説明

複数の歯を具備する機械コンポーネントのブランク、および、その機械コンポーネントの製造方法

【課題】歯車の機械加工において、バリ・ストランドの除去操作が不要なブランクを提供する。
【解決手段】ブランクは、複数の歯の外側面の端部領域を構成するように提供される表面8を有すると共に、凹み12を有し、好ましくは、成形操作によって凹み12が実現され、前記凹み12の境界14が、前記表面8のエッジ領域16を構成している。機械コンポーネントを実現する目的のためのブランクの変更においては、凹み12の残りの領域が複数の歯についての歯の側面のチャンファを構成する方法で、複数の歯が実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の歯を具備する機械コンポーネントのブランク(未刻片)に関しており、そのブランクは、その複数の歯の外側面の端部領域を構成するように提供された表面を有する。さらに、本発明は、それに相当する機械コンポーネントを製造する方法に関する。その機械コンポーネントは、特に、歯車である。
【背景技術】
【0002】
複数の歯を具備する機械コンポーネントを製造する目的のために、知られているように、まず、その機械コンポーネントのブランクを製造し、その後、ミリングまたはグラインディング操作によって、その複数の歯を得る。この場合には、一般に、ミリングまたはグラインディング操作が、その複数の歯の外側面の端部領域で形成される、バリ・ストランド(burr strand)、または、鋭角化される遷移の原因になる問題があり、そのバリ・ストランドは、さらなる操作において除去されなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図10は、この例を図解して示している。ここで示されているのは、クラウン歯車の形で、相当する機械コンポーネントである。2つの円でマークされた位置では、一例として、バーリング(burring)が、目立て(Verzahnung)のミリングの結果として生じる。一般に、そのようなバーリングは、それぞれのミリングまたはグラインディング・ツールの出口位置または出口表面の場合において、特に、述べられる。よって、その形成されたバリ・ストランドは、その後、除去されなければならない。先行技術によれば、これは、バリ取り、または、チャンファリング(面取り)によって、成される。
【0004】
2つの平歯車が、図11に示されており、そこでは、そのようなバリ40、または、バリ・ストランドが、左側に示された平歯車の場合に、見える。右側に示されている平歯車については、チャンファ(面取り)面42が観察でき、それは、材料の除去によって製造される。
【0005】
本発明は、機械コンポーネントをより容易に製造可能な、機械コンポーネントの相当するブランクを特定する物、および、機械コンポーネントの相当する製造方法に基づいている。
【0006】
この物は、本発明に従って、独立請求項で述べられた事項によって、成し遂げられる。本発明の特定の実施形態は、従属請求項において特定される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、複数の歯を具備する機械コンポーネントのブランクが提供され、そのブランクは、複数の歯の外側面の端部領域を構成するように提供される表面を有する。そのブランクは、凹み(Einbuchtungen)を有し、それは、好ましくは、成形またはプレス操作によって実現され、その凹みの境界が、その表面のエッジ領域を構成する。その凹みは、材料の除去によって製造される。
【0008】
その完成品の機械コンポーネントを実現する目的のためのブランクの変更において、その複数の歯は、凹みの表面領域が、その複数の歯についての歯の側面のチャンファを構成する方法で、実現される。バリ・ストランドは、さらなる操作において除去されなければならないものであり、それによって、妨げられる。チャンファ、または、チャンファ面は、表面構成の精度に関して、複数の歯、または、それらの歯の側面のような厳しい要件に制約されない。有利には、製造について、その凹みは、そのブランクの製造の一部、特に、相当する鍛造プロセスの一部として製造される。特に、その凹みは、成形またはプレス操作、または、材料の除去によって製造される。その上、そのブランクの前記デザインは、比較的小さいが、材料において節約することを可能にさせる。
【0009】
好ましくは、その表面は、円筒型の表面、または、円錐状の表面、または、平坦な表面を規定する。歯車、または、ノコギリ歯状のラックの形をした機械コンポーネントは、それによって、特に容易に、そのブランクから作られる。
【0010】
さらに有利には、凹みは、均一な方法で実現されて配置される。これは、そのブランクから製造される機械コンポーネントが、走行するギア(Laufverzahnung)の目立てを有するとき、特に有利である。
【0011】
好ましくは、その表面のエッジ領域は、それぞれ、U字型、または、V字型を有する。U字型またはV字型の2つの縁のそれぞれは歯の側面のチャンファ面のエッジ領域としての機能を果たす。
【0012】
好ましくは、そのブランクは、加えて、さらなる表面を有しており、そのさらなる表面は、その複数の歯についての歯の側面を実現する目的のために、ミリングまたはグラインディング動作によって少なくとも部分的に除去されるように提供され、その凹みの境界は、それぞれ、そのさらなる表面のエッジ領域の形で、さらなるエッジ領域を構成する。
【0013】
その凹みの一つのセンタを通り、表面に関して垂直に見られる断面において、一方ではエッジ領域で互いに隣接する一の凹みの端部領域と、他方で、その表面とによって含まれる角度は、100°と170°との間、好ましくは、115°と155°との間、特に好ましくは、130°と140°との間である。結果として、その凹みは、相当する歯の側面のためのチャンファの形成に、特に好適に適応される。
【0014】
好ましくは、その複数の歯は、走行するギアの目立ての複数の歯である。その機械コンポーネントは、歯車、または、ノコギリ歯状のラックである。たとえば、それは、平歯車、または、クラウン歯車、または、かさ歯車である。
【0015】
そのブランクが、環状のブランクであるときには、その凹みは、好ましくは、その環状のブランクの内側および/または外側に作られる。
【0016】
本発明のさらなる観点によれば、方法が、複数の歯を有する機械コンポーネントを製造するために提供される。
その方法は、次のステップを具備する。
(a)機械コンポーネントのブランクを製造するステップであって、そのブランクが、複数の歯の外側面の端部領域を構成するように提供される表面を有する。
(b)好ましくは成形またはプレス操作によって、そのブランクの凹みを作るステップであって、その凹みの境界を、その表面のエッジ領域に構成させる。
(c)ミリングまたはグラインディング操作によって、その複数の歯についての歯の側面を作るステップであって、その歯の側面の外側面の端部領域を、ミリング操作後に残る凹みの領域に直接的に隣接させる。
【0017】
ミリングまたはグラインディング操作によって作られたバリは、さらなる操作で除去される必要があり、このようにして避けられる。
【0018】
有利には、この場合には、ステップ(c)において、ミリングまたはグラインディング動作は、歯の側面と表面との間のチャンファ面を、残りの領域が構成するような方法で達成される。このようにして、相当するチャンファ面は、特に容易に製造される。
【0019】
好ましくは、この場合には、ステップ(a)および(b)は、一のワーク・プロセスの一部として、特に、同時に、実行される。
【0020】
ステップ(a)においては、そのブランクを鍛造動作によって製造する。
【0021】
そのブランクは、好ましくは、本発明に係るブランクである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明は、下記において、代表的な実施形態に基づくと共に、図を参照することで、より完全に説明される。
【図1】図1は、クラウン歯車の、本発明に従ったブランクの代表的な実施形態を示す。
【図2】図2は、それから作られるクラウン歯車を示す。
【図3】図3は、図1の一部を示す。
【図4】図4は、図2の一部を示す。
【図5】図5は、複数の凹みの一つを貫いた断面図を示す。
【図6】図6は、図1で示された代表的な実施形態の変形例を示す。
【図7】図7は、それから作られるクラウン歯車を示す。
【図8】図8は、図6の一部を示す。
【図9】図9は、図7の一部を示す。
【図10】図10は、先行技術によるクラウン歯車を示す。
【図11】図11は、平歯車の場合において、本発明の実施形態に関する概要を示す。
【図12】図12は、本発明に従った平歯車のブランクの代表的な実施形態を示す。
【図13】図13は、それから作られる平歯車を示す。
【図14】図14は、本発明に従った平歯車のブランクのさらに代表的な実施形態を示す。
【図15】図15は、それから作られる平歯車を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1および図2は、本発明におけるブランク6から作られる機械コンポーネント2と共に、機械コンポーネントのためのブランク6の最初の実施形態を、一例として示す。機械コンポーネント2は、複数の歯4または目立てを具備する。複数の歯4は、特に、走行する目立て(Laufverzahnung)の複数の歯である。
【0024】
図1および図2は、クラウン歯車2のブランク6、および、相当するクラウン歯車2のそれぞれを一例として示す。次の記述は、クラウン歯車2の場合に関するが、当業者にとっては、目立てを有する、それに相当する他の機械コンポーネントへ明確に適用され得る。ここで例示したクラウン歯車に加えて、機械コンポーネントは、特に、歯車、たとえば、平歯車、または、かさ歯車、または、たとえば、ノコギリ歯状のラックの形をとった歯車である。
【0025】
そのブランクは、複数の歯4の外側面の端部領域10を構成するように提供される表面8を有する。さらに、そのブランク6は、複数の凹み12を有し、それは、成形またはプレス操作によって作られ得る。これに代わって、その複数の凹みは、材料の除去によって製造され得る。図3は、図1から拡大された一部を示す。図3によって一例として示されるように、凹み12の境界14は、表面8のエッジ領域16を構成する。これらのエッジ領域16は、それぞれ、特に、U字型、または、V字型を有することができる。
【0026】
ミリングまたはグラインディング・ツールを用いた複数の歯4についての歯の側面のその後の製造において、そのブランク6の凹み12は、その相当するツールのための入口面または出口面としての役目をする。これにより、凹み12のそれぞれの領域において、さらなる操作で除去が必要なバリの形成が無いように、その歯の側面、および、その複数の歯4を製造することが可能となる。機械コンポーネントの製造は、それゆえ、この方法で、相当に容易に作られ得る。複数の歯4の歯の側面が製造された後に残る凹み12の領域は、その歯の側面のチャンファを構成し得る。チャンファ面は、歯の側面、または、複数の歯、および、成形またはプレスによって十分な精度をもって製造可能なような、厳しい要件に制約されない。
【0027】
さらに、その複数の凹みは、その凹みの形態によって、広い範囲内において、その後のチャンファ面の幾何学的な特性を、自由に、選択、または、特徴付けることができる。
【0028】
表面8は、示される例における場合と同様に、少なくとも最初の接近において、円錐状の表面を規定する方法で、実現され得る。しかしながら、たとえば、円筒型の表面を規定する表面も可能である。機械コンポーネントが、たとえば、平歯車、または、ノコギリ歯状のラックであるとき、その表面8は、平坦な表面を規定する表面でも可能である。
【0029】
図4は、図2から広げられて拡大された一部を示す。ここで製造される機械コンポーネント2、すなわち、クラウンホイール、または、クラウン歯車の場合に、そこが、最初に接近する、表面8の三角形または台形、および、複数の歯4の外側面の端部領域10を構成する領域で構成されることが観察され得る。また、ミリングまたはグラインディング操作後に残る、凹み12の領域22も明らかであり、その領域は、複数の歯4の歯の側面18のチャンファまたはチャンファ面を構成する。
【0030】
図1から観察されるように、複数の凹みが均一な方法で実現されて配置されることが、提供され得る。たとえば、複数の凹み12が円形のラインに沿って配置された場合、または、ストレイトなラインに沿ったノコギリ歯状のラックの場合において、提供され得る。
【0031】
一例として、図1と図2の比較から明らかなように、ブランク6は、加えて、さらなる表面24を有することが可能であって、上記において既に述べたように、その面は、図4で表すように、歯の側面18を得る目的のために、ミリングまたはグラインディング操作によって除去されるように提供されるものであり、その更なる表面24のエッジ領域26の形で、それぞれの凹み12の境界14が、さらなるエッジ領域26を構成している。この場合の凹み12は、すでに述べられているように、歯の側面18の製造のためのミリングまたはグラインディング操作において入口表面または出口表面としての役目をする。
【0032】
図5にスケッチされているのは、断面図であって、要するに、凹み12の一つのセンタZを貫いた断面であり、表面8に関して垂直である。2つの対立する歯の側面18と、その間に位置する歯ベース領域34は、ミリングまたはグラインディング操作において、相当するツールのための入口表面または出口表面としてこの凹み12が使用されて、製造される。図4および図5において、参照Bは、歯ベース領域34が、凹み12、または、凹み12の残存する領域22、すなわち、特に、それに相当して構成されるチャンファ領域に隣接する点を示している。
【0033】
ブランク6は、前記の断面で観察されるように、凹み12の領域22が、表面8の隣接領域と共に、100°と170°との間、好ましくは、115°から155°の間、特に好ましくは、130°と140°との間の角度Wを含む、やり方で、有利に得られる。これは特に有利である。なぜなら、このようにして、それぞれの凹み12が、2つの隣接する歯の側面18と、その間に位置する歯ベース領域34とのために、特に適切に成形されたチャンファを実現するように用いられ得るからである。
【0034】
一例として図1で更に示されるように、ブランク6は、環状のブランクであり、凹み12は、その環状のブランクの外側30に作られる。図6と図7において変形例として更に示されるように、その環状のブランク6’は、凹み12’、または、相当する凹み12’が、それに加えて、または、代わりに(図では示されていない)、環状のブランク6’の内側32に得る、やり方で、実現され得る。図8および図9は、環状のブランク6’の内側32における凹み12’のために、図3および図4に類似した代表を示す。
【0035】
さらなる例が、下記に示され、各参照が、同じように、それぞれの場合において、使用される。
【0036】
図12は、本発明における、平歯車の例となるブランクの実施形態を示し、図13は、それから作られる平歯車を示す。この場合における表面8は、平坦な表面を規定する表面であり、示される場合のように、その表面8は、ブランクの外側面であることが観察され得る。その複数の凹み12は、均一な方法で、再度、実現されて配置され、これが、円形のライン上にある。それぞれのエッジ領域16は、U字型またはV字型である。本発明は、ストレイトなノコギリ歯状のホイール(歯車)、および、ヘリカル状なノコギリ歯状のホイール(歯車)の両者に適している。
【0037】
図14は、本発明における、平歯車のさらなる例となるブランクの実施形態を示し、図15は、それから作られる平歯車を示す。
この例の場合においては、さらなる凹み40が、さらなるチャンファの実現、または、丸み付け(rounding)40のために、その後に歯になる頂上に与えられている。
【0038】
本発明における、複数の歯4を有する機械コンポーネント2の製造方法は、次のステップを具備する。
(a)機械コンポーネント2のブランク6を製造するステップであって、複数の歯4の外側面の端部領域10を構成するように提供される表面8を、そのブランク6が有する。
(b)好ましくは、成形またはプレス操作によってブランク6の凹み12を作るステップであって、凹み12の境界14を、その表面8のエッジ領域16として構成させる。
(c)ミリングまたはグラインディング操作によって複数の歯4について歯の側面18を作るステップであって、歯の側面18の外側面の端部領域20を、そのミリング操作後に残る凹み12の領域22に直接的に隣接させる。
【0039】
特に、ステップ(c)において、凹み12は、ミリングまたはグラインディング操作のための入口表面または出口表面としての役目をする。特に有利に、ステップ(c)においては、ミリングまたはグラインディング操作は、残りの領域22が、歯の側面18と表面8との間でチャンファ表面を構成する方法で達成される。このようにして、相当するチャンファは、特に容易に製造され得る。
【0040】
ブランク6は、特に、上記のブランク6である。
【0041】
有利には、その方法については、ステップ(a)および(b)が、一つのワーク・プロセスの一部として、特に、同時に実行される。特に、ステップ(a)において、ブランクを鍛造操作によって製造することが提供される。
【符号の説明】
【0042】
2…機械コンポーネント、4…歯、6…ブランク、8…表面、10…歯の外側面の端部領域、12…凹み、14…凹み12の境界、16…表面8のエッジ領域、18…歯の側面、22…凹み12の領域、24…さらなる表面、26…さらなる表面24のエッジ領域、34…歯ベース領域、40…さらなる凹み、Z…センタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の歯(4)を具備する機械コンポーネント(2)のブランクであって、
前記複数の歯(4)の外側面の端部領域(10)を構成するように提供される表面(8)
を有し、
好ましくは、成形またはプレス操作によって凹み(12)が実現され、前記凹み(12)の境界(14)が、前記表面(8)のエッジ領域(16)を構成することを特徴するブランク。
【請求項2】
前記表面(8)は、円筒型の表面、または、円錐状の表面、または、平坦な表面を規定する、
請求項1に記載のブランク。
【請求項3】
前記凹み(12)は、均一な方法で、実現されて、配置される、
請求項1または2に記載のブランク。
【請求項4】
前記表面(8)の前記エッジ領域(16)は、それぞれ、U字型、または、V字型を有する、
先行する請求項のいずれかに記載のブランク。
【請求項5】
さらなる表面(24)を付加的に有し、
前記さらなる表面(24)が、前記複数の歯(4)の歯の側面(18)を実現する目的のために、ミリングまたはグラインディング操作によって、少なくとも、部分的に、除去されるように提供され、
前記凹み(12)の前記境界(14)が、それぞれ、前記さらなる表面(24)のエッジ領域(26)の形で、さらなるエッジ領域(26)を構成する、
先行する請求項のいずれかに記載のブランク。
【請求項6】
前記凹み(12)の一つのセンタ(Z)を通り、前記表面(8)に関して垂直に見られるる断面において、一方ではエッジ領域(16)で互いに隣接する前記一の凹み(12)の前記端部領域と、他方では前記表面とによって含まれる角度(W)は、100°と170°との間、好ましくは、115°と155°との間、特に好ましくは、130°と140°との間である、
先行する請求項のいずれかに記載のブランク。
【請求項7】
前記複数の歯(4)は、走行する目立ての複数の歯である、
先行する請求項のいずれかに記載のブランク。
【請求項8】
前記機械コンポーネントは、歯車、または、ノコギリ歯状のラックである、
先行する請求項のいずれかに記載のブランク。
【請求項9】
前記機械コンポーネントは、平歯車、または、クラウン歯車、または、かさ歯車である、
先行する請求項のいずれかに記載のブランク。
【請求項10】
環状のブランクの形では、前記凹み(12)は、前記環状のブランクの内側および/または外側に作られている、
先行する請求項のいずれかに記載のブランク。
【請求項11】
複数の歯(4)を有する機械コンポーネント(2)の製造方法において、
(a)前記機械コンポーネント(2)のブランク(6)を製造するステップであって、前記ブランク(6)が、前記複数の歯(4)の外側面の端部領域(10)を構成するように提供される表面(8)を有するステップと、
(b)好ましくは成形またはプレス操作によって、前記ブランク(6)の凹み(12)を作るステップであって、前記凹み(12)の境界(14)を前記表面(8)のエッジ領域(16)に構成させるステップと、
(c)ミリングまたはグラインディング操作によって、前記複数の歯(4)の歯の側面(18)を作るステップであって、前記歯の側面(18)の外側面の端部領域(20)を、前記ミリング操作後に残る前記凹み(12)の領域(22)に直接的に隣接させるステップと
を具備する、機械コンポーネント(2)の製造方法。
【請求項12】
前記ステップ(c)において、前記ミリングまたはグラインディング操作は、歯の側面(18)と前記表面(8)との間のチャンファ表面を、残りの領域(22)が構成する方法で、達成される、
請求項11に記載の機械コンポーネント(2)の製造方法。
【請求項13】
前記ステップ(a)および(b)は、一のワーク・プロセスの一部として、特に、同時に、実行される、
請求項11または12に記載の機械コンポーネント(2)の製造方法。
【請求項14】
前記ステップ(a)においては、前記ブランクを鍛造操作によって製造する、
請求項11から13のいずれかに記載の機械コンポーネント(2)の製造方法。
【請求項15】
前記ブランクが、請求項1から10のいずれかに記載のブランクである、
請求項11から14のいずれかに記載の機械コンポーネント(2)の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−40613(P2012−40613A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174093(P2011−174093)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(500056172)ヒルシュフォーゲル ウムフォルムテクニク ゲーエムベーハー (3)
【氏名又は名称原語表記】Hirschvogel Umformtechnik GmbH
【Fターム(参考)】