複合包装紙材
【課題】傷つき易い表皮を有する果物等の輸送や展示中における表皮損傷を有効に防止しつつ、比較的大きな外力に対する良好な緩衝作用を具有せしめた複合包装紙材を提供する。
【解決手段】傷つき易い表皮を有する果物等の被包装物と接する面に不織布1を有し、該不織布1を両面エンボス紙2又は波付形板紙9でバックアップした構造を有する複合包装紙材であり、上記不織布1は補強紙を介し又は補強紙を介さずに両面エンボス紙2又は波付形板紙9に貼付した基本構造を有する。
【解決手段】傷つき易い表皮を有する果物等の被包装物と接する面に不織布1を有し、該不織布1を両面エンボス紙2又は波付形板紙9でバックアップした構造を有する複合包装紙材であり、上記不織布1は補強紙を介し又は補強紙を介さずに両面エンボス紙2又は波付形板紙9に貼付した基本構造を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は果物等の表皮の損傷を有効に防止しつつ、衝撃に対し良好な緩衝作用を発揮せしめる複合包装紙材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の波付形板紙の両面に補強紙(ライナー)を貼付した、所謂段ボールで形成した包装箱はライナーで外力を受圧し、波付形板紙で外力を吸収する緩衝構造を有するが、被包装物と接するライナー自身が緩衝性に乏しく、比較的硬質の紙層構造を有するため、サクランボや桃、葡萄等の傷つきやすい表皮を有する果物の輸送や展示中における表皮損傷の防止には有効に機能し難く、耐衝撃性に劣る問題点を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記被包装物、特に上記傷つき易い表皮を有するサクランボや桃、葡萄等の輸送や展示中における表皮損傷を有効に防止しつつ、比較的大きな外力に対する良好な緩衝作用を具有せしめた複合包装紙材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
不織布は既知の通り、繊維が粗に絡み合った紙層構造を有し、該紙層を形成する繊維間に通気可能な無数の空隙を有し、柔触感と柔圧縮弾性を有している。
【0005】
他方、両面エンボス紙は既知の通り、一方の表面側と他方の表面側に球面形等の多数の独立突起(エンボス)を有し、両面に加わる比較的大きな外力(衝撃)に対し両面のエンボス群が良好な衝撃吸収作用を発揮する。
【0006】
又波付形板紙は既知の通り、板紙に波形部を並列して付形した構造を有し、段ボールの芯材として用いられており、緩衝材として有用である。
【0007】
本発明は上記特徴を有する不織布と同両面エンボス紙(又は波付形板紙)を組み合わせ、所期の被包装物保護目的が有効に達成できる複合包装紙材を提供するものである。
【0008】
即ち、不織布の柔触感作用と柔圧縮弾性作用と、両面エンボス紙(又は波付形板紙)の良好な衝撃吸収作用とが協働して、被包装物の表面に柔らかいタッチで接触して表面損傷を有効に防止しつつ、比較的強い外力に対しては優れた衝撃吸収効果を発揮する複合包装紙材を提供するものである。
【0009】
<不織布を両面エンボス紙でバックアップした複合包装紙材>
該複合包装紙材は被包装物と接する面に不織布を有し、該不織布を両面エンボス紙でバックアップし、両者が協働して上記した特有の緩衝効果を発揮する構造を有する。
【0010】
上記不織布は両面エンボス紙の片面に直接貼り合わせる。即ち、不織布を両面エンボス紙の一方の面に突出している多数のエンボスの頂部に多点付けする。
【0011】
上記多点付けによって、不織布と両面エンボス紙間に各エンボス間において連通する網目状のエンボス間空隙を形成する。
【0012】
上記エンボス間空隙内の空気は不織布の繊維間空隙を通して通気可能である。
【0013】
又は上記不織布は補強紙を介して両面エンボス紙の片面に貼り合わせる。即ち、不織布の一面に貼り合わせた補強紙を両面エンボス紙の一方の面に突出している多数のエンボスの頂部に多点付けする。
【0014】
上記多点付けによって、補強紙と両面エンボス紙間に各エンボス間において連通する網目状のエンボス間空隙を形成する。
【0015】
上記エンボス間空隙は上記補強紙によって実質的に閉鎖され、エンボス間空隙内の空気により補強紙と不織布を空圧支持する。
【0016】
上記補強紙には多数の通気孔を穿孔することができる。これによって、エンボス間空隙内の空気は通気孔と不織布の繊維間空隙を通して通気可能となる。
【0017】
上記両面エンボス紙の上記不織布を配した側とは反対側の面に他の補強紙を貼付し、外力に対し補強紙で面圧を受け、エンボス群で多点受圧する構造にすることができる。
【0018】
<不織布を波付形板紙でバックアップした複合包装紙材>
該複合包装紙材は被包装物と接する面に不織布を有し、該不織布を波付形板紙でバックアップし、両者が協働して上記した特有の緩衝効果を発揮する構造を有する。
【0019】
上記不織布は波付形板紙の片面に直接貼り合わせる。即ち、不織布を波付形板紙の一方の面に並列して突出している多数の波形部の稜線に多線付けする。
【0020】
上記多線付けによって、不織布と波付形板紙間に波形部間空隙を形成する。不織布は上記した繊維間空隙を通し通気性を有し、波形部間空隙内の空気は不織布の繊維間空隙を通して通気可能である。
【0021】
又は上記不織布は補強紙を介して波付形板紙の片面に貼り合わせる。即ち、不織布の一面に貼り合わせた補強紙を波付形板紙の一方の面に並列して突出している多数の波形部の頂部に多線付けする。
【0022】
上記多線付けによって、補強紙と波付形板紙間に波形部間空隙を形成する。該波形部間空隙は上記補強紙によって実質的に閉鎖され、波形部間空隙内の空気により補強紙と不織布を空圧支持する。
【0023】
上記補強紙には多数の通気孔を穿孔することができる。これによって、波形部間空隙内の空気は通気孔と不織布の繊維間空隙を通して通気可能となる。
【0024】
上記波付形板紙の上記不織布を配した側とは反対側の面に他の補強紙を貼付し、外力に対し該補強紙で面圧を受け、波形部で多線受圧する構造にすることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は不織布と両面エンボス紙(又は波付形板紙)とが協働して、被包装物の表面に柔らかいタッチで接触して表面損傷を有効に防止しつつ、比較的強い外力に対しては優れた衝撃吸収効果を発揮することができる。例えば、傷付き易い表皮を有し鮮度が要求される果物等の包装紙材として極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1乃至図8は不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)でバックアップした構造の複合包装紙材の断面図であり、図1Aは不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)の一方の面に直接貼り付け不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)でバックアップした構造の複合包装紙材の断面図、図1Bは不織布を両面エンボス紙でバックアップした構造の複合包装紙材の拡大断面図、図1Cは不織布を波付形板紙でバックアップした構造の複合包装紙材の拡大断面図。
【図2】図1の複合包装紙材における両面エンボス紙(又は波付形板紙)の他方の面に補強紙を貼り付けた複合包装紙材の断面図。
【図3】両面エンボス紙(又は波付形板紙)のエンボス加工(又は波付形加工)と同時に不織布に同エンボス加工(又は波付形加工)を施して複合エンボス紙(又は複合波付形板紙)を形成し、該複合エンボス紙(又は波付形板紙)の不織布とは反対側の面に補強紙を貼付した構造の複合包装紙材の断面図。
【図4】Aは不織布を補強紙を介して両面エンボス紙(又は波付形板紙)の片面に直接貼り付け不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)で間接的にバックアップした構造の複合包装紙材の断面図、Bは同補強紙に通気孔を設けた例を示す複合包装紙材の断面図。
【図5】不織布を補強紙を介して両面エンボス紙(又は波付形板紙)の一方の面に貼付し、更に両面エンボス紙(又は波付形板紙)の他方の面に他の補強紙を貼付し、不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)でバックアップした構造の複合包装紙材の断面図。
【図6】図6乃至図8は不織布を複合包装紙材の両面に貼付し不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)でバックアップした構造の同包装紙材の断面図であり、図6は不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)の一方の面に直接貼り付けると共に、両面エンボス紙(又は波付形板紙)の他方の面に補強紙を貼り付けた上記複合包装紙材の断面図。
【図7】両面エンボス紙(又は波付形板紙)のエンボス加工(又は波付形加工)と同時に不織布に同エンボス加工(又は波付形加工)を施して複合エンボス紙(又は複合波付形板紙)を形成し、該複合エンボス紙(又は複合波付形板紙)の不織布とは反対側の面に補強紙を貼付し、該補強紙の表面に他の不織布を貼付した構造の複合包装紙材の断面図。
【図8】不織布を補強紙を介して両面エンボス紙(又は波付形板紙)の片面に直接貼り付けると共に、他の不織布を他の補強紙を介して両面エンボス紙(又は波付形板紙)の他の片面に貼付した構造の複合包装紙材の断面図。
【図9】Aは両面エンボス紙の平面図、Bは同断面図。
【図10】波付形板紙を断面して示す斜視図。
【図11】Aはエンボス不織布の平面図、Bは同断面図。
【図12】図1乃至図8に例示する複合包装紙材を包装箱内に敷設して成る断面図。
【図13】図6乃至図8に例示する複合包装紙材で形成した、包装箱内に設置される間仕切りの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態を図1乃至図13に基づき説明する。尚、図1A、図2乃至図8は不織布1を両面エンボス紙2でバックアップした複合包装紙材と、不織布1を波付形板紙9でバックアップした複合包装紙材とに共用する。
【0028】
不織布1は繊維が粗に絡み合った紙層構造を有し、該紙層を形成する繊維間に通気可能な無数の空隙5を有し、柔触感と柔圧縮弾性を有している。
【0029】
又図9A、Bに示すように、両面エンボス紙2は一方の表面側と他方の表面側に球面形等の多数の独立突起(エンボス3)を有し、両面に加わる比較的大きな外力(衝撃)に対し両面のエンボス群が良好な衝撃吸収作用を発揮する。
【0030】
又図10に示すように、波付形板紙9は板紙に波形部10を並列して付形した構造を有し、段ボールの芯材として用いられており、緩衝材として有用である。
【0031】
<不織布を両面エンボス紙でバックアップした複合包装紙材>
図1乃至図8に示すように、該複合包装紙材は被包装物と接する面に不織布1を有し、該不織布1を両面エンボス紙2で直接的又は間接的にバックアップし、両者が協働して特有の緩衝効果を発揮する構造を有する。
【0032】
図1A,B、図2は不織布1を両面エンボス紙2の一方の面に突出している多数のエンボス3の頂部に直接的に多点付けして、不織布1を両面エンボス紙2でバックアップし、該多点付けによって、不織布1と両面エンボス紙2間に各エンボス3間において連通する網目状のエンボス間空隙4を形成する。
【0033】
不織布1は繊維間空隙5を通しての通気性を有し、該不織布1に加わる適度な圧力によりエンボス間空隙4内の空気は不織布1の繊維間空隙5を通して通気可能である。
【0034】
又は図4A,B、図5に示すように、上記不織布1は補強紙6を介して両面エンボス紙2の片面に間接的に貼り合わせる。即ち、不織布1の一面に貼り合わせた補強紙6を両面エンボス紙2の一方の面に突出している多数のエンボス3の頂部に多点付けする。
【0035】
上記多点付けによって、補強紙6と両面エンボス紙2間に各エンボス3間において連通する網目状のエンボス間空隙4を形成する。該エンボス間空隙4は上記補強紙6によって実質的に閉鎖され、エンボス間空隙4内の空気により補強紙6と不織布1を空圧支持する。
【0036】
又は図4Bに示すように、上記補強紙6には多数の通気孔7を穿孔して、エンボス間空隙4内の空気を通気孔7と不織布1の繊維間空隙5を通して通気可能とする。
【0037】
又図1は不織布1を両面エンボス紙2でバックアップし、エンボス3群で多点付けした場合を示すが、図3、図7は両面エンボス紙2のエンボス加工と同時に不織布1に同エンボス加工を施して複合エンボス紙を形成した例を示す。
【0038】
即ち、両面エンボス紙2の用紙と不織布1の用紙とを重ね合わせ、両者に同時にエンボス3加工を施して複合エンボス紙を形成した例を示す。この複合エンボス紙においては、両面エンボス紙2の全面で不織布1を面支持した構造となる。
【0039】
図2、図3、図5乃至図8に示すように、上記両面エンボス紙2の上記不織布1を配した側とは反対側の面に他の補強紙8を貼付し、外力に対し補強紙8で面圧を受け、エンボス3群で多点受圧する構造にすることができる。
【0040】
次に図6乃至図8は両面に不織布1を貼付した例を示す。図6は図2において例示した不織布1を両面エンボス紙2の一方の面に直接貼り付けると共に、両面エンボス紙2の他方の面に補強紙8を貼り付け、該補強紙8の表面に他の不織布1′を貼付した上記複合包装紙材の断面図である。
【0041】
図7は図3において例示した両面エンボス紙2のエンボス3加工と同時に不織布1に同エンボス3加工を施して複合エンボス紙を形成し、該複合エンボス紙の不織布1とは反対側の面に補強紙8を貼付し、該補強紙8の表面に他の不織布1′を貼付した構造の複合包装紙材の断面図である。
【0042】
図8は図5において例示した不織布1を補強紙6を介して両面エンボス紙2の片面に直接貼り付けると共に、他の不織布1′を他の補強紙8を介して両面エンボス紙2の他の片面に貼付した構造の複合包装紙材の断面図である。
【0043】
<不織布を波付形板紙でバックアップした複合包装紙材>
【0044】
図1乃至図8に示すように、該複合包装紙材は被包装物と接する面に不織布1を有し、該不織布1を波付形板紙9でバックアップし、両者が協働して特有の緩衝効果を発揮する構造を有する。
【0045】
図1A,C、図2等に示すように、上記不織布1は波付形板紙9の片面に直接貼り合わせる。即ち、不織布1を波付形板紙9の一方の面に並列して突出している多数の波形部10の稜線に多線付けする。
【0046】
上記多線付けによって、不織布1と波付形板紙9間に波形部間空隙11を形成する。不織布1は上記した繊維間空隙5を通し通気性を有し、波形部間空隙11内の空気は不織布1の繊維間空隙5を通して通気可能である。
【0047】
又は図4A,B、図5に示すように、上記不織布1は補強紙6を介して波付形板紙9の片面に貼り合わせる。即ち、不織布1の一面に貼り合わせた補強紙6を波付形板紙9の一方の面に並列して突出している多数の波形部10の頂部に多線付けする。
【0048】
上記多線付けによって、補強紙6と波付形板紙9間に波形部間空隙11を形成する。該波形部間空隙11は上記補強紙6によって実質的に閉鎖され、波形部間空隙11内の空気により補強紙6と不織布1を空圧支持する。
【0049】
又は図4Bに示すように、上記補強紙6に多数の通気孔7を穿孔し、波形部間空隙11内の空気を通気孔7と不織布1の繊維間空隙5を通して通気可能とする。
【0050】
図2、図3、図5に示すように、上記波付形板紙9の上記不織布1を配した側とは反対側の面に他の補強紙8を貼付し、外力に対し該補強紙8で面圧を受け、波形部10で多線受圧する構造にすることができる。
【0051】
又図1は不織布1を波付形板紙9でバックアップし、波形部10群で多線付けした場合を示すが、図3、図7は波付形板紙9の波付形加工と同時に不織布1に同波付形加工を施して複合波付形板紙を形成した例を示す。
【0052】
即ち、波付形板紙の用紙と不織布1の用紙とを重ね合わせ、両者に同時に波付形加工を施して複合波付形板紙を形成した例を示す。この複合波付形板紙においては、波付形板紙9の全面で不織布1を面支持した構造となる。
【0053】
図2、図3、図5乃至図8に示すように、上記波付形板紙9の上記不織布1を配した側とは反対側の面に他の補強紙8を貼付し、外力に対し補強紙8で面圧を受け、他方の面の波形部10群で多線受圧する構造にすることができる。
【0054】
次に図6乃至図8は両面に不織布1を貼付した例を示す。図6は図2において説明した不織布1を波付形板紙9の一方の面に直接貼り付けると共に、波付形板紙9の他方の面に補強紙8を貼り付け、該補強紙8の表面に他の不織布1′を貼付した上記複合包装紙材の断面図である。
【0055】
図7は図3において説明した波付形板紙9の波付形加工と同時に不織布1に同波付形加工を施して複合波付形板紙を形成し、該複合波付形板紙の不織布1とは反対側の面に補強紙8を貼付し、該補強紙8の表面に他の不織布1′を貼付した構造の複合包装紙材の断面図である。
【0056】
図8は図5において説明した不織布1を補強紙6を介して波付形板紙9の片面に直接貼り付けると共に、他の不織布1′を他の補強紙8を介して波付形板紙9の他の片面に貼付した構造の複合包装紙材の断面図である。
【0057】
図1、図2、図4乃至図6、図8において両面エンボス紙2(又は波付形板紙9)は通常の板紙に両面エンボス加工(又は波付形加工)を施した場合を示したが、該両面エンボス紙2(又は波付形板紙9)の紙材として不織布12を用い、図11A,Bに示すように、該不織布12に両面エンボス加工(又は波付形加工)を施した両面エンボス不織布(又は波付形不織布)12を用いることができる。
【0058】
この場合、前記フラットな不織布1を両面エンボス不織布(又は波付形不織布)12でバックアップした構造となる。又は図3、図7に示すように、前記両面エンボス不織布2を両面エンボス不織布12で面支持した構造となる。又はこの不織布12を不織布1に代えて用いることができる。
【0059】
以上述べた複合包装紙材は図12に示すように、包装箱13の内面に内装する。即ち、図1乃至図5に示す片面に不織布1を有する複合包装紙材は、この包装箱13の内装用として適している。
【0060】
他方、図6乃至図8に示す両面に不織布1を有する複合包装紙材は、包装箱13内の図13に示す間仕切り14用紙材として有用である。
【0061】
本発明を構成する不織布1,1′、両面エンボス紙2、波付形板紙9、補強紙6,8は、何れもパルプ(故紙パルプを含む)製である。
【符号の説明】
【0062】
1,1′…不織布、2…両面エンボス紙、3…エンボス、4…エンボス間空隙、5…繊維間空隙、6,8…補強紙、7…通気孔、9…波付形板紙、10…波形部、11…波形部間空隙、12…両面エンボス不織布又は波付形不織布、13…包装箱、14…間仕切り。
【技術分野】
【0001】
本発明は果物等の表皮の損傷を有効に防止しつつ、衝撃に対し良好な緩衝作用を発揮せしめる複合包装紙材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の波付形板紙の両面に補強紙(ライナー)を貼付した、所謂段ボールで形成した包装箱はライナーで外力を受圧し、波付形板紙で外力を吸収する緩衝構造を有するが、被包装物と接するライナー自身が緩衝性に乏しく、比較的硬質の紙層構造を有するため、サクランボや桃、葡萄等の傷つきやすい表皮を有する果物の輸送や展示中における表皮損傷の防止には有効に機能し難く、耐衝撃性に劣る問題点を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記被包装物、特に上記傷つき易い表皮を有するサクランボや桃、葡萄等の輸送や展示中における表皮損傷を有効に防止しつつ、比較的大きな外力に対する良好な緩衝作用を具有せしめた複合包装紙材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
不織布は既知の通り、繊維が粗に絡み合った紙層構造を有し、該紙層を形成する繊維間に通気可能な無数の空隙を有し、柔触感と柔圧縮弾性を有している。
【0005】
他方、両面エンボス紙は既知の通り、一方の表面側と他方の表面側に球面形等の多数の独立突起(エンボス)を有し、両面に加わる比較的大きな外力(衝撃)に対し両面のエンボス群が良好な衝撃吸収作用を発揮する。
【0006】
又波付形板紙は既知の通り、板紙に波形部を並列して付形した構造を有し、段ボールの芯材として用いられており、緩衝材として有用である。
【0007】
本発明は上記特徴を有する不織布と同両面エンボス紙(又は波付形板紙)を組み合わせ、所期の被包装物保護目的が有効に達成できる複合包装紙材を提供するものである。
【0008】
即ち、不織布の柔触感作用と柔圧縮弾性作用と、両面エンボス紙(又は波付形板紙)の良好な衝撃吸収作用とが協働して、被包装物の表面に柔らかいタッチで接触して表面損傷を有効に防止しつつ、比較的強い外力に対しては優れた衝撃吸収効果を発揮する複合包装紙材を提供するものである。
【0009】
<不織布を両面エンボス紙でバックアップした複合包装紙材>
該複合包装紙材は被包装物と接する面に不織布を有し、該不織布を両面エンボス紙でバックアップし、両者が協働して上記した特有の緩衝効果を発揮する構造を有する。
【0010】
上記不織布は両面エンボス紙の片面に直接貼り合わせる。即ち、不織布を両面エンボス紙の一方の面に突出している多数のエンボスの頂部に多点付けする。
【0011】
上記多点付けによって、不織布と両面エンボス紙間に各エンボス間において連通する網目状のエンボス間空隙を形成する。
【0012】
上記エンボス間空隙内の空気は不織布の繊維間空隙を通して通気可能である。
【0013】
又は上記不織布は補強紙を介して両面エンボス紙の片面に貼り合わせる。即ち、不織布の一面に貼り合わせた補強紙を両面エンボス紙の一方の面に突出している多数のエンボスの頂部に多点付けする。
【0014】
上記多点付けによって、補強紙と両面エンボス紙間に各エンボス間において連通する網目状のエンボス間空隙を形成する。
【0015】
上記エンボス間空隙は上記補強紙によって実質的に閉鎖され、エンボス間空隙内の空気により補強紙と不織布を空圧支持する。
【0016】
上記補強紙には多数の通気孔を穿孔することができる。これによって、エンボス間空隙内の空気は通気孔と不織布の繊維間空隙を通して通気可能となる。
【0017】
上記両面エンボス紙の上記不織布を配した側とは反対側の面に他の補強紙を貼付し、外力に対し補強紙で面圧を受け、エンボス群で多点受圧する構造にすることができる。
【0018】
<不織布を波付形板紙でバックアップした複合包装紙材>
該複合包装紙材は被包装物と接する面に不織布を有し、該不織布を波付形板紙でバックアップし、両者が協働して上記した特有の緩衝効果を発揮する構造を有する。
【0019】
上記不織布は波付形板紙の片面に直接貼り合わせる。即ち、不織布を波付形板紙の一方の面に並列して突出している多数の波形部の稜線に多線付けする。
【0020】
上記多線付けによって、不織布と波付形板紙間に波形部間空隙を形成する。不織布は上記した繊維間空隙を通し通気性を有し、波形部間空隙内の空気は不織布の繊維間空隙を通して通気可能である。
【0021】
又は上記不織布は補強紙を介して波付形板紙の片面に貼り合わせる。即ち、不織布の一面に貼り合わせた補強紙を波付形板紙の一方の面に並列して突出している多数の波形部の頂部に多線付けする。
【0022】
上記多線付けによって、補強紙と波付形板紙間に波形部間空隙を形成する。該波形部間空隙は上記補強紙によって実質的に閉鎖され、波形部間空隙内の空気により補強紙と不織布を空圧支持する。
【0023】
上記補強紙には多数の通気孔を穿孔することができる。これによって、波形部間空隙内の空気は通気孔と不織布の繊維間空隙を通して通気可能となる。
【0024】
上記波付形板紙の上記不織布を配した側とは反対側の面に他の補強紙を貼付し、外力に対し該補強紙で面圧を受け、波形部で多線受圧する構造にすることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は不織布と両面エンボス紙(又は波付形板紙)とが協働して、被包装物の表面に柔らかいタッチで接触して表面損傷を有効に防止しつつ、比較的強い外力に対しては優れた衝撃吸収効果を発揮することができる。例えば、傷付き易い表皮を有し鮮度が要求される果物等の包装紙材として極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1乃至図8は不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)でバックアップした構造の複合包装紙材の断面図であり、図1Aは不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)の一方の面に直接貼り付け不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)でバックアップした構造の複合包装紙材の断面図、図1Bは不織布を両面エンボス紙でバックアップした構造の複合包装紙材の拡大断面図、図1Cは不織布を波付形板紙でバックアップした構造の複合包装紙材の拡大断面図。
【図2】図1の複合包装紙材における両面エンボス紙(又は波付形板紙)の他方の面に補強紙を貼り付けた複合包装紙材の断面図。
【図3】両面エンボス紙(又は波付形板紙)のエンボス加工(又は波付形加工)と同時に不織布に同エンボス加工(又は波付形加工)を施して複合エンボス紙(又は複合波付形板紙)を形成し、該複合エンボス紙(又は波付形板紙)の不織布とは反対側の面に補強紙を貼付した構造の複合包装紙材の断面図。
【図4】Aは不織布を補強紙を介して両面エンボス紙(又は波付形板紙)の片面に直接貼り付け不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)で間接的にバックアップした構造の複合包装紙材の断面図、Bは同補強紙に通気孔を設けた例を示す複合包装紙材の断面図。
【図5】不織布を補強紙を介して両面エンボス紙(又は波付形板紙)の一方の面に貼付し、更に両面エンボス紙(又は波付形板紙)の他方の面に他の補強紙を貼付し、不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)でバックアップした構造の複合包装紙材の断面図。
【図6】図6乃至図8は不織布を複合包装紙材の両面に貼付し不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)でバックアップした構造の同包装紙材の断面図であり、図6は不織布を両面エンボス紙(又は波付形板紙)の一方の面に直接貼り付けると共に、両面エンボス紙(又は波付形板紙)の他方の面に補強紙を貼り付けた上記複合包装紙材の断面図。
【図7】両面エンボス紙(又は波付形板紙)のエンボス加工(又は波付形加工)と同時に不織布に同エンボス加工(又は波付形加工)を施して複合エンボス紙(又は複合波付形板紙)を形成し、該複合エンボス紙(又は複合波付形板紙)の不織布とは反対側の面に補強紙を貼付し、該補強紙の表面に他の不織布を貼付した構造の複合包装紙材の断面図。
【図8】不織布を補強紙を介して両面エンボス紙(又は波付形板紙)の片面に直接貼り付けると共に、他の不織布を他の補強紙を介して両面エンボス紙(又は波付形板紙)の他の片面に貼付した構造の複合包装紙材の断面図。
【図9】Aは両面エンボス紙の平面図、Bは同断面図。
【図10】波付形板紙を断面して示す斜視図。
【図11】Aはエンボス不織布の平面図、Bは同断面図。
【図12】図1乃至図8に例示する複合包装紙材を包装箱内に敷設して成る断面図。
【図13】図6乃至図8に例示する複合包装紙材で形成した、包装箱内に設置される間仕切りの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態を図1乃至図13に基づき説明する。尚、図1A、図2乃至図8は不織布1を両面エンボス紙2でバックアップした複合包装紙材と、不織布1を波付形板紙9でバックアップした複合包装紙材とに共用する。
【0028】
不織布1は繊維が粗に絡み合った紙層構造を有し、該紙層を形成する繊維間に通気可能な無数の空隙5を有し、柔触感と柔圧縮弾性を有している。
【0029】
又図9A、Bに示すように、両面エンボス紙2は一方の表面側と他方の表面側に球面形等の多数の独立突起(エンボス3)を有し、両面に加わる比較的大きな外力(衝撃)に対し両面のエンボス群が良好な衝撃吸収作用を発揮する。
【0030】
又図10に示すように、波付形板紙9は板紙に波形部10を並列して付形した構造を有し、段ボールの芯材として用いられており、緩衝材として有用である。
【0031】
<不織布を両面エンボス紙でバックアップした複合包装紙材>
図1乃至図8に示すように、該複合包装紙材は被包装物と接する面に不織布1を有し、該不織布1を両面エンボス紙2で直接的又は間接的にバックアップし、両者が協働して特有の緩衝効果を発揮する構造を有する。
【0032】
図1A,B、図2は不織布1を両面エンボス紙2の一方の面に突出している多数のエンボス3の頂部に直接的に多点付けして、不織布1を両面エンボス紙2でバックアップし、該多点付けによって、不織布1と両面エンボス紙2間に各エンボス3間において連通する網目状のエンボス間空隙4を形成する。
【0033】
不織布1は繊維間空隙5を通しての通気性を有し、該不織布1に加わる適度な圧力によりエンボス間空隙4内の空気は不織布1の繊維間空隙5を通して通気可能である。
【0034】
又は図4A,B、図5に示すように、上記不織布1は補強紙6を介して両面エンボス紙2の片面に間接的に貼り合わせる。即ち、不織布1の一面に貼り合わせた補強紙6を両面エンボス紙2の一方の面に突出している多数のエンボス3の頂部に多点付けする。
【0035】
上記多点付けによって、補強紙6と両面エンボス紙2間に各エンボス3間において連通する網目状のエンボス間空隙4を形成する。該エンボス間空隙4は上記補強紙6によって実質的に閉鎖され、エンボス間空隙4内の空気により補強紙6と不織布1を空圧支持する。
【0036】
又は図4Bに示すように、上記補強紙6には多数の通気孔7を穿孔して、エンボス間空隙4内の空気を通気孔7と不織布1の繊維間空隙5を通して通気可能とする。
【0037】
又図1は不織布1を両面エンボス紙2でバックアップし、エンボス3群で多点付けした場合を示すが、図3、図7は両面エンボス紙2のエンボス加工と同時に不織布1に同エンボス加工を施して複合エンボス紙を形成した例を示す。
【0038】
即ち、両面エンボス紙2の用紙と不織布1の用紙とを重ね合わせ、両者に同時にエンボス3加工を施して複合エンボス紙を形成した例を示す。この複合エンボス紙においては、両面エンボス紙2の全面で不織布1を面支持した構造となる。
【0039】
図2、図3、図5乃至図8に示すように、上記両面エンボス紙2の上記不織布1を配した側とは反対側の面に他の補強紙8を貼付し、外力に対し補強紙8で面圧を受け、エンボス3群で多点受圧する構造にすることができる。
【0040】
次に図6乃至図8は両面に不織布1を貼付した例を示す。図6は図2において例示した不織布1を両面エンボス紙2の一方の面に直接貼り付けると共に、両面エンボス紙2の他方の面に補強紙8を貼り付け、該補強紙8の表面に他の不織布1′を貼付した上記複合包装紙材の断面図である。
【0041】
図7は図3において例示した両面エンボス紙2のエンボス3加工と同時に不織布1に同エンボス3加工を施して複合エンボス紙を形成し、該複合エンボス紙の不織布1とは反対側の面に補強紙8を貼付し、該補強紙8の表面に他の不織布1′を貼付した構造の複合包装紙材の断面図である。
【0042】
図8は図5において例示した不織布1を補強紙6を介して両面エンボス紙2の片面に直接貼り付けると共に、他の不織布1′を他の補強紙8を介して両面エンボス紙2の他の片面に貼付した構造の複合包装紙材の断面図である。
【0043】
<不織布を波付形板紙でバックアップした複合包装紙材>
【0044】
図1乃至図8に示すように、該複合包装紙材は被包装物と接する面に不織布1を有し、該不織布1を波付形板紙9でバックアップし、両者が協働して特有の緩衝効果を発揮する構造を有する。
【0045】
図1A,C、図2等に示すように、上記不織布1は波付形板紙9の片面に直接貼り合わせる。即ち、不織布1を波付形板紙9の一方の面に並列して突出している多数の波形部10の稜線に多線付けする。
【0046】
上記多線付けによって、不織布1と波付形板紙9間に波形部間空隙11を形成する。不織布1は上記した繊維間空隙5を通し通気性を有し、波形部間空隙11内の空気は不織布1の繊維間空隙5を通して通気可能である。
【0047】
又は図4A,B、図5に示すように、上記不織布1は補強紙6を介して波付形板紙9の片面に貼り合わせる。即ち、不織布1の一面に貼り合わせた補強紙6を波付形板紙9の一方の面に並列して突出している多数の波形部10の頂部に多線付けする。
【0048】
上記多線付けによって、補強紙6と波付形板紙9間に波形部間空隙11を形成する。該波形部間空隙11は上記補強紙6によって実質的に閉鎖され、波形部間空隙11内の空気により補強紙6と不織布1を空圧支持する。
【0049】
又は図4Bに示すように、上記補強紙6に多数の通気孔7を穿孔し、波形部間空隙11内の空気を通気孔7と不織布1の繊維間空隙5を通して通気可能とする。
【0050】
図2、図3、図5に示すように、上記波付形板紙9の上記不織布1を配した側とは反対側の面に他の補強紙8を貼付し、外力に対し該補強紙8で面圧を受け、波形部10で多線受圧する構造にすることができる。
【0051】
又図1は不織布1を波付形板紙9でバックアップし、波形部10群で多線付けした場合を示すが、図3、図7は波付形板紙9の波付形加工と同時に不織布1に同波付形加工を施して複合波付形板紙を形成した例を示す。
【0052】
即ち、波付形板紙の用紙と不織布1の用紙とを重ね合わせ、両者に同時に波付形加工を施して複合波付形板紙を形成した例を示す。この複合波付形板紙においては、波付形板紙9の全面で不織布1を面支持した構造となる。
【0053】
図2、図3、図5乃至図8に示すように、上記波付形板紙9の上記不織布1を配した側とは反対側の面に他の補強紙8を貼付し、外力に対し補強紙8で面圧を受け、他方の面の波形部10群で多線受圧する構造にすることができる。
【0054】
次に図6乃至図8は両面に不織布1を貼付した例を示す。図6は図2において説明した不織布1を波付形板紙9の一方の面に直接貼り付けると共に、波付形板紙9の他方の面に補強紙8を貼り付け、該補強紙8の表面に他の不織布1′を貼付した上記複合包装紙材の断面図である。
【0055】
図7は図3において説明した波付形板紙9の波付形加工と同時に不織布1に同波付形加工を施して複合波付形板紙を形成し、該複合波付形板紙の不織布1とは反対側の面に補強紙8を貼付し、該補強紙8の表面に他の不織布1′を貼付した構造の複合包装紙材の断面図である。
【0056】
図8は図5において説明した不織布1を補強紙6を介して波付形板紙9の片面に直接貼り付けると共に、他の不織布1′を他の補強紙8を介して波付形板紙9の他の片面に貼付した構造の複合包装紙材の断面図である。
【0057】
図1、図2、図4乃至図6、図8において両面エンボス紙2(又は波付形板紙9)は通常の板紙に両面エンボス加工(又は波付形加工)を施した場合を示したが、該両面エンボス紙2(又は波付形板紙9)の紙材として不織布12を用い、図11A,Bに示すように、該不織布12に両面エンボス加工(又は波付形加工)を施した両面エンボス不織布(又は波付形不織布)12を用いることができる。
【0058】
この場合、前記フラットな不織布1を両面エンボス不織布(又は波付形不織布)12でバックアップした構造となる。又は図3、図7に示すように、前記両面エンボス不織布2を両面エンボス不織布12で面支持した構造となる。又はこの不織布12を不織布1に代えて用いることができる。
【0059】
以上述べた複合包装紙材は図12に示すように、包装箱13の内面に内装する。即ち、図1乃至図5に示す片面に不織布1を有する複合包装紙材は、この包装箱13の内装用として適している。
【0060】
他方、図6乃至図8に示す両面に不織布1を有する複合包装紙材は、包装箱13内の図13に示す間仕切り14用紙材として有用である。
【0061】
本発明を構成する不織布1,1′、両面エンボス紙2、波付形板紙9、補強紙6,8は、何れもパルプ(故紙パルプを含む)製である。
【符号の説明】
【0062】
1,1′…不織布、2…両面エンボス紙、3…エンボス、4…エンボス間空隙、5…繊維間空隙、6,8…補強紙、7…通気孔、9…波付形板紙、10…波形部、11…波形部間空隙、12…両面エンボス不織布又は波付形不織布、13…包装箱、14…間仕切り。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装物と接する面に不織布を有し、該不織布を両面エンボス紙でバックアップした構造を有することを特徴とする複合包装紙材。
【請求項2】
上記不織布を補強紙を介して両面エンボス紙でバックアップしたことを特徴とする請求項1記載の複合包装紙材。
【請求項3】
上記両面エンボス紙の上記不織布を配した側とは反対側の面に他の補強紙を貼付したことを特徴とする請求項1記載の複合包装紙材。
【請求項4】
被包装物と接する面に不織布を有し、該不織布を波付形板紙でバックアップした構造を有することを特徴とする複合包装紙材。
【請求項5】
上記不織布を補強紙を介して波付形板紙でバックアップしたことを特徴とする請求項4記載の複合包装紙材。
【請求項6】
上記波付形板紙の上記不織布を配した側とは反対側の面に他の補強紙を貼付したことを特徴とする請求項4記載の複合包装紙材。
【請求項1】
被包装物と接する面に不織布を有し、該不織布を両面エンボス紙でバックアップした構造を有することを特徴とする複合包装紙材。
【請求項2】
上記不織布を補強紙を介して両面エンボス紙でバックアップしたことを特徴とする請求項1記載の複合包装紙材。
【請求項3】
上記両面エンボス紙の上記不織布を配した側とは反対側の面に他の補強紙を貼付したことを特徴とする請求項1記載の複合包装紙材。
【請求項4】
被包装物と接する面に不織布を有し、該不織布を波付形板紙でバックアップした構造を有することを特徴とする複合包装紙材。
【請求項5】
上記不織布を補強紙を介して波付形板紙でバックアップしたことを特徴とする請求項4記載の複合包装紙材。
【請求項6】
上記波付形板紙の上記不織布を配した側とは反対側の面に他の補強紙を貼付したことを特徴とする請求項4記載の複合包装紙材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−16567(P2011−16567A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−163772(P2009−163772)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【出願人】(395016176)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【出願人】(395016176)
【Fターム(参考)】
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