説明

視聴情報収集システムおよび視聴情報収集方法

【課題】コンテンツが複数人で視聴された場合にも、コンテンツの視聴情報を適切に収集することが可能な視聴情報収集システムを提供する。
【解決手段】視聴情報収集システム1は、再生装置2にコンテンツの再生指示を送信する第1携帯端末3と、第1携帯端末3に存在通知を送信する第2携帯端末4とを備える。第1携帯端末3は、第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、第1携帯端末3により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知とを関連付けて視聴情報として記憶する記憶部35を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの視聴情報を収集する視聴情報収集システムおよび視聴情報収集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテンツの視聴情報を収集する視聴情報収集システムが種々知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1には、携帯端末と、視聴履歴情報管理サーバとを備えたテレビ視聴履歴収集システムが開示されている。携帯端末は、テレビ受像機を操作するテレビ操作部と、テレビ操作部で操作されたテレビ番組(コンテンツ)の視聴に関する操作の履歴情報を格納する操作履歴格納部と、操作履歴格納部に格納された操作履歴情報を送信するネットワーク送受信部とを含んでいる。視聴履歴情報管理サーバは、携帯端末から操作履歴情報を受信するネットワーク送受信部と、操作履歴情報に基づいて視聴されたテレビ番組を放送した放送局を判別する放送局判別部と、判別された放送局情報と操作履歴情報とを対応付けたテレビ視聴履歴情報を格納するテレビ視聴履歴格納部とを含んでいる。したがって、特許文献1のテレビ視聴履歴収集システムでは、携帯端末の操作履歴情報を収集することにより、個人視聴率を正確に測定することが可能である。
【0004】
特許文献2には、複数のリモコンと、リモコンにより操作されるテレビ受信機と、視聴情報収集サーバとを備えた視聴情報収集システムが開示されている。各リモコンは、テレビ受信機の操作内容を示す操作情報が入力される入力部と、識別記号が記憶された記憶部と、入力部に入力された操作情報に識別記号を付してテレビ受信機に送信する入力信号送信部とを有する。テレビ受信機は、リモコンから操作情報および識別記号を受信する入力信号受信部と、テレビ受信機の状態情報を検出する状態情報検出部と、状態情報および識別記号を視聴情報収集サーバに送信する通信部とを有する。視聴情報収集サーバは、テレビ受信機から状態情報および識別記号を受信する通信部と、状態情報と識別記号とが関連付けられて登録されるデータベースとを有する。したがって、特許文献2の視聴情報収集システムでは、識別記号に関連付けられた状態情報に基づいて、どのユーザがどのテレビ番組を視聴したかといった情報をも入手することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−79609号公報
【特許文献2】特開2005−151098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された従来のテレビ視聴履歴収集システムでは、テレビ受像機を操作した携帯端末の利用者の視聴履歴しか収集することができないという問題点がある。すなわち、1台のテレビ受像機に表示されるテレビ番組が複数人で視聴された場合には、テレビ受像機を操作した携帯端末の利用者の視聴履歴を収集することが可能であるが、テレビ受像機を操作していない携帯端末の利用者の視聴履歴を収集することができないという問題点がある。したがって、1台のテレビ受像機に表示されるテレビ番組が複数人で視聴された場合には、視聴履歴を適切に収集することが困難であるという問題点がある。なお、特許文献2に開示された従来の視聴情報収集システムについても、同様の問題点がある。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、コンテンツが複数人で視聴された場合にも、コンテンツの視聴情報を適切に収集することが可能な視聴情報収集システムおよび視聴情報収集方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る視聴情報収集システムは、コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を収集する視聴情報収集システムであって、再生装置にコンテンツの再生指示を送信する第1携帯端末と、前記第1携帯端末に存在通知を送信する第2携帯端末とを備え、前記第1携帯端末は、前記第2携帯端末から存在通知を受信した場合に、前記第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知とを関連付けて視聴情報として記憶する記憶部を含むことを特徴とする。
【0009】
この構成によって、再生装置にコンテンツの再生指示を送信していない第2携帯端末の視聴情報を第1携帯端末が収集することができる。したがって、第1携帯端末の記憶部に記憶された視聴情報に基づいて、第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツを第2携帯端末の利用者が視聴したか否かを判断することができる。すなわち、第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツが複数人で視聴された場合にも、コンテンツの視聴情報を適切に収集することができる。
【0010】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、存在通知には、前記第2携帯端末を識別するための端末識別情報が含まれていることを特徴とする。
【0011】
この構成により、存在通知を受信した第1携帯端末が第2携帯端末を容易に識別することができる。
【0012】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、前記第1携帯端末は、前記再生装置にコンテンツの再生指示を送信した場合において、前記第2携帯端末から存在通知を受信したときに、視聴開始時刻を登録することを特徴とする。
【0013】
この構成により、第1携帯端末の記憶部に記憶された視聴情報に基づいて、第2携帯端末の利用者がコンテンツの視聴を開始した時刻を判断することができる。
【0014】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、前記第1携帯端末は、前記再生装置によるコンテンツの再生が終了した場合において、前記第2携帯端末から存在通知を受信したときに、視聴終了時刻を登録することを特徴とする。
【0015】
この構成により、第1携帯端末の記憶部に記憶された視聴情報に基づいて、第2携帯端末の利用者がコンテンツの視聴を終了した時刻を判断することができる。
【0016】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、前記第2携帯端末は、前記第1携帯端末に存在通知を定期的に送信することを特徴とする。
【0017】
この構成により、再生装置によるコンテンツの再生が開始されてから所定の時間(定期的に送信される存在通知の送信間隔)が経過する前、または、再生装置によるコンテンツの再生が終了されてから所定の時間が経過する前に、第2携帯端末から第1携帯端末に存在通知を送信することができる。
【0018】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、前記第1携帯端末は、前記再生装置にコンテンツの再生指示を送信した場合、または、前記再生装置によるコンテンツの再生が終了した場合に、前記第2携帯端末に存在確認要求を送信し、前記第2携帯端末は、前記第1携帯端末から存在確認要求を受信した場合に、前記第1携帯端末に存在通知を送信することを特徴とする。
【0019】
この構成により、再生装置によるコンテンツの再生が開始される際、または、再生装置によるコンテンツの再生が終了される際に、第2携帯端末から第1携帯端末に存在通知を送信することができる。
【0020】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、前記再生装置は、コンテンツの再生を開始する際に開始通知を前記第2携帯端末に送信し、コンテンツの再生が終了する際に終了通知を前記第2携帯端末に送信する通信部を含み、前記第2携帯端末は、前記再生装置から開始通知または終了通知を受信した場合に、前記第1携帯端末に存在通知を送信することを特徴とする。
【0021】
この構成により、再生装置によるコンテンツの再生が開始される際、または、再生装置によるコンテンツの再生が終了される際に、第2携帯端末から第1携帯端末に存在通知を送信することができる。
【0022】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、前記再生装置は、コンテンツの再生が終了する際に終了通知を前記第2携帯端末に送信する通信部を含み、前記第1携帯端末は、前記再生装置にコンテンツの再生指示を送信する際に、前記第2携帯端末にもコンテンツの再生指示を送信し、前記第2携帯端末は、前記第1携帯端末から再生指示を受信した場合、または、前記再生装置から終了通知を受信した場合に、前記第1携帯端末に存在通知を送信することを特徴とする。
【0023】
この構成により、再生装置によるコンテンツの再生が開始される際、または、再生装置によるコンテンツの再生が終了される際に、第2携帯端末から第1携帯端末に存在通知を送信することができる。
【0024】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、コンテンツは、広告コンテンツであることを特徴とする。
【0025】
この構成により、広告コンテンツの視聴情報を収集することができる。
【0026】
本発明に係る視聴情報収集システムでは、コンテンツは、課金コンテンツであることを特徴とする。
【0027】
この構成により、課金コンテンツの視聴情報を収集することができる。
【0028】
本発明に係る視聴情報収集方法は、記憶部を含む第1携帯端末と、第2携帯端末とを備える視聴情報収集システムによる視聴情報収集方法であって、前記第1携帯端末が再生装置にコンテンツの再生指示を送信するステップと、前記第2携帯端末が前記第1携帯端末に存在通知を送信するステップと、前記第1携帯端末が、前記第2携帯端末から存在通知を受信した場合に、前記第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知とを関連付けて視聴情報として前記記憶部に記憶するステップとを備えることを特徴とする。
【0029】
この構成によって、再生装置にコンテンツの再生指示を送信していない第2携帯端末の視聴情報を第1携帯端末が収集することができる。したがって、第1携帯端末の記憶部に記憶された視聴情報に基づいて、第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツを第2携帯端末の利用者が視聴したか否かを判断することができる。すなわち、第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツが複数人で視聴された場合にも、コンテンツの視聴情報を適切に収集することができる。
【0030】
本発明に係る視聴情報収集システムは、コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を収集する視聴情報収集システムであって、再生装置にコンテンツの再生指示を送信する第1携帯端末と、前記第1携帯端末に存在通知を送信する第2携帯端末とを備え、前記第1携帯端末は、前記第2携帯端末から存在通知を受信した場合に、前記第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知に基づいて判断される視聴者数とを関連付けて視聴情報として記憶する記憶部を含むことを特徴とする。
【0031】
この構成によって、再生装置にコンテンツの再生指示を送信していない第2携帯端末の視聴情報を第1携帯端末が収集することができる。したがって、第1携帯端末の記憶部に記憶された視聴情報に基づいて、第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツの視聴者数を判断することができる。すなわち、第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツが複数人で視聴された場合にも、コンテンツの視聴情報を適切に収集することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係る視聴情報収集システムおよび視聴情報収集方法によれば、コンテンツが複数人で視聴された場合にも、コンテンツの視聴情報を適切に収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態1に係る視聴情報収集システムの構成を示した概略図である。
【図2】図1に示した視聴情報収集システムのブロック構成を示したブロック図である。
【図3】図2に示した視聴情報収集システムの再生装置のコマンドリストを示した図である。
【図4】図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末のコマンドリストを示した図である。
【図5】図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の端末識別情報を示した図である。
【図6】図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の視聴情報を示した図である。
【図7】図2に示した視聴情報収集システムの第2携帯端末の端末識別情報を示した図である。
【図8】図2に示した視聴情報収集システムの第2携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図9】図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末および再生装置の動作を説明するフローチャートである。
【図10】図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の再生指示を説明する図である。
【図11】図2に示した視聴情報収集システムの再生装置の応答を説明する図である。
【図12】図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の視聴情報に視聴開始時刻が登録された状態を示した図である。
【図13】図2に示した視聴情報収集システムの再生装置の終了通知を説明する図である。
【図14】図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の視聴情報に視聴終了時刻が登録された状態を示した図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係る視聴情報収集システムの第2携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態2に係る視聴情報収集システムの第1携帯端末および再生装置の動作を説明するフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態3に係る視聴情報収集システムの第2携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態3に係る視聴情報収集システムの再生装置の開始通知を説明する図である。
【図19】本発明の実施の形態3に係る視聴情報収集システムの第1携帯端末および再生装置の動作を説明するフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態4に係る視聴情報収集システムの第2携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態4に係る視聴情報収集システムの第1携帯端末および再生装置の動作を説明するフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態5に係る視聴情報収集システムの構成を示した概略図である。
【図23】図22に示した視聴情報収集システムのブロック構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0035】
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る視聴情報収集システムの構成を示した概略図である。図1を参照して、実施の形態1に係る視聴情報収集システム1の構成の概略について説明する。
【0036】
視聴情報収集システム1は、再生装置2と、第1携帯端末3と、第2携帯端末4とを備え、これらがルータ5を介して相互に接続されている。視聴情報収集システム1は、コンテンツの視聴(視聴状況)に関する情報である視聴情報を収集するように構成されている。
【0037】
再生装置2は、たとえば、デジタルテレビジョン受像機であり、有線LAN(Local Area Network)でルータ5に接続されている。第1携帯端末3および第2携帯端末4は、たとえば、スマートフォンや携帯電話機であり、無線LANでルータ5に接続されている。なお、図1では、説明の簡略化のために、第2携帯端末4を1台だけ示したが、第2携帯端末4が複数台存在していてもよい。また、有線LANの規格としては、たとえば、イーサネット(登録商標)があり、無線LANの規格としては、たとえば、IEEE802.11a/b/g/nなどがある。
【0038】
なお、再生装置2が無線LANでルータ5に接続されていてもよいし、第1携帯端末3および第2携帯端末4が有線LANでルータ5に接続されていてもよい。また、再生装置2、第1携帯端末3および第2携帯端末4がBluetooth(登録商標)や赤外線などのその他の無線通信で接続されていてもよい。
【0039】
図2は、図1に示した視聴情報収集システムのブロック構成を示したブロック図である。図3は、図2に示した視聴情報収集システムの再生装置のコマンドリストを示した図である。図4は、図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末のコマンドリストを示した図である。図5は、図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の端末識別情報を示した図である。図6は、図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の視聴情報を示した図である。図7は、図2に示した視聴情報収集システムの第2携帯端末の端末識別情報を示した図である。図2〜図7を参照して、視聴情報収集システム1の構成について説明する。
【0040】
再生装置2は、受信部21と、表示部22と、操作部23と、通信部24と、記憶部25と、一時記憶部26と、制御部27とを含んでいる。
【0041】
受信部21は、たとえば、チューナであり、デジタルテレビジョン放送を受信する機能を有する。表示部22は、たとえば、液晶ディスプレイであり、受信部21により受信したコンテンツなどを表示するように構成されている。操作部23は、電源スイッチなどを含み、利用者が各種の操作指令を入力するために設けられている。通信部24は、たとえば、イーサネット端子などを含み、家庭内ネットワーク6に接続されている。なお、家庭内ネットワーク6は、ルータ5(図1参照)や有線LANおよび無線LANなどにより構成されている。
【0042】
記憶部25は、たとえば、フラッシュメモリであり、再生装置2を動作させるためのプログラムや、プログラムが実行される際に用いられる設定値などを記憶する機能を有する。また、記憶部25には、コマンドの番号とコマンドの内容との対応関係を示すコマンドリスト25a(図3参照)が記憶されている。コマンドリスト25aは、第1携帯端末3とコマンドをやり取りするためのリストである。コマンドリスト25aでは、たとえば、コマンドコード「11」に「再生指示応答」が割り当てられている。
【0043】
一時記憶部26は、たとえば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、実行されるプログラムなどを一時的に記憶する機能を有する。制御部27は、記憶部25に記憶されたプログラム(インストールされたプログラム)を実行するCPU(Central Processing Unit)などを含み、再生装置2の動作を制御するために設けられている。
【0044】
第1携帯端末3は、記録部31と、表示部32と、操作部33と、通信部34と、記憶部35と、一時記憶部36と、制御部37とを含んでいる。
【0045】
記録部31は、たとえば、ハードディスクドライブなどの磁気ディスク装置であり、コンテンツが記録されている。なお、コンテンツは、広告コンテンツであってもよいし、課金コンテンツであってもよい。また、コンテンツは、3G(第3世代移動通信システム)ネットワークや近距離無線転送技術であるTransferJet(登録商標)を用いて取得されてもよいし、SDカードなどの記憶媒体から取得されていてもよい。
【0046】
表示部32は、たとえば、液晶ディスプレイであり、第1携帯端末3の動作状態などを表示するように構成されている。操作部33は、電源スイッチなどを含み、利用者が各種の操作指令を入力するために設けられている。通信部34は、無線LANインターフェースなどを含み、家庭内ネットワーク6に接続されている。
【0047】
記憶部35は、たとえば、フラッシュメモリであり、第1携帯端末3を動作させるためのプログラムや、プログラムが実行される際に用いられる設定値などを記憶する機能を有する。また、記憶部35には、コマンドの番号とコマンドの内容との対応関係を示すコマンドリスト35a(図4参照)が記憶されている。コマンドリスト35aは、再生装置2とコマンドをやり取りするためのリストであり、コマンドリスト25a(図3参照)と同様のリストである。コマンドリスト35aでは、たとえば、コマンドコード「01」に「再生指示要求」が割り当てられている。
【0048】
また、記憶部35には、携帯端末を識別するための端末識別情報35b(図5参照)が記憶されている。図5の例では、端末識別情報35bには端末名と端末固有IDとが含まれており、端末名が「端末1」であり、端末固有IDが「b1ff21」である。なお、端末名は、端末のモデル名であってもよいし、利用者が設定した名称であってもよい。端末固有IDは、たとえば、MAC(Media Access Control)アドレス、ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(UPnP)のID、または、電話番号であってもよい。
【0049】
また、記憶部35には、記録部31に記録されたコンテンツの視聴情報35c(図6参照)が記憶されている。視聴情報35cには、コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報(コンテンツID)と、コンテンツの視聴開始時刻および視聴終了時刻と、端末識別情報とが含まれている。視聴情報35cには、たとえば、「端末1/b1ff21」、「端末4/fbeba1」および「端末5/1a890e」がコンテンツ「40a31b0053」を視聴開始時刻「2010/8/9 13:22」から視聴終了時刻「2010/8/9 13:28」まで視聴した旨を示す情報が記憶されている。なお、視聴情報35cの収集動作については、後で詳細に説明する。
【0050】
一時記憶部36は、たとえば、DRAMであり、実行されるプログラムなどを一時的に記憶する機能を有する。制御部37は、記憶部35に記憶されたプログラムを実行するCPUなどを含み、第1携帯端末3の動作を制御するために設けられている。
【0051】
第2携帯端末4は、表示部41と、操作部42と、通信部43と、記憶部44と、一時記憶部45と、制御部46とを含んでいる。
【0052】
表示部41は、たとえば、液晶ディスプレイであり、第2携帯端末4の動作状態などを表示するように構成されている。操作部42は、電源スイッチなどを含み、利用者が各種の操作指令を入力するために設けられている。通信部43は、無線LANインターフェースなどを含み、家庭内ネットワーク6に接続されている。
【0053】
記憶部44は、たとえば、フラッシュメモリであり、第2携帯端末4を動作させるためのプログラムや、プログラムが実行される際に用いられる設定値などを記憶する機能を有する。また、記憶部44には、携帯端末を識別するための端末識別情報44a(図7参照)が記憶されている。図7の例では、端末識別情報44aには端末名と端末固有IDとが含まれており、端末名が「端末2」であり、端末固有IDが「0b257a」である。
【0054】
一時記憶部45は、たとえば、DRAMであり、実行されるプログラムなどを一時的に記憶する機能を有する。制御部46は、記憶部44に記憶されたプログラムを実行するCPUなどを含み、第2携帯端末4の動作を制御するために設けられている。
【0055】
図8は、図2に示した視聴情報収集システムの第2携帯端末の動作を説明するフローチャートである。図8を参照して、実施の形態1に係る視聴情報収集システム1の第2携帯端末4(図2参照)の動作を説明する。
【0056】
ステップS1:
制御部46(図2参照)により、所定の時間が経過したか否かが判断される。なお、所定の時間とは、予め設定された一定の時間であってもよいし、第1携帯端末3と事前に情報をやり取りすることにより設定された時間であってもよい。そして、所定の時間が経過していないと判断される場合(ステップS1:No)には、ステップS1が繰り返し行われる。すなわち、第2携帯端末4は、所定の時間が経過するまで待機する。そして、所定の時間が経過したと判断される場合(ステップS1:Yes)には、ステップS2に移る。
【0057】
ステップS2:
制御部46により、通信部43(図2参照)から家庭内ネットワーク6(図2参照)に存在通知がマルチキャストで送信される。この存在通知には、記憶部44(図2参照)に記憶された端末識別情報44a(図7参照)が含まれている。その後、ステップS1に戻る。
【0058】
つまり、第2携帯端末4は、存在通知を定期的に送信する。このように構成することにより、再生装置2によるコンテンツの再生が開始されてから予め設定された時間が経過する前に、第2携帯端末4から第1携帯端末3に存在通知を送信することができ、再生装置2によるコンテンツの再生が終了されてから予め設定された時間が経過する前に、第2携帯端末4から第1携帯端末3に存在通知を送信することができる。
【0059】
なお、第2携帯端末4は、家庭内ネットワーク6に第1携帯端末3が存在することを事前に把握している場合には、存在通知をマルチキャスト送信ではなく、第1携帯端末3へユニキャスト送信するようにしてもよい。
【0060】
図9は、図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末および再生装置の動作を説明するフローチャートである。図10は、図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の再生指示を説明する図である。図11は、図2に示した視聴情報収集システムの再生装置の応答を説明する図である。図12は、図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の視聴情報に視聴開始時刻が登録された状態を示した図である。図13は、図2に示した視聴情報収集システムの再生装置の終了通知を説明する図である。図14は、図2に示した視聴情報収集システムの第1携帯端末の視聴情報に視聴終了時刻が登録された状態を示した図である。図9〜図14を参照して、実施の形態1に係る視聴情報収集システム1の第1携帯端末3および再生装置2(図2参照)のコンテンツの再生時の動作を説明する。
【0061】
ステップS11:
第1携帯端末3では、制御部37(図2参照)により、記録部31(図2参照)に記録されたコンテンツの再生が指示されたか否かが判断される。具体的には、第1携帯端末3の利用者からのコンテンツの再生の指示を操作部33(図2参照)が受け付けたか否かが判断される。そして、コンテンツの再生が指示されていないと判断される場合(ステップS11:No)には、ステップS11が繰り返し行われる。すなわち、第1携帯端末3は、コンテンツの再生が指示されるまで待機する。そして、コンテンツの再生が指示されたと判断される場合(ステップS11:Yes)には、ステップS12に移る。
【0062】
ステップS12:
制御部37により、通信部34(図2参照)から家庭内ネットワーク6を介して再生装置2にコンテンツの再生指示P1(図10参照)が送信される。再生指示P1には、コマンドの番号(コマンドコード)と、コンテンツ識別情報(コンテンツID)と、コンテンツのタイトルと、コンテンツの時間長と、コンテンツの容量(サイズ)と、コンテンツの位置情報(URL:Uniform Resource Locator)と、送信元の端末識別情報とが含まれている。その後、ステップS13に移る。
【0063】
ステップS21:
再生装置2では、制御部27(図2参照)により、通信部24(図2参照)が再生指示P1を受信したか否かが判断される。そして、コンテンツの再生指示P1を受信していないと判断される場合(ステップS21:No)には、ステップS21が繰り返し行われる。すなわち、再生装置2は、コンテンツの再生指示P1を受信するまで待機する。そして、コンテンツの再生指示P1を受信したと判断される場合(ステップS21:Yes)には、ステップS22に移る。
【0064】
ステップS22:
制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3にコンテンツの再生指示に対する応答P2(図11参照)が送信される。応答P2には、コマンドの番号(コマンドコード)と、コンテンツ識別情報(コンテンツID)と、制御対象(再生装置2)を識別するための制御対象識別情報(コントロールID)とが含まれている。その後、ステップS23に移る。
【0065】
ステップS13:
第1携帯端末3では、制御部37により、通信部34が応答P2を受信したか否かが判断される。そして、応答P2を受信していないと判断される場合(ステップS13:No)には、ステップS13が繰り返し行われる。その一方、応答P2を受信したと判断される場合(ステップS13:Yes)には、ステップS14に移る。
【0066】
ステップS14:
制御部37により、上記したステップS2において第2携帯端末4から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される存在通知を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、存在通知を受信していないと判断される場合(ステップS14:No)には、ステップS14が繰り返し行われる。その一方、存在通知を受信したと判断される場合(ステップS14:Yes)には、ステップS15に移る。
【0067】
ステップS15:
制御部37により、コンテンツの視聴開始時刻が記憶部35の視聴情報35c(図12参照)に登録される。なお、存在通知には第2携帯端末4の端末識別情報44aが含まれていることから、存在通知を受信した第1携帯端末3が第2携帯端末4を容易に識別することができる。このとき、視聴情報35cには、再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報「5a4c75e77a」と、コンテンツの視聴開始時刻「2010/9/3 21:04」と、コンテンツの再生指示P1を送信した第1携帯端末3の端末識別情報「端末1/b1ff21」および第1携帯端末3により受信された存在通知を送信した第2携帯端末4の端末識別情報「端末2/0b257a」とが関連付けられて登録される。なお、この視聴開始時刻は、存在通知を受信した時刻であるが、再生装置2によるコンテンツの再生が開始された時刻と近い時刻である。その後、ステップS16に移る。
【0068】
ステップS23:
再生装置2では、制御部27により、再生が指示されたコンテンツが取得される。具体的には、第1携帯端末3の記録部31に記録されたコンテンツを家庭内ネットワーク6を介して通信部24が受信する。その後、ステップS24に移る。
【0069】
ステップS24:
制御部27により、取得されたコンテンツが再生される。具体的には、表示部22(図2参照)により取得されたコンテンツの映像が表示され、スピーカ(図示省略)により取得されたコンテンツの音声が再生される。その後、ステップS25に移る。
【0070】
ステップS25:
制御部27により、コンテンツの再生が終了したか否かが判断される。そして、コンテンツの再生が終了していないと判断される場合(ステップS25:No)には、ステップS23に戻る。その一方、コンテンツの再生が終了したと判断される場合(ステップS25:Yes)には、ステップS26に移る。
【0071】
ステップS26:
制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3にコンテンツの再生の終了通知P3(図13参照)が送信される。終了通知P3には、コマンドの番号(コマンドコード)と、コンテンツ識別情報(コンテンツID)と、制御対象を識別するための制御対象識別情報(コントロールID)とが含まれている。これにより、第1携帯端末3により再生が指示された際の再生装置2の動作が終了する。
【0072】
ステップS16:
第1携帯端末3では、制御部37により、通信部34が終了通知P3を受信したか否かが判断される。そして、終了通知P3を受信していないと判断される場合(ステップS16:No)には、ステップS16が繰り返し行われる。その一方、終了通知P3を受信したと判断される場合(ステップS16:Yes)には、ステップS17に移る。
【0073】
ステップS17:
制御部37により、上記したステップS2において第2携帯端末4から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される存在通知を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、存在通知を受信していないと判断される場合(ステップS17:No)には、ステップS17が繰り返し行われる。その一方、存在通知を受信したと判断される場合(ステップS17:Yes)には、ステップS18に移る。
【0074】
ステップS18:
制御部37により、コンテンツの視聴終了時刻が記憶部35の視聴情報35c(図14参照)に登録される。このとき、視聴情報35cには、コンテンツの視聴終了時刻「2010/9/3 21:14」が登録される。なお、この視聴終了時刻は、存在通知を受信した時刻であるが、再生装置2によるコンテンツの再生が終了された時刻と近い時刻である。以上により、コンテンツの再生時の第1携帯端末3の動作が終了される。
【0075】
上述したように、実施の形態1による視聴情報収集システム1では、第2携帯端末4は、通信部43から家庭内ネットワーク6に存在通知を定期的にマルチキャストで送信し、第1携帯端末3は、再生指示P1を通信部34から家庭内ネットワーク6を介して再生装置2に送信した後に、第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、コンテンツの視聴開始時刻を登録し、通信部34が再生装置2から終了通知P3を受信した後に、第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、コンテンツの視聴終了時刻を登録するように構成されている。このように構成することにより、存在通知が第2携帯端末4から第1携帯端末3に一方的に送信されるので、第2携帯端末4が家庭内ネットワーク6に存在するか否かを第1携帯端末3が容易に判断することができる。
【0076】
上記のように、視聴情報収集システム1は、再生装置2にコンテンツの再生指示P1を送信する第1携帯端末3と、第1携帯端末3に存在通知を送信する第2携帯端末4とを備え、第1携帯端末3は、第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、第1携帯端末3により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知とを関連付けて視聴情報35cとして記憶する記憶部35を含む。
【0077】
このように構成することによって、コンテンツの再生指示P1を送信していない第2携帯端末4の視聴情報を第1携帯端末3が収集することができる。したがって、第1携帯端末3の記憶部35に記憶された視聴情報35cに基づいて、第1携帯端末3により再生が指示されたコンテンツを第2携帯端末4の利用者が視聴したか否かを判断することができる。すなわち、第1携帯端末3により再生が指示されたコンテンツが複数人で視聴された場合にも、コンテンツの視聴情報を適切に収集することができる。その結果、コンテンツの視聴者数などの視聴状況を判断することができる。
【0078】
なお、視聴情報収集システム1の利用方法としては、たとえば、第1携帯端末3の利用者がある店舗の広告コンテンツを取得し、その広告コンテンツを再生装置2に再生させることにより、第1携帯端末3の利用者および第2携帯端末4の利用者が広告コンテンツを視聴した場合には、広告コンテンツを第2携帯端末4の利用者に見せたことによる宣伝効果を考慮して、後日、第1携帯端末3の利用者がある店舗において商品の購入時に割引されるということが考えられる。
【0079】
上記実施の形態1において、コンテンツの再生中に、第2携帯端末4が移動して家庭内ネットワーク6の外に出ることにより、第2携帯端末4からの存在通知が途切れた場合には、その時刻を第2携帯端末4の視聴終了時刻とするようにしてもよい。このように構成すれば、第2携帯端末4が移動して家庭内ネットワーク6の外に出た場合にも、視聴情報35cの視聴終了時刻を正確に登録することができる。
【0080】
上記実施の形態1において、第2携帯端末4に、定期的に存在通知を送信するか否かを利用者が設定可能なメニュー項目が設けられていてもよい。
【0081】
<実施の形態2>
図15は、本発明の実施の形態2に係る視聴情報収集システムの第2携帯端末の動作を説明するフローチャートである。図15を参照して、実施の形態2に係る視聴情報収集システム1の第2携帯端末4(図2参照)の動作について説明する。なお、実施の形態2に係る視聴情報収集システム1の構成については、上記した実施の形態1に係る視聴情報収集システム1と略同様であるので説明を省略する。
【0082】
ステップS31:
制御部46(図2参照)により、後述するステップS44またはS48において第1携帯端末3から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信された存在確認要求を通信部43(図2参照)が受信したか否かが判断される。そして、存在確認要求を受信していないと判断される場合(ステップS31:No)には、ステップS31が繰り返し行われる。すなわち、第2携帯端末4は、存在確認要求を受信するまで待機する。そして、存在確認要求を受信したと判断される場合(ステップS31:Yes)には、ステップS32に移る。
【0083】
ステップS32:
制御部46により、通信部43から家庭内ネットワーク6(図2参照)を介して第1携帯端末3に存在通知が送信される。この存在通知には、記憶部44(図2参照)に記憶された端末識別情報44a(図7参照)が含まれている。その後、ステップS31に戻る。つまり、第2携帯端末4は、存在確認要求に応じて存在通知を送信する。このように構成することにより、再生装置2によるコンテンツの再生が開始される際に、第2携帯端末4から第1携帯端末3に存在通知を送信することができ、再生装置2によるコンテンツの再生が終了される際に、第2携帯端末4から第1携帯端末3に存在通知を送信することができる。
【0084】
図16は、本発明の実施の形態2に係る視聴情報収集システムの第1携帯端末および再生装置の動作を説明するフローチャートである。図16を参照して、実施の形態2に係る視聴情報収集システム1の第1携帯端末3および再生装置2(図2参照)のコンテンツの再生時の動作を説明する。
【0085】
ステップS41:
第1携帯端末3では、制御部37(図2参照)により、記録部31(図2参照)に記録されたコンテンツの再生が指示されたか否かが判断される。そして、コンテンツの再生が指示されていないと判断される場合(ステップS41:No)には、ステップS41が繰り返し行われる。その一方、コンテンツの再生が指示されたと判断される場合(ステップS41:Yes)には、ステップS42に移る。
【0086】
ステップS42:
制御部37により、通信部34(図2参照)から家庭内ネットワーク6(図2参照)を介して再生装置2にコンテンツの再生指示P1(図10参照)が送信される。その後、ステップS43に移る。
【0087】
ステップS51:
再生装置2では、制御部27(図2参照)により、通信部24(図2参照)が再生指示P1を受信したか否かが判断される。そして、コンテンツの再生指示P1を受信していないと判断される場合(ステップS51:No)には、ステップS51が繰り返し行われる。その一方、コンテンツの再生指示P1を受信したと判断される場合(ステップS51:Yes)には、ステップS52に移る。
【0088】
ステップS52:
制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3にコンテンツの再生指示に対する応答P2(図11参照)が送信される。その後、ステップS53に移る。
【0089】
ステップS43:
第1携帯端末3では、制御部37により、通信部34が応答P2を受信したか否かが判断される。そして、応答P2を受信していないと判断される場合(ステップS43:No)には、ステップS43が繰り返し行われる。その一方、応答P2を受信したと判断される場合(ステップS43:Yes)には、ステップS44に移る。
【0090】
ステップS44:
制御部37により、通信部34から家庭内ネットワーク6に存在確認要求がマルチキャストで送信される。この存在確認要求には、記憶部35(図2参照)に記憶された端末識別情報35b(図5参照)が含まれている。その後、ステップS45に移る。
【0091】
ステップS45:
制御部37により、上記したステップS32において第2携帯端末4から送信される存在通知を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、存在通知を受信していないと判断される場合(ステップS45:No)には、ステップS45が繰り返し行われる。その一方、存在通知を受信したと判断される場合(ステップS45:Yes)には、ステップS46に移る。
【0092】
ステップS46:
制御部37により、コンテンツの視聴開始時刻が記憶部35の視聴情報35c(図12参照)に登録される。このとき、視聴情報35cには、再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報「5a4c75e77a」と、コンテンツの視聴開始時刻「2010/9/3 21:04」と、コンテンツの再生指示P1を送信した第1携帯端末3の端末識別情報「端末1/b1ff21」および第1携帯端末3により受信された存在通知を送信した第2携帯端末4の端末識別情報「端末2/0b257a」とが関連付けられて登録される。その後、ステップS47に移る。
【0093】
ステップS53:
再生装置2では、制御部27により、再生が指示されたコンテンツが取得される。その後、ステップS54に移る。
【0094】
ステップS54:
制御部27により、取得されたコンテンツが再生される。その後、ステップS55に移る。
【0095】
ステップS55:
制御部27により、コンテンツの再生が終了したか否かが判断される。そして、コンテンツの再生が終了していないと判断される場合(ステップS55:No)には、ステップS53に戻る。その一方、コンテンツの再生が終了したと判断される場合(ステップS55:Yes)には、ステップS56に移る。
【0096】
ステップS56:
制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3にコンテンツの再生の終了通知P3(図13参照)が送信される。これにより、第1携帯端末3により再生が指示された際の再生装置2の動作が終了する。
【0097】
ステップS47:
第1携帯端末3では、制御部37により、通信部34が終了通知P3を受信したか否かが判断される。そして、終了通知P3を受信していないと判断される場合(ステップS47:No)には、ステップS47が繰り返し行われる。その一方、終了通知P3を受信したと判断される場合(ステップS47:Yes)には、ステップS48に移る。
【0098】
ステップS48:
制御部37により、通信部34から家庭内ネットワーク6に存在確認要求がマルチキャストで送信される。この存在確認要求には、記憶部35に記憶された端末識別情報35bが含まれている。その後、ステップS49に移る。
【0099】
ステップS49:
制御部37により、上記したステップS32において第2携帯端末4から送信される存在通知を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、存在通知を受信していないと判断される場合(ステップS49:No)には、ステップS49が繰り返し行われる。その一方、存在通知を受信したと判断される場合(ステップS49:Yes)には、ステップS50に移る。
【0100】
ステップS50:
制御部37により、コンテンツの視聴終了時刻が記憶部35の視聴情報35c(図14参照)に登録される。このとき、視聴情報35cには、コンテンツの視聴終了時刻「2010/9/3 21:14」が登録される。以上により、コンテンツの再生時の第1携帯端末3の動作が終了される。
【0101】
上述したように、実施の形態2による視聴情報収集システム1では、第1携帯端末3は、再生指示P1を通信部34から家庭内ネットワーク6を介して再生装置2に送信した後に、通信部34から家庭内ネットワーク6に存在確認要求をマルチキャストで送信し、第2携帯端末4は、通信部43が存在確認要求を受信した場合に、通信部43から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3に存在通知を送信し、第1携帯端末3は、通信部34が第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、コンテンツの視聴開始時刻を登録するように構成されている。また、第1携帯端末3は、通信部34が再生装置2から終了通知P3を受信した後に、通信部34から家庭内ネットワーク6に存在確認要求をマルチキャストで送信し、第2携帯端末4は、通信部43が存在確認要求を受信した場合に、通信部43から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3に存在通知を送信し、第1携帯端末3は、通信部34が第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、コンテンツの視聴終了時刻を登録するように構成されている。
【0102】
このように構成することによって、第2携帯端末4が存在確認要求を受信した場合に存在通知を送信することにより、存在通知を定期的に送信する場合に比べて、第2携帯端末4および家庭内ネットワーク6の負荷を低減することができる。
【0103】
なお、実施の形態2による視聴情報収集システム1のその他の効果は、上記した実施の形態1による視聴情報収集システム1と同様である。
【0104】
上記実施の形態2において、コンテンツの再生中に、第1携帯端末3が存在確認要求を定期的にマルチキャスト送信するようにしてもよい。このように構成すれば、第1携帯端末3は、存在確認要求を送信した後、第2携帯端末4から存在通知が送信されない場合、すなわち、存在確認要求を送信したにもかかわらず、存在通知を受信できない場合には、第2携帯端末4が移動して家庭内ネットワーク6の外に出たと判断することができる。この場合には、第1携帯端末3は、視聴情報35cの視聴終了時刻を登録する。これにより、第2携帯端末4の利用者が家庭内ネットワーク6から離脱したタイミングを把握することができるとともに、第2携帯端末4の利用者がいつまでコンテンツを視聴したかを把握することができる。
【0105】
<実施の形態3>
図17は、本発明の実施の形態3に係る視聴情報収集システムの第2携帯端末の動作を説明するフローチャートである。図18は、本発明の実施の形態3に係る視聴情報収集システムの再生装置の開始通知を説明する図である。図17および図18を参照して、実施の形態3に係る視聴情報収集システム1の第2携帯端末4(図2参照)の動作について説明する。なお、実施の形態3に係る視聴情報収集システム1の構成については、上記した実施の形態1に係る視聴情報収集システム1と略同様であるので説明を省略する。
【0106】
ステップS61:
制御部46(図2参照)により、後述するステップS83(図19参照)において再生装置2から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信されるコンテンツの開始通知P4(図18参照)を通信部43(図2参照)が受信したか否かが判断される。そして、開始通知P4を受信していないと判断される場合(ステップS61:No)には、ステップS61が繰り返し行われる。その一方、開始通知P4を受信したと判断される場合(ステップS61:Yes)には、ステップS62に移る。
【0107】
ステップS62:
制御部46により、通信部43から家庭内ネットワーク6に存在通知がマルチキャストで送信される。この存在通知には、記憶部44(図2参照)に記憶された端末識別情報44a(図7参照)が含まれている。このように構成することにより、再生装置2によるコンテンツの再生が開始される際に、第2携帯端末4から第1携帯端末3に存在通知を送信することができる。その後、ステップS63に移る。
【0108】
ステップS63:
制御部46により、後述するステップS87(図19参照)において再生装置2から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信されるコンテンツの終了通知P3(図13参照)を通信部43が受信したか否かが判断される。そして、終了通知P3を受信していないと判断される場合(ステップS63:No)には、ステップS63が繰り返し行われる。その一方、終了通知P3を受信したと判断される場合(ステップS63:Yes)には、ステップS64に移る。
【0109】
ステップS64:
制御部46により、通信部43から家庭内ネットワーク6に存在通知がマルチキャストで送信される。このように構成することにより、再生装置2によるコンテンツの再生が終了される際に、第2携帯端末4から第1携帯端末3に存在通知を送信することができる。これにより、第1携帯端末3により再生が指示された際の第2携帯端末4の動作が終了する。
【0110】
図19は、本発明の実施の形態3に係る視聴情報収集システムの第1携帯端末および再生装置の動作を説明するフローチャートである。図19を参照して、実施の形態3に係る視聴情報収集システム1の第1携帯端末3および再生装置2(図2参照)のコンテンツの再生時の動作を説明する。
【0111】
ステップS71:
第1携帯端末3では、制御部37(図2参照)により、記録部31(図2参照)に記録されたコンテンツの再生が指示されたか否かが判断される。そして、コンテンツの再生が指示されていないと判断される場合(ステップS71:No)には、ステップS71が繰り返し行われる。その一方、コンテンツの再生が指示されたと判断される場合(ステップS71:Yes)には、ステップS72に移る。
【0112】
ステップS72:
制御部37により、通信部34(図2参照)から家庭内ネットワーク6(図2参照)を介して再生装置2にコンテンツの再生指示P1(図10参照)が送信される。その後、ステップS73に移る。
【0113】
ステップS81:
再生装置2では、制御部27(図2参照)により、通信部24(図2参照)が再生指示P1を受信したか否かが判断される。そして、コンテンツの再生指示P1を受信していないと判断される場合(ステップS81:No)には、ステップS81が繰り返し行われる。その一方、コンテンツの再生指示P1を受信したと判断される場合(ステップS81:Yes)には、ステップS82に移る。
【0114】
ステップS82:
制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3にコンテンツの再生指示に対する応答P2(図11参照)が送信される。その後、ステップS83に移る。
【0115】
ステップS73:
第1携帯端末3では、制御部37により、通信部34が応答P2を受信したか否かが判断される。そして、応答P2を受信していないと判断される場合(ステップS73:No)には、ステップS73が繰り返し行われる。そして、応答P2を受信したと判断される場合(ステップS73:Yes)には、ステップS74に移る。
【0116】
ステップS83:
再生装置2では、制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6にコンテンツの再生の開始通知P4(図18参照)がマルチキャストで送信される。開始通知P4には、コマンドの番号(コマンドコード)と、コンテンツ識別情報(コンテンツID)と、制御対象を識別するための制御対象識別情報(コントロールID)とが含まれている。その後、ステップS84に移る。
【0117】
ステップS74:
第1携帯端末3では、制御部37により、再生装置2から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信されるコンテンツの開始通知P4(図18参照)を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、開始通知P4を受信していないと判断される場合(ステップS74:No)には、ステップS74が繰り返し行われる。その一方、開始通知P4を受信したと判断される場合(ステップS74:Yes)には、ステップS75に移る。
【0118】
ステップS75:
制御部37により、上記したステップS62において第2携帯端末4から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される存在通知を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、存在通知を受信していないと判断される場合(ステップS75:No)には、ステップS75が繰り返し行われる。その一方、存在通知を受信したと判断される場合(ステップS75:Yes)には、ステップS76に移る。
【0119】
ステップS76:
制御部37により、コンテンツの視聴開始時刻が記憶部35の視聴情報35c(図12参照)に登録される。このとき、視聴情報35cには、再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報「5a4c75e77a」と、コンテンツの視聴開始時刻「2010/9/3 21:04」と、コンテンツの再生指示P1を送信した第1携帯端末3の端末識別情報「端末1/b1ff21」および第1携帯端末3により受信された存在通知を送信した第2携帯端末4の端末識別情報「端末2/0b257a」とが関連付けられて登録される。その後、ステップS77に移る。
【0120】
ステップS84:
再生装置2では、制御部27により、再生が指示されたコンテンツが取得される。その後、ステップS85に移る。
【0121】
ステップS85:
制御部27により、取得されたコンテンツが再生される。その後、ステップS86に移る。
【0122】
ステップS86:
制御部27により、コンテンツの再生が終了したか否かが判断される。そして、コンテンツの再生が終了していないと判断される場合(ステップS86:No)には、ステップS84に戻る。その一方、コンテンツの再生が終了したと判断される場合(ステップS86:Yes)には、ステップS87に移る。
【0123】
ステップS87:
制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6にコンテンツの再生の終了通知P3(図13参照)がマルチキャストで送信される。これにより、第1携帯端末3により再生が指示された際の再生装置2の動作が終了する。
【0124】
ステップS77:
第1携帯端末3では、制御部37により、再生装置2から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信されるコンテンツの終了通知P3(図13参照)を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、終了通知P3を受信していないと判断される場合(ステップS77:No)には、ステップS77が繰り返し行われる。その一方、終了通知P3を受信したと判断される場合(ステップS77:Yes)には、ステップS78に移る。
【0125】
ステップS78:
制御部37により、上記したステップS64において第2携帯端末4から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される存在通知を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、存在通知を受信していないと判断される場合(ステップS78:No)には、ステップS78が繰り返し行われる。そして、存在通知を受信したと判断される場合(ステップS78:Yes)には、ステップS79に移る。
【0126】
ステップS79:
制御部37により、コンテンツの視聴終了時刻が記憶部35の視聴情報35c(図14参照)に登録される。このとき、視聴情報35cには、コンテンツの視聴終了時刻「2010/9/3 21:14」が登録される。以上により、コンテンツの再生時の第1携帯端末3の動作が終了される。
【0127】
上述したように、実施の形態3による視聴情報収集システム1では、第1携帯端末3は、再生指示P1を通信部34から家庭内ネットワーク6を介して再生装置2に送信し、再生装置2は、通信部24が第1携帯端末3から再生指示P1を受信した場合に、通信部24から家庭内ネットワーク6にコンテンツの再生の開始通知P4をマルチキャストで送信するように構成されている。そして、第2携帯端末4は、通信部43が開始通知P4を受信した場合に、通信部43から家庭内ネットワーク6に存在通知をマルチキャストで送信し、第1携帯端末3は、通信部34が第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、コンテンツの視聴開始時刻を登録するように構成されている。
【0128】
また、再生装置2は、コンテンツの再生が終了した場合に、通信部24から家庭内ネットワーク6にコンテンツの再生の終了通知P3をマルチキャストで送信し、第2携帯端末4は、通信部43が終了通知P3を受信した場合に、通信部43から家庭内ネットワーク6に存在通知をマルチキャストで送信し、第1携帯端末3は、通信部34が第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、コンテンツの視聴終了時刻を登録するように構成されている。
【0129】
なお、実施の形態3による視聴情報収集システム1の効果は、上記した実施の形態1による視聴情報収集システム1と同様である。
【0130】
<実施の形態4>
図20は、本発明の実施の形態4に係る視聴情報収集システムの第2携帯端末の動作を説明するフローチャートである。図20を参照して、実施の形態4に係る視聴情報収集システム1の第2携帯端末4(図2参照)の動作について説明する。なお、実施の形態4に係る視聴情報収集システム1の構成については、上記した実施の形態1に係る視聴情報収集システム1と略同様であるので説明を省略する。
【0131】
ステップS91:
制御部46(図2参照)により、後述するステップS102(図21参照)において第1携帯端末3から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される再生指示P1(図10参照)を通信部43(図2参照)が受信したか否かが判断される。そして、再生指示P1を受信していないと判断される場合(ステップS91:No)には、ステップS91が繰り返し行われる。その一方、再生指示P1を受信したと判断される場合(ステップS91:Yes)には、ステップS92に移る。
【0132】
ステップS92:
制御部46により、通信部43から家庭内ネットワーク6(図2参照)を介して第1携帯端末3に存在通知が送信される。この存在通知には、記憶部44(図2参照)に記憶された端末識別情報44a(図7参照)が含まれている。このように構成することにより、再生装置2によるコンテンツの再生が開始される際に、第2携帯端末4から第1携帯端末3に存在通知を送信することができる。その後、ステップS93に移る。
【0133】
ステップS93:
制御部46により、後述するステップS116(図21参照)において再生装置2から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される終了通知P3(図13参照)を通信部43が受信したか否かが判断される。そして、終了通知P3を受信していないと判断される場合(ステップS93:No)には、ステップS93が繰り返し行われる。その一方、終了通知P3を受信したと判断される場合(ステップS93:Yes)には、ステップS94に移る。
【0134】
ステップS94:
制御部46により、通信部43から家庭内ネットワーク6に存在通知がマルチキャストで送信される。このように構成することにより、再生装置2によるコンテンツの再生が終了される際に、第2携帯端末4から第1携帯端末3に存在通知を送信することができる。これにより、第1携帯端末3により再生が指示された際の第2携帯端末4の動作が終了する。
【0135】
図21は、本発明の実施の形態4に係る視聴情報収集システムの第1携帯端末および再生装置の動作を説明するフローチャートである。図21を参照して、実施の形態4に係る視聴情報収集システム1の第1携帯端末3および再生装置2(図2参照)のコンテンツの再生時の動作を説明する。
【0136】
ステップS101:
第1携帯端末3では、制御部37(図2参照)により、記録部31(図2参照)に記録されたコンテンツの再生が指示されたか否かが判断される。そして、コンテンツの再生が指示されていないと判断される場合(ステップS101:No)には、ステップS101が繰り返し行われる。その一方、コンテンツの再生が指示されたと判断される場合(ステップS101:Yes)には、ステップS102に移る。
【0137】
ステップS102:
制御部37により、通信部34(図2参照)から家庭内ネットワーク6(図2参照)にコンテンツの再生指示P1がマルチキャストで送信される。その後、ステップS103に移る。
【0138】
ステップS111:
再生装置2では、制御部27(図2参照)により、通信部24(図2参照)が再生指示P1を受信したか否かが判断される。そして、コンテンツの再生指示P1を受信していないと判断される場合(ステップS111:No)には、ステップS111が繰り返し行われる。その一方、コンテンツの再生指示P1を受信したと判断される場合(ステップS111:Yes)には、ステップS112に移る。
【0139】
ステップS112:
制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3にコンテンツの再生指示に対する応答P2(図11参照)が送信される。その後、ステップS113に移る。
【0140】
ステップS103:
第1携帯端末3では、制御部37により、通信部34が応答P2を受信したか否かが判断される。そして、応答P2を受信していないと判断される場合(ステップS103:No)には、ステップS103が繰り返し行われる。その一方、応答P2を受信したと判断される場合(ステップS103:Yes)には、ステップS104に移る。
【0141】
ステップS104:
制御部37により、上記したステップS92において第2携帯端末4から第1携帯端末3に送信される存在通知を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、存在通知を受信していないと判断される場合(ステップS104:No)には、ステップS104が繰り返し行われる。その一方、存在通知を受信したと判断される場合(ステップS104:Yes)には、ステップS105に移る。
【0142】
ステップS105:
制御部37により、コンテンツの視聴開始時刻が記憶部35の視聴情報35c(図12参照)に登録される。このとき、視聴情報35cには、再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報「5a4c75e77a」と、コンテンツの視聴開始時刻「2010/9/3 21:04」と、コンテンツの再生指示P1を送信した第1携帯端末3の端末識別情報「端末1/b1ff21」および第1携帯端末3により受信された存在通知を送信した第2携帯端末4の端末識別情報「端末2/0b257a」とが関連付けられて登録される。その後、ステップS106に移る。
【0143】
ステップS113:
再生装置2では、制御部27により、再生が指示されたコンテンツが取得される。その後、ステップS114に移る。
【0144】
ステップS114:
制御部27により、取得されたコンテンツが再生される。その後、ステップS115に移る。
【0145】
ステップS115:
制御部27により、コンテンツの再生が終了したか否かが判断される。そして、コンテンツの再生が終了していないと判断される場合(ステップS115:No)には、ステップS113に戻る。その一方、コンテンツの再生が終了したと判断される場合(ステップS115:Yes)には、ステップS116に移る。
【0146】
ステップS116:
制御部27により、通信部24から家庭内ネットワーク6にコンテンツの再生の終了通知P3(図13参照)がマルチキャストで送信される。これにより、第1携帯端末3により再生が指示された際の再生装置2の動作が終了する。
【0147】
ステップS106:
第1携帯端末3では、制御部37により、通信部34が終了通知P3を受信したか否かが判断される。そして、終了通知P3を受信していないと判断される場合(ステップS106:No)には、ステップS106が繰り返し行われる。その一方、終了通知P3を受信したと判断される場合(ステップS106:Yes)には、ステップS107に移る。
【0148】
ステップS107:
制御部37により、上記したステップS94において第2携帯端末4から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される存在通知を通信部34が受信したか否かが判断される。そして、存在通知を受信していないと判断される場合(ステップS107:No)には、ステップS107が繰り返し行われる。その一方、存在通知を受信したと判断される場合(ステップS107:Yes)には、ステップS108に移る。
【0149】
ステップS108:
制御部37により、コンテンツの視聴終了時刻が記憶部35の視聴情報35c(図14参照)に登録される。このとき、視聴情報35cには、コンテンツの視聴終了時刻「2010/9/3 21:14」が登録される。以上により、コンテンツの再生時の第1携帯端末3の動作が終了される。
【0150】
上述したように、実施の形態4による視聴情報収集システム1では、第1携帯端末3は、通信部34から家庭内ネットワーク6に再生指示P1をマルチキャストで送信し、第2携帯端末4は、通信部43が再生指示P1を受信した場合に、通信部43から家庭内ネットワーク6を介して第1携帯端末3に存在通知を送信し、第1携帯端末3は、通信部34が第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、コンテンツの視聴開始時刻を登録するように構成されている。また、再生装置2は、コンテンツの再生が終了した場合に、通信部24から家庭内ネットワーク6にコンテンツの再生の終了通知P3をマルチキャストで送信し、第2携帯端末4は、通信部43が終了通知P3を受信した場合に、通信部43から家庭内ネットワーク6に存在通知をマルチキャストで送信し、第1携帯端末3は、通信部34が第2携帯端末4から存在通知を受信した場合に、コンテンツの視聴終了時刻を登録するように構成されている。
【0151】
なお、実施の形態4による視聴情報収集システム1の効果は、上記した実施の形態1による視聴情報収集システム1と同様である。
【0152】
上記実施の形態4では、第2携帯端末4が、第1携帯端末3から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される再生指示P1を受信した場合に存在通知を送信し、再生装置2から家庭内ネットワーク6にマルチキャストで送信される終了通知P3を受信した場合に存在通知を送信する例を示したが、これに限らず、第2携帯端末4が、第1携帯端末3から再生装置2に送信される再生指示P1をキャプチャした場合に存在通知を送信し、再生装置2から第1携帯端末3に送信される終了通知P3をキャプチャした場合に存在通知を送信するようにしてもよい。
【0153】
<実施の形態5>
図22は、本発明の実施の形態5に係る視聴情報収集システムの構成を示した概略図である。図23は、図22に示した視聴情報収集システムのブロック構成を示したブロック図である。図22および図23を参照して、実施の形態5に係る視聴情報収集システム1aの構成について説明する。なお、以下では、実施の形態1〜実施の形態4に係る視聴情報収集システム1と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0154】
視聴情報収集システム1aは、再生装置2と、第1携帯端末3aと、第2携帯端末4と、コンテンツ配信サーバ8とを備え、これらがルータ5およびインターネット7を介して相互に接続されている。
【0155】
第1携帯端末3aは、上記した第1携帯端末3と異なり、コンテンツが記録された記録部31(図2参照)が設けられていない。そして、第1携帯端末3aは、再生装置2にコンテンツの再生指示をする際に、コンテンツの位置情報として、コンテンツ配信サーバ8のアドレスを指定するように構成されている。これにより、再生装置2は、コンテンツの再生を行う際に、コンテンツをコンテンツ配信サーバ8から取得する。具体的には、再生装置2は、通信部24により、コンテンツ配信サーバ8の記録部81(図23参照)に記録されたコンテンツを家庭内ネットワーク6およびインターネット7を介して受信する。なお、第1携帯端末3aのその他の構成は、上記した第1携帯端末3と同様である。
【0156】
コンテンツ配信サーバ8は、インターネット7を介してルータ5(図22参照)に接続されている。コンテンツ配信サーバ8は、図23に示すように、記録部81と、通信部82と、記憶部83と、一時記憶部84と、制御部85とを含んでいる。
【0157】
記録部81は、たとえば、ハードディスクドライブなどの磁気ディスク装置であり、コンテンツが記録されている。なお、コンテンツは、広告コンテンツであってもよいし、課金コンテンツであってもよい。
【0158】
通信部82は、インターネット7および家庭内ネットワーク6を介して再生装置2にコンテンツを送信するために設けられている。記憶部83は、たとえば、フラッシュメモリであり、コンテンツ配信サーバ8を動作させるためのプログラムや、プログラムが実行される際に用いられる設定値などを記憶する機能を有する。
【0159】
一時記憶部84は、たとえば、DRAMであり、実行されるプログラムなどを一時的に記憶する機能を有する。制御部85は、記憶部83に記憶されたプログラムを実行するCPUなどを含み、コンテンツ配信サーバ8の動作を制御するために設けられている。
【0160】
なお、視聴情報収集システム1aの効果は、上記した視聴情報収集システム1と同様である。
【0161】
上記実施の形態5では、コンテンツが記録された記録部31が第1携帯端末3aに設けられていない例を示したが、これに限らず、記録部31が第1携帯端末3aに設けられていてもよい。
【0162】
本発明は、上記した実施の形態1〜実施の形態5に限定されるものではない。たとえば、上記実施の形態1〜実施の形態5を相互に適用するようにしてもよい。
【0163】
また、実施の形態1〜実施の形態5では、家庭内ネットワーク6に接続される再生装置2によりコンテンツが再生される際に視聴情報を収集する例を示したが、これに限らず、公衆無線LAN(ホットスポット(登録商標))に接続されるインフォメーションディスプレイによりコンテンツが再生される際に視聴情報を収集するようにしてもよい。
【0164】
また、上記実施の形態1〜実施の形態5において、コンテンツの再生中に、再生されるコンテンツの停止指示が第1携帯端末から送信されることにより、再生装置によるコンテンツの再生が停止した場合にも、視聴終了時刻が登録されるようにしてもよい。
【0165】
また、上記実施の形態1〜実施の形態5において、コンテンツの再生中に、第2携帯端末が移動して家庭内ネットワークの外に出る際に、第2携帯端末が第1携帯端末に視聴を終了する旨の通知をし、第1携帯端末がその通知を受信した場合にその通知を受信した時刻を第2携帯端末の視聴終了時刻とするようにしてもよい。このように構成すれば、第2携帯端末が移動して家庭内ネットワークの外に出た場合にも、視聴情報の視聴終了時刻を正確に登録することができる。
【0166】
また、上記実施の形態1〜実施の形態5では、視聴情報には、コンテンツ識別情報(コンテンツID)と、コンテンツの視聴開始時刻および視聴終了時刻と、端末識別情報とが含まれる例を示したが、これに限らず、視聴情報に、コンテンツ識別情報および視聴者数のみが含まれていてもよい。この場合には、第1携帯端末は、第2携帯端末から存在通知を受信した場合に、第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知に基づいて判断される視聴者数とを関連付けて視聴情報として記憶部に記憶するように構成される。このように構成すれば、視聴情報に基づいて、コンテンツの視聴者数を容易に判断することができる。なお、コンテンツの再生が開始されてから終了するまで視聴した者のみを視聴者数としてカウントするようにしてもよいし、再生されるコンテンツの少なくとも一部を視聴した者を視聴者数としてカウントするようにしてもよい。すなわち、第1携帯端末は、コンテンツの再生が開始される際、およびコンテンツの再生が終了される際に、第2携帯端末から送信される存在通知を受信した場合に、その第2携帯端末を視聴者数としてカウントするようにしてもよいし、少なくともコンテンツが再生されている際に第2携帯端末から送信される存在通知を受信した場合に、その第2携帯端末を視聴者数としてカウントするようにしてもよい。なお、第1携帯端末は、同一の第2携帯端末から存在通知を複数回受信した場合には、端末識別情報に基づいて重複してカウントしないように構成されている。
【符号の説明】
【0167】
1、1a 視聴情報収集システム
2 再生装置
3、3a 第1携帯端末
4 第2携帯端末
24 通信部
35 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を収集する視聴情報収集システムであって、
再生装置にコンテンツの再生指示を送信する第1携帯端末と、
前記第1携帯端末に存在通知を送信する第2携帯端末とを備え、
前記第1携帯端末は、前記第2携帯端末から存在通知を受信した場合に、前記第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知とを関連付けて視聴情報として記憶する記憶部を含むこと
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項2】
請求項1に記載の視聴情報収集システムであって、
存在通知には、前記第2携帯端末を識別するための端末識別情報が含まれていること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の視聴情報収集システムであって、
前記第1携帯端末は、前記再生装置にコンテンツの再生指示を送信した場合において、前記第2携帯端末から存在通知を受信したときに、視聴開始時刻を登録すること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項4】
請求項3に記載の視聴情報収集システムであって、
前記第1携帯端末は、前記再生装置によるコンテンツの再生が終了した場合において、前記第2携帯端末から存在通知を受信したときに、視聴終了時刻を登録すること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の視聴情報収集システムであって、
前記第2携帯端末は、前記第1携帯端末に存在通知を定期的に送信すること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項6】
請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の視聴情報収集システムであって、
前記第1携帯端末は、前記再生装置にコンテンツの再生指示を送信した場合、または、前記再生装置によるコンテンツの再生が終了した場合に、前記第2携帯端末に存在確認要求を送信し、
前記第2携帯端末は、前記第1携帯端末から存在確認要求を受信した場合に、前記第1携帯端末に存在通知を送信すること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項7】
請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の視聴情報収集システムであって、
前記再生装置は、コンテンツの再生を開始する際に開始通知を前記第2携帯端末に送信し、コンテンツの再生が終了する際に終了通知を前記第2携帯端末に送信する通信部を含み、
前記第2携帯端末は、前記再生装置から開始通知または終了通知を受信した場合に、前記第1携帯端末に存在通知を送信すること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項8】
請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の視聴情報収集システムであって、
前記再生装置は、コンテンツの再生が終了する際に終了通知を前記第2携帯端末に送信する通信部を含み、
前記第1携帯端末は、前記再生装置にコンテンツの再生指示を送信する際に、前記第2携帯端末にもコンテンツの再生指示を送信し、
前記第2携帯端末は、前記第1携帯端末から再生指示を受信した場合、または、前記再生装置から終了通知を受信した場合に、前記第1携帯端末に存在通知を送信すること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか一つに記載の視聴情報収集システムであって、
コンテンツは、広告コンテンツであること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項10】
請求項1から請求項8までのいずれか一つに記載の視聴情報収集システムであって、
コンテンツは、課金コンテンツであること
を特徴とする視聴情報収集システム。
【請求項11】
記憶部を含む第1携帯端末と、第2携帯端末とを備える視聴情報収集システムによる視聴情報収集方法であって、
前記第1携帯端末が再生装置にコンテンツの再生指示を送信するステップと、
前記第2携帯端末が前記第1携帯端末に存在通知を送信するステップと、
前記第1携帯端末が、前記第2携帯端末から存在通知を受信した場合に、前記第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知とを関連付けて視聴情報として前記記憶部に記憶するステップとを備えること
を特徴とする視聴情報収集方法。
【請求項12】
コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を収集する視聴情報収集システムであって、
再生装置にコンテンツの再生指示を送信する第1携帯端末と、
前記第1携帯端末に存在通知を送信する第2携帯端末とを備え、
前記第1携帯端末は、前記第2携帯端末から存在通知を受信した場合に、前記第1携帯端末により再生が指示されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、受信した存在通知に基づいて判断される視聴者数とを関連付けて視聴情報として記憶する記憶部を含むこと
を特徴とする視聴情報収集システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−124735(P2012−124735A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274337(P2010−274337)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】