説明

複数のポンプを有する油圧回路

油圧回路が、機能を実行するために駆動できる少なくとも1つのアクチュエータを含む。複数の弁が、少なくとも1つのアクチュエータ内へ入り、そこから出る流体の流れを制御するために少なくとも1つのアクチュエータに関連付けられる。油圧回路は、少なくとも1つのアクチュエータへ流体を供給するための複数のポンプも含む。複数のポンプは、第1の方向への移動のために少なくとも1つのアクチュエータを主に駆動するための第1のポンプと、第1の方向と反対の第2の方向への移動のために少なくとも1つのアクチュエータを主に駆動するための第2のポンプとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は油圧回路に関し、具体的には、アクチュエータへ流体を供給するための複数のポンプを有する油圧回路に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]例えば、掘削機等の作業装置で一般的に使用されるようないくつかの知られた油圧回路は2つのポンプを含む。掘削機は、少なくとも4つの独立した機能(ブーム、アーム、バケット及びスイング)を含むため、各ポンプは機能の2つのための主作動源として働く。例えば、ほとんどの掘削機の回路において、第1のポンプがスイング及びバケット機能のための主作動油源として働き、拳上操作の間、ブーム機能のための副作動油源として働き、一方、第2のポンプがブーム及びアーム機能のための主作動油源として働き、バケット機能のための副作動油源として働く。この設計の結果として、掘削機の運転中、第1及び第2のポンプの両方は、多くの場合、比較的少量の排出容量で稼働する。例えば、スイング及びブーム機能のみの作動の間、第1のポンプは、スイングを操作するために50%排出容量で稼働している場合があり、一方、第2のポンプは、ブームを操作するために30%排出容量で稼働している場合がある。一般に、油圧ポンプは一部の排出容量では非常に非効率的である。これらの非効率性の結果として、上記に説明されるタイプの油圧回路は、操作するのに費用が掛かる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0003]本発明によると、機能を実行するために駆動できる少なくとも1つのアクチュエータを含む油圧回路が提供される。複数の弁が、少なくとも1つのアクチュエータ内へ入り、そこから出る流体の流れを制御するために少なくとも1つのアクチュエータに関連付けられる。油圧回路は、少なくとも1つのアクチュエータへ流体を供給するための複数のポンプも含む。複数のポンプは、第1の方向への移動のために少なくとも1つのアクチュエータを主に駆動するための第1のポンプと、第1の方向と反対の第2の方向への移動のために少なくとも1つのアクチュエータを主に駆動するための第2のポンプとを含む。
【0004】
[0004]一実施形態によると、電子制御器が弁を制御する。制御器は、弁を制御するための入力装置からの信号に応答する。
[0005]一実施形態によると、第1のポンプが第1の供給導管内へ流体を供給し、第2のポンプが第2の供給導管内へ流体を供給する。混合弁が第1の供給導管と第2の供給導管との間で連通される。混合弁は第1の供給導管と第2の供給導管とを流体連通するために制御器に応答する。
【0005】
[0006]他の一実施形態によると、油圧回路は、アキュムレータと、アキュムレータから出る流体の流れを制御するための弁とを有する流体動力蓄積予備システムを更に含む。制御器は、アキュムレータからの流体を使用して少なくとも1つのアクチュエータを駆動するために流体動力蓄積予備システムの弁を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】[0007]本発明の第1の実施形態に従って構成される油圧回路の例図である。
【図2】[0008]本発明の他の一実施形態に従って構成される油圧回路の例図である。
【図3】[0009]本発明の更に他の一実施形態に従って構成される油圧回路の例図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0010]図1は、本発明の第1の実施形態に従って構成される油圧回路10を例示する。油圧回路10は、ヘッド側チャンバ14及びロッド側チャンバ16を有するアクチュエータ12を含む。ヘッド側チャンバ14及びロッド側チャンバ16はピストン/ロッド組立体15のピストン13によって分離される。アクチュエータ12は参照符号18によって概略的に示される機能を操作するために駆動できる。油圧回路10は2つの油圧ポンプ24及び26も含む。図1に例示される実施形態において、ポンプ24及び26は、モータと同様に働くようにオーバセンタに作動できる可変排出容量ポンプである。ポンプ24及び26は実質的に一定な出口圧力を維持するように制御される。一実施形態において、ポンプ24及び26は可動斜板を有するアクシャルピストンポンプであるが、排出容量が可変な任意のタイプの油圧ポンプが使用できる。動力源28はポンプ24及び26へ連結され、ポンプを駆動するために稼働可能である。動力源28は燃焼機関、電気モータ又は任意の他の知られた原動力を含み得る。流体をポンピングする操作の間、ポンプ24はタンク30から流体を引き、供給導管34内へ流体を供給する。同様に、流体をポンピングする操作の間、ポンプ26はタンク30から流体を引き、供給導管36内へ流体を供給する。
【0008】
[0011]図1の油圧回路10は、アクチュエータ内へ入り、そこから出る流体の流れを制御するためのアクチュエータ12に関連付けられた複数の弁も含む。弁は2つの供給側の弁40及び42、並びに、2つの戻り側の弁44及び46を含む。代替的実施形態において、2つの戻り側の弁は単一の三位置弁に一体化できる。油圧回路10は混合弁48を任意選択に含み得る。図1の油圧回路10は単一のアクチュエータ12のみを含むので、単一の混合弁48が回路に含まれる。油圧回路が2つ以上のアクチュエータを含む場合、1つ又は複数の混合弁が使用できる。供給側の弁40は供給導管34とアクチュエータ12のヘッド側チャンバ14へ通じる導管54との間で連通され、それらの間の流体の流れを制御する。供給側の弁42は、供給導管36と、アクチュエータ12のロッド側チャンバ18へ通じる導管56との間で連通され、それらの間の流体の流れを制御する。戻し弁44は導管54と戻し導管58との間で連通され、それらの間の流体の流れを制御する。同様に、戻し弁46は導管56と戻し導管58との間で連通され、それらの間の流体の流れを制御する。混合弁48は供給導管34と36との間で連通し、それらの間の流れを制御する。
【0009】
[0012]図1は各弁40、42、44、46及び48を双方向圧力補償弁として例示する。しかし、弁は、単方向弁を含む任意の知られたタイプの弁であり得る。しかし、少なくとも供給弁40及び42、並びに、混合弁48のために双方向弁を使用することによって、以下に説明されるように、油圧回路10のための追加の制御モードが可能となる。
【0010】
[0013]図1は任意選択の流体動力蓄積予備システム70も例示する。流体動力蓄積予備システム70はアキュムレータ72と、関連の弁74と、任意選択で装入ポンプ76とを含む。装入ポンプ76はポンプ24及び26並びに動力源28へ動作可能に連通される。図1は、ポンプ24及び26と装入ポンプ76とを駆動する共通の軸を例示する。装入ポンプ76は、アキュムレータを充填するために、タンク30から流体を引き、装入導管78を通してアキュムレータ72へ流体を供給するように操作可能である。装入導管78内に位置付けられる逆止め弁80は、流体がアキュムレータ72から装入導管78を通って装入ポンプ76へ向かって逆流することを防止する。弁74は、導管54へアキュムレータ72を連通し、アキュムレータから出る流体の流れを制御する。弁74は、アキュムレータ72が導管54へ流体を供給することを可能にし、導管54がアキュムレータ72へ流体を供給することを可能にするために双方向弁である。
【0011】
[0014]油圧回路10は電子制御器64も含む。制御器64は、弁40、42、44、46、48及び74へ動作可能に接続され、それらの稼働を制御する。制御器64は、オペレータが望むようにアクチュエータを操作するためのやり方で弁40、42、44、48及び74を制御するために、オペレータ入力装置66から提供される入力信号に応答する。弁40、42、44、46及び48の各々は開閉のための制御信号に応答して、弁を通る流体の流れを制御する。制御器64は動力源28も制御でき、又は、代替的に、動力源28を制御する他の一制御器と通信できる。ポンプ24及び26は、それらの関連の斜板の角度を変えること等によって、それらの排出容量を変えるために制御器64からの制御信号に応答することもできる。代替的に、ポンプ24及び26は、それらの出口で実質的に一定な圧力を維持するように自己制御できる。
【0012】
[0015]再度ポンプ24及び26に関連して、ポンプ24は、第1の方向への移動のためにアクチュエータ12を駆動するための流体を供給するための主ポンプであり、一方、ポンプ26は、第1の方向と反対の第2の方向への移動のためにアクチュエータ12を駆動するための流体を供給するための主ポンプである。図1は、アクチュエータ12のヘッド側チャンバ14へ流体を供給するための主ポンプとしてポンプ24を例示し、アクチュエータ12のロッド側チャンバ16へ流体を供給するための主ポンプとしてポンプ26を例示する。アクチュエータ12の要求が、そのアクチュエータを駆動するために主ポンプが不充分であるようなものの場合、混合弁48が開かれ、他のポンプ(この操作において、副ポンプ)が主ポンプによって供給される流体の流れを補足するために使用できる。
【0013】
[0016]図1の油圧回路10は様々な制御モードを有する。制御器64は、油圧回路10を通る流体の流れを制御するために少なくとも弁40、42、44、46、48及び74を制御する。制御器64はオペレータ入力装置66から受信する入力信号によって命令されるように実行しながら、油圧回路10の効率を最大にするように、弁40、42、44、46、48及び74、並びに、任意選択でポンプ24及び26を制御する。
【0014】
[0017]図1のアクチュエータ12を延出させるために、流体はアクチュエータ12のヘッド側チャンバ14へ供給される。アクチュエータ12のヘッド側チャンバ14とロッド側チャンバ16との間の差圧に対応して、ピストン/ロッド組立体15は移動し、流体はアクチュエータのロッド側チャンバ16から排出される。以下は、図1の油圧回路10においてアクチュエータ12を延出させるための様々な制御モードである。
・弁40を開きながらポンプ24を駆動するように動力源28を操作して、流体がポンプ24から導管34、弁40及び導管54を通ってアクチュエータ12のヘッド側チャンバ14へ流れることを可能にする。弁46は開かれて、流体がロッド側チャンバ16から排出されて、導管56、弁46及び導管58を通ってタンク30へ流れることを可能にする。
・弁74を開いて、流体がアキュムレータ72から弁74及び導管54の部分を通ってアクチュエータ12のヘッド側チャンバ14へ流れることを可能にする。弁46は開かれて、流体がロッド側チャンバ16から排出されて、導管56、弁46及び導管58を通ってタンク30へ流れることを可能にする。
・ポンプ24及びアキュムレータ72の両方がアクチュエータ12のヘッド側チャンバ14へ流体を供給するように、弁40及び74の両方を開き、ポンプ24を操作する。弁46は開かれて、ロッド側チャンバ16から排出される流体が導管56、弁46及び導管58を通ってタンク30へ流れることを可能にする。この制御モードは、ポンプ24が、オペレータ入力装置66によって命令されるようにアクチュエータ12を操作するのに不充分であり、アキュムレータ72が、ポンプ24からの流体の流れを補足するために使用される場合に使用される。
・ポンプ24及びアキュムレータ72からの流れが、命令されるようにアクチュエータ12を駆動するために不充分である場合、ポンプ26がアクチュエータ12のヘッド側チャンバ14への流れを補足する(又は増加させる)ために使用できるように、アキュムレータ72に関連付けられた弁74が閉じられ、混合弁48が開かれ得る。弁46は開かれて、ロッド側チャンバ16から排出される流体が、導管56、弁46及び導管58を通ってタンク30へ流れることを可能にする。この制御モードにおいて、ポンプ24は主ポンプであり、ポンプ26はポンプ24の流れを補足する副ポンプである。ポンプ24及び26の両方が一部の排出容量で稼働する代わりに、ポンプ24(主ポンプ)は全排出容量で稼働され、追加の流れがポンプ26(副ポンプ)によって補足される。アキュムレータ72は、ポンプ24及び26から供給される流れを更に補足するために必要に応じて使用できる。
・アクチュエータ12のロッド側チャンバ16から排出される流体のエネルギーを利用するために、弁46は閉じられた状態を維持するように制御でき、弁42は開かれて、モータとして働くようにオーバセンタに制御(又は、作動)されるポンプ26へ流れを方向付ける。モータとして働くポンプ26は、ヘッド側チャンバ14へ流体を供給するために、ポンプ24を駆動する(又は、動力源28がポンプ24を駆動するのを補助する)。アキュムレータ72は、ポンプ24からの流れを更に補足するために必要に応じて使用できる。更に、この制御モードの間、アキュムレータ72が装入できるように、装入ポンプ76は、モータとして働くポンプ26によって駆動される。
・他の一制御モードにおいて、ロッド側チャンバ16から排出される流体の流れは、弁42を通り過ぎた後、混合弁48を通って供給導管34へ方向付けできて、供給導管34及び36内で可能な限り加圧されながら、ポンプ24からの流れを補足する(又は増加させる)。
【0015】
[0020]アクチュエータ12を収縮させるために、流体はアクチュエータ12のロッド側チャンバ16へ供給される。ロッド側チャンバ16とアクチュエータ12のヘッド側チャンバ14との間の差圧に対応して、ピストン/ロッド組立体15は移動し、流体はアクチュエータ12のヘッド側チャンバ14から排出される。以下は、図1の油圧回路におけるアクチュエータ12を収縮させるための様々な制御モードである。
・弁42を開きながらポンプ26を駆動するように動力源28を稼働して、流体がポンプ26から導管36、弁42及び導管56を通ってアクチュエータ12のロッド側チャンバ16へ流れることを可能にする。弁44は開かれて、ヘッド側チャンバ14から導管54を通って排出される流体が、タンク30、及び、弁74が開かれる場合には、少なくとも部分的にアキュムレータを充填するためにアキュムレータ72の1つ又は両方へ流れることを可能にする。
・ポンプ26からの流れが、命令されるようにアクチュエータ12を駆動するために充分ではない場合、混合弁48は開かれ、ポンプ24はアクチュエータ12のロッド側チャンバ16への流れを補足する(又は増加させる)ために使用できる。弁44は開かれて、ヘッド側チャンバ14から導管54を通って排出される流体が、タンク30、及び、弁74が開かれる場合には、アキュムレータ72の1つ又は両方へ流れることを可能にする。この制御モードにおいて、ポンプ26は主ポンプであり、ポンプ24はポンプ26の流れを補足する副ポンプである。ポンプ24及び26の両方が一部の排出容量で稼働する代わりに、ポンプ26(主ポンプ)は全排出容量で稼働され、追加の流れがポンプ24(副ポンプ)によって補足される。
・アクチュエータ12のヘッド側チャンバ14から排出される流体のエネルギーを利用するために、弁44は閉じられた状態を維持し、弁40は開かれて、モータとして働くようにオーバセンタに制御されるポンプ24へ流れを方向付ける。モータとして働くポンプ24は、ロッド側チャンバ16へ流体を供給するために、ポンプ26を駆動する(又は、ポンプ26を駆動するのを補助する)。
・他の一モードにおいて、ヘッド側チャンバ14から排出されるいくらかの流体の流れは、弁40を通り過ぎた後、ロッド側チャンバ16へ戻って再生されるために混合弁48を通って供給導管36へ方向付けできる。ヘッド側チャンバ14から排出される流体の残余は、アキュムレータ72又はタンク30のうちの1つへ方向付けられる。
【0016】
[0021]図2は、本発明の他の一実施形態に従って構成される油圧回路100を例示する。油圧回路100は複数のアクチュエータを含む。図2に例示されるアクチュエータは3つのリニアアクチュエータ102、104及び106、並びに、1つのロータリアクチュエータ108を含む。しかし、任意のタイプのアクチュエータ又はアクチュエータのタイプの組み合わせが油圧回路100に含まれ得る。アクチュエータ102は、参照符号112によって概略的に示されるその関連の機能を作動するために可動なピストン/ロッド組立体110を含む。ピストン/ロッド組立体110は、アクチュエータ102のヘッド側チャンバ114及びロッド側チャンバ116を分離する。アクチュエータ104は、参照符号122によって概略的に示されるその関連の機能を作動するために可動なピストン/ロッド組立体120を含む。ピストン/ロッド組立体120は、アクチュエータ104のヘッド側チャンバ124及びロッド側チャンバ126を分離する。同様に、アクチュエータ106は、参照符号132によって概略的に示されるその関連の機能を作動するために可動なピストン/ロッド組立体130を含む。ピストン/ロッド組立体130は、アクチュエータ106のヘッド側チャンバ134及びロッド側チャンバ136を分離する。アクチュエータ108は、第1のポート140と第2のポート142とをそれぞれ含む。第1のポート140に入る流体は、アクチュエータ108の回転部分の時計回りの回転(又は、第1の方向への移動)をもたらす傾向がある。第2のポート142に入る流体は、アクチュエータ108の回転部分の反時計回りの回転(又は、第2の方向への移動)をもたらす傾向がある。
【0017】
[0022]油圧回路100は2つの油圧ポンプ150及び152も含む。ポンプ150及び152は、モータと同様に働くようにオーバセンタに作動できる可変排出容量ポンプである。ポンプ150及び152は、実質的に一定な出口圧力を維持するために制御される。一実施形態において、ポンプ150及び152は、可動斜板を有するアクシャルピストンポンプであるが、排出容量が可変な任意のタイプの油圧ポンプが使用できる。動力源154はポンプ150及び152へ連結され、ポンプを駆動するために稼働可能である。流体をポンピングする操作の間、ポンプ150はタンク158から流体を引き、供給導管160内へ流体を供給する。同様に、流体をポンピングする操作の間、ポンプ152はタンク158から流体を引き、供給導管162内へ流体を供給する。
【0018】
[0023]図2を参照にして分かるように、ポンプ150は、導管160を通して各アクチュエータの一方の側へ連通される。図2は、アクチュエータ102、104及び106の各々のそれぞれのヘッド側チャンバ114、124及び134へ、並びに、アクチュエータ108の第1のポート140へ連通されるポンプ150を例示する。したがって、図2に示される例において、ポンプ150は、アクチュエータ102、104及び106を延出する方向への移動のために駆動し、アクチュエータ108を時計回りの回転のために駆動するための流体を供給するための主ポンプとして働く。図2において、ポンプ152は、導管162を通してアクチュエータ102、104及び106の各々のロッド側チャンバ116、126及び136、並びに、アクチュエータ108の第2のポート42へ連通される。したがって、図2に示される例において、ポンプ152は、アクチュエータ102、104及び106を収縮させる方向への移動のために駆動し、アクチュエータ108を反時計回りの回転のために駆動するための流体を供給するための主ポンプとして働く。
【0019】
[0024]図2は、供給導管160及び162を流体連通するための任意選択の混合弁170も例示する。図2に例示される混合弁170は中立(閉)位置に付勢される三位置弁である。混合弁170は、供給導管160から供給導管162へ流れを連通するための第1の位置へ作動でき、又は、供給導管162から供給導管160へ流れを連通するための第2の位置へ作動できる。供給導管160と162との間の流れは、図1を参照にして説明されるように、ポンプ150及び152が、必要な場合に、1つのポンプが他のポンプの流れを補足できるように流れを混合することを可能にする。
【0020】
[0025]図2の油圧回路100は、アクチュエータ102、104、106及び108の各々内へ入り、そこから出る流体の流れを制御するための複数の弁も含む。図2において、各アクチュエータ102、104、106及び108は4つの弁を含む。4つの弁は2つの供給側の弁180及び182、並びに、2つの戻り側の弁184及び186を含む。例示される実施形態において、少なくとも供給側の弁180及び182は、例えば、図1に例示されるものと同様な双方向圧力補償弁のような双方向弁である。戻り側の弁184及び186は、供給側の弁180及び182と同様であり得、又は、タンク158への流れを遮断するか、それとも、タンク158への流れを可能にするための単なる二位置単方向弁であり得る。代替的に、戻り側の弁は単一の三位置弁に一体化できる。
【0021】
[0026]図2は2つの圧力センサ190及び192も例示する。圧力センサ190は供給導管160内の圧力を感知し、感知された圧力を示す圧力信号を出力するようになされる。同様に、圧力センサ192は供給導管162内の圧力を感知し、感知された圧力を示す圧力信号を出力するようになされる。
【0022】
[0027]図2の油圧回路100は制御器200も含む。制御器200は、圧力センサ190及び192からの信号を受信し、又、入力装置202からの信号を受信する。入力装置202は、例えば、オペレータからの命令を受けるためのジョイスティックであり得、その場合、入力装置202からの信号は、オペレータによって命令されるアクチュエータ102、104、106及び108の作動を示す。制御器200は、命令されるように実行しながら、効率を最大にするようなやり方で、油圧回路100のポンプ150及び152、並びに、弁170、180、182、184及び186を制御するために、入力装置202からの入力信号、並びに、圧力センサ190及び192からの圧力信号に応答する。制御器200は、様々なアクチュエータ102、104、106及び108の作動を優先させ、1つ又は複数のアクチュエータを優先するようなやり方で、弁170、180、182、184及び186を制御することもできる。図2の油圧回路100のための様々な制御モードが以下に説明される。これらの説明される制御モードはどのアクチュエータも優先しない。提示される説明から、当業者は、1つ又は複数のアクチュエータを優先するように弁170、180、182、184及び186をどのように制御するかを認識すべきである。
【0023】
[0028]1つ又は複数のアクチュエータ102、104及び106を延出させ、及び/又は、アクチュエータ108の時計回りの回転をもたらすために、図2の油圧回路100は、以下の制御モードの1つで制御される。
・アクチュエータ102、104、106及び108の供給側の弁180を開きながら、動力源154を稼働して、ポンプ150を駆動して、流体が、導管160から、延出されるべきアクチュエータ102、104及び106のそれぞれの適切なヘッド側チャンバ114、124、134、及び/又は、ロータリアクチュエータ108の第1のポート40へ流れることを可能にする。アクチュエータ102、104、106及び108の適切な戻り側の弁186は開かれて、アクチュエータから排出される流体がタンク158へ流れることを可能にする。
・ポンプ150からの流れが、命令されるようにアクチュエータ102、104、106及び108を駆動するために充分ではない場合、混合弁170は開かれ、ポンプ152は副作動源として使用されて、延出されるべきアクチュエータ102、104及び106のヘッド側チャンバ、及び/又は、ロータリアクチュエータ108の第1のポート40への流体の流れを補足する(又は、増加させる)。制御器200は、圧力センサ190を監視することによって、ポンプ150がアクチュエータ102、104、106及び108を駆動するために充分ではないことを判定する。代替的に、供給側の弁180が圧力補償弁である場合、制御器200は、ポンプ150がアクチュエータ102、104、106及び108を駆動するために充分であるか否かを判定するために補償器の位置を監視できる。補償器が、圧力変化に対応して移動する移動スプール(又は、ポペット)を有する場合、スプール(又は、ポペット)の位置は圧力を示す。したがって、補償器は圧力センサとして働く。アクチュエータ102、104、106及び108の適切な戻り側の弁186は開かれて、アクチュエータから排出される流体がタンク158へ流れることを可能にする。
・アクチュエータ102、104、106及び108から排出される流体のエネルギーを利用するために、上記のように、流体はアクチュエータ102、104、106及び108へ供給され、戻り側の弁186は閉位置へ制御される。供給側の弁182は開かれて、アクチュエータから排出される流体の流れを、モータとして働くようにオーバセンタに制御されるポンプ152へ方向付ける。モータとして働くポンプ152は、流体を供給するためにポンプ150を駆動する(又は、ポンプ150を駆動するのを補助する)。
・他の一モードにおいて、延出された1つ又は複数のアクチュエータのロッド側チャンバ、例えば、アクチュエータ104のチャンバ126から排出される流体の流れは、供給側の弁182を通って導管162内へ方向付けできる。流体は、導管162から混合弁170(適切に位置された場合)を通って導管160内へ通過できて、導管160及び162内で可能な限り加圧されながら、供給側の弁180を通ってアクチュエータ104のチャンバ124内へ方向付けされる。
【0024】
[0029]1つ又は複数のアクチュエータ102、104及び106を収縮させるために、及び/又は、アクチュエータ108の反時計回りの回転をもたらすために、油圧回路100は以下の制御モードの1つで制御される。
・アクチュエータ102、104、106及び108への適切な供給側の弁182を開きながら、動力源154を稼働して、ポンプ152を駆動して、流体が、導管162から収縮されるべきアクチュエータ102、104及び106のそれぞれの適切なロッド側チャンバ116、126、136、及び/又は、ロータリアクチュエータ108の第2のポート42へ流れることを可能にする。アクチュエータ102、104、106及び108の適切な戻り側の弁184は開かれて、アクチュエータから排出される流体がタンク158へ流れることを可能にする。
・ポンプ152からの流れが、命令されるようにアクチュエータ102、104、106及び108を駆動するために充分ではない場合、混合弁170は開かれ、ポンプ150は副作動源として使用されて、収縮されるべきアクチュエータ102、104及び106のロッド側チャンバ、及び/又は、ロータリアクチュエータ108の第2のポート42への流体の流れを補足する(又は増加させる)。制御器200は、圧力センサ192を監視することによって、ポンプ152がアクチュエータ102、104、106及び108を駆動するために充分ではないことを判定する。代替的に、供給側の弁182が圧力補償弁である場合、制御器200は、ポンプ152がアクチュエータ102、104、106及び108を駆動するために充分であるか否かを判定するために補償器の位置を監視できる。アクチュエータ102、104、106及び108の適切な戻り側の弁184は開かれて、アクチュエータから排出される流体がタンクへ流れることを可能にする。
・アクチュエータ102、104、106及び108から排出される流体のエネルギーを利用するために、上記のように、流体はアクチュエータ102、104、106及び108へ供給され、戻り側の弁184は閉位置へ制御される。供給側の弁180は開かれて、アクチュエータから排出される流体の流れを、モータとして働くようにオーバセンタに制御されるポンプ150へ方向付ける。モータとして働くポンプ150は、流体を供給するためにポンプ152を駆動する(又は、ポンプ152を駆動するのを補助する)。
・他の一モードにおいて、収縮された1つ又は複数のアクチュエータのヘッド側チャンバ、例えば、アクチュエータ104のチャンバ124から排出される流体の流れは、供給側の弁180を通って導管160内へ方向付けできる。流体は、導管160から混合弁170(適切に位置された場合)を通って導管162内へ通過できて、導管160及び162内で可能な限り加圧されながら、供給側の弁182を通ってアクチュエータ104のチャンバ126内へ方向付けされる。
【0025】
[0030]しばしば、半数超のアクチュエータ102、104、106及び108を1つの方向に、半数未満のアクチュエータを反対の方向に作動することが望ましい場合がある。例えば、アクチュエータ102及び104が延出するように命令され、アクチュエータ108が時計回りに回転するように命令され、アクチュエータ106が収縮するように命令されることを仮定しよう。このようなシナリオにおいて、命令された作動に基づくポンプ150は、半数超のアクチュエータ102、104及び108のための主流体源として働き、能力がある場合、アクチュエータ106を含む全アクチュエータを駆動するために使用できる。ポンプ150からの流体でアクチュエータ106を駆動するために、制御器200は混合弁170を開いて、供給導管160から供給導管162内への流体の流れを可能にし、アクチュエータ106に関連付けられた弁182及び184は、チャンバ136内への流体の流れ、及び、チャンバ134から出る流体の流れを可能にするために開かれる。ポンプ150が、所望されるようにアクチュエータ102、104、106及び108を作動するために充分な流体を供給する能力がない場合、制御器200は、混合弁170を閉じ、ポンプ152からアクチュエータ106のための流体を供給する。
【0026】
[0031]図3は、本発明の更に他の一実施形態に従って構成される油圧回路100Aを例示する。図2を参照にして上記に説明されるものと類似する図3の部分は、追加の添え字「A」を伴った図2で使用される同じ参照符号を使用し、図3を参照にして詳細には説明されない。図3の油圧回路100Aは、アクチュエータ102Aに関連付けられた流体動力蓄積予備システム210を含む。当業者は、他のアクチュエータ104A、106A及び108Aが類似の流体動力蓄積予備システムを含み得るか、又は、複数のアクチュエータが共通の流体動力蓄積予備システムを共有できることを認識すべきである。流体動力蓄積予備システム210は、アキュムレータ212と、関連の弁214と、動力源154Aに連結され、それによって駆動される装入ポンプ216とを含む。油圧回路が複数の流体動力蓄積予備システムを含む場合、共通の装入ポンプが使用できる。装入ポンプ216は、ポンプ150A及び152A並びに動力源154Aへ動作可能に連結される。装入ポンプ216は、アキュムレータを充填するために、タンク158Aから流体を引き、導管220を通してアキュムレータ212へ流体を供給するように操作可能である。導管220内に位置付けられる逆止め弁222は、アキュムレータ212からの流体が導管220を通って装入ポンプ216へ向かって逆流することを防止する。弁214は供給導管160Aへアキュムレータ212を連通する。弁214は、アキュムレータ212が供給導管160Aへ流体を供給し、供給導管160Aがアキュムレータ212へ流体を供給することを可能にするための双方向弁である。アキュムレータ212からの流体は、アクチュエータ102Aを延出させるために、単独で、又は、ポンプ150A(及び、補足のポンプ152)からの流体と混合して使用できる。アキュムレータ212は、装入ポンプ216により供給される流体によって、アクチュエータ102Aのヘッド側チャンバ114Aから排出される流体によって、ポンプ150Aにより供給される流体によって、又はこれらの装置の組み合わせによって装入され得る。
【0027】
[0032]図3は、供給側の弁180A及び182Aが流体連通されることを可能にする再生弁230を有する2つのアクチュエータ104A及び106Aも例示する。図3に例示される再生弁230は代表的なものに過ぎず、供給側の弁180A及び182Aと一体化した構成によって形成できる。当業者は、任意の数のアクチュエータが再生弁230を含み得ることを認識すべきである。再生弁230は、容量が削減されているチャンバから出て、容量が増加されているチャンバ内へ流れる流体を方向付ける。図3の油圧回路100Aの制御モードは、図1の流体動力蓄積予備システム70を参照にして説明されるものと類似するアクチュエータ102Aのための流体動力蓄積予備システム210の使用、及び、アクチュエータ104A及び106Aのための再生弁230の使用の追加を伴った、図2を参照にして説明されるものと類似する。
【0028】
[0033]本発明の原理、実施形態、及び動作が本明細書で詳細に説明されているが、これは、開示されている特定の例示的形態に限定されると解釈されてはならない。したがって、本発明の精神又は範囲から逸脱せずに本明細書中の実施形態の様々な変更を行うことができることが、当業者には明らかとなるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能を実行するために駆動できる少なくとも1つのアクチュエータと、
前記少なくとも1つのアクチュエータ内へ入り、そこから出る流体の流れを制御するために前記少なくとも1つのアクチュエータに関連付けられた複数の弁と、
第1の方向への移動のために前記少なくとも1つのアクチュエータを主に駆動するための第1のポンプと、前記第1の方向と反対の第2の方向への移動のために前記少なくとも1つのアクチュエータを主に駆動するための第2のポンプとを含む、前記少なくとも1つのアクチュエータへ流体を供給するための複数のポンプと
を含む油圧回路。
【請求項2】
前記弁を制御するための入力装置からの信号に応答する、前記弁を制御するための電子制御器を更に含む請求項1に記載の油圧回路。
【請求項3】
前記第1のポンプが第1の供給導管内へ流体を供給し、前記第2のポンプが第2の供給導管内へ流体を供給し、混合弁が前記第1の供給導管と前記第2の供給導管との間で連通され、前記混合弁は前記第1の供給導管と前記第2の供給導管とを流体連通するために前記制御器に応答する、請求項2に記載の油圧回路。
【請求項4】
前記混合弁が、前記第1の方向への前記少なくとも1つのアクチュエータの移動を駆動するために前記第2のポンプが前記第1のポンプを補足し、前記第2の方向への前記少なくとも1つのアクチュエータの移動を駆動するために前記第1のポンプが前記第2のポンプを補足することを可能にするために開かれ得る双方向圧力補償弁である、請求項3に記載の油圧回路。
【請求項5】
前記混合弁が、前記第1の供給導管と前記第2の供給導管との間の流れを遮断する中立位置に付勢される三位置弁であり、前記混合弁は、前記第2の方向への前記少なくとも1つのアクチュエータの移動を駆動するために前記第1のポンプが前記第2のポンプを補足することを可能にするために、前記第1の供給導管から前記第2の供給導管への流体の流れを可能にするために第1の位置へ作動されるようになされ、前記第1の方向への前記少なくとも1つのアクチュエータの移動を駆動するために前記第2のポンプが前記第1のポンプを補足することを可能にするために、前記第2の供給導管から前記第1の供給導管への流体の流れを可能にするために第2の位置へ作動されるようになされる、請求項3に記載の油圧回路。
【請求項6】
前記第1の供給導管内の流体圧力を感知し、前記制御器へ第1の圧力信号を提供するための第1の圧力センサと、前記第2の供給導管内の流体圧力を感知し、前記制御器へ第2の圧力信号を提供するための第2の圧力センサとを更に含み、前記制御器は、前記第1及び第2のポンプ並びに前記混合弁を制御するために前記第1及び第2の圧力信号並びに入力装置からの信号に応答する、請求項3に記載の油圧回路。
【請求項7】
アキュムレータと、前記アキュムレータから出る流体の流れを制御するための弁とを有する流体動力蓄積予備システムを更に含み、前記制御器は、前記アキュムレータからの流体を使用して前記少なくとも1つのアクチュエータを駆動するために前記流体動力蓄積予備システムの前記弁を制御する、請求項2に記載の油圧回路。
【請求項8】
前記流体動力蓄積予備システムの前記弁が、前記少なくとも1つのアクチュエータから前記アキュムレータ内への流体の流れを更に制御し、前記アキュムレータは、前記少なくとも1つのアクチュエータから受け取る前記流体によって少なくとも部分的に充填される、請求項7に記載の油圧回路。
【請求項9】
前記流体動力蓄積予備システムが、前記アキュムレータを充填するために前記アキュムレータへ流体を供給するための装入ポンプを更に含み、前記装入ポンプと前記アキュムレータとの間の流体導管が、流体が前記アキュムレータから前記装入ポンプに向かって流れることを防止するための逆止め弁を含む、請求項8に記載の油圧回路。
【請求項10】
前記複数の弁が2つの供給側の弁と、2つの戻り側の弁とを含み、前記供給側の弁の1つ及び前記戻り側の弁の1つは前記第1の方向への前記少なくとも1つのアクチュエータの移動に全体的に関連付けられ、前記供給側の弁の他の1つ及び前記戻り側の弁の他の1つは前記第2の方向への前記少なくとも1つのアクチュエータの移動に全体的に関連付けられる、請求項2に記載の油圧回路。
【請求項11】
前記第1及び第2のポンプの1つがモータとして稼働できるオーバセンタポンプであり、前記制御器が、モータとして稼働する前記オーバセンタポンプへ前記少なくとも1つのアクチュエータから排出される流体を方向付けるように前記供給側の弁を制御するようになされ、前記オーバセンタポンプは、前記第1及び第2のポンプの他の1つを駆動するモータとして稼働する、請求項10に記載の油圧回路。
【請求項12】
前記2つの供給側の弁が流体連通されることを可能にする再生弁を更に含み、前記再生弁は、前記制御器によって制御され、開いて、容量が減少している前記少なくとも1つのアクチュエータのチャンバから排出される流体を、容量が増加している前記少なくとも1つのアクチュエータのチャンバ内へ方向付ける、請求項10に記載の油圧回路。
【請求項13】
前記少なくとも1つのアクチュエータが複数のアクチュエータを含み、前記複数のアクチュエータの各1つは、2つの供給側の弁と2つの戻り側の弁とを含み、前記供給側の弁の1つ及び前記戻り側の弁の1つは、前記第1の方向への前記アクチュエータの移動に全体的に関連付けられ、前記供給側の弁の他の1つ及び前記戻り側の弁の他の1つは、前記第2の方向への前記アクチュエータの移動に全体的に関連付けられる、請求項2に記載の油圧回路。
【請求項14】
前記第1及び第2のポンプに関連付けられた供給導管を連通するための混合弁を更に含み、前記制御器は、前記第1の方向への半数超の前記アクチュエータの移動、及び、前記第2の方向への半数未満のアクチュエータの移動を命令する入力装置からの信号に対応して、前記第1のポンプが命令されるように前記アクチュエータを駆動するのに充分な能力を有する場合、前記混合弁を開くように制御して、前記第1のポンプが、全ての前記アクチュエータの前記移動を駆動するための流体を供給することを可能にする、請求項13に記載の油圧回路。
【請求項15】
前記複数のアクチュエータがリニアアクチュエータ及びロータリアクチュエータを含む、請求項14に記載の油圧回路。
【請求項16】
前記第1のポンプが第1の供給導管内へ流体を供給し、前記第2のポンプが第2の供給導管内へ流体を供給し、混合弁が前記第1の供給導管及び前記第2の供給導管との間で連通され、前記混合弁は前記第1の供給導管及び前記第2の供給導管を流体連通するために前記制御器に応答し、前記制御器が、前記アクチュエータの移動を制御するための入力装置からの信号に応答し、前記制御器は、前記第1の方向へ半数超のアクチュエータを移動し、第2の方向へ半数未満のアクチュエータを移動する要望を示す前記入力装置からの信号に対応して、前記混合弁を開き、前記第1のポンプによって全ての前記アクチュエータを駆動するために流体を供給することを試みる、請求項13に記載の油圧回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−523531(P2012−523531A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−504847(P2012−504847)
【出願日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/030335
【国際公開番号】WO2010/118195
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(598057523)パーカー・ハニフィン・コーポレーション (18)
【Fターム(参考)】