複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器および方法
バッグ取付手段は、複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器のロータの中心コンパートメント内に少なくとも1つのサテライトバッグを取り付け且つこれから取り外すためのものであり、少なくとも1つのサテライトバッグの上部部分をバッグ取付手段に着脱自在に固定するための固定手段を備える上部部品と、前記サテライトバッグの下部部分を含むためのレセプタクルを備える下部部品と、上部部品を下部部品に接続し、取付手段の上部部品に固定された上部部分とレセプタクルに挿入された下部部分とを有するサテライトバッグの中間部分を露出する中間部品とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器および方法に関する。
【0002】
本発明の機器および方法は、水性成分および1つまたはそれ以上の細胞成分を備える生体液を分離するのに特に適切である。たとえば、本発明の潜在的な使用は、血漿成分と、血小板および単核球を含む第1の細胞成分と、赤血球および顆粒球を含む第2の細胞成分と、を一定容量の全血から抽出することと、使用のために準備された赤血球を抽出するために凍結融解されたグリセロール化(glycerolized)赤血球を洗浄することと、を含む。
【背景技術】
【0003】
国際特許出願公開第WO2004/018021号明細書には、一定容量の全血を、血漿成分と赤血球成分とに分離するか、または、血漿成分と赤血球成分と血小板成分とに分離するか、のいずれかのための方法および機器が記載されている。機器は、全血用の環状分離バッグと協働するように適合された遠心分離機を備え、これは、血漿成分バッグおよび赤血球成分バッグか、または、血漿成分バッグ、赤血球成分バッグおよび血小板成分バッグか、のいずれかに接続されている。遠心分離機は、
−分離バッグを回転しこれの中に含まれた全血を遠心分離するためのロータであって、分離バッグを支持するためのターンテーブルと分離バッグに接続された成分バッグを含むための中心コンパートメントとを有するロータと、
−分離バッグを圧搾し、血漿成分を分離バッグから血漿成分バッグ内に移させ、赤血球成分を赤血球成分バッグ内に移させ、場合によっては、血小板成分を血小板成分バッグ内に移させる圧搾システムと、
を含む。
【特許文献1】国際特許出願公開第WO2004/018021号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、最小時間量で、複合流体、たとえば全血を、少なくとも2つの高品質成分に分離するために、最適化された分離プロセスを実行することができる遠心分離機器を設計することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明にしたがって、複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器は、
回転軸を有するロータであって、
分離バッグに接続された少なくとも1つのサテライトバッグを含むための中心コンパートメントと、
少なくとも1つのサテライトバッグを中心コンパートメント内に取り付け且つこれから取り外すための、長手方向軸を有する着脱自在なバッグ取付手段であって、
少なくとも1つのサテライトバッグの上部部分をバッグ取付手段に着脱自在に固定するための固定手段を備える上部部品と、
少なくとも1つのサテライトバッグの下部部分を含むためのレセプタクルを備える下部部品と、
上部部品を下部部品に接続し、取付手段の上部部品に固定された上部部分とレセプタクルに挿入された下部部分とを有するサテライトバッグの中間部分を露出する中間部品と、を備えるバッグ取付手段と、
バッグ取付手段を中心コンパートメント内に挿入し且つバッグ取付手段を中心コンパートメントから除去するときに、バッグ取付手段を中心コンパートメント内にガイドするための、且つ、バッグ取付手段をロータ内の決定された位置に位置決めするための、ガイド手段と、を備えるロータを備える。
【0006】
機器およびバッグ取付手段の他の追加特徴または代替特徴は、下記の通りである。
【0007】
バッグ取付手段は、サポート手段をさらに備え、これに対して少なくとも1つのサテライトバッグが、ロータの回転中に遠心力下で押圧される。
【0008】
サポート手段は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合し、サテライトバッグの上部部分がバッグ取付手段の上部部品に固定されるときに、サテライトバッグが、上部部分よりも回転軸に近い下部部分を有するように、設計されている。
【0009】
取付手段の上部、中間および下部の部品は、バッグ取付手段の長手方向軸に面する内側側部を有する連続壁を備え、サポート手段は連続壁の一部を含む。
【0010】
連続壁の内側側部の部分は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときに、回転軸に対して傾斜する表面を有する。
【0011】
連続壁の部分の内側側部とバッグ取付手段の長手方向軸との間の距離は、バッグ取付手段の上部部品からバッグ取付手段の下部部品へ減少し、バッグ取付手段の長手方向軸は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときに、回転軸に実質的に平行である。
【0012】
連続壁の内側側部の部分は、バッグ取付手段の長手方向軸に平行な軸を有する円錐の錐台によって画成され、バッグ取付手段の長手方向軸は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときに、回転軸に実質的に平行である。
【0013】
取付手段の下部部品は、連続壁に接続された湾曲した壁を備え、湾曲した壁とバッグ取付手段の長手方向軸との間の距離は、バッグ取付手段のもっとも低い端へ向けて減少し、サポート手段は湾曲した壁の一部を含む。
【0014】
連続壁は、実質的にガター状形状を有する。
【0015】
ガイド手段は、バッグ取付手段を中心コンパートメントに、これに接続されたサテライトバッグが回転軸を含む平面の一方の側部に実質的に位置するように、位置決めするように、設計されている。
【0016】
バッグ取付手段の長手方向軸は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときに、回転軸に実質的に一致し、レセプタクルは長手方向軸にもっとも近い内側壁を有し、これは、長手方向軸に対する内側壁の間の距離が、長手方向軸から、バッグ取付手段に固定されたサテライトバッグの上部入口/出口が位置するバッグ取付手段の点への距離よりも短いように形状づけられている。
【0017】
固定手段は、
細長い本体と、
サテライトバッグの上部部品の2つの穴の間の距離に対応する距離で細長い本体に接続された2つのペグ状部材と、
バッグホルダのペグ状部材に係合したサテライトバッグがこれから脱出するのを防止するために、ペグ状部材の端にそれぞれ接続された2つの保持要素と、を備えるバッグホルダと協働するように、設計されている。
【0018】
バッグ取付手段の上部部品は壁を備え、固定手段は壁に2つの係止窪みを備え、この中で、バッグホルダのペグ状部材の端が、保持要素によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる。
【0019】
バッグ取付手段の上部部品は壁を備え、固定手段は壁に2つの開口部を備え、この中で、バッグホルダのペグ状部材の端が、保持要素によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる。
【0020】
バッグ取付手段の上部部品の壁は、固定手段に係合するために壁へ向けて押されるときに、バッグホルダのペグ状部材をガイドするために、それぞれ、壁の2つの側方向側部から固定手段へ延出する2つのガイドを備える。
【0021】
バッグ取付手段の上部部品は、サテライトバッグの上部部品に包埋された少なくとも1本のチューブの端を収容するための窪みを有する壁を備える。
【0022】
バッグ取付手段の上部部品は、リップを内向きに突出する上部縁を有する壁を備え、これの下にチューブのループがくっつくことができる。
【0023】
バッグ取付手段は、バッグ取付手段をロータへ、バッグ取付手段が中心コンパートメントに部分的に係合する位置に、着脱自在に固定するためのラッチ手段をさらに備える。
【0024】
ラッチ手段は、バッグ取付手段をロータへ、取付手段の少なくとも中間部品および上部部品が中心コンパートメントの開口より上に突出するバッグ取り付け/取り外し位置に、固定するように、設計されている。
【0025】
バッグ取付手段は、より大きな規則的な断面を有し、ガイド手段は、バッグ取付手段のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である断面を有する。
【0026】
バッグ取付手段は、回転軸に実質的に平行である長手方向軸を有するクレードルを備え、クレードルは、長手方向軸に面する内側凹表面を有するガター状壁を備え、凹表面は、凹表面内で上部部分によってガター状壁の上部部品に固定されたサテライトバッグが上部部分よりも長手方向軸に近い底部分を有するように、長手方向に対して傾斜する。
【0027】
ガター状壁の内側凹表面は、略円錐台である。
【0028】
クレードルは、ガター状壁に固定されたサテライトバッグの下部部分を囲繞する閉鎖壁を形成するように、ガター状壁の下部部品に接続された含有壁(containing wall)をさらに備える。
【0029】
長手方向軸に対する含有壁の間の距離は、長手方向軸から、バッグ取付手段に固定されたサテライトバッグの上部入口/出口が位置するガター状壁の点への距離よりも短い。
【0030】
クレードルは、サテライトバッグの下部部分を受け取るためのレセプタクルを形成するように、ガター状壁および含有壁に接続された底壁をさらに備え、レセプタクルは、ガター状壁の長さよりも短い深さを有する。
【0031】
底壁は、回転軸に向けて配向された凹面を有する湾曲した部分を備える。
【0032】
ガイド手段は、バッグ取付手段の長手方向軸が回転軸に実質的に平行であるように、バッグ取付手段を中心コンパートメント内に位置決めするように、設計されている。
【0033】
機器は、サテライトバッグを分離バッグに接続する移送チューブ内の流体の流れを阻止するかまたは可能にするために、少なくとも2つのピンチ弁部材をさらに備え、各ピンチ弁部材は、チューブの一部が係合することができるピンチジョーを含む頭部を備え、少なくとも2つのピンチ弁部材はロータに装着され、そのため、これの頭部は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときには、バッグ取付手段の上部部品に対向して、周囲に且つ中心コンパートメントの開口のレベルより上に突出する。
【0034】
機器は、ピンチ弁部材のピンチジョーに係合したチューブを、決定された方向に沿って中心コンパートメント内にガイドするためのガイド要素をさらに備える。
【0035】
機器は、ピンチ弁部材のピンチジョーに係合したチューブを、中心コンパートメントの内側周囲に実質的に従う経路に沿ってガイドするためのガイド要素をさらに備える。
【0036】
ガイド手段は、ロータの中心コンパートメント内に嵌る容器を備える。
【0037】
バッグ取付手段は、より大きな規則的な断面を有し、容器は、バッグ取付手段のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である内側断面を有する壁を備える。
【0038】
容器は、これの上部部品に接続された環状フランジを備える。
【0039】
機器は、サテライトバッグを分離バッグに接続する移送チューブ内の流体の流れを阻止するかまたは可能にするために、少なくとも2つのピンチ弁部材をさらに備え、各ピンチ弁部材は、チューブの一部が係合することができるピンチジョーを含む頭部を備え、少なくとも2つのピンチ弁部材はロータに装着され、そのため、これの頭部は、周囲に且つ中心コンパートメントの開口のレベルより上に突出し、容器のフランジは開口部を備え、これを通ってピンチ弁部材の頭部が延出することができる。
【0040】
ガイド手段は、ピンチ弁部材の頭部用の開口部を部分的に囲繞し且つピンチ弁部材に係合したチューブを決定された方向に容器内にガイドするためのゲートを画成するガイド要素をさらに備える。
【0041】
ガイド手段は、ピンチ弁部材に係合したチューブを、容器の内側周囲に実質的に従う経路に沿ってガイドするためのガイド要素をさらに備える。
【0042】
本発明の他の特徴および利点は、下記の説明および添付の図面から明らかになり、これらは例示的であるとのみ、みなされるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
明瞭化のために、本発明は、2つの特定の使用に関して記載され、すなわち、全血を3つの成分に分離することと、凍結融解されたグリセロール化赤血球を洗浄することとである。しかし、これらの特定の使用は、例としてのみと理解すべきである。
【0044】
図1は、全血を、本質的に血漿を備えている血漿成分と、本質的に単核球および血小板を備えている第1の血球成分と、本質的に赤血球を備えている第2の血球成分と、に分離するように適合されたバッグのセットの例を示す。このバッグセットは、可撓性のある分離バッグ1と、これに接続された3つの可撓性のあるサテライトバッグ2、3、4と、を備える。分離バッグ1は、実質的に円形の外側縁6と内側円形縁7とを有する環状分離チャンバ5を備える。分離チャンバ5の外側円形縁6および内側円形縁7は、実質的に同心である。分離バッグ1は、環状チャンバ5の内側縁7に接続されているセミフレキシブルディスク形状接続要素9をさらに備える。ディスク形状接続要素9は、これの中に包埋された分配チャネル10を備え、これは、通路11を通って環状チャンバ5に連通する。分配チャネル10は、実質的に円の弧に沿って延出する。ディスク形状接続要素9は、分離バッグ1を遠心分離機のロータに固定するために一連の穴12を備える。
【0045】
第1のサテライトバッグ2は、2つの目的を有し、血液収集バッグ2として且つ単核球/血小板成分バッグとして連続して使用される。第1のサテライトバッグは、当初、分離プロセス前に供血者から一定容量の全血(通常、約450ml)を受け取り、分離プロセス中に単核球/血小板成分を受け取るように意図されている。第1のサテライトバッグ2は、平らであり実質的に矩形であり、バッグをかけるための穴13を有する2つの補強イヤを上部隅に備える。これは、クランプ15が嵌められた第1の移送チューブ14によって、分離バッグ1に接続されている。第1の移送チューブ14は、第1のサテライトバッグ2の上部縁に接続された第1の端と、分配チャネル10の第1の端に接続された第2の端と、を有する。第1のサテライトバッグ2は、一定容量の抗凝固剤溶液(典型的に、約450mlの供血用には、約63mlのクエン酸リン酸デキストロースの溶液)を含む。第1のサテライトバッグ2内から取り外すことができるプラグ16(たとえば、いわゆる「壊れやすいピン」)が、第1の移送チューブ14を通る液体の流れを阻止し、抗凝固剤溶液が第1のサテライトバッグ2から分離バッグ1内に流れるのを防止する。
【0046】
収集チューブ17は、一方の端で第1のサテライトバッグ2の上部縁に接続され、他方の端に、シース18によって保護された針を備える。第1のサテライトバッグ2内から取り外すことができる壊れやすいピン19は、収集チューブ17の下流端をふさぎ、抗凝固剤溶液が第1のサテライトバッグ2から収集チューブ17を通って流れるのを防止する。
【0047】
第2のサテライトバッグ3は、血漿成分を受け取るように意図されている。これは、平らであり実質的に矩形であり、バッグをかけるための穴13を有する2つの補強イヤを上部隅に備える。これは、第2の移送チューブ20によって分離バッグ1に接続されている。第2の移送チューブ20は、クランプ15が嵌められており、第2のサテライトバッグ3の上部縁に接続された第1の端と、分配チャネル10の第2の端に接続された第2の端と、を有する。
【0048】
第3のサテライトバッグ4は、赤血球成分を受け取るように意図されている。これは、平らであり実質的に矩形であり、バッグをかけるために穴13を有する2つの補強イヤをこれの上部隅に備える。これは、第3の移送チューブ21によって分離バッグ1に接続されている。第3の移送チューブ21は、第3のサテライトバッグ4の上部縁に接続された第1の端と、分配チャネル10に接続された第2の端と、を有し、分配チャネル10と分離チャンバ5との間の通路11に面するようにする。これは、白血球除去フィルタ22の入口および出口にそれぞれ接続された2つのセグメントを備える。分離バッグ1に接続されたチューブセグメントには、クランプ15が嵌められている。フィルタ22は、たとえば、ポール・コーポレーション(Pall Corporation)が製造したタイプRC2Dのフィルタであってもよい。そのようなフィルタは、ディスク形状のケーシングを備え、これに、半径方向の入口ポートおよび出口ポートが、直径対向で、接続されている。第3のサテライトバッグ4は、赤血球用に一定容量の保存溶液を含む。第3のサテライトバッグ4内から取り外すことができるプラグ23(たとえば、いわゆる「壊れやすいピン」)が、第3の移送チューブ21を通る液体の流れを阻止し、保存溶液が第3のサテライトバッグ4から分離バッグ1内に流れるのを防止する。
【0049】
分離バッグ1の変形例は、下記を含んでもよい。
【0050】
−偏心である外側円形縁6および/または内側円形縁7を有する分離チャンバ5、
−内側縁7から外側縁6へ延出する半径方向壁を備える分離チャンバ5であって、そのため、環状ではなく、C字形であるチャンバ5、
−内側縁および外側縁を含むいずれの形状を有する(分離バッグが遠心分離機のロータに装着されるときには、内側縁は、外側縁よりも、遠心分離機のロータの軸に近い)分離チャンバ5、たとえば、2つの側方向半径方向縁によって境界を定められた環の一部の形状または矩形形状の分離チャンバ5。この変形例では、すべてのサテライトバッグは、分離バッグの内側縁に接続されてもよい。
【0051】
また、分離バッグ1は、遠心分離機のロータの平らなサポート表面かまたは円錐台サポート表面かのいずれかに嵌るように形状づけることができる。
【0052】
図2は、凍結融解されたグリセロール化赤血球の洗浄に適合されたバッグのセットの例を示す。このバッグセットは、分離バッグ1と、3つのサテライトバッグ2、3、4と、を備える。
【0053】
分離バッグ1は、分離チャンバ5が、分離チャンバ5の内容物を第3のサテライトバッグ4内に排出するのを助けるために外側縁6から外向きに突出する漏斗状拡張部8を備えるという事実を除いて、図1に示された分離バッグと同一である。
【0054】
第1のサテライトバッグ2は、一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球(たとえば、300ml)を含む。これは、分離バッグ1に予め接続されていないことを除いて、図1に示された第1のサテライトバッグ2と同一である。これは、遠心分離機で処理する直前に、無菌接続プロセスを通して、第1の移送チューブ14に接続される。
【0055】
第2のサテライトバッグ3は、一定容量の洗浄溶液(たとえば、300mlの一定容量のグリセロール化赤血球には、700ml)を含む。中から取り外すことができるプラグ25(たとえば、いわゆる「壊れやすいピン」)が、第3の移送チューブ20を通る液体の流れを阻止し、血液洗浄溶液が第2のサテライトバッグ3から分離バッグ1内に流れるのを防止する。
【0056】
第3のサテライトバッグ4は、洗浄された赤血球を受け取るように意図されている。これは、図1に示された第3のサテライトバッグ4と同一である。第3のサテライトバッグ4を分離バッグ1に接続する第3の移送チューブ21には、白血球除去フィルタが嵌められていない。
【0057】
図1および2に示された第1および第2のバッグセットのバッグおよびチューブは、すべて、血液および血液成分に接触するのに適切な可撓性のあるプラスチック材料から作られている。
【0058】
図3および4は、一定容量の複合液体を遠心分離によって分離するための機器の実施形態を示す。機器は、図1および2に示された分離バッグのいずれかのセットを受け取るように適合された遠心分離機と、分離された成分をサテライトバッグ内に移させるための成分移送手段と、を備える。
【0059】
遠心分離機は、軸受アセンブリ30によって支持されるロータを備え、ロータが垂直中心軸31を中心にして回転するのを可能にする。ロータは、
−円筒形ロータシャフト32、33と、
−サテライトバッグを含むための中心円筒形容器34であって、上部端でロータシャフト32、33に接続されている中心円筒形容器34と、
−少なくとも1つのサテライトバッグを中心コンパートメント34内の決定された位置に支持するためのサポート部材87(図3および4には示されていない)と、
−分離バッグを支持するための円形ターンテーブル35であって、上部端でコンパートメント34に接続されており、ロータシャフト31、32の中心軸、コンパートメント34およびターンテーブル35が回転軸31に一致するターンテーブル35と、を備える。
【0060】
ロータシャフトは、第1の上部部分32と第2の下部部分33とを備える。シャフトの上部部分32は、一部が、軸受アセンブリ30を通って延出する。プーリー36が、シャフトの上部部分32の下部端に接続されている。
【0061】
遠心分離機は、プーリー36の溝に係合したベルト41によってロータに連結されたモータ40をさらに備え、中心垂直軸31を中心にしてロータを回転するようにする。
【0062】
分離機器は、第1、第2および第3のピンチ弁部材42、43、44をさらに備え、これらは、可撓性のあるプラスチックチューブを通る液体の流れを選択的に阻止するかまたは可能にするために、且つ、プラスチックチューブを選択的に封止し切断するために、ロータに装着されている。各ピンチ弁部材42、43、44は、細長い円筒形本体と、静止上部ジョーおよび開位置と閉位置との間を動くことができる下部ジョーによって画成される溝を有する頭部と、を備え、溝は、下部ジョーが開位置にあるときに、図1および2に示されたバッグセットの移送チューブ14、20、21の1本が中に滑り係合することができるように、寸法づけられている。細長い本体は、下部ジョーを動かすための機構を含み、これは、プラスチックチューブを封止し切断するのに必要なエネルギを供給する高周波ジェネレータに接続されている。ピンチ弁部材42、43、44は、中心コンパートメント34の周囲に装着されており、そのため、これらの長手方向軸はロータの中心軸31に平行であり、頭部は、コンパートメント34のへりより上に突出する。分離バッグ1がターンテーブル35に装着されたときに、分離バッグ1およびこれに接続された移送チューブ14、20に対するピンチ弁部材42、43、44の位置は、図1および2に点線で示されている。電力は、ロータシャフトの下部部分33のまわりに装着されているスリップリングアレイ45を通って、ピンチ弁部材42、43、44に供給される。
【0063】
ターンテーブル35は、上部のより小さな縁がコンパートメント34のへりに接続されている中心円錐台部分46と、円錐台部分46の下部のより大きな縁に接続された環状の平らな部分47と、環状部分47の外側周囲から上方に突出する外側円筒形フランジ48と、を備える。ターンテーブル35は、開位置と閉位置との間を旋回するように、ヒンジによってフランジ48に固定されているアーチ形の円形蓋49をさらに備える。蓋49には、ロック51が嵌められ、これによって、閉位置で封鎖されることができる。蓋49は、上部部分に大きなカットアウトを備え、これが、ロータの中心コンパートメント34へのアクセスを与える。蓋49は、環状内側表面を備え、これは、蓋49が閉位置にあるときには、ターンテーブル38の円錐台部分46および環状の平らな部分47とともに、実質的に平行四辺形の形状を有する半径方向断面を有する円錐台環状コンパートメント53を画成するように形状づけられている。円錐台環状コンパートメント53、後に「分離コンパートメント」は、図1および2に示された分離バッグ1を含むように意図されている。
【0064】
成分移送手段は、分離コンパートメント53内の分離バッグを圧搾し分離された成分をサテライトバッグ内に移させるための圧搾システムを備える。圧搾システムは、ターンテーブル35の円錐台部分46および環状の平らな部分47をライニングにするように形状づけられている可撓性のある環状ダイヤフラム54を備え、これに対して、より小さな円形縁およびより大きな円形縁に沿って固定されている。圧搾システムは、ロータを通ってロータシャフトの下部部分33の下部端からターンテーブル35へ延出するダクト37を経由して、可撓性のあるダイヤフラム54とターンテーブル35との間に画成された膨張可能な油圧チャンバ55に油圧液体をポンプ注入出するための油圧ポンプステーション60をさらに備える。ポンプステーション60は、回転式流体カップリング38を経由してロータダクト37に流体的に接続された油圧シリンダ62内を動くことができるピストン61を有するピストンポンプを備える。ピストン61は、ピストンロッドに連結された親ねじ64を動かすステッピングモータ63によって作動される。油圧シリンダ62は、油圧シリンダ62、ロータダクト37および膨張可能な油圧チャンバ55を含む油圧回路内に油圧液体を導入するかまたはこれから油圧液体を回収するかを選択的に可能にするための、弁66によって制御されたアクセスを有する油圧液体溜65にも接続される。圧力ゲージ67は、中の油圧を測定するために油圧回路に接続されている。
【0065】
分離機器は、機器が作動しているときに分離バッグ内で発生する分離プロセスの特徴を検出するために、3つのセンサ56、57、58をさらに備える。3つのセンサ56、57、58は、ロータの回転軸から異なる距離で蓋49に包埋されており、第1のセンサ56は回転軸にもっとも遠く、第3のセンサ58は回転軸にもっとも近く、第2のセンサ57は中間位置を占める。蓋49が閉じているときには、3つのセンサ56、57、58は、図1および2に示されるように分離バッグ1に面する。第1のセンサ56(後に「バッグセンサ」)は、分離チャンバ5上に位置決めされるように、内側縁6から分離チャンバの幅の約3分の1で蓋49に包埋され、これは、分離チャンバ5と分配チャネル10との間の通路11に対してずれている。バッグセンサ56は、分離チャンバ5に液体が存在するかしないかを検出することができ、且つ、液体内の赤血球を検出することができる。第2のセンサ57(後に「ベイセンサ」)は、分離チャンバ5と分配チャネル10との間の通路11上に位置決めされるように、蓋49に包埋される。ベイセンサ57は、分離チャンバ5から3つのサテライトバッグ2、3、4内に流れるいずれの成分の経路にある。ベイセンサ57は、分配チャネル10に液体が存在するかしないかを検出することができ、且つ、液体内の赤血球を検出することができる。第3のセンサ58(後に「チャネルセンサ」)は、分配チャネル10上に位置決めされるように、蓋49に包埋される。チャネルセンサ58は、分離チャンバ5から第2のサテライトバッグ3内に流れるいずれの成分の経路にある。チャネルセンサ58は、分配チャネル10に液体が存在するかしないかを検出することができ、且つ、液体内の赤血球を検出することができる。各センサ56、57、58は、赤外線LEDおよびフォトデテクタを含むフォトセルを備えることができる。電力は、スリップリングアレイ45を通って、センサ56、57、58に供給される。
【0066】
分離機器は、制御ユニット(マイクロプロセッサ)と、様々な分離プロトコルに関する且つそのような分離プロトコルにしたがった機器の操作に関する情報およびプログラムされた指令をマイクロプロセッサに提供するメモリユニットと、を含むコントローラ70をさらに備える。特に、マイクロプロセッサは、分離プロセスの様々な段階中にロータが回転すべき遠心分離スピード(単/複)に関連する情報、および、分離された成分が分離バッグ1からサテライトバッグ2、3、4内に移されるべき様々な移送流量に関連する情報を受け取るようにプログラムされている。様々な移送流量に関連する情報は、たとえば、油圧回路の油圧液体流量として、または、油圧ポンプステーション60のステッピングモータ63の回転スピードとして、表すことができる。マイクロプロセッサは、直接にまたはメモリを通して、圧力ゲージ67からおよびフォトセル56、57、58から、情報を受け取るように、且つ、選択された分離プロトコルに沿って分離機器を操作させるように、遠心分離機モータ40、ステッピングモータ63、および、ピンチ弁部材42、43、44を制御するように、さらにプログラムされている。
【0067】
ロータは、サテライトバッグ、移送チューブおよび白血球除去フィルタを受け取るために、且つ、決定された位置にバッグを保持するために、中心コンパートメント34内に嵌るロータライナーと、ロータライナー内に嵌るバッグローダー(またはバッグクレードル)と、をさらに備える。図5〜8は、ロータライナー79およびバッグクレードル87の第1の実施形態を示す。バッグクレードル87の機能の1つは、少なくとも1つのサテライトバッグをロータの中心コンパートメント34内に取り付け、これから取り外すためのバッグ取付手段として作用することである。ロータライナー79の機能の1つは、バッグクレードル87が中心コンパートメント34内に挿入されこれから除去されるときにバッグクレードル87を中心コンパートメント34内にガイドするための、且つ、ロータ内の決定された位置にバッグクレードル87を位置決めするための、ガイド手段として作用することである。
【0068】
ロータライナー79は、底壁80および側方向壁81を有する容器120と、側方向壁81の上部へりのわずかに下で容器120に接続されているフランジ82と、を備える。
【0069】
側方向壁81は、上向きにフレア状である円錐の錐台によって実質的に画成され、これは、円錐の錐台の軸に平行に延出する平らな平面によって交差される。側方向壁81は、したがって、円錐の錐台のセクターである第1の部分を有し、平らであり平行四辺形の形状を有する第2の部分に接続されている。側方向壁81の第1の部分を部分的に画成する円錐の錐台の軸(これは、ロータライナー79の長手方向軸も形成する)は、ロータの回転軸31に一致する。円錐の錐台の角度は、約3度である。これは、より開くこともできる。しかし、角度が大きくなればなるほど、サテライトバッグを保管するためのロータライナー79内部の利用可能な空間は小さくなる。
【0070】
側方向壁81の上部へりは、これの円周の約3分の2上に内向きに曲げられ、狭い円形リップ84を形成するようにし、これの下にチューブのループがくっつくことができる。リップ84は、ロータライナー79の長手方向軸に実質的に垂直である平面に延出する。
【0071】
フランジ82は環状であり、約85度の角度で下向きにフレア状である円錐の錐台の形状を有する。円に配列された一連の丸みを帯びたピン83が、フランジ82から上向きに突出する。ピン83のサイズおよび場所は、分離バッグ1のセミフレキシブルディスク形状接続要素9の穴12のサイズおよび場所に対応する。ピン83は、分離バッグ1をロータに位置決めするのを助け、ロータが回転しているときに分離バッグ1がロータに対して動くのを防止する。ロータライナー79の側方向壁81の平らな部分に沿って、フランジ82は、隣接する平らな壁に部分的に進入する3つの整列配置された円筒形開口部85を備える。ロータライナー79がロータの中心コンパートメント34に完全に挿入されるときには、3つのピンチ弁部材42、43、44が開口部85を通って延出し、そのため、ピンチ弁部材の頭部は、フランジ82より上に突出する。幾分複雑な幾何学形状の3つのガイド要素126、128、129は、フランジ82の内側周囲に沿って突出し、3つの開口部85を部分的に囲繞し、3つの狭いゲート86の境界を定め、これによって、ピンチ弁部材42、43、44に係合したチューブが、決定された方向に沿って中心コンパートメント34内にガイドされることができる。
【0072】
ロータライナー79は、ロータが選択されたスピードで回転するときにサテライトバッグの内容物がサテライトバッグに接続された分離バッグ内に完全に移されるようなやり方で、液体でいっぱいの少なくとも1つのサテライトバッグを支持し且つこれを保持するために、サポート部材をさらに備える。サポート部材は、中に受け取られたサテライトバッグが、移送チューブが接続されている上部部分よりもロータの回転軸により近い下部部分を有するように、設計されている。
【0073】
サポート部材は、一般に、ロータの回転軸31に対して傾斜している壁の一部を備える。上部部分によって傾斜した壁の上部部分に固定されたサテライトバッグは、ロータの回転中に遠心力によって傾斜した壁に対して押圧され、そのため、サテライトバッグの下部部分は、上部部分よりも回転の軸により近い。
【0074】
図5〜8に表された実施形態において、サポート部材は、少なくとも1つのサテライトバッグ2、3、4を中心コンパートメント34内に取り付け且つこれから取り外すためにクレードルまたはバッグローダー87を備える。バッグローダー87は、ロータライナー79の着脱自在な部品を形成し、一般に、
少なくとも1つのサテライトバッグの上部部分をバッグ取付手段に脱自在に固定するための固定手段を備える上部部品と、
少なくとも1つのサテライトバッグの下部部分を含むためのレセプタクルを備える下部部品と、
上部部品を下部部品に接続し、取付手段の上部部品に固定された上部部品とレセプタクルに挿入された下部部品とを有するサテライトバッグの中間部分を露出する中間部品と、を備える。
【0075】
より詳細には、クレードル87は、ロータライナー79の高さ上に延出する第1の外側のガター状の壁88と、クレードルの底部からロータライナー79の8番目の約3分の1上に延出する第2の内側のガター状の壁89と、を有する。内側および外側の壁88、89は、側方向縁に沿って接続されており、そのため、内側壁89の凹面は、外側壁88の凹面に面する。第1の外側壁88は、ロータライナー79の側方向壁81の第1の部分を形成する円錐台壁のセクターのサブセクターである。クレードル87は、外側壁88の内側表面を画成する円錐の錐台の中心軸に一致する長手方向軸を有する。上述のように、円錐のこの円錐台の角度は、約3度である。クレードル87がロータの中心コンパートメント34に完全に挿入されるときには、クレードル87の長手方向軸は、ロータの回転軸31に一致する。第2の内側壁89は、クレードル87の長手方向軸に平行な長手方向軸を有する円筒のセクターである。2つの壁88、89の寸法およびこれらの間の距離は、クレードル87の長手方向軸に対する内側壁89のいずれの点の間の距離が、外側壁88に固定されたサテライトバッグの入口/出口が位置する外側壁88の点(窪み94、95)への長手方向からの距離よりも短いように、選択される。これは、クレードルに取り付けられたサテライトバッグが、遠心力下で、サテライトバッグの全内容物をこれに取り付けられた分離バッグへ移すことができるロータの区域に閉じ込められるのを確実にするのを助ける。クレードル87は、第2の内側壁89(円筒のセクター)の下部へりに接続されており長手方向軸に垂直な平らな部分90を有する底壁と、平らな底部分90からクレードル87の高さの約5分の1で、第1の外側壁88(円錐の錐台のセクター)の中央長手方向軸に位置する点へ平らな部分90から上昇する湾曲したオジーヴ形部分91と、をさらに備える。幾何学的な点から、クレードル87の底の第2の部分91は、円錐の錐台と垂直軸を有する円筒との交差から生じる。第2の内側壁89、第2の内側壁89に接続されている第1の外側壁88の下部部分、および、これに接続された底壁90、91は、クレードル87に取り付けられたサテライトバッグの下部部分用のレセプタクル96を形成する。このレセプタクルは、サテライトバッグの下部部分がロータライナー79の内側表面と相互作用するのを防止することによって、クレードル87がロータの中心コンパートメント34内に挿入するのを容易にする。
【0076】
クレードル87は、これの上部部品に、下記に述べられるバッグホルダ100の相補係止要素の端を着脱自在に受け取りこれを係止するために、内側表面で開口する2つの側方向窪み92を含む固定手段をさらに備える。狭いさねの形態のガイド93が、バッグホルダ100を適所に設定するのを助けるために、各窪み92の底からクレードル87の側方向縁へ向けて延出する。2つの係止窪み92の間で、クレードル87は、サテライトバッグの上部部分に包埋された移送チューブの端を収容するために2つの他の窪み94、95を備える。
【0077】
図8に示されるように、クレードル87の変形例は、不均一な厚さを有する第1の外側側方向壁88を備え、壁88の外側側部は円筒形であり、壁88の内側側部は円錐台である。バッグに傾斜サポートを提供して遠心力下で内容物を外向きに移すのを可能にするのは、この内側表面である。
【0078】
ロータライナー79の着脱自在な部品として、クレードル87は、遠心力下で、これに固定されたバッグの内容物をロータの周囲へ移すのを可能にする以外に、第2の機能を果たす。上述のように、この第2の機能は、取付機能であり、これは、特に、自由に使える2つのクレードルを有するオペレータが、第1のバッグのセットを支持する第1のクレードルが遠心分離機で回転しているときに、第2のバッグのセットを第2のクレードルに設置し、且つ、第1のバッグのセットの内容物が処理された後に第1のクレードルが除去されるや否や、第2のクレードルを遠心分離機に取り付けることを可能にする。クレードル87の内側壁89が有用であるのは、この第2の機能に対してである。第1に、内側壁89は対向する外側壁88よりも実質的に小さいため、サテライトバッグの下部部分がクレードル87の底区域(レセプタクル96)内に容易に挿入され配列されるのを可能にする。これはまた、サテライトバッグ、移送チューブおよび場合によっては白血球除去フィルタが、クレードル87内に容易に側方向に配列されるのも可能にする。バッグホルダ100のペグ108、109が外側壁88の上部部品の窪み92内に容易に側方向に係合されるのを可能にする(これらすべての操作は、第2の内側壁89が第1の外側壁88と同一の高さであった場合には、より困難である)。第2に、サテライトバッグのセットがバッグホルダ100によってクレードル87に固定されるときには、バッグの下部部品は、クレードル87の外側壁88、内側壁89および底壁90、91によって画成されたレセプタクル96に含まれており、そのため、サテライトバッグのロータライナー89内への取り付けは直線であり、ロータライナー87の内側をこするサテライトバッグによって邪魔をすることはできない。
【0079】
図9および10に示されたバッグホルダ100は、2つの主要機能を有する。第1に、図1および2に表されたバッグセットの製造および輸送中に使用されてバッグを一緒に組み立てるのを助け、これらを、殺菌および輸送中に互いに対して固定された位置に保ち、そのため、移送チューブは大きなループを形成し、捩れない。第2に、バッグホルダ100は、操作および遠心分離中にサテライトバッグ2、3、4をクレードル87の決定された位置に固定するために使用される。
【0080】
バッグホルダ100は、細長い平らな本体101を備え、その中間に、平らなU字形の取扱付属物102が接続され、バッグホルダ100がクレードル87に装着されるときに上向きに突出するようにする。細長い平らな本体101は、側部AおよびBの両方に2つの平行なガター状ガイド103、104が嵌められ、これらは、細長い平らな本体101の長手方向軸に垂直であり、細長い平らな本体101の中心部分に延出し、実質的に、それぞれ、U字形の取扱付属物102の側方向縁に整列配置する。バッグホルダ100がクレードル87に固定されるときには、細長い平らな本体101は実質的に垂直であり、ガター状ガイド103、104はロータの回転軸31に実質的に平行である。ガター状ガイド103、104は、移送チューブ14、20、21の一部または針シース18が中に滑り係合することができるように、寸法づけられている。
【0081】
バッグホルダ100は、少なくとも1つのサテライトバッグ2、3、4をクレードル87に吊るすために細長い平らな本体101に接続された第1の組のペグ107、108の形態の吊るし手段をさらに備える。ペグ107、108は、細長い平らな本体101の側部Aから垂直に延出する。2つのペグ107、108の間の距離は、サテライトバッグ2、3、4のイヤの穴13の間の距離と実質的に同一である。ペグ107、108の断面は、穴13に実質的に嵌る。
【0082】
ペグ107、108は、バッグホルダ100をクレードル87に固定するためにも使用される。この目的のために、2つのペグ107、108の間の距離は、クレードル87の上部部品の2つの係止窪み92、93の間の距離と実質的に同一である。また、各ペグ107、108の先端には、係止要素109、110が嵌められており、これらは、クレードル87の係止窪み92、93内に着脱自在に係止することができる。各係止要素109、110は、丸みを帯びた端を有するプレートから構成され、これは、対応するペグ107、108に垂直に接続されている。
【0083】
バッグホルダ100は、分離バッグ1を、および、場合によってはサテライトバッグ2、3、4を、これへ解放可能に固定するために細長い平らな本体101に接続された第2の組のペグ111、112をさらに備える。ペグ111、112は、ペグ107、108と同一の軸に沿って細長い平らな本体101の側部Bから垂直に延出する。ペグ111、112の先端には、ペグに係合されたサテライトバッグがバッグアセンブリの遠心分離中にこれから脱出するのを防止するために、保持要素113、144が嵌められている。全体的に、第2の組のペグ111、112は、ペグの長さを除いては、第1の組のペグ107、108と同一であり、第1の組が第2の組よりも長い。
【0084】
クレードル87がロータライナー79の残りの部品に組み立てられるときにペグに係合した生成物バッグ2、3、4がロータの中心コンパートメント34の決定された位置を占めることは、細長い平らな本体101および第1および第2の組のペグ106、107、111、112のそれぞれの配列から生じる。さらに、ロータが回転を開始するときには、第1の組のペグ106、107によってクレードル87に装着された液体でいっぱいのサテライトバッグが、遠心力によってクレードル87の円錐台壁88および丸みを帯びた底部品91にくっつき、そのため、バッグの上部部品は、バッグの下部部品よりも、ロータの回転軸31からさらに遠く離れる。この配置のおかげで、サテライトバッグを分離バッグに接続する移送チューブが開き回転スピードが十分に高いときには、当初サテライトバッグに含まれていた液体は、完全に分離バッグ内に排出する。
【0085】
図11〜15は、ロータライナー79およびバッグクレードル87の第2の実施形態を示し、それらは、図5〜7に示された第1の実施形態にものと実質的に同一の機能を果たすが、構造的な変形およびさらなる特徴を備える。
【0086】
ロータライナー79は、同一の曲率を有さない円筒形壁121、122の2つのセクションを含む容器120を備える。ロータライナーは、長手方向軸を有し、これに対して、円筒形壁121、122の2つのセクションの中心軸は平行である。2つの細長い壁123が、これの側方向縁によって、円筒形壁121、122のセクションを接続する。言い換えると、容器120は、より大きな直径の円の第1の円弧とより小さな直径の円の第2の円弧とを備える複合断面を有し、円の2つの円弧は、互いに面する凹面を有し、2本の実質的な直線によって両端で一緒に接続されている。容器120の壁は、ロータライナー79がロータの中心コンパートメント34に係合するときに、ロータの回転軸31に実質的に平行である。
【0087】
ロータライナー79は、フランジ82が下向きにフレア状になるように、容器120の上部へりに接続されている円錐台フランジ82を備える。より小さな曲率の湾曲した壁121に隣接するフランジ82のセクションは、3つの円筒形開口部85を備え、これらの中心軸は同一平面上にあり、容器120の長手方向軸に対して平行である。ロータライナー79が中心コンパートメント34に完全に挿入されるときには、3つのピンチ弁部材42、43、44は、3つの開口部85を通って延出し、それぞれの溝を露出するようにフランジ82より上に突出し、移送チューブ14、15、20が中に容易に挿入されるのを可能にする。
【0088】
ロータライナー79は、より小さな曲率の湾曲した壁121に隣接するフランジ82のセクションの内側周囲に沿って突出する幾分複雑な幾何学形状の6つのガイド要素125〜130をさらに備える。3つの開口部85(すなわち、ピンチ弁部材42、43、44)を部分的に囲繞するガイド要素125〜130の主要目的は、ピンチ弁部材42、43、44とクレードル87の上部部品に取り付けられたサテライトバッグの頂部との間で容器120の内側表面にほぼ従って、大きな曲がりを形成するように、移送チューブ14、20、21を中心コンパートメント34内に配向することである。ロータが回転するときに移送チューブおよびこれの内容物が実質的に均一な遠心力を受けることは、この配列から生じ、これは、ロータの回転中に移送チューブを通る液体の最適な流れを容易にする。
【0089】
第1のガイド要素125は、湾曲したガイド壁を備え、これは、容器120の周囲の一部に沿って、フランジ82より上に、第1のピンチ弁部材42用の開口部85とより小さな曲率の湾曲した壁121の第1の端との間に、延出する。言い換えると、ガイド壁125の一方の端は、ロータライナー79に係合したバッグクレードル87に当接し、他方の端は、円筒形開口部125の内側表面に隣接し、これを通って第1のピンチ弁部材42が延出する。
【0090】
第2のガイド要素126は、第1のピンチ弁部材42用の開口部85および第2のピンチ弁部材43用の開口部85を部分的に囲繞する。第1および第2のガイド要素125、126は、これらの間に、ロータライナー79の長手方向軸に平行なスロットを画成し、これを通って、第1のピンチ弁部材42に係合した移送チューブ14が延出することができ、ロータライナー79の内側表面に向けて方向づけられている。
【0091】
第3のガイド要素127は、ロータライナー79内部で、ガイド要素125の一部に平行に延出するガイド壁を備える。第1および第3のガイド要素125、127は、互いの間に溝を画成し、この中で、第1のピンチ弁部材42に係合した移送チューブ14を、ロータライナー79の内側表面に従うように挿入することができる。
【0092】
第4のガイド要素128は、第2のピンチ弁部材43用の開口部85および第3のピンチ弁部材44用の開口部85を部分的に囲繞する。第2および第4のガイド要素126、128は、これらの間に、ロータライナー79の長手方向軸に平行なスロットを画成し、これを通って、第2のピンチ弁部材43に係合した移送チューブ21が延出することができ、ロータライナー79の内側表面に向けて方向づけられている。
【0093】
第5のガイド要素129は、第3のピンチ弁部材44用の開口部85を部分的に囲繞し、容器120のより小さな曲率の湾曲した壁121の第2の端へ延出する。第4および第5のガイド要素128、129は、これらの間に、ロータライナー79の長手方向軸に平行なスロットを画成し、これを通って、第3のピンチ弁部材44に係合した移送チューブ20が延出することができ、ロータライナー79の内側表面に向けて方向づけられている。
【0094】
第6のガイド要素130は、ロータライナー79内部により近くに、第3のガイド要素の一部(ガイド壁127)に平行に延出するガイド壁を備える。第3および第6のガイド要素127、130は、これらの間に溝を画成し、その中で、第2のピンチ弁部材43に係合した移送チューブ21および第3のピンチ弁部材44に係合した移送チューブ20は、ロータライナー79の内側表面に向けて収束するように係合することができる。
【0095】
バッグクレードルまたはローダー87はロータライナー79内に嵌り、その中で、ロータライナー79の長手方向軸に平行な方向に沿って自由に動くことができる。容器120は、断面が一定であり、クレードル87用のガイド要素を形成し、これのより大きな断面は、ロータライナー79の内側断面に実質的に対応する。クレードル87は、バッグクレードルがロータライナー79によってライニングされたロータの中心コンパートメント34に完全に係合するときに、ロータの回転軸31に一致する長手方向軸を有する。
【0096】
クレードル87は、ロータライナー79の深さに実質的に対応する高さを有する第1のガター状の外側壁88を備える。U字形のへり140が第1の壁88の頂部に接続され、これは、リップ84を内向きに突出させ、これの下に移送チューブのループがくっつくことができる。図15から明らかであるように、第1の壁88は、円筒形である外側表面と、小さな上部円筒形部分を除いて円錐台である内側表面と、を有する。内側円錐台表面は、クレードル87の長手方向軸に一致する中心軸を有し、これは、今度は、バッグクレードルがロータライナー79によってライニングされたロータの中心コンパートメント34に完全に係合するときに、ロータの回転軸31に一致する。内側円錐台表面は、したがって、バッグクレードル87がロータの中心コンパートメント34に完全に係合するときには、ロータの回転軸31に対して傾斜する。
【0097】
第1の壁88の高さの約4分の1である高さを有する第2のガター状の壁89を備える。第2の壁89は、第1の壁88の下部部品に接続され、それぞれの凹面は互いに面し、閉鎖壁を形成するようにする。2つの壁88、89の寸法およびこれらの間の距離は、クレードル87の長手方向軸に対する内側壁89のいずれの点の間の距離が、外側壁88に固定されたサテライトバッグの入口/出口が位置する外側壁88の点(窪み94、95)に対する長手方向軸からの距離よりも短いように、選択される。
【0098】
サテライトバッグの下部部分および場合によってはフィルタを含むためのレセプタクル96を形成するように、第1および第2の壁88、89の両方に接続された平らな底壁90を備える。
【0099】
クレードル87はまた、サテライトバッグのスタックの上部部品を第1のガター状壁88の内部に且つ上部部品に固定するための手段をさらに備える。これらの固定手段は、2つの長円の穴92(係止手段)を備え、その中に、バッグホルダ100用のペグ107、108が係合することができる。長円の穴92の長さは、ペグ107、108に接続された、丸みを帯びたプレート109、110(相補係止手段)の長さよりも少し短い。丸みを帯びたプレート109、110は、わずかに可撓性があり、したがって、長円の穴92を通って強制されることができ、バッグホルダ100をクレードル87に固定するようにする。分離プロセスの完了後に、バッグホルダは、単に、クレードル87の外側から長円プレート109、110を押圧することによって、クレードル87から係合解除することができる。
【0100】
係止手段(長円の穴92)の間で、クレードル87の外側ガター状壁88は、これの内側側部に、サテライトバッグの上部部品に包埋された1本または2本のチューブの端を収容するためにU字形の窪み94を備える。
【0101】
クレードル87はまた、ラッチ手段も備え、これによって、サテライトバッグ取り付け/取り外し位置でロータライナー79に係止されることができ、その中で、クレードル87の底部品を形成するレセプタクル96は、フランジ82より下にあり、クレードル87の残りの部品はフランジ82より上にある。
【0102】
ラッチ手段は、細長いアームまたはラッチ150を備え、これの上部端は、ピボット151によって、クレードル87の外側壁88の外側側部にヒンジ留めされ、壁88の中央長手方向軸に平行に延出するようにする。ラッチは、ラッチ150が、外側壁88にもっとも近い第1の内向き位置と、外側壁88からもっとも遠い第2の外向き位置と、の間を動くことができるように寸法づけられているハウジング152に入れられる。ラッチ150は、押し下げられていないときに第2の位置へ戻るように、ばね付勢されている。ハウジング152は、ラッチ150の波形外側部分154を露出するウインドウ153を備え、これは、ラッチ150を押すのを可能にし、これを第2の位置から第1の位置内に動かすことを可能にする。ラッチ150は、下部端で外向きに突出する係止ステップ155を備える。
【0103】
ラッチ手段はまた、ラッチ150およびこれのハウジング152を収容しラッチ150をわずかに押し下げて維持するように寸法づけられた、ロータライナー89のより大きな曲率の壁122に接続された細長い平らなU字形ケーシング156も備える。
【0104】
ケーシング156はまた、ロータライナー79の中心長手方向軸に平行な方向に沿ってロータライナー79内をクレードル87が動くのをガイドするのを助ける。ラッチ手段はまた、フランジ82のレベルで、クレードル87の壁122内に窪みまたはキャッチ157も備え、これは、ラッチ150のステップ155よりもわずかに大きく、そのため、ステップ155は、係止ステップ155がキャッチ157に面する点へクレードル87が上げられるときに、キャッチ157内にスナップ嵌めする。
【0105】
クレードル87がロータライナー89の上部部品に係止されるときには、バッグホルダ100によって一緒に保持されたサテライトバッグのスタックをこれに固定するかまたはこれから除去するためにクレードル87にアクセスすることが容易である。所望により、クレードル87はクレードル87を上げている間に単にラッチ150を押し下げることによってロータライナー79から除去することができるため、このバッグ取り付け/取り外し操作はまた、分離機器の外部で実行することができる。
【0106】
上述のロータの変形例は下記の通りである。すなわち、
−クレードルまたはバッグローダー87のガター状壁88の断面は、図面に示された実施形態では、半円断面を有し、サテライトバッグを部分的に囲繞するように適合されたいずれの凹形状を有することができる。たとえば、U字形または楕円のセクターでありうる。
【0107】
ロータの回転軸31に対して傾斜しサテライトバッグ用のサポート部材の一部を形成する壁88の部分は、中心コンパートメント34の壁と一体的でありうる。
【0108】
ロータライナー79は、ロータの一体部品でありえ、または、ロータの中心コンパートメント34内に嵌る着脱自在なライナーでありうる。
【0109】
クレードル87は、ロータライナー79の着脱自在な部品である代わりに、ロータライナー79の残りと一体でありうる。
【0110】
ロータが回転するときに液体でいっぱいのサテライトバッグが遠心力によって押圧されるクレードル87の(または、変形例として、中心コンパートメント34の)内側表面は、実質的に平らでありえ、ロータの回転軸に対して傾斜することができ、ロータが回転するときにサテライトバッグの完全排出を可能にする。
【0111】
クレードル87(または、中心コンパートメント34が傾斜壁を含むべきものである場合には、中心コンパートメント34)には、上部部品から内向きに突出する2つの間隔をおいて離れたペグまたはフックを嵌めることができる。これらの代替のペグまたはフックを使用して、バッグホルダ100を使用する代わりに、サテライトバッグをロータ内に吊るす。
【0112】
3つの血液成分、すなわち、本質的に血漿を備えている血漿成分と、本質的に単核球および血小板を備えている第1の血球成分と、本質的に赤血球を備えている第2の血球成分と、を準備することを目的とする第1の分離プロトコルの例が、下記に説明される。この第1の分離プロトコルは、チャネルセンサ58の使用を必要としない。第1の分離プロトコルに沿った分離機器の操作は、下記の通りである。
【0113】
第1段階(第1のプロトコル):サテライトバッグが一定容量の全血を含む、図1に示されたようなバッグセットが、遠心分離機のロータの適所に設定される(図3、4に示されるように)。
【0114】
第1段階の開始時に、図1のバッグセットの第1のサテライトバッグ2は、一定容量の抗凝固処理全血(通常、約500ml)を含む。収集チューブ17は、封止され、切断されている。サテライトバッグ2、3、4を分離バッグ1に接続する移送チューブ14、20、21のクランプ15は、閉じている。第1のサテライトバッグ2と分離バッグ1との間の連通を阻止する壊れやすいピン16が壊され、第3のサテライトバッグ4と分離バッグ1との間の連通を阻止する壊れやすいピン23も同様である。第1のサテライトバッグ2および第3のサテライトバッグ4は、バッグホルダ100の第1の組のペグ107、108に係合し(図9、10に示されるように)、第1のサテライトバッグ2は、最初に係合されている。第2のサテライトバッグ3は、第2の組のペグ111、112に係合している。バッグホルダ100は、クレードル87に装着され(図6〜8、および、12〜15に示されるように)、この結果として、第1のサテライトバッグ2はクレードル87の内側表面に隣接する。クレードル87は、遠心分離機の中心コンパートメント34内に挿入され、この中で、ロータライナー79によってガイドされている。次いで、サテライトバッグ2、3、4は、実質的に、ロータの回転軸31を含む平面の一方の側部に位置する。収集バッグ1は、ターンテーブル35に置かれ、ロータライナー79のフランジ82のピン83は、分離バッグ1のディスク形状接続要素9の穴12に係合している。第1のサテライトバッグ2を分離バッグ1に接続する第1の移送チューブ14は第1のピンチ弁部材42に係合し、第2のサテライトバッグ3を分離バッグ1に接続する第2の移送チューブ20は第3のピンチ弁部材44に係合し、第3のサテライトバッグ4を分離バッグ1に接続する第3の移送チューブ21は第2のピンチ弁部材43に係合する。サテライトバッグ2、3、4を分離バッグ1に接続する移送チューブ14、20、21のクランプ15は、開いている。ロータの蓋49は、閉じている。
【0115】
第2段階(第1のプロトコル):第2のサテライトバッグ3に含まれた抗凝固処理全血が分離バッグ1に移される。
【0116】
第2段階の開始時に、第1のピンチ弁部材42は開き、第2および第3ののピンチ弁部材43、44は閉じている。ロータは遠心分離機モータ40によって動くように設定され、これの回転スピードは徐々に増加し、ついには、
遠心力下で、第1のサテライトバッグ2の内容物を分離バッグ1に移させるのに十分に高いように、
より短い時間期間ですべての移送を起こさせるに十分に高いように、
一方、同時に、
第1のサテライトバッグ2内の圧力が、超えれば溶血が発生する決定された圧力閾値を実質的に超えさせないほど十分に低いように、
分離バッグ1に入る血液の流れに、溶血を発生させる剪断力を生成させないほど十分に低いように、
選択される第1の遠心分離スピード(たとえば、約1500RPM)に到達する。
【0117】
サテライトバッグ2内で超えれば溶血が発生する圧力閾値は約10PSIであり、そのような圧力閾値に到達せず且つ分離バッグに入る血液の流れの剪断力が溶血を発生させない最大回転スピードは、約1800RPMであると決定された。約1500RPMの回転スピードで、約500mlの抗凝固処理全血をサテライトバッグ2から分離バッグ1に移すのに、約1分かかる。
【0118】
バッグセル56が、遠心分離プロセスの開始後所定の時間期間内に赤血球を検出しない場合には、制御ユニット70がロータを停止させ、警告を発せさせる。これは、特に、壊れやすいピン16が壊れていない場合にまたは第1の移送チューブ14のクランプ15が開いていない場合に、発生する可能性がある。
【0119】
第3段階(第1のプロトコル):分離チャンバ内の血液が、所望のレベルへ沈殿する。
【0120】
この段階の開始時に、ピンチ弁部材42、43、44は、閉じている。ロータは、分離バッグ1に当初移された血液のヘマトクリットが何であれ、血液が、所定の期間の最後で中に、外側環状赤血球層のヘマトクリットが約90であり内側環状血漿層が実質的に細胞を含まない点へ沈殿するように選択される所定の時間期間の間(たとえば、約220秒)、第2の高い遠心分離スピード(たとえば、約3200RPM)で回転される。より詳細には、この沈殿段階の結果で、分離バッグ1は4つの層、すなわち、主に血漿を備える第1の内側層と、主に血小板を備える第2の中間層と、主に単核球(リンパ球および単球)を備える第3の中間層と、主に赤血球(顆粒球が赤血球のもっとも内側の層に包埋されたままである)を備える第4の外側層と、を呈する。
【0121】
第4段階(第1のプロトコル):血漿成分は、第1のサテライトバッグ2内に移される。
【0122】
この段階の開始時に、ピンチ弁部材42、43、44は、閉じている。ロータは、沈殿段階と同一の高い遠心分離スピードで回転される。所定の沈殿期間の終了前に発生する可能性があるバッグセンサ56が赤血球を検出するのを停止した後の所定の時間期間後に、第2のサテライトバッグ3へのアクセスを制御する第3のピンチ弁部材44は開き、ポンプステーション60は、一定の流量(たとえば、約220ml/分)で油圧液体を油圧チャンバ55内にポンプ注入するように、作動される。膨張する油圧チャンバ55は分離バッグ1を圧搾し、血漿を第2のサテライトバッグ3内に移させる。ベイセンサ57による赤血球の検出に続いて所定の時間期間が経過した後に、ポンプステーション60は停止され、第3のピンチ弁部材44は閉じられる。少量の血漿(たとえば、約5ml)が、分離バッグ1に残っている。
【0123】
血漿成分の移送流量(これは直接、油圧流体の流量に関する)は、血漿成分を血小板で汚染するのを避けるように血小板層を乱すことなく、できるだけ高く選択される。
【0124】
第5段階(第1のプロトコル):血小板/単核球成分が、第1のサテライトバッグ2内に移される。
【0125】
第5段階は、第3のピンチ弁部材44が第4段階の最後で閉じられるとすぐに開始することができる。この第5段階の開始時に、ピンチ弁部材42、43、44は閉じている。ロータは、先のものと同一の高い遠心分離スピードで回転される。第1のサテライトバッグ2へのアクセスを制御する第1のピンチ弁部材42は開き、ポンプステーション60は、一定の流量(たとえば、約140ml/分)で油圧液体を油圧チャンバ55内にポンプ注入するように作動される。膨張する油圧チャンバ55は分離バッグ1を圧搾し、血漿の残余容量、血小板、リンパ球、単球および少量の赤血球を備える血小板/単核球成分を第1のサテライトバッグ2内に移させる。所定容量が第1のサテライトバッグ2内に移された後に、これもまた、所与の油圧液体流量用に所定の時間量が経過した後に、ポンプステーション60は停止され、第1のピンチ弁部材42は閉じられる。血小板/単核球成分のこの所定容量は、部分的に、第4段階の最後における分離バッグ1内の血漿の残余量に依存する。たとえば、分離バッグ1内の血漿の残余量がベイセンサ57によって決定されるときには、血小板/単核球成分の所定容量は、約10〜15mlの間で設定することができ、約5mlの血漿および約5mlの赤血球を含む。
【0126】
第6段階(第1のプロトコル):第3のサテライトバッグ3に含まれた赤血球用の保存溶液が、分離バッグ1内に移される。
【0127】
第6段階は、第3のピンチ弁部材42が第5段階の最後で閉じられるとすぐに開始することができる。この第5段階の開始時に、ピンチ弁部材42、43、44は閉じている。ロータは、先のものと同一の高い遠心分離スピードで回転される。第3のサテライトバッグ4へのアクセスを制御する第2のピンチ弁部材43は開き、第3のサテライトバッグ3に含まれた保存溶液が、遠心力下で、フィルタ22を通って、第3のサテライトバッグ3から分離バッグ1内に流れるのを可能にする。第2のピンチ弁部材43を開いた後に所定の時間量が経過した後に、ロータは急にブレーキをかけられ、そのため、回転スピードが急激に第3の減少したスピード(たとえば、1500RPM)へ減少し、分離バッグに含まれた赤血球を保存溶液に浮遊させ、これの粘度を低下させるようにする。
【0128】
第7段階(第1のプロトコル):赤血球成分が、第3のサテライトバッグ4内に移される。
【0129】
第7段階は、ロータが第3の回転スピードで回転した後に所定の時間期間が経過した後に、開始することができる。この段階の開始時に、第3のサテライトバッグ4へのアクセスを制御する第2のピンチ弁部材43は開き、ピンチ弁部材42、44は閉じている。ロータは第3の回転スピードで回転する。ポンプステーション60は、第1の流量で油圧液体を油圧チャンバ55内にポンプ注入するように作動され、その後、分離バッグ1を圧搾して、赤血球成分を、フィルタ22を通って、第3のサテライトバッグ4内に移させる。赤血球成分の第1の移送流量(これは、油圧流体の流量に直接関係する)は、赤血球を損傷(溶血)せずにできるだけ高くなるように選択される。圧力ゲージ67によって測定された油圧流体の圧力が第1の高い圧力閾値に到達するときには、油圧流体の流量は、第1の流量から第2の高い流量へ減少する。圧力ゲージ67によって測定された油圧流体の圧力が第2の圧力閾値に到達するときには、油圧流体の流量は、第2の流量から第3の流量へさらに減少する。赤血球成分の第2および第3の移送流量は、赤血球成分の最大部分が第3のサテライトバッグ4内に移されるように、選択される。白血球(顆粒球および残余の単球およびリンパ球)がフィルタ22によって捉えられ、そのため、第3のサテライトバッグ4内の究極濃縮赤血球成分は、実質的に白血球がない。
【0130】
第8段階(第1のプロトコル):遠心分離プロセスが終了する。
【0131】
油圧流体の圧力が第2の圧力閾値に到達した後に所定の時間期間(たとえば、約30秒)が経過した後に、ロータの回転スピードは、ロータが停止するまで減少し、ポンプステーション60は、油圧チャンバ55が空になるまで高い流量(たとえば、約800ml/分)で油圧液体を油圧チャンバ55からポンプ注出するように作動され、3つのピンチ弁部材42、43、44は、チューブ14、20、21を封止し切断するように作動される。
【0132】
第1のプロトコルの変形例は下記の通りである。
【0133】
使用されるバッグセットが、第3のサテライトバッグおよび白血球除去フィルタを備えない。血漿成分が第2のサテライトバッグ3内に移されているときには、分離バッグ1に残っているすべての血球(血小板、白血球および赤血球)は、第1のサテライトバッグ2内に移される。
【0134】
一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球を洗浄することを目的とする第2の分離プロトコルの例が、下記に説明される。この第2の分離プロトコルは、第2のピンチ弁部材43の使用またはチャネルセンサ58の使用を必要としない。第2の分離プロトコルに沿った分離機器の操作は、下記の通りである。
【0135】
第1段階(第2のプロトコル):サテライトバッグが一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球を含む、図2に示されたようなバッグセットが、遠心分離機のロータの適所に設定される(図3、4に示されるように)。
【0136】
第1段階の開始時に、一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球を含む第1のサテライトバッグ2は、第1の移送チューブ14によって分離バッグ1に接続されている。一定容量の洗浄液を含む第2のサテライトバッグ3および第1のサテライトバッグ2が、バッグホルダ100の第1の組のペグ107、108に係合し(図9および10に示されるように)、第2のサテライトバッグ3が最初に係合している。第3のサテライトバッグ4は、第2の組のペグ111、112に係合する。バッグホルダ100は、クレードル87に装着され(図6〜8、および、12〜15に示されるように)、その結果として、第1のサテライトバッグ2がクレードル87の内側表面に隣接する。クレードル87は、遠心分離機の中心コンパートメント34内に挿入され、その中で、ロータライナー79によってガイドされている。次いで、サテライトバッグ2、3、4は、実質的に、ロータの回転軸31を含む平面の一方の端に位置する。収集バッグ1は、ターンテーブル35に置かれ、ロータライナー79のフランジ82のピン83は、分離バッグ1のディスク形状接続要素9の穴12に係合している。第1のサテライトバッグ2を分離バッグ1に接続する第1の移送チューブ14は第1のピンチ弁部材42に係合し、第2のサテライトバッグ3を分離バッグ1に接続する第2の移送チューブ20は第3のピンチ弁部材44に係合する。第2の移送チューブ20のクランプ15は、開いている。第1のサテライトバッグ2と分離バッグ1との間の連通を阻止する壊れやすいピン16が壊され、第2のサテライトバッグ3と分離バッグ1との間の連通を阻止する壊れやすいピン25も同様であり、そのため、2つのサテライトバッグ2、3と分離バッグ1との間に連通が確立される。ロータの蓋49は、閉じている。
【0137】
第2段階(第2のプロトコル):第1のサテライトバッグ2に含まれた一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球が、分離バッグ1内に移される。
【0138】
この段階は、第1のプロトコルの第2段階と実質的に同一である。この段階の最後に、洗浄溶液を含む第2のサテライトバッグ3が、遠心力によってクレードル87の内側表面にくっつくことができる。
【0139】
第3段階(第2のプロトコル):凍結融解されたグリセロール化赤血球が、所望のレベルへ沈殿する。
【0140】
この段階は、第1のプロトコルの第3段階と実質的に同一である。この沈殿段階の結果で、分離バッグ1は、2つの層、すなわち、主に上清(本質的にグリセロール)を備える第1の内側層と、赤血球を備える第2の外側層と、を呈する。
【0141】
第4段階(第2のプロトコル):グリセロールが、第1のサテライトバッグ2内に移される。
【0142】
当初は一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球を含んでいた第1のサテライトバッグ2内にグリセロールが移されることを除き、この段階は第1のプロトコルの第4段階と実質的に同一である。
【0143】
第5段階(第2のプロトコル):第1の容量の洗浄液が第2のサテライトバッグ3から分離バッグ1内に移される。
【0144】
この段階の開始時に、第1および第3のピンチ弁部材42、44は、閉じている。遠心分離機は、沈殿段階中と同一の高遠心分離スピードで回転する。第3のピンチ弁部材44は、遠心力下で、第1の容量の洗浄液を分離バッグ1内に移するのを可能にするように、所定の時間量の間、開いている。たとえば、第3のピンチ弁部材は、洗浄液の容量の半分を移すのにかかるのと同じくらい長く、開いている。あるいは、第3のピンチ弁部材は、バッグセンサ56が分離バッグ1の液体を検出するまで、開いている。
【0145】
第6段階(第2のプロトコル):赤血球は、第1の容量の洗浄液に浮遊している。
【0146】
この段階の開始時に、第1および第3のピンチ弁部材42、44は、閉じている。ロータは急にブレーキをかけられ、そのため、回転スピードが急激に第2の減少したスピードへ減少し、分離バッグに含まれた赤血球を洗浄液に浮遊させるようにする。
【0147】
第2のプロトコルの次の段階は、実質的に、段階3、4、5、6、3、4を繰り返す。第1の容量の洗浄液に浮遊した赤血球は、遠心分離によって分離され、上清(洗浄液およびグリセロール)は、油圧ステーション60によって第1のサテライトバッグ2に移され、第2の容量の洗浄液(たとえば、初期容量の第2の残りの半分)が、遠心力下で、分離バッグ1内に移され、赤血球は第2の容量の洗浄液に浮遊し、再度、遠心分離によって分離され、上清は、油圧ステーション60によって第1のサテライトバッグ内2に移される。次いで、分離バッグ1に残っているのは、洗浄された赤血球である。
【0148】
第7段階(第2のプロトコル):遠心分離プロセスが終了する。
【0149】
ロータの回転スピードは、ロータが停止するまで減少し、ポンプステーション60は、油圧チャンバ55が空になるまで高い流量(たとえば、約800ml/分)で油圧液体を油圧チャンバ55からポンプ注出するように作動され、第1および第3のピンチ弁部材42、44は、第1および第2のチューブ14および20を封止し切断するように作動される。洗浄された赤血球は、分離バッグ1に残る。
【0150】
第8段階(第2のプロトコル):洗浄された血球は、第3のサテライトバッグ4に移される。
【0151】
ロータの蓋49は開けられ、第3のサテライトバッグ4に接続された分離バッグ1は、ロータから除去される。第3の移送チューブ21上のクランプ15は開けられる。第3のサテライトバッグ4とこれに接続された第3の移送チューブ21との間の連通を阻止する壊れやすいピン23は壊される。第3のサテライトバッグ4に含まれる保存溶液は、重力によって分離バッグ内に流れることができ、その中で、洗浄された赤血球と混合される。分離バッグ1の内容物は、次いで、重力によって第3のサテライトバッグ4内に流れることができる。第3の移送チューブ21は、封止され、切断される。
【0152】
本願に述べられた機器および方法に対して様々な修正を行うことができることは、当業者には明らかである。したがって、本発明は、明細書に検討された主題に限定されないことを理解すべきである。むしろ、本発明は、修正例および変形例をカバーするように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0153】
【図1】分離機器に協働するための第1のセットの分離および収集バッグの概略図である。
【図2】分離機器に協働するための第2のセットの分離および収集バッグの概略図である。
【図3】分離機器の実施形態の、直径面に沿った部分的に断面の、概略図である。
【図4】図3の分離機器のロータの、直径面に沿った、断面図である。
【図5】図4のロータ内に嵌るロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの第1の実施形態の斜視図である。
【図6】図4のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの斜視図であり、バッグクレードルは部分的に引き抜かれて示されている。
【図7】図6のバッグクレードルの斜視図である。
【図8】垂直面に沿った、図7のバッグクレードルの変形例の断面図である。
【図9】図6〜8のバッグクレードルに嵌るバッグホルダの斜視図である。
【図10】図6〜8のバッグクレードルに嵌るバッグホルダの斜視図である。
【図11】ロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの第2の実施形態が嵌められたロータの上面図である。
【図12】図11のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの斜視図であり、バッグクレードルは部分的に引き抜かれて示されている。
【図13】図11のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの斜視図であり、バッグクレードルは部分的に引き抜かれて示されている。
【図14】図11のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの斜視図であり、バッグクレードルは部分的に引き抜かれて示されている。
【図15】図11のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの上部部品の詳細の斜視図の断面である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器および方法に関する。
【0002】
本発明の機器および方法は、水性成分および1つまたはそれ以上の細胞成分を備える生体液を分離するのに特に適切である。たとえば、本発明の潜在的な使用は、血漿成分と、血小板および単核球を含む第1の細胞成分と、赤血球および顆粒球を含む第2の細胞成分と、を一定容量の全血から抽出することと、使用のために準備された赤血球を抽出するために凍結融解されたグリセロール化(glycerolized)赤血球を洗浄することと、を含む。
【背景技術】
【0003】
国際特許出願公開第WO2004/018021号明細書には、一定容量の全血を、血漿成分と赤血球成分とに分離するか、または、血漿成分と赤血球成分と血小板成分とに分離するか、のいずれかのための方法および機器が記載されている。機器は、全血用の環状分離バッグと協働するように適合された遠心分離機を備え、これは、血漿成分バッグおよび赤血球成分バッグか、または、血漿成分バッグ、赤血球成分バッグおよび血小板成分バッグか、のいずれかに接続されている。遠心分離機は、
−分離バッグを回転しこれの中に含まれた全血を遠心分離するためのロータであって、分離バッグを支持するためのターンテーブルと分離バッグに接続された成分バッグを含むための中心コンパートメントとを有するロータと、
−分離バッグを圧搾し、血漿成分を分離バッグから血漿成分バッグ内に移させ、赤血球成分を赤血球成分バッグ内に移させ、場合によっては、血小板成分を血小板成分バッグ内に移させる圧搾システムと、
を含む。
【特許文献1】国際特許出願公開第WO2004/018021号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、最小時間量で、複合流体、たとえば全血を、少なくとも2つの高品質成分に分離するために、最適化された分離プロセスを実行することができる遠心分離機器を設計することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明にしたがって、複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器は、
回転軸を有するロータであって、
分離バッグに接続された少なくとも1つのサテライトバッグを含むための中心コンパートメントと、
少なくとも1つのサテライトバッグを中心コンパートメント内に取り付け且つこれから取り外すための、長手方向軸を有する着脱自在なバッグ取付手段であって、
少なくとも1つのサテライトバッグの上部部分をバッグ取付手段に着脱自在に固定するための固定手段を備える上部部品と、
少なくとも1つのサテライトバッグの下部部分を含むためのレセプタクルを備える下部部品と、
上部部品を下部部品に接続し、取付手段の上部部品に固定された上部部分とレセプタクルに挿入された下部部分とを有するサテライトバッグの中間部分を露出する中間部品と、を備えるバッグ取付手段と、
バッグ取付手段を中心コンパートメント内に挿入し且つバッグ取付手段を中心コンパートメントから除去するときに、バッグ取付手段を中心コンパートメント内にガイドするための、且つ、バッグ取付手段をロータ内の決定された位置に位置決めするための、ガイド手段と、を備えるロータを備える。
【0006】
機器およびバッグ取付手段の他の追加特徴または代替特徴は、下記の通りである。
【0007】
バッグ取付手段は、サポート手段をさらに備え、これに対して少なくとも1つのサテライトバッグが、ロータの回転中に遠心力下で押圧される。
【0008】
サポート手段は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合し、サテライトバッグの上部部分がバッグ取付手段の上部部品に固定されるときに、サテライトバッグが、上部部分よりも回転軸に近い下部部分を有するように、設計されている。
【0009】
取付手段の上部、中間および下部の部品は、バッグ取付手段の長手方向軸に面する内側側部を有する連続壁を備え、サポート手段は連続壁の一部を含む。
【0010】
連続壁の内側側部の部分は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときに、回転軸に対して傾斜する表面を有する。
【0011】
連続壁の部分の内側側部とバッグ取付手段の長手方向軸との間の距離は、バッグ取付手段の上部部品からバッグ取付手段の下部部品へ減少し、バッグ取付手段の長手方向軸は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときに、回転軸に実質的に平行である。
【0012】
連続壁の内側側部の部分は、バッグ取付手段の長手方向軸に平行な軸を有する円錐の錐台によって画成され、バッグ取付手段の長手方向軸は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときに、回転軸に実質的に平行である。
【0013】
取付手段の下部部品は、連続壁に接続された湾曲した壁を備え、湾曲した壁とバッグ取付手段の長手方向軸との間の距離は、バッグ取付手段のもっとも低い端へ向けて減少し、サポート手段は湾曲した壁の一部を含む。
【0014】
連続壁は、実質的にガター状形状を有する。
【0015】
ガイド手段は、バッグ取付手段を中心コンパートメントに、これに接続されたサテライトバッグが回転軸を含む平面の一方の側部に実質的に位置するように、位置決めするように、設計されている。
【0016】
バッグ取付手段の長手方向軸は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときに、回転軸に実質的に一致し、レセプタクルは長手方向軸にもっとも近い内側壁を有し、これは、長手方向軸に対する内側壁の間の距離が、長手方向軸から、バッグ取付手段に固定されたサテライトバッグの上部入口/出口が位置するバッグ取付手段の点への距離よりも短いように形状づけられている。
【0017】
固定手段は、
細長い本体と、
サテライトバッグの上部部品の2つの穴の間の距離に対応する距離で細長い本体に接続された2つのペグ状部材と、
バッグホルダのペグ状部材に係合したサテライトバッグがこれから脱出するのを防止するために、ペグ状部材の端にそれぞれ接続された2つの保持要素と、を備えるバッグホルダと協働するように、設計されている。
【0018】
バッグ取付手段の上部部品は壁を備え、固定手段は壁に2つの係止窪みを備え、この中で、バッグホルダのペグ状部材の端が、保持要素によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる。
【0019】
バッグ取付手段の上部部品は壁を備え、固定手段は壁に2つの開口部を備え、この中で、バッグホルダのペグ状部材の端が、保持要素によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる。
【0020】
バッグ取付手段の上部部品の壁は、固定手段に係合するために壁へ向けて押されるときに、バッグホルダのペグ状部材をガイドするために、それぞれ、壁の2つの側方向側部から固定手段へ延出する2つのガイドを備える。
【0021】
バッグ取付手段の上部部品は、サテライトバッグの上部部品に包埋された少なくとも1本のチューブの端を収容するための窪みを有する壁を備える。
【0022】
バッグ取付手段の上部部品は、リップを内向きに突出する上部縁を有する壁を備え、これの下にチューブのループがくっつくことができる。
【0023】
バッグ取付手段は、バッグ取付手段をロータへ、バッグ取付手段が中心コンパートメントに部分的に係合する位置に、着脱自在に固定するためのラッチ手段をさらに備える。
【0024】
ラッチ手段は、バッグ取付手段をロータへ、取付手段の少なくとも中間部品および上部部品が中心コンパートメントの開口より上に突出するバッグ取り付け/取り外し位置に、固定するように、設計されている。
【0025】
バッグ取付手段は、より大きな規則的な断面を有し、ガイド手段は、バッグ取付手段のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である断面を有する。
【0026】
バッグ取付手段は、回転軸に実質的に平行である長手方向軸を有するクレードルを備え、クレードルは、長手方向軸に面する内側凹表面を有するガター状壁を備え、凹表面は、凹表面内で上部部分によってガター状壁の上部部品に固定されたサテライトバッグが上部部分よりも長手方向軸に近い底部分を有するように、長手方向に対して傾斜する。
【0027】
ガター状壁の内側凹表面は、略円錐台である。
【0028】
クレードルは、ガター状壁に固定されたサテライトバッグの下部部分を囲繞する閉鎖壁を形成するように、ガター状壁の下部部品に接続された含有壁(containing wall)をさらに備える。
【0029】
長手方向軸に対する含有壁の間の距離は、長手方向軸から、バッグ取付手段に固定されたサテライトバッグの上部入口/出口が位置するガター状壁の点への距離よりも短い。
【0030】
クレードルは、サテライトバッグの下部部分を受け取るためのレセプタクルを形成するように、ガター状壁および含有壁に接続された底壁をさらに備え、レセプタクルは、ガター状壁の長さよりも短い深さを有する。
【0031】
底壁は、回転軸に向けて配向された凹面を有する湾曲した部分を備える。
【0032】
ガイド手段は、バッグ取付手段の長手方向軸が回転軸に実質的に平行であるように、バッグ取付手段を中心コンパートメント内に位置決めするように、設計されている。
【0033】
機器は、サテライトバッグを分離バッグに接続する移送チューブ内の流体の流れを阻止するかまたは可能にするために、少なくとも2つのピンチ弁部材をさらに備え、各ピンチ弁部材は、チューブの一部が係合することができるピンチジョーを含む頭部を備え、少なくとも2つのピンチ弁部材はロータに装着され、そのため、これの頭部は、バッグ取付手段が中心コンパートメントに係合するときには、バッグ取付手段の上部部品に対向して、周囲に且つ中心コンパートメントの開口のレベルより上に突出する。
【0034】
機器は、ピンチ弁部材のピンチジョーに係合したチューブを、決定された方向に沿って中心コンパートメント内にガイドするためのガイド要素をさらに備える。
【0035】
機器は、ピンチ弁部材のピンチジョーに係合したチューブを、中心コンパートメントの内側周囲に実質的に従う経路に沿ってガイドするためのガイド要素をさらに備える。
【0036】
ガイド手段は、ロータの中心コンパートメント内に嵌る容器を備える。
【0037】
バッグ取付手段は、より大きな規則的な断面を有し、容器は、バッグ取付手段のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である内側断面を有する壁を備える。
【0038】
容器は、これの上部部品に接続された環状フランジを備える。
【0039】
機器は、サテライトバッグを分離バッグに接続する移送チューブ内の流体の流れを阻止するかまたは可能にするために、少なくとも2つのピンチ弁部材をさらに備え、各ピンチ弁部材は、チューブの一部が係合することができるピンチジョーを含む頭部を備え、少なくとも2つのピンチ弁部材はロータに装着され、そのため、これの頭部は、周囲に且つ中心コンパートメントの開口のレベルより上に突出し、容器のフランジは開口部を備え、これを通ってピンチ弁部材の頭部が延出することができる。
【0040】
ガイド手段は、ピンチ弁部材の頭部用の開口部を部分的に囲繞し且つピンチ弁部材に係合したチューブを決定された方向に容器内にガイドするためのゲートを画成するガイド要素をさらに備える。
【0041】
ガイド手段は、ピンチ弁部材に係合したチューブを、容器の内側周囲に実質的に従う経路に沿ってガイドするためのガイド要素をさらに備える。
【0042】
本発明の他の特徴および利点は、下記の説明および添付の図面から明らかになり、これらは例示的であるとのみ、みなされるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
明瞭化のために、本発明は、2つの特定の使用に関して記載され、すなわち、全血を3つの成分に分離することと、凍結融解されたグリセロール化赤血球を洗浄することとである。しかし、これらの特定の使用は、例としてのみと理解すべきである。
【0044】
図1は、全血を、本質的に血漿を備えている血漿成分と、本質的に単核球および血小板を備えている第1の血球成分と、本質的に赤血球を備えている第2の血球成分と、に分離するように適合されたバッグのセットの例を示す。このバッグセットは、可撓性のある分離バッグ1と、これに接続された3つの可撓性のあるサテライトバッグ2、3、4と、を備える。分離バッグ1は、実質的に円形の外側縁6と内側円形縁7とを有する環状分離チャンバ5を備える。分離チャンバ5の外側円形縁6および内側円形縁7は、実質的に同心である。分離バッグ1は、環状チャンバ5の内側縁7に接続されているセミフレキシブルディスク形状接続要素9をさらに備える。ディスク形状接続要素9は、これの中に包埋された分配チャネル10を備え、これは、通路11を通って環状チャンバ5に連通する。分配チャネル10は、実質的に円の弧に沿って延出する。ディスク形状接続要素9は、分離バッグ1を遠心分離機のロータに固定するために一連の穴12を備える。
【0045】
第1のサテライトバッグ2は、2つの目的を有し、血液収集バッグ2として且つ単核球/血小板成分バッグとして連続して使用される。第1のサテライトバッグは、当初、分離プロセス前に供血者から一定容量の全血(通常、約450ml)を受け取り、分離プロセス中に単核球/血小板成分を受け取るように意図されている。第1のサテライトバッグ2は、平らであり実質的に矩形であり、バッグをかけるための穴13を有する2つの補強イヤを上部隅に備える。これは、クランプ15が嵌められた第1の移送チューブ14によって、分離バッグ1に接続されている。第1の移送チューブ14は、第1のサテライトバッグ2の上部縁に接続された第1の端と、分配チャネル10の第1の端に接続された第2の端と、を有する。第1のサテライトバッグ2は、一定容量の抗凝固剤溶液(典型的に、約450mlの供血用には、約63mlのクエン酸リン酸デキストロースの溶液)を含む。第1のサテライトバッグ2内から取り外すことができるプラグ16(たとえば、いわゆる「壊れやすいピン」)が、第1の移送チューブ14を通る液体の流れを阻止し、抗凝固剤溶液が第1のサテライトバッグ2から分離バッグ1内に流れるのを防止する。
【0046】
収集チューブ17は、一方の端で第1のサテライトバッグ2の上部縁に接続され、他方の端に、シース18によって保護された針を備える。第1のサテライトバッグ2内から取り外すことができる壊れやすいピン19は、収集チューブ17の下流端をふさぎ、抗凝固剤溶液が第1のサテライトバッグ2から収集チューブ17を通って流れるのを防止する。
【0047】
第2のサテライトバッグ3は、血漿成分を受け取るように意図されている。これは、平らであり実質的に矩形であり、バッグをかけるための穴13を有する2つの補強イヤを上部隅に備える。これは、第2の移送チューブ20によって分離バッグ1に接続されている。第2の移送チューブ20は、クランプ15が嵌められており、第2のサテライトバッグ3の上部縁に接続された第1の端と、分配チャネル10の第2の端に接続された第2の端と、を有する。
【0048】
第3のサテライトバッグ4は、赤血球成分を受け取るように意図されている。これは、平らであり実質的に矩形であり、バッグをかけるために穴13を有する2つの補強イヤをこれの上部隅に備える。これは、第3の移送チューブ21によって分離バッグ1に接続されている。第3の移送チューブ21は、第3のサテライトバッグ4の上部縁に接続された第1の端と、分配チャネル10に接続された第2の端と、を有し、分配チャネル10と分離チャンバ5との間の通路11に面するようにする。これは、白血球除去フィルタ22の入口および出口にそれぞれ接続された2つのセグメントを備える。分離バッグ1に接続されたチューブセグメントには、クランプ15が嵌められている。フィルタ22は、たとえば、ポール・コーポレーション(Pall Corporation)が製造したタイプRC2Dのフィルタであってもよい。そのようなフィルタは、ディスク形状のケーシングを備え、これに、半径方向の入口ポートおよび出口ポートが、直径対向で、接続されている。第3のサテライトバッグ4は、赤血球用に一定容量の保存溶液を含む。第3のサテライトバッグ4内から取り外すことができるプラグ23(たとえば、いわゆる「壊れやすいピン」)が、第3の移送チューブ21を通る液体の流れを阻止し、保存溶液が第3のサテライトバッグ4から分離バッグ1内に流れるのを防止する。
【0049】
分離バッグ1の変形例は、下記を含んでもよい。
【0050】
−偏心である外側円形縁6および/または内側円形縁7を有する分離チャンバ5、
−内側縁7から外側縁6へ延出する半径方向壁を備える分離チャンバ5であって、そのため、環状ではなく、C字形であるチャンバ5、
−内側縁および外側縁を含むいずれの形状を有する(分離バッグが遠心分離機のロータに装着されるときには、内側縁は、外側縁よりも、遠心分離機のロータの軸に近い)分離チャンバ5、たとえば、2つの側方向半径方向縁によって境界を定められた環の一部の形状または矩形形状の分離チャンバ5。この変形例では、すべてのサテライトバッグは、分離バッグの内側縁に接続されてもよい。
【0051】
また、分離バッグ1は、遠心分離機のロータの平らなサポート表面かまたは円錐台サポート表面かのいずれかに嵌るように形状づけることができる。
【0052】
図2は、凍結融解されたグリセロール化赤血球の洗浄に適合されたバッグのセットの例を示す。このバッグセットは、分離バッグ1と、3つのサテライトバッグ2、3、4と、を備える。
【0053】
分離バッグ1は、分離チャンバ5が、分離チャンバ5の内容物を第3のサテライトバッグ4内に排出するのを助けるために外側縁6から外向きに突出する漏斗状拡張部8を備えるという事実を除いて、図1に示された分離バッグと同一である。
【0054】
第1のサテライトバッグ2は、一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球(たとえば、300ml)を含む。これは、分離バッグ1に予め接続されていないことを除いて、図1に示された第1のサテライトバッグ2と同一である。これは、遠心分離機で処理する直前に、無菌接続プロセスを通して、第1の移送チューブ14に接続される。
【0055】
第2のサテライトバッグ3は、一定容量の洗浄溶液(たとえば、300mlの一定容量のグリセロール化赤血球には、700ml)を含む。中から取り外すことができるプラグ25(たとえば、いわゆる「壊れやすいピン」)が、第3の移送チューブ20を通る液体の流れを阻止し、血液洗浄溶液が第2のサテライトバッグ3から分離バッグ1内に流れるのを防止する。
【0056】
第3のサテライトバッグ4は、洗浄された赤血球を受け取るように意図されている。これは、図1に示された第3のサテライトバッグ4と同一である。第3のサテライトバッグ4を分離バッグ1に接続する第3の移送チューブ21には、白血球除去フィルタが嵌められていない。
【0057】
図1および2に示された第1および第2のバッグセットのバッグおよびチューブは、すべて、血液および血液成分に接触するのに適切な可撓性のあるプラスチック材料から作られている。
【0058】
図3および4は、一定容量の複合液体を遠心分離によって分離するための機器の実施形態を示す。機器は、図1および2に示された分離バッグのいずれかのセットを受け取るように適合された遠心分離機と、分離された成分をサテライトバッグ内に移させるための成分移送手段と、を備える。
【0059】
遠心分離機は、軸受アセンブリ30によって支持されるロータを備え、ロータが垂直中心軸31を中心にして回転するのを可能にする。ロータは、
−円筒形ロータシャフト32、33と、
−サテライトバッグを含むための中心円筒形容器34であって、上部端でロータシャフト32、33に接続されている中心円筒形容器34と、
−少なくとも1つのサテライトバッグを中心コンパートメント34内の決定された位置に支持するためのサポート部材87(図3および4には示されていない)と、
−分離バッグを支持するための円形ターンテーブル35であって、上部端でコンパートメント34に接続されており、ロータシャフト31、32の中心軸、コンパートメント34およびターンテーブル35が回転軸31に一致するターンテーブル35と、を備える。
【0060】
ロータシャフトは、第1の上部部分32と第2の下部部分33とを備える。シャフトの上部部分32は、一部が、軸受アセンブリ30を通って延出する。プーリー36が、シャフトの上部部分32の下部端に接続されている。
【0061】
遠心分離機は、プーリー36の溝に係合したベルト41によってロータに連結されたモータ40をさらに備え、中心垂直軸31を中心にしてロータを回転するようにする。
【0062】
分離機器は、第1、第2および第3のピンチ弁部材42、43、44をさらに備え、これらは、可撓性のあるプラスチックチューブを通る液体の流れを選択的に阻止するかまたは可能にするために、且つ、プラスチックチューブを選択的に封止し切断するために、ロータに装着されている。各ピンチ弁部材42、43、44は、細長い円筒形本体と、静止上部ジョーおよび開位置と閉位置との間を動くことができる下部ジョーによって画成される溝を有する頭部と、を備え、溝は、下部ジョーが開位置にあるときに、図1および2に示されたバッグセットの移送チューブ14、20、21の1本が中に滑り係合することができるように、寸法づけられている。細長い本体は、下部ジョーを動かすための機構を含み、これは、プラスチックチューブを封止し切断するのに必要なエネルギを供給する高周波ジェネレータに接続されている。ピンチ弁部材42、43、44は、中心コンパートメント34の周囲に装着されており、そのため、これらの長手方向軸はロータの中心軸31に平行であり、頭部は、コンパートメント34のへりより上に突出する。分離バッグ1がターンテーブル35に装着されたときに、分離バッグ1およびこれに接続された移送チューブ14、20に対するピンチ弁部材42、43、44の位置は、図1および2に点線で示されている。電力は、ロータシャフトの下部部分33のまわりに装着されているスリップリングアレイ45を通って、ピンチ弁部材42、43、44に供給される。
【0063】
ターンテーブル35は、上部のより小さな縁がコンパートメント34のへりに接続されている中心円錐台部分46と、円錐台部分46の下部のより大きな縁に接続された環状の平らな部分47と、環状部分47の外側周囲から上方に突出する外側円筒形フランジ48と、を備える。ターンテーブル35は、開位置と閉位置との間を旋回するように、ヒンジによってフランジ48に固定されているアーチ形の円形蓋49をさらに備える。蓋49には、ロック51が嵌められ、これによって、閉位置で封鎖されることができる。蓋49は、上部部分に大きなカットアウトを備え、これが、ロータの中心コンパートメント34へのアクセスを与える。蓋49は、環状内側表面を備え、これは、蓋49が閉位置にあるときには、ターンテーブル38の円錐台部分46および環状の平らな部分47とともに、実質的に平行四辺形の形状を有する半径方向断面を有する円錐台環状コンパートメント53を画成するように形状づけられている。円錐台環状コンパートメント53、後に「分離コンパートメント」は、図1および2に示された分離バッグ1を含むように意図されている。
【0064】
成分移送手段は、分離コンパートメント53内の分離バッグを圧搾し分離された成分をサテライトバッグ内に移させるための圧搾システムを備える。圧搾システムは、ターンテーブル35の円錐台部分46および環状の平らな部分47をライニングにするように形状づけられている可撓性のある環状ダイヤフラム54を備え、これに対して、より小さな円形縁およびより大きな円形縁に沿って固定されている。圧搾システムは、ロータを通ってロータシャフトの下部部分33の下部端からターンテーブル35へ延出するダクト37を経由して、可撓性のあるダイヤフラム54とターンテーブル35との間に画成された膨張可能な油圧チャンバ55に油圧液体をポンプ注入出するための油圧ポンプステーション60をさらに備える。ポンプステーション60は、回転式流体カップリング38を経由してロータダクト37に流体的に接続された油圧シリンダ62内を動くことができるピストン61を有するピストンポンプを備える。ピストン61は、ピストンロッドに連結された親ねじ64を動かすステッピングモータ63によって作動される。油圧シリンダ62は、油圧シリンダ62、ロータダクト37および膨張可能な油圧チャンバ55を含む油圧回路内に油圧液体を導入するかまたはこれから油圧液体を回収するかを選択的に可能にするための、弁66によって制御されたアクセスを有する油圧液体溜65にも接続される。圧力ゲージ67は、中の油圧を測定するために油圧回路に接続されている。
【0065】
分離機器は、機器が作動しているときに分離バッグ内で発生する分離プロセスの特徴を検出するために、3つのセンサ56、57、58をさらに備える。3つのセンサ56、57、58は、ロータの回転軸から異なる距離で蓋49に包埋されており、第1のセンサ56は回転軸にもっとも遠く、第3のセンサ58は回転軸にもっとも近く、第2のセンサ57は中間位置を占める。蓋49が閉じているときには、3つのセンサ56、57、58は、図1および2に示されるように分離バッグ1に面する。第1のセンサ56(後に「バッグセンサ」)は、分離チャンバ5上に位置決めされるように、内側縁6から分離チャンバの幅の約3分の1で蓋49に包埋され、これは、分離チャンバ5と分配チャネル10との間の通路11に対してずれている。バッグセンサ56は、分離チャンバ5に液体が存在するかしないかを検出することができ、且つ、液体内の赤血球を検出することができる。第2のセンサ57(後に「ベイセンサ」)は、分離チャンバ5と分配チャネル10との間の通路11上に位置決めされるように、蓋49に包埋される。ベイセンサ57は、分離チャンバ5から3つのサテライトバッグ2、3、4内に流れるいずれの成分の経路にある。ベイセンサ57は、分配チャネル10に液体が存在するかしないかを検出することができ、且つ、液体内の赤血球を検出することができる。第3のセンサ58(後に「チャネルセンサ」)は、分配チャネル10上に位置決めされるように、蓋49に包埋される。チャネルセンサ58は、分離チャンバ5から第2のサテライトバッグ3内に流れるいずれの成分の経路にある。チャネルセンサ58は、分配チャネル10に液体が存在するかしないかを検出することができ、且つ、液体内の赤血球を検出することができる。各センサ56、57、58は、赤外線LEDおよびフォトデテクタを含むフォトセルを備えることができる。電力は、スリップリングアレイ45を通って、センサ56、57、58に供給される。
【0066】
分離機器は、制御ユニット(マイクロプロセッサ)と、様々な分離プロトコルに関する且つそのような分離プロトコルにしたがった機器の操作に関する情報およびプログラムされた指令をマイクロプロセッサに提供するメモリユニットと、を含むコントローラ70をさらに備える。特に、マイクロプロセッサは、分離プロセスの様々な段階中にロータが回転すべき遠心分離スピード(単/複)に関連する情報、および、分離された成分が分離バッグ1からサテライトバッグ2、3、4内に移されるべき様々な移送流量に関連する情報を受け取るようにプログラムされている。様々な移送流量に関連する情報は、たとえば、油圧回路の油圧液体流量として、または、油圧ポンプステーション60のステッピングモータ63の回転スピードとして、表すことができる。マイクロプロセッサは、直接にまたはメモリを通して、圧力ゲージ67からおよびフォトセル56、57、58から、情報を受け取るように、且つ、選択された分離プロトコルに沿って分離機器を操作させるように、遠心分離機モータ40、ステッピングモータ63、および、ピンチ弁部材42、43、44を制御するように、さらにプログラムされている。
【0067】
ロータは、サテライトバッグ、移送チューブおよび白血球除去フィルタを受け取るために、且つ、決定された位置にバッグを保持するために、中心コンパートメント34内に嵌るロータライナーと、ロータライナー内に嵌るバッグローダー(またはバッグクレードル)と、をさらに備える。図5〜8は、ロータライナー79およびバッグクレードル87の第1の実施形態を示す。バッグクレードル87の機能の1つは、少なくとも1つのサテライトバッグをロータの中心コンパートメント34内に取り付け、これから取り外すためのバッグ取付手段として作用することである。ロータライナー79の機能の1つは、バッグクレードル87が中心コンパートメント34内に挿入されこれから除去されるときにバッグクレードル87を中心コンパートメント34内にガイドするための、且つ、ロータ内の決定された位置にバッグクレードル87を位置決めするための、ガイド手段として作用することである。
【0068】
ロータライナー79は、底壁80および側方向壁81を有する容器120と、側方向壁81の上部へりのわずかに下で容器120に接続されているフランジ82と、を備える。
【0069】
側方向壁81は、上向きにフレア状である円錐の錐台によって実質的に画成され、これは、円錐の錐台の軸に平行に延出する平らな平面によって交差される。側方向壁81は、したがって、円錐の錐台のセクターである第1の部分を有し、平らであり平行四辺形の形状を有する第2の部分に接続されている。側方向壁81の第1の部分を部分的に画成する円錐の錐台の軸(これは、ロータライナー79の長手方向軸も形成する)は、ロータの回転軸31に一致する。円錐の錐台の角度は、約3度である。これは、より開くこともできる。しかし、角度が大きくなればなるほど、サテライトバッグを保管するためのロータライナー79内部の利用可能な空間は小さくなる。
【0070】
側方向壁81の上部へりは、これの円周の約3分の2上に内向きに曲げられ、狭い円形リップ84を形成するようにし、これの下にチューブのループがくっつくことができる。リップ84は、ロータライナー79の長手方向軸に実質的に垂直である平面に延出する。
【0071】
フランジ82は環状であり、約85度の角度で下向きにフレア状である円錐の錐台の形状を有する。円に配列された一連の丸みを帯びたピン83が、フランジ82から上向きに突出する。ピン83のサイズおよび場所は、分離バッグ1のセミフレキシブルディスク形状接続要素9の穴12のサイズおよび場所に対応する。ピン83は、分離バッグ1をロータに位置決めするのを助け、ロータが回転しているときに分離バッグ1がロータに対して動くのを防止する。ロータライナー79の側方向壁81の平らな部分に沿って、フランジ82は、隣接する平らな壁に部分的に進入する3つの整列配置された円筒形開口部85を備える。ロータライナー79がロータの中心コンパートメント34に完全に挿入されるときには、3つのピンチ弁部材42、43、44が開口部85を通って延出し、そのため、ピンチ弁部材の頭部は、フランジ82より上に突出する。幾分複雑な幾何学形状の3つのガイド要素126、128、129は、フランジ82の内側周囲に沿って突出し、3つの開口部85を部分的に囲繞し、3つの狭いゲート86の境界を定め、これによって、ピンチ弁部材42、43、44に係合したチューブが、決定された方向に沿って中心コンパートメント34内にガイドされることができる。
【0072】
ロータライナー79は、ロータが選択されたスピードで回転するときにサテライトバッグの内容物がサテライトバッグに接続された分離バッグ内に完全に移されるようなやり方で、液体でいっぱいの少なくとも1つのサテライトバッグを支持し且つこれを保持するために、サポート部材をさらに備える。サポート部材は、中に受け取られたサテライトバッグが、移送チューブが接続されている上部部分よりもロータの回転軸により近い下部部分を有するように、設計されている。
【0073】
サポート部材は、一般に、ロータの回転軸31に対して傾斜している壁の一部を備える。上部部分によって傾斜した壁の上部部分に固定されたサテライトバッグは、ロータの回転中に遠心力によって傾斜した壁に対して押圧され、そのため、サテライトバッグの下部部分は、上部部分よりも回転の軸により近い。
【0074】
図5〜8に表された実施形態において、サポート部材は、少なくとも1つのサテライトバッグ2、3、4を中心コンパートメント34内に取り付け且つこれから取り外すためにクレードルまたはバッグローダー87を備える。バッグローダー87は、ロータライナー79の着脱自在な部品を形成し、一般に、
少なくとも1つのサテライトバッグの上部部分をバッグ取付手段に脱自在に固定するための固定手段を備える上部部品と、
少なくとも1つのサテライトバッグの下部部分を含むためのレセプタクルを備える下部部品と、
上部部品を下部部品に接続し、取付手段の上部部品に固定された上部部品とレセプタクルに挿入された下部部品とを有するサテライトバッグの中間部分を露出する中間部品と、を備える。
【0075】
より詳細には、クレードル87は、ロータライナー79の高さ上に延出する第1の外側のガター状の壁88と、クレードルの底部からロータライナー79の8番目の約3分の1上に延出する第2の内側のガター状の壁89と、を有する。内側および外側の壁88、89は、側方向縁に沿って接続されており、そのため、内側壁89の凹面は、外側壁88の凹面に面する。第1の外側壁88は、ロータライナー79の側方向壁81の第1の部分を形成する円錐台壁のセクターのサブセクターである。クレードル87は、外側壁88の内側表面を画成する円錐の錐台の中心軸に一致する長手方向軸を有する。上述のように、円錐のこの円錐台の角度は、約3度である。クレードル87がロータの中心コンパートメント34に完全に挿入されるときには、クレードル87の長手方向軸は、ロータの回転軸31に一致する。第2の内側壁89は、クレードル87の長手方向軸に平行な長手方向軸を有する円筒のセクターである。2つの壁88、89の寸法およびこれらの間の距離は、クレードル87の長手方向軸に対する内側壁89のいずれの点の間の距離が、外側壁88に固定されたサテライトバッグの入口/出口が位置する外側壁88の点(窪み94、95)への長手方向からの距離よりも短いように、選択される。これは、クレードルに取り付けられたサテライトバッグが、遠心力下で、サテライトバッグの全内容物をこれに取り付けられた分離バッグへ移すことができるロータの区域に閉じ込められるのを確実にするのを助ける。クレードル87は、第2の内側壁89(円筒のセクター)の下部へりに接続されており長手方向軸に垂直な平らな部分90を有する底壁と、平らな底部分90からクレードル87の高さの約5分の1で、第1の外側壁88(円錐の錐台のセクター)の中央長手方向軸に位置する点へ平らな部分90から上昇する湾曲したオジーヴ形部分91と、をさらに備える。幾何学的な点から、クレードル87の底の第2の部分91は、円錐の錐台と垂直軸を有する円筒との交差から生じる。第2の内側壁89、第2の内側壁89に接続されている第1の外側壁88の下部部分、および、これに接続された底壁90、91は、クレードル87に取り付けられたサテライトバッグの下部部分用のレセプタクル96を形成する。このレセプタクルは、サテライトバッグの下部部分がロータライナー79の内側表面と相互作用するのを防止することによって、クレードル87がロータの中心コンパートメント34内に挿入するのを容易にする。
【0076】
クレードル87は、これの上部部品に、下記に述べられるバッグホルダ100の相補係止要素の端を着脱自在に受け取りこれを係止するために、内側表面で開口する2つの側方向窪み92を含む固定手段をさらに備える。狭いさねの形態のガイド93が、バッグホルダ100を適所に設定するのを助けるために、各窪み92の底からクレードル87の側方向縁へ向けて延出する。2つの係止窪み92の間で、クレードル87は、サテライトバッグの上部部分に包埋された移送チューブの端を収容するために2つの他の窪み94、95を備える。
【0077】
図8に示されるように、クレードル87の変形例は、不均一な厚さを有する第1の外側側方向壁88を備え、壁88の外側側部は円筒形であり、壁88の内側側部は円錐台である。バッグに傾斜サポートを提供して遠心力下で内容物を外向きに移すのを可能にするのは、この内側表面である。
【0078】
ロータライナー79の着脱自在な部品として、クレードル87は、遠心力下で、これに固定されたバッグの内容物をロータの周囲へ移すのを可能にする以外に、第2の機能を果たす。上述のように、この第2の機能は、取付機能であり、これは、特に、自由に使える2つのクレードルを有するオペレータが、第1のバッグのセットを支持する第1のクレードルが遠心分離機で回転しているときに、第2のバッグのセットを第2のクレードルに設置し、且つ、第1のバッグのセットの内容物が処理された後に第1のクレードルが除去されるや否や、第2のクレードルを遠心分離機に取り付けることを可能にする。クレードル87の内側壁89が有用であるのは、この第2の機能に対してである。第1に、内側壁89は対向する外側壁88よりも実質的に小さいため、サテライトバッグの下部部分がクレードル87の底区域(レセプタクル96)内に容易に挿入され配列されるのを可能にする。これはまた、サテライトバッグ、移送チューブおよび場合によっては白血球除去フィルタが、クレードル87内に容易に側方向に配列されるのも可能にする。バッグホルダ100のペグ108、109が外側壁88の上部部品の窪み92内に容易に側方向に係合されるのを可能にする(これらすべての操作は、第2の内側壁89が第1の外側壁88と同一の高さであった場合には、より困難である)。第2に、サテライトバッグのセットがバッグホルダ100によってクレードル87に固定されるときには、バッグの下部部品は、クレードル87の外側壁88、内側壁89および底壁90、91によって画成されたレセプタクル96に含まれており、そのため、サテライトバッグのロータライナー89内への取り付けは直線であり、ロータライナー87の内側をこするサテライトバッグによって邪魔をすることはできない。
【0079】
図9および10に示されたバッグホルダ100は、2つの主要機能を有する。第1に、図1および2に表されたバッグセットの製造および輸送中に使用されてバッグを一緒に組み立てるのを助け、これらを、殺菌および輸送中に互いに対して固定された位置に保ち、そのため、移送チューブは大きなループを形成し、捩れない。第2に、バッグホルダ100は、操作および遠心分離中にサテライトバッグ2、3、4をクレードル87の決定された位置に固定するために使用される。
【0080】
バッグホルダ100は、細長い平らな本体101を備え、その中間に、平らなU字形の取扱付属物102が接続され、バッグホルダ100がクレードル87に装着されるときに上向きに突出するようにする。細長い平らな本体101は、側部AおよびBの両方に2つの平行なガター状ガイド103、104が嵌められ、これらは、細長い平らな本体101の長手方向軸に垂直であり、細長い平らな本体101の中心部分に延出し、実質的に、それぞれ、U字形の取扱付属物102の側方向縁に整列配置する。バッグホルダ100がクレードル87に固定されるときには、細長い平らな本体101は実質的に垂直であり、ガター状ガイド103、104はロータの回転軸31に実質的に平行である。ガター状ガイド103、104は、移送チューブ14、20、21の一部または針シース18が中に滑り係合することができるように、寸法づけられている。
【0081】
バッグホルダ100は、少なくとも1つのサテライトバッグ2、3、4をクレードル87に吊るすために細長い平らな本体101に接続された第1の組のペグ107、108の形態の吊るし手段をさらに備える。ペグ107、108は、細長い平らな本体101の側部Aから垂直に延出する。2つのペグ107、108の間の距離は、サテライトバッグ2、3、4のイヤの穴13の間の距離と実質的に同一である。ペグ107、108の断面は、穴13に実質的に嵌る。
【0082】
ペグ107、108は、バッグホルダ100をクレードル87に固定するためにも使用される。この目的のために、2つのペグ107、108の間の距離は、クレードル87の上部部品の2つの係止窪み92、93の間の距離と実質的に同一である。また、各ペグ107、108の先端には、係止要素109、110が嵌められており、これらは、クレードル87の係止窪み92、93内に着脱自在に係止することができる。各係止要素109、110は、丸みを帯びた端を有するプレートから構成され、これは、対応するペグ107、108に垂直に接続されている。
【0083】
バッグホルダ100は、分離バッグ1を、および、場合によってはサテライトバッグ2、3、4を、これへ解放可能に固定するために細長い平らな本体101に接続された第2の組のペグ111、112をさらに備える。ペグ111、112は、ペグ107、108と同一の軸に沿って細長い平らな本体101の側部Bから垂直に延出する。ペグ111、112の先端には、ペグに係合されたサテライトバッグがバッグアセンブリの遠心分離中にこれから脱出するのを防止するために、保持要素113、144が嵌められている。全体的に、第2の組のペグ111、112は、ペグの長さを除いては、第1の組のペグ107、108と同一であり、第1の組が第2の組よりも長い。
【0084】
クレードル87がロータライナー79の残りの部品に組み立てられるときにペグに係合した生成物バッグ2、3、4がロータの中心コンパートメント34の決定された位置を占めることは、細長い平らな本体101および第1および第2の組のペグ106、107、111、112のそれぞれの配列から生じる。さらに、ロータが回転を開始するときには、第1の組のペグ106、107によってクレードル87に装着された液体でいっぱいのサテライトバッグが、遠心力によってクレードル87の円錐台壁88および丸みを帯びた底部品91にくっつき、そのため、バッグの上部部品は、バッグの下部部品よりも、ロータの回転軸31からさらに遠く離れる。この配置のおかげで、サテライトバッグを分離バッグに接続する移送チューブが開き回転スピードが十分に高いときには、当初サテライトバッグに含まれていた液体は、完全に分離バッグ内に排出する。
【0085】
図11〜15は、ロータライナー79およびバッグクレードル87の第2の実施形態を示し、それらは、図5〜7に示された第1の実施形態にものと実質的に同一の機能を果たすが、構造的な変形およびさらなる特徴を備える。
【0086】
ロータライナー79は、同一の曲率を有さない円筒形壁121、122の2つのセクションを含む容器120を備える。ロータライナーは、長手方向軸を有し、これに対して、円筒形壁121、122の2つのセクションの中心軸は平行である。2つの細長い壁123が、これの側方向縁によって、円筒形壁121、122のセクションを接続する。言い換えると、容器120は、より大きな直径の円の第1の円弧とより小さな直径の円の第2の円弧とを備える複合断面を有し、円の2つの円弧は、互いに面する凹面を有し、2本の実質的な直線によって両端で一緒に接続されている。容器120の壁は、ロータライナー79がロータの中心コンパートメント34に係合するときに、ロータの回転軸31に実質的に平行である。
【0087】
ロータライナー79は、フランジ82が下向きにフレア状になるように、容器120の上部へりに接続されている円錐台フランジ82を備える。より小さな曲率の湾曲した壁121に隣接するフランジ82のセクションは、3つの円筒形開口部85を備え、これらの中心軸は同一平面上にあり、容器120の長手方向軸に対して平行である。ロータライナー79が中心コンパートメント34に完全に挿入されるときには、3つのピンチ弁部材42、43、44は、3つの開口部85を通って延出し、それぞれの溝を露出するようにフランジ82より上に突出し、移送チューブ14、15、20が中に容易に挿入されるのを可能にする。
【0088】
ロータライナー79は、より小さな曲率の湾曲した壁121に隣接するフランジ82のセクションの内側周囲に沿って突出する幾分複雑な幾何学形状の6つのガイド要素125〜130をさらに備える。3つの開口部85(すなわち、ピンチ弁部材42、43、44)を部分的に囲繞するガイド要素125〜130の主要目的は、ピンチ弁部材42、43、44とクレードル87の上部部品に取り付けられたサテライトバッグの頂部との間で容器120の内側表面にほぼ従って、大きな曲がりを形成するように、移送チューブ14、20、21を中心コンパートメント34内に配向することである。ロータが回転するときに移送チューブおよびこれの内容物が実質的に均一な遠心力を受けることは、この配列から生じ、これは、ロータの回転中に移送チューブを通る液体の最適な流れを容易にする。
【0089】
第1のガイド要素125は、湾曲したガイド壁を備え、これは、容器120の周囲の一部に沿って、フランジ82より上に、第1のピンチ弁部材42用の開口部85とより小さな曲率の湾曲した壁121の第1の端との間に、延出する。言い換えると、ガイド壁125の一方の端は、ロータライナー79に係合したバッグクレードル87に当接し、他方の端は、円筒形開口部125の内側表面に隣接し、これを通って第1のピンチ弁部材42が延出する。
【0090】
第2のガイド要素126は、第1のピンチ弁部材42用の開口部85および第2のピンチ弁部材43用の開口部85を部分的に囲繞する。第1および第2のガイド要素125、126は、これらの間に、ロータライナー79の長手方向軸に平行なスロットを画成し、これを通って、第1のピンチ弁部材42に係合した移送チューブ14が延出することができ、ロータライナー79の内側表面に向けて方向づけられている。
【0091】
第3のガイド要素127は、ロータライナー79内部で、ガイド要素125の一部に平行に延出するガイド壁を備える。第1および第3のガイド要素125、127は、互いの間に溝を画成し、この中で、第1のピンチ弁部材42に係合した移送チューブ14を、ロータライナー79の内側表面に従うように挿入することができる。
【0092】
第4のガイド要素128は、第2のピンチ弁部材43用の開口部85および第3のピンチ弁部材44用の開口部85を部分的に囲繞する。第2および第4のガイド要素126、128は、これらの間に、ロータライナー79の長手方向軸に平行なスロットを画成し、これを通って、第2のピンチ弁部材43に係合した移送チューブ21が延出することができ、ロータライナー79の内側表面に向けて方向づけられている。
【0093】
第5のガイド要素129は、第3のピンチ弁部材44用の開口部85を部分的に囲繞し、容器120のより小さな曲率の湾曲した壁121の第2の端へ延出する。第4および第5のガイド要素128、129は、これらの間に、ロータライナー79の長手方向軸に平行なスロットを画成し、これを通って、第3のピンチ弁部材44に係合した移送チューブ20が延出することができ、ロータライナー79の内側表面に向けて方向づけられている。
【0094】
第6のガイド要素130は、ロータライナー79内部により近くに、第3のガイド要素の一部(ガイド壁127)に平行に延出するガイド壁を備える。第3および第6のガイド要素127、130は、これらの間に溝を画成し、その中で、第2のピンチ弁部材43に係合した移送チューブ21および第3のピンチ弁部材44に係合した移送チューブ20は、ロータライナー79の内側表面に向けて収束するように係合することができる。
【0095】
バッグクレードルまたはローダー87はロータライナー79内に嵌り、その中で、ロータライナー79の長手方向軸に平行な方向に沿って自由に動くことができる。容器120は、断面が一定であり、クレードル87用のガイド要素を形成し、これのより大きな断面は、ロータライナー79の内側断面に実質的に対応する。クレードル87は、バッグクレードルがロータライナー79によってライニングされたロータの中心コンパートメント34に完全に係合するときに、ロータの回転軸31に一致する長手方向軸を有する。
【0096】
クレードル87は、ロータライナー79の深さに実質的に対応する高さを有する第1のガター状の外側壁88を備える。U字形のへり140が第1の壁88の頂部に接続され、これは、リップ84を内向きに突出させ、これの下に移送チューブのループがくっつくことができる。図15から明らかであるように、第1の壁88は、円筒形である外側表面と、小さな上部円筒形部分を除いて円錐台である内側表面と、を有する。内側円錐台表面は、クレードル87の長手方向軸に一致する中心軸を有し、これは、今度は、バッグクレードルがロータライナー79によってライニングされたロータの中心コンパートメント34に完全に係合するときに、ロータの回転軸31に一致する。内側円錐台表面は、したがって、バッグクレードル87がロータの中心コンパートメント34に完全に係合するときには、ロータの回転軸31に対して傾斜する。
【0097】
第1の壁88の高さの約4分の1である高さを有する第2のガター状の壁89を備える。第2の壁89は、第1の壁88の下部部品に接続され、それぞれの凹面は互いに面し、閉鎖壁を形成するようにする。2つの壁88、89の寸法およびこれらの間の距離は、クレードル87の長手方向軸に対する内側壁89のいずれの点の間の距離が、外側壁88に固定されたサテライトバッグの入口/出口が位置する外側壁88の点(窪み94、95)に対する長手方向軸からの距離よりも短いように、選択される。
【0098】
サテライトバッグの下部部分および場合によってはフィルタを含むためのレセプタクル96を形成するように、第1および第2の壁88、89の両方に接続された平らな底壁90を備える。
【0099】
クレードル87はまた、サテライトバッグのスタックの上部部品を第1のガター状壁88の内部に且つ上部部品に固定するための手段をさらに備える。これらの固定手段は、2つの長円の穴92(係止手段)を備え、その中に、バッグホルダ100用のペグ107、108が係合することができる。長円の穴92の長さは、ペグ107、108に接続された、丸みを帯びたプレート109、110(相補係止手段)の長さよりも少し短い。丸みを帯びたプレート109、110は、わずかに可撓性があり、したがって、長円の穴92を通って強制されることができ、バッグホルダ100をクレードル87に固定するようにする。分離プロセスの完了後に、バッグホルダは、単に、クレードル87の外側から長円プレート109、110を押圧することによって、クレードル87から係合解除することができる。
【0100】
係止手段(長円の穴92)の間で、クレードル87の外側ガター状壁88は、これの内側側部に、サテライトバッグの上部部品に包埋された1本または2本のチューブの端を収容するためにU字形の窪み94を備える。
【0101】
クレードル87はまた、ラッチ手段も備え、これによって、サテライトバッグ取り付け/取り外し位置でロータライナー79に係止されることができ、その中で、クレードル87の底部品を形成するレセプタクル96は、フランジ82より下にあり、クレードル87の残りの部品はフランジ82より上にある。
【0102】
ラッチ手段は、細長いアームまたはラッチ150を備え、これの上部端は、ピボット151によって、クレードル87の外側壁88の外側側部にヒンジ留めされ、壁88の中央長手方向軸に平行に延出するようにする。ラッチは、ラッチ150が、外側壁88にもっとも近い第1の内向き位置と、外側壁88からもっとも遠い第2の外向き位置と、の間を動くことができるように寸法づけられているハウジング152に入れられる。ラッチ150は、押し下げられていないときに第2の位置へ戻るように、ばね付勢されている。ハウジング152は、ラッチ150の波形外側部分154を露出するウインドウ153を備え、これは、ラッチ150を押すのを可能にし、これを第2の位置から第1の位置内に動かすことを可能にする。ラッチ150は、下部端で外向きに突出する係止ステップ155を備える。
【0103】
ラッチ手段はまた、ラッチ150およびこれのハウジング152を収容しラッチ150をわずかに押し下げて維持するように寸法づけられた、ロータライナー89のより大きな曲率の壁122に接続された細長い平らなU字形ケーシング156も備える。
【0104】
ケーシング156はまた、ロータライナー79の中心長手方向軸に平行な方向に沿ってロータライナー79内をクレードル87が動くのをガイドするのを助ける。ラッチ手段はまた、フランジ82のレベルで、クレードル87の壁122内に窪みまたはキャッチ157も備え、これは、ラッチ150のステップ155よりもわずかに大きく、そのため、ステップ155は、係止ステップ155がキャッチ157に面する点へクレードル87が上げられるときに、キャッチ157内にスナップ嵌めする。
【0105】
クレードル87がロータライナー89の上部部品に係止されるときには、バッグホルダ100によって一緒に保持されたサテライトバッグのスタックをこれに固定するかまたはこれから除去するためにクレードル87にアクセスすることが容易である。所望により、クレードル87はクレードル87を上げている間に単にラッチ150を押し下げることによってロータライナー79から除去することができるため、このバッグ取り付け/取り外し操作はまた、分離機器の外部で実行することができる。
【0106】
上述のロータの変形例は下記の通りである。すなわち、
−クレードルまたはバッグローダー87のガター状壁88の断面は、図面に示された実施形態では、半円断面を有し、サテライトバッグを部分的に囲繞するように適合されたいずれの凹形状を有することができる。たとえば、U字形または楕円のセクターでありうる。
【0107】
ロータの回転軸31に対して傾斜しサテライトバッグ用のサポート部材の一部を形成する壁88の部分は、中心コンパートメント34の壁と一体的でありうる。
【0108】
ロータライナー79は、ロータの一体部品でありえ、または、ロータの中心コンパートメント34内に嵌る着脱自在なライナーでありうる。
【0109】
クレードル87は、ロータライナー79の着脱自在な部品である代わりに、ロータライナー79の残りと一体でありうる。
【0110】
ロータが回転するときに液体でいっぱいのサテライトバッグが遠心力によって押圧されるクレードル87の(または、変形例として、中心コンパートメント34の)内側表面は、実質的に平らでありえ、ロータの回転軸に対して傾斜することができ、ロータが回転するときにサテライトバッグの完全排出を可能にする。
【0111】
クレードル87(または、中心コンパートメント34が傾斜壁を含むべきものである場合には、中心コンパートメント34)には、上部部品から内向きに突出する2つの間隔をおいて離れたペグまたはフックを嵌めることができる。これらの代替のペグまたはフックを使用して、バッグホルダ100を使用する代わりに、サテライトバッグをロータ内に吊るす。
【0112】
3つの血液成分、すなわち、本質的に血漿を備えている血漿成分と、本質的に単核球および血小板を備えている第1の血球成分と、本質的に赤血球を備えている第2の血球成分と、を準備することを目的とする第1の分離プロトコルの例が、下記に説明される。この第1の分離プロトコルは、チャネルセンサ58の使用を必要としない。第1の分離プロトコルに沿った分離機器の操作は、下記の通りである。
【0113】
第1段階(第1のプロトコル):サテライトバッグが一定容量の全血を含む、図1に示されたようなバッグセットが、遠心分離機のロータの適所に設定される(図3、4に示されるように)。
【0114】
第1段階の開始時に、図1のバッグセットの第1のサテライトバッグ2は、一定容量の抗凝固処理全血(通常、約500ml)を含む。収集チューブ17は、封止され、切断されている。サテライトバッグ2、3、4を分離バッグ1に接続する移送チューブ14、20、21のクランプ15は、閉じている。第1のサテライトバッグ2と分離バッグ1との間の連通を阻止する壊れやすいピン16が壊され、第3のサテライトバッグ4と分離バッグ1との間の連通を阻止する壊れやすいピン23も同様である。第1のサテライトバッグ2および第3のサテライトバッグ4は、バッグホルダ100の第1の組のペグ107、108に係合し(図9、10に示されるように)、第1のサテライトバッグ2は、最初に係合されている。第2のサテライトバッグ3は、第2の組のペグ111、112に係合している。バッグホルダ100は、クレードル87に装着され(図6〜8、および、12〜15に示されるように)、この結果として、第1のサテライトバッグ2はクレードル87の内側表面に隣接する。クレードル87は、遠心分離機の中心コンパートメント34内に挿入され、この中で、ロータライナー79によってガイドされている。次いで、サテライトバッグ2、3、4は、実質的に、ロータの回転軸31を含む平面の一方の側部に位置する。収集バッグ1は、ターンテーブル35に置かれ、ロータライナー79のフランジ82のピン83は、分離バッグ1のディスク形状接続要素9の穴12に係合している。第1のサテライトバッグ2を分離バッグ1に接続する第1の移送チューブ14は第1のピンチ弁部材42に係合し、第2のサテライトバッグ3を分離バッグ1に接続する第2の移送チューブ20は第3のピンチ弁部材44に係合し、第3のサテライトバッグ4を分離バッグ1に接続する第3の移送チューブ21は第2のピンチ弁部材43に係合する。サテライトバッグ2、3、4を分離バッグ1に接続する移送チューブ14、20、21のクランプ15は、開いている。ロータの蓋49は、閉じている。
【0115】
第2段階(第1のプロトコル):第2のサテライトバッグ3に含まれた抗凝固処理全血が分離バッグ1に移される。
【0116】
第2段階の開始時に、第1のピンチ弁部材42は開き、第2および第3ののピンチ弁部材43、44は閉じている。ロータは遠心分離機モータ40によって動くように設定され、これの回転スピードは徐々に増加し、ついには、
遠心力下で、第1のサテライトバッグ2の内容物を分離バッグ1に移させるのに十分に高いように、
より短い時間期間ですべての移送を起こさせるに十分に高いように、
一方、同時に、
第1のサテライトバッグ2内の圧力が、超えれば溶血が発生する決定された圧力閾値を実質的に超えさせないほど十分に低いように、
分離バッグ1に入る血液の流れに、溶血を発生させる剪断力を生成させないほど十分に低いように、
選択される第1の遠心分離スピード(たとえば、約1500RPM)に到達する。
【0117】
サテライトバッグ2内で超えれば溶血が発生する圧力閾値は約10PSIであり、そのような圧力閾値に到達せず且つ分離バッグに入る血液の流れの剪断力が溶血を発生させない最大回転スピードは、約1800RPMであると決定された。約1500RPMの回転スピードで、約500mlの抗凝固処理全血をサテライトバッグ2から分離バッグ1に移すのに、約1分かかる。
【0118】
バッグセル56が、遠心分離プロセスの開始後所定の時間期間内に赤血球を検出しない場合には、制御ユニット70がロータを停止させ、警告を発せさせる。これは、特に、壊れやすいピン16が壊れていない場合にまたは第1の移送チューブ14のクランプ15が開いていない場合に、発生する可能性がある。
【0119】
第3段階(第1のプロトコル):分離チャンバ内の血液が、所望のレベルへ沈殿する。
【0120】
この段階の開始時に、ピンチ弁部材42、43、44は、閉じている。ロータは、分離バッグ1に当初移された血液のヘマトクリットが何であれ、血液が、所定の期間の最後で中に、外側環状赤血球層のヘマトクリットが約90であり内側環状血漿層が実質的に細胞を含まない点へ沈殿するように選択される所定の時間期間の間(たとえば、約220秒)、第2の高い遠心分離スピード(たとえば、約3200RPM)で回転される。より詳細には、この沈殿段階の結果で、分離バッグ1は4つの層、すなわち、主に血漿を備える第1の内側層と、主に血小板を備える第2の中間層と、主に単核球(リンパ球および単球)を備える第3の中間層と、主に赤血球(顆粒球が赤血球のもっとも内側の層に包埋されたままである)を備える第4の外側層と、を呈する。
【0121】
第4段階(第1のプロトコル):血漿成分は、第1のサテライトバッグ2内に移される。
【0122】
この段階の開始時に、ピンチ弁部材42、43、44は、閉じている。ロータは、沈殿段階と同一の高い遠心分離スピードで回転される。所定の沈殿期間の終了前に発生する可能性があるバッグセンサ56が赤血球を検出するのを停止した後の所定の時間期間後に、第2のサテライトバッグ3へのアクセスを制御する第3のピンチ弁部材44は開き、ポンプステーション60は、一定の流量(たとえば、約220ml/分)で油圧液体を油圧チャンバ55内にポンプ注入するように、作動される。膨張する油圧チャンバ55は分離バッグ1を圧搾し、血漿を第2のサテライトバッグ3内に移させる。ベイセンサ57による赤血球の検出に続いて所定の時間期間が経過した後に、ポンプステーション60は停止され、第3のピンチ弁部材44は閉じられる。少量の血漿(たとえば、約5ml)が、分離バッグ1に残っている。
【0123】
血漿成分の移送流量(これは直接、油圧流体の流量に関する)は、血漿成分を血小板で汚染するのを避けるように血小板層を乱すことなく、できるだけ高く選択される。
【0124】
第5段階(第1のプロトコル):血小板/単核球成分が、第1のサテライトバッグ2内に移される。
【0125】
第5段階は、第3のピンチ弁部材44が第4段階の最後で閉じられるとすぐに開始することができる。この第5段階の開始時に、ピンチ弁部材42、43、44は閉じている。ロータは、先のものと同一の高い遠心分離スピードで回転される。第1のサテライトバッグ2へのアクセスを制御する第1のピンチ弁部材42は開き、ポンプステーション60は、一定の流量(たとえば、約140ml/分)で油圧液体を油圧チャンバ55内にポンプ注入するように作動される。膨張する油圧チャンバ55は分離バッグ1を圧搾し、血漿の残余容量、血小板、リンパ球、単球および少量の赤血球を備える血小板/単核球成分を第1のサテライトバッグ2内に移させる。所定容量が第1のサテライトバッグ2内に移された後に、これもまた、所与の油圧液体流量用に所定の時間量が経過した後に、ポンプステーション60は停止され、第1のピンチ弁部材42は閉じられる。血小板/単核球成分のこの所定容量は、部分的に、第4段階の最後における分離バッグ1内の血漿の残余量に依存する。たとえば、分離バッグ1内の血漿の残余量がベイセンサ57によって決定されるときには、血小板/単核球成分の所定容量は、約10〜15mlの間で設定することができ、約5mlの血漿および約5mlの赤血球を含む。
【0126】
第6段階(第1のプロトコル):第3のサテライトバッグ3に含まれた赤血球用の保存溶液が、分離バッグ1内に移される。
【0127】
第6段階は、第3のピンチ弁部材42が第5段階の最後で閉じられるとすぐに開始することができる。この第5段階の開始時に、ピンチ弁部材42、43、44は閉じている。ロータは、先のものと同一の高い遠心分離スピードで回転される。第3のサテライトバッグ4へのアクセスを制御する第2のピンチ弁部材43は開き、第3のサテライトバッグ3に含まれた保存溶液が、遠心力下で、フィルタ22を通って、第3のサテライトバッグ3から分離バッグ1内に流れるのを可能にする。第2のピンチ弁部材43を開いた後に所定の時間量が経過した後に、ロータは急にブレーキをかけられ、そのため、回転スピードが急激に第3の減少したスピード(たとえば、1500RPM)へ減少し、分離バッグに含まれた赤血球を保存溶液に浮遊させ、これの粘度を低下させるようにする。
【0128】
第7段階(第1のプロトコル):赤血球成分が、第3のサテライトバッグ4内に移される。
【0129】
第7段階は、ロータが第3の回転スピードで回転した後に所定の時間期間が経過した後に、開始することができる。この段階の開始時に、第3のサテライトバッグ4へのアクセスを制御する第2のピンチ弁部材43は開き、ピンチ弁部材42、44は閉じている。ロータは第3の回転スピードで回転する。ポンプステーション60は、第1の流量で油圧液体を油圧チャンバ55内にポンプ注入するように作動され、その後、分離バッグ1を圧搾して、赤血球成分を、フィルタ22を通って、第3のサテライトバッグ4内に移させる。赤血球成分の第1の移送流量(これは、油圧流体の流量に直接関係する)は、赤血球を損傷(溶血)せずにできるだけ高くなるように選択される。圧力ゲージ67によって測定された油圧流体の圧力が第1の高い圧力閾値に到達するときには、油圧流体の流量は、第1の流量から第2の高い流量へ減少する。圧力ゲージ67によって測定された油圧流体の圧力が第2の圧力閾値に到達するときには、油圧流体の流量は、第2の流量から第3の流量へさらに減少する。赤血球成分の第2および第3の移送流量は、赤血球成分の最大部分が第3のサテライトバッグ4内に移されるように、選択される。白血球(顆粒球および残余の単球およびリンパ球)がフィルタ22によって捉えられ、そのため、第3のサテライトバッグ4内の究極濃縮赤血球成分は、実質的に白血球がない。
【0130】
第8段階(第1のプロトコル):遠心分離プロセスが終了する。
【0131】
油圧流体の圧力が第2の圧力閾値に到達した後に所定の時間期間(たとえば、約30秒)が経過した後に、ロータの回転スピードは、ロータが停止するまで減少し、ポンプステーション60は、油圧チャンバ55が空になるまで高い流量(たとえば、約800ml/分)で油圧液体を油圧チャンバ55からポンプ注出するように作動され、3つのピンチ弁部材42、43、44は、チューブ14、20、21を封止し切断するように作動される。
【0132】
第1のプロトコルの変形例は下記の通りである。
【0133】
使用されるバッグセットが、第3のサテライトバッグおよび白血球除去フィルタを備えない。血漿成分が第2のサテライトバッグ3内に移されているときには、分離バッグ1に残っているすべての血球(血小板、白血球および赤血球)は、第1のサテライトバッグ2内に移される。
【0134】
一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球を洗浄することを目的とする第2の分離プロトコルの例が、下記に説明される。この第2の分離プロトコルは、第2のピンチ弁部材43の使用またはチャネルセンサ58の使用を必要としない。第2の分離プロトコルに沿った分離機器の操作は、下記の通りである。
【0135】
第1段階(第2のプロトコル):サテライトバッグが一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球を含む、図2に示されたようなバッグセットが、遠心分離機のロータの適所に設定される(図3、4に示されるように)。
【0136】
第1段階の開始時に、一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球を含む第1のサテライトバッグ2は、第1の移送チューブ14によって分離バッグ1に接続されている。一定容量の洗浄液を含む第2のサテライトバッグ3および第1のサテライトバッグ2が、バッグホルダ100の第1の組のペグ107、108に係合し(図9および10に示されるように)、第2のサテライトバッグ3が最初に係合している。第3のサテライトバッグ4は、第2の組のペグ111、112に係合する。バッグホルダ100は、クレードル87に装着され(図6〜8、および、12〜15に示されるように)、その結果として、第1のサテライトバッグ2がクレードル87の内側表面に隣接する。クレードル87は、遠心分離機の中心コンパートメント34内に挿入され、その中で、ロータライナー79によってガイドされている。次いで、サテライトバッグ2、3、4は、実質的に、ロータの回転軸31を含む平面の一方の端に位置する。収集バッグ1は、ターンテーブル35に置かれ、ロータライナー79のフランジ82のピン83は、分離バッグ1のディスク形状接続要素9の穴12に係合している。第1のサテライトバッグ2を分離バッグ1に接続する第1の移送チューブ14は第1のピンチ弁部材42に係合し、第2のサテライトバッグ3を分離バッグ1に接続する第2の移送チューブ20は第3のピンチ弁部材44に係合する。第2の移送チューブ20のクランプ15は、開いている。第1のサテライトバッグ2と分離バッグ1との間の連通を阻止する壊れやすいピン16が壊され、第2のサテライトバッグ3と分離バッグ1との間の連通を阻止する壊れやすいピン25も同様であり、そのため、2つのサテライトバッグ2、3と分離バッグ1との間に連通が確立される。ロータの蓋49は、閉じている。
【0137】
第2段階(第2のプロトコル):第1のサテライトバッグ2に含まれた一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球が、分離バッグ1内に移される。
【0138】
この段階は、第1のプロトコルの第2段階と実質的に同一である。この段階の最後に、洗浄溶液を含む第2のサテライトバッグ3が、遠心力によってクレードル87の内側表面にくっつくことができる。
【0139】
第3段階(第2のプロトコル):凍結融解されたグリセロール化赤血球が、所望のレベルへ沈殿する。
【0140】
この段階は、第1のプロトコルの第3段階と実質的に同一である。この沈殿段階の結果で、分離バッグ1は、2つの層、すなわち、主に上清(本質的にグリセロール)を備える第1の内側層と、赤血球を備える第2の外側層と、を呈する。
【0141】
第4段階(第2のプロトコル):グリセロールが、第1のサテライトバッグ2内に移される。
【0142】
当初は一定容量の凍結融解されたグリセロール化赤血球を含んでいた第1のサテライトバッグ2内にグリセロールが移されることを除き、この段階は第1のプロトコルの第4段階と実質的に同一である。
【0143】
第5段階(第2のプロトコル):第1の容量の洗浄液が第2のサテライトバッグ3から分離バッグ1内に移される。
【0144】
この段階の開始時に、第1および第3のピンチ弁部材42、44は、閉じている。遠心分離機は、沈殿段階中と同一の高遠心分離スピードで回転する。第3のピンチ弁部材44は、遠心力下で、第1の容量の洗浄液を分離バッグ1内に移するのを可能にするように、所定の時間量の間、開いている。たとえば、第3のピンチ弁部材は、洗浄液の容量の半分を移すのにかかるのと同じくらい長く、開いている。あるいは、第3のピンチ弁部材は、バッグセンサ56が分離バッグ1の液体を検出するまで、開いている。
【0145】
第6段階(第2のプロトコル):赤血球は、第1の容量の洗浄液に浮遊している。
【0146】
この段階の開始時に、第1および第3のピンチ弁部材42、44は、閉じている。ロータは急にブレーキをかけられ、そのため、回転スピードが急激に第2の減少したスピードへ減少し、分離バッグに含まれた赤血球を洗浄液に浮遊させるようにする。
【0147】
第2のプロトコルの次の段階は、実質的に、段階3、4、5、6、3、4を繰り返す。第1の容量の洗浄液に浮遊した赤血球は、遠心分離によって分離され、上清(洗浄液およびグリセロール)は、油圧ステーション60によって第1のサテライトバッグ2に移され、第2の容量の洗浄液(たとえば、初期容量の第2の残りの半分)が、遠心力下で、分離バッグ1内に移され、赤血球は第2の容量の洗浄液に浮遊し、再度、遠心分離によって分離され、上清は、油圧ステーション60によって第1のサテライトバッグ内2に移される。次いで、分離バッグ1に残っているのは、洗浄された赤血球である。
【0148】
第7段階(第2のプロトコル):遠心分離プロセスが終了する。
【0149】
ロータの回転スピードは、ロータが停止するまで減少し、ポンプステーション60は、油圧チャンバ55が空になるまで高い流量(たとえば、約800ml/分)で油圧液体を油圧チャンバ55からポンプ注出するように作動され、第1および第3のピンチ弁部材42、44は、第1および第2のチューブ14および20を封止し切断するように作動される。洗浄された赤血球は、分離バッグ1に残る。
【0150】
第8段階(第2のプロトコル):洗浄された血球は、第3のサテライトバッグ4に移される。
【0151】
ロータの蓋49は開けられ、第3のサテライトバッグ4に接続された分離バッグ1は、ロータから除去される。第3の移送チューブ21上のクランプ15は開けられる。第3のサテライトバッグ4とこれに接続された第3の移送チューブ21との間の連通を阻止する壊れやすいピン23は壊される。第3のサテライトバッグ4に含まれる保存溶液は、重力によって分離バッグ内に流れることができ、その中で、洗浄された赤血球と混合される。分離バッグ1の内容物は、次いで、重力によって第3のサテライトバッグ4内に流れることができる。第3の移送チューブ21は、封止され、切断される。
【0152】
本願に述べられた機器および方法に対して様々な修正を行うことができることは、当業者には明らかである。したがって、本発明は、明細書に検討された主題に限定されないことを理解すべきである。むしろ、本発明は、修正例および変形例をカバーするように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0153】
【図1】分離機器に協働するための第1のセットの分離および収集バッグの概略図である。
【図2】分離機器に協働するための第2のセットの分離および収集バッグの概略図である。
【図3】分離機器の実施形態の、直径面に沿った部分的に断面の、概略図である。
【図4】図3の分離機器のロータの、直径面に沿った、断面図である。
【図5】図4のロータ内に嵌るロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの第1の実施形態の斜視図である。
【図6】図4のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの斜視図であり、バッグクレードルは部分的に引き抜かれて示されている。
【図7】図6のバッグクレードルの斜視図である。
【図8】垂直面に沿った、図7のバッグクレードルの変形例の断面図である。
【図9】図6〜8のバッグクレードルに嵌るバッグホルダの斜視図である。
【図10】図6〜8のバッグクレードルに嵌るバッグホルダの斜視図である。
【図11】ロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの第2の実施形態が嵌められたロータの上面図である。
【図12】図11のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの斜視図であり、バッグクレードルは部分的に引き抜かれて示されている。
【図13】図11のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの斜視図であり、バッグクレードルは部分的に引き抜かれて示されている。
【図14】図11のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの斜視図であり、バッグクレードルは部分的に引き抜かれて示されている。
【図15】図11のロータライナーおよびバッグクレードルアセンブリの上部部品の詳細の斜視図の断面である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器であって、
回転軸(31)を有するロータ(32、33、34、35)であって、
分離バッグ(1)に接続された少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)を含むための中心コンパートメント(34)と、
前記少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)を前記中心コンパートメント(34)内に取り付け且つこれから取り外すための、長手方向軸を有する着脱自在なバッグ取付手段(87)であって、
少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)の上部部分を前記バッグ取付手段(87)に着脱自在に固定するための固定手段(92)を備える上部部品と、
少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)の下部部分を含むためのレセプタクル(96)を備える下部部品と、
前記上部部品を前記下部部品に接続し、前記取付手段(87)の上部部品に固定された上部部分と前記レセプタクル(96)に挿入された下部部分とを有するサテライトバッグ(2、3、4)の中間部分を露出する中間部品とを備えるバッグ取付手段(87)と、
前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)内に挿入し且つ前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)から除去するときに、前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)内にガイドするための、且つ、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)内の決定された位置に位置決めするための、ガイド手段(79)と、を備えるロータを備える機器。
【請求項2】
前記バッグ取付手段(87)は、サポート手段(88)をさらに備え、これに対して前記少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)が、前記ロータ(32、33、34、35)の回転中に遠心力下で押圧される請求項1記載の機器。
【請求項3】
前記サポート手段(88)は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合し、前記サテライトバッグ(2、3、4)の前記上部部分が前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品に固定されるときに、サテライトバッグ(2、3、4)が、上部部分よりも前記回転軸(31)に近い下部部分を有するように、設計されている請求項2記載の機器。
【請求項4】
前記取付手段(87)の前記上部、中間および下部の部品は、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸に面する内側側部を有する連続壁(88)を備え、前記サポート手段(88)は前記連続壁(88)の一部を含む請求項2記載の機器。
【請求項5】
前記連続壁の前記内側側部の部分は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に対して傾斜する表面を有する請求項4記載の機器。
【請求項6】
前記連続壁(88)の前記部分の前記内側側部と前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸との間の距離は、前記バッグ取付手段(87)の上部部品から前記バッグ取付手段(87)の下部部品へ減少し、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に平行である請求項4記載の機器。
【請求項7】
前記連続壁(88)の前記内側側部の前記部分は、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸に平行な軸を有する円錐の錐台によって画成され、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に平行である請求項4記載の機器。
【請求項8】
前記取付手段(87)の前記下部部品は、前記連続壁に接続された湾曲した壁(91)を備え、前記湾曲した壁(91)と前記バッグ取付手段(87)の長前記手方向軸との間の距離は、前記バッグ取付手段(87)のもっとも低い端へ向けて減少し、前記サポート手段(88)は前記湾曲した壁(91)の一部を含む請求項4記載の機器。
【請求項9】
前記連続壁(88)は、実質的にガター状形状を有する請求項4記載の機器。
【請求項10】
前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)に、これに固定されたサテライトバッグ(2、3、4)が前記回転軸(31)を含む平面の一方の側部に実質的に位置するように、位置決めするように、設計されている請求項1記載の機器。
【請求項11】
前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に一致し、前記レセプタクル(96)は前記長手方向軸にもっとも近い内側壁(89)を有し、これは、前記長手方向軸に対する内側壁(89)の間の距離が、前記長手方向軸から、前記バッグ取付手段(87)に固定されたサテライトバッグ(2、3、4)の上部入口/出口が位置する前記バッグ取付手段(87)の点への距離よりも短いように形状づけられている請求項1記載の機器。
【請求項12】
前記固定手段(92)は、
細長い本体(101)と、
サテライトバッグ(2、3、4)の上部部品の2つの穴(13)の間の距離に対応する距離で前記細長い本体(101)に接続された2つのペグ状部材(107、108)と、
バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)に係合したサテライトバッグ(2、3、4)がこれから脱出するのを防止するために、前記ペグ状部材(107、108)の端にそれぞれ接続された2つの保持要素(109、110)と、を備えるバッグホルダ(100)と協働するように、設計されている請求項1記載の機器。
【請求項13】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は壁(88)を備え、前記固定手段は前記壁に2つの係止窪み(92)を備え、この中で、バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)の前記端が、前記保持要素(109、110)によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる請求項12記載の機器。
【請求項14】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は壁(88)を備え、前記固定手段は前記壁に2つの開口部(92)を備え、この中で、バッグホルダの前記ペグ状部材(107、108)の前記端が、前記保持要素(109、110)によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる請求項12記載の機器。
【請求項15】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品の前記壁は、前記固定手段(92)に係合するために前記壁(88)へ向けて押されるときに、バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)をガイドするために、それぞれ、前記壁(88)の2つの側方向側部から前記固定手段(92)へ延出する2つのガイド(93)を備える請求項13または14に記載の機器。
【請求項16】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は、サテライトバッグ(2、3、4)の前記上部部品に包埋された少なくとも1本のチューブの端を収容するための窪み(94、95)を有する壁(88)を備える請求項1記載の機器。
【請求項17】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は、リップ(84)を内向きに突出する上部縁を有する壁(88)を備え、これの下にチューブのループがくっつくことができる請求項1記載の機器。
【請求項18】
前記バッグ取付手段(87)は、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)へ、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に部分的に係合する位置に、着脱自在に固定するためのラッチ手段(150、151、152、153、155)をさらに備える請求項1記載の機器。
【請求項19】
前記ラッチ手段(150、151、152、153、155)は、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)へ、前記取付手段(87)の少なくとも前記中間部品および前記上部部品が前記中心コンパートメント(34)の開口より上に突出するバッグ取り付け/取り外し位置に、固定するように、設計されている請求項18記載の機器。
【請求項20】
前記バッグ取付手段(87)は、より大きな規則的な断面を有し、前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である断面を有する請求項1記載の機器。
【請求項21】
前記バッグ取付手段は、前記回転軸(31)に実質的に平行である長手方向軸を有するクレードル(87)を備え、前記クレードル(87)は、前記長手方向軸に面する内側凹表面を有するガター状壁(88)を備え、前記凹表面は、前記凹表面内で上部部分によって前記ガター状壁(88)の上部部品に固定されたサテライトバッグ(2、3)が上部部分よりも前記長手方向軸に近い底部分を有するように、前記長手方向に対して傾斜する請求項1記載の機器。
【請求項22】
前記ガター状壁(88)の前記内側凹表面は、略円錐台である請求項21記載の機器。
【請求項23】
前記クレードル(87)は、前記ガター状壁(88)に固定されたサテライトバッグ(2、3)の下部部分を囲繞する閉鎖壁を形成するように、前記ガター状壁(88)の下部部品に接続された含有壁(89)をさらに備える請求項21記載の機器。
【請求項24】
前記長手方向軸に対する前記含有壁(89)の間の距離は、前記長手方向軸から、前記バッグ取付手段(87)に固定されたサテライトバッグ(2、3、4)の上部入口/出口が位置する前記ガター状壁(88)の点(94)への距離よりも短い請求項23記載の機器。
【請求項25】
前記クレードル(87)は、サテライトバッグ(2、3)の下部部分を受け取るためのレセプタクル(96)を形成するように、前記ガター状壁(88)および前記含有壁に接続された底壁(90、91)をさらに備え、前記レセプタクル(96)は、前記ガター状壁の長さよりも短い深さを有する請求項23記載の機器。
【請求項26】
前記底壁(90、91)は、前記回転軸(31)に向けて配向された凹面を有する湾曲した部分(91)を備える請求項25記載の機器。
【請求項27】
前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)の長手方向軸が前記回転軸(31)に実質的に平行であるように、前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)内に位置決めするように、設計されている請求項1記載の機器。
【請求項28】
サテライトバッグ(2、3、4)を分離バッグ(1)に接続する移送チューブ(14、20、21)内の流体の流れを阻止するかまたは可能にするために、少なくとも2つのピンチ弁部材(42、43、44)をさらに備え、各ピンチ弁部材(42、43、44)は、チューブの一部が係合することができるピンチジョーを含む頭部を備え、前記少なくとも2つのピンチ弁部材(42、43、44)は前記ロータに装着され、そのため、これの前記頭部は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときには、前記バッグ取付手段(87)の上部部品に対向して、周囲に且つ前記中心コンパートメント(34)の開口のレベルより上に突出する請求項1記載の機器。
【請求項29】
ピンチ弁部材(42、43、44)の前記ピンチジョーに係合したチューブを、決定された方向に沿って前記中心コンパートメント(34)内にガイドするためのガイド要素(125、126、128、129)をさらに備える請求項28記載の機器。
【請求項30】
ピンチ弁部材(42、43、44)の前記ピンチジョーに係合したチューブを、前記中心コンパートメント(34)の内側周囲に実質的に従う経路に沿ってガイドするためのガイド要素(125、127、130)をさらに備える請求項28記載の機器。
【請求項31】
前記ガイド手段(79)は、前記ロータの前記中心コンパートメント(34)内に嵌る容器(120)を備える請求項1記載の機器。
【請求項32】
前記バッグ取付手段(87)は、より大きな規則的な断面を有し、前記容器(120)は、前記バッグ取付手段(87)のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である内側断面を有する壁(81)を備える請求項31記載の機器。
【請求項33】
前記容器(120)は、これの上部部品に接続された環状フランジ(82)を備える請求項31記載の機器。
【請求項34】
サテライトバッグ(2、3、4)を分離バッグ(1)に接続する移送チューブ(14、20、21)内の流体の流れを阻止するかまたは可能にするために、少なくとも2つのピンチ弁部材(42、43、44)をさらに備え、各ピンチ弁部材は、チューブの一部が係合することができるピンチジョーを含む頭部を備え、前記少なくとも2つのピンチ弁部材(42、43、44)は前記ロータ(32、33、34、35)に装着され、そのため、これの前記頭部は、周囲に且つ前記中心コンパートメント(34)の開口のレベルより上に突出し、前記容器(120)の前記フランジ(82)は開口部(85)を備え、これを通って前記ピンチ弁部材(42、43、44)の前記頭部が延出することができる請求項33記載の機器。
【請求項35】
前記ガイド手段(79)は、前記ピンチ弁部材(42、43、44)の前記頭部用の前記開口部(85)を部分的に囲繞し且つピンチ弁部材(42、43、44)に係合したチューブを決定された方向に前記容器(120)内にガイドするためのゲート(86)を画成するガイド要素(125、126、128、129)をさらに備える請求項34記載の機器。
【請求項36】
前記ガイド手段(79)は、ピンチ弁部材(42、43、44)に係合したチューブを、前記容器(120)の内側周囲に実質的に従う経路に沿ってガイドするためのガイド要素(125、127、130)をさらに備える請求項34記載の機器。
【請求項37】
複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器の、回転軸(31)を有するロータ(32、33、34、35)の中心コンパートメント(34)内に、少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)を取り付け且つこれから取り外すための、長手方向軸を有するバッグ取付手段(87)であって、
少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)の上部部分を前記バッグ取付手段(87)に着脱自在に固定するための固定手段(92)を備える上部部品と、
−少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)の下部部分を含むためのレセプタクル(96)を備える下部部品と、
前記上部部品を前記下部部品に接続し、前記取付手段(87)の上部部品に固定された上部部分と前記レセプタクルに挿入された下部部分とを有するサテライトバッグ(2、3、4)の中間部分を露出する中間部品と、を備えるバッグ取付手段(87)。
【請求項38】
前記バッグ取付手段(87)は、サポート手段(88)をさらに備え、これに対して前記少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)が、前記ロータ(32、33、34、35)の回転中に遠心力下で押圧される請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項39】
前記サポート手段は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合し、前記サテライトバッグ(2、3、4)の前記上部部分が前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品に固定されるときに、サテライトバッグ(2、3、4)が、上部部分よりも前記回転軸(31)に近い下部部分を有するように、設計されている請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項40】
前記取付手段(87)の前記上部、中間および下部の部品は、前記取付手段(87)の前記長手方向軸に面する内側側部を有する連続壁(88)を備え、前記サポート手段は前記連続壁(88)の一部を含む請求項38記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項41】
前記連続壁の前記内側側部の前記部分は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に対して傾斜する表面を有する請求項40記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項42】
前記連続壁(88)の前記部分の前記内側側部と前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸との間の距離は、前記バッグ取付手段(87)の上部部品から前記バッグ取付手段(87)の下部部品へ減少し、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に平行である請求項40記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項43】
前記連続壁(88)の前記内側側部の前記部分は、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸に平行な軸を有する円錐の錐台によって画成され、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に平行である請求項40記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項44】
前記バッグ取付手段(87)の前記下部部品は、前記連続壁に接続された湾曲した壁(91)を備え、前記湾曲した壁(91)と前記バッグ取付手段(87)の長前記手方向軸との間の距離は、前記バッグ取付手段(87)のもっとも低い端へ向けて減少し、前記サポート手段は前記湾曲した壁(91)の一部を含む請求項43記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項45】
前記連続壁(88)は、実質的にガター状形状を有する請求項30記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項46】
前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)に、これに固定されたサテライトバッグ(2、3、4)が前記回転軸(31)を含む平面の一方の側部に実質的に位置するように、位置決めするように、設計されている請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項47】
前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に一致し、前記レセプタクル(96)は前記長手方向軸にもっとも近い内側壁(89)を有し、これは前記長手方向軸に対する内側壁(89)の間の距離が、前記長手方向軸から、前記バッグ取付手段(87)に固定されたサテライトバッグ(2、3、4)の上部入口/出口が位置する前記バッグ取付手段(87)の点への距離よりも短いように形状づけられている請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項48】
前記固定手段(92)は、
細長い本体(101)と、
サテライトバッグ(2、3、4)の上部部品の2つの穴(13)の間の距離に対応する距離で前記細長い本体(101)に接続された2つのペグ状部材(107、108)と、
バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)に係合したサテライトバッグ(2、3、4)がこれから脱出するのを防止するために、前記ペグ状部材(107、108)の端にそれぞれ接続された2つの保持要素(109、110)と、を備えるバッグホルダ(100)と協働するように、設計されている請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項49】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は壁(88)を備え、前記固定手段は前記壁に2つの係止窪み(92)を備え、この中で、バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)の前記端が、前記保持要素(109、110)によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる請求項48記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項50】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は壁(88)を備え、前記固定手段は前記壁に2つの開口部(92)を備え、その中で、バッグホルダの前記ペグ状部材(107、108)の前記端が、前記保持要素(109、110)によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる請求項48記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項51】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品の前記壁は、前記固定手段(92)に係合するために前記壁(88)へ向けて押されるときにバッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)をガイドするために、それぞれ、前記壁(88)の2つの側方向側部から前記固定手段(92)へ延出する2つのガイド(93)を備える請求項49または50に記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項52】
前記取付手段(87)の前記上部部品は、サテライトバッグ(2、3、4)の前記上部部品に包埋された少なくとも1本のチューブの端を収容するための窪み(94、95)を有する壁(88)を備える請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項53】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は、リップ(84)を内向きに突出する上部縁を有する壁(88)を備え、これの下にチューブのループがくっつくことができる請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項54】
前記バッグ取付手段(87)は、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)へ、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に部分的に係合する位置に、着脱自在に固定するためのラッチ手段(150、151、152、153、154、155)をさらに備える請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項55】
前記ラッチ手段(150、151、152、153、154、155)は、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)へ、前記取付手段(87)の少なくとも前記中間部品および前記上部部品が前記中心コンパートメント(34)の開口より上に突出するバッグ取り付け/取り外し位置に、固定するように、設計されている請求項54記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項56】
前記バッグ取付手段(87)は、より大きな規則的な断面を有し、前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である断面を有する請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項57】
前記バッグ取付手段は、前記回転軸(31)に実質的に平行である長手方向軸を有するクレードル(87)を備え、前記クレードル(87)は、前記長手方向軸に面する内側凹表面を有するガター状壁(88)を備え、前記凹表面は、前記凹表面内で上部部分によって前記ガター状壁(88)の上部部品に固定されたサテライトバッグ(2、3)が上部部分よりも前記長手方向軸に近い底部分を有するように、前記長手方向に対して傾斜する請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項58】
前記ガター状壁(88)の前記内側凹表面は、略円錐台である請求項57記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項59】
前記クレードル(87)は、前記ガター状壁(88)に固定されたサテライトバッグ(2、3)の下部部分を囲繞する閉鎖壁を形成するように、前記ガター状壁(88)の下部部品に接続された含有壁(89)をさらに備える請求項57記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項60】
前記長手方向軸に対する前記含有壁(89)の間の距離は、前記長手方向軸から、前記バッグ取付手段(87)に固定されたサテライトバッグ(2、3、4)の上部入口/出口が位置する前記ガター状壁(88)の点(94)への距離よりも短い請求項59記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項61】
前記クレードル(87)は、サテライトバッグ(2、3)の下部部分を受け取るためのレセプタクル(96)を形成するように、前記ガター状壁(88)および前記含有壁に接続された底壁(90、91)をさらに備え、前記レセプタクル(96)は、前記ガター状壁の長さよりも短い深さを有する請求項59記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項62】
前記底壁(90、91)は、前記回転軸(31)に向けて配向された凹面を有する湾曲した部分(91)を備える請求項61記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項1】
複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器であって、
回転軸(31)を有するロータ(32、33、34、35)であって、
分離バッグ(1)に接続された少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)を含むための中心コンパートメント(34)と、
前記少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)を前記中心コンパートメント(34)内に取り付け且つこれから取り外すための、長手方向軸を有する着脱自在なバッグ取付手段(87)であって、
少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)の上部部分を前記バッグ取付手段(87)に着脱自在に固定するための固定手段(92)を備える上部部品と、
少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)の下部部分を含むためのレセプタクル(96)を備える下部部品と、
前記上部部品を前記下部部品に接続し、前記取付手段(87)の上部部品に固定された上部部分と前記レセプタクル(96)に挿入された下部部分とを有するサテライトバッグ(2、3、4)の中間部分を露出する中間部品とを備えるバッグ取付手段(87)と、
前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)内に挿入し且つ前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)から除去するときに、前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)内にガイドするための、且つ、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)内の決定された位置に位置決めするための、ガイド手段(79)と、を備えるロータを備える機器。
【請求項2】
前記バッグ取付手段(87)は、サポート手段(88)をさらに備え、これに対して前記少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)が、前記ロータ(32、33、34、35)の回転中に遠心力下で押圧される請求項1記載の機器。
【請求項3】
前記サポート手段(88)は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合し、前記サテライトバッグ(2、3、4)の前記上部部分が前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品に固定されるときに、サテライトバッグ(2、3、4)が、上部部分よりも前記回転軸(31)に近い下部部分を有するように、設計されている請求項2記載の機器。
【請求項4】
前記取付手段(87)の前記上部、中間および下部の部品は、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸に面する内側側部を有する連続壁(88)を備え、前記サポート手段(88)は前記連続壁(88)の一部を含む請求項2記載の機器。
【請求項5】
前記連続壁の前記内側側部の部分は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に対して傾斜する表面を有する請求項4記載の機器。
【請求項6】
前記連続壁(88)の前記部分の前記内側側部と前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸との間の距離は、前記バッグ取付手段(87)の上部部品から前記バッグ取付手段(87)の下部部品へ減少し、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に平行である請求項4記載の機器。
【請求項7】
前記連続壁(88)の前記内側側部の前記部分は、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸に平行な軸を有する円錐の錐台によって画成され、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に平行である請求項4記載の機器。
【請求項8】
前記取付手段(87)の前記下部部品は、前記連続壁に接続された湾曲した壁(91)を備え、前記湾曲した壁(91)と前記バッグ取付手段(87)の長前記手方向軸との間の距離は、前記バッグ取付手段(87)のもっとも低い端へ向けて減少し、前記サポート手段(88)は前記湾曲した壁(91)の一部を含む請求項4記載の機器。
【請求項9】
前記連続壁(88)は、実質的にガター状形状を有する請求項4記載の機器。
【請求項10】
前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)に、これに固定されたサテライトバッグ(2、3、4)が前記回転軸(31)を含む平面の一方の側部に実質的に位置するように、位置決めするように、設計されている請求項1記載の機器。
【請求項11】
前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に一致し、前記レセプタクル(96)は前記長手方向軸にもっとも近い内側壁(89)を有し、これは、前記長手方向軸に対する内側壁(89)の間の距離が、前記長手方向軸から、前記バッグ取付手段(87)に固定されたサテライトバッグ(2、3、4)の上部入口/出口が位置する前記バッグ取付手段(87)の点への距離よりも短いように形状づけられている請求項1記載の機器。
【請求項12】
前記固定手段(92)は、
細長い本体(101)と、
サテライトバッグ(2、3、4)の上部部品の2つの穴(13)の間の距離に対応する距離で前記細長い本体(101)に接続された2つのペグ状部材(107、108)と、
バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)に係合したサテライトバッグ(2、3、4)がこれから脱出するのを防止するために、前記ペグ状部材(107、108)の端にそれぞれ接続された2つの保持要素(109、110)と、を備えるバッグホルダ(100)と協働するように、設計されている請求項1記載の機器。
【請求項13】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は壁(88)を備え、前記固定手段は前記壁に2つの係止窪み(92)を備え、この中で、バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)の前記端が、前記保持要素(109、110)によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる請求項12記載の機器。
【請求項14】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は壁(88)を備え、前記固定手段は前記壁に2つの開口部(92)を備え、この中で、バッグホルダの前記ペグ状部材(107、108)の前記端が、前記保持要素(109、110)によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる請求項12記載の機器。
【請求項15】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品の前記壁は、前記固定手段(92)に係合するために前記壁(88)へ向けて押されるときに、バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)をガイドするために、それぞれ、前記壁(88)の2つの側方向側部から前記固定手段(92)へ延出する2つのガイド(93)を備える請求項13または14に記載の機器。
【請求項16】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は、サテライトバッグ(2、3、4)の前記上部部品に包埋された少なくとも1本のチューブの端を収容するための窪み(94、95)を有する壁(88)を備える請求項1記載の機器。
【請求項17】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は、リップ(84)を内向きに突出する上部縁を有する壁(88)を備え、これの下にチューブのループがくっつくことができる請求項1記載の機器。
【請求項18】
前記バッグ取付手段(87)は、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)へ、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に部分的に係合する位置に、着脱自在に固定するためのラッチ手段(150、151、152、153、155)をさらに備える請求項1記載の機器。
【請求項19】
前記ラッチ手段(150、151、152、153、155)は、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)へ、前記取付手段(87)の少なくとも前記中間部品および前記上部部品が前記中心コンパートメント(34)の開口より上に突出するバッグ取り付け/取り外し位置に、固定するように、設計されている請求項18記載の機器。
【請求項20】
前記バッグ取付手段(87)は、より大きな規則的な断面を有し、前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である断面を有する請求項1記載の機器。
【請求項21】
前記バッグ取付手段は、前記回転軸(31)に実質的に平行である長手方向軸を有するクレードル(87)を備え、前記クレードル(87)は、前記長手方向軸に面する内側凹表面を有するガター状壁(88)を備え、前記凹表面は、前記凹表面内で上部部分によって前記ガター状壁(88)の上部部品に固定されたサテライトバッグ(2、3)が上部部分よりも前記長手方向軸に近い底部分を有するように、前記長手方向に対して傾斜する請求項1記載の機器。
【請求項22】
前記ガター状壁(88)の前記内側凹表面は、略円錐台である請求項21記載の機器。
【請求項23】
前記クレードル(87)は、前記ガター状壁(88)に固定されたサテライトバッグ(2、3)の下部部分を囲繞する閉鎖壁を形成するように、前記ガター状壁(88)の下部部品に接続された含有壁(89)をさらに備える請求項21記載の機器。
【請求項24】
前記長手方向軸に対する前記含有壁(89)の間の距離は、前記長手方向軸から、前記バッグ取付手段(87)に固定されたサテライトバッグ(2、3、4)の上部入口/出口が位置する前記ガター状壁(88)の点(94)への距離よりも短い請求項23記載の機器。
【請求項25】
前記クレードル(87)は、サテライトバッグ(2、3)の下部部分を受け取るためのレセプタクル(96)を形成するように、前記ガター状壁(88)および前記含有壁に接続された底壁(90、91)をさらに備え、前記レセプタクル(96)は、前記ガター状壁の長さよりも短い深さを有する請求項23記載の機器。
【請求項26】
前記底壁(90、91)は、前記回転軸(31)に向けて配向された凹面を有する湾曲した部分(91)を備える請求項25記載の機器。
【請求項27】
前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)の長手方向軸が前記回転軸(31)に実質的に平行であるように、前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)内に位置決めするように、設計されている請求項1記載の機器。
【請求項28】
サテライトバッグ(2、3、4)を分離バッグ(1)に接続する移送チューブ(14、20、21)内の流体の流れを阻止するかまたは可能にするために、少なくとも2つのピンチ弁部材(42、43、44)をさらに備え、各ピンチ弁部材(42、43、44)は、チューブの一部が係合することができるピンチジョーを含む頭部を備え、前記少なくとも2つのピンチ弁部材(42、43、44)は前記ロータに装着され、そのため、これの前記頭部は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときには、前記バッグ取付手段(87)の上部部品に対向して、周囲に且つ前記中心コンパートメント(34)の開口のレベルより上に突出する請求項1記載の機器。
【請求項29】
ピンチ弁部材(42、43、44)の前記ピンチジョーに係合したチューブを、決定された方向に沿って前記中心コンパートメント(34)内にガイドするためのガイド要素(125、126、128、129)をさらに備える請求項28記載の機器。
【請求項30】
ピンチ弁部材(42、43、44)の前記ピンチジョーに係合したチューブを、前記中心コンパートメント(34)の内側周囲に実質的に従う経路に沿ってガイドするためのガイド要素(125、127、130)をさらに備える請求項28記載の機器。
【請求項31】
前記ガイド手段(79)は、前記ロータの前記中心コンパートメント(34)内に嵌る容器(120)を備える請求項1記載の機器。
【請求項32】
前記バッグ取付手段(87)は、より大きな規則的な断面を有し、前記容器(120)は、前記バッグ取付手段(87)のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である内側断面を有する壁(81)を備える請求項31記載の機器。
【請求項33】
前記容器(120)は、これの上部部品に接続された環状フランジ(82)を備える請求項31記載の機器。
【請求項34】
サテライトバッグ(2、3、4)を分離バッグ(1)に接続する移送チューブ(14、20、21)内の流体の流れを阻止するかまたは可能にするために、少なくとも2つのピンチ弁部材(42、43、44)をさらに備え、各ピンチ弁部材は、チューブの一部が係合することができるピンチジョーを含む頭部を備え、前記少なくとも2つのピンチ弁部材(42、43、44)は前記ロータ(32、33、34、35)に装着され、そのため、これの前記頭部は、周囲に且つ前記中心コンパートメント(34)の開口のレベルより上に突出し、前記容器(120)の前記フランジ(82)は開口部(85)を備え、これを通って前記ピンチ弁部材(42、43、44)の前記頭部が延出することができる請求項33記載の機器。
【請求項35】
前記ガイド手段(79)は、前記ピンチ弁部材(42、43、44)の前記頭部用の前記開口部(85)を部分的に囲繞し且つピンチ弁部材(42、43、44)に係合したチューブを決定された方向に前記容器(120)内にガイドするためのゲート(86)を画成するガイド要素(125、126、128、129)をさらに備える請求項34記載の機器。
【請求項36】
前記ガイド手段(79)は、ピンチ弁部材(42、43、44)に係合したチューブを、前記容器(120)の内側周囲に実質的に従う経路に沿ってガイドするためのガイド要素(125、127、130)をさらに備える請求項34記載の機器。
【請求項37】
複合液体を少なくとも2つの成分に分離するための機器の、回転軸(31)を有するロータ(32、33、34、35)の中心コンパートメント(34)内に、少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)を取り付け且つこれから取り外すための、長手方向軸を有するバッグ取付手段(87)であって、
少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)の上部部分を前記バッグ取付手段(87)に着脱自在に固定するための固定手段(92)を備える上部部品と、
−少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)の下部部分を含むためのレセプタクル(96)を備える下部部品と、
前記上部部品を前記下部部品に接続し、前記取付手段(87)の上部部品に固定された上部部分と前記レセプタクルに挿入された下部部分とを有するサテライトバッグ(2、3、4)の中間部分を露出する中間部品と、を備えるバッグ取付手段(87)。
【請求項38】
前記バッグ取付手段(87)は、サポート手段(88)をさらに備え、これに対して前記少なくとも1つのサテライトバッグ(2、3、4)が、前記ロータ(32、33、34、35)の回転中に遠心力下で押圧される請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項39】
前記サポート手段は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合し、前記サテライトバッグ(2、3、4)の前記上部部分が前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品に固定されるときに、サテライトバッグ(2、3、4)が、上部部分よりも前記回転軸(31)に近い下部部分を有するように、設計されている請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項40】
前記取付手段(87)の前記上部、中間および下部の部品は、前記取付手段(87)の前記長手方向軸に面する内側側部を有する連続壁(88)を備え、前記サポート手段は前記連続壁(88)の一部を含む請求項38記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項41】
前記連続壁の前記内側側部の前記部分は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に対して傾斜する表面を有する請求項40記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項42】
前記連続壁(88)の前記部分の前記内側側部と前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸との間の距離は、前記バッグ取付手段(87)の上部部品から前記バッグ取付手段(87)の下部部品へ減少し、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に平行である請求項40記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項43】
前記連続壁(88)の前記内側側部の前記部分は、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸に平行な軸を有する円錐の錐台によって画成され、前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に平行である請求項40記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項44】
前記バッグ取付手段(87)の前記下部部品は、前記連続壁に接続された湾曲した壁(91)を備え、前記湾曲した壁(91)と前記バッグ取付手段(87)の長前記手方向軸との間の距離は、前記バッグ取付手段(87)のもっとも低い端へ向けて減少し、前記サポート手段は前記湾曲した壁(91)の一部を含む請求項43記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項45】
前記連続壁(88)は、実質的にガター状形状を有する請求項30記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項46】
前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)を前記中心コンパートメント(34)に、これに固定されたサテライトバッグ(2、3、4)が前記回転軸(31)を含む平面の一方の側部に実質的に位置するように、位置決めするように、設計されている請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項47】
前記バッグ取付手段(87)の前記長手方向軸は、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に係合するときに、前記回転軸(31)に実質的に一致し、前記レセプタクル(96)は前記長手方向軸にもっとも近い内側壁(89)を有し、これは前記長手方向軸に対する内側壁(89)の間の距離が、前記長手方向軸から、前記バッグ取付手段(87)に固定されたサテライトバッグ(2、3、4)の上部入口/出口が位置する前記バッグ取付手段(87)の点への距離よりも短いように形状づけられている請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項48】
前記固定手段(92)は、
細長い本体(101)と、
サテライトバッグ(2、3、4)の上部部品の2つの穴(13)の間の距離に対応する距離で前記細長い本体(101)に接続された2つのペグ状部材(107、108)と、
バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)に係合したサテライトバッグ(2、3、4)がこれから脱出するのを防止するために、前記ペグ状部材(107、108)の端にそれぞれ接続された2つの保持要素(109、110)と、を備えるバッグホルダ(100)と協働するように、設計されている請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項49】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は壁(88)を備え、前記固定手段は前記壁に2つの係止窪み(92)を備え、この中で、バッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)の前記端が、前記保持要素(109、110)によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる請求項48記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項50】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は壁(88)を備え、前記固定手段は前記壁に2つの開口部(92)を備え、その中で、バッグホルダの前記ペグ状部材(107、108)の前記端が、前記保持要素(109、110)によって、係合され中に着脱自在に係止されることができる請求項48記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項51】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品の前記壁は、前記固定手段(92)に係合するために前記壁(88)へ向けて押されるときにバッグホルダ(100)の前記ペグ状部材(107、108)をガイドするために、それぞれ、前記壁(88)の2つの側方向側部から前記固定手段(92)へ延出する2つのガイド(93)を備える請求項49または50に記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項52】
前記取付手段(87)の前記上部部品は、サテライトバッグ(2、3、4)の前記上部部品に包埋された少なくとも1本のチューブの端を収容するための窪み(94、95)を有する壁(88)を備える請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項53】
前記バッグ取付手段(87)の前記上部部品は、リップ(84)を内向きに突出する上部縁を有する壁(88)を備え、これの下にチューブのループがくっつくことができる請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項54】
前記バッグ取付手段(87)は、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)へ、前記バッグ取付手段(87)が前記中心コンパートメント(34)に部分的に係合する位置に、着脱自在に固定するためのラッチ手段(150、151、152、153、154、155)をさらに備える請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項55】
前記ラッチ手段(150、151、152、153、154、155)は、前記バッグ取付手段(87)を前記ロータ(32、33、34、35)へ、前記取付手段(87)の少なくとも前記中間部品および前記上部部品が前記中心コンパートメント(34)の開口より上に突出するバッグ取り付け/取り外し位置に、固定するように、設計されている請求項54記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項56】
前記バッグ取付手段(87)は、より大きな規則的な断面を有し、前記ガイド手段(79)は、前記バッグ取付手段(87)のより大きな断面の少なくとも部分的に相補的である断面を有する請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項57】
前記バッグ取付手段は、前記回転軸(31)に実質的に平行である長手方向軸を有するクレードル(87)を備え、前記クレードル(87)は、前記長手方向軸に面する内側凹表面を有するガター状壁(88)を備え、前記凹表面は、前記凹表面内で上部部分によって前記ガター状壁(88)の上部部品に固定されたサテライトバッグ(2、3)が上部部分よりも前記長手方向軸に近い底部分を有するように、前記長手方向に対して傾斜する請求項37記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項58】
前記ガター状壁(88)の前記内側凹表面は、略円錐台である請求項57記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項59】
前記クレードル(87)は、前記ガター状壁(88)に固定されたサテライトバッグ(2、3)の下部部分を囲繞する閉鎖壁を形成するように、前記ガター状壁(88)の下部部品に接続された含有壁(89)をさらに備える請求項57記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項60】
前記長手方向軸に対する前記含有壁(89)の間の距離は、前記長手方向軸から、前記バッグ取付手段(87)に固定されたサテライトバッグ(2、3、4)の上部入口/出口が位置する前記ガター状壁(88)の点(94)への距離よりも短い請求項59記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項61】
前記クレードル(87)は、サテライトバッグ(2、3)の下部部分を受け取るためのレセプタクル(96)を形成するように、前記ガター状壁(88)および前記含有壁に接続された底壁(90、91)をさらに備え、前記レセプタクル(96)は、前記ガター状壁の長さよりも短い深さを有する請求項59記載のバッグ取付手段(87)。
【請求項62】
前記底壁(90、91)は、前記回転軸(31)に向けて配向された凹面を有する湾曲した部分(91)を備える請求項61記載のバッグ取付手段(87)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2009−505729(P2009−505729A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527974(P2008−527974)
【出願日】平成18年8月14日(2006.8.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/031732
【国際公開番号】WO2007/024550
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(507114521)カリディアンビーシーティー、インコーポレーテッド (39)
【氏名又は名称原語表記】CaridianBCT, Inc.
【住所又は居所原語表記】10811 West Collins Avenue, Lakewood, Colorado 80215, U.S.A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月14日(2006.8.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/031732
【国際公開番号】WO2007/024550
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(507114521)カリディアンビーシーティー、インコーポレーテッド (39)
【氏名又は名称原語表記】CaridianBCT, Inc.
【住所又は居所原語表記】10811 West Collins Avenue, Lakewood, Colorado 80215, U.S.A.
【Fターム(参考)】
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