説明

複数エレクトロルミネセントランプのドライバ

発明は少なくとも2つのエレクトロルミネセント(EL)ランプ(28、38)のルミネセント輝度を制御するためのELランプドライバに関する。このドライバはELランプのルミネセント輝度に対応する少なくとも2つの設定値を受け取り、受け取った設定値に基づいて充電波形(128、138)を作り、ELランプ(28、38)20充電又は放電するようになっている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2つのエレクトロルミネセントランプを駆動するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エレクトロルミネセンス(EL)は電気エネルギーのルミナスエネルギーへの非熱的変換である。良く知られたエレクトロルミネセント装置は、pnジャンクション近傍で電子と正孔の対を再結合させて光を発生させる発光ダイオード(LED)である。また、液晶ディスプレーを背面照射するための光源として人気のあるエレクトロルミネセント(EL)ランプが知られている。
【0003】
ELランプにおいては、ZnS:Mnのような材料における高エネルギー電子による発光センタ(アクチベータと謂う)の衝撃励起により光が発生される。電子は高電場から高エネルギーを得る。従って、この種のエレクトロルミネセンスはしばしば、高電場エレクトロルミネセンスと呼ばれている。従って、ELランプの駆動には高電圧を要する。
【0004】
高電圧供給側に複雑さが少なく、単一の高電圧源をもつELランプ用の従来のドライバの問題は、2つの別個のELランプを、これ等2つのランプのルミネセント輝度が独立して連続的に制御可能なように駆動することができないことである。
【0005】
現在利用可能な集積デュアルELランプドライバ、例えばSupertex Inc.のHV839、SipexのSP4490、IMPのIMP522やNPCのSMS145Aでは、2つのELランプの各々を完全にオン、オフにできるに過ぎない。オンに切り換わったときの2つのルミネセンス輝度は米国特許6515522にも開示されているように、同じに制御可能であるに過ぎない。米国特許6144164に開示されているもう一つの高価な具現化では、ランプをシーケンス制御している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、少なくとも2つのエレクトロルミネセントランプを駆動するための装置であって、これ等2つのルミネセントランプのルミネセント輝度を独立して、且つ連続的(無段階)に制御できる装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の基礎をなす基本的思想は、ELランプの充放電を充電波形により制御することにある。本発明によれば、これは論理回路を用いることに可能になる。
【0008】
本発明は、少なくとも2つのエレクトロルミネセント(EL)ランプのルミネセント輝度を制御するELランプドライバにおいて、このドライバはこれ等ELランプのルミネセント輝度に対応する少なくとも2つの設定値を受け取り、受け取った設定値に従って充電波形を生成してこれ等ELランプを充電又は放電するようにしたものに関する。この充電波形は一般に、ある一つの設定値で決定される所望のルミネセント輝度に応じて生成される。これは、開ループ制御又は、閉ループ制御の何れかでなされる。例えば開ループ制御による具現化では、テーブルは異なる設定値に対応する、あるELランプの制御に必須な種々のパラメタを含むことができる。その場合、ある特定の設定値が受け取られたら、対応するパラメタを調べ、これ等のパラメタに応じてこのELランプの充電波形を発生させることができる。
【0009】
ドライバは好ましくは、最大の所望ルミネセント輝度をもつELランプの内第1のものを充電する第1の充電波形と、より低い所望ルミネセント輝度の他の単数又は複数のELランプを充電する第2の充電波形を生成するようにされる。
【0010】
特に、第1の充電波形は最大の所望ルミネセント輝度をもつELランプの第1のものを完全に充電し、第2の充電波形はELランプの第1のものが充電される時間間隔より短い時間間隔の間、第1の充電波形と略等しい波形を有するようにされる。
【0011】
その入力部にて、少なくとも2つのELランプの所望のルミネセント輝度に対応する設定値と、少なくとも2つのELランプの実際のルミネセント輝度に対応する実際値を受け取り、少なくとも2つのELランプの各々の設定値と実際値を比較し、これ等ELランプに対する充電手段と放電手段とHブリッジとを、これ等少なくとも2つのELランプの各々の設定値と実際値とが略等しくなるように駆動する制御装置をドライバが含んで成るようにすることができる。
【0012】
ドライバの好適な実施例において、制御装置は、ELランプの最大ルミネセント輝度設定値でのルミネセント輝度が充電手段の出力電圧を制御することにより設定され、単数又は複数のELランプの単数又は複数のより低いルミネセント輝度設定値でのルミネセント輝度が、この単数又はこれ等複数のELランプが第1のELランプに並列に充電される期間間隔を制御することにより設定されるようにする。
【0013】
更に、制御手段が少なくとも2つのELランプの各々に対するコントローラを含んで成り、各コントローラがその入力部にて、少なくとも2つのELランプの対応するものの設定値と実際値を受け取り、その出力部にて、充電及び放電手段、又は、この単数又はこれ等複数のELランプを単数又は複数のより低いルミネセント輝度設定値で行う充電又は放電を制御する制御信号を発生するためのパルス変調器、を制御するための制御信号を発生するようにすることができる。
【0014】
充電手段は複数のELランプに電流を供給できる高電圧電源でも良い。
【0015】
この電源は高い出力抵抗を有し、充電中のELランプに掛かる歪を小さく保つようにすべきである。
【0016】
この電源は好ましくは、一次側スイッチングに際してデューティーサイクルを設定するための制御入力部を有するステップアップ・スイッチング電源である。
【0017】
放電手段はELランプからの電流をシンク(沈下)できるどんな装置でも良い。
【0018】
この装置は好ましくは、シンク電流量を決定する制御入力を有するようにすると良い。
【0019】
この装置は好ましくは、抵抗、又はトランジスタに基づく電流シンク、又は単数又は複数のELランプから除去されたエネルギーを吸収するため一次側に電荷蓄積装置を有するステップダウン・スイッチング電源であると良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明を以下、例示として添付図面を参照して説明する。
【0021】
本発明によるELランプドライバの好適な実施例を以下、説明する。これ等の実施例において、ドライバは2つ(又は多数)のELランプの駆動に用いられるようになっている。
【0022】
以下の記載において、同一及び/又は類似の素子は同一参照記号で表わす。
【0023】
図1は、開ループ制御による2つのELランプ28及び38用のエレクトロルミネセントランプドライバを示す。ドライバは、高圧充電手段10、放電手段12、2つのELランプ28及び38の各々に対する1つのHブリッジ20〜23、30〜33、及び制御装置40を含んで成る。
【0024】
制御装置40は2つのELランプ28及び38の輝度を制御するため、2つの設定値入力部41及び42にて入力制御電圧を受け取る。
【0025】
入力部41及び42にて受け取られる入力制御電圧は、ELランプ28及び38夫々の所望ルミネセント輝度に対応している。
【0026】
制御装置40は制御信号44〜47、28’、29、38’及び39を発生して、2つのELランプ28及び38の充電及び放電を、受け取った入力制御電圧に従って制御する。特に、制御信号44及び45を発生して、夫々放電手段12及び充電手段10を制御する。更に、充電スイッチ装置11及び放電スイッチ装置13に対して夫々、制御信号46及び47を発生する。ELランプ28のためのHブリッジのスイッチ装置20、23及び21、22は、信号28‘及び29により夫々制御される。ELランプ38のためのHブリッジのスイッチ装置30、33及び31、32は、信号38’及び39により夫々制御される。
【0027】
制御装置40は、受け取られた入力制御電圧を処理し、上記その制御信号を発生するようにプログラムされたマイクロコントローラから構成されている。特に、制御装置40は両ELランプ28及び38の中ルミネセント輝度が高いほうのELランプに対して充電波形を発生する。もしELランプ28がより高い輝度のランプであれば、このランプを充電するための制御信号28’及び29はこのランプを完全に充電する充電波形から成る。制御信号38’及び39は制御信号28‘及び29と略同一の充電波形から成るが、設定値入力42において決定された入力制御電圧に充電するだけ、即ち第1のランプ、即ちELランプ28の充電時間間隔と較べて短い時間間隔の間、ELランプ38を充電するに過ぎない。第2のELランプ38に対する充電時間間隔は、入力制御電圧により決定される所望の輝度を達成するように選ばれる。これは、この制御装置のメモリに、即ち輝度と対応する充電時間間隔に対応する値から成るテーブルを用いてプログラムすることができる。
【0028】
図2は、本発明によるドライバを閉ループ制御で具現化したものを示す。制御装置は、その各々がELランプ28及び38の所望ルミネセント輝度に対応する入力制御電圧を夫々受け取る設定値入力部41及び42を含んで成る。更に、ELランプ28の実際値を受け取る入力部84と、ELランプ38の実際値を受け取る入力部85を含んで成る。制御装置のコントローラ70は2つの設定値を互いに比較し、ELランプ28の設定値がELランプ38の設定値より高ければ論理「0」を、逆の場合は論理Tを出力する。
【0029】
2つのPI(比例・積分)コントローラ50及び60が制御装置に設けられ、受け取った信号を処理する。
【0030】
入力部41における設定値が入力部42におけるものより高ければ、制御装置のPIコントローラ50はその設定値入力部57において設定値入力値41を、マルチプレクサ55を通して受け取り(マルチプレクサの位置はコンパレイタ出力80上の論理0により定まる)、その実際値入力部58においてELランプ28のルミネセント輝度の実際値を、マルチプレクサ56を通して受け取る。
【0031】
PIコントローラ60はその設定値入力部67において設定値入力42を、マルチプレクサ65を通して受け取り、その実際値入力部68においてELランプ38のルミネセント輝度の実際値を、マルチプレクサ66を通して受け取る。
【0032】
入力部41における設定値が入力部42におけるものより低ければ、2つのPIコントローラ50及び60の入力はマルチプレクサ55、56、65及び66の作用で互いに交換される。
【0033】
この実施例においては、コントローラ50及び60は例示目的のみのためのPIコントローラに過ぎず、その制御作用により、その設定値入力と実際値の差を略ゼロにする他の種類の閉ループコントローラで置き換えることができる。
【0034】
PIコントローラ50は充電手段10及び放電手段12の制御入力部を駆動する。充電手段10は、ELランプ28及び38に電流を供給でき、出力電圧又は電源の供給電流量を決定する制御入力部を有するどんな高電圧電源でも良いが、充電時間中にELランプに掛かる歪を小さく保つため、出力抵抗が比較的高い電源とすると良い。一例としては、制御入力部が一次側のスイッチングのデューティーサイクルを設定するようにしたステップアップ・スイッチング電源である。
【0035】
放電手段12は、ELランプの電流をシンクすることのできるどんな装置でも良いが、吸込み(シンク)電流量を決定する制御入力部をもつものが必要とは言わないまでも、望ましい。例としては、抵抗、又はトランジスタに基づく電流シンク、又はELランプから除かれるエネルギーを吸収するため一次側に電荷蓄積装置をもつ、反対(ステップダウン)方向に動作する上記スイッチング電源である。
【0036】
スイッチ装置11及び13は電流ノード14に対して、電流の供給と吸込みを交互に行う。スイッチ装置11及び13は、制御装置のシーケンサ71により制御ライン46及び47を通して制御される。充電制御ライン46及び放電制御ライン47の夫々の波形と供給ノード14の波形の例が図3のタイミング図に示されている。タイミング図における数字は図2における制御ラインの数字に対応し、図3における信号は論理的に「高(ハイ)」であれば、活動状態である。
【0037】
PIコントローラ60は、制御装置のパルス幅変調器72の制御入力部を駆動する。パルス幅変調器72はその入力部において、PIコントローラ60からの制御信号69と、充電制御信号46を受け取る。パルス幅変調器72の出力部83におけるパルス幅は、PIコントローラ60の出力部69における入力電圧に実質的に比例する。出力部83における最小パルス幅は制御ライン69上の最小電圧に対して略0秒であり、制御ライン69上の最大電圧に対して充電制御信号46のパルス幅に実質的に等しい。制御信号83のタイミングの一例を図3に示す。
【0038】
シーケンサ71は反転ゲート73、論理ORゲート74及び74、及び論理ANDゲート76、77、78及び79と共に、ELランプ28及び38が正又は負方向(任意に定めた)に充電されるか、何れも充電されないかを決定する。制御ライン81及び82は充電方向を決定する。ライン81上の論理「ハイ」は両ELランプ28、38の正充電を可能にし、ライン82上の論理「ハイ」は両ELランプの負充電を可能とする。
【0039】
入力部41の設定値が入力部42の設定値より高ければ、制御ライン81及び82は夫々ANDゲート76及び77を通してライン28’及び29に論理的に連結される。そのとき、ライン28’又は29の一方は常に論理的に「ハイ」であり、ELランプ28のルミネセント輝度はPIコントローラ50により完全に制御されることを意味している。制御ライン81及び82が何れも論理的「ハイ」であり、パルス幅変調器72の出力83が論理的に「ハイ」であれば、ライン38’及び39は論理的に「ハイ」に過ぎず、これはELランプ38のルミネセント輝度はPIコントローラ60により完全に制御されることを示している。
【0040】
入力部41の設定値が入力部42の設定値より低ければ、反対となり、ELランプ28はPIコントローラ60により制御され、ELランプ38はPIコントローラ61により制御される。
【0041】
ライン28が論理的に「ハイ」であり、ライン29が論理的に「低(ロー)」であれば、スイッチ手段20及び23はオンであり、スイッチ手段22及び21はオフであり、ELランプ28は正方向に充電される。放電手段12が活動状態にあり、スイッチ装置13がオンであれば、ELランプ28及び38はその電荷の極性に応じてダイオード24及び27又は25及び26を通して、ダイオード34及び37又は35及び36を通して夫々、放電される。図3における波形128及び138は、入力部41上の設定値が入力部42上の設定値より高い場合の、ELランプ28及び38に夫々跨る電圧の例である。
【0042】
差動増幅器91及び93と整流器92及び94は、ELランプ28及び38のルミネセント輝度の実際値を夫々決定する。図示の例では、ELランプ28及び38に跨る整流された電圧差をルミネセント輝度の実際値として用いているが、他の量、例えば平均絶対電流、絶対ピーク電圧振幅、又は光ダイオード等の光感知電子素子で測定された実ルミネセント輝度を実際値として用いることができることは明らかである。
【0043】
この構成は本思想を例示するためにのみ示されており、他の構成も可能であることは明らかであり、例えば、シーケンス、制御及び信号測定や普通の種目70、55、56、50、65、66、60、71、72、73、74、75、76、77、78、79、91、92、93、94をアナログ‐ディジタル変換器、パルス幅変調器やパルス発生器等の集積周辺ブロックを含む単一のマイクロコントローラを用いて構成することができる。
【0044】
また、個々に駆動されるELランプの数を、2つから任意数に拡張し、最大のルミネセント輝度設定値をもつELランプを、充電手段及び放電手段を制御する閉ループコントローラで制御し、ELランプの残部の各々を、各ELランプの充電時間をパルス幅変調で制御する閉ループコントローラで制御することにより、上記拡張を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】開ループ制御による本発明のエレクトロルミネセントドライバの第1の実施例を示す。
【図2】閉ループ制御による本発明のエレクトロルミネセントドライバの第2の実施例を示す。
【図3】図2のドライバの信号の波形を示すタイミング図である。
【符号の説明】
【0046】
10 充電手段
11 スイッチ装置
12 放電手段
13 スイッチ装置
14 供給ノード
20〜23 スイッチ装置
24〜27 ダイオード
28 ELランプ
28’、29 制御ライン
30〜33 スイッチ装置
34〜37 ダイオード
38 ELランプ
38’、39 制御ライン
40 制御装置
41 設定値入力部
42 設定値入力部
44 放電手段制御信号
45 充電手段制御信号
46 充電スイッチ装置制御信号
47 放電スイッチ装置制御信号
50 PIコントローラ
51 減算器
52 増幅器
53 積算器
54 加算器
55、56 マルチプレクサ
57 PIコントローラ50の設定値入力部
58 PIコントローラ50の実際値入力部
59 PIコントローラ50の出力
60 PIコントローラ
61 減算器
62 増幅器
63 積算器
64 加算器
67 PIコントローラ60の設定値入力部
68 PIコントローラ60の実際値入力部
69 PIコントローラ60からの出力
70 比較器
71 シーケンサ
72 パルス幅変調器
80 比較器出力
83 パルス幅変調72の出力
84 ELランプ28の実際値のノード
85 ELランプ38の実際値のノード
91、93 差動増幅器
92、94 整流器
128 ELランプ28の電圧波形
138 ELランプ38の電圧波形


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのエレクトロルミネセント(EL)ランプ(28、38)の輝度を制御するためのELランプドライバであって、前記夫々のELランプの少なくとも2つのルミネセント輝度設定値を受け取るための手段と、少なくとも一つの充電手段とを備えるものにおいて、最大ルミネセント設定値でのELランプのルミネセンス輝度の設定を充電手段(10)の出力パラメタを制御して行い、単数又は複数のより低いルミネセント輝度設定値での単数又は複数のELランプのルミネセンス輝度の設定を、この単数又はこれ等複数のELランプが前記第1のELランプに並列に充電される時間間隔を制御して行う制御手段で特徴付けられるELランプドライバ。
【請求項2】
前記制御手段が、受け取った設定値に従って充電波形(128、138)を発生してELランプ(28、38)を充電又は放電させる手段を含んで成る請求項1に記載のELランプドライバ。
【請求項3】
前記制御手段が、最大の所望ルミネセント輝度をもつELランプの第1のもの(28又は38)を充電する第1の充電波形(128)と、より低い所望ルミネセント輝度をもつ第2のELランプ(38又は28)を充電する第2の充電波形とを発生する手段を含んで成る請求項1又は2に記載のELランプドライバ。
【請求項4】
前記第1の充電波形が最大の所望ルミネセント輝度をもつELランプの第1のもの(28又は38)を完全に充電し、前記第2の充電波形が、ELランプの第1のものが充電される時間間隔より短い時間間隔の間、第1の充電波形と略等しい波形を有する請求項3に記載のELランプドライバ。
【請求項5】
前記制御手段(40;50、55、56、60、65、66、70〜79、91〜94)がその入力部にて、少なくとも2つのELランプ(28、38)のルミネセント輝度設定値(41、42)と、少なくとも2つELランプ(28、38)の実際のルミネセント輝度に対応する実際値(84、85)を受け取って、前記少なくとも2つのランプの各々の各設定値と実際値を比較し、前記ELランプ(28、38)の充電手段(10)と放電手段(12)とHブリッジ(20〜23、30〜33)を、前記少なくとも2つのELランプ(28、38)の各々の設定値と実際値とが略等しくなるように駆動するようにして成る請求項1〜4の何れか一つに記載のELランプドライバ。
【請求項6】
前記制御手段が前記少なくとも2つのELランプ(28、38)の各々に対するコントローラ(50、60)を含んで成り、各コントローラ(50、60)がその入力部(57、58、67、68)にて、前記少なくとも2つのELランプ(28、38)の対応するものの設定値と実際値を受け取り、その出力部にて、充電及び放電手段(10、12)、又は単数又は複数のより低いルミネセント輝度設定値をもつ前記単数又は複数のELランプを充電又は放電を制御する制御信号(83)を発生するためのパルス変調器(72)を制御するための制御信号(59、69)を発生するようにして成る請求項1〜5の何れか一つに記載のELランプドライバ。
【請求項7】
前記充電手段(10)が前記複数のELランプ(28、38)に電流を供給できる高電圧電源を含んで成る請求項1〜6の何れか一つに記載のELランプドライバ。
【請求項8】
前記電源が、一次側スイッチングに際してデューティーサイクルを設定するための制御入力部を有するステップアップ・スイッチング電源である請求項7に記載のELランプドライバ。
【請求項9】
前記放電手段(12)がシンク電流量を決定する制御入力を含んで成る請求項1〜8の何れか一つに記載のELランプドライバ。
【請求項10】
前記放電手段(12)が、抵抗、又はトランジスタに基づく電流シンク、又は単数又は複数のELランプから除去されたエネルギーを吸収するため一次側に電荷蓄積装置を有するステップダウン・スイッチング電源を含んで成る請求項9に記載のELランプドライバ。
【請求項11】
前記出力パラメタが前記充電手段の出力電圧及び/又は出力電流を含んで成る請求項1〜10の何れか一つに記載のELランプドライバ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−509474(P2007−509474A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536084(P2006−536084)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【国際出願番号】PCT/EP2004/052562
【国際公開番号】WO2005/039249
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(503150594)アイイーイー インターナショナル エレクトロニクス アンド エンジニアリング エス.エイ. (56)
【氏名又は名称原語表記】IEE INTERNATIONAL ELECTRONICS & ENGINEERING S.A.
【Fターム(参考)】