説明

複合的な弾性ウェブ

【課題】引張特性及び伸び特性の優れた複合的なウェブを製造する。
【解決手段】(i)互いに接着されていない状態の2つ以上のウェブを、一緒に、面と面とが向き合った関係で、ウェブを活性化するための手段に供給し、
(ii)前記ウェブが接着されていない面と面とが向き合った状態の時に前記ウェブを一緒に活性化し、
(iii)複合的なウェブを形成するように接着手段を用いて、活性化された接着されていないウェブを、面と面とが向き合った関係で接着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブに関し、特に、おむつ、失禁の効果を制御するための物品、その他の衛生的物品及び包帯等の製品において使用されるフィルム又は繊維状材料のウェブ、又はフィルム及び繊維状材料のラミネートを、活性化しかつ触り心地を柔らかくするための方法に関する。本発明は、この方法によって製造される複合的なウェブ、及びこれらのウェブから形成された物品にも関する。
【背景技術】
【0002】
おむつ、トレーニングパンツ又は失禁衣料等の吸収性物品は、皮膚の健康を維持しながら装着者への快適な密着を提供し、身体からの浸出液を吸収保持する必要がある。したがって、吸収性物品において使用するための弾性材料は、触り心地が柔らかいことが望ましい。柔軟性は、柔軟なウェブを形成するように、不織布等の柔軟でかつ概して繊維質の材料に弾性材料を積層することによって得ることができる。
【0003】
ウェブを1つ以上の方向に延伸することによってウェブを“活性化”する方法は、このウェブに触れる人によって認識される柔軟性をウェブに与えることが分かった。繊維ウェブ又はフィルムウェブをマシン方向又はウェブの横方向、又はその両方に引き伸ばすための方法は、米国特許第4223059号明細書、第5861074号明細書、第5422172号明細書及び第5382461号明細書に記載されており、これらの米国特許のそれぞれの開示内容は引用したことにより本明細書に全体が記載されたものとする。
【0004】
これらの文書において例示された活性化とは、材料を形成したフィルム又は不織布ウェブの合計伸展性を越えて複合的なウェブを延伸するプロセスをいう。不織布ウェブの場合、内部繊維結合の破壊が生じることができる。これにより、製造された材料の触り心地は柔らかくなる。活性化は、概して2つの方法のうちの1つによって行われる。1つの方法では、噛み合い歯車のセットによって延伸し、別の方法では、被駆動ローラ(互いに異なる速度で駆動される)の間においてウェブの流れ方向に延伸する。
【0005】
米国特許第5143679号明細書には、2段階での活性化が記載されている。この文書は、第2段階における係合深さが第1段階におけるものよりも大きくなるように使用される噛み合い歯車を開示している。したがって、第2のステップにおける活性化レベルが第1のステップにおけるよりも大きい。
【0006】
活性化、特に不織布材料を備えたフィルムのラミネート、又は不織布だけのラミネートに適用される活性化の欠点の1つは、不織布の構造が破壊されるということである。したがって、活性化された製品における生存可能な構造(viable structure)を維持するために、活性化プロセスにおいて、高品質の、ひいては高価な前駆不織布を使用する必要がある。通常、商業的には20g/m(gsm)以上の基本重量が使用される。
【0007】
公知の方法、材料及び装置に関する欠点及び問題についてのここでの記述は、本発明の範囲を、これらの公知の方法、材料及び装置の排除に限定しようとするものではない。実際には、本発明の実施形態は、ここに記述された欠点又は問題を持たない1つ以上の公知の方法、材料及び装置を含むことができる。
【特許文献1】米国特許第4223059号明細書
【特許文献2】米国特許第5861074号明細書
【特許文献3】米国特許第5422172号明細書
【特許文献4】米国特許第5382461号明細書
【特許文献5】米国特許第5143679号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
引張特性及び伸び特性の優れた複合的なウェブを製造する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、より低価格で、より低い基本重量を有する前駆不織布を含む活性化された積層されたウェブが提供され、活性化は、ラミネートにおける部材ウェブが接着される前に行われる。活性化の後、部材ウェブは、ウェブの間の境界面に十分な熱が提供され、活性化プロセスによって生ぜしめられる圧力を用いることによって、面と面とを合わせて接着される。完成品における引張特性及び伸び特性は、好適には、第2のウェブに結合される間に活性化されるより高価な不織布よりも優れている。
【0010】
活性化プロセスの間、部材ウェブは、ウェブの平面において相対移動することができると考えられる。あらゆる操作の理論によって縛られることを意図しない一方で、この特徴は、この方法によって活性化されかつ次いで接着された積層された前駆ウェブから得られる優れた引張及び伸びの値を生じると考えられる。
【0011】
本発明において、組み合わされた活性化及び熱結合は、加熱された活性化ローラを備えた慣用の噛み合い歯車活性化装置において行われることができる。不織布と、アパーチャ付き2層又は3層エラストマフィルムとは、活性化ローラの直ぐ前で互いに接触させられることができる。2つの層がニップに進入すると、これらの層は同時に、しかし独立して活性化される。アプローチの最も近い点において、1つのローラにおける歯の先端は、向き合った溝の底部から1000分の数インチ離れている。ここで熱結合が生じることができ、不織布を、軟化したエラストマフィルムに埋め込む。熱結合は、活性化ローラにおける歯の頂部に対応する連続的な線の形式を取る。次いで、活性化された材料にスリットが形成され、この材料は慣用の形式で巻き上げられる。
【0012】
別の実施態様において、ラミネート構造を製造するように不織布の2つの層を、アパーチャ付き弾性フィルムに同時に結合するか、2層ラミネートを形成するようにアパーチャ付き弾性フィルムを不織布の1つの層と結合することが可能である。
【0013】
別の実施態様は、ここに記載された方法によって形成された少なくとも1つの不織布及びエラストマフィルムから成る、積層された材料を含む。積層された材料は、改善された引張り特性及び延び特性を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本明細書において使用される用語は、特定の実施態様を記述するためにのみ使用され、請求項の範囲を限定しない。この開示において使用される場合、単数形は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り複数を含む。
【0015】
そうでないことが定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術的及び科学的用語は、本発明の属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記述されたものと同じ又は同等のあらゆる方法及び材料が実施態様の実施又は試験において使用されることができるが、好適な方法、装置及び材料はここで記述される。ここで言及される全ての出版物は、出版物において報告されかつ本発明に関連して使用される様々なウェブ、フィルム、ラミネート及び処理方法を記述及び開示するために引用されている。本明細書におけるいかなるものも、このような開示が従来技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。
【0016】
この記述において、“ウェブ”という用語は、ロールに巻成されることができる材料をいう。ウェブは、フィルムウェブ、不織布ウェブ、ラミネートウェブ、アパーチャ付きラミネートウェブ等であってよい。ウェブの面は、縁部と反対の、2次元の面のうちの1つをいう。“複合的なウェブ”とは、面と面とを合わせて接着された2つ以上の別個のウェブを含むウェブをいう。部材ウェブの面は互いに合わされているが、接着は、部材ウェブの縁部を介することができる。本明細書では、ウェブは、ウェブが互いに面接触しているが一方のウェブを他方のウェブに固定する接着が存在しない場合、互いに“接着されていない状態”にあると記述される。
【0017】
この記述における“フィルム”という用語は、固体ポリマウェブを形成するために、熱可塑性ポリマ材料の溶融したシートを流し込み又は吹込押出し法によって押し出し、前記シートを冷却することによって形成されたウェブをいう。フィルムは、単層フィルム、共押出し成形されたフィルム、コーティングされたフィルム及び複合的フィルムであってよい。コーティングされたフィルムは、好適には、単層又は共押出し成形されたフィルムを含むフィルムであり、これらのフィルムは、同じ材料又は異なる材料の薄い層によって、後でコーティングされる(例えば押出しコーティング、押付けコーティング又は印刷された等)。好適には、コーティングは、接着後に分離されることはできない。複合フィルムは、好適には、2つ以上のフィルムを含むフィルムであり、少なくとも2つのフィルムが接着プロセスにおいて組み合わされる。接着プロセスは、フィルム層の間に接着剤の層を提供する。
【0018】
この記述において、“アパーチャ付きフィルム”とは、1つの面から第2の面まで延びた複数の穴が存在するフィルムをいう。2次元のアパーチャ付きフィルムは、平坦なフィルムの第2の面をフィルムの第1の面に接続した穴において3次元構造が存在しないフィルムである。3次元フィルムは、突起を備えたフィルムであり、3次元アパーチャ付きフィルムは、アパーチャにおいて3次元構造が存在するフィルムである(例えば、アパーチャは、フィルムの厚さよりも厚い深さを有する)。
【0019】
“不織布”という用語は、多数の繊維を含むウェブを意味する。繊維は、互いに結合されていても、結合されていなくてもよい。繊維は、ステープル又は連続糸であってよい。繊維は、1つの材料から成るか、又は種々異なる繊維の組合せとして又はそれぞれが種々異なる材料から成る同類の繊維の組合せとして、多数の材料から成ることができる。
【0020】
ここで使用される場合、“不織布繊維質ウェブ”は、一般的な意味において、比較的平坦で、フレキシブルで、多孔質でありかつステープル又は連続糸を含む概して平坦な構造を定義するために使用される。不織布の詳細な説明のためには、E.A.Vaughn著 “Nonwoven Fabric Primer and Reference Sampler”, Association of the Nonwoven Fabrics Industry、第3版(1992年)を参照されたい。
【0021】
不織布ウェブは、これを形成するためのあらゆる方法による製品、例えば不織布スパンボンド及びメルトブロー不織布ウェブ、であることができる。不織布ウェブは、ウェブの複合体及び組合せを含むことができる。1つの実施態様において、ウェブは、ポリプロピレン繊維から成る、スパンボンド材料である。しかしながら、不織布ウェブは、繊維が製造されることができるあらゆるポリマ材料から成ることができる。例えば、不織布ウェブは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エラストマ、ポリエステル、レーヨン、セルロース、ナイロン及びこのようなポリマ繊維のブレンドから成る繊維を含むことができる。種々異なるポリマを含む繊維がブレンドされることもできる。
【0022】
ここで使用される場合、“伸展性”は、繊維の破壊又は繊維間の接着の破壊なしに引張力によって所定の方向にウェブに提供されることができるひずみの最大量をいう(ひずみがゼロの状態に対して%で示される)。不織布ウェブがあらゆる与えられた方向で伸長可能であるということは、引張力がその方向でウェブに提供された場合に、ウェブがその方向で膨張し、実質的に繊維の破壊又は繊維間の接着の破壊なしにひずみがウェブにおいて誘発されることを意味する。
【0023】
ここで使用される場合、“スクリーン”は、フィルムに突起又はアパーチャを形成するために使用される凹所を含む3次元成形装置をいう。特定の実施態様において、スクリーンは、幅及び直径を有する管状部材である。択一的な実施態様において、スクリーンは、幅及び長さを有するベルトである。横方向は、スクリーンの幅に対して平行な方向である。流れ方向は、スクリーンの回転方向に対して平行な方向であり、横方向に対して垂直である。
【0024】
ここで使用される場合、“パーフォレーション”はスクリーンにおけるアパーチャを指す。ここで使用される場合、“突起”は、フィルムの第1の面の平面に配置されたアパーチャ付き基部と、概してフィルムの第2の面の方向に延びた側壁部分とを含む。それぞれの基部は側壁部分を有する。側壁部分は、フィルムの第2の面の平面に配置された“端部”において終わっている。突起の端部は、アパーチャ付き又はアパーチャなしである。“一次アパーチャ”とも呼ばれる、突起の基部におけるアパーチャは、好適には、調整された又はランダムなパターンを成した多角形、例えば正方形、六角形、五角形、楕円形、円形、卵形又はスロット形である。
【0025】
ここで使用される場合、“吸収性物品”という表現は、体液及びその他の身体浸出液を吸収及び保持する物品を指す。特に、吸収性物品は、身体から排出される様々な浸出液を吸収及び保持するように装着者の身体に接触又は近接して配置される衣料を含む。ここで使用される場合、“弾性的”という用語は、引張力を加えることにより好適には最初の伸長させられていない長さの少なくとも2倍の伸長された長さまで伸長可能であり、引張力を解放することにより最大で最初の伸長させられていない長さの1.75倍まで収縮する材料を表すために使用される。
【0026】
実施態様においてあらゆるフィルムを使用することができる。フィルムのための出発材料は、好適には、押出機等のあらゆる適切な混合及び加熱装置において混合及び加熱される。押出しプロセスは技術上よく知られており、ここに提供されるガイドラインを使用して、フィルムの溶融したシートを製造するためにあらゆる適切な押出しプロセスを使用することができる。これらの押出しプロセスは、通常、押出機に材料を供給するための機構と、材料を溶融及び混合するための機構と、溶融した材料を成形型へ運搬するための機構と、ポリマフィルムを形成するためにポリマの溶融したシートを冷却するための機構とを含む。溶融したシートに第2のフィルム又はウェブが積層される場合、このような第2のフィルム又はウェブは冷却プロセスに関係する。
【0027】
押出機に原材料を供給するのに適した方法及び装置は一般的に知られている。好適な供給機構は、真空パイプに接続された真空ポンプ等の運搬機構を有しており、その真空パイプはポリマ材料の容器に浸漬されている。制御された形式で、ポンプはパイプ内に真空を生ぜしめ、パイプは容器からポリマを吸引し、ポリマを供給ホッパに供給する。供給ホッパは、通常、ポリマの正確に制御された量を押出機受容キャビティ内に供給するメータリング装置を有している。1つの押出機に多数のキャビティ及び供給ホッパが設けられてよく、これにより、多数の部材の供給を可能にする。さらに、ポリマを正確に投入するのを補助するために供給ホッパに又はその近傍に、帯電防止振動装置を配置することができる。ここで使用するために、当業者に知られた又は後で発見されたその他の供給機構も考えられる。
【0028】
好適な溶融成形ダイは流込みダイであるが、ブローフィルムダイ等の他のタイプのダイも可能である。ダイは、溶融したポリマシートを成形し、このポリマシートは引き続きフィルム又はラミネート構造を形成するために冷却される。
【0029】
択一的な実施態様において、溶融ポリマは、パレタイジングダイ(多数の小さな開口を備えた平坦な円筒状のプレート)を通じて押出機から排出される。ポリマがダイを通過するとき、ポリマはポリマの線条を形成する。線条は次いで冷却され、回転ナイフによって裁断され、裁断された線条は“配合ペレット”と呼ばれる。次いで、配合ペレットは第2の押出機へ搬送され、ここで、ペレットは再び溶融され、ダイへ搬送され、シートに形成され、このシートは次いでフィルム又はラミネート構造を形成するように冷却される。さらに別の択一的な配列においては、配合ペレットは、第2の押出機において他のポリマペレットと組み合わされることができる。
【0030】
冷却機構も技術上よく知られており、現在知られている又は後で発見されたあらゆる冷却機構が、フィルムを形成するように押出機から排出されたポリマを冷却するために使用されることができる。一次冷却機構は、互いに押し付けられる2つの冷却されたローラを含むエンボシングステーションを有する。溶融ポリマはエンボシングローラ(それぞれ彫刻ローラ及びアンビルローラと呼ばれる)の間を通過させられ、そこで、より低温のローラと接触することにより冷却される。択一的に、ローラは、彫刻ローラ又はエンボシングローラではない、滑らかなチルローラであってよい。別のよく知られた冷却装置は、ポリマシートを1つのローラ上に通過させ、溶融ポリマを1つの冷却ローラに接触させるために溶融ポリマに空気又は冷却水カーテンを提供する。空気カーテン及びローラとの接触が冷却に寄与する。
【0031】
別のよく知られた冷却機構は、真空を提供しながら、ポリマシートをアパーチャ付きスクリーン上に通過させる。真空によりポリマシートはスクリーンと密着し、ポリマを冷却させる。1つの実施態様において、真空とスクリーンとの組合せがポリマシートをアパーチャ付きスクリーン表面の形状に合致させ、フィルムに突起を形成する。スクリーンに接触するフィルムの側は、成形フィルム内面と呼ばれ、内面と反対側のフィルムの側は、成形フィルム外面と呼ばれる。突起は、アパーチャ付きであっても、そうでなくてもよい。この形式においてアパーチャ付きポリマフィルムを成形することは技術上よく知られており、米国特許第3054148号明細書、第4155693号明細書、第4252516号明細書、第4508256号明細書及び第4509908号明細書によって例示されており、これらの米国特許明細書の開示内容は引用したことにより全体が本明細書に記載されたものとする。
【0032】
パーフォレーションの別の手段は、フィルムを、ピン又はブレードが突出したパーフォレーティングローラ上を通過させ、ピン又はブレードがフィルムに進入し、フィルムがローラ上を通過するときに穴を形成する。これらの方法において、フィルムをパーフォレーティングローラに対して所定の位置に保持するバッキングローラが概して使用される。次いで、実際のパーフォレーションが、パーフォレーティングローラとバッキングローラとの間のニップにおいて生じる。
【0033】
噛み合い歯車(IMG)流れ方向オリエンテーションは、通常、歯車状のローラ対によってフィルムを延伸することによって達成される。IMG活性化は、流れ方向(MD)又はウェブの移動方向に対して横方向(TD)で行われることができる。MD活性化において、ローラの軸線を見下ろすローラの断面の図は、ローラの円周内に及びローラの円周の周囲に切り込まれた歯車歯を示す。ウェブに延伸作用を提供するために、1つのローラの歯が、隣接するローラの溝に噛み合う。
【0034】
TD活性化のために使用されるローラは、ローラの軸線に沿って、ウェブの走行方向で交互に配置されたフィンと溝とを有する。1つのローラのフィンは、隣接するローラの溝に噛み合うので、ウェブが横方向に延伸される隣接するフィンにおける点を提供する。
【0035】
IMG活性化の両方のタイプにおいて、ローラが取り付けられたシャフトは、2つのマシン側板の間に配置されており、第1のシャフトは好適には定置の軸受に配置されており、第2のシャフトは好適には摺動可能な部材における軸受に配置されている。したがって、摺動可能な部材の位置は、調整ねじ又はその他の装置によって操作可能なくさび形エレメントを使用することによって調整可能である。くさびをねじ込むかねじ出すことにより、垂直方向に摺動可能な部材をそれぞれ上下動させ、さらに、第2の噛み合いローラの歯車状の歯を第1の噛み合いローラに係合させるか又は解離させる。サイドフレームに取り付けられたマイクロメータは、噛み合いローラの歯の係合深さを表示する。
【0036】
延伸される材料によって提供される力に抵抗するように調整くさびに対して摺動可能な部材をしっかりと係合位置に保持するために、エアシリンダを使用することができる。これらのシリンダは、噛み合い機器に材料を通すために、又は作動された場合に全てのマシンニップ箇所を開放する安全回路に関連して、上下の噛み合いローラを互いに解離させるように引っ込められることもできる。
【0037】
定置の噛み合いローラを駆動するために通常駆動手段が使用される。マシン通過又は安全のために第2の噛み合いローラが解離可能であるならば、解離時に解離ローラの歯が常に他方の噛み合いローラの歯の間に嵌ることを保証するために、第1及び第2の噛み合いローラの間にバックラッシ防止歯車機構を使用すると好適である。この特徴は、噛み合い歯の歯先の丈の間における、潜在的に損傷する物理的接触を回避する。噛み合いローラが常に係合するならば、第2の噛み合いローラは通常、駆動される必要はない。第2のローラの駆動は、延伸される材料によって被駆動噛み合いローラによって達成される。歯は、トルクを伝達するように設計されておらず、通常の噛み合い延伸動作において金属対金属の接触は生じない。
【0038】
特に好適な実施態様の例は、好適には約0.155インチの歯ピッチを備えたローラを使用した、ウィスコンシン州グリーンベイのNorthern Engraving and Machineによって製造された延伸装置であるが、約0.040〜0.200インチのピッチも許容できる。歯深さは好適には0.280インチであるが、約0.030〜0.500インチの歯深さも許容できる。ローラ円周における歯密度は、好適には、ローラの円周において範囲画定された(subtended)角度ごとに約1つの歯である。特に有効な実施態様は、約50゜F〜約210゜Fで、より好適には約70゜F〜約190゜Fの範囲で温度制御されることができるIMGローラを使用する。ローラ温度は、加熱又は冷却された液体の内部流、電気システム、冷却/加熱の外部源、これらの組合せ、当業者に明らかなその他の温度制御及び維持方法を使用することによって維持される。ローラの温度を制御するための好適な実施態様は、ローラを通る加熱又は冷却された液体の内部流である。これは、望まれているのが加熱であるか冷却であるかに応じて、ローラの加熱又は冷却を行う。
【0039】
ローラの係合深さは、ウェブに与えられる延伸の程度を決定する。ローラ歯の係合深さと、先駆ウェブ組成との間にバランスが通常は引き込まれる。なぜならば、これらは、ウェブの多くの重要な物理的特性に影響するからである。ピッチ、歯深さ、及び係合深さの選択に影響する要因の幾つかは、ウェブの組成、所望の最終的特性(通気性、吸収性、強度、布の感触)、及びIMGローラの幅及び直径を含む。ウェブの最終的な用途も、所望の最終的特性を決定するのでこれらの選択に影響する。IMGローラの幅は、経済的制限及び技術的制限を示す。幅が増大すると、ローラの重量も増大し、ローラにおいて生じるたわみの量も増大するからである。たわみは、特にピッチ及び歯深さが増大すると、延伸のプロセスにおいてのみならず、ローラ製造プロセスにおいてもばらつきを生じる。当業者は、ここに提供されたガイドラインを使用して、所望の延伸を達成するためにローラのパラメータを変更することができる。
【0040】
本発明の別の実施態様は、IMGローラを使用することなく本発明のウェブを次第に延伸させる。この実施態様において、ウェブは、様々な周速度で回転する一連のローラのニップを通過させられることができる。ローラは、漸進的な延伸を行うために摩擦支持面を有することができる。これらのローラは、ウェブの所望の特性を制御するために加熱又は冷却されることができる。
【0041】
ウェブは好適には不織布材料及びフィルムを含んでいる。通常、フィルムは、ポリエチレン等のポリマ、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、リニア低密度ポリエチレン(LLDPE)又はLDPEとLLDPEとの混合物、ポリプロピレン、及びこれらの組合せから形成されている。1つの実施態様において、フィルムは、少なくとも約10重量%、又は約10〜50重量%のHDPE(高密度ポリエチレン)と、残りのLDPE、LLDPE又はLDPEとLLDPEとのブレンドとの混合物から成っている。それぞれの材料配合は、通常はポリマに対する小さな輪入り会いで付加的な材料を含んでいることができる。例えば、フィルムは、加工助剤、着色剤(例えば漂白剤)及び界面活性剤を含むことができる。ここでのLLDPEという用語の使用は、メタロセン結晶を使用して形成されかつ一般的にmLLDPEと呼ばれるLLDPEをも含んでいる。
【0042】
フィルムは、天然又は合成ポリマ材料等のあらゆる適切な弾性材料から形成されることができる。適切なポリマの例は、低結晶化度ポリエチレン、メタロセン結晶化された低結晶化度ポリエチレン、エチレンビニルアセテートコポリマ(EVA)、ポリウレタン、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレンコポリマ、スチレンブロックコポリマ、例えばスチレン/イソプレン/スチレン(SIS)、スチレン/ブタジエン/スチレン(SBS)、又はスチレン/エチレン−ブタジエン/スチレン(SEBS)ブロックコポリマを含む。これらのポリマのブレンドは、それだけで又はその他の改質弾性又は非弾性材料と共に有効であると考えられる。ある実施態様において、エラストマ材料は、エラストマブロックコポリマ等の高性能エラストマ材料を含むことができる。適切なエラストマブロックコポリマの例は、テキサス州ヒューストンのKraton Polymersの登録商標KRATONとして販売されている。
【0043】
弾性フィルムは、例えば、多層弾性材料を形成するために弾性層と共に共押出し成形された、例えばポリエチレンブレンドのスキン層を有することができる。スキン層は、粘着付与剤、低融点ポリマ、及び接着プロセスを補助するその他のコンポーネント等の添加剤を含むことができる。
【0044】
不織布材料及び弾性材料は、IMG遠心の後、最中又は同時に接着手段によって互いに接着される。接着のための多くの手段が当業者に知られている。接着のための手段の例は、熱接着、接着剤接着、超音波接着、点接着、真空ラミネーション、機械的接着、溶剤接着及び化学的接着を含むがこれらに限定されない。当業者は、これらの公知の接着手段についてよく知っており、あらゆる接着機構又は接着機構の組合せを使用することができる。
【0045】
熱接着は、表面を所要の程度に接着させるために必要な程度にこのような物理的変化を生ぜしめるために2つの面に熱及び圧力を提供する。個のような熱及び圧力は概して1対のローラの間のニップを使用して提供される。熱接着は接着剤接着をも含み、この場合、表面のうちの一方又は両方は、接着を行いたい部分に提供される接着剤を有している。概して、接着剤の存在は、温度及び圧力のよりマイルドな条件が接着を形成するのに十分であることを意味する。さらに、接着される材料は、圧力又は温度敏感接着剤によってコーティングされるか又はその他の形式で接触されることができ、圧力又は温度敏感接着剤において接着は適切なエネルギ(熱又は圧力)を提供することによって達成される。
【0046】
超音波接着は、通常、例えば米国特許第4374888号明細書及び第5591278号明細書に例示されたようなソニックホーンとアンビルローラとの間に材料を通過させることによって行われるプロセスを伴い、これらの米国特許明細書の開示内容は引用により全体が本明細書に記載されたものとする。超音波接着の典型的な方法において、互いに接着される様々な層は、超音波ユニットの接着ニップに同時に供給される。様々なこれらのユニットが商業的に利用可能である。概して、これらのユニットは、層内の接着領域において熱可塑性部材を溶融させかつ層を相互結合する高周波振動エネルギを生ぜしめる。したがって、誘発される寝る儀の量と、結合される部材がニップを通過する速度と、ニップにおけるギャップと、接着領域の数とは、様々な層の間の接着の程度を決定する。極めて高い周波数が得られ、18000cps(サイクル毎秒)を超過する周波数が通常超音波と呼ばれるが、様々な層の間の所望の接着と材料の選択とに応じて、5000cps以下の周波数が、許容できる接着を生ぜしめることができる。
【0047】
点接着は、通常、1つ又は2つ以上の材料を複数の別個の点において接着させる。例えば、熱的点接着は、概して、接着される1つ又は2つ以上の層を、例えば彫刻パターンローラと滑らかなカレンダローラとを含む加熱されたローラの間を通過させる。彫刻されたローラは、ファブリックの全面が接着されないようにパターン付けされており、カレンダローラは通常は滑らかである。その結果、彫刻されたローラのための様々なパターンが、機能上及び美観上の理由から開発されている。
【0048】
接着剤ラミネーションは、2つのウェブを接着するためにウェブに提供される1つ又は2つ以上の接着剤を使用するあらゆるプロセスをいう。接着剤は、ローラを用いたコーティング、噴霧、繊維を介する塗布等の手段によってウェブに提供されることができる。適切な接着剤の例は、米国特許第6491776号明細書に記載されており、その開示内容は引用により全体が本明細書に記載されたものとする。
【0049】
米国特許第4995930号明細書、第5591510号明細書、第5635275号明細書、第5635276号明細書、第5660882号明細書、第5698054号明細書、第5762643号明細書、第5733628号明細書、第5783014号明細書、第6242074号明細書、及び第6303208号明細書にはそれぞれ、真空成形ラミネーション(VFL)と呼ばれるラミネーション技術が記載されており、この場合、ウェブ基板が、溶融したポリマシート上に載置され、真空が提供されながらシートの連続的な部分がアパーチャ付きスクリーン上を通過させられる。これらの特許のそれぞれの開示内容は引用により全体が本明細書に記載されたものとする。ウェブ基板は不織布であることができるか、又は通気性又は非通気性の薄いポリマ基板であってよい。基板は単層又は多層であってよい。
【0050】
機械的接着は、層が機械的に接着されるように1つのウェブを穿孔する又は変形させることによって達成されることができ、これは、層が互いに、それぞれのウェブの表面における形状を用いて掴み合うということを意味する。フック及び孔形式の構造は、機械的接着の例である。機械的接着は、IMGローラフィン又は歯における“スパイク”、又は好適には、レーヨンローラにおいて突出させられたリブ付き又はスパイク付きパターンを用いて達成されることができる。これは、さらに、IMGローラフィン又は歯に切り込まれた対応する溝によって補助される。
【0051】
ここで実施態様を図面を参照して説明する。図1は実施態様の概略図であり、不織布11と穿孔されたフィルム10材料とが、互いに面を合わせてニップ12に供給され、ニップから押さえローラ15を介して活性化ローラ13,14に供給される。図1はローラから供給される不織布及び穿孔されたフィルムを示しているが、当業者は、互いにこのような関係でウェブを供給する多数の形式があることを認識するであろう。プロセスにおいて使用するための適切な不織布材料は、商業上利用される不織布、例えば、郵便番号TN37214米国テネシー州ナッシュビル、ワンレイクビュープレイス、スイート204の、BBA Nonwovensによって提供されるSofspan 200を含む。プロセスにおいて使用するための適切な穿孔されたフィルムは、商業上利用されるフィルム、例えば、FLEXAIREの商標名で、バージニア州リッチモンドのTredegar Film Productsによって提供されるエラストマ成形フィルムを含む。
【0052】
望まれるならば、活性化ローラ13,14はあらゆる適切な媒体によって加熱又は冷却されることができる。この適切な媒体は、電気的、流れ、水、油又はその他の熱伝達流体を含むが、これらに限定されない。ウェブは、好適には、活性化ローラの間ニップにおいて活性化され、次いで、ニップローラ16によってウェブに提供される圧力によって活性化ローラの内の一方14に対して接着される。次いで、積層されかつ活性化されたウェブは、テークオフローラ17によって活性化ローラ14から取り外され、巻取りローラ18へ運搬されるが、本発明の実施態様において、積層されかつ活性化されたウェブを巻き取るためのあらゆる適切な装置を使用することができる。1つの装置において活性化及び接着を行うという経済的観点からの利点が容易に明らかであり、例において、材料特性の観点から優れた製品が提供されることが証明されるであろう。しかしながら、当業者は、本発明の実施態様が、活性化ローラ13,14よりも下流のラミネーションを含むことを認めるであろう。
【0053】
別の実施態様が図2に示されている。不織布21と穿孔されたフィルム20材料は再び面と面とを合わせてニップ22に供給され、このニップから押さえローラ25を介して活性化ローラ23,24へ供給される。しかしながら、この実施態様においては、ウェブは、加熱されたニップローラ28によって予備接着されており、このニップローラ28は、接着されていないウェブを直接に活性化ローラ24に排出する。このプロセスは、以下の点で他の接着及び活性化プロセスに対する利点を有する。すなわち、ウェブの接着は、噛み合い歯車の歯において生じ、接着されたウェブが、活性化プロセスの間、歯と位置合わせされているという点である。したがって、活性化は、ウェブの接着されていない領域において生じ、この領域においては、ウェブのもとの構造が熱接着によって影響されておらず、活性化が最も効果的であると期待されることができる。
【0054】
別のニップ26は、製造される製品の要求に応じて加熱又は冷却されることができ、積層された活性化されたウェブに第2の接着を提供するために使用されることができる。次いで、活性化の前後の接着の相対的な程度は、ニップ26,28によってウェブに提供される温度及び圧力を選択することによって調整されることができる。ローラ27は巻取りローラであり、積層されたウェブを活性化ローラ23から巻取りローラへ搬送する。活性化ローラ23,24は、最良の結果を得るために希望に応じて加熱又は冷却されることもできる。
【0055】
別の実施態様が図3に示されている。この実施態様において、接着及び活性化は同時に行われるのに対して、ウェブは、活性化ローラ33,34において噛み合い歯車のニップにおける歯の間に位置している。この場合、活性化ローラからの熱エネルギは接着を生ぜしめるのに十分である。不織布31及び穿孔されたフィルム30材料は、面と面とを合わせてニップ32に供給され、このニップから押さえローラ35を介して、加熱された活性化ローラ33,34に供給されることができる。この実施態様において、ローラ33,34の間のニップにおいて活性化と同時に接着が行われるので活性化ローラ34に対して活性化されたウェブに圧力を加えるニップローラは設けられていない。このように接着を容易にするために、接着剤はフィルム30に提供されることができ、好適には圧力敏感接着剤が提供される。適切な接着剤は、ニュージャージー州ブリッジウォーターのNational Starch & Chemical Companyから商業的に利用可能なNS34-5647である。次いで、テークオフローラ36は、接着及び活性化されたウェブをローラ34から取り外し、積層されたウェブを巻取りローラ37に供給する。
【0056】

不織布のサンプル(郵便番号TN37214米国テネシー州ナッシュビル、ワンレイクビュープレース、スイート204のBBA Nonwovensによって提供されるSofspan200)及びエラストマ成形フィルム(真空を用いることにより3次元形状に成形されたエラストマアパーチャ付きフィルム)は:(i)成形フィルムの雄側(例えばアパーチャが終わっている側)に不織布の1つの層を備えた2重ラミネート;及び(ii)成形フィルムの各側に不織布の1つの層を備えた3重ラミネートとして製造される。サンプルの1つのセットのために、ラミネートは、フィルムの各側にKrylon(R)All Purpose 7010 噴霧接着剤の自由な塗布の後に、完全な接着を保証するために圧力を加えることによって接着された。サンプルの別のセットのためには、サンプルは積層されなかった。複合ウェブサンプルは、2インチ(50.8mm)のゲージ長で200mm/分の速度でMTS Synergie 200引張り試験装置(ミネソタ州エデンプレーリー、MTS Systems Corporation)において延伸された。
【0057】
【表1】

【0058】
試験されたサンプルは2重ラミネートだった。“接着されていない”材料は、前もって接着されていないが、活性化された時に接着された弾性フィルム及び別個の不織布だった。“接着された”材料は、活性化に進入する前に糊接着された同じ弾性フィルム及び不織布のラミネートだった。表に示されたデータは、活性化の前に接着されたラミネートと比較した場合、接着されていない積層された材料が優れた弾性特性を有することを示している。
【0059】
接着されていない状態においてウェブを一緒に活性化する利点は表1に明らかに示されており、表1において、接着されていないウェブは、より高い破断点伸びの値を有することが示されている。伸びの値が高いということは、接着されていない材料が、接着されたサンプルよりも、より攻撃的な活性化に耐えることができるということである。さらに、接着されない状態で活性化された複合的ウェブは、接着された状態において活性化されたウェブよりも、使用者の手に対する感触がより柔らかい。
【0060】
上に示された開示及び例は、特定の好適な実施態様に限定されているが、従来技術にはない同様の利点が、当業者に明らかになるその他の実施態様によって得られ、発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更及び修正を行うことができることが認識される。全てのこのような変更は添付の請求項の範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】実施態様による方法の概略図であり、結合されていない状態で同時に供給され、次いで活性化ローラのうちの1つに対してウェブに加えられる圧力によって互いに結合される2つのウェブを示している。
【図2】実施態様の別の方法の概略図である。この方法において、2つのウェブは、結合されていない状態で同時に1対の活性化ローラへ供給され、これらの活性化ローラにおいてウェブは、活性化の前に活性化ローラのうちの1つに対して予備結合される。次いで、予備結合が行われるのと同じ活性化ローラにおいて活性化が行われる。
【図3】実施態様の別の方法の概略図である。この実施態様において、ウェブは、結合されていない状態で1対の活性化ローラに同時に供給され、活性化の間に提供される圧力及び熱が、ウェブを結合するために使用される。
【符号の説明】
【0062】
10 穿孔されたフィルム、 11 不織布、 12 ニップ、 13,14 活性化ローラ、 15 押さえローラ、 16 ニップローラ、 17 テークオフローラ、 18 巻取りローラ、 20 フィルム、 21 不織布、 22 ニップ、 23,24 活性化ローラ、 25 押さえローラ、 28 ニップローラ、 30 穿孔されたフィルム、 31 不織布、 32 ニップ、 33,34 活性化ローラ、 35 押さえローラ、 36 テークオフローラ、 37 巻取りローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合的なウェブを製造する方法において、
(i)互いに接着されていない状態の2つ以上のウェブを、一緒に、面と面とが向き合った関係で、ウェブを活性化するための手段に供給し、
(ii)前記ウェブが接着されていない面と面とが向き合った状態の時に前記ウェブを一緒に活性化し、
(iii)複合的なウェブを形成するように接着手段を用いて、活性化された接着されていないウェブを、面と面とが向き合った関係で接着することを特徴とする、複合的なウェブを製造する方法。
【請求項2】
前記活性化するための手段が、噛み合い歯車を備えた2つ以上のローラを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記接着手段が、熱接着、接着剤接着、点接着、機械的接着、超音波接着、溶剤接着及びこれらの組合せから成るグループから選択された手段を含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
接着が、噛み合い歯車を備えた2つのローラの間のニップにおいて行われる、請求項2記載の方法。
【請求項5】
ウェブが活性化された後に接着が行われ、接着が、ニップローラと、噛み合い歯車ローラのうちの1つとの間のニップにおいて、ウェブを介してニップローラによって噛み合い歯車の歯に対して、互いに接触したウェブを接着させるのに十分な力を加えることによって行われる、請求項2記載の方法。
【請求項6】
ウェブのうちの1つ以上が不織布ウェブである、請求項1記載の方法。
【請求項7】
ウェブのうちの1つ以上が穿孔されたフィルムである、請求項1記載の方法。
【請求項8】
ウェブのうちの1つ以上が弾性フィルムである、請求項1記載の方法。
【請求項9】
複合的なウェブを製造する方法において、
(i)2つ以上のウェブを一緒に接着されていない状態で、面と面とを合わせた関係で、押さえローラと、少なくとも2つの噛み合い歯車ローラのうちの1つとの間のニップに供給し、
(ii)押さえローラと噛み合い歯車ローラとの間のニップにおいてウェブを接着し、
(iii)ウェブが面と面とを合わせた関係にある間に噛み合い歯車ローラにおいてウェブを活性化することを特徴とする、複合的なウェブを製造する方法。
【請求項10】
ウェブのうちの1つ以上が不織布ウェブである、請求項9記載の方法。
【請求項11】
ウェブのうちの1つ以上が穿孔されたフィルムである、請求項9記載の方法。
【請求項12】
ウェブのうちの1つ以上が弾性フィルムである、請求項9記載の方法。
【請求項13】
請求項1記載の方法によって製造された複合的なウェブ。
【請求項14】
ウェブのうちの1つ以上が不織布ウェブである、請求項13記載の複合的なウェブ。
【請求項15】
ウェブのうちの1つ以上が穿孔されたフィルムである、請求項13記載の複合的なウェブ。
【請求項16】
ウェブのうちの1つ以上が弾性フィルムである、請求項13記載の複合的なウェブ。
【請求項17】
請求項9記載の方法によって製造された複合的なウェブ。
【請求項18】
ウェブのうちの1つ以上が不織布ウェブである、請求項17記載の複合的なウェブ。
【請求項19】
ウェブのうちの1つ以上が穿孔されたフィルムである、請求項17記載の複合的なウェブ。
【請求項20】
ウェブのうちの1つ以上が弾性フィルムである、請求項17記載の複合的なウェブ。
【請求項21】
請求項13記載の複合的なウェブを含む吸収性物品。
【請求項22】
請求項17記載の複合的なウェブを含む吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−88702(P2006−88702A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−274592(P2005−274592)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【出願人】(505135564)トレデガー フィルム プロダクツ コーポレイション (11)
【氏名又は名称原語表記】TREDEGAR FILM PRODUCTS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】1100 Boulders Parkway, Richmond, VA 23225, USA
【Fターム(参考)】