このとき、表示制御部190は、画像生成部244、246の動作を再び開始する(ステップS391)。その後、表示制御部190は、保養映像を画像表示部20に表示させ(ステップS371)、光源221、222の輝度を最大にし(ステップS351)、通常動作へと移行する(ステップS331)。これにより、頭部装着型表示装置100は、より消費電力の大きい動作モードへと復帰移行を行う。
【0091】
検出部185は、画像生成部244、246の動作が停止された後、引き続き、使用者のまぶたが5分以上閉じ続けているのを検出したときは(ステップS390:YES)、使用者が眠り続けていると判定する。このとき、制御部10は、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と音声処理部170との動作を停止する(ステップS400)。これにより、頭部装着型表示装置100は、さらに消費電力の小さい動作モードへの省電力移行を行う。なお、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と音声処理部170との動作が停止した動作モードをスタンバイモードと呼ぶ。また、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と音声処理部170とは、本発明における制御部10の複数の機能を実現する機能部の各一つに相当する。
【0092】
スタンバイモードのときに、操作部110の電源スイッチ18が押下されない限りは、検出部185は使用者が眠り続けていると判定し、スタンバイモードは継続する(ステップS410:NO)。
【0093】
スタンバイモードのときに、操作部110の電源スイッチ18が押下されると(ステップS410:YES)、制御部10は、使用者が眠りから覚めたと判定する。このとき、制御部10は、スタンバイモードを解除し、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と表示制御部190との動作が再び開始する(ステップS411)。その後、表示制御部190は、保養映像を画像表示部20に表示させ(ステップS371)、光源221、222の輝度を最大にし(ステップS351)、通常動作へと移行する(ステップS331)。これにより、頭部装着型表示装置100は、より消費電力の大きい動作モードへと復帰移行を行う。
【0094】
また、本実施例では、記憶部120は、スタンバイモードへと移行する前に、表示制御部190が画像表示部20に表示させていたコンテンツデーターの画像の情報を記憶してある。そのため、制御部10がスタンバイモードを解除したとき、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と表示制御部190との動作が再び開始し、表示制御部190は、記憶部120に記憶していたコンテンツデーターの画像の情報に基づいて、中断したところから再開できる。
【0095】
以上説明したように、本実施例の頭部装着型表示装置100では、検出部185は使用者のまぶたの開閉状態を検出する。表示制御部190は、まぶたの開閉状態によって、光源221、222の輝度を増減し、画像生成部244、246の動作を制御する。また、制御部10は、まぶたの開閉状態によって、スタンバイモードへと移行したり、スタンバイモードを解除したりする。表示制御部190は、検出部185が、使用者のまぶたが所定の時間閉じ続けているのを検出したときは、使用者が眠っている状態と判定する。このとき、表示制御部190と制御部10とは、省電力移行を行う。本実施例では、省電力移行として、表示制御部190は、光源221、222の輝度を低減したり、画像生成部244、246の動作を停止したりする。また、制御部10は、スタンバイモードへと移行する。逆に、通常動作よりも消費電力が小さい動作モードのときに、検出部185は、使用者のまぶたが所定の時間閉じ続けたことを検出しないときは、使用者は眠りから覚めたと判定する。このとき、表示制御部190と画像表示部20とは、復帰移行を行う。本実施例では、復帰移行として、表示制御部190は、光源221、222の輝度を増加したり、画像生成部244、246の動作を再び開始したりする。制御部10は、スタンバイモードを解除する。従って、本実施例の頭部装着型表示装置100では、検出した使用者のまぶたの開閉状態に応じて、表示制御部190と制御部10は、消費電力の異なる適切な動作モードに切り替えるので、消費電力を抑えることができる。
【0096】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、通常動作のときに、検出部185は、使用者のまぶたが10秒以上閉じ続けているのを検出したとき、使用者が眠っていると判定する。このとき、表示制御部190は、光源221、222の輝度を低減する。また、光源221、222の輝度が低減しているときに、検出部185は、引き続き、使用者のまぶたが30秒以上閉じ続けているのを検出したとき、使用者が眠り続けていると判定する。このとき、表示制御部190は、光源221、222を消灯する。従って、この頭部装着型表示装置100は、使用者が眠っているときに、光源221、222の輝度を低減して、より消費電力の小さい動作モードに移行するので、消費電力を小さくすることができる。
【0097】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、光源221、222が消灯しているときに、検出部185は、引き続き、使用者のまぶたが1分以上閉じ続けているのを検出したとき、使用者が眠り続けていると判定する。このとき、表示制御部190は、画像生成部244、246の動作を停止する。従って、この頭部装着型表示装置100は、使用者が眠り続けているときに、画像生成部244、246の動作を停止し、より消費電力の小さい動作モードに移行するので、消費電力を小さくすることができる。
【0098】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、画像生成部244、246の動作が停止しているときに、検出部185は、引き続き、使用者のまぶたが5分以上閉じ続けているのを検出したとき、使用者が眠り続けていると判定する。このとき、制御部10は、スタンバイモードへと移行する。従って、この頭部装着型表示装置100は、使用者が眠り続けているときに、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と音声処理部170との動作が停止し、より消費電力の小さい動作モードに移行するので、消費電力を小さくすることができる。
【0099】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100は、前述したように、使用者のまぶたが閉じ続けている時間に応じて、段階的に省電力移行を行う。使用者のまぶたが、閉じたからの経過時間が短いときは、経過時間が長いときに比べて、使用者の目が覚める可能性が高いと考えることができる。使用者の目が覚めたとき、通常動作への復帰移行に要する時間は短い方が望ましい。従って、この頭部装着型表示装置100は、使用者のまぶたが閉じてからの経過時間に応じて、段階的により消費電力の小さい動作モードへと移行するので、消費電力を小さくしつつ、速やかに通常動作へと復帰することができる。
【0100】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、光源221、222の輝度が低減しているときに、検出部185は、使用者のまぶたがさらに30秒以上は閉じ続けたこと検出しないとき、使用者が眠りから覚めたと判定する。このとき、表示制御部190は、光源221、222の輝度を最大にする。また、光源221、222が消灯しているときに、検出部185は、使用者のまぶたがさらに1分以上は閉じ続けたことを検出しないとき、使用者が眠りから覚めたと判定する。このとき、表示制御部190は、保養映像を画像表示部20に表示させる。その後、表示制御部190は、光源221、222の輝度を最大にする。従って、この頭部装着型表示装置100は、使用者が眠っているときは消費電力を小さくして、使用者が眠りから覚めたとき、速やかに通常動作へと復帰することができる。
【0101】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、画像生成部244、246の動作が停止しているときに、検出部185は、使用者のまぶたがさらに5分以上は閉じ続けたことを検出しないとき、使用者が眠りから覚めたと判定する。このとき、表示制御部190は、画像生成部244、246の動作を再び開始する。その後、表示制御部190は、保養映像を画像表示部20に表示させ、光源221、222の輝度を最大にする。従って、この頭部装着型表示装置100は、使用者が眠っているときは消費電力を小さくして、使用者が眠りから覚めたとき、速やかに通常動作へと復帰することができる。
【0102】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、スタンバイモードのときに、操作部110の電源スイッチ18が押下されると、制御部10は、使用者が眠りから覚めたと判定する。このとき、制御部10は、スタンバイモードを解除し、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と表示制御部190との動作が再び開始する。その後、表示制御部190は、保養映像を画像表示部20に表示させ、光源221、222の輝度を最大にする。従って、この頭部装着型表示装置100は、使用者が眠っているときは消費電力を小さくして、使用者が眠りから覚めたとき、速やかに通常動作へと復帰することができる。
【0103】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100は、前述したように、使用者のまぶたが閉じ続けている時間に応じて、段階的に復帰移行を行う。使用者のまぶたが閉じてからの経過時間が長いときは、使用者の眠りが深いと考えることができる。そのため、検出部185が、使用者のまぶたが閉じている状態から開いたのを検出したとき、短時間で光源221、222の輝度が増加してしまうと、使用者の眼への負担は大きい。従って、この頭部装着型表示装置100は、段階的に復帰移行を行うことで、使用者の眼への負担を減らすことができる。
【0104】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、画像処理部160は、記憶部120に、スタンバイモードへと移行する前に、表示制御部190が画像表示部20に表示させていたコンテンツの情報を記憶する。コンテンツの情報は、例えば、フレーム番号やフレームデーターである。そのため、制御部10がスタンバイモードを解除したとき、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と表示制御部190との動作が再び開始し、表示制御部190は、記憶部120に記憶していたコンテンツの情報に基づいて、中断したところから再開できる。従って、この頭部装着型表示装置100では、使用者は効率的に見たいコンテンツを再開できる。
【0105】
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、表示制御部190は、右光源制御部201と左光源制御部202とに、別々の制御を行っている。右光源制御部201は右光源221を制御し、左光源制御部202は左光源222を制御する。そのため、表示制御部190は、右光源221と左光源222とのどちらか一方だけの輝度を低減することもできる。また、表示制御部190は、右眼用画像生成部244と左眼用画像生成部246とに、別々の制御を行っている。そのため、表示制御部190は、右眼用画像生成部244と左眼用画像生成部246とのどちらか一方だけの動作を停止することもできる。従って、この頭部装着型表示装置100は、右光源221と左光源222とを、また右眼用画像生成部244と左眼用画像生成部246とを、別々に制御しているので、柔軟な消費電力の低減を実現することができる。
【0106】
B.第2実施例:
図6は、第2実施例における頭部装着型表示装置100の制御処理の流れを示すフローチャートである。第2実施例の頭部装着型表示装置100は、使用者が手を使わずにまぶたによって操作できるように構成されている。制御処理は頭部装着型表示装置100が使用者のまぶたによる操作に応じて制御を行う処理である。
【0107】
頭部装着型表示装置100の制御処理では、検出部185は、右眼62の右まぶた72(図2)と左眼64の左まぶた74との開閉状態を検出する(ステップS510)。図7は、第2実施例における時間とまぶたの開閉状態との関係を示す説明図である。図7(a)には、赤外線センサー50が検出した各時間における右まぶた72(または左まぶた74)の開閉状態を表す検出開閉信号ES1の一例を示している。図7(b)には、赤外線センサー50による検出結果を受けた検出制御部183が解釈した各時間における右まぶた72(または左まぶた74)の開閉状態を表す解釈開閉信号ES2の一例を示している。図7(b)には、参考として、一点鎖線により検出開閉信号ES1も示している。図7では、まぶたが閉じている状態を「0」とし、まぶたが開いている状態を「1」としている。なお、図3に示すように、赤外線センサー50および検出制御部183、すなわち検出部185は、画像表示部20に取り付けられているが、制御部10の構成の一部である。
【0108】
通常、頭部装着型表示装置100の使用者は両まぶたを開いた状態である。赤外線センサー50は、絶えず使用者の両まぶたの開閉状態を検出し、両まぶたの開閉状態を表す信号(図7(a)に示す検出開閉信号ES1)を検出制御部183に向けて出力している。検出制御部183は、検出開閉信号ES1に基づき両まぶたの開閉状態を判定し、例えば、使用者の右まぶた72または左まぶた74のいずれかのみを閉じた状態を検出すると、その検出時を開始時刻T0とし、開始時刻T0から0.5秒後の第1検出時刻T1およびさらにその1秒後の第2検出時刻T2で各まぶたの開閉状態を検出する。なお、開始時刻T0から第1検出時刻T1までの時間を0.5秒、第1検出時刻T1から第2検出時刻T2までの時間を1秒としたがこの値に限られないし、この時間は使用者が自由に設定できるとしてもよい。
【0109】
図7には、第2実施例の頭部装着型表示装置100の使用者が、第1検出時刻T1でまぶたを開き、第2検出時刻T2でまぶたを閉じる動作を行った例を示している。
【0110】
通常、頭部装着型表示装置100の使用者はまぶたを開く動作を行っても無意識的に瞬きを行ってしまう場合がある。図7(a)に示す時間BTの区間は、瞬きによりまぶたが閉じた区間である。図7(a)に示すように第1検出時刻T1が瞬きの時間BTの区間と重なると、赤外線センサー50は第1検出時刻T1においてまぶたが閉じている状態を検出する。
【0111】
図7(b)に示すように、検出制御部183は、赤外線センサー50が検出した検出開閉信号ES1を解釈開閉信号ES2に変換する。検出制御部183は、眼の瞬きを検出してもまぶたを閉じている状態として判定しないようにするために、まぶたを閉じている時間が予め設定した閾値Tthよりも短い場合には眼の瞬きと判定し、まぶたが閉じている状態ではなく開いている状態として判定する。第2実施例における頭部装着型表示装置100では、予め設定した閾値Tthは瞬きの時間BT(0.10−0.15秒)を考慮して0.3秒とし、検出制御部183はまぶたの開閉状態から眼の瞬きを除くように検出結果を解釈して検出部185はまぶたの開閉状態を検出する。なお、予め設定した閾値Tthは、0.3秒に限られない。
【0112】
検出部185がまぶたの開閉状態を検出した後に、表示制御部190は、第1検出時刻T1および第2検出時刻T2における右まぶた72および左まぶた74の開閉状態を組み合わせた各パターンに割り当てられた機能があるか否かを判定する(ステップS520)。
【0113】
図8は、第2実施例における頭部装着型表示装置100の使用者のまぶたの各パターンに応じた機能の一例を示す説明図である。検出部185が第1検出時刻T1および第2検出時刻T2の時刻に右まぶた72および左まぶた74の開閉状態を検出しているため、まぶたの開閉状態のパターンはパターンP01からパターンP16までの16通り存在する。
【0114】
図8に示すように、パターンには機能が割り当てられているパターンと機能が割り当てられていないパターンとが存在する。例えば、パターンP16は常に両眼のまぶたが開いた通常の状態と同じであるため、パターンP16には機能を割り当てないことが好ましい。また、パターンP03とパターンP04とでまぶたの開閉状態が異なる点は、第2検出時刻T2において左まぶた74が開いた状態から閉じた状態に変化したか閉じた状態のままであるかの点である。パターンP03に割り当てられた機能を実行する場合に、第2検出時刻T2まで左まぶた74を開いたまま持続すると、表示制御部190はパターンP04に割り当てられた機能に対する制御信号に変換して画像表示部20に供給する。そのため、第2実施例の頭部装着型表示装置100では、使用者が意図した機能とは異なる機能を実行する場合があるので、パターンP03とパターンP04とのいずれかのパターンには機能を割り当てないことが好ましい。また、同様に、両まぶたが第1検出時刻T1から第2検出時刻T2まで変化しないパターンP01、パターンP04、パターンP13にも機能を割り当てないことが好ましい。また、第1検出時刻T1と第2検出時刻T2との間隔によって、使用者が意図しない機能の実行を防止するために、機能を割り当てないことが好ましいパターンが存在する。なお、パターンに応じて割り当てられる機能は図8に示す機能に限られない。
【0115】
検出部185が検出したパターンに応じた機能が割り当てられていない場合(ステップS520:NO)、第2実施例における頭部装着型表示装置100の制御処理は終了する。
【0116】
検出部185が検出したパターンに応じた機能が割り当てられている場合(ステップS520:YES)、表示制御部190は、パターンに割り当てられた機能を実行する(ステップS530)。例えば、使用者が、第1検出時刻T1で右まぶた72を開いて左まぶた74を閉じた後、第2検出時刻T2で右まぶた72を閉じて左まぶた74を開くと、表示制御部190はパターンP10に割り当てられた機能を制御信号に変換して「ブラウザーの「戻る」」の動作を行う。なお、第2実施例における制御信号は本発明の入力情報に相当する。
【0117】
図8に示すように、パターンP10以外には、パターンP02、パターンP03、パターンP05、パターンP07、パターンP12、パターンP15にも各パターンに応じた機能が割り当てられている。パターンP12に割り当てられた機能はパターンP10と同様にブラウザー等のプログラムに対して行う機能である。その他の上記各パターンの機能は、第1実施例の頭部装着型表示装置100における動作モードと同じ機能であり、パターンP10およびパターンP12の機能と異なり、使用者が視認している画像の内容(例えば、インターネットおよび動画コンテンツ等)に関係なく実行される。
【0118】
以上説明したように、第2実施例における頭部装着型表示装置100では、検出部185は使用者のまぶたの状態を検出し、表示制御部190は検出したまぶたの各パターンに割り当てられた機能を実行するので、使用者は手を使うことなく操作が可能となり、利便性を向上させることができる。
【0119】
また、第2実施例における頭部装着型表示装置100では、検出制御部183が第1検出時刻T1および第2検出時刻T2における右まぶた72と左まぶた74との開閉状態を検出して、検出部185がまぶたの開閉状態のパターンを検出する。表示制御部190は、まぶたのパターンに割り当てられた機能を制御信号に変換して動作を行う。そのため、第2実施例における頭部装着型表示装置100では、使用者は、手を使うことなく操作が可能であり、かつ、両まぶたの開閉状態のパターンに応じて割り当てられた複数の機能を実行することができるので、より利便性を向上させることができる。また、第2実施例における頭部装着型表示装置100では、検出部185はまぶたが開いた状態と閉じた状態との2種類のみを検出しているので、誤検出が少なくて精度の高い操作性を実現することができる。また、第2実施例における頭部装着型表示装置100は、制御部10と画像表示部20とを備えているので、携帯性の高い画像表示装置を実現することができる。
【0120】
また、第2実施例における頭部装着型表示装置100では、検出制御部183は、まぶたを閉じている時間が予め設定した閾値Tthよりも小さい場合には眼の瞬きと判定し、まぶたが閉じている状態ではなく開いている状態と解釈して、検出部185がまぶたの開閉状態を検出している。そのため、第2実施例における頭部装着型表示装置100では、検出部185は眼の瞬きのまぶたが閉じている状態を検出しないので、まぶたの状態の誤検出を回避することができる。
【0121】
また、第2実施例における頭部装着型表示装置100では、パターンP16は常に両眼のまぶたが開いた通常の状態と同じであるため、パターンP16には機能を割り当てておらず、パターンP03とパターンP04とのいずれかのパターンには機能は割り当てていない。また、両まぶたが第1検出時刻T1から第2検出時刻T2まで変化しないパターンP01、パターンP04、パターンP13にも機能を割り当てていない。そのため、第2実施例における頭部装着型表示装置100では、まぶたのパターンのうち一部のパターンには機能を割り当てていないので、各パターンに割り当てられた機能を実行する場合に、使用者が意図しない機能の実行を回避することができる。
【0122】
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0123】
C1.変形例1:
上記実施例における頭部装着型表示装置100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。第1実施例では、検出部185は、使用者のまぶたが所定の時間閉じ続けたことを検出したとき、使用者が眠っていると判定する。しかし、使用者は、まぶたが閉じているだけで眠っていないときや、薄眼が開いているときがある。そのため、表示制御部190は、省電力移行を行う直前に、省電力移行を行う旨の通知を画像表示部20に表示させてもよい。また同時に、音声処理部170は、音で省電力移行を行う旨の通知を流してもよい。なお、省電力移行を行う旨の通知は、表示制御部190の表示のみであってもよいし、音声処理部170の音だけであってもよい。表示制御部190は省電力移行を行う旨を通知してから、省電力移行を行うまでに、検出部185が使用者のまぶたが開いたのを検出したときは、表示制御部190は省電力移行を行わない。従って、この頭部装着型表示装置100は、検出部185が検出する使用者のまぶたの状態だけで省電力移行を行うのではなく、使用者の意思も確認して、省電力移行を行うことができる。
【0124】
C2.変形例2:
第1実施例では、省電力移行と復帰移行とは、使用者のまぶたの状態に応じた段階的な移行としたが、段階的ではない省電力移行と復帰移行とでもよい。例えば、頭部装着型表示装置100は、通常動作から、使用者のまぶたの状態に応じて、いきなり電源スイッチ18をOFFにしてもよいし、いきなりスタンバイモードへと移行してもよいし、いきなり画像生成部244、246停止してもよい。
【0125】
C3.変形例3:
上記実施例では、検出部185は、赤外線センサー50を用いて、使用者のまぶたの状態を検出するとしたが、他の検出デバイスを用いて検出するとしてもよい。例えば、検出部185は、CCD等の撮影素子を用いてまぶたの状態を検出してもよい。また、検出部185は、耳掛部21に配置された圧力センサーを用いて、眼の瞬きのときの筋肉の動きを検出することにより、まぶたの状態を検出してもよい。
【0126】
上記実施例では、検出部185は、使用者のまぶたの状態の検出を赤外線センサー50を用いて実現しているが、公知の種々の方法で代用可能である。例えば、眼の前方に赤外発光ダイオードとフォトダイオードを置く反射型センサーによる検出方法によっても実現できる。
【0127】
C4.変形例4:
第1実施例における省電力移行の判断基準である、使用者のまぶたが閉じ続けている所定の時間は、あくまで一例であり、任意の値に設定することができる。また、復帰移行の判断の際には、使用者のまぶたが、所定の時間(例えば3秒)開いたときに、復帰移行を行うと判断してもよい。
【0128】
C5.変形例5:
第1実施例では、制御部10は、操作部110の電源スイッチ18が押下されると、スタンバイモードを解除するが、その他の操作でスタンバイモードを解除してもよい。制御部10は、操作部110の電源スイッチ18以外のボタンが押下されると、スタンバイモードを解除してもよい。また、操作部110に加速度センサーを配置し、制御部10は、操作部110が所定の加速度を検出したとき、スタンバイモードを解除してもよい。
【0129】
C6.変形例6:
上記実施例では、制御部10は、スタンバイモードのときに、画像処理部160と表示制御部190と検出制御部183と音声処理部170との動作を停止するが、これら機能部のすべての動作を停止しなくてもよい。例えば、制御部10は、画像処理部160の動作のみを停止することでも消費電力を小さくすることができる。
【0130】
また、上記実施例において、オペレーティングシステム150と画像処理部160と表示制御部190と検出部185と音声処理部170とは、CPU140がソフトウェアを実行することにより実現されるとしているが、電子回路といったハードウェアによって実現されるとしてもよい。例えば、画像処理部160と表示制御部190とが電子回路によって実現される場合に、制御部10は、画像処理部160と表示制御部190の動作を停止することで消費電力を小さくすることができる。
【0131】
C7.変形例7:
第2実施例では、検出部185が使用者のまぶたの状態を検出するタイミングについて、具体的な時間を例示したが、検出するタイミングはこれに限られない。時間の長短は限定されないし、検出のタイミングの設定についても頭部装着型表示装置100の使用者ができるものとしてもよい。開始時刻T0において検出されるまぶたの状態も上記実施例の状態に限られず、第2実施例とは異なるまぶたの状態を検出部185が検出することで開始時刻T0を定めてもよい。例えば、開始時刻T0は、両まぶたが所定の期間閉じた状態を検出されたときであってもよいし、所定の期間内に所定の回数の瞬きを検出されたときであってもよい。また、操作部110が操作を受け付けた時刻を開始時刻T0としてもよいし、頭部装着型表示装置100に設けられた加速度センサー等が使用者の頭部の動きを感知したときを開始時刻T0としてもよい。また、検出部185が検出するまぶたの状態についても、上記実施例のまぶたの開閉状態に限られず、CCD等によってまぶたの開口面積でまぶたの状態を検出するものとしてもよい。また、まぶたの状態に応じて割り当てられた機能も上記実施例のものに限られず、例えば、音楽のコンテンツの停止や再生といった機能であってもよい。
【0132】
また、右まぶた72と左まぶた74との開閉状態のパターンについても、上記実施例のパターンに限られない。図9は、変形例における頭部装着型表示装置100の使用者のまぶたの各パターンに応じた機能の一例を示す説明図である。図9に示すパターンでは、第2実施例における図8に示すパターンと異なり、表示制御部190は第1検出時刻T1における右まぶた72と左まぶた74との開閉状態のみのパターンに応じて機能を割り当てている。また、図9に示すパターンでは、同じパターンでも使用者が視聴しているコンテンツによって割り当てられる機能が異なる。例えば、パターンP21に割り当てられた機能は、使用者がブラウザーを見ている場合には「戻る」の動作を行い、使用者が動画を再生している場合には「次のチャプターへ進む」の動作を行う。そのため、この変形例における頭部装着型表示装置100では、使用者は手を使うことなく操作が可能であり、利便性を向上させることができる。なお、図9に示すパターンP24は両まぶたが開いた通常の状態であるため、パターンP24には機能を割り当てていない。
【0133】
図10は、変形例における頭部装着型表示装置100の使用者のまぶたの状態に応じた入力データーの一例を示す説明図である。図10(a)には、まぶたのパターンに応じた入力データーの一例を示している。図10(b)には、両まぶたの開閉状態とパターンとの関係を示している。図10では、表示制御部190がまぶたの開閉状態のパターンを入力データーに変換している。図10(a)に示すように、右まぶた72の開閉状態で入力するアドレスを指定して、左まぶた74の開閉状態で入力する入力データーを指定する。例えば、この変形例における頭部装着型表示装置100では、検出部185は、開始時刻T0から0.5秒ごとに右まぶた72と左まぶた74とのまぶたの開閉状態を交互に4回ずつ検出する。図10(b)に示すように、変形例における各まぶたのパターンは、2進法で表現できて16通り存在する。図10(a)に示すように、右まぶた72の開閉状態の組み合わせによって指定されるアドレスは16進法の「6」であり、左まぶた74の開閉状態の組み合わせによる入力データーは「F」である。表示制御部190は、「6」に対応したアドレスに「F」に対応した入力データーを入力する。そのため、この変形例における頭部装着型表示装置100では、使用者は手を使うことなく入力データーの入力が可能となり、利便性を向上させることができる。なお、入力データーおよび指定するアドレスは、本発明の入力情報に相当する。また、本発明のまぶたの状態に応じた指示には、アドレスの指定と入力データーの入力が含まれる。
【0134】
また、第2実施例において、表示制御部190は、検出したまぶたの開閉状態のパターンに応じて割り当てられた機能を実行するが、まぶたのパターンに加えて制御部10に設けられた操作部110(タッチパッド14、十字キー16、電源スイッチ18等)が受け付けた操作との組み合わせに従って制御信号に変換してもよい。例えば、検出部185が制御部10の十字キー16を押下しているときのみにまぶたの状態を検出する設定にすると、開始時刻T0、第1検出時刻T1、第2検出時刻T2のタイミングを使用者が自由に決定できるので、まぶたの状態の誤検出を回避することができる。また、まぶたのパターンのみで割り当てられる機能よりも、まぶたのパターンと操作との組み合わせでは、より多くの機能を割り当てることができる。
【0135】
また、表示制御部190は、まぶたのパターンに加えて制御部10に接続されて頭部装着型表示装置100等に設けられた加速度センサー等で感知した使用者の頭部の動きとの組み合わせに従って制御信号に変換してもよい。この変形例の頭部装着型表示装置100では、使用者は手を使うことなく操作が可能であり、かつ、検出のタイミングを使用者が自由に決定できるので、まぶたの状態の誤検出を回避することができ、より多くの機能を割り当てることができる。また、さらに操作部110が受け付けた操作と組み合わせて制御信号に変換してもよい。なお、変形例における頭部装着型表示装置100の制御信号は、本発明の入力情報に相当する。
【0136】
また、第2実施例において、検出部185は、第1検出時刻T1および第2検出時刻T2における各まぶたの開閉状態を検出しているが、まぶたの検出の条件はこれに限られない。例えば、第2実施例の頭部装着型表示装置100において、検出部185が開始時刻T0から第2検出時刻T2までの区間にまぶたの開閉回数を検出して、表示制御部190がその回数に応じたパターンに割り当てられた機能を実行してもよい。この変形例の頭部装着型表示装置100では、検出部185が検出した所定の時間におけるまぶたの開閉回数によって、表示制御部190がパターンに割り当てられた機能を実行するので、使用者は簡単なまぶたの状態変化によって動作を行うことができ、利便性を向上させることができる。
【0137】
また、第2実施例において、表示制御部190は、右まぶた72と左まぶた74との開閉状態のパターンに応じて割り当てられた機能を実行しているが、右まぶた72のみ、または、左まぶた74のみの開閉状態に応じて機能を実行してもよい。また、第2実施例では、検出部185がまぶたの状態を検出するタイミングを時間との関係に基づくとしたが、そうでなくてもよい。例えば、表示制御部190は、音によって検出部185がまぶたの状態を検出するタイミングを使用者に報知してもよい。また、表示制御部190は、画像表示部20に表示される画像、例えば、画像表示部20にまぶたの状態を検出までのカウントを表示する等により、使用者にまぶたの状態を検出するタイミングを報知してもよいし、同時に検出したパターンを画像表示部20に表示させてもよい。
【0138】
C8.変形例8:
また、上記実施例において、制御部10に設けられた十字キー16を省略したり、十字キー16やタッチパッド14に加えて操作用スティック等の他の操作用インターフェイスを設けたりしてもよい。また、制御部10は、キーボードやマウス等の入力デバイスを接続可能な構成であり、キーボードやマウスから入力を受け付けるものとしてもよい。また、制御部10に無線LAN等の通信部を設けてもよい。
【0139】
また、上記実施例では、制御部10と画像表示部20とが接続部40により有線接続されるとしているが、制御部10と画像表示部20とが、無線LANや赤外線通信、Bluetooth(ブルートゥース:登録商標)等の信号伝送路を介して接続されるとしてもよい。
【0140】
上記実施例では、画像表示部20が眼鏡のように装着するHMDであるとしているが、画像表示部20が通常の平面型ディスプレイ装置(液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、有機エレクトロルミネッセンス(Electro-Luminescence:EL)ディスプレイ装置等)であるとしてもよい。この場合にも、制御部10と画像表示部20との間の接続は、有線の信号伝送路を介した接続であってもよいし、無線の信号伝送路を介した接続であってもよい。このようにすれば、制御部10を、通常の平面型ディスプレイ装置のリモコンとして利用することができる。
【0141】
また、画像表示部として、眼鏡のように装着する画像表示部20に代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部といった他の形状の画像表示部を採用してもよい。また、イヤホン32,34は省略してもよい。
【0142】
また、上記実施例では、画像光を生成する構成として、LCDと光源とを利用しているが、これらに代えて、有機ELディスプレイといった他の表示素子を採用してもよい。
【0143】
また、上記実施例では、頭部装着型表示装置100は、両眼タイプの光学透過型頭部装着型表示装置であるとしているが、本発明は、例えばビデオ透過型や非透過型、単眼タイプといった他の形式の頭部装着型表示装置にも同様に適用可能である。さらに、本発明は、頭部装着型表示装置に限らず、パーソナルコンピューターやプロジェクター、テレビといった装置の操作にも適用可能である。
【0144】
また、上記実施例では、頭部装着型表示装置100が制御部10と画像表示部20とを備える構成としているが、この構成に限られない。頭部装着型表示装置100以外の装置(例えば、携帯端末、工場などの機械操作部、医療用端末、オシロスコープ等の測定器、投写型画像表示装置、パーソナルコンピューターのモニター、テレビ等)であっても、制御部10は、検出部185が検出したまぶたの状態に応じて指示を行うことで、使用者は手を使うことなく操作が可能となり、利便性を向上させることができる。
【0145】
また、検出指示装置、状態検出制御装置、まぶた検知制御装置等の装置でも、制御部が検出した使用者のまぶたの状態に応じた指示を行い、使用者は手を使うことなく操作が可能となり、利便性を向上させることができる。例えば、装置のリモコンにおいて、操作のロックをまぶたの開閉におけるオン/オフ制御を行う設定とすることもできる。また、コンピューターのマウスポインターにおいて、所定の時間内における両眼の瞬き2回をマウスのダブルクリックと同じ指示を行う制御とすることもできるし、右まぶただけ閉じているときにマウスポインターが所定の速度で右に移動する制御とすることもできる。
【0146】
また、上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、上記実施例では、画像処理部160や音声処理部170は、CPU140がコンピュータープログラムを読み出して実行することにより実現されるとしているが、これらの機能部はハードウェア回路により実現されるとしてもよい。
【0147】
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
【0148】
C9.変形例9:
上記実施例において、頭部装着型表示装置100は、使用者の左右の眼に同じ画像を表す画像光を導いて使用者に二次元画像を視認させるとしてもよいし、使用者の左右の眼に異なる画像を表す画像光を導いて使用者に三次元画像を視認させるとしてもよい。
【0149】
また、上記実施例では、外部機器OAからコンテンツデーターが供給されるとしているが、頭部装着型表示装置100の制御部10の記憶部120にコンテンツデーターが格納され、記憶部120に格納されたコンテンツデーターに基づき画像表示が行われるとしてもよい。
【0150】
また、上述した実施形態における構成要素のうち、独立請求項に記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略、または、組み合わせが可能である。
【符号の説明】
【0151】
10…制御部
12…点灯部
14…タッチパッド
16…十字キー
18…電源スイッチ
20…画像表示部
21…耳掛部
22…右表示駆動部
24…左表示駆動部
26…右光学パネル(光学パネル)
28…左光学パネル(光学パネル)
32…右イヤホン(イヤホン)
34…左イヤホン(イヤホン)
40…接続部
42…右ケーブル
44…左ケーブル
46…連結部
48…本ケーブル
50…赤外線センサー
51…赤外線発光部
52…右赤外線発光部
54…左赤外線発光部
56…赤外線受光部
62…右眼
64…左眼
72…右まぶた
74…左まぶた
100…頭部装着型表示装置
110…操作部
120…記憶部
130…電源
140…CPU
150…オペレーティングシステム
160…画像処理部
170…音声処理部
180…インターフェイス
183…検出制御部
185…検出部
190…表示制御部
201…右光源制御部(光源制御部)
202…左光源制御部(光源制御部)
211…右LCD制御部
212…左LCD制御部
221…右光源(光源)
222…左光源(光源)
241…右LCD
242…左LCD
244…右眼用画像生成部(画像生成部)
246…左眼用画像生成部(画像生成部)
251…右投写光学系(導光部)
252…左投写光学系(導光部)
261…右導光板(導光部)
262…左導光板(導光部)
T0…開始時刻
T1…第1検出時刻
T2…第2検出時刻
ES1…検出開閉信号
ES2…解釈開閉信号
Tth…閾値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
使用者のまぶたの状態を検出する検出部と、
前記検出部が検出した使用者のまぶたの状態に応じた指示を行う制御部と、を備える、装置。
【請求項2】
頭部装着型表示装置であって、
画像データーに基づいて画像光を生成し射出する画像光生成部と、前記画像光を使用者の眼に導く導光部と、を有し、使用者に虚像を視認させる画像表示部と、
前記画像表示部と接続された請求項1に記載の装置と、備え、
前記制御部は、前記画像表示部に前記画像データーを送信すると共に、前記画像表示部による画像表示を制御し、前記検出部が検出した使用者のまぶたの状態に応じて、消費電力の異なる複数の動作モードを切り替える、頭部装着型表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、前記検出部が使用者のまぶたが所定の時間閉じ続けているのを検出したとき、より消費電力の小さい動作モードへの移行である省電力移行を行う、頭部装着型表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、前記省電力移行の後、前記検出部が使用者のまぶたが所定の時間開いたのを検出したとき、より消費電力の大きい動作モードへの移行である復帰移行を行う、頭部装着型表示装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記画像光生成部は、光を射出する光源と、画像データーに基づいて前記光源から射出された前記光を画像を表す画像光に変換する画像生成部と、を含み、
前記制御部は、前記省電力移行時に、前記光源から射出される前記光を低減する、頭部装着型表示装置。
【請求項6】
請求項3または請求項4に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、複数の機能を実現する機能部を含むと共に、前記省電力移行時に、前記複数の機能を実現する機能部の一部の動作を停止する、頭部装着型表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、さらに操作部を有すると共に、前記省電力移行後に、前記操作部が特定の操作を受け付けたとき、停止している前記機能部の動作を再び開始する、頭部装着型表示装置。
【請求項8】
請求項7に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記制御部は、前記省電力移行時に、前記画像表示部により表示されていた画像の情報を記憶し、前記復帰移行時に、前記省電力移行時に表示されていた画像から表示を再開する、頭部装着型表示装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、
前記制御部は、前記検出部が検出したまぶたの状態の各パターンを所定の規則に従って入力情報に変換する、装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置であって、
前記制御部は、前記入力情報に応じた所定の動作を行う、装置。
【請求項11】
請求項9または請求項10に記載の装置であって、
前記検出部は、所定のタイミングにおけるまぶたの開閉状態を検出する、装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置であって、
前記各パターンは、複数の前記タイミングのそれぞれにおけるまぶたの開閉状態の組み合わせにより規定されるパターンを含む、装置。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載の装置であって、
前記検出部は、右まぶたの状態と左まぶたの状態とを検出し、
前記各パターンは、前記右まぶたの状態と前記左まぶたの状態との組み合わせにより規定されるパターンを含む、装置。
【請求項14】
請求項9に記載の装置であって、
前記制御部は、前記入力情報に応じた入力データーを入力する、装置。
【請求項15】
請求項9ないし請求項14のいずれかに記載の装置であって、さらに、
使用者の操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記各パターンと前記操作との組み合わせを前記所定の規則に従って前記入力情報に変換する、装置。
【請求項16】
請求項9ないし請求項15のいずれかに記載の装置であって、
前記検出部は、前記まぶたの状態の内、まぶたを閉じている時間が所定の値よりも短い場合には、まぶたが開いている状態と解釈する、装置。
【請求項17】
請求項9ないし請求項16のいずれかに記載の装置であって、さらに、
使用者の頭部の動きを感知する感知部を備え、
前記制御部は、前記各パターンと前記頭部の動きとの組み合わせを前記所定の規則に従って前記入力情報に変換する、装置。
【請求項18】
頭部装着型表示装置であって、
画像データーに基づいて画像光を生成し射出する画像光生成部と、前記画像光を使用者の眼に導く導光部と、を有し、使用者に虚像を視認させる画像表示部と、
前記画像表示部と接続され、前記画像表示部に前記画像データーを送信すると共に、前記画像表示部による画像表示を制御する請求項9ないし請求項17のいずれかに記載の装置と、を備える、頭部装着型表示装置。
【請求項19】
装置の制御方法であって、
使用者のまぶたの状態を検出する工程と、
前記検出した使用者のまぶたの状態に応じた前記装置の指示を行う工程と、を備える、制御方法。
【請求項20】
画像データーに基づいて画像光を生成し射出する画像光生成部と、前記画像光を使用者の眼に導く導光部と、を有し、使用者に虚像を視認させる画像表示部を有する頭部装着型表示装置の制御方法であって、
前記画像表示部に前記画像データーを送信すると共に、前記画像表示部による画像表示を制御する制御工程と、
少なくとも前記画像表示部または前記制御工程には、使用者のまぶたの状態を検出する検出工程と、を備え、
前記制御工程は、前記検出工程で検出した使用者のまぶたの状態に応じて、消費電力の異なる複数の動作モードを切り替える工程を含む、頭部装着型表示装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−110662(P2013−110662A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255791(P2011−255791)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】