説明

複合発電装置

【課題】燃料電池装置とスターリングエンジン発電機とを組み合わせた複合発電装置において、発電効率の向上した複合発電装置を提供する。
【解決手段】本発明の複合発電装置は、内部にピストンを備え、該ピストンを挟んで膨張空間側26と圧縮空間側27とが形成されるとともに、ピストンを作動させるための作動ガスが充填されたピストン容器13を備えるスターリングエンジン発電機の膨張空間側26を、複数個の固体酸化物形燃料電池セル3をそれぞれ電気的に直列に接続してなるセルスタック5を収納してなる燃料電池モジュール1の発電室16内に配置することにより、膨張空間側27を効率よく高温とすることができ、作動ガスを効率よく加熱することができる。それにより、スターリングエンジン発電機を効率よく駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体酸化物形燃料電池とスターリングエンジン発電機とを組み合わせてなる複合発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、次世代エネルギーとして、水素含有ガス(燃料ガス)と酸素含有ガス(空気等)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを複数個立設し電気的に直列に接続してなるセルスタックと、セルスタックを構成する燃料電池セルを固定するとともに、燃料電池セルに燃料ガスを供給するマニホールドとを有するセルスタック装置を、収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールや燃料電池モジュールを収納してなる燃料電池装置が種々提案されている。
【0003】
また、発電効率を向上させる目的で、燃料電池装置を他の発電装置と組み合わせた複合発電装置が提案されており、例えば燃料電池装置とガスタービンやスターリングエンジン発電機を組み合わせた複合発電装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−20407号公報
【特許文献2】特開2008−180131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような複合発電装置においては、固体酸化物形燃料電池から排出されるオフガスを用いてスターリングエンジン発電機を駆動させることが概念的に提案されているが、固体酸化物形燃料電池より排出される排ガスの温度が低下している場合があり、スターリングエンジン発電機を効率的に駆動させることが難しい場合があった。
【0006】
また、スターリングエンジン発電機を駆動させるにあたり、ヒーター等の熱源を別途設ける場合には、発電効率が低下する場合があった。
【0007】
それゆえ、本発明においては、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の複合発電装置は、複数個の固体酸化物形燃料電池セルをそれぞれ電気的に直列に接続してなるセルスタックを収納容器内に設けられた発電室内に収納してなる燃料電池モジュールを備える燃料電池装置と、内部にピストンを備え、該ピストンを挟んで膨張空間側と圧縮空間側とが形成されるとともに、前記ピストンを作動させるための作動ガスが充填されたピストン容器と、前記ピストンの動作に伴って発電を行なう発電部とを備えるスターリングエンジン発電機とを組み合わせてなる複合発電装置であって、前記ピストン容器の膨張空間側が前記発電室内に配置されていることを特徴とする。
【0009】
燃料電池セル装置を構成する固体酸化物形燃料電池セルは600〜1000℃という高温で発電する。それゆえ、複数個の固体酸化物形燃料電池セルをそれぞれ電気的に直列に接続してなるセルスタックを収納する発電室内は、非常に高温となる。そこで、燃料電池装置とスターリングエンジン発電機とを組み合わせてなる複合発電装置において、スターリングエンジン発電機を構成するピストン容器の膨張空間側を発電室内に配置することにより、別途ヒーター等の加熱手段を設けることなく膨張空間側を効率よく高温とすることができる。それにより、ピストン容器内に充填されたピストンを作動させるための作動ガスを効率よく加熱することができる。それにより、ピストンを効率よく動作させることができることから、スターリングエンジン発電機を効率よく駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置とすることができる。
【0010】
また、本発明の複合発電装置は、前記ピストン容器の圧縮空間側が前記燃料電池モジュールの前記収納容器の外部に配置されていることが好ましい。
【0011】
このような複合発電装置においては、ピストン容器の圧縮空間側が燃料電池モジュールの収納容器の外部に配置されていることから、ピストン容器の圧縮空間側は高温の熱に曝されないため、膨張空間側に比べて低温となる。それにより、ピストン容器内に充填されたピストンを作動させるための作動ガスを、別途クーラー等の冷却手段を設けることなく効率よく冷却することができる。それにより、ピストンを効率よく動作させることができることから、スターリングエンジン発電機を効率よく駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置とすることができる。
【0012】
また、本発明の複合発電装置は、前記スターリングエンジン発電機は、前記作動ガスが前記ピストン容器の膨張空間側と圧縮空間側との間を往復する構成のスターリングエンジン発電機であって、前記ピストン容器の膨張空間側と圧縮空間側とが、前記作動ガスを加熱するための加熱部と前記作動ガスを冷却するための冷却部とを備える接続部により接続されるとともに、前記加熱部が前記発電室内に配置され、前記冷却部が前記燃料電池モジュールの前記収納容器の外部に配置されていることが好ましい。
【0013】
このような複合発電装置においては、ピストン容器内の作動ガスがピストン容器の膨張空間側と圧縮空間側とを往復する構成のスターリングエンジン発電機を用いる場合に、作動ガスを加熱するための加熱部が発電室内に配置され、作動ガスを冷却するための冷却部が燃料電池モジュールの収納容器の外部に配置されていることから、別途ヒーターやクーラー等の加熱・冷却手段を設けることなく作動ガスを効率よく加熱・冷却することができる。それにより、ピストンを効率よく動作させることができることから、スターリングエンジン発電機を効率よく駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置とすることができる。
【0014】
また、本発明の複合発電装置は、前記ピストン容器の圧縮空間側または前記冷却部の周囲に、酸素含有ガスを流すための酸素含有ガス供給配管が設けられており、該酸素含有ガス供給管を流れた酸素含有ガスが、前記燃料電池モジュールの前記収納容器内に供給されるように構成されていることが好ましい。
【0015】
このような複合発電装置においては、ピストン容器の圧縮空間側または冷却部の周囲に、酸素含有ガス供給配管が設けられており、この酸素含有ガス供給配管に低温の酸素含有ガス(空気等)を流すことにより、作動ガスと酸素含有ガスとで熱交換することとなる。それにより、作動ガスを効率よく冷却することができることから、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率を向上することができる。
【0016】
あわせて、作動ガスと熱交換され温められた酸素含有ガスを燃料電池モジュールの収納容器内に供給することにより、燃料電池モジュール(燃料電池装置)の発電効率を向上することができる。
【0017】
それにより、燃料電池装置およびスターリングエンジン発電機の発電効率を向上することができることから、発電効率の向上した複合発電装置とすることができる。
【0018】
また、本発明の複合発電装置は、前記収納容器内に、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器を備えるとともに、前記ピストン容器の圧縮空間側または前記冷却部の周囲に、酸素含有ガスを流すための酸素含有ガス供給配管が設けられており、該酸素含有ガス供給管を流れた酸素含有ガスが、前記改質器内に供給されるように構成されていることが好ましい。
【0019】
このような複合発電装置においては、ピストン容器の圧縮空間側または冷却部の周囲に、酸素含有ガス供給配管が設けられており、この酸素含有ガス供給配管に低温の酸素含有ガス(空気等)を流すことにより、作動ガスと酸素含有ガスとで熱交換することとなる。それにより、作動ガスを効率よく冷却することができることから、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率を向上することができる。
【0020】
あわせて、作動ガスと熱交換され温められた酸素含有ガスを、固体酸化物形燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器に供給することから、改質器で部分酸化改質やオートサーマル改質を行なう場合に、改質効率を向上することができ、燃料電池モジュール(燃料電池装置)の発電効率を向上することができる。
【0021】
それにより、燃料電池装置およびスターリングエンジン発電機の発電効率を向上することができることから、発電効率の向上した複合発電装置とすることができる。
【0022】
また、本発明の複合発電装置は、前記収納容器内に、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスを水蒸気改質にて生成するための気化部を備える改質器が配置されているとともに、前記ピストン容器の圧縮空間側または前記冷却部の周囲に、前記気化部に水を供給するための配管が配置されていることが好ましい。
【0023】
このような複合発電装置においては、ピストン容器の圧縮空間側または冷却部の周囲に、気化部を備える改質器の気化部に水を供給するための配管が配置されていることから、この配管に温度の低い水を流すことにより、作動ガスと温度の低い水とで熱交換することとなる。それにより、作動ガスを効率よく冷却することができることから、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率を向上することができる。
【0024】
あわせて、配管を流れる水は作動ガスと熱交換されて温められる、あるいは気化するため、気化部に直接温度の低い水を供給する場合に比べて、気化部での水の気化に伴う吸熱反応が少なくなり、セルスタックが高温を維持しやすくなる。それにより、燃料電池モジュール(燃料電池装置)の発電効率を向上することができる。
【0025】
また、本発明の複合発電装置は、前記燃料電池装置が、前記燃料電池モジュールより排出される排ガスと水とで熱交換するための熱交換器を備えるとともに、前記ピストン容器の圧縮空間側または前記冷却部の周囲に、前記熱交換器に水を供給するための配管が配置されていることが好ましい。
【0026】
このような複合発電装置においては、ピストン容器の圧縮空間側または冷却部の周囲に、熱交換器に水を供給するための配管が配置されていることから、この配管に低温の水を流すことにより、作動ガスと水とで熱交換することとなる。それにより、作動ガスを効率よく冷却することができることから、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率を向上することができる。
【0027】
あわせて、燃料電池モジュールより排出される排ガスと、配管を流れる水とで熱交換するための熱交換器を備えていることから、燃料電池装置の排熱回収効率を向上させることができ、総合エネルギー効率を向上することができる。それにより、総合エネルギー効率の向上した複合発電装置とすることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の複合発電装置は、複数個の固体酸化物形燃料電池セルをそれぞれ電気的に直列に接続してなるセルスタックを収納容器内に設けられた発電室内に収納してなる燃料電池モジュールを備える燃料電池装置と、内部にピストンを備え、該ピストンを挟んで膨張空間側と圧縮空間側とが形成されるとともに、前記ピストンを作動させるための作動ガスが充填されたピストン容器と、前記ピストンの動作に伴って発電を行なう発電部とを備えるスターリングエンジン発電機とを組み合わせてなる複合発電装置であって、前記ピストン容器の膨張空間側が前記発電室内に配置されていることから、スターリングエンジン発電機を効率よく駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の複合発電装置の一例を、一部を抜粋して示す外観斜視図である。
【図2】図1で示す複合発電装置の断面図である。
【図3】本発明の複合発電装置の一例の構成を簡略的に示す構成図である。
【図4】本発明の複合発電装置の他の一例の構成を簡略的に示す構成図である。
【図5】本発明の複合発電装置のさらに他の一例の構成を簡略的に示す構成図である。
【図6】本発明の複合発電装置のさらに他の一例の構成を簡略的に示す構成図である。
【図7】本発明の複合発電装置のさらに他の一例の構成を簡略的に示す構成図である。
【図8】本発明の複合発電装置を備える複合発電システムの一部を抜粋して、その構成の一例を示した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、複合発電装置のうち燃料電池装置を構成する燃料電池モジュール1(以下、モジュールと略す)と、スターリングエンジン発電機を構成するピストン容器13とを抜粋して示す外観斜視図である(スターリングエンジン発電機を構成するパワーピストンを備えるパワーピストン装置、発電機等は省略して示している。)。なお、図1においては、スターリングエンジン発電機として、ディスプレーサ型スターリングエンジン発電機を用いる場合を示しており、ピストン容器13は、内部にディスプレーサピストン(図示せず)を有するディスプレーサ装置の役割を果たしている。なお、ピストン容器13内は、ピストンを作動させるための作動ガスが充填されている。作動ガスとしては、温度により膨張や収縮するガスを用いることができ、例えば空気や、ヘリウムガス等を用いることができる。
【0031】
以下、図1を用いて本発明の複合発電装置のうち燃料電池装置を構成するモジュール1について説明する。なお、以降の図において同一の部材については同一の番号を付するものとする。
【0032】
図1に示すモジュール1においては、収納容器2の内部に、内部を第1の反応ガスが流通するガス流路(図示せず)を有する柱状の固体酸化物形燃料電池セル3(以下、燃料電池セルと略す。)を立設させた状態で配列し、隣接する燃料電池セル3間に集電部材(図1においては図示せず)を介して電気的に直列に接続してなるセルスタック5を収納して構成されている。なお、セルスタック5は、各燃料電池セル3の下端をガラスシール材等の絶縁性接合材(図示せず)でマニホールド4に固定している。また、セルスタック5の両端部には、セルスタック4(燃料電池セル3)の発電により生じた電流を集電して外部に引き出すための、電流引き出し部を有する導電部材が配置されている(図示せず)。このような構成により、セルスタック装置12が構成される。
【0033】
なお、図1においては、燃料電池セル3として、内部を第1の反応ガス(水素含有ガス)が長手方向に流通するガス流路を有する中空平板型で、ガス流路を有する支持体の表面に、燃料側電極層、固体電解質層および酸素側電極層を順に積層してなる固体酸化物形燃料電池セル3を例示している。以降の説明の説明において、特に断りのない限り第1の反応ガスを燃料ガス(水素含有ガス)とし、後述する第2の反応ガスを酸素含有ガスとして説明する。
【0034】
さらに図1においては、燃料電池セル3の発電で使用する燃料ガスを得るために、原燃料供給管10を介して供給される天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器6をセルスタック5(燃料電池セル3)の上方に配置している。なお、改質器6は、効率のよい改質反応である水蒸気改質を行うことができる構造とすることが好ましく、水を気化させるための気化部7と、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部8とを備えている。そして、改質器6で生成された燃料ガスは、燃料ガス流通管9を介してマニホールド4に供給され、マニホールド4より燃料電池セル3の内部に設けられたガス流路に供給される。なお、セルスタック装置12の構成は、燃料電池セル3の種類や形状により、適宜変更することができ、例えばセルスタック装置12に改質器6を含むこともできる。
【0035】
また図1においては、収納容器2の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されるセルスタック装置12を後方に取り出した状態を示している。ここで、図1に示したモジュール1においては、セルスタック装置12を、収納容器2内にスライドして収納することが可能である。
【0036】
なお、収納容器2の内部には、マニホールド4に並置されたセルスタック5の間に配置され、第2の反応ガス(酸素含有ガス)が燃料電池セル3の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、反応ガス導入部材11が配置されている。
【0037】
また、このような構成のセルスタック装置12においては、燃料電池セル3のガス流路より排出される余剰な燃料ガスと酸素含有ガスとを燃料電池セル3の上端部側で燃焼させることにより、燃料電池セル3の温度を上昇させることができ、セルスタック装置12の起動を早めることができる。あわせて、燃料電池セル3(セルスタック5)の上方に配置された改質器6を温めることができ、改質器6で効率よく改質反応を行なうことができる。
【0038】
また、図1においては収納容器2内に、スターリングエンジン発電機を構成するピストン容器13の一部が挿入して配置されている。
【0039】
図2は、図1で示すモジュール1およびモジュール1に収納されたスターリングエンジン発電機を構成するピストン容器13の断面図である。モジュール1を構成する収納容器2は、内壁14と外壁15とを有する二重構造で、外壁15により収納容器2の外枠が形成されるとともに、内壁14によりセルスタック5(セルスタック装置12)を収納する発電室16が形成されている。さらにモジュール1(収納容器2)においては、内壁14と外壁15との間を、燃料電池セル3に導入する酸素含有ガスが流通する反応ガス流路としている。
【0040】
ここで内壁14には、内壁14の上面よりセルスタック5の側面側にまで延び、内壁14と外壁15とで形成される反応ガス流路に通じて、セルスタック5に酸素含有ガスを導入するための反応ガス導入部材11が備えられている。また、反応ガス導入部材11の下端に、燃料電池セル3の下端部に第2の反応ガスを導入するための反応ガス導入口17が設けられている。
【0041】
図2においては、反応ガス導入部材11が、収納容器2の内部に横並びに並置された2つのセルスタック5間に位置するように配置されているが、セルスタック5の数により、例えば反応ガス導入部材11をセルスタック5の両側面側から挟み込むように配置してもよい。具体的には、セルスタック5(セルスタック装置12)を1つだけ収納する場合には、反応ガス導入部材11を2つ設け、セルスタック5を両側面側から挟み込むように配置することができる。
【0042】
また発電室16内には、モジュール1内の熱が極端に放散され、燃料電池セル3(セルスタック5)の温度が低下して発電量が低減しないよう、モジュール1内の温度を高温に維持するための断熱材18が適宜設けられている。
【0043】
断熱材18は、セルスタック5の近傍に配置することが好ましく、特には、燃料電池セル3の配列方向に沿ってセルスタック5の側面側に配置するとともに、セルスタック5の側面の外形と同等またはそれ以上の大きさを有する断熱材17を配置することが好ましい。なお、図2においては示していないが、好ましくは、断熱材18はセルスタック5の両側面側に配置することが好ましい。それにより、セルスタック5の温度が低下することを効果的に抑制できる。さらには、反応ガス導入部材11より導入される酸素含有ガスが、セルスタック5の側面側より排出されることを抑制でき、セルスタック5を構成する燃料電池セル3間の酸素含有ガスの流れを促進することができる。
【0044】
また、燃料電池セル3の配列方向に沿った内壁14の内側には、排ガス用内壁19が設けられており、内壁14と排ガス用内壁19との間が、発電室16内の排ガスが上方から下方に向けて流れる排ガス流路とされている。なお、排ガス流路は、収納容器2の底部に設けられた排気孔20と通じている。
【0045】
それにより、モジュール1の稼動(起動処理時、発電時、停止処理時)に伴って生じる排ガスは、排ガス流路を流れた後、排気孔20より排気される構成となっている。なお、排気孔20は収納容器2の底部の一部を切り欠くようにして形成してもよく、また管状の部材を設けることにより形成してもよい。
【0046】
ところで、上述したモジュール1内に収納する燃料電池セル3として固体酸化物形燃料電池セルを用いる場合、固体酸化物燃料電池セルは600〜1000℃という高温で発電するため、燃料電池装置を稼動するにあたって、発電室16内も600〜1000℃程度の高温に保持される。
【0047】
それゆえ、燃料電池装置とスターリングエンジン発電機とを組み合わせた複合発電装置において、スターリングエンジン発電機を構成する内部にピストンを備えるピストン容器13の膨張空間側を発電室内に配置することにより、別途ヒーター等の加熱手段を設けることなく膨張空間側を効率よく高温とすることができる。
【0048】
ここで、本発明の複合発電装置においては、ピストン容器13の膨張空間側をモジュール1の発電室16内に配置して構成される。
【0049】
それにより、ピストン容器13内に充填されたピストンを作動させるための作動ガスを効率よく加熱することができ、ピストンを効率よく作動させることができる。それにより、スターリングエンジン発電機を効率よく駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置とすることができる。
【0050】
なお、図1および図2において、ピストン容器13の膨張空間側をセルスタック5の側方に位置するように配置した例を示しているが、ピストン容器13の膨張空間側が発電室16内に位置するように配置すればよく、その配置位置は特に限定されるものではない。例えば、燃料電池セル3の上端部側で余剰の燃料ガスを燃焼させる構成のモジュール1においては、発電室16内において上方側が特に高温となるため、ピストン容器13の膨張空間側を発電室16内の上方側に配置することもできる。
【0051】
また、図1に示しているように、ピストン容器13の圧縮空間側はモジュール1の収納容器2の外部に配置されていることが好ましい。
【0052】
モジュール1の外部は、発電室16内に比べて低温となる。それゆえ、ピストン容器13の圧縮空間側をモジュール1の収納容器2の外部に配置することにより、ピストン容器13内に充填された作動ガスを、別途ヒーター等の冷却手段を設けることなく効率よく冷却することができ、ピストンを効率よく作動させることができる。それにより、スターリングエンジン発電機を効率よく駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置とすることができる。
【0053】
なお、ピストン容器13の圧縮空間側をさらに効率よく冷却する目的で、ピストン容器13の圧縮空間側をフィン形状等とすることや、放熱部材を設けることもできる。
【0054】
ところで、スターリングエンジン発電機として、ピストン容器13内の作動ガスを膨張空間側と圧縮空間側との間を往復するように構成されたスターリングエンジン発電機も知られている。このようなスターリングエンジン発電機においては、膨張空間側と圧縮空間側とを接続する接続部に、作動ガスを加熱するための加熱部と、作動ガスを冷却するための冷却部が備えられている。なお、加熱部と冷却部との間に再生器を設けることもでき、この接続部に加熱部(ヒーター)、再生器、冷却部(ヒーター)からなる熱交換器が設けられているスターリングエンジン発電機が知られている。
【0055】
ここで、燃料電池装置と上述のようなスターリングエンジン発電機とを組み合わせてなる複合発電装置においては、加熱部を発電室16内に配置するとともに、冷却部をモジュール1の外部に配置することにより、ピストン容器13内の作動ガスを効率よく加熱・冷却することができる。それにより、ピストンを効率よく動作させることができることから、スターリングエンジン発電機を効率よく駆動させることができ、発電効率が向上した複合発電装置とすることができる。
【0056】
さらに、加熱部を高温の発電室16内に配置することで、作動ガスを加熱するためのヒーター等の加熱手段を設けなくとも作動ガスを効率よく加熱することができることから、複合発電装置の発電効率を向上することができる。
【0057】
図3および図4は、上述の複合発電装置の構成の一例を簡略的に示す構成図である。図3および図4において、燃料電池装置を構成する各装置を二点鎖線にて囲って示している。また、図3および図4において太線で囲っている部分がモジュール1を示す。
【0058】
図3に示す複合発電装置21を構成する燃料電池装置においては、収納容器2内に配置された改質器6に原燃料を供給するための原燃料供給手段22、改質器6に酸素含有ガスを供給するための改質器用酸素含有ガス供給手段23、改質器6に水を供給するための水供給手段24を備えている。
【0059】
それにより、改質器6で部分酸化改質を行う場合には、原燃料供給手段22より原燃料が供給されるとともに、改質器用酸素含有ガス供給手段23より酸素含有ガスが供給され、改質器6でオートサーマル改質を行う場合には、さらに水供給手段24より改質用の水が供給され、改質器6で水蒸気改質を行う場合には、原燃料供給手段22より原燃料が供給されるとともに、水供給手段24より改質用の水が供給される。そして改質器6で改質されて生成された燃料ガスがセルスタック装置12に供給され、また、モジュール用酸素含有ガス供給手段25により、モジュール1の収納容器2内(セルスタック装置12)に酸素含有ガスが供給され、セルスタック装置12(燃料電池セル3)の発電が行なわれる。なお、改質器用酸素含有ガス供給手段23と、モジュール用酸素含有ガス供給手段25とを併用することもできる。
【0060】
なお、上述したピストン容器13のうち、膨張側空間26が発電室16(収納容器2)内に配置され、圧縮側空間27がモジュール1の外部に配置されている。そして、ピストン容器13内に収納されるピストンの動力が、パワーピストン(図示せず)に伝送され、パワーピストンの動力により、発電機28で発電が行なわれる。
【0061】
なお、図4においてはスターリングエンジン発電機として、ピストン容器13内の作動ガスを膨張空間側26と圧縮空間側27との間を往復するように構成されたスターリングエンジン発電機を用いる場合を示しており、膨張空間側26と圧縮空間側27を接続する接続部に設けられた加熱部29を発電室16(収納容器2)内に配置し、作動ガスを冷却するための冷却部30をモジュール1の収納容器2の外部に配置している例を示している。なお、図には示していないが、加熱部29と冷却部30との間に再生器を設けることもできる。
【0062】
このような複合発電装置において、図3に示した構成の複合発電装置においては圧縮空間側27、図4に示した複合発電装置においては冷却部30をさらに効率よく冷却する(作動ガスを効率よく冷却する)ことにより、ピストン容器13内のピストンが効率よく作動し、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率を向上することができる。
【0063】
ここで、図5に示した複合発電装置においては、モジュール用酸素含有ガス供給手段25とモジュール1内(セルスタック装置12)とを接続するモジュール用酸素含有ガス供給配管31の一部を、ピストン容器13の圧縮空間側27の周囲に配置している例を示している。なお、モジュール用酸素含有ガス供給配管31は、ピストン容器13の圧縮空間27側の周囲を取り囲むように配置してもよく、また、ピストン容器13の圧縮空間27側の外面を蛇行するように配置してもよい。
【0064】
それにより、作動ガスと、外部より供給されモジュール用酸素含有ガス供給配管31を流れる温度の低い酸素含有ガスとで熱交換することにより、作動ガスを効率よく冷却することができることから、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率を向上することができる。
【0065】
あわせて、作動ガスとの熱交換により温められた酸素含有ガスが、モジュール1内(セルスタック装置12)に供給されることから、モジュール1の発電効率を向上することもできる。
【0066】
なお、改質器用酸素含有ガス供給手段23により、改質器6およびモジュール1内(セルスタック装置12)に酸素含有ガスを供給する構成とする場合においては、改質器用酸素含有ガス供給手段23とモジュール1内(セルスタック装置12)とを接続する配管の一部を、圧縮空間側27の周囲に配置することもできる。
【0067】
また、図4に示した構成の複合発電装置の場合においては、モジュール用酸素含有ガス供給手段25とモジュール1内(セルスタック装置12)とを接続するモジュール用酸素含有ガス供給配管31の一部、または改質器用酸素含有ガス供給手段23とモジュール1内(セルスタック装置12)とを接続する配管の一部を、冷却部30の周囲に配置することにより、作動ガスを効率よく冷却することができ、発電効率を向上することができる。
【0068】
また、図6に示した複合発電装置においては、改質器用酸素含有ガス供給手段23と改質器6とを接続する改質器用酸素含有ガス供給配管32の一部を、ピストン容器13の圧縮空間側27の周囲に配置している例を示している。
【0069】
それにより、作動ガスと、外部より供給され改質器用酸素含有ガス供給配管32を流れる温度の低い酸素含有ガスとで熱交換することにより、作動ガスを効率よく冷却することができることから、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率を向上することができる。
【0070】
あわせて、作動ガスとの熱交換により温められた酸素含有ガスが、改質器6に供給されることから、改質器6で部分酸化改質やオートサーマル改質を行う場合に、改質効率を向上することができ、モジュール1の発電効率を向上することもできる。
【0071】
なお、上述と同様に、モジュール用酸素含有ガス供給手段25により、改質器6およびモジュール1内(セルスタック装置12)に酸素含有ガスを供給する構成とする場合においては、モジュール用酸素含有ガス供給手段25と改質器6とを接続する配管の一部を、圧縮空間側27の周囲に配置することもできる。
【0072】
さらに、上述と同様に、図4に示した構成の複合発電装置の場合においては、改質器用酸素含有ガス供給手段23と改質器6とを接続する改質器用酸素含有ガス供給配管32の一部、またはモジュール用酸素含有ガス供給手段25と改質器6とを接続する配管の一部を、冷却部30の周囲に配置することにより、作動ガスを効率よく冷却することができ、発電効率を向上することができる。
【0073】
ところで、上述においては、ピストン容器13の圧縮空間側27または冷却部30の周囲に、温度の低い酸素含有ガスを流すことにより、作動ガスの温度を低下させる構成の例について説明したが、作動ガスの温度を低下させることができればよく、例えばピストン容器13の圧縮空間側27または冷却部30の周囲に温度の低い水を流して、作動ガスの温度を低下させる構成とすることもできる。
【0074】
図7は、本発明の複合発電装置の他の一例を簡略的に示す構成図であり、水供給手段24より改質器6(気化部7、図示せず)に水を供給するための配管33の一部を、ピストン容器13の圧縮空間側27の周囲に配置している例を示している。なお、配管33は、ピストン容器13の圧縮空間27側の周囲を取り囲むように配置してもよく、また、ピストン容器13の圧縮空間27側の外面を蛇行するように配置してもよい。
【0075】
ここで、配管33に温度の低い水を流すことにより、作動ガスと温度の低い水とで熱交換し、作動ガスを効率よく冷却することができることから、効率よくスターリングエンジン発電機を駆動させることができ、発電効率を向上することができる。
【0076】
あわせて、配管33を流れる水は作動ガスと熱交換されて温められる、あるいは気化するため、気化部7に直接温度の低い水を供給する場合に比べて、気化部7での水の気化に伴う吸熱反応が少なくなり、セルスタック5が高温を維持しやすくなる。それにより、モジュール1の発電効率を向上することもできる。
【0077】
また、図4に示した構成の複合発電装置の場合においては、配管33の一部を、冷却部30の周囲に配置することにより、作動ガスを効率よく冷却することができ、発電効率を向上することができる。
【0078】
図8は、本発明の複合発電装置を構成する燃料電池装置を具備する燃料電池システムと、スターリングエンジン発電機のピストン容器13とを抜粋して、その構成を示した複合発電システムの構成図である。本発明の複合発電装置を構成する燃料電池装置は、図8においては発電を行なう発電ユニットに相当し、熱交換後の湯水を貯湯する貯湯ユニット、これらのユニット間を水が循環するための循環配管46とあわせて、燃料電池システムが構成されている。
【0079】
図8に示す燃料電池装置(発電ユニット)は、燃料電池セル1、天然ガス等の原燃料を供給する原燃料供給手段22、酸素含有ガスを改質器6等に供給するための改質器用酸素含有ガス供給手段23、原燃料と水蒸気により水蒸気改質する改質器6を具備している。なお、図8に示す複合発電システム(燃料電池装置)においては、改質器用酸素含有ガス供給手段23とモジュール用酸素含有ガス供給手段25とを併用している場合を示している。
【0080】
また、図8に示す複合発電システム(燃料電池装置)においては、燃料電池セル3の複数個と改質器6とが収納容器2内に収納されてモジュール1が構成されており、図7においては二点鎖線にて示している。なお、上述したようにピストン容器13の膨張空間側26がモジュール1(発電室16)内に配置されている。
【0081】
また、図8に示す燃料電池装置(発電ユニット)においては、燃料電池セル1の発電により生じた排ガス(排熱)と水とで熱交換を行なう熱交換器42、熱交換により生成された凝縮水を純水に処理するための凝縮水処理装置48、熱交換器42で生成された凝縮水を凝縮水処理装置48に供給するための凝縮水供給管50が設けられており、凝縮水処理装置48にて処理された凝縮水は、水タンク39に貯水された後、水ポンプ40により改質器6に供給される。
【0082】
一方、凝縮水処理装置48に供給される凝縮水の量が少ない場合や凝縮水処理手段で処理された後の凝縮水の純度が低い場合においては、外部より供給される水(水道水等)を純水に処理して改質器6に供給することもでき、図8においては外部から供給される水を純水に処理する手段として各外部水処理装置を具備している。
【0083】
ここで、外部より供給される水を改質器6に供給するための各外部水処理装置としては、水を浄化するための活性炭フィルタ装置36、逆浸透膜装置37および浄化された水を純水にするためのイオン交換樹脂装置38の各装置のうち、少なくともイオン交換樹脂装置38(好ましくは全ての装置)を具備する。そして、イオン交換樹脂装置38にて生成された純水は水タンク39に貯水される。なお、図8に示す燃料電池装置(発電ユニット)おいては、外部より供給される水の量を調整するための給水弁35が設けられている。また、凝縮水処理装置48と水タンク39とがタンク連結管49にて連結されている。なお、凝縮水のみを改質器6に供給する場合には、凝縮水処理装置48と改質器6とを水ポンプ40を介して接続することも可能である。
【0084】
また、改質器6に供給する水を処理するための各外部水処理装置および凝縮水処理装置を一点鎖線により囲って示している。なお、改質器6と各水処理装置とを接続する給水管34(図7における配管33に相当する)、タンク連結管49、凝縮水供給管50も含めて水供給手段24として示している。
【0085】
さらに図8に示す燃料電池装置は、燃料電池セル1にて発電された直流電力を交流電力に切り替え外部負荷に供給するためのパワーコンディショナ41、熱交換器42の出口に設けられ熱交換器42の出口を流れる水(循環水流)の水温を測定するための出口水温センサ44のほか、制御装置43が設けられており、循環ポンプ45とあわせて発電ユニットが構成されている。そして、これら発電ユニットを構成する各装置を、外装ケース内に収納することで、設置や持ち運び等が容易な燃料電池装置とすることができる(図示せず)。なお、貯湯ユニットは、熱交換後の湯水を貯湯するための貯湯タンク47を具備して構成されている。
【0086】
ここで、図8に示す燃料電池装置においては、熱交換器42に水を供給するための循環配管46(特には貯湯タンク47と熱交換器42とを接続する循環配管46)の一部を、ピストン容器13の圧縮空間側27または冷却部30の周囲に配置することにより、作動ガスを効率よく冷却することができ、発電効率を向上することができる。
【0087】
あわせて、燃料電池装置が、モジュール1より排出される排ガスと、循環配管46を流れる水とで熱交換するための熱交換器42を備えることから、燃料電池装置の排熱回収効率を向上させることができ、総合エネルギー効率を向上することができる。それにより、総合エネルギー効率の向上した複合発電装置とすることができる。
【0088】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
【0089】
例えば、上述の説明において、スターリングエンジン発電機として、ディスプレーサ型スターリングエンジン発電機を用いる例を示したが、それ以外にも、2ピストン形、小林形、機械リンク形、ダブルアクティング形等を適宜使用することもできる。
【0090】
また固体酸化物形燃料電池セル3として、中空平板型の燃料電池セル3を用いて説明したが、例えば平板型や円筒型の固体酸化物形燃料電池セルを用いることもでき、また燃料電池セル3のガス流路に酸素含有ガスを流通させる構成の燃料電池セルを用いることもできる。
【符号の説明】
【0091】
1:燃料電池モジュール
3:燃料電池セル
12:セルスタック装置
13:ピストン容器
22:原燃料供給手段
23:改質器用酸素含有ガス供給手段
24:水供給手段
25:モジュール用酸素含有ガス供給手段
26:膨張空間側
27:圧縮空間側
29:加熱部
30:冷却部
31:モジュール用酸素含有ガス供給配管
32:改質器用酸素含有ガス供給配管
33:配管






【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の固体酸化物形燃料電池セルをそれぞれ電気的に直列に接続してなるセルスタックを収納容器内に設けられた発電室内に収納してなる燃料電池モジュールを備える燃料電池装置と、内部にピストンを備え、該ピストンを挟んで膨張空間側と圧縮空間側とが形成されるとともに、前記ピストンを作動させるための作動ガスが充填されたピストン容器と、前記ピストンの動作に伴って発電を行なう発電部とを備えるスターリングエンジン発電機とを組み合わせてなる複合発電装置であって、前記ピストン容器の膨張空間側が前記発電室内に配置されていることを特徴とする複合発電装置。
【請求項2】
前記ピストン容器の圧縮空間側が前記燃料電池モジュールの前記収納容器の外部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の複合発電装置。
【請求項3】
前記スターリングエンジン発電機は、前記作動ガスが前記ピストン容器の膨張空間側と圧縮空間側との間を往復する構成のスターリングエンジン発電機であって、前記ピストン容器の膨張空間側と圧縮空間側とが、前記作動ガスを加熱するための加熱部と前記作動ガスを冷却するための冷却部とを備える接続部により接続されるとともに、前記加熱部が前記発電室内に配置され、前記冷却部が前記燃料電池モジュールの前記収納容器の外部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の複合発電装置。
【請求項4】
前記ピストン容器の圧縮空間側または前記冷却部の周囲に、酸素含有ガスを流すための酸素含有ガス供給配管が設けられており、該酸素含有ガス供給管を流れた酸素含有ガスが、前記燃料電池モジュールの前記収納容器内に供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の複合発電装置。
【請求項5】
前記収納容器内に、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器を備えるとともに、前記ピストン容器の圧縮空間側または前記冷却部の周囲に、酸素含有ガスを流すための酸素含有ガス供給配管が設けられており、該酸素含有ガス供給管を流れた酸素含有ガスが、前記改質器内に供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の複合発電装置。
【請求項6】
前記収納容器内に、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスを水蒸気改質にて生成するための気化部を備える改質器が配置されているとともに、前記ピストン容器の圧縮空間側または前記冷却部の周囲に、前記気化部に水を供給するための配管が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の複合発電装置。
【請求項7】
前記燃料電池装置が、前記燃料電池モジュールより排出される排ガスと水とで熱交換するための熱交換器を備えるとともに、前記ピストン容器の圧縮空間側または前記冷却部の周囲に、前記熱交換器に水を供給するための配管が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の複合発電装置。








【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−174686(P2010−174686A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−16530(P2009−16530)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】